JP6132143B2 - 建物解体システム - Google Patents

建物解体システム Download PDF

Info

Publication number
JP6132143B2
JP6132143B2 JP2013105378A JP2013105378A JP6132143B2 JP 6132143 B2 JP6132143 B2 JP 6132143B2 JP 2013105378 A JP2013105378 A JP 2013105378A JP 2013105378 A JP2013105378 A JP 2013105378A JP 6132143 B2 JP6132143 B2 JP 6132143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crane
building
rail
dismantling
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013105378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014227651A (ja
Inventor
在田 浩徳
浩徳 在田
高橋 周男
周男 高橋
中村 寛
寛 中村
諸井 陽児
陽児 諸井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2013105378A priority Critical patent/JP6132143B2/ja
Publication of JP2014227651A publication Critical patent/JP2014227651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6132143B2 publication Critical patent/JP6132143B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、高層建物の解体時において建物の最上層に設置され、建物を上から解体するために用いる建物解体システムに関する。
従来、建物の解体方法として、建物外周部に地上から枠組足場を組み立て、防音パネル等で覆う工法が知られている。RC造の建物の場合、解体する床上に解体重機を設置し、上階から解体材を1階に落とし込みながら解体を行っている。また、S造の建物の場合、鉄骨、床スラブ等をガス溶断、道路カッター等でブロック状に切断し、タワークレーン等で1階に降ろしながら解体している。
ところで、高さ100mを超えるような超高層建物を解体する場合には、枠組足場を地上から組み上げることができず、防音パネル等による養生を行うことが困難となっていた。
また、RC造建物の解体の場合には、建物が高く、解体材を地上階に落とし込むことは振動や騒音が発生することから、採用するのは難しいという現状があった。さらに、S造建物の解体の場合には、建物が高く、タワークレーンによる解体材の荷降ろしが風の影響で荷振れしたり、また解体材が飛来したり、落下したりするおそれがあった。
そこで、超高層建物の解体方法として、解体作業エリアを屋根と壁で覆った閉鎖空間を形成する建物解体システムを設け、その閉鎖空間内に設けられたクレーンで解体材を建物の内部開口を使用して荷降ろしし、解体の進行に合わせて1階毎に建物解体システム全体を下降させて解体することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、m階建ての大梁を残して屋上階を解体する工程と、(m−2)階以下の階に支持されて前記大梁を仮設梁として支持する仮設柱を設ける工程と、仮設梁と仮設柱を覆う仮設屋根及び仮設壁からなる屋根フレームを設けて解体作業スペースを形成する工程と、解体作業スペース内でm階の立ち上がりから(m−1)階の立ち上がりまでを解体する工程と、仮設支柱を1層分だけ下方に移動し、解体作業スペース内で解体作業を繰り返す工程と、を有する構造物解体方法について開示されている。
また、特許文献1のような屋上階に仮設屋根を設ける場合、解体建物の高さに相当する揚程を有する地上荷降ろし用のテルハクレーンを仮設屋根の屋根フレーム上に設けるとともに、その屋根フレームの下には解体材を水平搬送する天井クレーンを設けている。
特開2011−69117号公報
しかしながら、従来の高層建物に用いられる建物解体システムでは、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1では、屋根に既設屋上を部分的に使用しているため、システム全体の重量が大きくなるという問題があった。
また、地上荷降ろし用のテルハクレーンは、超高層建物の場合、その自重が大きくなる。そのため、仮設屋根上にテルハクレーンと天井クレーンが設置されることとなり、屋根フレームで負担する荷重が大きくなるという問題があった。また、屋根フレームの下側の天井クレーンでは、外壁部の揚重搬送のため、滑り出し式の天井クレーンを使用する場合があり、カンチレバー構造となるため、設置反力が大きく、屋根フレームの負担がさらに増大することから、屋根フレームの構造上の問題があった。
また、地上荷降ろし用のテルハクレーンを設置せずに解体材の水平搬送と100mを超える揚程を要する地上への荷降ろしを同一の天井クレーンで行うと、1つの吊りフックで水平搬送と地上荷降ろしとを並行作業で行うことができず、作業にかかる時間が長くなるという問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、解体用クレーンと地上荷降ろし用クレーンとを別々に設けることによって、解体と荷降ろしの並行作業を行うことができる建物解体システムを提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、屋根フレームで負担する荷重を小さくすることにより、屋根フレームの構造を軽量化、簡略化することができる建物解体システムを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る建物解体システムでは、高層建物の最上層に設置され、その最上層から順に建物を解体するための建物解体システムであって、建物の外周部に沿って設けられる複数の支持マストによって支持される屋根フレームと、該屋根フレームの下側に固定されて水平方向に移動する水平クレーンと、前記建物の躯体に支持され、最上層から地上層まで連続する開口内で吊荷を昇降させる垂直クレーンと、を備え、前記水平クレーンは、平面視で前記建物の外周側に配置される外周クレーンと、内側に配置される内部クレーンと、からなり、前記内部クレーン及び外周クレーンは、互いの吊り領域内に移動可能に設けられていることを特徴としている。
本発明では、解体中の建物の最上層において、水平クレーンと垂直クレーンとが別々で設けられているので、水平クレーンを解体作業に使用し、垂直クレーンを水平クレーンで解体した解体材を地上層などに吊り降ろす作業に使用をすることができる。そのため、最上層での解体材の水平搬送と地上荷降ろしとを並行で行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
そして、最上層が屋根フレームによって囲まれて閉鎖された解体空間となり、この解体空間内での解体作業となるため、解体中において高所からの飛来、落下等を無くすことができる。
また、本発明の建物解体システムによれば、垂直クレーンを最上層の床スラブ等の構造躯体に直接支持されるため、支持マストによって支持される屋根フレームには水平クレーンの自重及び吊り荷重による負荷のみが作用することになる。そのため、屋根フレームの荷重負担を従来のように屋根フレームに水平クレーン及び垂直クレーンの荷重がかかる場合に比べて小さくすることができる。したがって、建物解体システムの屋根フレームや支持マストなどの構造を簡略化させ低重量化させることができ、大型化するのを抑えることができる。
また、本発明では、水平クレーンをなす内部クレーンと外周クレーンとが別々で設けられているので、外周クレーンを建物の外周部分に位置する外壁や本設柱等の解体に使用し、それとは別で内部クレーンを建物内部の床スラブ、本設柱、本設梁等の解体に使用することができる。しかも、内部クレーン及び外周クレーンを互いの吊り領域内に移動させることができるので、垂直クレーンが内部クレーンの吊り領域内にあるとき、外壁などの解体材を吊った外周クレーンを内部クレーンによる吊り領域に移動させることができる。
また、本発明に係る建物解体システムでは、前記内部クレーンは、建物の第1方向に沿って延びる内部走行レールに案内されて走行する内部横行レール上を移動し、前記外周クレーンは、前記第1方向に沿って延びる第1外周走行レールに案内されて走行する第1外周横行レール上を移動する第1外周クレーンと、平面視で前記第1方向に直交する方向に沿って延びる第2外周走行レールに案内されて走行する第2外周横行レール上を移動する第2外周クレーンと、を有し、前記内部横行レールは、乗り移りレールを介して前記第1外周横行レールに対して直線上に配置され、前記内部走行レールは、前記第2外周横行レールに対して直線上に配置されていることが好ましい。
この場合には、第1外周横行レールと内部横行レールとが乗り移りレールを挟んで互いに直線上に配置されたときに、第1外周クレーンは第1外周横行レールから乗り移りレールを経由して内部横行レール側に乗り移しさせることができる。また、第2外周横行レールと内部走行レールとが互いに直線上に配置されたときに、第2外周クレーンは第2外周横行レールから内部走行レール側に乗り移しさせることができる。
本発明の建物解体システムによれば、解体用クレーンとなる水平クレーンと地上荷降ろし用クレーンとなる垂直クレーンとを別々に設けることによって、解体と荷降ろしの並行作業を行うことができる。
また、本発明の建物解体システムによれば、屋根フレームで負担する荷重を小さくすることにより、屋根フレームの構造を軽量化し、簡略化することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態による建物解体システムの全体構成を示す斜視図である。 図1に示す建物解体システムの一部を分解した状態を示す斜視図である。 建物解体システムによる解体中の建物を長辺方向の一方から見た側面図である。 建物解体システムを建物の上方から見た平面図であって、屋根フレームを省略した図である。 建物解体システムによる解体中の建物の上層部分を短辺方向の一方から見た側面図である。 一対の支持マストの構成を示す斜視図である。 支持マストの側面図である。 (a)〜(d)は、支持マストの降下動作手順を示す図である。 天井クレーンの配置状態を模式的に示す平面図である。 天井クレーンの配置状態を模式的に示す短辺方向の一方から見た側面図である。 内部横行レール、第1外周横行レール及び乗り移りレールの構成を示す斜視図である。 図11に示す乗り移りの構成を示す側面図であって、短辺方向の一方から見た図である。 図12に示す乗り移りの状態において、第1外周クレーンが内部横行レール側に乗り移った状態を示す側面図である。 図12に示す乗り移りの状態において、内部横行レールが第1外周クレーン側に乗り移った状態を示す側面図である。 内部走行レール及び第2外周横行レールの乗り移りの構成を示す側面であって、長辺方向の一方から見た図である。 (a)〜(c)は、建物解体システムの組み立て手順を示す側面図である。 (a)〜(c)は、図16(c)に続く建物解体システムの組み立て手順を示す側面図である。 (a)、(b)は、建物解体システムを用いた建物の解体手順を示す側面図である。 (a)〜(c)は、図18(b)に続く建物解体システムを用いた建物の解体手順を示す側面図である。 変形例による支持マストの構成を示す斜視図であって、図6に対応する図である。 (a)〜(d)は、支持マストの降下動作手順を示す図である。 (a)〜(d)は、図21(d)に続く支持マストの降下動作手順を示す図である。 他の実施の形態による建物解体システムの全体構成を示す一部破断斜視図である。
以下、本発明の実施の形態による建物解体システムについて、図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態による建物解体システム1は、例えば100mを超える超高層建物(以下、単に建物10という)の解体に用いられ、建物10の最上層F0に設置されて上から順に各階層を解体するためのものである。
建物10は、図1乃至図5に示すように、平面視で長方形状をなす鉄骨造(S造)のものを一例としており、本設梁11、本設柱12、床スラブ13及び外壁14を備えてによって構築されている。また、各階層の床スラブ13には、最上層F0から地上層FG(図3参照)まで上下方向に連続する荷降ろし用の開口部15が設けられている。この開口部15は、後述するテルハクレーン5及びこのテルハクレーン5による吊り荷の通過部として使用される。
また、建物10には、最上層F0及びその下の数階層(ここでは、第1下階層F1及び第2下階層F2)の各床スラブ13に複数のマスト用開口部16(図1、図2及び図5参照)が設けられている。
ここで、建物10において、長辺方向を符号Xで示し、短辺方向を符号Yで示し、平面視で建物10の中心部に向かう方向を内側といい、その反対側を外側という。
また、本実施の形態では、最上層F0は、解体時における建物高さのうち最上層をいい、その際の最上層F0よりも1階層下の階層を第1下階層F1といい、さらにその1階層下の階層を第2下階層F2といい、順にF3、F4、…(図示省略)とする。
建物解体システム1は、解体する建物10の最上層F0から上方に向けて突出するように設けられる複数の支持マスト2と、支持マスト2によって下方から支持される支持フレーム3と、支持フレーム3に設けられる天井クレーン4(水平クレーン)と、最上層F0に設けられるテルハクレーン5(垂直クレーン)と、支持フレーム3に取り付けられマルチトラスによって構成される屋根フレーム6と、屋根フレーム6の上方を覆う防音シート7と、屋根フレーム6の側面を全周にわたって覆う防音パネル8と、を備えている。
これにより、建物10の最上層F0の上側には、閉鎖作業空間(これを解体空間Rという)が形成された状態となっている。なお、図1では、防音シート7及び防音パネル8の一部のみが示されているが、全周にわたって覆われている。
支持マスト2は、図6、図7及び図8(a)に示すように、円柱状に形成され、上述したマスト用開口部16を貫通して設けられ、本設梁11に仮設受梁(図示省略)を設置し、その仮設受梁を介して所定階層の床スラブ13からなる構造躯体に支持マスト2に作用する水平荷重と垂直荷重を支持させるものであって、図1に示すように建物10の長辺方向Xに沿う対向する2辺の外周縁に沿って複数が所定間隔をあけて設置されている。対向する位置に配置される支持マスト2、2同士は、連結材27によって連結されている。
そして、支持マスト2は、油圧ジャッキを備えた降下機構20を設けており、建物10の解体に伴って階高が変わっても、構造躯体に対する支持部を順次下降させることが可能となっている。
降下機構20は、マスト本体21に対して反力支持部22、上部支持脚23、及び下部支持脚24が上から下に向けてその順に互いに間隔をあけてワイヤ25によって連結されている。上部支持脚23及び下部支持脚24は、それぞれ建物10の床スラブ13に着脱可能に支持されている。ワイヤ25は、その上端と下端がそれぞれ反力支持部22及び下部支持脚24に固定され、ワイヤ25の長さ方向の中間部は上部支持脚23に通過されている。つまり、本実施の形態による支持マスト2は、マスト本体21の長さ方向の中間部分(上部支持脚23の支持部)が1層の床スラブ13に支持する構成(これを1層支持方式という)となっている。
上部支持脚23は、マスト本体21の上下方向の中間部分に着脱可能に設けられるとともに、水平方向に向けて張り出し可能な脚部(図示省略)を有し、この脚部を予め所定階高の床スラブ13のマスト用開口部16に設けられている仮設受梁17(図8参照)上に載置可能に設けられ、脚部を収納した状態(水平方向の外側に向けて張り出していない状態)で支持マスト2が挿通されるマスト用開口部16を通過できるようになっている。
また、上部支持脚23は、当該上部支持脚23を通過するワイヤ25に対して固定、或いは解放させることが可能な油圧ジャッキ26を備えている。上部支持脚23を上述した仮設受梁上に載置させた状態で、支持マスト2にかかる荷重、すなわち建物解体システム1全体の荷重が上部支持脚23を介して床スラブ13に伝達されるようになっている。
このような降下機構20では、マスト本体21に対して上部支持脚23を交互に固定又は解放しつつ、油圧ジャッキ26を伸縮動作させることにより、支持マスト2を下層階に順次移設させる構造となっている。
下部支持脚24は、水平方向に向けて張り出し可能な脚部(図示省略)を有し、この脚部を予め所定階高の床スラブ13の開口部分(マスト用開口部16)に設けられている仮設受梁上に載置可能に設けられている。前記脚部を収納した状態(張り出していない状態)でマスト本体21が挿通されるマスト用開口部16を通過することができ、下部支持脚24が仮設受梁上に載置した状態で、マスト本体21にかかる荷重、すなわち建物解体システム1全体の荷重が上部支持脚23とともに床スラブ13(すなわち、構造躯体)に伝達されるようになっている。
支持マスト2を使用した建物解体システム1全体の降下手順としては、図8(b)に示すように、第2下階層F2に支持される下部支持脚24の脚部を収納して床スラブ13に対する支持状態を解除する。
次に、図8(c)に示すように、上部支持脚23の油圧ジャッキ26を使用してワイヤ25とともにマスト本体21を下降させて、下部支持脚24を第3下階層F3に支持させる。続いて、図8(d)に示すように、上部支持脚23をマスト本体21から解放するとともに、その脚部を収納して第1下階層F1における支持を解除し、上部支持脚23をワイヤ25に沿って下降させる。そして、第2下階層F2のマスト用開口部16に支持させ、その位置で上部支持脚23をマスト本体21に挟持して係止することにより、支持マスト2を1階層だけ下に移設することができる。
支持フレーム3は、複数の支持マスト2の上端に固定され、図1及び図4に示すように、平面視で建物10の外周に沿う矩形状に枠組されている。具体的に支持フレーム3は、建物10の長辺方向Xに沿って延在する一対の縦フレーム31、31と、同じく短辺方向Yに沿って延在する一対の横フレーム32、32と、からなる。縦フレーム31及び横フレーム32は、上から見て梯子状に形成されている。そして、縦フレーム31の内側縁部(平面視で建物10の中心側の縁部)が複数の支持マスト2によって支持されている。
屋根フレーム6は、図1、図2及び図5に示すように、支持マスト2に支持される屋根部61と、屋根部61の外周縁から下方に向けて垂下されて解体空間Rの側面を覆う側壁部62と、を有している。側壁部62は、その上部を支持フレーム3に支持する第1支持部63Aと、側壁部62の下部を建物10の最上層部分の外側にオーバーラップし、建物10の構造躯体に支持を取る第2支持部63Bと、の上下2点で支持され、風荷重に対応している。なお、図面では、側壁部62は、建物10の長辺方向Xに沿う側壁のみに設けられているが、短辺方向Yに沿う側壁にも同様の側壁部62が設けられている。
防音シート7は、屋根フレーム6の屋根部61の上面全面にわたって敷設されている。防音パネル8は、屋根フレーム6の側壁部62の外周面全面にわたって設置されている。これにより、解体空間Rは、その側方及び上方はすべて防音シート7及び防音パネル8によって覆われていて、外部から遮断された空間となっている。
図2に示すように、支持フレーム3には、解体空間R内での解体材の水平搬送用として上述した天井クレーン4が設けられている。天井クレーン4は、図9及び図10に示すように、平面視で支持フレーム3の縦フレーム31及び横フレーム32によって囲われた内側に配置される内部クレーン41と、同じく支持フレーム3に配置される外周クレーン42(42A、42B)と、からなる。
内部クレーン41は、図2及び図9に示すように、走行輪を備えた周知の天井クレーンであって、支持フレーム3の連結材27の下側に固定されて長辺方向X(第1方向)に向けて延在する一対の内部走行レール43に案内されて走行する内部横行レール44上を移動可能に設けられている。
内部横行レール44は、図11乃至図14に示すように、内部走行レール43に直交する方向(すなわち短辺方向Y)に沿って延在し、支持フレーム3の縦フレーム31、31同士の離間寸法よりも短い長さ寸法に設定されている。これにより内部クレーン41は、支持フレーム3の縦フレーム31及び横フレーム32によって囲まれた範囲内、すなわち複数の支持マスト2よりも内側の領域において、内部横行レール44の走行方向である長辺方向Xと、内部横行レール44に沿って移動する横行方向である短辺方向Yに自在に移動させることができる。
外周クレーン42A、42Bは、それぞれ走行輪を備えた周知のクレーンである。ここで、本実施の形態では、支持フレーム3の縦フレーム31の下側には長辺方向Xに向けて延在する一対の第1外周走行レール45Aが固定されているとともに、横フレーム32の下側には短辺方向Yに沿って延在する一対の第2外周走行レール45Bが固定されている。
そして、第1外周クレーン42Aは、第1外周走行レール45Aに案内されて走行する第1外周横行レール46A上を移動する。第2外周クレーン42Bは、第2外周走行レール45Bに案内されて走行する第2外周横行レール46B上を移動する。
縦フレーム31に設けられる第1外周横行レール46Aは、内部横行レール44と同じ高さで、縦フレーム31の幅寸法とほぼ同等の長さ寸法をなし、第1外周横行レール46Aの延在方向を短辺方向Yで内部横行レール44に同じ方向に向けて設けられている。
一方、図15に示すように、横フレーム32(図2参照)に設けられる第2外周横行レール46Bは、内部走行レール43と同じ高さで、横フレーム32の幅寸法とほぼ同等の長さ寸法をなし、第2外周横行レール46Bの延在方向を長辺方向X、すなわち内部走行レール43と同じ方向に向けて設けられている。
図13及び図14に示すように、縦フレーム31の内側には、内部横行レール44と、第1外周クレーン42A用の第1外周横行レール46Aと同じ高さで、且つ短辺方向Yに延びる乗り移りレール47が長辺方向Xに適宜な間隔をあけて複数箇所に設けられている。これら乗り移りレール47は、内部横行レール44と第1外周横行レール46Aとの間に配置され、内部横行レール44及び第1外周横行レール46Aが直線上に一致するように設けられている。そのため、乗り移りレール47は、内部横行レール44と第1外周横行レール46Aとの間の離間寸法と同じか或いは若干短い長さ寸法に設定されている。
このように、第1外周クレーン42Aは、所定位置の乗り移りレール47を挟んで第1外周横行レール46Aと内部横行レール44とを一直線上に位置させることで、第1外周横行レール46Aから乗り移りレール47を介して内部横行レール44に乗り移ることが可能となっている。つまり、第1外周クレーン42Aで建物10の外壁等の解体材を吊ったまま、内部クレーン41の吊り領域へ移動させて、一端その解体材を前記吊り領域に仮置きした後、第1外周クレーン42Aを元の第1外周横行レール46A上に戻し、仮置きした解体材を内部クレーン41で吊るといった吊り荷の乗り移し作業を行うことが可能となる。
また、第2外周クレーン42Bは、図15に示すように、第2外周横行レール46Bと内部走行レール43とを一直線上に位置させることで、第2外周横行レール46Bから内部走行レール43に乗り移ることが可能となっている。つまり、第2外周クレーン42Bで建物10の外壁等の解体材を吊ったまま、内部クレーン41の吊り領域へ移動させて、一端その解体材を前記吊り領域に仮置きした後、第2外周クレーン42Bを元の第2外周横行レール46B上に戻し、仮置きした解体材を内部クレーン41で吊るといった吊り荷の乗り移し作業を行うことが可能となる。
そして、解体材の地上荷降ろし用クレーンとして、床置き式でクライミング機能を備えた高揚程テルハクレーン5(垂直クレーン)を採用している。テルハクレーン5は、図3に示すように、解体する最上層F0の床スラブ13の開口部15内に設けられている。具体的にテルハクレーン5は、走行レール52を有する門型フレーム51と、走行レール52に沿って移動する吊り具53と、所定階層の床スラブ13に固定可能な支持部54と、を備えている。支持部54は、床スラブ13に対して着脱可能で、且つ床スラブ13に対して非固定状態において、各開口部15内を通過できるようになっている。テルハクレーン5が最上層F0に床置きとなるので、屋根クレーム6にかかるテルハクレーン5自体の荷重、及び鉛直方向の吊り荷の負荷を低減することができる。
テルハクレーン5のクライミングは、支持部54の床スラブ13に対する着脱により行われ、建物10の解体に伴って階高が変わっても対応することができる。
次に、上述した建物解体システム1を超高層の建物10の最上層F0に設置する方法について、図16及び図17等を用いて説明する。
図16(a)に示すように、建物10の屋上(最上層F0)に組立用のジブクレーン9を配置するとともに、降下機構20を備えた複数の支持マスト2を最上層F0に設置する。このとき、支持マスト2は、その上端が最上層F0の床スラブ13付近まで下げた位置に設置する。また、テルハクレーン5を地上層FGの各階層の床スラブ13に形成される開口部15(図1参照)に形成される荷降ろし用開口の位置に組み立てる。
次に、図16(b)に示すように、複数の支持マスト2上に支持フレーム3を設置し、この支持フレーム3にはリフトアップ装置91を設置する。そして、地上層FGで組み立てが完了したテルハクレーン5を荷降ろし用開口を順次上階に上げながら最上層F0へ向けてクライミングにより上昇させ、最上層F0手前(すなわち、最上層F0)よりも上方に突出しない位置で待機させる(図16(c)参照)。また、地上層FGにおいては、建物10の周囲に屋根フレーム6の側壁部62を組み立て、さらにその側壁部62の外周面に防音パネル8を取り付けておく。
その後、図16(c)に示すように、リフトアップ装置91を使用して地上層FGで組み立てた側壁部62のみの屋根フレーム6を上昇させ、その側壁部62の上端を支持フレーム3に固定する。そして、図2に示す支持フレーム3の縦フレーム31及び横フレーム32の下側に天井クレーン4を組み立てる。具体的には、図2に示すように、内部クレーン41用の内部走行クレーン43及び内部横行クレーン44を組み立て、その内部横行クレーン44に内部クレーン41を取り付ける。また、外周クレーン42A、42B用の第1外周走行クレーン45A、第2外周走行クレーン45B及び第1外周横行クレーン46A、第2外周横行クレーン46Bを組み立て、それら外周横行クレーン46A、46Bのそれぞれに外周クレーン42A、42Bを取り付ける。
次いで、図17(a)に示すように、支持マスト2の上端に屋根フレーム6の屋根部61を組み立て、その屋根部61の表面に防音シート7を敷設する。このとき、防音シート7と防音パネル8との間には隙間が生じないようにしておく。これにより、防音シート7及び防音パネル8を備えた屋根フレーム6の組み立てが完了となり、この屋根フレーム6全体を複数の支持マスト2の降下機構20(図6など参照)により上昇させる。そして、図17(b)に示すように、屋根フレーム6の上昇とともに、テルハクレーン5を上昇させて最上層F0の床スラブ13上に設置し、そのテルハクレーン5を最上層F0上の解体空間R内に配置させて、本実施の形態の建物解体システム1が建物10の最上層F0に設置されることになる。その後、図17(c)に示すように、各種解体に必要な機器を、テルハクレーン5を用いて最上層F0に搬入・セットし、建物10の解体準備が完了となる。
次に、上述した建物解体システム1を用いて超高層の建物10を解体する方法について、図18及び図19等を用いて説明する。
図18(a)に示すように、建物解体システム1に形成される解体空間R内において、内部クレーン41を使用して最上層F0における本設梁11と床スラブ13を解体し、解体した解体材は解体作業と並行してテルハクレーン5を用いて地上層FG(図3参照)に吊り降ろして搬出する。
続いて、図18(b)に示すように、建物10の外周部に位置する外周梁(図示省略)と同じ箇所の床スラブとを外周クレーン42を使用して解体する。このときの解体した解体材は、外周クレーン42を内周クレーン41の吊り領域へ移動させ、その吊り領域に一端、仮置きし、その解体材を内周クレーン41を使ってテルハクレーン5に受け渡し、地上層へ荷降ろしする。
次に、図19(a)に示すように、内部クレーン41を使用して最上層F0より一つ下の第1下階層F1における本設梁11と床スラブ13を解体し、解体した解体材は解体作業と並行してテルハクレーン5を用いて地上層FG(図3参照)に吊り降ろして搬出する。さらに、図19(b)に示すように、建物10の外周部に位置する外周梁や床スラブを外周クレーン42を使用して解体し、上述した最上層F0と同様の手順によりその解体材を内周クレーン41の吊り領域へ移動させ、さらに内周クレーン41を使ってテルハクレーン5に受け渡し、地上層へ荷降ろしする。
次に、図19(c)に示すように、建物解体システム1全体を1階層分だけ下降させる。つまり、上述した第1下階層F1が解体空間Rを有する最上層F0となる。具体的には、図3に示すテルハクレーン5を、支持部54を下層の床スラブに移設することにより下階層へ移動させる。その後、複数の支持マスト2を図6に示す降下機構20を使用して下層に移設することで、支持マスト2の移設に伴って支持フレーム3、及び屋根フレーム6が下降する。
次に、上述した建物解体システム1の作用について、詳細に説明する。
本実施の形態の建物解体システム1では、図5に示すように、解体中の建物10の最上層F0において、天井クレーン4とテルハクレーン5とが別々で設けられているので、天井クレーン4を解体作業に使用し、テルハクレーン5を天井クレーン4で解体した解体材を地上層FGなどに吊り降ろす作業に使用をすることができる。そのため、最上層F0での解体材の水平搬送と地上荷降ろしとを並行で行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
そして、最上層F0が屋根フレーム6によって囲まれて閉鎖された解体空間Rとなり、この解体空間R内での解体作業となるため、解体中において高所からの飛来、落下等を無くすことができる。
また、本実施の形態では、テルハクレーン5を解体する最上層F0の床スラブ13等の構造躯体に直接支持されるため、支持マスト2によって支持される屋根フレーム6には天井クレーン4の自重及び吊り荷重による負荷のみが作用することになる。そのため、屋根フレーム6の荷重負担を従来のように屋根フレーム6に天井クレーン4及びテルハクレーン5の荷重がかかる場合に比べて小さくすることができる。したがって、建物解体システム1の屋根フレーム6、支持フレーム3及び支持マスト2などの構造を簡略化させ低重量化させることができ、大型化するのを抑えることができる。
また、本実施の形態では、天井クレーン4が内部クレーン41と外周クレーン42A、42Bとが別々で設けられているので、外周クレーン42A、42Bを建物10の外周部分に位置する外壁14や本設柱12等の解体に使用し、それとは別で内部クレーン41を建物内部の床スラブ13、本設柱12、本設梁11等の解体に使用することができる。
しかも、内部クレーン41及び外周クレーン42A、42Bが互いの吊り領域内に移動させることができるので、テルハクレーン5が内部クレーン41の吊り領域内にあるとき、外壁14などの解体材を吊った外周クレーン42A、42Bを内部クレーン41による吊り領域に移動させることができる。
また、本実施の形態では、第1外周横行レール41と内部横行レール44とが乗り移りレール47を挟んで互いに直線上に配置されたときに、第1外周クレーン42Aは第1外周横行レール46Aから乗り移りレール47を経由して内部横行レール44側に乗り移しさせることができる。
また、第2外周横行レール46Bと内部走行レール43とが互いに直線上に配置されたときに、第2外周クレーン42Bは第2外周横行レール46Bから内部走行レール43側に乗り移しさせることができる。
上述のように本実施の形態による建物解体システム1では、解体用クレーンとなる天井クレーン4と地上荷降ろし用クレーンとなるテルハクレーン5とを別々に設けることによって、解体と荷降ろしの並行作業を行うことができる。
また、本実施の形態の建物解体システム1では、屋根フレーム6で負担する荷重を小さくすることにより、屋根フレーム6の構造を軽量化し、簡略化することができるという効果を奏する。
次に、本発明による建物解体システムの変形例について、添付図面に基づいて説明するが、上述の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、実施の形態と異なる構成について説明する。
(変形例)
変形例による建物解体システムの支持マスト2Aは、上述した実施の形態では図6に示すように支持マスト2が1層支持方式となっているが、これに代えて、図20に示す2層支持方式とした構成のものである。この2層支持方式による支持マスト2Aの場合、上部支持脚23と下部支持脚24との間に中間支持脚28が設けられ、マスト本体21の長さ寸法も上述した図6に示す実施の形態の支持マスト2よりも2層分だけ長くなっている。なお、マスト本体21、反力支持部22、上部支持脚23、及び下部支持脚24の構成は上記実施の形態と同様の構成であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
中間支持脚28は、上部支持脚23と同様の構成をなしている。すなわち、中間支持脚28は、上部支持脚23が支持する床スラブ13よりも下層の床スラブ13に支持する構成であり、水平方向に向けて張り出し可能な脚部(図示省略)を有し、この脚部を予め所定階高の床スラブ13のマスト用開口部16に設けられている仮設受梁17(図21参照)上に載置可能に設けられ、脚部を収納した状態(水平方向の外側に向けて張り出していない状態)でマスト本体21が挿通されるマスト用開口部16を通過できるようになっている。そして、中間支持脚28も、当該中間支持脚28を通過するワイヤ25に対して固定、或いは解放させることが可能な油圧ジャッキ26を備えている。
なお、このような2層支持方式による支持マスト2Aの降下手順について、図21及び図22に基づいて説明する。ここで、図21及び図22に示す▲印は、支持状態を示しており、支持脚23、24、28の左右両側に付してあるものは水平荷重の支持状態を示し、同じく下側に付してあるものは垂直荷重の支持状態を示している。
図21(a)は、最上層F0の床スラブ13に上部支持脚23で水平荷重が支持され、中間支持脚28が第2下階層F2に配置され、下部支持脚24で水平荷重と水平荷重が第3下階層F3に支持された状態を示している。
先ず、図21(b)に示すように、最上層F0に支持される上部支持脚23の油圧ジャッキ26を使用してマスト本体21を上昇させ、下部支持脚24の脚部を収納して床スラブ13に対する支持状態を解除することで、中間支持脚28でも水平荷重を支持し、上部支持脚23では水平荷重に加えて垂直荷重を支持する。
次に、図21(c)に示すように、上部支持脚23の油圧ジャッキ26を使用してワイヤ25とともにマスト本体21を下降させて、図21(d)及び図22(a)に示すように下部支持脚24の脚部を外側に張り出し、第4下階層F4の床スラブ13上に予め設置されている仮設受梁17上に支持させる。このとき第4下階層F4に支持される下部支持脚24ではマスト本体21の水平荷重と垂直荷重が支持されることになる。つまり、図22(a)に示すように、マスト本体21の垂直荷重が上部支持脚23から下部支持脚24に移行されることになる。そして、上部支持脚23をマスト本体21から解放するとともに、一端、上部支持脚23の油圧ジャッキ26を使用して上部支持脚23を僅かに上昇させて、その上部支持脚23を仮設受梁17から上方に隙間を空けて離した後、その脚部を収納して最上層F0における支持を解除し、図22(b)に示すように上部支持脚23を油圧ジャッキ26を使用して最上階F0のマスト用開口部16を通過させてワイヤ25に沿って下降させる。
続いて、図22(c)及び(d)に示すように、第2下階層F2の床スラブ13の上方に隙間を空けて停止させ、その位置において上部支持脚23でマスト本体21を挟持することにより係止しつつ、その脚部を張り出して下降させることで仮設受梁17上に支持させて水平荷重を支持する。次に、上部支持脚23と同じ手順により中間支持脚28を第3下階層F3から一つ下の第4下階層F4に支持することで、支持マスト2Aを1階層だけ下に移設することができる。
以上、本発明による建物解体システムの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では、屋根部61を備えた屋根フレーム6を採用し、屋根部61の表面に設けられた防音シート7と側壁部62に設けられた防音パネル8とが設けられた外周養生で囲われた解体空間R内での解体作業を行える構成としているが、これに限定されることはない。例えば、図20に示すように、屋根フレーム6の屋根部61を省略したオープントップ型の建物解体システム1Aとすることも可能である。このように、本発明の建物解体システムでは、天井クレーン4及びテルハクレーン5の設置方法を変えることなく、屋根部61を容易に取り外すことができる構成であるので、建物高さや周辺環境等の条件に応じて図2に示す建物解体システム1Aを採用することができる。なお、このオープントップ型の場合には、図23に示すようにタワークレーン90を建物10内に配置することも可能である。
また、テルハクレーン5に代えて、荷降ろし用開口内に二層支持型のタワークレーンを設置することも可能である。
また、本実施の形態では、天井クレーン4(水平クレーン)として内部クレーン41と外周クレーン42を別々で設けているが、これに限定されることはなく、1つの天井クレーンとすることも可能である。
さらに、支持マスト2、2Aの降下機構20やテルハクレーン5の支持機構などの構成は、本実施の形態に制限されることはなく、任意に設定することができる。
また、本実施の形態において、建物解体システム1の支持マスト2、2Aとして円柱状の形状を採用しているが、これに限定されず、例えば角柱状の支持マストを用いることも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1、1A 建物解体システム
2、2A 支持マスト
3 支持フレーム
4 天井クレーン(水平クレーン)
5 テルハクレーン(垂直クレーン)
6 屋根フレーム
7 防音シート
8 防音パネル
10 建物
13 床スラブ
21 マスト本体
22 反力支持部
23 上部支持脚
24 下部支持脚
26 油圧ジャッキ
28 中間支持脚
31 縦フレーム
32 横フレーム
41 内部クレーン
42、42A、42B 外周クレーン
43 内部走行レール
44 内部横行レール
45A 第1外周走行レール
45B 第2外周走行レール
46A 第1外周横行レール
46B 第2外周横行レール
47 乗り移りレール
R 解体空間
X 長辺方向
Y 短辺方向

Claims (2)

  1. 高層建物の最上層に設置され、その最上層から順に建物を解体するための建物解体システムであって、
    建物の外周部に沿って設けられる複数の支持マストによって支持される屋根フレームと、
    該屋根フレームの下側に固定されて水平方向に移動する水平クレーンと、
    前記建物の躯体に支持され、最上層から地上層まで連続する開口内で吊荷を昇降させる垂直クレーンと、
    を備え
    前記水平クレーンは、平面視で前記建物の外周側に配置される外周クレーンと、内側に配置される内部クレーンと、からなり、
    前記内部クレーン及び外周クレーンは、互いの吊り領域内に移動可能に設けられていることを特徴とする建物解体システム。
  2. 前記内部クレーンは、建物の第1方向に沿って延びる内部走行レールに案内されて走行する内部横行レール上を移動し、
    前記外周クレーンは、前記第1方向に沿って延びる第1外周走行レールに案内されて走行する第1外周横行レール上を移動する第1外周クレーンと、平面視で前記第1方向に直交する方向に沿って延びる第2外周走行レールに案内されて走行する第2外周横行レール上を移動する第2外周クレーンと、を有し、
    前記内部横行レールは、乗り移りレールを介して前記第1外周横行レールに対して直線上に配置され、
    前記内部走行レールは、前記第2外周横行レールに対して直線上に配置されていることを特徴とする請求項に記載の建物解体システム。
JP2013105378A 2013-05-17 2013-05-17 建物解体システム Active JP6132143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013105378A JP6132143B2 (ja) 2013-05-17 2013-05-17 建物解体システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013105378A JP6132143B2 (ja) 2013-05-17 2013-05-17 建物解体システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014227651A JP2014227651A (ja) 2014-12-08
JP6132143B2 true JP6132143B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=52127782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013105378A Active JP6132143B2 (ja) 2013-05-17 2013-05-17 建物解体システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6132143B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6503716B2 (ja) * 2014-12-09 2019-04-24 株式会社大林組 解体システム及び解体方法
JP6712501B2 (ja) * 2016-05-31 2020-06-24 株式会社安藤・間 高層建物の解体システム及び解体方法
JP6884373B2 (ja) * 2017-02-02 2021-06-09 株式会社トータル環境 高層ビルの解体工法
JP6883343B2 (ja) * 2018-03-22 2021-06-09 株式会社ナベカヰ 飛散防止養生システム及び飛散防止養生工法
JP6887144B1 (ja) * 2020-12-02 2021-06-16 株式会社阿野組 飛散防止装置および飛散防止方法
JP7449220B2 (ja) * 2020-12-05 2024-03-13 大成建設株式会社 飛散防止システムおよび既存建物の解体方法
JP6879613B1 (ja) * 2020-12-25 2021-06-02 株式会社鳶浩工業 建物解体時の養生システム及び解体すべき建物の解体方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4651857B2 (ja) * 2001-05-22 2011-03-16 西松建設株式会社 建物の解体工法
JP5645334B2 (ja) * 2011-03-29 2014-12-24 大成建設株式会社 構造物解体システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014227651A (ja) 2014-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6132143B2 (ja) 建物解体システム
JP4651857B2 (ja) 建物の解体工法
JP2009073599A (ja) タワークレーンの支持構造およびクライミング方法
JP5914203B2 (ja) 解体方法、解体補助装置
JP6893188B2 (ja) 既存構造物の解体システムおよび解体方法
JP5825864B2 (ja) タワークレーンのマスト支持構造、およびタワークレーンの支持方法
JP5421143B2 (ja) 天井クレーンの設置装置
JP2012031705A (ja) 多層建築物のブロック式解体工法
JP7265967B2 (ja) 橋梁工事用片持ち装置および橋梁の架設解体方法
JP2016108875A (ja) 解体システム及び解体方法
JP5940404B2 (ja) 梁部材の架設方法
JP2008223317A (ja) ゴンドラ装置及びゴンドラ装置を用いた建物の外装の施工方法
JP2019015151A (ja) 既存構造物の解体システム
JP6391134B2 (ja) 解体方法および解体システム
JP6061339B2 (ja) 構造物改築方法および構造物改築システム
JP6449637B2 (ja) 建物の構築方法
JP2008063873A (ja) 天井の搬送機構及び施工方法
JP6438931B2 (ja) 仮設支柱、仮設支柱の設置構造、および屋根架構の構築方法
JP4109637B2 (ja) 作業用構台解体方法および簡易足場
JP6893136B2 (ja) 既存構造物の解体システム
JP4690383B2 (ja) 解体作業用ゴンドラユニット
JP6967383B2 (ja) 既存構造物の解体方法
JP7462515B2 (ja) 移動足場
JP4951056B2 (ja) 作業用構台解体方法
JP6084936B2 (ja) エレベータの据付装置、及びこの据付装置の組立方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6132143

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150