JP3139854B2 - 倒壊防止フレーム - Google Patents

倒壊防止フレーム

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JP3139854B2
JP3139854B2 JP04276142A JP27614292A JP3139854B2 JP 3139854 B2 JP3139854 B2 JP 3139854B2 JP 04276142 A JP04276142 A JP 04276142A JP 27614292 A JP27614292 A JP 27614292A JP 3139854 B2 JP3139854 B2 JP 3139854B2
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栄二 大久保
進一 金子
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート基礎上で
建屋の屋根部を組み上げ、この部分を建築用ジャッキ装
置で押し上げた後、その空間に壁軸組や外壁材などを組
み付ける建方工法に用いる倒壊防止用のフレームに関す
る。
【0002】
【従来の技術】プレハブ住宅などの施工方法として、ト
ラッククレーンで建築資材を吊り上げながら建屋を組み
立てる工法が考えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、住宅密集地
や進入道路が狭い場所で工事を行う場合、トラッククレ
ーンが使えないことがあった。
【0004】そこで、コンクリート基礎上で建屋の屋根
部から組み付け、仕上げた部分から順次建築用ジャッキ
装置でジャッキアップする工法が本出願人から提案され
ている。
【0005】このジャッキアップを行うとき、コンクリ
ート基礎と床梁もしくは小屋梁との間に水平方向への荷
重に耐え得るフレームを配して、風が強く吹いていると
きでも安全に建屋の仕上げた上部をジャッキアップする
ことができるようになした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の倒壊防止フレー
ムは、建屋の仕上げた上部から順次ジャッキアップする
ときに用いられるもので、方形に枠組みされるとともに
ブレースで補強された下部フレームの先端部と、方形に
枠組みされるとともにブレースで補強された上部フレー
ムの先端部とがヒンジを介して連結され、少なくとも建
屋の四方において、下部フレームの基端部がコンクリー
ト基礎の天端面に固定した座板に着脱自在に枢着される
とともに、上部フレームの基端部が床梁もしくは小屋梁
に固定した座板に着脱自在に枢着されてなり、下部フレ
ームおよび上部フレームは、ヒンジを支点として屈伸自
在であることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】床梁もしくは小屋梁とコンクリート基礎との間
の少なくとも四方に、下部フレームおよび上部フレーム
の各先端部をヒンジ連結してなる倒壊防止フレームが配
設されていることにより、床梁もしくは小屋梁がジャッ
キアップされるとき、建屋上部の持ち上げに追従して下
部フレームおよび上部フレームが徐々に伸展する。この
際、建屋上部に風などによって水平荷重が作用したとし
ても、倒壊防止フレームが建屋上部を倒壊させることな
く確実に支持して所定の高さまで持ち上げることができ
る。ここで、方形に枠組みされた下部フレームおよび上
部フレームは、それぞれブレースによって補強されてい
ることから、下部フレームおよび上部フレームのねじれ
変形を確実に防止することができる。
【0008】
【実施例】図面は本発明倒壊防止フレームの一実施例を
示すものである。
【0009】この倒壊防止フレーム200は、一対のた
て柱21,21および上横桟22、下横桟23によって
方形に枠組みされるとともに、ブレース1で補強した下
部フレーム2と、同じく一対のたて柱31,31および
上横桟32、下横桟33によって方形に枠組みされると
ともに、ブレース1で補強した上部フレーム3とをヒン
ジ4で連結し、ヒンジ4を支点として下部フレーム2と
上部フレーム3とを屈曲伸展自在に構成したものであ
る。
【0010】そして、下部フレーム2の下部はコンクリ
ート基礎5の天端面51に固定した座板6に枢着し、上
部フレーム3の上部は床梁7もしくは小屋梁8に固定し
た座板9に枢着されるものである。
【0011】コ字形のヒンジ部材41を下部フレーム2
の両側に配したたて柱21の上端に固着し、上部フレー
ム3の両側に配した柱31の下端をヒンジ部材41内に
挿入し、このたて柱31とヒンジ部材41とを枢着ピン
42で連結してヒンジ4を構成している。しかし、ヒン
ジ4の構成はこれに限らない。
【0012】例えば、ヒンジ部材41は上部フレーム3
のたて柱31の下端に固着しておき、下部フレーム2の
たて柱の上端をヒンジ部材41に挿入し枢着ピン42で
連結してもよい。また、下部フレーム2と上部フレーム
3はヒンジ部材41を用いないで、たて柱21,31同
士を直接枢着ピンで連結してもよい。
【0013】座板6はコンクリート基礎5の天端面51
に上向きコ字形に固定したものである。この固定は天端
面51に植立されているアンカーボルト(図示せず)を
用いて行われる。
【0014】座板6に下部フレーム2のたて柱21の下
端を挿入し、このたて柱21と座板6とを枢着ピン61
で連結する。
【0015】座板9は床梁7もしくは小屋梁8に下向き
コ字形に固定したものである。この固定は床梁7もしく
は小屋梁8に形成しているボルト(図示せず)を用いて
行われる。
【0016】座板9に上部フレーム3のたて柱31の上
端を挿入し、このたて柱31と座板9とを枢着ピン91
で連結する。
【0017】下部フレーム2のたて柱21,21間には
上横桟22と下横桟23を配設している。たて柱21の
上端と下端は、この上横桟22と下横桟23とから上下
に突設されている。
【0018】また、上部フレーム3のたて柱31,31
間にも上横桟32と下横桟33を配設している。たて柱
31の上端と下端はこの上横桟32と下横桟33とから
上下に突設されている。
【0019】下部フレーム2および上部フレーム3を構
成するたて柱21,31や上下横桟22,23,32,
33はいずれも溝形鋼で形成している。
【0020】下部フレーム2と上部フレーム3との内部
空間はブレース1で補強されている。図示していない
が、ブレース1にはターンバックルが配されて補強バラ
ンスを調整することができるようになされている。
【0021】上記した本発明倒壊防止フレーム200
は、仕上げた建屋上部A1をコンクリート基礎5の上か
らジャッキアップする際に用いるものである。したがっ
て、建屋上部A1が所定の高さに持ち上げられ、コンク
リート基礎5と床梁7もしくは小屋梁8との間に壁軸組
や外壁材などの組み付けを行うと倒壊防止フレーム20
0は取り外される。取り外した倒壊防止フレーム200
のあとには壁軸組などを配設しておくのである。
【0022】図3は床梁7もしくは小屋梁8の平面図を
概略で示したものであるが、倒壊防止フレーム200を
床梁7もしくは小屋梁8の四方に配設して建屋上部A1
をジャッキアップする。
【0023】図2は平屋建ての建屋上部をジャッキアッ
プする際に用いた倒壊防止フレーム200の動きを示す
側面図である。
【0024】小屋梁8はコンクリート基礎5の上にスペ
ーサである仮設材を介して載置するが、このとき、倒壊
防止フレーム200を折り畳んだ状態でコンクリート基
礎5の天端面51と小屋梁8との間に取り付ける。
【0025】小屋梁8は建築用ジャッキ装置100を用
いて徐々にジャッキアップされる。倒壊防止フレーム2
00が四方に配設されているから、水平方向の荷重がこ
の倒壊防止フレーム200によって支持される。したが
って、建屋上部A1は風圧などの水平荷重の影響を受け
ないでジャッキアップできる。
【0026】建屋上部A1を所定の高さに持ち上げたと
き、倒壊防止フレーム200は下部フレーム2と上部フ
レーム3が側面から見てややく字形に曲がるように配設
される。これは、倒壊防止フレーム200を取り外し易
くするためである。
【0027】なお、建屋が2階以上のものであってもジ
ャッキアップ工法による建方工法が採用される。このと
き、倒壊防止フレーム200は床梁7と小屋梁8との
間、あるいは床梁7とコンクリート基礎5との間に配設
される。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、床梁もし
くは小屋梁を支持して建屋の仕上げた上部をジャッキア
ップするとき、少なくとも建屋の四方において、それぞ
れコンクリート基礎に連結された下部フレームと床梁も
しくは小屋梁に連結された上部フレームとが徐々に伸展
し、建屋上部の持ち上げに追従する。この際、建屋上部
に風などによって水平方向の荷重が作用したとしても、
倒壊防止フレームが建屋上部を倒壊させることなく確実
に支持して所定の高さまで持ち上げることができる。こ
こで、方形に枠組みされた下部フレームおよび上部フレ
ームは、それぞれブレースによって補強されていること
により、建屋上部に水平荷重が作用した場合に下部フレ
ームおよび上部フレームのねじれ変形を確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明倒壊防止フレームを示す正面図である。
【図2】本考案発明倒壊防止フレームの動きを示す側面
図である。
【図3】床梁もしくは小屋梁に対して四方に倒壊防止フ
レームを配設した概略平面図である。
【符号の説明】
1 ブレース 2 下部フレーム 3 上部フレーム 4 ヒンジ 5 コンクリート基礎 6 座板 7 床梁 8 小屋梁 9 座板 200 倒壊防止フレーム A1 建屋上部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/14 - 21/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋の仕上げた上部から順次ジャッキア
    ップするときに用いられるもので、方形に枠組みされる
    とともにブレースで補強された下部フレームの先端部
    と、方形に枠組みされるとともにブレースで補強された
    上部フレームの先端部とがヒンジを介して連結され、少
    なくとも建屋の四方において、下部フレームの基端部が
    コンクリート基礎の天端面に固定した座板に着脱自在に
    枢着されるとともに、上部フレームの基端部が床梁もし
    くは小屋梁に固定した座板に着脱自在に枢着されてな
    り、下部フレームおよび上部フレームは、ヒンジを支点
    として屈伸自在であることを特徴とする倒壊防止フレー
    ム。
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