JP5146876B2 - Rfidアンテナ装置、rfidタグ及びrfidタグ機能付きの携帯電子端末 - Google Patents

Rfidアンテナ装置、rfidタグ及びrfidタグ機能付きの携帯電子端末 Download PDF

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この発明は、RFIDアンテナ装置、RFIDタグ及びRFIDタグ機能付きの携帯電子端末に係り、詳しくは、RFIDシステムを利用する際、リーダ/ライタ装置と非接触の通信を行うためのRFIDアンテナ装置、RFIDタグ及びRFIDタグ機能を搭載した携帯電子端末に関する。
近年、RFID(Radio Frequency Identification;無線周波数識別)システムを利用するRFIDタグとして、RFIDアンテナと、メモリを備えるICチップとを搭載して、リーダ/ライタ装置と非接触でデータ通信を行う非接触ICカードが注目されている。このデータ通信には、例えば、13.56MHz帯が利用され、この周波数帯に適合できるアンテナとして、非接触ICカードとリーダ/ライタ装置とには、それぞれ、薄型でループ状のアンテナが使用される。非接触ICカードには、電池を内蔵する電池型と、FeliCaカード(登録商標)のように、電池を内蔵していない無電池型とがある。
図11に示すように、無電池型の非接触ICカード1では、近接して相対向するリーダ/ライタ装置2側のループ状のアンテナ(RWアンテナ)3から発生した電磁波を受けると、電磁誘導の原理で、非接触ICカード1側のループ状のアンテナ(RFIDアンテナ)4に電流が発生し、RFIDアンテナ4に接続されたICチップ5が動作する構成となっている。上記ICチップ5は、RWアンテナ3から放射される磁力線(電磁波)Φによって同時に伝えられるコントロールボード6からの各種コマンドを受信、解析、処理して、メモリからデータを読み取り、あるいは、メモリ内のデータを書替え、この処理結果に基づいて、RWアンテナ3から受け取る電磁波を変調(負荷変調)することで、RFIDアンテナ4からリーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ3に応答する。
このように、非接触ICカードは、従来の磁気カードや接触ICカード等のように、リーダ/ライタ装置に挿入する必要がなく、「かざす」だけでデータを送受信できることから、磁気カードや接触ICカードに代わり、交通機関の自動改札機、会社や自宅等の入退出管理、電子マネー、クレジットカード、キャッシュカードや物品管理等多様な分野で幅広くに利用されてきている。
このようなRFIDタグ(非接触ICカード)の機能に着目して、RFIDタグの機能を携帯電話機等の携帯電子端末に搭載して融合する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、RFIDアンテナとICタグ等を搭載して、外部のリーダ/ライタ装置との間で非接触の通信を行うことができるRFIDタグ機能付きの携帯電子端末が開示されている。従来のこの種の携帯電子端末は、図12に示すように、下部筐体7に設けられた電池蓋付きの図示せぬ電池パック収納部内に、ICタグ等が搭載された図示せぬ印刷基板と、ICタグに接続されたループ状のRFIDアンテナ8と、RFIDアンテナ8の中空部分に対向して配置された金属製の図示せぬ電池パックとが収納又は配置される構成となっている。しかしながら、このような構成では、携帯電子端末とリーダ/ライタ装置2との間での非接触通信中に発生する磁力線により、電池パックの金属部に渦電流が発生し、通信性能が劣化する虞があるため、これを防止するために、下部筐体7には、電池パックの面の大きさと略同等の大きさの磁性シート9が、RFIDアンテナ8の中空部分を介して、電池パックと略重なる態様で、電池蓋の内面側に貼り付けられている。
ところで、RFIDアンテナ8とRWアンテナ3との間の距離的通信限界A(図12)は、それ以上に離れると、リーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ3から届く電磁波が弱まり、携帯電子端末のRFIDアンテナ8側で、動作に必要な起電力が得られなくなる通信飛距離として定義される。
しかしながら、渦電流防止目的の磁性シート9を備えるRDIFタグ構成では、通信可能領域(距離的通信限界A)内であっても、RFIDアンテナ8とRWアンテナ3とが接近し過ぎると、携帯電子端末側のRFID機能が応答しているにも関わらず、リーダ/ライタ装置2側がその応答を受信できなくなる、いわゆる通信不可領域(NULL)Bが出現又は顕在化し、通信不可領域Bを超えて、さらに接近すると、再び、通信が可能になる、という局部的近接通信障害が起こり得ることが、実験やシミュレーション等で確認されている。
この種の局部的近接通信障害は、従来の比較的厚型の携帯電子端末では、RFIDアンテナとRWアンテナとの間に、厚みのある筐体や搭載部品やクリアランスが介在するので、構造上、RFIDアンテナとRWアンテナとが通信不可領域まで接近することは起こり得ない(あるいは、起こり難い)ため、無視できる問題であった。
しかしながら、近年、携帯電子端末の技術開発は、軽量化薄型化の方向に進んでいる。この種の軽量化薄型化は、筐体の薄肉化、搭載部品の薄厚化、クリアランスの狭小化によって達成されるので、携帯電子端末の軽量薄型化が進むと、携帯電子端末側のRFIDアンテナとリーダ/ライタ装置側のRWアンテナとが、通常の利用姿態でも、通信不可領域にまで接近して、局部的近接通信障害に直面する場面が増加することが予想される。このような局部的近接通信障害が多発すると、円滑な処理を妨げ、ユーザに不快感を与えることになるので、不都合である。
特許文献1には、携帯電子端末とリーダ/ライタ装置とが近接して非接触通信を行う場合に、この共振周波数が、渦電流防止目的の磁性シートの影響を受けてリーダ/ライタ装置単体での共振周波数からずれてしまい、このずれが大きいと通信ができなくなってしまうという不都合を、磁性シートがRWアンテナに近接するとき、RWアンテナと重なる磁性シート部分の一部を切り欠くことで、緩和できることが記載されている。
特許第4011610号公報
ところで、磁性シートの切欠き面積が同一でも、磁性シートの切欠き部位と重なる筐体内の部位に、金属部品が配置されているか否かで、金属部品が配置されていても、金属部品が、プリント配線基板か板金か電池パックであるか等で、金属部品の集積度や大きさ等で、近接通信の品質に与える影響度が異なることが実験等により確認されている。そして、切欠き面積の広狭及び切欠き部位と重なる金属部品の顕われ方如何によっては、ときに、RWアンテナ側のインダクタンスを低下させ、局部的近接通信障害の軽減に貢献できるし、ときに、渦電流に起因する電磁ノイズ(渦電流ノイズ)が優ると、通信特性の劣化助長につながることも確認されている。一般に、磁性シートの電磁的影響力が増すと、RWアンテナ側のインダクタンスを高める傾向にあり、逆に、金属部材の電磁的影響力が増せば、RWアンテナ側のインダクタンスを低下させる傾向にある。
例えば、図13は、この出願に係る発明者等の実験により得られた、リーダ/ライタ装置2(RWアンテナ3)側のアンテナ端に現われる携帯電子端末(RFIDアンテナ8)からの応答波形(電圧)を示す波形図である。同図(a)は、通信可能領域A内にあって、通信不可領域Bにまで近づいていない携帯電子端末からの応答波形、同図(b)は、通信不可領域Bまで接近した携帯電子端末からの応答波形(NULL)、また、同図(c)は、携帯電子端末が通信不可領域Bを超えて、さらに、リーダ/ライタ装置2(RWアンテナ3)に接近したときの応答波形を示している。図13の波形図(a)、(b)、(c)から明らかなように、通信不可領域(NULL)Bを堺に、応答波形が、位相反転していることが判る。
このような通信不可領域Bが出現するのは、磁性シート9が、RWアンテナ3に近接し過ぎると、アンテナの結合度(RWアンテナ3側のインダクタンス)を高め、近接通信系の共振周波数が、RWアンテナ3単独の共振周波数からずれてしまうためである、と考えられる。
このような実験結果に基づいて考察すれば、特許文献1に記載の磁性シートの切欠き構造では、磁性シートの背面側で、切欠き部位と重なる筐体内の部位に、金属パッドが配置されているため、局部的近接通信障害をある程度軽減できても、負の副次的効果として、切欠き部位からリークする渦電流ノイズに起因する、広範囲の通信障害が発生する虞がある。
また、携帯電子機器の機種により、金属部品の配列や形状等、筐体内部構造が異なるため、近接通信の劣化を防止するためには、機種ごとに異なる形状・大きさに切欠かれた磁性シートを用意しなければならず、あるいは、筐体内における金属部品の配列や位置を変更しなければならず、携帯電子機器開発における設計の自由度を狭めるので、不都合である。さらに、携帯電子機器が、交通乗車券や電子マネー等として幅広く利用できるようにするために、RFIDタグ機能の汎用化が進められており、そのためにも、RFIDアンテナ装置の送信特性の改善及び渦電流ノイズの一層の低減化が望まれている。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、渦電流ノイズを防止できると共に、非接触近接通信の妨げとなる通信不可領域(NULL)も排除でき、この結果、携帯電子端末の薄型構造に起因する、とくに、リーダ/ライタ装置側の読み取り特性の劣化を防止することができるRFIDアンテナ装置、RFIDタグ及びRFIDタグ機能を搭載した携帯電子端末を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、薄型でループ状の第1のアンテナと、該第1のアンテナの一面を該第1のアンテナの実体部分を構成するループ線まで含めて覆う磁性シートとを備え、RFIDシステムを利用する際、前記第1のアンテナをリーダ/ライタ装置が備えるループ状の第2のアンテナに近づけて、前記リーダ/ライタ装置と非接触の通信を行うためのRFIDアンテナ装置に係り、前記磁性シートは、前記第1のアンテナの実体部分である前記ループ線を覆う領域のうち、前記利用の際に、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとのループ線同士が交差して相互に重なる領域が、全部又は部分的に削除されていることを特徴としている。
この発明の第2の構成は、RFIDシステムを構成するリーダ/ライタ装置からのコマンドを解析し、処理し、応答するためのICチップと、該ICチップに接続された薄型でループ状の第1のアンテナと、該第1のアンテナの一面を該第1のアンテナの実体部分を構成するループ線まで含めて覆う磁性シートとを備え、前記RFIDシステムを利用する際、前記第1のアンテナをリーダ/ライタ装置が備えるループ状の第2のアンテナに近づけて、前記リーダ/ライタ装置と非接触でデータ通信を行うためのRFIDタグに係り、前記磁性シートは、前記第1のアンテナの実体部分である前記ループ線を覆う領域のうち、前記利用の際に、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとのループ線同士が交差して相互に重なる領域が、削除されていることを特徴としている。
この発明の第3の構成は、RFIDシステムを構成するリーダ/ライタ装置からのコマンドを解析し、処理し、応答するためのICチップと、該ICチップに接続された薄型でループ状の第1のアンテナと、該第1のアンテナの一面を該第1のアンテナの実体部分を構成するループ線まで含めて覆う態様で、内部回路基板と前記第1のアンテナとの間に介挿された磁性シートとを備えてなると共に、前記RFIDシステムを利用する際、前記第1のアンテナをリーダ/ライタ装置が備えるループ状の第2のアンテナに近づけて、前記リーダ/ライタ装置と非接触でデータ通信を行うためのRFIDタグ機能付きの携帯電子端末に係り、前記磁性シートは、前記第1のアンテナの実体部分である前記ループ線を覆う領域のうち、前記利用の際に、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとのループ線同士が交差して相互に重なる領域が、全部又は部分的に削除されていることを特徴としている。
この発明の構成によれば、利用の際に、RFIDアンテナ装置側の磁性シートが、リーダ/ライタ装置側の第2のアンテナに近接すると、第2のアンテナ側のインダクタンスが増加するが、相対向するアンテナ同士が重なる部位である2アンテナ重合領域に対応する磁性シート部分が、全部又は部分的に削除された分、第2のアンテナ側のインダクタンスの増加を抑えることができる。
加えて、2アンテナ重合領域に対応する磁性シート部分が、全部又は部分的に削除されると、リーダ/ライタ装置側の第2のアンテナは、削除部分と重なる金属の電磁的影響力が現われることによるインダクタンス低減効果により、さらに、第2のアンテナ側のインダクタンスの増加を抑えることができる。つまり、磁性シートが第2のアンテナに近接することによる第2のアンテナ側のインダクタンスの増加が、磁性シートの削除によるインダクタンスの減少分と、削除部分と重なる金属によるインダクタンスの減少分とで抑えられるので、共振周波数の大きなずれを抑えることができ、局部的近接通信障害を惹き起こす通信不可領域(NULL)を一段と確実に排除できる。
磁性シートの大きな削除は、渦電流ノイズのリーク通路となるので、好ましくないが、ここで、(第2のアンテナ側に電磁的影響力を与えることができる)一番近いところで削除部分と重なる金属は、渦電流ノイズを発生させるプリント配線基板や電池パック等の金属部品ではなく、2次元的な広がりを有さない線状部材の集まりであることから、渦電流ノイズを生じさせない第1のアンテナを構成する金属ループ線である。加えて、第1のアンテナを構成する金属ループ線は、プリント配線基板や電池パック等の金属部品と較べて、リーダ/ライタ装置(第2のアンテナ)により近い位置に配置されているので、第2のアンテナ側のインダクタンス低減効果は、後方配置の金属部品よりも大となる。それゆえ、第2のアンテナ側のインダクタンス低減効果が大となる分、磁性シートの削除面積を小さく設定でき、第1のアンテナを構成する金属ループ線によって、後方に配置された金属部品の電磁的影響力を排除することができるので、渦電流ノイズを一段と確実に防止できる。
それゆえ、携帯電子端末の薄型構造に起因する、とくに、リーダ/ライタ装置側の読み取り特性の劣化を防止することができる。それゆえ、各種のRFIDシステムに適用でき、交通乗車券や電子マネー等として多様かつ広範に活用できる。
この発明の最良の形態としてのRFIDアンテナ装置10は、例えば、図1に示すように、薄型でループ状のRFIDアンテナ(第1のアンテナ)11と、RFIDアンテナ11を覆う態様で、RFIDアンテナ11の一面に貼り付けられた透磁率の高い磁性シート12とからなる。この磁性シート12には、RFIDシステムを利用する際に、RFIDアンテナ11とリーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ(第2のアンテナ)3とが相互に重なる2アンテナ重合領域に対応する磁性シート部分が、全部又は部分的に削除されている。図1の図示例では、ループ状の両アンテナ11、3が交差することで生じる4箇所の2アンテナ重合領域に対応する磁性シート部分が、全部切り取られて、4個の切欠き部13、13、…が形成されている。
この構成によれば、通信の妨げとなる渦電流ノイズと通信不可領域との両方を排除できる。それゆえ、リーダ/ライタ装置2側の読み取り特性の劣化を防止することができる。また、磁性シート12の削除部分に対応して、どのような金属部品が配置されようとも、削除部分に対応する金属部品とRWアンテナ3との間には、RFIDアンテナ11が介在しているので、当該金属部品とRWアンテナ3との間で磁気的相互作用が働くことはなく、それゆえ、携帯電子機器開発における設計の自由度を向上させることもできる。
実施形態1
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態であるRFIDタグ機能付きの携帯電話機に実装されるRFIDアンテナ装置とリーダ/ライタ装置の概略構成を分解して示す斜視図、図2は、同RFIDアンテナ装置の構成を示す平面図であると共に、RFIDシステムを利用する際に、同RFIDアンテナ装置とリーダ/ライタ装置側のRWアンテナとが重なった状態を示す図、また、図3は、同RFIDアンテナ装置の構成を示す断面図である。
また、図4は、表側から見た同携帯電話機の表側外観構成を示す斜視図、図5は、裏側から見た同携帯電話機の外観構成を示す斜視図、また、図6は、裏蓋が取り外されて一部内部構造が見える同携帯電話機の外観構成を示す斜視図である。
まず、図4乃至図6を参照して、装置全体の概略構成について説明する。この形態の携帯電話機14は、これらの図に示すように、上部筐体15と下部筐体16とがヒンジ部17を介して折畳み自在に結合されて全体として薄型に構成されている。
上部筐体15には、表示パネル18や図示せぬスピーカ等が搭載されている。また、下部筐体16には、カメラ部19、図示せぬマイクロホン、キー操作部、制御部及び無線部等が搭載されていて、図示せぬ電池パックも収納されている。上記下部筐体16は、カメラ部19、電池パック、及び主回路基板(マザーボード)等のプリント配線基板20等を収納装着するためのフロントケース21と、カメラ窓19a付きのリアカバー22と、電池パック交換用の開閉蓋23とから構成されている。
上記フロントケース21は、例えばABS樹脂等の合成樹脂フレームと金属板とから構成されていて、外表面には、各種の弾力キーからなる操作パネル24が貼着されている。フロントケース21の図6中上半部には、カメラ部19等の機構部、及び制御部や無線部を構成するLSI等の各種電子部品や各種金属部品が搭載実装されたプリント配線基板20等が収納されている。また、開閉蓋23に対応するフロントケース21の図6中下半部には、電池パックを収納するための電池パック収納部が設けられている。
また、上記リアカバー22の内表面には、図6に示すように、RFIDアンテナ装置10が貼着されて実装されている。このRFIDアンテナ装置10は、図1乃至図3、及び図6に示すように、ループ状のRFIDアンテナ(第1のアンテナ)11と、このRFIDアンテナ11を覆う態様で、RFIDアンテナ11の背面(プリント配線基板20側の面)に貼り付けられた透磁率の高い磁性シート12とから概略構成されている。
RFIDアンテナ11は、樹脂基板上に、概略矩形のループをなす銅等の金属ループ線25、25、…が所定の巻き数で多重に形成されたシート状の送受信装置であり、RFIDシステムの入出力装置として、例えば、コンビニストアや駅の自動改札機等に設置されたリーダ/ライタ装置2のRWアンテナ(第2のアンテナ)3から発生した電磁波を受け、電磁誘導の作用で、リーダ/ライタ装置2に対して応答するために用いられる。ここで、RFIDアンテナ11には、図3に示すように、プリント配線基板20上に実装されたICチップ(ICタグ)20aと着脱自在に接続するための図示せぬ接続端子(パッド)が設けられている。なお、リアカバー22の外表面には、図5に示すように、RFIDシステムを利用する際の便宜のため、対向するリーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ3との適正位置関係の目印となる位置合せマークMが形成されている。
磁性シート12は、樹脂層の中に軟磁性粉末を混入させたシート状の軟磁性材料で、磁界は軟磁性シート12を突き抜けることができず、その表面又は内部を通って元に戻るループを描くため、RFIDアンテナ11とリーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ3との間の非接触通信に対する金属部品や金属部材の渦電流干渉を防止するためだけでなく、磁束密度を高めて通信感度を高めるためにも用いられる。
この実施形態では、磁性シート12は、RFIDアンテナ11の外周形状に合わせて概略矩形に裁断されていて、次述する切欠き部13、13、…の部位を除けば、RFIDアンテナ11を確実に被覆できるように、RFIDアンテナ11の外径寸法と同等か幾分大き目の外形寸法に形成されている。
磁性シート12には、RFIDシステムを利用する際に、図1に示すように、RFIDアンテナ11とリーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ3とが相互に交差して重なり合う2アンテナ重合領域に対向する4箇所の部位が、概略全部切り取られて、4個の切欠き部13、13、…が形成されている(図1、図2及び図6)。なお、切欠き部13、13、…は、2アンテナ重合領域に完全に対応している必要なく、2アンテナ重合領域の周辺部を含めても良い。設計上及び作成上、切欠き部13、13、…2アンテナ重合領域のみに限定するのは非現実的であるからである。
次に、上記構成の携帯電話機14の動作について説明する。
上記構成の携帯電話機14を用いて、例えば、コンビニストアや駅の自動改札機等で、RFIDシステムを利用する際には、リアカバー22の外表面に付された位置合せマークM(図5)を頼りに、RFIDアンテナ11(RFIDアンテナ装置10)を(コンビニストアや駅の自動改札機等に設置されている)リーダ/ライタ装置2のRWアンテナ3(図1)に近づける。
RFIDアンテナ11が、通信可能領域A内(図12参照)に進入すると、相対向するリーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ3が発する、例えば、13.56MHz帯の電磁波を受け、この電磁波により、RFIDアンテナ11に電流が誘起されて、RFIDアンテナ11に接続されたICチップ(ICタグ)20aが動作する。ICチップ20aは、RWアンテナ3から放射される電磁波によって同時に伝えられるコントロールボード6からの各種コマンドを受信、解析、処理して、メモリからデータを読み取り、あるいは、メモリ内のデータを書替え、この処理結果に基づいて、RWアンテナ3から受け取る電磁波を変調(負荷変調)することで、RFIDアンテナ11からリーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ3に応答する。
図7は、携帯電話機14とリーダ/ライタ装置2との間の非接触近接通信中に、リーダ/ライタ装置2(RWアンテナ3)側のアンテナ端に現われる携帯電話機14(RFIDアンテナ11)からの応答波形(電圧)を示す波形図である。
同図(a)は、通信可能領域A(図12参照)内にあって、通信飛距離B(図12に示す通信不可領域Bに相当する近接距離)の外にある携帯電話機14からの応答波形、同図(b)は、通信飛距離Bまで接近した携帯電話機14からの応答波形、また、同図(c)は、携帯電話機14が通信飛距離Bを超えて、さらに、リーダ/ライタ装置2(RWアンテナ3)に接近したときの応答波形を示している。
図7から明らかなように、通信飛距離Bの外側と内側とで位相反転はなくなり、この結果、通信不可(NULL)が解消されていることが判る。
このように、この実施形態によれば、利用の際に、RFIDアンテナ装置10側の磁性シート12が、リーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ3に近接すると、RWアンテナ3側のインダクタンスが増加するが、相対向するアンテナ3、11同士が重なる部位である2アンテナ重合領域に対応する磁性シート部分(切欠き部13、13、…)が、全部切り欠かれた分、RWアンテナ3側のインダクタンスの増加を抑えることができる。
加えて、2アンテナ重合領域に対応する磁性シート部分(切欠き部13、13、…)が、全部切り欠かれると、リーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ3は、切欠き部13、13、…と重なる金属の電磁的影響力が現われることによるインダクタンス低減効果により、さらに、RWアンテナ3側のインダクタンスの増加を抑えることができる。つまり、磁性シート12がRWアンテナ3に近接することによるRWアンテナ3側のインダクタンスの増加が、磁性シート12の切欠きによるインダクタンスの減少分と、切欠き部13、13、…と重なる金属によるインダクタンスの減少分とで抑えられるので、共振周波数の大きなずれを抑えることができ、局部的近接通信障害を惹き起こす通信不可領域(NULL)Bを一段と確実に排除できる。
磁性シート12の大きな切抜きは、渦電流ノイズのリーク通路となるので、好ましくないが、ここで、(RWアンテナ3側に電磁的影響力を与えることができる)一番近いところで切欠き部13、13、…と重なる金属は、渦電流ノイズを発生させるプリント配線基板20上に実装された金属部材ではなく、渦電流ノイズを発生させないRFIDアンテナ11を構成する金属ループ線25、25、…である。加えて、RFIDアンテナ11を構成する金属ループ線25、25、…は、プリント配線基板20に実装された金属部材と較べて、リーダ/ライタ装置(RWアンテナ3)により近い位置に配置されているので、RWアンテナ3側のインダクタンス低減効果は、後方に配置された金属部材よりも大となる。
それゆえ、RWアンテナ3側のインダクタンス低減効果が大となる分、磁性シート12の切欠き面積を小さく設定でき、RFIDアンテナ11を構成する金属ループ線25、25、…によって、後方に配置された金属部材の電磁的影響力を排除することができるので、渦電流ノイズを一段と確実に防止できる。
それゆえ、携帯電話機14の薄型構造に起因する、とくに、リーダ/ライタ装置2側の読み取り特性の劣化を防止することができる。それゆえ、各種のRFIDシステムに適用でき、交通乗車券や電子マネー等として多様かつ広範に活用できる。
また、磁性シート12の切欠き部13、13、…に対応して、どのような金属部材が配置されようとも、切欠き部13、13、…に対応する金属部材とRWアンテナ3との間には、RFIDアンテナ11が介在しているので、当該金属部材とRWアンテナ3との間で磁気的相互作用が働くことはなく、それゆえ、携帯電話機開発における設計の自由度を向上させることもできる。
実施形態2
図8は、この発明の第2の実施形態であるRFIDアンテナ装置とリーダ/ライタ装置の概略構成を分解して示す斜視図である。
一般に、RFIDシステムを利用する際、矩形のRFIDアンテナ11と矩形のリーダ/ライタ装置2側のRWアンテナ3とが相互に交差して重なり合う、いわゆる2アンテナ重合領域は、図2に示すように、RFIDアンテナ11上で4箇所発生する。第1の実施形態で述べた理由により、これら4箇所の2アンテナ重合領域に対応する磁性シートの各部位が、最適の切欠き候補部位となり得る。上述の第1の実施形態では、2アンテナ重合領域に対応する磁性シートの部位が全て切り取られて、4箇所の部位に切欠き部13、13、…を形成するようにしたが、切欠き部の個数は、必ずしも、切欠き候補部位の全てを切り欠くことは要件とされない。形状寸法・素材・巻き数等により、アンテナや磁性シートの特性は変化するので、これらの特性に応じて、あるいは、実験結果に基づいて、切欠き部の個数を決めることができる。
例えば、この第2の実施形態では、図8に示すように、磁性シート12a内の4箇所の切欠き候補部位のうち、2箇所の部位に切欠き部13a、13aが設けられている。なお、図8において、図1に示す構成部分と同一の各部には、同一符号を付し、また、対応する各部には、添え字を付して、その説明を省略する。
この第2の実施形態によっても、アンテナ特性や磁性シートの磁性特性の如何により、上述の第1の実施形態で述べたと略同様の効果を得ることができる。
実施形態3
図9は、この発明の第3の実施形態であるRFIDアンテナ装置の構成を示す平面図であると共に、RFIDシステムを利用する際に、同RFIDアンテナ装置とリーダ/ライタ装置側のRWアンテナとが重なった状態を示す図である。
上述の第1の実施形態では、図2に示すように、2アンテナ重合領域に対応する磁性シートの各部位(切欠き候補部位)の全面積を切り取り、切欠き部13、13、…を形成するようにしたが、必ずしも、切欠き候補部位の全面積が、切り取られる必要はなく、部分的な切欠きであっても良い。形状寸法・素材・巻き数等により、アンテナや磁性シートの特性は変化するので、これらの特性に応じて、あるいは、実験結果に基づいて、各切欠き候補部位の全体に対する切欠き率を決めることができる。
例えば、この第3の実施形態では、磁性シート12b内の切欠き候補部位の全面積のうち、略半分の面積が切り欠かれて切欠き部13b、13bが設けられている。
この第3の実施形態によっても、アンテナ特性や磁性シートの磁性特性の如何により、上述の第1の実施形態で述べたと略同様の効果を得ることができる。
実施形態4
図10は、この発明の第4の実施形態であるRFIDアンテナ装置の構成を示す平面図であると共に、RFIDシステムを利用する際に、同RFIDアンテナ装置とリーダ/ライタ装置側のRWアンテナとが重なった状態を示す図である。
この第4の実施形態では、図10に示すように、RFIDアンテナが、外周側に配置された第1のRFIDアンテナ11aと、内周側に配置された第2のRFIDアンテナ11bとの2重アンテナとして構成されている。第1のRFIDアンテナ11aと第2のRFIDアンテナ11bとは、所定幅の間隙Wによって離隔されて配置されている。それゆえ、この第4の実施形態では、第1のRFIDアンテナ11a部分と第2のRFIDアンテナ11b部分と間隙W部分とが、切欠き部13、13、…と部分的に重なる構成となっている。上記間隙Wから、渦電流に起因する電磁ノイズにより、第1及び第2のRFIDアンテナ11a、11bが影響を受けるにしても、互いに逆方向に影響を受けるため、アンテナ全体としては、影響が相殺されて、電磁障害を防止することができる。
それゆえ、この第4の実施形態によっても、上述の第1の実施形態で述べたと略同様の効果を得ることができる。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、RFIDアンテナの形状は、矩形に限らず、閉ループを形成している限り、他の多角形や円形等の任意の形状でも良く、直線部分や曲線部分からなる任意の異形でも良い。また、2アンテナ重合領域に対応する磁性シート部分が全部又は部分的に削除されて、切欠き部(削除部分)が形成されている限り、必要に応じて、2アンテナ重合領域以外の領域にも切欠き部(削除部分)を設けても良い。また、上述の携帯電話機に限らず、例えばPDA(携帯情報端末)等の携帯電子端末に、この発明のRFIDアンテナ装置を実装してRFIDタグ機能を備えるようにしても良い。また、携帯電子端末のみならず、カード型やラベル型等の各種形状・各種用途のRFIDタグに、この発明のRFIDアンテナ装置を組み込むようしても良い。例えば、カード型RFIDタグであるFeliCaカード(登録商標)に、この発明のRFIDアンテナ装置を組み込むようしても良いまた、この発明は。電池を内蔵していない無電池型のRFIDタグ(機能)に限らず、電池を内蔵する電池型のRFIDタグ(機能)にも適用できる。
この発明は、携帯電話機に限らず、例えばPDA(携帯情報端末)等の携帯電子端末に広く適用できる。また、カード型やラベル型等の各種形状・各種用途のRFIDタグに適用できる。
この発明の第1の実施形態であるRFIDタグ機能付きの携帯電話機に実装されるRFIDアンテナ装置とリーダ/ライタ装置の概略構成を分解して示す斜視図である。 同RFIDアンテナ装置の構成を示す平面図であると共に、RFIDシステムを利用する際に、同RFIDアンテナ装置とリーダ/ライタ装置側のRWアンテナとが重なった状態を示す図である。 同RFIDアンテナ装置の構成を示す断面図である。 表側から見た同携帯電話機の表側外観構成を示す斜視図である。 裏側から見た同携帯電話機の外観構成を示す斜視図である。 裏蓋が取り外されて一部内部構造が見える同携帯電話機の外観構成を示す斜視図である。 同RFIDアンテナ装置の効果を説明するための図で、リーダ/ライタ装置(RWアンテナ)側のアンテナ端に現われる携帯電子端末(RFIDアンテナ)からの応答波形を示す波形図である。 この発明の第2の実施形態であるRFIDアンテナ装置とリーダ/ライタ装置の概略構成を分解して示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態であるRFIDアンテナ装置の構成を示す平面図であると共に、RFIDシステムを利用する際に、同RFIDアンテナ装置とリーダ/ライタ装置側のRWアンテナとが重なった状態を示す図である。 この発明の第4の実施形態であるRFIDアンテナ装置の構成を示す平面図であると共に、RFIDシステムを利用する際に、同RFIDアンテナ装置とリーダ/ライタ装置側のRWアンテナとが重なった状態を示す図である。 RFIDシステムで用いられる従来の無電池型の非接触ICカードの動作原理を説明するための説明図である。 従来のRFIDタグ機能付きの薄型携帯電子端末の問題点を説明するための説明図である。 リーダ/ライタ装置(RWアンテナ)側のアンテナ端に現われる携帯電子端末(RFIDアンテナ)からの応答波形を示す波形図である。
符号の説明
2 リーダ/ライタ装置
3 RWアンテナ(第2のアンテナ)
10 RFIDアンテナ装置
11、11a、11b RFIDアンテナ(第1のアンテナ)
12、12a、12b 磁性シート
13、13a、13b 切欠き部(磁性シートの削除部分)
14 携帯電話機(携帯電子端末)
20a ICチップ

Claims (15)

  1. 薄型でループ状の第1のアンテナと、該第1のアンテナの一面を該第1のアンテナの実体部分を構成するループ線まで含めて覆う磁性シートとを備え、RFIDシステムを利用する際、前記第1のアンテナをリーダ/ライタ装置が備えるループ状の第2のアンテナに近づけて、前記リーダ/ライタ装置と非接触の通信を行うためのRFIDアンテナ装置であって、
    前記磁性シートは、前記第1のアンテナの実体部分である前記ループ線を覆う領域のうち、前記利用の際に、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとのループ線同士が交差して相互に重なる領域が、全部又は部分的に削除されていることを特徴とするRFIDアンテナ装置。
  2. 薄型でループ状の第1のアンテナと、該第1のアンテナの背面を該第1のアンテナの実体部分を構成するループ線まで含めて覆う磁性シートとを備え、RFIDシステムを利用する際、前記第1のアンテナをリーダ/ライタ装置が備えるループ状の第2のアンテナに近づけて、前記リーダ/ライタ装置と非接触の通信を行うためのRFIDアンテナ装置であって、
    前記磁性シートは、前記第1のアンテナの実体部分である前記ループ線を覆う領域のうち、前記利用の際に、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとのループ線同士が交差して相互に重なる領域及びその近傍が、全部又は部分的に削除されていることを特徴とするRFIDアンテナ装置。
  3. 前記磁性シートは、前記削除部分を含めると、前記第1のアンテナの外径寸法と同等以上の外形寸法に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のRFIDアンテナ装置。
  4. 前記RFIDアンテナ装置が、カード型構成に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のRFIDアンテナ装置。
  5. 前記RFIDアンテナ装置が、FeliCaカード構成に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のRFIDアンテナ装置。
  6. RFIDシステムを構成するリーダ/ライタ装置からのコマンドを解析し、処理し、応答するためのICチップと、該ICチップに接続された薄型でループ状の第1のアンテナと、該第1のアンテナの一面を該第1のアンテナの実体部分を構成するループ線まで含めて覆う磁性シートとを備え、
    前記RFIDシステムを利用する際、前記第1のアンテナをリーダ/ライタ装置が備えるループ状の第2のアンテナに近づけて、前記リーダ/ライタ装置と非接触でデータ通信を行うためのRFIDタグであって、
    前記磁性シートは、前記第1のアンテナの実体部分である前記ループ線を覆う領域のうち、前記利用の際に、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとのループ線同士が交差して相互に重なる領域が、削除されていることを特徴とするRFIDタグ。
  7. RFIDシステムを構成するリーダ/ライタ装置からのコマンドを解析し、処理し、応答するためのICチップと、該ICチップに接続された薄型でループ状の第1のアンテナと、該第1のアンテナの背面を該第1のアンテナの実体部分を構成するループ線まで含めて覆う磁性シートとを備え、
    前記RFIDシステムを利用する際、前記第1のアンテナをリーダ/ライタ装置が備えるループ状の第2のアンテナに近づけて、前記リーダ/ライタ装置と非接触でデータ通信を行うためのRFIDタグであって、
    前記磁性シートは、前記第1のアンテナの実体部分である前記ループ線を覆う領域のうち、前記利用の際に、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとのループ線同士が交差して相互に重なる領域及びその近傍が、全部又は部分的に削除されていることを特徴とするRFIDタグ。
  8. 前記磁性シートは、前記削除部分を含めると、前記第1のアンテナの外径寸法と同等以上の外形寸法に形成されていることを特徴とする請求項6又は7記載のRFIDタグ。
  9. 前記RFIDタグが、カード型構成に形成されていることを特徴とする請求項6又は7記載のRFIDタグ。
  10. 前記RFIDタグが、FeliCaカード構成に形成されていることを特徴とする請求項6又は7記載のRFIDタグ。
  11. RFIDシステムを構成するリーダ/ライタ装置からのコマンドを解析し、処理し、応答するためのICチップと、該ICチップに接続された薄型でループ状の第1のアンテナと、該第1のアンテナの一面を該第1のアンテナの実体部分を構成するループ線まで含めて覆う態様で、内部回路基板と前記第1のアンテナとの間に介挿された磁性シートとを備えてなると共に、
    前記RFIDシステムを利用する際、前記第1のアンテナをリーダ/ライタ装置が備えるループ状の第2のアンテナに近づけて、前記リーダ/ライタ装置と非接触でデータ通信を行うためのRFIDタグ機能付きの携帯電子端末であって、
    前記磁性シートは、前記第1のアンテナの実体部分である前記ループ線を覆う領域のうち、前記利用の際に、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとのループ線同士が交差して相互に重なる領域が、全部又は部分的に削除されていることを特徴とするRFIDタグ機能付きの携帯電子端末。
  12. RFIDシステムを構成するリーダ/ライタ装置からのコマンドを解析し、処理し、応答するためのICチップと、該ICチップに接続された薄型でループ状の第1のアンテナと、該第1のアンテナの背面を該第1のアンテナの実体部分を構成するループ線まで含めて覆う態様で、内部回路基板と前記第1のアンテナとの間に介挿された磁性シートとを備えてなると共に、
    前記RFIDシステムを利用する際、前記第1のアンテナをリーダ/ライタ装置が備えるループ状の第2のアンテナに近づけて、前記リーダ/ライタ装置と非接触でデータ通信を行うためのRFIDタグ機能付きの携帯電子端末であって、
    前記磁性シートは、前記第1のアンテナの実体部分である前記ループ線を覆う領域のうち、前記利用の際に、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとのループ線同士が交差して相互に重なる領域及びその近傍が、全部又は部分的に削除されていることを特徴とするRFIDタグ機能付きの携帯電子端末。
  13. 前記磁性シートは、前記削除部分を含めると、前記第1のアンテナの外径寸法と同等以上の外形寸法に形成されていることを特徴とする請求項11又は12記載のRFIDタグ機能付きの携帯電子端末。
  14. 端末筐体の内面に前記第1のアンテナが貼着され、かつ、該第1のアンテナの背面に前記磁性シートが貼着されることで、前記内部回路基板に前記磁性シートが対向配置されていることを特徴とする請求項13記載のRFIDタグ機能付きの携帯電子端末。
  15. 前記携帯電子端末が、RFIDタグ機能付きの携帯電話機であることを特徴とする請求項11又は12記載のRFIDタグ機能付きの携帯電子端末。
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