JP6808248B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
下記特許文献1には、可変手段を駆動するのに要する電力が予め定めた電力を超える場合に、駆動中の可変手段及び新たに駆動させる可変手段のうちの少なくとも一部の駆動を抑制する遊技機が開示されている。更に、電源投入時に各役物(可変手段)を正常に可変させることができるか否かを確認するための復帰動作を実行することが開示されている。
一方で、当該復帰動作において、電断時の状態に応じて特定操作を促す操作促進表示を表示させる遊技機が存在している。例えば、大当り遊技中に電断し、その後、復電した場合に、液晶画面にその大当り遊技中で指定される右打ち操作を促す操作促進表示(右打ち表示)を出力するパチンコ遊技機が存在する。もちろん、回胴式遊技機にも当該復帰動作において操作促進表示を行うものが存在する。
なお、以降の説明における「有利」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出上の特典を除き、賞球又はメダルの獲得量(遊技球又はメダルの払い出し)に関して有利であることを指す。
本実施形態に係る遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態の特徴の概要を説明する。
本実施形態に係る遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機又は回胴式遊技機であり、所定の状態において操作手段に対する操作として第一の操作とその第一の操作よりも有利な第二の操作とが存在し得る。
ここで「所定の状態」には、パチンコ遊技機における大当り遊技状態、普図高確状態、いわゆる小当りラッシュ状態、右打ちよりも左打ちが推奨される状態(例えば通常状態等)や、回胴式遊技機におけるストップボタンに対する停止操作の指示を報知するアシスト状態等がある。パチンコ遊技機での当該所定の状態では、操作ハンドル31(操作手段)に対する第一の操作及び第二の操作の組合せとして左打ち操作及び右打ち操作が存在し得る。また、回胴式遊技機での当該所定の状態では、ストップボタンに対する第一の操作及び第二の操作の組合せとして停止操作の指示報知に従ってストップボタンを押す操作とその指示報知に従わずにストップボタンを押す操作とが存在し得る。
画像表示手段は、上述の所定の状態で電断した後に復電した場合の少なくとも一部で、当該復電後の復帰動作時に、第一の操作よりも有利な第二の操作を促す第一の操作促進表示を表示可能である。
また、画像表示手段は、上述の所定の状態において、当該第二の操作を促す第二の操作促進表示を表示可能である。
画像表示手段は、後述の演出表示装置80のような画像を表示可能な表示装置である。
ここで「操作促進表示」とは、このような表示手段に表示される第二の操作を促す表示であり、後述する右打ち表示SS1又はSS2のような画像表示装置に対する表示である。
また、第一及び第二可動体の各々は、後述される演出用可動体83のようにその可動体の本体のみが移動する可動体であってもよいし、本体に対して更に移動可能な一以上の可動部を持つ可動体であってもよい。また、第一可動体が本体で第二可動体がその本体に設けられた可動部であってもよい。
ここで可動体の「初期位置」(第一初期位置及び第二初期位置)とは、可動体演出やイニシャル動作が行われていない通常時に可動体が継続的に停止している位置である。但し、第一可動体が本体で第二可動体が可動部である場合には、第二可動部の初期位置は本体である第一可動部に対する相対的な位置となる。
「所定位置」(第一所定位置及び第二所定位置)は、初期位置と異なる、可動体が移動可能な位置であればよく、複数存在していてもよいし、後述する演出位置のように初期位置から移動する先となる停止位置であってもよい。
ここで、第一初期位置と第二初期位置とは異なる位置となるが、第一所定位置と第二所定位置とは同一位置であってもよいし異なる位置であってもよい。このように少なくとも第一初期位置と第二初期位置とが異なるため、第一動作パターンと第二動作パターンとも異なるパターンとなる。
また、第一可動体が本体で第二可動体が可動部である場合には、第一動作パターンは本体の動作パターンとなり、第二動作パターンは可動部の動作パターンとなる。
そのような中、本実施形態では、当該復帰動作時の第一動作パターンで第一可動体が第一所定位置に存在している状態において、第一の操作促進表示は、一部が正対視で第一可動体と重なる一方で、残りの一部である第一表示が、正対視で第一可動体と重ならないよう、表示され、復帰動作時の第二動作パターンで第二可動体が第二所定位置に存在している状態において、第一の操作促進表示は、一部が、正対視で第二可動体と重なる一方で、残りの一部である第二表示が、正対視で第二可動体と重ならないよう、表示される。
そして、当該第一表示及び第二表示は、共に、第二の操作の内容を遊技者に認識可能とする表示となっている。
また、第一の操作促進表示は、第二の操作促進表示よりも大きい表示サイズで表示される。
ここで「正対視」とは、表示手段に対する視線方向と表示手段の法線方向が略平行となる状態で、遊技者が表示手段を見ることを意味する。
また「遊技者」は、遊技機10の利用者であり、ホール関係者等も含む広い概念で用いられる。
「第二の操作の内容」は、言い換えると、第一の操作促進表示が促す操作(第二の操作)がどのような操作であるのかを示すものである。
後述の例では、第一の操作促進表示として右打ち表示SS1(図11参照)が例示されており、この第一の操作促進表示の一部と重なる可動体として下可動体83a及び右可動体83c(図12及び図13参照)が例示されている。即ち、後述の例では、復帰動作時の動作パターンで右可動体83cが図12の位置に存在している状態において、右打ち表示SS1は、一部が正対視で右可動体83cと重なる一方で、残りの一部である第一表示(「右」及び「打」の半分)が正対視で右可動体83cと重ならないよう表示されており、復帰動作時の第二動作パターンで下可動体83aが図13の位置に存在している状態において、右打ち表示SS1は、一部が正対視で下可動体83aと重なる一方で、残りの一部である第二表示(「打」の半分と「ち」と右矢印の記号)が正対視で下可動体83aと重ならないよう表示されている。そして、第一表示及び第二表示は共に、第二の操作の内容(右打ちであること)を遊技者に認識可能とする表示となっている。
また、第二の操作促進表示として右打ち表示SS2(図9参照)が例示されており、右打ち表示SS1が右打ち表示SS2よりも大きいサイズで表示されている。
加えて、復電復帰時ではない当該所定の状態で表示される操作促進表示を小さくすることで、遊技者に煩わしさなく有利な操作を促すことができる。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより具体的に説明する。
まず、図1から図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は固定式の液晶表示装置であり、サブ表示部82は図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列における装飾図柄の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に装飾図柄が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
本実施形態では、演出用可動体83として下可動体83a、左可動体83b及び右可動体83cが設けられている。なお、本実施形態では、上述したとおり、サブ表示部82及び可動装飾体22も動作可能であるため、演出用可動体83と共に、可動体であるといえる。
これら各演出用可動体83は、それぞれの初期位置から所定の位置まで動作可能とされている。各演出用可動体83の動作の詳細については後述する。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも、2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側及び上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30秒)が経過したことに基づいても終了する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
また、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。
なお、各基板を覆う基板ケース及びカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケース及びカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
このように、遊技島に設置された状態では、中枠17を開放状態としなければ、遊技盤50の背面側に設けられた各操作部(電源スイッチ40)の操作が困難となる。
次に、図6を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図6は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図6に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図6で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路502において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態又は遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態、大当り遊技中であるか否か、特図1及び特図2の停止図柄、図柄変動の保留情報、大当り遊技におけるラウンド遊技の回数などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域とRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37及びカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、画像及び音響に関する画像制御コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
そして、当該コントローラは、第1副制御基板200から送信されるコマンドを受信し、そのコマンドに含まれる可動制御データに従って、各アクチュエータを制御することで、演出用可動体83、可動装飾体22又はサブ表示部82を動作させ得るように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき演出内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき演出内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音響データを読み込み、読み込んだ音響データを合成処理して生成した最終的な音響データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、及び払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、及び払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図7は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図7に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、必要に応じて、機能構成を説明する際に、図8参照することとする。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57又は第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、及び特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、及び普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2及び普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報及び特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
また、大当り遊技中に保留されている特図の作動保留情報であって、当該大当り遊技の終了後に使用される特図の作動保留情報(本実施形態のように優先変動を採用している場合には、特図2の保留に限る)を使用した場合の特図当否判定の結果が大当り(後述する確変大当りであることが好ましい)となることを、「保留連」と称する場合がある。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、及び特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一又は同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定は、後に実行される抽選の結果と同一の結果が導出される。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、更に、本実施形態では、普図高確中の特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定コマンドの送信を規制している。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1及び特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1及び特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
なお、図8で示す抽選テーブル以外の抽選テーブルを含め、以下の抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、以降の抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。同様に、以降で図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「−」又は「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。同様に、抽選に使用される乱数範囲の最大値に1を加えた抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。
図8(a)は、特図1当否判定用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜65535である。そのため、特図1において特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、200/65536の確率で大当り、300/65536の確率で小当り、残りの65036/65536の確率ではずれとなり、特図1において特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、500/65536の確率で大当り、300/65536の確率で小当り、残りの64736/65536の確率ではずれとなる。
図8(c)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜99である。そのため、特図1では、大当りが導出された際に、50/100の確率で図柄A、50/100の確率で図柄Bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数(R数)が9であり、且つ大当り遊技終了後に特図高確、普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数(R数)が8であり、且つ大当り遊技終了後に特図低確、普図高確(詳細は後述)となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。よって、図柄Aは、ラウンド数及びその後の特図抽選状態の双方において、図柄Bよりも有利な図柄である。
ここで、図柄aは、ラウンド数(R数)が16であり、且つ大当り遊技終了後に特図高確、普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数(R数)が8であり、大当り遊技終了後に特図低確、普図高確となる通常図柄である。よって、図柄bよりも図柄aの方が有利度が高いと言える。
なお、ラウンド数が16である場合、ラウンドごとに大入賞口55に概ね10球の遊技球が入賞し、1球入賞するごとに15球の賞球が付与されるため、当該大当りでは、概ね2400発の遊技球が付与される。
特図変動パターン導出手段133は、決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率ではずれとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率ではずれとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536ではずれとなる)ようにしてもよい。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
また、大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が小当りの場合も同様に、小当り開始デモに係る時間、及び小当り終了デモに係るデモ時間を決定し、小当り開始時には、小当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、小当り終了時には、小当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、大当り開始デモに係るデモ時間、及び大当り終了デモに係るデモ時間の長さは適宜任意の長さとしてよいが、本実施形態では、大当り開始デモに係るデモ時間を普図高確における最長の開放パターン(開放パターンが一パターンである場合には、当該開放パターン)に係る時間よりも長い時間とし、大当り終了デモに係るデモ時間は、普図低確における最長の普図の変動時間(変動時間が一種類である場合には、当該変動時間)よりも長い時間としている。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1及び特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定表示を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
ここで、本実施形態では、上述したとおり、第2流路Yから遊技球が転動した場合に、第2始動口59及び大入賞口55に入賞し易いため、普図高確の状態及び大当り遊技中では、左打ちよりも右打ちのほうが有利な操作といえる。即ち、本実施形態に係る遊技機10は、所定の状態(大当り遊技中、普図高確状態)において操作手段(操作ハンドル31)に対する操作として第一の操作(左打ち操作)とその第一の操作よりも有利な第二の操作(右打ち操作)とが存在し得るということができる。
以降、左打ちよりも右打ちのほうが有利な当該所定の状態を右打ち推奨状態と表記する。なお、右打ち推奨状態は、大当り遊技中及び普図高確状態に限定されず、普図低確状態で小当りによる特別電動役物の開放時における大入賞口への入賞により出球が増えるいわゆる小当りラッシュ状態等、他の状態を含んでもよい。
なお、メインエラー制御手段165は、例えば、磁気センサ(図示省略)の検知によるエラー状態等、重要度の高いエラー状態となった場合には、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等、エラーコマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する以外の処理を実行するようにしてもよい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムをRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、及び当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
復電復帰処理において、復電処理実行手段180は、RAM103の遊技に係る領域に対してRAM異常チェックを実行する。RAM異常チェックでは、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)が判定され、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、当該遊技に係る領域のチェックサムが導出され、そのチェックサムとその領域に係るバックアップ情報領域に記憶されているチェックサムとが一致しているか否かが判定され、一致していれば、当該チェック結果が正常とされ、一致しない場合には異常とされる。
一方で、RAM異常チェックで異常と判断された場合、復電処理実行手段180は、RAM103の遊技に係る領域の情報を初期化する。これにより、直前の特図抽選状態や普図抽選状態、特図変動パターン導出状態などは初期化され、例えば、特図抽選状態が特図低確とされ、普図抽選状態が普図低確とされ、特図変動パターン導出状態が特図低確且つ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態Aとされる。
復電処理実行手段180は、初期化された当該遊技に係る情報を含む復電復帰コマンドを生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。
本実施形態における演出モードには、通常モード、低確時短モード及び確変モードが含まれ、特図変動パターン導出状態Aには通常モード、特図変動パターン導出状態Bには確変モード、特図変動パターン導出状態Cには低確時短モードが対応付けられる。
演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって、当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
なお、保留画像とは、大当り遊技の期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像である。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
より具体的には、演出ルート決定手段222は、決定された演出ルートの各段階において、実行する演出の内容(演出パターン)を、当該演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、及び数字の「7」を模した「7図柄」があり、以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
本明細書において、一つの図柄列(本実施形態では、中央の図柄列)において装飾図柄が変動表示されており、且つ当該図柄列を除いた図柄列に同一の装飾図柄が停止している状態をリーチ状態と表記する。
本実施形態における終了デモ演出では、今回の大当りで獲得した賞球の総数(より具体的には、今回の大当り中に大入賞口55(一般入賞口67を含んでもよい)への入賞によって付与された賞球の総数)を報知する演出が実行される。
図9は、大当り遊技中のラウンド演出と共に表示される右打ち表示を示す図である。
本実施形態では、大当り遊技中は大入賞口55への入賞のために右打ち操作が推奨されるため、大当りの開始デモ演出において右打ちの開始を促す表示が大きく一時的に表示された後、ラウンド演出実行中に図9に示されるような右打ち表示SS2がラウンド演出を阻害しない右上隅に小さく表示される。このため、図9に示される右打ち表示SS2は、右打ちの開始を促す表示に対して、右打ちの継続を促す表示ということもできる。
右打ち表示SS2は、普図高確状態(低確時短モード又は確変モード)でも同様に、表示されてもよい。
なお、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
まず、復電処理実行手段255は、復電後の復帰状態であることを報知する表示(本実施形態では「電源復旧中」表示)をメイン表示部81に出力させる。加えて、復電処理実行手段255は、復電復帰コマンドに含まれる遊技に係る情報に基づいて、その情報が右打ち推奨状態(本実施形態では普図高確状態又は大当り遊技中)を示す場合には、右打ちを促す右打ち表示をメイン表示部81に出力させる。
ここで演出位置とは、可動体演出において初期位置から移動した可動体の移動先となる位置である。
このため、復電処理実行手段255及び可動役物制御手段250は、復帰動作時に、初期位置から出発しその初期位置とは異なる所定位置を経由して初期位置に戻る動作パターンで可動体を動作させる可動体制御手段ということができる。
図10では、下可動体83a、左可動体83b及び右可動体83cがそれぞれ演出位置に存在する場合が示されている。また、サブ表示部82の演出位置は破線で示されている。
本実施形態では、このように、サブ表示部82及び右可動体83cの動作パターンにおける各演出位置はそれぞれ初期位置から最も離れた位置とされており、イニシャル動作時の動作パターンにおいて、可動体は、初期位置から出発して当該演出位置まで移動し、その演出位置で一時停止して、折り返し初期位置に戻る。よって、イニシャル動作時の動作パターンは、初期位置から停止位置を経由して初期位置に戻るパターンであるということもできる。
なお、図10におけるサブ表示部82及び演出用可動体83の配置はあくまで説明の便宜のために示されているに過ぎず、実際のイニシャル動作では、演出用可動体83同士が衝突しないように、少なくとも下可動体83aと右可動体83cとの動作タイミングはずらされている。
復電処理実行手段255により復電復帰処理における、各種表示と可動体のイニシャル動作との実行タイミングや位置関係等の詳細については後述する。
第1副制御基板200のRAM203がバックアップされる場合、例えば、RAM203の或る領域に格納される、演出モード(通常モード、特殊モード、低確時短モードなど)、演出ルート、演出内容等に関する情報が電断時にバックアップされ、復電時に復帰される。この場合、演出モード制御手段221は、電断時の演出モード(特殊モード、通常モードなど)に基づいて、復電時の演出モードを決定することができるし、復電処理実行手段255は、復電復帰時に主制御基板100からの復電復帰コマンドに関わらず、電断時の演出モードに基づいて右打ち表示を行うことができる。
以下、復電処理実行手段255の復電復帰処理で実現される遊技機10における復電後の復帰動作について、図11、図12及び図13を用いて説明する。
図11は、復電復帰時のメイン表示部81の表示例を示す図であり、図12は、復電復帰時の可動体のイニシャル動作の或る一タイミングを示す図であり、図13は、復電復帰時の可動体のイニシャル動作の或る一タイミングを示す図である。
上述した通り、復帰中表示DDは、復電処理実行手段255の復電復帰処理により表示される、復電後の復帰状態であることを報知する表示である。なお、復帰中表示DDの表示内容は、図11に例示される「電源復旧中」に限定されず、復電復帰中であることを報知する内容であればよい。
このため、メイン表示部81は、所定の状態(右打ち推奨状態)で電断した後に復電した場合の少なくとも一部で、当該復電後の復帰動作時に、第二の操作(右打ち)を促す操作促進表示(右打ち表示SS1)を表示可能な表示手段であるということができる。
但し、右打ち表示SS1の表示内容は、図11の例に限らず、右打ちを促すことができれば具体的な表示内容は限定されない。例えば、右打ち表示SS1は、複数の文字が一列又は複数列に並ぶ一塊の表示とされてもよいし、図9に示される右打ち表示SS2のように図柄の上に複数の文字が重畳された一塊の表示とされてもよい。
即ち、当該操作促進表示(右打ち表示SS1)は、文字、図柄若しくは記号のいずれか複数の組合せ、又は複数の文字が並ぶ一塊の表示であればよい。
右打ち表示SS1は、右打ち推奨状態で電断しその後の復電復帰時に表示されるのに対して、右打ち表示SS2は、上述したとおり、大当り遊技中のラウンド演出と共に或いは普図高確状態において表示され得る。
このため、画像表示手段(メイン表示部81)は、所定の状態(右打ち推奨状態)において、第二の操作(右打ち)を促す第二の操作促進表示(右打ち表示SS2)を表示可能であり、第一の操作促進表示(右打ち表示SS1)は、第二の操作促進表示(右打ち表示SS2)よりも表示サイズが大きいということができる。
このように当該操作促進表示の表示サイズを変えることで、復電復帰時には遊技者に当該操作促進表示を確実に視認させることができると共に、所定の状態(右打ち推奨状態)では小さく表示することで、遊技者に違和感を持たれないようにすることができる。
また、上述したように、当該所定の状態(右打ち推奨状態)において表示される操作促進表示(右打ち表示SS2)は、可動体の動作に応じて表示位置を変えてもよいが、復電復帰時に表示される操作促進表示(右打ち表示SS1)は、メイン表示部81の所定位置(図11に示される位置)に固定的に表示されることが好ましい。
これにより、復電復帰時には確実に操作促進表示を把握させることができる。
また、当該他の表示(復帰中表示DD又は貯留不可エラー表示TD)は、複数の文字が並ぶ一塊の表示であり、操作促進表示(右打ち表示SS1)の表示期間と少なくとも一部が重複する期間で表示されるともいえる。
本実施形態における可動体のイニシャル動作では、可動装飾体22、サブ表示部82、演出用可動体83の順でイニシャル動作が実行される。具体的には、可動装飾体22の動作(例えば振動動作)が実行され、その後、サブ表示部82の動作が、図12に示される初期位置から図10の破線で示される演出位置まで移動しその位置から初期位置まで戻る動作パターンで実行され、その後、演出用可動体83の動作が実行される。
演出用可動体83については、左可動体83b及び右可動体83cの動作が、同時に、図11に示される初期位置から図12で示される演出位置まで移動しその位置から初期位置に戻る動作パターンで実行され、その後、下可動体83aの動作が、図12に示される初期位置から図13に示される演出位置まで移動しその位置から初期位置に戻る動作パターンで実行される。
ここで「正対視」とは、メイン表示部81に対する視線方向とメイン表示部81の表示面の法線方向が略平行となる状態で、遊技者がメイン表示部81を見ることを意味する。
本実施形態では、図12に示されるように、右可動体83cが演出位置に存在している状態で、右打ち表示SS1の一部が遮蔽されている。
しかしながら、そのような状態で、右打ち表示SS1は、正対視において、一部が右可動体83cと重なりながら、「右」全部と「打」の半分とが遮蔽されず露出しているため、右打ち表示SS1が示す右打ちすべきことは遊技者が認識可能となっている。
更に、本実施形態では、図13に示されるように、右打ち表示SS1は、下可動体83aのイニシャル動作でも遮蔽され得る。具体的には、下可動体83aが演出位置(図13に示される位置)に存在している状態で、右打ち表示SS1における「右」及び「打」の半分が正対視で下可動体83aと重なっている。
しかしながら、そのように、右打ち表示SS1は、正対視において、一部が下可動体83aと重なりながら、「打」の残りの半分と「ち」と右矢印の記号とが遮蔽されず露出しているため、右打ち表示SS1が示す右打ちすべきことは遊技者が認識可能となっている。
このようにすることで、可動体のイニシャル動作が行われる電源投入時においても、可動体の動作に阻害されることなく、遊技者に操作促進表示を確実に視認させることができる。
これにより、可動体は操作促進表示を部分的に隠すが、第二の操作の内容を観念させる部分が視認容易となっていることで、可動体のイニシャル動作の実行中においても、操作促進表示を確実に視認させることができる。
同様に、イニシャル動作における下可動体83aの動作パターンにおいて、図13に示される演出位置が、下可動体83aが最も広く右打ち表示SS1を遮蔽する位置となっているが、初期位置及び演出位置でもない他の位置で下可動体83aが最も広く右打ち表示SS1を遮蔽するような動作パターンとされてもよい。
このため上記「所定位置」は、その可動体が最も広く操作促進表示を遮蔽する位置とされてもよい。即ち、操作促進表示(右打ち表示SS1)は、可動体(右可動体83c又は下可動体83a)の復帰動作時の動作パターンの全期間において、正対視で可動体(右可動体83c又は下可動体83a)と重ならない少なくとも一部を有し、この少なくとも一部が、第二の操作の内容(右打ち)を観念させる一以上の文字、図柄、又は記号(「右」及び「打」の一部、又は「打」の半分と「ち」と右矢印の記号)を含むようにされてもよい。
このように可動体のイニシャル動作時の全動作期間において、第二の操作の内容(右打ち)を遊技者に認識可能とする操作促進表示の重要な一部が可動体により遮蔽されないようにすることで、可動体のイニシャル動作の実行中においても、操作促進表示を確実に視認させることができる。
即ち、遊技機10は、第一可動体(右可動体83c)及び第二可動体(下可動体83a)と、復帰動作時に、第一初期位置から出発しその第一初期位置とは異なる第一所定位置(図12の演出位置)を経由して第一初期位置に戻る第一動作パターンで第一可動体(右可動体83c)を動作させ、第二初期位置から出発しその第二初期位置とは異なる第二所定位置(図13の演出位置)を経由して第二初期位置に戻る第二動作パターンで第二可動体(下可動体83a)を動作させる可動体制御手段(復電処理実行手段255及び可動役物制御手段250)とを備える。そして、復帰動作時の第一動作パターンで第一可動体(右可動体83c)が第一所定位置(図12の演出位置)に存在している状態において、操作促進表示(右打ち表示SS1)は、一部が正対視で第一可動体(右可動体83c)と重なる一方で、残りの一部である第一表示(「右」及び「打」の半分)が、正対視で第一可動体(右可動体83c)と重ならないよう、表示され、復帰動作時の第二動作パターンで第二可動体(下可動体83a)が第二所定位置(図13の演出位置)に存在している状態において、操作促進表示(右打ち表示SS1)は、一部が、正対視で第二可動体(下可動体83a)と重なる一方で、残りの一部である第二表示(「打」の半分、「ち」及び右矢印の記号)が、正対視で第二可動体(下可動体83a)と重ならないよう、表示され、第一表示(「右」及び「打」の半分)及び第二表示(「打」の半分、「ち」及び右矢印の記号)は、共に、第二の操作の内容(右打ち)を遊技者に認識可能とする表示である。
これにより、復帰動作時に複数の可動体が動作する場合においても、それら可動体の動作に阻害されることなく、遊技者に操作促進表示を確実に視認させることができる。
このため、可動体制御手段(復電処理実行手段255及び可動役物制御手段250)は、復帰動作時に、第一可動体(右可動体83c)が第一所定位置(図12の演出位置)に存在するタイミングと第二可動体(下可動体83a)が第二所定位置(図13の演出位置)に存在するタイミングとが重複しないように、第一可動体(右可動体83c)及び第二可動体(下可動体83a)を動作させ、第一表示(「右」及び「打」の半分)及び第二表示(「打」の半分、「ち」及び右矢印の記号)は、共に、操作促進表示(右打ち表示SS1)内の異なる部分の表示であり、かつ一方に包含されていない表示であるといえる。
更に、第一表示(「右」及び「打」の半分)及び第二表示(「打」の半分、「ち」及び右矢印の記号)は、第二の操作の内容(右打ち)を観念させ、かつ相互に異なる一以上の文字、図柄又は記号を含むともいえる。
このように、右打ち表示SS1が文字等により構成される一塊の表示でありながら、右打ちであることを遊技者に認識可能とする部分を複数持つことで、操作促進表示(右打ち表示SS1)全体の見栄えを維持しつつ、複数の可動体の動作に阻害されることなく、遊技者に操作促進表示を確実に視認させることができる。
即ち、可動体制御手段(復電処理実行手段255及び可動役物制御手段250)は、復帰動作時に、第一可動体(右可動体83c)が第一所定位置に存在するタイミングと第二可動体(下可動体83a)が第二所定位置に存在するタイミングとが重複するように、第一可動体(右可動体83c)及び第二可動体(下可動体83a)を動作させ、第一可動体と重ならない第一表示及び第二可動体と重ならない第二表示は、操作促進表示内の異なる部分の表示であり、かつ一方に包含されていない表示であり、更に、復帰動作時における、第一可動体(右可動体83c)が第一所定位置に存在しており、かつ第二可動体(下可動体83a)が第二所定位置に存在している状態において、第一可動体(右可動体83c)及び第二可動体(下可動体83a)のいずれにも重ならない共通の部分表示を含み、その共通の部分表示は、第二の操作の内容(右打ち)を遊技者に認識可能とする表示であるようにしてもよい。
本実施形態では、貯留不可エラー表示TDは、図13に示されるように、イニシャル動作の動作パターンのうち下可動体83aが演出位置(図13に示される位置)に存在している状態で遮蔽されている。更に言えば、下可動体83aが演出位置に存在している状態で、貯留不可エラー表示TDは、そのほとんど全部が(わずかに一部が見えている程度で)下可動体83aと重なっており、報知する貯留不可エラーが遊技者に視認困難となっている。
このため、メイン表示部81は、所定の状態(右打ち推奨状態)で電断した後に復電した場合の少なくとも一部で、その復電後の復帰動作時に、操作促進表示(右打ち表示SS1)とは異なる他の表示(貯留不可エラー表示TD)を表示可能であり、当該他の表示(貯留不可エラー表示TD)は、複数の文字が並ぶ一塊の表示であり、操作促進表示(右打ち表示SS1)の表示期間と少なくとも一部が重複する期間で表示され、かつ、復帰動作時の動作パターンで可動体(下可動体83a)が所定位置(図13の演出位置)に存在している状態において、当該複数の文字が可動体(下可動体83a)と重なり、視認困難となるということができる。
更に本実施形態における可動体のイニシャル動作では、右可動体83cの動作完了後に、下可動体83aの動作が開始される。即ち、可動体制御手段(復電処理実行手段255及び可動役物制御手段250)は、復帰動作時において、第二可動体(右可動体83c)を第一可動体(下可動体83a)よりも先に動作させるということもできる。
このようにイニシャル動作において、隠す表示が少ない第二可動体(右可動体83c)を隠す表示が多い第一可動体(下可動体83a)よりも先に動作させることで、復電復帰時の表示を認識させ易くすることができる。
例えば、復帰中表示DD及び右打ち表示SS1は、復電後数秒(2、3秒程度)で表示され、可動体のイニシャル動作は、右打ち表示SS1が表示されてから30秒から40秒程度で開始され、全ての可動体のイニシャル動作は15秒程度で終了する。
このため、遊技機10は一以上の可動体を備えており、当該一以上の可動体は、復帰動作時の動作パターンで所定位置(図12の演出位置)に存在している状態において、正対視で操作促進表示(右打ち表示SS1)の一部と重なる特定可動体(右可動体83c)を含み、当該復帰動作時において、操作促進表示(右打ち表示SS1)は、特定可動体(右可動体83c)の動作の開始より前に表示され、当該復帰動作時において、操作促進表示(右打ち表示SS1)が表示されてから特定可動体(右可動体83c)の動作が開始されるまでの期間は、一以上の可動体が動作パターンを開始させてから完了させるまでの動作期間よりも長くなっているということができる。
このように操作促進表示をそれを遮蔽する可動体のイニシャル動作よりも先に表示させ、かつ操作促進表示を十分に表示した後、その可動体のイニシャル動作を開始することで、復電復帰時において可動体のイニシャル動作に阻害されることなく、遊技者等に操作促進表示を確実に視認させることができる。
このため、復帰動作時において、操作促進表示(右打ち表示SS1)及び他の表示(貯留不可エラー表示TD)は、特定可動体(右可動体83c又は下可動体83a)の動作の開始より前に表示され、当該復帰動作時において、操作促進表示(右打ち表示SS1)と他の表示(貯留不可エラー表示TD)との開始タイミングの時間差は、操作促進表示(右打ち表示SS1)又は他の表示(貯留不可エラー表示TD)のいずれか遅いほうが表示されてから特定可動体(右可動体83c又は下可動体83a)の動作が開始されるまでの期間よりも長いということもできる。
このように、操作促進表示(右打ち表示SS1)を十分に表示させた後に、他の表示(貯留不可エラー表示TD)及び特定可動体(右可動体83c又は下可動体83a)のイニシャル動作を開始することで、他の表示(貯留不可エラー表示TD)に視線が移ったり可動体に遮蔽されたりする前に、操作促進表示を確実に視認させることができる。
ここで、図14(a)の場合における復電から右可動体83c又は下可動体83aのイニシャル動作の開始までの期間が、図14(b)の場合におけるその期間よりも長くなっている。例えば、右打ち推奨状態ではない状態で電断した後に復電した場合には、復電から10秒から20秒程度で可動体のイニシャル動作が開始される。
このため、復電後の復帰動作時には、少なくとも、操作促進表示(右打ち表示SS1)が表示されかつ一以上の可動体が(イニシャル)動作する第一の場合(右打ち推奨状態で電断した後の復電復帰時)と、操作促進表示(右打ち表示SS1)が表示されずかつ一以上の可動体が(イニシャル)動作する第二の場合(右打ち推奨状態ではない状態で電断した後の復電復帰時)とがあり、第一の場合における復電から特定可動体(右可動体83c又は下可動体83a)の動作の開始までの期間が、第二の場合における復電から特定可動体(右可動体83c又は下可動体83a)の動作の開始までの期間よりも長くなっているといえる。
但し、操作促進表示がなされない第二の場合には操作促進表示の遮蔽を考えなくてもよいため、次のように変形させることもできる。即ち、第一の場合における復電から特定可動体(右可動体83c又は下可動体83a)の動作の開始までの期間が、第二の場合における復電から当該一以上の可動体の中で最も早く動作を開始する可動体(可動装飾体22)の動作の開始までの期間よりも長くなるようにしてもよい。
更に、図14(a)の例に制限されず、貯留不可エラー表示TDと可動体イニシャル動作との実行順は逆にされてもよい。
以上の説明で記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、上述の実施形態における可動体はあくまでも例示であり、可動体の数やその動き、初期位置等はその実施形態の内容に限定されない。同様に、復電後の復帰動作時にメイン表示部81に表示される復帰中表示DD、貯留不可エラー表示TD及び右打ち表示SS1の表示内容、表示態様(色や大きさ等)、表示位置についても、その実施形態の内容に限定されない。
この場合、電断時にバックアップされるRAM103の遊技に係る領域には、設定中の設定値も含まれ、その電断後の復電復帰時においてRAM異常チェックで正常と判断された場合には、そのバックアップされていた設定値が設定されることになる。
また、設定基板に設けられた設定キースイッチ及びRAMクリアスイッチに対する操作により復電時の復帰状態が、設定変更状態又は設定確認状態に設定される。設定変更状態が設定された場合には設定キースイッチの操作で設定値が変更可能となり、設定値が変更された場合にはRAMクリア処理が実行されて、各種遊技に係る情報が初期化される。設定確認状態が設定された場合には主制御基板モニタに現在の設定値が表示される。
復電復帰時には設定キースイッチ及びRAMクリアスイッチに対する操作によりこのような設定変更状態又は設定確認状態が設定された後に、上述したような復電復帰処理が実行されればよい。
そして、設定確認状態が設定された後に上述の復電復帰処理が実行される場合には、直前の電断時が右打ち推奨状態であった場合には、上述の右打ち表示SS1が表示され得るが、設定変更状態が設定された後に上述の復電復帰処理が実行される場合には、直前の電断時が右打ち推奨状態であった場合であっても、RAMクリアが実行されることで、遊技状態が初期化される(例えば大当り遊技中から通常遊技状態とされる)ため、右打ち表示SS1は表示されない。
左打ち推奨状態は、第1流路Xから遊技球が転動した場合に有利な状態であり、右打ちよりも左打ちのほうが有利な操作となる状態であり、例えば、通常状態等がその左打ち推奨状態として例示される。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)所定の状態において操作手段に対する操作として第一の操作と該第一の操作よりも有利な第二の操作とが存在し得る遊技機であって、
前記所定の状態で電断した後に復電した場合の少なくとも一部で、該復電後の復帰動作時に、前記第二の操作を促す第一の操作促進表示を表示可能な画像表示手段と、
第一可動体及び第二可動体と、
前記復帰動作時に、第一初期位置から出発し該第一初期位置とは異なる第一所定位置を経由して該第一初期位置に戻る第一動作パターンで前記第一可動体を動作させ、第二初期位置から出発し該第二初期位置とは異なる第二所定位置を経由して該第二初期位置に戻る第二動作パターンで前記第二可動体を動作させる可動体制御手段と、
を備え、
前記復帰動作時の第一動作パターンで前記第一可動体が前記第一所定位置に存在している状態において、前記第一の操作促進表示は、一部が正対視で前記第一可動体と重なる一方で、残りの一部である第一表示が、正対視で前記第一可動体と重ならないよう、表示され、
前記復帰動作時の第二動作パターンで前記第二可動体が前記第二所定位置に存在している状態において、前記第一の操作促進表示は、一部が、正対視で前記第二可動体と重なる一方で、残りの一部である第二表示が、正対視で前記第二可動体と重ならないよう、表示され、
前記第一表示及び前記第二表示は、共に、前記第二の操作の内容を遊技者に認識可能とする表示であり、
前記画像表示手段は、前記所定の状態において、前記第二の操作を促す第二の操作促進表示を表示可能であり、
前記第一の操作促進表示は、前記第二の操作促進表示よりも表示サイズが大きい、
遊技機。
(2)前記可動体制御手段は、前記復帰動作時に、前記第一可動体が前記第一所定位置に存在するタイミングと前記第二可動体が前記第二所定位置に存在するタイミングとが重複しないように、前記第一可動体及び前記第二可動体を動作させ、
前記第一表示及び前記第二表示は、共に、前記操作促進表示内の異なる部分の表示であり、かつ一方に包含されていない表示である、
(1)に記載の遊技機。
(3)前記操作促進表示は、文字、図柄若しくは記号のいずれか複数の組合せ、又は複数の文字が並ぶ一塊の表示であり、
前記第一表示及び前記第二表示は、前記第二の操作の内容を観念させ、かつ相互に異なる一以上の文字、図柄又は記号を含む、
(2)に記載の遊技機。
(4)前記可動体制御手段は、前記復帰動作時に、前記第一可動体が前記第一所定位置に存在するタイミングと前記第二可動体が前記第二所定位置に存在するタイミングとが重複するように、前記第一可動体及び前記第二可動体を動作させ、
前記第一表示及び前記第二表示は、前記操作促進表示内の異なる部分の表示であり、かつ一方に包含されていない表示であり、更に、前記復帰動作時における、前記第一可動体が前記第一所定位置に存在しており、かつ前記第二可動体が前記第二所定位置に存在している状態において、前記第一可動体及び前記第二可動体のいずれにも重ならない共通の部分表示を含み、
前記共通の部分表示は、前記第二の操作の内容を遊技者に認識可能とする表示である、
(1)に記載の遊技機。
(5)前記画像表示手段は、前記所定の状態で電断した後に復電した場合の少なくとも一部で、該復電後の復帰動作時に、前記操作促進表示とは異なる他の表示を表示可能であり、
前記第一可動体の前記復帰動作時の前記第一動作パターンは、正対視で、前記第一可動体が前記操作促進表示の一部に重なる位置と、前記第一可動体が前記他の表示の少なくとも一部と重なる位置とを含む一方で、
前記第二可動体の前記復帰動作時の前記第二動作パターンは、正対視で、前記第二可動体が前記操作促進表示の一部に重なる位置を含むが、前記第二可動体が前記他の表示の少なくとも一部と重なる位置を含まない、
(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(6)前記可動体制御手段は、前記復帰動作時において、前記第二可動体を前記第一可動体よりも先に動作を開始させる、
(5)に記載の遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
41 設定基板
42 設定キースイッチ
43 RAMクリアスイッチ
44 設定基板カバー
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67(67a、67b) 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
83 演出用可動体
83a 下可動体
83b 左可動体
83c 右可動体
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 電断処理実行手段
180 復電処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
255 復電処理実行手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (6)
- 所定の状態において操作手段に対する操作として第一の操作と該第一の操作よりも有利な第二の操作とが存在し得る遊技機であって、
前記所定の状態で電断した後に復電した場合の少なくとも一部で、該復電後の復帰動作時に、前記第二の操作を促す第一の操作促進表示を表示可能な画像表示手段と、
第一可動体及び第二可動体と、
前記復帰動作時に、第一初期位置から出発し該第一初期位置とは異なる第一所定位置を経由して該第一初期位置に戻る第一動作パターンで前記第一可動体を動作させ、第二初期位置から出発し該第二初期位置とは異なる第二所定位置を経由して該第二初期位置に戻る第二動作パターンで前記第二可動体を動作させる可動体制御手段と、
を備え、
前記復帰動作時の第一動作パターンで前記第一可動体が前記第一所定位置に存在している状態において、前記第一の操作促進表示は、一部が正対視で前記第一可動体と重なる一方で、残りの一部である第一表示が、正対視で前記第一可動体と重ならないよう、表示され、
前記復帰動作時の第二動作パターンで前記第二可動体が前記第二所定位置に存在している状態において、前記第一の操作促進表示は、一部が、正対視で前記第二可動体と重なる一方で、残りの一部である第二表示が、正対視で前記第二可動体と重ならないよう、表示され、
前記第一表示及び前記第二表示は、共に、前記第二の操作の内容を遊技者に認識可能とする表示であり、
前記画像表示手段は、前記所定の状態において、前記第二の操作を促す第二の操作促進表示を表示可能であり、
前記第一の操作促進表示は、前記第二の操作促進表示よりも表示サイズが大きい、
遊技機。 - 前記可動体制御手段は、前記復帰動作時に、前記第一可動体が前記第一所定位置に存在するタイミングと前記第二可動体が前記第二所定位置に存在するタイミングとが重複しないように、前記第一可動体及び前記第二可動体を動作させ、
前記第一表示及び前記第二表示は、共に、前記第一の操作促進表示内の異なる部分の表示であり、かつ一方に包含されていない表示である、
請求項1に記載の遊技機。 - 前記第一の操作促進表示は、文字、図柄若しくは記号のいずれか複数の組合せ、又は複数の文字が並ぶ一塊の表示であり、
前記第一表示及び前記第二表示は、前記第二の操作の内容を観念させ、かつ相互に異なる一以上の文字、図柄又は記号を含む、
請求項2に記載の遊技機。 - 前記可動体制御手段は、前記復帰動作時に、前記第一可動体が前記第一所定位置に存在するタイミングと前記第二可動体が前記第二所定位置に存在するタイミングとが重複するように、前記第一可動体及び前記第二可動体を動作させ、
前記第一表示及び前記第二表示は、前記第一の操作促進表示内の異なる部分の表示であり、かつ一方に包含されていない表示であり、更に、前記復帰動作時における、前記第一可動体が前記第一所定位置に存在しており、かつ前記第二可動体が前記第二所定位置に存在している状態において、前記第一可動体及び前記第二可動体のいずれにも重ならない共通の部分表示を含み、
前記共通の部分表示は、前記第二の操作の内容を遊技者に認識可能とする表示である、
請求項1に記載の遊技機。 - 前記画像表示手段は、前記所定の状態で電断した後に復電した場合の少なくとも一部で、該復電後の復帰動作時に、前記第一の操作促進表示とは異なる他の表示を表示可能であり、
前記第一可動体の前記復帰動作時の前記第一動作パターンは、正対視で、前記第一可動体が前記第一の操作促進表示の一部に重なる位置と、前記第一可動体が前記他の表示の少なくとも一部と重なる位置とを含む一方で、
前記第二可動体の前記復帰動作時の前記第二動作パターンは、正対視で、前記第二可動体が前記第一の操作促進表示の一部に重なる位置を含むが、前記第二可動体が前記他の表示の少なくとも一部と重なる位置を含まない、
請求項1から4のいずれか一項に記載の遊技機。 - 前記可動体制御手段は、前記復帰動作時において、前記第二可動体を前記第一可動体よりも先に動作を開始させる、
請求項5に記載の遊技機。
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