JP2009081323A - Mos型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チャネルを形成するトレンチMOS構造をストライプ状ではなく、短い線状のトレンチを周期的に配置する。短い線状のトレンチの長手方向のトレンチ間にコンタクト領域を形成し、短い線状のトレンチの幅を垂直に横断する方向にゲート電極を配線して短い線状のトレンチ内のゲート電極を導電型的に接続する構造とする。前記コンタクト領域は、ソース領域を貫いたトレンチを前記トレンチMOS構造に対して垂直に形成し、側壁部でソースコンタクトを底部でpウエルのコンタクトをとる。
【選択図】 図1
Description
一導電型の低抵抗シリコンサブストレート上に同一導電型のシリコンエピタキシャル層(ドリフト層)を成長させる。これを以降、シリコン基板または基板と称する。そのシリコンエピタキシャル層に他導電型のドーパントをイオン注入し拡散させ、pウエルを形成する。このpウエルの形成と同時に基板上に作成された酸化膜をフォトリソグラフィーでパターニングし、この酸化膜をマスクにしてトレンチエッチングを行い、pウエルの下層の前記シリコンエピタキシャル層に達するトレンチを形成する。その後、トレンチ内に残留するシリコン酸化膜系ポリマー残渣とマスク酸化膜をHFエッチングにより除去する。次に、前記トレンチエッチングによるトレンチ内表面のダメージ層を除去するためのソフトエッチングと犠牲酸化を行う。犠牲酸化膜とマスク酸化膜の除去後にゲート酸化膜を形成する。さらにゲート電極を形成するため、基板表面に導電性ポリシリコン層を堆積してトレンチ内に埋め込み、基板表面上のポリシリコン層はエッチングにより除去する。
以上説明した、トレンチとトレンチへのゲート酸化膜とゲート電極が形成されたシリコン基板にn+ソース領域を形成する方法は、マスク合わせ回数を減らすために、主として2方法が知られている。図2(a)は第1の方法により作成されたトレンチMOSFETの要部がい略図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)のX−Y線における断面図である。また、図2(a)における層間絶縁膜12とソース電極16はその下層の構造を見えるようにするために、一部を除き除かれている。この第1の方法では、前述のように、n+型のシリコンサブストレート(図示せず)にn型のシリコンエピタキシャル層1とpウエル2を作成したシリコン基板に表面からトレンチ10とトレンチ10の内面へのゲート酸化膜10−1とゲート電極10−2の形成する。その後、トレンチ10間のメサ部の表面層にn+ソース領域11を形成するために、不純物としてAs(砒素)をイオン注入、熱処理を行ってn+ソース領域11を形成する。その後、表面に層間絶縁膜12を堆積し、トレンチ10のストライプ状の平面平行パターン間に平行に、ストライプ状の平面パターンのコンタクトトレンチ15を形成するために、前記層間絶縁膜12をパターニングしてコンタクトトレンチ開口部14を形成する。そして、n+ソース領域11とpウエル2間のpn接合より深くエッチングしてコンタクトトレンチ15を形成する。このコンタクトトレンチ15の底部に露出するpウエル2に、高濃度のボロンのイオン注入および活性化処理を行い、p+コンタクト13を形成する。このコンタクトトレンチ15はその側壁部にn+ソース11のコンタクト面が露出し、底部にはp+コンタクト13が形成される構成を有する。この結果、コンタクトトレンチ15の内部に埋め込まれるソース電極16はn+ソース11とpウエルに共通にオーミック接触することになる。
本発明は、以上説明した点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、同一のデザインルールで、単位面積当たりのチャネル密度を高くでき、低オン抵抗とすることのできるMOS型半導体装置およびその製造方法を提供することである。
特許請求の範囲の請求項2記載の発明によれば、一導電型のドリフト層の表面層に他導電型のウエルを形成する工程と、該ウエルの表面層に一導電型のソース領域を形成した後、複数の第一トレンチを形成する工程と、該トレンチ内にゲート絶縁膜を形成し、ドープドポリシリコンをトレンチ内に埋め込み前記第一トレンチ間を接続するようにパターニングする工程と、層間絶縁膜を堆積した後、前記第一トレンチ間の前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程と、該コンタクトホールに第二トレンチを形成するエッチング工程と、該第二トレンチ底部に他導電型のコンタクト領域を形成する工程と、前記第二トレンチに金属電極を埋め込む工程を有するMOS型半導体装置の製造方法とする。
特許請求の範囲の請求項4記載の発明によれば、一導電型のドリフト層の表面層に他導電型のウエルを形成する工程と、複数の第三トレンチを形成する工程と、トレンチ内にゲート絶縁膜を形成し、ドープドポリシリコンをトレンチ内に埋め込み前記第三トレンチ間を接続するようにパターニングする工程と、前記第三トレンチ間の前記他導電型のウエルの表面層に一導電型のソース領域を形成する工程と、層間絶縁膜を堆積し前記第三トレンチ間の前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程と、前記コンタクトホールをエッチングして第四トレンチを形成するコンタクトトレンチ形成工程と、該第四トレンチ底部に他導電型のコンタクト領域を形成する工程と、前記第四トレンチに金属電極を埋め込む工程を有するMOS型半導体装置の製造方法とする。
図1に実施例1により作成されたトレンチMOSFETの要部平面図(a)と(a)のA−A線における断面図(b)を示す。図3に、実施例1にかかるトレンチMOSFETのゲート酸化後のトレンチゲートの平面パターンの一部を示す平面図である。図4は実施例1にかかるトレンチMOSFETの複数のトレンチゲートを導電接続するドープドポリシリコンのパターニング後の平面図(a)と断面図(b)、(c)であり、(b)は図4(a)のB−B線断面図、(c)は同図のC−C線断面図を示す。図5は実施例1にかかるトレンチMOSFETのp+コンタクト領域形成後の平面図(a)と、(a)のD−D線断面図(b)である。図6は実施例2にかかる、異なるトレンチゲートの一部の平面図(a)と(a)のE−E線断面図(b)とチップの平面図(c)である。図9は本発明にかかるトレンチMOSFETによれば、チャネル密度を高くできることを説明するために参照する図であり、図1の(a)からポリシリコンゲート電極10−2と層間絶縁膜12とソース電極16を除いた図であり、(a)は本発明にかかるトレンチMOSFETの要部平面図、(b)は図8に示される従来のトレンチMOSFET(特許文献1に記載)の要部平面図である。
次に、ゲート酸化膜となるCVD酸化膜10−1を膜厚100nmで形成する(図3)。次に、ゲート電極となる導電性ポリシリコン層を500nm堆積する。さらに、図4(a)の平面図および(a)のB−B線断面図である同図(b)、(a)のC−C線断面図である同図(c)に示すように、トレンチ10内に前記ゲート酸化膜10−1を介して導電性ポリシリコン層10−2で埋めると共に、導電性ポリシリコン層10−2を、トレンチ10の長さより狭い幅で、長さ方向に対して垂直に交差させて横断して覆う形状にするために、それ以外の部分をエッチングしてゲート電極を形成する。基板表面に残されたゲート酸化膜10−1を除去する。
この後、図1に示すようにアルミニウムなどを主要金属とする電極材料を堆積してソ−ス電極16と図示しないゲートパッド金属部を形成するようにパターニングして電極部の形成を行う。このように形成されたMOSFETのMOSゲート側表面の要部平面図およびA−A線断面図を図1に示す。図1(a)における層間絶縁膜12とソース電極16は、一部を除き、その下層のパターン構造が見えるようにするために、敢えて除去されている。
このトレンチ30では前記トレンチ10に相当するトレンチ10aは、前記交差するトレンチ10bとこれらのトレンチ10a、10bを埋めるポリシリコンゲート電極10−2により相互に接続される。このトレンチ30の平面パターンを図6(a)に示す。図6(a)では2個の平行トレンチ10aをその中央を垂直方向に交差して横断する方向に延びるトレンチ10bが示されているだけであるが、実際にはさらに多くの平行トレンチ10aを中央でストライプ状トレンチ10bが横断する形状となっている。図6(a)の左右のトレンチは、それぞれストライプ状トレンチ10bの終端部となる活性部の周辺部に設けられるゲート引き出し配線10−3(図6(c)参照)によって導電性的に接続され、ゲートパッド10−4に接続される。ゲート引き出し配10−3線とゲートパッド10−4の表面にはアルミニウム膜が被覆される。
次に、前記図1(b)と同様に、層間絶縁膜12としてCVD酸化膜を200nmとBPSG(Boro Phosphor Silicate Glass)を400nm堆積しリフォローさせた後、トレンチ30間のn+ソース領域11上の層間絶縁膜12に、金属電極との良好な接触のための高濃度領域(p+コンタクト領域)を形成するために、ストライプ状のパターニング(開口)を前記層間絶縁膜に対して行う。このパターニングにより層間絶縁膜12に開口部を形成した後、開口部に露出するSi基板のn+ソース領域11を貫通し、下層のpウエル2に達する深さのエッチングを行い、コンタクトトレンチ15(第四トレンチ)を形成する。そして、スクリーン酸化膜を堆積後、トレンチ15の底部へボロンをイオン注入および活性化処理してp+コンタクト領域13を形成する。
以上説明した実施例1、2に記載のトレンチMOSFETによれば、同一のデザインルールで作製した従来のストライプ状のトレンチゲートを有するトレンチMOSFETよりも、単位面積当たりのチャネル密度が5%〜50%増加し、その結果、オン抵抗を20%低減することができる。
2 pウエル
10、30 トレンチ
10−1 ゲート酸化膜
10−2 導電性ポリシリコンゲート電極
10−3 ゲート引き出し配線
10−4 ゲートパッド
11 n+ソース領域
12 層間絶縁膜
13 p+コンタクト領域
14 コンタクトトレンチ開口部
15 コンタクトトレンチ
16 ソース電極。
Claims (4)
- 一導電型のドリフト層と、該ドリフト層の表面層に形成される他導電型のウエルと、該ウエルの表面層に形成される一導電型ソース領域と、該ソース領域の表面から前記ドリフト層に達する深さの複数のMOSゲート用第一トレンチを備え、長さが幅より長い概略長方形の表面形状を有する前記第一トレンチの複数個が周期的な行列状パターンで配置され、前記第一トレンチ内にはゲート絶縁膜を介して埋め込まれるゲート電極を有し、該ゲート電極は、前記第一トレンチの幅方向に所定の間隔で並列配置されるトレンチ列の方向に沿って、前記第一トレンチの幅に垂直な方向に前記トレンチ列を導電的に接続すると共に、ゲートパッドまで配線され、前記第一トレンチの長さ方向のトレンチ間には前記一導電型のソース領域を表面から貫き前記他導電型のウエルに達する深さのコンタクト用第二トレンチを備え、該第二トレンチの側壁部では前記一導電型ソース領域とコンタクトし、底部では前記ウエルとコンタクトする金属電極を有することを特徴とするMOS型半導体装置。
- 一導電型のドリフト層の表面層に他導電型のウエルを形成する工程と、該ウエルの表面層に一導電型のソース領域を形成した後、複数の第一トレンチを形成する工程と、該トレンチ内にゲート絶縁膜を形成し、ドープドポリシリコンをトレンチ内に埋め込み前記第一トレンチ間を接続するようにパターニングする工程と、層間絶縁膜を堆積した後、前記第一トレンチ間の前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程と、該コンタクトホールに第二トレンチを形成するエッチング工程と、該第二トレンチ底部に他導電型のコンタクト領域を形成する工程と、前記第二トレンチに金属電極を埋め込む工程を有することを特徴とするMOS型半導体装置の製造方法。
- 一導電型のドリフト層と、該ドリフト層の表面層に形成される他導電型のウエルと、該ウエルの表面層に形成される一導電型ソース領域と、該ソース領域の表面から前記ドリフト層に達する深さの複数のMOSゲート用第三トレンチを備え、該第三トレンチは表面がストライプ状のトレンチと該ストライプ状トレンチを垂直に横断する長さの短いトレンチが前記ストライプ状トレンチの幅よりも長い間隔で複数個、配置される組み合わせトレンチを複数個、並列に有し、前記第三トレンチ内にはゲート絶縁膜を介して埋め込まれるゲート電極を有し、該ゲート電極は、前記ストライプ状トレンチの終端部からゲートパッド部に配線され、前記第三トレンチの、前記並列に複数配置される組み合わせトレンチ間には前記一導電型のソース領域を貫き前記他導電型のウエルに達する深さのコンタクト用第四トレンチを備え、該第四トレンチの側壁部では前記一導電型ソース領域とコンタクトし、底部では前記ウエルとコンタクトする金属電極を有することを特徴とするMOS型半導体装置。
- 一導電型のドリフト層の表面層に他導電型のウエルを形成する工程と、複数の第三トレンチを形成する工程と、トレンチ内にゲート絶縁膜を形成し、ドープドポリシリコンをトレンチ内に埋め込み前記第三トレンチ間を接続するようにパターニングする工程と、前記第三トレンチ間の前記他導電型のウエルの表面層に一導電型のソース領域を形成する工程と、層間絶縁膜を堆積し前記第三トレンチ間の前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程と、前記コンタクトホールをエッチングして第四トレンチを形成するコンタクトトレンチ形成工程と、該第四トレンチ底部に他導電型のコンタクト領域を形成する工程と、前記第四トレンチに金属電極を埋め込む工程を有することを特徴とするMOS型半導体装置の製造方法。
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