JP3208273U - パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】バランスの取れた耐震木造建築物を作るために、複数の耐震性能の違うパネルを提供する。【解決手段】木造建築物の構造躯体の片面及び構造躯体間に釘で打ち付けて取り付けられるものであり、構造躯体に対して斜め方向に複数の板材5が接合された板材接合体からなるものである。取り付け位置は構造躯体のバランスで選定され、それぞれの形状のパネルを適材適所に配置する。接着剤を使用しない木製の耐力面材であるので、大きな地震時には木材の特性の柔軟性と接着剤を使わないことで変形することができ、壊滅的なダメージを受けにくい建物にすることができる。【選択図】図6
Description
本考案は、木造建築物の構造躯体の片面に取り付けられて、壁材、床材、屋根材として使用されるパネルに関する。
木造建築物の壁材、床材、屋根材として使用されるパネルに関する技術について、本考案者による発明が、特許文献1、特許文献2、他の考案者による発明が特許文献3に記載されている。
特許文献1は構造躯体にはめ込む枠組みの片面に斜めに複数の板を張り裏面に直角に補強材を取り付けることを特徴とする。特許文献2は斜めに複数の板を補助材で成型し構造躯体に打ち付けることを特徴とする。特許文献3は斜めに複数の板を隙間を開けてクロス状に接着剤で張り合わせることに特徴がある。
特許文献1、特許文献2は建物全体の壁、床、屋根をモノコックで耐震化する工法であるがパネル1枚当たりの耐震壁としての耐震強度が斜め板方向が一方向のため低い、そのため複数の耐震面材との組み合わせが必要である。本考案は構造躯体に対して傾斜させた角度に複数の板材の側面を接合させて並置して形成した第1のパネルと、前記第1のパネルとクロスする方向に複数の板材の側面を接合させて並置して形成した第2のパネルとを積層するパネルとする。そのことでパネル1枚当たりの耐震強度が大幅に増す。特許文献3は斜めに複数の板を隙間を開けてクロス状に接着剤で積層することを特徴とするのに対して本考案は構造躯体に対し斜め方向に複数の板を隙間なく並置して成型した第一のパネルとクロス状に複数の板を隙間なく並置した第二のパネルを積層することで耐震性に優れている。尚特許文献3は接合を接着剤を使用しているのに対し本考案は釘、ビス、ステップル等で接合し接着剤及び化学物質で接着しないことを特徴とする。
以上の課題を解決するために、本考案のパネルは、木造建築物の構造躯体の片面か構造躯体間に取り付けられるパネルであって、構造躯体に対して傾斜させた角度に複数の板材を隙間なく並置して形成した第1のパネルと、クロスする方向に複数の板材を隙間なく並置して形成した第2のパネルが積層されて形成された板材接合体からなることを特徴とする。
木造建築物の耐震壁強度が斜め板材を2枚合わせにクロス状に積層するパネルであるため、特許文献1、特許文献2に記載されているパネルより、耐震強度が著しく向上する、又特許文献3のように隙間を開けてないのと接着剤で接着していないため、大きな地震時には、板1枚1枚がずれながら揺れに対して対応するため本考案のパネルを使用することで、破壊しにくい木造建築物になる。
本考案の耐震パネル以外の非耐震パネルは片面に複数の板材を補助材とした上に複数の板を構造躯体に対して斜め方向に並べ成型したパネルとする。
特許文献1、特許文献2のパネルは斜め方向が片方向のため、耐震強度は圧縮方向に強く、引張方向に弱いパネルであった、そのため連続しない耐力壁箇所や壁量の少ない部分では1枚当たりの耐震強度が不足していた。本考案のパネルは斜め板材の傾斜角度に対して反転させた傾斜角度に並置して側面を接合させた両方向に強い耐震パネルなので、本考案のパネルを耐震壁が連続しない箇所や開口部の多い南面、東面の耐震壁の少ない部分に配置することでバランスの取れた建物にする事ができる。
特許文献3のパネルは斜め方向に隙間を開けた板材を並べ、その上に反転させた角度でクロスにし、重ね合わサルいた部分を接着剤で接合するパネルである。本考案のパネルは構造躯体に対して傾斜させた角度に複数の板を隙間なく並置し形成した第一のパネルにクロスする方向に複数の板材を隙間なく並置した第二のパネルを合わせ、釘、ビス、ステップルで接合する。
以下に、本考案のパネルを、その実施形態に基づいて説明する。
図1に示す通り、構造躯体に本考案のパネルを取り付ける全体図を示す、耐震強度の違う、壁パネル1、壁パネル2、壁パネル3、壁パネル4、床・屋根パネル1を構造上必要な位置に配置し、構造躯体に取り付ける。
図1に示す通り、構造躯体に本考案のパネルを取り付ける全体図を示す、耐震強度の違う、壁パネル1、壁パネル2、壁パネル3、壁パネル4、床・屋根パネル1を構造上必要な位置に配置し、構造躯体に取り付ける。
図2のパネル1は構造躯体の壁面に取り付けるパネルであって、パネルの形状は構造躯体に対して傾斜させた角度に複数の板を隙間なく並置し形成した第一のパネルにクロスする方向に複数の板材を隙間なく並置した第二のパネルを合わせ、釘、ビス、ステップルで接合するパネルである。
図3の壁パネル2は構造躯体の非耐力壁部分の壁面に取り付けるパネルであって、パネルの形状は図面番号(ヘ)補助材の右・左材4aと上・下材4bの上に図面番号(ホ)のように傾斜させた角度に複数の板を隙間なく並置して、釘、ビス、ステップルで接合するパネルである。
図3の壁パネル2、図面番号(イ)(ハ)は窓回り及び開口部の取り付けを示す、(ロ)(ニ)のパネルを開口部に合わせ切断し構造躯体に取り付ける。
図4の壁パネル3は構造躯体間に取り付けるパネルであって、受け材4を構造躯体に取り付け、取り付けた受け材4に(ヘ)(チ)の斜め張りパネルを両面に取り付ける、パネルの斜め方向はクロスにする、そのことで構造躯体の柱・桁を表し仕上げとすることができる。
図4壁パネル4は構造躯体間に取り付けるパネルであって、受け材4を構造躯体に取り付け、取り付けた受け材4に壁パネル1を構造躯体間に入るようにカットして取り付ける。
図5床・屋根パネル1はパネル長辺方向に対し横方向板2を複数隙間なく並べたパネルに斜め板5を複数重ね2枚のパネルを釘、ビス、ステップル等で接合し、4角形上にパネル化し、構造躯体に釘、ビス等で取り付けることを特徴とするパネル。
床・屋根パネル1を壁材として柱間に取り付ける方法がある。柱、桁が表しになり、長辺方向に対して横張り及び斜め張りした板材2、板材5がそのまま壁仕上げ材となるため、壁仕上げをする必要が無く、工期の短縮とコストの低減を図ることができる。また、仕上げ材を張る必要が無いため、地震が発生した際に、見た目で地震による損傷の有無を確認することができる。
構造躯体を仕上げ材で覆わずに見せる真壁工法の場合、本考案のパネルの表面を仕上げ材として表し仕上げとすることができる。
本考案は国産木材の間伐材や端材で、できる部材サイズの木材をパネル化するので低質材としか利用されなかった国産木材の有効活用ができる。大きな地震時では本工法により斜め張り板同士が摩擦することで揺れを制限できることと木造軸組みと一体となり揺れながら破壊を最小限にとどめることができる。木製のパネルであることから通気性がよいので建物の耐久年数も長く、化学物質を使わないので健康被害も解消される。工場製作により合理化が図れる。建物の一部の構造躯体と本パネルを表し仕上げとすることができるので施工現場での作業が減り、合理化が図れる。以上のことから利用可能性は大である。
1 パネル
2 板材
3 板材接合体
4 補助部材
5 クロス板材
6 枠材
7 屋根パネル
8 床パネル
9 壁パネル
10 構造躯体(母屋)
11 構造躯体(登り梁)
12 構造躯体(床梁)
13 構造躯体(軒桁)
14 構造躯体(柱)
15 構造躯体(胴差)
16 構造躯体(間柱)
17 構造躯体(土台)
18 構造躯体(大引)
2 板材
3 板材接合体
4 補助部材
5 クロス板材
6 枠材
7 屋根パネル
8 床パネル
9 壁パネル
10 構造躯体(母屋)
11 構造躯体(登り梁)
12 構造躯体(床梁)
13 構造躯体(軒桁)
14 構造躯体(柱)
15 構造躯体(胴差)
16 構造躯体(間柱)
17 構造躯体(土台)
18 構造躯体(大引)
Claims (5)
- 木造住宅構造躯体の壁面に取り付けられるパネルであって、前記パネルは、前記構造躯体に対して傾斜させた角度に複数の板材の側面を接合させて並置して形成した第1のパネルと、前記第1のパネルとクロスする方向に複数の板材の側面を接合させて並置して形成した第2のパネルとが積層され、前記第1のパネルと前記第2のパネルの複数の板材は、各々釘、ビス、ステップル等によって接着することなく接合されているパネル。
- 第2のパネルの複数の板材は、第1のパネル複数の板材の傾斜角度に対して反転させた傾斜角度に並置して側面を接合させた請求項1に記載のパネル。
- 第2のパネルの複数の板材は、構造躯体に対して直角方向に並置して側面を接合させた請求項1に記載のパネル。
- 前記第1のパネルと前記第2のパネルは、構造躯体に取り付けられる枠体に釘、ビス、ステップル等で固定される請求項1に記載のパネル。
- 前記第1のパネルは、構造躯体に取り付けられる枠体の一方面に釘、ビス、ステップル等で固定され、前記第2のパネルは、前記枠体の他方面に釘、ビス、ステップル等で固定された請求項3に記載のパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016003352U JP3208273U (ja) | 2016-06-24 | 2016-06-24 | パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016003352U JP3208273U (ja) | 2016-06-24 | 2016-06-24 | パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3208273U true JP3208273U (ja) | 2017-01-05 |
Family
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018204415A (ja) * | 2017-06-05 | 2018-12-27 | 株式会社サンエイコー東日本 | 建築用耐震壁面材 |
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2016
- 2016-06-24 JP JP2016003352U patent/JP3208273U/ja not_active Expired - Fee Related
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