JP2009079457A - 開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 収納部から繰り出されて自重により閉鎖動作可能な開閉体10と、水圧を受けた際に水圧感知信号を出力する水圧スイッチ61と、前記開閉体10を開放動作させる駆動源41と、前記開閉体10を開閉不能に拘束したり解放したりする拘束解放手段と、制御回路80とを備えた開閉装置において、前記制御回路80は、前記開閉体10の自重による閉鎖動作の開始後に前記水圧感知信号があったことを条件に、前記拘束解放手段により前記開閉体10を所定時間拘束し、その後に、同拘束解放手段により同開閉体10を解放するとともに、前記駆動源を駆動させて前記開閉体10を開放動作する。
【選択図】 図1
Description
この従来技術では、前記開閉体の自重降下中に、消防の放水を受けて水圧スイッチが作動した場合には、自重降下中の開閉体を反転上昇させて、消防隊による消火活動や救助活動等を阻むことがないようにしている。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
開閉体の自重による閉鎖動作中に、消防隊の消火ホース等による送水によって水圧スイッチが作動し、水圧感知信号が発せられた場合に、開閉体の閉鎖動作が一旦停止し、その停止の所定時間後に、同開閉体が開放動作する。
したがって、閉鎖動作中の開閉体を開放動作させる際に該開閉体に加わる衝撃を緩和することができ、ひいては、駆動源やブレーキ装置、開閉体等の損傷を防ぐことができる。
本実施の形態は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の躯体の開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置として適用可能であり、特に好ましい態様として、火災等の非常時に自動閉鎖されて火炎や煙の蔓延を防ぐ防火シャッター装置に適用した一例について説明する。
前記感知部は、可動座板12が上方へ移動したことを接触又は非接触感知し、その感知信号を発信する構造であればよく、例えば、リミットスイッチやマイクロスイッチ等の接触式スイッチや、近接スイッチ等の非接触式スイッチを用いた構成とすればよい。
前記開閉機制御盤81および障害物感知装置制御盤82は、当該開閉装置1を制御する制御回路80(図3)を構成している。これら開閉機制御盤81および障害物感知装置制御盤82は、収納部31外に配置するようにしてもよい。
図示例によれば、レバー部材42eの上端側には、ケーシング43外に露出するようにして操作レバー42e1が設けれ、この操作レバー42e1が後述する自動閉鎖装置50によって機械的に操作されるようになっている。
なお、図中符号42は、開閉体10を手動で開閉できるように具備されたチェーンであり、必要に応じて省くことも可能である。
前記押圧作動部材51は、その突端部でブレーキ機構42の操作レバー42e1を押圧操作するように配置されている。
また、前記自動閉鎖装置50は、電源が遮断された場合、または後述する障害物感知装置制御盤82から自動閉鎖停止信号(例えば無電圧a接点)が入力された場合には、図示しないスプリングの付勢力によって、前記押圧作動部材51を没入させるように構成してある。
前記水圧スイッチ61は、前記送水部60に送水(注入)される水圧(水流の勢い)が所定範囲内の大きさのときに作動する周知の水圧スイッチである。該水圧スイッチ61を作動さえる水圧の範囲は、想定される消防隊の放水能力を考慮して適宜に設定されている。
また、手元操作部70は、開閉体10を開放動作・閉鎖動作・停止するために手動操作される開放スイッチ、閉鎖スイッチ、停止スイッチや、上記自動閉鎖装置50を作動させるための作動スイッチ、該スイッチによる信号を解除して自動閉鎖装置50を復旧するための復旧スイッチ、後述する非常電源装置から出力される移報接点信号を開放するための解除スイッチ等を具備している。
この制御回路80は、座板スイッチ10aや、水圧スイッチ61、手元操作部等から入力される信号を処理して、開閉機40および自動閉鎖装置50を制御している。
先ず、制御回路80は、危害防止用連動中継器84に対し、防災信号と作動スイッチ信号との内の何れかが入力されたか否かを判断し(ステップ1)、前記信号の入力があった場合には、危害防止用連動中継器84から自動閉鎖装置50へ電源を供給して(ステップ2)、自動閉鎖装置50を作動させる(ステップ3)。
また、作動スイッチ信号は、手元操作部70の作動スイッチが操作されることにより発せられる信号(例えば無電圧接点信号)であり、危害防止用連動中継器84に入力される。
したがって、巻取軸32も自由回転可能な状態となり、開閉体10が自重によって繰り出され閉鎖動作する。
非常電源装置83は、水圧感知信号の入力があったか否かを判断し(ステップ4)、入力があった場合には、ステップ5へ処理を進め、そうでなければステップ6aへ処理をジャンプする。
ステップ5では、非常電源装置83から移報接点信号が出力される。
この移報接点信号は、例えば無電圧a接点信号であり、障害物感知装置制御盤82に入力される。
ステップ7aでは、障害物感知装置制御盤82から自動閉鎖装置50へ自動閉鎖停止信号が送信される。
そして、自動閉鎖装置50は、前記自動閉鎖停止信号の入力により、復旧動作し、すなわち、押圧作動部材51を後退させることで、ブレーキ機構42の操作レバー42e1を元の拘束状態に復旧する(ステップ8a)。
したがって、開閉機40の駆動軸41bがブレーキ機構42によって拘束された状態になり、開閉体10の自重による閉鎖動作が停止する。
したがって、駆動源41が巻き取り回転方向へ駆動し(ステップ11a)、連動する巻取軸32の回転により、開閉体10が開放動作する。
非常電源装置83から出力される電力は、停電の発生がない通常時には商用電源(例えばAC100VまたはAC200V等)とされ、停電を発生した非常時には、非常電源装置83に具備されたバッテリーの電力が、インバータにより交流に変換され用いられる。前記バッテリーは、停電のない通常時に、商用電源によって充電されるようになっている。
したがって、閉鎖動作中の開閉体10に対し急激に反転負荷を加えるようなことがなく、開放動作時に開閉体10に加わる衝撃を緩和することができる。
そして、解除信号があった場合には次のステップ13aへ処理が進められ、ステップ13aでは移報接点がOFF(開)になり、上記ステップ1へ処理が戻される。したがって、以後、防災信号または作動信号があった場合には、自動閉鎖装置50の作動によって開閉体10の自重降下が再開する。
そして、ステップ7bでは、危害防止用連動中継器84から自動閉鎖装置50への電源の供給が遮断される。
更に、ステップ8bでは、前記電源の遮断により、自動閉鎖装置50が復旧し、ブレーキ機構42が拘束状態となり、開閉体10の閉鎖動作が停止する。
また、フローチャート上の説明を省略するが、全閉時には、図示しないリミットスイッチ等によってその全閉状態を感知したことを条件に、自動的に上記復旧スイッチによる操作と略同様の処理、および、座板スイッチ信号を遮断や無視する処理もしくは座板スイッチONによる反転開放動作を無効にする処理を行わせるようにしてもよい。
また、他例としては、上記座板スイッチを省き、障害物感知処理を行わない態様とすることも可能である。
また、制御回路80は、リレー回路等を用いた構成であってもよいし、その他の電子回路や、マイコン、シーケンサー等を用いた構成、あるいは、これらを組み合わせてなる電気回路等であってもよい。
40:開閉機 41:駆動源
42:ブレーキ機構 42e1:操作レバー
50:自動閉鎖装置 60:送水部
61:水圧スイッチ 70:手元操作部
80:制御回路
Claims (3)
- 収納部から繰り出されて自重により閉鎖動作可能な開閉体と、水圧を受けて水圧感知信号を出力する水圧スイッチと、前記開閉体を開放動作させる駆動源と、前記開閉体を開閉不能に拘束したり開閉可能に解放したりする拘束解放手段と、制御回路とを備えた開閉装置において、
前記制御回路は、前記開閉体の自重による閉鎖動作の開始後に前記水圧感知信号があったことを条件に、前記拘束解放手段により前記開閉体を所定時間拘束し、その後に、同拘束解放手段により同開閉体を解放するとともに、前記駆動源を駆動させて前記開閉体を開放動作することを特徴とする開閉装置。 - 収納部から繰り出されて自重により閉鎖動作可能な開閉体と、水圧を受けて水圧感知信号を出力する水圧スイッチと、前記開閉体を開放動作させる駆動源と、非通電時に前記駆動源を拘束し通電時には同駆動源を解放するブレーキ装置であって、その拘束と解放を操作レバーに対する機械的な操作によっても行えるようにしたブレーキ装置と、該ブレーキ装置の操作レバーを操作する自動閉鎖装置と、制御回路とを備えた開閉装置において、
前記制御回路は、前記自動閉鎖装置の作動により前記駆動源を解放して前記開閉体を自重により閉鎖動作させた後に、前記水圧感知信号があったことを条件に、前記自動閉鎖装置を復旧して前記駆動源を拘束することで前記開閉体の閉鎖動作を所定時間停止し、その後に、前記ブレーキ装置を通電するとともに前記駆動源を駆動させて前記開閉体を開放動作することを特徴とする開閉装置。 - 手動操作されることで解除信号を発信する解除スイッチを具備した開閉装置であって、
前記水圧感知信号に応じて前記開閉体の自重による閉鎖動作を停止した後、前記解除信号があった場合に、前記開閉体の自重による閉鎖動作を再開可能にし、同解除信号がない場合には、前記開閉体の自重による閉鎖動作を再開不能にしたことを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
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