JP2009083561A - オイルポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 予期しない操舵アシスト力の増大による舵の切り過ぎを防止し、フェールセーフの観点から好ましいパワーステアリング装置用のオイルポンプを提供する。
【解決手段】 ベーンポンプ1の吐出量を変化させる制御バルブ21のスプール20をソレノイド22によって上記吐出量を増加させる方向に駆動するようになっていて、目標電流値演算部33bが車両の走行状態に応じて算出した目標電流値に基づいて駆動回路32がソレノイド22に給電する。ソレノイド22に通電している実電流値と上記目標電流値を比較判定部33aが常時監視し、万が一目標電流値を超える過剰な電流がソレノイド22に供給された場合に、比較判定部33aがリレー31をもって駆動回路32とソレノイド22との接続を遮断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のパワーステアリング装置に適用され、操舵アシスト用のパワーシリンダに油圧を供給するオイルポンプに関し、特に、その吐出量を車両の走行状態に応じて変化させるようにしたオイルポンプに関する。
この種のオイルポンプとして例えば特許文献1に記載のものが提案されている。特許文献1に記載のオイルポンプは、車両のエンジンを駆動源としたいわゆる可変容量型のベーンポンプであって、ポンプ一回転当たりの吐出量をエンジン回転数の増加に伴って減少させるようになっている。
詳細には、ベーン付きのロータを収容するカムリングが上記ロータとの偏心量が増減する方向に移動可能となるようにポンプボディに保持されているとともに、そのカムリングの移動方向の両側に一対の圧力室が形成されていて、ポンプ吐出側の油圧に応じて動作するスプールバルブをもって上記両圧力室内の油圧を制御するようになっている。つまり、エンジン回転数が増加すると、ポンプ吐出側の流体圧に応じて制御バルブが動作することで、カムリングが上記ロータとの偏心量が減少する方向に移動してポンプ吐出量が減少することとなる。
その上で、上記スプールバルブのスプールに上記カムリングとロータとの偏心量を増大させる方向への推力を与えるソレノイドが設けられていて、電子制御手段をもって車両の走行状態に応じた所定の通電電流を上記ソレノイドに給電するようになっている。すなわち、可変容量型ベーンポンプに電子制御を併用し、車両の走行状態に応じてポンプ吐出量を変化させることで、快適な操舵感を得ることができるようにしている。
特開2001−304139号公報
特許文献1に記載の技術では、上記ソレノイドが上記スプールバルブのスプールに上記カムリングとロータとの偏心量を増大させる方向への推力を与えるようになっているため、上記電子制御手段の電気的な異常によって万が一上記ソレノイドへの給電が断たれた場合には、操舵アシスト用のパワーシリンダに供給される作動油の流量が小さくなって操舵アシスト力が弱くなるから、運転者が舵を切り過ぎてしまうことはないが、上記電子制御手段の電気的な異常によって万が一上記ソレノイドに過剰な電流が供給されると、上記スプールバルブのスプールに過大な推力が付与されることから、操舵アシスト用のパワーシリンダに供給される作動油の流量が過大となって操舵アシスト力が急に強くなり、運転者が舵を切り過ぎてしまう恐れがある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであって、特に、上記ソレノイドに過剰な電流が供給されたときに、そのソレノイドへの給電を遮断することによって舵の切り過ぎを防止し、フェールセーフの観点から好ましいパワーステアリング装置用のオイルポンプを提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、パワーステアリング装置の操舵アシスト用のパワーシリンダに油圧を供給するオイルポンプであって、ポンプ吐出側の油圧に応じて動作する制御バルブを有し、その制御バルブをもって上記オイルポンプ自体の吐出量を変化させるようになっているとともに、ソレノイドによって制御バルブの弁体を上記オイルポンプ自体の吐出量を増加させる方向に駆動するようにしたものにおいて、ソレノイドに供給する目標電流値を車両の走行状態に応じて算出する駆動制御手段と、その駆動制御手段の算出した目標電流値に基づいてソレノイドに給電する電力供給手段と、ソレノイドに通電している実電流値を検出する電流センサと、を備えていて、上記駆動制御手段は、上記電流センサの検出した実電流値と上記目標電流値を常時監視していて、その実電流値と目標電流値との差が所定の値を超えた場合に、上記電力供給手段からソレノイドへの給電を遮断するようになっていることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明では、上記駆動制御手段が上記電流センサの検出した実電流値と上記目標電流値を常時監視し、実電流値と目標電流値との差が所定の値を超えた場合に、上記電力供給手段からソレノイドへの給電が遮断されるようになっているため、電気的異常によって万が一上記ソレノイドに過剰な電流が供給された場合に、上記ソレノイドへの給電を遮断することによって操舵アシスト力の増大による舵の切り過ぎを防止することができるから、フェールセーフの観点から好ましいものとなる。
図1は本発明のより具体的な実施の形態としてパワーステアリング装置を示す構成図であって、図2は図1に示すベーンポンプの要部断面図である。
図1および図2に示すように、いわゆる可変容量型のオイルポンプであるベーンポンプ1は、複数のベーン2付きのロータ3とカムリング4およびアダプタリング5からなるポンプカートリッジをポンプボディ6内に形成された収容空間6a内に配置したものであって、ロータ3を回転駆動するためのドライブシャフト7がポンプボディ6に回転自在に軸支され、図示外の車両のエンジンを駆動源としてドライブシャフト7が回転駆動されることとなる。なお、ロータ3はドライブシャフト7とともに図1において反時計方向に回転するようになっている。
ポンプボディ6はフロントボディ8とリアボディ9から構成されている。フロントボディ8は、内部に収容空間6aが形成された略カップ状をなしていて、その収容空間6aの開口を閉塞するようにリアボディ9が組み付けられている。また、ロータ3とカムリング4およびアダプタリング5のフロントボディ8側にプレッシャプレート10が積層配置されていて、そのプレッシャプレート10がロータ3とカムリング4およびアダプタリング5に圧接している。
カムリング4は、ポンプボディ6のうち収容空間6aを形成する内壁に嵌合状態で固定されたアダプタリング5とロータ3との間に配置され、プレッシャプレート10とリアボディ9とを連結する揺動支点ピン11によってロータ3に対して偏心した状態で揺動可能に位置決め支持されている。そして、そのカムリング4の揺動によって当該カムリング4とロータ3の偏心量が増減するようになっている。なお、カムリング4はスプリング15をもってロータ3との偏心量が増加する方向に付勢されている。
また、カムリング4とアダプタリング5の間には、揺動支点ピン11とシール部材12とをもってカムリング4の揺動方向両側に隔成された第1圧力室13および第2圧力室14がそれぞれ形成されている。換言すれば、揺動支点ピン11は、カムリング4を揺動可能とするための軸支部および位置決めピンとして機能する一方で、両圧力室13,14を隔成するためのシール部材としても機能するようになっている。
そして、カムリング4とロータ3との間には各ベーン2によって仕切られたポンプ室16が円周方向に複数形成されていて、ロータ3の回転に伴って各ポンプ室16がその容積を増減させながら周回移動し、リアボディ9内に形成した吸入側通路17を介してリザーバタンクTから作動油を吸入するとともに、フロントボディ8内に形成した吐出側通路18を介して操舵アシスト用のパワーシリンダPSに油圧を供給するようになっている。
吸入側通路17は、リアボディ9のうち収容空間6aに望む面に開口する略三日月形状のポンプ室側開口部17aと、ポンプボディ6の外部に開口する外側開口部17bと、を有し、そのポンプ室側開口部17aが収容空間6aのうちロータ3の回転に伴ってポンプ室16の容積が増加する吸入領域に開口している。一方、吐出側通路18は、フロントボディ8のうち収容空間6aに望む面に開口する略三日月状のポンプ室側開口部18aと、ポンプボディ6の外部に開口する外側開口部18bと、を有し、そのポンプ室側開口部18aが収容空間6aのうちロータ3の回転に伴ってポンプ室16の容積が減少する吐出領域に開口している。なお、吐出側通路18の中間部には、プレッシャプレート10をリアボディ9側に押し付けるための室18cが形成されている。
フロントボディ8のうち収容空間6aの上方にはバルブ孔19が形成されていて、そのバルブ孔19と当該バルブ孔19に挿入された弁体としてのスプール20をもって制御バルブ21が構成されている。この制御バルブ21は、後述するように、吐出側通路18の途中に設けられたメータリング絞り18dの上、下流側の圧力差、およびソレノイド22によって付与される軸線方向の推力によって駆動され、両圧力室13,14内の油圧を制御するようになっている。
スプール20は、その一方側端部に第1ランド部20aが形成されているとともに、その中間部に第2ランド部20bが形成され、それら両ランド部20a,20bをもってバルブ孔19内に高圧室19aと中圧室19bおよび低圧室19cを隔成している。
中圧室19bは、第1ランド部20aの一方側に形成され、吐出側通路18のうち当該吐出側通路18の途中に形成されたメータリング絞り18dの下流側の圧力が第1パイロット圧通路23によって導かれている。また、その中圧室19b内にリターンスプリング24が配設されていて、そのリターンスプリング24によってスプール20を他方側に向かって付勢している。一方、高圧室19aは、第2ランド部20bの他方側に形成され、吐出側通路18のうちメータリング絞り18dの上流側の圧力が第2パイロット圧通路25によって導かれている。そして、低圧室19cは、両ランド部20a,20b間に形成され、吸入側通路17から分岐形成された吸入圧通路26によってポンプ吸入圧が導かれている。つまり、高圧室19aと中圧室19bの差圧に応じてスプール20が動作することとなる。
そして、図1に示す状態、すなわち吐出側通路18のうちメータリング絞り18dの上、下流側の圧力差が小さく、リターンスプリング24の付勢力によってスプール20が他方側に位置する状態においては、低圧室19cが第1接続通路27を介して第1圧力室13に接続し、中圧室19bが第2接続通路28を介して第2圧力室14に接続するようになっていて、カムリング4がロータ3との偏心量が最大となる位置にある。
一方、吐出側通路18のうちメータリング絞り18dの上、下流側の圧力差が図1に示す状態から大きくなり、スプール20がリターンスプリング24の付勢力に抗して一方側に移動した場合には、その移動に伴い、第2圧力室14と中圧室19bとの接続が次第に切り離され、その第2圧力室14が低圧室19cと接続するとともに、第1圧力室13と低圧室19cとの接続が次第に切り離され、その第1圧力室13が高圧室19aと接続することとなる。これにより、カムリング4がスプリング15の付勢力に抗して揺動して当該カムリング4とロータ3との偏心量が減少し、ポンプ吐出量が減少する。
つまり、エンジン回転数、すなわちロータ3の回転数が小さいときには、吐出側通路18のうちメータリング絞り18dの上、下流側の圧力差が小さく、カムリング4とロータ3の偏心量が大きくなるから、ポンプ吐出量が比較的多くなる一方、エンジン回転数が大きいときには、吐出側通路18のうちパイロット絞り18dの上、下流側の圧力差が大きくなり、カムリング4とロータ3の偏心量が減少するから、ポンプ吐出量が比較的少なくなるようになっている。
また、スプール20の内部にはリリーフバルブ20cが設けられ、そのリリーフバルブ20cを介して中圧室19bと低圧室19cが連通可能になっている。なお、第1パイロット圧通路23の途中にはパイロット絞り23aが設けれていて、リリーフバルブ20cのリリーフ動作時に、パイロット絞り23aによって中圧室19b内の油圧を降下させることでポンプ吐出量を減少させるようになっている。
さらに、バルブ孔19の一方側端部にはソレノイド22を支持する略段付円筒状のプラグ部材29がねじ込み固定されていて、ソレノイド22の可動部材であるソレノイドロッド22aの先端がスプール20に組み付けられたプッシュロッド30の先端と対向している。そして、図1に示すソレノイド22の非通電状態時には、ソレノイドロッド22aがプッシュロッド30に対して所定の間隔をおいて対向しているが、ソレノイド22に通電することで、ソレノイドロッド22aがスプール20側に移動してプッシュロッド30と当接し、ソレノイド22がスプール20に対して図1中左方向への推力を付与することとなる。
ソレノイド22をもってスプール20に推力を付与すると、その推力の大きさに応じてスプール20が図1中左方向に移動し、カムリング4とロータ3との偏心量が大きくなってポンプ吐出量が増加することとなる。すなわち、ソレノイド22によってポンプ吐出量を増加させる方向にスプール20を駆動するようになっていて、いわゆるエンジン回転数感応型の可変容量型のベーンポンプ1に電子制御を併用し、車両の走行状態に応じてベーンポンプ1の吐出量を変化させることとなる。
ソレノイド22は、継電器としてのリレー31を介して電力供給手段たる駆動回路32と電気的に接続されていて、その駆動回路32が駆動制御手段たるCPU33からの指令に基づいてソレノイド22に給電するようになっている。なお、駆動回路32は電源34と接続されている。
CPU33は比較判定部33aと目標電流値演算部33bを有していて、目標電流値演算部33bは、図示外のステアリングホイールの中立状態からの操舵角を検出する操舵角センサ35から操舵角信号を、車両の速度を検出する車速センサ36から車速信号を、それぞれ入力するようになっている。そして、目標電流値演算部33bは、ソレノイド22に供給する目標電流値を操舵角信号および車速信号に基づいて算出し、その目標電流値信号を駆動回路32および比較判定部33aに出力することとなる。
比較判定部33aは、目標電流値演算部33bからの目標電流値信号に加え、ソレノイド22に通電している実電流値を検出する電流センサ37から実電流値信号を入力し、それらの目標電流値信号と実電流値信号との比較判定結果に基づいてリレー31に遮断指令信号を出力して駆動回路32とソレノイド22との電気的な接続を遮断するようになっている。また、駆動回路32とソレノイド22との電気的な接続を遮断したときに、その旨を運転者に報知する警報手段である警告灯38が比較判定部33aに接続され、目標電流値信号と実電流値信号との比較判定結果に基づいて比較判定部33aが警報手段である警告灯38に点灯指令信号を出力するようになっている。
図3はCPU33の処理内容を示すフローチャートである。
したがって、以上のように構成したベーンポンプ1では、図3に示すように、まず、目標電流値演算部33bが操舵角センサ35の検出した操舵角と予め設定された所定値αを比較する(S1)。その結果、操舵角センサ35の検出した操舵角が所定値αを超える場合に、目標電流値演算部33bがソレノイド22に通電する目標電流値を算出する(S2)。
詳細には、目標電流値演算部33bは、操舵角センサ35からの操舵角信号に基づいて操舵速度を算出し、その操舵速度と車速センサ36からの車速信号に基づいて目標電流値を算出する。そして、目標電流値演算部33bは、目標電流値信号を駆動回路32および比較判定部33aに出力し(S3)、駆動回路32が目標電流値信号に基づいてソレノイド22に給電することとなる。
図4は操舵角および車速と目標電流値の関係の一例を示すグラフである。
すなわち、目標電流値は、例えば図4に示すように、車速および操舵速度に応じて変化するようになっていて、駆動回路32がソレノイド22に供給する実電流値が増大すると、ソレノイド22がスプール20を駆動する推力が増加してポンプ吐出量が増加し、パワーシリンダPSが比較的強い操舵アシスト力を発生するようになる一方、上記実電流値が減少するとソレノイド22がスプール20を駆動する推力が減少してポンプ吐出量が減少し、パワーシリンダPSの発生する操舵アシスト力が比較的弱くなる。つまり、操舵速度および車速に応じて目標電流値を変化させてポンプ吐出量を増減させることで、パワーシリンダPSに操舵速度および車速に応じた所要の操舵アシスト力を発生させ、車両の走行状態に応じた快適な操舵フィーリングを得るように設定されている。
比較判定部33aは、目標電流値信号を入力すると、その目標電流値が実電流値よりも大きく、且つ上記電流センサの検出した実電流値と上記目標電流値との差が予め定められた所定値βを超えているかどうか判断する(S4)。そして、目標電流値が実電流値よりも大きく、且つ上記電流センサの検出した実電流値と上記目標電流値との差が予め定められた所定値βを超えている場合に、比較判定部33aが、リレー31に対して遮断指令信号を出力し(S5)、駆動回路32とソレノイド22との電気的な接続を遮断する。つまり、電気的な異常によって万が一目標電流値を超える過剰な電流がソレノイド22に供給された場合に、駆動回路32からソレノイド22への給電を遮断するようになっている。
その上で、比較判定部33aが目標電流値演算部33bに対して警報信号を出力する。目標電流値演算部33bは、警報信号を受信すると目標電流値を0とする(S6)。さらに、比較判定部33aが警告灯38に点灯指令信号を出力し、警告灯38を点灯させる。
したがって、本実施の形態によれば、比較判定部33aが電流センサ37の検出した実電流値と目標電流値演算部33bの算出した目標電流値を常時監視し、電気的な異常によって万が一目標電流値を超える過剰な電流がソレノイド22に供給された場合に、駆動回路32からソレノイド22への給電をリレー31によって遮断することができるため、予期しない操舵アシスト力の増大による舵の切り過ぎが防止されるから、フェールセーフの観点から好ましいものとなる。
また、ソレノイド22に万が一過剰な電流が供給された場合には、ポンプ吐出量が増大してパワーステアリング装置の発熱量が増えることから、作動油温の上昇の影響により、操舵力が更に軽くなるほか、パワーステアリング装置に使用されるゴム部品が劣化するという不具合が生じるが、本実施の形態では、電気的な異常によって万が一目標電流値を超える過剰な電流がソレノイド22に供給された場合に、駆動回路32からソレノイド22への給電をリレー31によって遮断することで、それらの不具合をも解決することができる。
さらに、駆動回路32からソレノイド22への給電を遮断したときに警告灯38を点灯させることで、運転者の注意を喚起してより安全性を高めることができるメリットがある。
本発明の実施の形態としてパワーステアリング装置の構成を示す図。 図1におけるベーンポンプの要部断面図。 図1におけるCPUの処理内容を示すフローチャート。 操舵速度および車速と目標電流値の関係を示すグラフ。
符号の説明
1…ベーンポンプ(オイルポンプ)
2…ベーン
3…ロータ
4…カムリング
13…第1圧力室
14…第2圧力室
18…吐出側通路
18d…メータリング絞り
20…スプール(弁体)
21…制御バルブ
22…ソレノイド
31…リレー(継電器)
32…駆動回路(電力供給手段)
33…CPU(駆動制御手段)
37…電流センサ
38…警告灯(警報手段)
PS…パワーシリンダ

Claims (5)

  1. パワーステアリング装置の操舵アシスト用のパワーシリンダに油圧を供給するオイルポンプであって、
    ポンプ吐出側の油圧に応じて動作する制御バルブを有し、その制御バルブをもって上記オイルポンプ自体の吐出量を変化させるようになっているとともに、ソレノイドによって制御バルブの弁体を上記オイルポンプ自体の吐出量を増加させる方向に駆動するようにしたものにおいて、
    ソレノイドに供給する目標電流値を車両の走行状態に応じて算出する駆動制御手段と、
    その駆動制御手段の算出した目標電流値に基づいてソレノイドに給電する電力供給手段と、
    ソレノイドに通電している実電流値を検出する電流センサと、
    を備えていて、
    上記駆動制御手段は、上記電流センサの検出した実電流値と上記目標電流値を常時監視していて、その実電流値と目標電流値との差が所定の値を超えた場合に、上記電力供給手段からソレノイドへの給電を遮断するようになっていることを特徴とするオイルポンプ。
  2. 上記電力供給手段が継電器を介してソレノイドと電気的に接続されていて、上記駆動制御手段は、上記電流センサの検出した実電流値と上記目標電流値との差が所定の値を超えた場合に上記継電器に遮断指令信号を出力し、上記電力供給手段とソレノイドとの電気的な接続を遮断するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 上記駆動制御手段は、上記電流センサの検出した実電流値が上記目標電流値よりも大きく、且つ上記電流センサの検出した実電流値と上記目標電流値との差が所定の値を超えた場合に、上記電力供給手段からソレノイドへの給電を断つようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載のオイルポンプ。
  4. 上記駆動制御手段は、上記電流センサの検出した実電流値と上記目標電流値との差が所定の値を超え、上記電力供給手段からソレノイドへの給電を遮断したときに、その旨を報知する警報手段を作動させるようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のオイルポンプ。
  5. ベーン付きのロータを収容するカムリングが上記ロータとの偏心量が増減する方向に移動可能に保持され、そのカムリングの移動方向の両側に一対の圧力室が形成されているとともに、上記制御バルブが、上記オイルポンプの吐出側通路の途中に設けられたメータリング絞りの上、下流側における作動油の圧力差に応じて動作するようになっていて、その制御バルブをもって少なくとも一方の圧力室内の油圧を制御するようになっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のオイルポンプ。
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