JP2009130483A - 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法 - Google Patents

非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009130483A
JP2009130483A JP2007301182A JP2007301182A JP2009130483A JP 2009130483 A JP2009130483 A JP 2009130483A JP 2007301182 A JP2007301182 A JP 2007301182A JP 2007301182 A JP2007301182 A JP 2007301182A JP 2009130483 A JP2009130483 A JP 2009130483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
loop antenna
tag
chip
contact type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007301182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009130483A5 (ja
JP4924379B2 (ja
Inventor
Atsuo Nakamura
厚生 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2007301182A priority Critical patent/JP4924379B2/ja
Publication of JP2009130483A publication Critical patent/JP2009130483A/ja
Publication of JP2009130483A5 publication Critical patent/JP2009130483A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4924379B2 publication Critical patent/JP4924379B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】ダイバシティ機能を有するICチップを用いて、左旋円偏波と右旋円偏波とを同時に送受信可能とし、広帯域に良好の通信状態を確保する非接触型ICタグ等を提供する。
【解決手段】非接触型ICタグ1は、ベースフィルム2の上に第1のループアンテナ4と第2のループアンテナ5を、ダイバシティ機能を有するICチップ3を介して、ほぼ垂直に配設し形成される。平面アンテナ11は、独立した導体から構成される閉ループ形状のアンテナであり、2つの略方形から形成されたアンテナ6と、アンテナ6角部に対角に一対の摂動素子部7を設ける。物品8裏面に平面アンテナ11が形成され、物品8表面に、インレット10は、第1のループアンテナ4と第2のループアンテナ5の外辺とアンテナ6の周縁とが平行に近接する位置になるように配設される。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触情報通信を行う非接触型IC(Integrated Circuit)タグに係り、特に、ダイバシティ機能付きICチップに接続されたループアンテナと平面アンテナから形成される非接触型ICタグ及びその製造方法に関する。
昨今、製造等の工場での工程管理、物流管理、流通分野等において、リーダライタと非接触で交信して、情報記憶、表示に使用する非接触型ICタグが、ICタグラベル、荷物、ケースに取り付ける荷札等として、広範囲な用途に利用されている。
また、近年、従来からの13.56MHz帯もしくはマイクロ波帯(2.45GHz)の非接触ICタグに加えて、わが国でも法改正によりUHF帯(952M〜955MHz)を使用することが可能になり、UHF帯非接触ICタグの実用化が図られている。
UHF帯ICタグは、電磁誘導方式の13.56MHz帯の非接触ICタグに比べて遠距離(3〜5メートル)からの一括読み取りが可能である。また、マイクロ波帯ICタグも1〜1.5メートルの距離の通信が可能であり、今後、それらの特徴を活かした用途での普及が見込まれている。
ところで、近年、ダイバシティ機能を有するICチップが供給されている。ダイバシティ機能とは、ICチップ内にアンテナに対するスイッチ機構が内蔵されていて、2つのアンテナの入力電力の強弱を判定し、いずれか強い方を自動的に選択する機能(回路)を有することをいう。ダイバシティ機能は、携帯電話装置や車載アンテナ、各種移動体通信端末などに一般的に使用されている。
ICチップとの間で電波(円偏波)を送受信するアンテナとして、従来からループ状の平面アンテナが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、従来の円偏波用ループアンテナを示す図であり、図5(a)は、左旋円偏波用のループアンテナ55aを示す図であり、図5(b)は、右旋円偏波用のループアンテナ55bを示す図である。
図5に示すように、ループアンテナ55に摂動素子56を設け、摂動素子56により、水平偏波と垂直偏波とに90°の位相差を生じさせて、直線偏波を円偏波に変換する。図5(a)に示すように、ループアンテナ55aは右旋円偏波用のループアンテナとなり、図5(b)に示すように、ループアンテナ55bは左旋円偏波用のループアンテナとなる。
また、右旋円偏波および左旋円偏波において、右旋円偏波用のループアンテナと左旋円偏波のループアンテナとを選択的に使用し送受信できるようにしたループアンテナが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−205028号公報 特開平11−97926号公報
しかしながら、従来のアンテナは、左旋円偏波と右旋円偏波を同時に送受信できるものはない。特許文献2に開示されたループアンテナでは、第1及び第2の給電導体の一方を選択的に使用し、その結果として、広帯域に十分に良好な円偏波特性を得るのが困難であった。左旋円偏波と右旋円偏波との両方を送受信できるようにするためには、スペースを占有するとともにコストもかかるという問題があった。
非接触型ICタグは、リーダライタからの所定の信号を受信すると共に、返信する返信信号を送信することでリーダライタとの間で情報の通信を行うが、その非接触型ICタグとリーダライタとの位置関係によっては通信感度が著しく低下するという不具合があった。R/Wによる非接触型ICタグの各種データの送受信は、アンテナに対する読み取り方向に影響され、電波によっては通信不可能となることがあった。例えば、複数の荷物、商品等に貼り付けた非接触型ICタグのデータの一括読みを行う場合、一度に読み取りできない非接触型ICタグが発生してしまうという問題があった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ダイバシティ機能を有するICチップを用いて、左旋円偏波と右旋円偏波とを同時に送受信可能とし、広帯域に良好の通信状態を確保する非接触型ICタグ等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、独立した導体から構成される閉ループ形状の平面アンテナと、前記平面アンテナ内方に、ベースフィルム基材上に配設された第1のループアンテナと、前記第1のループアンテナに接続するダイバシティ機能を有するICチップと、前記ICチップに接続し前記第1のループアンテナに垂直配置する第2のループアンテナとで形成されるインレットと、を備えるICタグであって、前記インレットの第1のループアンテナと第2のループアンテナの外辺と前記平面アンテナの周縁とが平行に近接する位置になるよう前記インレットを配設し、前記ICチップは、受信強度に応じて前記第1のループアンテナと前記第2のループアンテナとを切換え選択することを特徴とする非接触型ICタグである。
また、前記平面アンテナは、前記インレットと並置する部分が直線形状であるループアンテナであって、前記平面アンテナの角部に、対角に一対の摂動素子部を設け、形成されて円偏波用アンテナとされることが望ましい。
また、受信強度に応じて選択された第1のループアンテナ/第2のループアンテナに近接した平面アンテナのインピーダンスと、前記ICチップのインピーダンスを整合することが望ましい。
また、前記平面アンテナは、物体の裏面に形成されることが望ましい。
また、前記平面アンテナは、2つの略方形からなり、各方形の1つの角部に切り欠き部を備え、互いに該切り欠き部を介して形成されたループアンテナであって、前記インレットを、前記切り欠き部に相当する平面アンテナ角部近傍に配置することが望ましい。
また前記平面アンテナは、周囲の長さが1波長、前記摂動素子間の長さが約1/2波長、一方の摂動素子から前記ICチップ近傍までの長さが約3/8波長、前記ICチップ近傍から他方の摂動素子までの長さが約1/8波長であることが望ましい。
「ICチップ」は、制御部、情報記憶のためのメモリ部、非接触型IC無線通信部等を備えるものである。
「インレット」は、外装基材を配設する前の、一次加工部材である。
「ダイバシティ機能」は、チップ内にアンテナに対するスイッチ機構が内蔵されていて、2つのアンテナの入力電力の強弱を判定し、いずれか強い方を自動的に選択する機能(回路)を有することをいう。
「摂動素子部」は、対角に一対の導電性金属板である。
第1の発明による非接触型ICタグは、独立した導体から構成される閉ループ形状の平面アンテナと、平面アンテナ内方に、ベースフィルム基材上に配設された第1のループアンテナと、第1のループアンテナに接続するダイバシティ機能を有するICチップと、ICチップに接続し第1のループアンテナに垂直配置する第2のループアンテナとで形成されるインレットとを備え、インレットの第1のループアンテナと第2のループアンテナの外辺と平面アンテナの周縁とが平行に近接する位置になるようインレットを配設し、ICチップは、受信強度に応じて第1のループアンテナと前記第2のループアンテナとを切換え選択する。
第1の発明では、受信信号が左旋円偏波と右旋円偏波の何れかでも同時に送受信でき、電波の方向に影響されずに良好な円偏波特性を得ることを可能とし、アンテナの偏波への整合が可能とされ、高感度の通信が実現できる。
物品に備えた非接触型ICタグに対する一括読み取りにおける非接触型ICタグのデータの読み落としを低減するとともに、読み取れなかった非接触型ICタグの特定に要する作業の負担軽減及び時間短縮を図ることを可能とする。
また、2つの方形からなる平面アンテナを用いることより、小型アンテナで広い指向性が得られる。
更に、平面アンテナを物品裏面に装着することにより、表面印刷へ侵食がすくなく、物品のデザインを損なわない。
また、第2の発明は、独立した導体から構成される閉ループ形状の平面アンテナを形成する工程(a)と、ベースフィルム基材上に配設された第1のループアンテナと、前記第1のループアンテナに接続するダイバシティ機能を有するICチップと、前記ICチップに接続し、前記第1のループアンテナに垂直配置する第2のループアンテナとでインレットを形成する工程(b)と、前記平面アンテナを物体に形成する工程(c)と、前記インレットの第1のループアンテナと第2のループアンテナの外辺と前記平面アンテナの周縁とが平行に近接する位置になるよう前記平面アンテナの角部近傍に前記インレットを装着する工程(d)と、を具備することを特徴とする非接触型ICタグの製造方法である。
第2の発明は、第1の発明の非接触型ICタグの製造方法に関する発明である。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ダイバシティ機能を有するICチップを用いて、左旋円偏波と右旋円偏波とを同時に送受信可能とし、広帯域に良好の通信状態を確保する非接触型ICタグ等を提供することができる。
以下に、添付図面を参照しながら、本発明に係る非接触型ICタグの好適な実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
図1は、本実施の形態に係る非接触型ICタグ1を示す平面図である。
図2は、非接触型ICタグ1の分解斜視図である。
図1、図2は、非接触型ICタグ1の一例であり、図1、図2に示すように、非接触型ICタグ1は、インレット10と平面アンテナ11から構成される。
インレット10は、ベースフィルム2、ICチップ3、第1のループアンテナ4、第2のループアンテナ5等を備える。ベースフィルム2の上に、略方形状のループ形状のループアンテナ4を配設し、第1のループアンテナ4aに電気的に接続したICチップ3と、ICチップ3に接続し、第1のループアンテナ4にほぼ垂直に配設した、略方形状のループ形状の第2のループアンテナ5とからインレット10を形成する。
ICチップ3はダイバシティ機能を有するものであって、第1のループアンテナ4と第2のループアンテナ5の受信波を増幅してその強弱を判定し、スイッチ機構によりスイッチングを行う。ICチップ3の2つの増幅回路は判定を正確に行うため、増幅特性、周波数特性等の電気的特性の同一性が要求される。
平面アンテナ11は、独立した導体から構成される閉ループ形状のアンテナであり、アンテナ6、摂動素子部7等を備える。アンテナ6は、略方形(例えば2つの略方形)から形成されたループアンテナあり、アンテナ6の角部に、対角に一対の摂動素子部7を設け、形成されて円偏波用アンテナとされ、摂動素子部7により直行する。
尚、本実施の形態では、アンテナ6は、略方形(例えば2つの略方形)から形成されたループアンテナであるが、これに限らず、アンテナ6は、インレット10と並置する部分が直線形状で、平行であるループアンテナを形成すればよい。すなわち、アンテナ6は、インレット10と並置する部分以外は、任意の形状でよい。
図2に示すように、例えば、平面アンテナ5は、2つの略方形からなり、各方形の1つの角部に切り欠き部9を備え、互いに切り欠き部9を介して形成される。平面アンテナ5は、周囲の長さが1波長、摂動素子部7a、7b間の長さが約1/2波長であり、一方の摂動素子部7aからICチップ近傍までの長さが約3/8波長であり、ICチップ近傍から他方の摂動素子7bまでの長さが約1/8波長である。
例えば、UHF帯を954MHzとした場合、1波長は31.4cm、1/2波長では15.7cmとなり、その条件を満たすとき効率よく電波との共振が生じる。平面アンテナ5は、例えば、摂動素子部7a、7b間の長さは約16cm、一方の摂動素子部7aからICチップ近傍までの長さは約12cm、ICチップ近傍から他方の摂動素子7bまでの長さは約4cmである。
物品8の包装裏面に平面アンテナ11が形成される。平面アンテナ11は、例えば、導電性インキにより印刷したパターンやベースフィルム2にラミネートした金属箔をエッチングしたパターンからなっている。
物品8の包装表面に、インレット10は、切り欠き部9に相当する平面アンテナ角部近傍に、第1のループアンテナ4と第2のループアンテナ5の外辺とアンテナ6の周縁とが平行に近接する位置(−1mm〜3mm)になるように配設される。
尚、本実施の形態では、インレット10を物品8の包装表面に形成したが、物品の包装裏面に、平面アンテナ11とともに重ねて形成してもよい。これにより、更に、表面印刷への侵食が少なくなる。
非接触型ICタグ1は、ICチップ3のダイバシティ機能によって、受信強度に応じて、スイッチ機構により第1のループアンテナ4と第2のループアンテナ5とを切換え選択する。選択された第1のループアンテナ4/第2のループアンテナ5に近接した平面アンテナ11のインピーダンスと、ICチップ3のインピーダンスのマッチングが取れるように調整されており、平面アンテナ11とICチップ3とのインピーダンスを整合する。
尚、本実施の形態では、非接触型ICタグ1の取り付け方法として、物体裏面に平面アンテナ6を形成し、表面にインレット10を貼着したが、シール型の平面アンテナ11上面にインレット10を重畳貼着してもよい。
平面アンテナ11を基材19に配設し、粘着剤を剥離紙23に塗布しながら基材の裏面に仮貼着しておく。シール型の平面アンテナ11の上面に、切り欠き部9に相当する平面アンテナ角部近傍に、第1のループアンテナ4と第2のループアンテナ5の外辺とアンテナ6の周縁とが平行に近接する位置になるようにインレット10を配設し、非接触型ICタグ1を形成する。非接触型ICタグ1を一般のシールのように物体8に自由に貼り付けられるシール型の非接触型ICタグ1構成にすることにより、非接触型ICタグの製造・貼付作業を簡素化することができる。
次に、図3、図4を参照しながら、本実施形態の非接触型ICタグ1の製造方法について説明する。
図3は、非接触型ICタグ1の製造方法を示すフローチャートである。
図4は、非接触型ICタグ1の製造過程の断面図であり、図4(a)は、表面剥離紙14に仮貼付されたインレット10の断面図であり、図4(b)は、剥離紙14に仮貼付された平面アンテナ11の断面図であり、図4(c)は、物体8に形成された非接触型ICタグ1の断面図である。
まず、ベースフィルム2上に第1のループアンテナ4及び第2のループアンテナ5を配設し、ダイバシティ機能を有するICチップ3を搭載し、接続し、インレット10を形成する。第1のループアンテナと第2のループアンテナ5は、ICチップ3を介して垂直配置される(ステップS301)。
次に、白色フィルム/紙基材からなる表面保護フィルム22を、接着剤からなる接着層21を介して形成したインレット10のICチップ3側の上面全体にラミネートする(ステップS302)。
次に、図4(a)に示すように、ベースフィルム2のICチップ3とは反対側の面に粘着材を剥離紙23に塗布しながら接着層21を介してインレット10に仮貼着する(ステップS303)。
次に、図4(b)に示すように、基材9上にアンテナ6、摂動素子部7からなる平面アンテナ11を形成する(ステップS304)。アンテナ6は、2つの略方形からなり、アンテナ6角部に、対角に一対の導電性金属板である摂動素子部7を設ける。平面アンテナ11は、例えば、基材9にラミネートした金属箔をエッチングしたパターンや導電性インキにより印刷したパターンからなっている。
次に、図4(c)に示すように、物体8(包装材)裏面に、接着層21を介して平面アンテナ11を貼着し(ステップS305)、裏面に形成されたアンテナ6に近接する位置に相当する物体8の表面の所定位置に、インレット10を貼着する(ステップS306)。
次に、本発明の非接触型ICタグ1に使用される各種構成材料について説明する。
インレット10の基材であるベースフィルム2及び基材9としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PET−G(テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルフイド)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、ABS、ポリアクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリウレタン等の素材が使用される。
第1のループアンテナ4、第2のループアンテナ5、アンテナ6、摂動素子部7としては、導体パターンであり、アルミニウム、銀ペースト等の素材が使用される。
また、表面保護フィルム22としては、白色フィルム、紙基材等が使用される。白色フィルムとしては、上記ベースフィルム2に挙げたものが使用でき、紙基材としては、上質紙、コート紙、クラフト紙、グラシン紙、合成紙、ラテックスやメラミン含浸紙等が使用できる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、非接触型ICタグ1は、インレット10と平面アンテナ11から構成され、インレット10は、ベースフィルム2の上に、略方形状のループ形状のループアンテナ4を配設し、第1のループアンテナ4aに接続したダイバシティ機能を有するICチップ3と、ICチップ3に接続し、第1のループアンテナ4にほぼ垂直に配設した、略方形状のループ形状の第2のループアンテナ5とから形成される。平面アンテナ11は、独立した導体から構成される閉ループ形状のアンテナであり、アンテナ6、摂動素子部7等を備える。アンテナ6は、2つの略方形から形成され、角部に対角に一対の摂動素子部7を設ける。物品8の包装裏面に平面アンテナ11が形成され、物品8の包装表面に、インレット10は、切り欠き部9に相当する平面アンテナ角部近傍に、第1のループアンテナ4と第2のループアンテナ5の外辺とアンテナ6の周縁とが平行になるように配設される。
これにより、受信信号が左旋円偏波と右旋円偏波の何れかでも同時に送受信でき、電波の方向に影響されずに良好な円偏波特性を得ることを可能とし、アンテナの偏波への整合が可能とされ、高感度の通信が実現できる。
物品に備えた非接触型ICタグに対する一括読み取りにおける非接触型ICタグのデータの読み落としを低減するとともに、読み取れなかった非接触型ICタグの特定に要する作業の負担軽減及び時間短縮を図ることを可能とする。
また、2つの方形からなる平面アンテナを用いることより、小型アンテナで広い指向性が得られる。
更に、平面アンテナを物品裏面に装着することにより、表面印刷へ侵食がすくなく、物品のデザインを損なわない。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る非接触型ICタグ1の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本実施の形態に係る非接触型ICタグ1を示す図 非接触型ICタグ1の分解斜視図 非接触型ICタグ1の製造方法を示すフローチャート 非接触型ICタグ1の製造過程の断面図であり、図4(a)は、表面剥離紙14に仮貼付されたインレット10の断面図、図4(b)は、剥離紙14に仮貼付された平面アンテナ11の断面図、図4(c)は、物体8に形成された非接触型ICタグ1の断面図 従来の円偏波用ループアンテナを示す図
符号の説明
1………非接触型ICタグ
2………ベースフィルム
3………ICチップ
4………第1のループアンテナ
5………第2のループアンテナ
6………アンテナ
7………摂動素子部
8………物体
9………切り欠き部
10………インレット
11………平面アンテナ
19………基材
21………接着層
22………表面保護フィルム
23………剥離紙

Claims (11)

  1. 独立した導体から構成される閉ループ形状の平面アンテナと、
    前記平面アンテナ内方に、ベースフィルム基材上に配設された第1のループアンテナと、前記第1のループアンテナに接続するダイバシティ機能を有するICチップと、前記ICチップに接続し前記第1のループアンテナに垂直配置する第2のループアンテナとで形成されるインレットと、
    を備えるICタグであって、
    前記インレットの第1のループアンテナと第2のループアンテナの外辺と前記平面アンテナの周縁とが平行に近接する位置になるよう前記インレットを配設し、前記ICチップは、受信強度に応じて前記第1のループアンテナと前記第2のループアンテナとを切換え選択することを特徴とする非接触型ICタグ。
  2. 前記平面アンテナは、前記インレットと並置する部分が直線形状である閉ループアンテナであって、前記平面アンテナの角部に、対角に一対の摂動素子部を設け、形成されて円偏波用アンテナとされることを特徴とする請求項1記載の非接触型ICタグ。
  3. 受信強度に応じて選択された第1のループアンテナ/第2のループアンテナに近接した平面アンテナのインピーダンスと、前記ICチップのインピーダンスを整合することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の非接触型ICタグ。
  4. 前記平面アンテナは、物体の裏面に形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の非接触型ICタグ。
  5. 前記平面アンテナは、2つの略方形からなり、各方形の1つの角部に切り欠き部を備え、互いに該切り欠き部を介して形成されたループアンテナであって、前記インレットを、前記切り欠き部に相当する平面アンテナ角部近傍に配置することを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の非接触型ICタグ。
  6. 前記平面アンテナは、周囲の長さが1波長、前記摂動素子間の長さが約1/2波長、一方の摂動素子から前記ICチップ近傍までの長さが約3/8波長、前記ICチップ近傍から他方の摂動素子までの長さが約1/8波長であることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の非接触型ICタグ。
  7. 独立した導体から構成される閉ループ形状の平面アンテナを形成する工程(a)と、
    ベースフィルム基材上に配設された第1のループアンテナと、前記第1のループアンテナに接続するダイバシティ機能を有するICチップと、前記ICチップに接続し、前記第1のループアンテナに垂直配置する第2のループアンテナとでインレットを形成する工程(b)と、
    前記平面アンテナを物体に形成する工程(c)と、
    前記インレットの第1のループアンテナと第2のループアンテナの外辺と前記平面アンテナの周縁とが平行に近接する位置になるよう前記平面アンテナの角部近傍に前記インレットを装着する工程(d)と、
    を具備することを特徴とする非接触型ICタグの製造方法。
  8. 前記工程(a)は、前記平面アンテナは、前記インレットと並置する部分が直線形状である閉ループアンテナであって、前記平面アンテナの角部に、対角に一対の摂動素子部を設け、形成されて円偏波用アンテナとすることを特徴とする請求項9記載の非接触型ICタグの製造方法。
  9. 前記平面アンテナは、物体の裏面に形成されることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の非接触型ICタグの製造方法。
  10. 前記平面アンテナは、2つの略方形からなり、各方形の1つの角部に切り欠き部を備え、互いに該切り欠き部を介して形成されたループアンテナであって、前記インレットを、前記切り欠き部に相当する平面アンテナ角部近傍に配置することを特徴とする請求項7乃至請求項9記載の非接触型ICタグの製造方法。
  11. 前記平面アンテナは、周囲の長さが1波長、前記摂動素子間の長さが約1/2波長、一方の摂動素子から前記ICチップに近接する位置までの長さが約3/8波長、前記ICチップに近接する位置から他方の摂動素子までの長さが約1/8波長とし、アンテナの指向性を調整することを特徴とする請求項7乃至請求項10記載の非接触型ICタグの製造方法。
JP2007301182A 2007-11-21 2007-11-21 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法 Expired - Fee Related JP4924379B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007301182A JP4924379B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007301182A JP4924379B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009130483A true JP2009130483A (ja) 2009-06-11
JP2009130483A5 JP2009130483A5 (ja) 2010-09-09
JP4924379B2 JP4924379B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=40820997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007301182A Expired - Fee Related JP4924379B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4924379B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011235083A (ja) * 2010-04-16 2011-11-24 Yukihiro Fukushima Icタグを用いた排尿検知システム
JP2012518970A (ja) * 2009-02-26 2012-08-16 ハリス コーポレイション ワイヤレス電力伝送とデータ通信のためのアンテナを含むワイヤレス通信とそれに関連する方法
JP2014078876A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Fujitsu Ltd Rfidタグ、rfidタグ付き容器、及びrfidタグ用のアンテナ装置
CN114361782A (zh) * 2022-01-11 2022-04-15 西安电子科技大学 一种可重构低rcs圆极化天线阵列

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11220325A (ja) * 1998-02-03 1999-08-10 Mitsumi Electric Co Ltd アンテナ装置
JP2005348342A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Alps Electric Co Ltd 円偏波ループアンテナ装置
JP2006186488A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Fujitsu Ten Ltd 統合アンテナ
JP2006211551A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 携帯端末装置
WO2007066267A2 (en) * 2005-12-07 2007-06-14 Nxp B.V. Circuit arrangement for a transponder and method for operating the circuit arrangement

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11220325A (ja) * 1998-02-03 1999-08-10 Mitsumi Electric Co Ltd アンテナ装置
JP2005348342A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Alps Electric Co Ltd 円偏波ループアンテナ装置
JP2006186488A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Fujitsu Ten Ltd 統合アンテナ
JP2006211551A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 携帯端末装置
WO2007066267A2 (en) * 2005-12-07 2007-06-14 Nxp B.V. Circuit arrangement for a transponder and method for operating the circuit arrangement

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012518970A (ja) * 2009-02-26 2012-08-16 ハリス コーポレイション ワイヤレス電力伝送とデータ通信のためのアンテナを含むワイヤレス通信とそれに関連する方法
JP2011235083A (ja) * 2010-04-16 2011-11-24 Yukihiro Fukushima Icタグを用いた排尿検知システム
JP2011235079A (ja) * 2010-04-16 2011-11-24 Yukihiro Fukushima 尿センサ用uhf帯icタグおよび尿センサ用hf帯icタグ
JP2014078876A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Fujitsu Ltd Rfidタグ、rfidタグ付き容器、及びrfidタグ用のアンテナ装置
CN114361782A (zh) * 2022-01-11 2022-04-15 西安电子科技大学 一种可重构低rcs圆极化天线阵列
CN114361782B (zh) * 2022-01-11 2022-12-02 西安电子科技大学 一种可重构低rcs圆极化天线阵列

Also Published As

Publication number Publication date
JP4924379B2 (ja) 2012-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11087197B2 (en) Attention tag for retail article and retail article having same attached thereto
US7741972B2 (en) Metal-suitable RFID tag and RFID tag unit therefor
EP1656714B1 (en) Security tag with three dimensional antenna array made from flat stock and fabrication method thereof
EP2245578B1 (en) Rfid devices and methods for overlapped objects
JP2009111950A (ja) 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法
EP2283539B1 (en) Rfid tag
JPWO2007000807A1 (ja) 無線周波数識別タグ
JP2011010202A (ja) 無線タグ読取装置、および無線タグ読取装置のリーダアンテナの配置方法
JP4924379B2 (ja) 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法
TW202226069A (zh) Rfid標籤及其製造方法
JP2013055457A (ja) 非接触icラベル
JP4743434B2 (ja) 非接触icタグ
JP5098588B2 (ja) 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法
KR101605191B1 (ko) 이중 루프를 가지는 uhf 대역 다중 부착 알에프아이디 태그
JP6872266B2 (ja) Rfタグ用アンテナ、rfタグおよびrfタグ用アンテナの製造方法
JP6942954B2 (ja) Rfタグ
JP2006309324A (ja) 無線タグ
JP5061712B2 (ja) 非接触icタグの製造方法
JP2004086683A (ja) Rfタグ
JP2008090621A (ja) 無線icタグユニット、及び、無線icタグ収納器具
JP2020112957A (ja) Rfidシステム,rfidカードおよびリーダライタ装置
JP2020046834A (ja) Rfタグラベル
JP7188102B2 (ja) Rfidシステムおよびリーダライタ装置
KR100820545B1 (ko) Rfid 안테나 및 rfid 태그
JP7314626B2 (ja) Rfタグ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4924379

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees