JP5412300B2 - ガス吹き込みランス - Google Patents
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Description
前記芯体は前記第1ガス通路を形成するパイプ状の金属で構成され、所定断面形状の主要部と前記第1ガス吹出口を持ち前記主要部と異なる長円形の異形断面を持つ先端部と前記主要部と前記先端部との間にあり前記所定断面から前記異形断面に移行する傾斜部とからなり、
前記耐火物層は、前記先端部と前記傾斜部の外周面に嵌合保持されるよう前記先端部が挿通する異形孔を持つ円盤ブロック状の定形れんが部と、前記定形れんが部前記先端部前記傾斜部および前記主要部を被覆するキャスタブル層とからなり、
前記定形れんが部前記先端部及び前記傾斜部を覆う前記キャスタブル層の先端部分はアルミナーマグネシアーカーボン系の耐火物で形成されている、
ことを特徴とする。
芯体の先端部と傾斜部の外周面に嵌合保持されている。このため定形れんが部の回り止めを図り得、定形れんが部を芯体の先端部に安定的に保持できる。好ましくは、定形れんが部を芯体に保持する保持力を高める保持要素が設けられている。この場合、定形れんが部を芯体に安定的に保持できる。好ましくは、吸熱作用を発揮できる第2ガスを溶湯に向けて吹き出す第2ガス吹出口をもつ第2ガス通路が設けられており、芯体の軸長方向において、第2ガス通路は定形れんが部の位置を通過する。この場合、定形れんが部が冷却され、定形れんが部の過剰高温化が抑制され、定形れんが部の耐久性を向上できる。
図1〜図3は、本発明のランスの前提となる基本形態の概念を示す。この基本形態のガス吹き込みランス1は、溶鋼等の金属溶湯Mに酸素ガスまたはアルゴンガス(不活性ガス)等の第1ガスを吹き込むものである。ランス1は、長手方向に沿って延びる軸線P1を持つランス本体11と、ランス本体11の軸線P1に対して角度θで曲成されている軸線P2をもつ先端部12とをもつ。ランス1は、長手方向に延びる金属(例えば鋼)製の芯体2と、芯体2の外周壁面側に被覆され少なくとも先端部が金属溶湯Mに浸漬される耐火物層3と、芯体2および耐火物層3のうちの少なくとも一方に設けられ第1ガスを金属溶湯Mに向けて吹き出す第1ガス吹出口41をもつ第1ガス通路4とを有する。
図4〜図6は本発明の実施形態1を示す。本実施形態は前記した基本形態と基本的には同様の構成および作用効果を有する。図4に示すように、耐火物層3は、金属溶湯Mに浸漬されるように芯体2の先端部2fに保持された定形れんが部31と、少なくとも定形れんが部31の外側を被覆するキャスタブル層32とを有する。キャスタブル層32は、芯体2の長手方向において先端部12以外の部位において芯体2の外周壁面に被覆された本キャスタブル層320と、本キャスタブル層320の先端側の先端キャスタブル層322とを有する。定形れんが部31の材質は特に限定されるものではなく、アルミナ−クロム系、アルミナ系、マグネシア系等を例示できる。定形れんが部31の材質と先端キャスタブル層322の材質とは同一でも良いし、異なる材質でも良い。定形れんが部31は焼成温度領域において焼成される焼成工程を経ているため、先端キャスタブル層322等のキャスタブル層32よりも高い強度および高い耐溶損性をもつ。このため金属溶湯Mに対してランス1の先端部12の耐久性を向上できる。
図9は本発明の実施形態3を示す。図9に示すように、定形れんが部31を芯体2の外周面に保持する保持力を高める保持要素7が設けられている。保持要素7により、定形れんが部31を芯体2の先端部2fに安定的に保持できる。保持要素7は、芯体2の外パイプ52に溶接または取付具で固定された複数の棒材70を備える。棒材70の長さ方向の一端部70eは、芯体2の外パイプ52の溶接または取付具で固定されている。棒材70の長さ方向の他端部70fは、定形れんが部31の外周部に軸線P2回りで1周するように形成された凹状の係合部330に係合する金属製またはセラミックス製のリング形状の係合部材339に溶接または取付具で係止されて固定されている。これにより定形れんが部31が芯体2の先端部2fの外周面に保持される保持力を高めることができる。よって、先端キャスタブル層322がかなり損傷したとしても、定形れんが部31が芯体2の先端部2fから脱落することが抑制されている。更に、冷却作用を発揮するガスにより、保持要素7、係合部材14、これに関する溶接部または固定具等の冷却も促進される。更に第2ガス通路61を流れる第2ガスが、傾斜部2rを構成する外パイプ52の縮径部分52rに衝突したり接触したりする度合いが高くなる。この場合、第2ガスの冷却作用を外パイプ52の縮径部分52rに効率よく伝達できる効果を期待でき、異形状部22,その外周側の先端キャスタブル層322および保持要素7の長寿命化に貢献できる。
図10は本発明の実施形態4を示す。図10に示すように、定形れんが部31は軸線P2が延びる方向において二個(複数個)直列に並設されている。定形れんが部31と芯体2の先端部2fとの間にはモルタル等の装填材料2wが装填されている。定形れんが部31の保持性が高まる。
本発明は上記し且つ図面に示した各実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。例えば、プロパンガス等の吸熱作用を発揮させる第2ガスを通過させる第2ガス通路6がランス1に設けられていなくても良い。芯体2の異形状部22は偏平化構造とされているが、これに限らず、円筒パイプ構造でも良い。上記した記載から次の技術的思想も把握できる。
[付記項1]長手方向に延びる芯体と、前記芯体に被覆され金属溶湯に浸漬または接近する耐火物層と、前記芯体および前記耐火物層のうちの少なくとも一方に設けられ第1ガスを金属溶湯に向けて吹き出す第1ガス吹出口をもつ第1ガス通路とを具備するランスにおいて、前記耐火物層は、前記芯体のうち金属溶湯に浸漬または接近する側の先端部を、耐溶損性を高めた先端キャスタブル層で形成しているガス吹き込みランス。
Claims (3)
- 長手方向に延びる芯体と、前記芯体に被覆され金属溶湯に浸漬または接近する耐火物層と、前記芯体および前記耐火物層のうちの少なくとも一方に設けられ第1ガスを金属溶湯に向けて吹き出す第1ガス吹出口をもつ第1ガス通路とを具備するランスにおいて、
前記芯体は前記第1ガス通路を形成するパイプ状の金属で構成され、所定断面形状の主要部と前記第1ガス吹出口を持ち前記主要部と異なる長円形の異形断面を持つ先端部と前記主要部と前記先端部との間にあり前記所定断面から前記異形断面に移行する傾斜部とからなり、
前記耐火物層は、前記先端部と前記傾斜部の外周面に嵌合保持されるよう前記先端部が挿通する異形孔を持つ円盤ブロック状の定形れんが部と、前記定形れんが部前記先端部前記傾斜部および前記主要部を被覆するキャスタブル層とからなり、
前記定形れんが部前記先端部及び前記傾斜部を覆う前記キャスタブル層の先端部分はアルミナーマグネシアーカーボン系の耐火物で形成されている、
ことを特徴とするガス吹き込みランス。 - 請求項1において、前記定形れんが部を前記芯体に保持する保持力を高める保持要素が設けられているガス吹き込みランス。
- 請求項1または2において、前記芯体は内パイプを有し、前記内パイプの先端開口が前記第1ガス吹出口を形成し前記内パイプの外周面側に吸熱作用を発揮できる第2ガスの第2ガス通路と第2ガス吹出口を形成するガス吹き込みランス。
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