JP2011144406A - ガス吹き込みランス - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性および長寿命化を更に図り得るガス吹き込みランスを提供する。
【解決手段】ガス吹き込みランスは、長手方向に延びる芯体2と、芯体2に被覆され金属溶湯Mに浸漬または接近する耐火物層3と、芯体2および耐火物層3のうちの少なくとも一方に設けられ第1ガスを溶湯に向けて吹き出す第1ガス吹出口41をもつ第1ガス通路4とを有する。耐火物層3は、芯体2のうち金属溶湯に浸漬または接近する側の先端部2fに保持された定形れんが部31と、少なくとも定形れんが部31および芯体2を被覆するキャスタブル層32とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は溶鋼等の金属溶湯に酸素ガスやアルゴンガス等のガスを吹き込むガス吹き込みランスに関する。
ガス吹き込みランスは、長手方向に延びる芯体と、芯体に被覆され金属溶湯に浸漬または接近する耐火物層と、芯体および耐火物層のうちの少なくとも一方に設けられ酸素ガスやアルゴンガス等のガスを金属溶湯に向けて吹き出す第1ガス吹出口をもつ第1ガス通路とを有する(特許文献1,2)。一般的には、耐火物層は芯体を被覆するキャスタブル層で形成されている。上記したランスによれば、耐久性を更に向上させることが要請されている。
特開2008−121072号公報 特開2008−101244号公報
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、耐久性および寿命を更に高め得るガス吹き込みランスを提供することを課題とする。
本発明に係るガス吹き込みランスは、長手方向に延びる芯体と、芯体に被覆され金属溶湯に浸漬または接近する耐火物層と、芯体および耐火物層のうちの少なくとも一方に設けられ第1ガスを金属溶湯に向けて吹き出す第1ガス吹出口をもつ第1ガス通路とを具備するランスにおいて、耐火物層は、芯体のうち金属溶湯に浸漬または接近する側の先端部に保持された定形れんが部と、少なくとも定形れんが部および芯体を被覆するキャスタブル層とを具備する。
ランスの使用時には、ランスの先端部は金属溶湯に浸漬または接近された状態で、第1ガス吹出口から第1ガスが金属溶湯に吹き出される。キャスタブル層は、流動性をもつスラリー状の耐火物を乾燥固化させたものである。定形れんが部は焼成工程を経ているため、一般的にはキャスタブル層よりも強度および耐熱性に優れている。このような定形れんが部がランスの先端部にキャスタブル層に被覆されつつ存在しているため、ランスのうち金属溶湯に浸漬または接近される先端部の耐久性および寿命を更に高め得る。
本発明によれば、耐久性および寿命を更に高め得るガス吹き込みランスを提供することができる。
実施形態1に係り、ランスの先端部を金属溶湯に挿入しつつ第1ガスおよび第2ガスを金属溶湯に吹き込んでいる状態を示す断面図である。 実施形態1に係り、ランスの先端部の軸線に対して直交する方向に沿って切断した横断面図である。 実施形態1に係り、ランスの先端部の軸線方向に沿って切断した縦断面図である。 実施形態2に係り、ランスの先端部の軸線に対して直交する方向に沿って切断した横断面図である。 実施形態2に係り、ランスの先端部の軸線方向に沿って切断した縦断面図である。 実施形態3に係り、ランスの先端部の軸線方向に沿って切断した縦断面図である。 実施形態4に係り、ランスの先端部の軸線方向に沿って切断した縦断面図である。
ガス吹き込みランスは、長手方向に延びる芯体と、芯体に被覆され金属溶湯に浸漬または接近する耐火物層と、芯体および耐火物層のうちの少なくとも一方に設けられ第1ガスを溶湯に向けて吹き出す第1ガス吹出口をもつ第1ガス通路とを有する。耐火物層は、金属溶湯に浸漬または接近するように芯体の先端部に保持された定形れんが部と、少なくとも定形れんが部を被覆するキャスタブル層とを有する。定形れんが部は焼成されているため、一般的にはキャスタブル層を形成するキャスタブル材よりも高い強度および高い耐溶損性をもつ。このためランスの先端部の耐久性および寿命を向上できる。
本発明の好ましい形態によれば、芯体は第1ガス通路をもつパイプ状をなしている。この場合、芯体の先端部の横断面は、芯体の先端部以外の部分に対して異なる異形状をなす異形状部を有する。この場合、定形れんが部は異形状部に嵌合されていることが好ましい。この場合、定形れんが部の回り止めを図り得、定形れんが部を芯体の先端部に安定的に保持できる。
好ましくは、定形れんが部を芯体に保持する保持力を高める保持要素が設けられている。この場合、定形れんが部を芯体に安定的に保持できる。好ましくは、吸熱作用(冷却作用)を発揮できる第2ガスを溶湯に向けて吹き出す第2ガス吹出口をもつ第2ガス通路が設けられており、芯体の軸長方向において、第2ガス通路は定形れんが部の位置を通過する。この場合、定形れんが部が冷却され、定形れんが部の過剰高温化が抑制され、定形れんが部の耐久性を向上できる。
(実施形態1)
図1〜図3は、本発明を適用した実施形態1の概念を示す。ガス吹き込みランス1は、溶鋼等の金属溶湯Mに酸素ガスまたはアルゴンガス等の第1ガスを吹き込むものである。ランス1は、長手方向に沿って延びる軸線P1を持つランス本体11と、ランス本体11の軸線P1に対して角度θで曲成されている軸線P2をもつ先端部12とをもつ。ランス1は、長手方向に延びる金属(例えば鋼)製の芯体2と、芯体2の外周壁面側に被覆され少なくとも先端部が金属溶湯Mに浸漬される耐火物層3と、芯体2および耐火物層3のうちの少なくとも一方に設けられ第1ガスを金属溶湯Mに向けて吹き出す第1ガス吹出口41をもつ第1ガス通路4とを有する。
第1ガスを吹き出す第1ガス吹出口41は、ランス1の先端部12の端面12fにおいて開口する。芯体2は、互いに同軸的に配置された金属(例えば鋼)製の内パイプ51および金属(例えば鋼)製の外パイプ52を有する。芯体2を構成する内パイプ51の内周壁面は、第1ガスが流れる第1ガス通路4を形成する。第1ガスは酸素ガスまたはアルゴンガスを採用できる。第1ガスが酸素ガスである場合には、金属溶湯Mに含まれる合金成分(例えばシリコン、炭素、マンガン、アルミニウム、リン、硫黄等)が酸化して酸化物が生成され、金属溶湯の組成が調整される。第1ガスがアルゴンガスである場合には、金属溶湯Mがアルゴンガスにより攪拌される。第1ガス通路4の他端部側には、第1ガスを第1ガス通路4に供給する第1ガス供給口が形成されている。第1ガス供給口は第1ガス供給源400に繋がる。
耐火物層3は、金属溶湯Mに浸漬されるように芯体2の先端部2fに保持された定形れんが部31と、少なくとも定形れんが部31の外側を被覆するキャスタブル層32とを有する。定形れんが部31の材質は特に限定されるものではなく、アルミナ−クロム系、アルミナ系、マグネシア系等を例示できる。キャスタブル層32は、流動性をもつスラリー状の耐火物を芯体3の外周壁面に被覆した状態で乾燥固化させたものである。定形れんが部31の材質とキャスタブル層32の材質とは同一でも良いし、異なる材質でも良い。
定形れんが部31は焼成温度領域において焼成される焼成工程を経ているため、先端キャスタブル層322等のキャスタブル層32よりも高い強度および高い耐溶損性をもつ。このため金属溶湯Mに対してランス1の先端部12の耐久性を向上できる。キャスタブル層32は、芯体2の長手方向において先端部12以外の部位において芯体2の外周壁面に被覆された本キャスタブル層320と、本キャスタブル層320の先端側の先端キャスタブル層322とを有する。
本キャスタブル層320の外周面320pは軸線P1,P2の回りを包囲する。先端キャスタブル層322の外周面322pは軸線P1,P2の回りを包囲する。本キャスタブル層320は例えばアルミナ−シリカ系で形成されているが、これに限定されるものではない。先端キャスタブル層322は、本キャスタブル層320よりも高い耐溶損性をもつことが好ましい。耐溶損性の確保を考慮すると、先端キャスタブル層322は、例えば、アルミナ−クロム系、アルミナ−カーボン系、マグネシア−カーボン系で形成されていることが好ましい。但しこれに限定されるものではない。アルミナ−カーボン系、マグネシア−カーボン系等のようにカーボンが含有されていると、カーボンが金属溶湯に対して濡れ性が低いため、高い耐溶損性を発揮でき、耐久性および寿命を向上できる。更に、カーボンは高い伝熱性を有するため、キャスタブル層32の均熱化に貢献でき、耐溶損性を高めるのに有利である。
定形れんが部31は、芯体2の先端部2fの軸線P2回りを包囲する外周壁面311と、内周壁面312と、ランス1の先方に背向する第1軸端面313と、ランス1の先方に対面する第2軸端面314とをもつ。なお、図3から理解できるように、定形れんが部31の外周壁面311は、ランス1の先端部12の端面12fに向かうにつれて外径が小さくなるような円錐面形状とされている。但し、外周壁面311は、ランス1の先端部12の端面12fから離れるにつれて外径が小さくなるような円錐面形状とされていても良い。定形れんが部31は、焼成品、不焼成品、プレキャストブロック、プレキャストブロックを焼成したものでも良い。
ここで、図2は芯体2の先端部12の軸線P2に対して直角方向に沿って切断された横断面を示す。芯体2の先端部12の横断面は、芯体2の先端部12以外の部分に対して異なる異形状をなす異形状部22を有する。異形状部22は、芯体2の横断面において、偏平化された長円形状をなしており、長径DLおよび短径DSをもつ。
定形れんが部31の中央域には、芯体2の異形状部22に嵌合される偏平化された異形孔330が形成されている。異形孔330は、芯体2の先端部12の異形状部22と同一形状、近似形状または相似形状をなす。浸漬時において、短径DSは金属溶湯Mの深さ方向に沿っており、長径DLは金属溶湯Mの湯面M1にほぼ沿う。このため湯面M1から芯体2の先端部2fまでの距離Hxができるだけ確保され、湯面M1の過剰揺動が抑制される。場合によっては、浸漬時において、長径DLは金属溶湯Mの深さ方向に沿っており、短径DSは金属溶湯Mは湯面M1に沿うことにしても良い。更に、第1ガス吹出口41の断面形状が真円である場合に比較して、第1ガス吹出口41の開口断面も長円や楕円などの異形状となり、第1ガス吹出口41の開口断面積も調整できるため、第1ガス吹出口41から吹き出す第1ガスの吹込速度の調整も期待される。
定形れんが部31は円盤ブロック状をなしており、定形れんが部31の偏平化された異形孔330は、芯体2の先端部2fに形成されている偏平化された異形状部22の外周側に嵌合されて保持されている。この場合、定形れんが部31を芯体2の先端部2fに対して矢印W1方向(図3参照)に挿入する。定形れんが部31の姿勢を確保する等のため、異形孔330の内壁面と異形状部22の外周面との間には、モルタル等の耐火材料を装填することが好ましい。図3から理解できるように、芯体2の先端部2fは、ランス1の先端部12の端面12fから離れるにつれて拡径方向に傾斜する傾斜部2rをもつ。この場合、軸線P2が延びる方向において、芯体2の傾斜部2rにより定形れんが部31が位置決めされる。更に傾斜部2rが形成されているため、冷却作用をもつ第2ガスが第2ガス通路6を流れるとき、第2ガスが外パイプ52の傾斜部52rに衝突したり接触したりする頻度が増加する。よって第2ガスによる冷却作用を外パイプ52,先端キャスタブル層322,定形れんが部31に伝熱でき、長寿命化に貢献できる利点が挙げられる。ここで、軸長方向において定形れんが部31が外パイプ52の傾斜部52r(第2ガスが接触する頻度が高い部分)に対向しているため、定形れんが部31の冷却性および保護性を更に高め得る。
定形れんが部31の異形孔330は、横断面において偏平形状の長円形状をなしており、長径DLおよび短径DSをもつ(図2参照)。定形れんが部31の異形孔330および芯体2の異形状部22が互いに嵌合される。このため定形れんが部31が位置決めされ、芯体2の軸線P2の回りで空転することが止められ、定形れんが部31の回り止めが図られる。これによりリング形状をなす定形れんが部31が芯体2の先端部2fの外周側に安定的に保持される。この場合、定形れんが部31の耐久性を高めるのに貢献できる。芯体2の先端部2fに定形れんが部31が保持されている状態で、先端キャスタブル層322を構成する流動性をもつキャスタブル材を被覆させて乾燥固化させ、先端キャスタブル層322を形成することが好ましい。
冷却作用を発揮できる第2ガスを溶湯Mに向けて吹き出す第2ガス吹出口61をもつ第2ガス通路6がランス1の内部に設けられている。第2ガスはプロパンガスとされていることが好ましいが、冷却作用を発揮できるガスであれば何でも良く、エタンガス、メタンガス等の炭化水素系ガスが挙げられ、アルゴンガス等の不活性ガスとしても良い。なお、プロパンガスは熱分解されると、吸熱作用(冷却作用)を果たし、その周囲を冷却させ、芯体2の先端部2f付近を冷却させる。更に空気、アルゴンガス等の不活性ガスでも良い。吸熱作用(冷却作用)は、先端キャスタブル層322や定形れんが部31の保護性を高めるためには、先端キャスタブル層322において発生することが好ましい。
第2ガス通路6は、内パイプ51の外周壁面と外パイプ52の内周壁面との間において芯体2の長手方向(軸線P1,P2が延びる方向)に沿って、第2ガスを通過させ得るように形成されている。第2ガス通路6は芯体2の軸線P1,P2の回りを1周するように周方向に沿って筒形状に形成されている。芯体2の長手方向において、第2ガス通路6は定形れんが部31の設置位置K1を通過する。第2ガス通路6の第2ガス吹出口61はランス1の先端部12の端面12fにおいて開口する。第2ガス通路6のうち金属溶湯Mと反対側の他端部側には、第2ガスを第2ガス通路6に供給する第2ガス供給口が形成されている。第2ガス供給口は第2ガス供給源600に繋がる。この場合、第2ガス通路6を通過する第2ガスの吸熱反応により、定形れんが部31の過剰高温化が抑制される。従って、定形れんが部31の耐久性および寿命が向上される。定形れんが部31は同一材質のキャスタブル材よりも緻密性を有するため、緻密性に起因する伝熱性を期待でき、定形れんが部31の耐久性を高め得る。
本実施形態によれば、ランス1の使用時には、図1に示すように、ランス1の先端部12が金属溶湯Mの内部に浸漬される。図1に示すように、浸漬時において、一般的には、ランス1の先端部は金属溶湯Mの湯面M1とほぼ平行に維持されることが好ましい。この状態で、酸素ガスまたはアルゴンガスからなる第1ガスが第1ガス通路4に供給される。第1ガスは、ランス1の先端部12の端面12fの第1ガス吹出口41から、先端部12の軸線P2に沿って金属溶湯Mに向けて吹き出される。前述したように第1ガスは酸素ガスまたはアルゴンガスが好ましい。第1ガスが酸素ガスである場合には、金属溶湯Mに含まれる合金成分(例えばシリコン、炭素、マンガン、アルミニウム、リン、硫黄等)が酸化して酸化物が生成され、金属溶湯の組成が調整される。第1ガスがアルゴンガスである場合には、金属溶湯Mがアルゴンガスにより攪拌される。酸化熱により反応部分が昇温され易い。また冷却作用を発揮させる第2ガスが第2ガス通路6に供給され、第2ガスは第2ガス吹出口61から金属溶湯Mに向けて吹き出される。第2ガスは高温の金属溶湯Mから受熱し、第2ガスの熱分解現象は第2ガス通路6の第2ガス吹出口61および定形れんが部31のうちの少なくとも一方付近において発生するように設定されている。
このようにプロパンガスを主要成分とする第2ガスが金属溶湯Mの熱を受熱して熱分解されるため、先端キャスタブル層322付近、殊に、第2ガス通路6の第2ガス吹出口61付近において吸熱作用(冷却作用)が発生する。冷却作用により金属製の内パイプ51および外パイプ52は冷却される。ひいては外パイプ52からの伝熱により定形れんが部31の内周側も冷却されるため、先端キャスタブル層322ばかりか、定形れんが部31の全体の冷却が促進される。これにより定形れんが部31の耐久性が一層向上され、定形れんが部31の長寿命化を図り得る。
芯体2の先端部2fには、定形れんが部31の先方に位置するようにストッパ14が溶接または固定具等で固定されている。ストッパ14はスタッド棒材で形成されている。先端キャスタブル層322が金属溶湯Mによりかなり損傷した場合であっても、ストッパ14により定形れんが部31がランス1の芯体2の先端部2fから脱落することが抑制される。第2ガスによりストッパ14の冷却性も確保され、脱落防止効果が長期にわたり得られる。
本実施形態によれば、前述したように、定形れんが部31の偏平化された異形孔330は、芯体2の先端部2fに形成されている偏平化された異形状部22の外周側に嵌合されている。異形状部22および異形孔330の双方は偏平化されているため、定形れんが部330の外周壁面311の径方向の外径サイズを抑制させるのに貢献できる。更に先端キャスタブル層322の厚さt1を確保するのに貢献できる。更に製造時において、定形れんが部330の空転が防止される。
なお本実施形態によれば、図1に示すように、ランス1の曲成部13において、第1ガス通路4を形成する内パイプ51の内周壁面には、複数の突起135が長手方向に沿って形成されている。突起135は芯体2の摩滅防止の役割を果たす。
本実施形態によれば、図3に示すように、定形れんが部31の軸長寸法Lとし、定形れんが部31の外周壁面311の最大外径Dとすると、L/D=0.1〜0.5の範囲内において設定されており、定形れんが部31の軸長寸法はコンパト化されている。このように定形れんが部31の軸長寸法Lは小さくされているため、定形れんが部31のコンパクトに貢献できる。
(実施形態2)
図4および図5は実施形態2を示す。図4に示すように、芯体2の先端部2fの横断面は、芯体2の先端部2f以外の部分に対して異なる異形状をなす異形状部22を有する。異形状部22は、横断面において、偏平化された長円形状をなしており、長径DLおよび短径DSをもつ。この場合、定形れんが部31は芯体2の異形状部22の外周側に嵌合されている。定形れんが部31は、芯体2の異形状部22に嵌合される偏平化された異形孔330を有する。定形れんが部31の異形孔は長径DLおよび短径DSをもつ。定形れんが部31の異形孔330および芯体2の異形状部22が互いに嵌合されるため、定形れんが部31が芯体2の軸線P2の回りで回ることが止められ、定形れんが部31の回り止めが図られる。これによりリング形状をなす定形れんが部31が芯体2の先端部3fの外周側に安定的に保持される。この場合、定形れんが部31の耐久性を高めるのに貢献できる。定形れんが部31の軸長寸法Lとし、定形れんが部31の外周壁面311の最大外径Dとすると、L/D=0.7〜2.0の範囲内において設定できる。このように定形れんが部31の軸長寸法Lは大きくされているため、定形れんが部31の長寿命化に貢献でき、ひいてはランス1の耐久性および長寿命化に貢献できる。
(実施形態3)
図6は実施形態3を示す。図6に示すように、定形れんが部31を芯体2の外周面に保持する保持力を高める保持要素7が設けられている。保持要素7により、定形れんが部31を芯体2の先端部2fに安定的に保持できる。保持要素7は、芯体2の外パイプ52に溶接または取付具で固定された複数の棒材70を備える。棒材70の長さ方向の一端部70eは、芯体2の外パイプ52の溶接または取付具で固定されている。棒材70の長さ方向の他端部70fは、定形れんが部31の外周部に形成された凹状の係合部330に係合する係合部材339に溶接または取付具で係止されて固定されている。これにより定形れんが部31が芯体2の先端部2fの外周面に保持される保持力を高めることができ、先端キャスタブル層322が損傷したとしても、定形れんが部31が芯体2の先端部2fから脱落することが抑制されている。第2ガスの冷却性により保持要素7のさらなる長寿命化を図り得、定形れんが部31の脱落防止性が良好に維持される。
(実施形態4)
図7は実施形態4を示す。図7に示すように、定形れんが部31は軸線P2が延びる方向において二個(複数個)直列に配置されている。定形れんが部31と芯体2の先端部2fとの間にはモルタル等の装填材料2wが装填されており、定形れんが部31の保持性が高められている。
(その他)
本発明は上記し且つ図面に示した各実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。例えば、プロパンガス等の吸熱作用を発揮させる第2ガスを通過させる第2ガス通路6がランス1に設けられていなくても良い。芯体2の異形状部22は偏平化構造とされているが、これに限らず、円筒パイプ構造でも良い。
1はランス、11はランス本体、12は先端部、2は芯体、22は異形状部、3は耐火物層、31は定形れんが部、32はキャスタブル層、330は異形孔、4は第1ガス通路、41は第1ガス吹出口、51は内パイプ、52は外パイプ、6は第2ガス通路、61は第2ガス吹出口、7は保持要素、70は棒材を示す。

Claims (4)

  1. 長手方向に延びる芯体と、前記芯体に被覆され金属溶湯に浸漬または接近する耐火物層と、前記芯体および前記耐火物層のうちの少なくとも一方に設けられ第1ガスを金属溶湯に向けて吹き出す第1ガス吹出口をもつ第1ガス通路とを具備するランスにおいて、
    前記耐火物層は、前記芯体のうち金属溶湯に浸漬または接近する側の先端部に保持された定形れんが部と、少なくとも前記定形れんが部および前記芯体を被覆するキャスタブル層とを具備するガス吹き込みランス。
  2. 請求項1において、前記芯体は前記第1ガス通路を形成するパイプ状をなしており、前記芯体の先端部の横断面は前記芯体の前記先端部以外の部分に対して異なる異形状をなす異形状部を有しており、前記定形れんが部は前記芯体の前記異形状部に嵌合されているガス吹き込みランス。
  3. 請求項1または2において、前記定形れんが部を前記芯体に保持する保持力を高める保持要素が設けられているガス吹き込みランス。
  4. 請求項1〜3のうちの一項において、吸熱作用を発揮できる第2ガスを金属溶湯に向けて吹き出す第2ガス吹出口をもつ第2ガス通路が前記ランスに設けられており、前記芯体の軸長方向において、前記第2ガス通路は前記定形れんが部の位置を通過するガス吹き込みランス。
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