JP2009084670A - 酸素ガス吹き込みランス及び溶銑の脱珪処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐用性が高く、従来に比べて多数回の使用が可能であり、製造コストの削減に寄与する酸素ガス吹き込みランスを提供するとともに、該吹き込みランスを使用した溶銑の脱珪処理方法を提供する。
【解決手段】 本発明の酸素ガス吹き込みランスは、溶融金属中に酸素ガスを吹き込むための酸素ガス吹き込みランス1であって、内管2及び外管3からなる2重管構造であり、内管からは酸素ガス、内管と外管との間隙からは炭化水素系ガスが吹き込まれ、ガス吐出口7の近傍の外管外周に成型煉瓦層8が設けられ、当該成型煉瓦層が設けられていない外管の外周には不定形耐火物4が被覆されている。また、本発明の脱珪処理方法は、前記酸素ガス吹き込みランスを溶銑中に浸漬させ、該吹き込みランスの内管から溶銑中に酸素ガスを吹き込むとともに、内管と外管との間隙から炭化水素系ガスを吹き込んで溶銑中の珪素を酸化除去する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、溶融金属を精錬する際に溶融金属中に酸素ガスを吹き込む酸素ガス吹き込みランス、及び、この酸素ガス吹き込みランスを使用した溶銑の脱珪処理方法に関するものである。
近年、鋼材の高級化に伴う燐含有量低下対策或いは製鋼プロセスの合理化を目的として、溶銑の脱燐処理が、転炉または溶銑鍋若しくは混銑車(「トーピードカー」ともいう)などにおいて広く行われている。また、この脱燐処理を効率的に行うために、脱燐処理の前に予め溶銑中の珪素を除去する脱珪処理も行われている。溶銑中の燐及び珪素は酸化反応によって除去されるので、溶銑の脱燐処理及び脱珪処理は、溶銑に酸素ガスや酸化鉄などの酸素源を供給し、酸素源によって溶銑中の燐或いは珪素を酸化除去させている。その際に、反応効率を高める或いは生成するスラグの組成を調整するために、生石灰などのフラックスも添加されている。
溶銑の脱燐処理及び脱珪処理において溶銑に酸素ガスを供給する方法は、大きく分けて2種類に分類される。1つの方法は、溶銑とは非接触の上吹きランスなどから酸素ガスを溶銑浴面に向けて吹き付ける方法、所謂上吹きする方法(「上吹き送酸法」と呼ぶ)である。他の方法は、溶銑中に浸漬させた吹き込みランスや反応容器の底部などに設けた羽口から、溶銑中に酸素ガスを直接吹き込む方法(「吹き込み送酸法」と呼ぶ)である。それぞれの方法には、それぞれの特長があり、吹き込み送酸法の場合には、酸素ガスの添加効率が高い、攪拌力が向上するなどの利点がある一方、浸漬部の熱負荷が大きく、耐用回数が限られるなどの問題がある。これに対して、上吹き送酸法の場合には、上吹きランスへの熱負荷が小さく、長期間にわたって使用できるという利点があるが、酸素ガスの添加効率が低い、攪拌力が得られないなどの問題がある。
酸素ガスを供給する際に、上吹き送酸法とするか、吹き込み送酸法とするかは、上記の特長を考慮して決められるが、例えば混銑車の場合のように、処理容器の形状から上吹き送酸法では反応効率が悪く、吹き込み送酸法を採用せざるを得ないこともある。混銑車の場合には、その容器形状が攪拌・混合されにくく、それに加えて溶銑の収容量に対して開口部が少なく、上吹き送酸法では所望する反応効率が得られないからである。
吹き込み送酸法で使用する吹き込みランスは、前述したように浸漬部の損耗が激しいことから、これを改善する手段が提案されている。例えば、特許文献1には、溶融金属中に浸漬する先端部と、該先端部を保持するホルダー部とからなる吹き込みランスにおいて、前記先端部を単管構造とし、その全表面をカロライズ処理し、更にその外周を耐火物で被覆することにより、吹き込みランス先端部の溶損防止を図る技術が開示されている。また、特許文献2には、吹き込みランスを、外周に耐火物が被覆された2重管構造とし、内管からは精錬剤と酸素ガスを吹き込み、外管からは炭化水素系ガスを吹き込むことで、吹き込みランス先端部の溶損防止を図る技術が開示されている。特許文献2の技術は、炭化水素系ガスは加熱されると分解し、分解する際に吸熱するので、この吸熱を利用して吹き込みランス先端部を冷却するという技術である。
実開平6−6447号公報 特開昭58−221210号公報
しかしながら、上記の従来技術には以下の問題点がある。即ち、溶融金属中に精錬剤とともに酸素ガスを吹き込むに当たり、特許文献1のように、浸漬部をカロライズパイプとしてその周囲を耐火物で被覆する技術においては、供給する酸素源としては酸化鉄が主体であり、酸素ガス比率、つまり総酸素ガス供給量(酸化鉄(酸素ガスに換算)供給量+酸素ガス供給量)に対する酸素ガス供給量の割合は、20〜30%が上限である。酸素ガス比率を高めた場合には、発熱が激しく単管構造では耐え切れない。酸化反応による発熱を有効利用するためには酸素ガス比率は100%が望ましいが、この技術では酸素ガスのみの吹き込みに対する耐用性が十分でない。
また、特許文献2に開示された方法では、炭素水素系ガスの分解吸熱により、吹き込みランス先端部においては冷却が行われるが、炭化水素系ガスの分解による吸熱効果は最先端部つまりガス吐出口の近傍が主であり、吹き込みランスに被覆した耐火物の冷却には寄与しない。従って、耐火物自体の耐用性確保が必要であるが、特許文献2では耐火物の組成を具体的に開示していない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、溶銑などの溶融金属中に酸素ガスを吹き込む酸素ガス吹き込みランスにおいて、耐用性が高く、従来に比べて多数回の使用が可能であり、製造コストの削減に寄与する酸素ガス吹き込みランスを提供するとともに、該吹き込みランスを使用した溶銑の脱珪処理方法を提供することである。
上記課題を解決するための第1の発明に係る酸素ガス吹き込みランスは、溶融金属中に酸素ガスを吹き込むための酸素ガス吹き込みランスであって、内管及び外管からなる2重管構造であり、内管からは酸素ガスが吹き込まれ、内管と外管との間隙からは炭化水素系ガスが吹き込まれ、ランス先端部のガス吐出口近傍の外管外周に成型煉瓦層が設けられ、当該成型煉瓦層が設けられていない外管の外周には不定形耐火物が被覆されていることを特徴とするものである。
第2の発明に係る酸素ガス吹き込みランスは、第1の発明において、前記成型煉瓦層のガス吐出方向と平行な方向の長さが10mm以上で、且つ、ガス吐出方向と垂直な方向の長さが5mm以上であることを特徴とするものである。
第3の発明に係る酸素ガス吹き込みランスは、第1または第2の発明において、前記不定形耐火物は、MgOを10〜50質量%、Cを1〜10質量%含有するAl23 −MgO−C系不定形耐火物、または、MgOを5〜30質量%含有するAl23 −MgO系不定形耐火物であることを特徴とするものである。
第4の発明に係る酸素ガス吹き込みランスは、第3の発明において、前記Al23 −MgO−C系不定形耐火物またはAl23 −MgO系不定形耐火物は、前記吹き込みランスの先端部位に被覆され、この先端部位に続く前記吹き込みランスの胴部には、前記外管の外周にSiO2を10〜40質量%含有するAl23 −SiO2 系不定形耐火物が被覆されていることを特徴とするものである。
第5の発明に係る溶銑の脱珪処理方法は、第1ないし第4の発明の何れか1つに記載された酸素ガス吹き込みランスを溶銑中に浸漬させ、該吹き込みランスの内管から溶銑中に酸素ガスを吹き込むとともに、内管と外管との間隙から炭化水素系ガスを吹き込んで溶銑中の珪素を酸化除去することを特徴とするものである。
本発明によれば、溶融金属中に酸素ガスを吹き込むための酸素ガス吹き込みランスを2重管構造とし、2重管構造の外管に炭化水素系ガスを流し、炭化水素系ガスの分解による吸熱反応を利用して酸素ガス吹き込みランスを冷却するとともに、ランス先端部のガス吐出口近傍の外管外周に成型煉瓦層を設けているので、熱負荷の特に大きくなるランス最先端部のガス吐出口周辺の溶損を大幅に低減することができる。また、前記成型煉瓦層を設けることで、不定形耐火物のみを施工して酸素吹き込みランスを製造する場合に比較して酸素吹き込みランスの強度を確保することが可能となる。また更に、耐スポーリング性を向上させる目的でC(黒鉛)を増量する場合に、不定形耐火物では嵩密度が低下して施工が困難である上にCが偏析しやすくなるという問題があるが、成型煉瓦層ではこのような問題は発生せず、所望する組成の成型煉瓦層を施工することができる。そして、前記成型煉瓦層が設けられていない外管の外周を、耐スポーリング性に優れる、MgOを10〜50質量%、Cを1〜10質量%含有するAl23 −MgO−C系不定形耐火物、または、溶融金属に対する溶損性に優れる、MgOを5〜30質量%含有するAl23 −MgO系不定形耐火物で施工した場合には、損耗速度をより一層低減することが可能となる。その結果、精錬反応に使用する酸素ガスを、高効率で且つ撹拌力を向上可能な方法で長期間にわたって同一の吹き込みランスで添加可能となる。特に、溶銑の脱珪処理で本発明の酸素ガス吹き込みランスを使用することにより、脱珪反応による発熱を有効利用することが可能となる。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明者等は、混銑車に収容された溶銑に酸素ガス吹き込みランスを浸漬させ、該ガス吹き込みランスから酸素ガスを溶銑に吹き込んで行う溶銑の脱珪処理において、ガス吹き込みランスの長寿命化について研究・検討を行った。
その結果、酸素ガス吹き込みランスの外面が金属のままでは溶銑による溶損を抑えることができないことが分かった。また、特許文献1のように外表面をカロライズ処理しても、酸素ガスを大量に吹き込む場合は損耗が著しいため、その効果は少ないことが分かった。即ち、酸素ガス吹き込みランスの耐用性を向上させるためには、少なくとも溶銑中に浸漬させる部位の外表面には、耐火物の被覆層を形成させる必要のあることが分かった。
また、溶銑への浸漬部が単管構造では、耐火物を被覆したとしても耐用性に乏しく、従って、少なくとも2重管構造とし、冷却用の炭化水素系ガスを内管と外管との間隙に流す必要のあることが分かった。これは、炭化水素系ガスが分解する際の吸熱反応により、少なくとも酸素ガス吹き込みランスの最先端部(ガス吐出口部)は冷却され、これにより、最先端部の溶損が抑制されることが確認されたからである。
しかしながら、これらの対策のみでは目的とする耐用性は得られず、炭化水素系ガスの吹き込みによって直接冷却されている最先端部の周辺耐火物の溶損は、以前として長寿命化の障害となっており、更なる耐溶損性の向上が必要であることが分かった。
そこで、これらの損耗を防止する目的で試験を実施した。試験は混銑車に収容された溶銑を脱珪処理する際に使用する酸素ガス吹き込みランスで行った。図1及び図2に試験で使用した各酸素ガス吹き込みランスの概略図を示し、図3に混銑車に収容された溶銑を脱珪処理する状況を示す。
尚、図1(A)は、本発明に係る酸素ガス吹き込みランスの概略断面図で、図1(B)は、図1(A)と直交する方向から見た側面図、図2は、本発明に係る別の酸素ガス吹き込みランスの概略断面図であり、図1及び図2において、符号1は酸素ガス吹き込みランス、2は内管、3は外管、4は耐火物被覆層、7はガス吐出口、8はガス吐出口近傍の外管外周に配置した成型煉瓦層である。耐火物被覆層4は、施工が容易であることから不定形耐火物で構成した。図2に示す酸素ガス吹き込みランス1では、耐火物被覆層4は、先端部側の先端部耐火物被覆層4Aと胴部側の胴部耐火物被覆層4Bとに別れ、それぞれ異なる種類の耐火物で構成されている。その他の構造は両者で同一である。図2の符号1Cは、ガス吐出口7の中心であり、dは、ガス吐出口7の中心1Cからランス先端までの距離である。ここで、成型煉瓦層8としては、中空直円柱形状の、転炉底吹き羽口などで使用されているMgO−C系煉瓦を使用した。試験では、成型煉瓦層8の配置されていない酸素ガス吹き込みランスも使用し、成型煉瓦層8の効果を確認した。尚、図1における成型煉瓦層8のガス吐出方向と平行な方向の長さ(L)を成型煉瓦層8の「長さ」と称し、ガス吐出方向と垂直な方向の長さ(W)を成型煉瓦層8の「幅」と称している。
内管2の内部を酸素ガス(必要に応じて精錬剤)が流れ、内管2と外管3との間隙を炭化水素系ガスが流れ、酸素ガス及び炭化水素系ガスは、酸素ガス吹き込みランス1の先端部のガス吐出口7から溶銑中に吹き込まれるようになっている。図1及び図2に示す酸素ガス吹き込みランス1は、先端部近傍で内管2及び外管3が分岐し、ガス吐出口7がそれぞれ逆方向に開口した、所謂「T字型ランス」である。
また、図3において、5は混銑車、6は溶銑であり、混銑車5に収容された溶銑6に、図1または図2に示す酸素ガス吹き込みランス1の先端部を浸漬させ、内管2から酸素ガスを吹き込み、内管2と外管3との間隙から炭化水素系ガスを吹き込み、溶銑6に脱珪処理を実施している様子を示している。この場合、左右のガス吐出口7を水平方向に向けて酸素ガスを供給する。
この溶銑脱珪処理において、成型煉瓦層8の有無、並びに、耐火物被覆層4の組成、及び先端部耐火物被覆層4Aと胴部耐火物被覆層4Bとの境界位置を変化させ、酸素ガス吹き込みランス1の耐用性を調査した。試験では、混銑車5に収容された約300トンの溶銑6に内管2から30Nm3 /minの流量で酸素ガスを吹き込み、また、内管2と外管3との間隙から3〜4Nm3/minの流量でプロパンガスを吹き込み、脱珪処理した。尚、Nm3は、標準状態における体積に換算した体積を単位m3で示すものである。内管2及び外管3はステンレス鋼鋼管を使用した。この脱珪処理における試験条件を表1に示す。
Figure 2009084670
試験において、図1に示す酸素ガス吹き込みランス1の耐火物被覆層4としては、Al23 −MgO系不定形耐火物及びAl23 −MgO−C系不定形耐火物で試験し、耐火物被覆層4の損耗速度に及ぼす影響を調査した。また、図2に示す酸素ガス吹き込みランス1における先端部耐火物被覆層4Aとしては、Al23 −10質量%MgO−3質量%C系不定形耐火物を用い、胴部耐火物被覆層4BとしてはAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物を用いた。先端部耐火物被覆層4Aと胴部耐火物被覆層4Bとの境界は、(1)溶銑の湯面位置、(2)ガス吐出口7の中心1Cからランス先端までの距離をdとしたときにガス吐出口7の中心1Cから距離(d)の2倍離れた位置(「先端近傍位置」と称す)、(3)この先端近傍位置と湯面位置との中間位置(「中間点位置」と称す)の3水準とした。尚、溶銑の湯面位置とは、スラグ表面ではなく、溶銑そのものの湯面である。試験結果を表2に示す。表2における「平均ランス寿命」とは、1本のランス当たり平均の処理チャージ数である。
Figure 2009084670
表2に示すように、成型煉瓦層8をガス吐出口7の近傍の外管3の外周に配置することにより、耐火物被覆層4が、Al23 −MgO系不定形耐火物であっても、また、Al23 −MgO−C系不定形耐火物であっても、平均ランス寿命が大幅に延長することが確認できた。
成型煉瓦層8の配置によりランス寿命が大幅に延長する理由は、以下の通りである。即ち、成型煉瓦層8は不定形耐火物に比較して緻密であり、耐溶損性に優れ、成型煉瓦層8を配置したガス吐出口7の近傍の溶損が大幅に抑制されて、酸素ガス吹き込みランス1の寿命が延長する。成型煉瓦層8の長さ(L)が10mm未満では、成型煉瓦層8の周囲の耐火物被覆層4の溶損が進行し、成型煉瓦層8が脱落してしまうことにより成型煉瓦層8を配置した効果が少なく、また、成型煉瓦層8の幅(W)が5mm未満では、成型煉瓦層8の厚みが少なすぎて成型煉瓦層8を配置した効果が小さく、従って、成型煉瓦層8の長さ(L)は10mm以上で、且つ、成型煉瓦層8の幅(W)は5mm以上とすることが好ましい。成型煉瓦層8の長さ(L)及び幅(W)の最大値は、図1に示す「T字型ランス」では、酸素ガス吹き込みランス1の寸法に応じて自ずと決定される。つまり、成型煉瓦層8の長さ(L)の上限値は耐火物被覆層4の厚みとなり、また、成型煉瓦層8の幅(W)の上限値も耐火物被覆層4の厚みとなる。一方、先端部まで内管2及び外管3が分岐しない形状の酸素ガス吹き込みランス1の場合には、成型煉瓦層8の長さ(L)の上限値は300mm程度とすればよく、成型煉瓦層8の幅(W)の上限値は耐火物被覆層4の厚みとなる。成型煉瓦層8としては、耐食性に優れる、MgO−C系煉瓦、MgO−Cr23 系煉瓦、Al23−MgO−C系煉瓦などを使用することができる。
また、耐火物被覆層4を構成する耐火物としては、Al23 −MgO系不定形耐火物であっても、また、Al23 −MgO−C系不定形耐火物であっても、どちらでも構わない。Al23 −MgO系不定形耐火物は溶融金属に対する溶損性に優れ、一方、Al23 −MgO−C系不定形耐火物は、耐スポーリング性に優れるという特長を有している。溶融金属に対する溶損性に優れるMgOを多量に配合する場合には、MgOによるスポーリングを抑制する観点から、Cを含有させたAl23 −MgO−C系不定形耐火物を採用することが望ましい。
耐火物被覆層4として使用するAl23 −MgO−C系不定形耐火物としては、MgOを10〜50質量%、Cを1〜10質量%含有するものが好ましい。一般的に、MgOは耐食性を向上させるが、耐スポーリング性には劣る。Cを含有させることにより耐スポーリング性が向上されて寿命延長に繋がる。即ち、C含有量が1質量%未満では亀裂発生抑止効果が不十分である。一方、C含有量が10質量%より多いと損耗速度が大きくなる。これは、Cが酸素ガス及び生成する酸化性スラグにより酸化されること及びC量が多いと耐火物の強度が低下することにより、振動や発生する熱応力による亀裂が入りやすくなるためである。MgOの含有量が規定されるのは、耐溶損性、耐熱性を向上させるためにはMgO量をできるだけ多くしたいが、前述の通りC含有量の上限が規定され、それに応じて亀裂防止の観点からMgOの上限値が規定される。つまり、C量を10質量%以下とすると、亀裂防止の観点からMgO量は50質量%が上限になる。
また、耐火物被覆層4としてAl23 −MgO系不定形耐火物を使用する場合には、MgOによる亀裂発生を防止する観点から、Al23 −MgO系不定形耐火物中のMgO含有量は5〜30質量%とすることが好ましい。
尚、最も良好な結果となったのは、先端部側にAl23 −MgO系不定形耐火物またはAl23 −MgO−C系不定形耐火物を用い、胴部側にAl23 −SiO2系不定形耐火物を用いた複合被覆構造とした場合(試験No.5〜8)であり、全体をAl23 −MgO系不定形耐火物、或いはAl23 −MgO−C系不定形耐火物で被覆した場合よりも、更に損耗速度が低く良好な結果であった。これは、以下の理由によると考えられる。上記の適正範囲にあるAl23 −MgO系耐火物及びAl23 −MgO−C系耐火物に比べても、基本的にAl23 −SiO2系耐火物は耐スポーリング性に優れ、特に、湯面直上で付加される熱衝撃に対しては有効である。このために、胴部をAl23 −SiO2系不定形耐火物とすることで、更に酸素ガス吹き込みランス1の耐久性が向上するものと考えられる。但し、SiO2 の含有量が10質量%未満では耐スポーリング性の向上効果は少なく、一方、SiO2の含有量が40質量%を越えると耐火物自体の耐火度が低下するので、SiO2 を10〜40質量%含有するAl23 −SiO2系不定形耐火物を使用することが好ましい。
本発明はこれらの試験結果に基づくものであり、発明に係る酸素ガス吹き込みランス1は、前述した図1及び図2に示すように、内管2及び外管3からなる2重管構造であり、内管2からは酸素ガス(及び必要に応じ精錬剤)が吹き込まれ、内管2と外管3との間隙からは炭化水素系ガスが吹き込まれ、ランス先端部のガス吐出口7の近傍の外管外周に成型煉瓦層8が設けられ、成型煉瓦層8が設けられていない外管3の外周にはAl23 −MgO−C系不定形耐火物やAl23 −MgO系不定形耐火物などの不定形耐火物が被覆されているか、若しくは、図2に示すように、先端部がAl23 −MgO−C系不定形耐火物またはAl23 −MgO系不定形耐火物で被覆され、残りの胴部がAl23 −SiO2系不定形耐火物で被覆されていることを特徴とする。
図2に示す酸素ガス吹き込みランス1の場合、胴部側のAl23 −SiO2系不定形耐火物としてはSiO2を10〜40質量%含有する場合が有効である。また、耐スポーリング性の観点から、胴部耐火物被覆層4Bは、少なくとも溶銑の湯面以上の部位を被覆することが好ましく、一方、先端部耐火物被覆層4Aは、耐溶損性の観点から先端部から充分な範囲までを被覆することが好ましい。従って、図2に示す形状の酸素ガス吹き込みランス1において、少なくともガス吐出口7の中心1Cから前記距離(d)の2倍離れた位置(先端近傍位置)までを、先端部耐火物被覆層4Aで被覆することが好ましい。即ち、図2の酸素ガス吹き込みランス1において、先端部耐火物被覆層4Aと胴部耐火物被覆層4Bとの境界は、前記先端近傍位置と溶銑の湯面位置との間に位置させることが好ましい。
尚、先端部耐火物被覆層4Aと胴部耐火物被覆層4Bとが、境界部で連続的に移行することが好ましい。これは、先端部耐火物被覆層4A及び胴部耐火物被覆層4Bの施工時、外管3及び成型煉瓦層8の周囲に設けられた型枠に不定形耐火物を流し込んで酸素ガス吹き込みランス1を作製するときに、途中で不定形耐火物の材質を変更することで容易に実現することができる。
本発明で用いるAl2 3 −MgO−C系不定形耐火物、Al2 3 −MgO系不定形耐火物、及びAl23 −SiO2系不定形耐火物ともに、不純物を7質量%以下程度含有することは問題ない。また、図1及び図2の何れの形態においても、不定形耐火物層の厚みは25mm以上程度が好ましい。
本発明に係る酸素ガス吹き込みランス1は、溶融金属中に酸素ガスまたは酸素ガスとともに精錬剤を供給して行う精錬であるならばどのような精錬であっても適用可能であるが、特に、溶銑の脱珪処理における酸素ガス供給手段として適用することが最適である。溶銑の脱珪処理で生成されるスラグはSiO2 を主体としており、本発明において耐火物被覆層4或いは先端部耐火物被覆層4Aとして使用するAl23 −MgO−C系不定形耐火物及びAl23 −MgO系不定形耐火物は、SiO2を主体とするスラグに対する耐溶損性に優れるからである。ここで、精錬剤とは、酸素源となる酸化鉄や生石灰、石灰石などのフラックスのことである。
また、本発明に係る酸素ガス吹き込みランス1は、特に、混銑車における脱珪処理など、多量の送酸(例えば、10Nm3/min以上、好ましくは15Nm3/min以上)により処理を進行させる用途に好適である。
本発明に係る酸素ガス吹き込みランス1を用いて溶銑6の脱珪処理を行う場合、上記の試験と同一方法で、つまり内管2から酸素ガスを吹き込み、内管2と外管3との間隙から炭化水素系ガスを吹き込んで脱珪処理を行うが、その際に、非浸漬型の上吹きランスによる酸素ガス添加などの他の酸素ガス供給手段を併用しても構わない。また、図1及び図2に示す酸素ガス吹き込みランス1はT字型ランスであったが、先端部まで内管2及び外管3が分岐しない形状としてもよく、また、その場合に先端部を曲げた形状としてもよい。
また、内管2及び外管3はステンレス鋼鋼管である必要はなく、例えば炭素鋼鋼管であっても問題ない。また更に、内管2からの酸素ガスの吹き込み流量を低下させる際に、窒素ガス、Arガスといった不活性ガスを酸素ガスに混合させてもよいし、酸素富化空気などの酸素含有ガスを適宜利用してもよい。酸素濃度は必要とされる酸素量から適宜決定すればよい。内管2からの酸素ガス吹き込み流量の変更に伴って外管3からの炭化水素系ガスの吹き込み流量を低下させる際にも、窒素ガス、Arガスといった不活性ガスを炭化水素系ガスに混合させてもよい。炭化水素ガスの量の目安としては、内管2から供給される酸素ガスの5〜20体積%程度とすることが好ましい。炭化水素ガスとしては、プロパン(C38 )、メタン(CH4 )、エタン(C26 )、ブタン(C410)などが比較的低温で熱分解し、分解吸熱も大きいため製鋼プロセスでは利用しやすい。
本発明に係る酸素ガス吹き込みランス1により、転炉底吹き羽口のような設備を用いることなく、長期間に亘って1つの酸素ガス吹き込みランス1から酸素ガスを溶銑中に吹き込むことが可能となる。また、酸素ガスを吹き込むことにより、熱余裕の創出が可能となる。その結果、鉄スクラップ溶解のための熱として使用可能となり、鉄鋼材料製造時のCO2 発生量の低減に寄与する。また酸素ガス吹き込みランス1の寿命が延びることで、ランス交換作業の頻度軽減、更に、常に浸漬深さを大きく確保できるといった利点がある。
尚、図1及び図2に示す酸素ガス吹き込みランス1では、外管3の最先端部に成型煉瓦層8が配置され、成型煉瓦層8が使用開始時から溶融金属と直接接触するように構成されているが、図4に示すように、成型煉瓦層8の外周を、耐火物被覆層4或いは先端部耐火物被覆層4Aで覆うようにしても構わない。この場合、成型煉瓦層8を覆う耐火物被覆層4或いは先端部耐火物被覆層4Aの厚みは、20mm程度以下とすればよい。尚、図4は、発明に係る別の酸素ガス吹き込みランスの概略断面図で、T字型ランスの場合を示している。
前述した図1及び図2に示す酸素ガス吹き込みランスを用い、内管から酸素ガスを30Nm3 /min、内管と外管との間隙からプロパンガスを2〜5Nm3/min吹き込んで、混銑車に収容された溶銑の脱珪処理を実施(本発明例1〜13)した。酸素ガス吹き込みランス先端に配置する成型煉瓦層としてはMgO−18質量%C系煉瓦を使用し、この成型煉瓦層の長さ(L)を7〜41mmの範囲で、また、成型煉瓦層の幅(W)を3〜46mmの範囲で変化させた。
酸素ガス吹き込みランスの耐火物被覆層は、本発明例1では、先端から溶銑湯面までをAl23 −5質量%MgO系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工し、本発明例2では、先端から溶銑湯面までをAl23 −10質量%MgO系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工し、本発明例3では、先端から溶銑湯面までをAl23 −20質量%MgO系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工し、本発明例4では、先端から溶銑湯面までをAl23 −30質量%MgO系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工し、本発明例5では、先端から溶銑湯面までをAl23 −10質量%MgO−3質量%C系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工し、本発明例6では、先端から溶銑湯面までをAl23 −30質量%MgO−3質量%C系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工し、本発明例7では、先端から溶銑湯面までをAl23 −50質量%MgO−5質量%C系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工し、本発明例8では、Al23 −5質量%MgO系不定形耐火物の単層で施工し、本発明例9では、Al23−30質量%MgO−3質量%C系不定形耐火物の単層で施工し、本発明例10では、先端から溶銑湯面までをAl23 −5質量%MgO系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工し、本発明例11では、先端から溶銑湯面までをAl23 −5質量%MgO系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工し、本発明例12では、先端から溶銑湯面までをAl23 −2質量%MgO系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工し、本発明例13では、先端から溶銑湯面までをAl23 −50質量%MgO系不定形耐火物、溶銑湯面より上方をAl23 −20質量%SiO2系不定形耐火物で施工した。
また、比較のために、本発明例1〜9と同一の耐火物被覆層ではあるものの、成型煉瓦層を配置しない酸素ガス吹き込みランスを用いた脱珪処理(比較例1〜9)も実施した。比較例1〜9は、成型煉瓦層を配置していないこと以外は、本発明例1〜9と同一の条件で実施した。また更に、本発明例1で使用した酸素ガス吹き込みランスを用いたものの、酸素源として、酸素ガスの代わりに酸化鉄(鉄鉱石)を用いた脱珪処理(比較例10)も実施した。比較例10では、窒素ガスを搬送用ガスとして酸化鉄を内管から吹き込み、内管と外管との間隙からは窒素ガスを供給した。この場合、酸化鉄中の酸素量は化学分析値に基づいて酸化鉄1kgが酸素ガス0.15Nm3 に相当するとして、本発明例及び比較例と酸素供給量及び供給速度が一定になるように調整した。
本発明例1〜13及び比較例1〜9においては、主に成型煉瓦層の有無による酸素ガス吹き込みランスの寿命について比較評価し、比較例10では、主に脱珪処理後の溶銑温度を比較した。表3に試験条件及び試験結果を示す。
Figure 2009084670
表3に示すように、例えば本発明例1と比較例1との比較、本発明例5と比較例5との比較、或いは本発明例8と比較例8との比較など、耐火物被覆層が同一であっても、成型煉瓦層を設置することによりランス寿命が大幅に向上することが確認できた。
但し、本発明例10では、成型煉瓦層の長さ(L)が7mmと短く、ランス寿命の向上効果は少なく、本発明例11では、成型煉瓦層の幅(W)が3mmと狭く、ランス寿命の向上効果は少なかった。この結果から、成型煉瓦層の長さ(L)は10mm以上、幅(W)は5mm以上とすることが好ましいことが確認できた。また、本発明例12及び本発明例13は、耐火物被覆層が好ましい組成範囲を外れていることから、ランス寿命の向上効果は少なかった。この結果から、ランス寿命の延長には耐火物被覆層を構成する耐火物組成も重要であることが確認できた。
また、酸素源として酸素ガスを供給した場合(本発明例1〜13及び比較例1〜9)には、溶銑中の珪素0.01質量%が酸化除去されることにより約3℃の溶銑温度の上昇が見られたのに対し、酸素源として酸化鉄を供給した比較例10では、酸化鉄の顕熱及び分解熱により溶銑温度が低下する結果となった。
本発明に係る酸素ガス吹き込みランスの概略断面図である。 本発明に係る別の酸素ガス吹き込みランスの概略断面図である。 本発明に係る酸素ガス吹き込みランスを用いて混銑車に収容された溶銑を脱珪処理する状況を示す図である。 本発明に係る別の酸素ガス吹き込みランスの概略断面図である。
符号の説明
1 酸素ガス吹き込みランス
1C ガス吐出口中心
2 内管
3 外管
4 耐火物被覆層
4A 先端部耐火物被覆層
4B 胴部耐火物被覆層
5 混銑車
6 溶銑
7 ガス吐出口
8 成型煉瓦層

Claims (5)

  1. 溶融金属中に酸素ガスを吹き込むための酸素ガス吹き込みランスであって、内管及び外管からなる2重管構造であり、内管からは酸素ガスが吹き込まれ、内管と外管との間隙からは炭化水素系ガスが吹き込まれ、ランス先端部のガス吐出口近傍の外管外周に成型煉瓦層が設けられ、当該成型煉瓦層が設けられていない外管の外周には不定形耐火物が被覆されていることを特徴とする酸素ガス吹き込みランス。
  2. 前記成型煉瓦層のガス吐出方向と平行な方向の長さが10mm以上で、且つ、ガス吐出方向と垂直な方向の長さが5mm以上であることを特徴とする、請求項1に記載の酸素ガス吹き込みランス。
  3. 前記不定形耐火物は、MgOを10〜50質量%、Cを1〜10質量%含有するAl23 −MgO−C系不定形耐火物、または、MgOを5〜30質量%含有するAl23 −MgO系不定形耐火物であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の酸素ガス吹き込みランス。
  4. 前記Al23 −MgO−C系不定形耐火物またはAl23 −MgO系不定形耐火物は、前記吹き込みランスの先端部位に被覆され、この先端部位に続く前記吹き込みランスの胴部には、前記外管の外周にSiO2を10〜40質量%含有するAl23 −SiO2 系不定形耐火物が被覆されていることを特徴とする、請求項3に記載の酸素ガス吹き込みランス。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1つに記載された酸素ガス吹き込みランスを溶銑中に浸漬させ、該吹き込みランスの内管から溶銑中に酸素ガスを吹き込むとともに、内管と外管との間隙から炭化水素系ガスを吹き込んで溶銑中の珪素を酸化除去することを特徴とする、溶銑の脱珪処理方法。
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