JP4345769B2 - 極低硫高清浄鋼の溶製方法 - Google Patents
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工程1:大気圧下において取鍋内溶鋼にCaO系フラックスを添加する工程
工程2:前記工程1の後に大気圧下において取鍋内溶鋼中に攪拌ガスを吹き込むことにより該溶鋼および前記CaOフラックスを攪拌するとともに、溶鋼に酸化性ガスを供給し、酸化性ガスと溶鋼との反応により生成した酸化物をCaO系フラックスと混合する工程
工程3:前記酸化性ガスの供給を停止し、大気圧下の前記取鍋内溶鋼中に攪拌ガスを吹き込むことにより脱硫および介在物除去を行う工程
上述したとおりの極低硫化と高清浄化とを同時に満足する極低硫高清浄鋼を溶製するためには、下記の工程1〜工程4の処理により溶鋼を精錬することが有効である。
工程1:大気圧下において取鍋内溶鋼にCaO系フラックスを添加する工程
工程2:前記工程1の後に大気圧下において取鍋内溶鋼中に攪拌ガスを吹き込むことにより該溶鋼および前記CaOフラックスを攪拌するとともに、溶鋼に酸化性ガスを供給し、酸化性ガスと溶鋼との反応により生成した酸化物をCaO系フラックスと混合する工程
工程3:前記酸化性ガスの供給を停止し、大気圧下の前記取鍋内溶鋼中に攪拌ガスを吹き込むことにより脱硫および介在物除去を行う工程
工程4:前記工程3の後に前記取鍋内溶鋼をRH真空脱ガス装置を用いて処理するに際し、RH真空槽内に酸化性ガスを供給して溶鋼温度を上昇させる工程
工程1では、脱硫を進行させるため、大気圧下において溶鋼にCaO系フラックスを添加する。ここで、CaOを大気圧下にて添加する理由は、次工程において酸化精錬を行うことから、工程1において精錬コストを上昇させる減圧下でのCaO添加を行う必要がないからである。AlはCaO系フラックスの添加前に溶鋼に供給しておくことを基本とするが、CaO系フラックスの添加と同時であってもよい。
次に、工程2において、大気圧下の取鍋溶鋼中に不活性ガスを吹き込むことにより溶鋼および添加されたフラックスを攪拌するとともに、溶鋼に酸化性ガスを供給し、酸化性ガスと溶鋼との反応により生成した酸化物をCaO系フラックスに混合させる。この処理は、溶鋼中のAlと酸素とを反応させ、生成したAl2O3成分を利用することによりスラグ成分組成を制御し、またスラグの溶融を促進させるためのものである。ここで、不活性ガスを吹き込むのは、溶鋼への酸化性ガスの吸収を円滑に進行させるためである。不活性ガスの吹き込みを行わずに、酸化性ガスのみを供給すると、酸化性ガスと溶鋼表面の衝突領域のみにおいて酸化反応が進行し、Al2O3の均一分散が阻害されるからである。
そこで、前記工程2の後に、工程3において、酸化性ガスの供給を停止し、大気圧下で溶鋼中に攪拌ガスを吹き込むことにより、脱硫および介在物の除去処理を行う。この処理により、脱硫余力を有するスラグによるさらなる脱硫と、不要な残留介在物の除去を図る。ここでいう「脱硫余力」とは、スラグの成分組成により支配されるサルファイドキャパシティー、すなわち「脱硫能」を意味する。このサルファイドキャパシティーは、スラグ中にFeOやMnOなどの低級酸化物が存在すると低下する。したがって、脱硫力を最大限に発揮するためには、スラグ成分組成の制御を行い、低級酸化物の濃度を低減する必要がある。
最後に、工程4を実施する。前記工程1〜工程3においては、大気圧下において取鍋内溶鋼を処理するが、この処理の後に、取鍋をRH式真空脱ガス処理装置(以下、「RH装置」とも記し、RH装置による処理を「RH処理」とも記す)に移送し、RH処理において酸化性ガスを溶鋼に供給して溶鋼温度を上昇させ、さらに、その後、RH装置内において溶鋼を環流させる。この工程を経ることにより、さらに脱硫率と清浄度を高めることができる。これは下記の理由による。
本発明の方法に基づき、工程1〜工程3による処理の効果を確認するための予備試験1を行った。
(c)−1 酸化性ガスの供給量
本発明の方法においては、酸化性ガスを上吹きランスを介して溶鋼表面に吹き付けることにより、脱硫率を安定化させることができる。その理由は、下記のとおりである。すなわち、酸化性ガスの供給には、この他に酸化性ガスを溶鋼内に吹き込む方法があるが、この場合には、酸化性ガスが溶鋼の静圧を受けるため、酸化性ガスの分圧が上昇する。酸化性ガスの分圧が過剰に上昇すると、酸化性ガスが溶鋼中のAl以外の元素であるFeやMnなどと直接反応する。その結果、Al2O3生成量の制御が難しくなる上に、スラグ中FeO含有率とMnO含有率の合計含有率を、(c)−3で規定した好ましい上限値以下に維持することが難しくなるからである。さらに、(c)−6のように酸化性ガスを上吹きすると、スラグ近傍に高温領域が生成するので、スラグの溶融および滓化に一層有利となる。
工程1:大気圧下において取鍋内溶鋼にCaO系フラックスを添加する工程
工程2:前記工程1の後に大気圧下において取鍋内溶鋼中に攪拌ガスを吹き込むことにより該溶鋼および前記CaOフラックスを攪拌するとともに、溶鋼に酸化性ガスを供給し、酸化性ガスと溶鋼との反応により生成した酸化物をCaO系フラックスと混合する工程
工程3:前記酸化性ガスの供給を停止し、大気圧下の前記取鍋内溶鋼中に攪拌ガスを吹き込むことにより脱硫および介在物除去を行う工程
(1)−1 CaO系フラックスの添加時期、添加方法および添加量
本工程では、転炉吹錬の終了後に出鋼され、取鍋内に収容された溶鋼の上部に、溶鋼脱硫処理に用いるCaO系フラックスのうちの一部または全部を添加する。目標温度および目標Al含有率、および目標S含有率に応じて、Al添加量および酸化性ガス供給量が決定されるので、それに応じた量のCaO系フラックスを添加する。CaO系フラックスは、所定量を一括して添加してもよいし、また、分割添加してもよい。
Alの添加により、後の工程における溶鋼昇熱のための発熱源およびAl2O3源が供給される。Alは、溶鋼中の酸素やスラグ中の酸化鉄を還元して、最終的にはスラグ中のAl2O3となり、スラグの融点を低下させて、溶鋼の脱硫および清浄化に有効に作用する。
工程2では、工程1においてCaO系フラックスを添加された大気圧下の取鍋内溶鋼に、攪拌ガスを吹き込むことにより溶鋼およびCaO系フラックスを攪拌するとともに、溶鋼に酸化性ガスを供給し、酸化性ガスと溶鋼との反応により生成するAl2O3などの酸化物をCaO系フラックスと混合する。
工程2において溶鋼に酸化性ガスを供給するのは、溶鋼成分と酸化性ガスとの反応により生じる酸化発熱反応を利用して溶鋼の加熱または温度低下の抑制を図るとともに、Al2O3を生成させてスラグの成分組成制御を行うためである。この酸化性ガスとしては、溶鋼中の元素を酸化させる能力を有する前記の種類のガスを用いることができる。
工程2における酸化性ガスの供給量は、純酸素換算量で0.4Nm3/t以上とすることが好ましく、1.2Nm3/t以上とすることがさらに好ましい。この酸素供給量は、Alを酸化させて、溶鋼の温度維持や温度上昇のための熱源を得るために好ましい酸素供給量であるとともに、工程1において添加したCaO源のスラグ化促進のためにも好ましい供給量である。上記の酸素供給量とすることにより、スラグ形成のための好適量のAl2O3が生成されて、スラグ成分組成の制御性が一段と良好になり、溶鋼の脱硫および清浄化作用がさらに一層向上する。
工程2における攪拌方法としては、溶鋼に浸漬したランスを通して溶鋼中に攪拌ガスを導入する方法、取鍋の底部に設置したポーラスプラグから攪拌ガスを導入する方法などがあるが、溶鋼に浸漬したランスを介して溶鋼中に攪拌ガスを導入するのが好ましい。その理由は、取鍋底部に設置したポーラスプラグから攪拌ガスを導入する方法などの場合には、十分な流量のガスを導入することが難いために、スラグとAl2O3との混合が不十分となり、その結果、極低硫鋼の溶製が困難となる場合があるからである。
工程3では、上吹きランスなどを使用した酸化性ガスの供給を停止するとともに、大気圧下において取鍋内溶鋼に浸漬したランスなどを介して、攪拌ガスの吹込みによる溶鋼およびスラグの攪拌を継続し、脱硫および介在物の除去を行う。
酸化性ガスの供給停止後における攪拌ガスの吹き込み時間は4分以上とすることが好ましく、20分以下とすることがさらに好ましい。また、攪拌ガスの吹込量は0.0035〜0.02Nm3/min・tの範囲とすることが好ましい。上記の条件で攪拌を継続することが極低硫高清浄鋼を溶製する上で好ましい理由を下記に説明する。
工程3による処理終了後におけるスラグ成分組成は、前記(c)−3で規定するとおり、CaOとAl2O3との質量含有率の比(以下、「CaO/Al2O3」とも記す)を0.9〜2.5とし、同スラグ中のFeOおよびMnOの質量含有率の合計(以下、「FeO+MnO」とも記す)を8%以下とすることが好ましい。スラグ成分組成をCaO:45〜60%、Al2O3:33〜46%、CaO/Al2O3≧1.3、および(FeO+MnO)≦4%の範囲とすればさらに好ましい。特に好適な範囲は、CaO:50〜60%、Al2O3:33〜40%、CaO/Al2O3≧1.5、および(FeO+MnO)≦1%である。
工程3の処理を終了することにより、溶鋼中S含有率が10ppm以下であるとともにT.[O]が30ppm以下である極低硫高清浄鋼、例えば、C:0.03〜0.2%、Si:0.001〜0.65%、Mn:0.05〜2.5%、P:0.005〜0.05%、S:10ppm以下、sol.Al:0.005〜2.0%、T.[O]:30ppm以下の鋼成分組成を有する極低硫高清浄鋼が製造される。工程3終了時の温度は1590〜1665℃程度である。
また、取鍋内の溶鋼に螢石(CaF2)を添加しなくとも、極低硫域までの脱硫および鋼の清浄化作用を確保できることから、螢石は使用しないことが好ましい。螢石は、近年、資源枯渇化により入手が困難であるとともに、環境問題への配慮により使用が制約される傾向にあることから、螢石の使用を要しない本発明の方法は、環境対応型の鋼の溶製方法としても好適である。
工程4は、復硫を抑止して極低S含有率を維持しつつ温度補償を行うこと、およびさらに清浄度を向上させるために行う工程である。このためには、RH装置を用いる必要がある。RH処理は、真空槽の底部に設けた2本の浸漬管を取鍋内溶鋼に浸漬し、これら浸漬管を通じて取鍋内溶鋼を環流させるため、スラグの攪拌が弱く、スラグの巻き込みが少ない状態で、介在物の分離処理が可能であることから、より一層の高清浄化を図ることができる。また、スラグ−溶鋼間の反応速度も小さいため、RH装置を用いて昇熱処理を施しても復硫を抑制できる。
RH装置を用いた溶鋼の昇熱処理方法について説明する。RH装置を用いて溶鋼を真空槽および取鍋間で環流させつつ、真空槽内溶鋼に酸化性ガスを吹き込むかまたは真空槽内に設けた上吹きランスを介して真空槽内溶鋼に酸化性ガスを吹き付ける。この酸化性ガス中の酸素が溶鋼中Alと反応し、Al2O3を生成すると同時に反応熱を生じ、この反応熱により溶鋼温度が上昇する。また、このAlと酸素との反応により、Al2O3介在物ならびにFeOおよびMnOが生成する。生成したAl2O3、FeOおよびMnOは取鍋内溶鋼表面のスラグ中に移行し、スラグ中の(FeO+MnO)含有率を増加させ、スラグの脱硫能を低下させる。
工程4における酸化性ガス供給速度(純酸素換算量)X(Nm3/min・t)を0.08〜0.20Nm3/min・tの範囲で変更し、工程3を終了した溶鋼から採取したサンプル中の50μm以上の大きさを有する介在物個数N0および工程4のRH処理後の溶鋼サンプル中の50μm以上の大きさの介在物個数Nを光学顕微鏡により計測し、N/N0により算出される介在物個数指数を調査した。なお、介在物個数の計測は、JIS G 0555にて規定された方法に準拠して、サンプル断面700mm2内に存在する50μm以上の大きさの介在物個数を計測した。
予め、必要に応じて溶銑脱硫および溶銑脱燐処理を行った溶銑を、250トン(t)規模の上底吹き転炉に装入し、溶鉄中C含有率が0.03〜0.2%になるまで粗脱炭吹錬を行い、終点温度を1630〜1690℃として粗脱炭溶鋼を取鍋に出鋼し、出鋼時に各種脱酸剤および合金を添加して取鍋内溶鋼成分を、C:0.03〜0.2%、Si:0.001〜1.0%、Mn:0.05〜2.5%、P:0.003〜0.05%、S:27〜28ppm、sol.Al:0.005〜2.0%、T.[O]:50〜100ppmとした。
本発明例についての試験である試験番号1〜14は、比較例についての試験である試験番号15〜27に比較して、脱硫率が大幅に向上し、工程3後および工程4後のS含有率が大幅に低減し、介在物個数の指標となるT.[O]も低減している。なお、工程4を省略した試験番号11〜14では、工程2のみで酸化性ガスを用いているため、工程2および工程3でのAl2O3量が増加し、脱硫および清浄性がやや劣る。
5:酸化性ガス上吹きランス、 6:カバー
Claims (6)
- 溶鋼を下記の工程1〜3で示される工程により処理する極低硫高清浄鋼の溶製方法であって、下記工程1〜3のうちの1つ以上の工程において、取鍋内の溶鋼中に、その管内と管外とで溶鋼表面を隔絶する浸漬管を浸漬することなく、溶鋼を処理し、かつ、下記工程1または工程2において溶鋼中にAlを添加した後、工程2において純酸素換算量で溶鋼1トン(t)当たり1.2Nm3以上の酸化性ガスを該溶鋼に吹込むかまたは吹き付けるに際し、工程2での酸化性ガスの供給が完了するまでにCaOフラックスをCaO換算量で溶鋼1トン(t)当たり8kg以上添加し、かつ、工程1および工程2を通算して酸化性ガスの供給が完了するまでにAlを金属Al換算量で溶鋼1トン(t)当たり2kg以上添加して、工程3による処理終了後におけるスラグ中のCaOとAl 2 O 3 との質量含有率の比(CaOの質量含有率/Al 2 O 3 の質量含有率)を0.9〜2.5とし、同スラグ中のFeOおよびMnOの質量含有率の合計を8%以下とすることを特徴とする極低硫高清浄鋼の溶製方法。
工程1:大気圧下において取鍋内溶鋼にCaO系フラックスを添加する工程
工程2:前記工程1の後に大気圧下において取鍋内溶鋼中に攪拌ガスを吹き込むことにより該溶鋼および前記CaOフラックスを攪拌するとともに、溶鋼に酸化性ガスを供給し、酸化性ガスと溶鋼との反応により生成した酸化物をCaO系フラックスと混合する工程
工程3:前記酸化性ガスの供給を停止し、大気圧下の前記取鍋内溶鋼中に攪拌ガスを吹き込むことにより脱硫および介在物除去を行う工程 - 前記工程3による処理終了後におけるスラグ中のCaOとAl2O3との前記質量含有率の比を1.3〜2.5とし、同スラグ中のFeOおよびMnOの質量含有率の合計を3%以下とすることを特徴とする請求項1に記載の極低硫高清浄鋼の溶製方法。
- 前記工程2における酸化性ガスの供給速度を、純酸素換算量で溶鋼1トン(t)当たり0.1〜0.24Nm 3 /minとし、前記工程3における攪拌ガスの吹込み流量を溶鋼1トン(t)当たり0.0035〜0.015Nm 3 /minとすることを特徴とする請求項1または2に記載の極低硫高清浄鋼の溶製方法。
- 前記工程3において、酸化性ガスの供給を停止した後に攪拌ガスを吹き込む時間を、4分間以上とすることを特徴とする請求項1、2または3のいずれか1項に記載の極低硫高清浄鋼の溶製方法。
- 前記工程3の後に、前記取鍋内溶鋼をRH真空脱ガス装置を用いて処理するに際し、RH真空槽内に酸化性ガスを供給して溶鋼温度を上昇させる工程4を付加することを特徴とする請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の極低硫高清浄鋼の溶製方法。
- 前記工程4において、酸化性ガスの供給を停止した後に、引き続きRH真空脱ガス処理装置内における溶鋼の環流を継続して該溶鋼中の介在物を除去する処理を行うことを特徴とする請求項1、2、3、4または5のいずれか1項に記載の極低硫高清浄鋼の溶製方法。
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