JP2009079441A - 住宅およびその可動壁固定装置 - Google Patents

住宅およびその可動壁固定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 水廻り空間で発生する水蒸気等に起因する結露を抑制して住宅の耐久性を向上することができると共に、居室空間の間取りや水廻り空間の用途別のレイアウトを容易に変更することができる住宅を提供する。
【解決手段】 集合水廻り空間4で発生する水蒸気等は、防湿耐力構造の区画壁2により集合居室空間3への侵入が抑制され、自然換気構造により屋外に放出される。このため、集合水廻り空間4で発生する水蒸気等に起因する結露が抑制され、その結果、住宅の耐久性が向上する。また、間仕切パネル7の立設位置を変更することで、集合居室空間3に仕切られるリビング・ダイニングルームLD、小部屋Rの間取りや、集合水廻り空間4に仕切られるキッチンK、浴室BR、トイレWCなどのレイアウトの変更が容易に可能となる。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数の居室空間および複数の水廻り空間を備える戸建住宅又は共同住宅等の住宅に関するものである。また、この住宅の天井と床との間に可動壁を立設するための可動壁固定装置に関するものである。
従来一般に知られている住宅は、複数の居室空間(例えば居室、寝室、リビングルーム、ダイニングルームなど)および複数の水廻り空間(例えばキッチン、浴室、洗面兼脱衣場、トイレ、物干場など)を備えている。
ここで、水廻り空間の一つであるキッチンは、通常、居室空間の一つであるダイニングルームに隣接して配置されている。また、トイレと浴室が相互に分離して配置されることもある。このように、従来の住宅では、一般に、複数の水廻り空間が一箇所に集合されることなく分散した状態で居室空間に入り組んで配置されている。
一方、複数の居室空間は、建物の構造躯体の一部を構成するように筋違いなどを設けた耐力壁によって相互に仕切られているのが一般的であるが、可動式の間仕切りによって相互に仕切られることもある。その一例として、特許文献1には、建物の天井と床との間に位置を変えて立設可能な複数の可変間仕切りパネルにより、複数の居室空間を相互に仕切る構造が記載されている。
そして、特許文献1には、可変間仕切りパネルを建物の天井と床との間に位置を変えて立設可能とするための構造として、床面に下端部が支承される可変間仕切りパネルの上端部の左右位置に、その上面から上方に突出可能な一対の差込み凸を設けると共に、この一対の差込み凸が選択的に差し込まれる多数の差込み凹を天井面に設けた構造が記載されている。
また、特許文献2には、建物の天井と床との間に位置を変えて可動間仕切りユニットを立設するための構造として、可動間仕切りユニットの上端部に差し込まれるクサビ部材を天井面に設けると共に、可動間仕切りユニットの下端部をスライド自在に案内する幅木ランナを床面に設けた構造が記載されている。
特開2000−45430号公報(要約、図1) 特開2001−123568号公報(段落0018、0019、図1〜図4)
ところで、従来一般に知られている木造戸建住宅では、複数の水廻り空間が一箇所に集合されることなく分散した状態で居室空間に入り組んで配置されているため、複数の水廻り空間で発生する水蒸気等が居室空間へ侵入し易い。このため、居室空間を囲む躯体に結露が発生してカビや腐敗の原因となることがあり、その結果、住宅の耐久性が低下する虞がある。
また、複数の居室空間が耐力壁によって相互に仕切られている場合には、これを撤去する作業が大掛かりとなるため、家族構成やライフスタイルの変化に応じて居室空間の間取りを変更することが容易ではない。
もっとも、複数の居室空間が特許文献1に記載のような可変間仕切りパネルや特許文献2に記載のような可動間仕切りユニットによって相互に仕切られている場合には、これらの可変間仕切りパネルや可動間仕切りユニットの立設位置を変更することで、家族構成やライフスタイルの変化に応じた居室空間の間取りの変更に容易に対応することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の可変間仕切りパネルを使用する場合には、天井面に多数の差込み凹が露出するため、居室空間の美観が損なわれる。そして、上部のみの固定式なので間仕切り板の耐震性が弱い。また、特許文献2に記載の可動間仕切りユニットを使用する場合には、可動間仕切りユニットの立設位置の変更によって不要となったクサビ部材を取り外さない限り、天井面の美観が損なわれる。そして、特に、床面に設置された幅木ランナを固定する複数の埋込ナット部材等は、床面との段差が生じやすく、歩行の安全性が損なわれる。
そこで、この発明は、水廻り空間で発生する水蒸気等に起因する結露を抑制して住宅の耐久性を向上することができると共に、居室空間の間取りや水廻り空間の用途別のレイアウトを容易に変更することができる住宅を提供することを課題とする。
併せて、この発明は、美観や歩行の安全性を損なうことなく、住宅における天井と床との間に可動壁を立設することができる可動壁固定装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するための手段として、この発明に係る住宅は、複数の居室空間に仕切られる集合居室空間と、複数の水廻り空間に仕切られる集合水廻り空間とを備え、前記集合居室空間および集合水廻り空間が耐力壁に囲まれ、かつ、両者が防湿耐力構造の区画壁により区画された構造と、前記集合水廻り空間で発生する水蒸気を屋外に放出する自然換気構造とを有し、前記集合居室空間が可動壁により複数の居室空間に仕切られると共に、前記集合水廻り空間が可動壁により用途別の複数の水廻り空間に仕切られることを特徴とする。
前記区画壁は、集合居室空間側の耐力壁部分と集合水廻り空間側の通気性を有する防湿壁部分とによって構成することができる。また、自然換気構造は、区画壁内の通気層と集合水廻り空間の天井裏空間と屋根通気層と集合水廻り空間の床下の配管ピットと集合水廻り空間の天井に設けた排気口と壁換気ガラリとによって構成することができる。
この発明に係る住宅では、集合水廻り空間で発生する水蒸気等は、防湿耐力構造の区画壁により集合居室空間への侵入が抑制され、自然換気構造により屋外に放出される。このため、集合水廻り空間で発生する水蒸気等に起因する結露が抑制され、その結果、住宅の耐久性が向上する。
また、この発明に係る住宅では、可動壁の立設位置を変更することで、集合居室空間に仕切られる複数の居室の間取りや、集合水廻り空間に仕切られるキッチン、浴室、洗面脱衣場、トイレ、物干場などの用途別の複数の水廻り空間のレイアウトの変更が容易に可能となる。
一方、この発明に係る可動壁固定装置は、前述した可動壁を戸建住宅又は共同住宅等の住宅の天井と床との間に立設するための可動壁固定装置であって、少なくとも天井と床の仕上材の接合部に埋設される実型支持金具と、この実型支持金具に着脱自在に装着されて前記可動壁の少なくとも上端部および下端部が固定される固定金具とを備えていることを特徴とする。
前記実型支持金具は、例えば、断面形状が中空に形成され、固定金具を挿入するためのスリットを有し、内部にはコイルスプリングによって付勢された2枚の装着プレートが収容された構造とすることができる。また、前記固定金具は、装着金具を介して実型支持金具に固定してもよい。
この発明に係る可動壁固定装置では、実型支持金具が少なくとも天井と床の仕上材の接合部に埋設されるため、天井と床との間に立設される可動壁の位置を変更しても、実型支持金具が天井や床の仕上材の表面に露出することがない。このため、天井や床の仕上材の美観が損なわれず、しかも歩行の安全性が十分に確保される。
この発明に係る木住宅によれば、集合水廻り空間で発生する水蒸気等が集合居室空間へ侵入するのを抑制しつつ、その水蒸気等を屋外に放出できるため、集合水廻り空間で発生する水蒸気等に起因する結露を抑制して住宅の耐久性を向上することができる。併せて、可動壁の立設位置を変更することにより、集合居室空間に仕切られる複数の居室の間取りや、集合水廻り空間に仕切られるキッチン、浴室、洗面脱衣場、トイレ、物干場などの用途別の複数の水廻り空間のレイアウトを家族構成やライフスタイルの変化に応じて容易に変更することができる。
一方、この発明に係る可動壁固定装置によれば、天井と床との間に立設される可動壁の位置を変更しても、実型支持金具が天井や床の仕上材の表面に露出することがないため、天井や床の仕上材の美観を損なうことなく、歩行の安全性を十分に確保することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る住宅およびその可動壁固定装置の最良の実施形態を説明する。ここで、図1は一実施形態に係る戸建住宅の平面図、図2は一実施形態に係る戸建住宅の要部斜視図、図3は一実施形態に係る戸建住宅の要部縦断面図である。
一実施形態に係る戸建住宅は、例えば図1〜図3に示すような木造二階建ての戸建住宅として構成されている。この戸建住宅の1階部分は、図示しない筋違い等が組み込まれた耐震構造の耐力壁1で周囲が囲まれた箱型となっている(図1参照)。そして、この戸建住宅の1階部分は、通気性を有する防湿耐力構造の区画壁2により、スペースの広い長方形の集合居室空間3と、細長い長方形の集合水廻り空間4とに区画されている。
ここで、区画壁2は、図3および図4に示すように、集合居室空間3側に面する耐力壁部分と、集合水廻り空間4側に面する通気性の防湿壁部分とが一体に構成されたものであり、戸建住宅の1階から2階に亘って設けられている(図3参照)。
集合居室空間3側に面する耐力壁部分は、壁仕上材2Aの裏側の柱2Bおよび間柱2Cの両面に構造用面材2D,2Dが張設された構造を有する。一方、集合水廻り空間4側に面する防湿壁部分は、壁仕上材2Eの裏側に通気層5Aを形成する間柱2Fを介して硬質発泡樹脂製の断熱材層2Gが配設された構造を有し、この断熱材層2Gの通気層側には、防湿シート2Hが貼設されている。
ここで、図3に示すように、集合水廻り空間4の周囲には、集合水廻り空間4で発生する水蒸気等を屋外に放出する自然換気構造5が構成されている。この自然換気構造5は、前述した区画壁2における集合水廻り空間4側の壁仕上材2Eの内側に形成された通気層5Aと、集合水廻り空間4の天井裏空間5Bと、集合水廻り空間4の屋根6を構成する屋根仕上材6Aと屋根下地材6Bとの間に形成された屋根通気層5Cと、集合水廻り空間4の床下にベタ基礎5Dで囲まれて形成された配管ピット5Eとを主体に構成されている。
ここで、通気層5Aの下端部は配管ピット5Eに連通しており、この配管ピット5Eはベタ基礎5Dに設けられた床下換気孔5Fを介して屋外に開放されている。また、天井裏空間5Bは、排気口5Gを介して集合水廻り空間に連通している。そして、天井裏空間5Bおよび屋根通気層5Cは、戸建住宅の2階部分に臨む通気層5Aの上端部に連通しており、この通気層5Aの上端部は壁換気ガラリ5Gを介して屋外に開放されている。なお、配管ピット5Eは、ライフサイクル的に早く寿命が来る水廻り器具の交換やメンテナンスを容易にするために設けられている。
ここで、図1に示すように、集合居室空間3には、スペースの広いリビング・ダイニングルームLDと、寝室あるいは居室として使用されるスペースの狭い2つの小部屋Rとが複数の間仕切パネル7によって仕切られている。同様に、集合水廻り空間4には、用途別の複数の水廻り空間として、浴室BR、洗面脱衣場UT、トイレWC、キッチンKが複数の間仕切パネル7によって仕切られている。
集合居室空間3に仕切られるリビング・ダイニングルームLDと、集合水廻り空間4に仕切られるトイレWCおよびキッチンKとの間を区画する区画壁2には、例えばドアDRなどの建具で開閉される出入口がそれぞれ設けられている。
間仕切パネル7は、立設位置が容易に変更可能な可動壁を構成するものであり、図2に示すように、天井8と床9との間に後述する可動壁固定装置を使用して立設される。そのための構造として、天井8は、同間隔幅の複数の天井仕上材8Aを相互に雇い実8Bで接合した構造とされている。同様に、床9は、同間隔幅の複数の床仕上材9Aを相互に雇い実9Bで接合した構造とされている。
ここで、図5に示すように、間仕切パネル7の上端部の左右両側付近は、例えばスプリング式の可動壁固定装置10により天井8に着脱自在に固定され、間仕切パネル7の下端部の左右両側付近は、例えばスライドストッパ式の可動壁固定装置20により床9に着脱自在に固定される。
スプリング式の可動壁固定装置10は、天井仕上材8Aを相互に接合する雇い実8Bの一部として天井仕上材8Aの接合部に埋設される実型支持金具11と、この実型支持金具11に着脱自在に装着されて間仕切パネル7の上端部が着脱自在に固定される固定金具12とを備えている。そして、可動壁固定装置10の実型支持金具11は、図2に示すように、間仕切パネル7の立設が想定される位置に対応して天井8の複数箇所に埋設される。
一方、スライドストッパ式の可動壁固定装置20は、床仕上材9Aを相互に接合する雇い実9Bの一部として床仕上材9Aの接合部に埋設される実型支持金具21と、この実型支持金具21に着脱自在に装着されて間仕切パネル7の下端部が着脱自在に固定される固定金具22とを備えている。そして、可動壁固定装置20の実型支持金具21は、図2に示すように、間仕切パネル7の立設が想定される位置に対応して床9の複数箇所に埋設される。
図6および図7に示すように、スプリング式の可動壁固定装置10を構成する実型支持金具11は、断面形状が中空の横向き長方形に形成されており、その上壁部が固定ビス13によって天井野縁8Cに固定されている。この実型支持金具11の内部には、その長手方向に段部を介して分割された2枚の装着プレート14,14と、装着プレート14,14を下方に付勢するコイルスプリング15,15と、装着プレート14,14が図7の左右方向に移動するのを規制する2枚のズレ止めプレート16,16とが収容されている(図8参照)。
そして、この実型支持金具11の下壁部には、後述する固定金具12の上端部を挿入するためのスリット11Aが左右の装着プレート14,14に対面するように形成されている。また、取り外し用にこのスリット11Aの右側の下壁部には、右側の装着プレート14をドライバなどの工具により上方に押し上げるための取外し用操作孔11Bが形成されている。
スプリング式の可動壁固定装置10を構成する固定金具12は、縦向き長方形のプレート状に形成されており、その上端部は、天井仕上材8Aの接合部の目すかし部8Dから実型支持金具11の下壁部のスリット11A内に挿入可能となっている。そして、この固定金具12の上端部には、実型支持金具11のスリット11A内に挿入した状態でスリット11Aの左側に位置する実型支持金具11の下壁部に差し込み可能なスリット12Aが形成されている。
固定金具12の上端部を除く殆どの部分は、間仕切パネル7の上端面に形成された収容溝7Aに挿入可能となっている。そして、この固定金具12の下端部には、間仕切パネル7の上端部を2本の固定ボルト17,17により固定金具12に着脱自在に固定するための一対のボルト挿通孔12B,12Bが形成されている。
このように構成されたスプリング式の可動壁固定装置10によって間仕切パネル7の上端部を天井8に着脱自在に固定するには、まず、固定金具12の上端部を天井仕上材8Aの接合部の目すかし部8Dから実型支持金具11の下壁部のスリット11A内に挿入する。そして、固定金具12の上端縁で左右の装着プレート14,14をコイルスプリング15,15に抗して上方に押し上げる。この状態で、固定金具12の上端部を実型支持金具11の長手方向に沿って図7の左方にスライドさせ、実型支持金具11のスリット11Aの左側に位置する下壁部に固定金具12のスリット12Aを差し込む。
すると、図7に示すように、固定金具12の上端縁との係合が外れた右側の装着プレート14がコイルスプリング15に押動されて下方に移動し、この装着プレート14の左端縁が固定金具12の上端部の右端縁を係止することにより、固定金具12の上端部が実型支持金具11に装着される。そこで、この固定金具12の下端部の一対のボルト挿通孔12B,12Bに挿通される2本の固定ボルト17,17により、間仕切パネル7の上端部を固定金具12に固定し、この固定金具12を介して間仕切パネル7の上端部を天井8に固定する。このように、スプリング式の可動壁固定装置10は、固定金具12の上端縁を実型支持金具11のスリット11A内に挿入し、水平方向にスライドさせるだけで装着されるから取り付けが容易である。
一方、図9〜図12に示すように、スライドストッパ式の可動壁固定装置20を構成する実型支持金具21は、断面形状が中空の横向き長方形を呈する角筒状支持部21Aの下壁部に、幅の狭い角溝型の断面形状を呈する溝状固定部21Bが一体に形成されており、その溝状固定部21Bの底壁部が固定ビス23によって床下地材9Cに固定されている。そして、この実型支持金具21の中空断面の角筒状支持部21Aには、その上壁部から下壁部に跨る貫通スリット21Cが長手方向に沿って形成されている。
実型支持金具21の上部の角筒状支持部21A内には、その長手方向に沿って図10の左右方向に摺動自在な角型中空断面のスライドストッパ24が収容されている。このスライドストッパ24の上面には、角筒状支持部21Aの上壁部側の貫通スリット21Cを通して床仕上材9Aの接合部の差込み口9Dに臨む操作突起24Aが歩行に対して安全なように床仕上げ面より下に突出形成されている。そして、このスライドストッパ24には、角筒状支持部21Aの貫通スリット21Cに挿入される装着金具25の装着片25Aを貫通させる貫通スリット24Bが形成されている。
スライドストッパ式の可動壁固定装置20を構成する固定金具22は、前述の装着金具25を介して実型支持金具21に着脱自在に装着される。この装着金具25は、図9に示すようなT字型の断面形状に形成されており、その上部の水平部分が例えば菱形の接続片25Bを構成し、その下部の垂直部が横向き長方形の装着片25Aを構成している。この装着片25Aは、床仕上材9Aの接合部である目地9Eに形成された差込み口9Dから実型支持金具21の角筒状支持部21Aの貫通スリット21Cおよびスライドストッパ24の貫通スリット24Bを貫通して溝状固定部21B内まで挿入可能となっている。
図10に示すように、装着金具25の装着片25Aの左縁部には、装着片25Aが溝状固定部21B内まで挿入された状態で貫通スリット24Bの左側に位置するスライドストッパ24の上壁部から下壁部に跨って係合可能な大きな切欠き25Cが形成されている。また、この状態で貫通スリット21Cの右側に位置する角筒状支持部21Aの上壁部および下壁部にそれぞれ係合可能な上下一対の小さな切欠き25D,25Dが装着片25Aの右縁部に形成されている。
ここで、図9および図11に示すように、装着金具25の装着片25Aが溝状固定部21B内まで挿入された状態で、装着金具25の接続片25Bは床仕上材9Aの上方に位置するようになっている。そして、この接続片25Bには、間仕切パネル7の下端部を固定するための前述の固定金具22を左右一対の固定ボルト26,26により固定するための一対のボルト挿通孔25E,25Eが形成されている。
図11に示すように、固定金具22は、間仕切パネル7の下端部を挟み込むように上方が開口したコ字型の断面形状を有し、その底板部22Aは概略正方形に形成されている。そして、この固定金具22の底板部22Aの下面には、ゴムなどの弾性部材からなる免震部材27が接着等により固定されている。
固定金具22の底板部22Aには、前述した左右一対の固定ボルト26,26が挿通されるボルト挿通孔として、装着金具25の接続片25Bに対し固定金具22を水平方向に90度回転して固定可能とし、また、図9の左右方向に微動調節して固定可能とするように、十文字孔22Bが形成されている。また、固定金具22の左右の側壁部22C,22Cには、間仕切パネル7の下端部を左右一対の固定ボルト28,28により固定金具22に着脱自在に固定するための一対のボルト挿通孔22D,22Dが形成されている。
免震部材27は、固定金具22の底板部22Aの下面に重なる略正方形の厚板からなり、その下面には、装着金具25の接続片25Bおよび左右一対の固定ボルト26,26の下端部を収容する凹部27Aが形成されている。この免震部材27は、床仕上材9A上に設置されることで間仕切パネル7の下端部を床9上に弾性的に支持する。
このように構成されたスライドストッパ式の可動壁固定装置20によって間仕切パネル7の下端部を床9に着脱自在に固定するには、まず、実型支持金具21側のスライドストッパ24を操作突起24Aにより図10の左方に移動し、スライドストッパ24の貫通スリット24Bの位置を角筒状支持部21Aの貫通スリット21Cの位置に合わせる。そして、この状態で、装着金具25の装着片25Aを床仕上材9Aの接合部の差込み口9Dから角筒状支持部21Aの貫通スリット21Cおよびスライドストッパ24の貫通スリット24Bを貫通して溝状固定部21B内まで挿入する。
続いて、スライドストッパ24を操作突起24Aにより図10の右方に移動し、装着片25Aの左縁部の大きな切欠き25Cにスライドストッパ24の貫通スリット24Bの左側に位置する上壁部および下壁部を係合させる。さらに、スライドストッパ24を右方に移動して装着片25Aを右方に押動し、その右縁部の上下一対の小さな切欠き25D,25Dを角筒状支持部21Aの貫通スリット21Cの右側に位置する上壁部および下壁部にそれぞれ係合させる。
こうすることで、図10に示すように、装着金具25の装着片25Aがスライドストッパ24を介して実型支持金具21に装着される。そこで、固定金具22の底板部22Aに形成された十文字孔22Bから装着金具25の接続片25Bに形成された左右一対のボルト挿通孔25E,25Eに一対の固定ボルト26,26を挿通することで、装着金具25の接続片25Bに免震部材27を介して固定金具22を接続する。
その後、固定金具22の左右の側壁部22C,22Cに形成された一対のボルト挿通孔22D,22Dに挿通される左右一対の固定ボルト28,28により、間仕切パネル7の下端部を固定金具22に固定し、この固定金具22および免震部材27を介して間仕切パネル7の下端部を床9に固定する。このスライドストッパ式の可動壁固定装置20は、固定金具22を固定する装着金具25をスライドストッパ24を介して装着するから、取り付けが確実に行われる。
以上のように構成された一実施形態の戸建住宅では、1階部分の集合水廻り空間4に仕切られた浴室BR、洗面脱衣場UT、トイレWC、キッチンKなどで発生する水蒸気等は、防湿耐力構造の区画壁2、すなわち、通気層2F、断熱材層2H、防湿シート2Iなどを有する区画壁2により、集合居室空間3への侵入が抑制される。
そして、集合水廻り空間4で発生した水蒸気等は、図3に示す自然換気構造5により屋外に放出される。すなわち、集合水廻り空間4で発生してその天井裏空間5Bおよび区画壁2内の通気層5Aに侵入した水蒸気等は、床下換気孔5Fから流入し、配管ピット5Eおよび区画壁2内の通気層5Aを経由して壁換気ガラリ5Gから流出する自然換気流と、集合水廻り空間4の屋根6の軒先側から屋根通気層5C内に流入し、通気層5Aの上部を経由して壁換気ガラリ5Gから流出する自然換気流とに随伴されて屋外に放出される。
また、集合水廻り空間4内の水蒸気等は排気口5Gから天井裏空間5Bに流入し、通気層5Aの上部を経由して壁換気ガラリ5Gから流出する自然換気流とに随伴されて屋外に放出される。
このため、集合水廻り空間4に仕切られた浴室BR、洗面脱衣場UT、トイレWC、キッチンKなどで発生する水蒸気等がこれらの壁面や天井面で結露し、あるいは、集合居室空間3に仕切られたリビング・ダイニングルームLDおよび小部屋Rの壁面や天井面で結露するのが抑制され、その結果、住宅の耐久性が向上する。
すなわち、一実施形態に係る木造戸建住宅によれば、集合水廻り空間4で発生する水蒸気等が集合居室空間3へ侵入するのを抑制しつつ、その水蒸気等を屋外に放出できるため、集合水廻り空間4で発生する水蒸気等に起因する結露を抑制して住宅の耐久性を向上することができる。
また、一実施形態の戸建住宅では、間仕切パネル7の上端部がスプリング式の可動壁固定装置10により天井8に着脱自在に固定され、間仕切パネル7の下端部がスライドストッパ式の可動壁固定装置20により床9に着脱自在に固定されるため、間仕切パネル7の立設位置を容易に変更することができる。
このため、複数の間仕切パネル7を使用してその立設位置を適宜変更することにより、集合居室空間3に仕切られるリビング・ダイニングルームLDや小部屋Rなどの間取りを家族構成やライフスタイルの変化に応じて容易に変更することができる。また、すべての間仕切りパネルを取り外すことによってワンルームにすることも可能である。同様に、集合水廻り空間4に仕切られる浴室BR、洗面脱衣場UT、トイレWC、キッチンKなどレイアウトを家族構成やライフスタイルの変化に応じて容易に変更することができる。
すなわち、一実施形態に係る木造戸建住宅によれば、可動壁としての間仕切パネル7の立設位置を適宜変更することにより、集合居室空間3に仕切られるリビング・ダイニングルームLDや小部屋Rなどの間取りや、集合水廻り空間4に仕切られる浴室BR、洗面脱衣場UT、トイレWC、キッチンKなどレイアウトを家族構成やライフスタイルの変化に応じて容易に変更することができる。
一方、間仕切パネル7の上端部を天井8に着脱自在に固定するスプリング式の可動壁固定装置10は、天井仕上材8Aを相互に接合する雇い実8Bの一部として天井仕上材8Aの接合部に埋設される実型支持金具11と、この実型支持金具11に着脱自在に装着されて間仕切パネル7の上端部が着脱自在に固定される固定金具12とで構成されているため、間仕切パネル7と共に固定金具12を実型支持金具11から取り外すと、実型支持金具11は、天井仕上材8Aに隠れて見えなくなり、天井8の美観が良好に保持される。
また、間仕切パネル7の下端部を床9に着脱自在に固定するスライドストッパ式の可動壁固定装置20は、床仕上材9Aを相互に接合する雇い実9Bの一部として床仕上材9Aの接合部に埋設される実型支持金具21と、この実型支持金具21に着脱自在に装着されて間仕切パネル7の下端部が着脱自在に固定される固定金具22とを備えた構成であるため、間仕切パネル7と共に固定金具22および装着金具25を実型支持金具21から取り外すと、実型支持金具21は、床仕上材9Aに隠れて見えなくなる。
そして、実型支持金具21側のスライドストッパ24を操作突起24Aにより図9の右方に大きく移動すると、角筒状支持部21Aの貫通スリット21Cがスライドストッパ24で塞がれるため、床9の美観が良好に保持されると共に、歩行の安全性が十分に確保される。
すなわち、一実施形態に係る可動壁固定装置によれば、天井8と床9との間に立設される可動壁としての間仕切パネル7の立設位置を変更しても、天井8や床9の美観を損なうことなく、歩行の安全性を十分に確保することができる。
本発明に係る木造戸建住宅は、前述した一実施形態に限定されるものではない。例えば、集合居室空間3と集合水廻り空間4とを区画する区画壁2は、例えば三角形の集合水廻り空間4を区画するように設置されていてもよい。また、集合水廻り空間4は、住宅の2階部分の集合居室空間と区画壁2により区画されるように設けられていてもよい。
一方、本発明に係る可動壁固定装置は、前述した一実施形態に限定されるものではない。例えば、図5に示したように床9に設置されて間仕切パネル7の下端部を着脱自在に固定するスライドストッパ式の可動壁固定装置20は、図13に示すように天井8に設置して間仕切パネル7の上端部を着脱自在に固定するように使用してもよいし、あるいは、図14に示すように耐力壁1(または区画壁2)に設置して間仕切パネル7の側部を着脱自在に固定するように使用してもよい。
なお、図示は省略するが、図5に示したように天井8に設置されて間仕切パネル7の上端部を天井8に着脱自在に固定するスプリング式の可動壁固定装置10は、床9に設置して間仕切パネル7の下端部を着脱自在に固定するように使用してもよいし、あるいは、耐力壁1(または区画壁2)に設置して間仕切パネル7の側部を着脱自在に固定するように使用してもよい。
また、図5に示した間仕切パネル7の上端部を天井8に着脱自在に固定するためのスプリング式の可動壁固定装置10と、間仕切パネル7の下端部を床9に着脱自在に固定するためのスライドストッパ式の可動壁固定装置20とは、相互に入れ替えてもよい。
ここで、本発明に係る可動壁固定装置は、図15〜図33に示すような種々の形態に変更可能である。例えば図9〜図12に示した可動壁固定装置20を構成する実型支持金具21は、例えば図15に示す第1変形例の実型支持金具31または図16に示す第2変形例の実型支持金具31に変更することができる。
図15に示す第1変形例の実型支持金具31は、図12に示した実型支持金具21からスライドストッパ24を省略したものであり、角筒状支持部21Aおよび溝状固定部21Bに対応した角筒状支持部31Aおよび溝状固定部31Bのみで構成されている。また、図16に示す実型支持金具31は、図15に示した角筒状支持部31Aを広幅に形成し、その内部に配線W用のスペースを確保したものである。
図15および図16に示した各実型支持金具31には、例えば図17に示すような第1変形例の装着金具35が図18に示す手順で着脱自在に装着される。この装着金具35は、図11に示した装着金具25の接続片25Bと同様の接続片35Bと、装着片25Aとは形状が若干異なる装着片35Aとを有する。ここで、装着片35Aの先端部には、左右に張り出す係合段部35C,35Dと、係合段部35C,35Dに連続する円弧状の先端縁35Eと、一方の係合段部35Cから内側に連続して延びるスリット35Fとが形成されている。
これに対応して、図15および図16に示した実型支持金具31の角筒状支持部31Aには、装着片35Aの基端部の幅に対応した幅狭の上部スリット31Cが上壁部に形成され、装着片35Aの先端縁35Dの幅に対応した幅広の下部スリット31Dが下壁部に形成されている。
ここで、実型支持金具31の角筒状支持部31Aに装着金具35の装着片35Aを装着するには、まず、図18の(a)に示すように、装着片35Aを傾けてその先端縁35Eを係合段部35C側から角筒状支持部31Aの上部スリット31Cに挿通する。そして、係合段部35C側のスリット35Fを角筒状支持部31Aの上壁部に挟み込む。その後、図18の(b)に示すように、装着片35Aを起立状態に戻しながらその先端縁35Eの係合段部35D側を上部スリット31Cに挿通し、装着片35Aを図18の右方に若干戻して係合段部35Dを角筒状支持部31Aの上壁部の下面に係合させる。
また、図15に示した第1変形例の実型支持金具31は、例えば図19に示す第3変形例の実型支持金具41または図20に示す第4変形例の実型支持金具51に変更することができる。図19に示す第3変形例の実型支持金具41は、図15に示した実型支持金具31の角筒状支持部31Aを扁平な支持板部41Aに変更したものである。
この第3変形例の実型支持金具41は、実型支持金具31の溝状固定部31Bと同様の溝状固定部41Bを備えており、支持板部41Aには、実型支持金具31の上部スリット31Cと同様のスリット41Cが形成されている。一方、図20に示す第4変形例の実型支持金具51は、円筒部の両側にツバ部が突出する形状に構成されており、その円筒部の上面には、図19に示したスリット41Cと同様のスリット51Cが形成されている。
図19に示した第3変形例の実型支持金具41および図20に示した第4変形例の実型支持金具51には、図21に示すような第2変形例の装着金具45または図22に示すような第3変形例の装着金具55が着脱自在に装着される。例えば第3変形例の実型支持金具41には、第2変形例の装着金具45が図23に示す手順で着脱自在に装着される。
図21に示す第2変形例の装着金具45は、図11に示した装着金具25の装着片25Aおよび接続片25Bに対応する長方形の装着片45Aおよび正方形の接続片45Bを有する。装着片45Aの左縁部には、装着片25Aの大きな切欠き25Cに代わるスリット45Cが形成されており、接続片45Bには、接続片25Bのボルト挿通孔25E,25Eと同様のボルト挿通孔45E,45Eが形成されている。
ここで、装着金具45の装着片45Aの右縁部には、装着片25Aと同じ厚さのクサビ片45Dが付設されている。このクサビ片45Dは、装着片45Aの右縁部に沿う縦向きの概略長方形の正面形状を呈し、その下端部の外側縁にはクサビ用の傾斜縁部45Fが形成されている。
装着片45Aの幅は、図23に示す実型支持金具41のスリット41Cに挿入可能な幅とされており、クサビ片45Dの最大幅は、装着片45Aのスリット45Cの長さと同寸法とされている。そして、装着片45Aの幅とクサビ片45Dの幅を加えた全幅は、図23に示す床仕上材9Aの接合部の差込み口9Dに挿入可能な寸法とされている。
一方、図22に示す第3変形例の装着金具55は、図21に示した装着金具45の装着片45Aおよびクサビ片45Dと同様の装着片55Aおよびクサビ片55Dを有し、装着片55Aにはスリット45Cと同様のスリット55Cが形成され、クサビ片55Dには傾斜縁部45Fと同様の傾斜縁部55Fが形成されている。ここで、装着金具55は、装着金具45の接続片45Bとは構造の異なる接続片55Bを有する。この接続片55Bは、装着片55Aと同幅に形成されたボルト挿通孔55E,55Eを有する小片からなり、装着片55Aの上部にピン55Gを介して回動自在に連設されている。
ここで、実型支持金具41の支持板部41Aに装着金具45を装着するには、図23の(a)、(b)に示すように、実型支持金具41の支持板部41Aに形成されたスリット41Cに装着金具45の装着片45Aを挿通し、装着片45Aを図23の左方に押動して装着片45Aのスリット45Cを支持板部41Aに挟み込む。その後、装着片45Aの右縁部に沿ってクサビ片45Dを傾斜縁部45F側から支持板部41Aのスリット41Cに挿通する。
図11に示した装着金具25の菱形の接続片25Bは、図24に示す第4変形例の装着金具25のように、円形の接続片25Bに変更することができる。この場合、図11に示した固定金具22の下面に固定される免震部材27は、図25の(a)、(b)に示す第1変形例の固定金具22のように、円形の凹部27Aが下面に形成されたものとするのが好ましい。
また、図22に示した第3変形例の装着金具55に対応して、図11に示した固定金具22は、図26に示す第2変形例の固定金具32に変更することができる。この固定金具32は、免震部材27が接合される底板部32Aに十文字突起32Bがプレス加工等により形成されたものであり、この十文字突起32Bの内側には、図22に示した装着金具55の装着片55Aが回動方向に90度位置を変えて差し込み可能な十文字溝32Cが形成されている。また、この十文字突起32Bには、装着片55Aのボルト挿通孔55E,55Eに合致する4つのボルト挿通孔32Dが形成されている。
図26に示した第2変形例の固定金具32は、図27に示すように床9の床仕上材9A上に設置されることで、図2に示した各間仕切パネル7を側部間に介設される溝付き間柱P1を立設するために使用することができる。なお、この場合、溝付き間柱P1の下端面には、固定金具32の十文字突起32Bに嵌合する十文字溝(図示省略)を形成しておく。
さらに、図11に示した固定金具22は、図28に示す第3変形例の固定金具42に変更することができる。この固定金具42は、円形の免震部材47が接合される円形の底板部42Aの周縁部に円筒部42Bが連続して形成されたものであり、円筒部42Bの周面には複数のボルト挿通孔42Cが形成されている。
図28に示した第3変形例の固定金具42は、図29に示すように床9の床仕上材9A上に設置されることで、図2に示した天井8と床9の間に間柱P2を立設するために使用することができる。なお、この場合、間柱P2の下端面には、固定金具42の円筒部42Bが嵌合する円筒状溝(図示省略)を形成しておく。そうすることで、間柱P2は固定金具42に対し軸周りに回動でき、任意の回動位置でボルト挿通孔42Cに挿通される固定ボルトによって固定できる。
また、図11に示した固定金具22は、図30に示す第4変形例の固定金具52あるいは図31に示す第5変形例の固定金具62に変更することができる。図30に示す第4変形例の固定金具52は、底板部52Aおよび側壁部52C,52Cが前述した間仕切パネル7の下端部に沿う長尺のレール状に形成されたものであり、その底板部52Aの下面には長尺の免震部材57が接合されている。
一方、図31に示す第5変形例の固定金具62は、底板部62Aおよび側壁部62C,62Cが前述した間仕切パネル7の下端部に沿う長尺のレール状に形成されたものであり、その底板部62Aの下面には長板状の免震部材67が接合されている。そして、この底板部62Aの幅方向中央部には、プレス加工等により突条62Bが折曲げ加工されており、この突条62B内側には、図22に示した装着金具55の装着片55Aが回動自在に差し込まれる装着溝62Dが形成されている。
図30に示した第4変形例の固定金具52は、例えば図32に示すように天井8の天井仕上材8A上に設置されることで、図2に示した天井8と床9の間に間仕切パネル7を立設するために使用することができる。また、図31に示した第5変形例の固定金具62は、例えば図32に示すように床9の床仕上材9A上に設置されることで、図2に示した天井8と床9の間に間仕切パネル7を立設するために使用することができる。この場合、間仕切パネル7の下端面には、固定金具62の突条62Bが嵌合するスリット(図示省略)を形成しておく。そうすることで、間仕切パネル7の下端部は、固定金具62の長尺の側壁部62C,62C間に挟み込まれる。
ここで、第5変形例の固定金具62は、長板状の免震部材67の上面に突出する長尺の側壁部62C,62C間に間仕切パネル7の下端部の全幅にわたって挟み込むため、間仕切パネル7の下端部の美観を向上することができる。なお、図11に示した一対の固定金具22を使用して間仕切パネル7の下端部を固定する場合には、間仕切パネル7の全幅に及ぶ長さの化粧板(図示省略)を一対の固定金具22の側壁部22C,22Cの外面に固定ボルト28によって共締め固定する。そうすることで、間仕切パネル7の下方に隙間が化粧板(図示省略)により覆われて美観が向上する。
なお、図11に示した固定金具22は、例えば図33に示すように天井8の天井仕上材8A上および床9の床仕上材9A上に設置されることで、図2に示した隣接する間仕切パネル7,7の間に間柱P3を立設するために使用することができる。この間柱P3は、間仕切パネル7,7の側端部を挟み込む側壁部P3A,P3Aと両者の幅方向中央部を相互に接続する接続壁部P3Bとを有するH型の断面形状を呈し、接続壁部P3Bの上下の端部は固定金具22,22が設置できるように切り欠かられている。そして、この接続壁部P3Bには、片側の間仕切パネル7の側端面に固定ボルトをねじ込んで固定するためのボルト挿通孔(図示省略)が形成されている。
本発明に係る実施形態を戸建住宅について説明したが、本発明は戸建住宅に限定されるものではなく、アパート、マンション等の住宅にも広く適用できるものである。例えば、アパートやマンション等の居室空間に本発明に係る可動壁固定装置を適用することにより、間取りを自由に変えることができるので、水廻り空間や居室空間を子供の成長や家族構成の変化に対応させることができる。また、本発明に係る可動壁固定装置は、2階以上の居室空間にも適用できることは勿論である。
本発明の一実施形態に係る戸建住宅の1階部分の平面図である。 一実施形態に係る戸建住宅の要部の斜視図である。 一実施形態に係る戸建住宅の要部の縦断面図である。 図3のIV−IV線に沿う横断面図である。 図2に示した間仕切パネルの上端部を固定するスプリング式の可動壁固定装置と共に、同間仕切パネルの下端部を固定するスライドストッパ式の可動壁固定装置を示す斜視図である。 図5に示したスプリング式の可動壁固定装置の横断面図である。 図5に示したスプリング式の可動壁固定装置の縦断面図である。 図5に示したスプリング式の可動壁固定装置の斜視図である。 図5に示したスライドストッパ式の可動壁固定装置の横断面図である。 図5に示したスライドストッパ式の可動壁固定装置の縦断面図である。 図5に示したスライドストッパ式の可動壁固定装置の分解斜視図である。 図11に示した実型支持金具およびスライドストッパの分解斜視図である。 図5に示したスライドストッパ式の可動壁固定装置を天井に設置する例を示す分解斜視図である。 図5に示したスライドストッパ式の可動壁固定装置を耐力壁に設置する例を示す分解斜視図である。 図12に示した実型支持金具の第1変形例を示す斜視図である。 図12に示した実型支持金具の第2変形例を示す斜視図である。 図11に示した装着金具の第1変形例を示す斜視図である。 図15に示した第1変形例の実型支持金具に図17に示した第1変形例の装着金具を装着する手順を示す部分断面図である。 図15に示した実型支持金具に類似の第3変形例の実型支持金具を示す斜視図である。 図15に示した実型支持金具に類似の第4変形例の実型支持金具を示す斜視図である。 図11に示した装着金具の第2変形例を示す斜視図である。 図11に示した装着金具の第3変形例を示す斜視図である。 図19に示した第3変形例の実型支持金具に図21に示した第2変形例の装着金具を装着する手順を示す部分断面図である。 図11に示した装着金具の第4変形例を示す斜視図である。 図24に示した第4変形例の装着金具に対応する図11に示した固定金具の第1変形例を示す斜視図であり、(a)は上面側斜視図、(b)は下面側斜視図である。 図22に示した第3変形例の装着金具に対応する図11に示した固定金具の第2変形例を示す斜視図である。 図26に示した第2変形例の固定金具の使用例を示す斜視図である。 図11に示した固定金具の第3変形例を示す斜視図である。 図28に示した第3変形例の固定金具の使用例を示す斜視図である。 図11に示した固定金具の第4変形例を示す部分斜視図である。 図11に示した固定金具の第5変形例を示す部分斜視図である。 図30に示した第4変形例の固定金具および図31に示した第5変形例の固定金具の使用例を示す斜視図である。 図11に示した固定金具の他の使用例を示す斜視図である。
符号の説明
1 :耐力壁
2 :防湿耐力構造の区画壁
2A:壁仕上材
2B:柱
2C:間柱
2D:構造用面材
2E:壁仕上材
2F:間柱
2G:断熱材層
2H:防湿シート
3 :集合居室空間
4 :集合水廻り空間
5 :自然換気構造
5A:通気層
5B:天井裏空間
5C:屋根通気層
5D:ベタ基礎
5E:配管ピット
5F:床下換気孔
5G:壁換気ガラリ
6 :屋根
6A:屋根仕上材
6B:屋根下地材
7 :間仕切パネル
7A:収容溝
8 :天井
8A:天井仕上材
8B:雇い実
8C:天井野縁
8D:目すかし部
9 :床
9A:床仕上材
9B:雇い実
9C:床下地材
9D:差込み口
9E:目地
10 :スプリング式の可動壁固定装置
11 :実型支持金具
11A:スリット
11B:操作孔
12 :固定金具
12A:スリット
12B:ボルト挿通孔
13 :固定ビス
14 :装着プレート
15 :コイルスプリング
16 :ズレ止めプレート
20 :スライドストッパ式の可動壁固定装置
21 :実型支持金具
21A:角筒状支持部
21B:溝状固定部
21C:貫通スリット
22 :固定金具
22A:底板部
22B:十文字孔
22C:側壁部
22D:ボルト挿通孔
23 :固定ビス
24 :スライドストッパ
24A:操作突起
24B:貫通スリット
25 :装着金具
25A:装着片
25B:接続片
25C:大きな切欠き
25D:小さな切欠き
25E:ボルト挿通孔
26 :固定ボルト
27 :免震部材
27A:凹部
28 :固定ボルト
LD :リビング・ダイニングルーム
R :小部屋
BR:浴室
UT:洗面脱衣場
WC:トイレ
K :キッチン
W :配線
DR:ドアー

Claims (6)

  1. 複数の居室空間に仕切られる集合居室空間と、複数の水廻り空間に仕切られる集合水廻り空間とを備え、
    前記集合居室空間および集合水廻り空間がそれぞれ耐力壁に囲まれ、かつ、両者が防湿構造の耐力壁により前記集合居室空間と集合水廻り空間を区画する区画壁と、前記集合水廻り空間で発生する水蒸気を屋外に放出する自然換気構造とを有し、
    前記集合居室空間が可動壁により複数の居室空間に仕切られると共に、前記集合水廻り空間が可動壁により用途別の複数の水廻り空間に仕切られることを特徴とする住宅。
  2. 区画壁は、集合居室空間側の耐力壁部分と集合水廻り空間側の通気性を有する防湿壁部分とからなることを特徴とする請求項1に記載の住宅。
  3. 自然換気構造は、区画壁内の通気層と集合水廻り空間の天井裏空間と屋根通気層と集合水廻り空間の床下の配管ピットと集合水廻り空間の天井に設けた排気口と壁換気ガラリとによって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の住宅。
  4. 請求項1に記載の可動壁を住宅の天井と床との間に立設するための可動壁固定装置であって、少なくとも天井と床の仕上材の接合部に埋設される実型支持金具と、前記実型支持金具に着脱自在に装着されて前記可動壁の少なくとも上端部および下端部が固定される固定金具とを備えていることを特徴とする可動壁固定装置。
  5. 実型支持金具は、断面形状が中空に形成され、固定金具を挿入するためのスリットを有し、内部にはコイルスプリングによって付勢された2枚の装着プレートが収容されていることを特徴とする請求項4に記載の可動壁固定装置。
  6. 固定金具は、装着金具を介して実型支持金具に固定されることを特徴とする請求項4に記載の可動壁固定装置。
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