JP3018280U - 間仕切の配線スペース形成取付構造 - Google Patents

間仕切の配線スペース形成取付構造

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JP3018280U
JP3018280U JP1995005724U JP572495U JP3018280U JP 3018280 U JP3018280 U JP 3018280U JP 1995005724 U JP1995005724 U JP 1995005724U JP 572495 U JP572495 U JP 572495U JP 3018280 U JP3018280 U JP 3018280U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マンションやその他の建物に設置する間仕切
壁パネルに応用される。配線工事が簡単で、その工期も
短縮できる間仕切りの配線スペース形成取付構造を提供
する。 【構成】 間仕切り4Bの上辺フレーム材15AAの片
面上部に配線スペースとなる切欠溝15aa4 を設け
る。天井面に取付けた間仕切り上辺固定具19Aの立下
り片19bbを、切欠溝15aa4 内で上辺フレーム材
15AAの側面に固着具29で固定する。上辺フレーム
材15AAの切欠溝15aa4 を覆う配線スペースカバ
ー30を間仕切り4Bに取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、マンション等のコンクリート系集合住宅や、ビル、事務所、ある いは戸建住宅等、各種の建物に応用される間仕切の配線スペース形成取付構造に 関する。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】
従来、マンション等の集合住宅等において、間仕切の一部に埋込み設置するス イッチやコンセントなどの電気部品の配線を行うのに、天井裏において間仕切の 電気部品設置位置上まで配線し、さらにそこから間仕切内へと配線していた。 そのため、天井面材の設置後に天井裏面で電気配線を行わなければならず、配 線工事の段取りが悪くなり工期が遅延するばかりか、配線工事も煩雑になるなど の問題点があった。 また、一般にマンション等の建物において、木造の間仕切壁は現場生産し、施 工する場合が多い。そのため生産性が悪く、品質,性能の確保が難しい。
【0003】 この考案の目的は、配線工事が簡単で、工期も短縮でき、見栄えも良い間仕切 の配線スペース形成取付構造を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案の第1の間仕切の配線スペース形成取付構造は、間仕切壁パネルの上 辺フレーム材の片面上部に配線スペースとなる切欠溝を設け、天井面に取付けた 間仕切上辺固定具の立下り片を前記切欠溝内で前記上片フレーム材の側面に固着 具で固定し、前記切欠溝を覆う配線スペースカバーを前記間仕切壁パネルに取付 けたものである。
【0005】 この配線スペース形成取付構造において、前記上辺フレーム材に前記切欠溝の 前面側の開口縁に沿う被係止片を一体に設け、この被係止片に係脱自在に係合す る弾性係止片を前記配線スペースカバーに一体に設けてもよい。
【0006】 この考案の第2の間仕切の配線スペース形成取付構造は、以下の構成としたも のである。 間仕切壁パネルを上辺フレーム材と天井面の間に配線スペースが生じる高さ寸 法とし、前記上辺フレーム材の上面にパネル幅方向に沿って係合溝を設け、この 係合溝に下端の係合片が係合する間仕切上辺固定具を設ける。この間仕切上辺固 定具は、前記係合片が下端の両側に突出した縦片の上端に両側へ延びる天井取付 片を有し、かつこの天井取付片の下方で前記縦片から両面に突出する挟持片を有 するものとする。また、配線スペースカバーを設け、このカバーは、上片部が前 記間仕切上辺固定具の前記天井取付片と挟持片との間に嵌合して側片部の下端が 間仕切壁パネルの上端側面を覆うものとする。
【0007】 この各配線スペース形成取付構造において、前記間仕切壁パネルの下辺フレー ム材の下面に断面半円状の嵌合溝を設け、この嵌合溝に嵌合する位置決め突条を 有する下部ランナー部材を床面に取付けてもよい。
【0008】 この考案の第3の間仕切の配線スペース形成取付構造は、間仕切壁パネルの上 面に調整ねじで上下動するアジャスタを設け、このアジャスタの上端を嵌合させ る下向き溝形の間仕切上辺固定具を天井面に設け、間仕切壁パネルの上端面と天 井面との間に生じた配線スペースを覆う廻り縁を設けたものである。
【0009】 前記各配線スペース形成取付構造において、前記間仕切上辺固定具に取付けら れる一部の間仕切壁パネルを、スイッチおよびコンセント等の電気部品および電 気配線が埋め込まれた電気系統パネルとし、この電気系統パネルのパネル幅を前 記電気部品の配置に必要な程度の幅としてもよい。
【0010】
【作用】
第1の間仕切の配線スペース形成取付構造によると、天井面に取付けた間仕切 上辺固定具の立下り片を、間仕切壁パネルの上辺フレーム材の上部側面に固着具 で固定し、配線スペースカバーで前記切欠溝を覆うだけの簡単な工事により、間 仕切壁パネルを天井面へ固定できる。また、間仕切壁パネルの上辺に沿う配線ス ペースが形成される。そのため、間仕切壁パネルに設置する電気部品までの電気 配線の工事を簡単かつ短期間に行うことができる。
【0011】 この配線スペース形成取付構造において、前記上辺フレーム材に前記切欠溝の 前面側の開口縁に沿う被係止片を一体に設け、この被係止片に係脱自在に係合す る弾性係止片を前記配線スペースカバーに一体に設けた場合は、配線スペースカ バーを上辺フレーム材から簡単に取り外して、電気配線の点検・保守を容易に行 うことができる。
【0012】 第2の間仕切の配線スペース形成取付構造によると、天井取付片で天井面に取 付けた間仕切上辺固定具の下端の係合片を、間仕切壁パネルの上辺フレーム材の 係合溝に係合させ、前記間仕切上辺固定具の天井取付片と挟持片との間に配線ス ペースカバーの上片部を嵌合させるだけの簡単な工事により、間仕切壁パネルを 天井面へ固定できると共に、間仕切壁パネルの上端側面に沿う配線スペースを形 成できる。そのため、間仕切に設置する電気部品までの電気配線の工事を簡単か つ短期間に行うことができる。
【0013】 前記第1および第2の配線スペース形成取付構造において、前記間仕切壁パネ ルの下辺フレーム材の下面に断面半円状の嵌合溝を設け、この嵌合溝に嵌合する 位置決め突条を有する下部ランナー部材を床面に取付けた場合は、間仕切壁パネ ルの下辺フレーム材の嵌合溝を、床面に取付けた下部ランナー部材の位置決め突 条に嵌合させるだけで、間仕切壁パネルの下端を簡単に床面に固定することがで きる。
【0014】 第3の間仕切の配線スペース形成取付構造によると、天井面に設けた下向き溝 形の間仕切上辺固定具に、間仕切上面のアジャスタの上端を嵌合させ、間仕切壁 パネルの上端面と天井面の間の空間を廻り縁で覆うだけの簡単な工事により、間 仕切壁パネルを天井面へ固定できると共に、間仕切壁パネルの上端に沿う配線ス ペースを形成できる。そのため、この構成の場合も間仕切壁パネルに設置する電 気部品までの電気配線の工事を簡単かつ短期間に行うことができる。
【0015】 前記第1〜第3の配線スペース形成取付構造において、前記間仕切上辺固定具 に取付けられる一部の間仕切壁パネルを、スイッチ,コンセント等の電気部品お よび電気配線が埋め込まれた電気系統パネルとし、この電気系統パネルのパネル 幅を前記電気部品の配置に必要な程度の幅とした場合は、大部分の間仕切に一般 の間仕切壁パネルを使用し、電気部品の設置が必要な部分だけにこの電気系統パ ネルを使用することができる。そのため、間仕切壁パネルの生産性が向上する。
【0016】
【実施例】
この考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1はこの考案における第1の 間仕切の配線スペース形成取付構造(請求項1に対応)を示し、図5はこの発明 の第2の配線スペース形成取付構造(請求項3に対応)を、図10はこの発明の 第3の配線スペース形成取付構造(請求項5に対応)を各々示す。これらの配線 スペース形成取付構造は、いずれもマンション等の建物における木製等の間仕切 を工場で定尺化してパネル化し、現場で組み立てるようにしたものである。図2 はその間仕切を設置する建物の一例を示し、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋 コンクリート造の集合住宅からなる。各階の床スラブ1は、上下面を平坦面とし て内部に配線,配管用の空間を形成したボイド工法スラブとしてある。上下の床 スラブ1,1間に、住戸内の間仕切として各実施例の間仕切壁パネル4,4A, 4Bが設置される。符号Bは各住戸のバルコニーを、Rは屋外共通廊下を示す。 間仕切壁パネルの種類は、用途によって一般壁パネルの他に、スイッチ,コンセ ント,テレビ配線受け口,およびアウトレット等を組み込んだ電気系統パネル、 建具を組み込んだ建具パネル、遮音パネル、不燃パネルなどが設けられる。その 各々のパネルに、パネル内の電気部品への接続や他のパネルへの送り配線が必要 なものでは、電気配線スペースを設けて配線を施す。
【0017】 図3はその間仕切壁パネル4による仕切り例を示す平面図であり、図4は間仕 切壁パネル4の一例を示す。この間仕切壁パネル4は、第2の発明に用いられる ものであり、まず同図の間仕切壁パネル4の構成とその配線スペース形成取付構 造を説明する。第1および第3の発明に用いられる間仕切壁パネルについては後 に説明する。 図4の間仕切壁パネル4は、幅寸法を例えば1モジュール幅(900 mm等)と した基準パネルであり、木材,硬質塩化ビニール樹脂,アルミニウムなどからな るフレーム材で矩形に枠組されたパネルフレーム15の両面に石膏ボードなどか らなる面材16を貼付け、両面材16,16で挟まれる内部に図4(D)のよう なハニカムコアからなる心材17を充填して構成される。パネルフレーム15の 上辺フレーム材15Aの上面側にはパネル幅方向に沿って係合溝18aを有する 溝形金具18を取付け、下辺フレーム材15Bの下面には取付突条15bを一体 に形成する。また、片方の縦辺フレーム材15C(図4(C))の外側面には嵌 合突条15cを、もう片方の縦フレーム材15Dの外側面には隣接する別の間仕 切壁パネル4の前記嵌合突条15cに嵌合する嵌合溝15dを形成する。
【0018】 図3に示すA部のように間仕切壁パネル4が直線状に隣合う部分では、両壁パ ネル4,4における縦フレーム材15Cの嵌合突条15cと縦フレーム材15D の嵌合溝15dとの嵌合により接合する。 間仕切壁パネル4の上辺は、図5のように間仕切上辺固定具19を介して天井 面である上階床スラブ1の下面に固定する。すなわち、間仕切上辺固定具19は 、縦片19aの下端に両側に突出する係合片19bを有し、縦片19aの上端に 両側へ延びる天井取付片19cを、かつ天井取付片19cの下方に縦片19aの 両面に突出する挟持片19dをそれぞれ有するものであり、天井取付片19cを 上階床スラブ1の下面にビス等で接合し、下向きの係合片19bにパネル4の前 記係合溝18aを嵌め込む。間仕切上辺固定具19の天井取付片19cと挟持片 19dの間に断面L字状の配線スペースカバー20の上片部20aを嵌め込み、 配線スペースカバー20の側片部20bで間仕切壁パネル4の上端側面を覆う。 これにより、間仕切壁パネル4の上辺、間仕切上辺固定具19および配線スペー スカバー20で囲まれる部分に配線スペースが形成される。
【0019】 間仕切壁パネル4の下辺は、下框21を介して床面となる床スラブ1の上面に 固定する。すなわち、上面に取付溝21aを有する下框21を床スラブ1の上面 に接着剤で接合し、下框21の取付溝21aに間仕切壁パネル4の下端の前記取 付突条15bを係合させる。間仕切壁パネル4の下端と下框21との接続部は必 要に応じて幅木22で隠す。
【0020】 図3に示すB部やC部のドア開口枠23は、図6(A)のように前記の間仕切 上辺固定具19を介して上階床スラブ1の下面に、或いは図6(B)のように欄 間付きの間仕切壁パネル4に形成した開口4aに固定する。すなわち、図6(A )の構成では、間仕切壁パネル4の床スラブ1下面への固定と同様に、ドア開口 枠23の上面に係合溝24を設け、上階床スラブ1の下面に固定した間仕切上辺 固定具19の係合片19bにドア開口枠23の前記係合溝24を嵌め込む。間仕 切上辺固定具19は配線スペースカバー20で隠す。
【0021】 図7はスイッチ・コンセント取付用の電気系統パネル4Aの一例を示す。構成 および上下寸法は図9に示した基準の間仕切壁パネル4とほぼ同じであるが、幅 寸法はスイッチやコンセントの取付けのみが可能な幅寸法まで狭くしてもよい。 この電気系統パネル4Aの中胴部にはスイッチ25を、下端近傍にはコンセント 26を取付ける。すなわち、取付側の面材16に取付開口16aを設け、その取 付開口16aの内側に取付枠27を固定し、スイッチ25やコンセント26の本 体25a,26aを前記取付枠27に取付け、取付開口16aの外側にカバープ レート25b,26bを接合する。両面材16で挟まれる内部空間に設けられる 心材17や上辺フレーム材15Aの一部は省略し、その空間を配線スペース28 とする。前記電気系統パネル4Aには、この他、テレビ受口や電話アウトレット など他の電気部品を組み込んでもよい。
【0022】 このような電気系統パネル4Aに組み込んだスイッチ25やコンセント26等 の電気部品への配線工事は、前記間仕切壁パネル4の上辺に沿って形成される配 線スペースを利用することにより、天井裏に配線を行うといった煩わしい作業に よらず容易に行うことができる。
【0023】 図1は間仕切壁パネルの取付構造の他の例を示す。間仕切壁パネル4Bの各フ レーム材15AA〜15DDは例えば硬質塩化ビニール樹脂やアルミニュウムな どからなり、上辺フレーム材15AAは片面上部に配線スペースとなる切欠溝1 5aa4 を有する断面概形L字状としている。すなわち、上辺フレーム材15A Aは拡幅下部15aa1 と、拡幅下部15aa1 の上端から突出する狭幅上部1 5aa2 とからなる 間仕切壁パネル4Bの上端は、図1(A)のように間仕切上辺固定具19Aを 介して天井面となる上階床スラブ1の下面に固定する。すなわち、間仕切上辺固 定具19Aの基部19aaを床スラブ1の下面にプラグアンカー等で接合し、そ の固定具19Aの立下り片19bbにパネル4Bの前記上辺フレーム材15AA の狭幅上部15aa2 をボードファスナ等の固着具29で止め付ける。上辺フレ ーム材15AAの拡幅下部15aa1 には前記切欠溝15aa4 の前面側の開口 縁に沿う被係合片15aa3 を一体に形成し、断面L字状の配線スペースカバー 30の下端に一体に形成した弾性係止片30aを前記被係合爪15aa3 に係合 させることにより、前記上辺フレーム材15AAの狭幅上部15aa2 と間仕切 上辺固定具19Aの結合部を配線スペースカバー30で覆い、その内部空間を配 線スペースとして利用する。配線スペースカバー30から上階床スラブ1の下面 にわたる部分はさらに廻り縁20Aで覆って化粧を施しても良い。 前記間仕切壁パネル4Bの下辺は、図1(A)のように下部ランナー部材21 Aを介して床面となる床スラブ1の上面に固定する。すなわち、上面に断面半円 形の位置決め突条21aaを有する下部ランナー部材21Aを床スラブ1の上面 にプラグアンカーなどの固着具31で固定し、間仕切壁パネル4Bの下辺フレー ム材15BBの下端に形成した断面半円形の嵌合溝15bbを前記下部ランナー 部材21Aの位置決め突条21aaに係合させる。間仕切壁パネル4Bの下辺と 下部ランナー部材21Aとの接続部は必要に応じて幅木22Aで隠す。図1(A )では床材3上にパネル4Bの下辺を固定する場合を示したが、図1(B)のよ うに床材3を重ねる前の床スラブ1上に直接固定するようにしてもよい。この場 合のパネル4Bの下辺の固定構造は、図5に示す間仕切壁パネル4の下辺の固定 に採用することもできる。
【0024】 図3に示すA部のように間仕切壁パネルが隣合う部分では、図8(A)のよう に両パネル4B,4Bの隣合う縦フレーム材15CC,15DDに形成した断面 半円形の嵌合溝15cc,15ddを、これら嵌合溝15cc,15ddに噛み 合う円管接合材32を介して突き合わせることにより接合させる。円管接合材3 2は接着剤で各嵌合溝15cc,15ddに接着する。
【0025】 図3に示すD部のように間仕切壁パネルがL字状に付き合わさる部分では、図 8(B)のように硬質塩化ビニール樹脂やアルミニウムなどからなるL字コーナ ー材33を介して両パネル4Bの突き合わせ端部を連結する。すなわち、L字コ ーナー材33の一側部に形成した断面半円形の嵌合溝33aと、片方の間仕切壁 パネル4Bの縦フレーム材15CC,15DDの嵌合溝15cc,15ddとを 、これら嵌合溝33a,15cc,15ddに噛み合う円管接合材32を介して 、パネル4B同士の接合の場合と同様に図8(B)のように突き合わせる。これ により、片方の間仕切壁パネル4BをL字コーナー材33の一側部に連結する。 L字コーナー材33の他側部と残る片方の間仕切壁パネル4Bも、同様にして連 結する。L字コーナー材33の嵌合溝33aにはその長手方向に沿って、これと 一体に深溝部33bを形成しており、両パネル4B間の直角精度にバラツキがあ る場合でも、前記深溝部33bの弾性変形によって調整できる。 前記L字コーナー材33を介して連結される両パネル4Bの上辺の配線スペー スカバー30で覆われる配線スペースは、図8(C)のようにL字コーナー材3 3の側部上端に形成した切欠部33cによりL字コーナー材33内の空間と連通 させてある。これにより、L字コーナー材33の内部空間を経て配線34を、L 字コーナー材33に連結される両パネル4B上辺の配線スペースに配線すること ができる。
【0026】 図3に示すE部やF部のように1枚の間仕切壁パネルに対して別の間仕切壁パ ネルを直角に突き合わせて配置する場合には、図9(A),(B)のように1枚 のパネル4Bの面材16とこれに直角に接面する別のパネル4Bの側部とは特に ビス等による結合を行わないが、各パネル4Bの上下辺は図1に示す構造によっ て上下の床スラブ1に固定されているので、十分な支持強度が確保される。この ような配置で、間仕切壁パネル4Bの撓みを抑制させたい場合には、図9(C) のようにパネル4Bの縦フレーム材15CC,15DDの嵌合溝15cc,15 ddに噛み合う断面半円形の位置決め突条35aを有する側部ライナー部材35 を間仕切壁パネル4Bの面材16にビス等の固着具36で止め付け、その側部ラ イナー部材35の位置決め突条35aに別のパネル4Bの縦フレーム材15CC ,15DDの嵌合溝15CC,15ddを嵌合させる。
【0027】 図10は間仕切壁パネルの配線スペース形成取付構造のさらに他の例を示す。 間仕切壁パネル4の上面には調整ねじ37で上下動するアジャスタ38を設け、 間仕切壁パネル4の下面には取付突条4bを形成する。一方、図10(A)のよ うに天井面である上階床スラブ1の下面には、前記アジャスタ38の上端を嵌合 させる下向き溝形の間仕切上辺固定具39を、床スラブ1の上面には、前記取付 突条4bを嵌合させる上向き溝形の間仕切下辺固定具40をアンカープラグ等の 固着具41でそれぞれ設ける。この状態で、間仕切壁パネル4の上面のアジャス タ38の上端を間仕切上辺固定具39に、間仕切壁パネル4の下面の取付突条4 bを間仕切下辺固定具40にそれぞれ嵌合させ(図10(B))、工具42によ り調整ねじ37を回してアジャスタ38を上動させ(図10(C))、アジャス タ38の上端を間仕切上辺固定具39に押し当てる。間仕切壁パネル4の上端面 から天井面にわたる部分には廻り縁43を設け、間仕切壁パネル4の上端面と天 井面の間に生じた配線スペースを廻り縁43で覆う(図10(D))。必要に応 じて間仕切壁パネル4の下端面から床面にわたる部分にも廻り縁44を設ける。
【0028】
【考案の効果】
この考案の間仕切の配線スペース形成取付構造によると、以上のように配線工 事が簡単で、工期も短縮でき、見栄えも良くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例にかかる間仕切壁
パネルの取付状態を示す縦断面図、(B)は同パネルの
下部の取付構造の変形例を示す縦断面図である。
【図2】この考案の配線スペース形成取付構造の間仕切
壁パネルを設置する建物の一例を示す断面図である。
【図3】間仕切壁パネルの組み合わせ配置例を示す平面
図である。
【図4】(A)は間仕切壁パネルの他の実施例の正面
図、(B)は同縦断面図、(C)は同平面図、(E)は
同間仕切壁パネルの心材を示す平面図である。
【図5】この考案の他の実施例にかかる間仕切壁パネル
の取付状態を示す縦断面図である。
【図6】(A)は間仕切壁パネルにおけるドア開口枠の
取付例を示す縦断面図、(B)は欄間付き間仕切壁パネ
ルの取付例を示す縦断面図である。
【図7】(A)はスイッチ・コンセント取付用の電気系
統パネルの縦断面図、(B)はその縮小正面図、(C)
は同水平断面図である。
【図8】(A)は間仕切壁パネル同士の直線状接合部を
示す水平断面図、(B)は同間仕切壁パネル同士のL字
状連結部を示す水平断面図、(C)は同連結部の上端部
分を示す斜視図である。
【図9】(A)は間仕切壁パネルを十字状に配置した部
分の水平断面図、(B)は同パネルをT字状に配置した
部分の水平断面図、(C)は同部分の一接合例を示す水
平断面図である。
【図10】(A)〜(D)はさらに他の実施例の間仕切
壁パネルの取付手順を示す説明図である。
【符号の説明】
4,4B…間仕切壁パネル、4A…電気系統パネル、1
5A,15AA…上辺フレーム材、15BB…下辺フレ
ーム材、15aa3 …被係止片、15aa4 …切欠溝、
15bb…嵌合溝、18a…係合溝、19,19A…間
仕切上辺固定具、19a…縦片、19b…係合片、19
c…天井取付片、19d…挟持片、19bb…立下り
片、20…配線スペースカバー、20a…上片部、20
b…側片部、21A…下部ランナー部材、21aa…位
置決め突条、25…スイッチ、26…コンセント、29
…固着具、30…配線スペースカバー、30a…弾性係
止片、37…調整ねじ、38…アジャスタ、39…間仕
切上辺固定具、43…廻り縁

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間仕切壁パネルの上辺フレーム材の片面
    上部に配線スペースとなる切欠溝を設け、天井面に取付
    けた間仕切上辺固定具の立下り片を前記切欠溝内で前記
    上片フレーム材の側面に固着具で固定し、前記切欠溝を
    覆う配線スペースカバーを前記間仕切壁パネルに取付け
    た間仕切の配線スペース形成取付構造。
  2. 【請求項2】 前記上辺フレーム材に前記切欠溝の前面
    側の開口縁に沿う被係止片を一体に設け、この被係止片
    に係脱自在に係合する弾性係止片を前記配線スペースカ
    バーに一体に設けた請求項1記載の間仕切の配線スペー
    ス形成取付構造。
  3. 【請求項3】 間仕切壁パネルを上辺フレーム材と天井
    面の間に配線スペースが生じる高さ寸法とし、前記上辺
    フレーム材の上面にパネル幅方向に沿って係合溝を設
    け、この係合溝に下端の係合片が係合する間仕切上辺固
    定具を設け、この間仕切上辺固定具は、前記係合片が下
    端の両側に突出した縦片の上端に両側へ延びる天井取付
    片を有し、かつこの天井取付片の下方で前記縦片から両
    面に突出する挟持片を有するものとし、上片部が前記間
    仕切上辺固定具の前記天井取付片と挟持片との間に嵌合
    して側片部の下端が間仕切壁パネルの上端側面を覆う配
    線スペースカバーを設けた間仕切の配線スペース形成取
    付構造。
  4. 【請求項4】 前記間仕切壁パネルの下辺フレーム材の
    下面に断面半円状の嵌合溝を設け、この嵌合溝に嵌合す
    る位置決め突条を有する下部ランナー部材を床面に取付
    けた請求項1または請求項3記載の間仕切の配線スペー
    ス形成取付構造。
  5. 【請求項5】 間仕切壁パネルの上面に調整ねじで上下
    動するアジャスタを設け、このアジャスタの上端を嵌合
    させる下向き溝形の間仕切上辺固定具を天井面に設け、
    間仕切壁パネルの上端面と天井面との間に生じた配線ス
    ペースを覆う廻り縁を設けた間仕切の配線スペース形成
    取付構造。
  6. 【請求項6】 前記間仕切上辺固定具に取付けられる一
    部の間仕切壁パネルを、スイッチおよびコンセント等の
    電気部品および電気配線が埋め込まれた電気系統パネル
    とし、この電気系統パネルのパネル幅を前記電気部品の
    配置に必要な程度の幅とした請求項1または請求項3ま
    たは請求項5記載の間仕切の配線スペース形成取付構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009079441A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 So Life Kenkyushitsu:Kk 住宅およびその可動壁固定装置
JP2020070588A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 壁下地装置及び壁下地構造

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