JPH1046712A - 間仕切り壁 - Google Patents

間仕切り壁

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JPH1046712A
JPH1046712A JP20365996A JP20365996A JPH1046712A JP H1046712 A JPH1046712 A JP H1046712A JP 20365996 A JP20365996 A JP 20365996A JP 20365996 A JP20365996 A JP 20365996A JP H1046712 A JPH1046712 A JP H1046712A
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JP
Japan
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panel
partition wall
rail
joined
panels
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JP20365996A
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English (en)
Inventor
Hiroki Tai
宏樹 田井
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅の間仕切り壁の施工において、コストダ
ウンと施工性の向上を図る。 【解決手段】 間仕切り壁は、床に固定されるレール2
0と、レール20により立設された状態で壁面を構成す
る複数のパネル10とからなる。パネル10は、基本的
に二枚の石膏ボード11、11をスペーサ12を介して
平行に配置したものである。上記スペーサ12として、
所定厚さの廃材を用いることにより、従来の芯材を多数
用いた間仕切り壁に対してコストダウンを図ることがで
きる。また、パネル10同士の接合部においては、芯材
13を介在させることにより、パネル10同士の位置決
めと接合とを容易なものとすることができる。また、パ
ネル10の下端部は、レール20の二枚の側板22の間
に挿入した状態でビス23により接合される。ビス23
は、巾木により簡単に隠されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物内部の空間
を仕切るために用いられる間仕切り壁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物の壁には、建築物の躯体
となる耐力壁と、単に建築物内部の空間を仕切るだけの
間仕切り壁(非耐力壁)とがある。従来、建築物の間仕
切り壁としては、例えば、床面と天井面とに互いに平行
に設けられたチャンネル状のレール(ライナー)と、こ
れらレール間に上下に延在するように、ほぼ等間隔で設
けられた多数の芯材と、これらレールと芯材とからなる
格子状の壁下地の左右側面に貼設された石膏ボートとか
らなるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、住宅の施工
においては、住宅の取得を容易とするために、低コスト
化が求められており、住宅の様々な部分でその見直しが
行われ、コストの低減が図られている。しかし、上記間
仕切り壁は、基本的に芯材かなる下地と下地の左右側面
に貼設された石膏ボードからなる極めて簡単な構造のも
のとなっており、これ以上のコストの低減を図ることが
困難であった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、さらなるコストダウンを可能とする間仕切り壁
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
間仕切り壁は、図1に示すように、複数のパネル10
と、上記パネル10を連接した状態で床上に支持するレ
ール20とを具備してなり、上記パネル10が、互いに
平行に配置された二枚のボード11、11と、これら二
枚のボード11、11の間に点在するように配置され、
これら二枚のボード11、11を接合する複数のスペー
サ12…とを備えていることを上記課題の解決手段とし
た。
【0006】上記構成によれば、間仕切り壁となるパネ
ル10が二枚のボード11、11と、二枚のボード1
1、11を互いに平行に配置された状態に接合する複数
のスペーサ12…とからなり、かつ、スペーサ12…が
二枚のボード11、11の間に点在した状態となってい
るので、従来のように多数の芯材からなる下地を必要と
しないので、コストの低減を図ることができる。すなわ
ち、スペーサ12…は、所定の厚み、すなわち、二枚の
ボード11、11の間隔の厚みを有するものならば、基
本的にどのようなものでも用いることができ、芯材のよ
うにその長さが決められる必要がないので、例えば、廃
材を利用して、間仕切り壁の下地にかかるコストを低減
することができる。
【0007】また、住宅の施工に際しては、所定の厚み
の部材を多数利用しており、上記パネル10の二枚のボ
ード11、11間の間隔を上記部材の厚みと同じにすれ
ば、上記部材を加工する際に生じる廃材を何等加工する
ことなく、スペーサ12…として用いることができ、廃
材をスペーサ12…として用いるために、余計な手間が
かかることがない。なお、上記間仕切り壁において、強
度の確保等のためにパネル10の一部に上下に延在する
芯材13を用いるものとしても良く、この場合も従来の
間仕切り壁に比較して芯材を数を大幅に減らすことがで
きるので、従来の間仕切り壁に比較してコストダウンを
図ることができる。
【0008】また、上記レール20は、基本的にはチャ
ンネル状の軽量な鋼材であるが、鋼材に限定されるもの
ではなく、パネル10の下端部を床面に固定できるもの
ならば良い。また、上記パネル10のボード11は、基
本的には石膏ボードであるが、比較的安価な板状の部材
ならばどのようなものを用いても良い。なお、ボード1
1は、石膏ボードのように耐火性や難燃性を有するもの
の方が好ましい。
【0009】また、上記レール20は、床面上だけでは
なく、天井面に設けて、パネル10の上端部をレール2
0により天井に固定するものとしても良い。なお、間仕
切り壁を床に接合するだけで自立できるものとしたり、
間仕切り壁の上部をレール20以外の部材により天井に
接合する際には、天井面にレール20を設ける必要はな
い。また、スペーサ12…も極めて安価なものならば、
廃材以外のものを用いても良い。また、パネル10は、
予め工場等において、ボード11及びスペーサ12から
形成されていることが好ましく、パネル10の状態で現
場に搬入することにより、現場の施工を省力化すること
ができる。また、上記工場において住宅用の部材も加工
されるものとすれば、上記工場において発生する廃材を
スペーサ12…として用いることができる。
【0010】本発明の請求項2記載の間仕切り壁は、上
記パネル10同士の接合部において、接合される二枚の
パネル10に跨った状態で二枚の上記ボード11、11
間に上下に延在する芯材13が配置され、該芯材13を
介して上記パネル10、10同士が接合されていること
を上記課題の解決手段とした。上記構成によれば、接合
される二枚のパネル10、10の接合部において、上記
芯材13を二枚のパネル10、10に跨った状態で上記
ボード11、11間に配置しているので、互いに平行に
配置されるとともに、スペーサ12…により間隔をあけ
て接合された二枚のボード11、11からなるパネル1
0、10同士を接合する際に、芯材12により容易に中
心線を合わせて位置決めできるので、パネル10、10
同士の接合を容易なものとすることができる。
【0011】また、上記芯材13により間仕切り壁の強
度を補強することができる。なお、パネル10、10同
士の接合部となるパネルの左右の側縁部に、上記スペー
サ21…が配置されていると芯材13が配置できないの
で、スペーサ12…はパネル10の左右側縁部に配置さ
れていない必要がある。また、パネル10、10同士の
接合に際しては、予め、接合されるパネル10、10の
うちの一方のパネル10に芯材13を取り付けた状態と
しても良いし、パネル10、10同士を接合する際に、
芯材12を両方のパネル10、10に接合するようにし
ても良いが、現場の施工性を考慮した場合に、予め、パ
ネル10を工場等で製造する際に、各パネル10の左右
の側縁部のうちの予め決められた一方の側縁部に、パネ
ル10から半分だけ突出した状態で上記芯材13を上記
ボード11、11間に挟んで接合しておくことが好まし
い。
【0012】また、このように予め芯材13が取り付け
られたパネル10、10同士を接合する際には、一方の
パネル10の芯材13が取り付けられた側縁部と、他方
のパネル10の芯材13がない側縁部とを突き合わせる
ことにより、一方のパネル10の芯材13の突出部分を
他方のパネル10の側縁部のボード11、11間に挿入
し、芯材13の突出部分と他方のパネル10のボード1
1、11を接合することにより、容易にパネル10、1
0同士を接合することができる。また、上記芯材13の
材質は特に限定されるものではなく、木材や軽量な鋼材
などを用いることができる。
【0013】本発明の請求項3記載の間仕切り壁は、連
接された上記パネル10の最も端側のパネル10の他の
パネル10が接合されない一方の側縁部に枠材15が接
合され、かつ、上記枠材15に、最も端側の上記パネル
10の一方の側縁部において二枚の上記ボード11、1
1間に上下に延在して配置される枠用芯材16が設けら
れていることを上記課題の解決手段とした。上記構成に
よれば、例えば、通路等の開口部があるために間仕切り
壁の端が他の壁と接合されずに途切れた状態となる場合
に、このような間仕切り壁の端部において、該端部に枠
材15を取り付ける際に、該枠材15に上記パネル10
の一方の側縁部において二枚の上記ボード11、11間
に上下に延在して配置される枠用芯材16が設けられて
いるので、容易に枠材15を位置決めして上記パネル1
0の一方の側縁部に取り付けることができる。
【0014】また、間仕切り壁の端部となる部分を芯材
16により補強することができる。なお、上記枠用芯材
16は、請求項2記載の芯材13と同様のもの、もしく
は、幅の異なるものを使用することができる。また、芯
材16が設けられるのは、上記枠材15だけではなく、
間仕切り壁の端部と接合する壁面に枠用芯材16と同様
の芯材を設け、間仕切り壁の端部を壁面に接合する際
に、壁面に設けられた芯材が間仕切り壁の端部を構成す
るパネル10の側縁部のボード11、11間に配置され
るものとしても良い。
【0015】本発明の請求項4記載の間仕切り壁は、上
記レール20が底板21と左右の側板22、22とから
断面コ字状に形成され、上記レール2の側板22、22
同士の間にパネル10下端部を挿入した後に側方からビ
ス23止めすることにより、上記レール20に上記パネ
ル10下端部が接合され、かつ、側板22の外面側に、
上記ビス13を隠す巾木(図2に図示)30が取り付け
られていることを上記課題の解決手段とした。
【0016】上記構成によれば、パネル10の下端部が
レール20の側板22、22間に挿入され、レール20
とパネル10下端部とを接合するビス23とが露出する
形状となっても、レール20とビス23とを巾木30に
より隠すことができる。すなわち、間仕切り壁の全面を
クロス等の内装仕上げ材で被うものとしても、レール2
0やビス23により凹凸がでてしまうが、巾木30を設
けるものとすることにより、レール20やビス23によ
る凹凸を気にする必要がなくなる。従って、パネル10
の下端部をチャンネル状のレール20の凹部に挿入して
ビス止めするという簡単な方法でパネル10をレール2
0に接合することができる。なお、巾木30は、レール
20の側板22、22よりも広い幅の長尺な板状の部材
であれば、材質は特に限定されない。
【0017】本発明の請求項5記載の間仕切り壁は、図
2に示すように、上記巾木30が、上記下レール20の
左右の側板22、22の外面に取り付けられるとともに
上記ビス23が貫通する取付部31と、該取付部31の
外側面を被う外板部32とを具備してなり、上記取付部
31の側縁部と外板部32の側縁部とが屈曲可能に一体
に接合された状態とされ、上記取付部31を上記レール
20の側板21の外面側に取り付けるとともに、上記レ
ール20に上記パネル10下端部をビス23で接合した
後に、上記取付部31と上記外板部32との接合部を屈
曲させて、上記取付部31の外側面と上記外板部32の
内側面とを合わせることにより上記ビス23が隠されて
いることを上記課題の解決手段とした。
【0018】上記構成によれば、パネル10下端部をビ
ス23によりレール20に接合する際に、巾木30の取
付部31を一緒に取り付けることができるとともに、こ
の状態で巾木30の取付部31と外板部32との接合部
を屈曲させて、ビス23で止められた状態の取付部31
を被うことができる。また、巾木30の取付部31の取
付は、パネル10の取り付けの際に行い、巾木30の外
板部32で取付部31を被うのは、間仕切り壁の壁面に
クロス等の内装仕上げ材を貼った後に行うことができ
る。また、予め、外板部32と取付部31とが係合して
接合されるようになっていて、巾木30の外板部32で
取付部31を被う際に、トンカチ、ねじ回し等の工具を
必要としない構成となっていれば、巾木30の取付部3
1の取り付けまでは、上記工具を使用して仕事をする大
工等の作業者が仕事を行い、外板部32の取り付けは、
クロスを貼ったりするだけで、上記工具を使用しない内
装関係の作業者が行うことができる。
【0019】すなわち、間仕切り壁の構築において、上
記工具を用いて作業を行う作業者が間仕切り壁を取り付
けた後に、内装関係の作業者が間仕切り壁にクロスを貼
り、次いで、再び、上記工具を用いて作業を行う作業者
が巾木30を取り付ける必要がなく、上記工具を持たな
い内装関係の作業者により巾木30の取り付けまで行っ
てしまうことができ、住宅の施工の工程を簡略化するこ
とができる
【0020】なお、上記巾木30は、例えば、合成樹脂
により取付部31と外板部32とを一体に成形したもの
としても良いし、取付部31と外板部32とを別々に作
成して屈曲可能に接合したものとしても良い。また、上
述のように取付部31と外板部32とは、その接合部を
屈曲させて取付部31に外板部32を沿わせた状態で係
止できることが好ましいが、接着剤等で接合できるもの
としても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一
例を図面を参照して説明する。図1はこの一例のパネル
10からなる間仕切り壁を示し、図2は間仕切り壁に用
いられるレール20と巾木30とを示すものである。図
1に示すように、間仕切り壁は、予め工場等で製造され
る長方形状のパネル10、10と、該パネル10、10
を複数連接した状態で床面上に支持するレール20と、
レール20の側面部分に配置される巾木(図2に図示)
30とからなるものである。
【0022】上記パネル10は、二枚の互いに平行に間
隔を開けて配置され石膏ボード11、11と、これら石
膏ボードの間に複数列に配置されたスペーサ12…と、
パネル10の左右の側縁部のうちの一方の側縁部に配置
された芯材13とからなるものである。なお、間仕切り
壁を構成するパネル10のうちの間仕切り壁の左右両端
部のうちの一方の端部に配置されるパネル10(10
a)には、芯材13が配置されない構成となっている。
【0023】上記石膏ボード11、11は、壁面に用い
られる長方形状の周知のものである。上記スペーサ12
…は、基本的に建築物に用いられる所定厚さの木材の廃
材である。例えば、工場において木製のプレハブ住宅の
各部材を製造する場合に、比較的多用される所定の厚み
の木材を切断した際に、生じる廃材である。なお、図1
においては、同形状のスペーサ12…を複数列に配置し
たが(図1において、一列だけ破線で図示)、スペーサ
12…は、厚みが所定の厚みであれば、その形状は限定
されるものではなく、所定厚さの廃材をそのまま用いる
ことができる。
【0024】また、スペーサ12…は、基本的二枚の石
膏ボード11、11の間に配置されて二枚の石膏ボード
11、11を互いに平行な状態で接合できれば良く、複
数列にスペーサ12…配置する必要はなく、二枚の石膏
ボード11、11の間に比較的均一に点在した状態とな
っていれば良い。また、ボード11、11とスペーサ1
2…とは、例えば、接着剤により接合されている。ま
た、パネル10の両側縁部には、スペーサ12…が配置
されないようになっている。
【0025】そして、パネル10の左右の側縁部のうち
の予め決められた一方の側縁部には、上記芯材13が配
置されている。上記芯材13は、パネル10の一方の側
縁部において、その幅の半分を一方の側縁側に突出させ
た状態で、二枚のボード11、11間に上下に延在する
ように配置されている。そして、芯材13とボード1
1、11とが、例えば、接着剤により接合されている。
また、上記芯材13は、その厚みがスペーサ12…と同
じ厚みとされるとともにその長さがボード11、11の
上下の長さと同じにされている。
【0026】上記パネル10、10同士の接合部におい
ては、一方のパネル10の芯材13の突出した部分が他
方のパネル10の二枚のボード11、11の間に挿入さ
れ、これらボード11、11と芯材13とが接合される
ことにより、パネル10、10同士が接合されるように
なっている。従って、芯材13は、パネル10、10同
士の接合部において二枚のパネル10、10に跨った状
態で配置されるようになっている。
【0027】また、間仕切り壁に通路等のための開口が
あり、間仕切り壁に端部が存在する場合には、間仕切り
壁の端面に枠材15が取り付けられるようになってい
る。また、枠材15の間仕切り壁との接合面には、芯材
16が取り付けられている。上記枠材15は、断面コ字
状の長尺な部材で、間仕切り壁の端部を被い隠す形状と
なっている。上記芯材16は、一方の端面が枠材15に
接合されており、該芯材16を間仕切り壁の端部を構成
するパネル10の側縁部の二枚のボード11、11の間
に挿入して、芯材16とボード11、11とを接着剤等
により接合することで、間仕切り壁に枠材15を取り付
けることができるようになっている。
【0028】なお、芯材16は、その幅が、上記芯材1
3の半分程度に形成され、厚み及び長さは上記芯材13
とほぼ同じに形成されている。また、図示していない
が、間仕切り壁の端部が他の壁に接合される場合には、
他の壁の壁面に上記芯材16が取り付けられ、上記芯材
16を間仕切り壁の端部を構成するパネル10の側縁部
の二枚のボード11、11の間に挿入して、芯材16と
ボード11、11とを接着剤等により接合することで、
他の壁と間仕切り壁とを接合できるようになっている。
【0029】上記レール20は、チャンネル状の軽量な
鋼材からなるものであり、底板21と左右の側板22と
からなるものである。そして、レール20は、底板21
に設けられた貫通孔21a…から床面にビス23…を打
ち込むことにより、床に固定されるようになっている。
また、レール20の左右の側板22、22の間の凹部に
パネル10の下端部を挿入した状態で、側板22、22
に設けられた貫通孔22a…からパネル10にビス23
…を打ち込むことにより、レール20にパネル10の下
端部を接合できるようになっている。
【0030】なお、パネル10の芯材13や芯材16の
部分をビス23…でレール20に接合することにより、
比較的強固にパネル10をレール20に固定することが
できる。上記巾木30は、図2に示すようにレール20
の側板22の外面側に配置される取付部31と、該取付
部31の下側縁部に屈曲可能に接合された状態の外板部
32と、取付部31の上側縁部に設けられたガイド片3
3とからなるものである。
【0031】また、巾木30は、弾性及び可撓性を有す
る合成樹脂により一体成形された長尺な部材である。上
記取付部31と外板部32との接合部34は、厚みが薄
くされて容易に屈曲できるようになっている。また、取
付部31のレール20の側板22の反対側の側面には、
外板部32の後述する突条32aに嵌合する溝31aを
有する係合部31bが設けられている。
【0032】上記係合部31bは、取付部31の側面上
部に水平に形成されている。そして、上記外板部32の
上記接合部34を屈曲させた場合に取付部31と向かい
合う側面には、水平な突条32aが形成され、取付部3
1と外板部32とが重なるように接合部34を屈曲させ
た場合に、突条32aが係合部31bの溝31aに嵌合
して、取付部31と外板部32とが重なった状態に固定
されるようになっている。
【0033】上記ガイド片33は、取付部31の上側縁
からその裏面側にほぼU字状に屈曲させられ、さらに下
方に向かって延出するように形成されている。そして、
レール20の側板22に、巾木30を取り付ける際に、
側板22をガイド片33と取付部31との間に挟み込む
ようにすることで、巾木30を側板22に位置決めして
仮接合した状態とすることができるようになっている。
【0034】次に、以上のような間仕切り壁の施工方法
について説明する。まず、パネル10は、工場等におい
て、例えば、パネルを構成する二枚のボード11、11
うちの一枚の側面に、複数のスペーサ12…を接着する
とともに、ボード11の左右の側縁部のうちの一方の側
縁部に、芯材13を接着する。なお、上記スペーサ12
は、工場において、所定の厚みの木材を加工して建築用
の部材を製造する際に発生した所定の厚みの廃材をその
まま用いる。また、芯材13を接合する際には、芯材1
3の幅の半分がボード11からはみ出すようにする。ま
た、間仕切り壁の左右の端部のうちの一方の端部を構成
するパネル10(10a)については、芯材13を設け
ない状態で製造する。
【0035】次いで、スペーサ12…及び芯材13が取
り付けられた一方のボード11に対向するようにして、
他方のボード11を一方のボード11に接着されたスペ
ーサ12…及び芯材13に接着する。また、工場におい
ては、枠材15に芯材16を接着する。次に、上述のよ
うに製造されたパネル10と、レール20と、枠材15
と、その他の必要な部材とを現場に搬送する。
【0036】現場においては、まず、床面の間仕切り壁
を設置する位置にレール20をビス23…により固定す
る。次いで、レール20の左右の側板22にそれぞれ巾
木30を上述のように仮接合する。次いで、パネル10
の下端部をレール20の側板22同士の間に挿入すると
ともに、パネル10同士を接合する。なお、パネル10
同士の接合においては、一方のパネル10の芯材13の
突出部分を他方のパネル10の側縁部の2枚のボード1
1、11同士の間に挿入するとともに、他方のパネル1
1のボード11、11と一方のパネル11の芯材13と
を接着する。
【0037】次に、パネル10の下端部とレール20の
側板22とをビス23により接合する。この際には、レ
ールの側板22に巾木30の取付部31が仮接合された
状態となっているので、取付部31の外側からレール2
0の側板22を介してパネル10の下端部に向かってビ
ス23を打ち込むことにより、パネル10の下端部、レ
ール20の側板及び巾木30の取付部31を一緒に接合
する。
【0038】なお、間仕切り壁の端部においては、パネ
ル10同士を接合する際に、上記枠材15が接合され
る。この際には、間仕切り壁の端部側のパネル10にお
いて、枠材15に接合された芯材16をパネル10の側
縁部の二枚のボード11、11間に挿入するとともに、
芯材16とボード11、11とを接着し、パネル10に
枠材15を接合する。
【0039】また、間仕切り壁と他の壁(図示略)との
T字状の接合部においては、例えば、他の壁の側面に上
記芯材16と同様の芯材(図示略)を接合しておき、こ
の芯材を他の壁に接合されるパネル10の側縁部の二枚
のボード11、11の間に挿入して、芯材とボード1
1、11とを接着することにより、間仕切り壁と他の壁
とを接合する。また、間仕切り壁の上端部は、天井を形
成する際に、天井面に突き合わせて直接接合するものと
しても良いし、天井面側にもレール20のような部材を
介して接合するものとしても良いし、天井面に上記芯材
16とほぼ同様の芯材を接合して、この芯材をパネル1
0の上側縁部の二枚のボード11、11の間に挿入し
て、芯材とボード11、11とを接着することにより、
天井と間仕切り壁とを接合するものとしても良い。
【0040】そして、以上のように、間仕切り壁の組立
作業が終了した後に、間仕切り壁の側面にクロス等の内
装仕上げ材を貼設することになる。なお、上述の間仕切
り壁の組立作業は、トンカチ、ねじ回し等の建具や躯体
等を施工するための工具を持った作業員、すなわち、建
具や躯体等を施工する作業員が行い、内装仕上げ材を貼
設する作業は、内装仕上げを行う作業員が行うことにな
る。
【0041】そして、間仕切り壁に内装仕上げ材を貼設
した後に、内装仕上げの作業員が、巾木30の取付部3
1に屈曲可能に取り付けられた外板部32を屈曲させ
て、取付部31の係合部31bの溝31aに外板部32
の突条32aを嵌合させることにより、取付部31に外
板部32を接合して巾木30を完全に取り付けられた状
態とする。このような作業は、上述の工具等を必要とせ
ず、巾木30の外板部32を屈曲させるだけの簡単なも
のなので、躯体や建具の施工を行う作業員でなくとも行
うことができ、上述の内装仕上げの作業員によって作業
を行うことができる。
【0042】従って、内装仕上げの作業員による内装仕
上げ材の貼設作業が終わった後に、建具や躯体の施工を
行う作業員が巾木30を取り付けるために再び作業を行
う必要がなく、住宅の施工における作業工程を簡略化す
ることができる。また、上述のようにパネル10におい
ては、スペーサ12…として廃材を用いることができる
ので、パネル10のコストダウンを図ることができる。
特に、所定の厚さの木材を加工する際に生じた廃材をス
ペーサ12…として用いることにより、廃材を加工する
必要がなく大幅なコストダウンを図ることができる。
【0043】すなわち、従来、石膏ボードからなる間仕
切り壁において、多数使用されていた芯材の少なくとも
一部を廃材からなるスペーサ12…で代用して、間仕切
り壁にかかるコストを低減することができる。また、パ
ネル10は、基本的に二枚のボード11、11がスペー
サ12…により間隔を開けて配置された状態なので、パ
ネル10同士の接合部や、パネル10と枠材15との接
合部や、間仕切り壁と他の壁との接合部や、間仕切り壁
と天井と接合部等において、他の部材が接合されるパネ
ル10の二枚のボード11、11間に他の部材(パネル
10を含む)が接合された芯材13、16を挟み込み、
芯材13、16と二枚のボード11、11とを接着する
ようにすることで、容易に位置決めしてパネル10と他
の部材とを接合することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の間仕切り壁によ
れば、間仕切り壁となるパネルが二枚のボードと、二枚
のボードを互いに平行に配置された状態に接合する複数
のスペーサとからなり、かつ、スペーサが二枚のボード
の間に点在した状態となっているので、従来のように多
数の芯材からなる下地を必要とせず、コストの低減を図
ることができる。特に、スペーサは、所定の厚み、すな
わち、二枚のボードの間隔の厚みを有するものならば、
基本的にどのようなものでも用いることができ、芯材の
ようにその長さが決められる必要がないので、例えば、
廃材を利用して、間仕切り壁の下地にかかるコストを低
減することができる。また、住宅の施工に際しては、所
定の厚みの部材を多数利用しており、上記パネルの二枚
のボード間の間隔を上記部材の厚みと同じにすれば、上
記部材を加工する際に生じる廃材を何等加工することな
く、スペーサとして用いることができ、廃材をスペーサ
として用いるために、余計な手間がかかることがない。
【0045】本発明の請求項2記載の間仕切り壁によれ
ば、接合される二枚のパネルの接合部において、上記芯
材を二枚のパネルに跨った状態で上記ボード間に配置し
ているので、互いに平行に配置されるとともに、スペー
サにより間隔をあけて接合された二枚のボードからなる
パネル同士を接合する際に、芯材により容易にパネル同
士の中心線を合わせて位置決めできるので、パネル同士
の接合を容易なものとすることができる。また、上記芯
材により間仕切り壁の強度を補強することができる。な
お、芯材が用いられるのは基本的にパネル同士の接合部
だけであり、従来のように多数の芯材を必要とせず、ス
ペーサの使用によるコストの低減も維持することができ
る。
【0046】本発明の請求項3記載の間仕切り壁によれ
ば、例えば、通路等の開口部があるために間仕切り壁の
端が他の壁と接合されずに途切れた状態となる場合に、
このような間仕切り壁の端部において、該端部に枠材を
取り付ける際に、該枠材に上記パネルの一方の側縁部に
おいて二枚の上記ボード間に上下に延在して配置される
枠用芯材が設けられているので、容易に枠材を位置決め
して上記パネルの一方の側縁部に取り付けることができ
る。また、間仕切り壁の端部となる部分を芯材により補
強することができる。
【0047】本発明の請求項4記載の間仕切り壁によれ
ば、パネルの下端部がレールの凹部に挿入され、レール
とパネル下端部とを接合するビスとが露出する形状とな
っても、レールとビスとを巾木により隠すことができ
る。すなわち、間仕切り壁の全面をクロス等の内装仕上
げ材で被うものとしても、レールやビスにより凹凸がで
てしまうが、巾木を設けるものとすることにより、レー
ルやビスによる凹凸を気にする必要がなくなる。従っ
て、パネルの下端部をチャンネル状のレールの凹部に挿
入してビス止めするという簡単な方法でパネルをレール
に接合することができる。
【0048】本発明の請求項5記載の間仕切り壁によれ
ば、パネル下端部をビスによりレールに接合する際に、
巾木の取付部を一緒に取り付けることができるととも
に、この状態で巾木の取付部と外板部との接合部を屈曲
させて、ビスで止められた状態の取付部を被うことがで
きる。また、巾木の取付部の取付は、パネルの取付の際
に行い、巾木の外板部で取付部を被うのは、間仕切り壁
の壁面にクロス等の内装仕上げ材を張った後に行うこと
ができる。また、予め、外板部と取付部とが係合して接
合されるようになっていて、巾木の外板部で取付部を被
う際に、トンカチ、ねじ回し等の工具を必要としない構
成となっていれば、巾木の取付部の取り付けまでは、上
記工具を使用して仕事をする大工等の作業者が仕事を行
い、外板部の取り付けは、クロスを張ったりするだけ
で、上記工具を使用しない内装関係の作業者が行うこと
ができる。
【0049】すなわち、間仕切り壁の構築において、大
工等の作業者が間仕切り壁を取り付けた後に、内装関係
の作業者が間仕切り壁にクロスを貼り、次いで、再び、
大工等の作業者が巾木を取り付ける必要がなく、上記工
具を持たない内装関係の作業者により巾木の取り付けま
で行ってしまうことができ、住宅の施工における工程の
簡略化を図ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の間仕切り壁を示す
展開斜視図である。
【図2】上記例の間仕切り壁におけるレールと巾木を示
す端面図である。
【符号の説明】
10 パネル 11 ボード 12 スペーサ 13 芯材 15 枠材 16 枠用芯材 20 レール 21 底板 22 側板 23 ビス 30 巾木 31 取付部 32 外板部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパネルと、上記パネルを連接した
    状態で床上に支持するレールとを具備してなり、 上記パネルが、互いに平行に配置された二枚のボード
    と、これら二枚のボードの間に点在するように配置さ
    れ、これら二枚のボードを接合する複数のスペーサとを
    備えていることを特徴とする間仕切り壁。
  2. 【請求項2】 上記パネル同士の接合部において、接合
    される二枚のパネルに跨った状態で二枚の上記ボード間
    に上下に延在する芯材が配置され、該芯材を介して上記
    パネル同士が接合されていることを特徴とする請求項1
    記載の間仕切り壁。
  3. 【請求項3】 連接された上記パネルの最も端側のパネ
    ルの他のパネルが接合されない一方の側縁部に枠材が接
    合され、かつ、上記枠材に、最も端側の上記パネルの一
    方の側縁部において二枚の上記ボード間に上下に延在し
    て配置される枠用芯材が設けられていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の間仕切り壁。
  4. 【請求項4】 上記レールが底板と左右の側板とから断
    面コ字状に形成され、上記レールの側板同士の間にパネ
    ル下端部を挿入した後に側方からビス止めすることによ
    り、上記レールに上記パネル下端部が接合され、かつ、
    側板の外面側に、上記ビスを隠す巾木が取り付けられて
    いることを特徴とする請求項1、2または3記載の間仕
    切り壁。
  5. 【請求項5】 上記巾木が、上記下レールの左右の側板
    の外面に取り付けられるとともに上記ビスが貫通する取
    付部と、該取付部の外側面を被う外板部とを具備してな
    り、上記取付部の側縁部と外板部の側縁部とが屈曲可能
    に一体に接合された状態とされ、上記取付部を上記レー
    ルの側板の外面側に取り付けるとともに、上記レールに
    上記パネル下端部をビスで接合した後に、上記取付部と
    上記外板部との接合部を屈曲させて、上記取付部の外側
    面と上記外板部の内側面とを合わせることにより上記ビ
    スが隠されていることを特徴とする請求項1、2、3ま
    たは4記載の間仕切り壁。
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