JPH10182070A - マスト式昇降支持装置 - Google Patents

マスト式昇降支持装置

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JPH10182070A
JPH10182070A JP34823096A JP34823096A JPH10182070A JP H10182070 A JPH10182070 A JP H10182070A JP 34823096 A JP34823096 A JP 34823096A JP 34823096 A JP34823096 A JP 34823096A JP H10182070 A JPH10182070 A JP H10182070A
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JP
Japan
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mast
frame
elevating
main body
lifting
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Application number
JP34823096A
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English (en)
Inventor
Shigeru Okano
茂 岡野
Masayoshi Tanaka
正吉 田中
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IHI Transport Machinery Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスト本体の下部に対してマストベースを設
ける必要をなくし得るようにする。 【解決手段】 ほぼ垂直なマスト本体14に対し、上部
昇降フレーム15と下部昇降兼マスト支持フレーム16
を昇降自在に取付け、上部昇降フレーム15と下部昇降
兼マスト支持フレーム16との間に伸縮装置17を介装
すると共に、上部昇降フレーム15と下部昇降兼マスト
支持フレーム16にそれぞれマスト本体14に形成した
係止部18に対してピン20を出入可能としたマスト係
止装置21を取付け、更に、上部昇降フレーム15と下
部昇降兼マスト支持フレーム16にそれぞれ、折畳みが
可能で、且つ、梁13などに対して固定及び固定解除可
能な荷重支持部22を取付けて、昇降支持装置本体23
を構成し、更に、少くとも下部昇降兼マスト支持フレー
ム16に対し、マスト本体14を固定させるためのマス
ト固定装置25を取付けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスト式昇降支持
装置に関するものであり、より詳しくは、マスト本体の
下部に対してマストベースを設ける必要をなくし得るよ
うにしたマスト式昇降支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築などの分野では、垂直なマストに沿
ってクライミングクレーンや建物の屋根架構などを昇降
させるようにした昇降装置が、従来より使用されてい
る。
【0003】図21は、特開平4−319180号公報
によって開示された、従来の昇降装置の例である。
【0004】上記従来の昇降装置は、下端部にマストベ
ース1を備えた垂直なマスト本体2に対し、上部昇降フ
レーム3と下部昇降フレーム4を昇降自在に取付け、上
部昇降フレーム3と下部昇降フレーム4との間にシリン
ダなどの伸縮装置5を介装すると共に、上部昇降フレー
ム3と下部昇降フレーム4にそれぞれマスト本体2に形
成したピン孔6に対してピンを挿脱可能としたカンヌキ
装置7,8を取付け、更に、上部昇降フレーム3と下部
昇降フレーム4とマストベース1にそれぞれ、建物の梁
9の間を通過させ得るよう折畳みが可能で、且つ、建物
の梁9に対して固定及び固定解除可能な荷重支持部材1
0〜12を取付けたものである。
【0005】斯かる構成によれば、シリンダなどの伸縮
装置5を収縮動し、上部昇降フレーム3と下部昇降フレ
ーム4にそれぞれ取付けられたカンヌキ装置7,8のピ
ンを、マスト本体2に形成したピン孔6に対して挿入し
た状態から、上部昇降フレーム3のカンヌキ装置7のピ
ンを対応するピン孔6から抜いて、シリンダなどの伸縮
装置5を伸長動させ、その後、上部昇降フレーム3のカ
ンヌキ装置7のピンを上方のピン孔6へ挿入する動作を
行い、次いで、下部昇降フレーム4のカンヌキ装置8の
ピンを対応するピン孔6から抜いて、シリンダなどの伸
縮装置5を収縮動させ、その後、下部昇降フレーム4の
カンヌキ装置8のピンを上方のピン孔6へ挿入する動作
を行うことにより、マスト本体2に対して昇降装置を尺
取り虫式に上昇させることができる。
【0006】又、下部昇降フレーム4の荷重支持部材1
1を建物の梁9に固定し、シリンダなどの伸縮装置5を
伸長動し、上部昇降フレーム3と下部昇降フレーム4に
それぞれ取付けられたカンヌキ装置7,8のピンを、マ
スト本体2に形成したピン孔6に対して挿入した状態か
ら、上部昇降フレーム3のカンヌキ装置7のピンを対応
するピン孔6から抜いて、シリンダなどの伸縮装置5を
収縮動させ、その後、上部昇降フレーム3のカンヌキ装
置7のピンを下方のピン孔6へ挿入する動作を行い、次
いで、シリンダなどの伸縮装置5を伸長動させることに
より、昇降装置を尺取り虫式に動かして、建物の梁9に
対してマスト本体2を上昇させることができる。
【0007】更に、上部昇降フレーム3に固定された図
示しないクライミングクレーンや、マスト本体2の上部
に固定された建物の図示しない屋根架構を使用して、建
物の構築作業などを行わせる際などには、マスト本体2
の下部に取付けられたマストベース1の荷重支持部材1
2を用いて、マスト本体2を建物の梁9に固定させるよ
うにする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のマスト式昇降支持装置には、以下のような問題があ
った。
【0009】即ち、上部昇降フレーム3に固定された図
示しないクライミングクレーンや、マスト本体2の上部
に固定された建物の図示しない屋根架構を使用して、建
物の構築作業などを行わせる際などに、マスト本体2を
建物の梁9などに固定させるのに、マスト本体2の下部
にマストベース1が必要となっている。
【0010】このように、マスト本体2の下部にマスト
ベース1があると、その分、部品点数が増大してコスト
アップを招くという問題がある。
【0011】又、マスト本体2の下部にマストベース1
があると、マストベース1が建物の梁9部分を通過する
際に、マストベース1の荷重支持部材12を折り畳んだ
り開いたりする作業が必要となって、作業工数の増大を
招くことになる。
【0012】本発明は、上述の実情に鑑み、マスト本体
の下部に対してマストベースを設ける必要をなくし得る
ようにしたマスト式昇降支持装置を提供することを目的
とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ほぼ垂直なマ
スト本体14に対し、上部昇降フレーム15と下部昇降
兼マスト支持フレーム16を昇降自在に取付け、上部昇
降フレーム15と下部昇降兼マスト支持フレーム16と
の間に伸縮装置17を介装すると共に、上部昇降フレー
ム15と下部昇降兼マスト支持フレーム16にそれぞれ
マスト本体14に形成した係止部18に対してピン出入
機構19を用いてピン20を出入可能としたマスト係止
装置21を取付け、更に、上部昇降フレーム15と下部
昇降兼マスト支持フレーム16にそれぞれ、梁13など
の間を通過させ得るよう折畳みが可能で、且つ、梁13
などに対して固定及び固定解除可能な荷重支持部22を
取付けて、昇降支持装置本体23を構成し、更に、少く
とも下部昇降兼マスト支持フレーム16に対し、マスト
本体14を固定させるためのマスト固定装置25を取付
けたことを特徴とするマスト式昇降支持装置にかかるも
のである。
【0014】この場合において、マスト固定装置25
が、ガイドローラ26などのマスト固定具27と、ガイ
ドローラ26を支承する偏心軸28と、偏心軸28の偏
心部29の位相を変えるようにしたマスト固定用駆動部
30とで構成されるようにしても良い。
【0015】又、マスト固定装置25が、下部昇降兼マ
スト支持フレーム16とマスト本体14との間に挿脱可
能な楔57などのマスト固定具27と、楔57などのマ
スト固定具27を上下方向へ挿脱するためのマスト固定
用駆動部30とで構成されるようにしても良い。
【0016】又、マスト固定装置25が、マスト本体1
4を直接固定する複数のジャッキなどのマスト固定用駆
動部30で構成されるようにしても良い。
【0017】更に、荷重支持部22が、高さ調整機構5
1を備えた回動脚部39で構成されるようにしても良
い。
【0018】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0019】上部昇降フレーム15と下部昇降兼マスト
支持フレーム16にそれぞれ取付けられたマスト係止装
置21のピン出入機構19を用いてマスト本体14に形
成した係止部18に対してピン20を出入させて係止又
は係止解除させると共に、上部昇降フレーム15と下部
昇降兼マスト支持フレーム16との間に介装された伸縮
装置17を用いて、上部昇降フレーム15と下部昇降兼
マスト支持フレーム16とを伸縮動させることにより、
昇降支持装置本体23を尺取り虫式に動かして、マスト
本体14に対して昇降支持装置本体23を昇降させる
か、或いは、梁13などに対してマスト本体14と昇降
支持装置本体23とを、一体的に昇降させるかする。
【0020】そして、マスト本体14の上部などに取付
けられた屋根架構のクレーンやトロリーやホイストなど
の作業設備を用いて作業を行せる場合、マスト固定装置
25を用いてマスト本体14を下部昇降兼マスト支持フ
レーム16に固定及び支持させるようにする。
【0021】これによって、マスト本体14の下部にマ
ストベースなどを取付ける必要をなくすことが可能とな
る。
【0022】マスト固定装置25が、ガイドローラ26
などのマスト固定具27と、ガイドローラ26を支承す
る偏心軸28と、偏心軸28の偏心部29の位相を変え
るようにしたマスト固定用駆動部30とで構成される場
合には、マスト固定用駆動部30によって偏心軸28の
偏心部29の位相を変えさせることにより、ガイドロー
ラ26をマスト本体14に圧接させてマスト本体14を
固定させるようにする。
【0023】又、マスト固定装置25が、下部昇降兼マ
スト支持フレーム16とマスト本体14との間に挿脱可
能な楔57などのマスト固定具27と、楔57などのマ
スト固定具27を上下方向へ挿脱するためのマスト固定
用駆動部30とで構成される場合には、マスト固定用駆
動部30で楔57を下部昇降兼マスト支持フレーム16
とマスト本体14との間に挿入させてマスト本体14を
固定させるようにする。
【0024】又、マスト固定装置25が、複数のジャッ
キなどのマスト固定用駆動部30で構成される場合に
は、複数のジャッキなどのマスト固定用駆動部30で直
接マスト本体14を固定させるようにする。
【0025】更に、荷重支持部22が、高さ調整機構5
1を備えた回動脚部39で構成される場合には、梁13
などに据え付け誤差がある場合でも、高さ調整機構51
によって回動脚部39を支障無く梁13などに支持させ
ることなどが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0027】図1〜図16は、本発明の第一の実施の形
態である。
【0028】図中、13はほぼ井桁状に組立てられた構
築中の建物の水平な梁である。
【0029】図1・図2に示すように、ほぼ垂直なマス
ト本体14に対し、上部昇降フレーム15と下部昇降兼
マスト支持フレーム16を昇降自在に取付け、上部昇降
フレーム15と下部昇降兼マスト支持フレーム16との
間にシリンダなどの伸縮装置17を介装すると共に、上
部昇降フレーム15と下部昇降兼マスト支持フレーム1
6にそれぞれマスト本体14に形成したピン孔などの係
止部(以下、ピン孔18という)に対してシリンダなど
のピン出入機構19を用いてピン20を出入可能とした
カンヌキ装置などのマスト係止装置21を取付け、更
に、上部昇降フレーム15と下部昇降兼マスト支持フレ
ーム16にそれぞれ、建物の水平な梁13の間を通過さ
せ得るよう折畳みが可能で、且つ、建物の梁13に対し
て固定及び固定解除可能な荷重支持部22を取付けて、
昇降支持装置本体23を構成する。
【0030】上記マスト本体14は、複数の小マスト片
24を継ぎ足すことにより所要の高さとし得るものとす
る。尚、本実施の形態では、各小マスト片24には二箇
所のピン孔18が形成されるようになっているが、小マ
スト片24に対するピン孔18の数はこれに限るもので
はない。加えて、構築中の建物における水平の梁13を
取付ける前の垂直柱をマスト本体14として使用するこ
とも可能である。この場合には、垂直柱にピン孔18を
形成する代りに、垂直柱から突設された水平な梁13を
接続するための仕口と呼ばれる突起片を係止部18とし
て、仕口にマスト係止装置21のピン20を係止させる
ようにする。
【0031】又、上記マスト本体14は、建物の水平な
梁13の井桁状の目を構成する各辺と平行な面を有する
矩形断面をしており、上部昇降フレーム15と下部昇降
兼マスト支持フレーム16は、矩形断面のマスト本体1
4を間隙を有して取り囲む矩形の枠状をしている。尚、
上部昇降フレーム15と下部昇降兼マスト支持フレーム
16は、マスト本体14に対して着脱可能とするため
に、二つ割り構造などとするのが良い。
【0032】そして、本発明では、上部昇降フレーム1
5と下部昇降兼マスト支持フレーム16の両方、又は、
少くとも下部昇降兼マスト支持フレーム16に対し、マ
スト固定装置25を取付ける。尚、上部昇降フレーム1
5にマスト固定装置25を取付けた場合には、上部昇降
フレーム15は、上部昇降兼マスト支持フレーム15と
なる。
【0033】上記マスト固定装置25は、図1・図2、
及び、図3・図4に示すように、上部昇降フレーム15
と下部昇降兼マスト支持フレーム16の内面側に取付け
られた、マスト本体14の四つのコーナー部の両辺部分
をそれぞれ案内する上側八個、下側八個で合計十六個の
ガイドローラ26などのマスト固定具27と、各ガイド
ローラ26を支承する偏心軸28と、偏心軸28の偏心
部29の位相を変えるようにしたモータなどのマスト固
定用駆動部30とで構成されている。
【0034】更に、必要に応じて偏心軸28と一体に回
動するレバー31と、レバー31先端の回動範囲に沿っ
て延設された円弧状のレバー固定金物32と、レバー3
1先端に形成されたピン孔33及びレバー固定金物32
に所定のピッチで形成された複数のピン孔34のいずれ
かに挿通して偏心軸28の回動を規制するレバー固定ピ
ン35とから成る偏心軸ロック機構36を設けても良
い。
【0035】尚、モータなどのマスト固定用駆動部30
を設けずに、偏心軸ロック機構36のみを設け、手動で
偏心軸ロック機構36を操作するようにして偏心軸28
の偏心部29の位相を変えさせるようにしても良い。
【0036】又、上部昇降フレーム15と下部昇降兼マ
スト支持フレーム16の荷重支持部22を、図1・図
2、及び、図5・図6に示すように、上部昇降フレーム
15と下部昇降兼マスト支持フレーム16のコーナー部
から外方へ延びる四本の固定脚部37と、各固定脚部3
7の先端部に枢支された上下方向へ延びる回動中心軸3
8と一体となって水平旋回可能な各二本、合計八本の回
動脚部39と、歯車40〜42を介して回動中心軸38
を回転駆動するモータなどの脚開閉駆動装置43とで構
成する。
【0037】更に、回動脚部39の先端部に形成したネ
ジ孔44に上下方向へ延びるネジ軸部45を螺着し、ネ
ジ軸部45の下端部に球面座46を介して支持板47を
取付け、歯車48,49を介してネジ軸部45にモータ
などの高さ調整用駆動装置50を接続して高さ調整機構
51を構成するようにしても良い。
【0038】この場合に、回動脚部39の先端部分など
に傾斜計52を取付け、傾斜計52からの傾斜検出信号
53を入力してモータなどの高さ調整用駆動装置50へ
高さ調整指令54を送る高さ制御装置55を設けるよう
にしても良い。
【0039】尚、56はマスト本体14の上端部に取付
けられる屋根架構であり、屋根架構56には、通常、ク
レーンやトロリーやホイストなどの図示しない作業設備
が取付けられている。屋根架構56は、複数本のマスト
本体14によって支持されることもあり、この場合に
は、各マスト本体14の昇降支持装置本体23は同調駆
動させるようにする。但し、この場合に各マスト本体1
4の長さは同じでなくとも良く、異なる高さの梁13に
位置する昇降支持装置本体23を、屋根架構56を水平
に保つように同調駆動させるようにすることもできる。
又、屋根架構56に替えてマスト本体14の上端部や上
部昇降フレーム15にクレーンなどを取付けるようにす
ることもできる。
【0040】次に、作動について説明する。
【0041】マスト本体14の構築は、以下のようにし
て行う。
【0042】即ち、先ず、モータなどの脚開閉駆動装置
43を駆動し、歯車42〜40を介して回動中心軸38
を回転駆動して、回動中心軸38と一体の回動脚部39
を、図5に実線で示す支持位置へと水平回動させること
により、回動脚部39で上部昇降フレーム15を上段の
梁13に支持させ、同様に、モータなどの脚開閉駆動装
置43を駆動し、歯車42〜40を介して回動中心軸3
8を回転駆動して、回動中心軸38と一体の回動脚部3
9を、図5に実線で示す支持位置へと水平回動させるこ
とにより、回動脚部39で下部昇降兼マスト支持フレー
ム16を下段の梁13に支持させ、シリンダなどの伸縮
装置17を収縮動させた図7の状態にする。
【0043】尚、回動脚部39を梁13に支持させる際
には、高さ制御装置55が荷重支持部22の回動脚部3
9の先端部分などに取付けられた傾斜計52からの傾斜
検出信号53を入力してモータなどの高さ調整用駆動装
置50へ高さ調整指令54を送り、モータなどの高さ調
整用駆動装置50を駆動して、歯車49,48を介して
ネジ軸部45をネジ孔44に対して回転させ、ネジ軸部
45を上下に変位させることにより、回動脚部39が水
平となるように制御する。これにより、梁13の据え付
け精度が悪い場合でも、支障なく上部昇降フレーム15
や下部昇降兼マスト支持フレーム16を梁13に支持さ
せることが可能となる。又、複数本のマスト本体14に
よって屋根架構56を支持させる場合に、各高さ調整機
構51を用いて屋根架構56を水平に保たせるようにす
ることもできる。
【0044】次に、図8に示すように、モータなどの脚
開閉駆動装置43を駆動し、歯車42〜40を介して回
動中心軸38を回転駆動して、回動中心軸38と一体の
回動脚部39を、図5に仮想線で示す退避位置へと水平
回動させることにより、回動脚部39による下部昇降兼
マスト支持フレーム16の下段の梁13への支持状態を
解除させ、図9に示すように、下部昇降兼マスト支持フ
レーム16の下部に小マスト片24を位置させ、図10
に示すように、シリンダなどの伸縮装置17を伸長動さ
せて下部昇降兼マスト支持フレーム16を小マスト片2
4に外嵌させ、マスト係止装置21のシリンダなどのピ
ン出入機構19を用いてピン20を小マスト片24に形
成したピン孔などの係止部18に対して挿入、係止させ
ることにより、下部昇降兼マスト支持フレーム16にて
小マスト片24を結合把持させる。
【0045】そして、図11に示すように、シリンダな
どの伸縮装置17を収縮動させて、結合把持した小マス
ト片24を持上げさせ、持上げられた小マスト片24の
下部に別の小マスト片24を位置させ、シリンダなどの
伸縮装置17を僅かに伸長動させて結合把持した小マス
ト片24を新しく置かれた別の小マスト片24の上に乗
せ、両者を結合すると共に、マスト係止装置21のシリ
ンダなどのピン出入機構19を用いてピン20を上方の
小マスト片24のピン孔などの係止部18から抜き、図
12に示すように、シリンダなどの伸縮装置17を伸長
動させて下部昇降兼マスト支持フレーム16を下方の小
マスト片24の位置へと移動させ、マスト係止装置21
のシリンダなどのピン出入機構19を用いてピン20を
下方の小マスト片24のピン孔などの係止部18に対し
て挿入させることにより、下部昇降兼マスト支持フレー
ム16にて下方の小マスト片24を結合把持させ、図1
3に示すように、シリンダなどの伸縮装置17を収縮動
させて、結合把持した2つの小マスト片24を持上げさ
せる。
【0046】以後は、図11〜図13の作動を繰返させ
ることにより、小マスト片24を多段に結合させて、マ
スト本体14を構築させるようにする(図14参照)。
【0047】尚、マスト本体14の上端部に、クレーン
やトロリーやホイストなどの作業設備を備えた屋根架構
などを取付ける場合には、マスト本体14が余り高くな
らないうちに、例えば、小マスト片24が3段程度組み
上がった時点で、取付けるようにする。
【0048】こうしてマスト本体14が組み上がった
ら、以下のように昇降支持装置本体23を尺取り虫式に
動かして、建物の梁13に対してマスト本体14ごと昇
降支持装置本体23を上昇させるようにする。
【0049】即ち、先ず、マスト固定装置25のモータ
などのマスト固定用駆動部30を駆動して偏心軸28の
偏心部29の位相を変えさせて、偏心部29に支承され
たガイドローラ26などのマスト固定具27をマスト本
体14に圧接させることにより、マスト固定装置25を
使用してマスト本体14を上部昇降フレーム15と下部
昇降兼マスト支持フレーム16に固定させる。
【0050】更に、必要に応じて、偏心軸ロック機構3
6を構成するレバー31のピン孔33とレバー固定金物
32のピン孔34との間にレバー固定ピン35を挿通し
て偏心軸28の回動をロックさせるようにする。
【0051】そして、図14に示すように、回動脚部3
9で上部昇降フレーム15を上段の梁13に支持させ、
回動脚部39で下部昇降兼マスト支持フレーム16を下
段の梁13に支持させ、シリンダなどの伸縮装置17を
収縮動させた状態から、上部昇降フレーム15の偏心軸
ロック機構36を構成するレバー31のピン孔33とレ
バー固定金物32のピン孔34との間のレバー固定ピン
35を抜いて偏心軸28の回動を解除させ、上部昇降フ
レーム15のマスト固定装置25のモータなどのマスト
固定用駆動部30を駆動して偏心軸28の偏心部29の
位相を変えさせて、偏心部29に支承されたガイドロー
ラ26などのマスト固定具27のマスト本体14に対す
る圧接状態を解除させ、上部昇降フレーム15のマスト
係止装置21のピン20を対応するピン孔などの係止部
18から抜いて、上部昇降フレーム15をマスト本体1
4に対して移動し得るようにし、回動脚部39による上
部昇降フレーム15の上段の梁13に対する支持状態を
解除させ、シリンダなどの伸縮装置17を伸長動させて
上部昇降フレーム15を一つ上段の梁13の位置へ上昇
させ、図15に示すように、回動脚部39で上部昇降フ
レーム15を上段の梁13に支持させる。
【0052】次に、回動脚部39による下部昇降兼マス
ト支持フレーム16の梁13に対する支持状態を解除さ
せ、シリンダなどの伸縮装置17を収縮動させて下部昇
降兼マスト支持フレーム16を一つ上段の梁13の位置
へ上昇させ、図16に示すように、回動脚部39で下部
昇降兼マスト支持フレーム16を上段の梁13に支持さ
せ、建物の梁13に対してマスト本体14ごと昇降支持
装置本体23を一段上昇させる。
【0053】以後、昇降支持装置本体23を尺取り虫式
に動かして図14〜図16の作動を繰返させることによ
り、建物の梁13に対してマスト本体14ごと昇降支持
装置本体23を上昇させるようにする。
【0054】更に、マスト本体14の上端部に取付けら
れた屋根架構のクレーンやトロリーやホイストなどの作
業設備を利用して、梁13などの組み立て作業を行わせ
る場合には、マスト固定装置25や偏心軸ロック機構3
6を用いて、マスト本体14に下部昇降兼マスト支持フ
レーム16を固定させ、下部昇降兼マスト支持フレーム
16にて梁13にマスト本体14を支持させるようにす
る。
【0055】このように、マスト本体14の固定に下部
昇降兼マスト支持フレーム16を利用することにより、
マスト本体14の下部に図21の場合のようなマストベ
ース1を取付ける必要がなくなり、部品点数の削減によ
りコストダウンを図ることができるようになると共に、
マストベースが建物の梁13部分を通過する際に、マス
トベースの荷重支持部材を折り畳んだり開いたりする作
業が不要となって、作業工数を削減することができるよ
うになる。
【0056】更に上記に加えて、図21の場合と同様
に、マスト本体14に対し、昇降支持装置本体23を尺
取り虫式に動かして上昇させることもできる。この場合
には、上部昇降フレーム15にクレーンを取付けて、マ
スト本体14の上端に小マスト片24を継足しながら上
昇させることも可能である。又、建物の垂直柱をマスト
本体14として使用する場合も、同様となる。尚、上部
昇降フレーム15にクレーンを取付けて、クレーンで作
業を行わせる場合には、クレーンをマスト本体14に支
持固定させるために、上部昇降フレーム15にマスト固
定装置25を取付けて、上部昇降兼マスト支持フレーム
15とする必要がある。
【0057】図17は、本発明の第二の実施の形態であ
り、マスト固定装置25として、楔57を利用したマス
ト固定具27を用いたものである。
【0058】上記マスト固定装置25は、上部昇降フレ
ーム15や下部昇降兼マスト支持フレーム16にブラケ
ット58を介して取付けた楔状金物59と、楔状金物5
9とマスト本体14との間に上下方向から挿脱可能な楔
57などのマスト固定具27と、楔57などのマスト固
定具27を上下方向へ挿脱するためのジャッキなどのマ
スト固定用駆動部30とで構成されており、ジャッキな
どのマスト固定用駆動部30によって楔状金物59とマ
スト本体14との間に対し楔57などのマスト固定具2
7を挿脱させることにより、上部昇降フレーム15や下
部昇降兼マスト支持フレーム16とマスト本体14とを
固定及び固定解除させ得るようにしたものである。
【0059】尚、この場合において、図18・図19に
示すように、マスト固定用駆動部30を楔57のマスト
当接面形成部材60とブラケット58との間に設けたネ
ジ取付板61,62と調節ネジ63とから成る調整ネジ
機構64として、調節ネジ63の締付強さによって楔5
7などのマスト固定具27を挿脱させることにより、上
部昇降フレーム15や下部昇降兼マスト支持フレーム1
6とマスト本体14とを固定及び固定解除させ得るよう
にしても良い。
【0060】上記以外については、前記実施の形態と同
様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることが
できる。
【0061】図20は、本発明の第三の実施の形態であ
り、マスト固定装置25として、水平に配置した複数の
ジャッキなどのマスト固定用駆動部30で直接マスト本
体14を固定及び固定解除させるようにしたものであ
る。
【0062】上記以外については、前記実施の形態と同
様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることが
できる。
【0063】尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマスト式
昇降支持装置によれば、マスト本体の下部に対してマス
トベースを設ける必要をなくすことができるという優れ
た効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の概略側面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のIII部分の拡大図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図2のV部分拡大図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】マスト本体を組み立てる場合の第一の作動図で
ある。
【図8】マスト本体を組み立てる場合の第二の作動図で
ある。
【図9】マスト本体を組み立てる場合の第三の作動図で
ある。
【図10】マスト本体を組み立てる場合の第四の作動図
である。
【図11】マスト本体を組み立てる場合の第五の作動図
である。
【図12】マスト本体を組み立てる場合の第六の作動図
である。
【図13】マスト本体を組み立てる場合の第七の作動図
である。
【図14】梁に対してマスト本体などを上昇させる場合
の第一の作動図である。
【図15】梁に対してマスト本体などを上昇させる場合
の第二の作動図である。
【図16】梁に対してマスト本体などを上昇させる場合
の第三の作動図である。
【図17】本発明の第二の実施の形態の概略部分拡大側
面図である。
【図18】図17の変形例を示す図である。
【図19】図18の楔の拡大図である。
【図20】本発明の第三の実施の形態の概略部分拡大平
面図である。
【図21】従来例の概略側面図である。
【符号の説明】
13 梁 14 マスト本体(建物の垂直柱を含む) 15 上部昇降フレーム(上部昇降兼マスト支持フレー
ム) 16 下部昇降兼マスト支持フレーム 17 伸縮装置 18 係止部(ピン孔、仕口) 19 ピン出入機構 20 ピン 21 マスト係止装置 22 荷重支持部 23 昇降支持装置本体 25 マスト固定装置 26 ガイドローラ 27 マスト固定具 28 偏心軸 29 偏心部 30 マスト固定用駆動部 39 回動脚部 51 高さ調整機構 57 楔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ垂直なマスト本体(14)に対し、
    上部昇降フレーム(15)と下部昇降兼マスト支持フレ
    ーム(16)を昇降自在に取付け、上部昇降フレーム
    (15)と下部昇降兼マスト支持フレーム(16)との
    間に伸縮装置(17)を介装すると共に、上部昇降フレ
    ーム(15)と下部昇降兼マスト支持フレーム(16)
    にそれぞれマスト本体(14)に形成した係止部(1
    8)に対してピン出入機構(19)を用いてピン(2
    0)を出入可能としたマスト係止装置(21)を取付
    け、更に、上部昇降フレーム(15)と下部昇降兼マス
    ト支持フレーム(16)にそれぞれ、梁(13)などの
    間を通過させ得るよう折畳みが可能で、且つ、梁(1
    3)などに対して固定及び固定解除可能な荷重支持部
    (22)を取付けて、昇降支持装置本体(23)を構成
    し、更に、少くとも下部昇降兼マスト支持フレーム(1
    6)に対し、マスト本体(14)を固定させるためのマ
    スト固定装置(25)を取付けたことを特徴とするマス
    ト式昇降支持装置。
  2. 【請求項2】 マスト固定装置(25)が、ガイドロー
    ラ(26)などのマスト固定具(27)と、ガイドロー
    ラ(26)を支承する偏心軸(28)と、偏心軸(2
    8)の偏心部(29)の位相を変えるようにしたマスト
    固定用駆動部(30)とで構成される請求項1記載のマ
    スト式昇降支持装置。
  3. 【請求項3】 マスト固定装置(25)が、下部昇降兼
    マスト支持フレーム(16)とマスト本体(14)との
    間に挿脱可能な楔(57)などのマスト固定具(27)
    と、楔(57)などのマスト固定具(27)を上下方向
    へ挿脱するためのマスト固定用駆動部(30)とで構成
    される請求項1記載のマスト式昇降支持装置。
  4. 【請求項4】 マスト固定装置(25)が、マスト本体
    (14)を直接固定する複数のジャッキなどのマスト固
    定用駆動部(30)で構成される請求項1記載のマスト
    式昇降支持装置。
  5. 【請求項5】 荷重支持部(22)が、高さ調整機構
    (51)を備えた回動脚部(39)で構成される請求項
    1乃至4いずれか記載のマスト式昇降支持装置。
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Cited By (4)

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