JP2009079456A - 制震構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸材のズレ等による不陸の心配なく施工することができる制震構造を提供する。
【解決手段】制震構造10は、軸材11及び面材15とそれらの間に介設された制震部材17とを備える。制震部材17は、軸材取付部19が軸材側受材24を介して軸材11の面材15に直交する面に取り付けられていると共に、面材取付部20が面材15の裏面側に取り付けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、軸材及び面材とそれらの間に介設された制震部材とを備えた制震構造に関する。
住宅やビルなどの建物の耐震性を向上させて地震被害を軽減させる方法として、地震時のエネルギーを吸収するダンパーを建物の構造躯体に設置し、建物の振動を小さくさせるというものがある。ビルなどの大型の建物では、油圧ダンパーや鋼製ダンパーが使用されることが一般的であるが、これらのダンパーは、大型であるために変形をさせるのに相当な速度・力が必要であるので、住宅などの小型の建物には適用しにくい。
そこで、住宅などの小型の建物に適用可能な制震構造として、特許文献1には、柱、間柱、梁などの軸材と、耐火ボードなど面材との組み合わせにより形成された建物において、柱および間柱と耐火ボードとのなす接合面に粘弾性体を介在させた状態で、これらを固定するようにすることが開示されている。そして、これによれば、変形能力の大きい材料で建築した場合においても優れた制震性能を発揮することが可能である、と記載されている。
特開2002−61316号公報
しかしながら、特許文献1に開示された制震構造では、柱、間柱、梁などの軸材からなる躯体に、耐火ボードなどの面材を、粘弾性体を介在させてではあるが、直接固定するので、不陸や波打が生じる危険が懸念される。
本出願の目的は、軸材のズレ等による不陸の心配なく施工することができる制震構造を提供することである。
上記目的を達成する本出願の請求項1に係る発明は、軸材及び面材とそれらの間に介設された制震部材とを備えた制震構造であって、
上記制震部材は、軸材取付部が軸材側受材を介して上記軸材の上記面材に直交する面に取り付けられていると共に、面材取付部が上記面材の裏面側に取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された制震構造において、
上記面材は、剛性を有する材料で形成された固定具で上記軸材側受材に固定されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載された制震構造において、
上記面材は、上記軸材を覆わないように設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された制震構造において、
第2面材と該第2面材及び上記軸材の間に介設された第2制震部材とをさらに備え、
上記第2制震部材は、軸材取付部が第2軸材側受材を介して上記軸材における上記制震部材が取り付けられた面に隣接する面に取り付けられていると共に、面材取付部が上記第2面材の裏面側に取り付けられ、
上記面材と上記第2面材とが突き合わされて入隅部を構成していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、制震部材の軸材取付部が軸材側受材を介して軸材の面材に直交する面に取り付けられていると共に、面材取付部が面材の裏面側に取り付けられており、軸材取付部の取付位置を前後に調節することができるので、軸材のズレ等による不陸の心配なく施工することができる。
請求項2に係る発明によれば、面材が剛性を有する材料で形成された固定具で軸材側受材に固定されており、揺れに対する初期剛性が高いので、小さい地震で揺れが小さい場合には、高い初期剛性により優れた制震性能を得ることができる一方、大きい地震で揺れが大きい場合には、固定具が塑性変形するものの制震部材によるエネルギー吸収により優れた制震性能を得ることができる。つまり、揺れの大小に関係なく、優れた制震性能を得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、真壁構造を構成することができる。
入隅部において、制震部材を軸材に直に取り付けて面材で大壁構造を構成したのでは、他方の第2面材には制震部材を取り付けることができない。しかしながら、請求項4に係る発明によれば、軸材側受材を介して制震部材を軸材に取り付け、また、第2軸材側受材を介して軸材に第2制震部材を取り付けているので、出隅部を構成する面材及び第2面材のいずれにも制震部材を取り付けることができる。
以下実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1〜4は、実施形態1に係る建物の制震構造10を示す。
実施形態1に係る制震構造10は、3本の柱11(軸材)並びに梁12(軸材)及び土台13(軸材)の一部分からなる「日」の文字を横にしたような枠状の躯体14と内装下地材や外装下地材を構成する面材15とを有する縦長長方形の壁構造に構成されたものである。なお、この制震構造10は、全ての壁構造に構成されていても、また、一部の壁構造に構成されていてもいずれでもよい。
柱11は、左右に間隔をおいて並行に延びるように設けられ、各々が梁12と土台13との間を連結するように立設されている。柱11は、例えば、木製の長さ1000〜7000mm、幅25〜150mm及び厚さ90〜150mmの角材により構成され、耐震強度等が考慮されて、形状や断面積、材質が適宜選択される。柱11の間隔は、例えば、300〜2000mmである。
両側の柱11のそれぞれの躯体14内側面には、柱11に沿って延びる軸材側受材24が柱11に当接して設けられ、軸材側受材24の側面側から打ち付けられた釘n(ビス、ピンネイルであってもよい。)により柱11に固定されている。軸材側受材24は、例えば、木製の長さ1000〜7000mm、幅25〜50mm及び厚さ90〜150mmの角材により構成されている。なお、軸材側受材24は、柱11と同一厚さを有し、前面及び後面が柱11の前面及び後面と面一となるように設けられている。
梁12及び土台13は、上下に間隔をおいて並行に延びるように設けられている。梁12及び土台13のそれぞれは、例えば、木製の長さ1000〜7000mm、幅90〜150mm及び厚さ90〜400mmの角材により構成され、耐震強度等が考慮されて、形状や断面積、材質が適宜選択される。梁12と土台13との間隔は、例えば、1000〜2000mmである。
柱11と梁12とは、前者の上端に形成された凸部が後者の下面側に形成された凹部に嵌合して結合している。また、柱11と土台13とは、前者の下端に形成された凸部が後者の上面側に形成された凹部に嵌合して結合している。なお、柱11の凸部は、梁12及び土台13の側面側から打ち付けられた釘等により固定されている。
面材15は、矩形平板状に形成されており、両側の軸材側受材24、並びに、梁12の下辺部分及び土台13の上辺部分を覆うように設けられている。つまり、この制震構造10は、面材15が柱11、梁12、及び土台13よりも前面上に配された真壁構造を構成している。真壁構造では、柱11を覆わないので、柱11の呼吸が可能となり、その劣化を抑制することができる。また、柱11の劣化を直ぐに認知することができるので、早期に補修することができる。さらに、大壁構造よりも屋内スペースを広く確保することができる。廊下のような狭い部分における車椅子への対応を考えた場合、5cm程度の拡がりでも非常に有効である。面材15は、合板材料、OSBなどの木質材料、火山性ガラス質複層板、石膏ボード、珪酸カルシウム板など、壁を構成したときに耐力要素となる程度の高い剪断剛性を有する材料により、例えば、長さ900〜3000mm、幅900〜1820mm及び厚さ6〜13mmに形成されている。建物が地震や風圧によって大きな水平力を受けたとき、この面材15の持つ剪断剛性が主要な抵抗要素として作用する。
面材15の裏面側には、左右両辺のそれぞれに沿って細長い面材側受材16が設けられている。面材側受材16は、金属材料や木質材料等の剛性を有する材料により、例えば、長さ100〜3500mm、幅40〜160mm及び厚さ40〜100mmに形成されている。面材側受材16は、面材15の前面側から打ち付けられた釘n(ビス、ピンネイルであってもよい。)によって面材15に固定されている。
両側の柱11のそれぞれと面材15との間には、複数の制震部材17(上下に一対)が介設されている。
図5(a)〜(d)は、制震部材17を示す。
この制震部材17は、シート状の粘弾性ダンパー18とそれを挟むように設けられた軸材取付部19及び面材取付部20とを有する。
粘弾性ダンパー18は、例えば、縦30〜500mm、横30〜500mm及び厚さ3〜30mmに形成されている(図5では、縦長長方形)。
粘弾性ダンパー18は、基材ゴム及び添加剤を例えばバンバリーミキサー等の密閉式混練機に投入して混練することにより未架橋のゴム組成物を作製し、それを例えばローラーヘッド押出機等を用いて押出成形し、さらに所定形状になるようにカットした後、それを所定の金型にセットして加熱及び加圧して加硫成形することにより製造される。
基材ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエン共重合ゴム(SBR)、エチレン・プロピレン共重合ゴム(EPM)、アクリロニトリル・ブタジエン共重合ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)等が挙げられる。そして、基材ゴムとして、これらのうち1種単独のもの、又は、2種以上を混合したものを用いることができる。
添加剤としては、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、加硫遅延剤、老化防止剤、補強材、充填材、軟化剤、可塑剤、粘着性付与剤等が挙げられる。
軸材取付部19は、鋼板、アルミニウム板、ステンレス板などの金属材料やABS樹脂板、アクリル樹脂板などの樹脂材料、木質材料、火山性ガラス質複層板などの無機質材料等の剛性を有する材料により、軸材取付片19aとダンパー取付片19bとを有する断面L字状に形成されている(好ましくは厚さ5mm以上)。軸材取付片19aには複数のビス孔が形成されている(図5では6個)。ダンパー取付片19bは、エポキシ系接着剤やウレタン系接着剤などにより、或いは、加硫接着により粘弾性ダンパー18に接着している。
面材取付部20は、金属材料等の剛性を有する材料により、一対の板状の面材取付片20aとそれらを連結する連結片20bとを有する断面コの字状に形成されている。各面材取付片20aには複数のビス孔が形成されている(図5では3個)。連結片20bは、エポキシ系接着剤やウレタン系接着剤などにより、或いは、加硫接着により粘弾性ダンパー18に接着している。
制震部材17は、図4に示すように、軸材取付部19の軸材取付片19aが柱11の面材15に直交する躯体14内側面に設けられた軸材側受材24に当接し、軸材取付片19aに形成されたビス孔にビスbが通されて軸材側受材24にビス留めされ、それによって軸材側受材24を介して柱11に取り付けられている。制震部材17は、ビスbが柱11にまで達しずに軸材側受材24のみに取り付けられた構造であってもよく、また、ビスbが柱11にまで達して軸材側受材24及び柱11の両方に取り付けられ構造であってもよい。また、制震部材17は、図4に示すように、面材取付部20が面材15の裏面の面材側受材16に嵌合し、面材取付片20aに形成されたビス孔にビスbが通されて面材側受材16にビス留めされ、それによって面材側受材16を介して面材15に取り付けられている。従って、シート状の粘弾性ダンパー18は、面材15に平行に設けられている。
面材15は、周縁に沿って間隔をおいて前面側から釘21(固定具)が打ち付けられ、それによって両側の軸材側受材24、並びに梁12及び土台13のそれぞれに固定されている。また、面材15は、中央を上下方向に沿って間隔をおいて前面側から釘21(固定具)が打ち付けられ、それによって中央の柱11に固定されている。
上記構成の制震構造10によれば、制震部材17の軸材取付部19が軸材側受材24を介して柱11の面材15に直交する躯体14内側面に取り付けられていると共に、面材取付部20が面材15の裏面側に取り付けられており、軸材取付部19の取付位置を前後に調節することができるので、柱11や梁12や土台13のズレ等による不陸の心配なく施工することができる。しかも、面材15を躯体14に固定した後に制震部材17を裏面側から取り付けることも可能であり、新築だけでなく、既存の構造に対するリフォームも容易に行うことができる。
また、面材15が釘21、つまり、剛性を有する材料で形成された固定具で軸材側受材24や梁12や土台13に固定されており、揺れに対する初期剛性が高いので、この制震構造10に面材15に平行な面内で水平力が作用すると、小さい地震で揺れが小さい場合には、高い初期剛性により優れた制震性能を得ることができる一方、大きい地震で揺れが大きい場合には、釘21が塑性変形するものの制震部材17によるエネルギー吸収により優れた制震性能を得ることができる。つまり、揺れの大小に関係なく、優れた制震性能を得ることができる。
なお、本実施形態1では、上下一対の制震部材17が単一の面材側受材16を介して面材15に取り付けられた構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、単一の面材側受材16にもっと多数の制震部材17が設けられた構成であってもよい。柱11や梁12や土台13と面材15との間の変形量は各部位で異なり(端部が大きく、中央部が小さい)、複数の制震部材17がばらばらに面材15に取り付けられていたのでは、各制震部材17に加わる変形量が取付位置によって異なるものとなる。しかしながら、多数の制震部材17が単一の面材側受材16を介して面材15に取り付けられていれば、それらの制震部材17が一体となって個々の変形量が均等化するので、エネルギー吸収を効率的に行うことができる。その一方、実施形態1では、面材側受材16を介して複数の制震部材17を面材15に取り付けた構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、複数の制震部材17を個別に面材側受材16を介して面材15に取り付けた構成であっても、複数の制震部材17のそれぞれを個別に直接面材15に取り付けた構成であってもよい。
また、本実施形態1では、柱11に軸材側受材24を設けて制震部材17を取り付けた構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、梁12の下面側、或いは、土台13の上面側に軸材側受材24を設け、それと面材15との間に制震部材17を設けた構成であってもよい。従って、本実施形態1では、図6(a)に示すように、柱11と面材15との間にのみ制震部材17が設けられた構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、図6(b)に示すように、梁12及び土台13のそれぞれと面材15との間にのみ制震部材17が設けられた構成であってもよく、また、図6(c)に示すように、柱11と面材15との間、並びに、梁12及び土台13のそれぞれと面材15との間の両方に制震部材17が設けられた構成であってもよい。
また、実施形態1の構成に加えて、図7に示すように、土台13に面材15の回転を規制する回転規制部材22が設けられた構成であってもよい。このような構成によれば、回転規制部材22により面材15の躯体14に対する回転が規制されるので、面材15の自由度が低くなり、躯体14と面材15とが相対変位したときには、制震部材17に大きな変形が生じることとなり、より高い制震性能を得ることができる。
また、実施形態1では、粘弾性ダンパー18を有する制震部材17を用いた構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、図8に示すように、柱11や梁12や土台13と面材15の裏面側に設けられた面材側受材16との間に制震部材17としてオイルダンパー23(制震部材)を用いた構成であってもよい。
また、実施形態1では、面材15が釘21で軸材側受材24並びに梁12及び土台13のそれぞれに固定された構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、面材15が制震部材17のみを介して柱11(軸材側受材24)並びに梁12及び土台13のそれぞれに取り付けられた構成であってもよい。
また、実施形態1では、柱11が露出した真壁構造を構成するものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、柱11を外部に現れないようにした大壁構造を構成するものであってもよい。
(実施形態2)
図9は、実施形態2に係る建物の制震構造10を示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は実施形態1と同一符号で示す。
この実施形態2に係る制震構造10では、建物の角に設けられた柱11の一方の内側面に、柱11に沿って延びる軸材側受材24が柱11に当接して設けられ、軸材側受材24の側面側から打ち付けられた釘n(ビス、ピンネイルであってもよい。)により柱11に固定されている。なお、軸材側受材24は柱11と同一厚さを有し、前面側及び後面側が柱11と面一状になっている。
建物の内側には、軸材側受材24の前面側を覆うように面材15が設けられている。面材15は、側縁に沿って間隔をおいて前面側から釘21(固定具)が打ち付けられ、それによって軸材側受材24に固定されている。
面材15の裏面側には、側辺に沿って細長い面材側受材16が設けられている。面材側受材16は、面材15の前面側から打ち付けられた釘n(ビス、ピンネイルであってもよい。)によって面材15に固定されている。
柱11と面材15との間には、制震部材17が介設されている。制震部材17の取付構造は実施形態1と同一である。
また、この実施形態2に係る制震構造10では、柱11の他方の内側面、つまり、上記軸材側受材16が設けられた面に隣接する面に、柱11に沿って延びる第2軸材側受材25が柱11に当接して設けられ、第2軸材側受材25は、第2軸材側受材25の側面側から打ち付けられた釘n(ビス、ピンネイルであってもよい。)により柱11に固定されている。なお、第2軸材側受材25は柱11と同一厚さを有し、前面側及び後面側が柱11と面一状になっている。
建物の内側には、第2軸材側受材25の前面側を覆うと共に上記面材15の前面に側端が当接するように第2面材26が設けられている。第2面材26は、側縁に沿って間隔をおいて前面側から釘21(固定具)が打ち付けられ、それによって第2軸材側受材25に固定されている。
第2面材26の裏面側には、側辺のそれぞれに沿って細長い第2面材側受材27が設けられている。第2面材側受材27は、第2面材26の前面側から打ち付けられた釘n(ビス、ピンネイルであってもよい。)によって第2面材26に固定されている。
柱11と第2面材26との間には、第2制震部材28が介設されている。第2制震部材28の取付構造も実施形態1の制震部材17の取付構造と同一である。
以上により、この実施形態2に係る制震構造10は、面材15と第2面材26とが突き合わされた入隅部に構成されている。
なお、軸材側受材24及び第2軸材側受材25、面材15及び第2面材26、面材側受材16及び第2面材側受材27、並びに制震部材17及び第2制震部材28は、実施形態1の軸材側受材24、面材15、面材側受材16、及び制震部材17と同様の構成を有する。
図10に示すように、入隅部において、制震部材17を柱11に直に取り付けて面材15で大壁構造を構成したのでは、他方の第2面材26には制震部材を取り付けることができない。しかしながら、上記構成の制震構造10によれば、軸材側受材24を介して制震部材17を柱11に取り付け、また、第2軸材側受材25を介して柱11に第2制震部材28を取り付けているので、出隅部を構成する面材15及び第2面材26のいずれにも制震部材17,28を取り付けることができる。
その他の作用効果は実施形態1と同一である。
(実施形態3)
図11は、実施形態3に係る建物の制震構造10を示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は実施形態1と同一符号で示す。
実施形態3に係る制震構造10では、一方の柱11が他方の柱11よりも太く、前者が後者よりも幅及び厚さが面材15の厚さよりもやや大きい寸法分だけ大きく形成されている。そして、それらの柱11は、後面が同一平面に配されるように設けられている。
一方の柱11に設けられた軸材側受材24は、他方の柱11に設けられたものと同一寸法であり、その前面が一方の柱11の前面よりも後方に位置する一方、その後面が一方の柱11の後面と面一となるように設けられている。そして、面材15は、その前面が柱11の前面よりもやや後方に位置するように設けられている。なお、他方の柱11に設けられた軸材側受材24は、他方の柱11と同一厚さを有し、前面及び後面が他方の柱11の前面及び後面と面一となるように設けられている。そして、面材15は、その前面が他方の柱11の前面よりも面材15の厚さの寸法分だけ前方に位置するように設けられている。
他方の柱11には、その前面を覆うように寸法調整材29が設けられている。寸法調整材29は、その前面が一方の柱11の前面と同一平面に配されるように厚さの寸法設定がされ、また、他方の柱11と同一幅を有する。
寸法調整材29は、例えば、木製の長さ1000〜7000mmの板材により構成されている。
そして、一方の柱11の前面及び寸法調整材29の前面を覆うように下地材30が設けられている。下地材30は、下地材30の前面側から打ち付けられた釘n(ビス、ピンネイルであってもよい。)によって一方の柱11に固定され、同様に、下地材30の前面側から打ち付けられた釘n(ビス、ピンネイルであってもよい。)によって寸法調整材29を介して他方の柱11に固定されている。
また、一方の柱11の後面及び他方の柱11の後面を覆うように背面材31が設けられている。背面材31は、背面材31の後面側から打ち付けられた釘n(ビス、ピンネイルであってもよい。)によって両側の柱11に固定されている。
下地材30は、合板材料やOBSなどの木質面材、火山性ガラス質複層板、石膏ボード、珪酸カルシウム板等により、例えば、長さ900〜3000mm、幅900〜1820mm及び厚さ6〜13mmに形成されている。
背面材31は、合板材料やOBSなどの木質面材、火山性ガラス質複層板、石膏ボード、珪酸カルシウム板等により、例えば、長さ900〜3000mm、幅900〜1820mm及び厚さ6〜13mmに形成されている。
その他の構成及び作用効果は実施形態1と同一である。
なお、本実施形態3では、他方の柱11に軸材側受材24を介して制震部材17を設けた構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、他方の柱11に直接に制震部材17を設けた構成であってもよい。
(実施形態4)
図12は、実施形態4に係る建物の制震構造10を示す。なお、実施形態1及び3と同一名称の部分は実施形態1と同一符号で示す。
実施形態4に係る制震構造10では、軸材側受材24が柱11よりも面材15の厚さよりもやや大きい寸法分だけ厚さが小さく、軸材側受材24は、前面が柱11の前面よりも後方に位置する一方、後面が柱11の後面と面一となるように設けられている。面材15は、その前面が柱11の前面よりもやや後方に位置するように設けられている。
そして、柱11の前面側を覆うように胴縁32が設けられ、さらにその前面側に重なるように下地材30が設けられている。胴縁32及び下地材30は、下地材30の前面側から打ち付けられた釘n(ビス、ピンネイルであってもよい。)によって柱11に固定されている。
胴縁32は、木材、木質面材、金属材料等により、例えば、長さ900〜3000mm、幅25〜100mm及び厚さ10〜25mmに形成されている。
下地材30は、合板材料やOBSなどの木質面材、火山性ガラス質複層板、石膏ボード、珪酸カルシウム板等により、例えば、長さ900〜3000mm、幅900〜1820mm及び厚さ6〜13mmに形成されている。
その他の構成は実施形態1と同一である。
胴縁32及び下地材30が耐力を有さない場合には、胴縁32に制震部材17を取り付けても、その効果は薄いものとなる。しかしながら、上記構成の制震構造10によれば、胴縁32及び下地材30の後方に、面材15が設けられ、その面材15と柱11との間に制震部材17が介設されているので、有効な制震効果を得ることができる。また、この制震構造10では、リフォームにおいては内壁を壊すことなく外側から施工することができる。
その他の作用効果は実施形態1と同一である。
本発明は、軸材及び面材とそれらの間に介設された制震部材とを備えた制震構造について有用である。
実施形態1に係る制震構造の正面図である。 図1におけるII-II断面図である。 図1におけるIII-III断面図である。 実施形態1に係る制震構造の要部の断面図である。 実施形態1の制震部材の(a)正面図、(b)及び(c)両側面図、並びに(d)平面図である。 (a)実施形態1並びに(b)及び(c)その変形例を示す正面図である。 実施形態1に係る制震構造に回転規制部材を設けた変形例の正面図である。 実施形態に係る制震構造に制震部材としてオイルダンパーを設けた変形例の要部の断面図である。 実施形態2に係る制震構造の要部の断面図である。 大壁構造により出隅部を構成した構造を示す断面図である。 実施形態3に係る制震構造の要部の断面図である。 実施形態4に係る制震構造の要部の断面図である。
符号の説明
10 制震構造
11 柱(軸材)
12 梁(軸材)
13 土台(軸材)
15 面材
17 制震部材
19 軸材取付部
20 面材取付部
21 釘(固定具)
24 軸材側受材
25 第2軸材側受材
26 第2面材
27 第2面材側受材
28 第2制震部材

Claims (4)

  1. 軸材及び面材とそれらの間に介設された制震部材とを備えた制震構造であって、
    上記制震部材は、軸材取付部が軸材側受材を介して上記軸材の上記面材に直交する面に取り付けられていると共に、面材取付部が上記面材の裏面側に取り付けられていることを特徴とする制震構造。
  2. 請求項1に記載された制震構造において、
    上記面材は、剛性を有する材料で形成された固定具で上記軸材側受材に固定されていることを特徴とする制震構造。
  3. 請求項1又は2に記載された制震構造において、
    上記面材は、上記軸材を覆わないように設けられていることを特徴とする制震構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された制震構造において、
    第2面材と該第2面材及び上記軸材の間に介設された第2制震部材とをさらに備え、
    上記第2制震部材は、軸材取付部が第2軸材側受材を介して上記軸材における上記制震部材が取り付けられた面に隣接する面に取り付けられていると共に、面材取付部が上記第2面材の裏面側に取り付けられ、
    上記面材と上記第2面材とが突き合わされて入隅部を構成していることを特徴とする制震構造。
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