JP3604311B2 - 取鍋内溶鋼への炭材添加方法 - Google Patents

取鍋内溶鋼への炭材添加方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高炭素溶鋼を製造するために取鍋溶鋼中へ炭材を添加する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、設備装置としては極めて単純な簡易取鍋精錬法が種々実用化されているが、なかでも特公昭55−38217に開示された発明は、取鍋スラグを耐火物でできた密閉槽(以下、浸漬管)により排除、分離し、この槽に向かって取鍋底部から不活性ガスを送りつつ、浸漬管内の裸の溶鋼面に合金を添加するもので、スラグまたは空気による合金の酸化が防止され、合金成分の歩留りの高位安定と、したがってばらつきの減少がはかられる方法として注目される。また同法の改良技術として、浸漬管内で酸化反応材を添加するとともに酸化性ガスを吹き付けることによる昇熱方法が開発され精錬時間を大幅に短縮できるようになった(特開昭53−149826、特公平2−9645)。
【0003】
さらに、上記の方法にて炭素量0.3質量%以上の高炭素溶鋼を精錬できれば、簡易な設備で効率よく清浄度の高い高炭素溶鋼を製造できるので操業コストの低減効果が大きい。
【0004】
転炉にても送酸量を減少することにより溶鋼の残留炭素を高くすることは可能であるが、吹錬作業末期にサンプリングした試料の炭素分析結果から吹錬作業終了時における炭素分析値を予測する方法を採用しているため吹錬終了時の炭素成分値を規格に満足させることは容易でなく、最終的には取鍋による炭素量の調整が必要となる。また通常、高炭素鋼の製造ロットは低炭素鋼に比べ小さいので転炉1ヒート分すべての溶鋼の炭素レベルを高くすることは得策ではなく、転炉では十分低い炭素レベルまで脱炭しておき、必要分だけ別の取鍋で加炭するほうが合理的である。したがって、上記の簡易取鍋精錬法においても加炭を行うことが望まれているが、これまで企てられたことがなかった。
【0005】
なお、炭材を精錬炉に添加する先行技術として以下の方法が提案されている。
(1)粒状の炭材を精錬炉の溶鋼の上方から重力で落下させて添加する方法
(2)アーク炉において炭素質材料を、アルミ灰およびOとともに吹き込むことにより溶鋼の昇熱および溶鋼への加炭を行う精錬方法(特公平6−926)
(3)転炉などの精錬炉に、酸素吹き込みランスを用いて、酸素の流路とは別の流路から炭素粉末を吹き付ける溶鋼の加炭方法(特開平10−88218)
【0006】
提案(1)の方法は、設備はシンプルであるが、炭材が溶鋼表面に浮遊した状態で溶鋼への溶解が進行するため、加炭が完了するに要する時間が長くなり、結果として全体の精錬時間が延長され、生産性が低い問題がある。
【0007】
提案(2)の方法は、電力消費量の低減、鉄歩留まりの向上等が目的であり、アルミ灰から生じるAlによりスラグの粘性を上昇させてフォーミングを助長し、これでアークを包み込んで熱損失を低減するとともに、吹込みOでFeが酸化して生成したFeOを、吹き込み炭材により発生するCOガスによるフォーミングで効率的に還元することを特徴としており、溶鋼の高炭素化が目的ではなく溶鋼の炭素レベルは最高で0.2質量%程度に過ぎない。また、この方法では電力が主要熱源のため、吹き込む炭材、アルミ灰、およびOはそれほど多量に必要としないが、上記簡易取鍋精錬炉ではすべての熱源を炭材、Al、O等に依存するためアーク炉に比べ発生Al量およびCOガス量は格段に多くなり、むしろ逆にスラグフォーミングによる操業停止などのトラブルが懸念されるので同様の方法を採用し難い。
【0008】
提案(3)の方法は、上吹きランスを用いて粉状炭素を酸素ガス噴流に巻き込まれることなく溶鋼に吹き付けるものであり、加炭歩留まりの悪化を防止し、炉内耐火物の熱負荷を軽減することができるものであるが、上記簡易取鍋精錬炉に同様の方法を採用すると、折角加炭された溶鋼が吹込み酸素により脱炭されること、および溶鋼に溶け込まず溶鋼上に浮上した吹込み炭材の一部が吹込み酸素により燃焼すること等の理由で溶鋼の高炭素化は達成できず、むしろ脱炭反応および炭材の燃焼反応により生じたCOガスが吹き込み酸素により浸漬管内で燃焼(二次燃焼)することにより、浸漬管内面の耐火物を損傷するおそれも高い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、上記簡易取鍋精錬炉により高炭素鋼を溶製するための効率的な、かつスラグフォーミングなどの操業トラブルを起さない炭材添加方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記簡易取鍋内溶鋼へ炭材を添加する方法に関して種々検討を重ねた結果、炭材を高歩留まりで、かつスラグフォーミングを起さず、清浄度の高い高炭素溶鋼を製造できる取鍋内溶鋼への炭材添加方法を発明するに至った。
【0011】
本発明の具体的解決手段は以下の通りである。
【0012】
(請求項1)粉粒状の炭材を不活性ガスによりスラグに吹き付けることによって、前記炭材を溶鋼または前記スラグに捕捉させることを特徴とする取鍋内溶鋼への炭材添加方法。
【0013】
(請求項2)さらに、炭材吹き込みノズルの先端の位置をスラグ層上面から5〜15cm上方として行う請求項1に記載の取鍋内溶鋼への炭材添加方法。
【0014】
(請求項3)取鍋内に挿入する浸漬管を有し、かつ底部に不活性ガス吹き込み口を有する取鍋に保持した溶鋼への炭材添加方法であって、前記浸漬管外に設置した炭材吹込みノズルを用い、粉粒状の炭材を不活性ガスによりスラグに吹き付けることによって、前記炭材を前記溶鋼または前記スラグに捕捉させることを特徴とする取鍋内溶鋼への炭材添加方法。
【0015】
(請求項4)前記炭材吹き込みノズルの先端の位置をスラグ層上面から5〜15cm上方として行う請求項3に記載の取鍋内溶鋼への炭材添加方法。
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を図1の前記簡易取鍋の概略図を用いて以下に説明する。
【0016】
転炉で吹酸されて炭素量約0.03質量%まで脱炭した後、転炉からの出鋼時に必要に応じてあらかじめ脱酸および昇熱用として酸化反応剤(例えば、Al、フェロシリコン、フェロマンガン、シリコマンガン等)を投入した溶鋼を取鍋2に装入する。この際、酸化鉄(以下、FeOで代表させる)を高濃度(約15質量%)に含有する転炉スラグの一部6が取鍋2に流入し溶鋼1の表面を覆う。
【0017】
次に、スラグ面より上方で、炭材が溶鋼1またはスラグ6に捕捉されるような高さにセットしたノズル5から不活性ガス(例えばAr、Nまたはそれらの混合ガス)をキャリアガスとして用い、粉粒状の炭材(例えば、黒鉛、コークス等)を、目標の加炭炭素成分上昇分に到達するまでスラグ6に吹き付ける。
【0018】
ノズル5を溶鋼中に浸漬して炭材を吹き込むのではなく、上方からスラグに吹き付ける理由は以下の通りである。
【0019】
ノズル5の先端の位置を溶鋼中に浸漬して炭材の吹込みを行うと、炭材は溶鋼中を浮上する間にその一部は溶鋼中の溶解[O]と反応してCOガスを生成するとともに溶鋼中に[C]として溶け込み、残りはスラグの下面(溶鋼1とスラグ6の界面)近傍でほとんど捕捉される。その捕捉された炭材は、スラグ6中のFeOをFeに還元してCOガスを発生させ、前記溶解[O]との反応から生成したCOガスと一緒にスラグ層の最下部からスラグ層内を通過して上昇しなければならずスラグがフォーミングしやすく、ひどい場合には操業停止に至ってしまう。
【0020】
一方、ノズル5の先端の位置をスラグ6上面より上方として炭材を空間部から炭材が溶鋼1またはスラグ6に捕捉されるように吹き付けると炭材の一部はスラグ層を突き抜けて溶鋼1中に浸入し、残りはスラグ6に直接捕捉され、空間に飛散する炭材はほとんど存在しない。溶鋼1中に浸入した炭材は、上述と同様、再浮上中にその一部は溶鋼中[O]を除去するとともに溶鋼1に溶け込み、残りはスラグ6の下面(溶鋼1とスラグ6の界面)近傍に捕捉される。スラグ6に直接捕捉された炭材はスラグ層の上面近傍に配置される。したがって、スラグ6中のFeOを還元して生成するCOガスの逃出経路はノズル5を溶鋼1中に浸漬した場合に比べて短くなるのでスラグ6のフォーミングは起こり難くなる。また同時に、スラグ中のFeOが還元されてFeが回収されるのでFe歩留まりも向上する。
【0021】
ただし、ノズル5の先端位置をスラグ6上面より高く離しすぎると、空間に飛散する炭材量が増加して炭素歩留まりが低下し、一方、ノズル5の先端位置をスラグ6上面に近づけすぎると、ほとんどの炭材がスラグ層を突き抜けて溶鋼1に浸入してスラグフォーミングが起こりやすくなるので、後述の実施例で示すようにノズル5の先端の位置はスラグ6上面から上方5〜15cmとすることが好ましい。
【0022】
その後、取鍋2の底部に設けられたポーラスプラグ3から不活性ガス(例えば、Ar、Nまたはそれらの混合ガス)を吹き込みながら(以下、「底吹きガス」と記す)、取鍋の内径の1/5〜1/3程度の内径の浸漬管4をその最下端が溶鋼中に完全に没するまで下降させる。この際、前記スラグ6は底吹きガスで取鍋2の周辺部に押しやられているため、浸漬管4内はスラグがほとんど存在しない溶鋼面が剥き出しの状態となる。
【0023】
一方、浸漬管4の外側には底吹きガスが洩れ出さないように浸漬管4の内径を定めているので浸漬管4の外側の溶鋼表面は前記スラグ6に完全に覆われた状態となる。必要により、浸漬管4に設けられた合金投入口8から酸化反応剤や溶鋼成分調整用合金を追加し、酸素ランス7で酸素を吹き付けることにより溶鋼1中の金属(例えば、Al、Si、Mn等)を酸化してその酸化発熱により底吹きガスによる溶鋼1の冷却を防止しながら溶鋼1中の[O]などの不純物を除去することにより清浄な高炭素溶鋼が得られる。
【0024】
ノズル5は浸漬管4の外側に設置することが好ましい。
【0025】
もし浸漬管4の内側にノズルを設け、酸素吹錬中に炭材の吹き付けを行うと、前記Alが酸素で酸化されたAlを高濃度に含有する粘性の高いスラグが生成すると同時に酸素による溶鋼からの脱炭反応によるCOガスの発生量も増大して、浸漬管4内でスラグフォーミングが発生する可能性が著しく高くなる。
【0026】
それに対して、浸漬管4の外側に設けられたノズルから炭材を吹き込むと、酸素吹錬中であっても酸素から隔離された場所に炭材を添加でき上述のスラグフォーミングの問題は生じないので、炭材添加と酸素吹錬を同時に行うことが可能となり、精錬時間の短縮が図れる。
【0027】
ノズル5は昇降できるようにして、スラグ成分、スラグ厚さ等に応じて適量の炭材が溶鋼中まで到達するようノズル先端の高さ方向の位置を調整できるようにしておくのが好ましい。
【0028】
なお、炭材の吹き付けは取鍋2への溶鋼装入直後に限るものではなく、ポーラスプラグ3から不活性ガスを底吹きしていてもよく、また浸漬管4を溶鋼1中に浸漬した状態でもよく、さらに酸素ランス7よりの酸素上吹き中でも差し支えない。いずれの場合にも底吹きガス導入以後はスラグ6に捕捉された炭材はスラグとともに浸漬管4の外側に押しやられるので上述の反応機構によりスラグフォーミングを起さず、高い歩留まりで加炭されることになる。
【0029】
なお本発明は、上述の反応機構を満足させるものであればよく、上記簡易取鍋精錬法に限らず、LF、アルゴンバブリング等他の取鍋精錬法にも適用できるものである。
【0030】
【実施例】
まず、転炉からの出鋼時にあらかじめ適量の金属Al、フェロシリコン等の酸化反応剤を投入した溶鋼1を容量240tの取鍋2に装入した後、内径28mmのノズル5の先端の高さ位置をセットして粒径0.7mm以下の炭材を吹込み圧力0.5〜0.7MPa、吹込み流量1.0〜1.5m(標準状態)/minのArをキャリアガスとして80〜100kg/minの供給速度で目標の加炭炭素成分上昇分に到達するまで吹き込んだ。そして炭材吹込み中に、ポーラスプラグ3からAr+Nの混合ガスを0.0012m(標準状態)/(min・t溶鋼)で吹き込みつつ、溶鋼1内に内径約1.5mの浸漬管4を浸漬し、酸素ランス7より酸素を0.1m(標準状態)/(min・t溶鋼)で浸漬管4内の溶鋼面に吹き付けて前記金属Al、フェロシリコン中のSi等を酸化させて、その反応熱により昇熱を行い、底吹きガスによる溶鋼の冷却やスラグ中FeOの炭材による還元吸熱を補償しながら精錬を行った。
【0031】
ヒートごとにノズル5の先端の高さ位置のみを変更した試験を行い、各ヒートにおけるスラグフォーミングの高さ、精錬後溶鋼中T.[O]濃度、および炭素歩留まりを測定した。ここに、スラグフォーミングの高さは、取鍋に受鋼した後、溶鋼中に鉄パイプを挿入して付着したスラグ部分の長さを初期のスラグ厚みLとし、炭材添加中に同様に鉄パイプを溶鋼に挿入し付着したスラグ部分の最大の長さをLとし、L−Lにより求めた。また、炭素歩留まりは、取鍋による精錬前後の溶鋼質量と溶鋼炭素濃度から計算される加炭された炭素質量を、供給された炭材中の全炭素質量で割ることにより求めた。
【0032】
試験結果を図2〜4に示す。なお、各図の横軸のノズル5下端からスラグ6上面までの距離(以下、「ノズル先端高さ」と記す)については、プラス(+)であればスラグ6上面より上方の空間から炭材を吹き込むことを意味し、マイナス(−)であればスラグ6あるいは溶鋼1中へノズルを浸漬して炭材を吹き込むことを意味する。
【0033】
図2から明らかなように、ノズル先端高さが高くなるほどスラグフォーミング高さは低下し、ノズル先端高さが約5cm以上になるとほとんどスラグフォーミングは無視でき、炭材のスラグ層上面近傍への配置の効果が現れたものと想定される。
【0034】
一方、図3からは、ノズル先端高さが約5cmを超えると精錬後溶鋼中T.[O]濃度が上昇し始め、ノズル先端高さが約15cmを超えると精錬後溶鋼中T.[O]濃度が約30質量ppmを超え、加炭が不十分となることがわかった。ノズル先端高さが高くなるにしたがって炭材の溶鋼への浸入量が減少するためと考えられる。
【0035】
さらに図4からは、ノズル先端高さが約5〜15cmのとき炭素歩留まりが約85%以上確保できることが判明した。ノズル先端高さが約15cmを超えると炭材の空間への飛散量が増大するため炭素歩留まりが低下し、一方、ノズル先端高さが約5cmより低くなるとスラグフォーミングの発生が著しくなり、より早期に試験を中断せざるを得ず、溶鋼中[O]との反応に消費された炭材量の割合が試験中断までに吹き込まれた全炭材量に対して相対的に上昇して炭素歩留まりが低下した。
【0036】
したがって、浸漬管外に設置したノズルを用いて、ノズル先端高さ約5〜15cmから炭材を吹き込むことにより、残留T.[O]濃度の十分低い清浄な高炭素溶鋼を、スラグフォーミングによる操業停止などのトラブルを起さず、かつ高い炭素歩留まりで製造できることを確認した。
【0037】
【発明の効果】
本発明のうち請求項1に記載の発明は、粉粒状の炭材を不活性ガスによりスラグに吹き付けることにより、前記炭材を溶鋼または前記スラグに捕捉させることを特徴とする取鍋内溶鋼への炭材添加方法であり、スラグフォーミングによるトラブルを回避しながら、[O]の低い清浄な高炭素溶鋼を高い炭素歩留まりで製造できる。
【0038】
また、請求項2に記載の発明は、炭材吹き込みノズルの先端の位置をスラグ層上面から5〜15cm上方として行う請求項1に記載の取鍋内溶鋼への炭材添加方法であり、請求項1に記載の発明の効果をより確実にするものである。
【0039】
請求項3に記載の発明は、取鍋内に挿入する浸漬管を有し、かつ底部に不活性ガス吹き込み口を有する取鍋に保持した溶鋼への炭材添加方法であって、前記浸漬管外に設置した炭材吹込みノズルを用い、粉粒状の炭材を不活性ガスによりスラグに吹き付けることによって、前記炭材を前記溶鋼または前記スラグに捕捉させることを特徴とする取鍋内溶鋼への炭材添加方法であり、前記取鍋によりスラグフォーミングによるトラブルを回避しながら、[O]の低い清浄な高炭素溶鋼を高い炭素歩留まりで製造できることに加え、精錬時間を短縮でき生産性を向上できる。
【0040】
さらに、請求項4に記載の発明は、前記炭材吹き込みノズルの先端の位置をスラグ層上面から5〜15cm上方として行う請求項3に記載の取鍋内溶鋼への炭材添加方法であり、請求項3に記載の発明の効果をより確実にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による炭材添加方法の概略を示す図である。
【図2】炭材吹込み用ノズル先端高さとスラグフォーミング高さとの関係を示す図である。
【図3】炭材吹込み用ノズル先端高さと精錬後の溶鋼中の残留T.[O]濃度との関係を示す図である。
【図4】炭材吹込み用ノズル先端高さと炭素歩留まりとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 溶鋼
2 取鍋
3 ポーラスプラグ
4 浸漬管
5 ノズル
6 スラグ
7 酸素ランス

Claims (4)

  1. 粉粒状の炭材を不活性ガスによりスラグに吹き付けることによって、前記炭材を溶鋼または前記スラグに捕捉させることを特徴とする取鍋内溶鋼への炭材添加方法。
  2. 炭材吹き込みノズルの先端の位置を前記スラグ層上面から5〜15cm上方として行う請求項1に記載の取鍋内溶鋼への炭材添加方法。
  3. 取鍋内に挿入する浸漬管を有し、かつ底部に不活性ガス吹き込み口を有する取鍋に保持した溶鋼への炭材添加方法であって、前記浸漬管外に設置した炭材吹込みノズルを用い、粉粒状の炭材を不活性ガスによりスラグに吹き付けることによって、前記炭材を前記溶鋼または前記スラグに捕捉させることを特徴とする取鍋内溶鋼への炭材添加方法。
  4. 前記炭材吹き込みノズルの先端の位置をスラグ層上面から5〜15cm上方として行う請求項3に記載の取鍋内溶鋼への炭材添加方法。
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