JP2754196B2 - 建物構造体の扛重設備 - Google Patents
建物構造体の扛重設備Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ビル,マンショ
ンなど建物構造体の全天候型建築施工するための扛重シ
ステムに関する。
ンなど建物構造体の全天候型建築施工するための扛重シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来全天候型の建物構造体の建築工法
としては、特開平3−107037号公報又は特開平3
−107038号公報に開示されているように、コア部
1を、仮設支柱,型枠部,ジャッキ及びブラケットから
なる自動上昇型枠により構築すると共に、建築物の柱1
3が立設される個所にもジャッキ12を設置する。次に
2層分のコア部1を先行構築した後、建築物の最上部か
ら3層分の梁14,柱13を同時構築し、柱用底型枠,
柱用型枠を配設し、柱13及びスラブ24のコンクリー
トを打設する。そして柱13が自立可能な状態まで硬化
した段階で、ジャッキ12等を伸長して躯体を1層分上
方に押し上げ、順次下階の構築作業を継続し、これを繰
り返す建築手段などが知られている。又、他の工法とし
て特開平5−25864号公報に示すように、建造物の
柱10を施工した後、この柱10に沿って床スラブSを
上昇させるという操作を逐次繰り返し実施して、各床ス
ラブSをそれぞれ各階の床部に配設する。このような建
築躯体の構築方法において、床スラブSを上昇させる工
程を、最上階の床スラブ5Sから次層階側の床スラブ1
Sへ順に実施する。そして床スラブの下面に配置された
上昇装置2によって床スラブSを支持しながら上昇させ
る建築手段などが知られている。また、他の手段として
特公平7−33689号公報に示すように、地上レベル
で1階分の躯体を集中的に施工し、1階分の躯体工事完
了後に階高分だけ上方に躯体の柱をプッシュアップする
ことを繰り返すことにより建物を施工し、その場合にお
いてプッシュアップ用ピン穴と固定用ピン穴を有するフ
ランジを柱に取り付けるとともに、当該プッシュアップ
用ピン穴と係合可能なピンを備えるセンターホールジャ
ッキと当該固定用ピン穴と係合可能なピンを備える躯体
保持装置とを前記柱の周囲に配し、これをもって躯体の
柱をプッシュアップする建築手段などが知られている。
としては、特開平3−107037号公報又は特開平3
−107038号公報に開示されているように、コア部
1を、仮設支柱,型枠部,ジャッキ及びブラケットから
なる自動上昇型枠により構築すると共に、建築物の柱1
3が立設される個所にもジャッキ12を設置する。次に
2層分のコア部1を先行構築した後、建築物の最上部か
ら3層分の梁14,柱13を同時構築し、柱用底型枠,
柱用型枠を配設し、柱13及びスラブ24のコンクリー
トを打設する。そして柱13が自立可能な状態まで硬化
した段階で、ジャッキ12等を伸長して躯体を1層分上
方に押し上げ、順次下階の構築作業を継続し、これを繰
り返す建築手段などが知られている。又、他の工法とし
て特開平5−25864号公報に示すように、建造物の
柱10を施工した後、この柱10に沿って床スラブSを
上昇させるという操作を逐次繰り返し実施して、各床ス
ラブSをそれぞれ各階の床部に配設する。このような建
築躯体の構築方法において、床スラブSを上昇させる工
程を、最上階の床スラブ5Sから次層階側の床スラブ1
Sへ順に実施する。そして床スラブの下面に配置された
上昇装置2によって床スラブSを支持しながら上昇させ
る建築手段などが知られている。また、他の手段として
特公平7−33689号公報に示すように、地上レベル
で1階分の躯体を集中的に施工し、1階分の躯体工事完
了後に階高分だけ上方に躯体の柱をプッシュアップする
ことを繰り返すことにより建物を施工し、その場合にお
いてプッシュアップ用ピン穴と固定用ピン穴を有するフ
ランジを柱に取り付けるとともに、当該プッシュアップ
用ピン穴と係合可能なピンを備えるセンターホールジャ
ッキと当該固定用ピン穴と係合可能なピンを備える躯体
保持装置とを前記柱の周囲に配し、これをもって躯体の
柱をプッシュアップする建築手段などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 上述した従来の建物
構造体の建築手段には、次のような特質が認められる。 (a)全天候下での作業がなし得られ天候に左右されな
い。 (b)高所作業が少ないため安全な施工ができ、而も近
隣に資材落下、飛散などの不安を与えない。 (c)建物の上部にタワークレーン等の仮設設備を設け
ないため、電波帯などに影響を与えない。しかしなが
ら、この種従来例の内の2件は建物構造体の全天候型建
築工法は、最上階から未完の骨組躯体を順次押し上げて
行く方式てであるため、次に示すような課題が依然とし
て残されている。 (a)各階層における未完躯体の高所建築作業がそのま
ま残されており、資材の落下や飛散などの不安がある。 (b)階層事に躯体構築用の資材を搬送する設備を要
し、建築作業量の平準化が望めない。また、従来例の他
1件は地上レベルで1階分の躯体を施工し、これを順次
プッシュアップする方式であるため上記の課題はないも
のの次のような課題が残されている。 (c)プッシュアップ用の専用仮設フランジを柱に取り
付けるなど、躯体に取り付ける特別の仮設が必要であ
る。 (d)躯体の柱のプッシュアップ時にフレームが柱を囲
むためプッシュアップ以前に躯体の梁を柱に取付けるこ
とができず、従って梁取付けを中空位置で行わざるを得
ない。
構造体の建築手段には、次のような特質が認められる。 (a)全天候下での作業がなし得られ天候に左右されな
い。 (b)高所作業が少ないため安全な施工ができ、而も近
隣に資材落下、飛散などの不安を与えない。 (c)建物の上部にタワークレーン等の仮設設備を設け
ないため、電波帯などに影響を与えない。しかしなが
ら、この種従来例の内の2件は建物構造体の全天候型建
築工法は、最上階から未完の骨組躯体を順次押し上げて
行く方式てであるため、次に示すような課題が依然とし
て残されている。 (a)各階層における未完躯体の高所建築作業がそのま
ま残されており、資材の落下や飛散などの不安がある。 (b)階層事に躯体構築用の資材を搬送する設備を要
し、建築作業量の平準化が望めない。また、従来例の他
1件は地上レベルで1階分の躯体を施工し、これを順次
プッシュアップする方式であるため上記の課題はないも
のの次のような課題が残されている。 (c)プッシュアップ用の専用仮設フランジを柱に取り
付けるなど、躯体に取り付ける特別の仮設が必要であ
る。 (d)躯体の柱のプッシュアップ時にフレームが柱を囲
むためプッシュアップ以前に躯体の梁を柱に取付けるこ
とができず、従って梁取付けを中空位置で行わざるを得
ない。
【0004】本発明の目的は、地上近傍で最上階の建物
躯体を略完成させ、最上階から完成した建物躯体を順次
扛重し、所要階数の中高層階の建物構造体を構築せし
め、高所作業の無い安全な施工がなしうるとともに、安
定した品質の建物が効能的に得られる扛重装置を提供す
ることにある。
躯体を略完成させ、最上階から完成した建物躯体を順次
扛重し、所要階数の中高層階の建物構造体を構築せし
め、高所作業の無い安全な施工がなしうるとともに、安
定した品質の建物が効能的に得られる扛重装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、建物躯体
を構成する全ての主柱の内方両側に、少なくとも1層階
以上の背高の架台を配設し、該架台にこれと略同高のス
クリューロッドを垂設するとともに、このスクリューロ
ッドに対し昇降ブロックをナット部材を介して昇降可能
に設け、又前記昇降ブロックには建物躯体を構成する梁
の直角方向に進退可動な荷重受け梁を載設し、この荷重
受け梁の先端で前記建物躯体の主柱両側の梁の下面を支
持して建物躯体を扛上,扛下する扛重装置Aを構成せし
め、一方、X方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置A
と、この両扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱間の
2台の扛重装置Aを一組とし、各扛重装置Aの昇降ブロ
ックを、X方向及びY方向の連結昇降ビームにて夫々結
合し、架台に対して偏心して加わる偏荷重による前記各
扛重装置Aの倒れを防止するようにしたことにより達成
される。上記目的は、建物躯体を構成する全ての主柱の
内方両側に、少なくとも1層階以上の背高の架台を配設
し、該架台にこれと略同高のスクリューロッドを垂設す
るとともに、このスクリューロッドに対し昇降ブロック
をナット部材を介して昇降可能に設け、又前記昇降ブロ
ックには建物躯体を構成する梁の直角方向に進退可動な
荷重受け梁を載設し、この荷重受け梁の先端で前記建物
躯体の主柱両側の梁の下面を支持して建物躯体を扛上,
扛下する扛重装置Aを構成せしめ、一方、X方向の相隣
れる主柱間の2台の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを
含めY方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aを一組
とし、Y方向の相隣れる各扛重装置Aの昇降ブロックを
連結昇降ビームにて結合するとともに、X方向の相隣れ
る各扛重装置Aに近接した前記連結昇降ビーム間を、架
台連結ビームにて夫々結合し、架台に対して偏心して加
わる偏荷重による前記各扛重装置Aの倒れを防止するよ
うにしたことにより達成される。上記目的は、建物躯体
を構成する全ての主柱の内方両側に、少なくとも1層階
以上の背高の架台を配設し、該架台にこれと略同高のス
クリューロッドを垂設するとともに、このスクリューロ
ッドに対し昇降ブロックをナット部材を介して昇降可能
に設け、又前記昇降ブロックには建物躯体を構成する梁
の直角方向に進退可動な荷重受け梁を載設し、この荷重
受け梁の先端で前記建物躯体の主柱両側の梁の下面を支
持して建物躯体を扛上,扛下する扛重装置Aを構成せし
め、一方、X方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置A
と、この両扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱間の
2台の扛重装置Aを一組とし、Y方向の相隣れる各扛重
装置Aの昇降ブロックを連結昇降ビームにて結合すると
ともに、X方向の相隣れる扛重装置Aの架台を架台連結
ビームにて夫々結合し、架台に対して偏心して加わる偏
荷重による前記各扛重装置Aの倒れを防止するようにし
たことにより達成される。上記目的は、建物躯体を構成
する全ての主柱の内方両側に、少なくとも1層階以上の
背高の架台を配設し、該架台にこれと略同高のスクリュ
ーロッドを垂設するとともに、このスクリューロッドに
対し昇降ブロックをナット部材を介して昇降可能に設
け、又前記昇降ブロックには建物躯体を構成する梁の直
角方向に進退可動な荷重受け梁を載設し、この荷重受け
梁の先端で前記建物躯体の主柱両側の梁の下面を支持し
て建物躯体を扛上,扛下する扛重装置Aを構成せしめ、
一方、X方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aと、
この両扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱間の2台
の扛重装置Aを一組とし、X方向の相隣れる扛重装置A
の昇降ブロックを連結昇降ビームにて結合するととも
に、Y方向の相隣れる扛重装置Aの架台を架台連結ビー
ムにて夫々結合し、架台に対して偏心して加わる偏荷重
による前記各扛重装置Aの倒れを防止するようにしたこ
とにより達成される。上記目的は、建物躯体を構成する
全ての主柱の内方両側に、少なくとも1層階以上の背高
の架台を配設し、該架台にこれと略同高のスクリューロ
ッドを垂設するとともに、このスクリューロッドに対し
昇降ブロックをナット部材を介して昇降可能に設け、又
前記昇降ブロックには建物躯体を構成する梁の直角方向
に進退可動な荷重受け梁を載設し、この荷重受け梁の先
端で前記建物躯体の主柱両側の梁の下面を支持して建物
躯体を扛上,扛下する扛重装置Aを構成せしめ、一方、
X方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aと、この両
扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱間の2台の扛重
装置Aを一組とし、このX方向及びY方向の相隣れる扛
重装置Aの架台を、架台連結ビームにて夫々結合し、架
台に対して偏心して加わる偏荷重による前記各扛重装置
Aの前倒れを防止するようにしたことにより達成され
る。上記目的は、建物躯体を構成する全ての主柱の内方
両側に、少なくとも1層階以上の背高の架台を配設し、
該架台にこれと略同高のスクリューロッドを垂設すると
ともに、このスクリューロッドに対し昇降ブロックをナ
ット部材を介して昇降可能に設け、又前記昇降ブロック
には建物躯体を構成する梁の直角方向に進退可動な荷重
受け梁を載設し、この荷重受け梁の先端で前記建物躯体
の主柱両側の梁の下面を支持して建物躯体を扛上,扛下
する扛重装置Aを構成せしめ、一方、X方向又はY方向
の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aを一組とし、この
X方向又はY方向の相隣れる扛重装置Aの昇降ブロック
を連結昇降ビームにて結合するとともに、両扛重装置A
の架台に、前記連結昇降ビームの長手軸線方向と直交
し、外側端を基礎に固定しうるステーを設け、架台に対
して偏心して加わる偏荷重による前記各扛重装置Aの倒
れを防止するようにしたことにより達成される。上記目
的は、請求項1〜6の何れかにおいて、スクリューロッ
ドに代えて油圧シリンダを用いることにより達成され
る。
を構成する全ての主柱の内方両側に、少なくとも1層階
以上の背高の架台を配設し、該架台にこれと略同高のス
クリューロッドを垂設するとともに、このスクリューロ
ッドに対し昇降ブロックをナット部材を介して昇降可能
に設け、又前記昇降ブロックには建物躯体を構成する梁
の直角方向に進退可動な荷重受け梁を載設し、この荷重
受け梁の先端で前記建物躯体の主柱両側の梁の下面を支
持して建物躯体を扛上,扛下する扛重装置Aを構成せし
め、一方、X方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置A
と、この両扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱間の
2台の扛重装置Aを一組とし、各扛重装置Aの昇降ブロ
ックを、X方向及びY方向の連結昇降ビームにて夫々結
合し、架台に対して偏心して加わる偏荷重による前記各
扛重装置Aの倒れを防止するようにしたことにより達成
される。上記目的は、建物躯体を構成する全ての主柱の
内方両側に、少なくとも1層階以上の背高の架台を配設
し、該架台にこれと略同高のスクリューロッドを垂設す
るとともに、このスクリューロッドに対し昇降ブロック
をナット部材を介して昇降可能に設け、又前記昇降ブロ
ックには建物躯体を構成する梁の直角方向に進退可動な
荷重受け梁を載設し、この荷重受け梁の先端で前記建物
躯体の主柱両側の梁の下面を支持して建物躯体を扛上,
扛下する扛重装置Aを構成せしめ、一方、X方向の相隣
れる主柱間の2台の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを
含めY方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aを一組
とし、Y方向の相隣れる各扛重装置Aの昇降ブロックを
連結昇降ビームにて結合するとともに、X方向の相隣れ
る各扛重装置Aに近接した前記連結昇降ビーム間を、架
台連結ビームにて夫々結合し、架台に対して偏心して加
わる偏荷重による前記各扛重装置Aの倒れを防止するよ
うにしたことにより達成される。上記目的は、建物躯体
を構成する全ての主柱の内方両側に、少なくとも1層階
以上の背高の架台を配設し、該架台にこれと略同高のス
クリューロッドを垂設するとともに、このスクリューロ
ッドに対し昇降ブロックをナット部材を介して昇降可能
に設け、又前記昇降ブロックには建物躯体を構成する梁
の直角方向に進退可動な荷重受け梁を載設し、この荷重
受け梁の先端で前記建物躯体の主柱両側の梁の下面を支
持して建物躯体を扛上,扛下する扛重装置Aを構成せし
め、一方、X方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置A
と、この両扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱間の
2台の扛重装置Aを一組とし、Y方向の相隣れる各扛重
装置Aの昇降ブロックを連結昇降ビームにて結合すると
ともに、X方向の相隣れる扛重装置Aの架台を架台連結
ビームにて夫々結合し、架台に対して偏心して加わる偏
荷重による前記各扛重装置Aの倒れを防止するようにし
たことにより達成される。上記目的は、建物躯体を構成
する全ての主柱の内方両側に、少なくとも1層階以上の
背高の架台を配設し、該架台にこれと略同高のスクリュ
ーロッドを垂設するとともに、このスクリューロッドに
対し昇降ブロックをナット部材を介して昇降可能に設
け、又前記昇降ブロックには建物躯体を構成する梁の直
角方向に進退可動な荷重受け梁を載設し、この荷重受け
梁の先端で前記建物躯体の主柱両側の梁の下面を支持し
て建物躯体を扛上,扛下する扛重装置Aを構成せしめ、
一方、X方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aと、
この両扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱間の2台
の扛重装置Aを一組とし、X方向の相隣れる扛重装置A
の昇降ブロックを連結昇降ビームにて結合するととも
に、Y方向の相隣れる扛重装置Aの架台を架台連結ビー
ムにて夫々結合し、架台に対して偏心して加わる偏荷重
による前記各扛重装置Aの倒れを防止するようにしたこ
とにより達成される。上記目的は、建物躯体を構成する
全ての主柱の内方両側に、少なくとも1層階以上の背高
の架台を配設し、該架台にこれと略同高のスクリューロ
ッドを垂設するとともに、このスクリューロッドに対し
昇降ブロックをナット部材を介して昇降可能に設け、又
前記昇降ブロックには建物躯体を構成する梁の直角方向
に進退可動な荷重受け梁を載設し、この荷重受け梁の先
端で前記建物躯体の主柱両側の梁の下面を支持して建物
躯体を扛上,扛下する扛重装置Aを構成せしめ、一方、
X方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aと、この両
扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱間の2台の扛重
装置Aを一組とし、このX方向及びY方向の相隣れる扛
重装置Aの架台を、架台連結ビームにて夫々結合し、架
台に対して偏心して加わる偏荷重による前記各扛重装置
Aの前倒れを防止するようにしたことにより達成され
る。上記目的は、建物躯体を構成する全ての主柱の内方
両側に、少なくとも1層階以上の背高の架台を配設し、
該架台にこれと略同高のスクリューロッドを垂設すると
ともに、このスクリューロッドに対し昇降ブロックをナ
ット部材を介して昇降可能に設け、又前記昇降ブロック
には建物躯体を構成する梁の直角方向に進退可動な荷重
受け梁を載設し、この荷重受け梁の先端で前記建物躯体
の主柱両側の梁の下面を支持して建物躯体を扛上,扛下
する扛重装置Aを構成せしめ、一方、X方向又はY方向
の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aを一組とし、この
X方向又はY方向の相隣れる扛重装置Aの昇降ブロック
を連結昇降ビームにて結合するとともに、両扛重装置A
の架台に、前記連結昇降ビームの長手軸線方向と直交
し、外側端を基礎に固定しうるステーを設け、架台に対
して偏心して加わる偏荷重による前記各扛重装置Aの倒
れを防止するようにしたことにより達成される。上記目
的は、請求項1〜6の何れかにおいて、スクリューロッ
ドに代えて油圧シリンダを用いることにより達成され
る。
【0006】
【発明の実施の形態】 図面について本発明実施例の詳
細を説明する。図1は、建物躯体を扛上,扛下する扛重
設備を示す第1実施例の平面図,図2は図1の要部の斜
視図、図3は図1のA−A−A線の断面図、図4は図1
のB−B線の矢視図、図5は扛重設備の第2実施例を示
す平面図、図6は図5の要部の斜視図、図7は図6のA
−A−A線の断面図、図8は図6のB−B線の矢視図、
図9は扛重設備の第3実施例を示す平面図、図10は図
9の要部の斜視図、図11は図9のA−A−A線の断面
図、図12は図9のB−B線の矢視図、図13は扛重設
備の第4実施例を示す平面図、図14は、扛重設備の第
5実施例を示す平面図、図15は図14の要部の斜視
図、図16は図15のB−B線の矢視図、図17は別の
扛重装置の第1実施例を示す平面図、図18は図17の
要部斜視図、図19は扛重設備の第2実施例を示す平面
図、図20は両扛重設備を構成する扛重装置の斜視図、
図21は主柱の内方両側に配設した扛重設備の一部切欠
正面図、図22は図21の一部切欠平面図、図23は図
21の側面図である。
細を説明する。図1は、建物躯体を扛上,扛下する扛重
設備を示す第1実施例の平面図,図2は図1の要部の斜
視図、図3は図1のA−A−A線の断面図、図4は図1
のB−B線の矢視図、図5は扛重設備の第2実施例を示
す平面図、図6は図5の要部の斜視図、図7は図6のA
−A−A線の断面図、図8は図6のB−B線の矢視図、
図9は扛重設備の第3実施例を示す平面図、図10は図
9の要部の斜視図、図11は図9のA−A−A線の断面
図、図12は図9のB−B線の矢視図、図13は扛重設
備の第4実施例を示す平面図、図14は、扛重設備の第
5実施例を示す平面図、図15は図14の要部の斜視
図、図16は図15のB−B線の矢視図、図17は別の
扛重装置の第1実施例を示す平面図、図18は図17の
要部斜視図、図19は扛重設備の第2実施例を示す平面
図、図20は両扛重設備を構成する扛重装置の斜視図、
図21は主柱の内方両側に配設した扛重設備の一部切欠
正面図、図22は図21の一部切欠平面図、図23は図
21の側面図である。
【0007】図20〜図23について、本発明建物構造
体の建築施工するための扛重装置Aの詳細を説明する。
1は、建物躯体Bを構成する主柱2の内方両側に配設さ
れる1層階分の高さより背高とした架台であって、該架
台1は主柱2および梁3または梁仕口と干渉しないよう
配置されている。前記架台1の主柱2側には、架台1の
主柱2側鉛直面に沿うように上下動する昇降ブロック5
が介設されており、この昇降ブロック5の内側に前記架
台1に対して脱抜可能に垂設装架した長尺のスクリュー
ロッド6を貫通するとともに、このスクリューロッド6
は昇降ブロック5の下部に固定したナット部材7に脱抜
可能に挿入螺合されている。又、前記スクリューロッド
6の上端には駆動トルクを伝達する手段が介装され、図
示の例ではスプロケット8と、架台1の外側上方に夫々
配設した駆動モータ9の軸10に設けたスプロケット1
1とがチェン12によって接続されており、更に駆動モ
ータ9の回転数を減速するギアユニットが設けられ、駆
動モータ9の駆動により回転するスクリューロッド6
と、前記昇降ブロック5に固定したナット部材7の相関
関係により昇降ブロック5が架台1の内壁1aを案内と
して上下動するように構成されている。図中13はベア
リングである。この実施例における駆動トルクの伝達方
式は、図示のものに限定する訳ではない。なお、図20
において、スクリューロッドとナットによる扛上手段に
代えて油圧シリンダを用いることも可能であり、その場
合において油圧シリンダのストロークは建物一層高に対
応するものである。
体の建築施工するための扛重装置Aの詳細を説明する。
1は、建物躯体Bを構成する主柱2の内方両側に配設さ
れる1層階分の高さより背高とした架台であって、該架
台1は主柱2および梁3または梁仕口と干渉しないよう
配置されている。前記架台1の主柱2側には、架台1の
主柱2側鉛直面に沿うように上下動する昇降ブロック5
が介設されており、この昇降ブロック5の内側に前記架
台1に対して脱抜可能に垂設装架した長尺のスクリュー
ロッド6を貫通するとともに、このスクリューロッド6
は昇降ブロック5の下部に固定したナット部材7に脱抜
可能に挿入螺合されている。又、前記スクリューロッド
6の上端には駆動トルクを伝達する手段が介装され、図
示の例ではスプロケット8と、架台1の外側上方に夫々
配設した駆動モータ9の軸10に設けたスプロケット1
1とがチェン12によって接続されており、更に駆動モ
ータ9の回転数を減速するギアユニットが設けられ、駆
動モータ9の駆動により回転するスクリューロッド6
と、前記昇降ブロック5に固定したナット部材7の相関
関係により昇降ブロック5が架台1の内壁1aを案内と
して上下動するように構成されている。図中13はベア
リングである。この実施例における駆動トルクの伝達方
式は、図示のものに限定する訳ではない。なお、図20
において、スクリューロッドとナットによる扛上手段に
代えて油圧シリンダを用いることも可能であり、その場
合において油圧シリンダのストロークは建物一層高に対
応するものである。
【0008】次に前記昇降ブロック5の構成について説
明する。昇降ブロック5の上面、詳しくは昇降ブロック
5に挿貫した前記スクリューロッド6の夫々側部位に、
昇降ブロック5の左右軸線方向と直行する前後軸線方向
にそって進退移動可能で、かつ、閂構造からなる荷重受
け梁14を平行に乗載せしめる。この梁荷重受け梁14
は昇降ブロック5の上面に立設された2枚一組の案内板
15間にスライド自在に挿嵌するとともに、夫々の荷重
受け梁14の先端上部に、梁3の歪調整用の球面座、も
しくは円筒座16を上面にもつ調整ブロック17を設け
る。なお、調整ブロック17は場合により省略できる。
18は、前記昇降ブロック5の後部に設けた正面形状が
門構形をした前記荷重受け梁14の反力を支受する連絡
梁で、昇降ブロック5の上面と連結梁18の下面間に荷
重受け梁14をスライド可能に挟持し、荷重受け梁14
の先端に掛かる荷重の反力を連結梁18で支承するよう
にしたものである。図中19は連結梁18補強用の支持
梁である。又、前記昇降ブロック5の端面にX方向また
はY方向またはX,Y両方向の摺動ガイドとして比較的
広巾の凹所20を形成するとともに、この凹所20に嵌
合介入する凸部ガイド21を前記架台1の内壁1aの内
面上下方向に形成したものである。そして、前記凸部ガ
イド21の前後面又は前記凹所20を構成する前部壁面
及び前記連結梁18の前面上部に、両者の摺動を円滑に
するためのテフロン樹脂板等の摺動部材22を張設せし
める。尚、このテフロン樹脂板22に代え、凹所20又
は凸部ガイド21の何れかの前後面にローラ(図示略)
を設けるものである。前記扛重装置Aは上述のように構
成されている。又前記架台1に対して建物躯体の重量は
偏心して加わるため、前記凹所20,凸部ガイド21は
昇降ブロック5の転倒抑えとしても活用し得る。また、
図20の破線で示すように、隣り合う扛重装置Aの昇降
ブロック5を連結昇降ビーム23で連結すると、偏心荷
重により生じる扛重装置Aへの転倒モーメントは、連結
昇降ビーム23の曲げ剛性により補償されて安定した扛
重装置Aとなる。このように、連結昇降ビーム23は、
X方向、Y方向、X,Y両方向のいずれに配しても効果
をもたらす。
明する。昇降ブロック5の上面、詳しくは昇降ブロック
5に挿貫した前記スクリューロッド6の夫々側部位に、
昇降ブロック5の左右軸線方向と直行する前後軸線方向
にそって進退移動可能で、かつ、閂構造からなる荷重受
け梁14を平行に乗載せしめる。この梁荷重受け梁14
は昇降ブロック5の上面に立設された2枚一組の案内板
15間にスライド自在に挿嵌するとともに、夫々の荷重
受け梁14の先端上部に、梁3の歪調整用の球面座、も
しくは円筒座16を上面にもつ調整ブロック17を設け
る。なお、調整ブロック17は場合により省略できる。
18は、前記昇降ブロック5の後部に設けた正面形状が
門構形をした前記荷重受け梁14の反力を支受する連絡
梁で、昇降ブロック5の上面と連結梁18の下面間に荷
重受け梁14をスライド可能に挟持し、荷重受け梁14
の先端に掛かる荷重の反力を連結梁18で支承するよう
にしたものである。図中19は連結梁18補強用の支持
梁である。又、前記昇降ブロック5の端面にX方向また
はY方向またはX,Y両方向の摺動ガイドとして比較的
広巾の凹所20を形成するとともに、この凹所20に嵌
合介入する凸部ガイド21を前記架台1の内壁1aの内
面上下方向に形成したものである。そして、前記凸部ガ
イド21の前後面又は前記凹所20を構成する前部壁面
及び前記連結梁18の前面上部に、両者の摺動を円滑に
するためのテフロン樹脂板等の摺動部材22を張設せし
める。尚、このテフロン樹脂板22に代え、凹所20又
は凸部ガイド21の何れかの前後面にローラ(図示略)
を設けるものである。前記扛重装置Aは上述のように構
成されている。又前記架台1に対して建物躯体の重量は
偏心して加わるため、前記凹所20,凸部ガイド21は
昇降ブロック5の転倒抑えとしても活用し得る。また、
図20の破線で示すように、隣り合う扛重装置Aの昇降
ブロック5を連結昇降ビーム23で連結すると、偏心荷
重により生じる扛重装置Aへの転倒モーメントは、連結
昇降ビーム23の曲げ剛性により補償されて安定した扛
重装置Aとなる。このように、連結昇降ビーム23は、
X方向、Y方向、X,Y両方向のいずれに配しても効果
をもたらす。
【0009】上述した扛重装置Aを組み合わせた扛重設
備Cの第1実施例を図1〜図4について説明する。X方
向の相隣れる主柱2間の2台の扛重装置Aと、この両扛
重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱2間の2台の扛重
装置Aを一組とし、各扛重装置Aの昇降ブロック5を、
X方向及びY方向の連結昇降ビーム23にて夫々結合
し、建物躯体荷重が偏心して加わる偏荷重による前記各
扛重装置Aの倒れを防止するようにしたものである。扛
重設備Cの第2実施例を図5〜図8について説明する。
X方向の相隣れる主柱2間の2台の扛重装置Aと、この
両扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱2間の2台の
扛重装置Aを一組とし、Y方向の相隣れる各扛重装置A
の昇降ブロック5を連結昇降ビーム23にて結合すると
ともに、X方向の相隣れる各扛重装置Aに近接した前記
連結昇降ビーム23間を、連結ビーム24にて夫々結合
し、架台1に対して偏心して加わる偏荷重による前記各
扛重装置Aの倒れを防止するようにしたものである。扛
重設備Cの第3実施例を図9〜図12について説明す
る。X方向の相隣れる主柱2間の2台の扛重装置Aと、
この両扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱2間の2
台の扛重装置Aを一組とし、Y方向の相隣れる各扛重装
置Aの昇降ブロック5を連結昇降ビーム23にて結合す
るとともに、X方向の相隣れる扛重装置Aの架台1を架
台連結ビーム25にて夫々結合し、架台1に対して偏心
して加わる偏荷重による前記各扛重装置Aの倒れを防止
するようにしたものである。扛重設備Cの第4実施例を
図13について説明する。X方向の相隣れる主柱2間の
2台の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを含めY方向の
相隣れる主柱2間の2台の扛重装置Aを一組とし、X方
向の相隣れる各扛重装置Aの昇降ブロック5を連結昇降
ビーム23にて結合するとともに、Y方向の相隣れる扛
重装置Aの架台1を架台連結ビーム25にて夫々連結
し、架台1に対して偏心して加わる偏荷重による前記各
扛重装置Aの前倒れを防止するようにしたものである。
次に、扛重設備Cの第5実施例を図14〜図16につい
て説明する。X方向の相隣れる主柱2間の2台の扛重装
置Aと、この両扛重装置A含めY方向の相隣れる主柱2
間の2台の扛重装置Aを一組とし、X方向及びY方向の
相隣れる扛重装置Aの架台1を、架台連結ビーム25に
て夫々結合し、架台1に対して偏心に加わる偏荷重によ
る前記各扛重装置Aの倒れを防止するようにしたもので
ある。
備Cの第1実施例を図1〜図4について説明する。X方
向の相隣れる主柱2間の2台の扛重装置Aと、この両扛
重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱2間の2台の扛重
装置Aを一組とし、各扛重装置Aの昇降ブロック5を、
X方向及びY方向の連結昇降ビーム23にて夫々結合
し、建物躯体荷重が偏心して加わる偏荷重による前記各
扛重装置Aの倒れを防止するようにしたものである。扛
重設備Cの第2実施例を図5〜図8について説明する。
X方向の相隣れる主柱2間の2台の扛重装置Aと、この
両扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱2間の2台の
扛重装置Aを一組とし、Y方向の相隣れる各扛重装置A
の昇降ブロック5を連結昇降ビーム23にて結合すると
ともに、X方向の相隣れる各扛重装置Aに近接した前記
連結昇降ビーム23間を、連結ビーム24にて夫々結合
し、架台1に対して偏心して加わる偏荷重による前記各
扛重装置Aの倒れを防止するようにしたものである。扛
重設備Cの第3実施例を図9〜図12について説明す
る。X方向の相隣れる主柱2間の2台の扛重装置Aと、
この両扛重装置Aを含めY方向の相隣れる主柱2間の2
台の扛重装置Aを一組とし、Y方向の相隣れる各扛重装
置Aの昇降ブロック5を連結昇降ビーム23にて結合す
るとともに、X方向の相隣れる扛重装置Aの架台1を架
台連結ビーム25にて夫々結合し、架台1に対して偏心
して加わる偏荷重による前記各扛重装置Aの倒れを防止
するようにしたものである。扛重設備Cの第4実施例を
図13について説明する。X方向の相隣れる主柱2間の
2台の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを含めY方向の
相隣れる主柱2間の2台の扛重装置Aを一組とし、X方
向の相隣れる各扛重装置Aの昇降ブロック5を連結昇降
ビーム23にて結合するとともに、Y方向の相隣れる扛
重装置Aの架台1を架台連結ビーム25にて夫々連結
し、架台1に対して偏心して加わる偏荷重による前記各
扛重装置Aの前倒れを防止するようにしたものである。
次に、扛重設備Cの第5実施例を図14〜図16につい
て説明する。X方向の相隣れる主柱2間の2台の扛重装
置Aと、この両扛重装置A含めY方向の相隣れる主柱2
間の2台の扛重装置Aを一組とし、X方向及びY方向の
相隣れる扛重装置Aの架台1を、架台連結ビーム25に
て夫々結合し、架台1に対して偏心に加わる偏荷重によ
る前記各扛重装置Aの倒れを防止するようにしたもので
ある。
【0010】図17,図18は別の扛重設備Dの第1実
施例を示しており、この実施例は、X方向の相隣れる主
柱2間の2台の扛重装置Aを一組とし、各扛重装置Aの
昇降ブロック5を連結昇降ビーム23にて結合連結す
る。そして、両扛重装置Aの架台1の反対側Y方向、即
ち前連結昇降ビーム23を配設した架台1の反対側Y方
向に、外側端を基礎(地盤)にアンカー26を打ち込み
固定したステー27を固定し、架台1に対して偏心に加
わる偏荷重による扛重装置Aの倒れを防止するようにし
たものである。又図19に示す扛重設備Dの第2実施例
は、Y方向の相隣れる主柱2間の2台の扛重装置Aを一
組とし、各扛重装置Aの昇降ブロック5を連結昇降ビー
ム23にて結合し、この連結昇降ビーム23を設けた架
台1の反対側X方向に、前記と同様な構成からなるステ
ー27を設けたものである。
施例を示しており、この実施例は、X方向の相隣れる主
柱2間の2台の扛重装置Aを一組とし、各扛重装置Aの
昇降ブロック5を連結昇降ビーム23にて結合連結す
る。そして、両扛重装置Aの架台1の反対側Y方向、即
ち前連結昇降ビーム23を配設した架台1の反対側Y方
向に、外側端を基礎(地盤)にアンカー26を打ち込み
固定したステー27を固定し、架台1に対して偏心に加
わる偏荷重による扛重装置Aの倒れを防止するようにし
たものである。又図19に示す扛重設備Dの第2実施例
は、Y方向の相隣れる主柱2間の2台の扛重装置Aを一
組とし、各扛重装置Aの昇降ブロック5を連結昇降ビー
ム23にて結合し、この連結昇降ビーム23を設けた架
台1の反対側X方向に、前記と同様な構成からなるステ
ー27を設けたものである。
【0011】
【発明の効果】 上述のように本発明の構成によれば、
次のような効果が得られる。 (a)全天候下での作業がなし得られ、天候に左右され
ずに工期の大巾な短縮が図れ、高所作業がないため安全
な施工ができ、資材の落下や飛散による不安がないこと
は勿論のこと、 (b)最上階から所要階層に至る各層の建物躯体を順次
完了させる工法であるため、作業は全て地上階での施工
となり安定した品質の建物が得られる。 (c)特に本発明では、X方向の相隣れる主柱間の2台
の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを含めY方向の相隣
れる2台の扛重装置Aを一組とし、各扛重装置Aの昇降
ブロック及び/又は各扛重装置Aを構成する架台を、連
結昇降ビーム,連結ビーム又は架台連結ビームにて互い
に連結したので、架台に対して偏心して加わる偏荷重に
よる各扛重装置Aの倒れ現象を合理的に防止することが
でき、安定した品質の中高層建物が能率的になし得る。
次のような効果が得られる。 (a)全天候下での作業がなし得られ、天候に左右され
ずに工期の大巾な短縮が図れ、高所作業がないため安全
な施工ができ、資材の落下や飛散による不安がないこと
は勿論のこと、 (b)最上階から所要階層に至る各層の建物躯体を順次
完了させる工法であるため、作業は全て地上階での施工
となり安定した品質の建物が得られる。 (c)特に本発明では、X方向の相隣れる主柱間の2台
の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを含めY方向の相隣
れる2台の扛重装置Aを一組とし、各扛重装置Aの昇降
ブロック及び/又は各扛重装置Aを構成する架台を、連
結昇降ビーム,連結ビーム又は架台連結ビームにて互い
に連結したので、架台に対して偏心して加わる偏荷重に
よる各扛重装置Aの倒れ現象を合理的に防止することが
でき、安定した品質の中高層建物が能率的になし得る。
【図1】 建物躯体を扛上,扛下する扛重設備を示す第
1実施例の平面図である。
1実施例の平面図である。
【図2】 図1の要部の斜視図である。
【図3】 図1のA−A−A線の断面図である。
【図4】 図1のB−B線の矢視図である。
【図5】 扛重設備の第2実施例を示す平面図である。
【図6】 図5の要部の斜視図である。
【図7】 図6のA−A−A線の断面図である。
【図8】 図6のB−B−線の矢視図である。
【図9】 扛重設備の第3実施例を示す平面図である。
【図10】 図9の要部の斜視図である。
【図11】 図9のA−A−A線の断面図である。
【図12】 図9のB−B線の矢視図である。
【図13】 扛重設備の第4実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図14】 扛重設備の第5実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図15】 図14の要部の斜視図である。
【図16】 図15のB−B線の矢視図である。
【図17】 別の扛重設備の第1実施例を示す平面図で
ある。
ある。
【図18】 図17の要部斜視図である。
【図19】 扛重設備の第2実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図20】 扛重設備を構成する扛重装置の斜視図であ
る。
る。
【図21】 主柱の内方両側に配設した扛重設備の一部
切欠正面図である。
切欠正面図である。
【図22】 図21の一部切欠平面図である。
【図23】 図21の側面図である。
A 扛重装置 B 建物躯体 C 扛重設備 1 架台 1a 内壁 2 主柱 3 梁 5 昇降ブロック 6 スクリューロッド 7 ナット部材 8 スプロケット 9 駆動モータ 10 軸 11 スプロケット 12 チェン 13 ベアリング 14 荷重受け梁 15 案内板 16 円筒座 17 調節ブロック 18 連絡梁 19 支持梁 20 凹所 21 凸部ガイド 22 摺動部材 23 連結昇降ビーム 24 連結ビーム 25 架台連結ビーム 26 アンカー 27 ステー
フロントページの続き (72)発明者 高橋 敬 東京都港区赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 水谷 亮 東京都港区赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 冨田 勉 東京都江東区南砂二丁目11番1号 川崎 重工業株式会社 東京設計事務所内 (72)発明者 松田 友秋 東京都江東区南砂二丁目11番1号 川崎 重工業株式会社 東京設計事務所内 (72)発明者 西田 秋雄 東京都江東区南砂二丁目11番1号 川崎 重工業株式会社 東京設計事務所内 (72)発明者 石田 公成 東京都江東区南砂二丁目11番1号 川崎 重工業株式会社 東京設計事務所内 (56)参考文献 特開 平9−88185(JP,A) 特開 平9−88187(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/35 E04G 21/16
Claims (7)
- 【請求項1】 建物躯体を構成する全ての主柱の内方両
側に、少なくとも1層階以上の背高の架台を配設し、該
架台にこれと略同高のスクリューロッドを垂設するとと
もに、このスクリューロッドに対し昇降ブロックをナッ
ト部材を介して昇降可能に設け、又前記昇降ブロックに
は建物躯体を構成する梁の直角方向に進退可動な荷重受
け梁を載設し、この荷重受け梁の先端で前記建物躯体の
主柱両側の梁の下面を支持して建物躯体を扛上,扛下す
る扛重装置Aを構成せしめ、一方、X方向の相隣れる主
柱間の2台の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを含めY
方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aを一組とし、
各扛重装置Aの昇降ブロックを、X方向及びY方向の連
結昇降ビームにて夫々結合し、架台に対して偏心して加
わる偏荷重による前記各扛重装置Aの倒れを防止するよ
うにしたことを特徴とする建物構造体の扛重設備。 - 【請求項2】 建物躯体を構成する全ての主柱の内方両
側に、少なくとも1層階以上の背高の架台を配設し、該
架台にこれと略同高のスクリューロッドを垂設するとと
もに、このスクリューロッドに対し昇降ブロックをナッ
ト部材を介して昇降可能に設け、又前記昇降ブロックに
は建物躯体を構成する梁の直角方向に進退可動な荷重受
け梁を載設し、この荷重受け梁の先端で前記建物躯体の
主柱両側の梁の下面を支持して建物躯体を扛上,扛下す
る扛重装置Aを構成せしめ、一方、X方向の相隣れる主
柱間の2台の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを含めY
方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aを一組とし、
Y方向の相隣れる各扛重装置Aの昇降ブロックを連結昇
降ビームにて結合するとともに、X方向の相隣れる各扛
重装置Aに近接した前記連結昇降ビーム間を、架台連結
ビームにて夫々結合し、架台に対して偏心して加わる偏
荷重による前記各扛重装置Aの倒れを防止するようにし
たことを特徴とする建物構造体の扛重設備。 - 【請求項3】 建物躯体を構成する全ての主柱の内方両
側に、少なくとも1層階以上の背高の架台を配設し、該
架台にこれと略同高のスクリューロッドを垂設するとと
もに、このスクリューロッドに対し昇降ブロックをナッ
ト部材を介して昇降可能に設け、又前記昇降ブロックに
は建物躯体を構成する梁の直角方向に進退可動な荷重受
け梁を載設し、この荷重受け梁の先端で前記建物躯体の
主柱両側の梁の下面を支持して建物躯体を扛上,扛下す
る扛重装置Aを構成せしめ、一方、X方向の相隣れる主
柱間の2台の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを含めY
方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aを一組とし、
Y方向の相隣れる各扛重装置Aの昇降ブロックを連結昇
降ビームにて結合するとともに、X方向の相隣れる扛重
装置Aの架台を架台連結ビームにて夫々結合し、架台に
対して偏心して加わる偏荷重による前記各扛重装置Aの
倒れを防止するようにしたことを特徴とする建物構造体
の扛重設備。 - 【請求項4】 建物躯体を構成する全ての主柱の内方両
側に、少なくとも1層階以上の背高の架台を配設し、該
架台にこれと略同高のスクリューロッドを垂設するとと
もに、このスクリューロッドに対し昇降ブロックをナッ
ト部材を介して昇降可能に設け、又前記昇降ブロックに
は建物躯体を構成する梁の直角方向に進退可動な荷重受
け梁を載設し、この荷重受け梁の先端で前記建物躯体の
主柱両側の梁の下面を支持して建物躯体を扛上,扛下す
る扛重装置Aを構成せしめ、一方、X方向の相隣れる主
柱間の2台の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを含めY
方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aを一組とし、
X方向の相隣れる扛重装置Aの昇降ブロックを連結昇降
ビームにて結合するとともに、Y方向の相隣れる扛重装
置Aの架台を架台連結ビームにて夫々結合し、架台に対
して偏心して加わる偏荷重による前記各扛重装置Aの倒
れを防止するようにしたことを特徴とする建物構造体の
扛重設備。 - 【請求項5】 建物躯体を構成する全ての主柱の内方両
側に、少なくとも1層階以上の背高の架台を配設し、該
架台にこれと略同高のスクリューロッドを垂設するとと
もに、このスクリューロッドに対し昇降ブロックをナッ
ト部材を介して昇降可能に設け、又前記昇降ブロックに
は建物躯体を構成する梁の直角方向に進退可動な荷重受
け梁を載設し、この荷重受け梁の先端で前記建物躯体の
主柱両側の梁の下面を支持して建物躯体を扛上,扛下す
る扛重装置Aを構成せしめ、一方、X方向の相隣れる主
柱間の2台の扛重装置Aと、この両扛重装置Aを含めY
方向の相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aを一組とし、
このX方向及びY方向の相隣れる扛重装置Aの架台を、
架台連結ビームにて夫々結合し、架台に対して偏心して
加わる偏荷重による前記各扛重装置Aの前倒れを防止す
るようにしたことを特徴とする建物構造体の扛重設備。 - 【請求項6】 建物躯体を構成する全ての主柱の内方両
側に、少なくとも1層階以上の背高の架台を配設し、該
架台にこれと略同高のスクリューロッドを垂設するとと
もに、このスクリューロッドに対し昇降ブロックをナッ
ト部材を介して昇降可能に設け、又前記昇降ブロックに
は建物躯体を構成する梁の直角方向に進退可動な荷重受
け梁を載設し、この荷重受け梁の先端で前記建物躯体の
主柱両側の梁の下面を支持して建物躯体を扛上,扛下す
る扛重装置Aを構成せしめ、一方、X方向又はY方向の
相隣れる主柱間の2台の扛重装置Aを一組とし、このX
方向又はY方向の相隣れる扛重装置Aの昇降ブロックを
連結昇降ビームにて結合するとともに、両扛重装置Aの
架台に、前記連結昇降ビームの長手軸線方向と直交し、
外側端を基礎に固定しうるステーを設け、架台に対して
偏心して加わる偏荷重による前記各扛重装置Aの倒れを
防止するようにしたことを特徴とする建物構造体の扛重
設備。 - 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、スクリ
ューロッドに代えて油圧シリンダを用いることを特徴と
する建物構造体の扛重設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8070996A JP2754196B2 (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 建物構造体の扛重設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8070996A JP2754196B2 (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 建物構造体の扛重設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09242194A JPH09242194A (ja) | 1997-09-16 |
JP2754196B2 true JP2754196B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=13725871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8070996A Expired - Fee Related JP2754196B2 (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 建物構造体の扛重設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2754196B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108385843A (zh) * | 2018-02-01 | 2018-08-10 | 中建三局集团有限公司 | 一种基于顶推滑移的构件可调节支撑结构及安装方法 |
JP7072448B2 (ja) * | 2018-06-07 | 2022-05-20 | 鹿島建設株式会社 | ジャッキアップ装置、構築方法及び解体方法 |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP8070996A patent/JP2754196B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH09242194A (ja) | 1997-09-16 |
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