JP3969202B2 - 動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置 - Google Patents

動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車のハンドル操作力を軽減する動力舵取装置の流体圧力源として用いる可変容量形ポンプに係り、特に、操舵速度に応じて可変容量形ポンプの吐出流量を制御する動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
動力舵取装置に用いる流体圧ポンプは、舵取りハンドルの舵取り操作時(いわゆる操舵時)に操舵状態に対応した操舵補助力を得るために、充分な量の圧力流体を動力舵取装置のパワーシリンダに給送できることが要求される。これに対して車輌の直進走行時のような非操舵時には、動力舵取装置への圧力流体の給送は事実上不要である。また、この動力舵取装置用ポンプには、高速走行時の圧力流体の給送量を停車中や低速走行時の給送量よりも少なくし、高速走行時に舵取りハンドルに剛性感をもたせて高速での直進走行時の走行安定性を確保できることも望まれる。
【0003】
この種の動力舵取装置用のポンプとして従来一般には、車輌のエンジンを駆動源とする容量形ポンプを用いていた。容量形ポンプは、エンジンの回転数が増加するに伴って吐出流量が増大する特性をもっている。従って、容量形ポンプを動力舵取装置用のポンプとして用いるには、ポンプからの吐出流量を回転数の如何にかかわらず一定量以下に制御する流量制御弁が必須となる。しかし、このような流量制御弁を備えた容量形ポンプでは、圧力流体の一部を流量制御弁を介してタンクに還流させても、エンジンに対する負荷は減少せず、ポンプの駆動馬力は同じであるから省エネルギー効果は得られなかった。
【0004】
このような不具合を解消するため、ポンプ一回転当たりの吐出流量(cc/rev)を回転数の増加に比例して減少させることができる可変容量形ベーンポンプが、特開平6−200883号、特開平7−243385号、特開平8−200239号等によって従来から提案されている。これらの可変容量形ポンプは、エンジン回転数(ポンプ回転数)が増加すると、ポンプ吐出側の流体圧の大きさに対応してカムリングをポンプ室のポンプ容量が減少する方向に移動させるようになっているので、ポンプ吐出側の流量を減少させることができる。
【0005】
前記のような可変容量形ポンプは、車輌の停車中や低速走行時であってもエンジン回転数が小さいときにポンプ吐出側の流量を相対的に多くすることができるから、停車中や低速走行時における操舵時に大きな操舵補助力を得て軽快な操舵を行うことができる。また、車輌の高速走行時にはエンジン回転数が大きくなり、ポンプ吐出側の流量が相対的に少なくなるから、高速走行時における舵取り操作力に適度な剛性感を与えた操舵が可能となる。
【0006】
また、この種の可変容量形ポンプによれば、操舵時(操舵必要時)に所定流量の圧力流体を給送して所定の操舵補助力を得るとともに、非操舵時(操舵が不要なとき)に圧力流体の給送流量をほとんど零または必要最小限とすることが省エネルギー化の観点から望まれている。例えば、可変容量形ポンプを車輌のエンジンで直接駆動しているときにおいて、エンジン回転数が大きいときであっても非操舵時であれば、ポンプからの吐出量は不要であり、このときのポンプ吐出量をさらに減少させるとポンプの駆動馬力を抑制できるものであり、このような点を考慮することが望まれている。
【0007】
すなわち、この種の可変容量形ポンプを制御するに当たっては、車輌が停車しているか、低速、中速または高速で走行しているか、その走行時に操舵が行われているか、非操舵であるかを判断し、その車輌の走行状態に応じて最適なポンプ制御を行うことが望まれる。従って、このような車輌の走行状態、操舵状態を確実に把握し、ポンプ制御を適切に行って動力舵取装置としての性能を発揮させるとともに、ポンプの駆動制御を所要の状態で行い、可変容量形ポンプとして省エネルギー効果が得られるように、ポンプの作動状態や車輌の走行状態を加味して何らかの対策を講じる必要がある。
【0008】
そこで、本出願の出願人は、例えば動力舵取装置に油圧源として用いる可変容量形ポンプを、車輌の車速、操舵速度等の走行条件に対応させて制御することにより、快適な操舵感を得ることができるとともに、車輌の直進走行時において、非操舵時には吐出流量をできるだけ低減することにより、省エネルギー効果をより一層発揮することができ、また、操舵要求時には、ポンプ吐出流量を瞬時に必要量まで増加させ、所要の操舵補助力を確保することができる可変容量形ポンプを開発し出願した(特願2000ー127563号)。
【0009】
前記出願に係る可変容量形ポンプは、カムリングの両側に形成された流体圧室の圧力を制御する制御バルブのスプールに、軸線方向の推力を与える電子駆動手段と、この電子駆動手段を駆動制御する電子制御手段とを設け、かつ、この電子制御手段が、舵取りハンドルの操舵速度を検出する操舵センサと、車輌の走行速度を検出する車速センサとを備え、これら各センサからの信号により前記電子駆動手段を駆動制御するようにしている。
【0010】
前記発明の構成では、車輌走行中の、舵取り操作を行っていない通常の直進走行時には必要最小限の流量とし、動力舵取装置による操舵補助力を必要とするときには、電子制御手段により、操舵速度と車速に応じて電子駆動手段を作動し、瞬時にしかも充分なポンプ吐出側の流量を確保することができる。従って、前記発明は、優れた省エネルギー効果を得ることができるとともに、操舵時には迅速に応答してポンプ吐出流量を増大させ、所要の操舵補助力を生じさせることができるという優れた効果を奏することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記出願に係る発明の構成に加えて、左右の操舵方向を検出可能にすることにより、中央付近での安定した操舵力を確保することができるようにして、操舵性能を向上させるとともに、一層の省エネルギー効果を発揮することができる可変容量形ポンプを提供することを目的とするものである。
【0012】
従来の構成のように、舵取りハンドルの左右の操舵方向を判別せずに、操舵速度に応じて電子駆動手段の作動を制御している場合には、舵取りハンドルの中立位置付近で左右に操舵を行うと、左右に操舵方向が変わったにもかかわらず連続して操舵が行われたものとして操舵速度を演算し、この操舵速度に応じて電子駆動手段を駆動制御するので、操舵が軽くなってしまい直進時の安定した操舵力を得ることができないという問題が発生する。
【0013】
これに対して本発明では、中立位置を挟んでの左右操舵の場合には、操舵があったものと判断せず、左右いずれかの方向への所定角度以上の操舵が行われた場合にだけ、この操舵方向を判別し、その操舵方向への操舵速度を演算して可変容量形ポンプの吐出流量を変えるようにしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明に係る動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置は、ポンプボディ内に揺動可能に支持されたカムリングと、このカムリング内に回転可能に配置されたロータと、前記カムリングの移動方向の両側に形成された第1および第2流体圧室と、前記カムリングをポンプ室のポンプ容量が最大となる方向に付勢する付勢手段と、前記ポンプ室から吐出される圧力流体の吐出通路の途中に設けたメータリングオリフィスと、このメータリングオリフィスの上流側と下流側の流体圧力差によって軸方向に作動するスプールを有する制御バルブとを備え、この制御バルブの作動により前記流体圧室の少なくとも一方の流体圧を制御してカムリングを揺動させる可変容量形ポンプにおいて、前記制御バルブのスプールに軸線方向の推力を与える電子駆動手段と、この電子駆動手段の駆動電流を制御する電子制御手段とを設け、前記電子制御手段は、前記操舵センサからの信号により操舵方向が中立位置の一方側で同一方向に連続して操舵操作が行われたとき、このときの操舵速度を演算し、この操舵速度に応じて前記電子駆動手段の駆動電流を制御するようにしたものである。
【0015】
前記発明によれば、一対の操舵センサによって操舵方向を判別し、この判別した操舵方向への操舵速度に応じて電子駆動手段への駆動電流を制御するようにしたので、ハンドルの中立位置付近で左右方向の往復操舵を行った場合には、一方向の操舵とされず、ポンプ吐出流量を増大させないので、安定した操舵力を確保することができ、しかも、前記中立位置付近での操舵には反応しないので、ポンプの消費エネルギーを低減することができる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、前記電子制御手段に車速センサを設け、この車速センサの検出した車輌の走行速度と、前記操舵速度とに応じて、前記電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とするものである。
【0017】
前記請求項2に記載の発明によれば、走行速度に応じて安定した操舵力を確保することができる。
【0018】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、前記電子制御手段に、中立位置を検出する別の操舵センサを設け、中立位置からの操舵角度を演算し、この操舵角度に応じて前記電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とするものである。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、ハンドルの中立位置を検出し、その中立位置からの操舵角度を演算して、電子駆動手段の駆動を制御するので、保舵時に操舵力が低下してしまうことがない。
【0020】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプにおいて、前記吐出通路中の流体圧を検出する圧力センサを設け、この圧力センサの検出圧力が所定値以上となっている間の最大操舵速度に基づいて吐出流量を制御することを特徴とするものである。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、圧力スイッチのオンオフにより操舵の有無を判別して保舵中であることを検出して電子駆動手段の制御を行うので、保舵時の操舵力の低下を防止できる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、前記電子制御手段にGセンサを設け、このGセンサによる横Gが所定値以上となっている間の最大操舵速度に基づいて吐出流量を制御することを特徴とするものである。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、Gセンサにより横Gを検出して旋回中であるか否かを判別するので、保舵時の操舵力が低下してしまうことがない。
【0024】
請求項6に記載の発明は、請求項2ないし請求項5のいずれか記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、吐出流量の立ち上がり点を、車速に応じて変化させるように電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とするものである。
【0025】
請求項7に記載の発明は、請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、高速走行中の直進時には、中速走行時の吐出流量よりも少なくなるように電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とするものである。
【0026】
請求項8に記載の発明は、請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、停車中や低速走行中の操舵時には、最大吐出流量を中速走行時よりも少なくなるように電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とするものである。
【0027】
請求項9に記載の発明は、請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、車速の増加とともに吐出流量が減少するように電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置の全体の構成を示す断面図、図2は前記可変容量形ポンプに設けられた制御バルブの構造を示す断面図である。この可変容量形ポンプ(全体を符号1で示す)は、本発明を動力舵取装置PSの油圧発生源となるベーンタイプのオイルポンプに適用した場合を示すものである。
【0029】
フロントボディとリアボディとを突き合わせてなるポンプボディ2内に、後に説明するポンプカートリッジとしてのポンプ構成要素を収納配置する収納空間4が形成され、この収納空間4の内面にアダプタリング6が嵌着されている。このアダプタリング6のほぼ楕円形の空間内に、揺動支点ピン8を介してカムリング10が揺動可能に配置されている。このカムリング10の、前記揺動支点ピン8とほぼ軸対称の位置にシール部材12が設けられており、これら揺動支点ピン8とシール部材12とによって、カムリング10の両側に第1流体圧力室14および第2流体圧力室16が区画形成されている。
【0030】
さらに、前記カムリング10の内周側には、複数枚のベーン18を放射方向に摺動自在に保持したロータ20が配置されている。このロータ20は、ポンプボディ2を貫通して回転自在に支持されたドライブシャフト22に連結されており、図示しないエンジンによって回転駆動されるドライブシャフト22により図1の矢印方向に回転する。前記カムリング10はドライブシャフト22に連結されたロータ20に対し、偏芯した状態で配置されており、これらカムリング10とロータ20との間に形成される空間内に、隣接する二枚のベーン18によってポンプ室24が形成される。このカムリング10が、前記揺動支点ピン8を支点に揺動することによって前記ポンプ室24の容積が増減する。
【0031】
ポンプボディ2の前記第2流体圧室16側には、圧縮コイルばね26が配置されており、前記カムリング10を常時第1流体圧室14側、つまり前記ポンプ室24の容積が最大になる方向に付勢している。
【0032】
前記ポンプボディ2の内部の収納空間4には、従来周知のように、前記アダプタリング6、カムリング10およびロータ20が、図示しないプレッシャプレートおよびサイドプレート(またはサイドプレートの機能を果たすリアボディ)によって両側から挟持されている。
【0033】
前記ロータ20の回転に伴って、隣接する二枚のベーン18間に形成されるポンプ室24の容積が次第に拡大していく領域(図1の上部)の、サイドプレートの側面には吸込側開口23が形成されており、図示しない吸い込みポートを介してタンクから吸い込んだ作動流体をポンプ室24に供給する。また、前記ロータ20の回転に伴って、前記ポンプ室24の容積が次第に縮小していく領域(図1の下部)の、プレッシャプレートの側面に吐出側開口25が形成されており、ポンプ室24から吐出された圧力流体が、ポンプボディ2の底部に形成された吐出側圧力室に導入される。この吐出側圧力室は、ポンプボディ2に形成されたポンプ吐出側通路を介して吐出ポート27に接続されており、吐出側圧力室に導かれた圧力流体が、吐出ポート27から動力舵取装置PSのパワーシリンダに送られる。
【0034】
前記ポンプボディ2内には、前記ドライブシャフト22と直交する方向を向けて制御バルブ28が設けられている。この制御バルブ28は、ポンプボディ2に形成されたバルブ孔30内に摺動可能に嵌合されたスプール32を有している。このスプール32は、その一方の端部(図1の右側の第2流体圧室16側端部)側の室34(以下スプリング室と呼ぶ)内に配置されたスプリング36によって、常時図1の左方(第1流体圧室14方向)に向けて付勢されており、非作動時には、前記バルブ孔30の開口部に螺合されて閉塞するプラグ37の前面に当たって停止している。
【0035】
前記ポンプ室24から動力舵取装置PSに至る吐出側通路の途中にメータリングオリフィス41が設けられており、このメータリングオリフィス41の上流側の流体圧が、パイロット圧通路38を介して、図1の左方の室40(以下高圧室と呼ぶ)内に導入され、一方、メータリングオリフィス41の下流側の流体圧が、パイロット通路42を介して、スプリング室34に導入されており、これら両室34、40の圧力差が所定以上になると、スプール32がスプリング36に抗して図の右方へ移動する。
【0036】
カムリング10の左側に形成された第1流体圧室14は、ポンプボディ2およびアダプタリング6に形成された接続通路2a、6aを介して、バルブ孔30の高圧室40側に連通し、カムリング10の右側に形成された第2流体圧室16は、ポンプボディ2およびアダプタリング6に形成された接続通路2b、6bを介して、バルブ孔30のスプリング室34側に連通している。
【0037】
スプール32の外周面には、前記高圧室40を区画する第1ランド部32aとスプリング室34を区画する第2ランド部32bとが形成され、これら両ランド部32a、32bの中間に環状の溝部32cが設けられている。この中間の環状溝部32cが、ポンプ吸込側通路43を介してタンクTに接続されており、この環状溝部32cとバルブ孔30の内周面との間の空間がポンプ吸込側室44を構成している。
【0038】
カムリング10の左側に設けられた第1流体圧室14は、スプール32が図1に示す非作動位置にあるときには、接続通路2a、6aを介してポンプ吸込側室44に接続され、前記メータリングオリフィス41の前後の差圧によってスプール32が作動すると、ポンプ吸込側室44から徐々に遮断されて、前記高圧室40に連通されるようになっている。従って、第1流体圧室14には、前記ポンプ吸込側の圧力Pと、ポンプ吐出側通路内に設けられたメータリングオリフィス41の上流側の圧力Pが選択的に供給される。
【0039】
また、カムリング10の右側に設けられた第2流体圧室16は、スプール32の非作動時には、接続通路2b、6bを介してスプリング室34に接続され、スプール32が作動すると、前記スプリング室34から徐々に遮断されるとともに、次第にポンプ吸込側室44に接続される。従って、第2流体圧室16内には、前記メータリングオリフィス41の下流側の圧力Pとポンプ吸込側の圧力Pが選択的に供給される。
【0040】
前記スプール32の内部には、リリーフバルブ46が設けられており、スプリング室34内の圧力(メータリングオリフィス41の下流側の圧力P、言い換えれば動力舵取装置PSの作動圧力)が所定以上に上昇したときに開放して、この流体圧をタンクT側に逃がすようになっている。なお、前記可変容量形ポンプ1の構成および作動については、従来知られたものとほぼ同一であるので、一部の図示および詳細な説明は省略している。
【0041】
さらに、本実施の形態に係る可変容量形ポンプ1には、前記制御バルブ28のスプール32に、スプリング室34側から高圧室40側に向かって軸線方向の推力を与える電子駆動手段としてのソレノイド60が設けられている。また、このソレノイド60の駆動電流を制御する電子制御手段61が設けられている。この実施の形態では、電子制御手段61が、二個の操舵センサ(第1操舵センサ62および第2操舵センサ63)と、車速センサ64およびコントロールユニット65を備えている。
【0042】
前記ソレノイド60により制御バルブ28に推力を与える構造について簡単に説明する。前記制御バルブ28のスプリング室34側にねじ孔が形成され、このねじ孔内にプラグ部材70がねじ込み固定されている。このプラグ部材70の外方端に、ソレノイド60がソレノイドロッド60aの先端をバルブ孔30の内部側に向けた状態で取り付けられている。一方、前記スプール32のスプリング室34側の端部にロッド部材71が組み付けられており、前記ソレノイドロッド60aは、このロッド部材71の先端に対向している。これらソレノイドロッド60aとロッド部材71とは、ポンプ1が非作動状態であるときには図1に示すように、所定間隔をおいて対向している。そして、ポンプ1が作動して制御バルブ28が平衡状態、つまり、カムリング10の両側の第1および第2流体圧室14、16がともにポンプ吸込側室44に接続または接続可能な位置で安定している状態になると、これら両ロッド60a、71はその先端がほぼ接した状態で対向する。
【0043】
前記電子制御手段61に設けられている二個の操舵センサ62、63は、ステアリングコラム(図示せず)に取り付けられて、舵取りハンドルの回転を検出するものであって、例えば、特開昭60−18707号公報に開示されているように、スリットとフォトインタラプタとの組み合わせで検出する構造のものが一般に用いられている。これら二個の操舵センサ62、63の出力により左右の操舵を判別するとともに、その判別された方向への操舵速度を演算し、前記可変容量形ポンプ1の吐出流量を制御するようになっている。
【0044】
例えば、一個の操舵センサを用いて可変容量形ポンプを制御した場合には、舵取りハンドルの中央付近で左右方向に操舵した場合でも、その操舵速度に応じて制御を行うので、直進時に安定した操舵力を得ることができないという問題があったが、この実施の形態では、ステアリングコラムに二個の操舵センサ62、63を設け、これら両センサ62、63の出力から左右方向の操舵を判別するとともに、判別した一方向への操舵速度を演算し、この操舵速度に応じてソレノイド60への供給電流を制御して、可変容量形ポンプ1の吐出流量を変えるようにしている。
【0045】
前記構成において、非操舵状態では、前記平衡状態が維持され、ポンプ1からの吐出流量はメータリングオリフィス41により規定された最少流量となっている。このときには、ソレノイド60は非通電状態に維持される。そして、前記平衡状態で操舵要求があると、車速と一方向への操舵速度に応じたポンプ吐出流量が得られる。すなわち、操舵センサ62、63および車速センサ64からの信号でコントロールユニット65を介して所定の通電電流がソレノイド60に供給される。
【0046】
ソレノイド60に所定の電流が供給されると、ソレノイドロッド60aがロッド部材71を介してスプール32に図の左方向への推力を与える。すると、スプール32は、通電電流の大きさによる推力に応じて図の左方向に移動し、第1の流体圧室14をポンプ吸込側室44に接続するとともに、第2の流体圧室16をメータリングオリフィス41の下流側の流体圧力Pであるスプリング室34に接続し、これによりカムリング10が図の左側に移動してポンプ室24の容積を大きくする。従って、ポンプ1からの吐出量は、前述の電子制御手段61により制御された値で増大する。
【0047】
図3は、前記操舵速度に応じてソレノイド駆動電流を決定する「操舵速度−電流特性テーブル」の一例を示すグラフであり、車速センサ64で検出した車速毎に(このグラフでは、車速0km/h、20km/h、40km/h、60km/h、80km/h、100km/h)、操舵速度に応じた電流値を検索する。この実施の形態では、電流値が0.2Aのときにポンプからの吐出流量が最少の4.5l/minであり、0.9Aのときに吐出流量が最大の7l/minとなるように設定されている。また、この特性では、操舵速度が15deg/secまでは、どの走行速度の場合も吐出流量が最少となる0.2Aをソレノイドに出力し、操舵速度がそれ以上の場合には、低速時ほど大きい電流をソレノイドに出力して、吐出流量を増大させるようになっている。
【0048】
前記電子制御手段61によって電子駆動手段(ソレノイド)60の駆動電流を制御する手順について、図4のフローチャートに従って説明する。先ず、ステップ101(S101)で車速センサ64により車両の速度を検出する。車速信号の検出は200μs毎にポートの状態をチェックし、レベルLowが4回連続した後、レベルHighが4回連続した場合に車速が立ち上がったと判断する(図5参照)。
【0049】
次に、ステップ102(S102)以降の処理または判断により、前記二個の操舵センサ62、63の検出信号から操舵方向および操舵速度を検出する。この実施の形態では、二個の操舵センサ62、63の構成は図示しないが、60個所のスリットが形成された回転板をステアリングコラムに取り付け、この回転板に対し、二個のフォトインタラプタを90°の位相差でセットしてあり、これら操舵センサ62、63からの操舵信号の組み合わせにより操舵方向を検出し、この操舵方向の操舵速度を演算する。
【0050】
操舵信号の検出は、例えば200μs毎にチェックを行い、同レベルが4回連続した場合に有効と判断して、検出レベルをHIGHまたはLOWに決める。図6に示すように、入力信号が4回連続してLOWレベルの場合(図6中の範囲l参照)に有効と判断して検出レベルをLOWに決定する。また、入力信号が4回連続してHIGHレベルの場合(図6中の範囲h参照)に有効と判断して検出レベルをHIGHに決定する。なお、車速センサ64および操舵センサ62、63のチェックは200μs毎に行うものに限るものではなく、例えば400μs毎等であっても良い。
【0051】
図7は、第1および第2操舵センサ62、63から出力される操舵センサ信号の処理の一例を示す図であり、第1操舵センサ62からの操舵信号(STE1)がH、第2操舵センサ63からの操舵信号(STE2)がLの組み合わせをa、第1操舵センサ62からの操舵信号がH、第2操舵センサ63からの操舵信号もHの組み合わせをb、第1操舵センサ62からの操舵信号がL、第2操舵センサ63からの操舵信号がHの組み合わせをc、第1操舵センサ62からの操舵信号がL、第2操舵センサ63からの操舵信号もLの組み合わせをdとし、これら操舵信号の組み合わせの変化により操舵方向を検出する。また、前記第1および第2操舵センサ62、63の状態を確認し、前記図7のa、b、c、dの組み合わせとなったそれぞれの時間を測定する。
【0052】
ステップ102(S102)では、第1操舵センサ信号(STE1)および第2操舵センサ信号(STE2)の組み合わせが、前回と今回とで変化したか否か判断する。変化した場合には、ステップ103(S103)に進み、前回と今回の操舵センサ信号の状態から操舵方向を確認する。例えば、図4の右上の表に示すように、前回の第1操舵センサ信号がH、第2操舵センサ信号もHの場合(組み合わせbの場合)に、今回の第1操舵センサ信号がH、第2操舵センサ信号がLの組み合わせ(組み合わせa)に変化した場合には操舵方向が左であり、また、第1操舵センサ信号がL、第2操舵センサ信号はHの組み合わせ(組み合わせc)に変化した場合には操舵方向が右であることを確認する。
【0053】
ステップ103(S103)で操舵方向を確認した後、ステップ104(S104)に進み、操舵方向が変化したか否かを判断する。このステップでは、第1操舵センサ62からの操舵信号と第2操舵センサ63からの操舵信号との組み合わせが、a→b→c→d→aの順で同方向(操舵方向が変化しない)に6度(前記構成に係る一回転60パルスの操舵センサの場合の1パルス分)変化した場合、例えば、d→a→b→cの順で組み合わせが変化した場合には、右方向に操舵されたと判断する。また、逆に、a→d→c→b→aの順で組み合わせが6度変化した場合、例えば、c→b→a→dの場合には、左方向に操舵されたと判断する。
【0054】
ステップ104(S104)において操舵方向が変化したと判断した場合には、ステップ105(S105)に進み、操舵時間を最大値とする。ここでいう最大値とは、16進数カウンタのMAX値であってそれ以上はカウントできない値である。つまり、操舵時間が最大値とは操舵していないということを意味している。
【0055】
また、ステップ104(S104)で操舵方向が変化しないと判断した場合には、ここで操舵方向が確定し、ステップ106(S106)に進む。ステップ106(S106)では、操舵時間として操舵時間カウンタの値を保存する。その後、ステップ107(S107)で、200μs毎にカウントしてきた操舵時間カウンタの値をクリアする。
【0056】
次に、ステップ108(S108)で、操舵時間が1秒未満であるか否かを判断する。操舵時間が1秒未満であった場合には、操舵有りとしてステップ110(S110)の操舵時間計算に進む。このときに、いずれかのルーチンにおいて操舵無しフラグがセットされていた場合にはクリアされる。なお、操舵信号無しフラグは、操舵時間カウンタの値が1秒以上となった場合にセットされる。また、操舵時間が1s以上であった場合には、ステップ110(S110)に進む。
【0057】
ステップ110(S110)では、操舵方向を決定した前記第1操舵センサ信号と第2操舵センサ信号の組み合わせ、例えば、a→b→c→dのそれぞれの時間を合計して操舵時間を求める。続いて、ステップ111(S111)で、ステップ110(S110)で求めた操舵時間から、操舵時間−操舵速度変換テーブルを検索し操舵速度に変換する。この変換テーブルから求めた操舵速度を取り込み値とする。なお、操舵信号無しフラグがセットされている場合(前述のように第1および第2操舵信号が1秒以上変化しない場合)には、取り込み値を0deg/secとする。
【0058】
前記取り込み値と制御値(初期値0deg/sec)とを比較し、制御値更新時に下記の制御を行う。つまり、取り込み値≧制御値の場合には取り込み値を制御値とする。また、取り込み値<制御値の場合には、制御値をゆっくりと(例えば、20msに1deg/secの割合で)取り込み値に近づける。
【0059】
次に、ステップ112(S112)で、操舵速度感応テーブル(操舵速度−電流特性テーブル)を検索し、目標ソレノイド駆動電流を決定し(S113)、目標ソレノイド電流を出力する(S114)。前記図3が、操舵速度−電流特性テーブルの一例を示すグラフである。
【0060】
このように、ステアリングコラムに二個の操舵センサ62、63を設け、これら操舵センサ62、63の出力により左右の操舵方向を判別し、その操舵方向への操舵速度を演算して可変容量形ポンプ1の吐出流量を変えるようにしたので、ハンドル中央付近での安定した操舵力を確保することができる。また、中央付近での左右操舵には反応しないため、ポンプのエネルギー消費を低減することができる。さらに、車速により可変制御することにより、走行速度に応じて安定した操舵力を確保することができる。
【0061】
なお、図3に示す操舵速度感応テーブルの特性は一例であり、最適な操舵性能を得るために、異なる特性を設定することができる。例えば、ハンドルの切り始めの流量が常に少ないため車速感応感が少ない場合には、図8の範囲Aに示すように、操舵速度−電流特性の立ち上がり点を車速に応じてずらすことによりこの問題を解決することができる。図8の例では、停車中(車速0km/hの場合)には、最小電流値0.2Aから、操舵速度が10deg/secで立ち上げ、低速走行(車速20km/hのとき)には、操舵速度20deg/secで、また、高速走行(車速80km/hおよび100km/hの場合)には、操舵速度30deg/secで立ち上げるようにしている。さらに、中速走行(車速40km/hおよび60km/hの場合)には、電流値0.3Aから、操舵速度30deg/secで立ち上げるようにしている。なお、低速走行、中速走行、高速走行の速度範囲については、前記数値に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
【0062】
また、舵力の変動幅が少ないという問題がある場合には、図8の範囲Bに示すように、高速時は直進走行でも流量を低くする。この例では、車速が40km/hおよび60km/hでの直進時には、電流値を0.3Aに制御して吐出流量が4l/minになるようにしているが、車速が80km/hおよび100km/hの場合には電流値を0.2Aに制御し、吐出流量が3.5l/minになるようにしている。
【0063】
また、ポンプの省エネルギー効果をさらに高めたい場合には、据え切り時の流量を下げることによりこの効果を得ることができる。例えば、図8の範囲Cに示すように、据え切り時(車速0km/hでの操舵時)の電流値を0.7Aに設定して、吐出流量を6l/minに下げることにより、省エネルギー効果を一層向上させることができる。さらに、流量の回復が遅く、引っ掛かり感が出てしまう場合には、コントロールユニットの制御時間をさらに短縮する(例えば、60msec→40msec)ことにより解決することができる。また、操舵速度の増大時には、ソレノイド60への供給電流を速やかに上昇させるが、操舵速度の減少時には、ゆっくりと(例えば2秒程度遅延させる)電流を低下させることにより、保舵時の流量が低下することを防止することができる。
【0064】
前記実施の形態の構成では、左右の操舵方向を判別して一方向の操舵速度を演算し、可変容量形ポンプ1の吐出流量を変えるようにしたことにより、中立位置付近での操舵力を確保するとともに、ポンプのエネルギー消費を低減することができるという効果を得られる。しかしながら、前記構成では、曲線路を旋回走行しているようないわゆる保舵時には、操舵速度がゼロになるので、旋回中に操舵力が変化してしまうという問題がある。そこで、第2の実施の形態では、図9に示すように、ステアリングコラムに3個の操舵センサ62、63、66を設け、前記第1の実施の形態と同様に2個の操舵センサ(第1操舵センサ62および第2操舵センサ63)により左右の操舵方向を判別するとともに、その操舵方向の操舵速度を検出し、さらに、付加した第3操舵センサ66により舵取りハンドルの中立位置を検出し、この中立位置からの操舵角度を算出して、この操舵角度に応じて可変容量形ポンプ1の吐出量を変化させるようにしている。
【0065】
各操舵センサ62、63、66からの操舵センサ信号について説明する。第1および第2操舵センサ62、63の操舵センサ信号については、前記第1の実施の形態と同様である。そして、前記第3の操舵センサ66からの操舵センサ信号(以下操舵センサ信号0と呼ぶ)は、ハンドル1回転毎に1パルス出力されるようになっており、ハンドルが中心に位置しているときに操舵センサ信号0を出力するようにセットされている。また、中立位置の誤検出(ハンドルを1回転以上切っている場合に誤って中立位置と検出すること)を防ぐため、第3操舵センサ66がある車速以上で操舵センサ信号0を検出したら、その位置をハンドル中立位置とする。
【0066】
前記構成による処理手順について、図10および図11に示すフローチャートにより説明する。図10のステップ101(S101)からステップ111(S111)までに行う車両速度の検出、操舵時間測定、操舵方向確認および操舵速度設定については、前記第1の実施の形態と同様である。次に、ステップ201(S201)で中立位置が決定済みか否か判断する。中立位置が決定していない場合には、ステップ202(S202)で車両速度が規定値以上であるか否かを判断する。ここでは中立位置の誤検出を防止するために、ハンドルを1回転以上回している状態ではあり得ない速度を規定値として判定を行う。
【0067】
ステップ202(S202)で車両速度が規定値以上と判断された場合に、ステップ203(S203)で、第3の操舵センサ66から出力された操舵センサ信号0が検出されると中立位置が決定する(S204)。ステップ204で中立位置が決定した場合、前記ステップ202(S202)で車両速度が規定値に達していない場合およびステップ203(S203)で車両速度は規定値以上であるが第3操舵センサ66の操舵センサ信号0を検出しない場合には、ステップ112(S112)に進んで、前記第1の実施の形態と同様に操舵速度感応テーブルの検索を行い、操舵速度感応による制御を行う(S113、S114)。
【0068】
また、前記ステップ201(S201)で中立位置がすでに決定していると判定された場合には、その中立位置を基準として右回転か左回転かを判別できるので、ステップ205(S205)に進み、操舵センサ信号1、2の状態を確認する。続いて、ステップ206(S206)で、前記ステップ102(S102)と同様に、第1操舵センサ62の信号と第2操舵センサ63の信号の組み合わせが変化したか否か判断する。
【0069】
第1および第2操舵センサ62、63からの信号の組み合わせが変化した場合には、ステップ207(S207)に進む。このステップ207(S207)で第3操舵センサ66からの操舵センサ信号0を検出しその位置が中立位置の場合場合には、ステップ208(S208)で操舵角度カウンタの値をクリアし、次に、ステップ209(S209)で操舵信号の組み合わせ方向をクリアする。その後、ステップ210(S210)に進む。
【0070】
前記ステップ206(S206)で操舵センサ信号1、2の組み合わせが変化した場合で、かつ、ステップ207(S207)で第3操舵センサからの操舵センサ信号0を検出しない、または中立位置でない場合には、ステップ211(S211)に進み、操舵方向が決定済みであるか否かを判断する。ステップ211(S211)で操舵方向が決定していないと判定された場合には、ステップ212(S212)で、第1および第2操舵センサ62、63からの操舵信号の組み合わせの変化により操舵方向を決定する。次に、ステップ213(S213)において、同一方向に変化していると判定された場合には、ステップ214(S214)で、操舵角度カウンタの保存値にその変化数を加算する。この場合には、ステップ215(S215)で切り戻し判定はクリアされる。また、逆方向へ変化した場合には、ステップ216(S216)で操舵角度カウンタの保存値からその変化数を減算する。この場合には、ステップ217(S217)で切り戻しと判定される。
【0071】
ステップ218(S218)では、前記ステップ214(S214)およびステップ216(S216)で、加算または減算した新規カウンタ値を保存する。その後、ステップ210(S210)に進む。
【0072】
なお、前記ステップ207からステップ209までの判断および処理は、ハンドル中立位置をまたいでの左右回転についてであり、ステップ207からステップ218までの判断および処理は、右回転または左回転のいずれかの領域内における左右回転に関するものである。
【0073】
ステップ210(S210)では、操舵角度カウンタに保存されたカウンタ値を操舵角度に演算する。操舵角度を演算した後、ステップ219(S219)に進み、操舵角度が規定値以下であるか否かを判定する。操舵角度が規定値を超えている場合は、ステップ220(S220)に進んで切り戻しか否か判定する。操舵角度が規定値を超え、しかも切り戻しでない場合には、ステップ221(S221)で操舵速度が規定値以下であるか否か判断する。操舵速度が規定値以下と判定された場合には、旋回中で保舵状態であるので、ステップ222(S222)において、操舵角度感応テーブルで検索を行い、目標ソレノイド駆動電流を決定し(S113)、出力する(S114)。図12は操舵角度感応特性の一例を示す図であり、このような特性からソレノイド駆動電流を選択する。なお、この舵角感応特性では、中立位置を検出してから左右規定操舵角(15度)以内では舵力を変化させないようにしている。
【0074】
前記ステップ219(S219)で操舵角度が規定値以下であると判定された場合、およびステップ220(S220)で切り戻しと判定された場合には、ステップ222(S222)に進み、操舵角度感応制御が行われる。
【0075】
また、操舵角度が規定値を超え、しかも切り戻しでない場合で、ステップ221(S221)において、操舵速度が規定値を超えている場合には、ステップ112(S112)に進み、操舵速度感応制御を行う。この実施の形態の構成では、操舵角度を演算し、操舵角度に応じて可変容量ポンプの吐出量を変化させるようにしたので、保舵時の操舵力の低下を防止することができる。また、ハンドル中立位置付近の左右操舵に反応しないため、ポンプのエネルギー消費を削減することができる。
【0076】
次に、図13の構成および図14に示すフローチャートにより第3の実施の形態について説明する。この実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、車速センサ64と、第1および第2の操舵センサ62、63を備えており、これら第1および第2操舵センサ62、63からの操舵センサ信号により、左右の操舵を判別するとともに、一方向への操舵速度を演算し、この操舵速度に応じて電子駆動手段(ソレノイド)60の駆動電流を制御して、可変容量形ポンプ1の吐出流量を変えるようになっている。
【0077】
さらに、前記第1の実施の形態の構成による操舵速度感応制御では、旋回時には操舵速度がゼロとなり、操舵力が変化してしまう。そこで、この実施の形態では、前記可変容量形ポンプ1に圧力スイッチ72を取付け、この圧力スイッチ72により操舵の有無を判別することにより保舵中であることを検出し、保舵中は可変容量形ポンプ1の吐出流量を変化させないようにしたものである。
【0078】
この実施の形態では、ステップ101(S101)からステップ111(S111)では、前記第1の実施の形態と同様の処理、判断を行い、ステップ110(S110)で求めた操舵時間から、操舵時間−操舵速度変換テーブルを検索し操舵速度に変換する(S111)。その後、ステップ301(S301)で前記圧力スイッチ72がON状態か否か判断する。
【0079】
圧力スイッチ72がONの場合には、ステップ302(S302)に進み、今回の操舵速度が、保存されている操舵速度の最大値を超える速度であるか否か判断する。今回の操舵速度が最大値よりも大きい場合には、ステップ303(S303)で操舵速度に今回の値をセットし、ステップ304(S304)で今回の値を最大値として保存する。
【0080】
次に、ステップ112(S112)に進み、操舵速度感応テーブルを検索し、前記操舵速度の最大値に応じた目標ソレノイド駆動電流を決定し(S113)、出力する(S114)。圧力スイッチ72がONの間は、前記ステップ304(S304)で保存された操舵速度の最大値でソレノイド電流を制御するので、保舵時の操舵力の低下を防止することができる。また、圧力スイッチ72がON状態で、今回の操舵速度が最大値以下の場合には、ステップ305(S305)に進み、操舵速度に現在の最大値をセットする。従って、この操舵速度でソレノイド電流が制御される。
【0081】
一方、ステップ301(S301)で圧力スイッチ72がオフであると判定された場合には、ステップ306(S306)で操舵速度の最大値をクリアし、ステップ307(S307)で操舵速度最小値をセットする。この場合には、この操舵速度の最小値でソレノイド電流を制御する。なお、操舵速度の最大値をクリアして直ちに最小値をセットする場合に限らず、徐々に戻す制御を行うこともできる。
【0082】
この第3の実施の形態では、圧力スイッチ72の状態を検出して、保舵中は可変容量形ポンプ1の吐出流量を変化させないようにしているので、保舵時の操舵力の低下を防止することができる。また、第1の実施の形態では切り戻し中も操舵速度の変化に応じて制御しているが、この実施の形態では、切り戻し中も操舵速度の最小値で制御するため、第1の実施の形態の場合よりもさらにポンプ1のエネルギー消費を低減することができる。しかも、圧力スイッチ72は、可変容量形ポンプ1に付属しているものを利用できるので、システムコストが安価である。
【0083】
図15は、第4の実施の形態に係る動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置を示す図であり、この実施の形態では、第3の実施の形態の圧力ポンプ72に変えて、Gセンサを用いている。この電子制御手段61は、前記第1の実施の形態と同様の第1および第2操舵センサ62、63、車速センサ64に加えて、Gセンサ74を備えており、これら各センサ62、63、64、74からの信号により、コントロールユニット65を介してソレノイド60の通電電流を制御している。
【0084】
この実施の形態に係る制御装置も、基本的な構成は、前記各実施の形態と同様に、ハンドルの中央付近の操舵力を確保するため、ステアリングコラムに二個の操舵センサ62、63を取付け、これら操舵センサ62、63からの出力により左右の操舵方向を判別するとともに、その判別した一方向への操舵速度を演算し、ソレノイド60の通電電流を制御して可変容量形ポンプ1の吐出流量を変えるようにしている。
【0085】
さらに、Gセンサ74を取付け、このGセンサ74により横Gを検出して旋回中であるか否かを判別することで旋回中であることを検出し、可変容量形ポンプ1の吐出流量を変化させないようにしたことを特徴としている。
【0086】
この第4に実施の形態では、図16のフローチャートに示すように、ステップ101(S101)からステップ111(S111)までは、前記第1の実施の形態と同様の処理、判断を行い、その後、ステップ401(S401)においてGセンサ74から出力された信号により横Gが規定値以上か否か判断する。Gセンサ74の出力が規定値以上の場合(図17の範囲G参照)には、旋回中と判断して、前記第3の実施の形態と同様に、操舵速度の最大値でソレノイド電流を制御する(S402〜S404、S405、S112〜S114)。また、Gセンサ74の出力が規定値以下の場合(図17の範囲g参照)には直進走行と判断して、前記操舵速度の最大値をクリアして、操舵速度の最小値をセットし、この最小値によりソレノイド電流を制御する(S406、S407、S112〜S114)。この実施の形態でも、Gセンサ74により横Gを検出してソレノイド電流を制御するため、旋回中の操舵力の低下と舵力変動を防止することができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、カムリングの両側に形成された流体圧室の流体圧を制御する制御バルブのスプールに軸線方向の推力を与える電子駆動手段と、この電子駆動手段の駆動電流を制御する電子制御手段とを設け、前記電子制御手段は、前記操舵センサからの信号により操舵方向が中立位置の一方側で同一方向に連続して操舵操作が行われたとき、このときの操舵速度を演算し、この操舵速度に応じて前記電子駆動手段の駆動電流を制御するようにしたことにより、ハンドルの中央位置付近で安定した操舵力を確保することができる。また、中央付近での左右操舵に反応しないため、ポンプのエネルギー消費を低減することができる。
【0088】
また、請求項2に記載の発明は、前記電子制御手段に車速センサを設け、この車速センサの検出した車輌の走行速度と、前記操舵速度とに応じて、前記電子駆動手段の駆動電流を制御するようにしたことを特徴とするものであり、前記電子駆動手段の駆動について車速によって異なる制御をすることにより、走行速度に応じた安定した操舵力を確保することができる。
【0089】
また、請求項3に記載の発明は、前記電子制御手段に、中立位置を検出する第3の操舵センサを設け、中立位置からの操舵角度を演算し、この操舵角度に応じて前記電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴としており、中立位置からの回転角に応じて制御を行うため、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、保舵時の操舵力の低下を防止することができる。
【0090】
さらに、請求項4に記載の発明は、前記吐出通路中の流体圧を検出する圧力センサを設け、この圧力センサの検出圧力が所定値以上となっている間の最大操舵速度に基づいて吐出流量を制御することを特徴とするものであり、圧力スイッチのオンオフにより操舵状態を検出して制御を行うので、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、保舵時の操舵力の低下を防止することができる。
【0091】
また、請求項5に記載の発明は、前記電子制御手段にGセンサを設け、このGセンサによる横Gが所定値以上となっている間の最大操舵速度に基づいて吐出流量を制御するようにしており、Gセンサにより横Gを検出して制御するため、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、保舵時の操舵力の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置の全体の構成を示す図である。
【図2】 前記動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置の要部(制御バルブ)を拡大して示す図である。
【図3】 本発明に係る制御装置による操舵速度−電流特性の一例を示すグラフである。
【図4】 第1の実施の形態に係る電子駆動手段の制御の一例を示すフローチャートである。
【図5】 車速信号の検出を行う場合の一例を示す説明図である。
【図6】 操舵信号の検出を行う場合の一例を示す説明図である。
【図7】 操舵信号の処理を行う場合の一例を示す説明図である。
【図8】 本発明に係る制御装置の操舵速度−電流特性の他の例を示すグラフである。
【図9】 第2の実施の形態に係る動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置の構成を簡略化して示す図である。
【図10】 第2の実施の形態に係る電子駆動手段の制御の一例を示すフローチャートであり、その前半部を示す。
【図11】 図10のフローチャートに続く後半部を示す。
【図12】 操舵角度感応特性の一例を示すグラフである。
【図13】 第3の実施の形態に係る動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置の構成を簡略化して示す図である。
【図14】 第3の実施の形態に係る電子駆動手段の制御の一例を示すフローチャートである。
【図15】 第4の実施の形態に係る動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置の構成を簡略化して示す図である。
【図16】 第4の実施の形態に係る電子駆動手段の制御の一例を示すフローチャートである。
【図17】 Gセンサ信号により検出する走行状態を説明する特性図である。
【符号の説明】
1 可変容量形ポンプ
2 ポンプボディ
10 カムリング
14 第1流体圧室
16 第2流体圧室
20 ロータ
24 ポンプ室
26 付勢手段(スプリング)
28 制御バルブ
32 スプール
36 制御バルブのスプリング
41 メータリングオリフィス
60 電子駆動手段(ソレノイド)
61 電子制御手段
62 操舵センサ(第1操舵センサ)
63 操舵センサ(第2操舵センサ)
64 車速センサ
66 第3の操舵センサ
72 圧力スイッチ
74 Gセンサ

Claims (9)

  1. ポンプボディ内に揺動可能に支持されたカムリングと、このカムリング内に回転可能に配置されたロータと、前記カムリングの移動方向の両側に形成された第1および第2流体圧室と、前記カムリングをポンプ室のポンプ容量が最大となる方向に付勢する付勢手段と、前記ポンプ室から吐出される圧力流体の吐出通路の途中に設けたメータリングオリフィスと、このメータリングオリフィスの上流側と下流側の流体圧力差によって軸方向に作動するスプールを有する制御バルブとを備え、この制御バルブの作動により前記流体圧室の少なくとも一方の流体圧を制御してカムリングを揺動させる可変容量形ポンプにおいて、
    前記制御バルブのスプールに軸線方向の推力を与える電子駆動手段と、この電子駆動手段の駆動電流を制御する電子制御手段とを設け、
    前記電子制御手段は、前記操舵センサからの信号により操舵方向が中立位置の一方側で同一方向に連続して操舵操作が行われたとき、このときの操舵速度を演算し、
    この操舵速度に応じて前記電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とする動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置。
  2. 請求項1に記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、
    前記電子制御手段に車速センサを設け、この車速センサの検出した車輌の走行速度と、前記操舵速度とに応じて、前記電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とする可変容量形ポンプ。
  3. 請求項2に記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、
    前記電子制御手段に、中立位置を検出する別の操舵センサを設け、中立位置からの操舵角度を演算し、この操舵角度に応じて前記電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とする可変容量形ポンプ。
  4. 請求項2に記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプのにおいて、
    前記吐出通路中の流体圧を検出する圧力センサを設け、この圧力センサの検出圧力が所定値以上となっている間の最大操舵速度に基づいて吐出流量を制御することを特徴とする動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置。
  5. 請求項2に記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、
    前記電子制御手段にGセンサを設け、このGセンサによる横Gが所定値以上となっている間の最大操舵速度に基づいて吐出流量を制御することを特徴とする動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれか記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、
    吐出流量の立ち上がり点を、車速に応じて変化させるように電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とする動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置。
  7. 請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、
    高速走行中の直進時には、中速走行時の吐出流量よりも少なくなるように電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とする動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置。
  8. 請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、
    停車中や低速走行中の操舵時には、最大吐出流量を中速走行時よりも少なくなるように電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とする動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置。
  9. 請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置において、
    車速の増加とともに吐出流量が減少するように電子駆動手段の駆動電流を制御することを特徴とする動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置。
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