JP2010122878A - Rfidリーダライタ装置 - Google Patents

Rfidリーダライタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010122878A
JP2010122878A JP2008295556A JP2008295556A JP2010122878A JP 2010122878 A JP2010122878 A JP 2010122878A JP 2008295556 A JP2008295556 A JP 2008295556A JP 2008295556 A JP2008295556 A JP 2008295556A JP 2010122878 A JP2010122878 A JP 2010122878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna unit
writer device
rfid reader
magnetic layer
loop conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008295556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5201677B2 (ja
Inventor
Koichi Mishina
浩一 三品
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Tokin Corp filed Critical NEC Tokin Corp
Priority to JP2008295556A priority Critical patent/JP5201677B2/ja
Publication of JP2010122878A publication Critical patent/JP2010122878A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5201677B2 publication Critical patent/JP5201677B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract


【課題】 ICタグ等のデータキャリアが取り付けられた物品等を確実に特定することが可能であり、特に、鞄等の収容体の内部にある、データキャリアが取り付けられた物品等と、前記収容体の外部にある、データキャリアが取り付けられた物品等とを確実に識別して管理することができ、かつNFC環境下であっても同様の性能を有したRFIDリーダライタ装置を提供する。
【解決手段】 板状あるいはシート状の金属層4と、前記金属層4の第一の面上に配した、板状あるいはシート状の第一の磁性層5と、前記金属層4の第二の面上に配した、板状あるいはシート状の第二の磁性層6からなる層状体を、第一のループ導線7および第二のループ導線8で、前記層状体の両面から挟持したサンドイッチ構造からなるアンテナユニット2を具備した構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、非接触ICカードやICタグ、あるいはトランスポンダ等のデータキャリアと非接触で通信を行うRFIDリーダライタ装置に関する。
近年、非接触ICカードあるいはICタグ等のデータキャリア、およびこれらと非接触で通信を行い、情報の読み取りおよび書き込みを行なうRFIDリーダライタ装置とを用いたRFID管理システムが注目されている。例えばICタグを用いて物品の識別および管理を行なう技術について従来からいくつか提案されている。
例えば特許文献1には、情報読取装置、すなわちRFIDリーダライタ装置が取り付けられた通学用鞄と、これに収容された複数の物品を特定するための識別情報を記憶するシート状またはラベル状の情報保持装置、すなわちICタグが取り付けられた複数の書類からなる学用品とで構成され、これら書類等を識別して管理する、忘れ物防止システムについて開示されている。
特開2007−122539号公報
一般に、RFID管理システムでは、利便性および経済性の面から、データキャリア自身がバッテリを具備しないパッシブ型のデータキャリアが広く利用されている。例えばパッシブ型のICタグは、RFIDリーダライタ装置から無線あるいは電磁誘導等で供給される電力を、ICタグ内のICチップを駆動する電力源としている。また、内部にバッテリを具備しないICタグは、小型化および薄型化が可能なことから、低コストのRFID管理システムを構築できる。
RFIDリーダライタ装置は、データキャリア、例えばICタグと通信を行うためのアンテナ等の送受信部を備えている。またICタグも、RFIDリーダライタ装置と通信を行うためのアンテナ等の送受信部を備えている。
特に、ICタグとRFIDリーダライタ装置とが、近距離、例えば10cm前後で通信を行う場合には、ICタグの送受信部としてループ導線、例えば導線をループ状に巻回して形成した平面コイル等、およびRFIDリーダライタ装置の送受信部としてループ導線、例えば導線をループ状に巻回して形成した平面コイル等を用い、13.56MHz帯の搬送周波数を用いた電磁誘導方式による通信が採用されている。
ところで、13.56MHz帯の近距離無線通信規格であって、非接触ICカードあるいはICタグ等のRFID技術を用いた次世代標準規格として、国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)においても承認されているNFC(Near Field Communication)という近距離無線通信規格に準拠した応用技術が拡大している。このNFCに対応したデバイスあるいは機器は、非接触ICカードとして振舞うことができるカードエミュレーション機能、およびリーダライタ装置として振舞うことができるリーダライタエミュレーション機能、ならびにNFC対応の任意の通信機器と通信することができる端末間通信機能を備えている。
例えばNFC等のようなRFID技術を用いたデバイスあるいは機器どうしが通信する際は、使用される電磁波の指向性が重要視される。すなわち互いの通信可能範囲を限定し、互いの存在を確実に特定することができ、情報の読み取りあるいは書き込み誤りを引き起こさない性能を有したアンテナ等の送受信部を備えたデバイスあるいは機器が求められる。
しかしながら、上述の特許文献1に開示されている技術は、検出対象あるいは管理対象である情報保持装置、すなわちICタグが取り付けられた書類等を、学用鞄の内部に収容した状態で識別して管理するものであり、前記ICタグが取り付けられた書類等が学用鞄の外部にある状態において、学用鞄に取り付けられた情報読取装置、すなわちRFIDリーダライタ装置が、学用鞄の外部にあるICタグを、学用鞄の内部にあるICタグであると誤って判断する場合についての考慮がなされていない。
すなわち、RFIDリーダライタ装置の送受信部、例えばアンテナの通信可能範囲は、学用鞄の内部および学用鞄の外部の双方に広がっているため、検出したICタグが、学用鞄の内部に収容されているものなのか、あるいは学用鞄の外部に置かれているものなのかを特定できないという問題がある。そのため、検出対象あるいは管理対象であるICタグが取り付けられた書類等を確実に識別して管理することができない。
上述したようにNFC等を含むRFID技術を用いる場合は、通信に使用する電磁波の指向性が重要視される。しかしながら、特許文献1に記載されている従来のRFIDリーダライタ装置の送受信部、例えばアンテナの通信範囲は、ほぼ全方位に広がっているため、所望の検出対象あるいは管理対象となるICタグ等を特定することができない場合が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、検出対象あるいは管理対象となるICタグ等のデータキャリアが取り付けられた物品等を確実に特定することが可能であり、特に、前記RFIDリーダライタ装置が取り付けられた鞄等の収容体の内部にある、データキャリアが取り付けられた物品等と、前記収容体の外部にある、データキャリアが取り付けられた物品等とを確実に識別して管理することができ、かつNFC環境下であっても同様の性能を有したRFIDリーダライタ装置を提供することにある。
本発明によれば、データキャリアと、電磁誘導により非接触で通信を行うRFIDリーダライタ装置であって、前記リーダライタ装置は、第一の面および第二の面を有する板状体あるいはシート状体からなるアンテナユニットを具備してなり、前記アンテナユニットの前記第一の面側に第一のループ導線を配し、かつ前記第二の面側に第二のループ導線を配したRFIDリーダライタ装置が得られる。
本発明のRFIDリーダライタ装置は、前記アンテナユニットの両面、すなわち前記アンテナユニットのおもて面と前記アンテナユニットの裏面の各々に前記ループ導線、例えば導線をループ状に巻回して形成した平面コイル等を配してなり、各々の前記ループ導線は独立して機能し、電磁誘導により、ICタグあるいは非接触ICカード等の前記データキャリアと通信を行うよう構成された前記アンテナユニットを具備したものが好適であり、これにより、前記アンテナユニットのおもて面に配した前記ループ導線が検出するデータキャリアと、前記アンテナユニットの裏面に配したループ導線が検出するデータキャリアとを区別することができる。
本発明によれば、前記アンテナユニットは、前記アンテナユニットの厚さ方向の中央部に配した、第一の面および第二の面を有する板状あるいはシート状の金属層と、前記金属層の前記第一の面上に配した、板状あるいはシート状の第一の磁性層と、前記金属層の前記第二の面上に配した、板状あるいはシート状の第二の磁性層とを有し、前記第一の磁性層および前記金属層ならびに前記第二の磁性層からなる層状体を、前記第一のループ導線および前記第二のループ導線で挟持したサンドイッチ構造からなる前記RFIDリーダライタ装置が得られる。
本発明のRFIDリーダライタ装置は、一定の厚さを有した板状あるいはシート状の前記金属層の両面、すなわち前記金属層のおもて面上と、前記金属層の裏面上の各々に、板状あるいはシート状の磁性層、例えば樹脂材料に磁性粉末を分散させて形成した磁性シート等を配して、前記金属層を挟み込んだ前記層状体を構成するとともに、前記層状体の両面、すなわち前記層状体のおもて面上と、前記層状体の裏面上の各々に、前記ループ導線を配して、前記層状体を挟持したサンドイッチ構造からなる前記アンテナユニットを具備したものが好適であり、これにより、前記磁性層は、例えば前記アンテナユニットの周辺に金属等が存在した場合であっても、前記金属等との電磁気干渉を回避することができるとともに、前記磁性層と前記金属層とからなる前記層状体は、前記層状体のおもて面上に配したループ導線と、前記層状体の裏面上に配したループ導線との電磁気干渉を防ぐ磁気シールド効果をもたらすことができる。すなわち前記アンテナユニットのおもて面に配した前記ループ導線による電磁波の放射を、前記層状体の磁気シールド効果により、前記アンテナユニットの裏面方向には拡大させず、前記アンテナユニットのおもて面方向にのみ拡大させることができる。同様に、前記アンテナユニットの裏面に配した前記ループ導線による電磁波の放射を、前記層状体の磁気シールド効果により、前記アンテナユニットのおもて面方向には拡大させず、前記アンテナユニットの裏面方向にのみ拡大させることができる。
本発明によれば、前記第一の磁性層の厚さ方向の投影面積および前記第二の磁性層の厚さ方向の投影面積は、前記金属層の厚さ方向の投影面積以上の大きさを有し、かつ前記第一のループ導線および前記第二のループ導線は、前記第一の磁性層の厚さ方向の投影面および前記第二の磁性層の厚さ方向の投影面ならびに前記金属層の厚さ方向の投影面の内部にある前記RFIDリーダライタ装置が得られる。
本発明のRFIDリーダライタ装置は、板状またはシート状の前記磁性層の面部分が、板状またはシート状の前記金属層の面部分に等しいか、あるいはそれより大きく、かつ前記ループ導線の外径が、前記金属層の面部分および前記磁性層の面部分に収まる大きさを有した前記アンテナユニットを具備したものが好適であり、これにより、前記磁気シールド効果を向上させることができる。
本発明によれば、前記アンテナユニットは、前記第一のループ導線と前記第一の磁性層の間に、第一のスペーサを配し、および/または前記第二のループ導線と前記第二の磁性層の間に、第二のスペーサを配した前記RFIDリーダライタ装置が得られる。
本発明のRFIDリーダライタ装置は、前記ループ導線と前記磁性層を離間するためのスペーサを、前記ループ導線と前記磁性層の間に配した前記アンテナユニットを具備したものが好適であり、これにより、前記磁気シールド効果を調整することができる。
本発明によれば、前記第一のスペーサおよび前記第二のスペーサは、非磁性体材料であって、かつ絶縁体材料からなる前記RFIDリーダライタ装置が得られる。
本発明のRFIDリーダライタ装置は、前記スペーサの材質として、非磁性体材料であって、かつ絶縁体材料であるもの、例えばプラスチック等を用いた前記アンテナユニットを具備したものが好適であり、これにより、前記スペーサが、前記ループ導線および/または前記磁性層および/または金属層に与える電磁気的な影響を抑止することができる。
本発明によれば、前記データキャリアと前記RFIDリーダライタ装置の前記アンテナユニットとの通信可能範囲は、前記第一のループ導線によって設定される前記アンテナユニットの前記第一の面側から遠方へ向かう領域と、かつ前記第二のループ導線によって設定される前記アンテナユニットの前記第二の面側から遠方へ向かう領域とからなり、前記第一の面側から遠方へ向かう領域と、前記第二の面側から遠方へ向かう領域とが重複しない前記RFIDリーダライタ装置が得られる。
本発明のRFIDリーダライタ装置は、二つの前記ループ導線によって設定される前記通信可能範囲の各々が前記アンテナユニットの厚さ方向であって、互いに反対の向きにある空間領域に存在し、各々の通信可能範囲が重複しないように構成した前記アンテナユニットを具備するのが好適であり、これにより、前記データキャリアと前記アンテナユニットのおもて面側で行う通信と、前記データキャリアと前記アンテナユニットの裏面側で行う通信は、互いに干渉せず、独立した状態で行なうことができる。
本発明によれば、前記データキャリアとの通信の際、前記アンテナユニットの前記第一の面側とで行う通信と、前記アンテナユニットの前記第二の面側とで行う通信の各々を、別々に実行する前記RFIDリーダライタ装置が得られる。
本発明のRFIDリーダライタ装置は、前記アンテナユニットのおもて面側で検出可能な、前記データキャリアが取り付けられた前記物品等と、前記アンテナユニットの裏面側で検出可能な、前記データキャリアが取り付けられた前記物品等を切り換えて検出するよう構成して、前記データキャリアとの通信を実行するようにした前記アンテナユニットを具備するのが好適であり、前記アンテナユニットを挟んで対峙する、二つの空間領域にある前記通信可能範囲のうちのいずれかに限定して、前記データキャリアを検出して管理することができる。
本発明によれば、前記データキャリアとの通信の際、前記アンテナユニットの前記第一の面側とで行う通信と、前記アンテナユニットの前記第二の面側とで行う通信の双方を、同時に実行する前記RFIDリーダライタ装置が得られる。
本発明のRFIDリーダライタ装置は、前記アンテナユニットのおもて面側で検出可能な、前記データキャリアが取り付けられた前記物品等と、前記アンテナユニットの裏面側で検出可能な、前記データキャリアが取り付けられた前記物品等を同時に検出するよう構成して、前記データキャリアとの通信を実行するようにした前記アンテナユニットを具備するのが好適であり、前記アンテナユニットを挟んで対峙する、二つの空間領域にある前記通信可能範囲の双方にある前記データキャリアをリアルタイムで検出して管理することができる。
本発明によれば、リーダライタ装置として振舞うリーダライタエミュレーション機能、および非接触ICカードとして振舞うカードエミュレーション機能、ならびに任意の通信機器と通信を行う端末間通信機能を具備した前記RFIDリーダライタ装置が得られる。
本発明のRFIDリーダライタ装置は、上述した構成の前記アンテナユニットを具備し、またNFCにも対応したものであって、本発明のRFIDリーダライタ装置の本来の機能である、前記データキャリアを検出して、情報の読み取りおよび書き込みを行ない、通常のリーダライタ装置として振舞うリーダライタエミュレーション機能に加えて、前記RFIDリーダライタ装置に内蔵された記憶手段に記録された情報を、これとは異なる他のリーダライタ装置によって読み取られる、あるいは前記他のリーダライタ装置によって前記記憶手段に情報を書き込まれる存在に成り代わり、あたかも前記RFIDリーダライタ装置が、非接触ICカードであるかのように振舞うカードエミュレーション機能と、NFCに対応した任意の通信機器、例えば携帯電話と通信を行うことができる端末間通信機能とを具備するのが好適であり、これにより、検出対象あるいは管理対象となる、前記データキャリアが取り付けられた物品等を確実に識別し、効率よく管理することができる。
なお、ここで述べている、RFID(Radio Frequency Identification)とは、ID情報を埋め込んだデータキャリアと、電磁波等を用いて非接触で情報のやりとりを行う固体識別に関する技術のことを指す。したがって本発明のRFIDリーダライタ装置とは、上述のRFID技術を用いて、前記データキャリアに記録されている情報を読み取りあるいは書き込む装置のことをいう。また、ここで表記したデータキャリアとは、例えば非接触ICカード、ICタグ、無線タグ、RFIDタグ、非接触ICタグ、あるいはトランスポンダ等を指す。
本発明は、検出対象あるいは管理対象となるICタグ等のデータキャリアが取り付けられた物品等を確実に特定することが可能であり、特に、異なる状況下に置かれている前記物品等、例えば前記RFIDリーダライタ装置が取り付けられた鞄等の収容体の内部にある、前記データキャリアが取り付けられた前記物品等と、前記収容体の外部にある、前記データキャリアが取り付けられた前記物品等とを確実に識別して管理することができ、かつNFC環境下であっても同様の性能を有したRFIDリーダライタ装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のRFIDリーダライタ装置に係るアンテナユニットの構造を示す概略図である。図1(a)は、アンテナユニットの第一の面を示す平面図、図1(b)は、アンテナユニットの側断面を示す図、および図1(c)は、アンテナユニットの第二の面を示す平面図である。
図1に示すように、本発明のRFIDリーダライタ装置に係るアンテナユニット2は板状体あるいはシート状体からなるものであって、一定の厚さを有した板状あるいはシート状の金属層4の両面、すなわち金属層4の第一の面であるおもて面と、金属層4の第二の面である裏面の各々の面上に、板状あるいはシート状の第一の磁性層5および第二の磁性層6を配して、前記金属層4を挟み込んだ層状体を構成し、前記層状体の両面、すなわち前記層状体のおもて面上と、前記層状体の裏面上の各々に、第一のループ導線7および第二のループ導線8を配して、前記層状体を挟持したサンドイッチ構造を有している。
第一のループ導線7および第二のループ導線8は、例えばポリイミド等の絶縁フィルム上に形成された導体金属箔膜、あるいはFR−4グレードのプリント基板面上に形成された導体金属箔膜等を、渦巻きコイル状にエッチング加工するなどして形成してもよいし、これら以外にも、ポリエチレンテレフタレート(PET)基材等の絶縁フィルム上に複数回巻回加工した銅線等を、接着等により固定するなどしてもよく、特に限定されず、公知のループ導線を用いてよい。
金属層4は、アルミや銅等の金属材料を用いるのがよい。
また、第一の磁性層5および第二の磁性層6は、磁性体として軟磁性材料を用いるのが好適であり、ゴム系樹脂等からなるバインダ中に、前記軟磁性材料の磁性粉末、溶剤、および添加剤等を加えて作製される、柔軟性を有するシート状の磁性層であってもよいし、あるいはフェライト等の焼結体からなる板状の磁性層であってもよい。
前記第一の磁性層5および前記第二の磁性層6は、例えば前記アンテナユニット2の周辺に金属等が存在した場合であっても、前記金属等との電磁気干渉を回避することができるとともに、前記第一の磁性層5および前記第二の磁性層6と前記金属層4とからなる前記層状体は、前記層状体のおもて面上に配した前記第一のループ導線7と、前記層状体の裏面上に配した前記第二のループ導線8との電磁気干渉を防ぐ磁気シールド効果をもたらす。
前記磁気シールド効果は、金属層4に使用される金属材料あるいは金属層4の厚さ、第一の磁性層5および第二の磁性層6に使用される磁性体材料の透磁率等の磁気特性あるいは磁性層の厚さ等によって異なる。したがって、これらの材料あるいは厚さは、使用されるアプリケーションに合わせ、費用を含め考慮し選定することが好ましい。
また、第一のループ導線7と第一の磁性層5を離間、あるいは第二のループ導線8と第二の磁性層6を離間して、磁気シールド効果を調整するための、第一のスペーサ9および第二のスペーサ10を用いるとなおよい。第一のスペーサ9および第二のスペーサ10は、非磁性体材料であって、かつ絶縁体材料である、例えばプラスチック材料等であるのがよい。また、第一のスペーサ9は、第一のループ導線7と第一の磁性層5との間、および/または第二のスペーサ10は、第二のループ導線8と第二の磁性層6との間に配された、プラスチック単体の板状体あるいはシート状体であってよいが、第一のループ導線7あるいは第二のループ導線8を作製する際に用いた、絶縁フィルム等の基材をそのままスペーサとして用いてもよい。
また、金属層4の厚さ方向の投影面積「A」、第一の磁性層5の厚さ方向の投影面積「B」、第二の磁性層6の厚さ方向の投影面積「C」、第一のループ導線7の外径「D」、および第二のループ導線8の外径「E」の大きさは、(「B」または「C」)≧「A」>(「D」または「E」)の順番となるようにするのが好ましい。すなわち第一の磁性層5あるいは第二の磁性層6の面部分が、金属層4の面部分に等しいか、あるいはそれより大きく、かつ第一のループ導線7あるいは第二のループ導線8の外径が、金属層4の面部分と、第一の磁性層5あるいは第二の磁性層6の面部分に収まる大きさであるのがよい。
図2は、本発明のRFIDリーダライタ装置に係るアンテナユニットとデータキャリアとの通信可能範囲を示した概略図である。ただし、図2は、アンテナユニット2の厚さ方向のみの通信可能範囲を例示している。
アンテナユニット2の第一の面側、すなわちおもて面側に配した第一のループ導線7による電磁波の放射は、アンテナユニット2のおもて面側から遠方へ向かう放射と、アンテナユニット2の裏面側から遠方へ向かう放射の二つに区分されるが、そのうち後者は、上述したように、第一の磁性層5および金属層4による磁気シールド効果によりアンテナユニット2の裏面側には及ばない。したがって、アンテナユニット2の第一の面側、すなわち第一のループ導線7によって設定される通信可能範囲は、図2に示したアンテナユニット2の第一の面の上方にのみ存在する第一の通信可能範囲11である。
同様に、アンテナユニット2の第二の面側、すなわち裏面側に配した第二のループ導線8による電磁波の放射は、アンテナユニット2の裏面側から遠方へ向かう放射と、アンテナユニット2のおもて面側から遠方へ向かう放射の二つに区分されるが、そのうち後者は、上述したように、第二の磁性層6および金属層4の磁気シールド効果によりアンテナユニット2のおもて面側には及ばない。したがって、アンテナユニット2の第二の面側、すなわち第二のループ導線8によって設定される通信可能範囲は、図2に示したアンテナユニット2の第二の面の下方にのみ存在する第二の通信可能範囲12である。
なお、実際の電磁波の放射は、図2に例示したアンテナユニット2の厚さ方向のみにあるわけではなく、アンテナユニット2の長さ方向および幅方向にも拡散している。しかし、上述したように、第一のループ導線7と第二のループ導線8が挟持する層状体の面部分を、第一のループ導線7あるいは第二のループ導線8の外径よりも相対的に大きくすることにより、先の電磁波の拡散を抑制し、放射する電磁波がアンテナユニット2の厚さ方向に向かうよう指向性を高めることができる。
この結果、第一のループ導線7による電磁波の放射分布と、第二のループ導線8による電磁波の放射分布は、重複する部分がなくなり、第一の通信可能範囲11と第二の通信可能範囲12は、アンテナユニット2を挟んで相対する位置に、互いが重複しないで存在することになる。したがって、アンテナユニット2のおもて面側で行う通信と、アンテナユニット2の裏面側で行う通信は、互いに干渉せず、独立した状態で行なうことができる。
図3は、本発明のRFIDリーダライタ装置の実施の形態を示すブロック図である。
本発明のRFIDリーダライタ装置1は、少なくともリーダライタ制御ユニット3とアンテナユニット2から構成される。リーダライタ制御ユニット3は、外部装置、例えば上位装置(図示せず)とのコマンド送受信を行なうための、あるいはブザー等の発音装置(図示せず)、LEDやLCD等の表示装置(図示せず)等を駆動するための外部I/O回路23と、RFIDリーダライタ装置1の内部で使用する電源電圧を発生するための電源回路21と、RFIDリーダライタ装置1全体を制御するための制御回路19と、前記制御回路19の動作プログラムおよびデータを保存するためのメモリ回路20と、データキャリア(図示せず)に対して送信する信号の変調、および前記データキャリアから受信する信号を復調するための第一の変調復調回路15および第二の変調復調回路16を備える。
アンテナユニット2は、第一のアンテナ整合回路13および第二のアンテナ整合回路14を備え、第一のアンテナ整合回路13は、前記リーダライタ制御ユニット3の内部の前記第一の変調復調回路15と接続され、第二のアンテナ整合回路14は、前記リーダライタ制御ユニット3の内部の前記第二の変調復調回路16と接続されている。第一のアンテナ整合回路13は、少なくとも第一のループ導線7を含むものからなり、インピーダンス整合を行なう。第二のアンテナ整合回路14は、少なくとも第二のループ導線8を含むものからなり、インピーダンス整合を行なう。なお、第一のアンテナ整合回路13および第二のアンテナ整合回路14は、アンテナユニット2に具備させるのが好ましいが、リーダライタ制御ユニット3に具備させるようにしてもよい。
リーダライタ制御ユニット3の制御回路19は、アンテナユニット2の第一の面側、すなわちアンテナユニット2のおもて面側で通信を行なうために、第一の変調復調回路15に接続された第一のアンテナ整合回路13を制御し、かつアンテナユニット2の第二の面側、すなわちアンテナユニット2の裏面側で通信を行なうために、第二の変調復調回路16に接続された第二のアンテナ整合回路14を制御する。
なお、リーダライタ制御ユニット3の電源回路21を駆動する電源は、電池等をリーダライタ制御ユニット3に内蔵した方式を用いたものであってもよいし、商用電源等の外部から給電される方式を用いたものであってもよい。
また、本発明のRFIDリーダライタ装置1のリーダライタ制御ユニット3は、二つの変調復調回路を具備する代わりに、一つの変調復調回路とアンテナ切替回路を具備したものであってもよい。
図4は、本発明のRFIDリーダライタ装置の他の実施の形態を示すブロック図である。
図4に示すように、リーダライタ制御ユニット3は、第三の変調復調回路18とアンテナ切替回路17を具備したものから構成され、前記アンテナ切替回路17は、アンテナユニット2に備えられた第一のアンテナ整合回路13および第二のアンテナ整合回路14と接続され、これらの回路切り替えを行なう。制御回路19は、第三の変調復調回路18およびアンテナ切替回路17の各々に接続され、これらを制御するものである。ただし、図4に示したRFIDリーダライタ装置1は、第三の変調復調回路18とアンテナ切替回路17を、図3に示したRFIDリーダライタ装置1の第一の変調復調回路15と第二の変調復調回路16に置き換えた以外は、図3に示したRFIDリーダライタ装置1と同様の構成のものである。
このように、データキャリアと通信を行なう際、アンテナユニット2のおもて面側の通信可能範囲と、アンテナユニット2の裏面側の通信可能範囲とが重複せず、アンテナユニット2の厚さ方向の中央部を境にして相反する向きに広がる通信可能範囲を有するアンテナユニット2を具備し、かつ前記アンテナユニット2のおもて面側の通信可能範囲を設定する第一のループ導線7からなる第一のアンテナ整合回路13と、前記アンテナユニット2の裏面側の通信可能範囲を設定する第二のループ導線8からなる第二のアンテナ整合回路14の各々を、リーダライタ制御ユニット3の制御回路19によって独立して制御することにより、意図しない位置にあるデータキャリアの情報を誤って読み取ってしまうことを防ぐことができる。
以下、本発明のRFIDリーダライタ装置の実施例について図面を用いて説明する。
本実施例で用いたRFIDリーダライタ装置は、図3に示したブロック図に基づく回路構成を有したものであり、検出対象となるデータキャリアとして、少なくとも記憶手段と送受信部を有し、電磁誘導にて通信を行なうICタグを使用するものである。また、RFIDリーダライタ装置とICタグとが行う通信の搬送周波数は、13.56MHzである。さらにRFIDリーダライタ装置は、NFCに対応しており、リーダライタ装置として振舞うリーダライタエミュレーション機能、および非接触ICカードとして振舞うカードエミュレーション機能、ならびに任意の通信機器と通信を行う端末間通信機能を具備している。また、電源として、RFIDリーダライタ装置に内蔵した電池を用いている。
図5は、本発明のRFIDリーダライタ装置を用いた物品管理システムの一実施例を示す説明図である。
RFIDリーダライタ装置が管理する物品は、医師が往診時に携行する医療鞄27の内部に収容される、あるいは医療鞄27の外部に置かれている、例えば注射器等の複数の医療器具26や、治療薬等が入れてある複数の薬包25である。各々の医療器具26や薬包25には、自身を識別するための情報が記録された記憶手段を内蔵したICタグ24が、粘着剤等によって貼り付けられ固定されている。
医療鞄27の内部の任意の箇所には、RFIDリーダライタ装置のリーダライタ制御ユニット(図示せず)が取り付けられ、医療鞄27の表面の特定箇所(図5では、医療鞄27の右側面)にはアンテナユニット2が取り付けられている。アンテナユニット2の第一の面側、すなわちアンテナユニット2のおもて面側は、医療鞄27の外部にあるICタグ24と通信を行い、前記ICタグ24が取り付けられた医療器具26や薬包25を識別して管理するものである。また、アンテナユニット2の第二の面側、すなわちアンテナユニット2の裏面側は、医療鞄27の内部にあるICタグ24と通信を行い、前記ICタグ24が取り付けられた医療器具26や薬包25を識別して管理するものである。
また、医療鞄27の表面のうち、アンテナユニット2が取り付けられていない部分には、ゴム系樹脂からなるバインダ中に、磁性紛末、溶剤および添加剤等を加えて作製された柔軟性を有する磁性シートを外被として用い、アンテナユニット2の裏面側から放射される電磁波を医療鞄27の外部に漏れないようにするとよい。これにより、アンテナユニット2の裏面側の通信可能範囲を医療鞄27の内部のみに限定するようにしている。
さらに、リーダライタ制御ユニットの制御回路により、アンテナユニット2のおもて面側で行なう通信と、アンテナユニット2の裏面側で行なう通信とを別々に行なうことで、医療鞄27の内部にある医療器具26や薬包25と、医療鞄27の外部にある医療器具26や薬包25のいずれかに限定して管理することができる。また、アンテナユニット2のおもて面側で行なう通信と、アンテナユニット2の裏面側で行なう通信とを同時に行なうことで、医療鞄27の内部にある医療器具26や薬包25と、医療鞄27の外部にある医療器具26や薬包25とをリアルタイムで管理することができる。
このような構成とすることにより、医療鞄27の内部の任意の箇所に取り付けられたリーダライタ制御ユニットの制御回路は、アンテナユニット2のおもて面側とアンテナユニット2の裏面側の通信を制御し、医療鞄27の内部にあるICタグ24が取り付けられた医療器具26や薬包25と、医療鞄27の外部にあるICタグ24が取り付けられた医療器具26や薬包25とを明確に区別して検出することができる。
なお、上述したRFIDリーダライタ装置が実行する処理は、すなわちNFC環境下における、リーダライタ装置として振舞うリーダライタエミュレーション機能に基づくものに相当している。
次に、RFIDリーダライタ装置が具備するNFCに対応した機能のうち、非接触ICカードとして振舞うカードエミュレーション機能に基づく実行処理について説明する。ここで説明するカードエミュレーション機能に基づく実行処理とは、本実施例で示したRFIDリーダライタ装置が、他のリーダライタ装置28の検出対象あるいは管理対象へと成り代わってなされる処理を意味する。
医療鞄27の内部の任意の箇所に取り付けられているリーダライタ制御ユニットのメモリ回路には、医療鞄27の内部に収容された医療器具26や薬包25に関する品名や数量等の詳細な情報が記録されている。他のリーダライタ装置28は、本実施例のRFIDリーダライタ装置と通信を行なうための送受信部、例えば送受信アンテナ29を具備し、これを用いて、医療鞄27の内部の任意の箇所に取り付けられたリーダライタ制御ユニットのメモリ回路に記録されている情報の読み取り、および前記メモリ回路への情報の書き込みを行なうことができる。このとき、本実施例のRFIDリーダライタ装置は、アンテナユニット2のおもて面側で、前記他のリーダライタ装置28と通信を行う。
なお、前記他のリーダライタ装置28と本実施例のRFIDリーダライタ装置との通信は、医療器具26や薬包25に取り付けられるICタグ24と本実施例のRFIDリーダライタ装置とが通信する場合と同様に、13.56MHzの搬送周波数を用いた電磁誘導によるものである。
前記他のリーダライタ装置28は、例えば病院等の施設内に設置され、医療鞄27を保管することができる机やロッカー等の任意の箇所に配置した前記送受信アンテナ29を介して、本実施例のRFIDリーダライタ装置と通信を行なう。そして、本実施例のRFIDリーダライタ装置は、医療鞄27の内部の任意の箇所に取り付けられているリーダライタ制御ユニットのメモリ回路に記録されている情報と、他のリーダライタ装置28に内蔵された記憶手段に記録されている情報、あるいは前記他のリーダライタ装置28に接続されている上位装置(図示せず)の記憶手段に記録されている情報との比較処理を行なう。この比較処理によって、例えば、医療鞄27を管理する医者等の管理者が、往診等で医療器具26や薬包25が収容された医療鞄27を持ち歩きする際、医療鞄27に収納されるべき医療器具26や薬包25が適正なものであるか、あるいは必要な数量が確保されているかどうかを確認することができる。
すなわち、医療鞄27の表面の任意の箇所に、ブザー等の発音装置、あるいはLEDやLCD等の表示装置を付設し、これらと医療鞄27の内部の任意の箇所に取り付けられているリーダライタ制御ユニット内の外部I/O回路とを接続した構成とすることにより、本実施例のRFIDリーダライタ装置は、医者等の医療鞄27の管理者に対し、RFIDリーダライタ装置自身が判断した情報を、聴覚的あるいは視覚的に提供することができる。したがって、医者等の医療鞄27の管理者は、例えば往診先へ出向く前に、他人の手を煩わせることなく、医療器具26や薬包25の不備をなくし、効率的な診療を行なうことができる。
なお、他のリーダライタ装置28の送受信アンテナ29の設置場所は、特に制限されず、上述した机やロッカーに以外に、病院等の施設内の診察室等への出入りを制限するゲート等に設置してもよい。
次に、RFIDリーダライタ装置が具備するNFCに対応した機能のうち、任意の通信機器、例えば携帯電話30と通信を行う端末間通信機能に基づく実行処理について説明する。
本実施例のRFIDリーダライタ装置は、上述した他のリーダライタ装置28以外にも、NFCに対応した任意の通信機器、例えば携帯電話30とも通信することができる。これにより、例えば、医療鞄27の内部の任意の箇所に取り付けられているリーダライタ制御ユニットのメモリ回路に記録されている情報を、携帯電話30の記憶手段に取り込むことができる。あるいは逆に、携帯電話30の記憶手段に記録されている情報を、RFIDリーダライタ装置へ送信することもできる。このとき、RFIDリーダライタ装置は、アンテナユニット2のおもて面側で、前記携帯電話30と通信を行う。なお、この場合の通信も、先の場合と同様に、13.56MHzの搬送周波数を用いた電磁誘導によるものである。
したがって、医療鞄27の管理者は、例えば医療鞄27を手元に置いていない場合であっても、医療鞄27の内部に収容されている、医療器具26や薬包25に関する情報を、常時携えている携帯電話30を利用することによって確認することができる。その結果、利便性の高い、医療器具26や薬包25の管理および運用が可能となる。
なお、本発明のRFIDリーダライタ装置は、例示した医療鞄に取り付けて使用する以外にも、物品保管装置、例えば冷凍庫等に取り付けて、前記冷凍庫の扉の開閉操作を行なわなくとも、前記冷凍庫の内部に収納された、ICタグ等のデータキャリアが取り付けられた物品を管理する等、他のアプリケーションにも幅広く利用できる。
以上、実施例を用いて、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なしえるであろう各種変形、修正もまた本発明に含まれることは勿論である。
本発明は、特定の非接触ICカードやICタグ、あるいはトランスポンダ等のデータキャリアを検出し管理する、RFID管理システム技術分野での利用が可能であり、特に、近距離無線通信規格である、NFC等に準拠した通信技術分野での利用が可能である。
本発明のRFIDリーダライタ装置に係るアンテナユニットの構造を示す概略図、図1(a)は、アンテナユニットの第一の面を示す平面図、図1(b)は、アンテナユニットの側断面を示す図、および図1(c)は、アンテナユニットの第二の面を示す平面図。 本発明のRFIDリーダライタ装置に係るアンテナユニットとデータキャリアとの通信可能範囲を示した概略図。 本発明のRFIDリーダライタ装置の実施の形態を示すブロック図。 本発明のRFIDリーダライタ装置の他の実施の形態を示すブロック図。 本発明のRFIDリーダライタ装置を用いた物品管理システムの一実施例を示す説明図。
符号の説明
1 RFIDリーダライタ装置
2 アンテナユニット
3 リーダライタ制御ユニット
4 金属層
5 第一の磁性層
6 第二の磁性層
7 第一のループ導線
8 第二のループ導線
9 第一のスペーサ
10 第二のスペーサ
11 第一の通信可能範囲
12 第二の通信可能範囲
13 第一のアンテナ整合回路
14 第二のアンテナ整合回路
15 第一の変調復調回路
16 第二の変調復調回路
17 アンテナ切替回路
18 第三の変調復調回路
19 制御回路
20 メモリ回路
21 電源回路
23 外部I/O回路
24 ICタグ
25 薬包
26 医療器具
27 医療鞄
28 他のリーダライタ装置
29 送受信アンテナ
30 携帯電話

Claims (9)

  1. データキャリアと、電磁誘導により非接触で通信を行うRFIDリーダライタ装置であって、
    前記リーダライタ装置は、第一の面および第二の面を有する板状体あるいはシート状体からなるアンテナユニットを具備してなり、
    前記アンテナユニットの前記第一の面側に第一のループ導線を配し、かつ前記第二の面側に第二のループ導線を配したことを特徴とするRFIDリーダライタ装置。
  2. 前記アンテナユニットは、前記アンテナユニットの厚さ方向の中央部に配した、第一の面および第二の面を有する板状あるいはシート状の金属層と、
    前記金属層の前記第一の面上に配した、板状あるいはシート状の第一の磁性層と、
    前記金属層の前記第二の面上に配した、板状あるいはシート状の第二の磁性層とを有し、
    前記第一の磁性層および前記金属層ならびに前記第二の磁性層からなる層状体を、前記第一のループ導線および前記第二のループ導線で挟持したサンドイッチ構造からなることを特徴とする請求項1記載のRFIDリーダライタ装置。
  3. 前記第一の磁性層の厚さ方向の投影面積および前記第二の磁性層の厚さ方向の投影面積は、前記金属層の厚さ方向の投影面積以上の大きさを有し、
    かつ前記第一のループ導線および前記第二のループ導線は、前記第一の磁性層の厚さ方向の投影面および前記第二の磁性層の厚さ方向の投影面ならびに前記金属層の厚さ方向の投影面の内部にあることを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載のRFIDリーダライタ装置。
  4. 前記アンテナユニットは、前記第一のループ導線と前記第一の磁性層の間に、第一のスペーサを配し、
    および/または前記第二のループ導線と前記第二の磁性層の間に、第二のスペーサを配したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のRFIDリーダライタ装置。
  5. 前記第一のスペーサおよび前記第二のスペーサは、非磁性体材料であって、かつ絶縁体材料からなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のRFIDリーダライタ装置。
  6. 前記データキャリアと前記RFIDリーダライタ装置の前記アンテナユニットとの通信可能範囲は、前記第一のループ導線によって設定される前記アンテナユニットの前記第一の面側から遠方へ向かう領域と、かつ前記第二のループ導線によって設定される前記アンテナユニットの前記第二の面側から遠方へ向かう領域とからなり、
    前記第一の面側から遠方へ向かう領域と、前記第二の面側から遠方へ向かう領域とが重複しないことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のRFIDリーダライタ装置。
  7. 前記データキャリアとの通信の際、前記アンテナユニットの前記第一の面側とで行う通信と、前記アンテナユニットの前記第二の面側とで行う通信の各々を、別々に実行することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のRFIDリーダライタ装置。
  8. 前記データキャリアとの通信の際、前記アンテナユニットの前記第一の面側とで行う通信と、前記アンテナユニットの前記第二の面側とで行う通信の双方を、同時に実行することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のRFIDリーダライタ装置。
  9. リーダライタ装置として振舞うリーダライタエミュレーション機能、および非接触ICカードとして振舞うカードエミュレーション機能、ならびに任意の通信機器と通信を行う端末間通信機能を具備したことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のRFIDリーダライタ装置。
JP2008295556A 2008-11-19 2008-11-19 Rfidリーダライタ装置 Active JP5201677B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008295556A JP5201677B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 Rfidリーダライタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008295556A JP5201677B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 Rfidリーダライタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010122878A true JP2010122878A (ja) 2010-06-03
JP5201677B2 JP5201677B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=42324167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008295556A Active JP5201677B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 Rfidリーダライタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5201677B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014120834A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Nec Tokin Corp 平面アンテナ及びその製造方法
JP2020178366A (ja) * 2020-07-20 2020-10-29 株式会社バンダイ 玩具
JP2022036158A (ja) * 2020-07-20 2022-03-04 株式会社バンダイ 玩具

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0575338A (ja) * 1991-09-13 1993-03-26 Nippondenso Co Ltd アンテナ装置
JPH0580148A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Sharp Corp 非接触情報伝達装置
JP2003309500A (ja) * 2002-04-16 2003-10-31 Sony Corp 通信システム、中継装置、その方法およびそのプログラム
JP2004213582A (ja) * 2003-01-09 2004-07-29 Mitsubishi Materials Corp Rfidタグ及びリーダ/ライタ並びに該タグを備えたrfidシステム
JP2008259200A (ja) * 2007-03-28 2008-10-23 Inside Contactless 非接触型集積回路をnfc素子に結合するための方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0575338A (ja) * 1991-09-13 1993-03-26 Nippondenso Co Ltd アンテナ装置
JPH0580148A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Sharp Corp 非接触情報伝達装置
JP2003309500A (ja) * 2002-04-16 2003-10-31 Sony Corp 通信システム、中継装置、その方法およびそのプログラム
JP2004213582A (ja) * 2003-01-09 2004-07-29 Mitsubishi Materials Corp Rfidタグ及びリーダ/ライタ並びに該タグを備えたrfidシステム
JP2008259200A (ja) * 2007-03-28 2008-10-23 Inside Contactless 非接触型集積回路をnfc素子に結合するための方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014120834A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Nec Tokin Corp 平面アンテナ及びその製造方法
JP2020178366A (ja) * 2020-07-20 2020-10-29 株式会社バンダイ 玩具
JP7002609B2 (ja) 2020-07-20 2022-01-20 株式会社バンダイ 玩具
JP2022036158A (ja) * 2020-07-20 2022-03-04 株式会社バンダイ 玩具
JP7296445B2 (ja) 2020-07-20 2023-06-22 株式会社バンダイ 玩具

Also Published As

Publication number Publication date
JP5201677B2 (ja) 2013-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4234167B2 (ja) Rfidタグ付物品収容ケースおよびrfidシステム
JP4088797B2 (ja) Rfidタグ
JP5913773B2 (ja) 近距離無線通信に使用するアンテナおよび携帯式電子機器
JP4232474B2 (ja) 通信機能付き電子機器
US8604995B2 (en) Shielding of portable consumer device
US9837718B2 (en) Display arrangement and method for fabrication of a display arrangement
JP5146876B2 (ja) Rfidアンテナ装置、rfidタグ及びrfidタグ機能付きの携帯電子端末
US20070090954A1 (en) RFID security system and methods
JP2007241789A (ja) 無線タグリーダ/ライタ、通信装置及び通信システム
KR20160084278A (ko) 무선충전용 차폐유닛 및 이를 포함하는 무선전력 충전모듈
JP4109274B2 (ja) 非接触icカード通信調整板及び非接触icカードケース
JP5201677B2 (ja) Rfidリーダライタ装置
JP4578728B2 (ja) 携帯型機器
KR102199392B1 (ko) 항금속 효과를 가지는 rfid 카드
JP5955901B2 (ja) 無線通信のためのタッチ操作を容易にする方法、電子機器およびコンピュータ・プログラム
JP5715663B2 (ja) ハンディアンテナ、棚卸装置、棚卸システム及び棚卸方法
JP2010147913A (ja) 近距離無線通信端末
KR100747508B1 (ko) 양방향 인식이 가능한 rfid tag 및 그 rfidtag를 포함하는 시스템
JP3866575B2 (ja) データキャリア構造
JP2005346549A (ja) 非接触icカード通信防止装置及び非接触icカードケース
JP2004295378A (ja) 非接触icカード
TW201136017A (en) Radio frequency identification tag module
JP2012134808A (ja) 非接触通信媒体及び電子機器
JPH0220395A (ja) 情報カード
JP2013187636A (ja) 注文端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5201677

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250