JP2001130870A - クライミングクレーンの支持方法及び装置 - Google Patents

クライミングクレーンの支持方法及び装置

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JP2001130870A
JP2001130870A JP31669599A JP31669599A JP2001130870A JP 2001130870 A JP2001130870 A JP 2001130870A JP 31669599 A JP31669599 A JP 31669599A JP 31669599 A JP31669599 A JP 31669599A JP 2001130870 A JP2001130870 A JP 2001130870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライミングクレーンの自重及びモーメント
荷重を梁に分散して支持させて梁の補強を不要とし、よ
ってビルの建設工期を短縮し、更に鉄筋コンクリートに
よる高層ビルもビル内に配置したクライミングクレーン
によって建設可能にする。 【解決手段】 マスト1に沿って上下動可能なクレーン
5と、クレーン5の下部に固定されカンヌキ装置8にて
マスト1に固定可能な上部昇降フレーム9と、その下部
に伸縮シリンダ10を介して連結されカンヌキ装置8に
てマスト1に固定可能な下部昇降フレーム11と、マス
ト1の下端に取付けた下部支持架台26と、台26より
上部にてマスト1に取付けた上部支持架台25とを備
え、上・下部昇降フレーム9,11及び上・下部支持架
台25,26の夫々が、荷重支持手段17により梁16
にクレーン5の自重を支持され、モーメント支持手段に
より水平方向の移動が拘束される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高層ビル等の建
設に用いるクライミングクレーンの支持方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】超高層ビルを建設する場合、ビル予定地
の内側に垂直なクライミングクレーンを設置し、クレー
ンにより建築資材を吊上げてビルの複数のフロアを構築
し、構築したフロアの梁にクレーンを支持し、クレーン
を上昇させて再び上部にフロアを構築する作業を繰り返
すことにより、順次上方に工事を行って超高層ビルを建
設している。
【0003】従来のクライミングクレーンを用いて鉄骨
構造のビルを建設する場合の一例を図33〜図48を参
照して説明する。
【0004】従来のクライミングクレーンは、図33に
示すように、ビル予定地の内側(例えば中心部)の基礎
に、ブロック1aが接続されたマスト1の下端を、固定
台2を介してマスト1が鉛直になるようにアンカーボル
ト3により固定し、マスト1に昇降装置4を介してクレ
ーン5が昇降可能に取付けられた構成を有している。
又、マスト1の固定台2に近い下端には、固定支持台1
4が予め取付けられている。
【0005】昇降装置4は、マスト1とクレーン5とを
相対的にクライミングさせるためのものであり、図33
〜図35に示すように、マスト1に嵌合されてクレーン
5の下側に固定され、図36に示すようにマスト1の上
下方向に均等間隔で形成されたピン穴6へのピン7の差
込みと引き抜きを行うようにしたカンヌキ装置8により
マスト1に固定可能な上部昇降フレーム9と、上部昇降
フレーム9の下部にてマスト1に嵌合し、上部昇降フレ
ーム9に伸縮シリンダ10を介して連結され前記と同様
のカンヌキ装置8によってマスト1のピン穴6にピン7
を挿脱することにより固定できるようにした下部昇降フ
レーム11とから構成されている。マスト1は、図36
に示すようにパイプによって形成されたものと、図37
に示すようにトラスによって組立てたものとがあり、図
36のパイプにはピン7挿入のためのピン穴6が均等間
隔で形成されており、又図37のトラスによって組立て
たものの場合には、水平トラス12の下部に形成される
逆V字状部をピン穴6としてピン7を差込んでマスト1
を支持するようにしている。
【0006】更に、図33、図34に示すように、上部
昇降フレーム9には載置台13が設けられており、この
載置台13は、柱材15と梁16とによって構築された
最上段のフロアの梁16(図34参照)の上に載置する
ことによって、クライミングクレーン全体の自重を梁1
6に支持させるようにしている。
【0007】クライミングクレーンの自重を上記載置台
13により最上段の梁16に支持させた状態で、マスト
1の下端を固定台2から切り離し、固定支持台14を図
38、図39に示す支持部材等による荷重支持手段17
を介して、図40に示すように梁16の上に載置するこ
とにより、クライミングクレーンの自重を所定の梁16
に支持させるようにしている。
【0008】図38は荷重支持手段17の例を示したも
ので、マスト1の下端に水平方向十字状に延びた固定支
持台14を設け、該固定支持台14の下側に梁16,1
6間に渡すビーム状の支持部材18を設け、この支持部
材18を介してクライミングクレーンの自重を梁16に
支持するようにしている。
【0009】このとき、クライミングクレーンには重心
の変化によってモーメント荷重が発生するので、このモ
ーメント荷重を受けるために、ビーム状の支持部材18
と梁16とを上下の固定プレート19で挟んで固定ボル
ト20で締め付けることにより固定している。更に、ビ
ーム状の支持部材18とその上に載置するマスト1の固
定支持台14も、同様に上下の固定プレート19で挟ん
で固定ボルト20で締め付けることにより固定してい
る。
【0010】又、図39では、マスト1の下端に十字方
向に延びている固定支持台14の先端に、垂直ピン21
を中心に水平回動可能な回動アーム22を設けて折り畳
み可能にした支持部材23により荷重支持手段17を構
成した場合を示している。図39の折り畳み可能な荷重
支持手段17の場合も、固定プレート19と固定ボルト
20によって回動アーム22による支持部材23を梁1
6に固定するようにしている。図39の支持部材23の
回動アーム22を図41、又は図42に示すように折曲
げることにより、荷重支持手段17は梁16に干渉する
ことなく昇降することができる。
【0011】上記において、上部昇降フレーム9の載置
台13又は固定支持台14によりクライミングクレーン
の自重を梁16に支持させる際には、梁16に過大な負
荷が掛かることになり、このために、自重が掛かる梁1
6には図34、図40に示すような斜材等の補強材24
を取付ける必要がある。
【0012】上記した従来のクライミングクレーンによ
り鉄骨構造のビルを構築するには、先ず、図43に示す
ように、数個のブロック1aが接続されたマスト1を、
アンカーボルト3により固定台2を介してビルの基礎に
鉛直に固定し、マスト1に固定支持台14と、昇降装置
4及びクレーン5を取付ける。
【0013】続いて、クレーン5によりマスト1の上部
にブロック1aを継ぎ足してマスト1を上方に延長する
と共に、昇降装置4によりクレーン5をマスト1に沿っ
て上昇させる。即ち、図34、図35に示すように、上
部昇降フレーム9と下部昇降フレーム11のカンヌキ装
置8のピン7がマスト1のピン穴6に嵌入された状態か
ら、上部昇降フレーム9のピン7をピン穴6から引き抜
き、続いて伸縮シリンダ10を伸長させて上部昇降フレ
ーム9及びクレーン5をマスト1に沿って1フロアの高
さ分だけ押し上げて上部昇降フレーム9のピン7をピン
穴6に差込み、続いて下部昇降フレーム11のピン7を
ピン穴6から引き抜いて伸縮シリンダ10を1フロアの
高さ分だけ縮小して下部昇降フレーム11を上昇させた
後、下部昇降フレーム11のピン7をピン穴6に差込
む。この操作を繰り返すことによってクレーン5を上昇
させる。
【0014】更に、上記マスト1の延長とクレーン5の
上昇に伴って、クレーン5により柱材15や梁16等を
吊上げ、旋回操作を行って既設部分に連結することによ
りフロアを順次構築し、図44に示すように例えば10
階までフロアを構築する。
【0015】続いて、10階のフロアの梁16に図34
に示すような補強材24を取付けることにより梁16を
補強する。
【0016】続いて、ピン7にて上部昇降フレーム9と
下部昇降フレーム11がマスト1に固定された状態から
伸縮シリンダ10を縮小して上部昇降フレーム9を下降
させ、上部昇降フレーム9のピン7をピン穴6に差込む
ことにより、図34、図44に示すように載置台13を
10階の梁16上に載置させ、クライミングクレーンの
自重を10階の梁16に支持させる。
【0017】次に、図44のマスト1の下端を固定台2
から切り離し、昇降装置4によって図45に示すように
マスト1を上昇させる。即ち、上下のカンヌキ装置8の
ピン7がマスト1のピン穴6に嵌入された状態から、下
部昇降フレーム11のピン7をピン穴6から引き抜き、
伸縮シリンダ10を伸長させて下部昇降フレーム11を
マスト1に沿って例えば1フロアの高さ分だけ押し下げ
た後、下部のピン7をピン穴6に差込み、続いて上部昇
降フレーム9のピン7をピン穴6から引き抜いて伸縮シ
リンダ10を1フロアの高さ分だけ縮小すると、マスト
1は1フロア分だけ上昇するので、その後上部昇降フレ
ーム9のピン7をピン穴6に差込む。この操作を繰り返
すことによりマスト1のみを所定高さ(例えば13階ま
で構築できる高さ)まで上昇させる。
【0018】次に、マスト1下端の固定支持台14を支
持させる梁16(図46では5階の梁16)に、図40
に示すように補強材24を取付けることにより補強した
後、固定支持台14を、図38、図39に示すような支
持部材18,23による荷重支持手段17を介して補強
された梁16上に載置し、固定プレート19及び固定ボ
ルト20により梁16に固定する。
【0019】これにより、クライミングクレーンの自重
は5階の梁16で支持することができ、又クライミング
クレーンのモーメント荷重も固定プレート19及び固定
ボルト20による固定によって支持できるので、再び前
記と同様に、昇降装置4によってクレーン5を上昇さ
せ、図47に示すようにフロアを13階まで構築する。
【0020】その後、13階のフロアの梁16を図34
に示すように補強材24にて補強した後、上部昇降フレ
ーム9の載置台13を介してクライミングクレーンの自
重を13階の梁16に支持させ、昇降装置4により再び
マスト1の上昇を行う。
【0021】続いて、図48に示すように8階の梁16
を図40のような補強材24にて補強した後、固定支持
台14を図38、図39の荷重支持手段17を介して8
階の梁16に支持させると共に、固定プレート19及び
固定ボルト20を介して梁16に固定する。これにより
クライミングクレーンの自重を8階の梁16に支持させ
た状態でクレーン5によりフロアを16階まで構築す
る。上記操作を繰り返すことにより、超高層ビルを構築
することができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のクライミングクレーンにおいては、上部昇降フレーム
9の載置台13又はマスト1下部に設けた固定支持台1
4を介してクライミングクレーンの自重を組立てられた
フロアの梁16に支持させる際に、1つのフロアの梁1
6によって支持するようにしているために、補強材24
にて梁16を補強する必要があり、このために、クレー
ン作業時と、クレーン昇降及びマスト上昇時の度に、前
記補強材24をクレーンで吊って盛替えて固定する作業
を必要としており、この補強材24の着脱には時間が掛
かり工期延長の原因になるという問題を有していた。
【0023】更に、クライミングクレーンのモーメント
荷重を受けるために、支持部材18,23,27と梁1
6とを、上下の固定プレート19で挟んで固定ボルト2
0で締め付ける作業が必要であり、この作業が大変で時
間が掛かるという問題を有していた。
【0024】又、鉄筋コンクリートによるビルを建設す
る場合には、上記したような梁の補強を鉄筋で行うこと
ができないために、従来ではビルの内部にクライミング
クレーンを設置して鉄筋コンクリートのビルを建設する
ことは行なわれておらず、そのために、図49に示すよ
うに、一般にビルBの外部にクライミングクレーンAを
立設させるようにしている。
【0025】しかしこの場合には、ビルBの外部の敷地
にクライミングクレーンAを設置するための広いスペー
スが必要になる問題があり、又、高層のビルBを建設す
る場合にはクライミングクレーンAのマストの長さが長
大になるためにクレーンの揺れが大きくなる問題あり、
このために、鉄筋コンクリートによる超高層ビルの建設
は行なわれていないのが現状である。
【0026】本発明はこのような問題を解決し、クライ
ミングクレーンの自重及びモーメント荷重を梁に分散さ
せて支持させることにより梁の補強を不要とし、これに
よってビルの建設工期を短縮することができ、更に鉄筋
コンクリートによる高層ビルもビル内側に配置したクラ
イミングクレーンによって建設できるようにしたクライ
ミングクレーンの支持方法及び装置を提供することを目
的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、継ぎ足し可能
なマストに沿ってクレーンを昇降する昇降装置の上部昇
降フレームと下部昇降フレームとを夫々別個に梁に固定
可能にすると共に、マストの下端に取付けた下部支持架
台と該下部支持架台より上部にてマストに取付けた上部
支持架台とを別個に梁に固定可能にし、クレーン作業時
及びクライミング時におけるクレーンの自重はマストの
下部に固定した上・下部支持架台を介して下部の上下の
梁により分散して支持すると共に、マストに作用するモ
ーメント荷重は上・下部支持架台の水平方向の移動を梁
に対して拘束することにより支持し、マストを上昇させ
る際におけるクレーンの自重は上・下部昇降フレームを
介して上部の上下の梁により分散して支持すると共に、
マストに作用するモーメント荷重は上・下部昇降フレー
ムの水平方向の移動を梁に対して拘束することにより支
持することを特徴とするクライミングクレーンの支持方
法、に係るものである。
【0028】本発明は、継ぎ足しによって形成されるマ
ストと、マストに沿って上下動可能に設けたクレーン
と、クレーンの下部に固定されてカンヌキ装置によりマ
ストに固定可能な上部昇降フレームと、上部昇降フレー
ムの下部にてマストに嵌合し上部昇降フレームに伸縮シ
リンダを介して連結されカンヌキ装置によりマストに固
定可能な下部昇降フレームと、マストの下端に取付けた
下部支持架台と、下部支持架台より上部にてマストに取
付けた上部支持架台とを備え、上・下部昇降フレーム及
び上・下部支持架台の夫々が、構築された梁に対して、
荷重支持手段によりクレーンの自重を支持できると共
に、モーメント支持手段により水平方向の移動を拘束で
きるようにしていることを特徴とするクライミングクレ
ーンの支持装置、に係るものである。
【0029】上記において、荷重支持手段は、上・下部
昇降フレーム及び上・下部支持架台に取付けた複数の水
平に伸縮可能な支持部材であってもよく、このとき、支
持部材の各先端には鉛直のジャッキを備えていてもよ
い。
【0030】更に、上・下部昇降フレームの荷重支持手
段に備えられる複数のジャッキの高圧室、及び、上・下
部支持架台の荷重支持手段に備えられる複数のジャッキ
の高圧室は、夫々連通管を介して接続されていてもよ
い。
【0031】又、荷重支持手段は、上・下部昇降フレー
ム及び上・下部支持架台の下側にて梁間に渡したビーム
状の支持部材であってもよく、上・下部昇降フレーム及
び上・下部支持架台に設けた水平回動可能な支持部材で
あってもよい。
【0032】モーメント支持手段は、上・下部昇降フレ
ーム及び上・下部支持架台の支持部材の水平移動を梁に
対して固定する固定部材と、上・下部昇降フレーム及び
上・下部支持架台とマストとの間の水平移動を拘束する
拘束部材とからなっていてもよい。このとき、固定部材
は、支持部材を梁に固定するボルトであってもよく、梁
に固定して支持部材の水平移動を拘束する当接金物であ
ってもよく、又拘束部材は、上・下部昇降フレーム及び
上・下部支持架台に備えてマストの水平移動を拘束する
偏心ロックローラであってもよく、又、上・下部昇降フ
レーム及び上・下部支持架台に備えた楔受けと、該楔受
けとマストとの間に打ち込む固定楔であってもよい。
【0033】上部支持架台は、マストに対する取付け位
置を上下に変更可能であってもよく、このとき、上部支
持架台はカンヌキ装置を介してマストに固定されていて
もよい。
【0034】上記構成によれば以下のように作用する。
【0035】クライミングクレーンの自重を、上・下部
昇降フレーム、又は上・下部支持架台によって、二段の
梁に分散して支持させ、且つクライミングクレーンのモ
ーメント荷重は水平方向の移動としてそれを梁に拘束さ
せるようにしたので、1本の梁に掛かる荷重が半減され
て梁の補強を省略することができ、よって、ビル建設の
工数を削減して工期の短縮を図ることができる。
【0036】クライミングクレーンの自重を荷重支持手
段を介して二段の梁に分散して支持させるようにしたこ
とにより、クライミングクレーンにおけるモーメント荷
重は梁に対して水平方向の移動として作用し、よってこ
の水平移動を拘束するためのモーメント支持手段は簡略
な構成とすることができる。
【0037】更に、鉄筋コンクリート梁を補強すること
なしにクライミングクレーンの自重とモーメント荷重を
支持することができるので、鉄筋コンクリートのビルを
構築する際にも、鉄骨構造のビルを構築する際と同様の
クライミングクレーンを採用できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0039】図1は本発明によるクライミングクレーン
の支持装置の基本の概略例を示したもので、図中図33
に示したものと同一のものには同じ符号を付してその詳
細な説明は省略する。
【0040】図1に示すクライミングクレーンは、ブロ
ック1aの継ぎ足しによって形成されるマスト1と、該
マスト1に沿って上下動可能なクレーン5を備え、図
2、図3に示すように、マスト1に嵌合してクレーン5
の下部に固定されカンヌキ装置8によりマスト1に固定
可能な上部昇降フレーム9と、上部昇降フレーム9の下
部にてマスト1に嵌合し上部昇降フレーム9に伸縮シリ
ンダ10を介して連結されカンヌキ装置8によりマスト
1に固定可能な下部昇降フレーム11とからなる昇降装
置4を備えている。
【0041】又、マスト1の下端には、図4に示すよう
に下部支持架台26を取付けており、該下部支持架台2
6に対して所要の間隔を有する上部位置において、マス
ト1に上部支持架台25を取付けている。
【0042】更に、図4の上部支持架台25は、図2、
図3と同様のカンヌキ装置8によってマスト1に対する
取付け位置を上下に変更可能にしている。又、図4に示
す下部支持架台26にはカンヌキ装置8が備えられてい
ないが、下部支持架台26にもカンヌキ装置8を備えて
上下に位置変更できるようにしてもよい。
【0043】上・下部昇降フレーム9,11及び上・下
部支持架台25,26は、夫々図3、図5に示すよう
に、マスト1を挟むように平行且つ水平に備えられた支
持部材27による荷重支持手段17によって梁16に支
持されるようになっている。
【0044】上部支持架台25がカンヌキ装置8によっ
て上下に移動できるようにしたのは、構築するビルのフ
ロア間隔(上下の梁16の間隔)が変化した場合にもそ
の間隔に対応できるようにするためであり、このときマ
スト1が図6に示すようにパイプによって形成されてい
る場合には、等間隔のピン穴6に対して位置が異なるピ
ン穴6aを形成するようにし、又、図7のようにマスト
1がトラス構造の場合には、水平トラス12の下側に調
節部材12aを取付けて、この調節部材12aの下側を
カンヌキ装置8のピン7によって支持する。
【0045】上・下部昇降フレーム9,11及び上・下
部支持架台25,26の夫々は、以下に説明する荷重支
持手段によってクライミングクレーンの自重を構築され
た梁16上に支持できるよう構成されていると共に、モ
ーメント支持手段によって水平方向の移動を拘束できる
ように構成されている。
【0046】即ち、図1〜図5では、上・下部昇降フレ
ーム9,11及び上・下部支持架台25,26に取付け
て梁16の上側に対して水平に伸縮が可能な伸縮アーム
27aからなる複数の支持部材27にて構成された荷重
支持手段17の場合を示している。これにより、クライ
ミングクレーンの自重は、昇降装置4の上・下部昇降フ
レーム9,11によって二段の梁16に分散して支持し
たり、又、上・下部支持架台25,26によって二段の
梁16に分散して支持できるようにしている。
【0047】更に、図1〜図5の構成においては、荷重
支持手段17を構成している各支持部材27の先端に、
鉛直なジャッキ28を取付け、このジャッキ28を介し
て荷重支持手段17を梁16上に支持するようにしてい
る。
【0048】このとき、ジャッキ28を備えることな
く、支持部材27の伸縮アーム27aを梁16上に伸長
させ、伸縮アーム27aによってクライミングクレーン
の自重を支持するようにしてもよい。
【0049】ジャッキ28を備えた場合には、上部昇降
フレーム9の支持部材27に設けられたジャッキ28
a,28b,28c,28dと、下部昇降フレーム11
の支持部材27に設けられたジャッキ28a’,28
b’,28c’,28d’とを、図8に示すように高圧
室29が直列に連通されるように配管30で接続するこ
とができ、これにより昇降装置4を支持する全てのジャ
ッキ28a,28b,28c,28d,28a’,28
b’,28c’,28d’に、均等な荷重を作用させる
ことができる。
【0050】又、上部支持架台25の支持部材27に設
けられたジャッキ28e,28f,28g,28hと、
下部支持架台26の支持部材27に設けられたジャッキ
28e’,28f’,28g’,28h’とを、図9に
示すように高圧室29が直列に連通されるように配管3
0で接続することができ、これにより上部支持架台25
と下部支持架台26を支持する全てのジャッキ28e,
28f,28g,28h,28e’,28f’,28
g’,28h’に均等な荷重を作用させることができ
る。
【0051】上記した上・下部昇降フレーム9,11及
び上・下部支持架台25,26を梁16に支持するため
の荷重支持手段17としては、図3、図5に示すよう
に、伸縮可能な支持部材27をマスト1を挟むように平
行に備える場合以外に、図16に示すように、上・下部
昇降フレーム9,11及び上・下部支持架台25,26
の下部に十字方向に固定した固定支持台14の下側に、
ビーム状の支持部材18を梁16間に渡して設けるよう
にしてもよく、又、図17に示すように、上・下部昇降
フレーム9,11及び上・下部支持架台25,26の下
部に十字方向に設けた固定支持台14の先端に水平回動
可能な回動アーム22による支持部材23を設けたもの
を用いてもよい。
【0052】前記したように、クライミングクレーンの
自重は、上・下部昇降フレーム9,11又は上・下部支
持架台25,26によって二段の梁16に分散して支持
するようにしているので、クライミングクレーンのモー
メント荷重は、上・下部昇降フレーム9,11又は上・
下部支持架台25,26に対して、水平方向の移動荷重
として作用することになる。よって、上・下部昇降フレ
ーム9,11又は上・下部支持架台25,26の水平方
向の移動をモーメント支持手段によって拘束すれば、ク
ライミングクレーンのモーメント荷重を支持できること
になる。
【0053】モーメント支持手段は、上・下部昇降フレ
ーム9,11及び上・下部支持架台25,26とマスト
1との間の水平移動を阻止するモーメント支持手段と、
上・下部昇降フレーム9,11及び上・下部支持架台2
5,26の支持部材18,23,27の水平移動を梁1
6又は構築されたフロアに対して固定するモーメント支
持手段とから構成される。
【0054】図10〜図12は、上・下部昇降フレーム
9,11及び上・下部支持架台25,26とマスト1と
の間の水平移動を阻止するモーメント支持手段32Aの
一例を示したものである。図10〜図12に示すよう
に、上・下部昇降フレーム9,11及び上・下部支持架
台25,26の夫々の上下における周方向例えば4ヶ所
には、偏心ロックローラ33からなる拘束部材34によ
ってモーメント支持手段32Aが構成されている。偏心
ロックローラ33は、図11、図12に示すように偏心
軸35に支持されており、更に偏心軸35は拘束駆動部
36によって位相が変えられるようになっている。又、
偏心軸35にはレバー37が一体に固定されており、偏
心ロックローラ33が取付けられた固定金物38にはレ
バー37の先端の回動範囲に沿って円弧状の固定板39
が設けられており、レバー37の先端に形成したピン孔
40と固定板39に所定のピッチで形成された複数のピ
ン孔41のいずれかに固定ピン42を挿通して偏心軸3
5の回動を規制できるようにしている。
【0055】図13は、上・下部昇降フレーム9,11
及び上・下部支持架台25,26とマスト1との間の水
平移動を阻止するモーメント支持手段32Aの他の例を
示したものである。図13に示すように、上・下部昇降
フレーム9,11及び上・下部支持架台25,26の夫
々に、マスト1側に傾斜面を有する楔受け43を固定金
物38を介して固定し、マスト1と楔受け43の間に、
固定楔44をジャッキ等の固定駆動部45にて挿脱でき
るようにした拘束部材34によってモーメント支持手段
32Aが構成されている。尚、拘束部材34としては、
単なるネジによる固定方式を用いることもできる。
【0056】図14、図15は、図2〜図5においてジ
ャッキ28を備えていない場合の支持部材27、及び図
16のビーム状の支持部材18或いは図17の回動可能
な支持部材23を、梁16又は構築されたフロアに対し
て横移動を拘束するように支持するモーメント支持手段
32Bを示している。
【0057】図14、図15及び図16、図17では、
上記支持部材18,23,27を、当接金物46aによ
る固定部材46によって梁16に対して水平移動ができ
ないように固定している。このとき、上・下部昇降フレ
ーム9,11が同時に梁16又はフロアに当たって均等
な荷重を受け、上・下部支持架台25,26が同時に梁
16又はフロアに当たって均等な荷重を受けられよう
に、図14のように支持部材18,23,27と梁16
又はフロアとの間には、ゴム等のスペーサ47を設ける
ようにしている。
【0058】上記において、梁16が鉄筋コンクリート
梁の場合には、図18に示すように、支持部材18,2
3,27の先端下部に凸型当接金物48を固定し、凸型
当接金物48に嵌合する凹型当接金物49をアンカーボ
ルト50により鉄筋コンクリート梁16’に固定した固
定部材51としてもよい。このとき、凸型当接金物48
と凹型当接金物49との間にゴム等のスペーサ47を設
けることができる。
【0059】図19、図20は、支持部材27にジャッ
キ28が備えられている場合におけるモーメント支持手
段32Bの一例を示したものであり、梁16又はフロア
上に、支持部材27の先端と左右両側に対向するように
ブラケットによる固定部材52を固定し、各固定部材5
2と支持部材27との間に隙間調整を行う当接金物52
aを設けている。
【0060】図21、図22は、支持部材27にジャッ
キ28が備えられている場合におけるモーメント支持手
段32Bの他の例を示したものであり、支持部材27の
先端に近い下側に、梁16又はフロアの内側に対向する
ようにブラケットによる固定部材53を固定し、該固定
部材53の下端と対向する梁16又はフロアの内側面に
当接金物54を設けている。又、固定部材53と当接金
物54とは平面形状が図22のように互いに嵌合する凹
凸形状を有しており、これによってX方向以外にY方向
の移動も拘束できるようになっている。
【0061】図23、図24は、支持部材27にジャッ
キ28が備えられている場合において、支持部材27を
鉄筋コンクリート梁16’に固定する場合のモーメント
支持手段32Bの一例を示したものであり、ジャッキ2
8の下端に固定した固定プレート55をアンカーボルト
50によって鉄筋コンクリート梁16’に固定するよう
にしている。
【0062】図25、図26は、支持部材27にジャッ
キ28が備えられている場合において、支持部材27を
鉄筋コンクリート梁16’に固定する場合のモーメント
支持手段32Bの他の例を示したものであり、ジャッキ
28の下端に固定した固定プレート55の水平方向の移
動を拘束するようにした当接金物56aによる固定部材
56をアンカーボルト50によって鉄筋コンクリート梁
16’に固定するようにしている。
【0063】以下に上記形態例の作用を説明する。
【0064】図27〜図32は、クライミングクレーン
により鉄骨構造のビルを構築する方法の概略を示したも
のであり、先ず、図27に示すように、二段のブロック
1aが接続されたマスト1を、アンカーボルト3により
固定台2を介してビルの基礎に鉛直に固定し、マスト1
に昇降装置4及びクレーン5を取付ける。
【0065】続いて、クレーン5によりマスト1の上部
にブロック1aを継ぎ足してマスト1を上方に延長する
と共に、昇降装置4によりクレーン5をマスト1に沿っ
て上昇させる作業を行い、このとき、クレーン5により
柱材15や梁16等を吊上げ、旋回操作を行って既設部
分に連結することによりフロアを順次構築し、図28に
示すように例えば11階までフロアを構築する。
【0066】続いて、上部昇降フレーム9と下部昇降フ
レーム11とを、荷重支持手段17を介して9階と10
階の梁16に支持させる。
【0067】このとき、荷重支持手段17が、図1〜図
5においてジャッキ28を備えていない伸縮アーム27
aによる支持部材27の場合には該支持部材27によっ
て、又、図16のビーム状の支持部材18の場合は該支
持部材18によって、更に、図17の回動アーム22に
よる回動可能な支持部材23の場合は該支持部材23に
よって、更に又、図1〜図5に示すように支持部材27
にジャッキ28を備えている場合には該ジャッキ28に
よって、夫々梁16上に支持させる。
【0068】又このとき、支持部材18,23,27に
よって支持する場合には、図14、図18に示すように
スペーサ47を配置することによって、クライミングク
レーンの自重が上部昇降フレーム9と下部昇降フレーム
11を介して9階と10階の梁16に均等に分散される
ようにする。
【0069】このように、クライミングクレーンの自重
が9階と10階の梁16に分散されると、クライミング
クレーンの重心の変動によるモーメント荷重は、上部昇
降フレーム9と下部昇降フレーム11とに水平逆方向の
移動荷重として作用することになる。
【0070】このために、上・下部昇降フレーム9,1
1とマスト1との間の水平移動をモーメント支持手段3
2Aで拘束し、又、上・下部昇降フレーム9,11に備
えた荷重支持手段17の水平移動を梁16又はフロアに
対して固定するモーメント支持手段32Bによって拘束
する。
【0071】即ち、図10〜図12に示す偏心ロックロ
ーラ33による拘束部材34を備えたモーメント支持手
段32Aでは、拘束駆動部36により偏心軸35を回転
して偏心ロックローラ33を梁16に押付けた状態で、
レバー37のピン孔40と固定板39の所定のピン孔4
1とに固定ピン42を挿通して偏心軸35の回動を規制
する。
【0072】又、図13のような楔機構による拘束部材
34を備えたモーメント支持手段32Aの場合には、マ
スト1と楔受け43の間に、固定楔44を固定駆動部4
5で押し込むことにより拘束する。
【0073】一方、支持部材18,23,27による荷
重支持手段17によってクライミングクレーンの自重を
梁16に支持する場合には、図14、図15又は図1
6、図17に示すように、当接金物46aによる固定部
材46からなるモーメント支持手段32Bによって支持
部材18,23,27を梁16に対して水平移動できな
いように固定する。
【0074】又、図1〜図5に示すように支持部材27
にジャッキ28が備えられている場合には、図19、図
20に示すように、梁16又はフロアに固定した固定部
材52と支持部材27との間に当接金物52aを設置す
るモーメント支持手段32Bによって支持する。或い
は、図21、図22に示すように、支持部材27に固定
した固定部材53と梁16又はフロアとの間に当接金物
54を設置するモーメント支持手段32Bによって支持
する。
【0075】このとき、ジャッキ28を備えていると、
上下の梁16の間隔が僅かに変化していることがあって
も、上下の梁16にクライミングクレーンの自重を分散
させて支持することができる。
【0076】又、図8に示すように、上部昇降フレーム
9の支持部材27に設けられたジャッキ28a,28
b,28c,28dと、下部昇降フレーム11の支持部
材27に設けられたジャッキ28a’,28b’,28
c’,28d’の全ての高圧室29を配管30で直列に
接続すると、クライミングクレーンの自重を二段の梁1
6に支持させる際に、上・下部昇降フレーム9,11の
全てのジャッキ28に夫々均等な荷重を作用させること
ができ、一部のジャッキ28に過大な負荷が作用するの
を防止できる。
【0077】上記によれば、クライミングクレーンの自
重が、上部昇降フレーム9と下部昇降フレーム11によ
り荷重支持手段17を介して9階と10階の梁16に分
散して支持されることになり、よって従来の図34、図
40に示したような梁16を補強するための補強材24
を設けることなしに、クライミングクレーンの自重を梁
16に支持させることができる。
【0078】又、このようにクライミングクレーンの自
重が9階と10階の梁16に分散されると、クライミン
グクレーンの重心の変動によるモーメント荷重は、上部
昇降フレーム9と下部昇降フレーム11とに水平逆方向
の移動荷重として作用することになるので、拘束部材3
4によるモーメント支持手段32Aと、当接金物46
a、48,49、52a、54を持つ固定部材46,5
1,52,53によるモーメント支持手段32Bとによ
り、簡単な構成にて、水平方向の移動を容易に拘束する
ことができる。
【0079】上記図28に示したように、クライミング
クレーンの自重を9階と10階の梁16に支持させた状
態から、マスト1を下端の固定台2から切り離し、図2
9に示すようにマストの下部に上部支持架台25と下部
支持架台26とを取付ける。
【0080】続いて、昇降装置4によってマスト1のみ
を所定高さ(例えば14階まで構築できる高さ)まで上
昇させる。
【0081】次に、図30に示すように、マスト1下端
の下部支持架台26と上部支持架台25とを、前記した
昇降装置4の上部昇降フレーム9と下部昇降フレーム1
1の場合と同様に、荷重支持手段17を介して例えば5
階と8階の梁16に支持させ、クライミングクレーンの
自重を下部の二段の梁16にて分散して支持させるよう
にする。又、前記と同様に、モーメント支持手段32
A,32Bによって水平方向の移動を拘束する。
【0082】これにより、マスト1は二段の梁16にし
っかり支持されるので、図30に示すように昇降装置4
によりクレーン5を上昇させ、且つ図31に示すように
フロアを14階まで構築する。
【0083】その後、昇降装置4の上部昇降フレーム9
と下部昇降フレーム11とを、図31に示すように再び
荷重支持手段17を介し前記と同様にして13階と14
階の梁16に支持させ、クライミングクレーンの自重を
13階と14階の梁16に支持させ、又、モーメント支
持手段32A,32Bによって水平方向の移動を拘束す
る。この状態で、図30に示すように、昇降装置4によ
ってマスト1のみを再び上昇させる。
【0084】続いて、図32に示すように、マスト1下
端の下部支持架台26と上部支持架台25とを、前記と
同様に荷重支持手段17を介して例えば8階と11階の
梁16に支持させ、クライミングクレーンの自重を二段
の梁16にて分散して支持させ、又、前記と同様に、モ
ーメント支持手段32A,32Bによって水平方向の移
動を拘束する。このようにクライミングクレーンの自重
を8階と11階の梁16に支持させた状態でクレーン5
によりフロアを17階まで構築する。上記操作を繰り返
すことにより、超高層ビルを構築することができる。
【0085】又、上記したように、クライミングクレー
ンの自重を二段の梁に分散して支持させるようにしたの
で、1本の梁に掛かる荷重が半減されて梁の補強が不要
になるので、鉄筋コンクリートのビルも上記したクライ
ミングクレーンによって建設することが可能になる。
【0086】従って、鉄筋コンクリートのビルを構築す
る場合において、図18に示すように、支持部材18,
23,27の先端下部に凸型当接金物48を固定し、鉄
筋コンクリート梁16’に前記凸型当接金物48に嵌合
する凹型当接金物49をアンカーボルト50により固定
すると、クライミングクレーンのモーメント荷重によっ
て支持部材18,23,27に作用する水平移動を拘束
することができる。
【0087】又、図23、図24に示すように支持部材
27にジャッキ28を備えている場合には、固定プレー
ト55をアンカーボルト50により鉄筋コンクリート梁
16’に固定したり、或いは、図25、図26に示すよ
うに固定プレート55を、アンカーボルト50にて鉄筋
コンクリート梁16’に固定した当接金物56aによる
固定部材56によって水平移動しないように拘束するこ
とができる。
【0088】これにより、鉄筋コンクリート梁16’を
補強することなしにクライミングクレーンの自重とモー
メント荷重を支持することができ、よって鉄筋コンクリ
ートのビルを構築する際にも、前記したようなクライミ
ングクレーンを採用することができる。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、クライミングクレーン
の自重を、上・下部昇降フレーム、又は上・下部支持架
台によって、二段の梁に分散して支持させ、且つクライ
ミングクレーンのモーメント荷重は水平方向の移動とし
てそれを梁に拘束させるようにしたので、1本の梁に掛
かる荷重が半減されて梁の補強を省略することができ、
よって、ビル建設の工数を削減して工期の短縮を図れる
効果がある。
【0090】クライミングクレーンの自重を荷重支持手
段を介して二段の梁に分散して支持させるようにしたこ
とにより、クライミングクレーンにおけるモーメント荷
重は梁に対して水平方向の移動として作用し、よってこ
の水平移動を拘束するためのモーメント支持手段は簡略
な構成とすることができる効果がある。
【0091】更に、鉄筋コンクリート梁を補強すること
なしにクライミングクレーンの自重とモーメント荷重を
支持することができるので、鉄筋コンクリートのビルを
構築する際にも、鉄骨構造のビルを構築する場合と同様
のクライミングクレーンを採用して構築できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す正面図であ
る。
【図2】図1の昇降装置を構成している上・下部昇降フ
レームの詳細図である。
【図3】図2をIII−III方向から見た平面図であ
る。
【図4】図1における上・下部支持架台の詳細図であ
る。
【図5】図4をV−V方向から見た平面図である。
【図6】マストの一例を示す側面図である。
【図7】マストの他の例を示す側面図である。
【図8】上・下部昇降フレームに備えたジャッキの接続
例を示す側面図である。
【図9】上・下部支持架台に備えたジャッキの接続例を
示す側面図である。
【図10】拘束部材によるモーメント支持手段の一例を
示す側面図である。
【図11】図10の部分拡大図である。
【図12】図10の平面図である。
【図13】拘束部材によるモーメント支持手段の他の例
を示す側面図である。
【図14】荷重支持手段の支持部材を、固定部材による
モーメント支持部材によって梁に支持する状態の一例を
示す平面図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】ビーム状の支持部材を、固定部材によるモー
メント支持部材によって梁に支持する状態の他の例を示
す平面図である。
【図17】回動可能な支持部材を、固定部材によるモー
メント支持部材を介して梁に支持する状態の更に他の例
を示す平面図である。
【図18】荷重支持手段の支持部材を、固定部材を介し
て鉄筋コンクリート梁に固定する場合の例を示す側面図
である。
【図19】支持部材にジャッキが備えられた場合の支持
部材を、固定部材によるモーメント支持部材によって梁
に支持する状態の例を示す側面図である。
【図20】図19の平面図である。
【図21】支持部材にジャッキが備えられた場合の支持
部材を、固定部材によるモーメント支持部材によって梁
に支持する状態の他の例を示す側面図である。
【図22】図21の平面図である。
【図23】支持部材にジャッキが備えられた場合の支持
部材を、アンカーボルトによるモーメント支持部材によ
って鉄筋コンクリート梁に支持する状態の例を示す側面
図である。
【図24】図23の平面図である。
【図25】支持部材にジャッキが備えられた場合の支持
部材を、固定部材によるモーメント支持部材によって鉄
筋コンクリート梁に支持する状態の他の例を示す側面図
である。
【図26】図25の平面図である。
【図27】本発明の形態例におけるクライミングクレー
ンのマストを基礎に固定した状態を示す正面図である。
【図28】フロアを11階まで構築し、上・下部昇降フ
レームを別々の梁に支持させた状態を示す正面図であ
る。
【図29】マストを上昇させている状態を示す正面図で
ある。
【図30】マストを上・下部支持架台によって別々の梁
に支持させ、クレーンを上昇させた状態を示す正面図で
ある。
【図31】フロアを14階まで構築し、上・下部昇降フ
レームを別々の梁に支持させた状態を示す正面図であ
る。
【図32】マストを上・下部支持架台によって別々の梁
に支持させ、クレーンを上昇させてフロアを17階まで
構築した状態を示す正面図である。
【図33】従来のクライミングクレーンの一例を示す正
面図である。
【図34】図33の昇降装置の上部昇降フレームを載置
台により梁に支持させている状態を示す詳細図である。
【図35】図34の昇降装置の平面図である。
【図36】マストの一例を示す側面図である。
【図37】マストの他の例を示す側面図である。
【図38】ビーム状の支持部材によりマストを梁に支持
している状態を示す平面図である。
【図39】回動可能な支持部材によりマストを梁に支持
している状態を示す平面図である。
【図40】図33の固定支持台を梁に支持している状態
を示す側面図である。
【図41】図39の回動可能な支持部材を回動させた状
態の一例を示す平面図である。
【図42】図39の回動可能な支持部材を回動させた状
態の他の例を示す平面図である。
【図43】従来のクライミングクレーンのマストを基礎
に固定した状態を示す正面図である。
【図44】フロアを10階まで構築し、上部昇降フレー
ムを載置台を介して梁に支持させた状態を示す正面図で
ある。
【図45】マストを上昇させている状態を示す正面図で
ある。
【図46】マストを固定支持台にて梁に支持させ、クレ
ーンを上昇させた状態を示す正面図である。
【図47】フロアを13階まで構築し、上部昇降フレー
ムを載置台にて梁に支持させた状態を示す正面図であ
る。
【図48】マストを固定支持台にて梁に支持させ、クレ
ーンを上昇させてフロアを16階まで構築した状態を示
す正面図である。
【図49】鉄筋コンクリートにてビルを建設する場合の
一般例を示す平面図である。
【符号の説明】 1 マスト 4 昇降装置 5 クレーン 8 カンヌキ装置 9 上部昇降フレーム 10 伸縮シリンダ 11 下部昇降フレーム 16 梁 16’ 鉄筋コンクリート梁(梁) 17 荷重支持手段 18 支持部材 22 回動アーム 23 支持部材 25 上部支持架台 26 下部支持架台 27 支持部材 27a 伸縮アーム 28 ジャッキ 28a〜28d ジャッキ 28a’〜28d’ ジャッキ 28e〜28h ジャッキ 28e’〜28h’ ジャッキ 29 高圧室 30 配管 32A モーメント支持手段 32B モーメント支持手段 33 偏心ロックローラ 43 楔受け 44 固定楔 46 固定部材 46a 当接金物 48 凸型当接金物 49 凹型当接金物 50 アンカーボルト 51 固定部材 52 固定部材 52a 当接金物 53 固定部材 54 当接金物 56 固定部材 56a 当接金物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒野 敏郎 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 瓜 茂雄 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 3F205 AB04 AB07 AB08 BA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継ぎ足し可能なマストに沿ってクレーン
    を昇降する昇降装置の上部昇降フレームと下部昇降フレ
    ームとを夫々別個に梁に固定可能にすると共に、マスト
    の下端に取付けた下部支持架台と該下部支持架台より上
    部にてマストに取付けた上部支持架台とを別個に梁に固
    定可能にし、クレーン作業時及びクライミング時におけ
    るクレーンの自重はマストの下部に固定した上・下部支
    持架台を介して下部の上下の梁により分散して支持する
    と共に、マストに作用するモーメント荷重は上・下部支
    持架台の水平方向の移動を梁に対して拘束することによ
    り支持し、マストを上昇させる際におけるクレーンの自
    重は上・下部昇降フレームを介して上部の上下の梁によ
    り分散して支持すると共に、マストに作用するモーメン
    ト荷重は上・下部昇降フレームの水平方向の移動を梁に
    対して拘束することにより支持することを特徴とするク
    ライミングクレーンの支持方法。
  2. 【請求項2】 継ぎ足しによって形成されるマストと、
    マストに沿って上下動可能に設けたクレーンと、クレー
    ンの下部に固定されてカンヌキ装置によりマストに固定
    可能な上部昇降フレームと、上部昇降フレームの下部に
    てマストに嵌合し上部昇降フレームに伸縮シリンダを介
    して連結されカンヌキ装置によりマストに固定可能な下
    部昇降フレームと、マストの下端に取付けた下部支持架
    台と、下部支持架台より上部にてマストに取付けた上部
    支持架台とを備え、上・下部昇降フレーム及び上・下部
    支持架台の夫々が、構築された梁に対して、荷重支持手
    段によりクレーンの自重を支持できると共に、モーメン
    ト支持手段により水平方向の移動を拘束できるようにし
    ていることを特徴とするクライミングクレーンの支持装
    置。
  3. 【請求項3】 荷重支持手段が、上・下部昇降フレーム
    及び上・下部支持架台に取付けて梁の上側に対して水平
    に伸縮が可能な複数の支持部材であることを特徴とする
    請求項2記載のクライミングクレーンの支持装置。
  4. 【請求項4】 伸縮可能な支持部材の先端に鉛直なジャ
    ッキを備えたことを特徴とする請求項3記載のクライミ
    ングクレーンの支持装置。
  5. 【請求項5】 上・下部昇降フレームの荷重支持手段に
    備えられる複数のジャッキの高圧室、及び、上・下部支
    持架台の荷重支持手段に備えられる複数のジャッキの高
    圧室が、夫々連通管を介して接続されていることを特徴
    とする請求項4記載のクライミングクレーンの支持装
    置。
  6. 【請求項6】 荷重支持手段が、上・下部昇降フレーム
    及び上・下部支持架台の下側にて梁間に渡したビーム状
    の支持部材であることを特徴とする請求項2記載のクラ
    イミングクレーンの支持装置。
  7. 【請求項7】 荷重支持手段が、上・下部昇降フレーム
    及び上・下部支持架台に設けた水平回動可能な支持部材
    であることを特徴とする請求項2記載のクライミングク
    レーンの支持装置。
  8. 【請求項8】 モーメント支持手段が、上・下部昇降フ
    レーム及び上・下部支持架台の支持部材の水平移動を梁
    に対して固定する固定部材と、上・下部昇降フレーム及
    び上・下部支持架台とマストとの間の水平移動を拘束す
    る拘束部材とからなることを特徴とする請求項2〜7の
    いずれか記載のクライミングクレーンの支持装置。
  9. 【請求項9】 上部支持架台が、マストに対する取付け
    位置を上下に変更可能であることを特徴とする請求項2
    〜8のいずれか記載のクライミングクレーンの支持装
    置。
JP31669599A 1999-11-08 1999-11-08 クライミングクレーンの支持方法及び装置 Expired - Fee Related JP4511657B2 (ja)

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