JP2009078029A - 遊技機用表示ユニット及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機の表示画面上に表示された画像に対する選択操作が遊技機側に受け付けられたことを容易に把握することができ、選択操作に対して遊技機側から面白みのある反応動作を得ることができる遊技機用表示ユニット及び遊技機を提供すること。
【解決手段】この液晶表示ユニット14は、手持ち牌画像を表示画面15a上の所定位置に表示可能な液晶表示装置15と、遊技者の手指の表示画面15a直上への存在の有無とその存在位置の座標情報とを取得可能なタッチセンサ16と、表示画面15a直上に存在中の遊技者の手指に振動を伝達させる振動モータ19と、表示画面15a上での手持ち牌画像23の表示位置情報と手指のXY座標情報との関係に基づいて振動モータ19の駆動を制御する制御回路21と、を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機用表示ユニット及び遊技機に係り、特に雀球機等のパチンコ機において、タッチセンサを用いて遊技者の操作性向上と新鮮な遊技演出を実現することのできる遊技機用表示ユニット等に関する。
パチンコ機等の遊技機では、弾球された球が遊技領域(遊技盤面上又はその近傍に形成された領域であって、球の流下による遊技や演出を実現するための領域。)を流下して、その流下の過程で球が遊技盤面上のゲージ(障害釘ともいう。)や羽根車に衝突しつつ転回して流下方向が変化する。そして、遊技領域に配置された各種入賞口や入球口への球の入賞に基づき所定の景品や利益の獲得が可能に構成されており、遊技者は、弾球における自らの技量を発揮して、又は球の流下における偶然性を利用しつつ球の入賞、入球及び景品や利益の獲得を期待し、遊技を楽しむのである。
例えば、雀球機やアレンジボール機等の組合せ式パチンコ機は、コインを投入すると所定個数(例えば、11個。)の球が封入循環状態で発射可能に準備される。そして、その球を、1球ずつ狙いを定めて球発射して遊技を行うのである。遊技領域には、多数の入球口が配置されており、その多数の入球口のうちいずれの入球口に球が入球したかによって生じる組合せに基づき、遊技者に対して景品の払出しが行われるようになっている。組合せの態様によって景品数が異なり、その景品払出しはコインの払出し(排出又はクレジット等。)によって行われる。
この雀球機においては、入球口ごとに対応して麻雀牌の種類が割り当てられており、遊技開始とともに液晶表示部等の表示画面に配牌された手持ち牌画像が表示される。そして、遊技者が表示画面上の手持ち牌画像の中から捨て牌画像を選択して球発射を行うと、その球が入球した入球口に対応する種類の麻雀牌画像が追加されるようになっている。この捨て牌と球発射とを繰り返しつつ役のアガリを狙い、そのアガリ役に応じて利益(例えば、景品としてのコイン。)が遊技者に付与されるようになっている。
従来から、このような雀球機においては表示画面の近傍に手持ち牌画像の数に応じて捨て牌選択ボタンが配置されている。そして、その捨て牌選択ボタンのうちの1つを遊技者が押下することにより、そのボタンに対応する手持ち牌画像が捨て牌として選択されるようになっている。例えば、特許文献1には、捨て牌用のボタンスイッチが開示されている。
特開2007−195812号公報
しかしながら、捨て牌選択ボタンは表示画面の外側に配置されるので、表示画面上の手持ち牌画像との対応付けが難しい場合があった。特に手持ち牌画像の表示位置にズレが生じてしまった場合には、どの捨て牌選択ボタンがどの手持ち牌画像に対応しているのかがわからなくなってしまうという問題があった。
また、遊技者が捨て牌画像の選択等の遊技に関連する操作を行った場合に、遊技機側から何らかの面白みのある反応動作があった方が演出性が高く楽しい遊技機となるが、現状では、そのような反応動作が行われないので遊技の演出性向上に寄与していない。遊技者の操作が遊技機に確実に受け付けられているのかどうかがわからず、遊技者が不安になってしまうという問題もある。
これについて、例えば特開2006−122164号公報には、入力した図形が所定の基準図形として認識されたときに表示器の画面を振動させる提案がされているが、雀球機においては図形の入力やその図形の認識等も行われないので、この提案を雀球機等の遊技機に適用することは困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、遊技機の表示画面上に表示された画像に対する選択操作が遊技機側に受け付けられたことを容易に把握することができ、選択操作に対して遊技機側から面白みのある反応動作を得ることができる遊技機用表示ユニット及び遊技機を提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての遊技機用表示ユニットは、遊技に関する複数の選択画像を表示画面上の所定位置に表示可能な表示手段と、遊技者の操作に基づく操作手段の表示画面直上への存在の有無とその存在位置の座標情報とを取得可能なタッチセンサと、表示画面直上に存在中の操作手段に振動を伝達させる振動手段と、表示画面上での選択画像の表示位置と操作手段の存在位置との関係に基づいて振動手段の駆動を制御する振動制御手段と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、表示画面上における選択画像の表示部分を、遊技者が操作手段によって直接選択した場合に、その遊技者の操作手段に振動を伝達させることができる。したがって、遊技者の操作ミスを低減して表示画面上の選択画像をより正確に選択させることができる。表示画面の近傍に別途配置された画像選択用の選択ボタンと表示画面上の選択画像との対応付けが曖昧になって操作を誤ってしまう等の操作ミスを防止することができる。また、選択ボタンを別途配置する必要がないので、部品点数や部品コストの低減、組立て工数の削減に寄与することもできる。
選択画像を選択した際に、遊技者の操作手段に振動が伝達されるので、遊技機側から面白みのある反応動作を得ることができる。したがって、遊技の演出性を向上させることができて、遊技者の興趣が一層増大することとなる。
なお、遊技機は、パチンコ機、パチスロ機、パロット機、スロットマシン、アーケードマシン、その他のものを含む。また、表示手段は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機又は無機ELディスプレイを含む。また、遊技者の操作に基づく操作手段とは、典型的には遊技者の手指を概念することができるが、もちろんタッチペン等の他の手段をも概念上含む。
タッチセンサが、表示画面に沿って相互に直交する方向に投受光を行って、操作手段による遮光によりその存在の有無と存在位置の座標情報とを取得する投受光センサであってもよい。
これにより、簡単かつ安価にタッチセンサを構成することができる。また、遮光により検出を行うので、操作手段(例えば、遊技者の手指。)の静電容量や電気抵抗値、大きさ等に影響を受け難く、位置検出の検出精度向上に寄与することができる。タッチセンサ自体が操作手段等に接触されることなく検出を行うので、故障や不具合の発生も少なく、この遊技機用表示ユニットの信頼性を向上させることができる。
振動制御手段が、操作手段の存在位置が選択画像の表示位置に対応する位置である場合に振動手段を駆動し、操作手段の存在位置が選択画像の表示位置に対応する位置でない場合に振動手段を非駆動としてもよい。
例えば、存在位置が選択画像の表示位置上である場合にのみ振動し、表示位置上でない場合に振動しないように構成することにより、選択画像の表示位置上に存在したか否かを遊技者自身がより正確に把握することができる。したがって、自身の操作が遊技機に受け付けられたことを容易に知ることができるので、操作ミスの懸念を低減して安心して遊技操作を行うことができる。
振動手段が、遊技の状況に応じて振動手段の振動態様を調整してもよい。遊技の状況に応じて振動手段の振動態様を変化させることで、遊技者に対して遊技機からの様々な反応動作のバリエーションを与えることができる。例えば、遊技者の操作が正しい場合、間違っている場合、遊技者にとって有利である場合、不利である場合等、様々な操作ごとに遊技者に伝達させる振動態様を変更することにより、一層遊技演出性を向上させることができる。ここで、振動態様とは、振動回数、振動振幅、振動周波数、振動時間長等を含む。
例えば、振動手段による振動態様と表示手段による表示態様とによって、遊技者の選択操作に対する演出を実現してもよい。例えば、表示画面上の選択画像に対する1回目のタッチ操作によって選択画像がハイライト表示され、2回目のタッチ操作によって振動手段が振動して選択操作が受け付けられるように構成すれば、選択操作に対する視覚による遊技演出と触覚による遊技演出とが相まって、一層の興趣向上を実現することができる。
本発明の他の例示的側面としての遊技機は、遊技媒体を用いた遊技を実現する遊技装置体と、遊技装置体が遊技者にとって視認可能となるように保持する枠体と、遊技装置体に対して一定距離以上離間して前方に配置された前面透明板と、遊技装置体の周囲を装飾する装飾部材を保持し、枠体に対して前面開閉可能に揺動支持された装飾枠と、遊技者にとって視認可能に配置された上記の遊技機用表示ユニットと、を有することを特徴とする。
この遊技機によれば、表示画面上における選択画像の表示部分を、遊技者が操作手段によって直接選択した場合に、その操作手段に振動を伝達させることができる。したがって、遊技者の操作ミスを低減して表示画面上の選択画像をより正確に選択させることができる。表示画面の近傍に別途配置された画像選択用の選択ボタンと表示画面上の選択画像との対応付けが曖昧になって操作を誤ることがない。また、選択ボタンを別途配置する必要がないので、部品点数や部品コストの低減、組立て工数の削減に寄与することもできる。
選択画像を選択した際に、操作手段に振動が伝達されるので、遊技機側から面白みのある反応動作を得ることができる。したがって、遊技の演出性を向上させることができて、遊技者の興趣が一層増大することとなる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、遊技機の表示画面上に表示された画像に対する選択操作が遊技機側に受け付けられたことを容易に把握することができ、遊技者の操作ミスやその懸念の低減を図ることができる。更に、選択操作に対して遊技機側から振動による面白みのある反応動作を得ることができるので、遊技に対する一層の興趣向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る遊技機としての雀球機2の外観斜視図である。この雀球機2は、枠体3、遊技盤(遊技装置体)6、前面ガラス(前面透明板)10、装飾枠12、液晶表示ユニット(遊技機用表示ユニット)14を有している。
なお、遊技機は、雀球機の他に、アレンジボール機等の他の組合せ式パチンコ機、いわゆるセブン機等の景品球払出し式パチンコ機等のあらゆるパチンコ機が概念できる。また、遊技機は、パチンコ機以外にも、パチスロ機、パロット機、スロットマシン、アーケードマシン、各種ゲーム機を概念することができ、要するに、遊技者の操作に基づく画像が表示される遊技機用表示ユニットを有するあらゆる遊技機が含まれる。ただし、例えばパチスロ機の場合は回胴体が遊技装置体に該当し、機枠を有さない等、雀球機以外の遊技機においては、全体構成が本実施の形態で説明するものと若干異なる。
雀球機2の枠体3は、遊技装置体としての遊技盤6を保持するためのもので、木材・樹脂・金属等を材料として平面視略長方形に構成され、この雀球機2の周囲又は周囲及び後方を囲んでいる。枠体3の内部には、遊技盤6の他にも各種電子基板や遊技媒体用の経路等各種機構部品が配置され、枠体3によって周囲側面、又は周囲側面及び後方面からの雀球機2内部への不正アクセスが防止されるようになっている。
例えば、最後方に配置されて雀球機2の周囲を囲む筐体枠4、その前方にヒンジ部(揺動支持部)18によって前方開閉可能に揺動支持されて遊技者にとって視認可能となるように遊技盤6を保持する機枠8とを有して枠体3が構成される。なお、パチスロ機等の遊技機の場合においては、筐体枠4と機枠8との2つによって枠体3が構成されるのでなく筐体枠4のみによって枠体3が構成され、その筐体枠4が遊技装置体としての回胴装置を保持してその周囲、又は周囲及び後方を囲んでいる。
遊技盤6は、この雀球機2において、遊技媒体としての球20の流下による遊技を実現するための遊技装置体である。遊技盤6の遊技盤面6a上には、ランプ22、ゲート(通過口)24、入球口26等の多数の役物が配置されている。また、遊技盤面6aの下方部分には、各々所定の麻雀牌の種類に対応して多数の下部入球口28が横一列に並んで配置されている。
遊技盤面6aには、球20の流下方向を変化させるための多数のゲージ(障害釘、図示せず。)も配置されており、遊技盤面6a上を流下する球20がゲージに衝突しつつゲート24を通過したり入球口26,28に入球したりすることによって、遊技が演出されるようになっている。
この複数の下部入球口28には、それぞれ球20の入球を検出するための球センサが配置されており、各々の下部入球口28が麻雀牌の種類に対応している。後述するように、遊技者が手持ち牌画像の中から1つの捨て牌画像を選択し、球発射を行ってその球20がいずれかの下部入球口28に入球すると、その入球が球センサによって検出され、入球した下部入球口28に対応する種類の麻雀牌画像が手持ち牌画像中に追加されるようになっている。
機枠8は、遊技盤6を保持するための枠体であり、その中央近傍に遊技盤6を取り付けるための取付け開口が形成されている。取付け開口の周囲に遊技盤6を着脱可能に取り付けるための取付け部を有し、機枠8は遊技盤6の周囲を囲むように構成されている。その機枠8は、筐体枠4の前方に配置されてヒンジ部18において筐体枠4に揺動支持され、筐体枠4に対して前面開閉可能に揺動支持されている。
前面ガラス10は、遊技盤6に対して一定距離以上離間して配置された透明板である。前面ガラス10は透明平板ガラスで形成され、遊技盤6との間に球20が流下する流下空間を形成する機能、遊技者が前面ガラス10を通して遊技盤6を視認できるように視認性を確保する機能、遊技者が遊技盤6に不正にアクセス(接触)できないように不正アクセスを防止する機能を有する。
前面透明板としてはガラス素材の前面ガラス10の他に、もちろん透明アクリル等の樹脂材料が使用されてもよい。また、本実施の形態においては、前面ガラス10が装飾枠12に保持されるが、前面ガラス10が遊技盤6の前面に取り付けられて、遊技盤6とともに機枠8に保持されるように構成されていてもよい。
装飾枠12は、前面ガラス10とその周囲を囲む装飾部材36とを保持し、遊技盤6の前方を囲んでいる。その装飾枠12は、機枠8の前面側に配置されてヒンジ部18において機枠8とともに筐体枠4に揺動支持され、機枠8に対して前面開閉可能とされている。
装飾枠12の略中央部には遊技者の視認確保のために大きく開口された中央開口12aが形成され、その中央開口12aに前面ガラス10が取り付けられている。その前面ガラス10の周囲には、雀球機2を装飾するための造形・色彩・ランプ・スピーカー等が付された装飾部材36が取り付けられ、雀球機2の遊技演出に寄与している。
中央開口12aの下方には前方(遊技者側)に膨出する膨出部12bが形成され、その膨出部12bにコイン投入口13a、液晶表示ユニット14が配置されている。
コイン投入口13aは遊技開始のためのコインを投入するための投入口である。コイン投入口13aに所定枚数のコインを投入してゲーム開始ボタン13bを押下すると、この雀球機2による遊技が開始可能となり、液晶表示ユニット14の表示画面15aに所定数(例えば、14個。)の麻雀牌画像が配牌され、手持ち牌画像として表示される。
遊技者の操作により手持ち牌画像の中から捨て牌画像が選択されると、発射位置(不図示)に球20が1個供給されて球発射可能となる。そして、遊技者が発射レバー33を操作して球発射を行い、球20が複数の下部入球口28のうちの1つに入球すると、その下部入球口28に対応する種類の麻雀牌画像が表示画面15a上に表示され、手持ち牌画像に追加補充される。
その後、遊技者が新たな捨て牌画像を選択すると、再び球20が発射位置に1個供給されて球発射が可能となり、発射した球20が下部入球口28に入球するとその下部入球口28に対応する種類の麻雀牌画像が手持ち牌画像に追加補充される。この操作を所定回数(例えば、11回。)繰り返すまでの間に手持ち牌画像が所定のアガリ役になっていれば、景品としてのコインが受皿17に向けて払い出されるのである。
液晶表示ユニット14は、遊技に関する画像を表示し、操作を受け付け、かつ遊技演出を行うためのユニットであって、液晶表示部(表示手段)15、タッチセンサ16、振動モータ(振動手段)19、制御回路(振動制御手段)21を有して構成されている(図3参照)。
液晶表示部15は、遊技に関する画像をその表示画面15a上に表示するためのものであり、この雀球機2においては、選択画像としての手持ち牌画像23、その他の画像を表示することができる。図2は、この液晶表示部15の表示画面15aに手持ち牌画像23が表示された様子を示す表示画面例である。図2に示すように、表示画面15aの下辺15b近傍に、横一列に並んで14個の麻雀牌画像が手持ち牌画像23として表示されるようになっている。
タッチセンサ16は、遊技者の手指(操作手段)が表示画面15aに存在するか否かの情報及び存在する場合にその存在位置の座標情報を取得可能なデバイスである。タッチセンサ16としては、圧力検知タイプ、静電容量検知タイプ等の種々のものが適用可能であるが、本実施の形態においては、投受光タイプのものを使用している。
図3は、この雀球機2における液晶表示ユニット14部分の概略構成を示す構造図である。タッチセンサ16は、表示画面15aの上下左右の各辺の外側に、各々対向するように投光ユニット16a,16bと受光ユニット16c,16dとが配置されて構成される。
投光ユニット16aが表示画面15aの表面に沿ってその直上に面発光の光源光を図3中のX方向に向けて発射し、その面発光光源光が受光ユニット16cによって受光されるようになっている。そして、その面発光光源光の一部分が遊技者の手指によって遮光された場合に、その遮光位置(すなわち、図3中のY方向座標情報。)を検知することができるようになっている。
同様に、投光ユニット16bが表示画面15aの表面に沿ってその直上に面発光の光源光を図3中のY方向に向けて発射し、その面発光光源光が受光ユニット16dによって受光されるようになっている。そして、その面発光光源光の一部分が遊技者の手指によって遮光された場合に、その遮光位置(すなわち、図3中のX方向座標情報。)を検知することができるようになっている。
このように、投受光ユニット16a,16cと投受光ユニット16b,16dとが相互に直交する方向に投受光を行ってその遮光位置を検知することにより、遊技者の手指の表示画面15a直上への存在の有無及びその存在位置のXY座標情報を取得することができるようになっている。
なお、本実施の形態においては、液晶表示装置15の表示画面15aの保護のため、その表示画面15aの直上にカバーガラス15cが配置され、タッチセンサ16はそのカバーガラス15cの直上において投受光を行っている。そして、遊技者がカバーガラス15cに触れると(すなわち、遊技者の手指がカバーガラス15cの直上に存在すると。)、その接触(存在)の有無及び接触位置(存在位置)がタッチセンサ16によって検知されるようになっている。もちろん、カバーガラス15cを省略し、液晶表示装置15の表示画面15aを遊技者が直接触れられるようになっていてもよい。
振動モータ19は、表示画面15a直上に存在中、すなわちカバーガラス15cに接触中の遊技者の手指に振動を伝達させるためのもので、例えば、カバーガラス15cの側辺に当接配置された偏心モータによって構成される。この振動モータ19が、制御回路21からの制御指令に基づいて駆動されてカバーガラス15cを振動させることによって、カバーガラス15cに接触中の遊技者の手指に振動を伝達させることができるようになっている。
制御回路(振動制御手段)21は表示画面15a上での手持ち牌画像23の表示位置と手指の存在位置との関係に基づいて振動モータ19の駆動を制御するものであって、タッチセンサ16及び振動モータ19と接続されている。また、制御回路21は、雀球機2全体の遊技動作を制御する遊技制御回路27(図4参照)とも接続され、遊技制御回路27から送信される遊技情報(遊技状況を指標する情報。)に基づき、振動モータ19の振動態様を調整することができるようになっている。
図4は、この液晶表示ユニット14と遊技制御回路27との接続状態を示すブロック構成図であって、(a)は捨て牌画像選択時の遊技状況であって遊技者が捨て牌画像を選択した様子を示し、(b)は捨て牌画像選択時の遊技状況であって遊技者が手持ち牌画像以外の部分を選択した様子を示し、(c)は捨て牌画像選択後の遊技状況であって遊技者がカバーガラス15cに接触した様子を示す。この図4を用いて、各遊技状況における制御回路21の制御動作について説明する。
<捨て牌画像選択時の遊技状況であって遊技者が捨て牌画像を選択した場合>
遊技者がコインを投入し、ゲーム開始ボタン13bを押下すると、遊技制御回路27が捨て牌画像選択時の遊技状況を指標する遊技情報29aを制御回路21及び画像制御回路(不図示)へと送信し、その遊技情報29aに基づき画像制御回路が液晶表示装置15の表示画面15aに例えば14個の手持ち牌画像23を表示させる。それとともに、その手持ち牌画像23の表示画面15a上での表示位置情報31が、遊技制御回路27又は画像制御回路から制御回路21へと送信される。
図4(a)に示すように、表示画面15aに表示された手持ち牌画像23のうちの1つを遊技者が捨て牌画像として選択する。このとき、遊技者の手指が、カバーガラス15cに接触すると、そのXY座標情報30aがタッチセンサ16によって取得され、そのXY座標情報30aが制御回路21へと送信される。
制御回路21は、受信した表示位置情報31とXY座標情報30aとを比較し、表示位置情報31とXY座標情報30aとが符合する場合には、振動モータ19を駆動させるための駆動信号32aを振動モータ19に向けて送信する。ここで、表示位置情報31とXY座標情報30aとが符合する、とは、両情報30a,31が一致する場合の他、一定の許容範囲内に両情報30a,31が存在する場合や、所定領域範囲を指標する表示位置情報31の範囲内にXY座標情報30aが存在する場合も含む。
振動モータ19が制御回路21から駆動信号32aを受信すると、振動モータ19が駆動されて、カバーガラス15cが振動する。このとき、駆動信号32a内に振動振幅、振動周波数、振動時間長等の振動態様を指標する情報が含まれており、その振動態様情報に基づき振動モータ19が振動するようになっていてもよい。
なお、振動モータ19による振動と共に、表示画面15aに操作に基づく模様や色彩等の視覚的演出が行われてもよい。その場合において、スピーカ(不図示)による効果音演出(聴覚的演出)が併せて行われてももちろんよい。その振動態様、表示態様、音声態様やそれらの組合せ態様は、遊技演出の設計内容に応じて種々の態様が実現可能である。
<捨て牌画像選択時の遊技状況であって遊技者が手持ち牌画像以外の部分を選択した場合>
図4(a)に示す遊技状況と同じ遊技状況において、図4(b)に示すように、表示画面15aに表示された手持ち牌画像23以外の部分を遊技者が選択した場合も、遊技者の手指の接触位置を指標するXY座標情報30bがタッチセンサ16によって取得され、そのXY座標情報30aが制御回路21へと送信される。
制御回路21は、受信した表示位置情報31とXY座標情報30bとを比較し、表示位置情報31とXY座標情報30bとが符合しない場合には、振動モータ19を駆動させるための駆動信号32aを振動モータ19に向けて送信しない。又は、振動モータ19を非駆動(停止)とするための非駆動信号32bを振動モータ19に向けて送信する。
振動モータ19が制御回路21から駆動信号32aを受信しない場合、又は非駆動信号32bを受信した場合、振動モータ19が非駆動とされて、カバーガラス15cは振動しない。
<捨て牌画像選択後の遊技状況であって遊技者がカバーガラス15cに接触した場合>
遊技者が捨て牌画像の選択を完了すると、遊技制御回路27が捨て牌画像選択後の遊技状況を指標する遊技情報29bを制御回路21及び画像制御回路(不図示)へと送信し、その遊技情報29bに基づき画像制御回路が液晶表示装置15の表示画面15aに例えば捨て牌画像を除く13個の手持ち牌画像23を表示させる。それとともに、その手持ち牌画像23の表示画面15a上での表示位置情報31bが、遊技制御回路27又は画像制御回路から制御回路21へと送信される。
図4(c)に示すように、遊技者の手指がカバーガラス15cに接触すると、そのXY座標情報30cがタッチセンサ16によって取得され、制御回路21へと送信される。制御回路21は、受信した表示位置情報31bとXY座標情報30cとを比較し、表示位置情報31bとXY座標情報30cとが符合する場合には、駆動信号32aとは異なる振動態様情報を含む駆動信号32cを振動モータ19に向けて送信する。
振動モータ19が制御回路21から駆動信号32cを受信すると、振動モータ19が駆動信号32aを受信した場合とは異なる態様で駆動されて、カバーガラス15cがその振動態様で振動する。遊技者の手指が接触した位置が表示位置情報31bと符合しないXY座標情報である場合には、更に異なる振動態様情報を含む駆動信号が振動モータ19に向けて送信され、更に異なる振動態様で振動されるようになっていてもよい。
もちろん、この捨て牌画像選択後の遊技状況においては、タッチセンサ16が遊技者の手指の接触位置であるXY座標情報の取得を行わず、その結果、制御回路21が振動モータ19を駆動しないようになっていてもよい。
上記のように、本実施の形態に係る雀球機2は液晶表示ユニット14を有しているので、捨て牌画像の選択操作を、表示画面15a上のカバーガラス15cを直接触れることにより行うことができる。したがって、別途配置された選択ボタンを押下して捨て牌画像選択操作を行う場合に比べ、より確実に操作性よく選択操作を行うことができる。
しかも、その操作時に遊技者の手指に振動を伝達させるので、遊技者が雀球機2から面白みのある反応動作を受け取ることができ、興趣が増大するとともに、その操作が雀球機2に受け付けられたことが容易に把握できて安心である。また、遊技の状況に応じて振動態様を変化させることができるので、一層遊技演出性が高く楽しい遊技機とすることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、上記実施の形態においては、制御回路21が遊技制御回路27と別体として説明しているが、もちろん制御回路21と遊技制御回路27とが共通の回路基板上に構成されていてもよいし、遊技制御回路27そのものが制御回路21としての機能を発揮するものであってもよい。
本発明の実施の形態に係る雀球機の外観斜視図である。 図1に示す液晶表示部の表示画面に手持ち牌画像が表示された様子を示す表示画面例である。 図1に示す雀球機における液晶表示ユニット部分の概略構成を示す構造図である。 図3に示す液晶表示ユニットと遊技制御回路との接続状態を示すブロック構成図であって、(a)は捨て牌画像選択時の遊技状況であって遊技者が捨て牌画像を選択した様子を示し、(b)は捨て牌画像選択時の遊技状況であって遊技者が手持ち牌画像以外の部分を選択した様子を示し、(c)は捨て牌画像選択後の遊技状況であって遊技者がカバーガラス15cに接触した様子を示す。
符号の説明
X,Y:方向
2:雀球機(遊技機)
3:枠体
4:筐体枠(枠体の一部)
6:遊技盤(遊技装置体)
6a:遊技盤面
8:機枠(枠体の一部)
10:前面ガラス(前面透明板)
12:装飾枠
12a:中央開口
12b:膨出部
13a:コイン投入口
13b:ゲーム開始ボタン
14:液晶表示ユニット(遊技機用表示ユニット)
15:液晶表示装置(表示手段)
15a:表示画面
15b:下辺
15c:カバーガラス
16:タッチセンサ
16a,16b:投光ユニット
16c,16d:受光ユニット
17:受皿
18:ヒンジ部(揺動支持部)
19:振動モータ(振動手段)
20:球(遊技媒体)
21:制御回路(振動制御手段)
22:ランプ
23:手持ち牌画像(選択画像)
24:ゲート(通過口)
26:入球口
27:遊技制御回路
28,28a,28b:下部入球口
29a,29b:遊技情報
30a,30b,30c:XY座標情報
31,31b:表示位置情報
32a,32c:駆動信号
32b:非駆動信号
33:発射レバー(球発射ハンドル)
36:装飾部材

Claims (5)

  1. 遊技に関する複数の選択画像を表示画面上の所定位置に表示可能な表示手段と、
    遊技者の操作に基づく操作手段の前記表示画面直上への存在の有無とその存在位置の座標情報とを取得可能なタッチセンサと、
    前記表示画面直上に存在中の前記操作手段に振動を伝達させる振動手段と、
    前記表示画面上での前記選択画像の表示位置と前記操作手段の存在位置との関係に基づいて前記振動手段の駆動を制御する振動制御手段と、を有する遊技機用表示ユニット。
  2. 前記タッチセンサが、
    前記表示画面に沿って相互に直交する方向に投受光を行って、前記操作手段による遮光によりその存在の有無と存在位置の座標情報とを取得する投受光センサである請求項1に記載の遊技機用表示ユニット。
  3. 前記振動制御手段が、
    前記操作手段の存在位置が前記選択画像の表示位置に対応する位置である場合に前記振動手段を駆動し、
    前記操作手段の存在位置が前記選択画像の表示位置に対応する位置でない場合に前記振動手段を非駆動とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機用表示ユニット。
  4. 前記振動手段が、
    前記遊技の状況に応じて前記振動手段の振動態様を調整する請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の遊技機用表示ユニット。
  5. 遊技媒体を用いた遊技を実現する遊技装置体と、
    該遊技装置体が遊技者にとって視認可能となるように保持する枠体と、
    前記遊技装置体に対して一定距離以上離間して前方に配置された前面透明板と、
    前記遊技装置体の周囲を装飾する装飾部材を保持し、前記枠体に対して前面開閉可能に揺動支持された装飾枠と、
    前記遊技者にとって視認可能に配置された請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の遊技機用表示ユニットと、を有する遊技機。
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