JP5825864B2 - タワークレーンのマスト支持構造、およびタワークレーンの支持方法 - Google Patents

タワークレーンのマスト支持構造、およびタワークレーンの支持方法 Download PDF

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Description

本発明は、タワークレーンのマスト支持構造、およびタワークレーンの支持方法に関する。
従来、例えば超高層RC集合住宅などのRC造建物において、タワークレーンを建物内部に設置してフロアクライミングにより構築する場合には、ベース脚または架設受梁をRC梁両端の近傍に配置させ、曲げモーメントによるRC梁のひび割れを抑制し、且つせん断力主体で荷重を支持して対応している。
ここで、フロアクライミングは、建物の構築高に合わせてマスト下端の支持部を上層へ盛り替えつつクライミングさせていくものである。具体的には、ベース架台を下方から引き上げて通過させることが可能な大きさの開口部が建物内部に設けられており、構築中の最上階に昇降装置を固定するとともにベース架台を基礎階に対して解放し、昇降装置の油圧シリンダを作動させてベース架台と一緒にマストを引き上げ、ベース架台を途中階の柱梁に固定し、昇降装置を使用してクレーン本体をマストの最上部までクライミングさせる手順を繰り返しながら建物を構築している。
また、フロアクライミングとして、マストを二層で支持する方法、すなわちマスト上部で垂直荷重と水平荷重の両方を支持し、マスト下部で水平荷重のみを支持し、従来よりも低い垂直設置反力でタワークレーンを設置する方法が、例えば特許文献1に提案されている。
特許文献1では、吊り荷や風荷重によるモーメントがマストを二層で支持した部位の水平力によって処理され、マスト上部の垂直設置反力は自重による荷重のみでモーメントによる垂直力が付加されないようにした設置方法となっている。マスト上部の支持構造として、マスト上部から左右両側に腕材を張り出し、それら張出し端部で垂直荷重を支持する構造となっている。
特開2010−265107号公報
しかしながら、従来のタワークレーンでは、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1で開示されているタワークレーンの構造では、マストに対して剛接合となる腕材によって、マストの垂直荷重を支持する構造であり、従来のタワークレーンの設置方法よりも垂直設置反力を低減することができるが、マストに作用するモーメントによる垂直荷重が腕材の垂直設置反力に付加されてしまうことから、その点で改良の余地があった。
また、特許文献1では、クライミング時において、昇降装置下部に取り付けた受脚を受梁に預けて反力を受け、マスト上層支持部の腕材を折り畳んだ状態でエレベータシャフト内にあるマストを上昇させる。所定位置まで上昇させて受脚でできた空間を利用して腕材を伸ばし、受梁に預けて垂直、水平方向を拘束してマスト上部を固定している。
ところが、受梁は、クライミング時に一時的に必要な部材であり、クライミング毎に設置、撤去を行う必要があり、また長尺物であるため、狭小なエレベータシャフト内の空間での設置、撤去作業は手間と時間がかかるという問題があった。
しかも、腕材を折り畳んだり、伸ばしたりするために、多数のフランジボルトを取り外す、締め付ける作業が発生することから、作業効率が低下するという問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、マストに対する支持構造をピン構造とすることで、マストに作用するモーメントによる垂直力の付加を抑制し、垂直設置反力の低減を図ることができるタワークレーンのマスト支持構造、およびタワークレーンの支持方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、マスト支持部の盛り替え作業を狭小な空間で効率的に行うことができ、手間と時間を低減することができるタワークレーンのマスト支持構造、およびタワークレーンの支持方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係るタワークレーンのマスト支持構造では、躯体の開口部に配置されるマストと、マストの上部を挿通支持させた状態でそのマストに沿って上下動自在とされるクレーン本体とを備え、マストの垂直荷重および水平荷重とを支持する上層支持部と、水平荷重のみを支持する下層支持部とを有するタワークレーンのマスト支持構造であって、上層支持部は、マストの両側に配置されて躯体に支持される一対の上層支持受梁と、マストの内側に位置し、球座部を備えた球座ブロックと、球座ブロックから水平方向に突出可能で、その突出部が上層支持受梁上に載置される支持脚部と、球座部の上部にて回転自在に嵌合可能な球体部を備えるとともに、マストに着脱可能に固定された球体ブロックとを備え、球座ブロックは、躯体に対する水平移動が規制されていることを特徴としている。
また、本発明に係るタワークレーンの支持方法では、上述したマスト支持構造を用いたタワークレーンの支持方法であって、上層階の躯体において、マストに作用する水平荷重および垂直荷重を支持するとともに、球座部と球体部との嵌合によりマストを回転自在に支持する上層支持部を設ける工程と、上層階より下方の下層階において、マストに作用する水平荷重のみを支持する下層支持部を設ける工程とを有し、上層支持部と下層支持部とをマストの盛り替えとともに順次移設することを特徴としている。
本発明では、マストに作用する水平荷重を上層支持部と下層支持部とで受けもたせることができる。また、タワークレーンの自重および吊荷作業時の反力による垂直荷重をマストを介して上層支持部で受けもたせることができる。つまり、上層支持部では、球座ブロックより水平方向に突出させた支持脚部を上層支持受梁に載置させ、その上層支持受梁を介してマストの垂直設置反力を躯体にもたせる構成となる。
また、マストに生じるモーメントは、上層支持部および下層支持部における水平支持によって吸収することができる。そして、球座部に球体部が回転自在に嵌合しているので、躯体に対して水平方向への移動が規制された球座ブロックを介して躯体に対してマストが回転することが可能となる。つまり、上層支持部がピン構造となることから、マストに作用するモーメントによる垂直力が支持脚部の垂直設置反力に付加されるのを抑えることができるので、垂直設置反力の低減を図ることができる。したがって、上層支持部で受ける垂直力を小さくすることができ、簡単、且つ小型化した支持構造とすること可能となる。
また、支持脚部が球座ブロックに対して突出可能であり、支持脚部を縮めて球座ブロック内に収納することで、上層支持部における躯体に対する支持を解除することができる。そして、マストの盛り替え時には、支持脚部の収納状態において、球座ブロックおよび球体ブロックをマストとともに上方へ移動させることができる。このように、支持脚部が伸縮可能に設けられているので、上層支持部の設置時に広いスペースが不要となり、狭小部位での設置が可能となる利点がある。
また、本発明に係るタワークレーンのマスト支持構造では、球座ブロックおよび球体ブロックは、マストの枠内に配設されていることが好ましい。
この場合、球座ブロックと球体ブロックとのそれぞれをマストの枠内に配設することができるので、これらブロックをマストとともに移設することができ、開口部の開口面積をマストが配置できるとともに移動可能な大きさに合わせて設定することが可能となる。
本発明のタワークレーンのマスト支持構造、およびタワークレーンの支持方法によれば、マストに対する上層支持部をピン構造とすることで、マストに作用するモーメントによる垂直力の付加を抑制し、垂直設置反力の低減を図ることができる。
また、上層支持部を躯体に支持する支持脚部が球座ブロックに対して突出可能とすることし、マスト支持部の盛り替え時には球座ブロック内に支持脚部を収納して移設することができるので、盛り替え作業を狭小な空間で効率的に行うことができ、手間と時間を低減することができる。
本発明の実施の形態によるタワークレーンの全体構成を示す側面図であって、低層階構築時の状態の図である。 タワークレーンの全体構成を示す側面図であって、中高層構築時の状態の図である。 上層支持部と下層支持部の設置状態を示す斜視図である。 図3に示す上層支持部の拡大図である。 図3に示す上層支持部の平面図である。 図5に示すA−A線矢視図である。 図5に示すB−B線断面図である。 図5に示すC−C線断面図である。 (a)は下層支持部の平面図、(b)はクサビの打ち込み状態を示す側面図である。 下層支持部の側面であって、(a)は図9に示すD−D線矢視図で支持脚を張り出した状態の図、(b)は支持脚を収容した状態の図である。 昇降支持部の側面図である。 (a)〜(d)はタワークレーンを用いた建物の施工工程を示す図である。 (a)、(b)はタワークレーンのクライミング方法を説明する図である。 (a)〜(c)は図13(b)に続くクライミング方法を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態によるタワークレーンのマスト支持構造、およびタワークレーンの支持方法について、図面に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態によるタワークレーン1は、例えば超高層RC集合住宅などのRC構造物の躯体2に設置され、マスト3に作用する垂直荷重(すなわち鉛直方向下向きに作用する設置荷重)と水平荷重とを所定の階層で支持しつつ、躯体2の構築とともにフロアクライミングするものである。
マスト3が配置される開口部9は、エレベータシャフト用として設けられる上下方向に連続する開口であり、本実施の形態では本設梁6(図5〜図7参照)、本設柱(図示省略)、および床スラブ8によって平面視矩形状に設けられている。
タワークレーン1は、開口部9に配置されるマスト3と、このマスト3に対して上下移動自在に嵌挿されて支持されたクレーン本体4とからなる。そして、建物の構築段階において、構築初期段階である低層階構築時と、それ以降の中高層構築時とでマスト3に対する支持方式が異なっている。
ここで、マスト3は、平面視で四角形(正方形)の柱状をなし、所定長さのマストピース(単体のマスト)を上部に順次継ぎ足すことでその高さを延長する周知のものである。
低層階構築時では、図1に示すように、ビームを平面視略十字状(不図示)に配したベース架台5を躯体2の基礎階F0の床スラブ上又は梁上に設置し、このベース架台5にマスト3の下端3aを支持させた自立支持方式となっている。
中高層構築時では、図2に示すように、上下二層の支持部(上層支持部10、下層支持部20)によってマスト3を躯体2に支持させる支持構造によって施工される。具体的には、上層支持部10においてマスト3に作用する水平荷重と垂直荷重を支持し、下層支持部20においてマスト3に作用する水平荷重のみを支持する二層支持方式となっている。つまり、タワークレーン1は、組み立て後、所定階までの躯体2を構築した時点でベース架台5をマスト3から切り離し、マスト3を上層支持部10と下層支持部20による支持方式に切り換えてからフロアクライミングする構造となっている(図3参照)。
そして、詳しくは後述するが、クライミングとマスト3の盛り替え時には、上層支持部10の一部に接続可能な昇降支持部30(図11参照)を用いる構成となっている。
図1および図2に示すように、クレーン本体4は、マスト3に沿って昇降可能に設けられた昇降装置41と、昇降装置41の上部に固定された旋回台42と、旋回台42上に固定されていてジブ等の揚重機械を装備した揚重装置43とから概略構成されている。昇降装置41は、図示しないロックピンの着脱によりマスト3に対して係止可能な上下一対の着脱フレームと、図示しない昇降ジャッキとを備えており、前記一対の着脱フレームをマスト3に対して交互に固定又は開放しつつ昇降ジャッキを伸縮動作させることにより、クレーン本体4をクライミングさせる構造となっている。
そして、昇降装置41の下側の着脱フレームには構台44が設けられている。この構台44は、マスト3をクレーン本体4に反力を取って上昇させる際に、躯体2(本設梁6など)に固定可能となっている。
次に、マスト3に作用する垂直荷重および水平荷重を支持する上層支持部10の構成について、図面に基づいて説明する。
図3に示すように、上層支持部10は、マスト3の上下方向で略中間部の所定階(以下、上層支持部10を設ける階を「上層支持階P1」という)に配置され、躯体2(図1参照)に支持を取り、マスト3に作用する水平荷重と垂直荷重とを支持するものである。
ここで、図4及び図5において、上層支持部10の支持を受ける本設梁6の材軸方向を第1方向Xとし、平面視で第1方向Xに直交する方向を第2方向Yとして以下、説明する。
図4および図5に示すように、上層支持部10は、マスト3の両側で一対の本設梁6、6(躯体2)を橋渡しするようにして一方向(ここでは第2方向Y)に延びる一対の第1受梁11、11と、第1受梁11、11上で第1方向Xに向けて配置される一対の第2受梁12、12(上層支持受梁)と、マスト3の内側に配設されて球座部131を備えた球座ブロック13と、球座ブロック13から第2受梁12、12側のそれぞれへ向けて第2方向Yに突出可能で第2受梁12、12上に係止される支持脚部14と、前記球座部131に回転自在に嵌合される球体部151を備えるとともにマスト3に固定された球体ブロック15と、を備えて概略構成されている。
一対の第1受梁11、11は、マスト3を挟んだ両側において互いに間隔をもって平行に配置され、両端部のそれぞれが本設梁6上にアンカーボルト等によって固定されている。一対の第2受梁12、12は、マスト3を挟んだ両側において互いに間隔をもって平行に配置され、両端部が第1受梁11上に載置されている。第2受梁12は、とくに図示しないが、第1受梁11に対して少なくとも水平方向への移動が規制された状態で配設されている。
図6〜図8に示すように、球座ブロック13は、箱型状をなし、マスト3の枠材の内側においてマスト3とほぼ同軸に配設され、マスト3の上下方向の所定位置に移設可能に設けられている。球座ブロック13は、上面中央部に下方に向けて窪んだ凹曲面が形成された球座部131を有している。球座ブロック13の第2受梁12に対向する両側面13a、13aには、それぞれ第2受梁12の材軸方向に対して直交する方向(第2方向Y)に伸縮可能な支持脚部14、14が設けられている。
支持脚部14は、断面視矩形状の鋼材により形成されており、例えば油圧式や電動式の伸縮ジャッキ(図示省略)によって材軸方向(第2方向Y)に進退移動可能に球座ブロック13に装備されている。支持脚部14は、球座ブロック13の側面13aより突出させた状態で、マスト3の外枠よりも外側に張り出して第2受部12上に載置されるようになっている。そのため、球座ブロック13に作用する荷重は、支持脚部14を介して第2受梁12に伝達される。
図4および図5に示すように、第2受梁12上には、支持脚部14の第1方向Xへの移動を規制する第1係止板16Aと、第2方向Yへの移動を規制する第2係止板16Bとが設けられている。第1係止板16Aは、L型鋼であり、L字の一方の辺を形成する第1辺部を第2受梁12上に係止された支持脚部14の両側の側面14a、14aに当接するようにして、同じくL字の他方の辺を形成する第2辺部をボルトにより第2受梁12に固定させている(図6参照)。これにより、支持脚部14は、第2受梁12上に係止された状態で、第1係止板16Aによって両側面14a側から挟持されることになる。
第2係止板16Bは、L型鋼であり、第1辺部を第2受梁12上に係止された支持脚部14の伸縮方向(第2方向Y)の端面14bに当接するようにして、第2辺部をボルトにより第2受梁12に固定させている。
図6〜図8に示すように、球体ブロック15は、マスト3の弦材31に対して着脱可能に固定される支持部152と、支持部152の下側に球座ブロック13の球座部131に対して回転自在に係合する球体部151とからなる。球体ブロック15は、球体部151が球座部131の球面内で回転することで、球座ブロック13に対して設定された図7に示す傾斜角度θ(例えば1度)の範囲で傾斜可能である。つまり、上層支持部10において、球体ブロック15に固定されているマスト3は、球座ブロック13に対して回転可能に支持されたピン構造となっている。そして、球座部131と球体部151とがマスト3と同軸に設けられている。
このように、マスト3の垂直荷重は、球座ブロック13および球体ブロック15の球体係合部で支持され、その垂直荷重は球座ブロック13および球体ブロック15、支持脚部14、第2受梁12、第1受梁11を介して躯体2へ伝達される。
次に、マスト3の下部3aで水平荷重を支持する下層支持部20の構成について図面に基づいて説明する。
図3に示すように、下層支持部20は、マスト3の下部3aを所定階(以下、下層支持部20を設置する階を「下層支持階P2」という)の躯体2に反力を取って水平支持し、マスト3に作用するモーメント(水平荷重)を受けるためのものである。
下層支持部20は、図9(a)および図10に示すように、マスト3の周囲を取り囲むようにして平面視で四角形状に枠組みされたフレーム21が設けられ、このフレーム21の各角部から水平方向で一方向(ここでは、第2方向Y)に張り出し可能な支持脚22が備えられている。
フレーム21の各角部の内角部側には、マスト3の外面との間の隙間に上方からクサビ23が打ち込まれている(図9(b)参照)。なお、図9(b)は、クサビ23が打ち込まれる前の状態を示している。このクサビ23によって、マスト3に対して下層支持部20が水平方向への移動が規制された状態で支持され、マスト3の水平力のみがフレーム21および支持脚22を介して躯体2に伝達される構成となっている。
支持脚22は、フレーム21の上端縁に設けられるヒンジ24によって連結され、このヒンジ24によって水平方向の回転軸回りに回転する方向に回動可能となっている。支持脚22の回動範囲は、図10(a)に示すように支持脚22の水平位置(フレーム21の外側に張り出す位置)から、図10(b)に示すように平面視でフレーム21の内側に収容される位置である。つまり、下層支持部20は、支持脚22を張り出し位置とした時には開口部9を形成する躯体2上に係止させることができ、支持脚22をヒンジ24回りに回転させて折り畳むことで下層支持部20が開口部9を通過できる寸法に変更することができる。
また、支持脚22には、躯体2に対してボルト固定可能なリブ22aが側方に突出している。ここで、本下層支持部20は、躯体2の高さに対応した適宜な寸法のブロック25A、25Bを介して躯体2に固定されている。具体的には、支持脚22のリブ22aが各ブロック25A、25B上にボルトによって固定されている。
このように構成される下層支持部20では、支持脚22をフレーム21の外側に張り出した状態にして躯体2上に固定し、マスト3を盛り替えとともに移設するときには、全ての支持脚22を折り畳んでフレーム21上に収容させた状態で開口部9内を移動させることができる。
次に、マスト3の盛り替え時に用いられる昇降支持部30について具体的に説明する。
図11に示すように、昇降支持部30は、クレーン本体4を昇降させる際の支持構造であって、上層支持部10を利用して支持される。
昇降支持部30は、上層支持部10の一対の第2受梁12、12上に橋渡しするようにして固定される一対の第1受脚31と、これら第1受脚31上に橋渡しするようにして固定されるとともにクレーン本体4の下端4aに連結される一対の第2受脚32とからなる。昇降支持部30は、クレーン本体4を躯体2(本設梁6など)に固定させた状態において、マスト3の上方へ移動させる盛り替えるときの反力を取ることができる。
次に、上述した構成からなるタワークレーン1によるクライミング方法と、上層支持部10によるマスト支持方法について詳細に説明する。
図1および図2に示すように、本タワークレーン1によるクライミングは、低層階構築時と中高層階構築時とでマスト3の支持方法が異なっている。低層階構築時では、図1に示すように、ベース架台5を基礎階F0に設置し、そのベース架台5上にマスト3を立設させてタワークレーン1を従来通りに自立させた状態で設置する。
中高層階構築時では、マスト3の下部3aをベース架台5から切り離し、図2および図3に示すように、マスト3の上下方向略中間部を上層支持階P1において上層支持部10で支持し、マスト3の下部3aを下層支持階P2に固定し、クライミングにしたがって上層支持部10と下層支持部20の位置を順次上階へと移設する。
具体的には、図1および図12(a)に示すように、ベース架台5を躯体2の基礎階F0の所定位置にアンカー等によって固定し、そのベース架台5上にマスト3を自立させた状態で設置し、マスト3の上部にはクレーン本体4を設置する(ステップS1)。この状態で、図12(b)に示すように、施工可能な階層までの躯体2を完成させる(ステップS2)。なお、マスト3は、躯体2の開口部9内となるように配置する。
次に、図12(c)に示すように、ステップS3において、クレーン本体4を一旦下降させ、図11に示す昇降支持部30によって構築中の最上階よりも1つ下層の躯体2(RC強度が発現した梁や床スラブ)に反力を取って、昇降装置41(図2参照)によってマスト3を上昇させる。
すなわち、予めベース架台5をマスト3から切り離して撤去した後、中層階(上層支持階P1)でマスト3を上層支持部10によって支持するとともに、下層支持階P2でマスト3を下層支持部20によって支持する。そして、クレーン本体4をマスト3に沿って上昇させて所定位置で停止させ、クレーン本体4によってマスト3上部に新たなマスト3を必要本数だけ継ぎ足して延長する。その後、図12(d)に示すように、上層支持部10と下層支持部20とを順次、盛り替えながらフロアクライミングしつつ躯体2を構築していく(ステップS4)。
なお、クレーン本体4を盛り替える際には、図1に示すように、昇降装置41に備えられている図示しない昇降ジャッキを伸長して昇降装置41のガイドフレーム(図示省略)を上昇させてマスト3に固定する。そして、ジャッキフレーム(図示省略)をマスト3から開放して、昇降ジャッキを収縮してジャッキフレームを上昇させ、ジャッキフレームをマスト3に固定する。これにより、1ストローク分の盛り替えが完了する。このような盛り替え作業を繰り返すことで、図12(c)、(d)に示すようにクレーン本体4を上昇させることができる。
次に、上述したステップS3からステップS4のクライミング方法について、図13、図14などに基づいてさらに詳細に説明する。
次に、図13(a)のステップS11において、躯体2を現在のマストの位置で施工可能な最上階まで構築した後、その最上階の1つ下の階(これを第1上層支持階P1aとする)に第1上層支持部10aを設ける。なお、第1上層支持部10aは、それより下層で先に設けられている第2上層支持階P1bの第2上層支持部10bよりも上方に位置している。
前記第1上層支持部10aは、図4乃至図8に示すように、一対の第1受梁11、11を躯体2(本設梁6)に固定し、その第1受梁11上に一対の第2受梁12を設け、さらに第1上層支持階P1aに位置するマスト3の内側に球座ブロック13および球体ブロック15を球座部131と球体部151とを嵌合させた状態で配設される。そして、球座ブロック13の両側面13aより支持脚部14を張り出し、その支持脚部14を第2受梁12上に載置させる。このとき、支持脚部14は、第2受梁12上に設けられる第1係止板16Aおよび第2係止板16Bによって水平方向への移動が規制された状態となる。なお、支持脚部14は、例えば球座ブロック13と支持脚部14とを貫通するピン材(図示省略)によって固定し、支持脚部14が縮むのを拘束する。
その後、図13(b)に示すように、クレーン本体4を降下させ、クレーン本体4の下端4aに固定させた昇降支持機構30(図11参照)を第1上層支持階P1aの第1上層支持部10aに接続する(ステップS12)。
次いで、図14(a)に示すステップS13において、図4乃至図8に示すように、第2上層支持階P1bに設置されている第2上層支持部10bの支持脚部14を収縮させて球座ブロック13内に収容し、昇降支持機構30でクレーン本体4の反力を取りながらマスト3と一体で球座ブロック13および球面ブロック15を上昇させて盛り替えを行う。
そして、マスト3の上昇が完了したら、図14(b)に示すように、第2下層支持階P2bの第2下層支持部20bより移設した第1下層支持階P2aにおける第2下層支持部20aのクサビ23をマスト3との間に差し込み、マスト3に作用する水平荷重を水平支持するとともに、マスト3と一体で移設した球座ブロック13より支持脚部14を突出させて第2受梁12上に配置する(ステップS14)。これにより、移設した第1上層支持部10aではマスト3に作用する水平荷重と垂直荷重とを支持し、第1下層支持部20aではマスト3に作用する水平荷重のみを支持することができる。
続いて、図14(c)に示すステップS15において、第1上層支持部10aと昇降支持部30とを離脱し、クレーン本体4を昇降装置41(図2参照)により上昇させたマスト3に沿って上方へ移動させてフロアクライミングが完了する。上記の図13、図14に示すステップS11からステップS15のフロアクライミング工程を順次繰り返すことで、建物を構築することができる。
このように、タワークレーン1では、マスト3に作用する水平荷重を上層支持部10と下層支持部20とで受けもたせることができる。また、タワークレーン1の自重および吊荷作業時の反力による垂直荷重をマスト3を介して上層支持部10で受けもたせることができる。つまり、上層支持部10では、球座ブロック13より水平方向に突出させた支持脚部14を第2受梁12に載置させ、その第2受梁12と第1受梁11を介してマスト3の垂直設置反力を躯体2にもたせる構成となる。
また、マスト3に生じるモーメントによる垂直力は、上層支持部10および下層支持部20における水平支持によって吸収することができる。そして、球座部131に球体部151が回転自在に嵌合しているので、躯体2に対して水平方向への移動が規制された球座ブロック13を介して躯体2に対してマスト3が回転することが可能となる。つまり、上層支持部10がピン構造となることから、マスト3に作用するモーメントによる垂直力が支持脚部14の垂直設置反力に付加されるのを抑えることができるので、垂直設置反力の低減を図ることができる。したがって、上層支持部10で受ける垂直力を小さくすることができ、簡単、且つ小型化した支持構造とすること可能となる。
また、支持脚部14が球座ブロック13に対して突出可能であり、支持脚部14を縮めて球座ブロック13内に収納することで、上層支持部10における躯体2に対する支持を解除することができる。そして、マスト3の盛り替え時には、支持脚部14の収納状態において、球座ブロック13および球体ブロック15をマスト3とともに上方へ移動させることができる。このように、支持脚部14が伸縮可能に設けられているので、上層支持部10の設置時に広いスペースが不要となり、狭小部位での設置が可能となる利点がある。
さらに、マスト3の中心軸に球座部131と球体部151との回転中心が位置するので、球座部131と球体部151との嵌合部でマスト3の曲げモーメントが作用する向きにかかわらず効果的に吸収することができ、マスト3に作用するモーメントによる垂直力が支持脚部14の垂直設置反力に付加されるのを確実に抑えることができる。
さらにまた、球座ブロック13と球体ブロック15とのそれぞれをマスト3の枠内に配設することができるので、これらブロック13、15をマスト3とともに移設することができ、開口部9の開口面積をマスト3が配置できるとともに移動可能な大きさに合わせて設定することが可能となる。
また、本実施の形態では、図11に示すように、昇降支持部30の第3受梁31を支持脚部14を支持する第2受梁12上に設置することができるので、従来のような昇降支持部30に専用の受梁が不要となる利点がある。
上述のように本実施の形態によるタワークレーンのマスト支持構造、およびタワークレーンの支持方法では、マスト3に対する上層支持部10をピン構造とすることで、マスト3に作用するモーメントによる垂直力の付加を抑制し、垂直設置反力の低減を図ることができる。
また、上層支持部10を躯体2に支持する支持脚部14が球座ブロック13に対して突出可能とすることし、マスト支持部の盛り替え時には球座ブロック13内に支持脚部14を収納して移設することができるので、盛り替え作業を狭小な空間で効率的に行うことができ、手間と時間を低減することができる。
以上、本発明によるタワークレーンのマスト支持構造、およびタワークレーンの支持方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では第1受梁11を躯体2上に配置し、その第1受梁11上に橋渡しするようにして第2受梁12を設ける構成としているが、第2受梁12を躯体2に直接載置させる構成とすることも可能である。
また、本実施の形態では、第2受梁12に対して支持脚部14の水平方向への移動を規制する方法として、L型鋼からなる第1係止板16Aと第2係止板16Bを用いているが、これに限定されることはなく、H型鋼やC型鋼などの部材であっても良い。
さらに、下層支持部20の構造についても、本実施の形態に限定されることはない。例えば、フレーム20に対してヒンジ24を介して支持脚22を張り出し自在に回転させることが可能な構成としているが、このような折り畳み式の張り出し機構を設けない構成であっても良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 タワークレーン
2 躯体
3 マスト
4 クレーン本体
5 ベース架台
6 本設梁
8 床スラブ
9 開口部
10 上層支持部
11 第1受梁
12 第2受梁(上層支持受梁)
13 球座ブロック
14 支持脚部
15 球体ブロック
16A 第1係止板
16B 第2係止板
20 下層支持部
21 フレーム
22 支持脚
23 クサビ
24 ヒンジ
30 昇降支持部
41 昇降装置
P1 上層支持階
P2 下層支持階
X 第1方向
Y 第2方向

Claims (3)

  1. 躯体の開口部に配置されるマストと、該マストの上部を挿通支持させた状態でそのマストに沿って上下動自在とされるクレーン本体と、を備え、前記マストの垂直荷重および水平荷重とを支持する上層支持部と、水平荷重のみを支持する下層支持部とを有するタワークレーンのマスト支持構造であって、
    前記上層支持部は、
    前記マストの両側に配置されて躯体に支持される一対の上層支持受梁と、
    前記マストの内側に位置し、球座部を備えた球座ブロックと、
    該球座ブロックから水平方向に突出可能で、その突出部が前記上層支持受梁上に載置される支持脚部と、
    前記球座部の上部にて回転自在に嵌合可能な球体部を備えるとともに、前記マストに着脱可能に固定された球体ブロックと、
    を備え、
    前記球座ブロックは、前記躯体に対する水平移動が規制されていることを特徴とするタワークレーンのマスト支持構造。
  2. 前記球座ブロックおよび前記球体ブロックは、前記マストの枠内に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のタワークレーンのマスト支持構造。
  3. 請求項1又は2に記載のマスト支持構造を用いたタワークレーンの支持方法であって、
    上層階の躯体において、前記マストに作用する水平荷重および垂直荷重を支持するとともに、前記球座部と前記球体部との嵌合により前記マストを回転自在に支持する上層支持部を設ける工程と、
    前記上層階より下方の下層階において、前記マストに作用する水平荷重のみを支持する下層支持部を設ける工程と、
    を有し、
    前記上層支持部と前記下層支持部とを前記マストの盛り替えとともに順次移設することを特徴とするタワークレーンの支持方法。
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