JP2009089221A - 無線タグ通信システム - Google Patents

無線タグ通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009089221A
JP2009089221A JP2007258469A JP2007258469A JP2009089221A JP 2009089221 A JP2009089221 A JP 2009089221A JP 2007258469 A JP2007258469 A JP 2007258469A JP 2007258469 A JP2007258469 A JP 2007258469A JP 2009089221 A JP2009089221 A JP 2009089221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
wireless tag
transmission
reception
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007258469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4825766B2 (ja
Inventor
Masakatsu Maruyama
政克 丸山
Takuya Kusaka
卓也 日下
Mitsuyoshi Kegasa
光容 毛笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2007258469A priority Critical patent/JP4825766B2/ja
Publication of JP2009089221A publication Critical patent/JP2009089221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4825766B2 publication Critical patent/JP4825766B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】無線タグが配置される位置に係らず,送信アンテナから無線タグまでの間,及び無線タグから受信アンテナまでの間で安定した通信状態を確保できる無線タグ通信システムを提供すること。
【解決手段】無線タグ1に向けて電波信号Wを送信するために用いられ,円偏波特性を有する送信アンテナ21と,無線タグ1から発信された電波信号Rを受信するために用いられ,前記送信アンテナとは逆旋回の円偏波特性を有し,受信アンテナ21との間に無線タグ1が配置される一定の範囲Sを介して配置された受信アンテナ22と,無線タグ1に具備されており,無線タグ1から送信アンテナ21及び受信アンテナ22に向けて電波信号を送受信するために用いられ,直線偏波特性を有するタグ用アンテナとを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は,信号を無線タグに送信し,また,無線タグから発信された信号を受信して無線タグに記録された情報を読み取る無線タグ通信システムに関するものである。
無線タグ(RFID)に記録された情報を,無線信号を用いて読み取る無線タグ通信システムにおいては,従来,125kHz〜135kHz帯,13.56MHz帯の信号を用いた電磁誘導方式,或いは2.45GHz帯の周波数の電波信号を用いたマイクロ波方式が採用されていた。近年,マイクロ波方式の950MHz帯の利用が解禁されたことによって,無線タグ通信システムの需要が急速に拡大している。
950MHz帯や2.45GHz帯の周波数の電波信号を用いるマイクロ波方式によれば,125kHz〜135kHz帯や13.56MHz帯の周波数の信号を用いる電磁誘導による通信方式に比べて,通信範囲の拡大が可能となる。
ところで,無線タグ通信システムは,無線タグに向けて信号を発信する送信アンテナと,無線タグから発信された信号を受信する受信アンテナを具備している。このような無線タグ通信システムにおいては,受信アンテナが送信アンテナから発信された信号を直接受信してしまうと,受信信号に対するノイズとなったり,受信アンテナにより受信した信号を処理するための受信回路が飽和してしまう等の問題が生じてしまう。
そこで,一般的な無線タグ通信システムにおいては,図7に示すように,無線タグ91に向けて信号を発信するための送信アンテナ93と,無線タグ91から発信された信号を受信するための受信アンテナ92とが並設されており,送信アンテナ93から発信された信号が受信アンテナ92により直接受信されないようになっている(例えば,特許文献1)。
特開2006−113869号公報
しかしながら,上記のように受信アンテナ92と送信アンテナ93とを並設した構成においては,無線タグ91が送信アンテナ93,及び受信アンテナ92から離れて配置された場合,送信アンテナ93から無線タグ91までの間,及び無線タグ91から受信アンテナ92までの間において通信エラーが生じ易い。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,無線タグが配置される位置に係らず,送信アンテナから無線タグまでの間,及び無線タグから受信アンテナまでの間で安定した通信状態を確保できる無線タグ通信システムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,無線タグと,該無線タグとの間で信号を送受信するための送受信装置とを有する無線タグ通信システムであって,以下(1)〜(3)の構成要素を備えている。
(1)前記無線タグに向けて信号を送信するために用いられ,円偏波特性を有する送信アンテナ。
(2)前記無線タグから発信された信号を受信するために用いられる受信アンテナ。該受信アンテナは,前記送信アンテナとは逆旋回の円偏波特性を有し,前記受信アンテナとの間に前記無線タグが配置される一定の範囲を介して配置されている。
(3)前記無線タグに設けられており,該無線タグと前記送受信装置との送受信のために用いられるべく直線偏波特性を有するタグ用アンテナ。
上記本発明の無線タグ通信システムによれば,無線タグが,送信アンテナと受信アンテナの間に配置されることとなり,例えば,送信アンテナから無線タグまでの距離が長い場合には無線タグから受信アンテナまでの距離が短くなり,逆に,送信アンテナから無線タグまでの距離が短い場合には無線タグから受信アンテナまでの距離が長くなる。
従って,無線タグが,送信アンテナと受信アンテナの間で何れの位置に配置された場合にも,送信アンテナから無線タグまでの距離と無線タグから受信アンテナまでの距離との和に大きなバラツキを生じることがないので,無線タグが配置される位置に係らず,送信アンテナから無線タグまでの間,及び無線タグから受信アンテナまでの間で安定した通信状態を確保することができる。
また,円偏波特性を有する送信アンテナからの信号は,直線偏波特性を有する無線タグのタグ用の受信アンテナにより受信され,直線偏波特性を有する無線タグのタグ用の送信アンテナからの信号は,円偏波特性を有する受信アンテナにより受信されるが,受信アンテナとは逆旋回の円偏波特性を有する送信アンテナからの信号は,受信アンテナにより受信されない。従って,送信アンテナからの信号が受信アンテナにより受信されることによる障害が生じない。
望ましい具体的な構成において,前記受信アンテナと前記送信アンテナとの対を複数有し,少なくとも2つの前記対について,一方の前記対の前記送信アンテナと前記受信アンテナを結ぶ直線と,他方の前記対の前記送信アンテナと前記受信アンテナを結ぶ直線が交わっている。更に,前記一方の対の前記送信アンテナと前記受信アンテナにより前記無線タグと送受信を行う状態と,前記他方の対の前記送信アンテナと前記受信アンテナにより前記無線タグと送受信を行う状態とを,時分割で切り替える切替え手段を有している。
このような構成によれば,無線タグアンテナの電界励起方向が,一方の対の送信アンテナから発信される信号の伝播方向と平行に配置され通信出来ない場合にも,該無線タグは,他方の対の送信アンテナから発信された信号を受信することができる。
従って,無線タグの配置方向に殆ど影響されることなく,送信アンテナからの信号を安定して無線タグに受信させることが可能となる。
例えば,四角形のゲート形状内に前記無線タグが配置される範囲を有する場合には,前記一方の対,及び前記他方の対の前記受信アンテナと前記送信アンテナを,四角形の形状の角部付近に配置することが望ましい。
この場合,上記四角形の範囲を限定して,四角形領域外の無線タグを検知しないように前記受信アンテナの放射パターンを偏平なものとすることが出来る。このことによって,所定の限定された範囲に配置された無線タグのみと通信を行い,所定の範囲外に配置された無線タグからの干渉を抑制することができる無線タグ通信システムとすることができる。
具体的には,前記受信アンテナに,アレー化したパッチアンテナを用いることが出来る。
受信アンテナの放射パターンを偏平なものとした構成においては,更に,前記送信アンテナと前記受信アンテナとの対から構成される組を複数有し,各前記組に含まれる前記受信アンテナにより前記無線タグが認識される範囲を,前記受信アンテナの放射パターンが偏平な方向に並設してなる構成とすることも可能である。
このような構成によれば,受信アンテナの放射パターンが偏平な方向について,どの組の受信アンテナが無線タグを認識したのかを知ることによって,無線タグの位置を検出することが可能となる。
本発明の無線タグ通信システムによれば,無線タグが配置される位置に係らず,送信アンテナから無線タグを経由して受信アンテナまでの間で安定した通信状態を確保することができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は,本発明の第1の実施形態を示す平面図,図2は,本発明の第2の実施形態を示す平面図,図3は,無線タグが受信アンテナにより認識される範囲を示す斜視図,図4は,ゲートアンテナシステムの斜視図,図5は,アンテナの放射パターンを示すグラフ,図6は,第2の実施形態の応用例を示す斜視図である。
図1に,本発明の無線タグ情報通信システムの基本的な構成である第1の実施形態を示す。まず,この第1の実施形態について説明する。
<<第1の実施形態>>
第1の実施形態おいて,無線タグ1(RFID:Radio Frequency IDentification)に記録された情報を,UHF帯の周波数の電波信号により読み取り,また,無線タグ1に情報を書き込むための送受信装置として,送信アンテナ21と受信アンテナ22の対を1つ用いる。
一対の送信アンテナ21と受信アンテナ22は,読み取り書込装置2に接続され,上記送受信装置(送信アンテナ21と受信アンテナ22)と通信すべき無線タグ1が配置される一定の範囲Sを介して,その信号送信面と信号受信面とを互いに対向させるように配置されている。
図1(a)に示すように,送信アンテナ21と受信アンテナ22の間に配置された無線タグ1は,送信アンテナ21から発信された電波信号Wを,内蔵するタグ用アンテナ(図示省略)により受信することにより起動され,上記タグ用アンテナから受信アンテナ22に向けて電波信号Rを発信する。そして,受信アンテナ22により受信された無線タグ1からの電波信号Rが情報読取り書込装置2に送信され,無線タグ1に記録された情報が情報読取り書込装置2により読み取られる。
尚,送信アンテナ21から発信される電波信号Wには,無線タグ1を起動するための信号だけではなく,無線タグ1に情報を記録するための信号も含まれている。
この実施形態の場合,図1(b)に示すように,無線タグ1が,図1(a)に示す場合に比べて,受信アンテナ22から離れて配置された場合,送信アンテナ21から無線タグ1までの距離は,図1(a)に示す場合に比べて短くなる。従って,送信アンテナ21から無線タグ1に向かう電波信号Wの伝播距離と,無線タグ1から受信アンテナ22に向かう電波信号Rの伝播距離との和は,図1(a)に示す場合と略同じである。また,図1(c)に示すように,無線タグ1が,図1(a)に示す場合に比べて,受信アンテナ22に接近して配置された場合も同様である。
このように,無線タグ1が,送信アンテナ21と受信アンテナ22との間で何れの位置に配置された場合にも,送信アンテナ21から無線タグ1に向かう電波信号Wの伝播距離と,無線タグ1から受信アンテナ22に向かう電波信号Rの伝播距離との和に大きなバラツキを生じず,無線タグ1と送受信装置(送信アンテナ21と受信アンテナ22)との間の安定した通信状態を確保することができる。
ところで,送信アンテナ21と受信アンテナ22の間に無線タグ1が配置されるような構成では,送信アンテナ21に対して,無線タグ1と受信アンテナ22が同じ方向に配置されている。従って,送信アンテナ21から無線タグ1に向けて発信された電波信号Wは,受信アンテナ22にも向かう。送信アンテナ21から発信された電波信号Wは,受信アンテナ22により直接受信された場合,受信アンテナ22により受信されるべき無線タグ1からの電波信号Rを妨害するノイズとなる。
そこで,送信アンテナ21と受信アンテナ22とを,互いに逆旋回の円偏波特性を有するものとし,且つ無線タグ1の上記タグ用アンテナを直線偏波特性とした。このことによって,図1(d)に示すように,円偏波特性を有する送信アンテナ21から発信された電波信号Wは,直線偏波特性である無線タグ1の上記タグ用アンテナにより受信可能であるが,送信アンテナ21とは逆旋回の円偏波特性を有する受信アンテナ22によっては受信されない。また,無線タグ1の上記タグ用アンテナから発信された電波信号Rは,該タグ用アンテナの送信モードが直線偏波特性となっているので,円偏波特性を有する受信アンテナ22により受信される。
なお,通常のタグ用アンテナは,小型化のために送信,受信共用であり偏波特性も送受とも同じ特性である。
上記第1の実施形態によれば,無線タグ1が,送信アンテナ21と受信アンテナ22の間で何れの位置に配置された場合にも,送信アンテナ21から無線タグ1,及び無線タグ1から受信アンテナ22までの間の安定した通信状態を確保することができる。
しかしながら,図2のように,無線タグ1の受信アンテナの電界励起方向1aが送信アンテナ21から発信される電波信号Wの伝播方向と平行に配置される無線タグ1′では,送信アンテナ21からの電波信号Wを受信し難い。
そこで,無線タグ1の受信アンテナの励起方向1aがどのような向きに配置された場合にも,送信アンテナ21からの電波信号Wを無線タグ1に受信させることができるように,以下に説明する第2の実施形態の構成とすることも可能である。
<<第2の実施形態>>
図2に示す第2の実施形態においては,無線タグ1と通信を行う送受信装置として,第1の実施形態に示した送信アンテナ21と受信アンテナ22の対と,更に,他の送信アンテナ23と受信アンテナ24の対とが設けられている。また,該送受信装置を構成する送信アンテナ21,23,及び受信アンテナ22,24は,該送受信装置(送信アンテナ21,23と受信アンテナ22,24)と通信を行うべき無線タグ1が配置される一定の範囲Sの角部に設置されており,且つ,一方の対の送信アンテナ21と受信アンテナ22とを結ぶ直線と,他方の対の送信アンテナ23と受信アンテナ24を結ぶ直線とが互いに直交している。
更に,2つの送信アンテナ21,23の何れか一方が情報読取り書込装置2に接続されるように接続の切り替えを行う第1のスイッチ回路31と,及び2つの受信アンテナ22,24の何れか一方が情報読取り書込装置2に接続されるように接続の切り替えを行う第2のスイッチ回路32とから構成される切り替え装置(切替え手段の一例)が設けられている。この切替え装置によって,情報読取り書込装置2に一方の対の送信アンテナ21と受信アンテナ22が接続された状態と,他方の対の送信アンテナ23と受信アンテナ24が接続された状態とが,時分割で切り替えられる。
図2(a)に示すように,一方の対の送信アンテナ21と受信アンテナ22が情報読取り書込装置2に接続されている状態においては,無線タグ1のアンテナの電界励起方向1aが他方の対の送信アンテナ23から発信される電波信号Wの伝播方向と平行に配置されている場合であっても,この無線タグ1は,一方の対の送信アンテナ21から発信された電波信号Wを受信することができる。
しかしながら,この状態においては,一方の対の送信アンテナ21から発信される電波信号Wの伝播方向と平行にそのアンテナの電界励起方向1aが配置された無線タグ1′では,送信アンテナ21から発信される電波信号Wを受信できない。
このような状況は,上記切り替え装置による時分割の切替えが行われ,図2(b)に示すように,他方の対の送信アンテナ23と受信アンテナ24が,情報読取り書込装置2に接続された状態になることにより解消され,無線タグ1′のアンテナの電界励起方向1aが一方の対の送信アンテナ21から発信される電波信号Wの伝播方向と平行に配置されている場合であっても,この無線タグ1は,他方の対の送信アンテナ23から発信された電波信号Wを受信できるようになる。
このように,第2の実施形態の構成によれば,送信アンテナ21,23と受信アンテナ22,24から構成される送受信装置と通信を行うべき無線タグ1が配置される一定の範囲S内において,無線タグ1のアンテナの電界励起方向1aがどのような向きに配置された場合にも,送信アンテナ21,23からの電波信号Wを無線タグ1に受信させることができる。
尚,上記第2の実施形態においては,一方の対の送信アンテナ21と受信アンテナ22を結ぶ直線と,他方の対の送信アンテナ23と受信アンテナ24を結ぶ直線とを互いに直交させるように配置したが,一方の対の送信アンテナ21と受信アンテナ22を結ぶ直線と,他方の対の送信アンテナ23と受信アンテナ24を結ぶ直線とは,交わっていればよい。また,その交わる角度も90°である必要はなく,例えば,45°〜90°の角度で交わっていれば,無線タグ1のアンテナの電界励起方向1aの配置方向に殆ど影響されることなく,一方の対の送信アンテナ21,或いは他方の対の送信アンテナ23からの電波信号Wを安定して無線タグ1に受信させることが可能となる。
ところで,図3に示すように,所定の狭い範囲(図中において,ハッチングにより示す範囲)Kに配置された無線タグ1のみと通信を行うような無線タグ1通信システムにおいては,受信アンテナ22,24として放射パターンの広いものを用いると,所定の範囲Kの外に配置された無線タグ1xから発信された電波信号を受信してしまい,誤認識の問題を生じる場合がある。
そこで,受信アンテナ22,24として,図5に示すような偏平な放射パターン(この場合,X方向に偏平な放射パターン)を有するものを用いることによって,図3に示す所定の範囲Kの外に配置された無線タグ1xから発信された電波信号を受信しないようにすることが可能であり,位置精度の高い検出システムが実現できる。
図5(a)に示されその放射パターン(X方向の放射パターンが実線,Y方向の放射パターンが点線であり,どちらもほぼ同じ特性となっている。)を示すようなパッチアンテナに比較して,アレー化したパッチアンテナでは,図5(b)に示すように,所望の方向に扁平な放射パターン(Y方向に対し,X方向の特性が狭くなっており,X方向に扁平である)を形成することが出来る。
なお,本発明でいう「扁平」「扁平な方向」とは,図3,4で示しているように,所定の範囲Kが直方体となる場合に,その縦,横(図3,4では図面の横方向と奥行き方向)の一方がうすい形状と同様な放射パターンを「扁平」,そのうすい側の方向(図3,4では,X方向)を「扁平な方向」という。
具体例として,偏平な放射パターンを有する受信アンテナ22,24を用いて,図4に示す如きゲートアンテナシステムを構成することも可能である。このゲートアンテナシステムにおいては,互いに対向する一対の壁81,82の間に形成されたゲートGを,無線タグ1が通過することとなる。
このような一対の壁81のうち,一方の壁81の中に一方の対の送信アンテナ21と他方の対の受信アンテナ24が組み込まれ,他方の壁82の中に一方の対の受信アンテナ22と他方の対の送信アンテナ23が組み込まれており,一対の壁81,82は,受信アンテナ22,24の放射パターンが偏平な方向(X方向)と略直交する方向に沿って配置されている。また,2つの送信アンテナ21,23と2つの受信アンテナ22,24は,一対の壁81,82の間に形成された四角形のゲートGの角部付近に配置されている。
このような四角形ゲートは,必ずしもゲートとしての機能を持つものに限らない。例えば四角形の例としては,図4に示したような商店の盗難防止装置のようなものの他,通信エリアが略四角形でその周囲にリーダを設けて読み書きするようなもの全般を含むものである。例えば,四角形或は直方体の本棚などの棚の中にある本を検出するような場合や,廊下の出入り口のように四角い通路の周囲にセンサを設けて通過する人や物品をチェックするような場合,さらには四角い保管庫の中の物品や人を壁の中に埋め込んだセンサで検出するシステムなど,多様な分野に応用可能である。
無線タグ1が,一対の壁81,82の間に形成されたゲートGを通過するとき,無線タグ1の進行方向は,受信アンテナ22,24の放射パターンが偏平な方向(X方向)となるので,受信アンテナ22,24は,ゲートGを通過する無線タグ1のみを認識し,ゲートGを通過する前後の無線タグ1xを認識しない。
更に,図6に示すように,送受信装置において,送信アンテナ21と受信アンテナ22の対と,他の送信アンテナ23と受信アンテナ24の対から構成される組を複数設け,各組に含まれる受信アンテナ22,24により無線タグ1が認識される範囲Kを,受信アンテナ22,24の放射パターンが偏平な方向(X方向)に並設してなる構成とすることもできる。
このような構成によれば,受信アンテナ22,24の放射パターンが,Y方向は範囲Kを十分にカバーすると共に,X方向を偏平な特性とすること,無線タグ1から発信された電波信号をどの組の受信アンテナ22,24が受信したのかを知ることによって,無線タグ1の位置を検出することが可能となる。
尚,図1に示す送信アンテナ21と受信アンテナ22の対を1つだけ用いる第1の実施形態においても,受信アンテナ22として放射パターンが偏平なものを用い,送信アンテナ21と受信アンテナ22の対を複数設け,各組に含まれる受信アンテナ22により無線タグ1が認識される範囲を,受信アンテナ22の放射パターンが偏平な方向に並設してなる構成とすることもできる。
尚,上記実施形態においては,一対の送信アンテナ21と受信アンテナ22について,その信号送信面と信号受信面を互いに対向させたが,これら信号送信面と信号受信面は,厳密に対向していない場合であっても,他方のアンテナが有する放射パターンの3dBの範囲内に配置されていればよい。また,通信に用いる信号の周波数はUHF帯に限定されるものではなく,送信アンテナが起動のための信号のみを発信するものであってもよい。
本発明は,電波信号を用いた非接触方式の無線タグ通信システムに利用可能である。
本発明の第1の実施形態を示す平面図。 本発明の第2の実施形態を示す平面図。 無線タグが受信アンテナにより認識される範囲を示す斜視図。 ゲートアンテナシステムの斜視図。 アンテナの放射パターンを示すグラフ。 第2の実施形態の応用例を示す斜視図。 従来の無線タグ通信システムの平面図。
符号の説明
1…無線タグ
2…読み取り書込装置
21…送信アンテナ
22…受信アンテナ
23…送信アンテナ
24…受信アンテナ
31…第1のスイッチ回路
32…第2のスイッチ回路

Claims (6)

  1. 無線タグと,該無線タグとの間で信号を送受信するための送受信装置とを有する無線タグ通信システムにおいて,
    前記無線タグに向けて信号を送信するために用いられ,円偏波特性を有する送信アンテナと,
    前記無線タグから発信された信号を受信するために用いられ,前記送信アンテナとは逆旋回の円偏波特性を有し,前記受信アンテナとの間に前記無線タグが配置される一定の範囲を介して配置された受信アンテナと,
    前記無線タグに設けられており,該無線タグと前記送受信装置との送受信のために用いられるべく直線偏波特性を有するタグ用アンテナと,
    を具備することを特徴とする無線タグ通信システム。
  2. 前記受信アンテナと前記送信アンテナとの対を複数有し,少なくとも2つの前記対について,一方の前記対の前記送信アンテナと前記受信アンテナを結ぶ直線と,他方の前記対の前記送信アンテナと前記受信アンテナを結ぶ直線が交わっており,前記一方の対の前記送信アンテナと前記受信アンテナにより前記無線タグと信号の送受信を行う状態と,前記他方の対の前記送信アンテナと前記受信アンテナにより前記無線タグと信号の送受信を行う状態とを時分割で切り替える切替え手段を有する請求項1に記載の無線タグ通信システム。
  3. 四角形のゲート形状内に前記無線タグが配置される範囲を有し,前記一方の対,及び前記他方の対の前記受信アンテナと前記送信アンテナが,前記ゲート形状の角部付近に配置された請求項1または請求項2の何れかに記載の無線タグ通信システム。
  4. 前記受信アンテナの放射パターンを,偏平なものとした請求項3に記載の無線タグ通信システム。
  5. 前記受信アンテナに,アレー化したパッチアンテナを用いた請求項3或は4のいずれかに記載の無線タグ通信システム。
  6. 前記送信アンテナと前記受信アンテナとの対から構成される組を複数有し,各前記組に含まれる前記受信アンテナにより前記無線タグが認識される範囲を,前記受信アンテナの放射パターンが偏平な方向に並設してなる請求項1乃至請求項5の何れかに記載の無線タグ通信システム。
JP2007258469A 2007-10-02 2007-10-02 無線タグ通信システム Expired - Fee Related JP4825766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007258469A JP4825766B2 (ja) 2007-10-02 2007-10-02 無線タグ通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007258469A JP4825766B2 (ja) 2007-10-02 2007-10-02 無線タグ通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009089221A true JP2009089221A (ja) 2009-04-23
JP4825766B2 JP4825766B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=40661980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007258469A Expired - Fee Related JP4825766B2 (ja) 2007-10-02 2007-10-02 無線タグ通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4825766B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011010202A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Toshiba Tec Corp 無線タグ読取装置、および無線タグ読取装置のリーダアンテナの配置方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06232782A (ja) * 1993-02-05 1994-08-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動体識別装置
JPH06338831A (ja) * 1993-05-28 1994-12-06 Shinko Electric Co Ltd 主局と携帯型移動局との間の電磁誘導通信における主局用アンテナの構成方法
JPH07282211A (ja) * 1994-04-15 1995-10-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 非接触icカード式送受信装置
JPH09326726A (ja) * 1996-06-05 1997-12-16 Yokowo Co Ltd 通信装置
JPH10163745A (ja) * 1996-12-02 1998-06-19 Mitsubishi Electric Corp 路上機のアンテナ装置
JP2001177338A (ja) * 1999-12-21 2001-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動体識別装置および移動体識別システム
JP2001273467A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Toshiba Corp 無線情報処理装置
JP2003249871A (ja) * 2002-02-22 2003-09-05 Sharp Corp 無線通信システム
JP2007170818A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Hitachi Ltd 無線タグ通信装置及びその通信方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06232782A (ja) * 1993-02-05 1994-08-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動体識別装置
JPH06338831A (ja) * 1993-05-28 1994-12-06 Shinko Electric Co Ltd 主局と携帯型移動局との間の電磁誘導通信における主局用アンテナの構成方法
JPH07282211A (ja) * 1994-04-15 1995-10-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 非接触icカード式送受信装置
JPH09326726A (ja) * 1996-06-05 1997-12-16 Yokowo Co Ltd 通信装置
JPH10163745A (ja) * 1996-12-02 1998-06-19 Mitsubishi Electric Corp 路上機のアンテナ装置
JP2001177338A (ja) * 1999-12-21 2001-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動体識別装置および移動体識別システム
JP2001273467A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Toshiba Corp 無線情報処理装置
JP2003249871A (ja) * 2002-02-22 2003-09-05 Sharp Corp 無線通信システム
JP2007170818A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Hitachi Ltd 無線タグ通信装置及びその通信方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011010202A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Toshiba Tec Corp 無線タグ読取装置、および無線タグ読取装置のリーダアンテナの配置方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4825766B2 (ja) 2011-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8022886B2 (en) Crossed dual tag apparatus and system using crossed dual tag apparatus
US7696884B2 (en) Systems and methods for enhancing the magnetic coupling in a wireless communication system
US20110187507A1 (en) Automatic data collection device, method and article
KR101041329B1 (ko) 2주파 공용 안테나 장치
EP1901202A2 (en) RF Tag reader and method
JP2006271958A (ja) Rfidタグの読取りおよび多次元物体の定位を行う多次元アレーアンテナを使用したrfidシステム
JP2005136944A (ja) ループコイルアンテナおよびリーダライタ
JP2007312177A (ja) Rfidシステム
CN102598413A (zh) 收发装置及无线标签读取装置
US11039538B2 (en) Communication system including antennas on flexible circuit board
JP2007174470A (ja) Rfidリーダ/ライタ用アンテナ
US9858458B2 (en) Device detecting spatial variation of complex permittivity and system detecting presence/absence of article
US20150090789A1 (en) Calculated compensated magnetic antennas for different frequencies
JP4825766B2 (ja) 無線タグ通信システム
JP2008090621A (ja) 無線icタグユニット、及び、無線icタグ収納器具
JP2009130483A (ja) 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法
JP6647646B1 (ja) 電子タグ読取装置
JP2008090770A (ja) 移動体識別装置
KR101217015B1 (ko) 직렬급전구조를 갖는 다중루프 nfc용 안테나
JP4645545B2 (ja) 通信システム及びタグリーダ
JP2017135443A (ja) ジャケット型デバイス及びジャケット型デバイス付き携帯通信端末
KR20080042252A (ko) Rfid 안테나 및 rfid 태그
JP2010122878A (ja) Rfidリーダライタ装置
JP2000306054A (ja) 非接触識別データ通信用スキャナ
JP2009110236A (ja) リーダライタ及びゲートシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110315

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110315

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees