JPH10231091A - ワーク位置決め固着治具 - Google Patents

ワーク位置決め固着治具

Info

Publication number
JPH10231091A
JPH10231091A JP29468497A JP29468497A JPH10231091A JP H10231091 A JPH10231091 A JP H10231091A JP 29468497 A JP29468497 A JP 29468497A JP 29468497 A JP29468497 A JP 29468497A JP H10231091 A JPH10231091 A JP H10231091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
positioning
fixing
base member
clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29468497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3953599B2 (ja
Inventor
Eikichi Nishimura
永吉 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP29468497A priority Critical patent/JP3953599B2/ja
Publication of JPH10231091A publication Critical patent/JPH10231091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3953599B2 publication Critical patent/JP3953599B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの位置決めができるとともに固着もで
き、複数の同一ワークを次々と取替えて加工する場合に
も、極めて容易にワークの位置決め及び固着作業がで
き、しかも省スペースで且つ段取り作業が容易にできる
ワーク位置決め固着治具を提供する。 【解決手段】 基台部材1のネジ孔1aに螺合された調
節部材2の高さ調整をし、調節部材2の孔2c及び基台
部材1のネジ孔1aを挿通させた固着部材3で加工テー
ブル5に調節部材2及び基台部材1を固着し、この固着
部材3で固着された状態の調節部材2及び基台部材1を
利用してワーク6の位置を決め、クランプ部材4でワー
ク6と調節部材2とを共に押圧することによりワーク6
をクランプする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワーク位置決め固
着治具に関するものであり、特に、プレス機械や切削機
械等の工作機械の加工テーブル等の作業台に被加工物で
あるワークの位置決めができるとともに固着もできるワ
ーク位置決め固着治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の工作機械の被加工物で
あるワークを加工テーブル等の作業台に固着するには、
図29及び図30のワーク位置決め固着治具が使用され
ている。図29は従来のワーク位置決め固着治具の使用
状態を示す一部断面を含む正面図、図30は従来のワー
ク位置決め固着治具の使用状態を示す平面図である。
【0003】図29及び図30に示すように、このワー
ク位置決め固着治具は、ワーク91を加工テーブル92
上の所定の位置に固着するために使用されるものであ
る。この手順は、まず、ジャッキ90を固着しようとす
る被加工物であるワーク91の高さと略同一高さとなる
ように調節する。次に、位置決め部材94をワーク91
が基準の位置になるように、加工テーブル92上に配設
し、この位置決め部材94にワーク91を載置した後、
クランプ板93をワーク91とジャッキ90とに掛渡
す。そして、加工テーブル92の取付溝95に頭部96
a が係止されたボルト96を、位置決め部材94の切欠
溝94a 及びクランプ板93の孔に挿通させ、このボル
ト96にワッシャ98を介してナット97を螺着し、ナ
ット97を締付けてクランプ板93を下方に押圧するこ
とにより、ワーク91を加工テーブル92上の所望の位
置に固着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、従来のワーク位置決め固着治具は、ジャッキ90、
位置決め部材94、クランプ板93をワーク91に合わ
せてセットする必要があり、複数の同一ワーク91を次
々と取替えて加工する場合に極めて面倒であった。つま
り、ナット97を緩めることにより、ジャッキ90、位
置決め部材94、クランプ板93が各々バラバラにな
り、ワーク91を交換する度に、同じ大きさで同じ位置
にセットすればよいにも拘らず、ワーク91の位置決め
及び固着作業をその都度行なう必要があった。しかも、
ワーク91の位置決め及び固着作業の際に各部材が加工
テーブル92から落下する虞れがあるとともに、大きな
治具据付スペースを必要とし、段取り作業に多くの時間
を費やしていた。
【0005】また、ジャッキ90を固着部材で固着する
ものとして、本願出願人は特公平8−9479号公報に
記載のクランプ用ジャッキの治具を発明している。この
クランプ用ジャッキの治具は、上下方向に貫通するネジ
孔を有する基台と、前記基台のネジ孔に対しその高さ方
向への移動調節可能に螺合された上下方向に貫通する孔
を有する筒状の調節部材とから構成されたクランプ用ジ
ャッキの治具であって、前記基台及び調節部材の孔は、
下端をテーブルの溝またはネジ孔等に取付けられる頭部
またはネジ部等を有し、かつ上端部にナットを螺合可能
な固定ボルトを貫通可能としたものである。
【0006】さらに、この改良型として、特開平4−1
89438号公報に記載のクランプ用ジャッキの治具を
発明している。このクランプ用ジャッキの治具は、基台
及び調節部材に対し側方から固定ボルトの出し入れが可
能な通路を形成したものであり、センサ等の取付けが簡
単にでき、固定ボルトに対する基台及び調節部材の脱着
を容易に行なえるものである。
【0007】ところが、上記両公報に記載のクランプ用
ジャッキの治具であっても、複数の同一ワークを次々と
取替えて加工する場合に、ワークの位置決め及び固着作
業をその都度行なう必要があり、極めて面倒であった。
【0008】そこで、本発明は、ワークの位置決めがで
きるとともに固着もでき、複数の同一ワークを次々と取
替えて加工する場合にも、極めて容易にワークの位置決
め及び固着作業ができ、しかも省スペースで且つ段取り
作業が容易にできるワーク位置決め固着治具の提供を課
題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
ワーク位置決め固着治具は、上下方向に貫通するネジ孔
を有する基台部材と、前記基台部材のネジ孔に対しその
高さ方向への移動調節可能に螺合され、上下方向に貫通
する孔を有する筒状の調節部材と、前記調節部材の孔及
び基台部材のネジ孔を挿通し、加工テーブル等の作業台
に前記調節部材及び基台部材を固着する固着部材と、前
記固着部材で固着された状態の調節部材及び基台部材を
利用してワークの位置を決め、前記ワークと調節部材と
を共に押圧することにより前記ワークをクランプするク
ランプ部材とを備えたものである。ここで、固着部材に
は、ボルトとナットを組合わせたものが使用できる。ま
た、基台部材及び調節部材には、側方から固着部材を出
し入れ可能な通路が形成されていてもよい。
【0010】したがって、請求項1の発明のワーク位置
決め固着治具によれば、基台部材のネジ孔に螺合された
調節部材の高さ調整をし、調節部材の孔及び基台部材の
ネジ孔を挿通させた固着部材で加工テーブル等の作業台
に調節部材及び基台部材を固着し、この固着部材で固着
された状態の調節部材及び基台部材を利用してワークの
位置を決め、クランプ部材でワークと調節部材とを共に
押圧することによりワークをクランプすることができ
る。
【0011】請求項2の発明にかかるワーク位置決め固
着治具は、請求項1の発明のワーク位置決め固着治具に
おいて、基台部材又は調節部材の少なくとも一方の部材
の周囲にワークを当接させてワークの位置を決める基準
部を有するものである。ここで、基準部は、基台部材又
は調節部材の周囲に複数設けてもよいし、また、段差付
きとしてもよい。
【0012】したがって、請求項2の発明のワーク位置
決め固着治具によれば、請求項1の発明のワーク位置決
め固着治具の作用に加えて、基台部材又は調節部材の基
準部にワークを当接させてワークの位置を決めることが
でき、特殊な位置決め部材を使用する必要がない。
【0013】請求項3の発明にかかるワーク位置決め固
着治具は、請求項1または請求項2の発明のワーク位置
決め固着治具において、クランプ部材が、前記固着部材
で前記調節部材及び基台部材の固着状態を維持したま
ま、前記固着部材を用いて前記ワークと調節部材とに押
圧され前記ワークをクランプするものである。ここで、
クランプ部材には、略コの字状を呈し、ワークと調節部
材とに掛渡して使用されるものがある。
【0014】したがって、請求項3の発明のワーク位置
決め固着治具によれば、請求項1または請求項2の発明
のワーク位置決め固着治具の作用に加えて、固着部材を
用いてクランプ部材でワークのクランプができ、クラン
プ部材を固着するための専用の部材が必要ない。
【0015】請求項4の発明にかかるワーク位置決め固
着治具は、請求項1または請求項2の発明のワーク位置
決め固着治具において、クランプ部材が、前記調節部材
に螺着される固着ボルトを用いて前記ワークと調節部材
とに押圧され前記ワークをクランプするものである。こ
こで、固着ボルトの螺着位置は、クランプ部材でワーク
を強固に押圧するためには、ワークに近い位置が好まし
い。
【0016】したがって、請求項4の発明のワーク位置
決め固着治具によれば、請求項1または請求項2の発明
のワーク位置決め固着治具の作用に加えて、調節部材に
螺着される固着ボルトを用いてクランプ部材でワークを
クランプできる。
【0017】請求項5の発明にかかるワーク位置決め固
着治具は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明のワ
ーク位置決め固着治具において、クランプ部材が、高さ
調整可能なアジャスタ部材を介して、前記ワークまたは
調節部材に押圧され前記ワークをクランプするものであ
る。ここで、アジャスタ部材には、ボルトとナットを組
合わせたものが使用できる。
【0018】したがって、請求項5の発明のワーク位置
決め固着治具によれば、請求項1乃至請求項4のいずれ
かの発明のワーク位置決め固着治具の作用に加えて、基
台部材及び調節部材の高さとワークの高さとが合わない
場合であっても、高さ調整可能なアジャスタ部材を介し
て、クランプ部材でワークをクランプすることができ
る。
【0019】請求項6の発明にかかるワーク位置決め固
着治具は、請求項1乃至請求項5のいずれかの発明のワ
ーク位置決め固着治具において、調節部材の上面とクラ
ンプ部材の間または作業台の上面と基台部材の下面との
間に、ワークの位置を決める位置決め部材を介装し、前
記位置決め部材でワークの位置を決めるものである。
【0020】したがって、請求項6の発明のワーク位置
決め固着治具によれば、請求項1乃至請求項5のいずれ
かの発明のワーク位置決め固着治具の作用に加えて、調
節部材及び基台部材とワークとの位置が離れていても、
位置決め部材でワークの位置を決めることができる。
【0021】請求項7の発明にかかるワーク位置決め固
着治具は、請求項2乃至請求項6のいずれかの発明のワ
ーク位置決め固着治具において、前記基準部は基台部材
または調節部材の外周面に形成した基準部に取り付けた
基準部材である。
【0022】したがって、請求項7の発明のワーク位置
決め固着治具によれば、請求項2乃至請求項6の発明の
ワーク位置決め固着治具の作用に加えて、基台部材又は
調節部材に取り付けた基準部材にワークを当接させてワ
ークの位置を決めることができ、調節部材及び基台部材
とワークとの位置が離れていても、基準部材でワークの
位置を決めることができる。
【0023】請求項8の発明にかかるワーク位置決め固
着治具は、請求項3,5乃至請求項7のいずれかの発明
のワーク位置決め固着治具において、前記固着部材は前
記調節部材及び基台部材を貫通するネジ棒と該ネジ棒に
螺合されて前記調節部材の上面に押圧されるナットとに
より構成され、クランプ部材は前記ネジ棒に螺合され、
かつ該クランプ部材の上面に押圧されるナットにより押
圧され、前記調節部材の上面に押圧されるナットは、弛
緩防止部材を備えている。
【0024】したがって、請求項8の発明のワーク位置
決め固着治具によれば、請求項3,5乃至請求項7の発
明のワーク位置決め固着治具の作用に加えて、ワークの
脱着作業を繰り返しても、基台部材及び調節部材を作業
台に確実に固定しておくことができる。
【0025】請求項9の発明にかかるワーク位置決め固
着治具は、請求項3乃至請求項7のいずれかの発明のワ
ーク位置決め固着治具において、前記固着部材は前記調
節部材及び基台部材を貫通し、作業台に螺合されるネジ
棒と、該ネジ棒に螺合されて前記調節部材の上面に押圧
されるナットとにより構成され、前記ネジ棒は前記基台
部材の孔に挿通されて該基台部材の作業台上面に沿って
移動するのを阻止する柱状部を有している。
【0026】したがって、請求項9の発明のワーク位置
決め固着治具によれば、請求項3乃至請求項7の発明の
ワーク位置決め固着治具の作用に加えて、ワークの加工
中に調節部材が衝撃力を受けた場合、基台部材及び調節
部材の作業台上でのズレを確実に防止することができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て説明をする。図1は本発明の第一実施形態であるワー
ク位置決め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正
面図、図2は本発明の第一実施形態であるワーク位置決
め固着治具の使用状態を示す平面図、図3は本発明の第
一実施形態であるワーク位置決め固着治具を示す分解斜
視図である。
【0028】図1乃至図3に示すように、本実施形態の
ワーク位置決め固着治具は、基台部材1と、調節部材2
と、固着部材3と、クランプ部材4とを組合わせて、プ
レス機械や切削機械等の工作機械の加工テーブル5に被
加工物であるワーク6の位置決めと固着をするものであ
る。
【0029】基台部材1は、略円筒形状をしており、中
心部には上下方向に貫通するネジ孔1a が螺刻され、周
囲にはワーク6の位置を決めるための基準部1b が四方
に形成されている。調節部材2は、上部に基台部材1の
外周と略同寸法の頭部2a を有し、この頭部2a から下
方に向ってネジ部2b が垂設されている。調節部材2の
ネジ部2b は基台部材1のネジ孔1a に螺合可能であ
り、調節部材2は基台部材1のネジ孔1a に対しその高
さ方向への移動調節可能に螺合される。また、調節部材
2の中心部には上下方向に貫通する孔2c が穿設されて
おり、頭部2a の上面には複数のネジ孔2d が穿設され
ている。調節部材2の孔2c は、後述する固着部材3の
ネジ棒3a が挿通可能な大きさとなっている。なお、基
台部材1のネジ孔1a は、基台部材1の上端から下端ま
で全てにネジ孔が螺刻されている必要はなく、調節部材
2のネジ部2b と螺合が可能であり、高さ調整可能な状
態であれば構わない。この基台部材1と調節部材2とが
螺合され一体となって、高さ調整可能なジャッキとして
の機能を果す。
【0030】固着部材3は、一体となった基台部材1及
び調節部材2を加工テーブル5に固着するものである。
つまり、加工テーブル5の取付溝5a に挿入され、係止
された頭部3e に垂設されたネジ棒3a を基台部材1の
ネジ孔1a 及び調節部材2の孔2c に貫通させ、このネ
ジ棒3a にナット3b を螺着し、ナット3b を締付ける
ことにより、基台部材1及び調節部材2を加工テーブル
5に固着することができる。
【0031】クランプ部材4は、略コの字状を呈し、ワ
ーク6をクランプするものである。つまり、クランプ部
材4の一方の下面4a を調節部材2の頭部2a の上面に
載置し、他方の下面4a をワーク6の上面に載置し、調
節部材2の頭部2a とワーク6とに掛渡して、上面4b
から押圧することにより、ワーク6をクランプする。ま
た、クランプ部材4には、固着部材3のネジ棒3a が挿
通可能な切欠溝4cが形成されている。したがって、こ
の切欠溝4c に沿つてネジ棒3a をクランプ部材4の外
から中心寄りに挿離することができる。本実施形態で
は、クランプ部材4の切欠溝4c を挿通させた固着部材
3のネジ棒3a の上方よりワッシャ3c を挿通し、ナッ
ト3d を螺着し締付けて、クランプ部材4を調節部材2
及びワーク6に押圧することにより、ワーク6がクラン
プ部材4と加工テーブル5とに挟圧される。こうして、
ワーク6はクランプ部材4で加工テーブル5との間にク
ランプされる。
【0032】ここで、本実施形態のワーク位置決め固着
治具を使用して、加工テーブル5にワーク6を位置決め
して固着する作業手順について説明する。まず、基台部
材1のネジ孔1a に調節部材2のネジ部2b を螺合させ
て、基台部材1及び調節部材2の高さをワーク6と略同
一の高さとなるように調整する。
【0033】次に、基台部材1の基準部1b がワーク6
の基準の位置になるように、一体となった調節部材2及
び基台部材1を加工テーブル5上に配設し、固着部材3
のネジ棒3a を基台部材1のネジ孔1a 及び調節部材2
の孔2c に挿通し、ネジ棒3a の上方よりナット3b を
螺着し締付けて、調節部材2及び基台部材1を加工テー
ブル5に固着する。
【0034】そして、固着部材3で固着された状態の基
台部材1の基準部1b にワーク6の側面を当接させてワ
ーク6の位置を決め、固着部材3のネジ棒3a をクラン
プ部材4の切欠溝4c に挿通させ、クランプ部材4の一
方の下面4a を調節部材2の頭部2a の上面に載置し、
他方の下面4a をワーク6の上面に載置し、調節部材2
の頭部2a とワーク6とに掛渡す。この後、固着部材3
のネジ棒3a の上方よりワッシャ3c を挿通し、ナット
3d を螺着し締付けて、クランプ部材4を調節部材2及
びワーク6に押圧することにより、クランプ部材4でワ
ーク6をクランプして、ワーク6を加工テーブル5上の
所望の位置に固着する。
【0035】こうして、固着状態のワーク6の加工が済
んだら、次のワーク6と交換する必要があるが、この場
合には、固着部材3のネジ棒3a に螺着されたナット3
d のみを緩めてクランプ部材4をずらし、ワーク6を取
外す。なお、この状態では、基台部材1及び調節部材2
は固着部材3によって未だ強固に加工テーブル5に固着
されており、基台部材1の基準部1b の位置は、ずれて
いないので新しいワーク6の位置決め用として充分に機
能する。
【0036】新しいワーク6の位置決め及び固着をする
には、上記と同様に、新しいワーク6の側面を基台部材
1の基準部1b に当接させて、新しいワーク6の位置を
決め、クランプ部材4を調節部材2の頭部2a とワーク
6とに掛渡し、クランプ部材4の一方の下面4a を調節
部材2の頭部2a の上面に載置し、他方の下面4a をワ
ーク6の上面に載置した後、緩めたナット3d を再び締
付ける。これにより、クランプ部材4が調節部材2及び
ワーク6に押圧されて、新しいワーク6を加工ブーブル
5上の所望の位置に固着できる。こうして、順次、加工
を終えた固着状態のワーク6を新しいワーク6に交換し
て、加工を行なう。
【0037】このように、本実施形態のワーク位置決め
固着治具は、上下方向に貫通するネジ孔1a を有し、周
囲にワーク6の位置決め用の基準部1b を有する基台部
材1と、この基台部材1のネジ孔1a に対しその高さ方
向への移動調節可能に螺合されるネジ部2b を有し、上
下方向に貫通する孔2c を有する筒状の調節部材2と、
この調節部材2の孔2c 及び基台部材1のネジ孔1a を
挿通し、加工テーブル5に調節部材2及び基台部材1を
固着する加工テーブル5の取付溝5a に係止可能な頭部
3e を有するネジ棒3a 及びナット3b からなる固着部
材3と、この固着部材3で固着された状態の調節部材2
及び基台部材1の基準部1b にワーク6の側面を当接さ
せてワーク6の位置を決め、前記固着部材3のネジ棒3
a を切欠溝4c に挿通させてワーク6と調節部材2とに
掛渡し、ワッシャ3c を介してナット3d を締付け、ワ
ーク6と調節部材2とを共に押圧することによりワーク
6をクランプする略コの字状のクランプ部材4とを備え
ている。
【0038】上記のような構成のワーク位置決め固着治
具では、基台部材1のネジ孔1a に螺合された調節部材
2の高さ調整をし、調節部材2の孔2c 及び基台部材1
のネジ孔1a を挿通させた固着部材3で加工テーブル5
に調節部材2及び基台部材1を固着し、この固着部材3
で固着された状態の調節部材2及び基台部材1を利用し
てワーク6の位置を決め、クランプ部材4でワーク6と
調節部材2とを共に押圧することによりワーク6をクラ
ンプすることができる。
【0039】したがって、本実施形態のワーク位置決め
固着治具は、ワーク6の位置決めができるとともに固着
もでき、複数の同一ワーク6を次々と取替えて加工する
場合に、極めて容易にワーク6の位置決め及び固着作業
ができる。つまり、一旦ワーク6に合わせてセットすれ
ば、固着部材3のナット3d を緩めても、クランプ部材
4及びワーク6は自由な状態になり、ワーク6の交換が
可能な状態になるが、基台部材1及び調節部材2は固着
部材3のナット3b によって強固に固定されており、ワ
ーク6を交換する度に、基台部材1及び調節部材2を再
度セットし直す必要がないので、ワーク6の位置決め及
び固着作業が極めて容易にできる。しかも、治具全体が
簡素化され、従来のワーク位置決め固着治具のように、
大きな治具据付スペースを必要とせず、段取り作業が容
易にできる。
【0040】特に、本実施形態のワーク位置決め固着治
具は、基台部材1の周囲にワーク6を当接させてワーク
6の位置を決める基準部1b を有している。したがっ
て、基台部材1の基準部1b にワーク6を当接させてワ
ーク6の位置を決めることができ、特殊な位置決め部材
を使用する必要がなく、治具全体を簡素化できる。本実
施形態では、基準部1b を基台部材1の周囲に各々直角
配置で4個設けてあるが、必ずしも4個に限定されるも
のではなく、いくつ設けてもよい。
【0041】また、本実施形態のワーク位置決め固着治
具は、固着部材3で調節部材2及び基台部材1の固着状
態を維持したまま、固着部材3を用いてクランプ部材4
がワーク6と調節部材2とに押圧されワーク6をクラン
プできる。したがって、固着部材3を用いてクランプ部
材4でワーク6のクランプができ、クランプ部材4を固
着するための専用の部材が必要ないので、治具全体を簡
素化できる。しかも、本実施形態では、クランプ部材4
が略コの字状を呈し、ワーク6と調節部材2とに掛渡し
て使用されるので、固着部材3のナット3b を避けてク
ランプ部材4でワーク6と調節部材2とを押圧できる。
加えて、クランプ部材4に切欠溝4c が形成されてお
り、ナット3d を完全に取外すことなく、ネジ棒3a か
らクランプ部材4を着脱することができ、作業性がよ
い。
【0042】次に、第二実施形態について説明する。図
4は本発明の第二実施形態であるワーク位置決め固着治
具の使用状態を示す一部断面を含む正面図、図5は本発
明の第二実施形態であるワーク位置決め固着治具の使用
状態を示す平面図である。図中、上記第一実施形態と同
一符号及び記号は上記第一実施形態と同一または相当部
分である。
【0043】図4及び図5に示すように、本実施形態の
ワーク位置決め固着治具は、基台部材11と、調節部材
2と、固着部材3と、クランプ部材4と、位置決め部材
7とを組合わせてプレス機械や切削機械等の工作機械の
加工テーブル5に被加工物であるワーク6の位置決めと
固着をするものである。
【0044】基台部材11は、略円筒形状をしており、
中心部には上下方向に貫通するネジ孔11a が螺刻され
ているが、周囲にはワーク6の位置を決めるための基準
部が形成されていない。調節部材2は上記第一実施形態
の調節部材2と同一ものであり、調節部材2は基台部材
11のネジ孔11a に対しその高さ方向への移動調節可
能に螺合される。そして、基台部材11と調節部材2と
が螺合され一体となって、高さ調整可能なジャッキとし
ての機能を果す。位置決め部材7は、略Uの字状を呈す
る平板であり、先端がワーク6の位置を決める基準部7
a となっている。また、位置決め部材7の中央には、固
着部材3のネジ棒3a が挿通可能な切欠溝7b が形成さ
れている。したがって、この切欠溝7b に沿つてネジ棒
3a を位置決め部材7の外から中心寄りに挿脱すること
ができる。
【0045】つまり、本実施形態のワーク位置決め固着
治具は、上記第一実施形態の基台部材1に代えて、周囲
に基準部のない基台部材11を使用し、ワーク6の位置
を決める位置決め部材7を使用するものである。
【0046】ここで、本実施形態のワーク位置決め固着
治具を使用して、加工テーブル5にワーク6を位置決め
して固着する作業手順について説明する。まず、基台部
材11のネジ孔11a に調節部材2のネジ部2b を螺合
させて、基台部材11の下面に位置決め部材7を介装
し、一体となった調節部材2及び基台部材11と位置決
め部材7の高さをワーク6と略同一の高さとなるように
調整する。次に、位置決め部材7の基準部7a がワーク
6の基準の位置になるように、一体となった調節部材2
及び基台部材11と位置決め部材7を加工テーブル5上
に配設し、固着部材3のネジ棒3a を基台部材11のネ
ジ孔11a 及び調節部材2の孔2c 、位置決め部材7の
切欠溝7b に挿通し、ネジ棒3a の上方よりナット3b
を螺着し締付けて、調節部材2及び基台部材11と位置
決め部材7を加工テーブル5に固着する。位置決め部材
7は基台部材11の下面と加工テーブル5の上面との間
に挟圧されて強固に固着される。
【0047】そして、固着部材3で固着された状態の位
置決め部材7の基準部7a にワーク6の側面を当接させ
てワーク6の位置を決め、固着部材3のネジ棒3a をク
ランプ部材4の切欠溝4c に挿通させ、クランプ部材4
の一方の下面4a を調節部材2の頭部2a の上面に載置
し、他方の下面4a をワーク6の上面に載置し、調節部
材2の頭部2a とワーク6とに掛渡す。この後、固着部
材3のネジ棒3a の上方よりワッシャ3c を挿通し、ナ
ット3d を螺着し締付けて、クランプ部材4を調節部材
2及びワーク6に押圧することにより、クランプ部材4
でワーク6をクランプして、ワーク6を加工テーブル5
上の所望の位置に固着する。
【0048】こうして、固着状態のワーク6の加工が済
んだら、次のワーク6と交換する必要があるが、この場
合には、固着部材3のネジ棒3a に螺着されたナット3
d のみを緩めてクランプ部材4をずらし、ワーク6を取
外す。なお、この状態では、基台部材11及び調節部材
2と位置決め部材7は固着部材3によって未だ強固に加
工テーブル5に固着されており、位置決め部材7の基準
部7a の位置は、ずれていないので新しいワーク6の位
置決め用として充分に機能する。
【0049】新しいワーク6の位置決め及び固着をする
には、上記と同様に、新しいワーク6の側面を位置決め
部材7の基準部7a に当接させて、新しいワーク6の位
置を決め、クランプ部材4を調節部材2の頭部2a とワ
ーク6とに掛渡し、クランプ部材4の一方の下面4a を
調節部材2の頭部2a の上面に載置し、他方の下面4a
をワーク6の上面に載置した後、緩めたナット3d を再
び締付ける。これにより、クランプ部材4が調節部材2
及びワーク6に押圧されて、新しいワーク6を加工テー
ブル5上の所望の位置に固着できる。こうして、順次、
加工を終えた固着状態のワーク6を新しいワーク6に交
換して、加工を行なう。
【0050】したがって、本実施形態のワーク位置決め
固着治具においても、ワーク6の位置決めができるとと
もに固着もでき、複数の同一ワーク6を次々と取替えて
加工する場合に、極めて容易にワーク6の位置決め及び
固着作業ができる。つまり、一旦ワーク6に合わせてセ
ットすれば、固着部材3のナット3d を緩めても、クラ
ンプ部材4及びワーク6は自由な状態になり、ワーク6
の交換が可能な状態になるが、基台部材11及び調節部
材2と位置決め部材7は固着部材3のナット3b によっ
て強固に固定されており、ワーク6を交換する度に、基
台部材11及び調節部材2と位置決め部材7を再度セッ
トし直す必要がないので、ワーク6の位置決め及び固着
作業が極めて容易にできる。
【0051】しかも、本実施形態のワーク位置決め固着
治具は、基台部材11の下面に、ワーク6の位置を決め
る位置決め部材7を介装し、この位置決め部材7の基準
部7a でワーク6の位置を決めるものである。したがっ
て、調節部材及び基台部材とワークとの位置が離れてい
ても、位置決め部材でワークの位置を決めることができ
るので、ワーク6の位置決めできる範囲が拡大し、汎用
性が増す。特に、本実施形態では、位置決め部材7に切
欠溝7b が形成されており、基準部7a の位置を適宜調
整することができる。
【0052】なお、本実施形態では、位置決め部材7を
基台部材11の下面に介装したが、調節部材2の上面に
位置決め部材7を介装してもよい。図6は本発明の第二
実施形態であるワーク位置決め固着治具の他の使用状態
を示す一部断面を含む正面図、図7は本発明の第二実施
形態であるワーク位置決め固着治具の他の使用状態を示
す平面図である。
【0053】図6及び図7に示すように、調節部材2の
上面に、ワーク6の位置を決める位置決め部材7を介装
し、この位置決め部材7の基準部7a でワーク6の位置
を決めても、上記と同様の作用効果を奏する。なお、本
実施形態では、基準部のない基台部材11を使用した
が、当然のことながら、上記第一実施形態のような基準
部1b を有する基台部材1を使用しても構わない。
【0054】次に、第三実施形態について説明する。図
8は本発明の第三実施形態であるワーク位置決め固着治
具の使用状態を示す一部断面を含む正面図、図9は本発
明の第三実施形態であるワーク位置決め固着治具の使用
状態を示す平面図である。図中、上記第一実施形態及び
第二実施形態と同一符号及び記号は上記第一実施形態及
び第二実施形態と同一または相当部分である。
【0055】図8及び図9に示すように、本実施形態の
ワーク位置決め固着治具は、基台部材1と、調節部材2
と、固着部材3と、クランプ部材4と、固着ボルト8と
を組合わせて、プレス機械や切削機械等の工作機械の加
工テーブル5に被加工物であるワーク6の位置決めと固
着をするものである。
【0056】本実施形態のワーク位置決め固着治具で
は、調節部材2の頭部2a の上面には複数のネジ孔2d
が穿設されており、このネジ孔2d に固着ボルト8のネ
ジ棒8b を螺着して、クランプ部材4を固着する。固着
ボルト8の頭部には、六角孔8a が穿設されており、こ
の六角孔8a に工具を挿入して、固着ボルト8の着脱を
行なう。この固着ボルト8のネジ棒8b をワッシャ8c
を介して、クランプ部材4の切欠溝4c を挿通させ、調
節部材2の孔2d に螺着し締付けることで、クランプ部
材4が調節部材2及びワーク6に押圧され、ワーク6を
クランプする。
【0057】本実施形態のワーク位置決め固着治具を使
用して、加工テーブル5にワーク6を位置決めして固着
する作業手順は、クランプ部材4の固着を固着ボルト8
で行なう点が相違するだけで、他は上記第一実施形態と
同一である。
【0058】したがって、本実施形態のワーク位置決め
固着治具においても、ワーク6の位置決めができるとと
もに固着もでき、複数の同一ワーク6を次々と取替えて
加工する場合に、極めて容易にワーク6の位置決め及び
固着作業ができる。つまり、一旦ワーク6に合わせてセ
ットすれば、固着ボルト8を緩めても、クランプ部材4
及びワーク6は自由な状態になり、ワーク6の交換が可
能な状態になるが、基台部材1及び調節部材2は固着部
材3のナット3b によって強固に固定されており、ワー
ク6を交換する度に、基台部材1及び調節部材2を再度
セットし直す必要がないので、ワーク6の位置決め及び
固着作業が極めて容易にできる。
【0059】しかも、本実施形態のワーク位置決め固着
治具は、クランプ部材4が調節部材2のネジ孔2d に螺
着される固着ボルト8を用いてワーク6と調節部材2と
に押圧されワーク6をクランプするものである。したが
って、調節部材2に螺着される固着ボルト8を用いてク
ランプ部材4でワーク6をクランプできるので、固着ボ
ルト8の螺着位置を固着部材3に比べワーク6に近い位
置とすることができ、クランプ部材4でワーク6を強固
に押圧することができ、クランプの信頼性が増す。な
お、本実施形態においても、上記第二実施形態で用いた
位置決め部材7を使用してワーク6の位置決めを行なっ
てもよい。
【0060】次に、第四実施形態及び第五実施形態につ
いて説明する。図10は本発明の第四実施形態であるワ
ーク位置決め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む
正面図、図11は本発明の第四実施形態であるワーク位
置決め固着治具の基台部材を示す斜視図である。図中、
上記第一実施形態乃至第三実施形態と同一符号及び記号
は上記第一実施形態乃至第三実施形態と同一または相当
部分である。
【0061】図10及び図11に示すように、本実施形
態のワーク位置決め固着治具は、基台部材2と、調節部
材2と、固着部材3と、クランプ部材4とを組合わせ
て、プレス機械や切削機械等の工作機械の加工テーブル
5に被加工物であるワーク6の位置決めと固着をするも
のである。つまり、本実施形態のワーク位置決め固着治
具では、上記第一実施形態の基台部材に代えて、基台部
材21を使用するものである。
【0062】この基台部材21も、略円筒形状をしてお
り、中心部には上下方向に貫通するネジ孔21a が螺刻
されている。基台部材21の側面にはワーク6の位置を
決めるための基準部21b が形成されている。調節部材
2は基台部材21のネジ孔21a に対しその高さ方向へ
の移動調節可能に螺合され、基台部材21と調節部材2
とが螺合され一体となって、高さ調整可能なジャッキと
しての機能を果す。
【0063】図12は本発明の第五実施形態であるワー
ク位置決め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正
面図、図13は本発明の第五実施形態であるワーク位置
決め固着治具の基台部材を示す斜視図である。図中、上
記第一実施形態乃至第四実施形態と同一符号及び記号は
上記第一実施形態乃至第四実施形態と同一または相当部
分である。
【0064】図1 2及び図13に示すように、本実施形
態のワーク位置決め固着治具は、基台部材31と、調節
部材2と、固着部材3と、クランプ部材4とを組合わせ
て、プレス機械や切削機械等の工作機械の加工テーブル
5に被加工物であるワーク6の位置決めと固着をするも
のである。つまり、本実施形態のワーク位置決め固着治
具では、上記第四実施形態の基台部材21に代えて、基
台部材31を使用するものである。
【0065】この基台部材31も、略円筒形状をしてお
り、中心部には上下方向に貫通するネジ孔31a が螺刻
されている。基台部材31の側面にはワーク6の位置を
決めるための段付きの基準部31b,31c が形成されて
いる。調節部材2は基台部材31のネジ孔31a に対し
その高さ方向への移動調節可能に螺合され、基台部材3
1と調節部材2とが螺合され一体となって、高さ調整可
能なジャッキとしての機能を果す。
【0066】なお、第四実施形態及び第五実施形態のワ
ーク位置決め固着治具を使用して、加工テーブル5にワ
ーク6を位置決めして固着する作業手順は、ワーク6の
位置決めの基準が基台部材21, 31の基準部21b,3
1b ,31c になる点で上記第一実施形態とは相違する
が、他は上記第一実施形態と同一なので、ここでは説明
を省略する。
【0067】上記のような構成のワーク位置決め固着治
具においても、基台部材21, 31のネジ孔21a ,3
1a に螺合された調節部材2の高さ調整をし、調節部材
2の孔2c 及び基台部材21,31のネジ孔21a ,3
1a を挿通させた固着部材3で加工テーブル5に調節部
材2及び基台部材21, 31を固着し、この固着部材3
で固着された状態の調節部材2及び基台部材21, 31
を利用してワーク6の位置を決め、クランプ部材4でワ
ーク6と調節部材2とを共に押圧することによりワーク
6をクランプすることができる。
【0068】したがって、両実施形態のワーク位置決め
固着治具によっても、ワーク6の位置決めができるとと
もに固着もでき、複数の同一ワーク6を次々と取替えて
加工する場合に、極めて容易にワーク6の位置決め及び
固着作業ができる。つまり、一旦ワーク6に合わせてセ
ットすれば、固着部材3のナット3d を緩めても、クラ
ンプ部材4及びワーク6は自由な状態になり、ワーク6
の交換が可能な状態になるが、基台部材21, 31及び
調節部材2は固着部材3のナット3b によって強固に固
定されており、ワーク6を交換する度に、基台部材2
1, 31及び調節部材2を再度セットし直す必要がない
ので、ワーク6の位置決め及び固着作業が極めて容易に
できる。特に、第五実施形態のワーク位置決め固着治具
では、基台部材31の周囲に段付きの基準部31b,31
c が形成されているので、ワーク6の下面を加工テーブ
ル5の表面から浮してクランプしたい場合の位置決め及
び固着に極めて有効である。なお、上記第四実施形態及
び第五実施形態では、基準部21b,31b,31cを基台
部材21, 31の周囲に各々1個設けてあるが、必ずし
も1個に限定されるものではなく、例えば、直角配置と
して四方に設けても、或いは直線状に反対の対象位置に
設けてもよい。
【0069】次に、第六実施形態及び第七実施形態につ
いて説明する。図14は本発明の第六実施形態であるワ
ーク位置決め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む
正面図、図15は本発明の第六実施形態であるワーク位
置決め固着治具の使用状態を示す平面図である。図中、
上記第一実施形態乃至第五実施形態と同一符号及び記号
は上記第一実施形態乃至第五実施形態と同一または相当
部分である。
【0070】図14及び図15に示すように、本実施形
態のワーク位置決め固着治具は、基台部材1と、調節部
材2と、固着部材3と、クランプ部材4と、アジャスタ
部材9とを組合わせて、プレス機械や切削機械等の工作
機械の加工テーブル5に被加工物であるワーク6の位置
決めと固着をするものである。つまり、本実施形態のワ
ーク位置決め固着治具は、上記第一実施形態のワーク位
置決め固着治具に、アジャスタ部材9を加えたものであ
る。
【0071】アジャスタ部材9は、ボルトからなるネジ
棒9a と、ネジ棒9a に螺合可能なナット9b とで構成
されている。そして、ネジ棒9a とナット9b との螺合
量を調整して、ワーク6の上面とクランプ部材4の下面
4a との間にアジャスタ部材9を介装することにより、
このアジャスタ部材9を介してワーク6が下方に押圧さ
れ、クランプされる。
【0072】なお、本実施形態のワーク位置決め固着治
具を使用して、加工テーブル5にワーク6を位置決めし
て固着する作業手順は、クランプ部材4が高さ調整可能
なアジャスタ部材9を介して、ワーク6に押圧されワー
ク6をクランプする点で上記第一実施形態とは相違する
が、他は上記第一実施形態と同一なので、ここでは説明
を省略する。
【0073】したがって、本実施形態のワーク位置決め
固着治具は、基台部材1及び調節部材2の高さとワーク
6の高さとが合わない場合であっても、高さ調整可能な
アジャスタ部材9を介して、クランプ部材4でワーク6
をクランプすることができるので、クランプ可能なワー
ク6の適用範囲が拡大する。特に、クランプすべきワー
ク6の高さ寸法が、基台部材1と調節部材2とが完全に
螺合した状態の高さ寸法よりも小さいときに有効であ
る。
【0074】図16は本発明の第七実施形態であるワー
ク位置決め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正
面図である。図中、上記第一実施形態乃至第六実施形態
と同一符号及び記号は上記第一実施形態乃至第六実施形
態と同一または相当部分である。
【0075】図16に示すように、本実施形態のワーク
位置決め固着治具は、基台部材11と、調節部材2と、
固着部材3と、クランプ部材4と、アジャスタ部材9と
を組合わせて、プレス機械や切削機械等の工作機械の加
工テーブル5に被加工物であるワーク6の位置決めと固
着をするものである。
【0076】本実施形態では、ボルトからなるネジ棒9
a とナット9b とで構成されているアジャスタ部材9
が、調節部材2の上面とクランプ部材4の下面4a との
間に介装されることにより、ワーク6が下方に押圧され
調節部材2の上面とクランプ部材4の下面4a との間に
挟着されてクランプされる点で上記第六実施形態とは相
違するが、他は上記第六実施形態と略同一である。
【0077】したがって、本実施形態のワーク位置決め
固着治具も、上記第六実施形態のワーク位置決め固着治
具と同様の作用効果を奏し、クランプ可能なワーク6の
適用範囲が拡大する。特に、クランプすべきワーク6の
形状が複雑であり、そのワーク6の端部をクランプする
必要がある場合に有効である。
【0078】なお、上記第六実施形態及び第七実施形態
では、ボルトとナットを組合わせたアジャスタ部材9と
したが、必ずしもこのような構造のアジャスタ部材9に
限定されるものではない。
【0079】次に、第八実施形態について説明する。図
17は本発明の第八実施形態であるワーク位置決め固着
治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図である。図
中、上記第一実施形態乃至第七実施形態と同一符号及び
記号は上記第一実施形態乃至第七実施形態と同一または
相当部分である。
【0080】図17に示すように、本実施形態のワーク
位置決め固着治具は、基台部材11と、調節部材2と、
固着部材3と、クランプ部材4と、アジャスタ部材9
と、固着ボルト8とを組合わせて、プレス機械や切削機
械等の工作機械の加工テーブル5に被加工物であるワー
ク6の位置決めと固着をするものである。つまり、本実
施形態のワーク位置決め固着治具は、上記第七実施形態
のワーク位置決め固着治具において、クランプ部材4の
固着を固着ボルト8で行なうものであり、第七実施形態
と第三実施形態とを組合わせたものである。
【0081】本実施形態のワーク位置決め固着治具で
は、固着ボルト8のネジ棒8b をワッシャ8c を介し
て、クランプ部材4の切欠溝を挿通させ、調節部材2の
孔2d に螺着し締付けることで、クランプ部材4がアジ
ャスタ部材9を介して調節部材2及びワーク6に押圧さ
れ、ワーク6をクランプする。
【0082】したがって、本実施形態のワーク位置決め
固着治具においては、調節部材2に螺着される固着ボル
ト8を用いてクランプ部材4でワーク6をクランプでき
るので、固着ボルト8の螺着位置を固着部材3に比べワ
ーク6に近い位置とすることができ、クランプ部材4で
ワーク6を強固に押圧することができ、クランプの信頼
性が増す効果と、基台部材11及び調節部材2の高さと
ワーク6の高さとが合わない場合であっても、高さ調整
可能なアジャスタ部材9を介して、クランプ部材4でワ
ーク6をクランプすることができるので、クランプ可能
なワーク6の適用範囲が拡大する効果の両方の効果を得
ることができる。
【0083】次に、第九実施形態について説明する。図
18は本発明の第九実施形態であるワーク位置決め固着
治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図、図19は
本発明の第九実施形態であるワーク位置決め固着治具の
位置決め部材を示す分解斜視図である。図中、上記第一
実施形態乃至第八実施形態と同一符号及び記号は上記第
一実施形態乃至第八実施形態と同一または相当部分であ
る。
【0084】図18及び図19に示すように、本実施形
態のワーク位置決め固着治具は、基台部材1と、調節部
材2と、固着部材3と、クランプ部材4と、位置決め部
材17, 27と、固着ボルト13とを組合わせて、プレ
ス機械や切削機械等の工作機械の加工テーブル5に被加
工物であるワーク6の位置決めと固着をするものであ
る。つまり、本実施形態のワーク位置決め固着治具は、
上記第一実施形態のワーク位置決め固着治具に、位置決
め部材17, 27と、固着ボルト13とを加えたもので
ある。
【0085】位置決め部材17は、略Uの字状を呈した
直方体であり、端部にワーク6の位置決めの基準となる
基準部17a を有している。この位置決め部材17の略
中央には、固着ボルト13のネジ棒13a が挿脱可能な
切欠溝17b が形成されているとともに、固着部材3の
ネジ棒3a が螺着可能なネジ孔17c が上下方向に螺設
されている。また、位置決め部材27は、略平板状を呈
しており、上面がワーク6の位置を決める基準部27a
となっている。この位置決め部材27には、固着ボルト
13のネジ棒13a が螺着可能なネジ孔27b が複数個
上下方向に螺設されている。この位置決め部材27の四
隅には固着ボルト( 図示せず) が挿通可能な孔27c が
穿設されている。
【0086】位置決め部材17は加工テーブル5に固着
ボルト( 図示せず) によって固着され、この位置決め部
材17の上面に位置決め部材27が載置され、固着ボル
ト13及びナット13b によって固着される。そして、
この位置決め部材17のネジ孔17c に固着部材3のネ
ジ棒3a が螺着され、この固着部材3を使用して基台部
材1及び調節部材2が位置決め部材17に固着される。
【0087】本実施形態のワーク位置決め固着治具で
は、位置決め部材27の基準部27a、位置決め部材1
7の基準部17a 、基台部材1の基準部1b が各々ワー
ク6の位置決め用の基準となり、各基準部27a ,17
a,1b にワーク6を当接させることにより、ワーク6の
位置決めが行なわれる。
【0088】ここで、本実施形態のワーク位置決め固着
治具を使用して、加工テーブル5にワーク6を位置決め
して固着する作業手順について説明する。まず、加工テ
ーブル5に位置決め部材27を固着ボルト( 図示せず)
で固着するとともに、この位置決め部材17の上面に位
置決め部材17を固着ボルト13で固着する。そして、
基台部材1のネジ孔1a に調節部材2のネジ部2b を螺
合させて、位置決め部材17と基台部材1及び調節部材
2の高さをワーク6と略同一の高さとなるように調整す
る。次に、基台部材1の基準部1bがワーク6の基準の
位置になるように、一体となった調節部材2及び基台部
材1を位置決め部材17上に配設し、固着部材3のネジ
棒3a を基台部材1のネジ孔1a 及び調節部材2の孔2
c に挿通し、位置決め部材17のネジ孔17c に螺着
し、ネジ棒3aの上方よりナット3b を螺着し締付け
て、調節部材2及び基台部材1を位置決め部材17に固
着する。
【0089】そして、加工テーブル5に固着された状態
の位置決め部材27の基準部27aにワーク6の下面
を、位置決め部材17の基準部17a 及び基台部材1の
基準部1b にワーク6の側面を各々当接させてワーク6
の位置を決め、固着部材3のネジ棒3a をクランプ部材
4の切欠溝4c に挿通させ、クランプ部材4の一方の下
面4a を調節部材2の頭部2a の上面に載置し、他方の
下面4a をワーク6の上面に載置し、調節部材2の頭部
2a とワーク6とに掛渡す。この後、固着部材3のネジ
棒3a の上方よりワッシャ3c を挿通し、ナット3d を
螺着し締付けて、クランプ部材4を調節部材2及びワー
ク6に押圧することにより、クランプ部材4でワーク6
をクランプして、ワーク6を加工テーブル5上の所望の
位置に固着する。
【0090】こうして、固着状態のワーク6の加工が済
んだら、固着部材3のネジ棒3a に螺着されたナット3
d のみを緩めてクランプ部材4をずらし、ワーク6を取
外して次のワーク6と交換する。なお、この状態では、
基台部材1及び調節部材2、位置決め部材17,27は
固着部材3、固着ボルト13等によって未だ強固に加工
テーブル5に固着されており、位置決め部材27,17
及び基台部材1の各基準部27a ,17a,1b の位置
は、ずれていないので新しいワーク6の位置決め用とし
て充分に機能する。新しいワーク6の位置決め及び固着
をするには、上記と同様にして行なう。こうして、順
次、加工を終えた固着状態のワーク6を新しいワーク6
に交換して、加工を行なう。
【0091】したがって、本実施形態のワーク位置決め
固着治具においても、ワーク6の位置決めができるとと
もに固着もでき、複数の同一ワーク6を次々と取替えて
加工する場合に、極めて容易にワーク6の位置決め及び
固着作業ができる。特に、本実施形態のワーク位置決め
固着治具は、位置決め部材17, 27を使用することに
より、基台部材1及び調節部材2を加工テーブル5の所
望の位置に固着することができるので、加工テーブル5
の取付溝が使用できない場合等の基台部材1及び調節部
材2を固着部材3を用いて加工テーブル5の所定の位置
に固着できない場合等に都合がよい。
【0092】次に、第十実施形態について説明する。図
20は本発明の第十実施形態であるワーク位置決め固着
治具の使用状態を示す平面図、図21は本発明の第十実
施形態であるワーク位置決め固着治具の使用状態を示す
一部断面を含む正面図である。図中、上記第一実施形態
乃至第九実施形態と同一符号及び記号は上記第一実施形
態乃至第九実施形態と同一または相当部分である。
【0093】図20及び図21に示すように、本実施形
態のワーク位置決め固着治具は、基台部材1と、調節部
材2と、固着部材3と、クランプ部材14と、位置決め
部材37と、固着ボルト8とを組合わせて、プレス機械
や切削機械等の工作機械の加工テーブル5に被加工物で
あるワーク6の位置決めと固着をするものである。
【0094】クランプ部材14は、上から見て略十の字
状を、横から見て略コの字状を呈しており、中央に固着
部材3のナット3b が挿通可能な貫通孔14c が穿設さ
れている。このクランプ部材14の貫通孔14c の周囲
には、固着ボルト8のネジ棒8b が挿通可能な孔14d
が各々4個穿設されている。このクランプ部材14は、
同時に4個のワーク6をクランプできるものである。つ
まり、クランプ部材14の4個の下面14a を各ワーク
6の上面に載置し、上面4b から押圧することにより、
4個のワーク6をクランプする。位置決め部材37は、
略平板状を呈しており、上面はワーク6の位置を決める
基準部となっており、中央には固着ボルト3のネジ棒3
a が挿通可能な孔37a が穿設されている。
【0095】ここで、本実施形態のワーク位置決め固着
治具を使用して、加工テーブル5にワーク6を位置決め
して固着する作業手順について説明する。まず、基台部
材1のネジ孔に調節部材2のネジ部2b を螺合させ、基
台部材1の基準部1b がワーク6の基準の位置になるよ
うに、一体となった調節部材2及び基台部材1を位置決
め部材37を介して加工テーブル5上に配設し、固着部
材3のネジ棒3a を基台部材1のネジ孔1a 及び調節部
材2の孔に挿通し、ネジ棒3a の上方よりナット3b を
螺着し締付けて、位置決め部材37と調節部材2及び基
台部材1を加工テーブル5に固着する。
【0096】そして、加工テーブル5に固着された状態
の位置決め部材37の上面にワーク6の下面を、基台部
材1の各基準部1b にワーク6の側面を各々当接させて
ワーク6の位置を決め、固着部材3のネジ棒3a 及びナ
ット3bをクランプ部材14の貫通孔14c に挿通さ
せ、クランプ部材14の4つの下面14a を各ワーク6
の上面に載置する。この後、固着ボルト8のネジ棒8b
を上方より孔14d に挿通し、固着ボルト8を調節部材
2のネジ孔2d に螺着し締付けて、クランプ部材14を
ワーク6に押圧することにより、クランプ部材14でワ
ーク6をクランプして、4個のワーク6を同時に加工テ
ーブル5上の所望の位置に固着する。
【0097】こうして、固着状態のワーク6の加工が済
んだら、固着ボルト8のみを緩めてクランプ部材14を
ずらし、ワーク6を取外して次のワーク6と交換する。
なお、この状態では、基台部材1及び調節部材2、位置
決め部材37は固着部材3によって未だ強固に加工テー
ブル5に固着されており、位置決め部材37及び基台部
材1の各基準部1bの位置は、ずれていないので新しい
ワーク6の位置決め用として充分に機能する。新しいワ
ーク6の位置決め及び固着をするには、上記と同様にし
て行なう。こうして、順次、加工を終えた固着状態のワ
ーク6を新しいワーク6に交換して、加工を行なう。
【0098】したがって、本実施形態のワーク位置決め
固着治具では、同時に4個のワーク6の位置決めができ
るとともに固着もでき、複数の同一ワーク6を次々と取
替えて加工する場合に、極めて容易にワーク6の位置決
め及び固着作業ができる。特に、本実施形態のワーク位
置決め固着治具は、同時に4個のワーク6の位置決め及
び固着作業ができるので、作業効率が高まる。
【0099】なお、本実施形態では、4個のワーク6を
同時に位置決めし固着する場合について説明したが、必
ずしも4個のワーク6に限定されるものでない。基台部
材1の基準部の位置及びクランプ部材14の形状を変化
させれば、3個のワーク6を同時に位置決めし固着する
ことも可能である。また、本実施形態では、ワーク6の
下面と加工テーブル5の上面との間に隙間を設ける必要
性から位置決め部材37を使用したが、加工テーブル5
の上面に直にワーク6を載遣しても差支えない場合に
は、位置決め部材37を使用しなくてもよい。
【0100】次に、第十一実施形態について説明する。
図22は本発明の第十一実施形態であるワーク位置決め
固着治具の使用状態を示す断面図、図23は図22のI
−I線断面図である。図中、上記第一実施形態乃至第十
実施形態と同一符号及び記号は上記第一実施形態乃至第
十実施形態と同一または相当部分である。
【0101】図22に示すように、本実施形態では、プ
レス機械や切削機械等の工作機械の加工テーブル5に被
加工物である大きいワーク6の左右両端部を固着するた
めに一対のワーク位置決め固着治具を用いている。
【0102】図22の右側に位置する固着治具の基台部
材1と調節部材2は、左側に位置する固着治具の基台部
材1と調節部材2よりも高さが短かい。このため、前記
クランプ部材4の下面4aに延長金具19のネジ部19
aを螺合し、該延長金具19の下端部に形成したネジ孔
19bに対し前記アジャスタ部材9のネジ棒9aの上端
を螺合している。
【0103】又、右側に位置する固着治具の基台部材1
の左側面に形成した基準部1bに対し取付部材47をボ
ルト48により固着している。この取付部材47には基
準部材としてのボルト49のネジ部49aが横向きに螺
合され、ナット49bによりボルト49が取付部材47
に固定されている。そして、前記ボルト49の頭部49
cをワーク6の下部垂直壁面6aに当接し、ワーク6が
右方向に移動するのを阻止している。
【0104】前記右側に位置する固着治具の調節部材2
の左側上面には、ワーク6の下面6bを安定して支持す
る安定支持部材50を構成するネジ棒50aが螺合さ
れ、ナット50bにより調節部材2の頭部2aに固定さ
れている。そして、ネジ棒50aの上端をワーク6の下
面6bに局部的に当接することにより、下面6bの凹凸
によるワークのガタツキを抑制することができる。
【0105】前記加工テーブル5にはワーク6のクラン
プ機能を持たないが、ワーク6の背面の位置を規制する
ために前記固着治具と同様の治具が例えば二箇所に固定
されている。そして、調節部材2,2の外周面を図23
に示すように、ワーク6の背面に当接している。これに
よりワーク6の前面に孔あけ加工を施す場合に、ワーク
6が後方へ移動するのを阻止している。
【0106】この第十一実施形態では、左右一対の固着
部材を用いたので、大型のワーク6を安定して支持する
ことができる。又、この第十一実施形態では前記ナット
3b,3bをダブルナットにしたので、下部のナット3
bに弛緩防止部材としての上部のナット3bを締め付け
ることができる。このため、ナット3dを回動してクラ
ンプ部材4を調節部材2とワーク4に締め付け固定する
と、ネジ棒3aが上方向に引っ張られ、その結果ナット
3bの締め付け力が低下することがある。しかし、この
状態でワーク6に加工が行われてその振動によりナット
3b,3bが緩むのを防止することができる。この緩み
が防止されることによりナット3dを緩めた場合、ナッ
ト3b,3bによる調節部材2の締付力が元の締付力に
回復し、治具は加工テーブル5上に安定して固着され
る。
【0107】次に、第十二実施形態について説明する。
図24は本発明の第十二実施形態であるワーク位置決め
固着治具の使用状態を示す断面図である。図中、上記第
一実施形態乃至第十一実施形態と同一符号及び記号は上
記第一実施形態乃至第十一実施形態と同一または相当部
分である。
【0108】この実施形態では固着部材3のネジ棒3a
の下端部を加工テーブル5のネジ孔5bに螺合し、ネジ
棒3aの下端部寄りに形成した円柱状部3fをテーブル
5の孔5c及び基台部材1の下端部に形成したネジ孔1
aよりも小径の孔1cに対し微小間隙をもって挿通して
いる。
【0109】したがって、この実施形態ではワーク6の
加工中に基台部材1が外部衝撃を受けた場合にテーブル
5の上面に沿って基台部材1が水平方向へ移動するのを
円柱状部3fと孔1c,5cとの係合により阻止するこ
とができる。
【0110】次に、第十三実施形態について説明する。
図25は本発明の第十三実施形態であるワーク位置決め
固着治具の使用状態を示す断面図である。図中、上記第
一実施形態乃至第十二実施形態と同一符号及び記号は上
記第一実施形態乃至第十二実施形態と同一または相当部
分である。
【0111】この実施形態では一つのナット3bの上面
をクランプ部材4の下面により押圧している。そして、
固着ボルト8を螺合方向に回動すると、クランプ部材4
がワーク6とナット3bの上面に押圧され、ナット3b
がワークの加工中に緩まないようにしている。
【0112】したがって、この実施形態ではワーク6に
加工が行われてその振動によりナット3bが緩むのを防
止することができる。この緩みが防止されることにより
固着ボルト8を緩めても基台部材1及び調節部材2は未
だ強固に加工テーブル5に固着されており、基台部材1
の各基準部1bの位置は、ずれていないので新しいワー
ク6の位置決め用として充分に機能する。
【0113】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、次のように具体化することができる。 ・ 図26に示すように、ダブルナット3b,3bに代
えて、弛緩防止部材としてのコイル状のバネ55をナッ
ト3bとクランプ部材4との間に介在し、ワーク6の加
工中の振動によりナット3bが緩まないようにするこ
と。
【0114】・ 図27に示すように、ダブルナット3
b,3bに代えて、ナット3bとネジ棒3aに対し弛緩
防止部材としてのピン56を挿入し得る孔57を形成
し、ワーク6の加工中の振動によりナット3bが緩まな
いようにすること。
【0115】・ 図28に示すように、調節部材2の頭
部2aにネジ孔2eを形成する。このネジ孔の数は、1
〜8の内で適宜に設定される。このネジ孔2eには前記
ボルト49が螺合され、ワーク6の垂立面6aの位置規
制を行うことができる。
【0116】この実施形態において、図示しないがネジ
孔2eの付近に又は別の箇所に対し前記基準部1bと同
様の機能を有する平面状の基準部を形成することもでき
る。この場合にも基準部1bと同様の作用効果を期待す
ることができる。
【0117】・ 上記各実施形態の各ワーク位置決め固
着治具において、基台部材1, 11,21, 31及び調
節部材2に対して側方から固着部材3のネジ棒3a の出
し入れ可能な通路を形成すること。
【0118】・ 上記各実施形態の各ワーク位置決め固
着治具の据付精度を維持するために、基台部材1, 1
1, 21,31の下方にフランジ等を設け、ドリル孔を
作業台等まで穿設し、リーマー処理を施し、ノックピン
を挿入することにより、ワーク位置決め固着治具が衝撃
等より移動しないようにしてもよい。
【0119】前述した各実施形態から把握できる請求項
1〜9以外の技術思想について、以下にその効果ととも
に記載する。 ・ 前記クランプ部材は固着部材を横方向から挿離する
切欠溝を備えている請求項1〜9のいずれか1つに記載
のワーク位置決め固着治具。
【0120】このワーク位置決め固着治具は、固着部材
に対するクランプ部材の脱着を容易に行うことができる
とともに、特に種類の異なるクランプ部材の交換が容易
である。
【0121】・ 前記クランプ部材は固着部材のネジ棒
に螺合したナットを跨ぐようにコ字状に形成されている
請求項1〜9のいずれか1つに記載のワーク位置決め固
着治具。
【0122】このワーク位置決め固着治具は、簡単なク
ランプ部材の構成によりナットを迂回することができ
る。 ・ 前記クランプ部材は複数のワークを押圧するように
平面からみて放射状に形成されている請求項1〜9のい
ずれか1つに記載のワーク位置決め固着治具。
【0123】このワーク位置決め固着治具は、複数のワ
ークを効率良くクランプすることができる。 ・ 前記固着部材は基台部材及び調節部材を上下に貫通
するネジ棒と、該ネジ棒に螺合され、かつ調節部材の上
面を押圧するナットとにより構成され、前記クランプ部
材は前記調節部材に螺合される固着ボルトによりワーク
と前記ナットの上面に押圧されるものである請求項4〜
7、9のいずれか1つに記載のワーク位置決め固着治
具。
【0124】このワーク位置決め固着治具は、クランプ
部材4に弛緩防止部材の機能を兼用して部品点数を低減
することができる。この明細書において弛緩防止部材と
は、前記ダブルナット構造、バネ、ピンあるいはクラン
プ部材4をナット3bに押圧する構造以外に、該ナット
3bを締め付け状態に保持する座金等各種の部材をい
う。この座金は通常の弾性を有するものよりも大きい弾
性をもつものを使用することによりナット3bの弛緩を
防止することができる。
【0125】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のワーク
位置決め固着治具は、固着部材で固着された状態の調節
部材及び基台部材を利用してワークの位置を決め、クラ
ンプ部材でワークと調節部材とを共に押圧することによ
りワークをクランプすることができるので、ワークの位
置決めができるとともに固着もでき、複数の同一ワーク
を次々と取替えて加工する場合に、極めて容易にワーク
の位置決め及び固着作業ができ、作業性がよい。しか
も、治具全体が簡素化され、省スペース化が促進でき、
段取り作業が容易にできる。
【0126】請求項2の発明のワーク位置決め固着治具
は、請求項1の発明のワーク位置決め固着治具の効果に
加えて、基台部材又は調節部材の少なくとも一方の部材
の基準部にワークを当接させてワークの位置を決めるこ
とができ、特殊な位置決め部材を使用する必要がないの
で、治具全体を一段と簡素化できる。
【0127】請求項3の発明のワーク位置決め固着治具
は、請求項1または請求項2の発明のワーク位置決め固
着治具の効果に加えて、固着部材を用いてクランプ部材
でワークのクランプができ、クランプ部材を固着するた
めの専用の部材が必要ないので、治具全体を一段と簡素
化できる。
【0128】請求項4の発明のワーク位置決め固着治具
は、請求項1または請求項2の発明のワーク位置決め固
着治具の効果に加えて、調節部材に螺着される固着ボル
トを用いてクランプ部材でワークをクランプできるの
で、固着ボルトの螺着位置を固着部材に比べワークに近
い位置とすることができ、クランプ部材でワークを強固
に押圧することができ、クランプの信頼性が増す。
【0129】請求項5の発明のワーク位置決め固着治具
は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明のワーク位
置決め固着治具の効果に加えて、基台部材及び調節部材
の高さとワークの高さとが合わない場合であっても、高
さ調整可能なアジャスタ部材を介して、クランプ部材で
ワークをクランプすることができるので、クランプ可能
なワークの適用範囲が拡大する。
【0130】請求項6の発明のワーク位置決め固着治具
は、請求項1乃至請求項5の発明のワーク位置決め固着
治具の効果に加えて、調節部材及び基台部材とワークと
の位置が離れていても、位置決め部材でワークの位置を
決めることができるので、ワークの位置決めできる範囲
が拡大し、汎用性が増す。
【0131】請求項7の発明のワーク位置決め固着治具
によれば、請求項2乃至請求項6の発明のワーク位置決
め固着治具の効果に加えて、基台部材又は調節部材に取
り付けた基準部材にワークを当接させてワークの位置を
決めることができ、調節部材及び基台部材とワークとの
位置が離れていても、基準部材でワークの位置を決める
ことができる。
【0132】請求項8の発明のワーク位置決め固着治具
によれば、請求項3,5乃至請求項7の発明のワーク位
置決め固着治具の効果に加えて、ワークの脱着作業を繰
り返しても、基台部材及び調節部材を作業台に確実に固
定しておくことができる。
【0133】請求項9の発明のワーク位置決め固着治具
によれば、請求項3乃至請求項7の発明のワーク位置決
め固着治具の効果に加えて、ワークの加工中に調節部材
が衝撃力を受けた場合、基台部材及び調節部材を作業台
に確実に固定しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態であるワーク位置決め
固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図であ
る。
【図2】 本発明の第一実施形態であるワーク位置決め
固着治具の使用状態を示す平面図である。
【図3】 本発明の第一実施形態であるワーク位置決め
固着治具を示す分解斜視図である。
【図4】 本発明の第二実施形態であるワーク位置決め
固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図であ
る。
【図5】 本発明の第二実施形態であるワーク位置決め
固着治具の使用状態を示す平面図である。
【図6】 本発明の第二実施形態であるワーク位置決め
固着治具の他の使用状態を示す一部断面を含む正面図で
ある。
【図7】 本発明の第二実施形態であるワーク位置決め
固着治具の他の使用状態を示す平面図である。
【図8】 本発明の第三実施形態であるワーク位置決め
固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図であ
る。
【図9】 本発明の第三実施形態であるワーク位置決め
固着治具の使用状態を示す平面図である。
【図10】 本発明の第四実施形態であるワーク位置決
め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図であ
る。
【図11】 本発明の第四実施形態であるワーク位置決
め固着治具の基台部材を示す斜視図である。
【図12】 本発明の第五実施形態であるワーク位置決
め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図であ
る。
【図13】 本発明の第五実施形態であるワーク位置決
め固着治具の基台部材を示す斜視図である。
【図14】 本発明の第六実施形態であるワーク位置決
め固着治具の使用状態を示す部断面を含む正面図であ
る。
【図15】 本発明の第六実施形態であるワーク位置決
め固着治具の使用状態を示す平面図である。
【図16】 本発明の第七実施形態であるワーク位置決
め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図であ
る。
【図17】 本発明の第八実施形態であるワーク位置決
め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図であ
る。
【図18】 本発明の第九実施形態であるワーク位置決
め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図であ
る。
【図19】 本発明の第九実施形態であるワーク位置決
め固着治具の位置決め部材を示す分解斜視図である。
【図20】 本発明の第十実施形態であるワーク位置決
め固着治具の使用状態を示す平面図である。
【図21】 本発明の第十実施形態であるワーク位置決
め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図であ
る。
【図22】 本発明の第十一実施形態であるワーク位置
決め固着治具の使用状態を示す一部断面を含む正面図で
ある。
【図23】 図22のI−I線断面図である。
【図24】 本発明の第十二実施形態を示す部分断面図
である。
【図25】 本発明の第十三実施形態を示す部分斜視図
である。
【図26】 本発明の別の実施形態を示す正面図であ
る。
【図27】 本発明の別の実施形態を示す部分断面図で
ある。
【図28】 本発明の別の実施形態を示す部分断面図で
ある。
【図29】 従来のワーク位置決め固着治具の使用状態
を示す一部断面を含む正面図である。
【図30】 従来のワーク位置決め固着治具の使用状態
を示す平面図である。
【符号の説明】
1,11, 21, 31…基台部材、1a ,11a,21a,
31a …ネジ孔、1b ,21b,31b,31c …基準部、
2…調節部材、2a …頭部、2b …ネジ部、2c …孔、
2d …ネジ孔、3…固着部材、3a …ネジ棒、3b,3d
…ナット、3c …ワッシャ、3e …頭部、4, 14…ク
ランプ部材、4a,14a …下面、4b,14b …上面、4
c …切欠溝、5…加工テーブル、5a …取付溝、6…ワ
ーク、7, 17,27, 37…位置決め部材、7a ,1
7a,27a …基準部、7b17b…切欠溝、8…固着ボ
ルト、8b…ネジ棒、8c…ワッシャ、9…アジャスタ
部材、9a …ネジ棒、9b …ナット、18…固着ボル
ト、13a …ネジ棒、13b …ナット、55…弛緩防止
部材としてのバネ、56…弛緩防止部材としてのピン、
57…孔。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に貫通するネジ孔を有する基台
    部材と、 前記基台部材のネジ孔に対しその高さ方向への移動調節
    可能に螺合され、上下方向に貫通する孔を有する筒状の
    調節部材と、 前記調節部材の孔及び基台部材のネジ孔を挿通し、加工
    テーブル等の作業台に前記調節部材及び基台部材を固着
    する固着部材と、 前記固着部材で固着された状態の調節部材及び基台部材
    を利用してワークの位置を決め、前記ワークと調節部材
    とを共に押圧することにより前記ワークをクランプする
    クランプ部材とを具備することを特徴とするワーク位置
    決め固着治具。
  2. 【請求項2】 前記基台部材又は調節部材の少なくとも
    一方の部材は、周囲にワークを当接させてワークの位置
    を決める基準部を有することを特徴とする請求項1に記
    載のワーク位置決め固着治具。
  3. 【請求項3】 前記クランプ部材は、前記固着部材で前
    記調節部材及び基台部材の固着状態を維持したまま前記
    固着部材を用いて前記ワークと調節部材とに押圧され前
    記ワークをクランプすることを特徴とする請求項1また
    は請求項2のいずれかに記載のワーク位置決め固着治
    具。
  4. 【請求項4】 前記クランプ部材は、前記調節部材に螺
    着される固着ボルトを用いて前記ワークと調節部材とに
    押圧され前記ワークをクランプすることを特徴とする請
    求項1乃至請求項2のいずれかに記載のワーク位置決め
    固着治具。
  5. 【請求項5】 前記クランプ部材は、高さ調整可能なア
    ジャスタ部材を介して、前記ワークまたは調節部材に押
    圧され前記ワークをクランプすることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のワーク位置決
    め固着治具。
  6. 【請求項6】 前記調節部材の上面とクランプ部材の間
    または作業台の上面と基台部材の下面との間に、ワーク
    の位置を決める位置決め部材を介装し、前記位置決め部
    材でワークの位置を決めることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれか1つに記載のワーク位置決め固着
    治具。
  7. 【請求項7】 前記基準部は基台部材または調節部材の
    外周面に形成した基準面に取り付けた基準部材であるこ
    とを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1つに
    記載のワーク位置決め固着治具。
  8. 【請求項8】 前記固着部材は前記調節部材及び基台部
    材を貫通するネジ棒と該ネジ棒に螺合されて前記調節部
    材の上面に押圧されるナットとにより構成され、クラン
    プ部材は前記ネジ棒に螺合され、かつ該クランプ部材の
    上面に押圧されるナットにより押圧され、前記調節部材
    の上面に押圧されるナットは、弛緩防止部材を備えてい
    ることを特徴とする請求項3、請求項5乃至請求項7の
    いずれか1つに記載のワーク位置決め固着治具。
  9. 【請求項9】 前記固着部材は前記調節部材及び基台部
    材を貫通し、作業台に螺合されるネジ棒と、該ネジ棒に
    螺合されて前記調節部材の上面に押圧されるナットとに
    より構成され、前記ネジ棒は前記基台部材の孔に挿通さ
    れて該基台部材の作業台上面に沿っての移動を阻止する
    柱状部を有していることを特徴とする請求項3乃至請求
    項7のいずれか1つに記載のワーク位置決め固着治具。
JP29468497A 1996-12-19 1997-10-27 ワーク位置決め固着治具 Expired - Fee Related JP3953599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29468497A JP3953599B2 (ja) 1996-12-19 1997-10-27 ワーク位置決め固着治具

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-355076 1996-12-19
JP35507696 1996-12-19
JP29468497A JP3953599B2 (ja) 1996-12-19 1997-10-27 ワーク位置決め固着治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10231091A true JPH10231091A (ja) 1998-09-02
JP3953599B2 JP3953599B2 (ja) 2007-08-08

Family

ID=26559943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29468497A Expired - Fee Related JP3953599B2 (ja) 1996-12-19 1997-10-27 ワーク位置決め固着治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3953599B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001076813A1 (fr) * 2000-04-12 2001-10-18 Eikichi Nishimura Etau permettant de positionner et de fixer une piece a travailler
JP2006334765A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Toyota Motor Corp クランパー取付構造
JP2009091112A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Minato Seiki Kogyo Kk 重量物持上調整治具
US9248525B2 (en) 2012-06-27 2016-02-02 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Method and system for cutting features from sheet materials with a laser cutter according to a pattern
JP2018203516A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 株式会社椿本チエイン 昇降装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001076813A1 (fr) * 2000-04-12 2001-10-18 Eikichi Nishimura Etau permettant de positionner et de fixer une piece a travailler
US6715747B2 (en) 2000-04-12 2004-04-06 Eikichi Nishimura Jig for positioning and fixing workpiece
USRE40652E1 (en) * 2000-04-12 2009-03-10 Eikichi Nishimura Jig for positioning and fixing workpiece
JP2006334765A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Toyota Motor Corp クランパー取付構造
JP2009091112A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Minato Seiki Kogyo Kk 重量物持上調整治具
US9248525B2 (en) 2012-06-27 2016-02-02 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Method and system for cutting features from sheet materials with a laser cutter according to a pattern
JP2018203516A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 株式会社椿本チエイン 昇降装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3953599B2 (ja) 2007-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100560080B1 (ko) 작업편의 위치를 고정시키기 위한 지그
US7568683B1 (en) Vise attachable fixture plate for use with CNC milling equipment
KR920009967B1 (ko) 선삭 가공물의 크램핑장치
JPH0259241A (ja) 被加工部品の装着装置
US5509644A (en) Modified T-slot arrangement
JPH10231091A (ja) ワーク位置決め固着治具
US5516086A (en) Workpiece holding method and apparatus
KR102508104B1 (ko) 간접 가압방식에 기인한 안전 고정형 콜렛 홀더
JPH10263967A (ja) 被加工物の保持装置
JP2005329480A (ja) 機器に用いる他部材取付用治具
JP3294588B2 (ja) 工作物の保持具
JP2594589Y2 (ja) 工作物固定用治具
JP2004074308A (ja) 工作機械に用いる他部材の位置決め用治具及びそれを用いた他部材の位置決め方法
JP2011235421A (ja) 位置決め治具
CN214322622U (zh) 一种用于加工圆盘类工件的定位夹紧装置
JP2004322272A (ja) 工作機械に用いるクランプ用治具
CN219582239U (zh) 一种五轴加工中心加工光刻机支座的工装夹具
CN221313921U (zh) 一种用于工件加工的装夹装置
KR100561928B1 (ko) 직립부착형 바이스
KR200166581Y1 (ko) 선반 절삭공구용 홀더
CN211278130U (zh) 一种可调水平度的固定机构
CN216263507U (zh) 一种机床辅助支撑结构
JPS63272438A (ja) クランプ装置
JPS609625A (ja) 取付け治具
CN218503925U (zh) 一种加工中心快速组合夹具的夹持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070425

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees