JP2009088854A - マイクロメカニカル共振器およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マイクロメカニカル共振器100は、高誘電体基板2と、フレーム部4と、電極6,8とを備える。フレーム部4は、端部10,12と、端部10,12の間で振動可能に支持される共振ビーム14とを有する。電極6は、共振ビーム14に対して静電気力を及ぼすための対向部16,18と、対向部16,18を支持する脚部20とを有する。フレーム部4および電極6,8は単結晶シリコンで形成される。好ましくは、脚部24の共振ビーム14に対向する側の面は、対向部22の共振ビーム14に対向する面よりも共振ビーム14から離れる方向に後退して形成される。
【選択図】図1
Description
図2は、本実施の形態に係るMEMS共振器の構造を示す平面図である。
図2、図3を参照して、共振ビーム14の断面形状は、高誘電体基板2と垂直な方向の辺14Yが高誘電体基板2と平行な方向の辺14Xよりも長い長方形である。
図2、図4を参照して、共振ビーム14の断面形状は、やはり、高誘電体基板2と垂直な方向の辺14Yが高誘電体基板2と平行な方向の辺14Xよりも長い長方形である。
図6は、クロム層のパターニング後のSOI基板の平面図である。
図7を参照して、基板102は、SOIウェーハであり、第1、第2の単結晶シリコン層104,108の間に絶縁層106が形成されたものである。SOIウェーハは、大きくSIMOX法とはり合わせ法で製造されるものがあるが、いずれの方法によるウェーハでもよい。はり合わせ法で得られるSOIウェーハは、2枚のシリコンウェーハの一方、あるいは、両方を熱酸化により表面に所望の厚みの酸化膜を形成した後にはり合わせて、熱処理によりはり合わせ強度を上げた後、片側から研削と研磨などにより薄膜化を行って、所望の厚みの第2の単結晶シリコン層108を残すものである。以下、第2の単結晶シリコン層108を活性層とも呼ぶ。はり合わせ法は、活性層(第2の単結晶シリコン層108)、絶縁層106の膜厚の自由度が高いという点で、より好ましい。
図9は、図8のIX−IXでの断面図である。
図10を参照して、アルミニウムパターンが存在していない部分では、活性層108が絶縁層106に到達するまで、たとえば、誘導結合型反応性イオンエッチング(ICP−RIE:Inductive Coupled Plasma-Reactive Ion Etching)等による異方性ドライエッチングによって深掘される。エッチング深さは、活性層の厚さに等しく、たとえば12μmである。
図11を参照して、異方性ドライエッチングによってクロムパターンが存在していない部分では、活性層の表面がエッチングされる。このエッチング深さは、たとえば2μmであり、図10で示した深掘エッチングよりも浅い。これにより、電極となる単結晶シリコン層108A,108Cの表面には段差が形成される。また、共振ビームとなる単結晶シリコン層108Bは、表面がエッチングされる。これにより、共振ビームは、後に表面部分に接着されるガラス等の高誘電体基板からわずかに浮いて支持され、また電極の対向部と共振ビームとは厚さが等しくなる。
図12においては、図7,図9,図10,図11とは上下が逆転して示されている。高誘電体基板114は、ガラス基板が好適に用いられるが、他の高誘電体であっても良い。たとえば、ガリウム砒素基板、セラミック基板等を用いることも可能である。
図13において、高誘電体基板114上に単結晶シリコンで形成された共振器が完成した状態が示される。単結晶シリコン層108Cは、図2の電極8の脚部24と対向部22が一体化されたものである。また、単結晶シリコン層108Aは、図2の電極6の脚部20と対向部18が一体化されたものである。また、単結晶シリコン層108Bは、図2の端部10,12に支持されている共振ビーム14である。
図15は、共振ビームと電極の対向部とを拡大して示した走査電子顕微鏡写真である。
図16を参照して、2つの電極6,8には高周波電源から交流電圧VIが印加される。端部12にはコイルLを介して主電圧電源から主電圧VPが印加される。すると、共振ビーム14と電極6,8との間に交番静電気力が発生し、その静電気力によって共振ビーム14が高誘電体基板の表面と平行な面内で振動する。この共振ビーム14の面内振動により、共振ビームと両電極との間の静電容量が変化し、端部10およびキャパシタCを経由して、一方端が接地された抵抗Rの他方端からその静電容量の変化が高周波信号VOとして出力される。
図17を参照して、X−X方向の振動が高誘電体基板2に平行な面内での振動、つまり面内方向の横振動である。そしてZ−Z方向の振動が高誘電体基板2と直交する面内での振動、つまり縦振動である。
図19を参照して、本実施の形態のMEMS共振器は、電極8の形状が最適化されている。すなわち、電極8は、共振ビーム14に対向し、共振ビーム14に対して静電気力を及ぼすための対向部22と、高誘電体基板2上に設けられ対向部22を支持する脚部24とを含む。
Claims (6)
- 高誘電体基板と、
前記高誘電体基板上に設けられる第1、第2の端部と、前記第1、第2の端部の間で振動可能に支持される共振ビームとを有するフレーム部と、
前記共振ビームの前記第1、第2の端部の間に位置する部分に対向し前記共振ビームに対して静電気力を及ぼすための対向部と、前記高誘電体基板上に設けられ前記対向部を支持する脚部とを有する電極とを備え、
前記フレーム部および前記電極は単結晶シリコンで形成される、マイクロメカニカル共振器。 - 前記共振ビームの断面形状は、前記高誘電体基板と垂直な方向の辺が前記高誘電体基板と平行な方向の辺よりも長い長方形である、請求項1に記載のマイクロメカニカル共振器。
- 前記共振ビームは前記高誘電体基板から所定高さだけ離れて前記第1、第2の端部に支持され、
前記電極の脚部は、前記電極の対向部を前記高誘電体基板から前記所定高さ離れるように支持し、
前記電極の対向部の前記高誘電体基板と垂直方向の厚さは、前記共振ビームと等しく、
前記脚部の前記共振ビームに対向する側の第1の面は、前記対向部の前記共振ビームに対向する第2の面よりも前記共振ビームから離れる方向に後退して形成される、請求項1または2に記載のマイクロメカニカル共振器。 - 前記第2の面から前記第1の面までの後退して形成される切込量は、5μm以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロメカニカル共振器。
- 第1、第2の単結晶シリコン層の間に絶縁層が形成されたSOI基板の前記第2の単結晶シリコン層上に第1のマスキングパターンを形成する工程と、
前記第1のマスキングパターンの形成後に第2のマスキングパターンをさらに形成する工程と、
前記第2のマスキングパターンによりマスキングされた領域以外における前記第2の単結晶シリコン層を前記絶縁層まで深掘エッチングする工程と、
前記第2のマスキングパターン除去後に前記第1のマスキングパターンによりマスキングされた領域以外の前記第2の単結晶シリコン層を前記絶縁層にいたる途中まで浅掘エッチングする工程と、
前記第1のマスキングパターン除去後に前記第1のマスキングパターンでマスキングされていた前記第2の単結晶シリコン層の表面部に高誘電体基板を貼り付ける工程と、
前記高誘電体基板貼り付け後に前記第1の単結晶シリコン層および前記絶縁層を除去する工程とを含む、マイクロメカニカル共振器の製造方法。 - 前記第2の単結晶シリコン層により、共振ビームおよび電極が形成され、
前記高誘電体基板は、前記共振ビームおよび電極を支持する、請求項5に記載のマイクロメカニカル共振器の製造方法。
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