以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<<実施形態A>>
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。
なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ(図示省略)を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサと、球貸操作部を備える。球貸操作部には、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、が設けられる。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
<遊技盤200>
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
詳細は後述は後述するが、遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設している。また、装飾図柄表示装置208の下方には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像などを表示する。なお、各表示領域208a〜208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技領域124の下方領域には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228(228a、228b)は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では、遊技盤200の正面視左側中央に1つの普図始動口228aを配設し、遊技盤200の正面視右側下方に1つの普図始動口228bを配設している。以下、普図始動口228aと普図始動口228bを総称して普図始動口228と称する場合がある。
普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
また、可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<各種演出装置>
次に、パチンコ機100が備える各種演出装置について説明する。ワープ装置242は、遊技領域124の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を、前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出するものである。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能なものであり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設されている。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。
遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。
なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
また、遊技領域124の正面視右側中央には、チャレンジゲート270が配設されている。このチャレンジゲート270は、1つの球入口270aと、2つの左側球出口270bおよび右側球出口270cと、球入口270aと左側球出口270bとを連通する左側球通路270dと、球入口270aと右側球出口270cとを連通する右側球通路270eと、左側球通路270dの途中に設けられた左側球通過センサ270fと、右側球通路270eの途中に設けられた右側球通過センサ270gと、球入口270aの下方に設けられた電動切替弁270hと、を有して構成されている。
左側球通過センサ270fは、左側球通路270dを球が通過したか否かを検知可能なセンサであり、以下、「左側球通過センサ270fが球の通過を検知したこと」を、「球がチャレンジゲート第1領域を通過した」という場合がある。また、右側球通過センサ270gは、右側球通路270eを球が通過したか否かを検知可能なセンサであり、以下、「右側球通過センサ270gが球の通過を検知したこと」を、「球がチャレンジゲート第2領域を通過した」という場合がある。
電動切替弁270hは、不図示のモータを備え、当該モータによって、下端を基点として左右に揺動可能に構成されている。電動切替弁270hが正面視左側に傾斜された状態では、球入口270aに入球した球は、左側球通路270dへの進入が阻止され、右側球通路270eを通過して(チャレンジゲート第2領域を通過して)右側球出口270cから排出される。一方、電動切替弁270hが正面視右側に傾斜された状態(図3に示す状態)では、球入口270aに入球した球は、右側球通路270eへの進入が阻止され、左側球通路270dを通過して(チャレンジゲート第1領域を通過して)左側球出口270bから排出される。
本例のパチンコ機100では、球発射ハンドル134の操作によって球の打ち出し強度を変化させることにより、球の落下経路を、遊技領域124右側の右側経路と遊技領域124左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、右打ちによって球が右側経路に打ち出された場合には、遊技領域124に進入した球は、遊技釘238に案内されてチャレンジゲート270の球入口270aに必ず(100%の確率で)入球するのに対して、左打ちによって球が左側経路に打ち出された場合には、遊技領域124に進入した球は、チャレンジゲート270の球入口270aに必ず(100%の確率で)入球しないように構成している。
チャレンジゲート270の機能については後述するが、パチンコ機100は、後述する大当り判定で大当りフラグがオンになった後に、チャレンジゲート270に球が入球したことを検知した場合に、可変入賞口234の開閉制御を開始する(大当り遊技を開始する)。なお、遊技者に付与される利益量の大きさ(例えば、大当り遊技のラウンド数)は、チャレンジゲート270への1球目の球の通過によって決定されるが、2球目以降の球の通過によって決定されてもよい。この場合は、遊技者が意図しないゲートを通過させてしまった場合の間違い防止効果がある。ただし、利益量の決定まで可変入賞口234の開閉制御が開始されないため、2球目以降の球であっても、その数は大きすぎない方が好ましい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232a、第1可変入賞口234の扉部材234a、第2可変入賞口235の扉部材235a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御やチャレンジゲート270の電動切替弁270hの揺動駆動を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、第1演出可動体224および第2演出可動体225の駆動制御を行うための駆動回路516と、第1演出可動体224および第2演出可動体225の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
同図(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図H」までの8種類の特図が示されており、同図(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」から「特図h」までの8種類の特図が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」と「特図a」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(または確変状態)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態(または非確変状態)と称する。
また、16R特別大当り遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態(または電サポ状態)と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態(または非電サポ状態)と称する。16R特別大当り図柄である「特図A」と「特図a」は、特図高確率普図高確率状態であり、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
また、「特図B」、「特図b」、および「特図c」は、後述するチャレンジゲート対象大当り(確変)であり、特図高確率普図高確率状態である。また、「特図C」と「特図d」は、後述するチャレンジゲート対象大当り(非確変)であり、特図低確率普図高確率状態である。
「特図D」と「特図e」は2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態(突然確変)である。また、「特図E」は2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態(隠れ確変)である。また、「特図F」と「特図f」は第1小当り図柄であり、「特図G」は第2小当り図柄である。また、「特図H」と「特図h」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、上述のチャレンジゲート対象大当り(非確変)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾0−装飾0−装飾0」等)を停止表示する。なお、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せを停止表示する状態であっても、大当り遊技中の確変報知などにより、遊技状態が「確変状態(特図高確率状態)」になる場合がある。
また、上述のチャレンジゲート対象大当り(確変)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ奇数(7を除く)の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾1−装飾1−装飾1」等)を停止表示する。また、16R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに装飾7の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。
また、その他の突然確変、隠れ確変、小当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに数字が連続する装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾9−装飾0−装飾1」等)を停止表示し、はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図6(a)は当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものであり、同図(b)は当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。また、同図(c)は当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものであり、同図(d)は当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。
これらの当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、特図大当り判定用の抽選値データと、特図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否結果を決定する大当り判定を行う。
<当否判定用テーブル/特図1変動遊技の大当り判定>
特図1変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が12186〜12349である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という)。
一方、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が0〜10000または12350〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して上述の大当りフラグと小当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは2185)であるから、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、2185/65536であり、特図高確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は12186〜12349(数値範囲の大きさは164)であるから、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、164/65536である。一方、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、220/65536であり、特図低確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率と同一の164/65536である。
<当否判定用テーブル/特図2変動遊技の大当り判定>
特図2変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図2変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。なお、特図2変動遊技では小当りには当選しないように構成している。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が0〜10000または12186〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは2185)であるから、特図高確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、2185/65536であり、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。一方、特図低確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、219/65536であり、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。
<特図決定用テーブル>
図7(a)は、特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。これらの特図決定用テーブルには、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否判定結果(当否結果)と、抽選値データと、停止図柄の種類が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用決定テーブルと、取得した図柄抽選乱数値に基づいて、特図1停止図柄(または特図2停止図柄)の種類を決定する図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した大当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、上述の特図当選乱数値から生成したはずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
<特図決定用テーブル/特図1停止図柄>
例えば、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜2の数値である場合、特図1停止図柄として特図Aを選択し、図柄抽選乱数値が3〜42の数値である場合、特図1停止図柄として特図Bを選択し、図柄抽選乱数値が43〜82の数値である場合、特図1停止図柄として特図Cを選択し、図柄抽選乱数値が83〜90の数値である場合、特図1停止図柄として特図Dを選択し、図柄抽選乱数値が90〜99の数値である場合、特図1停止図柄として特図Eを選択する。
また、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜49の数値である場合、特図1停止図柄として特図Fを選択し、図柄抽選乱数値が50〜99の数値である場合、特図1停止図柄として特図Gを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値とは無関係に、すなわち、100%の確率で、特図1停止図柄として特図Hを選択する。
<特図決定用テーブル/特図2停止図柄>
例えば、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜9の数値である場合、特図2停止図柄として特図aを選択し、図柄抽選乱数値が10〜33の数値である場合、特図2停止図柄として特図bを選択し、図柄抽選乱数値が34〜57の数値である場合、特図2停止図柄として特図cを選択し、図柄抽選乱数値が58〜97の数値である場合、特図2停止図柄として特図dを選択し、図柄抽選乱数値が98〜99の数値である場合、特図2停止図柄として特図eを選択する。
また、特図2変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜49の数値である場合、特図2停止図柄として特図fを選択し、図柄抽選乱数値が50〜99の数値である場合、特図2停止図柄として特図gを選択する。また、特図2変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値とは無関係に、すなわち、100%の確率で、特図2停止図柄として特図hを選択する。
<ラウンド数決定用テーブル>
図8(a)、(b)は、当り遊技のラウンド数を決定するためのラウンド数決定用テーブルの一例を示した図である。このラウンド数決定用テーブルには、特図の停止図柄と、抽選値データと、ラウンド数が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、このラウンド数決定用テーブルと、上述の図柄抽選で決定された特図の停止図柄と、チャレンジゲート270の球の通過態様と、取得した乱数値(乱数値の範囲は、本例では0〜99)に基づいて、当り遊技のラウンド数を決定するラウンド数決定抽選を行う。
例えば、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図Aまたは特図aの場合には、チャレンジゲート270の球の通過態様や乱数値とは無関係に、大当たり遊技のラウンド数として16Rを選択する。また、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図D、特図E、または特図eの場合には、チャレンジゲート270の球の通過態様や乱数値とは無関係に、大当たり遊技のラウンド数として2Rを選択する。また、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図F、特図G、特図f、または特図gの場合には、チャレンジゲート270の球の通過態様や乱数値とは無関係に、小当たり遊技を選択する。
一方、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図B、特図C、特図b、特図c、または特図dの場合であって、球がチャレンジゲート第1領域を通過した場合には、図8(a)のラウンド数決定用テーブルを参照し、乱数値が0〜49の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として2Rを選択し、乱数値が50〜99の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として16Rを選択する。
また、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図B、特図C、特図b、特図c、または特図dの場合であって、球がチャレンジゲート第2領域を通過した場合には、図8(b)のラウンド数決定用テーブルを参照し、乱数値とは無関係に、大当たり遊技のラウンド数として9Rを選択する。なお、本例のように乱数値とは無関係にラウンド数を決定する場合には、抽選は行わずに、球がチャレンジゲート第2領域を通過したか否かによってラウンド数を決定するように構成してもよい。
図9(a)、(b)は、ラウンド数決定用テーブルの変形例を示した図である。本例ででは、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図B、特図C、特図b、特図c、または特図dの場合であって、球がチャレンジゲート第1領域を通過した場合には、図9(a)のラウンド数決定用テーブルを参照し、乱数値が0〜39の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として2Rを選択し、乱数値が40〜99の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として16Rを選択する。
一方、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図B、特図C、特図b、特図c、または特図dの場合であって、球がチャレンジゲート第2領域を通過した場合には、図9(b)のラウンド数決定用テーブルを参照し、乱数値が0〜49の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として8Rを選択し、乱数値が50〜99の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として12Rを選択する。
この変形例のように、球がチャレンジゲート第2領域を通過した場合にも抽選でラウンド数を振り分けてもよい。また、球がチャレンジゲート第1領域を通過した場合のラウンド数の振り分け率は50%ずつ(2Rが50%、16Rが50%)に限定されず、変形例のように、2Rが40%、16Rが60%としてもよい。また、球がチャレンジゲート第1領域を通過した場合の期待値(実質出玉)と、球がチャレンジゲート第2領域を通過した場合の期待値(実質出玉)とを同一に設定してもよい。
<変動表示時間決定用テーブル>
図10と図11は、特図の変動表示時間を決定するための変動表示時間決定用テーブルの一例を示した図である。この変動表示時間決定用テーブルには、特図の停止図柄と、変動表示時間と、抽選値データが対応付けされて記憶されている。なお、右端の「装飾図柄表示装置の演出態様」には、特図の変動表示中に装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様を参考までに記している。
主制御部300の基本回路302は、この変動表示時間決定用テーブルと、上述の図柄抽選で決定された特図の停止図柄と、取得した乱数値(乱数値の範囲は、本例では0〜65535)に基づいて、特図の変動表示時間を決定する変動表示時間決定抽選を行う。
例えば、特図1の変動表示時間を決定する場合には、図10に示す変動表示時間決定用テーブル(特図1)を参照する。そして、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図A、特図B、または特図Cの場合には、乱数値が0〜1000の数値であるときには、変動表示時間として15000msを選択し、乱数値が1001〜20000の数値であるときには、変動表示時間として45000msを選択し、乱数値が20001〜65535の数値であるときには、変動表示時間として65000msを選択する。
また、例えば、特図2の変動表示時間を決定する場合には、図11に示す変動表示時間決定用テーブル(特図2)を参照する。そして、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図h(電サポ有、保留1)の場合には、乱数値が0〜50000の数値であるときには、変動表示時間として8000msを選択し、乱数値が50001〜60000の数値であるときには、変動表示時間として10000msを選択し、乱数値が60001〜65000の数値であるときには、変動表示時間として40000msを選択し、乱数値が65001〜65536の数値であるときには、変動表示時間として60000msを選択する。
<主制御部メイン処理>
次に、図12を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図13を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。
例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値(特図1の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図1当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図1はずれ図柄用乱数値として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図1用始動情報記憶領域に、特図1の現在の保留数に対応付けして格納する。
また、第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値(特図2の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図2当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図2はずれ図柄用乱数値として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図2用始動情報記憶領域に、特図2の現在の保留数に対応付けして格納する。
また、普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。また、可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)および、はずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
また、ステップS224では、特図先読み処理を行う(詳細は後述する)。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図5(b)に示す特図a〜特図hのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であれば、当該コマンドに、上述の大当り判定で選択された大当りフラグ、小当りフラグ、16R大当りフラグ、2R大当りフラグ、特図確率変動フラグ(確変/非確変を示すフラグ)の情報や、上述の図柄抽選で選択された特図1(または特図2)の停止図柄や、上述のラウンド数決定抽選で選択されたラウンド数や、上述の変動表示時間決定抽選で選択された変動表示時間などを示す情報を含むようにしている。
また、図柄変動停止コマンドの場合であれば、16R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<特図先読み処理>
次に、図14(a)を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における特図先読み処理(ステップS224)について説明する。なお、同図(a)は、特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS251では、第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図2の始動情報(本実施形態では、特図2当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS252に進み、該当しない場合にはステップS254に進む。
ステップS252では、第2特図始動口232の入賞によって増加した始動情報を参照して先読みを行う。本実施形態では、上述の大当り判定、図柄抽選、変動表示時間決定抽選を行い、これらの抽選で決定した当否種別情報、特図2の停止図柄、および変動表示時間を、先読み情報として先読み(取得)する。
ステップS253では、ステップS252で先読みした先読み情報と、現在の特図2変動遊技の保留数を、RAM308に設けた特図2用先読み情報記憶領域(例えば、図14(b)(2)参照)に記憶する。なお、この例では、特図2の始動情報が増加した場合には無条件で先読みを行うように構成しているが、例えば、非電サポ状態の場合には、特図2の始動情報を参照することなく、特図2用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶してもよい(すなわち、後述するステップS255、S258に相当する処理を特図2に適用してもよい)。また、ステップS253では、特図2用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS254では、第1特図始動口230に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図1の始動情報(本実施形態では、特図1当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS255に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS255では、非電サポ中か否かを判定し、該当する場合にはステップS256に進み、該当しない場合にはステップS258に進む。
ステップS256では、第1特図始動口230の入賞によって増加した始動情報を参照して先読みを行う。本実施形態では、上述の大当り判定、図柄抽選、変動表示時間決定抽選を行い、これらの抽選で決定した当否種別情報、特図1の停止図柄、および変動表示時間を、先読み情報として先読み(取得)する。
ステップS257では、ステップS256で先読みした先読み情報と、現在の特図1変動遊技の保留数を、RAM308に設けた特図1用先読み情報記憶領域(例えば、図14(b)(1)や図14(b)(3)参照)に記憶する。また、この特図1用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。ステップS258では、特図1の始動情報を参照することなく、特図1用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶した後に処理を終了する。
図14(b)は、先読み情報の内容を示した図である。例えば、特図1の当り図柄種別には、上記図5(a)を用いて説明した、特図A〜特図Hと、図柄抽選が終了していないことを示す「未判定」があり、特図2の当り図柄種別には、上記図5(b)を用いて説明した、特図a〜特図hと、図柄抽選が終了していないことを示す「未判定」がある。同図(b)(1)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1の先読み結果が記憶されている例であり、本例では、特図1の先読み結果として、保留1に対応する特図F、保留2に対応する特図F、保留3に対応する特図A、保留4に対応する特図Fが記憶されている。
また、同図(b)(2)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2の先読み結果が記憶されている例であり、本例では、特図2の先読み結果として、保留1に対応する特図dが記憶されている。同図(b)(3)は、電サポ中の特図1用先読み結果記憶部に特図1の先読み結果が記憶されている例であり、本例では、特図1の先読み結果として、保留1に対応する未判定が記憶されている。
<特図関連抽選処理>
次に、図15を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231)で実行される特図関連抽選処理について説明する。なお、同図は、特図関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS310では、特図表示装置(第1特図表示装置212または第2特図表示装置214)が表示中、または、特図作動中か否かを判定し、いずれかに該当する場合には、処理を終了し、該当しない場合には、ステップS303に進む。ステップS303では、特図変動遊技の保留があるか無いかを判定し、保留がない場合には処理を終了し、保留がある場合にはステップS305に進む。
ステップS305では、特図確率変動フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合(特図高確率状態の場合)には、ステップS307に進み、オフの場合(特図低確率状態の場合)には、ステップS309に進む。ステップS307では、図6(b)、(d)に示した当否判定用高確率テーブルを用いて大当り判定を行い、ステップS309では、図6(a)、(d)に示した当否判定用低確率テーブルを用いて大当り判定を行う。
この大当り判定の結果、大当りに当選した場合には、ステップS319に進んで図柄抽選によって大当り図柄を決定した後、ステップS321に進む。また、大当り判定の結果、小当りに当選した場合には、ステップS317に進んで図柄抽選によって小当り図柄を決定した後、ステップS321に進む。また、大当り判定の結果、大当りまたは小当りに当選しなかった場合には、ステップS315に進んで図柄抽選によって、はずれ図柄を決定した後、ステップS321に進む。ステップS321では、変動表示時間決定抽選により変動表示時間を決定した後に処理を終了する。
<ラウンド決定処理>
次に、図16を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227)で実行されるラウンド決定処理について説明する。なお、同図は、ラウンド決定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、RAM308に記憶しているチャレンジゲート有効期間フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合には処理を終了し、オンの場合にはステップS402以降の処理に進む。ここで、チャレンジゲート有効期間フラグとは、図柄抽選で決定された特図の停止図柄がチャレンジゲート対象大当り(本例では、特図B、特図C、特図b、特図c、または特図d)の場合に、大当り遊技から所定時間(例えば、5秒)が経過した後にオフからオンに設定されるフラグである。なお、チャレンジゲート有効期間フラグがオンの期間を、チャレンジゲート有効期間やチャレンジゲート有効状態と称する場合がある。
ステップS402では、球がチャレンジゲート第1領域を通過したか否かを判定し、該当する場合にはステップS403に進み、該当しない場合にはステップS404に進む。ステップS404では、球がチャレンジゲート第2領域を通過したか否かを判定し、該当する場合にはステップS405に進み、該当しない場合には処理を終了する。
ステップS403では、上記図8(a)に示したラウンド数決定用テーブル(チャレンジゲート第1領域通過時)を参照し、図柄抽選で決定された特図の停止図柄と乱数値に基づいて、大当たり遊技のラウンド数を決定する。なお、本例では、上述のとおり、50%の確率で2Rに決定し、50%の確率で16Rに決定する。また、ステップS405では、上記図8(b)に示したラウンド数決定用テーブル(チャレンジゲート第2領域通過時)を参照し、図柄抽選で決定された特図の停止図柄と乱数値に基づいて、大当たり遊技のラウンド数を決定する。なお、本例では、上述のとおり、100%の確率で9Rに決定する。ステップS406では、チャレンジゲート有効期間フラグをオフに設定した後に、処理を終了する。
<第1副制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400のROM406が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<保留内予告抽選テーブル>
図17(a)は保留内予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この保留内予告抽選テーブルには、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4(上記図14(b)(2)参照)に記憶された特図2の停止図柄と、抽選値データと、保留内予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、保留内予告の態様として、予告なし、キャラクタAを用いた予告演出、キャラクタBを用いた予告演出、キャラクタCを用いた予告演出があり、キャラクタCを用いた予告演出では、スピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力する。
第1副制御部400の基本回路402は、この保留内予告抽選テーブルと、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、保留内予告の態様を決定する保留内予告抽選を行う。
例えば、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄が、特図e、特図f、特図g、特図hのいずれかのみであるときは、乱数値が0〜97の数値である場合に、保留内予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が98〜99の数値である場合に、保留内予告の態様として、キャラクタAを用いた予告演出を選択する。すなわち、特図2の先読み結果1〜4が、16R特別大当り(特図a)でもチャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)でもない場合には、高い確率(本例では98%の確率)で予告なしが選択される。
また、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄に、16R特別大当り(特図a)、チャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)のいずれかが1つ含まれるときは、乱数値が0〜89の数値である場合に、保留内予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が90〜95の数値である場合に、保留内予告の態様として、キャラクタAを用いた予告演出を選択し、乱数値が96〜99の数値である場合に、保留内予告の態様として、キャラクタBを用いた予告演出を選択する。
なお、図17(a)から明らかな通り、キャラクタBを用いた予告が行われた場合には、先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄に、16R特別大当り(特図a)、チャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)のいずれかが1つ以上含まれていることが確定する。
また、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄に、16R特別大当り(特図a)、チャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)のいずれかが2つ以上含まれているときは、乱数値が0〜89の数値である場合に、保留内予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が90〜98の数値である場合に、保留内予告の態様として、キャラクタBを用いた予告演出を選択し、乱数値が99の数値である場合に、保留内予告の態様として、キャラクタCを用いた予告演出を選択する。
なお、同図(a)から明らかな通り、キャラクタCを用いた予告(特別音の出力を含む)が行われた場合には、先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄に、16R特別大当り(特図a)、チャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)のいずれかが2つ以上含まれていることが確定する。
<遊技状態予告抽選テーブル>
図17(b)は遊技状態予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この遊技状態予告抽選テーブルには、特図の停止図柄と、抽選値データと、遊技状態予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、遊技状態予告の態様として、通常BGM、チャンスBGM、確定BGMがある。
第1副制御部400の基本回路402は、この遊技状態予告抽選テーブルと、特図の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、遊技状態予告の態様を決定する遊技状態予告抽選を行う。
例えば、特図の停止図柄が、突然確変(特図Dまたは特図e)であるときは、乱数値が0〜97の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、通常BGMを選択し、乱数値が98〜99の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、確定BGMを選択する。また、特図の停止図柄が、隠れ確変(特図E)または小当り(特図F、特図G、特図f、特図g)であるときは、乱数値が0〜97の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、通常BGMを選択し、乱数値が98〜99の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、チャンスBGMを選択する。
また、特図の停止図柄が、チャレンジゲート対象大当り(確変)(特図bまたは特図c)で、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せであるときは、乱数値が0〜79の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、通常BGMを選択し、乱数値が80〜94の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、チャンスBGMを選択し、乱数値が95〜99の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、確定BGMを選択する。なお、特図の停止図柄が、チャレンジゲート対象大当り(確変)(特図bまたは特図c)で、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せであるときは、乱数値とは無関係に、遊技状態予告の態様として確定BGMを選択する。
また、特図の停止図柄が、チャレンジゲート対象大当り(非確変)(特図d)であるときは、乱数値が0〜94の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、通常BGMを選択し、乱数値が95〜99の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、チャンスBGMを選択する。
<連荘回数予告抽選テーブル>
図18(a)は連荘回数予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この連荘回数予告抽選テーブルには、連荘数と、抽選値データと、連荘回数予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、連荘回数予告の態様として、予告なし、キャラクタDを用いた予告演出、キャラクタEを用いた予告演出、キャラクタFを用いた予告演出がある。また、同図には、連荘数が5回、10回、15回の場合のみを例示しているが、15回以降も5回毎(20回、25回、・・・)に所定回数(本例では200回)まで抽選値データが対応付けされている。
第1副制御部400の基本回路402は、この連荘回数予告抽選テーブルと、連荘数と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、連荘回数予告の態様を決定する連荘回数予告抽選を行う。
例えば、連荘数が5回であるときは、乱数値が0〜49の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が50〜99の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、キャラクタDを用いた予告演出を選択する。また、連荘数が10回であるときは、乱数値が0〜49の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が50〜99の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、キャラクタEを用いた予告演出を選択する。また、連荘数が10回であるときは、乱数値が0〜49の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が50〜99の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、キャラクタFを用いた予告演出を選択する。
<仮想総獲得球数予告抽選テーブル>
図18(b)は仮想総獲得球数予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この仮想総獲得球数予告抽選テーブルには、特図2の停止図柄と、抽選値データと、仮想総獲得球数予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、仮想総獲得球数予告の態様として、予告なし、「この大当りで10000突破だ!」の文字表示、「この大当りで10000を目指せ!」の文字表示がある。また、同図には、仮想総獲得球数が10000個の場合の演出のみを例示しているが、10000個以降も10000個毎(20000個、30000個、・・・)に演出を行うように構成してもよい。
第1副制御部400の基本回路402は、この仮想総獲得球数予告抽選テーブルと、特図2の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、仮想総獲得球数予告の態様を決定する仮想総獲得球数予告抽選を行う。
例えば、特図2の停止図柄が16R特別大当り(特図a)であるときは、乱数値が0〜79の数値である場合に、仮想総獲得球数予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が80〜99の数値である場合に、仮想総獲得球数予告の態様として、「この大当りで10000突破だ!」の文字表示を選択する。
また、特図2の停止図柄がチャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)であるときは、乱数値が0〜79の数値である場合に、仮想総獲得球数予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が80〜99の数値である場合に、仮想総獲得球数予告の態様として、「この大当りで10000を目指せ!」の文字表示を選択する。
なお、特図2の停止図柄が16R特別大当り(特図a)であるときは、実際の総獲得球数が10000個を超える可能性が極めて高いため、仮想総獲得球数予告の態様として、「この大当りで10000突破だ!」の文字表示を選択するように構成し、特図2の停止図柄がチャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)であるときは、実際の総獲得球数が10000個を超えないこともあるため、仮想総獲得球数予告の態様として、「この大当りで10000を目指せ!」の文字表示を選択するように構成している。
<始動入賞時先読み予告抽選テーブル>
図19(a)は始動入賞時先読み予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この始動入賞時先読み予告抽選テーブルには、特図の変動表示時間と、抽選値データと、始動入賞時先読み予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、始動入賞時先読み予告の態様として、通常保留(白い丸)、保留A(サボハニのキャラクタ画像)、保留B(番長のキャラクタ画像)、保留C(パンダのキャラクタ画像)があり、保留Bでは、アイコン表示のタイミングでスピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力する。
第1副制御部400の基本回路402は、第1特図始動口230(または、第2特図始動口232)への入球を所定の球検出センサが検出した場合に、この始動入賞時先読み予告抽選テーブルと、特図の変動表示時間と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、始動入賞時先読み予告の態様を決定する始動入賞時先読み予告抽選を行う。
例えば、特図の変動表示時間が1500ms、3000ms、または、8000msであるときは、乱数値とは無関係に、始動入賞時先読み予告の態様として、通常保留を選択する。また、特図の変動表示時間が40000msであるときは、乱数値が0〜89の数値である場合に、始動入賞時先読み予告の態様として、通常保留を選択し、乱数値が90〜97の数値である場合に、始動入賞時先読み予告の態様として、保留Aを選択し、乱数値が98〜99の数値である場合に、始動入賞時先読み予告の態様として、保留Bを選択する。
<変動中予告抽選テーブル>
図19(b)は変動中予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この変動中予告抽選テーブルには、特図の変動表示時間と、抽選値データと、変動中予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、変動中予告の態様として、予告なし、予告A(婆のキャラクタ画像)、予告B(通常状態の番長のキャラクタ画像)、予告C(特別状態の番長のキャラクタ画像)があり、予告Bでは、アイコン表示のタイミングでスピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力し、予告Cでは、アイコン表示のタイミングでスピーカ120から特別音(「キーンキーン」という効果音)を出力する。
第1副制御部400の基本回路402は、特図の変動開始後に所定の条件が成立した場合(例えば、特図の変動開始後から所定時間が経過した場合)に、この変動中予告抽選テーブルと、特図の変動表示時間と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、変動中予告の態様を決定する変動中予告抽選を行う。
例えば、特図の変動表示時間が1500ms、3000ms、または、8000msであるときは、乱数値とは無関係に、変動中予告の態様として、予告なしを選択する。また、特図の変動表示時間が40000msであるときは、乱数値が0〜84の数値である場合に、変動中予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が85〜94の数値である場合に、変動中予告の態様として、予告Aを選択し、乱数値が95〜99の数値である場合に、変動中予告の態様として、予告Bを選択する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図20を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS505の処理に移行する。ステップS505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS507では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS509では、演出制御処理を行う。詳細は後述するが、この演出制御処理では、例えば、ステップS507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS511では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS509で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS513では、ステップS509で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS515では、ステップS509で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS517では、ステップS509で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS519では、ステップS509で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS521では、ステップS509で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS503へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS601では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS701では、第1副制御部メイン処理におけるステップS503において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS703では、ステップS519で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS513の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS801では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS803では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS807では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS809では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<アタッカ開放前予告決定処理>
次に、図21を用いて、上述の第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS509)で実行されるアタッカ開放前予告決定処理について説明する。なお、同図は、アタッカ開放前予告決定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、主制御部300から図柄変動開始コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる特図の停止図柄が、特図2の停止図柄であるか否かを判定する。当該判定の結果、特図の停止図柄が特図2の停止図柄の場合にはステップS1003に進み、特図の停止図柄が特図2の停止図柄ではない場合(特図1の停止図柄の場合)にはステップS1002に進む。
ステップS1002では、特図1の停止図柄が特図D、特図E、特図F、特図Gのいずれかであるかどうかを判定し、該当しない場合には処理を終了し、該当する場合にはステップS1009の遊技状態予告抽選に進む。ステップS1003では、特図2の停止図柄が特図a、特図b、特図c、特図dのいずれかであるかどうかを判定し、該当しない場合にはステップS1004に進み、該当する場合にはステップS1005に進む。ステップS1004では、特図2の停止図柄が特図e、特図f、特図gのいずれかであるかどうかを判定し、該当しない場合には処理を終了し、該当する場合にはステップS1009の遊技状態予告抽選に進む。
ステップS1005では、総獲得情報抽選処理(詳細は後述)を実行し、次のステップS1006では特図2変動遊技の保留があるかないかを判定し、保留がある場合には、ステップS1007の保留内予告抽選に進み、保留がない場合にはステップS1008に進む。ステップS1008では、図柄表示領域208a〜208cに同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾0−装飾0−装飾0」等)を停止表示するか否かを判定し、該当する場合にはステップS1009の遊技状態予告抽選に進み、該当しない場合にはステップS1007に進む。
ステップS1007では、保留内予告抽選を行う。この保留内予告抽選では、上述のとおり、上記図17(a)に示す保留内予告抽選テーブルと、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、保留内予告の態様(本例では、予告なし、キャラクタAを用いた予告演出、キャラクタBを用いた予告演出、キャラクタCを用いた予告演出のいずれか)を選択し、選択した態様に基づいて演出を実行する。
また、ステップS1009では、遊技状態予告抽選を行う。この遊技状態予告抽選では、上述のとおり、上記図17(b)に示す遊技状態予告抽選テーブルと、特図の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、遊技状態予告の態様(本例では、通常BGM、チャンスBGM、確定BGMのいずれか)を選択し、選択した態様に基づいて演出を実行する。
<総獲得情報抽選処理>
次に、図22を用いて、上述のアタッカ開放前予告決定処理における総獲得情報抽選処理(ステップS1005)について説明する。なお、同図は、総獲得情報抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、連荘回数(本例では、特図2の停止図柄として、特図a、特図b、特図c、特図dのいずれかが連続して選択された回数)が5の倍数であるか否かを判定する。当該判定の結果、該当する場合にはステップS1102に進んで連荘回数予告抽選を行い、該当しない場合には、連荘回数予告抽選を行うことなく、ステップS1103に進む。
ステップS1102の連荘回数予告抽選では、上述のとおり、上記図18(a)に示す連荘回数予告抽選テーブルと、連荘数と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、連荘回数予告の態様(本例では、予告なし、キャラクタDを用いた予告演出、キャラクタEを用いた予告演出、キャラクタFを用いた予告演出)を選択し、選択した態様に基づいて演出を実行する。
ステップS1103では、特図2の停止図柄が特図aであるかどうかを判定し、該当する場合にはステップS1104に進み、該当しない場合にはステップS1105に進む。ステップS1104では、RAM408に記憶している仮想総獲得球数に2400(=15個(可変入賞口234の1回の入球に対する賞球数)×10(1ラウンド当りの可変入賞口234の入球回数)×16回(特図aのラウンド数))を加算した後にステップS1106に進み、ステップS1105では、RAM408に記憶している仮想総獲得球数に1350を加算した後にステップS1106に進む。
ステップS1106では、ステップS1104(またはステップS1105)の加算後の仮想総獲得球数が10000よりも大きいか否かを判定し、該当する場合にはステップS1107に進んで仮想総獲得球数予告抽選を行い、該当しない場合には仮想総獲得球数予告抽選を行うことなく処理を終了する。
ステップS1107で行う仮想総獲得球数予告抽選は、上述の通り、上記図18(b)に示す仮想総獲得球数予告抽選テーブルと、特図2の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、仮想総獲得球数予告の態様(本例では、予告なし、「この大当りで10000突破だ!」の文字表示、「この大当りで10000を目指せ!」の文字表示のいずれか)を選択し、選択した態様に基づいて演出を実行する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図23を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS1301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS1303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1305の処理に移行する。
ステップS1305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS1307では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS1309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS1311では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS1313では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS1303に戻る。
<演出の具体例>
次に、パチンコ機100によって実行される演出の具体例について説明する。図24〜図28は、各種演出の一例を時系列で示した図である。ここでは、演出の詳細説明に先立って、最初に、図24(a)〜(g)に示す図を用いて、変動遊技の基本的流れについて説明する。
<変動遊技の基本的流れ/変動遊技の開始前>
図24(a)は、変動遊技の開始前の状態である。本例では、第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知し、第2特図保留ランプ220をすべて消灯することで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している、また、装飾図柄表示装置208の左下の表示領域(特図1保留アイコン表示領域)に2つの保留アイコンPI11、PI12を2つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知し、装飾図柄表示装置208の右下の表示領域(特図2保留アイコン表示領域)に保留アイコンを表示しないことで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している、
また、第1特図表示装置212のセグメントを特図H(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図H(はずれ図柄)に対応する「装飾4−装飾1−装飾6」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が特図H(はずれ図柄)であったことを報知し、第2特図表示装置214のセグメントを特図h(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯することで、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果が特図h(はずれ図柄)であったことを報知している。
また、装飾図柄表示装置208の右上隅に表示している特図1用第4図柄208eに「×」を表示することで、特図1の停止表示中(ハズレ)であることを報知し、装飾図柄表示装置208の右上隅に表示している特図2用第4図柄208fに「×」を表示することで、特図2の停止表示中(ハズレ)であることを報知している。
<変動遊技の基本的流れ/変動遊技の開始直後>
図24(b)は、変動遊技の開始直後の状態である。本例では、第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している、また、装飾図柄表示装置208の左下の表示領域(特図1保留アイコン表示領域)から1つの保留アイコンPI11を消去し、もう1つの保留アイコンPI12を左側に移動表示することで、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している、
また、第1特図表示装置212において、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返すことで、「特図1の変動表示」を開始しているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・を順番に表示することで、「装飾図柄の変動表示」を開始している。また、特図1用第4図柄208eに「−」を表示することで、特図1の変動表示中であることを報知している。
<変動遊技の基本的流れ/変動遊技>
図24(c)は、変動遊技中の状態である。このタイミングでは、同図(b)で開始した「特図1の変動表示」と「装飾図柄の変動表示」を継続している。
図24(d)は、第一停止図柄を停止した状態である。ここで、第一停止図柄とは、3つの装飾図柄のうち、最初に(第一に)停止表示させる装飾図柄をいい、本例では、左図柄表示領域208aに表示している図柄(左図柄)が該当する。同図(d)に示すタイミングでは、第一停止図柄(左図柄)の停止表示を行って装飾3の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。
図24(e)は、第二停止図柄を停止した状態である。ここで、第二停止図柄とは、3つの装飾図柄のうち、2番目に(第二に)停止表示させる装飾図柄をいい、本例では、右図柄表示領域208cに表示している図柄(右図柄)が該当する。同図(e)に示すタイミングでは、第二停止図柄(右図柄)の停止表示を行って装飾8の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。
図24(f)は、第三停止図柄を停止するとともに装飾図柄の揺れ変動を行っている状態である。ここで、第三停止図柄とは、3つの装飾図柄のうち、3番目に(第三に)停止表示させる装飾図柄をいい、本例では、中図柄表示領域208bに表示している図柄(中図柄)が該当する。また、装飾図柄の揺れ変動とは、装飾図柄を上下方向に僅かに揺らす演出のことである。同図(f)に示すタイミングでは、第三停止図柄(中図柄)の停止表示を行って装飾2の装飾図柄を停止表示させた後、「装飾3−装飾2―装飾8」の装飾図柄組合せの揺れ変動を行っている。
<変動遊技の基本的流れ/変動停止>
図24(g)は、変動停止の状態である。このタイミングでは、第1特図表示装置212のセグメントを特図H(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図H(はずれ図柄)に対応する「装飾3−装飾2−装飾8」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が特図H(はずれ図柄)であったことを報知している。また、特図1用第4図柄208eに「×」を表示することで、特図1の停止表示中(ハズレ)であることを報知している。
以降、図24(a)〜(g)を用いて説明した変動遊技の基本的流れに沿って遊技が進行するが、重複した説明を回避するために、同一または類似の内容については適宜、説明を省略することとする。
<保留アイコンPI12に対応する変動遊技と保留増加>
図24(h)〜同図(j)は、保留アイコンPI12に対応する特図1の変動遊技中に特図1変動遊技の保留が増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、同図(h)に示すタイミングで特図1の変動遊技を開始した後、同図(i)に示すタイミングで第1特図始動口230への入球を検出したことにより、第1特図保留ランプ218を1つ点灯するとともに特図1保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI13を表示することで、特図1変動遊技の保留数が0から1に増加したことを報知している。
なお、本例では、第1特図始動口230への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI13の表示態様として、保留A(サボハニのキャラクタ画像)を選択している。
<保留アイコンPI13に対応する変動遊技>
図24(k)〜同図(p)は、保留アイコンPI13に対応する特図1の変動遊技の表示の一例を示した図である。
ここでは、図24(k)に示すタイミングで特図1の変動遊技を開始した後、図24(l)〜(o)に示す期間に亘って特図1の変動遊技を行い、図24(p)に示すタイミングで特図1の変動停止を行っている。なお、本例では、第1特図表示装置212のセグメントを特図F(第1小当り図柄)に対応する点灯態様で点灯し、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図F(第1小当り図柄)に対応する「装飾1−装飾2−装飾3」の図柄組合せを停止表示し、特図1用第4図柄208eに「F」を表示することで、保留アイコンPI13に対応する特図1変動遊技の当否判定の結果が特図F(第1小当り図柄)であったことを報知している。
<小当り遊技>
図24(q)〜図25(c)は、小当り遊技の一例を示した図である。ここでは、図24(q)に示すタイミングで小当り遊技を開始した後、同図(r)に示すタイミングで右打ち報知を行っている。ここで、右打ち報知とは、遊技者に右打ちを促す報知をいい、本例では、「右を狙え!」という文字表示を行っている。
また、第1副制御部400は、上述のアタッカ開放前予告決定処理(図21参照)において、停止図柄が特図1であると判定し(ステップS1001の判定処理でNOと判定し)、特図の停止図柄が特図Fであると判定し(ステップS1002の判定処理でYESと判定し)、遊技状態予告抽選を実行している。この遊技状態予告抽選の結果、本例では、遊技状態予告の態様として、通常BGMを選択し、図24(r)〜図25(b)に示す期間中、スピーカ120から通常BGMを出力している。
また、図25(a)に示すタイミングでは、球がチャレンジゲート第1領域を通過し、図25(b)に示すタイミングでは、遊技状態予告として、現在の遊技状態を示唆する表示(本例では、「潜伏モード突入!」の文字表示)を行っているとともに、可変入賞口234に球が入球している。続く図25(c)に示すタイミングでは、小当り遊技を終了するとともに、スピーカ120からの通常BGMの出力を停止している。
<変動遊技と保留増加>
図25(d)〜同図(e)は、特図1の変動遊技中に特図1変動遊技の保留が1つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図25(d)〜同図(e)に示す特図1の変動遊技中に第1特図始動口230への入球を1回検出したことにより、第1特図保留ランプ218を1つ点灯するとともに特図1保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI15を表示することで、特図1変動遊技の保留数が0から1に増加したことを報知している。
なお、本例では、第1特図始動口230への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI15の表示態様として保留A(サボハニのキャラクタ画像)を選択している。
<保留アイコンPI15に対応する変動遊技>
図25(g)〜同図(k)は、保留アイコンPI15に対応する特図1の変動遊技の表示の一例を示した図である。
ここでは、図25(g)に示すタイミングで特図1の変動遊技を開始した後、図25(g)〜同図(j)に示す期間に亘って特図1の変動遊技を行い、図25(k)に示すタイミングで特図1の変動停止を行っている。
なお、本例では、第1特図表示装置212のセグメントを特図D(2R大当り図柄、突然確変)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図D(2R大当り図柄、突然確変)に対応する「装飾5−装飾6−装飾7」の図柄組合せを停止表示し、特図1用第4図柄208eに「D」を表示することで、保留アイコンPI15に対応する特図1変動遊技の当否判定の結果が特図D(2R大当り図柄、突然確変)であったことを報知している。
<大当り遊技(2R)>
図25(l)〜図26(a)は、大当り遊技(2R)の一例を示した図である。図25(l)に示すタイミングでは、大当り遊技を開始した後、同図(m)に示すタイミングで右打ち報知(本例では、「右を狙え!」という文字表示)を行っている。
また、第1副制御部400は、上述のアタッカ開放前予告決定処理(図21参照)において、停止図柄が特図1であると判定し(ステップS1001の判定処理でNOと判定し)、特図の停止図柄が特図Dであると判定し(ステップS1002の判定処理でYESと判定し)、遊技状態予告抽選を実行している。この遊技状態予告抽選の結果、本例では、遊技状態予告の態様として、確定BGMを選択し、図25(m)〜同図(r)に示す期間中、スピーカ120から確定BGMを出力している。
また、図25(n)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270を作動してチャレンジゲート270の有効期間を開始するとともに、右打ち報知2(本例では、「右を狙え!いつでもいいぞ!」という文字表示)を行い、図25(o)に示すタイミングでは、右打ち報知3(本例では、「右を狙え!アタッカが開放するぞ!」という文字表示)を行っている。
また、図25(p)に示すタイミングでは、球がチャレンジゲート第2領域を通過し、図25(r)に示すタイミングでは、球がチャレンジゲート第1領域を通過した後に可変入賞口134に入球しているとともに、遊技状態予告として、現在の遊技状態を示唆する表示(本例では、「確変じゃ!!」という文字表示)を行っている。また、図26(a)に示すタイミングでは、大当り遊技を終了するとともに、スピーカ120からの確変BGMの出力を停止している。
また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を用いて、図26(b)〜同図(c)の期間に亘って、変動待機中右打ち報知(本例では、「→右打ち継続→」の文字表示を行った後に、遊技状態を明示する遊技状態報知(本例では、「確変中」の文字表示)を行っている。
<変動遊技と保留増加>
図26(c)〜同図(e)は、特図1の変動遊技中に特図2変動遊技の保留が2つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図26(c)〜同図(e)に示す特図1の変動遊技中に第2特図始動口232への入球を2回検出したことにより、第2特図保留ランプ220を2つ点灯するとともに特図2保留アイコン表示領域に2つの保留アイコンPI21、PI22を表示することで、特図2変動遊技の保留数が0から2に増加したことを報知している。
なお、本例では、1回目の第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI21の表示態様として、通常保留を選択し、2回目の第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI22の表示態様として、保留A(サボハニのキャラクタ画像)を選択している
<保留アイコンPI21に対応する変動遊技と保留増加>
図26(f)〜同図(i)は、保留アイコンPI21に対応する特図2の変動遊技の表示と、当該特図2の変動遊技中に特図2変動遊技の保留が1つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図26(g)に示すタイミングで特図2の変動遊技を開始した後、図26(g)〜同図(h)に示す特図2の変動遊技中に第2特図始動口232への入球を1回検出したことにより、第2特図保留ランプ220を新たに1つ点灯するとともに特図2保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI23を新たに表示することで、特図2変動遊技の保留数が1から2に増加したことを報知している。
なお、本例では、第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI23の表示態様として、通常保留を選択している。
また、ここでは、特図2の変動遊技を行った後に、図26(i)に示すタイミングで特図2の変動停止を行っている。なお、本例では、第2特図表示装置214のセグメントを特図h(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図h(はずれ図柄)に対応する「装飾7−装飾2−装飾6」の図柄組合せを停止表示し、特図2用第4図柄208fに「×」を表示することで、保留アイコンPI21に対応する特図2変動遊技の当否判定の結果が特図h(はずれ図柄)であったことを報知している。
<保留アイコンPI22に対応する変動遊技と保留増加>
図26(j)〜図27(b)は、保留アイコンPI22に対応する特図2の変動遊技の表示と、当該特図2の変動遊技中に特図2変動遊技の保留が3つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図26(j)に示すタイミングで特図2の変動遊技を開始した後、図26(g)〜図27(a)に示す特図2の変動遊技中に第2特図始動口232への入球を3回検出したことにより、第2特図保留ランプ220を新たに3つ点灯するとともに特図2保留アイコン表示領域に3つの保留アイコンPI24、PI25、PI26を新たに表示することで、特図2変動遊技の保留数が1から4に増加したことを報知している。
なお、本例では、1回目の第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI24の表示態様として、保留B(番長のキャラクタ画像)を選択し、保留Bを表示するとともに、図26(k)に示すように、保留Bの表示のタイミングで、スピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力している。
また、2回目の第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI25の表示態様として、通常保留を選択し、3回目の第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI26の表示態様として、通常保留を選択している。
また、ここでは、保留アイコンPI22に対応する特図2変動遊技の変動時間として40000msが選択されたことより、図26(m)〜同図(r)の期間に亘って、スーパーリーチAハズレの演出を実行している。このスーパーリーチハズレの演出では、図26(m)に示すタイミングで、中図柄表示領域208bに、保留アイコンPI24(保留B)と同じキャラクタ(番長のキャラクタ)の画像を表示するとともに、スピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力している。
また、図26(n)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾2」の装飾図柄を表示することでリーチ表示を行い、図26(o)〜同図(r)に示す期間に亘って、保留アイコンPI22に対応する特図2変動遊技の当否判定結果が特図h(はずれ図柄)であることを示唆するボーリングリーチ演出(ハズレ)を行っている。
また、ここでは、特図2の変動遊技を行った後に、図27(b)に示すタイミングで特図2の変動停止を行っている。なお、本例では、第2特図表示装置214のセグメントを特図h(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図h(はずれ図柄)に対応する「装飾2−装飾1−装飾2」の図柄組合せを停止表示し、特図2用第4図柄208fに「×」を表示することで、保留アイコンPI22に対応する特図2変動遊技の当否判定の結果が特図h(はずれ図柄)であったことを報知している。
<保留アイコンPI23に対応する変動遊技と保留増加>
図27(c)〜同図(e)は、保留アイコンPI23に対応する特図2の変動遊技の表示と、当該特図2の変動遊技中に特図2変動遊技の保留が1つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図27(c)に示すタイミングで特図2の変動遊技を開始した後、図27(c)〜(d)に示す特図2の変動遊技中に第2特図始動口232への入球を1回検出したことにより、第2特図保留ランプ220を新たに1つ点灯するとともに特図2保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI26を新たに表示することで、特図2変動遊技の保留数が3から4に増加したことを報知している。
なお、本例では、第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI26の表示態様として、通常保留を選択している。
また、ここでは、特図2の変動遊技を行った後に、図27(e)に示すタイミングで特図2の変動停止を行っている。なお、本例では、第2特図表示装置214のセグメントを特図h(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図h(はずれ図柄)に対応する「装飾8−装飾6−装飾7」の図柄組合せを停止表示し、特図2用第4図柄208fに「×」を表示することで、保留アイコンPI23に対応する特図2変動遊技の当否判定の結果が特図h(はずれ図柄)であったことを報知している。
<保留アイコンPI24に対応する変動遊技と保留増加>
図27(f)〜同図(o)は、保留アイコンPI24に対応する特図2の変動遊技の表示と、当該特図2の変動遊技中に特図2変動遊技の保留が1つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図27(f)に示すタイミングで特図2の変動遊技を開始した後、図27(f)〜同図(o)に示す特図2の変動遊技中に第2特図始動口232への入球を1回検出したことにより、第2特図保留ランプ220を新たに1つ点灯するとともに特図2保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI27を新たに表示することで、特図2変動遊技の保留数が3から4に増加したことを報知している。
なお、本例では、第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI27の表示態様として、通常保留を選択している。
また、ここでは、保留アイコンPI22に対応する特図2変動遊技の変動時間として65000msが選択されたことにより、図27(h)〜同図(m)の期間に亘って、スーパーリーチB当りの演出を実行している。このスーパーリーチB当りの演出では、上述の変動中予告抽選によって、変動中予告の態様として予告Cが選択されたことにより、図27(h)に示すタイミングで、中図柄表示領域208bに予告Cに対応するキャラクタ(番長)の画像を表示するとともに、スピーカ120から特別音(「キーンキーン」という効果音)を出力している。
また、図27(i)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾3」の装飾図柄を表示することでリーチ表示を行い、図27(j)〜同図(m)に示す期間に亘って、保留アイコンPI23に対応する特図2変動遊技の当否判定結果が特図b(チャンレジゲート対象大当り図柄)であることを示唆する討伐リーチ演出(当り)を行っている。
また、ここでは、特図2の変動遊技を行った後に、図27(n)に示すタイミングで特図2の変動停止を行っている。なお、本例では、第2特図表示装置214のセグメントを特図b(チャンレジゲート対象大当り図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図b(チャンレジゲート対象大当り図柄)に対応する「装飾3−装飾3−装飾3」の図柄組合せを停止表示し、特図2用第4図柄208fに「b」を表示することで、保留アイコンPI23に対応する特図2変動遊技の当否判定の結果が特図b(チャンレジゲート対象大当り図柄)であったことを報知している。
<チャレンジゲートの作動>
図27(p)〜図28(c)は、チャレンジゲート270を作動した場合の演出の一例を示した図である。
ここでは、図27(p)に示すタイミングで、チャレンジゲート270に関する説明を開始することを示唆する表示(本例では、「チャレンジゲートの説明じゃ」という文字表示)を行っている。また、続く図27(q)に示すタイミングでは、球がチャレンジゲート第1領域を通過した場合に選択される大当り遊技のラウンド数を示唆するラウンド数示唆表示(本例では、「左ゲート通過で2Rか16R。大物狙いだ。」という文字表示)を行った後に、図27(r)に示すタイミングでは、球がチャレンジゲート第2領域を通過した場合に選択される大当り遊技のラウンド数を示唆するラウンド数示唆表示(本例では、「右ゲート通過で8Rか12R。安全策だ。」という文字表示)を行っている。
また、第1副制御部400は、上述のアタッカ開放前予告決定処理(図21参照)において、停止図柄が特図2であると判定し(ステップS1001の判定処理でYESと判定し)、特図の停止図柄が特図bであると判定し(ステップS1003の判定処理でYESと判定し)、特図2の保留ありと判定し(ステップS1006の判定処理でYESと判定し)、保留内予告抽選を実行している。この保留内予告抽選の結果、本例では、保留内予告の態様として、キャラクタC(番長9を用いた予告演出を行うとともに、図27(r)〜図28(d)に示す期間中、スピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力している。
上述の通り、キャラクタCを用いた予告(特別音の出力を含む)が行われた場合には、先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄に、16R特別大当り(特図a)、チャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)のいずれかが2つ以上含まれていることが確定するため、本例の保留内予告により、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
図28(a)に示すタイミングは、チャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動を開始してチャレジゲート270の有効期間を開始し、電動切替弁270hが正面視右側に傾斜された状態である。この状態では、チャレンジゲート270に入球した球は、右側球通路270e(第2領域)への進入が阻止され、左側球通過センサ270f(第1領域)を通過する。このため、同タイミングでは、第1副制御部400は、チャレンジゲート270の状態に同期させて、チャレンジゲート270に入球した球が左球通過センサ270f(第1領域)を通過する可能性が高いことを示唆する表示(本例では、「右打ちで狙え。今は左に入るぞ。」という文字の表示)を行う。
続く図28(b)に示すタイミングは、チャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動中に、電動切替弁270hが正面視左側に傾斜された状態である。この状態では、チャレンジゲート270の球入口270aに入球した球は、左側球通路270d(第1領域)への進入が阻止され、右側球通過センサ270g(第2領域)を通過する。このため、同タイミングでは、第1副制御部400は、チャレンジゲート270の状態に同期させて、チャレンジゲート270に入球した球が右球通過センサ270g(第2領域)を通過する可能性が高いことを示唆する表示(本例では、「右打ちで狙え。今は右に入るぞ。」という文字の表示)を行う。
続く図28(c)に示すタイミングは、チャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動中に、電動切替弁270hが正面視右側に傾斜された状態であり、上記図28(a)と同じ状態である。第1副制御部400は、チャレンジゲート270に球が入球するまで、チャレンジゲート270の状態に同期させて、図28(a)、(b)の表示を繰り返し実行する。
続く図28(d)に示すタイミングでは、上記図28(c)に示すタイミングで、チャレンジゲート270に入球した球が左側球通過センサ270f(第1領域)を通過し、かつ、ラウンド数決定抽選によって大当たり遊技のラウンド数として16Rが選択されたことにより、ラウンド数を示唆するラウンド報知(本例では、「16Rだ!」という文字の表示)を行っている。
続く図28(e)に示すタイミングでは、大当り遊技(16R)において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で16回、開閉させる制御を行っている。なお、本例では、可変入賞口234の開閉制御中もチャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動を継続している。
チャレンジゲート270に入球した球は、電動切替弁270hの状態に応じて、左側球通過センサ270f(第1領域)および右側球通過センサ270g(第2領域)のいずれかを通過するが、可変入賞口234はチャレンジゲート270の下方に配置されているため、左側球通過センサ270f(第1領域)および右側球通過センサ270g(第2領域)のいずれを通過した球も、可変入賞口234の扉部材234aが開放された状態であれば、可変入賞口234への入球が可能である。
また、本例では、大当り遊技中に、所定タイミング(例えば、1回目の大当り遊技の開始時点)からの総獲得球数(賞球数)を表示するように構成しており、例えば、図28(e)に示すタイミングでは、大当り遊技の1ラウンド目に、総獲得球数が15球である旨の表示(本例では、「15get」という文字の表示)を行い、図28(f)に示すタイミングでは、大当り遊技の1ラウンド目に、総獲得球数が30球である旨の表示(本例では、「30get」という文字の表示)を行っている。
また、図28(g)に示すタイミングでは、大当り遊技の10ラウンド目に、総獲得球数が1365球である旨の表示(本例では、「1365get」という文字の表示)を行い、図28(i)に示すタイミングでは、大当り遊技の10ラウンド目に、総獲得球数が1420球である旨の表示(本例では、「1420get」という文字の表示)を行っている。
さらに、本例では、大当り遊技中の図28(h)〜同図(i)に示すタイミングで、可動体を用いた保留連荘告知(本例では、遮蔽装置246の左扉246aと右扉246bを閉じた後に、「保留連荘確定!」という文字の表示を行うことによる告知)を行っている。
続く図28(j)に示すタイミングでは、16Rの大当り遊技を終了し、続く図28(k)に示すタイミングでは、次回の特図変動遊技の当否判定結果が大当りであることが確定していることから、遊技者に右打ちを促す報知(本例では、「→右打ち継続→」の文字の表示)を行うとともに、遊技状態が確変であることを示唆する表示(本例では、「確変中」の文字の表示」を行っている。
続く図28(m)に示すタイミングでは、変動中予告抽選によって、変動中予告の態様として、スーパーリーチA当りに対応する予告Bが選択されたことから、予告Bに対応するキャラクタ画像を装飾図柄表示装置208に表示するとともに、予告Bに対応する特別音(「キーン」という効果音)をスピーカ120から出力している。また、続く図28(n)〜同図(o)に示す期間では、スーパーリーチA当りに対応する演出を実行した後に特図変動遊技の停止表示を行っている。
続く図29(a)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270に関する説明を開始することを示唆する表示(本例では、「チャレンジゲートで行き先を決めるのじゃ」という文字表示)を行っている。なお、同タイミングは、電サポ中に大当りした直後の大当り遊技開始前であるため、同タイミングでは、図27(p)〜図28(c)に示す詳細説明に比べて説明内容が省略された簡易説明を行っている。
続く図29(d)に示すタイミングでは、図29(c)に示すタイミングで、チャレンジゲート270に入球した球が右側球通過センサ270g(第2領域)を通過し、かつ、ラウンド数決定抽選によって大当たり遊技のラウンド数として8Rが選択されたことにより、ラウンド数を示唆するラウンド報知(本例では、「8Rだ!」という文字の表示)を行っている。
続く図29(e)に示すタイミングでは、大当り遊技(8R)において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で8回、開閉させる制御を行っている。なお、本例では、可変入賞口234の開閉制御中もチャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動を継続している。
また、本例では、大当り遊技中に総獲得球数を表示するように構成しており、例えば、図29(e)に示すタイミングでは、大当り遊技の1ラウンド目に、総獲得球数が2415球である旨の表示(本例では、「2415get」という文字の表示)を行い、図29(f)に示すタイミングでは、大当り遊技の1ラウンド目に、総獲得球数が3315球である旨の表示(本例では、「3315get」という文字の表示)を行っている。
さらに、本例では、大当り遊技中の図29(g)〜同図(h)に示すタイミングで、可動体を用いた確変報知(本例では、遮蔽装置246の左扉246aと右扉246bを閉じた後に、「確変確定!」という文字の表示を行うことによる告知)を行っている。
続く図29(i)に示すタイミングでは、8Rの大当り遊技を終了し、続く図29(o)に示すタイミングでは、次回の特図変動遊技の当否判定結果が大当りであることが確定していることから、遊技者に右打ちを促す報知(本例では、「→右打ち継続→」の文字の表示)を行うとともに、遊技状態が確変であることを示唆する表示(本例では、「確変中」の文字の表示」を行っている。
<仮想総獲得球数予告>
次に、図30を用いて、仮想総獲得球数予告について説明する。なお、図30は、仮想総獲得球数予告の一例を時系列で示した図である。
図30(a)に示すタイミングは、大当り遊技が終了した直後の状態であり、総獲得球数が8400球である旨の表示(本例では、「8400get」という文字の表示)を行っている。また、図30(b)に示すタイミングは、大当り判定によって大当りに当選し、図柄抽選によって特図aが選択された後、特図aに対応する装飾図柄の組合せ(装飾7−装飾7−装飾7)が停止表示された状態である。
続く図30(c)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270の簡易説明を行った後、続く図30(d)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270の電動切替弁270を作動し、チャレンジゲート270の有効期間を開始している。本例では、直前の特図変動遊技において特図aに当選しており、チャレンジゲート270に入球した球が左側球通過センサ270f(第1の領域)および右側球通過センサ270g(第2の領域)のいずれを通過した場合でも16R大当り遊技であることが確定している。このため、同タイミングでは、第1副制御部400は、遊技者に右打ちを行わせてチャレンジゲート270への入球を促す表示(本例では、「右を狙え!いつでもいいぞ!という文字の表示)を行う。
続く図30(e)に示すタイミングは、チャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動中に、電動切替弁270hが正面視左側に傾斜された状態である。上述のとおり、本例では、チャレンジゲート270に入球した球が左側球通過センサ270f(第1の領域)および右側球通過センサ270g(第2の領域)のいずれを通過した場合でも16R大当り遊技であることが確定している。このため、同タイミングでは、第1副制御部400は、遊技者に右打ちを行わせてチャレンジゲート270への入球を促すとともに大当り遊技の開始を示唆する表示(本例では、「右を狙え!アタッカが開放するぞ」という文字の表示)を行う。
また、本例では、第1副制御部400は、上述の総獲得情報抽選処理(図22参照)において、停止図柄が特図aであると判定し(ステップS1103の判定処理でYESと判定し)、仮想総獲得球数が10000を超えたと判定し(ステップS1106の判定処理でYESと判定し)、仮想総獲得球数予告抽選を実行している。この仮想総獲得球数予告抽選の結果、本例では、仮想総獲得球数予告の態様として、「この大当りで10000突破だ!」の文字表示を選択し、図30(e)、(f)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208に表示している。また、図30(i)に示すタイミングでは、大当り遊技の11ラウンド目で実際の総獲得球数が10000球を超えたことから、「10000発突破!」という表示を行っている。
なお、仮想総獲得球数予告の実行時期は、本例に限定されず、例えば、入賞口への入球を契機として大当り遊技における各ラウンドの開放を行うように構成され、かつ各ラウンドインターバルの長さが変化する遊技台においては、当該ラウンドインターバル中に仮想総獲得球数予告を含む各種予告を実行するようにしてもよい。また、次に説明するように、仮想総獲得球数予告が実行されない場合があってもよい。
<仮想総獲得球数予告が実行されない例>
図31は、図30を用いて説明した仮想総獲得球数予告が実行されない例を時系列で示した図である。なお、図31(a)、(b)に示す状態は、図30(a)、(b)に示す状態と同一であるため、図32(c)以降の図面について説明する。
図31(c)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270の簡易説明を行った後、本例では、第1副制御部400は、上述の総獲得情報抽選処理(図22参照)において、連荘回数が5の倍数であると判定し(ステップS1101の判定処理でYESと判定し)、連荘回数予告抽選を実行している。この連荘回数予告抽選の結果、本例では、連荘回数予告の態様として、「5連荘突入!」という文字表示を選択し、図31(c)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208に表示している。
また、続く図31(d)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動し、チャレンジゲート270の有効期間を開始している。本例では、直前の特図変動遊技において特図aに当選しており、チャレンジゲート270に入球した球が左側球通過センサ270f(第1の領域)および右側球通過センサ270g(第2の領域)のいずれを通過した場合でも16R大当り遊技であることが確定している。このため、同タイミングでは、第1副制御部400は、遊技者に右打ちを行わせてチャレンジゲート270への入球を促す表示(本例では、「右を狙え!いつでもいいぞ!という文字の表示)を行う。
なお、本例では、同タイミングで、仮想総獲得球数予告を実行する前にチャレンジゲート270に入球した球が右側球通過センサ270g(第2の領域)を通過したため、図31(f)に示す仮想総獲得球数予告を実行することなく、続く図31(e)に示すタイミングで、大当り遊技のラウンド数(本例では、16)を報知するラウンド報知(本例では、「16Rだ!」の文字の表示)を行っている。
<デモ画面表示中の予告>
次に、図32を用いて、デモ画面表示中の予告について説明する。なお、図32は、デモ画面表示中の予告の一例を時系列で示した図である。
図32(a)に示すタイミングは、大当り遊技が終了した直後の状態であり、続く図32(b)に示すタイミングでは、遊技状態が確変であることを示唆する表示(本例では、「確変中」の文字の表示」を行うとともに、遊技状態が確変に移行したことから、遊技者に右打ちを促す報知(本例では、「→右打ち継続→」の文字の表示)を行っている。なお、図32(b)に示すタイミングは、遊技状態が確変に移行しているが、特図変動遊技の保留が無い状態(保留0の状態)である。
また、図32(c)に示すタイミングでは、デモ画面表示を開始している。このデモ画面表示は、遊技台の宣伝などのデモンストレーションを行う表示であり、開始条件が成立した場合(本例では、特図変動遊技の保留が0になってから所定時間が経過した場合)に開始し、終了条件が成立した場合(本例では、特図始動口への入球を検出した場合)に終了する。なお、デモ画面表示の開始条件や終了条件は、本例に限定されず、例えば、終了条件を、普図始動口への入賞としてもよい。
本例では、図32(c)に示すタイミングでデモ画面表示を開始し、図32(f)に示すタイミングでデモ画面表示を終了しているが、このデモ画面表示の期間中に、図32(d)に示すように、現在の遊技状態(本例では、確変状態)を示唆する遊技状態予告(本例では、キャラクタ画像C1の表示と、効果音の出力)を行っている。
なお、本例では、デモ画面表示の実行期間は、デモ画面表示の終了条件(本例では、特図始動口への入球)の時期によって変動するため、デモ画面表示の実行期間が短い場合には、図32(c)に示す表示から図32(d')に示す表示(本来のデモ画面表示であり、キャラクタC1'の画像の表示態様がキャラクタC1と異なる表示)に変化する場合があり、遊技状態予告を行わない場合がある。
<チャレンジゲートの入球報知>
次に、図33を用いて、チャレンジゲートの入球報知について説明する。図33は、チャレンジゲートの入球報知の一例を時系列で示した図である。
図33(a)は特図の変動開始前の状態であり、図33(b)は特図1の変動遊技を開始し、かつチャレンジゲート270が未作動でチャレンジゲート270の有効期間外である。この状態では、遊技者はチャレンジゲート270への入球によって得られる利益がないため、チャレンジゲート270への入球を検出した場合には、図33(d)に示すように、チャレンジゲート270への入球によって利益を得ることができないことを報知する入球報知(本例では、スピーカ120から第一の音(ブッブーというエラー音)を出力)を行った後、図33(e)に示すように、遊技者に左打ちを促す表示(本例では、「ハンドルを左に戻してください」という文字の表示)を行っている。
また、図33(g)は、チャレンジゲート270を作動しチャレンジゲート270の有効期間を開始した状態である。この状態では、遊技者はチャレンジゲート270への入球によって得られる利益があるため、チャレンジゲート270への入球を検出した場合には、図33(h)に示すように、チャレンジゲート270への入球によって利益を得ることができることを報知する入球報知(本例では、スピーカ120から第二の音(ピンポーンという入賞音)を出力)を行う。なお、チャレンジゲート270の作動後の1回目の入球は、大当り遊技のラウンド確定という利益が得られるが、大当り遊技開始前の2回目以降の入球は、遊技者は利益を得ることができないため、図33(i)に示すように、入球報知は行わない。
また、図33(j)は、大当り遊技において可変入賞口234の開閉制御を開始した状態である。この状態では、遊技者はチャレンジゲート270への入球によって得られる利益はないが、チャレンジゲート270への入球を報知する入球報知(本例では、スピーカ120から第三の音(ポコという入賞音)を出力)を行っている。
<始動入賞時先読み予告の他の例>
次に、図34(a)を用いて、始動入賞時先読み予告の他の例について説明する。なお、図34(a)は、始動入賞時先読み予告の他の一例を示した図である。
上記図19(a)では、始動入賞時先読み予告の態様として、通常保留(白い丸)、保留A(サボハニのキャラクタ画像)、保留B(番長のキャラクタ画像+「キーン」という効果音)、保留C(パンダのキャラクタ画像)を例示した。
しかしながら、本実施形態に係る始動入賞時先読み予告の態様は、これに限定されず、図34(a)に示すように、通常保留(白い四角)、保留A(黒い四角+「ポ」という効果音)、保留B(通常保留の白い四角と保留Aの黒い四角を含んで構成された四角+「キーン」という効果音+枠ランプ消灯)、保留C(中央に「当」の文字が施された白い四角)で構成してもよい。すなわち、保留Aのように、信頼度が低い予告であっても、表示に加えて効果音を出力してもよいし、保留Bのように、通常保留と保留Aの構成要素を全て含んだ図形としてもよい。また、保留Bのように、表示や音に加えてランプの点灯態様(点灯、点滅、消灯)を変化させてもよい(本例では、枠ランプを消灯する)。
<変動中予告の他の例>
次に、図34(b)、(c)を用いて、変動中予告の他の例について説明する。なお、図34(b)、(c)は、変動中予告の他の一例を示した図である。
上記図19(b)では、変動中予告の態様として、予告なし、予告A(婆のキャラクタ画像)、予告B(通常状態の番長のキャラクタ画像+「キーン」という効果音)、予告C(特別状態の番長のキャラクタ画像+「キーンキーン」という効果音)を例示した。
しかしながら、本実施形態に係る変動中予告の態様は、これに限定されず、予告A(黒のフンドシを着用した番長のキャラクタ画像)、予告B(予告Aの黒のフンドシと他の色のフンドシで構成されたフンドシを着用した番長のキャラクタ画像+「キーン」という効果音)、予告C(「当」の文字が施されたフンドシを着用した番長のキャラクタ画像)で構成してもよい。すなわち、保留Bのように、保留Aの構成要素の一部を含んだ表示を採用してもよい。
また、変動中予告を、リーチ演出中にカットインする(割り込む)カットイン表示で構成してもよく、この場合に、変動中予告の態様を、期待度が低い方から、通常(白い帯状の画像で周囲が囲われた演出)、チャンスアップ(黒い帯状の画像で周囲が囲われた演出)、激アツ(白と黒と他の色が交互に配置された帯状の画像で周囲が囲われた演出+「キーン」という効果音)、当確(「当」の文字で周囲が囲われた演出+「キキキキキーン」という効果音)の4種類で構成してもよい。このように、最も期待度が高い当確の予告において、他の予告には無い態様(「キキキキキーン」という効果音)を加えてもよい。
<変動中予告の応用例>
次に、図35〜図37を用いて、変動中予告の応用例について説明する。図35は、特図変動遊技中以外の期間において、変動中予告と同一態様の予告表示を行う例を示した図である。
図35(a)は、デモ画面表示を開始した状態であり、図35(b)〜(d)は、デモ画面表示中にボタン演出を実行した状態である。ここで、ボタン演出とは、遊技者に操作手段による操作を促す画像や文字を表示したり、操作手段の外観を模した画像を表示したり、操作手段による操作を受け付けることが可能な有効時間を示唆する画像を表示したりする演出のことである。
本例では、図35(b)〜(d)に示す期間中に、遊技者に操作手段(本例では、チャンスボタン136)による操作を促す画像や文字(本例では、「10連打で服を破れ!」という文字の表示)を表示したり、操作手段の外観を模した画像(本例では、チャンスボタン136の外観を模した画像)を表示したり、操作手段による操作を受け付けることが可能な有効時間を示唆する画像(本例では、チャンスボタン136の有効時間を示すメーター表示)を表示するボタン演出を実行している。
また、このボタン演出の実行期間中に、操作手段による操作が所定の条件を満たした場合(本例では、チャンスボタン136による連続的な操作(連打)の回数が10回に達した場合)に、図35(f)に示すように、図34(b)に示した変動中予告(予告B)と同一態様の予告表示を行う一方で、条件を満たさなかった場合に、図35(e)に示すように、図34(b)に示した変動中予告(予告A)と同一態様の予告表示を行っている。
図36は、変動中予告以外の予告を実行している期間中に、変動中予告と同一態様の予告表示を行う例を示した図である。
図36(b)〜同図(f)は、特図変動遊技中の状態である。本例では、この特図変動遊技中の図36(c)に示すタイミングで、複数種類の予告表示のうち第一の予告表示を実行し、続く同図(d)に示すタイミングで、複数種類の予告表示のうち第二の予告表示を実行している。また、続く同図(e)に示すタイミングで、複数種類の予告表示のうち第三の予告表示を実行するとともに、図34(b)に示した変動中予告(予告B)と同一態様の予告表示(特定の予告の表示)を行い、続く図36(f)に示すタイミングで、複数種類の予告表示のうち第四の予告表示を実行している。
このように、図36(e)に示すタイミングで、第三の予告表示と特定の予告表示を行っているが、本例では、特定の予告表示の少なくとも一部を、第三の予告表示の少なくとも一部によって覆い隠すことによって、図36(e')に示す特定の予告表示の少なくとも一部を、視認不能(または、第三の予告表示がない場合に比べて視認困難)にしている。なお、特定の予告表示の少なくとも一部が視認不能(または、第三の予告表示がない場合に比べて視認困難)となるが、スピーカ120から「キーン」という効果音を出力しているため、遊技者は期待度の高さを認識することができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
図37は、変動中予告以外の予告を実行している期間中に、変動中予告と同一態様の予告表示を行う例を示した図である。なお、図37(a)〜同図(f)に示す表示態様は、図36(a)〜同図(f)に示す表示態様と同一であるため、その説明は省略し、以下、図37(g)以降の図面について説明する。
図37(g)は、左側の装飾図柄を停止表示した状態であり、続く同図(h)は、右側の装飾図柄を停止表示し、リーチに対応する装飾図柄の組合せを表示した状態であり、続く同図(i)〜同図(l)の期間は、リーチ演出を実行している状態である。本例では、このリーチ演出の期間中の図38(k)に示すタイミングで、図34(c)に示したカットイン表示(当確)と同一態様の予告表示を行っている。なお、このカットイン表示は、他の予告表示(特定予告表示や第一〜第四の予告表示)によって覆い隠されることなく、一番手前に表示するため、遊技者は確実に期待度の高さを認識することができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
図38は、カットイン表示の他の例を示した図である。カットイン表示は、図37に示した例に限定されるものではなく、例えば、図38に示すようなカットイン表示を行ってもよい。なお、図38(h)〜同図(k)に示す表示態様は、図37(h)〜同図(k)に示す表示態様と同一であるため、その説明は省略し、以下、図38(o)、(p)の図面について説明する。
図38(o)は、上述の特定予告表示の少なくとも一部を、カットイン表示の少なくとも一部によって覆い隠すことによって、特定予告表示の少なくとも一部を、視認不能(または、カットイン表示がない場合に比べて視認困難)にするとともに、図34(b)の予告Bと同一の「キーン」という効果音をスピーカ120から出力している。本例によれば、特定予告表示は視認不能(または、カットイン表示がない場合に比べて視認困難)となるが、予告Bと同一の効果音を出力することによって遊技者は期待度の高さを認識することができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
また、図38(p)は、特定予告表示の少なくとも一部を、カットイン表示の少なくとも一部によって覆い隠す点は図38(o)と同一であるが、スピーカ120から出力する音声を、「キーン」という効果音から、「キーンキーン」という効果音に変更している。本例によれば、特定予告表示は視認不能(または、カットイン表示がない場合に比べて視認困難)となるが、効果音の違いによって遊技者は期待度の高さを認識することができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の演出を少なくとも実行可能な演出手段を備えた遊技台であって、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図26(k)〜図27(e)に示す、先読み予告の演出)であり、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図26(m)に示す、変動中予告の演出)であり、前記第一の演出は、第一の予告(例えば、図26(k)〜同図(n)に示す保留B(保留アイコンPI24)による予告)を少なくとも含む演出であり、前記第一の演出は、第三の予告(例えば、図26(k)に示す、スピーカ120から出力する「キーン」という効果音による予告)を少なくとも含む演出であり、前記第二の演出は、第二の予告(例えば、図26(m)に示す予告Bによる予告)を少なくとも含む演出であり、前記第二の演出は、前記第三の予告(例えば、図26(m)に示す、スピーカ120から出力する「キーン」という効果音による予告)を少なくとも含む演出であり、前記第一の予告は、第一の種類の要素(番長のキャラクタ、「キーン」という効果音)を少なくとも含む予告であり、前記第二の予告は、前記第一の種類の要素を少なくとも含む予告である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の演出と第二の演出で共通の予告(第三の予告)を行うことで、共通の予告と一緒に行われる第一の予告と第二の予告の特性に注目させることができる場合がある。
また、前記第一の演出は、第一の期間(例えば、図26(k)〜図27(e)に示す期間)に少なくとも開始可能な演出であり、前記第二の演出は、第二の期間(例えば、図26(m)に示す期間)に少なくとも開始可能な演出であり、前記第二の期間は、前記第一の期間と少なくとも一部が異なる期間であってもよい。
なお、本発明における「開始可能」とは、必ず開始する場合に限定されるものではなく、開始しない場合があってもよい。例えば、図19(b)に示す変動中予告を「開始可能」な遊技台においては「予告なし」の状態があってもよいし、同図(a)に示す先読み予告を「開始可能」な遊技台においては「通常保留」に先読み予告の機能を持たせなくてもよい。また、本発明における「第一の期間」は、第一の演出のみが行われる期間であってもよいし、第一の演出と他の演出が行われる期間であってもよい。また、本発明における「第二の期間」も同様である。
このような構成とすれば、異なる期間で行われる演出であっても、第三の予告により分かりやすく遊技者に期待度等を報知できる場合がある。
また、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、図26(m)に示す、通常保留による先読み予告の演出)であり、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第四の演出(例えば、図26(m)に示す、通常保留による先読み予告の演出)であり、前記第三の演出は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な演出であり、前記第四の演出は、前記第二の期間に少なくとも開始可能な演出であり、前記第三の演出は、第四の予告(例えば、図26(m)に示す予告Bが出現するタイミングで出現可能な別の予告)を少なくとも含む演出であり、前記第三の演出は、前記第三の予告を少なくとも含まない演出であり、前記第四の演出は、第五の予告(例えば、図26(k)に示す保留B(保留アイコンPI24)による予告)を少なくとも含む演出であり、前記第四の演出は、前記第三の予告を少なくとも含まない演出であり、前記第一の演出は、前記第三の演出よりも大当りに結びつきやすい演出であり、前記第二の演出は、前記第四の演出よりも大当りに結びつきやすい演出であってもよい。
このような構成とすれば、第一の演出と第二の演出は、第三の予告が行われることで、大当りに期待が持てることを容易に認識することができる場合がある。
また、前記第三の予告は、音による予告であり、前記第三の演出は、音による予告を少なくとも含まない演出であり、前記第四の演出は、音による予告を少なくとも含まない演出であってもよい。
このような構成とすれば、音の有無により大当りとなることに期待が持てるか否かを容易に識別できる場合がある。なお、第三の演出が第一の演出よりも大当りに結びつきやすい構成であってもよいし、第四の演出が第二の演出よりも大当りに結びつきやすい構成であってもよい。
また、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第五の演出(例えば、図34(c)に示す変動中予告2)であり、前記第五の演出は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な演出であり、前記第五の演出は、大当りに必ず結びつく演出であり、前記第五の演出は、第六の予告(例えば、カットイン表示による予告)を少なくとも含む演出であり、前記第五の演出は、前記第三の予告(例えば、効果音による予告)を少なくとも含まない演出であってもよい。また、本発明に係る「第五の演出」は、大当りに必ず結びつく演出のみからなるものでもよいし、大当りに必ず結びつく演出と他の演出が行われるものであってもよい。
このような構成とすれば、プレミア(大当り確定)の予告を含む第五の演出は、第三の予告が行われない場合であっても大当りへの期待を付与することができる場合がある。
また、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第五の演出であり、前記第五の演出は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な演出であり、前記第五の演出は、大当りに必ず結びつく演出であり、前記第五の演出は、第六の予告を少なくとも含む演出であり、前記第五の演出は、前記第三の予告(例えば、効果音による予告)を少なくとも含む演出であってもよい。
このような構成とすれば、プレミア(大当り確定)の予告を含む第五の演出に第三の予告を含ませることで、第三の予告が行われた場合に大当りへの期待を格段に高めることができる場合がある。なお、第五の演出は、第三の予告とは異なる他の予告を少なくとも含む構成であってもよい。例えば、他の予告が、第三の予告と同種の予告(音・ランプ等)で構成されていれば、期待できる演出の場合にのみ所定の予告を出現させることができる場合がある。
また、前記第一の予告は、少なくとも表示による予告であり、前記第二の予告は、少なくとも表示による予告であり、前記第三の予告は、少なくとも音による予告であり、前記第四の予告は、少なくとも表示による予告であり、前記第五の予告は、少なくとも表示による予告であり、前記第六の予告は、少なくとも表示による予告であってもよい。
最近の遊技台は、予告の複合等によって表示演出が多彩である反面、複雑な傾向があるが、このような構成とすれば、第三の予告を音声にすることで、第一の演出と第二の演出が他の演出と比べて期待が持てる演出であることを遊技者は容易に認識できる場合がある。なお、第三の予告は、音声でなくてもよいし、表示であってもよいし、ランプ等の発光が特定の態様であってもよい。また、発光は、遊技盤の発光手段であってもよいし、枠の発光手段であってもよい。特に枠体は、遊技台を製造するメーカによって異なる。そのため、枠の発光手段の発光態様を特定の態様とすることで当該機種のみならず複数機種において第三の予告が期待できる予告であることを容易に認識できる場合がある。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記第三の予告は、前記第一の予告の実行期間の長さと、前記第二の予告の実行期間の長さが異なる場合であっても該第三の予告の実行期間の長さは同じであってもよい。
このような構成とすれば、関連して行われる予告の長さに関係なく、第三の予告であることを容易に認識できる場合がある。なお、上記状態において、第三の予告の実行期間の長さや実行回数が変わる構成であってもよい。例えば、第三の予告の長さや実行回数によって、大当りに結びつく信頼度をさらに変化させる構成であってもよい。なお、実行期間の長さや実行回数が可変する場合であっても、第三の予告であることを遊技者が認識可能であるところを踏襲すれば、多少アレンジが加えられた予告であっても構わない。
また、前記第一の予告は、前記第一の種類の要素として、第一の種類のキャラクタが少なくとも出現可能な予告であり、前記第二の予告は、前記第一の種類の要素として、第一の種類のキャラクタが少なくとも出現可能な予告であり、前記第四の予告は、第二の種類の要素として、第二の種類のキャラクタが少なくとも出現可能な予告であり、前記第五の予告は、第三の種類の要素として、第三の種類のキャラクタが少なくとも出現可能な予告であり、前記第二の種類のキャラクタは、前記第一の種類のキャラクタと少なくとも異なる種類のキャラクタであり、前記第三の種類のキャラクタは、前記第一の種類のキャラクタと少なくとも異なる種類のキャラクタであってもよい。
このような構成とすれば、第一の種類のキャラクタの出現を遊技者に期待させることができる場合がある。なお、第一の種類のキャラクタは、大当りへの期待を報知するだけでなく、遊技者にとって有利な予告であることを報知する目的で出現させる場合があってもよい。
また、前記第一の予告(例えば、図34(a)に示す通常保留)は、前記第一の種類の要素として、第一の色柄(例えば、白)を少なくとも含む予告であり、前記第二の予告(例えば、図34(a)に示す保留C)は、前記第一の種類の要素として、第一の色柄を少なくとも含む予告であり、前記第四の予告(例えば、図34(a)に示す保留A)は、第二の種類の要素として、第二の色柄(例えば、黒)を少なくとも含む予告であり、前記第五の予告(例えば、図34(a)に示す保留B)は、第三の種類の要素として、第三の色柄(例えば、青)を少なくとも含む予告であり、前記第二の色柄は、前記第一の色柄と少なくとも異なる色柄であり、前記第三の色柄は、前記第一の色柄と少なくとも異なる色柄であってもよい。
このような構成とすれば、色柄による視覚的な共通要素により、第一の演出や第二の演出に所定のキャラクタが登場しない場合であっても、予告の期待度が共通であることを容易に認識できる場合がある。
また、前記第一の予告(例えば、図34(b)に示す予告A)は、第四の種類のキャラクタの第一の部分に前記第一の色柄を少なくとも含む予告であり、前記第二の予告(例えば、図34(b)に示す予告B)は、第五の種類のキャラクタの第二の部分に前記第一の色柄を少なくとも含む予告であり、前記第四の予告(例えば、図34(b)に示す予告C)は、前記第四の種類のキャラクタの前記第一の部分に前記第二の色柄を少なくとも含む予告であり、前記第五の予告は、前記第五の種類のキャラクタの前記第二の部分に前記第二の色柄を少なくとも含む予告であってもよい。
このような構成とすれば、複数の種類のキャラクタの一部に使用される色柄は、キャラクタの種類によっては分かりにくい場合があるが、第三の予告により大当りに結びつきやすい場合に分かりやすく報知できる場合がある。
また、前記演出手段は、液晶表示手段を少なくとも含む手段であり、前記演出手段は、スピーカを少なくとも含む手段であり、前記演出手段は、発光手段を少なくとも含む手段であってもよい。
また、特定の予告のうちの少なくとも一つの予告は、他の予告の出現状況がどんな状態であっても、信頼度を示唆する部分が視認可能な構成であってもよい。このような構成とすることで、特定のキャラクタ、色柄の信頼度について確実に報知できる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、予告を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、複数の状態のうちのいずれかの状態に少なくとも制御可能な制御手段(例えば、主制御部300)と、を備えた遊技台であって、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、図27(p)〜図28(j)に示す大当り遊技中における、図28(e)に示すアタッカ開始前の状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、図27(p)〜図28(j)に示す大当り遊技中における、図28(e)に示すアタッカ開始後の状態)であり、前記制御手段は、第一の条件が成立した場合に前記第一の状態から前記第二の状態へ移行させる制御を少なくとも実行可能な手段であり、前記予告手段は、前記第一の状態である期間に前記予告(例えば、図27(p)〜図28(c)に示す、確定BGMによる予告)を少なくとも開始可能な手段であり、前記第一の条件は、遊技者の発射操作に関連して少なくとも成立可能な条件(例えば、チャレンジゲート270への入球があった場合に成立する条件)である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、予告手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の条件の成立は、遊技者の発射操作に関連するため第一の状態である期間が可変する。遊技者の所望により予告の出現を楽しむこともできるし、遊技の進行を急ぐことができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、第一の予告を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、入賞手段(例えば、可変入賞口234)と、を備えた遊技台であって、前記図柄表示手段は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に応じた図柄を確定表示する手段であり、前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が大当りである場合に大当り図柄を確定表示する手段であり、前記入賞手段は、第二の期間において開閉動作が開始される手段であり、前記入賞手段は、第一の期間において開閉動作が開始されない手段であり、前記第一の期間とは、前記大当り図柄が確定表示された後から第一の条件が成立するまでの期間(例えば、図27(n)に示す、特図2の変動停止を行った後から、図28(c)に示す、チャレンジゲート270への入球(入賞)が検出されるまでの期間)のことであり、前記第二の期間とは、前記第一の期間において前記第一の条件が成立した場合に開始される期間(例えば、図28(c)に示す、チャレンジゲート270への入球(入賞)が検出された場合に開始される期間)のことであり、前記第一の条件とは、遊技者の発射操作に関連して成立可能な条件(例えば、チャレンジゲート270への入球(入賞))のことであり、前記第一の予告は、前記第一の期間において少なくとも開始可能な予告(例えば、キャラクタC(番長)を用いた予告演出,特別音(「キーン」という効果音))であり、前記第一の予告とは、前記第一の条件の成立によって決定される内容に関連しない予告のことである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後から第一の条件が成立するまでの期間)において、第一の条件の成立によって決定される内容に関連しない第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第一の条件の成立によって第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、第一の予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。また、第一の条件の成立は、遊技者の発射操作に関連して成立する条件であるため、第一の条件の成立を早めて、直ちに第二の期間を楽しむこともできるし、第一の条件の成立を遅らせて、第一の予告の出現を楽しむこともでき、遊技者の選択肢を増やすことができる場合がある。
なお、前記「前記第一の条件の成立によって決定される内容に関連しない予告」とは、先読み予告のことであってもよいし、前記第二の期間が終了した後の遊技状態に関連する予告のことであってもよい。また、前記予告手段は、第二の予告を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の予告は、前記第二の期間において開始可能な予告であり、前記第二の予告は、前記第一の予告と同じ種類の予告であってもよい。
また、複数種類の大当り遊技のうちの一の大当り遊技を少なくとも開始可能な制御手段を備え、前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技であり、前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第二の大当り遊技であり、前記制御手段は、前記大当り図柄が確定表示された場合に前記第一の大当り遊技を少なくとも実行可能な手段であり、前記制御手段は、前記大当り図柄が確定表示された場合に前記第二の大当り遊技を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の大当り遊技は、前記第一の大当り遊技よりも有利な大当り遊技であり、前記制御手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の大当り遊技を開始するか前記第二の大当り遊技を開始するかを決定する手段であり、請求項1に記載された「遊技者の発射操作に関連して成立可能な条件」とは、遊技球が第一の領域に進入した場合に成立する条件のことであってもよい。
また、前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第三の大当り遊技であり、前記制御手段は、前記大当り図柄が確定表示された場合に前記第三の大当り遊技を少なくとも実行可能な手段であり、前記第三の大当り遊技は、前記第一の大当り遊技よりも有利な大当り遊技であり、前記第三の大当り遊技は、前記第二の大当り遊技よりも不利な大当り遊技であり、前記制御手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第三の大当り遊技を開始可能な手段であり、前記第二の条件とは、遊技球が第二の領域に進入した場合に成立する条件のことであってもよい。
また、前記入賞手段は、前記第一の条件の成立に関連して開閉動作のパターンが決定される手段であり、前記第一の予告は、前記入賞手段の開閉動作のパターンに関連しない予告であってもよい。また、前記第一の予告は、前記第一の期間における一部の期間(以下、「第三の期間」という。)に開始される場合がある予告であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、説明表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部)と、複数の先読み予告を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部)と、入賞手段(例えば、可変入賞口234)と、可動体(例えば、遮蔽装置246)と、を備えた遊技台であって、前記図柄表示手段は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に応じた図柄を確定表示する手段であり、前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が大当りである場合に大当り図柄を確定表示する手段であり、前記入賞手段は、第二の期間において開閉動作が開始される手段であり、前記入賞手段は、第一の期間において開閉動作が開始されない手段であり、前記第一の期間とは、前記大当り図柄が確定表示された後から第一の条件が成立するまでの期間(例えば、図27(n)に示す、特図2の変動停止を行った後から、図28(c)に示す、チャレンジゲート270への入球(入賞)が検出されるまでの期間)のことであり、前記第二の期間とは、前記第一の期間において前記第一の条件が成立した場合に開始される期間(例えば、図28(c)に示す、チャレンジゲート270への入球(入賞)が検出された場合に開始される期間)のことであり、前記第一の条件とは、遊技者の発射操作に関連して成立可能な条件(例えば、チャレンジゲート270への入球(入賞))のことであり、前記予告手段は、前記複数の先読み予告のうちの少なくとも一つ(以下、「第一の先読み予告」という。例えば、図27(r)に示す「キャラクタC(番長)を用いた予告演出」)を前記第一の期間に開始可能な手段であり、前記予告手段は、前記複数の先読み予告のうちの前記第一の先読み予告とは別の少なくとも一つ(以下、「第二の先読み予告」という。例えば、図28(h)に示す「可動体による保留連荘告知」)を前記第二の期間に開始可能な手段であり、前記第二の先読み予告は、大当りに対応する前記図柄変動表示が保留されている場合にのみ実行可能な先読み予告であり、前記表示手段は、前記説明表示を前記第一の期間に表示開始可能な手段であり、前記第一の先読み予告は、前記表示手段を用いて行われる先読み予告であり、前記第一の先読み予告は、前記説明表示の視認性を低下させずに行われる先読み予告であり、前記第二の先読み予告は、前記可動体の少なくとも一部が前記表示手段の前方に可動する動作を含む予告である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後から第一の条件が成立するまでの期間)においては、表示手段を用いた説明表示と、該説明表示の視認性を低下させない第一の先読み予告を開始できるため、遊技者に対して、説明を確実に伝えつつ、第一の条件の成立によって第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、第一の先読み予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。また、第一の条件の成立は、遊技者の発射操作に関連して成立する条件であるため、第一の条件の成立を早めて、直ちに第二の期間を楽しむこともできるし、第一の条件の成立を遅らせて、第一の先読み予告の出現を楽しむこともでき、遊技者の選択肢を増やすことができる場合がある。また、大当り遊技が多くなる遊技者は、説明表示が行われる第一の期間に第一の先読み予告により興趣を向上させることができる場合がある。また、第二の期間においては、可動体を用いた第二の先読み予告を開始できることに加えて、可動体によって表示手段の前方を覆うことで表示手段による表示を見え難くし、遊技者に対して、表示に対する違和感を感じさせることができる。このため、第二の先読み予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感をさらに高めることができる場合がある。また、第一の期間において、説明表示に気を取られて第一の先読み予告を見逃したとしても、第二の期間において、第二の先読み予告の出現に期待させることができる場合があるまた、第一の先読み予告が第二の先読み予告の出現の予告として機能できる場合があり、第一の先読み予告により遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
なお、前記表示手段は、前記第二の先読み予告が行われた後の前記第二の期間に前記大当りに対応する図柄変動表示が保留されていることに関連した表示を実行する手段であってもよい。また、前記第一の先読み予告は、前記説明表示に含まれる表示の少なくとも一部を変化させる先読み予告であってもよい。
また、複数の大当り遊技のうちの一の大当り遊技を少なくとも開始可能な制御手段を備え、前記複数の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技であり、前記複数の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第二の大当り遊技であり、前記制御手段は、前記大当り図柄が確定表示された場合に前記第一の大当り遊技を少なくとも実行可能な手段であり、前記制御手段は、前記大当り図柄が確定表示された場合に前記第二の大当り遊技を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の大当り遊技は、前記第一の大当り遊技よりも有利な大当り遊技であり、前記制御手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の大当り遊技を開始するか前記第二の大当り遊技を開始するかを決定する手段であり、請求項1に記載された「遊技者の発射操作に関連して成立可能な条件」とは、遊技球が第一の領域に進入した場合に成立する条件のことであってもよい。
また、前記複数の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第三の大当り遊技であり、前記制御手段は、前記大当り図柄が確定表示された場合に前記第三の大当り遊技を少なくとも実行可能な手段であり、前記第三の大当り遊技は、前記第一の大当り遊技よりも有利な大当り遊技であり、前記第三の大当り遊技は、前記第二の大当り遊技よりも不利な大当り遊技であり、前記制御手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第三の大当り遊技を開始可能な手段であり、前記第二の条件とは、遊技球が第二の領域に進入した場合に成立する条件のことであってもよい。
また、前記入賞手段は、前記第一の条件の成立に関連して該入賞手段の開閉動作のパターンが決定される手段であり、前記第一の先読み予告は、前記入賞手段の開閉動作のパターンに関連しない先読み予告であってもよい。また、前記第一の先読み予告は、前記第一の期間における一部の期間(以下、「第三の期間」という。)に開始される場合がある先読み予告であってもよい。また、前記第一の先読み予告は、前記第三の期間が開始される前に前記第一の条件が成立した場合には行われない先読み予告であってもよい。また、前記説明表示は、前記第一の条件に関連する説明を少なくとも含む表示であってもよい。
また、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)を備え、前記第一の状態とは、前記図柄変動表示が行われていない状態のことであってもよい。
このような構成とすれば、図柄変動表示の行われない期間に遊技者を楽しませることができる場合がある。また、図柄変動表示が行われない遊技者の不満を軽減できる場合がある。
また、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理)を備え、前記制御手段は、前記当否判定の結果が大当りとなる場合に大当り遊技を少なくとも実行可能な手段であり、前記大当り遊技は、入賞手段(例えば、可変入賞口234)の開閉動作が少なくとも行われるものであり、前記制御手段は、前記大当り遊技が開始された後の期間において、前記第一の条件が成立することで前記入賞手段の開閉動作を少なくとも開始可能とする手段であり、前記第一の状態とは、前記大当り遊技が開始されてから前記第一の条件が成立するまでの前記入賞手段の開閉動作が開始されていない状態のことであり、前記第二の状態とは、前記大当り遊技において前記入賞手段の開閉動作が開始された後の状態のことであってもよい。
このような構成とすれば、大当り遊技が開始された後に、遊技者のタイミングで休憩を取ることができる場合がある。
また、遊技球が少なくとも進入可能な第一の領域(例えば、チャレンジゲート第1領域)を備え、前記大当り遊技は、複数種類の大当り遊技を少なくとも備えたものであり、前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技(例えば、図8(a)に示す2R大当り遊技)であり、前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第二の大当り遊技(例えば、図8(a)に示す16R大当り遊技)であり、前記第二の大当り遊技は、前記第一の大当り遊技よりも有利な大当り遊技であり、前記制御手段は、前記大当り遊技が開始された後で前記第一の条件が成立した場合に、該大当り遊技を前記第一の大当り遊技として実行するか前記第二の大当り遊技として実行するかを少なくとも決定可能な手段であり、前記第一の条件は、遊技球が前記第一の領域に進入した場合に成立する条件であってもよい。
このような構成とすれば、大当りが開始された後で、遊技者自身の操作が関連して利益量が決定されるため、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、遊技球が少なくとも進入可能な第二の領域例えば、チャレンジゲート第2領域)を備え、前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第三の大当り遊技(例えば、図8(b)に示す9R大当り遊技)であり、前記第三の大当り遊技は、前記第一の大当り遊技よりも有利な大当り遊技であり、前記第三の大当り遊技は、前記第二の大当り遊技よりも不利な大当り遊技であり、前記制御手段は、前記大当り遊技が開始された後で第二の条件が成立した場合に、該大当り遊技を前記第三の大当り遊技として実行可能な手段であり、前記第二の条件は、遊技球が前記第二の領域に進入した場合に成立する条件であってもよい。
このような構成とすれば、利益量の選択に遊技者を関与させることができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、遊技球を少なくとも振分可能な振分手段(例えば、チャンレジゲート270)を備え、前記振分手段は、複数の振分状態のうちのいずれかの振分状態を少なくとも取ることが可能な手段であり、前記複数の振分状態のうちの少なくとも一つは、第一の振分状態であり、前記複数の振分状態のうちの少なくとも一つは、第二の振分状態であり、前記振分手段は、前記第一の振分状態にある場合に、遊技球を前記第一の領域に少なくとも誘導可能な手段であり、前記振分手段は、前記第二の振分状態にある場合に、遊技球を前記第二の領域に少なくとも誘導可能な手段であり、前記振分手段は、前記第一の振分状態と前記第二の振分状態を交互に取ることが可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、振分手段のタイミングにより遊技者が容易に利益量の選択を行うことができる場合がある。
また、前記第一の振分状態は、第一の期間に亘って該第一の振分状態を取ることが少なくとも可能な状態であり、前記第二の振分状態は、第二の期間に亘って該第二の振分状態を取ることが少なくとも可能な状態であり、前記第二の期間は、前記第一の期間と同じ長さであってもよい。なお、前記第二の期間は、前記第一の期間と異なる期間であってもよい。
このような構成とすれば、振分手段のタイミングにより遊技者が容易に利益量の選択を行うことができる場合がある。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記予告手段は、前記第二の状態に少なくとも関連した予告を実行可能な手段であってもよい。また、前記予告手段は、前記第一の状態となっている前記大当り遊技に少なくとも関連した予告を実行可能な手段であってもよい。
また、遊技球が少なくとも流下可能な遊技領域と、報知を少なくとも実行可能な報知手段と、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、前記遊技領域は、前記装飾図柄表示手段の左側を遊技球が流下可能な第一の遊技領域を少なくとも有するものであり、前記遊技領域は、前記装飾図柄表示手段の右側を遊技球が流下可能な第二の遊技領域を少なくとも有するものであり、前記第一の領域は、遊技球が前記第二の遊技領域を流下する場合に少なくとも進入可能な領域であり、前記第二の領域は、遊技球が前記第二の遊技領域を流下する場合に少なくとも進入可能な領域であり、前記第一の遊技領域は、第一の遊技状態である場合に遊技球の発射が推奨される遊技領域であり、前記第二の遊技領域は、第二の遊技状態である場合に遊技球の発射が推奨される遊技領域であり、前記第二の遊技状態には、前記大当り遊技が少なくとも含まれる遊技状態であり、前記報知手段は、前記第一の遊技状態において遊技球が前記第一の領域に進入した場合に第一の報知を少なくとも実行可能な手段であり、前記報知手段は、前記第二の遊技状態において遊技球が前記第二の領域に進入した場合に第二の報知を少なくとも実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
このような遊技台によれば、チャレンジゲートへの遊技球の進入が、報知手段による適正な発射強度の指示を行うことができる場合がある。なお、第一の報知と第二の報知は、同じ報知であってもよいし、異なる報知であってもよい。
また、振分手段の振分先は三つ以上であってもよいし、一つでもよく、この場合、例えば、一つのゲートで球が通過するタイミングにより利益量の決定を行う構成であってもよい。また、チャレンジゲートは、小当りの場合や、特定の大当り(例えば、最大出玉である16R大当り)が確定している場合は、単に可変入賞口の開放を開始させる契機として機能する場合があってもよく、この場合、いずれの領域を通過してもよい。また、可変入賞口を開放させるためにのみ機能する領域が存在していてもよい。
また、可変入賞口は、チャンレジゲートの上流側に配置されていてもよい。また、振分手段は、ラウンド数固定(安心タイプ)とラウンド振分(チャレンジタイプ)とに振り分ける構成の他、安心タイプとチャレンジタイプ自体の振分が異なるような構成(振分先でどちらのタイプに行くのかをさらに振分するタイプ)であってもよいし、遊技者がそもそも選択しにくい構成(釘や確実にチャンレジゲートに誘導されない盤面構成により、チャンレジゲート通過のタイミングが取りにくい構成)であってもよい。
また、デモ画面表示中にチャレンジゲートの仕様を説明するように構成してもよい。また、第一の領域を通過したか第二の領域を通過したかを報知する報知手段を備えていてもよい。また、第一の条件が成立した場合に、報知手段による報知が行われるように構成してもよい。また、報知手段は、チャレンジゲートの通過が有効な期間なのか有効ではない期間なのかを合わせて報知可能であってもよい。また、第一の領域を通過しても、第二の領域を通過しても可変入賞口の開放までの時間は同じであってもよいし、異なるようにしてもよい。
また、特図1の大当りと特図2の大当りとで、特図停止から(大当り開始)からチャレンジゲートの通過が有効となる期間の開始までの時間が異なるようにしてもよい(非電サポ中の大当りがメインとなる特図1は、初当りが多いのでチャレンジゲートの使用方法の説明に時間を長めに使うが、電サポ中の大当りがメインとなる特図2においては、位置初当りを経由しているので説明時間が短くてすむため)。また、遊技状態(電サポ/非電サポ)に応じて、特図停止から(大当り開始)からチャレンジゲートの通過が有効となる期間の開始までの時間を可変させてもよい。
また、可変入賞口の開放は、各ラウンドにおいて遊技球が所定の入賞口(3種始動口)に入賞することで開放する(3種始動口に入賞するまではアタッカが開放しない)ように構成してもよい。なお、この場合、3種始動口に入賞してから次の3種始動口に入賞するまでの期間が、本発明の第一の状態に相当し、3種始動口に入賞してアタッカが開放された後が、本発明の第二の状態に相当する。また、第一の状態と第二の状態が一部重複してもよく、第一の状態、第二の状態が繰り返されてもよい。
また、本発明の第一の状態は、図柄変動表示の行われていない待機状態(デモ画面等が表示されている状態)を含み、本発明の第二の状態への移行契機は、始動入賞を含んでもよく、第一の状態の期間に第二の状態に関する予告(潜伏確変等の遊技状態の示唆や第二の状態で行われる演出モードの説明など)を行ってもよい。
<<実施形態B>>
次に、図39から図50を参照して、本発明の実施形態Bについて説明する。本発明の実施形態Bでは、上記の実施形態Aに示した装飾図柄表示手段208などによる、演出(予告演出)の他の形態を示す。従って、ぱちんこ機100の構成など、実施形態Aと同一構成要素については同一符号で示し、重複する説明を省略するが、異なる構成について符号が重複した場合は、実施形態Bにおける符号を優先する。
<図柄の種類>
まず、図39(a)〜(c)を用いて、本実施形態のパチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。なお、同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図W」までの23種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄であり、「特図B〜特図E」は16R大当り図柄であり、共に16Rの大当り遊技を行う。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(または確変状態)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態(非確変状態)と称する。また、特別大当り遊技終了後および大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。16R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、16R大当り図柄である「特図B〜特図E」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A〜特図E」は、後述する12R特別大当り(または大当り)、8R特別大当り(または大当り)、4R特別大当り(または大当り)、2R特別大当りに比べ、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図F〜特図G」は12ラウンド(12R)特別大当り図柄であり、「特図H〜特図J」は12R大当り図柄であり、共に12Rの大当り遊技を行う。これらの「特図F〜特図J」は、16R特別大当り(または大当り)に比べ、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になるが、後述する8R特別大当り(または大当り)、4R特別大当り(または大当り)、2R特別大当りに比べ、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図K〜特図M」は8ラウンド(8R)特別大当り図柄であり、「特図N〜特図O」は8R大当り図柄であり、共に8Rの大当り遊技を行う。これらの「特図K〜特図O」は、16R特別大当り(または大当り)、12R特別大当り(または大当り)に比べ、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になるが、後述する4R特別大当り(または大当り)、2R特別大当りに比べ、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図P〜特図S」は4ラウンド(4R)特別大当り図柄であり、「特図T」は4R大当り図柄であり、共に4Rの大当り遊技を行う。これらの「特図P〜特図T」は、16R特別大当り(または大当り)、12R特別大当り(または大当り)、8R特別大当り(または大当り)に比べ、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になるが、後述する2R特別大当りに比べ、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図U」は2ラウンド(2R)特別大当り図柄であり、2Rの大当り遊技を行う。この「特図U」は、16R特別大当り(または大当り)、12R特別大当り(または大当り)、8R特別大当り(または大当り)、4R特別大当り(または大当り)に比べ、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
「特図V」は第1はずれ図柄であり、「特図W」は第2はずれ図柄であり、16R特別大当り(または大当り)、12R特別大当り(または大当り)、8R特別大当り(または大当り)、4R特別大当り(または大当り)、2R特別大当りに比べ、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
図39(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、4R、8R、12R、16Rの特別大当り(または大当り)のいずれかを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(この例では、同図に示す「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、16Rの特別大当り(または大当り)を報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(この例では、「装飾3−装飾3−装飾3」)を停止表示し、16Rの特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。また、2Rの特別大当りを報知する場合には、「装飾3−装飾5−装飾7」の図柄組合せを停止表示する。
換言すれば、本実施形態では、「装飾7−装飾7−装飾7」と「装飾3−装飾5−装飾7」の図柄組合せは、16Rの特別大当りまたは2Rの特別大当り、すなわち、いずれも特別大当り(確変確定)であることを示している。このため、これらの図柄組合せが停止表示された場合は、大当り遊技中に確変か非確変かを気にする必要がなく、大当り遊技によって利益を得ることだけに集中することで余裕を持って遊技を進めることができる。また、本実施形態では、「装飾3−装飾3−装飾3」の図柄組合せは、16Rの特別大当り(または大当り)、すなわち、ラウンド数が最も多く大当り遊技で遊技者が得ることができる利益量が最大になる可能性を示している。このため、この図柄組合せが停止表示された場合は、大当り遊技によって得ることができる利益を気にする必要がなく、確変か非確変かを知らせる報知だけに集中することで余裕を持って遊技を進めることができる。
一方、「特図V」の第1はずれ、「特図W」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図39(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図40は、本実施形態の予告(演出)の概要を示す図である。本実施形態では同図(a)に示すように、例えば、装飾図柄表示装置208に大当り図柄が確定表示された後の期間(第一の期間)において、説明表示(ここでは遊技者に右打ちを促す右打ち報知として「右打ちしてね」の文字)を表示し、その表示中に先読み予告(ここでは、家紋のマークと保留連荘確定」の文字の表示による予告)を実行する。この場合、説明表示は先読み予告に隠さないように表示される。
また、同図(b)に示すように、本実施形態では例えば、装飾図柄表示装置208に大当り図柄が確定表示された後の期間(第一の期間)おいて、説明表示(ここではラウンド振分用役物(チャレンジゲート207)の説明としてチャレンジゲート207を模した画像と、「左に入れば16Ror4R」の文字)を表示し、その表示中に大当り遊技のラウンド数を示唆する予告としてラウンド数示唆表示(ここでは、キャラクタ「番長」の服が破れる画像と「MAXラウンド確定」の文字の表示による予告)を実行する。この場合、ラウンド数示唆表示、説明表示を隠さないように表示される。
このような構成によれば、説明表示が行われている期間を無駄にすることなく、予告演出で遊技者の興趣を高めることができる。以下、具体的に説明する。
<演出(予告演出)の具体例>
次に、本実施形態のパチンコ機100によって実行される演出(予告演出)の具体例について説明する。図41〜図45は、各種演出の一例を時系列で示した図である。ここでは、演出の詳細説明に先立って、最初に、図41(a)〜(g)に示す図を用いて、変動遊技の基本的流れについて説明する。
<変動遊技の基本的流れ/変動遊技の開始前>
図41(a)は、変動遊技の開始前の状態である。本例では、第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知し、第2特図保留ランプ220をすべて消灯することで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している、また、装飾図柄表示装置208の左下の表示領域(特図1保留アイコン表示領域)に2つの保留アイコンPI11、PI12を2つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知し、装飾図柄表示装置208の右下の表示領域(特図2保留アイコン表示領域)に保留アイコンを表示しないことで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している、
また、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214のセグメントをいずれも特図V(第1はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図V(第1はずれ図柄)に対応する「装飾4−装飾1−装飾6」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果および直前の特図2変動遊技の当否判定の結果がいずれも特図V(第1はずれ図柄)であったことを報知している。
また、装飾図柄表示装置208の右上隅に表示している特図1用第4図柄208eに「×」を表示することで、特図1の停止表示中(ハズレ)であることを報知し、装飾図柄表示装置208の右上隅に表示している特図2用第4図柄208fに「×」を表示することで、特図2の停止表示中(ハズレ)であることを報知している。
<変動遊技の基本的流れ/変動遊技の開始直後>
図41(b)は、変動遊技の開始直後の状態である。本例では、第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している、また、装飾図柄表示装置208の左下の表示領域(特図1保留アイコン表示領域)から1つの保留アイコンPI11を消去し、もう1つの保留アイコンPI12を左側に移動表示することで、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している、
また、第1特図表示装置212において、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返すことで、「特図1の変動表示」を開始しているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・を順番に表示することで、「装飾図柄の変動表示」を開始している。また、特図1用第4図柄208eに「−」を表示することで、特図1の変動表示中であることを報知している。
<変動遊技の基本的流れ/変動遊技>
図41(c)は、変動遊技中の状態である。このタイミングでは、同図(b)で開始した「特図1の変動表示」と「装飾図柄の変動表示」を継続している。
図41(d)は、第一停止図柄を停止した状態である。ここで、第一停止図柄とは、3つの装飾図柄のうち、最初に(第一に)停止表示させる装飾図柄をいい、本例では、左図柄表示領域208aに表示している図柄(左図柄)が該当する。同図(d)に示すタイミングでは、第一停止図柄(左図柄)の停止表示を行って装飾3の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。
図41(e)は、第二停止図柄を停止した状態である。ここで、第二停止図柄とは、3つの装飾図柄のうち、2番目に(第二に)停止表示させる装飾図柄をいい、本例では、右図柄表示領域208cに表示している図柄(右図柄)が該当する。同図(e)に示すタイミングでは、第二停止図柄(右図柄)の停止表示を行って装飾8の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。
図41(f)は、第三停止図柄を停止するとともに装飾図柄の揺れ変動を行っている状態である。ここで、第三停止図柄とは、3つの装飾図柄のうち、3番目に(第三に)停止表示させる装飾図柄をいい、本例では、中図柄表示領域208bに表示している図柄(中図柄)が該当する。また、装飾図柄の揺れ変動とは、装飾図柄を上下方向に僅かに揺らす演出のことである。同図(f)に示すタイミングでは、第三停止図柄(中図柄)の停止表示を行って装飾2の装飾図柄を停止表示させた後、「装飾3−装飾2―装飾8」の装飾図柄組合せの揺れ変動を行っている。
<変動遊技の基本的流れ/変動停止>
図41(g)は、変動停止の状態である。このタイミングでは、第1特図表示装置212のセグメントを特図V(第1はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図V(第1はずれ図柄)に対応する「装飾3−装飾2−装飾8」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が特図V(第1はずれ図柄)であったことを報知している。また、特図1用第4図柄208eに「×」を表示することで、特図1の停止表示中(ハズレ)であることを報知している。
以降、図41(a)〜(g)を用いて説明した変動遊技の基本的流れに沿って遊技が進行するが、重複した説明を回避するために、同一または類似の内容については適宜、説明を省略することとする。
<保留アイコンPI12に対応する変動遊技と保留増加>
図41(h)〜同図(j)は、保留アイコンPI12に対応する特図1の変動遊技中に特図1変動遊技の保留が増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、同図(h)に示すタイミングで特図1の変動遊技を開始した後、同図(i)に示すタイミングで第1特図始動口230への入球を検出したことにより、第1特図保留ランプ218を1つ点灯するとともに特図1保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI13を表示することで、特図1変動遊技の保留数が0から1に増加したことを報知している。
なお、本例では、第1特図始動口230への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI13の表示態様として、キャラクタ「サボハニ」の画像を表示している。
同図(j)は、変動停止の状態である。このタイミングでは、第1特図表示装置212のセグメントを特図V(第1はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図V(第1はずれ図柄)に対応する「装飾5−装飾0−装飾0」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が特図V(第1はずれ図柄)であったことを報知している。また、特図1用第4図柄208eに「×」を表示することで、特図1の停止表示中(ハズレ)であることを報知している。
<保留アイコンPI13に対応する変動遊技>
図41(k)〜同図(r)は、保留アイコンPI13に対応する特図1の変動遊技の表示の一例を示した図である。
ここでは、図41(k)に示すタイミングで特図1の変動遊技を開始した後、図41(l)に示すタイミングで第一停止図柄(左図柄)の停止表示を行って装飾2の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。
また、図41(m)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾2」の装飾図柄を表示することでリーチ表示を行い、図41(n)〜同図(q)に示す期間に亘って、保留アイコンPI13に対応する特図1変動遊技の当否判定結果が特図A(16R特別大当り図柄)であることを示唆するボーリングリーチ演出(リーチA)を行っている。
また、同図(r)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図A(16R特別大当り図柄)に対応する「装飾2−装飾2−装飾2」の図柄組合せを揺れ変動表示している。
<大当り確定表示>
図42(a)は、大当たり図柄(16R特別大当り図柄)の確定表示の一例を示した図である。同図に示すタイミングでは、特図1の変動停止を行い、大当り図柄の確定表示を行っている。本例では、第1特図表示装置212のセグメントを特図A(16R特別大当り図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図A(16R特別大当り図柄)に対応する「装飾2−装飾2−装飾2」の図柄組合せを停止表示し、特図1用第4図柄208eに「A」を表示することで、保留アイコンPI13に対応する特図1変動遊技の当否判定の結果が特図A(16R特別大当り図柄)であったことを報知している。
<大当り遊技>
図42(b)〜図45(b)は、大当り遊技の一例を示した図である。大当り図柄が確定表示された後の期間となる図24(b)に示すタイミングでは大当たり遊技のオープニング演出を実行しており、ここでは、右打ち報知を行っている。ここで、右打ち報知とは、遊技者に右打ちを促す報知(説明表示)をいい、本例では、「右打ち⇒」という文字表示と、遊技領域124の一部を模した表示(ここでは、遊技領域124に設けられた第1特図始動口230および可変入賞口234を模した表示と、遊技領域124のそれらの右側領域を流下した遊技球が可変入賞口234に入賞する様子を示す表示)の表示を行っている。
図42(b´)はオープニング演出の他の表示例である。同図に示すように、オープニング演出中、すなわち右打ち報知の説明表示を行っている期間に、大当り遊技のラウンド数を報知するラウンド予告(ラウンド報知)演出が実行されてもよい。この例では、服が破れているキャラクタ「番長」の画像を、説明表示とは重ならない位置(説明表示の表示がラウンド予告の表示領域に隠されない領域、位置)に表示して大当たり遊技のラウンド数が「8R以上」であること(特図1変動遊技の当否判定の結果が「特図A」(16R特別大当り図柄)であること)を報知している。
このように、本実施形態では、説明表示の表示期間中に予告(ここでは、ラウンド予告)を表示する場合には、説明表示がラウンド予告に隠されないように表示する。すなわち、同図に示すように説明表示とラウンド予告の表示内容が異なる場合には、説明表示およびラウンド予告の「表示領域」が互いに重ならないようにそれぞれを表示することで、ラウンド予告を行った場合でも、右打ち報知(説明表示)は遊技者に視認可能とする。
ここで、説明表示の「表示領域」とは、説明表示の文字(記号も含む)または画像部分をいうが、説明表示の文字や画像を表示するために確保されている、矩形状などの所定の範囲の画素(ピクセル)の領域であってもよい。また、ラウンド予告の「表示領域」においても同様である。
図42(b´´)はオープニング演出中のラウンド予告(ラウンド報知)の他の表示例である。この例では、同図(b)に示す右打ち報知の説明表示の表示態様を変化させて、大当り遊技のラウンド数を報知している。すなわち、同図(b)の右打ち報知の説明表示が例えば黒文字で表示されている場合に、その表示内容は維持して表示色を黒文字とは異なる色で表示する(例えば、「右打ち⇒」の文字を一文字ずつ異なる色で表示する)ことにより、大当たり遊技のラウンド数が「16Rに確定したこと」(特図1変動遊技の当否判定の結果が「特図A」(16R特別大当り図柄)であること)を報知している。
なお、以下の説明において、同図(b´´)に示すように説明表示などの文字表示を一文字ずつ異なる色で表示することを「マルチカラー表示」という場合がある。
この場合は、説明表示の表示色を変化させるのみで表示内容(右打ち報知)は維持している。つまり、説明表示と予告(ここではラウンド予告)の表示領域は重なっているが、表示色の変化によって、ラウンド予告によって右打ち報知(説明表示)は隠されず、ラウンド予告を行った場合でも、説明表示は遊技者に視認可能となっている。
また、同図(b´)、(b´´)に示すように、同じ期間(例えば、オープニング演出中)に実行されるラウンド予告(同じ内容を報知、示唆する予告)を、異なる態様で表示してもよい。
続く図42(c)に示すタイミングでは、特別大当り遊技(16R)の1ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で16回、開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、キャラクタ「先生」の画像と、特別大当り遊技の1ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「1R」の文字)の表示を行っている。
図42(d)に示すタイミングでは、特別大当り遊技(16R)の4ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で16回、開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、キャラクタ「先生」の画像と、特別大当り遊技の4ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「4R」の文字)の表示を行っている。
<大当り遊技中のラウンド振分(4R)>
図42(e)〜図43(b´)は、大当り遊技中の4ラウンド目におけるラウンド振分の表示例を示す。
図42(e)に示すタイミングは、4ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングにおいて、ラウンドの振り分けがあることを示唆するラウンド振分予告(この例では、キャラクタ「先生」の前面に重ねるように表示するエフェクト画像)を表示している。
ここで、ラウンド振分予告とは、当該ラウンドで大当り遊技が終了するか、更に大当り遊技を継続できるかの振り分け(遊技状態の分岐)があることを示唆する予告演出である。図39(a)に示すように、本実施形態では4ラウンド以降は、4ラウンド毎のラウンド数の(8R、12R、16Rの)大当り遊技に当選可能である。従って、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果に応じて、4ラウンド毎に大当り遊技を継続できるか否かを示唆するラウンド振分予告を実行する。
また、この例において、同図(e)に示すラウンド振分予告は、同図(b´)、(b´´)に示したラウンド予告とはその内容および表示態様が異なる予告である。
図42(f)に示すタイミングは、引き続き4ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングでは、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図A(16R特別大当り図柄)であったことに基づき、大当り遊技を継続可能であること(5R以上の大当り遊技に振り分けられた(5R以上の大当り遊技に当選していたこと))を報知(ここでは、キャラクタ「番長」の画像と「継続だ」という文字を表示)している。また、ラウンド数(ここでは「4R」の文字)の表示も継続している。
図43(a)に示すタイミングは、4ラウンド目のインターバル中の表示例である。このタイミングでは、4ラウンド目の可変入賞口234の開閉演出が終了している。また右打ち報知(説明表示)は継続して表示されている。
続く図43(b)に示すタイミングは、特別大当り遊技(16R)の5ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で16回、開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、キャラクタ「番長」の画像と、特別大当り遊技の5ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「5R」の文字)の表示を行っている。
一方、図42(f´)に戻って、同図に示すタイミングは、4ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングでは、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図P(4R特別大当り図柄)であったことに基づき、大当り遊技が終了すること(5R以上の大当り遊技に振り分けられなかった(5R以上の大当り遊技に当選していなかったこと))を報知(ここでは、キャラクタ「先生」の画像と「残念」という文字を表示)している。また、ラウンド数(ここでは「4R」の文字)の表示を継続している。
なお、同図(f´)に示すように、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図P(4R特別大当り図柄)の場合には、特図1用第4図柄208eには「P」が表示されるとともに、第1特図表示装置212のセグメントを特図P(4R特別大当り図柄)に対応する点灯態様で点灯する。つまり、本実施形態において図示は省略しているが、同図(f´)の表示が実行される場合には、同図(a)のタイミングから、特図1用第4図柄208eには「P」が表示されるとともに、第1特図表示装置212のセグメントを特図P(4R特別大当り図柄)に対応する点灯態様で点灯して、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図P(4R特別大当り図柄)であることが報知されている(以下の図面においても同様である)。
図43(a´)に示すタイミングは、図42(f´)に続く表示例である。このタイミングでは、4R特別大当り遊技の終了を示すエンディング演出が実行されている。エンディング演出では、可変入賞口234の開閉演出が終了し、「次回確変」の文字が表示されている。また右打ち報知は継続して表示されている。
続く図43(b´)に示すタイミングは、引き続きエンディング演出が実行されている状態である。この例では、遊技者にICカード(プリペイドカード)の取り出しを促す説明表示(ここでは、「ICカードの取り忘れにご注意ください」の文字とICカードを模した画像)を表示する。またこのタイミングで右打ち報知は消去される(非表示となる)。なお、ICカードは、返却操作ボタン142の操作によって取り出しが行われる。すなわち、ICカードの取り出しを促す説明表示は、操作手段(返却操作ボタン142)の操作を促す説明表示ということもできる。
図43(c)に示すタイミングは、図43(b)に示すタイミング以降の表示例である。このタイミングでは、特別大当り遊技(16R)の8ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔で所定回数開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、キャラクタ「番長」の画像と、特別大当り遊技の8ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「8R」の文字)の表示を行っている。
<大当り遊技中のラウンド振分(8R)>
図43(d)〜図44(a´)は、大当り遊技中の8ラウンド目におけるラウンド振分の表示例を示す。
図43(d)に示すタイミングは、8ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングにおいて、ラウンドの振り分けがあることを示唆するラウンド振分予告(この例では、キャラクタ「番長」の前面に重ねるように表示するエフェクト画像)を表示している。
図43(e)に示すタイミングは、引き続き8ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングでは、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図A(16R特別大当り図柄)であったことに基づき、大当り遊技を継続可能であること(9R以上の大当り遊技に振り分けられた(9R以上の大当り遊技に当選していたこと))を報知(ここでは、服が破れたキャラクタ「番長」の画像と「継続だ」という文字を表示)している。また、ラウンド数(ここでは「8R」の文字)の表示も継続している。
このように、本例では、大当り図柄が確定表示された後(例えば、図42(a)に示す大当り図柄が確定表示された後)の期間に説明表示を行い、説明表示を行っている場合にこれを隠さないように一の予告(例えば、ラウンド予告)を実行可能である。また、大当り図柄が確定表示された後の入賞手段の開閉動作が開始される期間(図42(e)からの期間)に、他の予告(例えば、ラウンド振分予告)を実行可能である。
図43(f)に示すタイミングは、8ラウンド目のインターバル中の表示例である。このタイミングでは、8ラウンド目の可変入賞口234の開閉演出が終了している。また右打ち報知(説明表示)は継続して表示されている。
続く図44(a)に示すタイミングは、特別大当り遊技(16R)の9ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔で所定回数、開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、服が破れたキャラクタ「番長」の画像と、特別大当り遊技の9ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「9R」の文字)の表示を行っている。
一方、図43(e´)に戻って、同図に示すタイミングは、8ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングでは、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図K(8R特別大当り図柄)であったことに基づき、大当り遊技が終了すること(9R以上の大当り遊技に振り分けられなかった(9R以上の大当り遊技に当選していなかったこと))を報知(ここでは、キャラクタ「番長」の画像と「終了だ」という文字を表示)している。また、ラウンド数(ここでは「8R」の文字)の表示を継続している。
なお、同図(e´)に示すように、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図K(8R特別大当り図柄)の場合には、図42(a)のタイミングから、特図1用第4図柄208eには「K」が表示されるとともに、第1特図表示装置212のセグメントを特図K(8R特別大当り図柄)に対応する点灯態様で点灯して、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図K(8R特別大当り図柄)であることが報知されている。
続く図43(f´)に示すタイミングでは、8R特別大当り遊技の終了を示すエンディング演出が実行されている。エンディング演出では、可変入賞口234の開閉演出が終了し、「次回確変」の文字が表示されている。また右打ち報知は継続して表示されている。
図44(b´)に示すタイミングは、図43(f´)に続くタイミングであり、エンディング演出が実行されている状態である。この例では、遊技者にICカード(プリペイドカード)の取り出しを促す説明表示(ここでは、「ICカードの取り忘れにご注意ください」の文字とICカードを模した画像)を表示する。またこのタイミングで右打ち報知は消去される(非表示となる)。
<大当り遊技中のラウンド振分(12R)>
図44(b)〜図45(b)は、大当り遊技中の12ラウンド目におけるラウンド振分の表示例を示す。
図44(b)に示すタイミングは、図44(a)に示すタイミング以降の表示例である。このタイミングでは、特別大当り遊技(16R)の12ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔で所定回数開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、服が破れたキャラクタ「番長」の画像と、特別大当り遊技の12ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「12R」の文字)の表示を行っている。
図44(c)に示すタイミングは、12ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングにおいて、大当り遊技の最大のラウンド数(16R)に確定したことを示唆するラウンド報知を実行している。そしてこの例のラウンド報知(16R確定報知)は、可動体の動作とスピーカ120から出力する音声によって行う。具体的には、装飾図柄表示装置208の前面に設けられた遮蔽装置246の左扉246aと右扉246bが閉じるとともに(閉じた後に)、特別音(「キーン」という効果音)をスピーカ120から出力して、16Rの特別大当り遊技が確定したことを報知している。
また、この例では、装飾図柄表示装置208の前面で閉じる遮蔽装置246(ラウンド報知)によって、装飾図柄表示装置208の表示領域の表示(右打ち報知(説明表示)など)が遊技者に視認困難となっている(右打ち報知がラウンド報知によって隠されている)。
図44(d)に示すタイミングは、引き続き12ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングでは、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図A(16R特別大当り図柄)であったことに基づき、大当り遊技を継続可能であること(12R以上の最大のラウンド数の大当り遊技に振り分けられた(12R以上の大当り遊技に当選していたこと))を報知(ここでは、服が破れたキャラクタ「番長」の画像と「MAXだ」という文字を表示)している。また、ラウンド数(ここでは「12R」の文字)の表示も継続している。
図44(e)に示すタイミングは、12ラウンド目のインターバル中の表示例である。このタイミングでは、12ラウンド目の可変入賞口234の開閉演出が終了している。また右打ち報知(説明表示)は継続して表示されている。
続く図44(f)に示すタイミングは、特別大当り遊技(16R)の13ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔で所定回数、開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、服が破れたキャラクタ「番長」の画像と、特別大当り遊技の9ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「13R」の文字)の表示を行っている。以降、16ラウンドまで大当り遊技が実行される。
続く図45(a)に示すタイミングでは、16R特別大当り遊技の終了を示すエンディング演出が実行されている。エンディング演出では、可変入賞口234の開閉演出が終了し、「次回確変」の文字が表示されている。また右打ち報知は継続して表示されている。
図45(b)に示すタイミングは、引き続きエンディング演出が実行されている状態である。この例では、遊技者にICカード(プリペイドカード)の取り出しを促す説明表示(ここでは、「ICカードの取り忘れにご注意ください」の文字とICカードを模した画像)を表示する。またこのタイミングで右打ち報知は消去される(非表示となる)。
一方、図44(c´)に戻って、同図に示すタイミングは、12ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングでは、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図G(12R特別大当り図柄)であったことに基づき、同図(c)に示すラウンド報知(16R確定報知)は実行されず、大当り遊技が終了すること(13R以上の大当り遊技に振り分けられなかった(13R以上の大当り遊技に当選していなかったこと))を報知(ここでは、キャラクタ「番長」の画像を表示)している。また、ラウンド数(ここでは「12R」の文字)の表示を継続している。また、同図(d´)に示すタイミングでは「残念」の文字が表示される。
なお、同図(c´)に示すように、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図G(12R特別大当り図柄)の場合には、図42(a)のタイミングから、特図1用第4図柄208eには「G」が表示されるとともに、第1特図表示装置212のセグメントを特図G(12R特別大当り図柄)に対応する点灯態様で点灯して、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が、特図G(12R特別大当り図柄)であることが報知されている。
続く図44(e´)に示すタイミングでは、12R特別大当り遊技の終了を示すエンディング演出が実行されている。エンディング演出では、可変入賞口234の開閉演出が終了し、「次回確変」の文字が表示されている。また右打ち報知は継続して表示されている。
図44(f´)に示すタイミングは、引き続きエンディング演出が実行されている状態である。この例では、遊技者にICカード(プリペイドカード)の取り出しを促す説明表示(ここでは、「ICカードの取り忘れにご注意ください」の文字とICカードを模した画像)を表示する。またこのタイミングで右打ち報知は消去される(非表示となる)。
なお、本例では、図44(c)に示す12ラウンド目の大当り遊技実行中のラウンド報知(16R確定報知)の場合に可動体(遮蔽装置246)の動作とスピーカ120からの出力による報知を行う場合を説明したが、図42(e)に示す4ラウンド目のラウンド振分予告や、図43(d)に示す8ラウンド目のラウンド振分予告において、可動体(遮蔽装置246)の動作とスピーカ120からの出力による報知を行ってもよい。また、4ラウンド目や8ラウンド目のラウンド振分横坑において、可動体(遮蔽装置246)の動作のみ、またはスピーカ120からの出力のみのすくなくともいずれかによる報知を行っても良い。
<電サポ中の大当り遊技>
図46〜図48は、電サポ中の大当り遊技の表示例を示す。
<大当り確定表示>
図46(a)は、大当り図柄(ここでは、4R特別大当り図柄)の確定表示の一例を示した図である。同図に示すタイミングでは、直前の特図2変動遊技において特図2の変動停止を行い、大当たり図柄の確定表示を行っている。本例では、第2特図表示装置214のセグメントを特図P(4R特別大当り図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図P(4R特別大当り図柄)に対応する「装飾2−装飾2−装飾2」の図柄組合せを停止表示し、特図2用第4図柄208fに「P」を表示することで、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果が特図P(4R特別大当り図柄)であったことを報知している。
また、第2特図保留ランプ220を3つ点灯することで、特図2変動遊技の保留数が3であることを報知し、第1特図保留ランプ218をすべて消灯することで、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知している、また、装飾図柄表示装置208の右下の表示領域(特図2保留アイコン表示領域)に3つの保留アイコンPI21、PI22、PI23を3つ表示することで、特図2変動遊技の保留数が3であることを報知し、装飾図柄表示装置208の左下の表示領域(特図1保留アイコン表示領域)に保留アイコンを表示しないことで、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知している、
<大当り遊技>
図46(b)〜図46(f)は、4R特別大当り遊技の一例を示した図である。大当り図柄が確定表示された後の期間となる図46(b)に示すタイミングでは大当たり遊技のオープニング演出を実行しており、右打ち報知(説明表示)を行っている。本例の右打ち報知は、「右打ち⇒ アタッカを狙え」という文字表示と、遊技領域124の一部を模した表示(ここでは、遊技領域124に設けられた第1特図始動口230および可変入賞口234を模した表示と、遊技領域124のそれらの右側領域を流下した遊技球が可変入賞口234に入賞する様子を示す表示)の表示を行っている。
図46(b´)はオープニング演出の他の表示例である。同図に示すように、オープニング演出中、すなわち右打ち報知の説明表示を行っている期間に、ラウンド予告(ラウンド報知)演出が実行されてもよい。この例では、キャラクタ「パンダ」の画像を、説明表示とは重ならない位置(説明表示の表示がラウンド予告の表示領域に隠されない領域、位置)に表示して大当たり遊技のラウンド数(例えば、4ラウンド)を報知している。なお、この予告は確変予告(特図高確率状態である特図A(16R特別大当り図柄)に当選する可能性があることを示唆する予告)などであってもよい。
図46(b´´)はオープニング演出の他の表示例である。この例では、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果が特図A(16R特別大当り図柄)であった場合を示している。同図に示すように、オープニング演出中、すなわち右打ち報知の説明表示を行っている期間に、一の予告演出(例えば、ラウンド予告演出)と、当該一の予告とは異なる他の予告演出(例えば、保留連荘チャンスアップ予告演出)が実行されてもよい。この例では、キャラクタ「番長」の画像を、説明表示とは重ならない位置(説明表示の表示がラウンド予告の表示領域に隠されない領域、位置)に表示して大当たり遊技のラウンド数(例えば、4ラウンド)を報知している。なお、この予告は確変確定予告(特図A(16R特別大当り図柄)に当選が確定したことを示唆する報知)などであってもよい。
さらに、同図(b)に示す右打ち報知の説明表示の表示態様を変化させて、ラウンド予告とは異なる保留連荘チャンスアップ予告を実行している。すなわち、同図(b)の右打ち報知の説明表示が例えば黒文字で表示されている場合に、その表示内容は維持して表示色を黒文字とは異なる色(例えば、赤色)で表示することにより、保留が大当りになる可能性がある(高い)ことを示唆する保留連荘チャンスアップ予告を実行している。この場合、右打ち報知(説明表示)は、確変確定予告(キャラクタ「番長」の画像による予告)によっても、保留連荘チャンスアップ予告(表示色の変化による予告)によっても、隠されることがない。
図46(b´´´)はオープニング演出の他の表示例である。この例では、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果が特図A(16R特別大当り図柄)であった場合を示している。本例では、オープニング演出中、すなわち右打ち報知の説明表示を行っている期間に、当該説明表示の表示態様を変化させて、複数の予告演出を実行している。すなわち、同図(b)の右打ち報知の説明表示が例えば黒文字で表示されている場合に、その表示内容は維持して表示色をマルチカラー表示で表示することにより、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果が特図A(16R特別大当り図柄)であったことを報知する確変確定予告と、保留連荘の大当り抽選の結果が特図A(16R特別大当り図柄)に確定したこと(保留で大当りが確定したこと)を報知する保留連荘予告とを実行している。
同図(b´´)、(b´´´)に示すように、説明表示が実行されている期間中に、当該説明表示を隠すことなく(当該説明表示に重ならないように)、異なる2つの予告が実行されるようにしてもよい。また、同図(b´´´)に示すように、説明表示の表示態様を変化させることによって、異なる複数の予告が実行されるようにしても良く、例えば、ラウンド予告、確変(確定)予告、保留連荘チャンスアップ予告の組み合わせのうち2つ以上の内容の予告を1つの予告として組み合わせて表示してもよい。
これらの例では、説明表示の表示色を変化させるのみで表示内容(右打ち報知)は維持している。つまり、同図(b´´)では説明表示と保留連荘チャンスアップ予告の表示領域は重なっているが、表示色の変化によって、保留連荘チャンスアップ予告によって右打ち報知(説明表示)は隠されず、保留連荘チャンスアップ予告を行った場合でも、説明表示は遊技者に視認可能となっている。
また、同図(b´´´)では説明表示と、確変確定予告、および保留連荘予告の表示領域は重なっているが、表示色の変化によって、確変確定予告および保留連荘予告によって右打ち報知(説明表示)は隠されず、確変確定予告、および保留連荘予告を行った場合でも、説明表示は遊技者に視認可能となっている。
図46(b)に続く図46(c)に示すタイミングでは、4R特別大当り遊技の1ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔で所定回数、開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、キャラクタ「先生」の画像と、特別大当り遊技の1ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「1R」の文字)の表示を行っている。
図46(d)に示すタイミングでは、4R特別大当り遊技の4ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔で所定回数、開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、キャラクタ「先生」の画像と、特別大当り遊技の4ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「4R」の文字)の表示を行っている。
続く図46(e)に示すタイミングは、4ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングにおいて、ラウンドの振り分けがあることを示唆するラウンド振分予告(この例では、キャラクタ「先生」の前面に重ねるように表示するエフェクト画像)を表示している。また、この例において、同図(e)に示すラウンド振分予告は、同図(b´)〜(b´´´)に示したラウンド予告(確変(確定)予告))とはその内容および表示態様が異なる予告である。
図46(f)に示すタイミングは、4ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングでは、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果が、特図P(4R特別大当り図柄)であったことに基づき、大当り遊技が終了すること(5R以上の大当り遊技に振り分けられなかった(5R以上の大当り遊技に当選していなかったこと))を報知(ここでは、キャラクタ「先生」の画像と「残念」という文字を表示)している。また、ラウンド数(ここでは「4R」の文字)の表示を継続している。
図47(a)に示すタイミングは、図46(f)に続く表示例である。このタイミングでは、4R特別大当り遊技の終了を示すエンディング演出が実行されている。エンディング演出では、可変入賞口234の開閉演出が終了し、「次回確変」の文字が表示されている。また右打ち報知は継続して表示されている。
続く図47(b)に示すタイミングは、引き続きエンディング演出が実行されている状態である。この例では、遊技者にICカード(プリペイドカード)の取り出しを促す説明表示(ここでは、「ICカードの取り忘れにご注意ください」の文字とICカードを模した画像)を表示する。またこのタイミングで右打ち報知は消去される(非表示となる)。
さらにこの例では、キャラクタ「サボハニ」の画像と「祝」の文字を表示する保留連荘予告を実行している。
本例では、大当り図柄が確定表示された(図46(a))後の説明表示(ICカードの抜き取りを示唆する報知)を実行中の期間(例えば、第一の期間)に一の予告(ここでは保留連荘予告)を実行している(図47(b))。そして、第一の期間より前の期間、すなわち大当り図柄が確定表示された(図46(a))後の期間で第一の期間を除く期間(この例では図46(c)〜同図(f)の期間)に一の予告(保留連荘予告)とは異なる他の予告(この例ではラウンド予告)を実行している。このように第二の期間は第一の期間よりも前の期間であってもよい。
図47(b´)に示すタイミングは、エンディング演出時に実行される保留連荘予告の他の例である。保留連荘予告は、同図(b)に示す装飾図柄表示装置208における表示(キャラクタ「サボハニ」の画像と「祝」の文字の表示)に限らず、可動体の動作によるものであってもよい。本例では、装飾図柄表示装置208の前面に設けた遮蔽装置246の左扉246aと右扉246bを閉じる動作によって、保留連荘予告を行っている。
また、遮蔽装置246の動作による保留連荘予告によって、装飾図柄表示装置208で表示されているICカードの取り出しを促す説明表示が隠され、遊技者に視認困難となっている。しかし、保留連荘する、すなわち保留されている変動遊技において大当りの当選が確定しており、その後のエンディング演出において、再びICカードの取り出しを促す説明表示が表示される機会があるため、遊技者にとって説明表示が認識できないなどの不利益が生じることは避けられる。
なお、同図に示すような可動体の動作による予告が実行される場合に、装飾図柄表示装置208において説明表示が実行されていなくてもよい。
また、装飾図柄表示装置208の制御処理(第1副制御部400の処理)のバックアップを行う機種では、遊技中の保留連荘予告に限らず、電断した後の復電処理においてこのような遮蔽装置246の動作(左扉246aと右扉246bを開閉する動作)を行う場合がある。この場合の遮蔽装置246の動作は、電源投入時の動作確認を行うためのものである場合もあるし、電源投入時に電断時の先読み予告を実行する情報がバックアップされていれば、当該情報に基づいて遮蔽装置246を動作させて先読み予告を行う場合もある。
そして、同図(b´)に示す状態の後に、同図(c)に示す表示が行われても良い。すなわち、ICカードの取り出しを促す説明表示の実行期間中、一部の期間において、可動体の動作による予告(遮蔽装置246の動作による保留連荘予告)によって当該説明表示が隠され(同図(b´))、その後同図(c)に示すように、ICカードの取り出しを促す説明表示が遊技者に視認可能に表示されるようにしてもよい。またこの場合、遮蔽装置246の動作による保留連荘予告が終了した後は、装飾図柄表示装置208における表示による保留連荘予告((キャラクタ「サボハニ」の画像と「祝」の文字の表示による予告)を実行するようにしてもよい。
<電サポ状態>
図47(d)は、図47(b)または(c)に続くタイミングを示しており、4R特別大当り遊技終了後に電サポ状態(時短状態)に移行した状態である。このタイミングは、変動開始前の状態であって、再び装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、「装飾2−装飾2−装飾2」の図柄組合せを停止表示するとともに、装飾図柄表示装置208の右下の表示領域(特図2保留アイコン表示領域)に3つの保留アイコンPI21、PI22、PI23を3つ表示することで、特図2変動遊技の保留数が3であることを報知している。
また、装飾図柄表示装置208の右上の表示領域には、保留連荘予告(ここでは「祝」の文字)を表示している。
続く同図(e)は、保留アイコンPI21に対応する保留を消化して変動遊技が開始された直後の状態である。本例では、第2特図保留ランプ220を1つ消灯することで、特図2変動遊技の保留数が3から2に減少したことを報知している、また、装飾図柄表示装置208の右下の表示領域(特図2保留アイコン表示領域)から1つの保留アイコンPI21を消去し、残りの保留アイコンPI22、PI23を左側に移動表示することで、特図2変動遊技の保留数が3から2に減少したことを報知している、
また、第2特図表示装置214において、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返すことで、「特図2の変動表示」を開始しているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの各図柄表示領域において「装飾図柄の変動表示」を開始している。また、特図2用第4図柄208fに「−」を表示することで、特図2の変動表示中であることを報知している。
さらに、図柄表示領域208a〜208cの上方において保留連荘予告を継続して表示している。
図47(f)は、変動遊技中の状態である。このタイミングでは、同図(e)で開始した「特図2の変動表示」と「装飾図柄の変動表示」を継続している。また、このタイミングでは、装飾図柄の変動表示の開始直後に、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの上方において右打ち報知の説明表示を開始している。さらに、説明表示の右側の表示領域では、説明表示を隠すことなく保留連荘予告を継続して表示している。
同図(d)〜(f)に示すように、第一の予告(この例では、「祝」の文字表示による保留連荘予告)は、説明表示(この例では右打ち報知)より先に開始されるものであってもよい。つまり第一の予告が行われる第一の期間は、図柄変動表示の開始前であってもよい。また、第一の予告は、装飾図柄表示装置208の複数の状態変化(同図(d)〜(f))に跨って、実行(表示)が継続されるものであってもよい。
図48(a)は、図47(f)に続くタイミングであり、第一停止図柄(左図柄)の停止表示を行って装飾7の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの上方において右打ち報知の説明表示を継続し、さらに、説明表示の右側の表示領域では、説明表示を隠すことなく保留連荘予告を継続して表示している。
図48(b)は、第二停止図柄(右図柄)の停止表示を行って装飾7の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。また、このタイミングではリーチ演出(ここでは「リーチ」という文字の表示)を開始している。
同図(c)は、遮蔽装置246の動作による大当り予告を開始している。この例では、装飾図柄表示装置208の前面に設けた遮蔽装置246の左扉246aと右扉246bを閉じる動作によって大当り予告を行い、それにより装飾図柄表示領域208で表示されている右打ち報知(説明表示)の少なくとも一部が隠されている。
なお、このタイミングにおいて、右打ち報知(説明表示)は装飾図柄表示領域208から消去されていても良い。
このように本例の(可動体の動作による)大当り予告は、保留連荘予告が実行される期間(第一の期間)の後の期間(第二の期間)に開始される。
図48(d)に示すタイミングでは、第三停止図柄(中図柄)の停止表示を行って装飾7の装飾図柄を停止表示させ、「装飾7−装飾7―装飾7」の装飾図柄組合せの停止表示を行っている。また、このタイミングでは右打ち報知と保留連荘予告は継続している。
図48(e)は、変動停止(確定停止)の状態である。このタイミングでは、第2特図表示装置214のセグメントを特図A(16R特別大当り図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図A(16R特別大当り図柄)に対応する「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果が特図A(16R特別大当り図柄)であったことを報知している。また、特図2用第4図柄208fに「A」を表示することで、特図2の停止表示中(16R特別大当り)であることを報知している。
<大当り遊技の他の表示例>
図49は、アタッカユニット(Vアタッカ)700を備える遊技台における大当り遊技の表示例を示す。
Vアタッカ700は、構造物の動作(第1のアタッカ、第2のアタッカ)の開閉動作)によってVアタッカ700内部に設けられた特定領域(確変作動領域、V入賞領域)への進入の可否が振り分けられる。
Vアタッカ700を備えた遊技台は、V入賞確変機とも呼ばれ、主制御部300は、第一の遊技状態(例えば、非確変状態)とそれよりも有利な第二の遊技状態(例えば、確変状態)に移行可能であり、発射された遊技球がV入賞領域に進入した場合に、第二の遊技状態に移行可能である。すなわち、特図によってV入賞領域に入賞しやすい大当り遊技を開始するか、入賞困難となる大当り遊技を開始するかが決定され、図柄毎に、第1のアタッカおよび第2のアタッカの開放パターンが決定されている。そして、大当り中の予め決められたラウンドで第2のアタッカが開放し、その奥にあるシャッターが開放して遊技球がV入賞領域へ進入することで、大当り終了後から確変機能の作動が開始する。
図49(a)は、大当り図柄(ここでは、4R特別大当り図柄)の確定表示の一例を示した図である。同図に示すタイミングでは、直前の特図2変動遊技において特図2の変動停止を行い、大当たり図柄の確定表示を行っている。本例では、第2特図表示装置214のセグメントを特図P(4R特別大当り図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図P(4R特別大当り図柄)に対応する「装飾2−装飾2−装飾2」の図柄組合せを停止表示し、特図2用第4図柄208fに「P」を表示することで、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果が特図P(4R特別大当り図柄)であったことを報知している。
また、第2特図保留ランプ220を3つ点灯することで、特図2変動遊技の保留数が3であることを報知し、第1特図保留ランプ218をすべて消灯することで、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知している、また、装飾図柄表示装置208の右下の表示領域(特図2保留アイコン表示領域)に3つの保留アイコンPI21、PI22、PI23を3つ表示することで、特図2変動遊技の保留数が3であることを報知し、装飾図柄表示装置208の左下の表示領域(特図1保留アイコン表示領域)に保留アイコンを表示しないことで、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知している、
図49(b)に示すタイミングは、大当り図柄が確定表示された後の期間であり、大当たり遊技のオープニング演出を実行して右打ち報知(説明表示)を行っている。本例の右打ち報知は、「右打ち⇒ アタッカを狙え」という文字表示と、遊技領域124の一部を模した表示(ここでは、遊技領域124に設けられた第1特図始動口230および可変入賞口234を模した表示と、遊技領域124のそれらの右側領域を流下した遊技球が可変入賞口234に入賞する様子を示す表示)により行う。
図49(c)に示すタイミングでは、4R特別大当り遊技の1ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔で所定回数、開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、キャラクタ「先生」の画像と、特別大当り遊技の1ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「1R」の文字)の表示を行っている。
図49(d)に示すタイミングでは、4R特別大当り遊技の4ラウンド目において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔で所定回数、開閉させる制御を行っている。また、本例では、右打ち報知(説明表示)を引き続き表示するとともに、キャラクタ「先生」の画像と、特別大当り遊技の4ラウンド目であることを示すラウンド数(ここでは「4R」の文字)の表示を行っている。
続く図49(e)に示すタイミングは、4ラウンド目においてVアタッカ700の開閉制御を開始した状態である。
Vアタッカ700は前面上方に設けられて遊技者に視認可能に開閉する扉部材700aを備えたアタッカ(第1のアタッカ)と、第1のアタッカの下方内部で遊技者には視認不可に設けられシャッター式の扉部材を有する出没式のアタッカ(第2のアタッカ、不図示)、第2のアタッカの左方下部に設けられたV入賞領域への進入を可能または不可能にするシャッター(不図示)と、第2のアタッカに進入した遊技球を検知する(賞球払出用に入賞をカウントする)球検出センサと、V入賞領域に進入した遊技球を検知する球検出センサと、第2のアタッカに進入したがV入賞領域に進入しなかった遊技球を検知する球検出センサとを有している。
このVアタッカ700は、特図1表示装置212、特図2表示装置214に予め定められた図柄の組合せが表示されると、第2のアタッカが開放し、遊技球が第2のアタッカ内のV入賞領域に進入した場合に大当り遊技が開始される(V入賞による確変決定)。V入賞領域への遊技球の進入の可否はVアタッカ700内部に設けられたシャッターの開放パターンで分けている。
また、このタイミングにおいて、Vアタッカ700の特定領域を狙う操作を促す「Vアタッカを狙ってね」という説明表示を表示している。また、このタイミングでは、Vアタッカ700への入賞(遊技球の進入)があり、かつV入賞領域に入賞した場合(すなわち確変が確定した場合)に保留連荘となることを示唆する保留連荘予告(ここでは、キャラクタ「サボハニ」の画像の表示)を行っている。また、右打ち報知およびラウンド数の表示も継続している。
同図(f)に示すタイミングは、Vアタッカ開閉制御演出の実行中の状態である。このタイミングでは、右打ち報知、Vアタッカを狙う操作を促す報知およびラウンド数の表示(いずれも説明表示といえる)を継続し、当該説明表示の表示期間中に保留連荘予告(第一の予告)を継続している。
同図(g)に示すタイミングは、Vアタッカ開閉制御演出の実行中に、Vアタッカ700に入賞があった(遊技球が進入した)状態を示している。このタイミングでは、右打ち報知、Vアタッカを狙う操作を促す報知およびラウンド数の表示(いずれも説明表示といえる)を継続し、当該説明表示の表示期間(第一の期間)中に保留連荘予告(第一の予告)を継続している。
同図(h)に示すタイミングは、Vアタッカ開閉制御演出の実行中に、Vアタッカ700の特定作動領域(V入賞領域)に入賞し、確変が確定した状態を示している。このタイミングでは、右打ち報知およびラウンド数の表示に加えて、V入賞の報知(説明表示(ここでは、「V」と「祝」の文字表示))を行っている。
一方、同図(h´)に示すタイミングは、V入賞しなかった状態を示している。V入賞しなかった場合には、例えば、保留連荘予告(キャラクタ「サボハニ」)が消去され、例えば時短状態に移行する。
以降の図示は省略するが、上記の実施形態と同様に、第一の期間に続く第二の期間において、第二の予告(例えば、大当り予告、ラウンド予告、ラウンド振分予告、確変(確定)予告、保留連荘予告、可動体の動作による予告など)が実行される。
図46(f)に示すタイミングは、4ラウンド目において可変入賞口234の開閉演出の実行中の状態を示している。また、このタイミングでは、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果が、特図P(4R特別大当り図柄)であったことに基づき、大当り遊技が終了すること(5R以上の大当り遊技に振り分けられなかった(5R以上の大当り遊技に当選していなかったこと))を報知(ここでは、キャラクタ「先生」の画像と「残念」という文字を表示)している。また、ラウンド数(ここでは「4R」の文字)の表示を継続している。
なお、本例では、4R特別大当り遊技の4ラウンド目にVアタッカ700の開閉制御を行う場合を例に説明したが、15R目や、他のラウンドでVアタッカ700の開閉制御を行ってもよい。
<説明表示の他の例>
図50は、変動遊技中に説明表示として、個別識別情報の設定モード(オリジナルモード)で予め設定されたミッションを達成したことを報知する表示(ミッション達成報知)や、リーチ演出が報知される場合の表示例である。
図50(a)は、変動遊技の開始前の状態である。本例では、第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知し、第2特図保留ランプ220をすべて消灯することで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している、また、装飾図柄表示装置208の左下の表示領域(特図1保留アイコン表示領域)に2つの保留アイコンPI11、PI12を2つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知し、装飾図柄表示装置208の右下の表示領域(特図2保留アイコン表示領域)に保留アイコンを表示しないことで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している、
また、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214のセグメントをいずれも特図V(第1はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図V(第1はずれ図柄)に対応する「装飾4−装飾1−装飾6」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果および直前の特図2変動遊技の当否判定の結果がいずれも特図V(第1はずれ図柄)であったことを報知している。
また、装飾図柄表示装置208の右上隅に表示している特図1用第4図柄208eに「×」を表示することで、特図1の停止表示中(ハズレ)であることを報知し、装飾図柄表示装置208の右上隅に表示している特図2用第4図柄208fに「×」を表示することで、特図2の停止表示中(ハズレ)であることを報知している。
図50(b)は、変動遊技の開始直後の状態である。本例では、第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している、また、装飾図柄表示装置208の左下の表示領域(特図1保留アイコン表示領域)から1つの保留アイコンPI11を消去し、もう1つの保留アイコンPI12を左側に移動表示することで、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している。
また、第1特図表示装置212において、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返すことで、「特図1の変動表示」を開始しているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの各図柄表示領域において「装飾図柄の変動表示」を開始している。また、特図1用第4図柄208eに「−」を表示することで、特図1の変動表示中であることを報知している。
図50(c)は、変動遊技中の状態である。このタイミングでは、同図(b)で開始した「特図1の変動表示」と「装飾図柄の変動表示」を継続している。
図50(d)に示すタイミングでは、第一停止図柄(左図柄)の停止表示を行って装飾3の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続し、図50(e)に示すタイミングでは、第二停止図柄(右図柄)の停止表示を行って装飾8の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。
図50(f)に示すタイミングでは、第三停止図柄(中図柄)の停止表示を行って装飾2の装飾図柄を停止表示させた後、「装飾3−装飾2―装飾8」の装飾図柄組合せの揺れ変動を行っている。
図50(g)は、変動停止の状態である。このタイミングでは、第1特図表示装置212のセグメントを特図V(第1はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図V(第1はずれ図柄)に対応する「装飾3−装飾2−装飾8」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が特図V(第1はずれ図柄)であったことを報知している。また、特図1用第4図柄208eに「×」を表示することで、特図1の停止表示中(ハズレ)であることを報知している。
図50(h)〜同図(j)は、保留アイコンPI12に対応する特図1の変動遊技中に特図1変動遊技の保留が増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、同図(h)に示すタイミングで特図1の変動遊技を開始した後、同図(i)に示すタイミングで第1特図始動口230への入球を検出したことにより、第1特図保留ランプ218を1つ点灯するとともに特図1保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI13を表示することで、特図1変動遊技の保留数が0から1に増加したことを報知している。
なお、本例では、第1特図始動口230への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI13の表示態様として、キャラクタ「サボハニ」の画像を表示している。
同図(j)は、変動停止の状態である。このタイミングでは、第1特図表示装置212のセグメントを特図V(第1はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図V(第1はずれ図柄)に対応する「装飾5−装飾0−装飾0」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が特図V(第1はずれ図柄)であったことを報知している。また、特図1用第4図柄208eに「×」を表示することで、特図1の停止表示中(ハズレ)であることを報知している。
図50(k)〜同図(r)は、保留アイコンPI13に対応する特図1の変動遊技の表示の一例を示した図である。
図50(k)に示すタイミングでは、特図1の変動遊技を開始し、装飾図柄の変動表示中に説明表示が開始された状態を示す。本例の説明表示は、個別識別情報の設定モード(オリジナルモード)で予め設定されたミッションを達成したことを報知するミッション達成報知(ここでは、「ミッションNo.7達成 サボハニ保留」の文字の表示)を行っている。また、このタイミングでは、説明表示の期間中に、当該変動遊技の当否判定の結果を示唆する大当り予告(ここでは、キャラクタ「パンダ」の画像)を表示している。
図50(l)に示すタイミングで第一停止図柄(左図柄)の停止表示を行って装飾2の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。
また、図50(m)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾2」の装飾図柄を表示することでリーチ表示を行い、図50(n)に示すタイミングでは、保留アイコンPI13に対応する特図1変動遊技の当否判定結果が特図A(16R特別大当り図柄)であることを示唆するボーリングリーチ演出(リーチA)を開始して、「ボーリングリーチ」という文字とキャラクタ「殿」がボーリングの球を掲げる画像による説明表示を行っている。さらにこのタイミングでは、リーチ演出後の当選を示唆するリーチ当選予告(大当り予告)として「熱いぜ」の文字を表示している。
このように、第一の期間(例えば変動表示中)に一の説明表示(例えば、ミッション達成報知)を行うとともに、当該一の説明表示を隠さない状態で第一の予告(ここでは、キャラクタ「パンダ」の画像による大当り予告)を行い、第一の期間に続く第二の期間(例えばリーチ演出中)に他の説明表示(例えば、リーチ演出の説明)と、第二の予告(例えば、リーチ演出後の当選を示唆する予告)を行うようにしてもよい。
続く図50(n)〜(q)に示すタイミングでは、ボーリングリーチ演出を実行し、同図(r)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図A(16R特別大当り図柄)に対応する「装飾2−装飾2−装飾2」の図柄組合せを揺れ変動表示している。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、説明表示(例えば、右打ち報知など)を表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、複数の予告を実行可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208、遮蔽装置246)と、可動手段(例えば、遮蔽装置246)と、を備えた遊技台であって、前記予告手段は、前記複数の予告のうちの一の予告(以下、「第一の予告(例えば、先読み予告)」という。)を実行可能な手段であり、前記予告手段は、前記複数の予告のうちの一の予告(以下、「第二の予告(例えば、ラウンド振分予告、可動体動作による保留連荘告など)」という。)を実行可能な手段であり、前記説明表示は、前記第一の予告が行われた場合に隠されない表示であり、前記予告手段は、前記可動手段が前記表示手段の前方となる位置に動作することを含む前記第二の予告(例えば、可動体動作による保留連荘告)を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、予告手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、説明表示を分かりやすく表示できる場合があり、遊技に不慣れな初心者においても興趣を削ぐことなく、遊技させることができる場合がある。
また、説明表示の期間中も当該説明表示を分かりやすく表示した状態において第一の予告(演出)で盛り上げることができるため、熟練者にとっても遊技の興趣を高めることができる場合がある。
また、説明表示の非実行期間は派手に予告(演出)を行い、盛り上げることができる場合がある。
また、前記予告手段は、第一の期間(例えば、大当り図柄が確定表示された後の期間(例えば、図42(a)に示す大当り図柄が確定表示された後の期間(説明表示を実行中の期間)))に前記第一の予告を開始可能な手段であり、
前記予告手段は、第二の期間(例えば、図42(e)に示すアタッカ開放演出が開始される期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)に前記第二の予告を開始可能な手段であり、前記第二の期間は、前記第一の期間の前後となる期間のうちの一方の期間であり、前記表示手段は、前記第一の期間に前記説明表示を開始可能な手段であり、前記予告手段は、前記説明表示が表示されていない前記第二の期間で前記可動手段が前記表示手段の前方となる位置に動作することを含む前記第二の予告を実行可能な手段である、ものであってもよい。
このような構成によれば、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後の期間(説明表示を実行中の期間))において、第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、第一の予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。
また、前記予告手段は、前記第一の期間に前記複数の予告のうちの一の予告(以下、「第三の予告(例えば、図46(b´´)に示す、キャラクタ「番長」による確変確定予告)」という。)を開始可能な手段であり、前記第三の予告は、前記第一の予告(例えば、図46(b´´)に示す、右打ち報知を赤文字で表示することによる保留連荘チャンスアップ予告)」という。)と異なる予告であり、前記説明表示は、前記第三の予告が行われない場合に隠されない表示であり、前記説明表示は、前記第三の予告が行われた場合に隠されない表示であってもよい。
このような構成によれば、第一の期間において第一の予告とは異なる第三の予告を実行できるので、第一の予告とは別の期待感を遊技者に与えることができるとともに、同じ期間(第一の期間)に異なる二つの予告が行われる場合であっても、説明表示を遊技者に視認容易に(見やすく)表示することができる場合がある。
また、遊技領域(例えば、遊技領域124)に設けられた入賞手段(例えば、可変入賞口234)を備え、前記説明表示は、前記入賞手段に向かって遊技球を発射させるための表示(例えば、右打ち報知)を含む表示であってもよい。
また、前記表示手段は、前記遊技領域に設けられた手段であり、前記遊技領域は、発射操作により発射された遊技球が流下可能な複数の流下領域が形成されており、前記複数の流下領域のうちの一つは、第一の流下領域であり、前記複数の流下領域のうちの一つは、第二の流下領域であり、前記第一の流下領域とは、発射された遊技球が前記表示手段の左側を流下する領域のことであり、前記第二の流下領域とは、発射された遊技球が前記表示手段の上側を通過して該表示手段の右側を流下する領域のことであり、前記入賞手段は、発射された遊技球が前記第二の流下領域を流下する場合の方が、前記第一の流下領域を流下する場合よりも入賞しやすい位置に設けられた手段であり、前記説明表示は、前記第二の流下領域に遊技球を発射させるための表示(例えば、図42(b)に示す「右打ち」という文字の表示)を含む表示であってもよい。
また、前記説明表示は、前記遊技領域の少なくとも一部を模した表示(例えば、図42(b)に示す可変入賞口234を模した表示)を含む表示であってもよい。
このような構成によれば、説明表示をよりわかりやすく表示することができる場合がある。
また、入賞手段(例えば、可変入賞口234)と、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)を備え、図柄表示手段は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に応じた図柄を確定表示する手段であり、前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が大当りである場合に大当り図柄を確定表示する手段であり、前記第一の期間は、前記大当り図柄が確定表示された後の期間であり、前記入賞手段は、アタッカ(例えば、可変入賞口234)であり、前記説明表示は、前記アタッカを狙わせる表示(例えば、図46(b)に示す「アタッカを狙え」という文字の表示)であってもよい。
また、複数の遊技状態のうちのいずれかの遊技状態を開始可能な制御手段(例えば、制御部、主制御部300)を備え、前記複数の遊技状態のうちの一つは、第一の遊技状態(例えば、非確変状態)であり、前記複数の遊技状態のうちの一つは、前記第一の遊技状態よりも有利な第二の遊技状態(例えば、確変状態)であり、前記入賞手段は、特定領域(例えば、確変作動領域、V入賞領域)を備えた手段であり、前記制御手段は、発射された遊技球が前記特定領域に進入した場合に前記第二の遊技状態に移行可能な手段であり、前記説明表示は、前記特定領域を狙わせる表示(例えば、図49(e)に示す「Vアタッカを狙ってね」という文字の表示)であってもよい。
このような構成によれば、遊技者にとって有利な説明表示を分かりやすく表示できる場合があり、遊技に不慣れな初心者においても興趣を削ぐことなく、遊技させることができる場合がある。また、遊技者にとって有利な説明表示の期間中も当該説明表示を分かりやすく表示した状態において予告(演出)で盛り上げることができるため、熟練者にとっても遊技の興趣を高めることができる場合がある。また、遊技者にとって有利な説明表示の非実行期間は派手に予告(演出)を行い、盛り上げることができる場合がある。
また、前記説明表示は、右打ちの表示であってもよい。
また、前記遊技台は、球貸操作手段(例えば、球貸操作部)を備え、前記球貸操作手段は、球貸ボタン(例えば、球貸操作ボタン140)と返却ボタン(例えば、返却操作ボタン142)を含む手段であり、前記説明表示は、遊技者に前記返却ボタンの操作を行わせるための表示を含む表示(例えば、図47(b)に示す「ICカードの取り忘れにご注意ください」という文字)であってもよい。
このような構成によれば、遊技者に返却ボタンの操作をわかりやすく報知することができるので、遊技者に返却ボタンの操作を促すことができ、ひいてはICカードの取り忘れなど遊技者に不利益が生じることを未然に防ぐことができる場合がある。
また、前記説明表示は、文字を含む表示であり、前記第一の予告(例えば、図42(b´)に示すラウンド予告)は、前記文字が表示される領域と重ならない領域で実行される予告であり、前記第二の予告(例えば、図42(e)に示すラウンド振分予告)は、前記文字が表示される領域と少なくとも一部が重なる領域で実行される予告であってもよい。
このような構成によれば、第一の予告を遊技者に確実に報知することができる場合がある。
また、前記説明表示とは、遊技者の操作が関連する内容(例えば、図47(b)に示す「ICカードの取り忘れにご注意ください」という文字)を少なくとも含む説明のことであってもよい。
このような構成によれば、遊技者の操作忘れによって遊技者に不利益が及ぶことを未然に防ぐことができる場合がある。
また、前記第二の予告は、前記第一の予告と同じ予告(同じ内容の予告、または同じ態様の予告)であってもよい。
このような構成によれば、説明表示が第二の予告に重なって第二の予告が遊技者に視認困難となる場合があっても、第一の予告で同じ内容の予告を行うことにより、遊技者が予告の見逃すことを防ぐことができる場合がある。
また、第一の予告の態様と第二の予告の態様を同じ態様とすることにより、第一の予告と第二の予告の態様の相違による違和感を少なくすることができる場合がある。
また、前記第二の予告は、前記第一の予告と異なる予告(異なる内容の予告、または異なる態様の予告)であってもよい。
このような構成によれば、多彩な予告を実行することができる場合がある。また第一の予告と第二の予告の両方に注目させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、第一の態様(例えば、黒色の表示色)で前記説明表示(図42に示す右打ち報知)を表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第一の態様と異なる第二の態様(例えば、図42(b´)に示すマルチカラー表示)で前記説明表示を表示可能な手段であり、前記第一の予告(例えば、図42(b´´)に示すマルチカラー表示によるラウンド予告)は、前記第二の態様による前記説明表示により行われる予告であってもよい。
このような構成によれば、説明表示の態様(表示態様)が変化する違和感により予告を行うことができる。態様の変化のみであり説明表示の内容は変化しないため、第一の予告により説明表示が隠されることがなく、分かりやすい説明を行うことができる場合がある。
また、入賞手段(例えば、可変入賞口234)と、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、を備え、図柄表示手段は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に応じた図柄を確定表示する手段であり、前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が大当りである場合に大当り図柄を確定表示する手段であり、前記入賞手段は、前記第一の期間において開閉動作が開始されない手段であり、前記入賞手段は、第二の期間において開閉動作が開始される手段であり前記第一の期間とは、前記大当り図柄が確定表示された後から第一の条件が成立するまでの期間(例えば、図27(n)に示す、特図2の変動停止を行った後から、図28(c)に示す、チャレンジゲート270への入球(入賞)が検出されるまでの期間)のことであり、前記第二の期間とは、前記第一の期間において前記第一の条件が成立した場合に開始される期間(例えば、図28(c)に示す、チャレンジゲート270への入球(入賞)が検出された場合に開始される期間)のことであり、前記第一の条件とは、遊技者の発射操作に関連して成立可能な条件(例えば、チャレンジゲート270への入球(入賞))のことであり、前記第一の予告は、前記第一の期間において少なくとも開始可能な予告(例えば、キャラクタC(番長)を用いた予告演出,特別音(「キーン」という効果音))であり、前記第一の予告とは、前記第一の条件の成立によって決定される内容に関連しない予告のことであってもよい。
このような構成によれば、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後から第一の条件が成立するまでの期間)において、第一の条件の成立によって決定される内容に関連しない第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第一の条件の成立によって第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、第一の予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。また、第一の条件の成立は、遊技者の発射操作に関連して成立する条件であるため、第一の条件の成立を早めて、直ちに第二の期間を楽しむこともできるし、第一の条件の成立を遅らせて、第一の予告の出現を楽しむこともでき、遊技者の選択肢を増やすことができる場合がある。
また、前記遊技台は、パチンコ機であってもよい。
また、本実施形態における説明表示とは、右打ち報知、ICカードの抜き取りを促す報知、ミッション達成報知、リーチ演出の説明表示、ラウンド数の表示、ラウンド振分用約物(チャンスゲート270)の説明表示などである。
また、第一の予告とは、大当り確定後の期間(例えば、説明表示を行う期間)に表示される予告であり、先読み予告(保留連荘予告、保留連荘チャンスアップ予告を含む)、大当り予告、ラウンド予告(ラウンド報知)、ラウンド振分予告、確変予告、確変確定予告、所定の先読みモード突入や演出モード突入の予告などのうちから、遊技状態や予告何行われる期間に応じて適宜組み合わせが可能である。第一の予告は、説明表示を隠すことなく表示される。
また、第二の予告とは、第一の期間とは少なくとも一部が異なる第二の期間に表示される表示であって、先読み予告(保留連荘予告、保留連荘チャンスアップ予告を含む)、大当り予告、ラウンド予告(ラウンド報知)、ラウンド振分予告、確変予告、確変確定予告、所定の先読みモード突入や演出モード突入の予告などのうちから、遊技状態や予告何行われる期間に応じて適宜組み合わせが可能であるる。第二の予告は、第一の予告と同じ予告(同じ内容の予告および/または同じ態様の予告)であってもよいし、異なる予告(異なる内容の予告および/または異なる態様の予告)であってもよい。なお、保留連荘予告は、保留連荘チャンスアップ予告よりも保留連荘の信頼度が高い予告をいう。上記の実施形態では、保留で大当りがあることを確定的に報知する予告を保留連荘予告とし、保留で大当りがある可能性があることを報知する予告を保留連荘チャンスアップ予告としたが、保留連荘予告は、保留内に大当りとなる図柄変動表示が存在することを確定的に予告(報知)してもよいし、保留内に大当りとなる図柄変動表示が存在する可能性が該保留連荘予告が行われない場合と比較して高い予告であってもよい。
また、第一の期間の一例を挙げると、電サポの期間、非電サポの期間、大当り遊技の期間、特殊な変動の期間、リーチ演出の期間、先読み等の演出モード期間、チャンスゲートに関連する制御の期間、発射位置(左打ち、右打ち)に関する遊技の制御が行われている期間、入賞手段の開閉制御の期間など、遊技台において状態や状況が変化する期間であって、いずれも開始時点を含む期間であり、これらのうちの単数又は複数の任意の組み合わせにより特定される期間である。
また、第二の期間の一例を挙げると、電サポの期間、非電サポの期間、大当り遊技の期間、特殊な変動の期間、リーチ演出の期間、先読み等の演出モード期間、チャンスゲートに関連する制御の期間、発射位置(左打ち、右打ち)に関する遊技の制御が行われている期間、入賞手段の開閉制御の期間など、遊技台において状態や状況が変化する期間であって、いずれも開始時点を含む期間であり、これらのうちの単数又は複数の任意の組み合わせにより特定される期間である。また、第二の期間は、第一の期間とは少なくとも一部が異なる(重ならない)期間であってもよい。
例えば、第一の期間と第二の期間とは、一方が大当り図柄の確定表示から大当り遊技の終了までの期間であり、他方が変動遊技(変動表示)が開始する期間である。また、第一の期間と第二の期間とは、一方が、大当り図柄の確定表示からアタッカの開放開始前までの期間であり、他方が、アタッカの開放後から大当り遊技終了までの期間である。また、第一の期間と第二の期間とは、一方がリーチ演出前の期間であり、他方がリーチ演出後の期間である。また、第一の期間と第二の期間とは、一方が先読み予告の対象となる保留の変動遊技前の期間であり、他方が先読み予告の対象となる保留の変動遊技中の期間である。また、第一の期間と第二の期間とは、一方が大当り遊技終了後から電サポ終了までの期間であり、他方が非電サポ開始の期間である。また、第一の期間と第二の期間とは、一方が大当り確定表示から電サポ終了までの期間であり、他方が非電サポ開始の期間である。
また、入賞手段は、第一の流下領域に設けられていてもよい。
また、「遊技者の操作が関連する内容」とは、例えば、操作手段の操作を促す内容や、操作手段を操作することによって結果として所定の状態となることを示唆する内容(例えば、返却操作ボタン142の操作によってICカードが取り出される場合に、ICカードの取り出しについて報知する内容など)であり、この場合の「操作手段」とは、球発射ハンドル134、チャンスボタン(演出ボタン)138、球貸操作ボタン140、球抜ボタン130、球排出レバー132など、遊技台の前面にあって遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段であればよい。
また、説明表示の態様の変化による第一の予告としては、説明表示の文字自体の色違いや大きさの違いなどの態様の変化であってもよいし、説明表示に付属するキャラクタや文字周辺の枠、右打ち報知などを報知する場合の矢印などの色違いや大きさの違いなどの態様の変化であってもよい。
また、チャンスゲート270に関連する制御は大当り遊技中に限らず、小当り遊技中に実行されるものであってもよい。
また、説明表示は、装飾図柄表示装置208における表示以外に音や、ランプを用いて説明を行う(報知する)構成であってもよい。また、説明表示は、少なくとも装飾図柄表示装置208における表示によって行われればよいが、表示なしでも説明が可能な説明であればこの限りではなく、本願発明を適用できる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、説明表示(例えば、図42(b)に示す右打ち報知など)を表示可能な表示手段と、複数の予告を実行可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、入賞手段(例えば、可変入賞口234)と、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、を備えた遊技台であって、前記予告手段は、前記複数の予告のうちの一の予告(以下、「第一の予告(例えば、図42(b´)に示すキャラクタ(番長)によるラウンド予告など)」という。)を実行可能な手段であり、前記予告手段は、前記複数の予告のうちの一の予告(以下、「第二の予告(例えば、図42(e)に示すラウンド振分予告など)」という。)を実行可能な手段であり、前記第一の予告は、第一の態様で行われる予告であり、前記第二の予告は、第二の態様で行われる予告であり、前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様であり、前記表示手段は、前記説明表示を表示可能な手段であり、前記説明表示は、前記第一の予告にオーバーラップされない表示であり、前記予告手段は、第一の期間(例えば、大当り図柄が確定表示された後の期間(例えば、図42(a)に示す大当り図柄が確定表示された後のオープニングの演出期間(説明表示を実行中の期間)))に前記第一の予告を開始可能な手段であり、前記予告手段は、第二の期間(例えば、図46(c)に示すアタッカ開放演出が開始される期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)、図42(e)に示すアタッカ開放演出の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間))に前記第二の予告を開始可能な手段であり、前記第二の期間は、前記第一の期間の前後となる期間のうちの一方の期間であり、前記表示手段は、前記第一の期間に前記説明表示を開始可能な手段であり、前記図柄表示手段は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に応じた図柄を確定表示する手段であり、前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が大当りである場合に大当り図柄を確定表示する手段であり、前記第二の期間とは、前記大当り図柄が確定表示された後(例えば、図46(a)に示す大当り図柄が確定表示された後、図42(a)に示す大当り図柄が確定表示された後)から新たに前記図柄変動表示が開始されるまでの期間(以下「第三の期間」という。)のうち、前記入賞手段が開放している期間(例えば、図46(c)に示すアタッカ開放演出が開始される期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)、図42(e)に示すアタッカ開放演出が開始される期間)のことであり、前記第一の期間とは、前記第三の期間のうち、前記第二の期間を除く期間のことであり、前記第一の予告と前記第二の予告のうちの少なくとも一方の予告は、先読み予告(例えば、図46(b´´)に示す赤文字の「右打ち⇒アタッカを狙え」という表示による保留連荘チャンスアップ予告、大当り遊技のラウンド数に関する予告(例えば、図46(b´´)に示すキャラクタ「番長」によるラウンド予告(確変確定予告))、および大当り遊技が終了した後の遊技状態に関する予告(例えば、図46(b´´)に示すキャラクタ(番長)による確変確定予告)のうちいずれかの予告である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、予告手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、説明表示を分かりやすく表示できる場合があり、遊技に不慣れな初心者においても興趣を削ぐことなく、遊技させることができる場合がある。
また、説明表示の期間中も当該説明表示を分かりやすく表示した状態において第一の予告(演出)で盛り上げることができるため、熟練者にとっても遊技の興趣を高めることができる場合がある。
また、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後の期間(説明表示を実行中の期間))において、第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、第一の予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。
また、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後の期間(説明表示を実行中の期間))において、第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、先読み予告の出現、または、大当り遊技のラウンド数に関する予告の出現あるいはまた、大当り遊技が終了した後の遊技状態に関する予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。
また、可動手段(例えば、遮蔽装置246)を備え、前記予告手段は、前記説明表示が表示されていない前記第二の期間で前記可動手段が前記表示手段の前方となる位置に動作することを含む前記第二の予告(例えば、遮蔽装置246の動作による保留連荘告)を実行可能な手段であってもよい。
また、前記予告手段は、前記第一の期間に前記複数の予告のうちの一の予告(以下、「第三の予告(例えば、図46(b´´)に示す、右打ち報知の表示態様を赤文字に変化させることによる保留連荘チャンスアップ予告)」という。)を開始可能な手段であり、
前記第三の予告は、前記第一の予告(例えば、図46(b´´)に示す、キャラクタ「番長」の画像による確変確定予告)と異なる予告であり、前記説明表示は、前記第三の予告にオーバーラップされない表示であってもよい。
このような構成によれば、第一の期間において第一の予告とは異なる第三の予告を実行できるので、第一の予告とは別の期待感を遊技者に与えることができるとともに、同じ期間(第一の期間)に異なる二つの予告が行われる場合であっても、説明表示を遊技者に視認容易に(見やすく)表示することができる場合がある。
また、入賞手段(例えば、可変入賞口234)と、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)を備え、前記図柄表示手段は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に応じた図柄を確定表示する手段であり、前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が大当りである場合に大当り図柄を確定表示する手段であり、前記第二の期間とは、前記大当り図柄が確定表示された後(例えば、図46(a)に示す大当り図柄が確定表示された後)から新たに前記図柄変動表示が開始されるまでの期間(以下「第三の期間」という。)のうち、前記入賞手段が開放している期間(例えば、図46(c)に示すアタッカ開放演出が開始される期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)のことであり、前記第一の期間とは、前記第三の期間のうち、前記第二の期間を除く期間のことであり、前記第一の予告と前記第二の予告のうちの少なくとも一方の予告は、先読み予告(例えば、図46(b´´)に示す赤文字の「右打ち⇒アタッカを狙え」という表示による保留連荘チャンスアップ予告)であってもよい。
このような構成によれば、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後の期間(説明表示を実行中の期間))において、第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、先読み予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。
また、入賞手段と、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段を備え、前記図柄表示手段は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に応じた図柄を確定表示する手段であり、前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が大当りである場合に大当り図柄を確定表示する手段であり、前記第二の期間とは、前記大当り図柄が確定表示された後(例えば、図42(a)に示す大当り図柄が確定表示された後)から新たに前記図柄変動表示が開始されるまでの期間(以下「第三の期間」という。)のうち、前記入賞手段が開放している期間(例えば、図42(e)に示すアタッカ開放演出が開始される期間)のことであり、前記第一の期間とは、前記第三の期間のうち、前記第二の期間を除く期間のことであり、前記第一の予告と前記第二の予告のうちの少なくとも一方の予告は、大当り遊技のラウンド数に関する予告(例えば、図46(b´´)に示すキャラクタ「番長」によるラウンド予告(確変確定予告))であってもよい。
このような構成によれば、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後の期間)において、第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、大当り遊技のラウンド数に関する予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。
また、入賞手段と、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段を備え、前記図柄表示手段は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に応じた図柄を確定表示する手段であり、前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が大当りである場合に大当り図柄を確定表示する手段であり、前記第二の期間とは、前記大当り図柄が確定表示された後(例えば、図46(a)に示す大当り図柄が確定表示された後)から新たに前記図柄変動表示が開始されるまでの期間(以下「第三の期間」という。)のうち、前記入賞手段が開放している期間(例えば、図46(c)に示すアタッカ開放演出が開始される期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)のことであり、前記第一の期間とは、前記第三の期間のうち、前記第二の期間を除く期間のことであり、前記第一の予告と前記第二の予告のうちの少なくとも一方の予告は、大当り遊技が終了した後の遊技状態に関する予告(例えば、図46(b´´)に示すキャラクタ(番長)による確変確定予告)であってもよい。
このような構成によれば、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後の期間)において、第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、大当り遊技が終了した後の遊技状態に関する予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。
また、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段を備え、前記第一の期間は、前記図柄変動表示の実行中となる期間のうちの一部の期間であり、前記第二の期間は、前記図柄変動表示の実行中となる期間のうちの一部の期間であり、前記第一の予告と前記第二の予告のうちの少なくとも一方の予告は、先読み予告(例えば、図48(a)に示す「祝」という文字を表示する先読み予告)であってもよい。
このような構成によれば、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後の期間)において、第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、先読み予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。
また、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段を備え、前記第一の期間は、前記図柄変動表示の実行中となる期間のうちの一部の期間であり、前記第二の期間は、前記図柄変動表示の実行中となる期間のうちの一部の期間であり、前記図柄変動表示の実行中となる期間のうちの一部の期間であり、前記第一の予告と前記第二の予告のうちの少なくとも一方の予告は、大当り予告(例えば、図48(c)に示す遮蔽装置246の動作による大当り予告)であってもよい。
このような構成によれば、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後の期間)において、第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、大当り予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。
また、入賞手段(例えば、可変入賞口234)と、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、を備え、図柄表示手段は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に応じた図柄を確定表示する手段であり、前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が大当りである場合に大当り図柄を確定表示する手段であり、前記入賞手段は、前記第一の期間において開閉動作が開始されない手段であり、前記入賞手段は、第二の期間において開閉動作が開始される手段であり前記第一の期間とは、前記大当り図柄が確定表示された後から第一の条件が成立するまでの期間(例えば、図27(n)に示す、特図2の変動停止を行った後から、図28(c)に示す、チャレンジゲート270への入球(入賞)が検出されるまでの期間)のことであり、前記第二の期間とは、前記第一の期間において前記第一の条件が成立した場合に開始される期間(例えば、図28(c)に示す、チャレンジゲート270への入球(入賞)が検出された場合に開始される期間)のことであり、前記第一の条件とは、遊技者の発射操作に関連して成立可能な条件(例えば、チャレンジゲート270への入球(入賞))のことであり、前記第一の予告は、前記第一の期間において少なくとも開始可能な予告(例えば、キャラクタC(番長)を用いた予告演出,特別音(「キーン」という効果音))であり、前記第一の予告とは、前記第一の条件の成立によって決定される内容に関連しない予告のことであってもよい。
このような構成によれば、第一の期間(大当り図柄が確定表示された後から第一の条件が成立するまでの期間)において、第一の条件の成立によって決定される内容に関連しない第一の予告を開始できるため、遊技者に対して、第一の条件の成立によって第二の期間(入賞手段の開閉動作が開始される期間)が開始されることへの期待感に加えて、第一の予告の出現による別種の期待感を与えることができ、遊技者の期待感を従来よりも高めることができる場合がある。また、第一の条件の成立は、遊技者の発射操作に関連して成立する条件であるため、第一の条件の成立を早めて、直ちに第二の期間を楽しむこともできるし、第一の条件の成立を遅らせて、第一の予告の出現を楽しむこともでき、遊技者の選択肢を増やすことができる場合がある。
また、前記第二の予告の種類は、前記第一の予告の種類と同じ種類の予告であってもよい。
このような構成によれば、第二の予告の種類を第一の予告の種類と同じ種類の予告とすることにより、先に行われた予告を見逃した場合であっても後で行われる予告により遊技者に確実に報知できる場合がある。特に、遊技者が説明表示に気を取られて第一の予告を見落とした場合であっても、熟練者や説明表示をすでに確認した遊技者にとっては、説明表示の表示期間中も予告が行われることにより興趣を向上させることができる場合がある。
なお、第一の予告の種類と第二の予告の種類が異なる種類の予告であっても同様の効果を得ることができる場合がある。例えば、先に確変報知に関する予告(ガセでも良い)が行われた後で、後で保留連荘の予告(確変確定の保留連荘)の予告が行われた場合は、実質一回の大当りが付与されることとなる。
また、一つの予告で二つ以上の内容を予告または報知する構成であってもよい。例えば、保留連荘予告によって、保留内大当り且つ確変大当りなどを報知する予告であってもよい。例えば、ガセ確変報知の後に保留内確変大当りを報知する構成の場合などは、先に行われた予告で残念な(利益が得られない)結果となった場合でも、後で行われる予告で複数の有益な報知が行われる場合がある。このように、予告はガセ報知が含まれていてもよい。また、後に行われる報知が確定の報知であってもよいし、先に行われる予告が確定の報知であってもよい。
また、可動手段(例えば、遮蔽装置246)を備え、前記第一の予告と前記第二の予告のうちの少なくとも一方の予告は、前記可動手段の動作により行われる予告であってもよい。
なお、前記第一の予告が可動手段により行われる場合には、該可動手段は前記表示手段の前方となる位置に動作しない。つまりこの場合、可動手段の動作による第一の予告によっては、説明表示は第一の予告(可動手段)によって隠されない。
また、前記第一の予告と前記第二の予告のうちの少なくとも一方の予告は、前記表示手段の表示により行われる予告であってもよい。
また、前記第一の予告と前記第二の予告のうち後で行われる予告(例えば、図44(c)に示す遮蔽装置246の動作によるラウンド報知(ラウンド数を示唆する報知(予告))は、遊技者に有利な特典が付与される場合にのみ実行可能な予告であってもよい。
また、前記説明表示は、遊技球の発射に関連した表示(例えば、図42(b)に示す「右打ち」という文字の表示)であってもよい。
また、遊技領域(例えば、遊技領域124)を備え、前記説明表示は、前記遊技領域の少なくとも一部を模した表示(例えば、図42(b)に示す可変入賞口234を模した表示)を含む表示であってもよい。
また、前記遊技台は、パチンコ機であってもよい。
また、「図柄変動表示の実行中」とは、一回の図柄変動表示の実行中でもよいし、複数回に亘る図柄変動表示の実行中であってもよい。この場合、予告の少なくとも一方は、先読み予告となる。また、複数回の図柄変動表示の実行中の期間に大当り遊技や小当り遊技が行われる構成であってもよい。
また、説明表示は(例えば大当り図柄の確定表示後に)毎回表示されなくてもよく、表示されない場合があってもよい。例えば、大当り図柄の確定表示が二回行われる場合にそのうちの一回の確定表示後に説明表示が表示される(大当り図柄の確定表示の一回おきに説明表示行われる)ようにしてもよいし、初回の大当り図柄の確定表示の後のみに説明表示が行われるようにしてもよいし、所定の条件が成立した場合にのみ説明表示が行われる構成であってもよい。そしてこのような構成において説明表示が行われない場合に第一の予告が行われてもよい。つまり、第一の予告は、説明表示の有無によらず同じ態様で表示されてもよいし、第一の予告は、説明表示の有無によらず異なる態様で表示されてもよい。
また、第二の予告が行われる期間(第二の期間)に説明表示を行う構成であってもよいし、同じ説明表示を複数回行う構成であってもよい。
また、第一の期間と第二の期間のうち少なくとも一方が、複数の遊技台で一斉演出が行われる期間であってもよい。
<<実施形態C>>
次に、図51〜図180を用いて、本発明の実施形態Cに係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図51〜図180に示す符号は、原則として実施形態Cの説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、実施形態Cの説明では図51〜図180に示す符号を優先する。また、実施形態Cにおける各実施形態(実施形態A〜12)の番号も、原則として実施形態Cの説明のみに用いることとするが、実施形態Cの各実施形態および上述の他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
[実施形態1]
<全体構成>
まず、図51を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図53参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136に内蔵され、そのチャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、図51に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図51では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図53に
示す。
図52は、図51のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図54参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図54参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図54参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図54参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図54参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図54参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。本実施形態では、第1副基板160に設定スイッチ161が備えられている。設定スイッチ161は、例えば、ダイヤル式のスイッチであり、ダイヤルの位置に応じて演出に関する各種設定を開始させることができるようになっている。
図53は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置(以下、「第1特図表示装置」ということがある。)212と、第2特別図柄表示装置(以下、「第2特図表示装置」ということがある。)214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(Electro−Luminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLED(Light Emitting Diode)によって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、図柄表示手段の一例である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、図柄表示手段の一例としてもよい。
普図保留ランプ216は、保留している第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。なお、以下の説明において、「ランプ」は発光手段の一例であり、この発光手段には、LEDやEL等の各種の発光デバイスが適用可能である。
第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、
ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第一の可変入賞口234と、第二の可変入賞口235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図52に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図51に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図52に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。このような第1特図始動口230を、第二の領域ということがある。
第2特図始動口232は、本実施形態では第1特図始動口230の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の中央部下方に設けられている。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232とを併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状
態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。このような第2特図始動口232を、第二の領域ということがある。
第一の可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。一方、第二の可変入賞口235は、本実施形態では遊技盤200の右斜め下方に1つだけ配設している。なお、本実施形態において、第二の可変入賞口235を第一の領域という場合がある。第一の可変入賞口234にしても第二の可変入賞口235にしても、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口はアタッカと呼ばれることがある。したがって、第一の可変入賞口234は、第一の可変入賞開口と第一の扉部材2341とを備え、第一のアタッカであり、第二の可変入賞口235は、第二の可変入賞開口と第二の扉部材2351とを備え、第二のアタッカである。以下、第一の可変入賞口234と第二の可変入賞口235とを特に区別せずに説明する場合は、単に、可変入賞口(234,235)といったり、可変入賞開口といったり、扉部材(2341,2351)といったり、アタッカといったりする。扉部材(2341,2351)は、閉状態、およびその閉状態よりも遊技球の可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口(234,235)における閉状態は、扉部材(2341,2351)が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口(234,235)における開状態は、扉部材(2341,2351)が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口(234,235)は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技の1ラウンド〜14ラウンドでは、第一の可変入賞口234が開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返し、第二の可変入賞口235は依然としてが閉状態を維持したままである。この第二の可変入賞口235は、大当り遊技が15ラウンドに突入すると、15ラウンドの間、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。一方、15ラウンドの間は、第一の可変入賞口234は閉状態を維持する。すなわち、第一の可変入賞口234は、大当り遊技中の第一の期間(ここでは1ラウンド〜14ラウンドの期間)に入賞可能となるものであり、第二の可変入賞口235は、大当り遊技中の第二の期間(ここでは15ラウンドの期間)に入賞可能となるものである。なお、閉状態には、完全に閉塞している状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図53に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口(234,235)への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口(234,235)に入
球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口(234,235))や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
図51に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図53に示す装飾図柄表示
装置208、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は演出表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図54を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。本実施形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできる。また、主制御部300、第1副制御部400、および第2副制御部500それぞれは、複数の基板(例えば、複数の制御基板、1または複数の中継基板と1または複数の制御基板など)から構成されたものであってもよい。さらに、第1副制御部400と第2副制御部500を併せたものを副制御手段としてとらえると、ここで説明するパチンコ機100では、主制御部300と、副制御手段(第1副制御部400および第2副制御部500)とは、別々の基板に設けられ、それら基板間を電気信号線で直接的に接続しているが、さらに別の中継基板によってそれらの基板間の電気信号の送受信を中継させる構成としてもよい。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314とを搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよい。また、ROM306には所定情報等を表す各種のデータがアドレスごとに格納されており、以降の説明でテーブルというときには、ROM306内のいずれのアドレスを指定するかを決定するための条件を表形式にまとめたものをさす場合がある。これらの点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には3つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ1041、前面枠扉センサ1061、球貯留皿付扉センサ1082、および図51に示す下皿128が遊技球によって
満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や第一の可変入賞口234や第二の可変入賞口235等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
主制御部300は、遊技制御を行う遊技制御手段であって、後述する当否判定手段、始動情報先読手段、および事前判定手段を有する。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、普図始動口228に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動口228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動口228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、第一の可変入賞口234、第二の可変入賞口235など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、図51に示すチャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、チャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
第1副制御部400と第2副制御部500を併せた副制御手段は、遊技制御手段である主制御部300からの指令信号を受信し、受信した指令信号に基づいて、装飾図柄表示装置208等の演出手段を制御する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて図52に示す払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、図51に示す発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図55(a−1)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図55(a−1)は特図1の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図1変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図1の図柄変動表示と称することがある。この特図1の図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図55(a−2)は特図2の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図2変動遊技)を行う。そして、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図2の図柄変動表示と称することがある。この特図2の図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図55(a−1)にも図55(a−2)にも、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」の6種類の特図が示されている。図55(a−1)においても図55
(a−2)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図1の停止図柄態様と、特図2の停止図柄態様は共通している。しかしながら、特図1よりも特図2の方が有利なゲーム性になっており、特図2では大当り図柄はいずれも15ラウンド(R)特別大当りである。一方、特図1では「特図A」と「特図B」のみが15R特別大当りであって、「特図C」と「特図D」は、14R大当りである。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、可変入賞口(234,235)の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、第一の可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が14回続いた後、第二の可変入賞口235の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が1回行われる。15ラウンドとは、第一の可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が14回続いた後、第二の可変入賞口235の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が1回行われることを意味する。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと、特別大当りあるいは時短大当りとの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当りあるいは時短大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
本実施形態では、特図2では、大当り図柄(特図A〜D)が停止表示され、15R目に開状態(例えば、30秒間の開状態)になる第二の可変入賞口235に入賞すると、大当り遊技終了後に、制御状態は特図高確率状態になり、15R目に第二の可変入賞口235に入賞しないと、大当り遊技終了後に、制御状態は特図低確率状態のままである。すなわち、本実施形態におけるパチンコ機100は、特図高確率状態への移行を第二の可変入賞口235といった構造物により行うものであるということができる。すなわち、本実施形態では、例えば、第二の可変入賞口235の内部に確率変動機能作動領域と、この確率変動機能作動領域に高確率変動決定領域スイッチ(あるいは、「確変領域スイッチ」という場合もある)とを設けて、この高確率変動決定領域スイッチへの遊技球の通過を条件に特図高確率状態へ移行するパチンコ機100が開示されているということができる。さらに、第二の可変入賞口235が開状態となっている間に設定される高確率変動決定領域有効状態において高確率変動決定領域スイッチへの遊技球の通過を条件として特図高確率状態へ移行するようにしてもよい。一方、特図1では「特図A」又は「特図B」が停止表示され、15R目の第二の可変入賞口235への入賞を条件に、大当り遊技終了後、特図高確率状態になり、「特図C」又は「特図D」は、14R大当りであって、15R目がないことから、特図高確率状態になることはなく、特図低確率状態のままである。すなわち、本実施形態のパチンコ機100によれば、15ラウンドの大当りは、大当り遊技終了後に特図高確率状態に移行する権利をもらえる大当りであり、15ラウンド目にしか開放しない第二の可変入賞口235に入賞することを条件にして、大当り遊技終了後に特図高確率状態に移行する。
特図低確率状態は第1の確率制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当
選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態、あるいは単に確変と称することがある。本実施形態では、確変付きの大当りの場合には、大当り遊技終了後、100回の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率状態)が維持され、101回目には非確変状態(特図低確率状態)に移行する。なお、次回大当りまで確変状態が維持されるようにしてもよい。
本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部300が行い、主制御部300は、確率制御状態移行手段の一例に相当する。
また、本実施形態では、大当りに当選すると、大当り遊技終了後、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態は、特図変動遊技における大当りを終了してから、確変付きの大当りの場合には100回の図柄変動表示が行われる間、確変無しの大当りの場合には50回の図柄変動表示が行われる間、維持され、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口(234,235)に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状
態よりも長期間にわたって大サイズである。
本実施形態では、特図2では、大当り図柄(特図A〜D)が停止表示され、15R目に開状態になる第二の可変入賞口235に入賞すると、大当り遊技終了後、100回の図柄変動表示が行われる間、確変状態かつ電サポ状態(特図高確率普図高確率状態)が維持され、101回目には非確変状態かつ非電サポ状態(特図低確率普図低確率状態)に移行し、15R目に第二の可変入賞口235に入賞しないと、大当り遊技終了後、非確変状態のままで、50回の図柄変動表示が行われる間、電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、51回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。このように、本実施形態では、特図2の変動遊技で大当りとなった場合は、必ず第一の条件が成立しやすい構成となっている。
一方、特図1では「特図A」又は「特図B」が停止表示され、15R目の第二の可変入賞口235への入賞を条件に、大当り遊技終了後、100回の図柄変動表示が行われる間、確変状態かつ電サポ状態(特図高確率普図高確率状態)が維持され、101回目には非確変状態かつ非電サポ状態(特図低確率普図低確率状態)に移行し、15R目に第二の可変入賞口235への入賞がなかった場合には、大当り遊技終了後、非確変状態のままで、50回の図柄変動表示が行われる間、電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、51回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。また、特図1では、「特図C」又は「特図D」が停止表示されると、大当り遊技終了後、非確変状態のままで、50回の図柄変動表示が行われる間、電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、51回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。
非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
なお、本実施形態では、小当りが用意されていないが、小当りを用意しておいてもよい。ここにいう小当りは、小当り遊技中に、第一の可変入賞口234の第一の扉部材2341が所定回(例えば15回)作動し、その第一の扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける第一の扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。
大当り遊技では、可変入賞口(234,235)が開放し、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。
また、本実施形態では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図55(a−1)および同図(a−2)に示す、特図Eは第1ハズレ図柄であり、特図Fは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口(234,235)の扉部材(2341,2351)は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図E」と「特図F」以外のハズレ図柄(例えば、第3のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよく、本実施形態ではハズレ図柄は複数種類の図柄を含むものである。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、パチンコ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、制御状態移行手段の一例にも相当する。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、「特図A」に対応するその他の図柄も用意されており、「特図B」等の他の図柄についても同様である。
第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜特図F)を停止表示するまでの図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図55(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組み合わせである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。14R大当り(通常大当り)や15R特別大当り(確変付き大当り)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ"装飾図柄の組み合わせ1"(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ"装飾図柄の組み合わせ2"(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)が停止表示されると、15R特別大当り(確変付き大当り)確定になる。本実施形態では、装飾図柄の組み合わせ2は、第二の組み合わせに相当する。また、装飾図柄の組み合わせ1であって、装飾図柄の組み合わせ2以外の装飾図柄の組み合わせは、第一の組み合わせに相当する。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図55(a−1),(a−2)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜208cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図55(c)は普図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図55(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
<主制御部メイン処理>
次に、図56を用いて、図54に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図54に示す主制御部300のRAM308には、大当り用特図1乱数カウンタ、ハズレ用特図1乱数カウンタ、およびこれらのカウンタの特図2用のカウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図1の保留数、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1当否判定結果、特図1決定結果、特図1変動時間、およびこれらの、保留数や乱数値や結果の特図2用のものがそれぞれが記憶される。またRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた保留記憶部が特図1と特図2とで別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、後述するように、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値の5つの乱数値を1セットにしてこれら5つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図54に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図56に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図52に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図54に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、大当り用特図乱数値カウンタ、およびハズレ用特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、および特図2変
動時間決定用乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図57を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図54に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図54に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記憶領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球
検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図54に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第一の可変入賞口234、第二の可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234、230やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図タイマ乱数、大当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、大当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1に関する乱数値を取得するためのカウンタと特図2に関する乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234、230や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230に入賞があり、且つ、保留している特図1変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得した特図1当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。一方、大当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図54に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報を生成して導出するものであり、始動情報導出手段(第1の始動情報導出手段,第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図1の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図1の保留記憶部は、第1特図始動口230(第1の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第1上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図1の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよいし、特図1の保留記憶部および一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図1の保留数の値に1を加算し、特図1の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。また、特図2についても、特図1と同様に始動情報である各乱数値を取得し、取得した乱数値をRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、1セットの始動情報として同様に記憶され、さらに、RAM308に記憶されている特図2の保留数の値に1を加算する。特図2の保留記憶部は、第2特図始動口232(第2の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第2上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図2の保留記憶部に記憶してもよく、この場合一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよいし、特図2の保留記憶部および一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよい。
また、普図始動口228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を始動情報である普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。また、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、または可変入賞口(234、235)の入賞(入球)を検出した場合に、第1
副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、および可変入賞口(234、235)の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
また、主制御部300のRAM308には、確変フラグが設けられており、第二の可変入賞口235の入賞(入球)を検出した場合には、この確変フラグをオンに設定する。本実施形態では、確変フラグは、第二の可変入賞口235の入賞(入球)が検出されない限り、オンに設定されることはなく、オフのままである。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば始動情報を取得せずに、ステップS219に進む。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図54に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図55(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図55(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。このようにして一対の羽根部材2321の開放制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動領域制御を行う可変始動領域制御手段の一例に相当する。一方、非電サポ状態
であれば、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定するとともに、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)には、何ら信号を出力しない。こうすることで、羽根部材2321は閉じた状態のままになる。なお、羽根部材2321を閉じた状態に維持するための信号を必ず出力するようにしてもよい。
また、電サポ状態であった場合には、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、所定の閉鎖期間(例えば0.1秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、電サポ状態であった場合には、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理において、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
続いて、ステップS223では普図関連抽選処理を実行する。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定(普図当否判定)を行う。
図58(a)は普図決定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は普図決定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、普図当選乱数値を取得すると、時短フラグを参照し、時短フラグがオンであれば普図高確率状態であるため、普図当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が同図(a)に示す普図決定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、普図決定結果として「当り」または「ハズレ」を導出する。普図高確率状態における当り確率は、99/100である。なお、普図高確率状態における当り確率を100%にしてもよい。
一方、時短フラグがオフであれば普図低確率状態であり、本実施形態では、普図低確率状態における当り確率は、1/100である。なお、普図低確率状態では、100%ハズレにしてもよく、こうした場合は、普図低確率状態(非電サポ状態)では、電チューは開放せず、乱数抽選を行ってもよいが、行わなくてもよい。
普図抽選の結果、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、普図当否判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、普図当否判定を行うたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この
普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また普図当否判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS224)が実行される。この特図先読み処理については後述する。
次に、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い(ステップS225)、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、図55(a−2)に示す特図の停止図柄のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、15R大当りフラグがオンされる。この15R大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第一の可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)第一の可変入賞口234の第一の扉部材2341の開閉駆動用のソレ
ノイド(332)に、第一の扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第一の可変入賞口234の第一の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、第一の扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、第一の扉部材2341の開放・閉鎖制御を14回(14ラウンド分)繰り返した後、今度は、所定の開放期間(例えば30秒間、または第二の可変入賞口235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)第二の可変入賞口235の第二の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、第二の扉部材2351を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
次いで、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第二の可変入賞口235の第二の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、第二の扉部材2351を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。こうして、第二の扉部材2351の開放・閉鎖制御を1回(1ラウンド分)行った後で開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。なお、本実施の形態において、主制御部300のCPU304は、第一の可変入賞口234および第二の可変入賞口235(これらを特別電動役物ということがある)が開放している間に特別電動役物開放信号を出力する。また、特別電動役物の開放中および上述した閉鎖期間において特別電動役物作動信号を出力する。この特別電動役物作動信号は、上述した閉鎖期間に代えて、この閉鎖期間のうちの第一の可変入賞口234および第二の可変入賞口235の入賞球を処理するための有効期間に出力するように構成してもよい。また、本実施の形態において、主制御部300のCPU304は、大当り遊技の実行中に役物連続作動信号を出力する。すなわち、役物連続作動信号の出力中は、大当り遊技の実行中であるということができる。これら出力される信号は、情報出力回路336を介して外部のホールコンピュータに出力されるものであってもよいし、試験用出力ポートから出力されるものであってもよいし、また、情報出力回路336および試験用出力ポートの両方から出力されるものであってもよい。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中に、可変入賞口(234、235)の扉部材(2341、2351)の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口(234、235)の扉部材(2341、2351)の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
上述のごとく、本実施形態では、第二の可変入賞口235の入賞(入球)を検出した場合には、確変フラグをオンに設定する。また、主制御部300のRAM308には、確変フラグの他に時短フラグも用意されている。さらに、RAM308には、回数記憶部も設けられている。本実施形態では、大当り遊技の終了と同時に、時短フラグをオンに設定する。また、確変フラグがオンに設定されていれば、回数記憶部に100回をセットし、確変フラグがオフのままであれば、回数記憶部に電サポ回数50回をセットする。なお、第二の可変入賞口235の入賞(入球)を検出した段階で、回数記憶部に100回をセットしてもよい。また、第二の可変入賞口235への入賞を検出したときに入賞フラグをオンにして、大当り遊技の終了のときに、入賞フラグがオンとなっていることを条件に確変フラグをオンに設定するようにしてもよい。また、本実施形態では、大当り遊技の終了後、特図高確率普図高確率状態に移行する場合には、その制御状態が100回の図柄変動表示が行われるまで継続し、特図低確率普図高確率状態に移行する場合には、その制御状態が50回の図柄変動表示が行われるまで継続するものであるが、特図高確率普図高確率状態に移行する場合も、特図低確率普図高確率状態に移行する場合も、例えば、100回の図柄変動表示が行われるまで継続する等、当該制御状態が継続する図柄変動表示回数をいずれの制御状態においても同一回数に設定してもよい。
主制御部300のCPU304は、RAM308に設けられた回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その値から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、時短フラグをオフする。また、確変フラグがオンであった場合には、回数記憶部の減算結果が1から0となった時点で、確変フラグもオフする。
また、大当り遊技中にも、確変フラグと時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中(第二の制御状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)に移行させる。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図2状態更新処理が終了すると、特図1状態更新処理を行う。特図1変動遊技の結果が、15R特別大当りであれば15R大当りフラグをオンにし、14R大当りであれば14R大当りフラグをオンにする。15R大当りフラグがオンの場合には、上述した特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
一方、14R大当りフラグがオンの場合には、第二の可変入賞口235における第二の扉部材2351の開放・閉鎖制御は行わず、第一の可変入賞口234における第一の扉部材2341の開放・閉鎖制御を行った後で、RAM308の演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定し、後は、特図2状態更新処理で説明した制御と同じ制御を行う。したがって、確変フラグはオフのままであり、時短フラグはオンに設
定されるものの、回数記憶部には電サポ回数50回がセットされる。
なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。主制御部300は、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理(ステップS229))を行い、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理(ステップS231))を行う。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理(ステップS229)を特図1関連抽選処理(ステップS231)よりも先に行うことで、同じタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。すなわち、本実施形態のパチンコ機100は、特図2優先変動を行うものであり、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行う。言い換えれば、本実施形態のパチンコ機100では、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えている。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく当否判定の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく当否判定の結果報知よりも優先して行われ、当否判定が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく当否判定の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行われる。また、始動情報を取得する始動情報取得手段は、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、該第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、該第1の始動情報記憶手段および該第2の始動情報記憶手段のうちの一方に始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するものである。なお、ステップS225の特図2状態更新処理に続いて先に特図2関連抽選処理を行い、それから、ステップS227の特図1状態更新処理を行い、その後、特図1関連抽選処理を行うようにしてもよい。また、本実施形態のパチンコ機100は、特図2優先変動を行うものであるが、第1特図始動口230および第2特図始動口232に対して入賞した順序にしたがって当否判定(入賞順変動)を行うものであってもよい。例えば、第2特図始動口232、第1特図始動口230、第2特図始動口232の順序で入賞した場合には、入賞順変動を行うパチンコ機100にあっては、特図2の当否判定、特図1の当否判定、特図2の当否判定の順で実施することとなる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)では、特図2についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。特図2関連抽選処理では、最初に、所定条件を充足したか否かを判定する。ここでの判定では、まず、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。すなわち、第2特図表示装置214が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割込処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割込処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。当否判定条件についての判定は、RAM308に設けた特図2の保留記憶部を参照し、特図2変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割込処理に戻る。反対に、保留数が1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになり、RAM308に設けられた特図2の保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を特図2の保留記憶部から取り出し、さらに特図2の保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図2の保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の特図2の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300のCPU304が、第2の始動情報取得手段の一例に相当する。
図58(c)は当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(d)は当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図2当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が同図(c)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。特図高確率状態における大当り確率は、1/65.536である。
一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図2当選乱数値が同図(d)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。特図低確率状態における大当り確率は、1/262.144である。
次いで、特図2当否判定結果に基づいて特図2の図柄を決定する。
図58(e)は、特図決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図決定用テーブルは、当否判定結果ごとに特図の停止図柄態様(図55(a−2)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。
主制御部300のCPU304は、特図2当否判定結果が大当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの大当り用特図2乱数
値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(e)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果が大当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図A」〜「特図D」を決定する。いずれの乱数範囲も25%であり、振り分け確率は同じである。なお、振り分け確率が図柄毎に異なっていてもよい。
また、特図2当否判定結果がハズレの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちのハズレ用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(e)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果がハズレのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図E」または「特図F」を決定する。ここで決定した特図2決定結果は、第2特図表示装置214によって停止表示されることになる特図2の図柄態様を表す情報である。
「大当り」または「ハズレ」を導出することを当否判定としてもよいが、さらに停止図柄態様の特図まで決定することを当否判定としてもよい。
続いて、特図2決定結果に基づいて特図2の図柄変動表示における図柄変動時間(特図2変動時間)を決定するが、ここではまず、特図1関連抽選処理(ステップS231)における特図1当否判定結果、および停止表示する特図1の決定について説明する。
まず、特図1関連抽選処理では、RAM308の特図1の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値)を取り出し、1セット分の乱数値(始動情報)に基づいて、特図1についての、当否判定(抽選)の実行、および停止表示する特図の決定を行う。当否判定の実行では、図58(c)および同図(d)に示す当否判定用テーブルが用いられ、特図の決定には、同図(d)に示す特図決定用テーブルが用いられる。特図1の場合には、特図Aと特図Bが15ラウンドの大当りであり、確変付き大当りになる可能性がある。特図1における15ラウンド大当りの確率は50%である。ただし、15ラウンド目に第二の可変入賞口235に入賞しないと、確変付きにはならず、時短回数も50回に減ってしまう。
特図2関連抽選処理においても、特図1関連抽選処理においても、停止表示する特図の図柄(特図決定結果)が決定すると、その特図決定結果に基づいて特図の図柄変動表示における図柄変動時間を決定する。なお、本実施形態では、特図2については、普図低確率状態ではほとんど図柄変動表示が実行される機会がないため、普図低確率状態における特図2にかかる図柄変動表示は総ての同一の図柄変動時間(例えば、5秒)となるようにしてもよい。このとき、ハズレとなる図柄変動表示と大当りとなる図柄変動表示とで図柄変動時間が異なるようにしてもよい。
図59(a)は、特図1で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルを示す図であり、同図(b)は、特図2で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルを示す図である。これらのテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
本実施形態では普図低確率状態では普図抽選は1/100の確率でしか当たらないため、電チューはほとんど開放せず、第2特図始動口232への入賞の確率は低いため、図59(a)に示すテーブルは、普図低確率(特図低確率普図低確率)状態の場合に多く使用されるテーブルセット選択テーブルに相当する。図59(a)では、参考までに、特図1での大当り時の停止図柄に対応した、大当り遊技終了後の制御状態を示している。丸印は付きを表し、バツ印は無しを表す(以下、同じ)。
一方、普図高確率状態では、電チューがほとんど開放し、特図1における大当りよりも
特図2における大当りの方が遊技者にとって有利なため、遊技者は第2特図始動口232を狙い、図59(b)に示すテーブルは、普図高確率(特図高確率普図高確率、特図低確率普図高確率)状態の場合に多く使用されるテーブルセット選択テーブルに相当する。図59(b)では、参考までに、特図2での大当り時の停止図柄に対応した、大当り遊技終了後の制御状態を示している。
なお、図59(a)にしても図59(b)にしても、15ラウンド目に開放する第二の可変入賞口235に入賞しないと、確変付きにはならない。
図59(a)に示すテーブルおよび図59(b)に示すテーブルから、特図決定結果が、第2特図始動口232が開放する大当り(15R大当り)図柄であった場合には、テーブルセット1が選択され、特図決定結果が、第2特図始動口232が開放しない大当り(14R大当り)図柄であった場合には、テーブルセット2が選択される。
図59(c)は、テーブルセットで使用されるテーブルを説明するための図である。
テーブルセットでは、詳しくは後述するように、大当り遊技が終了してからの特図の図柄変動回数に応じて、使用するテーブルを規定している。
テーブルセットで使用されるテーブルには、テーブル1〜5の5種類があり、テーブル1は、本来、特図低確率普図低確率状態で使用されるテーブルであり、テーブル1のデフォルトの遊技状態は特図低確率普図低確率状態になる。テーブル2は、本来、特図低確率普図高確率状態で使用されるテーブルであり、テーブル2のデフォルトの遊技状態は特図低確率普図高確率状態になる。テーブル3は、本来、特図高確率普図高確率状態で使用されるテーブルであり、テーブル3のデフォルトの遊技状態は特図高確率普図高確率状態になる。また、テーブル4は、本来、特図低確率普図高確率状態における転落直前状態で使用されるテーブルであり、テーブル4のデフォルトの遊技状態は特図低確率普図高確率状態になる。テーブル5は、本来、特図高確率普図高確率状態における転落直前状態で使用されるテーブルであり、テーブル5のデフォルトの遊技状態は特図高確率普図高確率状態になる。このように、本実施形態では、制御状態に応じて使用されるテーブルが異なる。
各テーブルは、詳しくは後述するように、使用する変動時間(タイマ番号)を選択する際に使用される。
図59(d)は、タイマ番号を説明するための図である。
図59(d)には、各タイマ番号に対応した変動時間が示されている。また、制御状態(特図低確率普図低確率状態、特図高確率普図高確率状態、特図低確率普図高確率状態)に応じて装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる演出態様についても参考までに示されている。本実施形態では、遊技状態に応じて、特図の変動時間(タイマ番号)と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられている。すなわち、遊技状態が異なれば、同じタイマ番号であっても、装飾図柄表示装置208の演出態様は異なる。例えば、タイマ番号4(10秒)であっても、特図高確率普図高確率状態あるいは特図低確率普図高確率状態ではバトルガセあおり1の演出態様になり、特図低確率普図低確率状態では通常ハズレの演出態様になる。また、タイマ番号6(30秒)であっても、特図高確率普図高確率状態あるいは特図低確率普図高確率状態ではバトルA敗北の演出態様になり、特図低確率普図低確率状態ではスーパーリーチAハズレの演出態様になる。このように、普図高確率状態か普図低確率状態かによって、変動時間は同じでも、装飾図柄表示装置208における演出態様は異なる場合がある。
主制御部300は、特図の変動時間に対応した装飾図柄表示装置208の演出態様まで決定してもよいが、本実施形態では、ここで決定された変動時間を表す情報と、現在の遊技状態を表す情報を、第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、遊技状態に応じて、変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を決定する。
装飾図柄表示装置208における演出態様には、リーチ演出を伴う演出態様と、リーチ演出を伴わない演出態様とがある。「超短縮」「短縮」「通常」「バトルガセあおり」は、リーチ演出を伴わない演出態様であり、それら以外はリーチ演出を伴う演出態様である。なお、「バトルガセあおり」は、リーチ演出に発展しそうなことを煽る演出態様である。
本実施形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチとスーパーリーチ(SPリーチ)が用意されている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図53に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態(リーチ状態)のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組み合わせ(図55(b)に示す"装飾図柄の組み合わせ1"や"装飾図柄の組み合わせ2")を停止表示することとなる状態のことである。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたリーチの一種であり、本実施形態では、スーパーリーチ(SPリーチ)A、スーパーリーチ(SPリーチ)B、バトルA、バトルBが用意されている。すなわち、バトルAもバトルBもスーパーリーチを伴う演出である。
なお、スーパーリーチとしては、ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等が知られており、さらには、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも知られている。本明細書で単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチとスペシャルリーチを含んだ装飾図柄の変動態様を意味する。このリーチは、特図の当否判定(抽選)の結果が当りの判定結果になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に予告する演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。リーチなしは、特図の変動時間が相対的に短く、スーパーリーチは特図の変動時間が相対的に長く、ノーマルリーチは特図の変動時間がリーチなしとスーパーリーチの間の時間になる。
また、図59(d)に示す"−"は禁則処理を表し、その演出態様が本来行われないことを表す。すなわち、実際の遊技状態と、変動時間選択用のテーブルのデフォルトの遊技状態が異なっている場合、実際の遊技状態に、その遊技状態に合わせた演出態様が用意されていれば、その演出態様で演出を実行するが、実際の遊技状態では禁則処理がかかっている場合には、変動時間選択用のテーブルのデフォルトの遊技状態の演出態様を代わりに用いて演出を実行する。
ここで、本実施形態における禁則処理について詳しく説明する。
まず、前提として、遊技状態と演出表示と変動時間が原則対応関係にある。しかし、このうち変動時間あるいは変動時間を選択するテーブル(ここではテーブルセットやテーブル1〜5が相当し、以下、単にテーブルと称する)が、遊技状態の決定よりも先に決められてしまうため、変動時間やテーブルが、遊技状態や演出表示と対応関係にならない場合が生じる。すなわち、特殊状態が生じる。このとき、遊技状態と演出表示で本来行われるはずのない演出が行われる場合がある。この本来行われるはずのない演出の演出時間は、この遊技状態に対応する変動時間として禁則がかかっている時間である。例えば、ハズレの演出の場合には、基本的には、異なる装飾図柄の組み合わせを停止させるだけなので、
時間に差があっても問題なく、逆に、時間の差が、遊技者の違和感を利用した特殊状態の報知になる場合がある。また、リーチ演出の場合には、別の遊技状態で使用されるリーチ演出を行い得る。本実施形態は電サポの有無で見た目上、同じ類の演出を行っている。例えば、本来は出現しないリーチBが出現することがある。この場合であっても、演出として、遊技者の違和感はないが、一方で、本来出現することがない遊技状態で出現する点では違和感を生じることがある。
なお、本実施形態では、特図高確率状態か特図低確率状態かによって、変動時間は同じでも、装飾図柄表示装置208における演出態様が禁則処理されたりされなかったりしているが、禁則処理を解除し、演出態様が異なる場合を設けてもよい。
図60(a)は、テーブルセット1を説明するための図である。
テーブルセット1は、大当り遊技終了後、確変状態に移行する場合に使用されるものである。大当り終了後、99回目の図柄変動表示までは、特図高確率普図高確率状態用のテーブル3が使用され、100回目の図柄変動表示、すなわち確変状態かつ電サポ状態最後の図柄変動表示では、テーブル5が使用される。すなわち、遊技者の有利度が第二の有利度である状態が最後となる転落直前状態では、テーブル5が使用される。101回目の図柄変動表示が開始されるときには、非確変状態かつ非電サポ状態に移行しており、特図低確率普図低確率状態用のテーブル1が使用される。
図60(b)は、テーブルセット2を説明するための図である。
テーブルセット2は、大当り遊技終了後、非確変状態のまま電サポ状態に移行する場合に使用されるものである。大当り終了後、49回目の図柄変動表示までは、特図低確率普図高確率状態用のテーブル2が使用され、50回目の図柄変動表示、すなわち電サポ状態最後の図柄変動表示では、テーブル4が使用される。すなわち、遊技者の有利度が第一の有利度である状態が最後となる転落直前状態では、テーブル4が使用される。なお、上述の第二の有利度は、第一の有利度よりも遊技者の有利度が高い。51回目の図柄変動表示が開始されるときには、非電サポ状態に移行しており、特図低確率普図低確率状態用のテーブル1が使用される。
テーブル1〜5は、大当り図柄が停止表示される、すなわち大当りする図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブルと、ハズレ図柄が停止表示される、すなわちハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブルが用意されている。また、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブルには、変動時間決定時の保留数に応じて複数種類が用意されている。本実施形態では、特図1と特図2のうち一方の特図(ここでは特図1)の保留数に基づいて変動時間を決定するが、特図1、特図2の保留数の合計数に基づいて変動時間を決定してもよい。また、特図1と特図2で共通のテーブルを用いるが、特図1と特図2で使用するテーブルを分けてもよい。
変動時間の決定には、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの特図変動時間決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が用いられる。
図60(c)〜同図(e)は、テーブル1を示す図である。これらの図60(c)〜同図(e)には、図59(d)にも示す、装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる特図低確率普図低確率状態における演出態様が参考までに示されている。
図60(c)は、大当りする図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル1を示
す図である。
タイマ番号1(1秒)の超短縮大当りは、1/65536の超低確率でしか選択されず、ほとんどがスーパーリーチ系の大当りになる。すなわち、タイマ番号7(35秒)のリーチA大当りが19999/65536の確率で選択され、タイマ番号9(65秒)のリーチB大当りが45536/65536の確率で選択される。
図60(d)は、特図1の保留数が4の場合に、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル1を示す図であり、同図(e)は、特図1の保留数が0〜3の場合に、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル1を示す図である。
普図低確率状態(非電サポ中)では、特図1がほとんど変動する(特図2の変動は低確率の)ため、本実施形態のテーブル1では、特図1の保留数に基づいて変動時間を決定する。なお、特図1がほぼ(例えば、99%)変動する場合であっても、特図1の保留数に基づいて変動時間を決定するようにしてもよい。
なお、特図1の保留数が「0」の状態で第1特図始動口230に入賞があった場合でも、特図1の保留数は一旦「1」になる。
図60(d)に示す、特図1の保留数が4の場合に用いられるテーブルでは、タイマ番号3(5秒)の短縮はずれが、かなりの高確率(62000/65536)で選択され、保留の高速消化が図られる。
一方、図60(e)に示す、特図1の保留数が0〜3の場合に用いられるテーブルでは、タイマ番号4(10秒)の通常はずれが、高確率(55000/65536)で選択される。
図61(a)〜同図(c)は、テーブル2を示す図である。これらの図61(a)〜同図(c)には、図59(d)にも示す、装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる特図低確率普図高低確率状態における演出態様が参考までに示されている。
図61(a)は、大当りする図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル2を示す図である。
タイマ番号1(1秒)の超短縮大当りは、500/65536の低確率でしか選択されず、多くの場合は、バトルを伴うスーパーリーチの大当りになる。すなわち、普図低確率状態では、バトル演出は行われないが、普図高確率状態では、バトル演出が行われる場合がある。
図61(b)は、特図2の保留数が3又は4の場合に、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル2を示す図であり、同図(c)は、特図2の保留数が1又は2の場合に、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル2を示す図である。
普図高確率状態(電サポ中)では、ほぼ特図2が変動するため、本実施形態のテーブル2では、特図2の保留数に基づいて変動時間を決定する。
また、特図2の保留数が「0」の状態で第2特図始動口232に入賞があった場合でも、特図2の保留数は一旦「1」になる。
図61(b)に示す、特図2の保留数が3又は4の場合に用いられるテーブルでは、タイマ番号2(2秒)の超短縮はずれが、かなりの高確率(63000/65536)で選択され、保留の高速消化が図られる。
一方、図61(c)に示す、特図2の保留数が0〜2の場合に用いられるテーブルでは、タイマ番号4(10秒)のバトルガセあおり1が、高確率(64150/65536)で選択される。普図高確率状態では、ハズレの場合には、バトルを伴うスーパーリーチに発展しそうなことを煽る演出が行われる場合がある。
図61(d)〜同図(f)は、テーブル3を示す図である。これらの図61(d)〜同図(f)には、図59(d)にも示す、装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる特図高確率普図高確率状態における演出態様が参考までに示されている。
図61(d)は、大当りする図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル3を示す図である。
特図高確率状態では、大当りであっても、かなりの確率(30000/65536)でタイマ番号1(1秒)の超短縮大当りが選択され、残りは、タイマ番号7(35秒)のバトルを伴うスーパーリーチの大当りになる。
図61(e)は、特図2の保留数が4の場合に、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル3を示す図であり、同図(f)は、特図2の保留数が1〜3の場合に、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル3を示す図である。
図61(e)に示す、特図2の保留数が4の場合に用いられるテーブルでは、タイマ番号2(2秒)の超短縮はずれが、かなりの高確率(63000/65536)で選択され、保留の高速消化が図られる。また、タイマ番号4(10秒)のバトルガセあおり1の他、や、タイマ番号6(30秒)のバトルA敗北も選択される場合がある。
一方、図61(f)に示す、特図2の保留数が0〜3の場合に用いられるテーブルでは、タイマ番号4(10秒)のバトルガセあおり1が、高確率(62500/65536)で選択され、タイマ番号6(30秒)のバトルA敗北も選択される場合がある。
図62(a)は、大当りする図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル4を示す図であり、同図(b)は、保留数に関係なく、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル4を示す図である。これらのテーブル4を示す図には、図59(d)にも示す、装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる特図低確率普図高確率状態における演出態様が参考までに示されている。
上述のごとく、テーブル4は、非確変状態のまま電サポ状態に移行した後、電サポ状態最後の図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブルである。
図62(a)に示す大当りする図柄変動表示では、長めの変動時間が必ず選択され、装飾図柄表示装置208では、バトルを伴うスーパーリーチが行われる。一方、図62(b)に示すハズレの図柄変動表示では、タイマ番号5(12秒)のバトルガセあおり2が必ず選択される。この結果、バトル演出に発展したら、大当り確定になる。よって、バトルガセあおり2によって、遊技の興趣が向上しやすい。
図62(c)は、大当りする図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル5を示す図であり、同図(b)は、保留数に関係なく、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル5を示す図である。これらのテーブル5を示す図には、図59(d)にも示す、装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる特図高確率普図高確率状態における演出態様が参考までに示されている。
上述のごとく、テーブル5は、確変状態かつ電サポ状態に移行した後、確変状態かつ電サポ状態最後の図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブルである。
図62(c)に示す大当りする図柄変動表示では、長めの変動時間が必ず選択され、装飾図柄表示装置208では、タイマ番号7(35秒)のバトルA勝利が必ず選択される。一方、図62(d)に示すハズレの図柄変動表示では、タイマ番号5(12秒)のバトルガセあおり2が必ず選択される。この結果、ここでも、バトル演出に発展したら、大当り確定になり、バトルガセあおり2によって、遊技の興趣が向上しやすい。
なお、本実施形態において、テーブルセット1で使用されるテーブル3あるいはテーブル5によってのみ選択されうる演出があってもよいし、テーブルセット2で使用されるテーブル2あるいはテーブル4によってのみ選択され得る演出があってもよい。
以上説明したことをまとめると、特図1では特図Aまたは特図Bに当選することが第二の遊技条件の成立の一例に相当する。また、特図2では、大当りに当選することが第二の遊技条件の成立の一例に相当する。すなわち、特図1にしても特図2にしても、15Rの大当りに当選することが第二の遊技条件の成立の一例に相当する。第二の遊技条件が成立すると、大当り遊技として15ラウンド目が付与される。この15ラウンド目は、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が唯一開放するラウンドになり、第二の可変入賞口235に入賞すると、大当り遊技後に確変状態に移行する。第二の可変入賞口235への入賞が第三の遊技条件(以下の説明において、「第一の条件」という場合もある)の成立の一例に相当するが、第二の可変入賞口235が、例えば1ラウンド目から開放する遊技台であれば、第二の遊技条件は、大当りに当選することで成立することになる。すなわち、第二の遊技条件は、第三の遊技条件を成立させるための前提条件になっており、第三の遊技条件は、第二の遊技条件が成立する前では成立せず、第二の遊技条件が成立した後に成立可能な条件である。言い換えれば、第三の遊技条件は、第二の遊技条件が成立する前よりも、第二の遊技条件が成立した後の方が成立しやすい条件である。
また、特図1では特図Cまたは特図Dに当選することが第一の遊技条件の成立の一例に相当する。
第二の遊技条件が成立し、かつ第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)も成立した場合には、大当り遊技後、100回の図柄変動表示が行われる間(第一の期間に相当)、確変状態かつ電サポ状態(第二の遊技状態の一例に相当)に移行し、次回大当りまで、図60(a)に示すテーブルセット1(第二のグループの一例に相当)が使用される。
なお、本実施形態では、確変状態は100回しか継続しないが、大当り図柄の種類(大当り種別)を増やす等して、あるいは抽選等によって、確変状態の継続回数が80回の場合があったり、150回の場合があったりするようにしてもよい。また、大当り図柄等によって、あるいは抽選等によって、確変状態における電サポ状態の継続回数を変更するようにしてもよい。例えば、ある大当り図柄で大当りした場合には、確変状態は継続回数が100回である一方、電サポ状態は継続回数が50回であり、ある大当り図柄で大当りした場合には、確変状態と電サポ状態はいずれも継続回数が100回となるようなものであってもよい。また、図柄変動表示を行うごとに転落抽選を行い、転落抽選に当選した場合
には、確変状態を終了させるようにしてもよい。
図63(a)は、第二の遊技条件が成立し、かつ第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)も成立した場合の一例を示すタイムチャートである。図63においては、左から右に向かって時間が経過していく。
一方、第二の遊技条件は成立したものの第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)は不成立の場合には、大当り遊技後、電サポ状態には移行するが、非確変状態のままである(第一の遊技状態の一例に相当)。しかしながら、第二の遊技条件が成立したことから、次回大当りまで、図60(a)に示すテーブルセット1(第二のグループの一例に相当)が使用される。第二のグループの一例に相当するテーブルセット1は、第二の遊技条件が成立した場合に使用されるテーブルセットである。なお、ここでの電サポ状態(第一の遊技状態)は、大当り遊技後、50回の図柄変動表示が行われる間(第二の期間に相当)、維持される。本実施形態では、非確変状態では電サポ状態は50回しか継続しないが、大当り図柄の種類(大当り種別)を増やす等して、あるいは抽選等によって、電サポ状態の継続回数が30回の場合があったり、70回の場合があったり、120回の場合があったりするようにしてもよい。また、図柄変動表示を行うごとに転落抽選を行い、転落抽選に当選した場合には、電サポ状態を終了させるようにしてもよい。
図63(b)は、第二の遊技条件が成立し、かつ第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)は不成立であった場合の一例を示すタイムチャートである。
第二の遊技状態と第一の遊技状態とは、電サポ状態(時短状態)であるか否かは関係なく、確変状態であるか否かで区別しているが、大当り図柄と大当り遊技後に移行する遊技状態との対応関係を変えて、確変状態であるか否かは関係なく、電サポ状態であるか否かで区別するようにしてもよい。すなわち、確変状態であっても非確変状態であっても電サポ状態であれば第二の遊技状態とし、確変状態であっても非確変状態であっても非電サポ状態であれば第一の遊技状態としてもよい。このようにいずれにしても、第二の遊技状態は、第一の遊技状態よりも遊技者とって有利な遊技状態である。その他にも、第一の遊技状態と第二の遊技状態としては、以下の例が挙げられる。例えば、非確変状態で且つ非電サポ状態を第一の遊技状態とし、確変状態でかつ電サポ状態を第二の遊技状態とすることができる。また、非確変状態でかつ電サポ状態を第一の遊技状態とし、確変状態で且つ電サポ状態を第二の遊技状態とすることもできる。また、非確変状態で且つ非電サポ状態を第一の遊技状態とし、非確変状態で且つ電サポ状態を第二の遊技状態とすることもできる。また、非確変でかつ非電サポ状態を第一の遊技状態とし、確変状態で且つ非電サポ状態を第二の遊技状態とすることもできる。また、確変状態で且つ非電サポ状態を第一の遊技状態とし、確変状態で且つ電サポ状態を第二の遊技状態とすることもできる。さらに、第一の遊技状態と第二の遊技状態として、以下のような場合にも適用することができる。例えば、非確変状態で且つ電サポ状態で電サポ状態の継続回数が少ないものを第一の遊技状態とし、非確変状態で且つ電サポ状態で電サポ状態の継続回数が多いものを第二の遊技状態とすることができる。また、確変状態で且つ電サポ状態で電サポ状態の継続回数が少ないものを第一の遊技状態とし、確変状態で且つ電サポ状態で電サポ状態の継続回数が多いものを第二の遊技状態とすることもできる。
第一の遊技条件が成立した場合には、大当り遊技後、50回の図柄変動表示が行われる間(第二の期間の一例に相当)、第一の遊技状態の一例に相当する電サポ状態(非確変状態)に移行し、次回大当りまで、図60(b)に示すテーブルセット2(第一のグループの一例に相当)が使用される。第一のグループの一例に相当するテーブルセット2は、第一の遊技条件が成立した場合に使用されるテーブルセットである。
図63(c)は、第一の遊技条件が成立した場合の一例を示すタイムチャートである。
ここで、第二の遊技条件が成立した場合、遊技者が、15ラウンド目に第二の可変入賞口235を狙って遊技球を発射すれば、ほとんどの場合、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)は成立可能である。しかしながら、遊技者が、15ラウンド目に第二の可変入賞口235を狙わなければいけないことを知らなかったり、忘れていた場合等、何らかの理由で、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が不成立であった場合でも、遊技者は、15R大当りに当選したこと、あるいは15ラウンド目に突入したことにより、大当り遊技後に確変状態に移行することを期待している。しかしながら、第二の可変入賞口235への入賞がなければ第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が未成立になり、確変状態に移行しない。本実施形態では、確変状態に移行した場合には、電サポ状態が100回の図柄変動表示の間(第一の期間)、維持され、確変状態に移行しない場合には、電サポ状態に移行した場合であっても50回の図柄変動表示の間(第二の期間)しか電サポ状態は維持されない。一方、15R大当りに当選した場合には、第二の可変入賞口235への入賞の有無(第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立/未成立)に関わらず、テーブルセット1が選択される。
図63(a)および同図(b)に示すように、テーブルセット1では、大当り遊技終了後の最初の99回の図柄変動表示はテーブル3が用いられる。このため、特図高確率普図高確率状態におけるハズレの場合は、特図2の保留が満タンであれば、ほとんどの場合、超短縮ハズレになり、保留が高速消化され、特図2の保留が満タンでなければ、ほとんどの場合、リーチ状態に発展しないバトルガセあおり1の演出が装飾図柄表示装置208では行われる。一方、図63(b)に示すように、第二の可変入賞口235への入賞がなかった場合の、大当り遊技終了後の50回目の図柄変動表示でも、特図低確率普図高確率状態であることから図59(d)および図61から、特図2の保留が満タンであれば、ほとんどの場合、超短縮ハズレになり、特図2の保留が満タンでなければ、ほとんどの場合、バトルガセあおり1の演出が装飾図柄表示装置208で行われる。このように、第二の可変入賞口235への入賞の有無(第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立/未成立)に関わらず、テーブルセット1が共通して使用されることで、15R大当りに当選したこと、あるいは15ラウンド目に突入したことを確認した遊技者には、たとえ第二の可変入賞口235への入賞がなかった場合でも、第二の可変入賞口235への入賞があった場合と同様に、遊技を楽しんでもらうことができる。
一方、特図1において特図Cまたは特図Dに当選した場合(第一の遊技条件が成立した場合)には、テーブルセット2が選択される。遊技者の中には、大当りに当選したことだけで喜び、15R大当りに当選したか14R大当りに当選したかを見落としてしまう遊技者もいる。特に、本実施形態のようにラウンド数が15Rと14Rと大差なければ、見落としがちになる。図63(c)に示すように、テーブルセット2では、大当り遊技終了後の最初の49回はテーブル2が用いられる。このため、特図低確率普図高確率状態におけるハズレの場合は、特図2の保留が満タンであれば、ほとんどの場合、超短縮ハズレになり、保留が高速消化され、特図2の保留が満タンでなければ、ほとんどの場合、リーチ状態に発展しないバトルガセあおり1の演出が装飾図柄表示装置208では行われる。すなわち、テーブルセット1におけるテーブル3と、テーブルセット2におけるテーブル2では、ハズレの場合に選択される変動時間として、同じ変動時間が数多く用いられている。ここで、もっとも選択確率の高い変動時間のみを共通にしてもよい。なお、厳密には、テーブルセット1におけるテーブル3では選択されないタイマ番号8の60秒の変動時間が、テーブルセット2におけるテーブル2では選択され得る。また、もっとも選択確率の高い変動時間のみを共通にしてもよい。また、当りの場合に選択される変動時間も、テーブル3とテーブル2では、同じ変動時間が数多く用いられている。ここでも、もっとも選択確率の高い変動時間のみを共通にしてもよい。なお、厳密には、テーブルセット1におけ
るテーブル3では選択されないタイマ番号9の65秒の変動時間が、テーブルセット2におけるテーブル2では選択され得る。このように、テーブルセット1(第二のグループ)に含まれる一または複数の変動時間は、テーブルセット2(第一のグループ)に含まれる変動時間の少なくとも一部の変動時間と同じ変動時間である。こうすることで、15R大当りに当選したか14R大当りに当選したかを見落としてしまった遊技者に対しても、15R大当りであったにしても14R大当りであったにしても、遊技を同じように楽しんでもらうことができる。
さらに、図63(c)に示すように、テーブルセット2では、大当り遊技終了後の50回目の図柄変動表示では、テーブル4が用いられる。このため、ハズレの場合は、リーチ状態に発展しないバトルガセあおり2の演出が装飾図柄表示装置208では行われ、テーブル3を用いた場合と大差ない。なお、テーブル4でも、タイマ番号5に代えて、テーブル3で選択される可能性が高いタイマ番号4が100%選択されるようにしてもよい。すなわち、同じ変動時間が選択されやすいようにしてもよい。こうすることで、変動時間による演出の違和感が遊技者に生じることを防止することができる場合がある。すなわち、似たような変動時間、あるいは同じ変動時間を用いることにより、遊技状態と、変動時間を選択するためのテーブルの関係がイレギュラーになったとしても、違和感が遊技者に生じることを防止することができる場合がある。
しかしながら、テーブルセット1におけるテーブル3では、スーパーリーチハズレの一種であるタイマ番号6も選択され得る。上述のごとく、テーブルセット2におけるテーブル4では、リーチ演出に発展すると必ず大当りになることから、大当り遊技終了後の50回目の図柄変動表示でリーチ演出が行われてハズレた場合には、テーブルセット2が使用されていると思っている遊技者には違和感が生じ、テーブルセット1が使用されていることに気付く場合もある。また、遊技状態と、変動時間を選択するためのテーブルの関係がイレギュラーにあることを演出に利用して、遊技の興趣を向上させることができる場合もある。
なお、テーブル3とテーブル2を完全の同じテーブル、すなわち、大当り遊技終了後の確変状態における最初の第一の回数(ここでは99回)の図柄変動表示の変動時間選択で使用するテーブル(テーブル3)と、大当り遊技終了後の非確変状態における最初の第二の回数(ここでは49回)の図柄変動表示の変動時間選択で使用するテーブル(テーブル2)を共通のテーブルにして、遊技状態を変動時間や、変動時間に応じた演出ではわからなくするようにしてもよい。また、変動時間は異なるにしても、装飾図柄表示装置208における演出態様を同じにして、わからなくするようにしてもよい。
また、上記テーブル3と、大当り遊技終了後の電サポ状態における第三の回数目(ここでは50回目)の図柄変動表示の変動時間選択で使用するテーブル、すなわち電サポ状態から非電サポ状態への転落直前状態で使用されるテーブル4とは、短い変動時間(ここではタイマ番号1やタイマ番号2)が選択され得るか否かで異なっているが、テーブル4でも短い変動時間が選択されるようにしてもよい、反対に、テーブル3でも短い変動時間が選択されないようにしてもよい。
さらに、テーブルセット1を、大当り遊技終了後の確変状態における最初の第二の回数(ここでは49回)の図柄変動表示の変動時間選択で使用するテーブルはテーブル3とするものの、第三の回数目(ここでは50回目)の図柄変動表示の変動時間選択で使用するテーブルは、テーブルセット2において、電サポ状態から非電サポ状態への転落直前状態で使用されるテーブル4とし、次の回数目から第一の回数(ここでは51回目〜99回)の図柄変動表示の変動時間選択で使用するテーブルもテーブル3とし、大当り遊技終了後の確変状態における第四の回数目(ここでは100回目)の図柄変動表示の変動時間選択
で使用するテーブル、すなわち確変状態から非確変状態への転落直前状態で使用されるテーブルはテーブル5にして、大当り遊技終了後の第三の回数目(ここでは50回目)に使用するテーブルを、テーブルセット2と共通のテーブル(同じテーブル)にしてもよい。
なお、共通の時間となる第一の時間、第二の時間については、変更例として、リーチの時間のみ、共通化してもよいし、はずれの時間のみ共通化してもよい(以下の説明においても同じ)。また、一方のグループ(テーブルセット)にしか存在しない時間について、他方のグループ(テーブルセット)にしか存在しないようにしてもよいし、あるいは両方のグループ(テーブルセット1とテーブルセット2)に存在するようにしてもよい(以下の説明においても同じ)。
また、ここでは、第二の遊技状態は確変状態かつ電サポ状態であり、第一の遊技状態は、非確変状態かつ電サポ状態であったが、この状態に限られない(以下の説明においても同じ)。すなわち、確変の有無、電サポ(時短)の有無、いわゆるSTの回数や電サポの回数の違いなどを任意に組み合わせた状態であってもよい。さらに、確変状態かつ電サポ状態と非確変状態かつ非電サポ状態との組み合わせや、確変状態かつ電サポ状態と非確変状態かつ電サポ状態との組み合わせを第二の遊技状態にしてもよいし、第一の遊技状態にしてもよい。すなわち、第二の遊技状態にしても第一の遊技状態にしても、状態移行を含めて複数の遊技状態から構成されたものであってもよい。
以上説明したようにして、特図2関連抽選処理(ステップS229)においても、特図1関連抽選処理(ステップS231)においても、特図の図柄変動における変動時間を決定する。
ステップS231の特図1関連抽選処理に続いて行われるステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第一の可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、特図変動時間を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。入演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その入演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に入賞演出制御コマンドを送信する。入賞演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に、大当り遊技が開始されることを遊技者に報知する画像を所定のオープニング演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が開始する。
上述の一般コマンド終了演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に大当りを終了することを遊技者に報知する画像を所定の終了演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が終了する。
上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報、事前判定した特図1あるいは特図2の情報を設定する。
さらに、一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図54に示す払出制御部600にもコマンドを送
信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図57に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS235)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップ205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図54に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、第一の可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図56に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図56に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図64を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップS301の初期設定が実行される。この初期設定では、図54に示すI/Oポート410の初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。このコマンド処理では、復電時サブ側フラグ設定処理等が行われるが、詳細については後述する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、S307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、この演出制御処理では、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理、変動開始時サブ側予告実行処理、および復電時サブ側フラグ設定処理も行われる。これらの各処理については詳しくは後述する。
ステップS311では、図51に示すチャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、S309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315では、S309で読み出した演出データの中に各種ランプ418の駆動回路420への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、S309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、S303へ戻る。
次に、図64(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図64(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図64(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図64(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、図64(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS343では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
<第2副制御部500の処理>
第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づ
いて、装飾図柄表示装置208の制御を実行する。第2副制御部500には、装飾図柄表示装置208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置208に画像を表示する。
より具体的に説明すると、第2副制御部500のCPUは、最初に、画像データの転送指示を行う。ここでは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、GPUのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。GPUは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、GPUは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
次いで、GPUからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、VRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をGPUに指示する。GPUはアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。一方、GPUからの転送終了割込信号が未入力の場合は、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
続いて、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、GPUに画像の描画開始を指示する。GPUは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
描画指示が行われると、画像の描画終了に基づくGPUからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が未入力の場合には、生成終了割込み信号が入力されるのを待ち、生成終了割込み信号が入力された場合には、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタを、インクリメント(+1)して処理を終了する。
また、第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、遮蔽装置246の制御も実行する。
<特図先読み処理>
次いで、図57に示す主制御部タイマ割込処理における特図先読み処理(ステップS224)について詳述する。
図65は、特図先読み処理のうち特図2に関する処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300のCPU304は、RAM308の時短フラグを参照し、電サポ中か否かを判定する(ステップS224a)。時短フラグがオフ状態にあり非電サポ中であった場合には、特図1に関する処理のステップS224iに進み、時短フラグがオン状態にあり電サポ中であった場合には、ステップS224bに進む。ステップS224bでは、第
2特図始動口232に入賞があったか否かを判定する。ここでの判定では、RAM308の特図2の保留記憶部における保留が増加したか否かを判定することによって実行される。すなわち、特図2の保留記憶の上限数(ここでは4個)以内になる第2特図始動口232への入賞があったか否かを判定する。ステップS224bにおける判定で入賞があった(特図2の保留数増加)と判定されればステップS224cへ進み、入賞がなかったと判定されれば特図先読み処理は終了になる。
ステップS224cでは、まず、RAM308に設けられた特図2の保留記憶部から、先の入賞受付処理(ステップS217)で取得した1セットの始動情報を先読みする。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報を先読みする。したがって、最も新しい始動情報が、当該始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に先読みされる。この先読みを行う主制御部300のCPU304が始動情報先読手段の一例に相当する。ここでの先読みは、入賞分(保留増加分)だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の説明では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果)を読むという意味で使用することがある。
主制御部300のROM306には、図58(c)に示す当否判定用高確率テーブルの内容と同じ内容の事前判定用高確率テーブルや、同図(d)に示す当否判定用低確率テーブルの内容と同じ内容の事前判定用低確率テーブルが用意されている。ステップS224cでは、確変フラグを参照し、事前判定用高確率テーブルと事前判定用低確率テーブルのうちのいずれか一方のテーブルを選択し、選択したテーブルを用いて、先読みした始動情報のうちの特図2当選乱数値に基づいて当否判定の結果が大当りの当否判定結果(特定の当否判定結果)になるか否かを事前判定する。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報に基づく当否判定結果が大当りの当否判定結果になるか否かを事前判定する。したがって、この事前判定は、当該始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、この事前判定を行う主制御部300のCPU304が事前判定手段の一例に相当し、ここで事前判定した結果は特図2当否事前判定結果として扱われる。
事前判定の結果が大当りの当否判定結果であれば、ステップS224eに進む。一方、大当りの当否判定結果でなければ、ステップS224gに進む。
主制御部300のROM306には、図58(e)に示す特図決定用テーブルの内容と同じ内容の特図事前判定用テーブルも用意されている。その特図事前判定用テーブルを用いて、ステップS224eでは、先読みした始動情報のうちの大当り用特図2乱数値に基づいて大当り図柄の事前判定を行い、ステップS224gでは、ハズレ用特図2乱数値に基づいてハズレ図柄の事前判定を行う。ステップS224eやステップS224gにおける特図の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2事前判定結果として扱われる。
ステップS224eまたはステップS224gに続いて、ステップS224hが実行される。主制御部300のROM306には、図59〜図62に示す特図の変動時間決定用の各種のテーブルの内容と同じ内容のテーブルも用意されている。これらのテーブルを用いて、ステップS224hでは、先読みした始動情報のうちの特図2変動時間決定用乱数値に基づいて特図の変動時間の事前判定を行う。ステップS224hにおける変動時間の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2変動時間事前判定結果として扱われる。なお、変動時間に代えて、装飾図柄表示装置208における演出態様(変動パターン)を事前判定してもよい。また、演出態様や変動時間をグループ分けしておき、いずれのグループ
に属するかを事前判定するにとどめてもよい。
上述のごとく、本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられており、変動時間を選択しているということは変動パターンを選択していると見ることもできる。ステップS224hを実行する主制御部300のCPU304がパターン選択手段の一例に相当する。
ステップS224hの実行が完了すると、特図2に関する処理は終了になり、特図1に関する処理へ進む。
図66は、特図先読み処理のうち特図1に関する処理の流れを示すフローチャートである。
特図1に関する処理(ステップS224i〜ステップS224o)は、特図2に関する処理(ステップS224b〜ステップS224h)と同じ処理であるため説明は省略するが、この特図1に関する処理では、特図1の保留記憶部から、先の入賞受付処理(ステップS217)で取得した1セットの始動情報を先読みし、特図1当否事前判定結果、特図1事前判定結果、および特図1変動時間事前判定結果を得る。
ここで得られた、特図1又は2当否事前判定結果(特図当否事前判定結果)、特図1又は2事前判定結果(特図事前判定結果)、および特図1又は2変動時間事前判定結果(特図変動時間事前判定結果)は、RAM308の所定領域に事前判定情報として特図1と特図2とに分けて上記所定の上限数だけ保留順に記憶される。そして、新たに記憶された事前判定情報(特図当否事前判定結果,特図事前判定結果,特図変動時間事前判定結果)は、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として特図保留増加コマンドのコマンドデータに含められ、主制御部300から第1副制御部400に送信される。
主制御部300は、以上説明した特図先読み処理を実行した後、特図関連抽選処理を実行し、特図先読み処理で対象になった先読みした始動情報と同じ始動情報に基づいて、特図当否判定結果、特図決定結果、および特図の変動時間を改めて得る。
なお、本実施形態では、主制御部300は特図事前判定結果や特図変動時間事前判定結果まで得ているが、主制御部300ではこれらの事前判定結果を得ずに、先読みした始動情報を特図保留増加コマンドのコマンドデータに含めて第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、必要に応じて、特図事前判定結果や特図変動時間事前判定結果を得る態様であってもよい。
<始動入賞時サブ側先読み予告実行処理>
次いで、図64(a)に示す第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行される始動入賞時サブ側先読み予告実行処理について詳述する。
図67は、始動入賞時サブ側先読予告実行処理の流れを示すフローチャートである。
図67に示す始動入賞時サブ側先読予告実行処理は、コマンド設定処理(ステップS307)において特図保留増加コマンドを受信したと判定された第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行される。第1副制御部400のRAM408には、先読み実行中フラグも用意されており、まず、ステップS3091aでは、その先読み実行中フラグがオンに設定されているか否かを判定し、オンに設定されていればステップS3091gへ進み、オフのままであればステップS3091bに進む。
上述のごとく、特図保留増加コマンドのコマンドデータには、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として、特図当否事前判定結果、特図事前判定結果、および特図変動時間事前判定結果が含められている。ステップS3091bでは、先のコマンド設定処理(ステップS307)において受信したと判定した特図保留増加コマンドに含まれている特図変動時間事前判定結果が所定の変動時間か否かを判定し、所定の変動時間でなければステップS3091hへ進み、所定の変動時間であればステップS3091dに進む。特図保留増加コマンドに含まれていた特図変動時間事前判定結果は、RAM408に用意された事前判定結果記憶領域に事前判定情報として特図1と特図2とに分けて上記所定の上限数だけ保留順に記憶される。
図68(a)は、非電サポ状態の際に使用される保留変化先読み予告抽選テーブルを示す図であり、同図(b)は、電サポ状態の際に使用される保留変化先読み予告抽選テーブルを示す図である。いずれのテーブルも、第1副制御部400のROM406に記憶されている。
ここにいう所定の変動時間は、非電サポ状態の場合には図68(a)に示すテーブルに規定されている変動時間であり、30秒、35秒、60秒、および65秒になる。一方、電サポ状態の場合には図68(b)に示すテーブルに規定されている変動時間であり、10秒、35秒、および65秒になる。なお、図68に示すテーブルには、装飾図柄表示装置208における演出態様も示されている。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側に特図1保留表示を行い、その右側に特図2保留表示を行う。これらの保留表示は、主制御部300におけるRAM308に設けられた特図の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する表示であり、保留表示の数が保留数に相当する。この保留表示における所定の表示態様(デフォルトの表示態様)は、本実施形態では、丸い図形を無模様かつ一色で表示する態様になる。
図68(c)は、デフォルトの表示態様の保留表示(通常保留)を示す図である。
第1副制御部400は、特図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部500に、後述するステップS3091gにおいて保留増加コマンドを送信し、第2副制御部500は、その保留増加コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部500に保留減少コマンドを送信し、第2副制御部500は、その保留減少コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ減少させる。保留表示は保留アイコンと称される場合もあり、第1副制御部400と第2副制御部500と装飾図柄表示装置208を併せたものが始動保留数報知手段の一例に相当する。
また、図68(a)に示すテーブルにも、図68(b)に示すテーブルにも、変化なし、保留予告A、保留予告Bごとに乱数範囲が規定されている。本実施形態では、主制御部300の行った事前判定結果に基づいて先読み予告を行う。この先読み予告は、図57に示す特図関連抽選処理(ステップS229,S231)が実行される前、すなわち当否判定が行われる前に、当該特図関連抽選処理で行われる当否判定の結果が大当りになることを予告する報知である。なお、より限定して所定の大当り(例えば、遊技者に有利な大当り、より具体的には15Rの大当り)になることを予告する報知であってもよい。図68(a)および同図(b)に示す"変化なし"とは、保留表示を用いた先読み予告を実行せず、保留表示の表示態様は図68(c)に示すデフォルトの表示態様のままであることを表す。また、図68(a)および同図(b)に示す"保留予告A"および"保留予告B"は、保留表示の表示態様をデフォルトの表示態様から特別な表示態様に変更し、保留表示を
、その特別な表示態様で表示することで行う先読み予告である。
図68(d)は保留予告Aの表示態様を示す図であり、同図(e)は保留予告Bの表示態様を示す図である。
保留予告Aの表示態様は番長のキャラクタであり、保留予告Bの表示態様は主人公の殿様のキャラクタである。先読み予告を兼ねる、これらの表示態様の保留表示(保留予告A,B)は、図68(c)に示すデフォルトの表示態様よりも大きく表示されるようにしてもよい。
図67に示すステップS3091cでは、先読み予告の、図68に示すテーブルを用いた抽選処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、ステップS3091cを実行するタイミングで、RAM408から専用乱数(取り得る範囲は0〜99)を取得し、取得した専用乱数に基づき、遊技状態(ここでは電サポ状態か非電サポ状態)に応じて抽選を行う。ここでの抽選は、特図始動口(230,232)への入賞を契機にした抽選であって、先読み予告実行可否の抽選、および先読み予告を行う場合には複数種類の予告態様の中から1種類の予告態様を選択するための抽選になる。
上述の説明では、先読み予告は、当否判定の結果が大当りになることを予告する報知であると説明したが、この先読み報知には、当否判定の結果が大当りにならなくても、大当りになるかのように偽りで予告する偽の先読み予告も含まれる。すなわち、先読み予告は、当否判定の結果が大当りになる可能性があることを表したり、遊技者に示唆する事前報知、あるいは当否判定の結果が大当りになることを遊技者に期待させる事前報知であるといえる。
本実施形態では、保留変化が生じ、その保留変化した保留表示が表す保留についての図柄変動表示でバトル演出が開始されれば、大当りが確定になる。
なお、図68に示すテーブルは保留数に無関係なテーブルであるが、保留数に応じて予告実行確率や、予告態様選択確率を変えてもよい。
ステップS3091cに続いて実行されるステップS3091dでは、ステップS3091cにおける先読み予告の抽選に当選したか否かを判定する。ここにいう当選とは、先読み予告実行可否の抽選の当選であり、先読み予告を行うことに当選したことを意味する。不当選(先読み予告を行わない)であればステップS3091gへ進み、当選(先読み予告を行う)であれば、先読み予告の実行回数の設定を行い(ステップS3091e)、ステップS3091fに進む。図68に示すテーブルを用いた抽選に基づく先読み予告が第一の予告報知の一例に相当する。図68に示すテーブルを用いた抽選に基づく先読み予告は、所定の始動情報に基づく当否判定の結果が大当りになることを予告するための事前報知である。本実施形態では、1回の特図の図柄変動表示単位で先読み予告の実行回数を設定し、ここでは、RAM408に用意された実行回数設定領域に、保留数と同じ数を実行回数として設定する。より具体的には、電サポ状態であれば特図2の保留数が実行回数として設定され、非電サポ状態であれば特図1の保留数が実行回数として設定される。
ステップS3091fでは、RAM408に用意された先読み実行中フラグをオンに設定する。先読み実行中フラグは、図68に示すテーブルを用いた抽選に基づく先読み予告の実行可否を定めるフラグであり、この先読み実行中フラグがオンに設定された状態は、図68に示すテーブルを用いた抽選に基づく先読み予告が行われる状態である。また、先読み実行中フラグがオフに設定されたことに基づいて、図68に示すテーブルを用いた抽選に基づく先読み予告は中止され、先読み実行中フラグがオフに設定されたままの状態で
は、図68に示すテーブルを用いた抽選に基づく先読み予告は行われない。次いで、保留増加コマンドを第2副制御部500に送信し(ステップS3091g)、この始動入賞時サブ側先読み予告実行処理は終了になる。
<変動開始時サブ側予告実行処理>
次いで、図64(a)に示す第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行される変動開始時サブ側予告実行処理について詳述する。
図69は、変動開始時サブ側予告実行処理の流れを示すフローチャートである。
図69に示す変動開始時サブ側予告実行処理は、コマンド設定処理(ステップS307)において図柄変動開始コマンドを受信したと判定された第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行される。
ステップS3092aでは、RAM408に用意された先読み実行中フラグがオンに設定されているか否か判定する。ここでは、先読み実行中フラグがオンに設定された状態は、図68に示すテーブルを用いた抽選に基づく、保留表示の表示態様を変化させた先読み予告が行われている状態である。先読み実行中フラグがオフのままであればステップS3092eへ進み、先読み実行中フラグがオンに設定されていればステップS3092bに進む。ステップS3092bでは、RAM408に用意された実行回数設定領域の値を1減算し、次いで、実行回数設定領域の値が0になったか否かを判定する(ステップS3092c)。実行回数設定領域の値が0になっていればステップS3092dへ進み、0になっていなければステップS3092eに進む。
ステップS3092dでは、先読み実行中フラグをオフに設定し、ステップS3092eに進む。
ステップS3092eでは、通常予告抽選処理を行い、ステップS3092fに進む。この通常予告抽選処理では、通常予告を実行するか否かを抽選によって決定し、実行する場合には、予告態様も抽選によって決定する。ここにいう通常予告は、今回受信した図柄変動開始コマンドで開始される図柄変動表示に関する予告である。すなわち、予告が行われる図柄変動表示で停止表示される図柄、あるいは予告が行われる図柄変動表示で報知される特図の当否判定結果を予告対象にしたものである。通常予告の実行可否抽選や、予告態様の抽選は、専用乱数を取得して行う。通常予告の予告態様としては、所定のキャラクタの表示や、音声出力や、ランプ点灯の予告態様が用意されている。
ステップS3092fでは、通常予告のコマンドを第2副制御部500に送信する。装飾図柄表示装置208では、この通常予告のコマンドに基づいて通常予告の表示が行われる。ステップS3092fの実行が完了すると、この変動開始時サブ側予告実行処理は終了になる。
以上説明した、図67に示す始動入賞時サブ側先読予告実行処理、図69に示す変動開始時サブ側予告実行処理を実行する第1副制御部400、第2副制御部500、および装飾図柄表示装置208を併せたものが、予告手段の一例に相当する。
続いて、本実施形態のパチンコ機における具体的演出例について説明する。
図70は、本実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。
図70(1)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾4」−「装飾3」が停止表示されている。また、特図1の保留を表す、第1の特図1保留表示h11と、第2の特図1保留表示h12がいずれもデフォルトの表示態様で表示されている。なお、図70には、第1特図表示装置212や第1特図保留ランプ218、および第2特図表示装置214や第2特図保留ランプ220も示されている。
図70(2)では、特図1の保留(第1保留)が消化され、第1の特図1保留表示h11のみが表示されている。また、図70(2)に示す第1特図表示装置212は図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。第1特図表示装置212は、図柄変動表示中には、7セグメントの総てが点灯し、一瞬消灯し、再び7セグメントの総てが点灯する点滅を繰り返す。また、このとき、保留が消化されて図柄変動表示が開始された後に、当該図柄変動表示に対応する1つの変動アイコンを装飾図柄表示装置208に表示させるようにしてもよい。変動アイコンの表示態様は、例えば、消化された保留表示h11の表示態様と同じであってもよいし、異なってもよい。後述する特図2の保留を消化する場合においても、同様にして変動アイコンを表示させるようにしてもよい。
なお、特図表示装置(212,214)による特図の図柄変動の開始と、当該図柄変動の保留を表す保留表示の減少が同時あるいは略同時に行われてもよいし、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示の開始と、当該保留を表す保留表示の減少が同時あるいは略同時に行われてもよい。また、装飾図柄の変動表示が開始された後に、保留表示が消えてもよいし、保留表示が先に消えた後で、装飾図柄の変動表示が開始されてもよい。さらに、特図の図柄変動の開始タイミングと、装飾図柄の変動表示の開始タイミングと、保留表示が消えるタイミングとの3つのタイミングでは、特図の図柄変動の開始タイミングが他のタイミングとの同時も含めて最も早くてもよい。以上のことは、以下の具体例でも同じである。
図70(3)に示す装飾図柄表示装置208では、同図(2)で開始された特図1の図柄変動表示中に、通常予告として女の子のキャラクタが表示され、リーチに発展するかもしれないことが報知されている。
図70(4)に示す装飾図柄表示装置208ではリーチに発展し、同図(5)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチA演出が開始されている。図70(6)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチA演出が継続しており、大当り確定演出が表示されている。
図71は、図70に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図71(7)に示す第1特図表示装置212には、特図C(図55(a−1)参照)の図柄態様が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208には、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されるとともに、「大当り」の文字表示もなされている。遊技者の中には、第1特図表示装置212の停止図柄態様や、装飾図柄表示装置208の装飾図柄の組み合わせから、14R大当りにしか当選しなかったことがわかる者もいるが、15R大当りに当選したのか、14R大当りに当選したのかがわからない者もいる。
やがて、大当り遊技が開始され、図71(8)には12ラウンド目の装飾図柄表示装置208が示されている。なお、大当り遊技中は、保留表示は消えている(非表示になっている)。図71(8)に示す装飾図柄表示装置208には、ボタン演出のオープニングが
表示されている。ここでのボタン演出は、図51に示すチャンスボタン136を押下して番長のキャラクタが登場すれば、15ラウンドに進み、確変を獲得することができるチャンスが到来するといった演出である。なお、あくまで演出であり、14R大当りにしか当選していないため、実際は、15ラウンドに進むことなく14ラウンドで大当り遊技は終了する。
図71(9)では、13ラウンドに突入し、装飾図柄表示装置208には、チャンスボタン136の絵柄136aが表示され、チャンスボタン136を押下することを促す「PUSH」という文字表示がなされている。また、チャンスボタン押下の受付期間の残り時間を表す残時間表示バー136bも表示されている。
図71(10)に示すタイミングでは、遊技者がチャンスボタン136を押下する。その結果、図71(10)に示す装飾図柄表示装置208には、老中のキャラクタが登場し、「残念」という文字表示もなされている。すなわち、15ラウンドに進むことがないことが報知されている。なお、ボタン操作のタイミングと、その操作に基づく演出の開始タイミングは、ボタン操作のタイミングの方が早い(以下の具体例でも同じ)。
図71(11)では、最終ラウンドである14ラウンドに突入し、同図(12)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われている。すなわち、ここでの大当り遊技では、15ラウンドまで進まずに第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)への入賞はなかった。なお、この終了演出では、保留表示が再開され、図71(12)に示す装飾図柄表示装置208には、第1の特図1保留表示h11が復活表示されている。
ここでは、特図Cに当選したことにより第一の遊技条件が成立しており、大当り遊技が終了すると、50回の図柄変動表示が行われる間(第二の期間の一例に相当)、非確変状態のまま電サポ状態に移行する。また、次回大当りまで、図60(b)に示すテーブルセット2(第一のグループの一例に相当)が使用される。
図72は、図71に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図72(13)では、図71(12)に示す第1の特図1保留表示h11が表す特図1の保留が消化され、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。この図柄変動表示を含めて49回分の図柄変動表示の変動時間は、図61(a)〜同図(c)に示すテーブル2を用いて決定される。また、本実施形態のパチンコ機は、図53に示すように、普図始動口(ゲート)228と、第二の可変入賞口235が右領域に設けられており、電サポ中と第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)を狙う場合には右打ちを行う必要があるパチンコ機である。14ラウンドの大当り遊技が終了すると、電サポ状態に移行しており、電サポ状態が継続する間、装飾図柄表示装置208には、右打ちを促す文字表示と、残回数表示がなされる。図72(13)に示す装飾図柄表示装置208にも、右打ちを促す文字表示がなされている。また、「残り49回」という残回数表示もなされている。残回数表示は、遊技者の有利な状態が終了するまでの期間を表すものである。すなわち、図72(13)に示す装飾図柄表示装置208では、電サポ状態が、あと49回の図柄変動表示の間、継続することが報知されている。
図72(13)で開始された図柄変動表示の実行中に、普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過し、普図の当否判定に当選したことにより、電チューが開放して、第2特図始動口232に3球の入賞がある。
図72(14)では、特図2の保留が消化され、第2特図表示装置214が図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。ここでの図柄変動表示も、テーブル2に基づく図柄変動表示である。また、図72(14)に示す装飾図柄表示装置208には、特図2の残った保留を表す、第1の特図2保留表示h21および第2の特図2保留表示h22が、いずれもデフォルトの表示態様で表示されている。さらに、図72(14)に示す装飾図柄表示装置208にも、右打ちを促す文字表示がなされ、「残り48回」という残回数表示もなされている。
図72(14)で開始された図柄変動表示の実行中にも、普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過し、普図の当否判定に当選したことにより、電チューが開放して、第2特図始動口232に2球以上の入賞があり、特図2の保留は満タンになる。図72(15)に示す装飾図柄表示装置208には、第1の特図2保留表示h21および第2の特図2保留表示h22の他に、第3の特図2保留表示h23および第4の特図2保留表示h24が、いずれもデフォルトの表示態様で表示されている。
図72(16)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾0」−「装飾7」−「装飾6」が停止表示(確定表示)されている。
図72(17)では、特図2の保留が消化されて保留表示は3つになり、第2特図表示装置214が図柄変動表示を開始し、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。ここでの図柄変動表示も、テーブル2に基づく図柄変動表示である。また、図72(17)に示す装飾図柄表示装置208にも、右打ちを促す文字表示がなされ、「残り47回」という残回数表示もなされている。
こうしてテーブル2に基づく図柄変動表示が、大当り遊技が開始されるまで繰り返し行われる。なお、大当り遊技中は、特図低確率普図低確率状態であるため、テーブル1が用いられる。この例では、図71に示す大当り遊技終了後、48回の図柄変動表示でいずれもハズレ図柄が停止表示され、図72(18)では、大当り遊技終了後、49回目の図柄変動表示が開始されている。この図柄変動表示は、テーブル2に基づく最後の図柄変動表示に相当する。
図73は、図72に示す具体的演出例の続きを示す図である。
49回目の図柄変動表示でも大当りせず、図73(19)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾0」−「装飾7」−「装飾6」が停止表示(確定表示)されている。
図73(20)では、大当り遊技終了後、50回目の図柄変動表示が開始されている。この50回目の図柄変動表示の変動時間は、図62(a)および同図(b)に示すテーブル4を用いて決定される。図73(20)に示す装飾図柄表示装置208には、「ラスト」という文字表示がなされている。この「ラスト」という文字表示は、「残り0回」という残回数表示の一例に相当する。
図73(21)に示す装飾図柄表示装置208では、バトル演出に発展するかのうような演出が行われている。すなわち、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは、装飾図柄が変動表示を続ける中、中図柄表示領域208bに女の子のキャラクタが登場し、「リーチになればバトル開始」という報知がなされている。
図73(22)に示す装飾図柄表示装置208では、第1停止が行われ、左図柄表示領域208aに「装飾5」が停止表示される。なお、中図柄表示領域208bおよび右図柄
表示領域208cでは、装飾図柄の変動表示が続いている。
図73(23)に示す装飾図柄表示装置208では、中図柄表示領域208bで装飾図柄が変動表示を続ける中、右図柄表示領域208cで揺れ変動が起こり、「装飾4」と「装飾5」のいずれか一方が停止表示する演出が行われている。ここで、右図柄表示領域208cに「装飾5」が停止表示すれば、リーチ状態になり、バトル演出が開始される。上述の如く、50回目の図柄変動表示、すなわちテーブル4に基づく図柄変動表示では、スーパーリーチ演出の一種であるバトル演出が開始されれば大当り確定である。
しかしながらこの例では、リーチ状態にはならず、図73(24)に示す装飾図柄表示装置208では、第2停止が行われ、右図柄表示領域208cに「装飾4」が停止表示した様子が示されている。以上説明した、図73(21)〜同図(23)に示す装飾図柄表示装置208における演出は、バトルガセあおり2の演出である。本実施形態では、転落直前状態の図柄変動表示では、バトル演出(スーパーリーチ)に発展することを煽る演出が必ず実行される。
図74は、図73に示す具体的演出例の続きを示す図である。
この例における50回目の図柄変動表示では、バトルガセあおり2の演出が装飾図柄表示装置208で行われ、転落直前状態であることから大当りを期待させるものの、リーチにも発展せず、図74(25)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾5」−「装飾5」−「装飾4」が停止表示(確定表示)されている。この50回目の図柄変動表示の変動時間は、12秒であり、ハズレの図柄変動であっても、超短縮変動や短縮変動に比べてある程度の変動時間を与え、遊技者は、電サポ状態の最後で、特図2の保留を満タンにすることができる場合がある。この例では、特図2の保留満タンに一歩届かず、保留数は3つであり、図74(25)に示す装飾図柄表示装置208には、第1の特図2保留表示h21、第2の特図2保留表示h22、および第3の特図2保留表示h23が、いずれもデフォルトの表示態様で表示されている。
50回目の図柄変動表示が終了すると、遊技状態は、非電サポ状態に移行する。すなわち、特図低確率普図高確率状態から特図低確率普図低確率状態へ移行する。この特図低確率普図低確率状態(通常状態)は、次回の大当り遊技が終了するまで継続する。
図74(26)では、大当り遊技終了後、51回目の図柄変動表示が開始されている。この51回目の図柄変動表示からは、変動時間は、図60(c)〜同図(e)に示すテーブル1を用いて決定される。電サポ状態が終了したことから、図74(26)に示す装飾図柄表示装置208には、左打ちに戻すことを促す文字表示がなされている。なお、残回数表示は終了し、消えている。
図74(26)で開始された図柄変動表示の実行中には、第1特図始動口230に1球の入賞があり、特図1の保留が一つ増加する。図74(27)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾8」−「装飾5」−「装飾0」が停止表示(確定表示)されている。また、特図1の第1保留を表す第1の特図1保留表示h11が表示されている。
本実施形態のパチンコ機は、特図2の図柄変動が、特図1の図柄変動よりも優先して実行される特図2優先変動機であり、図74(27)に示す第1の特図2保留表示h21が先に消化され、次いで、第2の特図2保留表示h22が消化される。非電サポ状態に移行したことにより電チューは開放せず、特図2の保留は貯まらず、特図2の保留数は0になる。一方、特図2の保留が消化されている間に、第1特図始動口230にもう1球の入賞
があり、特図1の保留数は2になる。
図74(28)では、特図2の保留がなくなり、特図1の保留が消化されて保留表示は1つになり、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。ここでの図柄変動表示も、テーブル1に基づく図柄変動表示であり、ハズレの場合には、特図1の保留が満タンでないことから、ほとんど10秒(タイマ番号3)の図柄変動表示になる。
図74(28)で開始された図柄変動表示の実行中には、第1特図始動口230に1球の入賞があり、特図1の保留が一つ増加する。図74(29)に示すように、ここで増加した特図1の保留を表す保留表示は、保留変化して保留予告Aの表示態様で表示されている。すなわち、第2の特図1保留表示h12は先読み予告を兼ねた保留表示である。
図74(30)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾4」−「装飾3」が停止表示(確定表示)されている。
図75は、図74に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図75(31)では、特図1の保留が消化され、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。図74(30)に示されていた、先読み予告を兼ねる第2の特図1保留表示h12は、シフト移動し、図75(31)では第1の特図1保留表示h11として表示されている。
図75(32)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾7」−「装飾3」が停止表示(確定表示)されている。図75(32)に示す装飾図柄の組み合わせは、大当りが近いことを予告するチャンス目である。
図75(33)では、同図(32)に示す先読み予告を兼ねる第1の特図1保留表示h11が表す保留についての図柄変動表示が開始され、同図(34)に示す装飾図柄表示装置208では、バトル演出に発展するかのような演出が行われている。すなわち、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは、装飾図柄が変動表示を続ける中、中図柄表示領域208bに女の子のキャラクタが登場し、「大チャンスよ」という報知がなされている。
図75(35)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cそれぞれに、「装飾5」が停止表示され、リーチ状態が形成される。また、装飾図柄の変動表示が続く中図柄表示領域208bには、「激熱」という文字表示もなされている。
図75(36)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチに発展する。スーパーリーチ状態では、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cそれぞれに停止表示されていた「装飾5」が、左下隅に小さく表示され、画面全体に主人公の殿様が登場し、勝負開始を告げる。なお、スーパーリーチ状態になると、保留表示は消えている(非表示になっている)。
図76は、図75に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図76(37)に示す装飾図柄表示装置208には、主人公の殿様が敵役を倒し、勝利した画面が表示されるとともに、左上隅には「装飾5」が3つ並んで表示されている。以上説明した、図75(34)〜図76(37)に示す装飾図柄表示装置208における演
出は、リーチB大当りの演出である。
図76(38)に示す第1特図表示装置212には、特図A(図55(a−1)参照)の図柄態様が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208には、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」といった奇数の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されるとともに、「大当り」の文字表示もなされている。本実施形態では、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」といった奇数の装飾図柄の組み合わせの停止表示は、第一の演出の一例ということができる。なお、スーパーリーチ状態が終了すると、保留表示は再開され、ここでは、スーパーリーチ状態中に、第1特図始動口230に3球の入賞があり、図76(38)に示す装飾図柄表示装置208には、第1の特図1保留表示h11、第2の特図1保留表示h12の他に、第3の特図1保留表示h13および第4の特図1保留表示h14が、いずれもデフォルトの表示態様で表示されている。
やがて、大当り遊技が開始され、図76(39)には12ラウンド目の装飾図柄表示装置208が示されている。なお、大当り遊技中は、保留表示は消えている(非表示になっている)。図76(39)に示す装飾図柄表示装置208には、ボタン演出のオープニングが表示されている。図76(39)および同図(40)に示すボタン演出は、図71(8)および同図(9)に示す演出と同じであり、図51に示すチャンスボタン136を押下して番長のキャラクタが登場すれば、15ラウンドに進み、確変を獲得することができるチャンスが到来するといった演出である。なお、ここでは15R大当りに当選しているため、実際は15ラウンドに必ず進む。
図76(41)に示すタイミングでは、遊技者がチャンスボタン136を押下する。その結果、図76(41)に示す装飾図柄表示装置208には、番長のキャラクタが登場し、「やったぜ」という文字表示もなされている。すなわち、15ラウンドに進むことが報知されている。すなわち、図76(41)のような表示は、第一の演出の一例ということができる。
図76(42)では、14ラウンドに突入し、同図(42)に示す装飾図柄表示装置208では、次のラウンド、すなわち15ラウンドでアタッカに入賞させることを促す報知がなされている。この報知は、確変を獲得するため、すなわち第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)を成立させるための報知である。なお、ここでは単にアタッカとしか報知されていないが、第2のアタッカ(第二の可変入賞口235)に入賞させることを促す報知を行ってもよい。また、右打ちを促す報知を行ってもよい。
図77は、図76に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図77(43)には、15ラウンド目の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。また、図77(43)には、第2のアタッカ(第二の可変入賞口235)が開放した様子も示されている。
図77(44)では、第2のアタッカ(第二の可変入賞口235)に入賞があり、装飾図柄表示装置208には、確変獲得が確定したことが報知されている。このように、図77(44)に示すような確変獲得の報知は、第五の演出の一例ということができる。すなわち、第五の演出は、大当り遊技が終了した後で第二の遊技状態となることを少なくとも報知可能な演出ということができる。
図77(45)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われている。また、この例では、図75(35)から特図1の保留が徐々に増加し、大当り遊技終了時には、特図1の保留が満タンになっている。さらに、大当り遊技中に、1/100
の確率で普図当否判定に当り、電チュー(第2特図始動口232)が開放し、特図2の保留も満タンになっている。大当り遊技の終了演出では、保留表示が再開され、図77(45)に示す装飾図柄表示装置208には、特図1の保留表示も特図2の保留表示も、4つずつ表示されている(h11〜h14,h21〜h24)。
ここでは、特図Aに当選したことにより第二の遊技条件が成立しており、かつ第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)への入賞もあったことから第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)も成立しており、大当り遊技が終了すると、100回の図柄変動表示が行われる間(第一の期間の一例に相当)、確変状態かつ電サポ状態に移行する。また、次回大当りまで、図60(a)に示すテーブルセット1(第二のグループの一例に相当)が使用される。
図77(46)では、特図2優先変動機であることから、第1の特図2保留表示h211が表す特図2の保留が消化され、第2特図表示装置214が図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。この図柄変動表示を含めて99回分の図柄変動表示の変動時間は、図61(d)〜同図(f)に示すテーブル3を用いて決定される。また、図77(46)に示す装飾図柄表示装置208には、右打ちを促す文字表示と、確変状態であることを報知する「確変」という文字表示と、「残り99回」という残回数表示がなされている。ここでの残回数表示は、確変状態(あるいは電サポ状態)が、あと99回の図柄変動表示の間、継続することが報知されている。
この後、テーブル3に基づく図柄変動表示が、大当り遊技が開始されるまで繰り返し行われ、この例では、大当り遊技終了後、98回の図柄変動表示でいずれもハズレ図柄が停止表示され、図77(47)では、大当り遊技終了後、99回目の図柄変動表示が開始されている。この図柄変動表示は、テーブル3に基づく最後の図柄変動表示に相当する。この99回目の図柄変動表示でも大当りせず、図77(48)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾0」−「装飾7」−「装飾6」が停止表示(確定表示)されている。なお、99回目の図柄変動表示が行われている間に、第2特図始動口232に1球の入賞があり、特図2の保留が満タンになる。
図78は、図77に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図78(49)では、大当り遊技終了後、100回目の図柄変動表示が開始されている。この100回目の図柄変動表示の変動時間は、図62(c)および同図(d)に示すテーブル5を用いて決定される。図78(49)に示す装飾図柄表示装置208には、「ラスト」という文字表示がなされている。この「ラスト」という文字表示は、「残り0回」という残回数表示の一例に相当する。また、バトル演出に発展するかのうような演出が行われている。すなわち、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは、装飾図柄が変動表示を続ける中、中図柄表示領域208bに女の子のキャラクタが登場し、「リーチになればバトル開始」という報知がなされている。
図78(50)に示す装飾図柄表示装置208では、第1停止が行われ、左図柄表示領域208aに「装飾7」が停止表示される。なお、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cでは、装飾図柄の変動表示が続いている。
図78(51)に示す装飾図柄表示装置208では、中図柄表示領域208bで装飾図柄が変動表示を続ける中、右図柄表示領域208cで揺れ変動が起こり、「装飾7」と「装飾6」のいずれか一方が停止表示する演出が行われている。ここで、右図柄表示領域208cに「装飾7」が停止表示すれば、リーチ状態になり、バトル演出が開始される。上述の如く、100回目の図柄変動表示、すなわちテーブル5に基づく図柄変動表示では、
スーパーリーチ演出の一種であるバトル演出(リーチ状態)が開始されれば大当り確定である。
図78(52)に示す装飾図柄表示装置208では、右図柄表示領域208cに「装飾7」が停止表示され、リーチ状態が形成され、「バトル開始」の文字表示がなされ、大当り確定になる。図78(53)に示す装飾図柄表示装置208では、バトル演出Aが行われ、婆のキャラクタと殿様のキャラクタが登場している。また、チャンスボタン136を押下してバトルを行い、婆のキャラクタを画面上から追い出すことを促す「ボタンで婆を追い出せ」という文字表示もなされている。図78(54)に示す装飾図柄表示装置208には、装飾図柄表示装置208には、チャンスボタン136の絵柄136aが表示され、チャンスボタン押下の受付期間の残り時間を表す残時間表示バー136bも表示されている。
図79は、図78に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図79(55)に示すタイミングでは、遊技者がチャンスボタン136を押下する。その結果、図79(55)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り確定演出が表示され、「装飾7」が大きく表示されるとともにピースサインをする殿様のキャラクも表示されている。以上説明した、図78(49)〜図79(55)に示す装飾図柄表示装置208における演出は、バトル演出Aである。なお、図78(49)〜同図78(51)はバトル演出の煽り部分として、バトル演出Aは、図78(52)〜図79(55)と見ることもできる。
図79(56)に示す装飾図柄表示装置208には、第3停止が行われ、「装飾7」が3つ揃って停止表示(確定表示)した様子が示されている。この100回目の図柄変動表示の変動時間は、35秒である。なお、図79(56)に示す装飾図柄表示装置208には、特図1の保留を表す特図1保留表示が4つ表示(h11〜h14)され、特図2の保留を表す特図2保留表示も、一つ増えて4つ表示(h21〜h24)されている。
次に、本実施形態のパチンコ機において稀におこる具体的演出例について説明する。
図80は、本実施形態のパチンコ機において稀におこる具体的演出例の一例を示す図である。
図80(1)に示す状態は、図76(38)に示す状態と同じく、第1特図表示装置212が、特図A(図55(a−1)参照)の図柄態様を停止表示し、装飾図柄表示装置208には、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」といった奇数の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されるとともに、「大当り」の文字表示もなされている状態である。なお、特図1の保留を表す特図1保留表示が4つ表示(h11〜h14)され、特図2の保留を表す特図2保留表示は一つも表示されていない状態である。
やがて、大当り遊技が開始され、図80(2)〜同図(6)は、図76(39)〜図77(43)と同じであるため、説明は省略する。
図81は、図80に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図81(7)には、15ラウンドの大当り遊技の様子が示されている。この図81(7)では、開放した第2のアタッカ(第二の可変入賞口235)が、開放時間を経過して閉鎖する直前の様子が示されている。すなわち、この例は、遊技者が、15ラウンド目に第二の可変入賞口235を狙わなければいけないことを知らなかったり、忘れていた等の何
らかの理由で、第二の可変入賞口235に入賞がなく、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が不成立であった例である。図81(7)に示す装飾図柄表示装置208では、番長のキャラクタ表示とともに「何やってんだ」と第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が不成立であったことを示唆する文字表示もなされている。ただし、図80(5)において15ラウンド目でアタッカに入賞させることを促す報知がなされていながらも、この報知に全く気にとめなかった者や、この報知を見逃した遊技者にとっては、この文字表示は意味をなさない場合がある。このように、図81(7)に示すような演出は、第六の演出の一例ということができる。すなわち、第六の演出は、大当り遊技が終了した後で第一の遊技状態となることを少なくとも報知可能な演出ということができる。
図81(8)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われている。また、この装飾図柄表示装置208には、特図1の保留を表す特図1保留表示が4つ表示(h11〜h14)され、特図2の保留を表す特図2保留表示も4つ表示(h21〜h24)されている。
ここでは、特図Aに当選したことにより第二の遊技条件が成立したが、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)への入賞はなかったことから第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)は不成立であり、大当り遊技が終了すると、50回の図柄変動表示が行われる間(第二の期間の一例に相当)、非確変状態のまま電サポ状態に移行する。また、次回大当りまで、図60(a)に示すテーブルセット1(第二のグループの一例に相当)が使用される。このように、第二の遊技条件が成立したが第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が不成立となったために、非確変状態のまま電サポ状態に移行し、しかも次回大当りまでテーブルセット1が使用されるような状態は第一の状態に相当する。
図81(9)では、特図2優先変動機であることから、第1の特図2保留表示h21が表す特図2の保留が消化され、第2特図表示装置214が図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。この図柄変動表示を含めて99回分の図柄変動表示の変動時間は、図61(d)〜同図(f)に示すテーブル3を用いて決定される。しかしながら、大当り遊技が終了しても非確変状態のままであって、電サポ状態も大当り遊技終了後、50回の図柄変動表示の間しか継続しない。図81(9)に示す装飾図柄表示装置208には、右打ちを促す文字表示と、「残り49回」という残回数表示がなされている。ここでの残回数表示は、電サポ状態が、あと49回の図柄変動表示の間、継続することが報知されている。なお、非確変状態であることから、「確変」という文字表示はなされていない。
この後、テーブル3に基づく図柄変動表示が、大当り遊技が開始されるまで繰り返し行われ、この例では、大当り遊技終了後、48回の図柄変動表示でいずれもハズレ図柄が停止表示され、図81(11)では、大当り遊技終了後、49回目の図柄変動表示が開始されている。この図柄変動表示も、テーブル3に基づく図柄変動表示に相当する。
図82は、図81に示す具体的演出例の続きを示す図である。
この49回目の図柄変動表示でも大当りせず、図82(13)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾0」−「装飾7」−「装飾6」が停止表示(確定表示)されている。なお、この装飾図柄表示装置208には、特図1の保留を表す特図1保留表示が4つ表示(h11〜h14)され、特図2の保留を表す特図2保留表示も4つ表示(h21〜h24)されている。
図82(14)では、大当り遊技終了後、50回目の図柄変動表示が開始されている。この50回目の図柄変動表示の変動時間も、これまでと同じくテーブル3を用いて決定さ
れる。しかしながら、電サポ状態が最後になる図柄変動表示であることから、図82(14)に示す装飾図柄表示装置208には、「ラスト」という文字表示がなされている。この「ラスト」という文字表示は、「残り0回」という残回数表示の一例に相当する。テーブル3でも、ハズレの図柄変動表示では、バトルガセあおり1が行われることもあるが、ここでの特図2の保留数は4つであるため、図61(e)に示すテーブルが使用され、多くの場合はタイマ番号2(2秒)の超短縮ハズレになる。この例でも、50回目の図柄変動表示の変動時間は2秒となり、バトルガセあおり1の演出が行われることなく、図82(15)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾5」−「装飾5」−「装飾4」が停止表示(確定表示)されている。なお、この装飾図柄表示装置208には、特図1の保留を表す特図1保留表示が4つ表示(h11〜h14)され、特図2の保留を表す特図2保留表示は3つ表示(h21〜h23)されている。
図73を用いて説明したように、電サポ状態におけるゲーム性(テーブルセット2を用いたゲーム性)であれば、本来、最後(転落直前状態)の図柄変動表示では、ハズレの場合であっても、バトルガセあおりが発生する。しかしながら、特図Aに基づくテーブルセット1では、テーブル3を使用しているため、2秒の超短縮変動でハズレが確定する、違和感が残る演出が高確率で発生する。この違和感が残る演出が、所定の領域に入賞しなければ確変状態が付与されない、いわゆる構造物確変機の本来のゲーム性と異なる部分を報知する報知演出として機能することができる場合がある。
なお、49回目の図柄変動表示が終了した時点で、特図2の保留数が3以下であれば、図61(f)に示すテーブルが使用され、ハズレの場合であっても、バトルガセあおりが発生する確率が高く、違和感のない演出を行うことができる場合がある。
図83は、図82に示す具体的演出例の続きを示す図である。
50回目の図柄変動表示が終了すると、遊技状態は、非電サポ状態に移行する。すなわち、特図低確率普図高確率状態から特図低確率普図低確率状態へ移行する。この特図低確率普図低確率状態(通常状態)は、次回の大当り遊技が終了するまで継続する。しかしながら、図柄変動表示の変動時間は、依然としてテーブル3を用いて決定される。ただし、同じテーブル3を用いた場合でも、変動時間は同じであるが、電サポ状態(普図高確率状態)と非電サポ状態(普図低確率状態)とでは、装飾図柄表示装置208における演出態様が異なる場合がある。すなわち、図59(d)に示すように、タイマ番号4(10秒)の変動時間であれば、電サポ状態(普図高確率状態)ではバトルガセあおり1の演出態様が行われるが、非電サポ状態(普図低確率状態)であれば通常はずれの演出態様が行われる。また、タイマ番号6(30秒)の変動時間であれば、電サポ状態(普図高確率状態)ではバトルA敗北の演出態様が行われるが、非電サポ状態(普図低確率状態)であればスーパーリーチAハズレの演出態様が行われる。さらに、タイマ番号7(35秒)の変動時間であれば、電サポ状態(普図高確率状態)ではバトルA勝利の演出態様が行われるが、非電サポ状態(普図低確率状態)であればリーチA大当りの演出態様が行われる。
図83(16)では、大当り遊技終了後、51回目の図柄変動表示が開始されている。この図83(16)に示す装飾図柄表示装置208には、非電サポ状態に移行したことから、左打ちに戻すことを促す文字表示がなされている。なお、残回数表示は終了し、消えている。ここでは、3つ残った特図2の保留が順に消化されていく。この51回目の図柄変動表示は、タイマ番号4の10秒の変動時間になり、装飾図柄表示装置208では、通常ハズレの演出が行われる。
図83(17)に示す装飾図柄表示装置208には、残った特図2の最後の保留についての図柄変動表示が終了し、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾0」−「装飾7
」−「装飾6」が停止表示(確定表示)されている。この図83(17)に示す装飾図柄表示装置208には、特図2の保留を表す特図2保留表示は一つも表示されていないが、特図1の保留を表す特図1保留表示は4つ表示(h11〜h14)されている。
図83(18)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始され、同図(19)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾4」−「装飾3」が停止表示(確定表示)されている。ここでの装飾図柄表示装置208では、特図1保留表示が1つ減って3つ表示(h11〜h13)されている。
テーブル3に基づく51回目以降のハズレの図柄変動表示では、ほとんどの場合が、タイマ番号4の10秒の変動時間になり、装飾図柄表示装置208では、通常ハズレの演出が行われる。なお、特図2の保留数が4つある場合に限って、タイマ番号2の2秒の超短縮変動が行われるが、本実施形態では、普図始動口228は右領域に一つ設けられており、意図して右打ちした場合を除き、タイマ番号2が選択されることはない。実際の遊技状態が特図低確率普図低確率状態の場合には、タイマ番号2に対応した演出態様には禁則処理がかかっているため、使用したテーブルであるテーブル3のデフォルトの遊技状態(特図高確率普図高確率状態)で使用される超短縮ハズレの演出態様を代わりに用いて演出を実行する。
図84は、図83に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図84(20)には、52回目の図柄変動表示が開始されて、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾0」−「装飾7」−「装飾6」が停止表示(確定表示)された様子が示されている。
図84(21)では、53回目の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、特図1保留表示h11は残り1つになっている。
図84(22)に示す装飾図柄表示装置208では、同図(21)で開始された53回目の図柄変動表示中に、通常予告として女の子のキャラクタが表示され、リーチに発展するかもしれないことが報知されている。
図84(23)に示す装飾図柄表示装置208ではリーチに発展し、同図(24)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチA演出が開始されている。この53回目の図柄変動表示は、タイマ番号6の30秒の図柄変動表示である。同図(24)の段階で、第1特図始動口230に1球の入賞があり、特図1の保留数は2になる。
図84(25)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチA演出が継続しており、ハズレ確定演出が表示されている。この段階でも第1特図始動口230にもう1球の入賞があり、特図1の保留数は3になり、ハズレ確定演出が表示されている装飾図柄表示装置208には、特図1保留表示が3つ表示(h11〜h13)されている。
図85は、図84に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図85(26)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾4」−「装飾5」−「装飾4」が停止表示(確定表示)された様子が示されている。また、第1特図始動口230にさらに1球の入賞があり、特図1保留表示が4つ表示(h11〜h14)されている。
図85(27)には、54回目の図柄変動表示が開始されて、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾0」−「装飾7」−「装飾6」が停止表示(確定表示)された様子が示されている。
図85(28)では、55回目の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、特図1保留表示h11は残り2つになっている。
図85(29)に示す第1特図表示装置212には、特図A(図55(a−1)参照)の図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出なしに、いきなり「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」といった奇数の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されるとともに、「大当り」の文字表示もなされている。すなわち、55回目の図柄変動表示では、図61(d)に示すテーブル3に基づいてタイマ番号1の1秒といった超短縮大当りが行われる。特図低確率普図低確率状態では、本来、図60(c)に示すテーブル1が使用され、タイマ番号1の超短縮大当りの選択確率は1/65536であるが、ここでは、図61(d)に示すテーブル3が使用されたことにより、その選択確率は45%程度に上昇する。このように、テーブル1を使用した場合と比較して、見た目上では、圧倒的に超短縮でいきなり大当りする確率が高い。すなわち、通常時にほとんど見ることができない非常にレアな変動で大当りする場合があり、確変獲得を逃して遊技の興趣が低下してしまうことを防止することができる場合がある。
図86は、図85(26)に示す状態から一度も大当りをせず、100回目の図柄変動表示を迎えた例を示す図である。
99回目の図柄変動表示が行われ、図86(a)に示す第1特図表示装置212には、特図F(図55(a−1)参照)の図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾4」−「装飾3」が停止表示(確定表示)されている。この99回目の図柄変動表示は、テーブル3に基づく最終回の図柄変動表示である。図86(a)に示す装飾図柄表示装置208には、特図1保留表示が2つ表示(h12,h12)されている。
図86(b)では、大当り遊技終了後、100回目の図柄変動表示が開始されている。この100回目の図柄変動表示の変動時間は、図62(c)および同図(d)に示すテーブル5を用いて決定される。35秒のタイマ番号7が必ず選択される大当りの図柄変動表示であっても、12秒のタイマ番号5が必ず選択されるハズレの図柄変動表示であっても、特図低確率普図低確率状態では、図59(d)に示すようにリーチ演出が行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態では、スーパーリーチAのリーチ演出が行われて大当りになるか、ノーマルリーチのリーチ演出が行われてハズレになるかである。
図86(c)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ状態が形成され、同図(d)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾4」−「装飾7」−「装飾4」が停止表示(確定表示)されている。すなわち、ここでの例では、ノーマルリーチハズレの演出になる。特図低確率普図低確率状態で本来使用される、図60(d)および同図(e)それぞに示すテーブル1でも、12秒のノーマルリーチハズレが行われ、テーブル5を用いながらも、遊技状態に応じて演出態様を代えることで、違和感を出さないようにすることができる場合がある。
なお、大当りの場合には、図70に示すスーパーリーチAのリーチ演出が必ず行われる。
ここで、12秒に近似した時間であれば揺れ変動等で時間調整することを採用しても構わない。揺れ変動により、ちょっとした違和感を与え、特殊状態であったことを報知できる一方、違和感を最小限に抑えているということもできる。
[実施形態2]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。
図87(a−1)は、第2実施形態のパチンコ機における特図1の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものであり、図87(a−2)は、第2実施形態のパチンコ機における特図2の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。
図87(a−1)にも図87(a−2)にも、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」の6種類の特図が示されている。
第2実施形態でも、特図1の停止図柄態様と、特図2の停止図柄態様は共通している。また、第2実施形態では、大当りはいずれも15ラウンドの電サポ付きの大当りであるが、特図2では大当り図柄は総て確変獲得を予定した大当り(特別大当り)である。一方、特図1では「特図A」と「特図B」のみが確変を予定した大当り(特別大当り)であり、「特図C」と「特図D」は、確変獲得を予定していない大当りである。
図87(b)は、特図1の大当り遊技中におけるアタッカの作動をまとめた図である。
特図1における特図Aは、1ラウンド〜14ラウンドまで、第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)が25秒間開放し、15ラウンドでは、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が25秒間開放する。
特図1における特図Bは、1ラウンド〜14ラウンドまで、第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)が25秒間開放し、15ラウンドでは、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が最初に0.1秒開放し、3秒の閉鎖期間を経て、24.9秒の開放を行う。
特図1における特図CおよびDは、1ラウンド〜14ラウンドまで、第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)が25秒間開放し、15ラウンドでは、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が0.1秒しか開放せず、ほとんど入賞の確率はない。
第2実施形態でも、15ラウンド目に第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)に入賞することで、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立する。したがって、特図1の特図C,Dでは、確変獲得の可能性は0%ではないものの、その可能性は極めて低く、確変獲得を予定していない大当りである。一方、特図1の特図A,Bでは、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)の開放時間が十分にあり、確変獲得を予定した大当りである。
また、特図2における特図AおよびBの場合のアタッカの作動は、特図1における特図Aの場合のアタッカの作動と同じであり、特図2における特図CおよびDの場合のアタッカの作動は、特図1における特図Bの場合のアタッカの作動と同じである。したがって、特図2の大当り図柄(特図A〜D)ではいずれも、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)の開放時間が十分にあり、確変獲得を予定した大当りである。なお、特図2における特図A〜Dの場合のアタッカの作動総て、特図1における特図Aの場合のアタッカの作
動と同じであってもよい。
また、第2実施形態におけるテーブルセットや各テーブルは、図59〜図62に示すものと同じである。
図88は、第2実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。
図88(1)に示す第1特図表示装置212には、確変獲得を予定していない大当りである特図C(図87(a−1)参照)の図柄態様が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208には、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されるとともに、「大当り」の文字表示もなされている。なお、図88(1)に示す装飾図柄表示装置208には、特図1保留表示が4つ表示(h11〜h14)されている。このように、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されるような確変獲得を予定していない演出は、第二の演出に相当する。
やがて、大当り遊技が開始され、図88(2)には12ラウンド目の装飾図柄表示装置208が示されており、この装飾図柄表示装置208にはボタン演出のオープニングが表示されている。ここでのボタン演出は、図51に示すチャンスボタン136を押下して番長のキャラクタが登場すれば、15ラウンドに、第2のアタッカ(第二の可変入賞口235)が長時間(例えば、25秒や24.9秒)開放し、確変を獲得することができるチャンスが到来するといった演出である。なお、あくまで演出であり、特図Cにしか当選していないため、実際は、第2のアタッカは長時間(例えば、25秒や24、9秒)開放することなく、短時間(ここでは0.1秒)開放しかしない。
図88(3)に示すタイミングでは、遊技者がチャンスボタン136を押下する。その結果、図88(3)に示す装飾図柄表示装置208には、老中のキャラクタが登場するが、「チャンス」という文字表示にクエスチョンマークが付されて示されている。
図88(4)では、14ラウンドに突入し、同図(5)では、最終ラウンドの15ラウンド目が開始される。この図88(5)では、第2のアタッカ(第二の可変入賞口235)が開放した様子が示されているが、ここでの第2のアタッカの開放時間は、短時間の0.1秒であり、本来、入賞を期待することは困難である。
しかしながら、図88(6)では、偶然にも、0.1秒間、開放している第2のアタッカに入賞があった様子が示されており、同図(6)に示す装飾図柄表示装置208には、「確変じゃ」といった確変獲得を報知する文字表示がなされている。
このように、本実施形態では、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)は、第一の演出が行われない場合であっても成立する場合がある条件ということができる。
図89は、図88に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図89(7)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われている。また、この例では、大当り遊技中に、1/100の確率で普図当否判定に当り、電チュー(第2特図始動口232)が開放し、特図2の保留が満タンまで増加している。大当り遊技の終了演出では、保留表示が再開され、図89(7)に示す装飾図柄表示装置208には、特図1の保留表示も特図2の保留表示も、4つずつ表示されている(h11〜h14,h21〜h24)。
ここで、特図1で特図Cに当選した場合は、第二の遊技条件は成立するが、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)は不成立になると想定し、図59(a)に示すように大当り遊技後は、図60(b)に示すテーブルセット2が使用される。また、遊技状態は、特図低確率普図高確率状態になり、大当り遊技後、50回の図柄変動表示が行われる間、電サポ状態が維持される。しかしながら、この例では、偶然にも第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)も成立したことにより、大当り遊技後の遊技状態は、特図高確率普図高確率状態になり、大当り遊技後、100回の図柄変動表示が行われる間、電サポ状態が維持される。なお、テーブルセットとしてはテーブルセット2が使用される。このように、第二の演出が行われた後に、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立したために、確変状態に移行し、しかも次回大当りまでテーブルセット2が使用されるような状態は第四の状態に相当する。
一方、図88(6)に示す状態において、第2のアタッカへの入賞がなく第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立しなかった場合には、大当り遊技後、電サポ状態に移行し、図60(b)に示すテーブルセット2が使用される。このように、第二の演出が行われた後に、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立せず、電サポ状態に移行して、次回大当りまでテーブルセット2が使用されるような状態は第三の状態に相当する。
第2実施形態のパチンコ機も特図2優先変動機であり、図89(8)では、第1の特図2保留表示h211が表す特図2の保留が消化され、第2特図表示装置214が図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。また、図89(8)に示す装飾図柄表示装置208には、右打ちを促す文字表示と、確変状態であることを報知する「確変」という文字表示と、「残り99回」という残回数表示がなされている。ここでの残回数表示は、確変状態(あるいは電サポ状態)が、あと99回の図柄変動表示の間、継続することが報知されている。
また、この図柄変動表示を含めて49回分の図柄変動表示の変動時間は、図61(a)〜同図(c)に示すテーブル2を用いて決定される。
この後、テーブル2に基づく図柄変動表示が、大当り遊技が開始されるまで繰り返し行われ、この例では、大当り遊技終了後の最初の図柄変動表示では、図89(9)に示すように、装飾図柄表示装置208に、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾0」−「装飾7」−「装飾6」が停止表示(確定表示)されている。また、25回目の図柄変動表示でも、図89(10)に示すように、装飾図柄表示装置208に、ハズレの装飾図柄の組み合わせ(ここでは「装飾4」−「装飾0」−「装飾7」)が停止表示(確定表示)されている。
図89(11)では、大当り遊技終了後、26回目の図柄変動表示が開始されている。この図柄変動表示も、テーブル2に基づく図柄変動表示である。図89(12)に示す装飾図柄表示装置208では、第1停止が行われ、左図柄表示領域208aに「装飾7」が停止表示される。なお、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cでは、装飾図柄の変動表示が続いている。
図90は、図89に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図90(13)に示す装飾図柄表示装置208では、中図柄表示領域208bで装飾図柄が変動表示を続ける中、右図柄表示領域208cで揺れ変動が起こり、「装飾7」と「装飾6」のいずれか一方が停止表示する演出が行われている。ここで、右図柄表示領域208cに「装飾7」が停止表示すれば、リーチ状態になり、バトル演出が開始される。
図90(14)に示す装飾図柄表示装置208では、右図柄表示領域208cに「装飾7」が停止表示され、リーチ状態が形成され、「バトル開始」の文字表示がなされている。
図90(15)に示す装飾図柄表示装置208では、バトル演出Bが開始され、殿様のキャラクタが登場し、ボーリングバトルが開始されることが報知されている。また、このボーリングバトルでは、ストライクが出れば大当り確定であることも報知されている。
図90(16)に示す装飾図柄表示装置208では、ボーリングバトルが開始され、同図(17)に示す装飾図柄表示装置208には、見事がストライクがとれた様子が表示されている。以上説明した、図90(14)〜同図(17)に示す装飾図柄表示装置208における演出は、バトル演出Bである。このバトル演出Bは、テーブルセット1のテーブル3では、本来出現しない演出である。すなわち、テーブルセットが1が用いられる、特図1では特図Aか特図Bに当選し且つ予定通りに確変を獲得した場合には、出現しない演出である。このバトル演出Bを見た遊技者のほとんどは、違和感を感じることはないが、このパチンコ機に詳しい遊技者の中には、希少価値の演出として把握する者もおり、そのような者に対しては、特殊状態の報知として機能する場合がある。
図90(18)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」といった奇数の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されるとともに、「大当り」の文字表示もなされている。このように、本実施形態では、15R特別大当りとなることが確定される「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」といった奇数の装飾図柄の組み合わせを停止表示(確定表示)する演出は第一の演出の一例ということができる。
なお、本実施形態において、特図2の図柄変動表示での演出で、バトル演出のようなスーパーリーチは「装飾7」によってリーチ状態が形成される場合にのみ実行されるようにしてもよい。あるいは、「装飾7」によってリーチ状態が形成された場合に実行されるスーパーリーチは、他の装飾図柄でリーチ状態が形成されてスーパーリーチに発展した場合よりも大当りとなる信頼度が高くなるように構成してもよい。あるいは、「装飾7」によってリーチ状態が形成された場合には、必ず大当りとなるように構成してもよい。
図91は、図89(7)に示す大当り遊技の終了時から一度も大当りをせずに、50回目の図柄変動表示を迎えた例を示す図である。
49回目の特図2の図柄変動表示が行われ、図91(a)に示す第2特図表示装置214には、特図F(図87(a−2)参照)の図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾4」−「装飾0」−「装飾7」が停止表示(確定表示)されている。この49回目の図柄変動表示は、テーブル2に基づく図柄変動表示である。なお、図91(a)に示す第1特図表示装置212には、特図C(図87(3a−1)参照)の図柄態様が停止表示されており、本来であれば非確変状態(特図低確率普図高確率状態)であるはずであるが、ここでは確変状態(特図高確率普図高確率状態)である。
図91(a)に示す装飾図柄表示装置208には、特図1保留表示が4つ表示(h11〜h14)され、特図2保留表示も4つ表示(h21〜h24)されている。
図91(b)では、大当り遊技終了後、50回目の図柄変動表示が開始されている。この50回目の図柄変動表示の変動時間は、図62(a)および同図(b)に示すテーブル4を用いて決定される。35秒のタイマ番号7か65秒のタイマ番号9のいずれか一方が必ず選択される大当りの図柄変動表示であっても、12秒のタイマ番号5が必ず選択され
るハズレの図柄変動表示であっても、特図低確率普図高確率状態と同じく、特図高確率普図高確率状態でも、図59(d)に示すようにリーチ演出が行われる。すなわち、特図高確率普図高確率状態でも、バトル演出のスーパーリーチが行われて大当りになるか、バトルガセあおり2の演出が行われてハズレになるかである。なお、実際の遊技状態が特図高確率普図高確率状態の場合には、タイマ番号9に対応した演出態様には禁則処理がかかっているため、使用したテーブルであるテーブル4のデフォルトの遊技状態(特図低確率普図高確率状態)で使用されるバトルB勝利の演出態様を代わりに用いて演出を実行する。
図91(c)に示す装飾図柄表示装置208では、バトル演出に発展するかのうような演出が行われている。すなわち、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは、装飾図柄が変動表示を続ける中、中図柄表示領域208bに女の子のキャラクタが登場し、「リーチになればバトル開始」という報知がなされている。
図91(d)に示す装飾図柄表示装置208では、第1停止が行われ、左図柄表示領域208aに「装飾7」が停止表示される。なお、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cでは、装飾図柄の変動表示が続いている。
図91(e)に示す装飾図柄表示装置208では、中図柄表示領域208bで装飾図柄が変動表示を続ける中、右図柄表示領域208cで揺れ変動が起こり、「装飾7」と「装飾6」のいずれか一方が停止表示する演出が行われている。ここで、右図柄表示領域208cに「装飾7」が停止表示すれば、リーチ状態になるが、図91(f)に示す装飾図柄表示装置208では、第2停止が行われ、右図柄表示領域208cに「装飾6」が停止表示され、リーチ状態は形成されない。図91(c)〜同図(f)に示す装飾図柄表示装置208における演出は、バトルガセあおり2の演出である。
図92は、図91に示す具体的演出例の続きを示す図である。
この例における50回目の図柄変動表示では、ハズレの場合には、バトルガセあおり2の演出が装飾図柄表示装置208で必ず行われ、図92(g)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾7」−「装飾6」が停止表示(確定表示)されている。
図92(h)では、51回目の特図2の図柄変動表示が開始されている。この51回目の図柄変動表示からは、変動時間は、図60(c)〜同図(e)に示すテーブル1を用いて決定される。テーブル1では、特図1の保留が満タンであれば、ハズレの図柄変動表示では、タイマ番号3の5秒の図柄変動表示になりやすい。一方、テーブル3を用いた場合には、特図2の保留数が満タンであれば、タイマ番号2の2秒の図柄変動表示になりやすく、変動時間に3秒の差が生じる。しかし、この3秒の差は、揺れ変動等によって調整することができる。また、そもそも、確変状態では、テーブル3に65秒の長い変動時間は用意されておらず、確率的に超短縮系の図柄変動表示を繰り返して保留を高速消化させ、遊技者に有利な状態を作り出すようになっているが、タイマ番号3の5秒の図柄変動表示が繰り返されることで、特殊状態の報知を行うことができる他、テーブルセット1を用いる正規ルートの確変状態(テーブル3を用いる場合)の方が、テーブルセット2を用いるイレギュラーな確変状態(テーブル1を用いる場合)よりも、保留の消化効率から見れば、遊技者にわずかに有利であると捉えることも可能である。
図92(i)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾4」−「装飾7」−「装飾6」が停止表示されている。
なお、大当り遊技の100回目の図柄変動表示がハズレであれば、テーブルセット1を
用いる場合には、テーブル5から、必ずタイマ番号5が選択され、装飾図柄表示装置208では、バトルガセあおり2の演出が行われる。一方、テーブルセット2を用いた場合でも、テーブル1から、同じ変動時間のタイマ番号5が選択されれば、バトルガセあおり2の演出が行われる(図59(d)参照)。また、大当り遊技の100回目の図柄変動表示が大当りであれば、テーブルセット1を用いる場合には、テーブル5から、必ずタイマ番号7が選択され、装飾図柄表示装置208では、バトルA勝利の演出が行われる。一方、テーブルセット2を用いた場合でも、テーブル1から、同じ変動時間のタイマ番号7が選択されれば、バトルA勝利の演出が行われる(図59(d)参照)。さらに、テーブル1で、テーブル5にはない変動時間が選択された場合でも、例えば、タイマ番号4であれば、バトルガセあおり1の演出が行われ、その他の場合でも、演出による時間調整が行われる。
図93は、第2実施形態のパチンコ機において、特図1で特図Bに当選した場合の、アタッカの作動例を示す図である。
図93(a)〜同図(c)は、図88(2)〜同図(3)に示す例と同じであるため、説明は省略する。図93(d)では、最終ラウンドの15ラウンド目が開始される。この段階では、装飾図柄表示装置208には、老中のキャラクタが表示されたままであり、確変獲得を予定していない特図C又は特図Dの大当りの可能性が濃厚である。この状態で、第2のアタッカ(第二の可変入賞口235)が0.1秒の短時間開放を一回行う。ここでの0.1秒開放は、特図1における特図CおよびDの15ラウンドの開放ではないかと一瞬思わせる効果がある。
第2のアタッカの0.1秒の短時間開放の後、3秒の閉鎖期間を経て、図95(e)に示す装飾図柄表示装置208には、老中のキャラクタに代わって番長のキャラクタが登場し、第2のアタッカ(第二の可変入賞口235)が24.9秒の長時間開放を開始する。
図93(f)では、開放している第2のアタッカに入賞があった様子が示されており、同図(f)に示す装飾図柄表示装置208には、「確変」といった確変獲得を報知する文字表示がなされている。
[実施形態3]
次いで、本発明の第3実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。
図94(a−1)は、第3実施形態のパチンコ機における特図1の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものであり、図94(a−2)は、第2実施形態のパチンコ機における特図2の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。
図94(a−1)にも図94(a−2)にも、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」の6種類の特図が示されている。
第3実施形態でも、特図1の停止図柄態様と、特図2の停止図柄態様は共通している。また、第2実施形態と同じく第3実施形態でも、大当りはいずれも15ラウンドの確変大当り(特別大当り)であるが、特図2では大当り図柄は総て電サポ獲得を予定した確変大当り(特別大当り)であり、第2実施形態と同じである。一方、特図1では「特図A」と「特図B」のみが電サポ獲得を予定した確変大当り(特別大当り)であり、「特図C」と「特図D」は、電サポ獲得を予定していない確変大当り(特別大当り)である。
図94(b)は、特図1の大当り遊技中におけるアタッカの作動をまとめた図である。
特図1における特図Aは、1ラウンド〜14ラウンドまで、第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)が25秒間開放し、15ラウンドでは、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が25秒間開放する。
特図1における特図Bは、1ラウンド〜14ラウンドまで、第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)が25秒間開放し、15ラウンドでは、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が最初に0.1秒開放し、3秒の閉鎖期間を経て、24.9秒の開放を行う。
特図1における特図CおよびDは、1ラウンド〜14ラウンドまで、第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)が25秒間開放し、15ラウンドでは、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が0.1秒しか開放せず、ほとんど入賞の確率はない。
第3実施形態では、15ラウンド目に第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)に入賞することで、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立し、大当り遊技後に電サポ状態(時短状態)が付与される。したがって、特図1の特図C,Dでは、電サポ獲得の可能性は0%ではないものの、その可能性は極めて低く、電サポ獲得を予定していない大当りである。一方、特図1の特図A,Bでは、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)の開放時間が十分にあり、電サポ獲得を予定した大当りである。
また、特図2における特図AおよびBの場合のアタッカの作動は、特図1における特図Aの場合のアタッカの作動と同じであり、特図2における特図CおよびDの場合のアタッカの作動は、特図1における特図Bの場合のアタッカの作動と同じである。したがって、特図2の大当り図柄(特図A〜D)ではいずれも、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)の開放時間が十分にあり、電サポ獲得を予定した大当りである。なお、特図2における特図A〜Dの場合のアタッカの作動総て、特図1における特図Aの場合のアタッカの作動と同じであってもよい。
図94(c)は、特図1で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルを示す図であり、同図(b)は、特図2で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルを示す図である。これらのテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
第3実施形態でも普図低確率状態では普図抽選は1/100の確率でしか当たらないため、電チューはほとんど開放せず、第2特図始動口232への入賞の確率は低いため、図94(c)に示すテーブルは、普図低確率(特図高確率普図低確率、特図低確率普図低確率)状態の場合に多く使用されるテーブルセット選択テーブルに相当する。図94(c)では、参考までに、特図1での大当り時の停止図柄に対応した、大当り遊技終了後の制御状態を示している。丸印は付きを表し、バツ印は無しを表す。
一方、普図高確率状態では、電チューがほとんど開放し、特図1における大当りよりも特図2における大当りの方が遊技者にとって有利なため、遊技者は第2特図始動口232を狙い、図94(d)に示すテーブルは、普図高確率(特図高確率普図高確率)状態の場合に多く使用されるテーブルセット選択テーブルに相当する。図94(d)では、参考までに、特図2での大当り時の停止図柄に対応した、大当り遊技終了後の制御状態を示している。
なお、図94(c)にしても図94(d)にしても、15ラウンド目に開放する第二の可変入賞口235に入賞しないと、電サポ付きにはならない。
図94(c)に示すテーブルおよび図94(d)に示すテーブルから、特図決定結果が
、第2特図始動口232が長期間開放する大当り図柄であった場合には、テーブルセット1が選択され、特図決定結果が、第2特図始動口232が短期間開放しかしない大当り図柄であった場合には、テーブルセット2が選択される。
図95(a)は、テーブルセットで使用されるテーブルを説明するための図である。
第3実施形態では、大当り図柄が総て確変付きのため、特図低確率普図高確率状態は存在しない。このため、テーブルセットで使用されるテーブルには、テーブル1と、テーブル3と、テーブル5との3種類しかない。テーブル3は、本来、特図高確率普図高確率状態で使用されるテーブルであり、テーブル5は、本来、特図高確率普図高確率状態における転落直前状態で使用されるテーブルである。そして、第3実施形態では、テーブル1は、本来、特図低確率普図低確率状態で使用されるテーブルであり、特図高確率普図低確率状態で使用されるテーブルでもある。
図95(b)は、タイマ番号を説明するための図である。
この図95(b)に示す図は、図59(d)に示す図から、特図低確率普図高確率状態の演出態様を削除した図である。また、特図高確率普図低確率状態に応じて装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる演出態様は、同じ非電サポ状態である特図低確率普図低確率状態に応じて装飾図柄表示装置208で行われる演出態様と共通である。
図95(c)は、第3実施形態におけるテーブルセット1を説明するための図である。
第3実施形態におけるテーブルセット1は、大当り遊技終了後、電サポ状態に移行する場合に使用されるものである。大当り終了後、99回目の図柄変動表示までは、特図高確率普図高確率状態用のテーブル3が使用され、100回目の図柄変動表示、すなわち確変状態かつ電サポ状態最後の図柄変動表示では、テーブル5が使用される。101回目の図柄変動表示が開始されるときには、非確変状態かつ非電サポ状態に移行しており、特図低確率普図低確率状態用のテーブル1が使用される。
図95(d)は、第3実施形態におけるテーブルセット2を説明するための図である。
第3実施形態におけるテーブルセット2は、大当り遊技終了後、非電サポ状態のままである場合に使用されるものである。すなわち、特図1において特図Cあるいは特図Dに当選した場合は、テーブル1を設定するだけであり、次回の大当り遊技が終了するまで、テーブル1は継続して使用される。このため、第1実施形態や第2実施形態に比べると、特殊状態中は違和感となる演出が多くなったり、演出に偏りが出たりする。
[実施形態4]
次いで、本発明の第4実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。
上述した第1〜第3実施形態においては、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214に特図が停止表示されるタイミングで、当該停止表示される特図の種類に対応する装飾図柄の組み合わせが装飾図柄表示装置208に停止表示(確定表示)されるものについて説明したが、以下に説明する実施形態においては、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214に大当りとなる図柄態様(「特図A」から「特図D」)が停止表示される場合に、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214に特図が停止表示される以前に、複数種類のうちのいずれかの大当りの装飾図柄の組み合わせ(仮停止図柄)を装飾図柄表示装置208に一旦停止表示(仮停止)させた後に、装飾図柄
の変動表示を再度行わせ(再変動表示)、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214に特図が停止表示されるタイミングで最終的に停止表示(確定表示)させる大当りの装飾図柄の組み合わせを導出表示する演出態様を実施可能な機能を備えたものについて説明する。
第4実施形態のパチンコ機における特図1の停止図柄態様(第1の図柄態様)は、図87(a−1)に示すものを一例とし、特図2の停止図柄態様は、図87(a−2)に示すものを一例として以下説明する。なお、特図1における特図A〜特図Dでの各大当り、特図2における特図A〜特図Dでの各大当りにおける第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)および第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)の作動態様は、第2実施形態において上述した通りであるので、説明を省略する。
<第1副制御部装飾図柄決定処理>
次に、図96を参照しながら、第1副制御部装飾図柄決定処理について説明する。
図96は、第1副制御部400の装飾図柄決定処理の流れを示すフローチャートである。
図96に示す第1副制御部装飾図柄決定処理は、上述したコマンド処理(図64(a):ステップS307)において図柄変動開始コマンドを受信したと判定された第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)で実行される処理である。
まず、第1副制御部400のCPU404は、上述した図柄変動開始コマンドに含まれる特図停止図柄を表す情報を取得する(ステップS3093a)。
CPU404は、ステップS3093aにおいて取得した情報が特図2の停止図柄を示す情報であるか否かを判定する(ステップS3093b)。CPU404は、取得した情報が特図2の停止図柄を示す情報であると判定しない場合、すなわち、取得した情報が特図1の停止図柄を示す情報であると判定したときは(ステップS3093b:NO)、特図1用の装飾図柄決定テーブルに基づいて停止表示する装飾図柄の組み合わせを決定する(ステップS3093c)。
図97(a)は、特図1用大当り装飾図柄決定テーブルを示す図である。
CPU404は、特図1の停止図柄が「特図A」から「特図D」である場合には、図97(a)に示される特図1用大当り装飾図柄決定テーブルが参照される。この特図1用大当り装飾図柄決テーブルは、例えば、第1副制御部400のROM406に記憶されている。
CPU404は、例えば、RAM408に記憶されて0〜99の範囲で数値が更新される専用の乱数値を抽出し、特図1の停止図柄と抽出した乱数値とから停止表示する装飾図柄の組み合わせを決定する。例えば、特図1の停止図柄が「特図A」、「特図B」の場合には、装飾図柄の組み合わせとして、「装飾0」−「装飾0」−「装飾0」が8%、「装飾1」−「装飾1」−「装飾1」が10%、「装飾2」−「装飾2」−「装飾2」が8%、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が15%、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」が8%、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」が10%、「装飾6」−「装飾6」−「装飾6」が8%、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が15%、「装飾8」−「装飾8」−「装飾8」が8%、「装飾9」−「装飾9」−「装飾9」が10%の割合で選択される。すなわち、特図1の停止図柄が「特図A」、「特図B」の場合には、偶数の装飾図柄が3つ揃った組み合わせ(第一の装飾図柄の組み合わせ)よりも、奇数の装飾図柄が3つ揃
った組み合わせ(第二の装飾図柄の組み合わせ)の方が選択されやすいように構成されている。また、例えば、特図1の停止図柄が「特図C」、「特図D」の場合には、装飾図柄の組み合わせとして、「装飾0」−「装飾0」−「装飾0」が18%、「装飾1」−「装飾1」−「装飾1」が3%、「装飾2」−「装飾2」−「装飾2」が18%、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が0%、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」が18%、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」が3%、「装飾6」−「装飾6」−「装飾6」が18%、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が0%、「装飾8」−「装飾8」−「装飾8」が18%、「装飾9」−「装飾9」−「装飾9」が4%の割合で選択される。すなわち、特図1の停止図柄が「特図A」、「特図B」の場合には、偶数の装飾図柄が3つ揃った組み合わせよりも、奇数の装飾図柄が3つ揃った組み合わせの方が選択されやすいように構成されており、特図1の停止図柄が「特図C」、「特図D」の場合には、奇数の装飾図柄が3つ揃った組み合わせよりも、偶数の装飾図柄が3つ揃った組み合わせの方が選択されやすいように構成されている。これにより、遊技者は、停止表示された装飾図柄の組み合わせが奇数の装飾図柄が3つ揃ったものである場合には、15R特別大当りであることを大いに期待するようになる。一方、停止表示(確定表示)された装飾図柄の組み合わせが偶数の装飾図柄が3つ揃ったものである場合であっても、遊技者に15R特別大当りであることの期待感を消失させることを抑制することができる。また、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせ(第三の装飾図柄の組み合わせ)は、特図1の停止図柄にあっては、「特図A」および「特図B」の場合にのみ選択されるように構成されている。したがって、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせは、大当り遊技中において第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)に入賞することで成立する第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立しやすい組み合わせであるということができる。すなわち、本実施形態では、第三の装飾図柄の組み合わせは、第二の組み合わせに相当する。また、第一の装飾図柄の組み合わせは、第一の組み合わせに相当する。さらに、第二の装飾図柄の組み合わせであって、第三の装飾図柄の組み合わせ以外の装飾図柄の組み合わせは、第一の組み合わせに相当する。
なお、特図1の停止図柄が「特図E」および「特図F」である場合、すなわち、ハズレ図柄である場合には、例えば、第1実施形態において上述したようにして決定された変動時間や装飾図柄表示装置208における演出態様に応じて、停止表示する装飾図柄の組み合わせが決定される。
CPU404は、ステップS3093cにおいて上述したようにして停止表示(確定表示)する装飾図柄の組み合わせが決定されると、仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを決定する(ステップS3093d)。
具体的には、停止表示する装飾図柄の組み合わせが3つ揃った装飾図柄の組み合わせであって、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせ以外の装飾図柄の組み合わせである場合には、仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを、確定表示する装飾図柄の組み合わせに決定する。すなわち、仮停止図柄である装飾図柄の組み合わせが最終的に確定表示される装飾図柄と同一となるように設定される。なお、仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを抽選により決定して、確定表示する装飾図柄の組み合わせと異なる場合があるように設定されるように構成されていてもよい。この場合において、仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを、特図1の停止図柄が「特図A」および「特図B」の場合にのみ表示される「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせとしないようにするのが好ましいが、この限りではない。
図97(b)は、特図1用「333」「777」選択時仮停止図柄抽選テーブルを示す
図である。
確定表示する装飾図柄の組み合わせが、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせである場合には、図97(b)に示される特図1用「333」「777」選択時仮停止図柄抽選テーブルを参照して仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを決定する。この特図1用「333」「777」選択時仮停止図柄抽選テーブルは、例えば、第1副制御部400のROM406に記憶されている。
CPU404は、例えば、RAM408に記憶されて0〜99の範囲で数値が更新される専用の乱数値を抽出し、最終的に停止表示される装飾図柄の組み合わせと、抽出した乱数値とから仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを決定する。例えば、最終的に停止表示される装飾図柄の組み合わせが「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の場合には、仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせとして、「装飾0」−「装飾0」−「装飾0」が1%、「装飾1」−「装飾1」−「装飾1」が2%、「装飾2」−「装飾2」−「装飾2」が1%、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が89%、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」が1%、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」が2%、「装飾6」−「装飾6」−「装飾6」が1%、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が0%、「装飾8」−「装飾8」−「装飾8」が1%、「装飾9」−「装飾9」−「装飾9」が2%の割合で選択される。また、例えば、最終的に停止表示される装飾図柄の組み合わせが「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の場合には、仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせとして、「装飾0」−「装飾0」−「装飾0」が1%、「装飾1」−「装飾1」−「装飾1」が2%、「装飾2」−「装飾2」−「装飾2」が1%、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が0%、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」が1%、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」が2%、「装飾6」−「装飾6」−「装飾6」が1%、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が89%、「装飾8」−「装飾8」−「装飾8」が1%、「装飾9」−「装飾9」−「装飾9」が2%の割合で選択される。すなわち、偶数の装飾図柄が3つ揃った組み合わせ(第一の装飾図柄の組み合わせ)で仮停止した場合よりも、奇数の装飾図柄が3つ揃った組み合わせ(第二の装飾図柄の組み合わせ)で仮停止した場合の方が、再変動後に「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせ(第三の装飾図柄の組み合わせ)で確定表示されやすいように構成されている。これにより、表示させる仮停止図柄の種類によって最終的に停止表示(確定表示)される装飾図柄の組み合わせに対する期待感を異ならせることができる。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214に特図が停止表示される以前に、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立しやすい大当り遊技となることについての期待感を持たせることができ、興趣の向上を図ることができる。
CPU404は、ステップS3093dにおいて上述したようにして仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを決定すると、第1副制御部装飾図柄決定処理を終了する。
一方、CPU404は、ステップS3093bにおいて、取得した情報が特図2の停止図柄を示す情報であると判定した場合は(ステップS3093b:YES)、特図2用の装飾図柄決定テーブルに基づいて停止表示する装飾図柄の組み合わせを決定する(ステップS3093e)。
図97(c)は、特図2用大当り装飾図柄決定テーブルを示す図である。
特図2の停止図柄が「特図A」から「特図D」である場合には、図97(c)に示される特図2用大当り装飾図柄決定テーブルが参照される。この特図2用大当り装飾図柄決テ
ーブルは、例えば、第1副制御部400のROM406に記憶されている。
CPU404は、例えば、RAM408に記憶されて0〜99の範囲で数値が更新される専用の乱数値を抽出し、特図2の停止図柄と抽出した乱数値とから確定表示する装飾図柄の組み合わせを決定する。本実施形態では、特図2においては、「特図A」から「特図D」のいずれも、大当り遊技中において第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)に入賞することで成立する第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立しやすい15R特別大当りとなる停止図柄であるので、停止表示する装飾図柄の組み合わせが「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」となるように構成されている。すなわち、特図2の停止図柄が大当りとなる停止図柄(「特図A」から「特図D」)となる場合には、停止表示する装飾図柄の組み合わせは必ず「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」となるように構成されている。なお、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の選択割合は、それぞれ50%となっているが、選択割合を異ならせるようにしてもよい。
なお、特図2の停止図柄が「特図E」および「特図F」である場合、すなわち、ハズレ図柄である場合には、例えば、第1実施形態において上述したようにして決定された変動時間や装飾図柄表示装置208における演出態様に応じて、停止表示する装飾図柄の組み合わせが決定される。なお、本実施形態では、第2特図表示装置214における図柄変動表示に対応する装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示において、「装飾3」又は「装飾7」によるリーチ状態となった場合には、必ず「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」あるいは「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが確定表示されるように構成されているため、特図2の停止図柄がハズレ図柄である場合には、「装飾3」および「装飾7」によるリーチ状態が形成されないように装飾図柄の組み合わせが決定される。
CPU404は、ステップS3093eにおいて上述したようにして確定表示する装飾図柄の組み合わせが決定されると、仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを決定する(ステップS3093f)。
図97(d)は、特図2用「333」「777」選択時仮停止図柄抽選テーブルを示す図である。
具体的には、停止表示する装飾図柄の組み合わせが、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせである場合には、図97(d)に示される特図2用「333」「777」選択時仮停止図柄抽選テーブルを参照して仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを決定する。この特図2用「333」「777」選択時仮停止図柄抽選テーブルは、例えば、第1副制御部400のROM406に記憶されている。
CPU404は、例えば、RAM408に記憶されて0〜99の範囲で数値が更新される専用の乱数値を抽出し、最終的に停止表示される装飾図柄の組み合わせと、抽出した乱数値とから仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを決定する。例えば、最終的に停止表示される装飾図柄の組み合わせが「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の場合には、仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせとして、「装飾0」−「装飾0」−「装飾0」が4%、「装飾1」−「装飾1」−「装飾1」が10%、「装飾2」−「装飾2」−「装飾2」が4%、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が50%、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」が4%、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」が10%、「装飾6」−「装飾6」−「装飾6」が4%、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が0%、「装飾8」−「装飾8」−「装飾8」が4%、「装飾9」−「装飾9」−「装飾9」が10
%の割合で選択される。また、例えば、最終的に停止表示される装飾図柄の組み合わせが「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の場合には、仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせとして、「装飾0」−「装飾0」−「装飾0」が4%、「装飾1」−「装飾1」−「装飾1」が10%、「装飾2」−「装飾2」−「装飾2」が4%、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」が00%、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」が4%、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」が10%、「装飾6」−「装飾6」−「装飾6」が4%、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が50%、「装飾8」−「装飾8」−「装飾8」が4%、「装飾9」−「装飾9」−「装飾9」が10%の割合で選択される。すなわち、偶数の装飾図柄が3つ揃った組み合わせ(第一の装飾図柄の組み合わせ)で仮停止した場合よりも、奇数の装飾図柄が3つ揃った組み合わせ(第二の装飾図柄の組み合わせ)で仮停止した場合の方が、再変動後に「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせ(第三の装飾図柄の組み合わせ)が停止表示(確定表示)されやすいように構成されている。
本実施形態では、特図2の変動表示において、「装飾3」および「装飾7」によってリーチ状態が形成されると、必ず「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」あるいは「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが導出表示されることとなる。したがって、第2特図表示装置214における図柄変動表示に対応する装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示において、ハズレとなるリーチ演出を行う場合には、「装飾3」および「装飾7」以外の装飾図柄によってリーチ状態を形成する必要がある。しかしながら、特図2の停止図柄が大当りとなる停止図柄である場合には、停止表示する装飾図柄の組み合わせは、必ず「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」となるように構成されている。そのため、本実施形態では、3つ揃った装飾図柄の組み合わせであって、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」以外の装飾図柄の組み合わせを仮停止図柄として設定可能にして、再変動表示によって「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせを導出表示させる機能を備えたことにより、特図2の停止図柄がハズレ図柄となる場合において、「装飾3」および「装飾7」以外の装飾図柄によってリーチ状態を形成するようにしても、必ずハズレとはならないような演出表示をすることが可能となり、第2特図表示装置214における図柄変動表示での興趣の向上を図ることができる。
CPU404は、ステップS3093fにおいて上述したようにして仮停止させるときにおける装飾図柄の組み合わせを決定すると、第1副制御部装飾図柄決定処理を終了する。
なお、本実施形態では、特図1あるいは特図2の停止図柄と抽出した乱数値とから停止表示する装飾図柄の組み合わせを決定するようにしたが、図柄変動開始コマンドに含まれる特図変動時間を表す情報に基づいて決定するようにしてもよい。
本実施形態では、図69に示す変動開始時サブ側予告実行処理のステップS3092eで実行される通常予告抽選処理において、通常予告の実行の可否および予告を実行する場合の予告態様を抽選するために用いられる予告抽選テーブルを備えている。予告抽選テーブルは、遊技状態(特図低確率普図低確率状態、特図低確率普図高確率状態、特図高確率普図高確率状態)および変動表示される特図表示装置(第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)に対応して複数設けられている。
図98(a)は、特図1低確率用予告抽選テーブルを示す図である。図98(b)は、特図2高確率用予告抽選テーブルを示す図である。図99(a)は、特図2低確率電サポ用予告抽選テーブルを示す図である。図99(b)は、特図2低確率用予告抽選テーブル
を示す図である。これらの予告抽選テーブルは、例えば、第1副制御部400のROM406に記憶されている。
特図1低確率用予告抽選テーブルは、特図低確率普図低確率状態において、第1特図表示装置212における図柄変動表示が行われる際に使用されるテーブルである。特図2高確率用予告抽選テーブルは、特図高確率普図高確率状態において、第2特図表示装置214における図柄変動表示が行われる際に使用されるテーブルである。特図2低確率電サポ用予告抽選テーブルは、特図低確率普図高確率状態において、第2特図表示装置214における図柄変動表示が行われる際に使用されるテーブルである。特図2低確率用予告抽選テーブルは、特図低確率普図低確率状態において、第2特図表示装置214における図柄変動表示が行われる際に使用されるテーブルである。
特に、特図2低確率用予告抽選テーブルは、他の予告抽選テーブルと比較して使用される頻度が少なく、主に、電サポ状態が終了した際に残存する特図2の保留が、電サポ状態の終了後、すなわち、特図低確率普図低確率状態における特図2の保留消化に基づく図柄変動表示を行う場合に使用される。また、特図低確率普図低確率状態において、普図表示装置210に当り図柄である「普図A」が停止表示されて、第2特図始動口232の羽根部材2321が開放状態となった際に第2特図始動口232に入賞して特図2の保留が発生し、これに基づいて図柄変動表示が実行される場合にも使用される。つまり、特図2低確率用予告抽選テーブルは、特定の状況下でのみ使用され得る予告抽選テーブルということができる。
CPU404は、例えば、制御状態および変動表示される特図表示装置に応じて予告抽選テーブルを選択し、RAM408に記憶されて0〜99の範囲で数値が更新される専用の乱数値を抽出する。上述したように、図柄変動開始コマンドには、特図変動時間を表す情報が含まれており、特図変動時間を表す情報から特定されるタイマ番号と抽出した乱数値とから実行する予告態様(「予告P」〜「予告S」からいずれか)を選択する(あるいは、予告を実行しない選択をする)。ここで、「予告P」〜「予告S」の予告態様は、装飾図柄表示装置208におけるキャラ予告等の表示予告や、スピーカ120から予告音を出力させる音予告や、各種ランプ418の点滅によるランプ予告や、可動体による予告等が一例として挙げられるが、種々のものが採用でき、これらの1つ、あるいは、2つ以上の組み合わせによって実行されるものであってもよい。また、上述した予告の内容は一例であってこれらに限定されるものではない。以下の説明では、「予告P」〜「予告S」の予告態様を、当該変動表示中の特図に関する予告(当該変動予告)として説明するが、先読み予告に適用することも可能である。なお、図98および図99における各予告抽選テーブルに示されるタイマ番号に対応する変動時間および遊技状態に応じた装飾図柄表示装置208(表示手段)での演出の内容は、図59(d)において上述したものと同様であるため、ここでの詳しい説明は省略する。ここで、タイマ番号7の変動時間がタイマ番号6の変動時間よりも5秒長く、タイマ番号9の変動時間がタイマ番号8の変動時間よりも5秒長く設定されているが、この5秒間は、タイマ番号6(あるいは、タイマ番号8)に対応する演出を行って仮停止図柄を表示した後、上述した再変動表示を実行するために設けられた時間である。
例えば、特図低確率普図低確率状態において、第1特図表示装置212における図柄変動表示が行われる場合には、図98(a)に示される特図1低確率用予告抽選テーブルが選択される。そして、タイマ番号と抽出された乱数値とから予告態様を選択する。具体的には、図柄変動開始コマンドにより、タイマ番号1に対応する超短縮大当りが実行される場合には、「予告R」が1%の割合で実行され、99%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号3に対応する短縮はずれが実行される場合には、100%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号4に対応する通
常はずれが実行される場合には、「予告P」が40%の割合で実行され、60%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号5に対応するノーマルリーチはずれが実行される場合には、「予告P」が20%の割合で実行され、「予告Q」が3%の割合で実行され、77%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号6に対応するSPリーチAはずれが実行される場合には、「予告P」が10%の割合で実行され、「予告Q」が2%の割合で実行され、88%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号7に対応するSPリーチA大当りが実行される場合には、「予告P」が50%の割合で実行され、「予告Q」が49%の割合で実行され、「予告R」が1%の割合で実行される。また、タイマ番号8に対応するSPリーチBはずれが実行される場合には、「予告P」が6%の割合で実行され、「予告Q」が4%の割合で実行され、90%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号9に対応するSPリーチB大当りが実行される場合には、「予告P」が70%の割合で実行され、「予告Q」が29%の割合で実行され、「予告R」が1%の割合で実行される。
また、特図高確率普図高確率状態において、第2特図表示装置214における図柄変動表示が行われる場合には、図98(b)に示される特図2高確率用予告抽選テーブルが選択される。そして、タイマ番号と抽出された乱数値とから予告態様を選択する。具体的には、図柄変動開始コマンドにより、タイマ番号1に対応する超短縮大当りが実行される場合には、「予告S」が1%の割合で実行され、99%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号2に対応する超短縮はずれが実行される場合には、100%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号4に対応するバトルガセあおり1が実行される場合には、100%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号5に対応するバトルガセあおり2が実行される場合には、100%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号6に対応するバトルA敗北が実行される場合には、「予告P」が20%の割合で実行され、「予告Q」が10%の割合で実行され、70%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号7に対応するバトルA勝利が実行される場合には、「予告P」が40%の割合で実行され、「予告Q」が30%の割合で実行され、「予告S」が20%の割合で実行され、10%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。
また、特図低確率普図高確率状態において、第2特図表示装置214における図柄変動表示が行われる場合には、図99(a)に示される特図2低確率電サポ用予告抽選テーブルが選択される。そして、タイマ番号と抽出された乱数値とから予告態様を選択する。具体的には、図柄変動開始コマンドにより、タイマ番号1に対応する超短縮大当りが実行される場合には、「予告P」が1%の割合で実行され、「予告Q」が1%の割合で実行され、「予告S」が1%の割合で実行され、97%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号2に対応する超短縮はずれが実行される場合には、「予告P」が1%の割合で実行され、「予告Q」が1%の割合で実行され、98%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号4に対応するバトルガセあおり1が実行される場合には、100%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号5に対応するバトルガセあおり2が実行される場合には、100%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号6に対応するバトルA敗北が実行される場合には、「予告P」が20%の割合で実行され、「予告Q」が10%の割合で実行され、70%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号7に対応するバトルA勝利が実行される場合には、「予告P」が40%の割合で実行され、「予告Q」が30%の割合で実行され、「予告S」が20%の割合で実行され、10%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号8に対応するバトルB敗北が実行される場合には、「予告P」が10%の割合で実行され、「予告Q」が10%の割合で実行され、80%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号9に対応するバトルB勝利が実行される場合には、「予告P」が40%の割合で実行
され、「予告Q」が30%の割合で実行され、「予告S」が20%の割合で実行され、10%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。
また、特図低確率普図低確率状態において、第2特図表示装置214における図柄変動表示が行われる場合には、図99(b)に示される特図2低確率用予告抽選テーブルが選択される。そして、タイマ番号と抽出された乱数値とから予告態様を選択する。具体的には、図柄変動開始コマンドにより、タイマ番号1に対応する超短縮大当りが実行される場合には、「予告R」が1%の割合で実行され、99%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号3に対応する短縮はずれが実行される場合には、100%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号4に対応する通常はずれが実行される場合には、「予告P」が40%の割合で実行され、60%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号5に対応するノーマルリーチはずれが実行される場合には、「予告P」が20%の割合で実行され、80%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号6に対応するSPリーチAはずれが実行される場合には、「予告P」が10%の割合で実行され、90%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号7に対応するSPリーチA大当りが実行される場合には、「予告P」が50%の割合で実行され、「予告Q」が49%の割合で実行され、「予告R」が1%の割合で実行される。また、タイマ番号8に対応するSPリーチBはずれが実行される場合には、「予告P」が6%の割合で実行され、94%の割合で通常予告を実行しないことが決定される。また、タイマ番号9に対応するSPリーチB大当りが実行される場合には、「予告P」が70%の割合で実行され、「予告Q」が29%の割合で実行され、「予告R」が1%の割合で実行される。
このように、特図低確率普図低確率状態では、「予告R」が実行される場合には、必ず大当りの図柄が停止表示される。すなわち、「予告R」は大当り確定予告である。また、「予告R」は、特図低確率普図低確率状態でのみ実行され得る特殊な予告態様である。さらに、通常の遊技においては、特図低確率普図低確率状態では第2特図表示装置214における図柄変動表示はほとんど行われないため、「予告R」は、ほとんどの場合、第1特図表示装置212における図柄変動表示においてのみ実行され得る特殊な予告態様であるということができる。なお、停止表示される特図の図柄態様が15R特別大当りとなる「特図A」および「特図B」となる場合にのみ「予告R」が実施され得るようにしてもよく、この場合には、「予告R」は、大当り遊技後に第二の状態が開始されることを示唆する第一の演出に相当するということができる。あるいは、「予告R」は、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出に相当するこということもできる。
また、特図高確率普図高確率状態および特図低確率普図高確率状態では、第2特図表示装置214における図柄変動表示が行われる場合において、「予告S」が実行される場合には、必ず15R特別大当りの図柄が停止表示される。すなわち、「予告S」は、15R特別大当り確定予告であり、大当り遊技後に第二の状態が開始されることを示唆する第一の演出に相当するということができる。あるいは、「予告S」は、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出に相当するこということもできる。また、「予告S」は、普図高確率状態(電サポ状態)でのみ実行され得る特殊な予告態様である。
また、「予告Q」は、特図低確率普図低確率状態で、第2特図表示装置214における図柄変動表示が行われる場合(第一の状況)にのみ、必ず15R特別大当りの図柄が停止表示される予告態様となる。すなわち、「予告Q」は、第一の状況下においては15R特別大当り確定予告となり、大当り遊技後に第二の状態が開始されることを示唆する第一の演出に相当するということができる。あるいは、「予告Q」は、第二の可変入賞口235
へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出に相当するこということもできる。
本実施形態において、「予告R」は、第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図低確率状態)において実行される場合がある予告であって、第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態あるいは特図低確率普図高確率状態)において実行されない第一の予告の一例である。
また、「予告S」は、第二の遊技状態において実行される場合がある予告であって、第一の遊技状態において実行されない第二の予告の一例である。
なお、本実施形態では、特図高確率普図高確率状態および特図低確率普図高確率状態においては、第1特図表示装置212における図柄変動表示がほとんど行われないことから、このような条件下においては、予告抽選テーブルを使用した通常予告の抽選を行わず、いずれの予告も実行されないように構成しているが、予告抽選テーブルを使用した通常予告の抽選を行って予告が実行されるように構成してもよい。
また、本実施形態では、15R特別大当りの予告(いわゆる、プレミアム予告)を実行可能に構成したが、15R特別大当りでない15R大当りの予告を実行可能に構成してもよい。また、本実施形態では、大当りの種類に関係なく予告を実行可能に構成したが、15R特別大当りの予告のみを行うようにしてもよく、また、15R特別大当りでない15R大当りの予告のみを行うようにしてもよい。本実施形態において、プレミアム予告でない大当り予告は、第二の演出の一例ということができる場合がある。
次に、第4実施形態において用いられるパチンコ機100Aの全体構成について、図100を参照しながら説明する。本実施形態において用いられるパチンコ機100Aは、球貯留皿付扉108Aの構成が、図51に示される第1実施形態のパチンコ機100とは異なっている点で相違がある。その他の構成については、第1実施形態のパチンコ機100と同様であるので、相違がある点について詳述し、その他については符号を同一にして示し、説明を省略する。なお、本実施形態のパチンコ機100Aは、上述した第1〜第3実施形態においても適用可能であることは言うまでもない。
本実施形態における球貯留皿付扉108Aは、パチンコ機100Aの前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108Aは、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバーを押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108Aが開いたことを検出する球貯留皿付扉センサも設けられている。球貯留皿付扉108Aは、複数の遊技球が貯留可能で且つ発射装置110(図51等参照)へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を遊技球収集容器へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124(図53参照)へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図52参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、球貸操作ボタンや返却操作ボタン等の各種操作ボタン137と、遊技者の操作によってパチンコ機100Aにおける遊技履歴や各種コンテンツを装飾図柄表示装置208等で閲覧するためのコンテンツ関連用操作ボタン139と、タッチパネル式表示装置209と、を備える。本実施形態における球貯留皿付扉108Aは、下皿を備えない構成となっているが、下皿を備えた構成であってもよいことは言うまでもない。
コンテンツ関連用操作ボタン139は、例えば、上下左右キー、OKキーおよびキャンセルキーを備えており、第1副制御部400の基本回路402にセンサ回路等を介して電
気的に接続されている。コンテンツ関連用操作ボタン139は、例えば、遊技者の操作によって、装飾図柄表示装置208に表示されたカーソルの移動や、カーソルで示された項目の実行を指示することが可能である。
タッチパネル式表示装置209は、液晶表示装置等の画像表示装置209aと、画像表示装置209aの表示パネルの表面全域に亘って被覆されるように設けられたタッチパネル209bとを備えて構成されており、例えば、第1副制御部400の基本回路に電気的に接続されている。タッチパネル式表示装置209は、遊技者がタッチした位置をタッチパネル209bによって検出し、その検出信号を第1副制御部400に出力するとともに、第1副制御部400からの画像表示指示に応じた画像を画像表示装置209aに表示することができる。画像表示装置209aは、液晶表示装置の他、有機EL、プラズマディスプレイ、プロジェクタ等、画像を表示することができる表示デバイスであればいずれのものも適用することができる。タッチパネル209bは、抵抗膜方式や静電容量方式等、公知の検知方式を適宜採用することができる。なお、タッチパネル式表示装置209は、例えば、公知のトルクリミッタ機構を有して球貯留皿付扉108Aに対して水平方向に軸支され、遊技者の操作によって任意の角度に傾けることが可能に構成されてもよい。また、各種操作ボタン137およびコンテンツ関連用操作ボタン139を、タッチパネル式表示装置209に対する代替操作手段として機能させるようにしてもよい。
続いて、本実施形態のパチンコ機における具体的演出例について説明する。
図101は、本実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。
図101(1)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾4」−「装飾1」−「装飾6」が確定表示されている。また、特図1の保留を表す、第1の特図1保留表示h11と、第2の特図1保留表示h12がいずれもデフォルトの表示態様で表示されている。
なお、図101には、第1特図表示装置212や第1特図保留ランプ218、および第2特図表示装置214や第2特図保留ランプ220も示されている。図101(1)では、特図1の変動表示の保留数が2つであるので、第1特図保留ランプ218における2つのランプが点灯している。
また、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214には、それぞれハズレ図柄である「特図E」が停止表示されている。そして、装飾図柄表示装置208の右上隅部分には、第1特図表示装置212の表示状態に対応して可変表示する特図1第四図柄t1と、第2特図表示装置214の表示状態に対応して可変表示する特図2第四図柄t2とが表示されている。図101(1)では、特図1第四図柄t1は、第1特図表示装置212に停止表示されている「特図E」に対応して、例えば、ハズレ図柄である「×」が停止表示された状態となって表示されている。特図2第四図柄t2は、第2特図表示装置214に停止表示されている「特図E」に対応して、例えば、ハズレ図柄である「×」が停止表示された状態となって表示されている。なお、特図1第四図柄t1および特図2第四図柄t2は、図101以下では、説明の便宜のため、停止表示された図柄が認識できる態様で装飾図柄表示装置208に表示されているが、実際には、遊技の興趣を向上させるため、停止表示された図柄が遊技者に認識困難な態様で表示されることが好ましい。
また、タッチパネル式表示装置209は、4×6のマトリクス状に配置されるように複数のタッチ検出領域が設定されている。本実施形態では、遊技者によるタッチ位置の検出結果から当該タッチした位置の属するタッチ検出領域の判定を行うことが可能に構成され
ている。図101(1)では、説明の便宜のため、各タッチ検出領域について1〜24の番号を付している。なお、タッチ検出領域を設定しない構成であってもよい。
図101(2)では、特図1の保留(第1保留)が消化され、第1の特図1保留表示h11のみが表示されている。また、図101(2)に示す第1特図表示装置212は図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。このとき、各装飾図柄は、徐々に変動表示の速度が上がるように表示されている。第1特図表示装置212は、図柄変動表示中には、7セグメントの総てが点灯し、一瞬消灯し、再び7セグメントの総てが点灯する点滅を繰り返す。特図1第四図柄t1も、第1特図表示装置212の図柄変動表示に対応して、例えば、「−」の図柄が点滅する態様で変動表示が行われる。
図101(3)は、図101(2)で開始された特図1の図柄変動表示中の様子を表している。このとき、装飾図柄表示装置208に表示された装飾図柄は高速で変動表示されており、遊技者に装飾図柄が認識困難となっている。
図101(4)に示す装飾図柄表示装置208では、第1停止が行われ、左図柄表示領域208aに「装飾3」が停止表示される。なお、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cでは、装飾図柄の変動表示が続いている。
図101(5)に示す装飾図柄表示装置208では、第2停止が行われ、右図柄表示領域208cに「装飾8」が停止表示される。なお、中図柄表示領域208bでは、装飾図柄の変動表示が続いている。
図101(6)に示す装飾図柄表示装置208では、第3停止が行われ、中図柄表示領域208bに「装飾2」が停止表示される。なお、特図1の図柄変動表示は未だ続いており、第1特図表示装置212では、上述した7セグメントの点滅動作が続いている。
図102は、図101に示す具体的演出例の続きを示す図である。
上述したようにして装飾図柄の第1停止〜第3停止が行われると、図102(7)に示すように、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ停止表示された装飾図柄が揺れ変動を開始する。
その後、変動時間が経過するタイミングで、図102(8)に示すように、第1特図表示装置212にハズレ図柄である「特図E」が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示されている「特図E」に対応して、ハズレ図柄である「×」が停止表示される。これに合わせて、装飾図柄表示装置208には、「装飾3」−「装飾2」−「装飾8」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)され、1回の特図の変動遊技が終了する。このように、図101(1)〜図102(8)までの装飾図柄表示装置208における演出表示は、10秒の変動時間である通常はずれの演出表示例を示している。
なお、以下の具体的演出例においては、図101(1)〜図102(7)に示す順序で装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が行われることを前提として説明するが、説明の便宜のため、一部の図示を省略することがある。
続いて、図102(9)では、特図1の保留が消化されて保留表示はなくなり、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄および特図1第四図柄t1の変動表示が開始されている。
その後、図102(10)に示すように、装飾図柄表示装置208に表示された装飾図柄の変動表示が高速となった後に、タッチパネル式表示装置209に、予告が開始されることを演出する予告開始演出として、扇子を持った子パンダのキャラクタとともに、楕円形のタッチボタンの画像と、タッチボタンへのタッチ操作を促進する「タッチで予告を出せ」という文字(文字情報)の表示が行われる。
その後、図102(11)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1停止が行われ、左図柄表示領域208aに「装飾3」が停止表示される。また、一方で、タッチパネル式表示装置209では、タッチボタンに対するタッチ操作を受付可能とするためのタッチ有効領域TA1が設定される。具体的には、図101(1)に示す9番〜11番および15番〜17番のタッチ検出領域がタッチ有効領域TA1として設定される。図102(11)では、タッチ有効領域TA1を破線で囲んで示している。なお、図102(11)において示す例では、タッチ有効領域TA1の形状が、タッチボタンの画像が表示されている領域とは異なる形状となっているが、タッチボタンの画像が表示されている領域と同じ形状であってもよい。
なお、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の停止表示と、タッチパネル式表示装置209におけるタッチ有効領域TA1の設定とは、同時あるいは略同時に行われてもよいし、タイミングが前後するものであってもよい。この場合において、装飾図柄の停止表示が行われた後にタッチ有効領域TA1が設定されてもよいし、タッチ有効領域TA1が設定された後に装飾図柄の停止表示が行われてもよい。以上のことは、以下の具体例でも同じである。
その後、図102(12)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第2停止が行われ、右図柄表示領域208cに「装飾3」が停止表示され、リーチ状態が形成される。一方で、図102(12)では、遊技者がタッチパネル式表示装置209におけるタッチ有効領域TA1に対してタッチ操作が行われている様子が示されている。なお、遊技者によるタッチ操作のタイミングが、装飾図柄の第2停止のタイミングと同時であっても前後するタイミングであってもよいことは言うまでもない。
図103は、図102に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図103(13)に示すように、装飾図柄表示装置208では、リーチ状態が形成されたことを報知する「リーチ」という文字(文字情報)の表示が行われる。一方で、タッチパネル式表示装置209では、遊技者によるタッチ有効領域TA1へのタッチ操作が行われた結果として、チャンスが到来するかもしれないことを示唆する文字情報とともに、番長のキャラクタの表示が行われる。この番長のキャラクタの表示は上述した「予告Q」の一例に相当する。
なお、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の停止表示と、タッチパネル式表示装置209におけるキャラクタの表示とは、同時あるいは略同時に行われてもよいし、タイミングが前後するものであってもよい。この場合において、装飾図柄の停止表示が行われた後にキャラクタが表示されてもよいし、キャラクタが表示された後に装飾図柄の停止表示が行われてもよい。以上のことは、以下の具体例でも同じである。
続いて、図103(14)に示すように、装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチに発展する表示が行われる。このスーパーリーチは、例えば、SPリーチBである。スーパーリーチ状態となると、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ表示されていた装飾図柄が、左上隅に小さく表示され、主
人公の殿様と敵役の剣豪が対峙する画面が表示される。
その後、図103(15)に示すように、装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪が対峙する画面に重畳して、主人公の殿様が勝負開始を告げるカットイン画面が表示される。
その後、図103(16)に示すように、装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様が敵役の剣豪を倒し、勝利した画面が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208の略中央には、中図柄表示領域208bに停止表示する予定の「装飾3」が表示され、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせで仮停止表示される予定であることが報知される。一方で、タッチパネル式表示装置209では、同一の装飾図柄が3つ揃うこととなることを祝福する「やったぜ」という文字(文字情報)の表示が行われる。なお、タッチパネル式表示装置209における「やったぜ」という文字の表示タイミングは、装飾図柄表示装置208における勝利した画面が表示されるのと同時であってもよいし、前後するものであってもよい。本実施形態では、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせで仮停止表示される場合には、上述したように15R特別大当りとなることが約束されるため、図103(16)に示すような表示は、大当り遊技後に第二の状態が開始されることを示唆する第一の演出に相当するということができる。あるいは、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出に相当するこということもできる。なお、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせで仮停止表示される場合についても同様である。
上述したようにして、装飾図柄の第1停止〜第3停止が行われると、図103(17)に示すように、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ仮停止表示された装飾図柄が揺れ変動を開始する。一方、タッチパネル式表示装置209では、再変動表示が開始されることを報知する「再変動だ」という文字(文字情報)の表示が行われる。なお、特図1の図柄変動表示は未だ続いており、第1特図表示装置212では、上述した7セグメントの点滅動作が続いている。また、タッチパネル式表示装置209における「再変動だ」という文字の表示タイミングは、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の揺れ変動の開始タイミングと同時であってもよいし、前後するものであってもよい。本実施形態では、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせで仮停止表示されることにより、15R特別大当りとなることが約束されるため、図103(17)に示すように、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせで仮停止表示されたことは、大当り遊技後に第二の状態が開始されることを示唆する第一の演出に相当するということができる。あるいは、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出に相当するこということもできる。なお、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせで仮停止表示した場合についても同様である。
その後、図103(18)に示すように、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいてそれぞれ揺れ変動されていた装飾図柄が一斉に高速変動表示する再変動表示が開始される。
図104は、図103に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図104(19)は、装飾図柄表示装置208において、再変動表示が行われている様子を表している。このとき、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが最終的に停止表示されることが予め決定され
ている場合には、スピーカ120から、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されることを事前に報知する昇格確定音を出力したり、枠ランプ122等の装飾ランプを一定時間全消灯させるなどの昇格確定報知を行うことがある。これらの昇格確定報知は、再変動表示の結果、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されることが予定されている場合に、抽選により実行するか否かを決定するようにしているが、必ず行うようにしてもよい。また、音声の出力やランプの点滅による報知の他、装飾図柄表示装置208およびタッチパネル式表示装置209における予告表示等、種々の手段による報知が可能であり、また、これらの1つ、あるいは、2つ以上の組み合わせによって報知を実行するものであってもよい。このように、昇格確定報知は、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが最終的に停止表示(確定表示)されることが事前に報知されて15R特別大当りとなることが約束されるものであるため、大当り遊技後に第二の状態が開始されることを示唆する第一の演出に相当するということができる。あるいは、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出に相当するこということもできる。
その後、図104(20)に示すように、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾3」の装飾図柄を表示させて揺れ変動を開始する。一方、タッチパネル式表示装置209では、再変動表示が行われた結果、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが導出表示されたことを報知する「ラッキー」という文字(文字情報)の表示が行われる。本実施形態では、このようにして昇格演出を実施する。なお、特図1の図柄変動表示は未だ続いており、第1特図表示装置212では、上述した7セグメントの点滅動作が続いている。また、タッチパネル式表示装置209における「ラッキー」という文字の表示タイミングは、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の揺れ変動の開始タイミングと同時であってもよいし、前後するものであってもよい。本実施形態では、再変動表示が行われた結果、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせが導出表示される昇格演出が行われることにより、15R特別大当りとなることが約束されるため、このような昇格演出は、大当り遊技後に第二の状態が開始されることを示唆する第一の演出に相当するということができる。あるいは、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出に相当するこということもできる。なお、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが導出表示される昇格演出についても同様である。
その後、変動時間が経過するタイミングで、図104(21)に示すように、第1特図表示装置212に15R大当り図柄である「特図A」が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示されている「特図A」に対応して、15R大当り図柄である「A」が停止表示される。これに合わせて、装飾図柄表示装置208には、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)され、1回の特図の変動遊技が終了する。このように、図102(9)〜図104(21)までの装飾図柄表示装置208における演出表示は、65秒の変動時間であるSPリーチB大当りの演出表示の一例を示している。本実施形態では、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせで停止表示(確定表示)される場合には、15R特別大当りとなることが約束されるため、このような表示は、大当り遊技後に第二の状態が開始されることを示唆する第一の演出に相当するということができる。あるいは、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出に相当するこということもできる。なお、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせで停止表示(確定表示)される場合についても同
様である。
続いて、上述した再変動表示の他の演出例について説明する。ここで、図104(17a)〜図104(20a)は、図103(17)〜図104(20)に示される演出に対応する他の演出例を表している。
図104(17a)は、特図1の保留(第1保留)が消化されて第1特図表示装置212における図柄変動表示の開始とともに装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示が開始され、上述したSPリーチB等のリーチ演出を経由して、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cに同一の装飾図柄が3つ揃った状態で揺れ変動を行っている状態を示している。この演出例では、「装飾4」が左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ停止表示されてリーチ状態となってリーチ演出を行った後に、中図柄表示領域208bに「装飾4」が停止表示され、図104(17a)に示されるように、仮停止表示状態となったことを表している。なお、図104(17a)に示す状態においては、図97を用いて上述したように、大当りとなることは約束されているが、15R特別大当りとなるか否かについては未だ約束された状態とはなっていない。一方、タッチパネル式表示装置209には、再変動表示が開始されることを報知する「再変動だ」という文字(文字情報)の表示が行われる。
その後、図104(18a)に示すように、図103(18)に示して上述したような再変動表示が開始される。
その後、図104(20a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾3」の装飾図柄を表示させて揺れ変動を開始する。一方、タッチパネル式表示装置209では、再変動表示が行われた結果、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが導出表示されたことを報知する「ラッキー」という文字(文字情報)の表示が行われる。本実施形態では、このようにして昇格演出を実施することも可能である。なお、特図1の図柄変動表示は未だ続いており、第1特図表示装置212では、上述した7セグメントの点滅動作が続いている。本実施形態では、再変動表示が行われた結果、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせが導出表示される昇格演出が行われることにより、15R特別大当りとなることが約束されるため、このような昇格演出は、大当り遊技後に第二の状態が開始されることを示唆する第一の演出に相当するということができる。あるいは、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出に相当するこということもできる。なお、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが導出表示される昇格演出についても同様である。図104(20a)に示すような演出が行われた後は、変動時間が経過するタイミングで、図104(21)に示すように、第1特図表示装置212に15R特別大当り図柄である「特図A」が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示されている「特図A」に対応して、15R特別大当り図柄である「A」が停止表示される。これに合わせて、装飾図柄表示装置208には、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)され、1回の特図の変動遊技が終了する。
なお、上述した演出例において、再変動表示の実行中に上述した昇格確定報知を行ってもよいことは言うまでもない。
続いて、15R特別大当りの大当り遊技における具体的演出例について説明する。以下の説明では、第1特図表示装置212において「特図A」が停止表示されて開始される大当り遊技における演出例について説明するが、第1特図表示装置212において「特図B
」が停止表示されて開始される大当り遊技における演出について同様にして適用することができる。
図105は、15R特別大当りの大当り遊技における具体的演出例を示す図である。
上述したようにして、第1特図表示装置212において「特図A」が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図105(1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示されるとともに、遊技者に球発射ハンドル134を最大限まで操作(回転)して遊技球を遊技領域124の右側に転動させる(以下、「右打ち」ということがある)ように指示する表示が行われる。なお、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。一方、タッチパネル式表示装置209では、扇子を持った子パンダのキャラクタとともに、大当り遊技においてタッチ演出が発生すると15ラウンド目において第二の可変入賞口235が入賞しやすい状態(第三の遊技条件(あるいは第一の条件)が成立しやすい状態)となるチャンスが到来する旨の文字情報が表示される。
上述したようにしてラウンドが進行し、12ラウンド目となると、図105(2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の12ラウンド目であることが表示される。
その後、図105(3)に示すように、装飾図柄表示装置208では、じゃんけんゲーム演出のオープニングが表示されている。具体的には、装飾図柄表示装置208において、番長のキャラクタとパンダのキャラクタが並んで表示されるとともに、番長がパンダとじゃんけんして番長がじゃんけんに勝てば、15ラウンド目において第二の可変入賞口235が入賞しやすい状態(第三の遊技条件(あるいは第一の条件)が成立しやすい状態)となる大チャンスが到来する旨の表示が行われる。なお、このとき、右打ちを指示する表示は継続されるが、装飾図柄表示装置208の右側上部に小さく表示されている。一方、タッチパネル式表示装置209では、タッチパネル209bに対してタッチ操作をして選択する指示である「タッチで選べ」という文字(文字情報)が表示される。なお、図105(3)に示される演出は、12ラウンド目となってから所定時間が経過したときに実行されるようにしてもよいし、12ラウンド目となったと同時に実行されるようにしてもよい。
続いて、13ラウンド目となると、図105(4)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の13ラウンド目であることが表示される。また、装飾図柄表示装置208では、タッチパネル式表示装置209のタッチパネル209bに対してタッチ操作をして選択する指示である「さあ、タッチパネルで選べ」という文字(文字情報)が表示される。一方、タッチパネル式表示装置209では、「グー」のじゃんけん図柄、「チョキ」のじゃんけん図柄および「パー」のじゃんけん図柄が表示されるとともに、各じゃんけん図柄に対するタッチ操作を受付可能とするためのタッチ有効領域TA2〜TA4が設定される。図105(4)および図105(5)において、タッチ有効領域TA2〜TA4をそれぞれ破線で囲んで示す。具体的には、「グー」のじゃんけん図柄に対応する、図101(1)に示す13番、14番、19番および20番のタッチ検出領域がタッチ有効領域TA2として設定され、「チョキ」のじゃんけん図柄に対応する、3番、4番、9番および10番のタッチ検出領域がタッチ有効領域TA3として設定され、「パー」のじゃんけん図柄に対応する、17番、18番、23番および24番のタッチ検出領域がタッチ有効領域TA4として設定される。
なお、「さあ、タッチパネルで選べ」という文字情報の表示タイミング、各じゃんけん図柄の表示タイミング、および、タッチ有効領域TA2〜TA4の設定タイミングは、13ラウンド目となったと同時であってもよいし、13ラウンド目となった後のタイミング
であってもよい。また、これらは、すべて同時に行われるものであってもよいし、すべて異なるタイミングで行われるものであってもよいし、これらのうちの2つだけが同時に行われるものであってもよい。また、これらを実行する順序は適宜設定することができる。これらのことは、以下の説明でも同様である。
その後、図105(5)に示すタイミングで、遊技者がタッチパネル式表示装置209におけるタッチ有効領域TA4に対するタッチ操作が行われる。すなわち、遊技者は、「パー」のじゃんけん図柄を選択するためにタッチ有効領域TA4に対してタッチ操作を行ったのである。
すると、図105(6)に示すように、装飾図柄表示装置208では、遊技者が選択したじゃんけん図柄(「パー」のじゃんけん図柄)で勝負することを示す「パーで勝つぞ」の文字(文字情報)が表示される。一方、タッチパネル式表示装置209では、遊技者が選択したじゃんけん図柄である「パー」のじゃんけん図柄が大きく表示される。
図106は、図105に示す具体的演出例の続きを示す図である。
その後、14ラウンド目になると、図106(7)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の14ラウンド目であることが表示されるとともに、じゃんけんゲームが開始される旨である「じゃんけんーーー」の文字(文字情報)が表示される。なお、近接して並んで表示されていた番長のキャラクタとパンダのキャラクタは、離間して表示される。一方、タッチパネル式表示装置209では、扇子を持った子パンダのキャラクタとともに、じゃんけんゲームに勝つことに対する期待感を煽る旨の文字(文字情報)が表示される。
その後、図106(8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、じゃんけんゲームが実行された旨である「ほい」の文字(文字情報)が表示されるとともに、番長のキャラクタに近接する位置に遊技者が選択した「パー」のじゃんけん図柄が表示され、パンダのキャラクタに近接する位置に、「パー」に負ける「グー」のじゃんけん図柄が表示される。一方、タッチパネル式表示装置209では、じゃんけんゲームに勝利した旨である「勝利」の文字(文字情報)が表示される。本実施形態では、じゃんけんに勝利する演出が行われると、15ラウンド目において第二の可変入賞口235が入賞しやすい状態(第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立しやすい状態)となることが約束されるため、このような演出は、大当り遊技後に第二の状態が開始されることを示唆する第一の演出に相当するということができる。あるいは、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出に相当するこということもできる。
続いて、図106(9)に示すように、装飾図柄表示装置208では、次のラウンド、すなわち15ラウンド目で第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)に入賞させることを促す報知がなされる。この報知は、確変を獲得するため、すなわち第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)を成立させるための報知である。一方、タッチパネル式表示装置209では、遊技球の発射を止めないように指示する旨の「発射を止めないで」の文字(文字情報)が表示される。これにより、せっかく第二の可変入賞口235が入賞しやすい状態となっても入賞させる機会を逸し、確変状態に移行しないという不利益を被る可能性を低減することができるようになる。
その後、15ラウンド目になると、図106(10)に示すように、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が開放するとともに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の15ラウンド目であることが表示される。一方、タッチパネル式表示装置209では、
第2のアタッカへ入賞させることを促進する旨の「アタッカ入賞させろ」の文字(文字情報)が表示される。
そして、図106(11)に示すタイミングで、第2のアタッカへの入賞があると、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立して、図106(12)に示すように、装飾図柄表示装置208では、番長のキャラクタとともに、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。一方、タッチパネル式表示装置209では、確変獲得が確定したことを祝福する「おめでとう」の文字(文字情報)が表示される。
図106は、図105に示す具体的演出例の続きを示す図である。
そして、15ラウンド目が終了すると、図107(13)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われる。上述した大当り遊技においては、15ラウンド目における第2のアタッカへの入賞により、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立したので、大当り遊技後に100回の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。そのため、大当り遊技の終了演出では、確変状態に移行する旨の「確変突入」の文字(文字情報)の表示が行われる。なお、この場合において、次回大当りまでに使用されるテーブルセットを、例えば、第1実施形態において上述したようにして決定するようにしてもよい。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、図107(14)に示すように、装飾図柄表示装置208において「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせで停止表示された状態で、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行される。このとき、タッチパネル式表示装置209では、扇子を持った子パンダのキャラクタが2つ表示され、確変の開始を報知する「確変開始」の文字(文字情報)とともに、「100回」という残回数表示がなされる。なお、このとき、特図1の保留および特図2の保留のいずれも存在しないため、図柄変動表示を待機する待機状態となっている。また、装飾図柄表示装置208には、右打ちを促す「右打ち」の文字(文字情報)が表示されている。
続いて、15R特別大当りの大当り遊技における他の演出例について説明する。以下説明する演出例は、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが導出表示されて15R特別大当りとなることが約束されている場合に実行されることがある大当り遊技における演出例である。
図108は、15R特別大当りの大当り遊技における他の演出例を示す図である。
図108(1)は、第1特図表示装置212において「特図A」が停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208において「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されて大当り遊技が開始されたときの演出内容を示している。ここで、図105(1)に示される演出例と異なる点は、タッチパネル式表示装置209において、15ラウンド目で第2のアタッカへ入賞させることを促進する旨の「15Rでアタッカ入賞させろ」という文字(文字情報)が表示されている点である。このような演出表示は、13ラウンド目まで継続して行われ、図105(3)〜図106(9)に示して上述したじゃんけんゲームの演出が省略される。
その後、14ラウンド目まで遊技が進行すると、図108(2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の14ラウンド目であることの表示が行われ、番長のキャラクタとともに、次のラウンド、すなわち15ラウンド目で第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)に入賞させることを促す旨の「準備はいいか」の文字(文字情報)が表示される。このような表示は、確変を獲得するため、すなわち第三の遊技条件(あるいは
、第一の条件)を成立させるための報知の一態様である。ここで表示される文字情報を、図106(9)に示すようなものとしてもよい。
その後、15ラウンド目になると、図108(3)に示すように、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が開放し、装飾図柄表示装置208では、番長のキャラクタとともに、大当り遊技の15ラウンド目であることが表示される。一方、タッチパネル式表示装置209では、第2のアタッカへ入賞させることを促進する旨の「アタッカ入賞させろ」の文字(文字情報)が表示される。この演出例では、図106(10)において装飾図柄表示装置208に表示される表示内容とは番長のキャラクタが表示される点で異なる等、多少の相違点があるが、図106(10)に示すような表示態様であってもよい。
図109は、図108に示す具体的演出例の続きを示す図である。
そして、図108(4)に示すタイミングで、第2のアタッカへの入賞があると、図109(5)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。一方、タッチパネル式表示装置209では、確変獲得が確定したことを祝福する「おめでとう」の文字(文字情報)が表示される。この演出は、図106(12)において上述したのと同様である。
そして、15ラウンド目が終了すると、図109(6)に示す態様で大当り遊技の終了演出が行われた後、図109(7)に示す態様で確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行される。この演出は、図107(13)および図107(14)において上述したのと同様である。
続いて、上述した再変動表示の他の演出例について説明する。図110は、再変動表示の他の演出例を示す図である。ここで、図110(17b)〜図110(21b)は、図103(17)〜図104(21)に示される演出に対応する他の演出例を表している。
図110(17b)は、特図1の保留(第1保留)が消化されて第1特図表示装置212における図柄変動表示の開始とともに装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示が開始され、上述したSPリーチB等のリーチ演出を経由して、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cに同一の装飾図柄が3つ揃った状態で揺れ変動を行っている状態を示している。この演出例では、「装飾4」が左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ停止表示されてリーチ状態となってリーチ演出を行った後に、中図柄表示領域208bに「装飾4」が停止表示され、図110(17b)に示されるように、仮停止表示状態となったことを表している。なお、図110(17b)に示す状態においては、図97を用いて上述したように、大当りとなることは約束されているが、15R特別大当りとなるか否かについては未だ約束された状態とはなっていない。一方、タッチパネル式表示装置209には、再変動表示が開始されることを報知する「再変動」だという文字(文字情報)の表示が行われる。
その後、図110(18b)に示すように、図103(18)に示して上述したような再変動表示が開始される。
その後、図110(20b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾4」の装飾図柄を表示させて揺れ変動を開始する。一方、タッチパネル式表示装置209では、再変動表示が行われた結果、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが導出表示されなかったことを報知する「残念」という文字(文字情報)の表示が行われる。なお、特図1の図柄変動表示は未だ
続いており、第1特図表示装置212では、上述した7セグメントの点滅動作が続いている。このように、この演出例は、再変動表示が行われたが、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが導出表示されず、昇格に失敗するという昇格失敗演出を行うものであり、15R特別大当りとなって大当り遊技後に確変状態となることが確約されるものではなく、すなわち、大当り遊技後に電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行することが示唆されるものである。このような昇格失敗演出は、大当り遊技後に第一の状態が開始されることを示唆する第二の演出に相当するということができる。また、換言すれば、このような昇格失敗演出は、第三の遊技条件(第一の条件)が成立しにくいことを示唆する第二の演出に相当するということもできる。
そして、図110(20b)に示すような演出が行われた後は、変動時間が経過するタイミングで、図110(21b)に示すように、第1特図表示装置212において特図1の停止表示が行われる。この演出例では、第1特図表示装置212には、15R特別大当りである「特図A」が停止表示される。また、装飾図柄表示装置208における特図1第四図柄t1も、第1特図表示装置212に停止表示されている「特図A」に対応して、15R特別大当り図柄である「A」が停止表示される。一方で、装飾図柄表示装置208には、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)される。このようにして、1回の特図の変動遊技が終了する。このとき、タッチパネル式表示装置209では、大当り遊技においてじゃんけんゲームが実施されることを示唆する「大当り中に期待」の文字(文字情報)が表示される。
このように、装飾図柄の組み合わせが3つ揃った装飾図柄の組み合わせであって、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせ以外の装飾図柄の組み合わせが停止表示される演出は、15R特別大当りとなって大当り遊技後に確変状態となることが確約されるものではなく、すなわち、大当り遊技後に電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行することが示唆されるものである。よって、このような演出は、大当り遊技後に第一の状態が開始されること(あるいは、第三の遊技条件(第一の条件)が成立しにくいこと)を示唆する第二の演出に相当するということができる。
続いて、15R特別大当りの大当り遊技における他の演出例について説明する。以下説明する演出例は、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが導出表示されたが、第1特図表示装置212には「特図A」が停止表示されたので15R特別大当りの大当り遊技が実行される様子を示す演出例である。
図111は、15R特別大当りの大当り遊技における他の演出例を示す図であり、図112は、図111に示す具体的演出例の続きを示す図である。
図111(1)〜図112(10)に示される大当り遊技における演出は、装飾図柄表示装置208の左上隅に表示されている確定表示された装飾図柄の組み合わせが異なっている点を除いて、図105(1)〜図106(10)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。この演出例は、図柄変動表示において、大当り遊技後に第二の状態(確変状態)が開始されることを示唆する第一の演出(例えば、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが導出表示される演出)が行われないで大当り遊技が開始されたが、大当り遊技において、第一の演出(例えば、じゃんけんゲームに勝利する演出)が行われる演出例ということができる。また、換言すれば、この演出例は、図柄変動表示において、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいことを示唆する第一の演出が行われないで大当り遊技が開始されたが、大当り遊技において、第一の演出が行われ
る演出例ということができる。
図112(11)には、15ラウンド目の大当り遊技の様子が示されている。この図112(11)では、開放した第2のアタッカ(第二の可変入賞口235)が、開放時間を経過して閉鎖する直前の様子が示されている。そして、第二の可変入賞口235に入賞がない状態で第二の可変入賞口235が閉鎖すると、図112(12)に示されるような演出が行われる。すなわち、この例は、遊技者が、15ラウンド目に第二の可変入賞口235を狙わなければいけないことを知らなかったり、忘れていた等の何らかの理由で、第二の可変入賞口235に入賞がなく、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が不成立であった例である。図112(12)に示すように、装飾図柄表示装置208では、番長のキャラクタ表示とともに、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が不成立であったことを示唆する「なにやってんだ」という文字(文字情報)の表示もなされている。一方、タッチパネル式表示装置209では、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が不成立であったことを惜しむ「残念」という文字(文字情報)の表示もなされている。なお、本実施形態において、図112(12)に示すような演出を行わないようにしてもよい。
図113は、図112に示す具体的演出例の続きを示す図である。
そして、15ラウンド目が終了すると、図113(13)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われる。上述した大当り遊技においては、15ラウンド目における第2のアタッカへの入賞が成立しなかったことにより、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が不成立となったので、大当り遊技後に50回の図柄変動表示が行われる間、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行する。そのため、大当り遊技の終了演出では、電サポ状態に移行する旨の「時短突入」の文字(文字情報)の表示が行われる。なお、この場合において、次回大当りまでに使用されるテーブルセットを、例えば、第1実施形態において上述したようにして決定するようにしてもよい。また、図113(13)に示すような演出が、15R特別大当りとなったが、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)への入賞がなかったことから第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立せず、その状態で大当り遊技が終了して電サポ状態に移行する場合(イレギュラー時短)にのみ実行される専用演出であってもよい。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、図113(14)に示すように、装飾図柄表示装置208において「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせで停止表示された状態で、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行される。このとき、タッチパネル式表示装置209では、扇子を持った子パンダのキャラクタが1つだけ表示され、時短の開始を報知する「時短開始」の文字(文字情報)とともに、「50回」という残回数表示がなされる。なお、このとき、特図1の保留および特図2の保留のいずれも存在しないため、図柄変動表示を待機する待機状態となっている。また、装飾図柄表示装置208には、右打ちを促す「右打ち」の文字(文字情報)が表示されている。
続いて、上述した再変動表示の他の演出例について説明する。図114は、再変動表示の他の演出例を示す図である。図114(17c)〜図114(21c)に示す再変動表示の演出例は、図110(17b)〜図110(21c)に示して上述した演出例と同様であるが、図114(21c)に示すように、第1特図表示装置212に15R特別大当りでない15R大当りである「特図C」が停止表示され、装飾図柄表示装置208における特図1第四図柄t1に15R大当り図柄である「C」が停止表示る点で相違する。
このように、この演出例では、再変動表示が行われたが、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが導出表示されず、昇格に失敗するという昇格失敗演出を行うものであり、15R特別大当りとなって
大当り遊技後に確変状態となることが確約されるものではなく、すなわち、大当り遊技後に電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行することが示唆されるものである。このような昇格失敗演出は、大当り遊技後に第一の状態が開始されることを示唆する第二の演出に相当するということができる。また、換言すれば、このような昇格失敗演出は、第三の遊技条件(第一の条件)が成立しにくいことを示唆する第二の演出に相当するということもできる。
また、装飾図柄の組み合わせが3つ揃った装飾図柄の組み合わせであって、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」および「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」以外の装飾図柄の組み合わせが停止表示される演出は、15R特別大当りとなって大当り遊技後に確変状態となることが確約されるものではなく、すなわち、大当り遊技後に電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行することが示唆されるものである。よって、このような演出は、大当り遊技後に第一の状態が開始されること(あるいは、第三の遊技条件(第一の条件)が成立しにくいこと)を示唆する第二の演出に相当するということができる。
続いて、15R大当りの大当り遊技における具体的演出例について説明する。
図115は、15R大当りの大当り遊技における具体的演出例を示す図であり、図116は、図115に示す具体的演出例の続きを示す図である。以下の説明では、第1特図表示装置212において「特図C」が停止表示されて開始される大当り遊技における演出例について説明するが、第1特図表示装置212において「特図D」が停止表示されて開始される大当り遊技における演出について同様にして適用することができる。
図115(1)〜図116(7)に示される大当り遊技における演出は、第1特図表示装置212において15R大当り図柄である「特図C」が停止表示され、装飾図柄表示装置208の右上隅に表示されている特図1第四図柄t1において、第1特図表示装置212に停止表示されている「特図C」に対応して、15R大当り図柄である「C」が停止表示されている点を除いて、図111(1)〜図111(7)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
この演出例では、図116(7)に示されるじゃんけんゲームが開始される旨の演出が行われた後、図116(8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、じゃんけんゲームが実行された旨である「ほい」の文字(文字情報)が表示されるとともに、番長のキャラクタに近似する位置に遊技者が選択した「パー」のじゃんけん図柄が表示され、パンダのキャラクタに近似する位置に、「パー」に勝つ「チョキ」のじゃんけん図柄が表示される。一方、タッチパネル式表示装置209では、じゃんけんゲームに敗北した旨である「敗北」の文字(文字情報)が表示される。本実施形態では、じゃんけんに敗北する演出が行われると、15ラウンド目において第二の可変入賞口235が入賞しやすい状態とならないので、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立し難く、すなわち、大当り遊技後に電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行することが示唆されるものである。よって、このような演出は、大当り遊技後に第一の状態が開始されること(あるいは、第三の遊技条件(第一の条件)が成立しにくいこと)を示唆する第二の演出に相当するということができる。
その後、図116(9)に示すように、15ラウンド目で第2のアタッカへの入賞を促す報知は行われず、装飾図柄表示装置208では、右打ちを指示する旨の表示が行われる。一方、タッチパネル式表示装置209では、15ラウンド目で第二の可変入賞口235が入賞しやすい状態とならないことを惜しむ「残念だったね」の文字(文字情報)が表示される。
図117は、図116に示す具体的演出例の続きを示す図である。
その後、15ラウンド目になると、図117(10)に示すように、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が開放するが、ここでの第2のアタッカの開放時間は、短時間の0.1秒であり、本来、入賞を期待することは困難である。しかしながら、図117(10)に示すように、偶然にも、0.1秒間だけ開放している第2のアタッカへ入賞するイレギュラーな状態が発生している。
すると、図117(11)に示すように、装飾図柄表示装置208では、番長のキャラクタとともに、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。一方、タッチパネル式表示装置209では、確変獲得が確定したことを祝福する「おめでとう」の文字(文字情報)が表示される。
そして、15ラウンド目が終了すると、図117(12)に示すような大当り遊技の終了演出が行われ、その後、図117(13)に示すようにして、確変状態に移行する。なお、図117(12)および図117(13)に示す演出は、図107(13)および図107(14)に示す演出と同様であるので、ここでの説明は省略する。
(変形例1)
なお、上述した演出例では、15ラウンド目における第2のアタッカの開放時間が短時間であるため第2のアタッカへ入賞しやすい状態とならないので、例えば、図106(10)に示すような第2のアタッカへ入賞させることを促進する旨の表示を行わないようにしたが、このような表示を行うようにしてもよい。
(変形例2)
また、上述した演出例では、第2アタッカへの入賞が発生した場合に、図117(11)に示すような表示を行うようにしたが、このような表示を行わないようにしてもよい。
(変形例3)
また、上述した演出例では、15ラウンド目が終了したときに図117(12)に示すようにして確変状態に移行する旨の表示を行うようにしたが、このような表示を行わないようにしてもよい。
(変形例4)
また、上述した演出例では、大当り遊技の終了後、図117(13)に示すようにして確変の開始を報知するようにしたが、このような報知を行わないようにしてもよい。
上述した演出例において、上述した変形例1〜4において示した演出のうちの一つだけを実行してもよいし、二つ以上を組み合わせて実行するようにしてもよい。また、変形例1〜4に示した演出に代えて、上述したイレギュラーな状態が生じた場合にのみ実行される特別な演出が実行されるものであってもよい。
これまでに説明した実施形態によれば、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)は、第二の演出が行われた場合よりも第一の演出が行われた場合の方が、成立しやすい条件であるということができる。
また、これまでに説明した実施形態では、例えば、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせで停止表示(確定表示)される場合や、大当り中においてじゃんけんゲームに勝利する場合等の第一の演出が行われた後に、第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立しやすい状態(第二の可変入賞口235に入賞しやすい状態)とな
るように構成したが、第一の演出を行わずに第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立しやすい状態となるようにしてもよい。
[実施形態5]
次いで、本発明の第5実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。
図118(a)は、特図1で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルを示す図であり、図118(b)は、特図2で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルを示す図である。これらのテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
第5実施形態でも普図低確率状態では普図抽選は1/100の確率でしか当たらないため、電チューはほとんど開放せず、第2特図始動口232への入賞の確率は低いため、図118(a)に示すテーブルは、普図低確率(特図低確率普図低確率)状態の場合に多く使用されるテーブルセット選択テーブルに相当する。図118(a)では、参考までに、特図1での大当り時の停止図柄および大当り遊技における第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)への入賞(以下、「V入賞」ということがある。)の可否に対応した、大当り遊技終了後の制御状態を示している。V入賞の欄において、丸印はV入賞があったことを表し、バツ印はV入賞がなかったことを表す。また、制御状態(確変、電サポ)の欄において、丸印は付きを表し、バツ印は無しを表す。
一方、普図高確率状態では、電チューがほとんど開放し、特図1における大当りよりも特図2における大当りの方が遊技者にとって有利なため、遊技者は第2特図始動口232を狙い、図118(b)に示すテーブルは、普図高確率(特図高確率普図高確率、特図低確率普図高確率)状態の場合に多く使用されるテーブルセット選択テーブルに相当する。図118(b)では、参考までに、特図2での大当り時の停止図柄および大当り遊技におけるV入賞の可否に対応した、大当り遊技終了後の制御状態を示している。
本実施形態では、図118(a)に示すテーブルおよび図118(b)に示すテーブルから、特図決定結果にかかわらず、大当り遊技においてV入賞があった場合には、テーブルセット1が選択され、大当り遊技においてV入賞がなかった場合には、テーブルセット2が選択される。
すなわち、本実施形態によれば、大当り遊技後に第二の遊技状態(例えば、確変状態)が開始されること(あるいは、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいこと)を示唆する第一の演出(例えば、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」又は「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせの導出表示)が行われた後で第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立(例えば、第二の可変入賞口235への入賞)しなかった場合(第二の場合)に大当り後に移行する第一の遊技状態(例えば、電サポ状態(イレギュラー時短))において、第一の遊技状態に対応する演出(テーブルセット2を使用した演出:第二の演出)が実行される。
また、本実施形態によれば、大当り遊技後に第一の遊技状態(例えば、電サポ状態)が開始されること(あるいは、第三の遊技条件(第一の条件)が成立しにくいこと)を示唆する第二の演出(例えば、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせの導出表示)が行われた後で第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立(例えば、第二の可変入賞口235への入賞)した場合(第四の場合)に大当り後に移行する第二の遊技状態(例えば、確変状態(イレギュラー確変))において、第二の遊技状態に対応する演出(テーブルセット1を使用した演出:第四の演出)が実行される。
また、本実施形態によれば、大当り遊技後に第二の遊技状態(例えば、確変状態)が開始されること(あるいは、第二の可変入賞口235へ遊技球が入賞して第三の遊技条件(第一の条件)が成立しやすいこと)を示唆する第一の演出が行われた後で第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立した場合(第一の場合)に大当り後に移行する第二の遊技状態において、第二の遊技状態に対応する演出(テーブルセット1を使用した演出:第一の演出)が実行される。
また、本実施形態によれば、大当り遊技後に第一の遊技状態(例えば、電サポ状態)が開始されること(あるいは、第三の遊技条件(第一の条件)が成立しにくいこと)を示唆する第二の演出が行われた後で第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立しなかった場合(第三の場合)に大当り後に移行する第一の遊技状態において、第一の遊技状態に対応する演出(テーブルセット2を使用した演出:第三の演出)が実行される。
このように、本実施形態では、以上のようにしてテーブルセット選択テーブルが設定されているので、特図の種類とV入賞の可否、および、大当り遊技終了後の制御状態(遊技状態)に応じて変動時間(変動時間を決定するためのテーブル)を決定することができる。
なお、テーブルセットの内容、テーブルセットで使用される各テーブルの内容、各テーブルから選択され得る、タイマ番号に対応する変動時間および装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる制御状態に応じた演出態様については、第1実施形態〜第3実施形態において上述したものを適宜使用することができる。
また、上述したように、テーブルセット1で使用されるテーブル3あるいはテーブル5によってのみ選択されうる演出があってもよいし、テーブルセット2で使用されるテーブル2あるいはテーブル4によってのみ選択され得る演出があってもよい。本実施形態では、15R大当りでの大当り遊技後に移行する特図低確率普図高確率状態でも、イレギュラー時短(第一の場合)での大当り遊技後に移行する特図低確率普図高確率状態でも、テーブルセット2が選択されるので、このような場合には、特図低確率普図高確率状態にのみ対応する演出が実行されることがある。また、一方、本実施形態では、例えば、15R特別大当りでの大当り遊技においてV入賞した場合(第一の場合)の大当り遊技後に移行する特図高確率普図高確率状態でも、イレギュラー確変(第四の場合)での大当り遊技後に移行する特図高確率普図高確率でも、テーブルセット1が選択されるので、このような場合には、特図高確率普図高確率にのみ対応する演出が実行されることがある。
[実施形態6]
次いで、本発明の第6実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。
図119(a)は、特図1で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
第6実施形態でも普図低確率状態では普図抽選は1/100の確率でしか当たらないため、電チューはほとんど開放せず、第2特図始動口232への入賞の確率は低いため、図119(a)に示すテーブルは、普図低確率(特図低確率普図低確率)状態の場合に多く使用されるテーブルセット選択テーブルに相当する。図119(a)では、参考までに、特図1での大当り時の停止図柄および大当り遊技における第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)への入賞(V入賞)の可否に対応した、大当り遊技終了後の制御状態を示している。V入賞の欄において、丸印はV入賞があったことを表し、バツ印はV入賞がなかったことを表す。また、制御状態(確変、電サポ)の欄において、丸印は付きを表し、バツ印
は無しを表す。
本実施形態では、図119(a)に示すテーブルから、特図決定結果が、大当り遊技において第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)へ入賞(V入賞)しやすい状態となる15R特別大当りであり、かつ、大当り遊技においてV入賞があった場合には、テーブルセット1が選択され、特図決定結果が、15R特別大当りであり、かつ、大当り遊技においてV入賞がなかった場合(イレギュラー時短)には、テーブルセット4が選択され、特図決定結果が、大当り遊技において第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が入賞(V入賞)しやすい状態とならない15R大当りであり、かつ、大当り遊技においてV入賞があった場合(イレギュラー確変)には、テーブルセット3が選択され、特図決定結果が、15R大当りであり、かつ、大当り遊技においてV入賞がなかった場合には、テーブルセット2が選択される。
このように、本実施形態では、以上のようにしてテーブルセット選択テーブルが設定されているので、特図の種類とV入賞の可否、および、大当り遊技終了後の制御状態(遊技状態)に応じて変動時間(変動時間を決定するためのテーブル)を決定することができる。また、本実施形態では、上述したイレギュラー時短やイレギュラー確変のように、通常の遊技においては発生し難い状況が生じた場合には、特別なテーブルセットが選択されるようになっており、その後の制御状態(遊技状態)において、遊技者に違和感やお得感等を付与することができるようになる。
なお、本実施形態では、特図1で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルのみを示したが、特図2で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルについても図119(a)に示されるテーブルセット選択テーブルを使用してもよいし、第1、第3および第5実施形態におけるテーブルセット選択テーブルを使用してもよい。また、特図2で大当りした場合は、総てが15R特別大当りであるため、大当り遊技においてV入賞があった場合には、テーブルセット1が選択され、大当り遊技においてV入賞がなかった場合(イレギュラー時短)には、テーブルセット4が選択されるような構成であるテーブルセット選択テーブルを使用するようにしてもよい。
図119(b)は、テーブルセット1を説明するための図であり、図119(c)は、テーブルセット2を説明するための図である。テーブルセット1およびテーブルセット2の内容は、それぞれ、図60(a)および図60(b)を参照して上述したのと同様であるため、ここでの説明は省略する。
図119(d)は、テーブルセット3を説明するための図であり、図119(e)は、テーブルセット4を説明するための図である。
テーブルセット3は、上述したイレギュラー確変である大当り遊技終了後、確変状態に移行する場合に使用されるものである。大当り遊技終了後、99回目の図柄変動表示までは、特図高確率普図高確率状態用のテーブル3が使用されるが、テーブルセット3では、100回転目の図柄変動表示、すなわち、確変状態かつ電サポ状態最後の図柄変動表示では、テーブル6が使用される点において、テーブルセット1とは構成が異なっている点に特徴を有している。すなわち、テーブルセット3によれば、遊技者の有利度が第二の有利度である状態が最後となる転落直前状態では、テーブル5ではなく、テーブル6が使用される。101回目の図柄変動表示が開始されるときには、非確変状態かつ非電サポ状態に移行しており、特図低確率普図低確率状態用のテーブル1が使用される。
テーブルセット4は、上述したイレギュラー時短である大当り遊技終了後、非確変状態のまま電サポ状態に移行する場合に使用されるものである。大当り終了後、49回目の図
柄変動表示までは、特図低確率普図高確率状態用のテーブル2が使用されるが、テーブルセット4では、50回転目の図柄変動表示、すなわち、電サポ状態最後の図柄変動表示では、テーブル7が使用される点において、テーブルセット2とは構成が異なっている点に特徴を有している。すなわち、テーブルセット4によれば、遊技者の有利度が第一の有利度である状態が最後となる転落直前状態では、テーブル4ではなく、テーブル7が使用される。51回目の図柄変動表示が開始されるときには、非電サポ状態に移行しており、特図低確率普図低確率状態用のテーブル1が使用される。
このように、本実施形態では、上述したイレギュラー時短やイレギュラー確変のように、通常の遊技においては発生し難い状況が生じた場合には、有利な制御状態からより不利な制御状態に転落する直前の図柄変動表示において、特別なテーブルが選択されるように構成されており、その結果、遊技者に違和感やお得感等を付与することができるようになる。
図119(f)は、テーブルセットで使用されるテーブルを説明するための図である。
本実施形態のテーブルセットで使用されるテーブルには、テーブル1〜7の7種類がある。ここで、テーブル1〜5については、図59(c)を参照して上述した通りであるので、ここでの説明は省略する。テーブル6は、上述したイレギュラー確変である大当り遊技終了後に移行する特図高確率普図高確率状態における転落直前状態で使用されるテーブルであり、テーブル7は、上述したイレギュラー時短である大当り遊技終了後に移行する特図低確率普図高確率状態における転落直前状態で使用されるテーブルである。
本実施形態では、各テーブルから選択され得る、タイマ番号に対応する変動時間および装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる制御状態に応じた演出態様については、図59(d)に示すものが使用される。
本実施形態で使用されるテーブル1〜5の内容については、図60(c)〜(e)、図61および図62を参照して上述した通りであるので、ここでの説明は省略する。
図120(a)は、大当りする図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル6を示す図であり、図120(b)は、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル6を示す図である。これらのテーブル6を示す図には、図59(d)にも示す、装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる特図高確率普図高確率状態における演出態様が参考までに示されている。
上述のように、テーブル6は、イレギュラー確変である大当り遊技終了後、確変状態かつ電サポ状態に移行した後、確変状態かつ電サポ状態最後の図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブルである。
図120(a)に示す大当りする図柄変動表示では、必ずタイマ番号1(1秒)の超短縮大当りが選択される。通常の遊技では、確変状態に移行するのは、15R特別大当りにおいてV入賞があった場合に移行されるのであり、このときに移行された確変状態においては、テーブルセット1が選択されるので、確変状態かつ電サポ状態最後(100回転目)の図柄変動表示で大当りとなる場合には、図62(c)に示される大当りする図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル5が選択される。そのため、通常であれば、必ずタイマ番号7(35秒)のバトルA勝利が選択されるが、イレギュラー確変である大当り遊技終了後に移行した確変状態では、それとは異なる演出が行われるので、演出で違和感を出しつつ、制御上において特別問題のない演出を行うことができる。
一方、図120(b)に示すハズレの図柄変動表示では、必ずタイマ番号6(30秒)のバトルA敗北が選択される。テーブルセット1が選択される通常の遊技では、確変状態かつ電サポ状態最後(100回転目)の図柄変動表示でハズレとなる場合には、図62(d)に示されるハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル5が選択される。そのため、通常であれば、必ずタイマ番号5(12秒)のバトルガセあおり2が選択され、リーチ状態となることはないが、イレギュラー確変である大当り遊技終了後に移行した確変状態では、必ずリーチ状態となるので、変動時間を長く持たせることができ、確変状態および電サポ状態が終了する直前の状態において、特図2の保留をよりを多く発生させることができる場合がある。
図120(c)は、大当りする図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル7を示す図であり、図120(d)は、ハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル7を示す図である。これらのテーブル7を示す図には、図59(d)にも示す、装飾図柄表示装置208(表示手段)で行われる特図低確率普図高確率状態における演出態様が参考までに示されている。
上述のように、テーブル7は、イレギュラー時短である大当り遊技終了後、非確変状態のまま電サポ状態に移行した後、電サポ状態最後の図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブルである。
図120(c)に示す大当りする図柄変動表示では、必ず、タイマ番号1(1秒)の超短縮大当りが選択される。通常の遊技では、電サポ状態に移行するのは、15R特別大当りでない15R大当りにおいてV入賞することなく大当り遊技が終了した場合に移行されるのであり、このときに移行された電サポ状態においては、テーブルセット2が選択されるので、電サポ状態最後(50回転目)の図柄変動表示で大当りとなる場合には、図62(a)に示される大当りする図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル4が選択される。そのため、通常であれば、必ずバトルを伴うスーパーリーチが行われるが、イレギュラー時短である大当り遊技終了後に移行した電サポ状態では、それとは異なる演出が行われるので、演出で違和感を出しつつ、制御上において特別問題のない演出を行うことができる。
図120(d)に示すハズレの図柄変動表示では、必ず、タイマ番号2(2秒)の超短縮ハズレが選択される。テーブルセット2が選択される通常の遊技では、電サポ状態最後(50回転目)の図柄変動表示でハズレとなる場合には、図62(b)に示されるハズレになる図柄変動表示の変動時間を決定するためのテーブル4が選択される。そのため、通常であれば、必ずタイマ番号5(12秒)のバトルガセあおり2が選択され、電サポ状態が終了する直前の状態において、特図2の保留をより多く発生させることができる場合があるが、イレギュラー時短である大当り遊技終了後に移行した電サポ状態では、電サポ状態最後の図柄変動表示の変動時間が短時間であるので、電サポ状態が終了する直前の状態において、特図2の保留が発生し難くなり、イレギュラー短縮である大当り遊技後から電サポ状態に移行した場合には遊技者に不利となる場合がある。
次に、上記第1実施形態〜第6実施形態において装飾図柄表示装置208に表示される保留表示として適用可能な保留アイコンについて説明する。図121(a)は、特図1保留表示に用いられる保留アイコンの一例を示す図である。図121(b)は、特図2保留表示に用いられる保留アイコンの一例を示す図である。
図121(a)および図121(b)に示すように、制御状態や信頼度に応じて表示する保留アイコンが変化するように構成されている。
例えば、特図1保留表示に用いられる保留アイコンとしては、図121(a)に示すような保留アイコンが使用される。
すなわち、特図低確率普図低確率状態では、例えば、デフォルトの表示態様として白丸の保留アイコンが使用され、信頼度低の保留予告の表示態様としてパンダのキャラクタの保留アイコンが使用され、信頼度高の保留予告の表示態様として番長の顔の保留アイコンが使用される。
また、特図低確率普図高確率状態(電サポ状態)では、例えば、デフォルトの表示態様として白丸の保留アイコンが使用され、信頼度低の保留予告の表示態様として子パンダのキャラクタの保留アイコンが使用され、信頼度高の保留予告の表示態様として番長のキャラクタの保留アイコンが使用される。電サポ状態におけるデフォルトの保留アイコンの表示態様は、特図低確率普図低確率状態におけるデフォルトの保留アイコンと同じ表示態様となっている。
また、特図高確率普図高確率状態(確変状態)では、保留アイコンの表示を行わない。
また、イレギュラー時短である大当り遊技終了後に移行された電サポ状態では、例えば、デフォルトの表示態様として白色正方形状の保留アイコンが使用され、信頼度低の保留予告の表示態様として婆のキャラクタの保留アイコンが使用され、信頼度高の保留予告の表示態様として老中のキャラクタの保留アイコンが使用される。
また、イレギュラー確変である大当り遊技終了後に移行された確変状態では、白色上向き三角形状の保留アイコンが使用され、信頼度低の保留予告の表示態様としてアフロの学生のキャラクタの保留アイコンが使用され、信頼度高の保留予告の表示態様として服が破けた番長のキャラクタの保留アイコンが使用される。
このように、特図1保留表示は、保留予告の信頼度に応じて異なるキャラクタの保留アイコンが用いられるようになっている。
また、例えば、特図2保留表示に用いられる保留アイコンとしては、図121(b)に示すような保留アイコンが使用される。
すなわち、特図低確率普図低確率状態では、例えば、デフォルトの表示態様として白色平行四辺形状の保留アイコンが使用され、信頼度低の保留予告の表示態様として緑色平行四辺形状の保留アイコンが使用され、信頼度高の保留予告の表示態様として赤色平行四辺形状の保留アイコンが使用される。特2保留表示では、特図低確率普図低確率状態において使用する保留アイコンの形状を同一にして信頼度に応じて色のみが異なるようになっている。
また、特図低確率普図高確率状態(電サポ状態)では、例えば、デフォルトの表示態様として白丸の保留アイコンが使用され、信頼度低の保留予告の表示態様として子パンダのキャラクタの保留アイコンが使用され、信頼度高の保留予告の表示態様として番長のキャラクタの保留アイコンが使用される。特2保留表示で電サポ状態において使用する保留アイコンは、特1保留表示で電サポ状態において使用する保留アイコンと同じとなっている。
また、特図高確率普図高確率状態(確変状態)では、保留アイコンの表示を行わない。
また、イレギュラー時短である大当り遊技終了後に移行された電サポ状態では、例えば
、デフォルトの表示態様として白色ひし形状の保留アイコンが使用され、信頼度低の保留予告の表示態様として右側を向いたサボハニのキャラクタの保留アイコンが使用され、信頼度高の保留予告の表示態様として左側を向いたサボハニのキャラクタの保留アイコンが使用される。イレギュラー時短である大当り遊技終了後に移行された電サポ状態では、信頼度に応じてキャラクタの向いている方向が異なるような保留予告の表示態様となっている。
また、イレギュラー確変である大当り遊技終了後に移行された確変状態では、白色下向き三角形状の保留アイコンが使用され、信頼度低の保留予告の表示態様として「八代将軍」の保留アイコンが使用され、信頼度高の保留予告の表示態様として主人公の殿様の保留アイコンが使用される。
このように、本実施形態では、イレギュラー時短である大当り遊技終了後に移行された電サポ状態、および、イレギュラー確変である大当り遊技終了後に移行された確変状態において、保留予告アイコン(先読み保留アイコン)の表示態様が変化可能に構成されている。
なお、本実施の形態において、信頼度高の保留予告アイコンが大当り確定の保留予告アイコンであってもよく、また、15R特別大当り確定の保留予告アイコンであってもよい。この場合、15R特別大当り確定の保留予告アイコンは、第一の演出の一例ということができる。
また、本実施形態では、イレギュラー時短である大当り遊技終了後に移行された電サポ状態、および、イレギュラー確変である大当り遊技終了後に移行された確変状態において、専用の保留アイコンを使用してこれを表示するようにしたが、このような専用の保留アイコンを用いないようにしてもよい。
また、これらの保留アイコンを、上述した変動アイコンとして使用することも可能である。
また、本実施形態では、特1保留表示と特2保留表示とで一部において共通の保留アイコンを用いるようにしたが、全部において共通で用いるようにしてもよく、また、特1保留表示と特2保留表示とで共通の保留アイコンがなくてもよい。
また、特1保留表示と特2保留表示との間で、保留アイコンの表示態様の変化の法則に共通性を持たせるようにしてもよく、共通性を持たせないようにしてもよい。
また、本実施形態では、大当り遊技において第三の遊技条件(あるいは、第一の条件)が成立したときに大当り遊技終了後に確変状態となる構成であるため、大当り遊技終了後に確変確定となる保留アイコンは出現しないように構成されている。
また、本実施形態では、確変状態において保留アイコンの表示を行わないように構成されているが、保留アイコンの表示を行わない制御状態および保留アイコンの表示を行う制御状態については、任意に設定することができる。例えば、特図低確率普図高確率状態において保留アイコンを表示しないようにすることも可能であるし、特図高確率普図高確率状態において保留アイコンを表示するようにしてもよい。また、本実施形態では、上述したように制御状態に応じて保留アイコンを表示しないようにしていたが、制御状態にかかわらず保留アイコンの表示が行われるように構成されていてもよい。
また、本実施形態において、変動アイコンを表示する場合において、上述した保留アイ
コンを使用することにより、制御状態に応じた変動アイコンを表示することもできる。また、変動アイコンを表示しない制御状態を設定することも可能である。
また、本実施形態において、変動遊技が優先されない特図1に係る保留アイコンについて、電サポ状態と確変状態とで同じ保留アイコンを用いるようにしてもよいし、異なる保留アイコンを用いるようにしてもよい。
[第7実施形態]
次いで、本発明の第7実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。
図122は、アタッカユニット2340の正面を表す図であり、図123は、アタッカユニット2340を背面から見た図である。
アタッカユニット2340は、第二の可変入賞手段の一例としての第一の可変入賞口234aと第一の可変入賞手段の一例としての第二の可変入賞口235aとを備え、図53に示される第一の可変入賞口234と第二の可変入賞口235に代えて、例えば、遊技盤200における遊技領域124の右下に取り付けられるものである。
アタッカユニット2340は、例えば、平板状からなり、遊技盤200の前面に取り付けるための取付ベース2340aと、この取付ベース2340aの前面に対して所定間隔をあけて取り付けられる装飾部材2340bとを備えている。
取付ベース2340aには、上端近傍の略中央に方形状の開口が開設されており、この開口を覆うように板状の第一の扉部材2341aが取り付けられている。第一の扉部材2341aは、その下端辺が取付ベース2340aに軸支されており、取付ベース2340aの後側に取り付けられたソレノイドSOL1の駆動によって、前方に開閉自在となっている。ソレノイドSOL1は、上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。本実施形態では、上述したようにして第一の可変入賞口234aが構成されている。
また、取付ベース2340aと装飾部材2340bとの間には、後述する第二の可変入賞口235aが形成されている。以下に、第二の可変入賞口235aの構成について、図124(a)および図124(b)を参照しながら詳述する。図124は、第二の可変入賞口235aの内部構造について説明する図であって、図124(a)は、可変入球手段の一例としてのVシャッタ2352aが閉状態となっていること示す図であり、図124(b)は、Vシャッタ2352aが開状態となっていることを示す図である。なお、図124(a)および図124(b)では、第二の可変入賞口235aの内部構造について容易に説明するために、装飾部材2340bを透過して表している。
図124(a)および図124(b)に示すように、装飾部材2340bは、底面2340cと上面2340dと側面2340eとを有する壁面が板面2340fの裏面から後方に立設されてなる。装飾部材2340bは、壁面により遊技球が転動可能な第一の転動領域SP1と第二の転動領域SP2とが形成され、その後方の開放部分は取付ベース2340aの前面によって閉塞される。
第一の転動領域SP1は、上方が開放されており、当該開放部分を覆うように板状のシャッタ部材2351aが取付ベース2340aに対して奥行き方向に進退自在に設けられている。シャッタ部材2351aは、ソレノイドSOL2(図123参照)の駆動によって変位可能に構成されている。ソレノイドSOL2は、上述した各種ソレノイド332に含
まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。すなわち、本実施形態では、シャッタ部材2351aが取付ベース2340aに対して前方に進出した状態(閉状態)となっているときは第一の転動領域SP1が閉塞されて、遊技球の第一の転動領域SP1への進入が阻止され、後方に後退した状態(開状態)となっているときは第一の転動領域SP1が開放されて、遊技球の第一の転動領域SP1への進入が許容される。
第一の転動領域SP1と第二の転動領域SP2とを連絡する位置には、遊技球の通過を検出する入賞カウントスイッチSW1が配設されており、第一の転動領域SP1に進入した遊技球が、底面2340c上を転動して左方向に案内されると、この入賞カウントスイッチSW1を通過する。入賞カウントスイッチSW1は、上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304が入賞カウントスイッチSW1への遊技球の通過を検出すると、第二の可変入賞口235aへの入賞を検知するとともに、当該入賞に基づく賞球を払い出すための処理を行う。
入賞カウントスイッチSW1を通過した遊技球は、第二の転動領域SP2に案内される。第二の転動領域SP2は、下方にV通路2340g(以下、第一の領域ということがある。)と一般通路2340hとを左右方向に並設し、受け入れた遊技球をいずれかの通路に案内して下方に排出するように構成されている。V通路2340gには、検出手段の一例としてのV通過スイッチSW2が配設されており、V通路2340gに案内された遊技球がこのV通過スイッチSW2を通過するように構成されている。このように、V通路2340gは、少なくとも第二の可変入賞口235aに進入した遊技球が進入可能な位置に設けられた領域であるということができる。V通過スイッチSW2は、上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304がV通過スイッチSW2への遊技球の通過を検出すると、V通路2340gを遊技球が通過したとして上述した第三の遊技条件(もしくは、第一の条件)が成立したと判定することができる。また、V通路2340gの上方を覆うように板状のVシャッタ2352aが取付ベース2340aに対して奥行き方向に進退自在に設けられている。Vシャッタ23521aは、ソレノイドSOL3(図123参照)の駆動によって変位可能に構成されている。ソレノイドSOL3は、上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。すなわち、本実施形態では、図124(a)に示すように、Vシャッタ2352aが取付ベース2340aに対して前方に進出した状態(閉状態)となっているときは、V通路2340gへの遊技球の進入が阻止され、第二の転動領域SP2に進入した遊技球は、Vシャッタ2352aの上面を転動して一般通路2340hに案内される。一方、図124(b)に示すように、Vシャッタ2352aが取付ベース2340aに対して後方に後退した状態(開状態)となっているときは、V通路2340gへの遊技球の進入が許容され、第二の転動領域SP2に進入した遊技球は、V通路2340gに案内される。また、一般通路2340hには、排出球検出スイッチSW3が配設されており、一般通路2340hに案内された遊技球がこの排出球検出スイッチSWを通過するように構成されている。排出球検出スイッチSW3は、上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304が排出球検出スイッチSW3への遊技球の通過を検出すると、一般通路2340hを遊技球が通過したことを検知する。
本実施形態では、上述したように構成することによって、例えば、入賞カウントスイッチSW1の遊技球の通過数と、V通過スイッチSW2および排出球検出スイッチSW3の通過数とで遊技球の第二の可変入賞口235aへのイン/アウトを監視することにより、不正にV通路2340gへ遊技球を通過させることを監視することができる場合がある。不正な行為は、例えば、糸付き球や規定よりもサイズの大きい遊技球(いわゆる、デカ球
)を利用した行為等が挙げられる。
また、本実施形態では、上述した構成により、第二の可変入賞口235aに進入した遊技球のみがV通路2340gに進入可能であって、第一の可変入賞口234aに進入した遊技球は、V通路2340gに進入不可能に構成されている。
続いて、上述したアタッカユニット2340を備えたパチンコ機の大当り遊技の1ラウンドの開始から終了までにおける第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)、および、Vシャッタ2352aの各動作タイミングについて、図125を参照しながら説明する。
図125は、大当り遊技の1ラウンドの開始から終了までにおける第一の可変入賞口234a、第二の可変入賞口235a、および、Vシャッタ2352aの各動作タイミングを示すタイミングチャートである。
最初に、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開閉動作するラウンドにおける第一の可変入賞口234aの動作タイミングについて説明する。
図125(a)に示すように、ラウンドが開始すると、t0のタイミングでソレノイドSOL1がONとなって第一の扉部材2341aが閉状態(以下、第五の状態ということがある。)から開状態(以下、第六の状態ということがある。)に変位する。その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、t4のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、ラウンド後閉鎖時間(第一の閉鎖時間:例えば、1.5秒)が設定される。その後、ラウンド後閉鎖時間が経過してt6のタイミングとなるとラウンドが終了する。なお、第一の可変入賞口234aにはVシャッタが備えられていないので、図125(b)に示すように、Vシャッタに関する作動は行われない。
次に、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が開閉動作するラウンドであって、第二の可変入賞口235aが長時間開放(例えば、最大25秒開放:ロング開放)するラウンド(例えば、上述した15R特別大当りにおける15ラウンド目)における第二の可変入賞口235aおよびVシャッタ2352aの各動作タイミングについて説明する。
図125(c)および図125(d)に示すように、ラウンドが開始すると、t0のタイミングでソレノイドSOL2がONとなってシャッタ部材2351aが閉状態(以下、第一の状態ということがある。)から開状態(以下、第二の状態ということがある。)に変位するとともに、ソレノイドSOL3がONとなってVシャッタ2352aが閉状態(以下、第三の状態ということがある。)から開状態(以下、第四の状態ということがある。)に変位する。このとき、第一のV開放時間(例えば、0.1秒)が設定される。そして、第一のV開放時間が経過してt1のタイミングとなると、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位する。このとき、第一のV閉鎖時間(例えば、3秒)が設定される。そして、第一のV閉鎖時間が経過してt3のタイミングになると、再び、ソレノイドSOL3がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、t4のタイミングでソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態に変位する。このとき、第一のV開放時間(例えば、0.1秒)が設定されるとともに、ラウンド後閉鎖時間(第一の閉鎖時間)が設定される。そして、第一のV開放時間が経過してt5のタイミングとなると、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位する。その後、ラウンド後閉鎖時間が経過してt6のタイミングとなるとラウンドが終了する。上述したVシャッタ2352aの開閉動作は、例えば
、主制御部300のROM406に記憶されている第一の開放パターンデータに基づいて行われている。
次に、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が開閉動作するラウンドであって、第二の可変入賞口235aが短時間開放(例えば、最大0.1秒開放:短開放)するラウンド(例えば、上述した15R大当りにおける15ラウンド目)における第二の可変入賞口235aおよびVシャッタ2352aの各動作タイミングについて説明する。
図125(e)および図125(f)に示すように、ラウンド開始すると、t0のタイミングでソレノイドSOL2がONとなってシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位するとともに、ソレノイドSOL3がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。このとき、上述した第一のV開放時間が設定される。そして、第一のV開放時間が経過してt1のタイミングとなると、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位するが、第二の可変入賞口235aの開放時間も0.1秒であるため、同じくt1のタイミングでソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態に変位する。このとき、ラウンド後閉鎖時間(第一の閉鎖時間)が設定される。その後、ラウンド後閉鎖時間が経過してt2のタイミングとなるとラウンドが終了する。なお、この場合においても、Vシャッタ2352aの開閉動作は、上述した第一の開放パターンデータに基づいて行われる。しかしながら、図125(f)に示すタイミングチャートで鎖線で示すように、Vシャッタ2352aが再び開状態となる前にt2のタイミングとなってラウンドが終了してしまうため、V通路2340gへの遊技球の通過のチャンスはラウンド開始直後の第一のV開放時間のきわめて短い期間しかない。このように、第二の可変入賞口235aが短開放するラウンドにおいて、仮に遊技球が第二の可変入賞口235aに入賞した場合であっても、上述したようにしてV通路2340gへの遊技球の通過を困難にして、意図しない制御状態への移行を抑制するようにしている。一方で、第二の可変入賞口235aが短開放した場合であっても、Vシャッタ2352aが開状態とされるので、V通路2340gへの遊技球の通過の機会は確保される。また、第二の可変入賞口235aがロング開放するラウンドであっても、短開放するラウンドであっても、Vシャッタ2352aの開閉パターンを決定するためのデータとして同一の開放パターンデータを使用するため、例えば、特別大当りであるか否かによって使用するデータを切り替えるなどの制御負担が軽減される。
なお、上述した動作タイミングは、可変入賞口が2つ設けられたパチンコ機に適用したものであるが、例えば、第二の可変入賞口235aのようにV通路を有する可変入賞口を1つだけ設けたパチンコ機においては、例えば、V通路を通過可能にして第三の遊技条件(第一の条件)を成立させるか否かを決定するためのラウンドについては、図125(c)および(d)又は図125(e)および(f)に示すような動作を行わせ、それ以外のラウンドについては、図125(a)および(b)に示すような動作を行わせることで、同様の機能を実現させることができる。
以上説明した第1実施形態〜第7実施形態のパチンコ機では、変動時間の一部流用により遊技状態と、テーブルセット(変動時間を決定する際に用いるデータ)との関係がイレギュラーとなる場合であっても、違和感を低減する効果と、その効果の真逆になる、イレギュラーとなった場合でも面白い挙動を示す効果との双方の効果を奏する。
すなわち、変動時間による演出の違和感を防止できる場合がある。より具体的には、一部の変動時間を利用することにより、遊技状態とテーブルセットとの関係がイレギュラーになったとしても、違和感がない演出を行うことができる場合がある。一方、遊技状態とテーブルセットとの関係がイレギュラーであることを演出に利用して、遊技の興趣を向上させることができる場合もある。
また、大当り図柄は、遊技状態と関連するものであるため、大当り図柄と、テーブルセットを対応付けることができる。また、イレギュラーとなるテーブルセットを選択することで遊技にメリハリをつけることができる場合がある。また、大当り遊技状態中は、アタッカに遊技球を入賞させるため遊技球を発射している状態である。よって第三の条件(あるいは、第一の条件)を成立させやすい場合がある。
なお、上記実施形態では、遊技状態が切り替わる前に専用のテーブル(例えば、テーブル5やテーブル4)を使用しているが、専用のテーブルを使用する時期は任意に設定することができ、例えば、テーブルセットにより遊技状態の切り替わり時の1回転目に専用のテーブルを使用するようにしてもよい。
また、装飾図柄表示装置208(演出表示手段)による演出を例にとって説明したが、可動体や、ランプ、音声による演出に適用してもよい。
また、専用のサブ演出モードを用い、変動時間に関する違和感をなくしつつ、特殊な状態であることを報知できる演出を行うようにしてもよい。
また、可動体の動作確率もイレギュラー状態下では控える構成であってもよいし、逆に出現率を上げてイレギュラー状態の報知を行うようにしてもよい。すなわち、違和感なくす、もしくはあえて報知して目立たせる、のいずれかの効果を優先して設定すればよい。
また、電サポが付かない大当り図柄が停止されると、大当り遊技開始前の遊技状態が特図低確率普図低確率状態であった場合には、大当り遊技終了後も普図低確率状態(非電サポ状態)を維持するようにし、大当り遊技開始前の遊技状態が特図高確率普図低確率状態(電サポ状態)であった場合には、普図高確率状態に移行するようにしてもよい。また、電サポが付かない大当り図柄は、主に普図高確率状態で抽選される特図2では選ばれない図柄にしてもよい。こうする場合には、大当り図柄と大当り時の遊技状態により、大当り遊技後の遊技状態を決定し(結果として異なる場合があるが)、大当り終了後の変動時間グループ(テーブルセット)を決めるようにしてもよい。
さらに、イレギュラーが確実に生じないように構成してもよい。例えば、第2実施形態において、第三の条件が成立し(特図1における特図C又はDの当選)、かつ第一の条件も成立(第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)への入賞)する特殊状態(イレギュラー状態)は、第二の可変入賞口235(所定の入賞領域)が第一の条件下では入賞不可能な構成(例えば、開放しない、あるいは15ラウンドに到達しない等)にしてもよい。
また、いずれの実施形態も、15ラウンドでは第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)が開放するが、この第2のアタッカを廃止し、第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)のみとしてもよい。この場合には、右打ちは必要なくなり、15ラウンド目に第一の可変入賞口234に入賞することで、第三の条件が成立する。また、反対に、第1のアタッカを廃止し、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)のみとしてもよい。この場合には、大当り遊技中は、常に右打ちの必要があり、15ラウンド目に第二の可変入賞口235に入賞することで、第三の条件が成立する。
また、上記実施形態では、1〜14ラウンド目に第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)を開放し、15ラウンド目に第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)を開放するように構成しているが、どのラウンドでいずれの可変入賞口を開放させるかは適宜設定することができ、例えば、第二の可変入賞口235を開放させるラウンドを最後のラウンド以外のラウンドとしてもよい。また、大当り図柄の種類に応じてどのラウンドでいずれ
の可変入賞口を開放させるかを決定するように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)の開放時間を、大当り図柄の種類により、容易に入賞できる十分な時間(例えば、25秒間)と、入賞が困難なきわめて短い時間(例えば、0.1秒間)とのいずれにするかを決定するようにしたが、第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)のラウンド毎の開放時間を、大当り図柄の種類により、容易に入賞できる十分な時間と、入賞が困難なきわめて短い時間とのいずれにするかを決定するようにしてもよい。例えば、大当り図柄により、第一の可変入賞口234(第1のアタッカ)が開放するすべてのラウンドにおいて、第一の可変入賞口234の開放時間をきわめて短時間(例えば、0.1秒間)にし、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)の開放時間を、容易に入賞できる十分な時間(例えば、25秒間)にして、大当り遊技における出玉を抑えて確変状態に移行させるような仕様にすること等も可能であり、遊技設計を自由に行うことができる。
また、上記実施形態において、15R特別大当りではない15R大当りにおいてほとんど入賞の可能性がない第二の可変入賞口235(第2のアタッカ)に入賞した場合にエラー報知するようにしてもよい。これにより、例えば、不正入賞させたような場合に、容易にこれを遊技場の店員等に知らせることができるようになる。
また、上記実施形態では、第1特図始動口230と第2特図始動口232とは入球ルートが異なっており、通常の遊技では、実質的に4つまでしか保留することができないように構成されたパチンコ機に適用したが、例えば、入球口を共通にして、その後のルートを第1特図始動口230と第2特図始動口232とで交互に振り分けるように構成して、通常の遊技状態においても、第1特図用と第2特図用とで合計8つの変動遊技の保留を可能にし、その上で上述した入賞順変動を実行するように構成した、通常時8個保留入賞順変動機(いわゆる、8チャンス機)にも適用することができる。
また、上記実施形態では、第一の演出と第二の演出を行う構成のものを示したが、第二の演出を行わず、第一の演出のみを行う構成としてもよい。
また、上記実施形態において、例えば、特図低確率普図低確率状態を経由しないで大当りが連続して発生した回数(連荘回数)を装飾図柄表示装置208等に表示するように構成してもよい。また、上述したイレギュラー時短やイレギュラー確変から移行した遊技状態(確変状態や電サポ状態)で大当りした場合に表示される連荘回数の表示態様を特別な表示態様にすることも可能である。また、このような特別な表示態様で連荘回数の表示を行わないようにしてもよい。
また、上記実施形態において、演出内容を説明する表示であるチュートリアル演出を行ってもよく、このチュートリアル演出を予告として機能させることもできる。この場合には、当該チュートリアル演出が第一の演出および第二の演出の一例とすることも可能である。例えば、「777で大当りしたらVアタッカが開きやすくなるぞ」といった内容の表示や、「7のリーチは超激アツ」といった内容の表示等が行われた後に、15R特別大当りとなった場合のこれらの表示は第一の演出として採用し得るものである。また、これらの表示と他の演出とを組み合わせることによって第一の演出および第二の演出として機能させることも可能である。例えば、第一の予告と第二の予告は、それぞれ単独で実行された場合には大当り確定とはならないが、第一の予告および第二の予告の双方が実行されると15R特別大当り確定となるような場合には、これらの第一の予告および第二の予告が第一の演出の一例に相当するということができる。また、例えば、第三の予告と第四の予告は、それぞれ単独で実行された場合には大当り確定とはならないが、第三の予告および第四の予告の双方が実行されると15R特別大当りではない15R大当り確定となるよう
な場合には、これらの第三の予告および第四の予告が第二の演出の一例に相当するということができる。もちろん3つ以上の予告を組み合わせて第一の演出あるいは第二の演出とすることも可能である。
次に、本発明の概念について、図126を参照しながら説明する。
図126は、本発明の概念について説明する図である。
具体的には、図126(a)は、例えば、これまでの実施形態で説明したように、装飾図柄表示装置208に、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせで停止表示(確定表示)する等、大当り遊技中に第三の遊技条件が成立困難であることを示唆する第一の演出Aが実行された後、例えば、図124に示される、第二の可変入賞口235a内の確変領域に設けられたV通過スイッチSW2を遊技球が通過(第三の遊技条件が成立)することなく(第一の要件を満たして)、大当り遊技が終了する(第三の要件を満たす)ことによって第一の条件が成立したときの様子を示している。なお、以下の説明において、図53に示される第二の可変入賞口235への入賞があった場合に第三の遊技条件が成立するような実施態様である場合にも、同様に適用できることは言うまでもない。また、本実施形態では、V通過スイッチSW2を、確変領域スイッチと称することがある。
このような場合には、大当り遊技の終了演出として、大当り遊技後に第一の遊技状態(電サポ状態:特図低確率普図高確率状態)に移行する旨の演出が実行(図126(a)においては、第一の演出Bが実行)された後、大当り遊技が終了して第一の遊技状態に移行する。ここで、第一の演出Bに代表されるような、大当り遊技後に第一の遊技状態に移行する旨を少なくとも示唆する演出を第一の演出ということがある。以下の説明でも同様である。
図126(a)について換言すれば、確変領域非通過開放パターンに関連する演出が実行された後、確変領域への遊技球の通過がないと、非確変である遊技状態に移行する旨の演出(第一の演出)が行われた後、非確変の遊技状態に移行するという概念が示されているということができる。なお、本実施形態では、確変領域を高確率変動決定領域ということがあり、また、確率変動機能作動領域ということがある。
また、図126(b)は、例えば、これまでの実施形態で説明したように、装飾図柄表示装置208に、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせで停止表示(確定表示)する等、大当り遊技中に第三の遊技条件が成立しやすいことを示唆する第二の演出Aが実行された後、V通過スイッチSW2を遊技球が通過(第三の遊技条件が成立)して、大当り遊技が終了したときの様子を示している。なお、第二の演出Aは、大当り遊技中に第三の遊技条件が成立しやすいことを明示的に報知する態様での演出であってもよい。
このような場合には、大当り遊技の終了演出として、大当り遊技後に第二の遊技状態(確変状態:特図高確率普図高確率状態)に移行する旨の演出が実行(図126(b)においては、第二の演出Bが実行)された後、大当り遊技が終了して第二の遊技状態に移行する。ここで、第二の演出Bに代表されるような、大当り遊技後に第二の遊技状態に移行する旨を少なくとも示唆する演出を第二の演出ということがある。以下の説明でも同様である。なお、第二の演出は、大当り遊技後に第二の遊技状態に移行することを表す演出を行うものであってもよい。
図126(b)について換言すれば、確変領域通過開放パターンに関連する演出が実行された後、確変領域への遊技球の通過があった場合には、確変である遊技状態に移行する旨
の演出(第二の演出)が行われた後、確変の遊技状態に移行するという概念が示されているということができる。
また、図126(c)は、例えば、これまでの実施形態で説明したように、装飾図柄表示装置208に、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせで停止表示(確定表示)する等、大当り遊技中に第三の遊技条件が成立困難であることを少なくとも示唆する第一の演出Aが実行された後、V通過スイッチSW2を遊技球が通過(第三の遊技条件が成立)して(第二の要件を満たして)、大当り遊技が終了することによって第二の条件が成立したときの様子を示している。なお、第一の演出Aは、大当り遊技中に第三の遊技条件が成立困難であることを表す演出であってもよい。
このような場合でも、大当り遊技の終了演出として、大当り遊技後に第一の遊技状態に移行する旨の演出(第一の演出)が実行(図126(c)においては、第一の演出Bが実行)される。
図126(c)について換言すれば、確変領域非通過開放パターンに関連する演出が実行された後は、確変領域への遊技球の通過があった場合でも、非確変である遊技状態に移行する旨の演出が行われ、その後に確変の遊技状態に移行するという概念が示されているということができる。
図126(c)に示される概念が実現されることによれば、例えば、第三の遊技条件が成立困難な大当り遊技において、V通過スイッチSW2に対して遊技球を手で通過させるいわゆる手入れや、糸付き球あるいは規定の大きさよりも大きい遊技球(デカ球)を用いたゴト行為等の不正行為が行われた場合に、不正を行った遊技者に対して第三の遊技条件の成立に失敗したと思わせることができる場合がある。あるいは、不正を行った遊技者に対して、不正行為が検知されたと思わせることができる場合もある。これにより、不正行為の抑止力が働き、惹いては、遊技店の不利益を防止することができる場合がある。
以下、図126を示して上述した発明の概念に適用可能な実施形態について、いくつか説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の概念に含まれるものの一例に過ぎないものであり、発明の範囲はこれらに限定されるものではないことは言うまでもない。
[実施形態8]
本発明の第8実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100は、図124に示されるアタッカユニット2340を備えたものを例に説明するが、もちろん、図53に示すような遊技盤200を備えたパチンコ機100にも本実施形態を適用することもできる。
図127(a−1)は、第8実施形態のパチンコ機における特図1の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものであり、図127(a−2)は、第8実施形態のパチンコ機における特図2の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。
図127(a−1)にも図127(a−2)にも、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」の6種類の特図が示されている。
第8実施形態でも、特図1の停止図柄態様と、特図2の停止図柄態様は共通している。また、第8実施形態では、大当りはいずれも16ラウンドの電サポ付きの大当りであるが、特図2では大当り図柄は総て確変獲得を予定した大当り(特別大当り)である。一方、特図1では「特図A」と「特図C」のみが確変を予定した大当り(特別大当り)であり、「特図B」と「特図D」は、確変獲得を予定していない大当りである。このように、第二
の遊技状態に移行しやすい第二の大当り遊技状態が開始される特別大当りとなる特図1における「特図A」と「特図C」や特図2における「特図A」〜「特図D」を第二の図柄という場合があり、確変獲得を予定していない(すなわち、第二の遊技状態に移行し難い)第一の大当り遊技状態が開始される大当りとなる特図1における「特図B」と「特図D」を第一の図柄という場合がある。
図127(b−1)は、特図1の大当り遊技中におけるアタッカの作動の一例と、大当り遊技後に移行される遊技状態について示したものであり、図127(b−2)は、特図2の大当り遊技中におけるアタッカの作動の一例と、大当り遊技後に移行される遊技状態について示したものである。
特図1において特図Aが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜15ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、16ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29.0秒開放する。すなわち、特図1における特図Aは、1ラウンド〜16ラウンドまで、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な16ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図1において特図Bが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜15ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)は29.0秒開放し、16ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)は0.1秒しか開放しない。すなわち、特図1における特図Bは、1ラウンド〜15ラウンドまでは、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能であるが、16ラウンドでは、可変入賞口への入球の可能性がほとんどない実質15ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図1において特図Cが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜4ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)は29.0秒開放するが、5ラウンド〜15ラウンドまでは、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)は0.1秒しか開放しない。また、16ラウンドでは、第2の可変入賞口235a(第2のアタッカ)は29.0秒開放する。すなわち、特図1における特図Cは、1ラウンド〜4ラウンドおよび16ラウンドでは、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能であるが、5ラウンド〜15ラウンドでは、可変入賞口への入球の可能性がほとんどない実質5ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図1において特図Dが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜4ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)は29.0秒開放するが、5ラウンド〜15ラウンドまでは、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)は0.1秒しか開放しない。また、16ラウンドでは、第2の可変入賞口235a(第2のアタッカ)は0.1秒しか開放しない。すなわち、特図1における特図Dは、1ラウンド〜4ラウンドでは、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能であるが、5ラウンド〜16ラウンドでは、可変入賞口への入球の可能性がほとんどない実質4ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図2において特図A〜Dが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜15ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、16ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29.0秒開放する。すなわち、特図2における特図A〜Dは、1ラウンド〜16ラウンドまで、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な16ラウンド大当りであることを示す図柄である。
本実施形態では、上記いずれの図柄による大当り遊技においても、16ラウンドとなって、第二の可変入賞口235aの開放中に入球した遊技球が第二の可変入賞口235a内の確変領域に設けられたV通過スイッチSW2を通過すると確変作動領域がONとなり、大当り遊技終了後、150回の図柄変動表示が行われる間、第二の遊技状態の一例である特図高確率普図高確率状態が維持される。一方、大当り遊技において、V通過スイッチSW2を遊技球が通過しなかった場合は、確変作動領域がONとならず(確変作動領域がOFFのままであり)、大当り遊技終了後、100回の図柄変動表示が行われる間、第一の遊技状態の一例である特図低確率普図高確率状態が維持される。
第8実施形態では、16ラウンド目に第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)のV通過スイッチSW2を遊技球が通過することで、第三の遊技条件が成立する。したがって、特図1の特図B,Dによる大当りは、確変獲得の可能性は0%ではないものの、その可能性は極めて低く、確変獲得を予定していない大当りということができる。一方、特図1の特図A,Cによる大当りは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の開放時間が十分にあって、V通過スイッチSW2への遊技球の通過の可能性が高く、確変獲得を予定した大当りということができる。
また、特図2において特図A〜Dが表示されて移行される大当り遊技でのアタッカの作動は、特図1における特図Aの場合のアタッカの作動と同じである。したがって、特図2の大当り図柄(特図A〜D)による大当りはいずれも、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の開放時間が十分にあって、V通過スイッチSW2への遊技球の通過の可能性が高く、確変獲得を予定した大当りということができる。なお、特図2における特図A〜Dによる大当りにおけるアタッカの作動について、特図1における特図Aによる大当りにおけるアタッカの作動態様とは異なっていてもよい。
このように、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技状態を第一の大当り遊技状態ということがあり、第三の遊技条件が成立しやすく、第一の大当り遊技状態よりも第二の遊技状態が開始されやすい大当り遊技状態を第二の大当り遊技状態ということがある。
図128(a)は、第一の可変入賞口234aおよび第二の可変入賞口235aの外観構成を概略的に表した図であり、図128(b)は、第一の可変入賞口234aおよび第二の可変入賞口235aの内部構成を概略的に表した図である。また、図128(c)は、Vシャッタ2352aが開状態となっていることを概略的に表した図であり、図128(d)は、Vシャッタ2352aが閉状態となっていることを概略的に表した図である。また、図128(e)は、第一の可変入賞口および第二の可変入賞口の別の態様の外観を概略的に表した図である。
図128(a)および図128(b)に示すように、第一の可変入賞口234aの内部には、第一の可変入賞口234aに入球した遊技球を検出する入賞カウントスイッチSW4が設けられている。入賞カウントスイッチSW4を通過した遊技球は、排出通路に案内されてパチンコ機100外に排出されるようになっている。入賞カウントスイッチSW4は、上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304が入賞カウントスイッチSW4への遊技球の通過を検出すると、第一の可変入賞口234aへの入賞を検出するとともに、当該入賞に基づく賞球を払い出すための処理を行う。なお、第二の可変入賞口235aの内部構成については、第7実施形態において説明したのと同様であるため、符号を同一にして説明を省略する。
第二の可変入賞口235aは、図128(c)に示すように、Vシャッタ2352aが開
状態となっているときは、V通路2340gへの遊技球の進入が許容され、入賞カウントスイッチSW1を通過して第二の転動領域SP2に進入した遊技球がV通過スイッチSW2を通過してV通路2340gに案内される。また、第二の可変入賞口235aは、図128(d)に示すように、Vシャッタ2352aが閉状態となっているときは、V通路2340gへの遊技球の進入が阻止され、入賞カウントスイッチSW1を通過して第二の転動領域SP2に進入した遊技球は、Vシャッタ2352aの上面を転動し、排出球検出スイッチSW3を通過して一般通路2340hに案内される。
本実施形態では、第一の可変入賞口および第二の可変入賞口を上述した構成としているが、図128(e)に示されるように、第一の可変入賞口および第二の可変入賞口として、第一の可変入賞口234bおよび第二の可変入賞口235bを適用してもよい。
第一の可変入賞口234bの内部には、第一の可変入賞口234bに入球した遊技球を検出する第一の通過検出スイッチSW5および第二の通過検出スイッチSW6が備えられている。第一の可変入賞口234bに入球した遊技球は、第一の通過検出スイッチSW5および第二の通過検出スイッチSW6のいずれか一方を通過してパチンコ機100外に排出されるようになっている。
第二の可変入賞口235bの内部には、第二の可変入賞口235bに入球した遊技球を検出する第三の通過検出スイッチSW7および第四の通過検出スイッチSW8が備えられている。第二の可変入賞口235bに入球した遊技球は、第三の通過検出スイッチSW7および第四の通過検出スイッチSW8のいずれか一方を通過してパチンコ機100外に排出されるようになっている。
第一の通過検出スイッチSW5〜第四の通過検出スイッチSW8は、以下のようにして機能させることが可能である。
すなわち、例えば、(1)第一の通過検出スイッチSW5〜第四の通過検出スイッチSW8を入賞カウントスイッチとして機能させるとともに、第一の通過検出スイッチSW5および第三の通過検出スイッチSW7を通過した遊技球を一般通路に案内するように構成する一方、第二の通過検出スイッチSW6および第四の通過検出スイッチSW8を通過した遊技球を、例えば、図128(c)および図128(d)に示すような内部構成によって、V通路および一般通路のいずれか一方に案内する構成としてもよい。なお、第二の通過検出スイッチSW6および第四の通過検出スイッチSW8の少なくともいずれか一方を一般通路に案内するように構成して、他方を図128(c)および図128(d)に示すような内部構成によって、V通路および一般通路のいずれか一方に案内する構成としてもよい。
また、(2)第一の通過検出スイッチSW5および第三の通過検出スイッチSW7を入賞カウントスイッチとして機能させるとともに、第二の通過検出スイッチSW6および第四の通過検出スイッチSW8をV通過スイッチとして機能させる構成としてもよい。この場合、V通過スイッチとして機能する第二の通過検出スイッチSW6および第四の通過検出スイッチSW8への通過を阻止する状態と許容する状態とに変更可能な上述したようなVシャッタを備えるようにしてもよい。また、例えば、V通過スイッチとして機能する通過検出スイッチの上流側に、第一の可変入賞口234bあるいは第二の可変入賞口235bに入球した遊技球を1個又は複数個滞留させる状態と遊技球の滞留を解除する状態とに変化可能な滞留部材を設けるようにしてもよい。滞留部材は、例えば、遊技球の滞留を解除するタイミングを適宜設定することによって、V通過スイッチへ通過しやすくしたり、通過し難くしたりすることを可能に構成してもよい。また、V通過スイッチへの通過を促進するために遊技球を滞留させるように構成してもよい。また、V通過スイッチとして機能する第四の通過検出スイッチSW8への通過を促進するために、第二の可変入賞口23
5bに入球した遊技球を1個又は複数個滞留させるための滞留部材を設けるようにしてもよい。なお、第二の通過検出スイッチSW6および第四の通過検出スイッチSW8のうちいずれか一方をV通過スイッチではなく入賞カウントスイッチとして機能させるようにしてもよい。また、第一の通過検出スイッチSW5および第三の通過検出スイッチSW7のうちいずれか一方を入賞カウントスイッチではなくV通過スイッチとして機能させるようにしてもよい。
また、(3)第一の通過検出スイッチSW5〜第四の通過検出スイッチSW8の総てを入賞カウントスイッチとして機能させ、V通路のような構成を備えない構成としてもよい。このような構成では、例えば、上述したようにして、第二の可変入賞口235c(第2のアタッカ)への遊技球の入賞により第三の遊技条件が成立するようなパチンコ機100に適用することができる。なお、第一の通過検出スイッチSW5〜第四の通過検出スイッチSW8の総てをV通過スイッチとして機能させるようにしてもよい。
次に、本実施形態における第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)、および、Vシャッタ2352aの各動作タイミングについて、図129を参照しながら説明する。
図129(a)は、特図1において特図Bが表示されて大当り(15R大当り)となった場合の大当り遊技における動作タイミングの一例を示すタイミングチャートであり、図129(b)は、特図1において特図Aが表示されて大当り(16R特別大当り)となった場合の大当り遊技における動作タイミングの一例を示すタイミングチャートであり、図129(c)は、特図1において特図Bが表示されて大当り(15R大当り)となった場合の大当り遊技における動作タイミングの一例を示すタイミングチャートである。ここで、図中A、BおよびCは、それぞれ遊技状態の種類を示しており、Aは特図低確率普図低確率状態であり、Bは特図低確率普図高確率状態であり、Cは特図高確率普図高確率状態である。
最初に、特図1において特図Bが表示されて大当り(15R大当り)となった場合の大当り遊技における動作タイミングについて説明する。
図129(a)に示すように、t1のタイミングとなって大当り遊技が開始すると、大当り開始演出が実行される。その後、t2のタイミングで1ラウンド目が開始され、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)の第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。ここで、大当り遊技の開始タイミングであるt1から1ラウンド目において第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開状態となるタイミングであるt2までの期間のうちの一部または全部の期間を大当り開始状態ということがある。その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、ソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位すると、ラウンド後閉鎖時間(第一の閉鎖時間:例えば、1.5秒)が設定される。その後、ラウンド後閉鎖時間が経過すると1ラウンド目が終了し、続いて、2ラウンド目が開始される。その後は、15ラウンド目が終了するまで同様の動作が繰り返し行われる。なお、1ラウンド目から15ラウンド目までは、Vシャッタ2352aに関する作動は行われない。ここで、第一の可変入賞口234aが開状態となる1ラウンド目から15ラウンド目を第二のラウンドということがある。
15ラウンド目が終了してt3のタイミングで16ラウンド目が開始すると、ソレノイドSOL2がONとなってシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位するとともに、ソレノイドSOL3がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。このとき、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の開放時間としての第一
の開放時間(例えば、0.1秒)と、Vシャッタ2352aの開放状態としての第一のV開放時間(例えば、0.1秒)が設定される。以下の説明において、この第一の開放時間を第一の期間ということがある。また、このように、第二の可変入賞口235aが開状態となる16ラウンド目を第一のラウンドということがある。さらに、図示はしないが、V通過スイッチSW2への遊技球の通過を有効なものとして取り扱う状態(以下、第一の領域有効状態ということがある。)である期間としてのV通過有効期間が設定される。ここで、第一の領域有効状態を、高確率変動決定領域有効状態という場合がある。V通過有効期間は、例えば、第一の開放時間よりもわずかに長い時間(例えば、第一の開放時間よりも0.1秒だけ長い時間)となっている。このようなV通過有効期間を第一の検出期間という場合がある。このように、本実施形態では、第一の検出期間は、第一の期間と少なくとも一部が重なっているということができる。なお、V通過有効期間は上述したものに限らず、例えば、特別電動役物(第一の可変入賞口234aおよび第二の可変入賞口235a)の開放中の期間をV通過有効期間としてもよい。また、例えば、特別電動役物の開放中および閉鎖期間(あるいは、この閉鎖期間のうちの第一の可変入賞口234aおよび第二の可変入賞口235aの入賞球を処理するための有効期間)中をV通過有効期間としてもよい。また、大当り遊技が実行されている期間をV通過有効期間としてもよい。そして、第一の開放時間および第一のV開放時間が経過してt4のタイミングとなると、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位するとともに、ソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態に変位する。このとき、図中期間Dで示されるラウンド後閉鎖時間(第一の閉鎖時間)が設定される。また、このとき、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過があったか否か(すなわち、第二の要件が満たされたか否か)が主制御部300のCPU304によって判定される。なお、後述するt5のタイミングでV通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過があったか否かの判定が行われてもよい。その後、ラウンド後閉鎖時間が経過してt5のタイミングとなると16ラウンド目が終了する。なお、16ラウンド目で設定されるラウンド後閉鎖時間は、他のラウンドのラウンド後閉鎖時間と同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。このように、図129(a)に示すような動作を行う大当り遊技では、第二の可変入賞口235aの開放時間がきわめて短時間であるとともに、Vシャッタ2351aの開放時間もきわめて短時間であるため、仮に遊技球が第二の可変入賞口235aに入球した場合であっても、ほとんどの場合、V通路2340gに到達する前にVシャッタ2351aが閉状態となって遊技球の進入が阻止されるので、意図しない制御状態への移行を抑制できるようになっている。一方で、第二の可変入賞口235aが短開放した場合であっても、Vシャッタ2352aが開状態とされるので、V通路2340gへの遊技球の通過の機会は確保される。なお、本実施形態において、Vシャッタ2352aの開放時間に対応してV通過有効期間が設定され、少なくともこのV通過有効期間以外のタイミングで遊技球のV通路2340gへの進入(すなわち、V通過スイッチSW2への遊技球の通過の検出)があった場合に、エラーと判断するようにしてもよい。ここで、V通過有効期間は、シャッタ部材2351aの開放時間と少なくとも一部が重なるように設定されるようにしてもよいし、重ならないように設定されていてもよい。
そして、ラウンド後閉鎖時間が経過してt5のタイミングとなると、図中期間Eで示される大当り終了演出時間が設定される。大当り終了演出時間では、例えば、図126を参照して上述した第一の演出Bが大当り終了演出として実行される。
その後、t6のタイミングで大当り遊技が終了し、遊技状態が移行する。本実施形態では、この大当り遊技の終了により、第三の要件を満たすこととなる。図129(a)に示す例では、大当り遊技においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過の検出がなかったので、t6のタイミングで、大当り遊技状態から特図低確率普図高確率状態(第一の遊技状態)に移行する。
ここで、図中期間Dおよび期間Eの一部または全部の期間を大当り終了状態ということがある。
次に、特図1において特図Aが表示されて大当り(16R特別大当り)となった場合の大当り遊技における動作タイミングについて説明する。
図129(b)に示すように、t1のタイミングとなって大当り遊技が開始すると、大当り開始演出が実行される。その後、t2のタイミングで1ラウンド目が開始され、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)の第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、ソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位すると、ラウンド後閉鎖時間(第一の閉鎖時間:例えば、1.5秒)が設定される。その後、ラウンド後閉鎖時間が経過すると1ラウンド目が終了し、続いて、2ラウンド目が開始される。その後は、15ラウンド目が終了するまで同様の動作が繰り返し行われる。なお、1ラウンド目から15ラウンド目までは、Vシャッタ2352aに関する作動は行われない。
15ラウンド目が終了してt3のタイミングで16ラウンド目が開始すると、ソレノイドSOL2がONとなってシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位するとともに、ソレノイドSOL3がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。このとき、第二の開放時間(例えば、29.0秒;長時間開放(ロング開放))とともに第一のV開放時間(例えば、0.1秒)が設定される。そして、第一のV開放時間が経過してt4aのタイミングとなると、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位する。このとき、第一のV閉鎖時間(例えば、3秒)が設定される。一方、第二の可変入賞口235aは、第二の開放時間に設定されているので、Vシャッタ2352aが閉状態となった後も、引き続きシャッタ部材2351aは開状態のままである。以下の説明において、この第二の開放時間を第二の期間ということがある。そして、第一のV閉鎖時間が経過すると、再び、ソレノイドSOL3がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。その後、例えば、S2のタイミングで、第二の可変入賞口235aに入球した遊技球がV通過スイッチSW2を通過すると、V通過スイッチSW2から検出信号が出力される。すなわち、第三の遊技条件が成立する。その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、t4bのタイミングでソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態に変位する。このとき、第一のV開放時間(例えば、0.1秒)が設定されるとともに、図中期間Dで示されるラウンド後閉鎖時間(第一の閉鎖時間)が設定される。なお、図129(b)に示される大当り遊技においても、Vシャッタ2352aの開放時間に対応してV通過有効期間(第二の検出期間)が設定される。第二の検出期間は、第一の検出期間よりも長い期間となっている。そして、第一のV開放時間が経過してt4cのタイミングとなると、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位する。また、このとき、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過があったか否か(すなわち、第二の要件が満たされたか否か)が主制御部300のCPU304によって判定される。なお、後述するt5aのタイミングでV通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過があったか否かの判定が行われてもよい。その後、ラウンド後閉鎖時間が経過してt5aのタイミングとなると16ラウンド目が終了する。このように、本実施形態では、長時間開放(ロング開放)に設定された第二の可変入賞口235aが開状態となっている期間を第二の期間ということがある。この第二の期間は、上述した第一の期間よりも少なくとも長い期間になっているということができる。
そして、ラウンド後閉鎖時間が経過してt5aのタイミングとなると、図中期間Eで示
される大当り終了演出時間が設定される。大当り終了演出時間では、例えば、図126を参照して上述した第二の演出Bが大当り終了演出として実行される。
その後、t6aのタイミングで大当り遊技が終了し、遊技状態が移行する。本実施形態では、この大当り遊技の終了により、第三の要件を満たすこととなる。図129(b)に示す例では、大当り遊技においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過の検出があったので、t6aのタイミングで、大当り遊技状態から特図高確率普図高確率状態(第二の遊技状態)に移行する。一方、大当り遊技においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過の検出がなかった場合、すなわち、少なくとも第二の検出期間にV通路2340gへ遊技球が進入したことが検出されずに第一の要件を満たした場合には、大当り遊技状態から特図低確率普図高確率状態(第一の遊技状態)に移行することとなる。
次に、特図1において特図Bが表示されて大当り(15R大当り)となった場合の大当り遊技における動作タイミングについて、図129(c)を参照しながら説明する。図129(c)は、図129(a)と異なり、大当り遊技においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過の検出があった場合の動作タイミングの例について示されている。以下では、図129(a)とは同一の動作については説明を省略し、異なる動作について説明する。
図129(c)に示す例では、15ラウンド目が終了してt3のタイミングで16ラウンド目が開始し、上述のようにしてシャッタ部材2351aおよびVシャッタ2352aがそれぞれ閉状態から開状態に変位した後、シャッタ部材2351aおよびVシャッタ2352aが開状態から閉状態となるまでの間に、S1のタイミングでV通過スイッチSW2への遊技球の通過の検出が発生している。すなわち、第三の遊技条件が成立する。換言すれば、図129(c)に示される大当り遊技は、イレギュラー確変である大当り遊技である。上述したように、Vシャッタ2352aが少なくとも開状態に変位している間はV通過有効期間(第一の検出期間)が設定されており、この期間に、V通過スイッチSW2への遊技球の検出があった場合には、第二の要件を満たすこととなる。
その後、t5のタイミングで図中期間Eで示される大当り終了演出時間が設定され、この期間Eにおいては大当り終了演出が実行されるが、大当り遊技終了後に第二の遊技状態に移行するにもかかわらず、第一の遊技状態に移行する旨の演出である第一の演出Bが大当り終了演出として実行されることとなる。本実施形態では、例えば、15R大当り図柄である「特図B」に対応して、大当り終了演出として第一の演出Bが実行される。すなわち、第一の演出Bは、第二の要件が満たされたことを条件として実行される演出ではない。換言すれば、第一の演出Bの実行条件に、第二の要件が満たされたことは含まれない。あるいは、15R大当り図柄(例えば、「特図B」)での大当りの大当り遊技中に実行される第一の演出Bは、V通過スイッチSW2へ遊技球が通過したか否かの情報に(直接的に、あるいは、間接的に)基づいて実行されるものではなく、例えば、大当り図柄の情報に基づいて実行されるものである。なお、第一の演出Bは、15R大当り(例えば、「特図B」での大当り)による大当り遊技において、第二の要件が満たされた場合に、実行される場合がある演出であってもよい。
その後、t6のタイミングで大当り遊技が終了し(すなわち、第三の要件を満たし)、遊技状態が移行するが、図129(a)に示す例とは異なり、大当り遊技においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過の検出があったので、t6のタイミングで大当り遊技状態から特図高確率普図高確率状態(第二の遊技状態)に移行する。
次に、ラウンド間での第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)および第二の可変入賞口235aの動作タイミングの一例について、図130を参照しながら説明する。
図130(a)は、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が閉状態となってから次のラウンドで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開状態となるまでのタイミングの第一の例を示すタイミングチャートであり、図130(b)は、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が閉状態となってから次のラウンドで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開状態となるまでのタイミングの第二の例を示すタイミングチャートである。また、図130(c)は、大当り遊技において少なくとも2つのラウンドで第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が開閉する場合における第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の開閉パターンの一例について説明するタイミングチャートである。ここで、図中A、BおよびCは、それぞれ遊技状態の種類を示しており、Aは特図低確率普図低確率状態であり、Bは特図低確率普図高確率状態であり、Cは特図高確率普図高確率状態である。
最初に、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が閉状態となってから次のラウンドで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開状態となるまでのタイミングの第一の例について説明する。
図130(a)に示すように、t1のタイミングで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開放するラウンドが開始すると、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)の第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)へ入球した遊技球の検出を確実に行わせるための第1のアタッカへの入賞についての有効期間(アタッカ1有効期間)が設定される。その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、t2のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、図中期間Fで示されるラウンド後閉鎖時間(第二の閉鎖時間:例えば、0.9秒)が設定されるとともに、開状態において第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)へ入球した遊技球の検出を確実に行わせるために、第1のアタッカの入賞についての有効期間が第三の時間(例えば、1秒)だけ延長される。本実施形態では、第二の閉鎖時間よりも第三の時間の方が長く設定されているが、第二の閉鎖時間よりも第三の時間の方が短く設定されていてもよいし、同じ時間に設定されていてもよい。また、第二の閉鎖時間および第三の時間は任意の時間に設定可能である。
続いて、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が閉状態となった後、第二の閉鎖時間が経過してt3のタイミングとなると、次のラウンドが開始して、ソレノイドSOL2がONとなってシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位するとともに、ソレノイドSOL3がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。このとき、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)へ入球した遊技球の検出を確実に行わせるための第2のアタッカの入賞についての有効期間(アタッカ2有効期間)と、V通過スイッチSW2への遊技球の通過を有効なものとして取り扱う期間としてのV通過有効期間が設定される。また、このとき、上述した第一のV開放時間(例えば、0.1秒)が設定される。そして、第一のV開放時間が経過してt4のタイミングとなると、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位する。このとき、第一のV閉鎖時間(例えば、3秒)が設定される。また、このとき、Vシャッタ2352aが開状態の間に通過した遊技球を有効なものとして確実に検出できるように、V通過有効期間が第四の時間(例えば、0.1秒)だけ延長される。一方、t4のタイミングでは、上述したアタッカ1有効期間が終了する。なお、アタッカ1有効期間は、Vシャッタ2352aの閉状態への変位のタイミングと同一でなくてもよいことは言うまでもない。そして、その後第四の時間が経過してt5のタイミングとなると、V通過有効期間が終了する。また一方で、第二の可変入賞口235aは、開放時間が29.0秒である長時間開放(ロング開放)に設定されているので、Vシャッタ2352aが閉状態となった後も、引き続きシャッタ部材2351aは開状態のままである。
その後、第一のV閉鎖時間が経過してt6のタイミングとなると、再び、ソレノイドSOL3がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。また、同時に、V通過有効期間も設定される。その後、例えば、t7のタイミングで、第二の可変入賞口235aに入球した遊技球がV通過スイッチSW2を通過すると、V通過スイッチSW2から検出信号が出力される。すなわち、第三の遊技条件が成立する。その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、t8のタイミングでソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態に変位する。このとき、図中期間G1で示されるラウンド後閉鎖時間(第三の閉鎖時間:例えば、0.9秒)が設定されるとともに、開状態において第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)へ入球した遊技球の検出を確実に行わせるために、第2のアタッカの入賞についての有効期間が第三の時間(例えば、1秒)だけ延長される。また、開状態において第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)へ入球した遊技球がV通過スイッチSW2を通過することができるように、第二のV開放時間(例えば、1.1秒)が設定される。すなわち、図130(a)に示す例では、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が閉状態となってから0.1秒後に終了するように第二のV開放時間が設定されている。さらに、Vシャッタ2352aが開状態の間に通過した遊技球を有効なものとして確実に検出できるように、V通過有効期間が第五の時間(例えば、1.2秒)だけ延長される。すなわち、図130(a)に示す例では、Vシャッタ2352aが閉状態となってから0.1秒後に終了するようにV通過有効期間が設定されている。なお、本実施形態では、第二の閉鎖時間と第三の閉鎖時間とを同一の時間に設定したが、異なる時間に設定されていてもよい。
そして、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が閉状態となった後、第三の閉鎖時間が経過してt9のタイミングとなると、次のラウンドが開始して、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)の第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、上述したのと同様にアタッカ1有効期間が設定される。
一方で、第三の時間が経過してt10のタイミングとなると、上述したアタッカ2有効期間が終了する。その後、上述したようにして設定された第二のV開放時間が経過してt11のタイミングとなると、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位する。続いて、第五の時間が経過してt12のタイミングとなると、V通過有効期間が終了する。
このように、図130(a)に示す例では、t10〜t12のタイミングが第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開状態となった後のタイミングとなっており、ラウンド間のアタッカの閉鎖時間を短くしていわゆるムダ打ちによる遊技球のロスを低減させることができる場合がある。
次に、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が閉状態となってから次のラウンドで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開状態となるまでのタイミングの第二の例について説明する。この例では、図130(b)に示すように、t8のタイミングで設定されるラウンド後閉鎖時間が異なる点を除いて図130(a)に示される第一の例と同一であるので、異なる点のみ説明し、同一の点については説明を省略する。
図130(b)に示すように、第二の例では、t8のタイミングで図中期間G2で示されるラウンド後閉鎖時間(第四の閉鎖時間:例えば、1.3秒)が設定され、その後、第四の閉鎖時間が経過してt13のタイミングとなると、次のラウンドが開始して、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)の第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、上述したのと同様にアタッカ1有
効期間が設定される。
このように、図130(b)に示す例では、t10〜t12のタイミングの後に次のラウンドが開始して第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開状態となるように設定されている。そのため、第2のアタッカが開放される第一のラウンドに係る処理が完了した後に、この第一のラウンドに続いて実行される第二のラウンドの処理を開始させることができるため、処理負荷が軽減できる場合がある。
図130(c)は、大当り遊技において少なくとも2つのラウンド(例えば、14ラウンド目と16ラウンド目)で第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)を開閉させる場合における第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の開閉パターンの一例である。
この例では、第1のV開放ラウンド(14ラウンド目)における第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の開閉パターンと、第2のV開放ラウンド(16ラウンド目)における第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の開閉パターンが異なっているが、Vシャッタ2352aの開閉パターンは、第1のV開放ラウンドも第2のV開放ラウンドも同一となっている。
次に、大当りとなる特図の変動表示が開始されてから大当り遊技が終了するまでの動作について説明する。
図131は、大当りとなる特図の変動表示が開始されてから大当り遊技が終了するまでの動作の一例を示すタイミングチャートである。なお、この一例は、特図1において特図Bが表示されて実質15R大当りとなった場合の動作を示している。ここで、図中A、BおよびCは、それぞれ遊技状態の種類を示しており、Aは特図低確率普図低確率状態であり、Bは特図低確率普図高確率状態であり、Cは特図高確率普図高確率状態である。
図131に示すように、特図1の変動表示の開始条件が成立すると、t1のタイミングで特図1の変動が開始される。このとき、遊技状態は、特図低確率普図低確率状態である。その後、t2のタイミングで特図1の変動表示が停止して表示結果(例えば、特図B)が導出される。続いて、t3のタイミングで大当り遊技が開始して大当り開始演出が実行された後、t4のタイミングで1ラウンド目が開始して第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が閉状態から開状態に変位する。その後、ラウンド終了条件が成立すると、t5のタイミングで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開状態から閉状態に変位してラウンド間演出が実行される。続いて、t6のタイミングとなると、2ラウンド目が開始して第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が閉状態から開状態に変位し、ラウンド終了条件が成立すると、t7のタイミングで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開状態から閉状態に変位してラウンド間演出が実行される。上述した動作は、15ラウンド目が終了するまで繰り返し行われる。その後、t8のタイミングで16ラウンド目が開始すると、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が閉状態から開状態に変位するとともに、Vシャッタ2352aも閉状態から開状態に変位する。この例では、第2のアタッカは短時間開放(例えば、0.1秒)となっているため、第2のアタッカへの遊技球の入賞の可能性はほとんどない。その後、t9のタイミングで第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)およびVシャッタ2352aはいずれも開状態から閉状態に変位して大当り遊技の終了演出が実行される。その後、t10のタイミングで大当り遊技が終了して、遊技状態が移行され、特図1の変動表示が開始される。なお、このとき、特図2の変動表示の開始が保留されている場合には、特図1に優先して特図2の変動表示が開始されることとなる。この例では、大当り遊技においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過がなかったので、大当り遊技後は、特図低確率普図高確率状態に移行することとなる。
本実施形態では、図中Hで示す期間において、一連の演出が実行可能である。一連の演出としては、例えば、図70〜図86に示される演出例、図88〜図93に示される演出例、図101〜図117に示される演出例、後述する図132〜図137に示される演出例、図140〜図145に示される演出例、図148〜図150に示される演出例、図153〜図156に示される演出例、および、図158に示される演出例等が適用可能である。
続いて、本実施形態のパチンコ機における具体的演出例について説明する。
図132は、第8実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。
図132(a)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が確定表示されている。また、特図1の保留を表す第1の特図1保留表示h11、第2の特図1保留表示h12、第3の特図1保留表示h13および第4の特図1保留表示h14がいずれもデフォルトの表示態様で表示されている。
なお、図132には、第1特図表示装置212や第1特図保留ランプ218、および第2特図表示装置214や第2特図保留ランプ220も示されている。図132(a)では、特図1の変動表示の保留数が4つあるので、第1特図保留ランプ218における4つのランプが点灯している。
また、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214には、それぞれハズレ図柄である「特図E」が停止表示されている。そして、装飾図柄表示装置208の右上隅部分には、第1特図表示装置212の表示状態に対応して可変表示する特図1第四図柄t1と、第2特図表示装置214の表示状態に対応して可変表示する特図2第四図柄t2とが表示されている。図132(a)では、特図1第四図柄t1は、第1特図表示装置212に停止表示されている「特図E」に対応して、例えば、ハズレ図柄である白色丸印が停止表示された状態となって表示されている。特図2第四図柄t2は、第2特図表示装置214に停止表示されている「特図E」に対応して、例えば、ハズレ図柄である白色四角印が停止表示された状態となって表示されている。なお、特図1第四図柄t1および特図2第四図柄t2は、図132以下では、説明の便宜のため、停止表示された図柄が認識できる態様で装飾図柄表示装置208に表示されているが、実際には、停止表示された図柄が遊技者に認識困難な態様で表示されている。なお、特図1第四図柄t1および特図2第四図柄t2が遊技者に認識可能な態様で表示されていてもよい。
図132(b)では、特図1の保留(第1保留)が消化され、第1の特図1保留表示h11〜第3の特図1保留表示h13のみが表示されている。また、図132(b)に示す第1特図表示装置212は図柄変動表示を開始しており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、装飾図柄の変動表示において、様々な演出が可能であり、このような装飾図柄の変動表示中に実行される演出は第三の演出の一例である。第三の演出は、装飾図柄表示装置208における表示に限らず、スピーカ120からの音声出力や、各種ランプ418の点滅等によっても実行可能である。また、第三の演出は、先読み予告演出や当該変動における予告演出等を含む場合もある。第1特図表示装置212は、図柄変動表示中には、7セグメントの総てが点灯し、一瞬消灯し、再び7セグメントの総てが点灯する点滅を繰り返す。特図1第四図柄t1も、第1特図表示装置212の図柄変動表示に対応して、例えば、丸印内に表されている色が複数種類に変化する態様で変動表示が行われる。
その後、図132(c)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1停止および第2停止が行われ、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾4」が停止表示され、リーチ状態が形成される。このとき、リーチ状態となったことを報知する演出を行うようにしてもよい。このようなリーチ状態となったことを報知する演出は、第三の演出の一例である。
その後、図132(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチに発展する表示が行われる。スーパーリーチ状態となると、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ表示されていた装飾図柄が、左上隅に小さく表示される。このようなスーパーリーチにおける演出は、第三の演出の一例である。
その後、スーパーリーチが終了すると、図132(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第3停止が行われ、中図柄表示領域208bに「装飾4」が停止表示されて、各装飾図柄が揺れ変動を開始する。すなわち、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせで仮停止表示される。
その後、図132(f)に示すように、第1特図表示装置212に16R大当り図柄である「特図A」が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示される「特図A」に対応する黒色丸印の図柄が停止表示される。これに合わせて、装飾図柄表示装置208には、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)され、1回の特図の変動遊技が終了する。
第1特図表示装置212に「特図A」が停止表示されると、大当り遊技が開始され、装飾図柄表示装置208では、図132(g)に示すような大当り開始演出が実行される。このとき、右打ちを指示する表示も行われている。
その後、大当り開始演出が終了して1ラウンド目に移行すると、図132(h)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示される。なお、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左下隅には、連荘回数が表示されている。今回の大当り遊技は、特図低確率普図低確率状態(通常の遊技状態)から移行した初回の大当り遊技であるため、装飾図柄表示装置208の左下隅には、その旨の表示である「1回目」の表示が行われている。なお、図132(h)の中央下部には、主制御部300での制御状態が表されており、大当り遊技の1ラウンド目の制御状態であることが示されている。
図132(i)は、4ラウンド目における演出内容を示している。図132(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では、16ラウンド目において第二の可変入賞口235aが長時間開放となってV通過しやすい状態となる大チャンスが到来するか否かを示唆する昇格演出が行われ、その結果、昇格演出に成功した演出内容が実行される。すなわち、第三の遊技条件が成立しやすい大当り遊技であることが報知される。なお、図132(i)に示すように、主制御部300は、4ラウンド目の制御状態となっている。
その後、大当り遊技が進行して、15ラウンド目になると、図132(j)に示すような演出が実行される。すなわち、図132(j)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の15ラウンド目であることの表示が行われるとともに、次のラウンド、すなわち16ラウンド目でV通過を行わせることを促す旨の「次のRでVを狙え」という表示が行われる。これにより、遊技者にV通過を確実に行わせることができる場合がある。なお、図132(j)に示すように、主制御部300は、15ラウンド目の制御状態となっ
ている。
その後、16ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aが開状態となるとともに、Vシャッタ2352aが開状態となってV通過が容易な状態となり、装飾図柄表示装置208では、図132(k)に示すように、16ラウンド目であることの表示が行われるとともに、V通過させることを促進する旨の「V狙え」という表示が行われる。なお、図132(k)に示すように、主制御部300は、16ラウンド目の制御状態となっている。
そして、図132(l)に示すタイミングで、第二の可変入賞口235a内のV通過スイッチSW2への遊技球の通過(V通過)があると、図132(m)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。すなわち、この確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示は、V通過があったことに基づいて表示されるものである。
その後、16ラウンド目が終了すると、図132(n)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。上述した大当り遊技においては、16ラウンド目にV通過したことにより、第三の遊技条件が成立したので、大当り遊技の終了後(第三の要件を満たした後)に150回の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。そのため、大当り遊技の終了演出では、確変状態に移行する旨を表す「吉宗モード突入」の表示(第二の演出)が行われる。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行し、図132(o)に示すように、装飾図柄表示装置208において、確変状態である旨の「吉宗モード」の演出が実行されるとともに、大当りとなる演出表示の内容を説明する「敵を倒すと大当り」の表示が行われる。このとき、特図2の変動表示の保留がなく、特図1の変動表示の保留が3つであったので、特図1の保留(第1保留)が消化され、第1特図表示装置212の図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始される。なお、装飾図柄は、装飾図柄表示装置208の左上隅において変動表示されている。また、装飾図柄表示装置208の中央上部には、確変状態を実行可能な図柄変動表示の残り回数が表示されており、図柄変動表示が開始される毎に1ずつデクリメントされる。さらに、装飾図柄表示装置208の右側には、第1の特図2保留表示h21、第2の特図2保留表示h22、第3の特図2保留表示h23および第4の特図2保留表示h24が表示されているが、特図2の変動表示の保留がないことから、いずれもブランクである旨の表示がなされている。また、大当り遊技において表示されていた、連荘回数の表示や右打ちを指示する表示も引き続き行われている。
その後、第1特図表示装置212の図柄変動表示の実行中に、第2特図始動口232へ少なくとも4つの遊技球の入賞があると、4つの特図2の変動表示が保留される。すると、図132(p)に示すように、第2特図保留ランプ220における保留ランプが4つとも点灯する。併せて、第1の特図2保留表示h21〜第4の特図2保留表示h24においてデフォルトの表示態様での保留表示が行われる。
図133は、第8実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図133(a)〜図133(e)に示される演出は、図132(a)〜図132(e)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図133(f)に示す例では、装飾図柄表示装置208に、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されるが、第1特図表示装置212に16R大当り図柄である「特図B」が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t
1には、第1特図表示装置212に停止表示される「特図B」に対応する青色丸印の図柄が停止表示される。
第1特図表示装置212に「特図B」が停止表示されると、大当り遊技が開始され、装飾図柄表示装置208では、図133(g)に示すような大当り開始演出が実行される。なお、図133(g)および図133(h)に示される演出は、図132(g)および図132(h)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
その後、4ラウンド目になると、図133(i)に示すような演出内容が実行される。すなわち、図133(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では、上述した昇格演出が行われた結果、昇格演出に失敗した演出内容が実行される。すなわち、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技であることが報知される。このような失敗演出は、図133(j)に示すように、15ラウンド目まで継続して行われる。
その後、大当り遊技が進行して、16ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aが開状態となるとともに、Vシャッタ2352aが開状態となるが、いずれもきわめて短い時間だけの開状態であるので、V通過がきわめて困難となっている。装飾図柄表示装置208では、図133(k)に示すように、16ラウンド目となっても上述した失敗演出が継続して行われる。
そして、図133(l)に示すように、V通過スイッチSW2への遊技球の通過がなく、図133(m)に示すように、16ラウンド目が終了すると、図133(n)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。上述した大当り遊技においては、16ラウンド目にV通過がなかったことにより、第三の遊技条件が成立しなかったので、大当り遊技の終了後(第三の要件を満たした後)に、100回の図柄変動表示が行われる間、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行する。大当り遊技の終了演出では、電サポ状態に移行する旨を表す「探索モード突入」の表示(第一の演出)が行われる。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行し、図133(o)に示すように、装飾図柄表示装置208において、電サポ状態である旨の「探索モード」の演出が実行されるとともに、大当りとなる演出表示の内容を説明する「姫発見で大当り」の表示が行われる。このとき、特図2の変動表示の保留がなく、特図1の変動表示の保留が3つであったので、特図1の保留(第1保留)が消化され、第1特図表示装置212の図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始される。なお、装飾図柄は、装飾図柄表示装置208の左上隅において変動表示されている。また、装飾図柄表示装置208の中央上部には、電サポ状態を実行可能な図柄変動表示の残り回数が表示されており、図柄変動表示が開始される毎に1ずつデクリメントされる。さらに、装飾図柄表示装置208の右側には、第1の特図2保留表示h21、第2の特図2保留表示h22、第3の特図2保留表示h23および第4の特図2保留表示h24が表示されているが、特図2の変動表示の保留がないことから、いずれもブランクである旨の表示がなされている。また、大当り遊技において表示されていた、連荘回数の表示や右打ちを指示する表示も引き続き行われている。
その後、第1特図表示装置212の図柄変動表示の実行中に、第2特図始動口232へ少なくとも4つの遊技球の入賞があると、4つの特図2の変動表示が保留される。すると、図133(p)に示すように、第2特図保留ランプ220における保留ランプが4つとも点灯する。併せて、第1の特図2保留表示h21〜第4の特図2保留表示h24においてデフォルトの表示態様での保留表示が行われる。
なお、確変状態あるいは電サポ状態において、特図1において特図B等の第三の遊技条
件が成立し難い大当りとなった場合に移行される大当り遊技でも、この演出例による演出が実行される場合がある。あるいは、このような場合にこの演出例とは異なる特有の演出を行ってもよい。
図134は、第8実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図134(a)〜図134(h)に示される演出は、図132(a)〜図132(h)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図134(i)は、4ラウンド目における演出内容を示している。すなわち、図134(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では、上述した昇格演出が行われた結果、昇格演出に失敗した演出内容が実行される。すなわち、この時点では、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技であることが示唆される。
ところが、この演出例においては、図134(j)に示すように、14ラウンド目において、復活演出が行われ、昇格演出に成功した旨の演出内容が装飾図柄表示装置208において実行される。すなわち、第三の遊技条件が成立しやすい大当り遊技であることが報知されるのである。
その後は、図134(k)〜図134(q)に示される演出が行われる。これらの演出は、図132(j)〜図132(p)に示して上述したのと同様である。
なお、この演出例のように、失敗演出の後に復活演出が行われる大当り遊技と、成功演出が行われる大当り遊技とで、例えば、第二の可変入賞口235aの開放パターンを異ならせるようにしてもよく、さらに、その結果、大当り遊技における出玉を変化させて利益に差別を設けるようにしてもよい。
図135は、第8実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図135(a)〜図135(k)に示される演出は、図133(a)〜図133(k)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図135(l)は、図133(l)に示した例とは異なり、V通過スイッチSW2へ遊技球が通過(V通過)した状態を示している。すると、図135(m)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。なお、この場合において、「V」の表示を行わないようにしてもよい。また、「V」の表示以外の特有の表示を行うようにしてもよい。また、「V」の表示に代えて、表示以外の他の報知手段(例えば、音声の出力やランプの点滅等)により報知を行うようにしてもよい。また、確変獲得が確定した旨の報知が複数種類の手段(例えば、音声出力による報知手段と表示による報知手段)により実行される場合には、一部の手段でのみ実行するようにしてもよい。
そして、16ラウンド目が終了すると、図135(n)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。この演出例では、16ラウンド目にV通過があったものの、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技において生じたもの(すなわち、イレギュラーによるV通過)であるので、確変状態に移行する旨を表す「吉宗モード突入」の表示(第二の演出)は行わず、図135(n)に示すように、電サポ状態に移行する旨を表す「探索モード突入」の表示(第一の演出)が行われる。この場合に、電サポ状態である期間が100回の図柄変動表示が行われるまでである旨を表示するようにしてもよい。本実施形態では、この「探索モード突入」の表示を行うか否かについては、例えば、大当り図柄の種類に基づ
いて決定されるものであり、V通過があったか否かに基づいて表示されるものではない。なお、「探索モード突入」の表示を行うか否かについて、第三の遊技条件が成立し難い大当りであることを示す大当り図柄(例えば、「特図B」)で大当りして移行した大当り遊技状態において、V通過があったことに基づいて決定するようにしてもよい。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行し、図135(o)および図135(p)に示すような演出が実行される。なお、図135(o)および図135(p)に示される演出は、図132(o)および図132(p)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
なお、上述した演出例では、確変状態における演出および電サポ状態における演出をそれぞれ一種類ずつ示したが、複数種類あってもよく、例えば、停止表示された特図の種類に応じて異ならせるようにしてもよい。また、第一の演出および第二の演出をそれぞれ一種類ずつ示したが、複数種類あってもよく、例えば、第一の演出にあっては、上述した「探索モード突入」の表示を行う演出の他、図135(q)に示すように、「冒険モード突入」の表示を行う演出が実行されるようにしてもよい。第二の演出についても同様である。
なお、確変状態あるいは電サポ状態において、特図1において特図B等の第三の遊技条件が成立し難い大当りとなった場合に移行される大当り遊技でも、この演出例による演出が実行される場合がある。
図136は、第8実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図136(a)〜図136(k)に示される演出は、図132(a)〜図132(k)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図136(l)では、図132(l)に示した例とは異なり、V通過スイッチSW2への遊技球の通過(V通過)がなく、16ラウンド目が終了した状態が示されている。すると、図136(m)に示すように、電サポ状態に移行する旨を表す「探索モード突入」の表示(第一の演出)が行われる。この演出例では、確変状態に移行されやすい第二の大当り遊技状態となったが、16ラウンド目にV通過がなかったことにより第三の遊技条件が成立しなかったために(すなわち、イレギュラーによるV不通過であったために)、第一の演出が行われることを示している。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行し、図136(n)および図136(o)に示すような演出が実行される。なお、図136(n)および図136(o)に示される演出は、図133(o)および図133(p)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
なお、上述した演出例では、成功演出が行われた後でV通過がなかった場合について示したものであるが、図134のように、失敗演出の後に復活演出が行われ、その後にV通過がなかった場合にも同様の演出が行われる。ここで、失敗演出の後に復活演出が行われ、その後にV通過がなかった場合には、例えば、第一の演出として、図136(m)とは異なる内容の演出が行われるようにしてもよい。また、電サポ状態における演出を「探索モード」とは異なったものであってもよい。
図137は、第8実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。図137に示される演出例は、図136(m)に示される演出が図137(m)に示される演出とは異なる点を除いて、図136に示される演出例と同様であるので、異なる点についてのみ説明し、その他については説明を省略する。
図137(m)では、図136(m)に示される演出とは異なり、確変状態に移行する旨を表す「吉宗モード突入」の表示(第二の演出)が行われる。この演出例では、確変状態に移行されやすい第二の大当り遊技状態において、16ラウンド目にV通過がなかったことにより第三の遊技条件が成立しなかった場合でも、電サポ状態に移行する旨を表す「探索モード突入」の表示(第一の演出)を行わずに、第二の演出を行うものである。この場合において、第二の演出は、例えば、V通過があったか否かに基づいて表示するか否かを決定せずに、大当り図柄の種類に基づいて表示するか否かを決定するようにしてもよいし、V通過があったか否かに基づいて表示するか否かを決定するようにしてもよい。
本実施形態において、第二の大当り遊技状態でイレギュラーによるV不通過となった場合に、図136に示される演出例および図137に示される演出例のうちのいずれか一方のみを実行するようにしてもよいし、両方を実行するようにしてもよい。
[実施形態9]
本発明の第9実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100は、図124に示されるアタッカユニット2340を備えたものを例に説明するが、もちろん、図53に示すような遊技盤200を備えたパチンコ機100にも本実施形態を適用することもできる。
図138(a−1)は、第9実施形態のパチンコ機における特図1の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものであり、図138(a−2)は、第9実施形態のパチンコ機における特図2の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。
図138(a−1)にも図138(a−2)にも、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図E」の5種類の特図が示されている。
第9実施形態でも、特図1の停止図柄態様と、特図2の停止図柄態様は共通している。また、第9実施形態では、大当りは16ラウンド大当りと4ラウンド大当りとがあり、いずれも電サポ付きの大当りである。具体的には、特図2では大当り図柄は総て確変獲得を予定した大当り(特別大当り)であって、「特図A」と「特図B」が16ラウンド大当りとなっており、「特図C」が4ラウンド大当りとなっている。一方、特図1では「特図A」と「特図B」のみが確変を予定した大当り(特別大当り)であり、「特図C」は、確変獲得を予定していない大当りであって、「特図A」が16ラウンド大当りとなっており、「特図B」と「特図C」が4ラウンド大当りとなっている。このように、第二の遊技状態に移行しやすい第二の大当り遊技状態が開始される特別大当りとなる特図1における「特図A」と「特図B」や特図2における「特図A」〜「特図C」を第二の図柄という場合があり、確変獲得を予定していない(すなわち、第二の遊技状態に移行し難い)第一の大当り遊技状態が開始される大当りとなる特図1における「特図C」を第一の図柄という場合がある。
図138(b−1)は、特図1の大当り遊技中におけるアタッカの作動の一例と、大当り遊技後に移行される遊技状態について示したものであり、図138(b−2)は、特図2の大当り遊技中におけるアタッカの作動の一例と、大当り遊技後に移行される遊技状態について示したものである。
特図1において特図Aが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜3ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、4ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29.0秒開放し、5ラウンド〜16ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放する
。すなわち、特図1における特図Aは、1ラウンド〜16ラウンドまで、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な16ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図1において特図Bが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜3ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、4ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29.0秒開放する。すなわち、特図1における特図Bは、1ラウンド〜4ラウンドまで、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な4ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図1において特図Cが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜3ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)は29.0秒開放するが、4ラウンドでは、第2の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が0.1秒しか開放しない。すなわち、特図1における特図Cは、1ラウンド〜3ラウンドでは、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能であるが、4ラウンドでは、可変入賞口への入球の可能性がほとんどない実質3ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図2において「特図A」および「特図B」が表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜3ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、4ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29.0秒開放し、5ラウンド〜16ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放する。すなわち、特図2における特図Aおよび特図Bは、1ラウンド〜16ラウンドまで、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な16ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図2において「特図C」が表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜3ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、4ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29.0秒開放する。すなわち、特図2における特図Cは、1ラウンド〜4ラウンドまで、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な4ラウンド大当りであることを示す図柄である。
本実施形態では、上記いずれの図柄による大当り遊技においても、4ラウンドとなって、第二の可変入賞口235aの開放中に入球した遊技球が第二の可変入賞口235a内の確変領域に設けられたV通過スイッチSW2を通過すると確変作動領域がONとなり、大当り遊技終了後、150回の図柄変動表示が行われる間、第二の遊技状態の一例である特図高確率普図高確率状態が維持される。一方、大当り遊技において、V通過スイッチSW2を遊技球が通過しなかった場合は、確変作動領域がONとならず(確変作動領域がOFFのままであり)、大当り遊技終了後、100回の図柄変動表示が行われる間、第一の遊技状態の一例である特図低確率普図高確率状態が維持される。
第9実施形態では、4ラウンド目に第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)のV通過スイッチSW2を遊技球が通過することで、第三の遊技条件が成立する。したがって、特図1の特図Cによる大当りは、確変獲得の可能性は0%ではないものの、その可能性は極めて低く、確変獲得を予定していない大当りということができる。一方、特図1の特図A,Bによる大当りは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の開放時間が十分にあって、V通過スイッチSW2への遊技球の通過の可能性が高く、確変獲得を予定した大当りということができる。
また、特図2において特図A,Bが表示されて移行される大当り遊技でのアタッカの作
動は、特図1における特図Aの場合のアタッカの作動と同じである。また、特図2において特図Cが表示されて移行される大当り遊技でのアタッカの作動は、特図1における特図Bの場合のアタッカの作動と同じである。したがって、特図2の大当り図柄(特図A〜C)による大当りはいずれも、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の開放時間が十分にあって、V通過スイッチSW2への遊技球の通過の可能性が高く、確変獲得を予定した大当りということができる。なお、特図2における特図A〜Cによる大当りにおけるアタッカの作動について、特図1における特図Aあるいは特図Bによる大当りにおけるアタッカの作動態様とは異なっていてもよい。
このように、特図1における特図Cが表示されて移行される4ラウンド大当りによる大当り遊技のように、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技状態を第一の大当り遊技状態ということがあり、特図1における特図Aや特図2における特図Aおよび特図Bが表示されて移行される16ラウンド大当りによる大当り遊技や、特図1における特図Bや特図2における特図Cが表示されて移行される4ラウンド大当りによる大当り遊技のように、第三の遊技条件が成立しやすく、第一の大当り遊技状態よりも第二の遊技状態が開始されやすい大当り遊技状態を第二の大当り遊技状態ということがある。
次に、本実施形態における大当り遊技での第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)および第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の各動作について、図139を参照しながら説明する。
図139(a)は、4ラウンド(実質3ラウンド)大当りにおける第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)および第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の各動作について説明する図であり、図139(b)は、4ラウンド特別大当りにおける第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)および第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の各動作について説明する図であり、図139(c)は、16ラウンド特別大当りにおける第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)および第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の各動作について説明する図であり、図139(d)は、16ラウンド(実質3ラウンド)大当りにおける第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)および第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の各動作について説明する図である。
本実施形態では、いずれの大当りにおいても、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が開放するラウンドが4ラウンド目となっている。すなわち、いずれの大当りにおいても、同一のラウンドで第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が開放し、V通過が発生し得るようになっている。
続いて、本実施形態のパチンコ機における具体的演出例について説明する。
図140は、4R特別大当りの大当り遊技における具体的演出例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。
上述したようにして、第1特図表示装置212において「特図B」が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図140(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示されるとともに、遊技者に右打ちをするように指示する表示が行われる。なお、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左下隅には、連荘回数が表示されている。今回の大当り遊技では、特図低確率普図低確率状態(通常の遊技状態)から移行した初回の大当り遊技であるため、連荘回数の表示は「1回目」となっている。
なお、この演出例では、大当り遊技が開始されたときは、16ラウンド目まで実行される16ラウンド大当りであるか否かが遊技者に認識困難である演出を行っている。すなわち、大当り遊技開始時には、4ラウンド大当りであるか16ラウンド大当りであるかが認識困難な態様で演出が行われる。
図140(b)は、2ラウンド目における演出内容を示している。図140(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、4ラウンド目において第二の可変入賞口235aが長時間開放となってV通過しやすい状態となる大チャンスが到来するか否かを示唆する昇格演出が行われ、その結果、昇格演出に成功した演出内容が実行される。すなわち、第三の遊技条件が成立しやすい大当り遊技であることが報知される。
その後、3ラウンド目になると、図140(c)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の3ラウンド目であることの表示が行われるとともに、次のラウンド、すなわち4ラウンド目でV通過を行わせることを促す旨の「次のRでVを狙え」という表示が行われる。これにより、遊技者にV通過を確実に行わせることができる場合がある。
その後、4ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aが開状態となるとともに、Vシャッタ2352aが開状態となってV通過が容易な状態となり、装飾図柄表示装置208では、図140(d)に示すように、4ラウンド目であることの表示が行われるとともに、V通過させることを促進する旨の「V狙え」という表示が行われる。
そして、図140(e)に示すタイミングで、第二の可変入賞口235a内のV通過スイッチSW2への遊技球の通過(V通過)があると、図140(f)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。
なお、この演出例において、大当り遊技中に5ラウンド目以降(エクストララウンド)が実行されるか否かを報知するための演出を行うようにしてもよい。この場合は、例えば、失敗演出を行って5ラウンド目以降が実行されない旨を報知してもよい。
その後、4ラウンド目が終了すると、図140(g)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。上述した大当り遊技においては、4ラウンド目にV通過したことにより、第三の遊技条件が成立したので、大当り遊技後に150回の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。大当り遊技の終了演出では、確変状態に移行する旨を表す「吉宗モード突入」の表示(第二の演出)が行われる。
図141は、16R特別大当りの大当り遊技における具体的演出例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。
上述したようにして、第1特図表示装置212において「特図A」が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図141(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示されるとともに、遊技者に右打ちをするように指示する表示が行われる。なお、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左下隅には、連荘回数が表示されている。今回の大当り遊技では、特図低確率普図低確率状態(通常の遊技状態)から移行した初回の大当り遊技であるため、連荘回数の表示は「1回目」となっている。
この演出例でも、大当り遊技が開始されたときは、16ラウンド目まで実行される16ラウンド大当りであるか否かが遊技者に認識困難である演出を行っている。すなわち、大当り遊技開始時には、4ラウンド大当りであるか16ラウンド大当りであるかが認識困難
な態様で演出が行われる。
その後は、図141(b)〜図141(f)に示される演出が行われる。これらの演出は、図140(b)〜図140(f)に示して上述したのと同様である。
この演出例では、V通過があって、図141(f)に示すような確変獲得が確定した旨の報知に続いて、図141(g)に示すように、5ラウンド目以降(エクストララウンド)が実行される旨の「エクストララウンドゲット」の表示を行う演出が行われる。すなわち、16ラウンド特別大当りであることが報知される。このとき、装飾図柄表示装置208では、左上隅に表示された装飾図柄の組み合わせの下方に、16ラウンド特別大当りである旨を示す「SUPER」の文字が表示される。
なお、この演出例では、確変獲得が確定した旨の報知(「V」の表示)が行われた後にエクストララウンドが実行される旨の表示を行うようにしたが、エクストララウンドが実行される旨の表示が行われた後に確変獲得が確定した旨の報知を行ってもよく、また、これらが同時に行われるようにしてもよい。また、この演出例では、エクストララウンドが実行される旨の表示をV通過のタイミングとしたが、V通過以外のタイミングで表示するようにしてもよく、例えば、4ラウンド目の終了時や、4ラウンド目が開始されてから第一の報知時間が経過したとき等に実行するようにしてもよい。
その後は、16ラウンド目まで、図141(h)に示すような大当り演出を実行した後、図141(i)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。上述した大当り遊技においては、4ラウンド目にV通過したことにより、第三の遊技条件が成立したので、大当り遊技後に150回の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。大当り遊技の終了演出では、確変状態に移行する旨を表す「吉宗モード突入」の表示(第二の演出)が行われる。
図142は、16R特別大当りの大当り遊技における具体的演出例の他の例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。この演出例は、図141に示される演出例とは異なり、大当り遊技が開始されたときから16ラウンド特別大当りであることが報知された態様での演出が実行されるものである。
上述したようにして、第1特図表示装置212において「特図A」が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図142(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示されるとともに、遊技者に右打ちをするように指示する表示が行われる。なお、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。ここでは、装飾図柄の組み合わせとして、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が停止表示されており、さらに、その下方には16ラウンド特別大当りである旨を示す「SUPER」の文字が表示されている。すなわち、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されることにより、4ラウンド目において第二の可変入賞口235aが長時間開放となってV通過しやすい状態となる大チャンスが到来することが事前に報知され、「SUPER」の文字が表示されることにより、エクストララウンドが実行されることが事前に報知されるのである。なお、この演出例では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示される場合には、大当り遊技の開始時に必ず「SUPER」の文字が表示されてエクストララウンドの実行を事前に報知するようにしたが、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示された場合でも、「SUPER」の文字を表示せず、大当り遊技開始時に、4ラウンド大当りであるか16ラウンド大当りであるかが認識困難であってもよい。装飾図柄表示装置208の左下隅には、連荘回数が表示されている。今回の大当り遊技では、特図低確率普図低確率状態(通常の遊技状態)から移行した初
回の大当り遊技であるため、連荘回数の表示は「1回目」となっている。
その後、2ラウンド目までは、図142(b)に示すような大当り演出が継続して行われる。この演出例では、大当り遊技の開始時に、4ラウンド目において第二の可変入賞口235aが長時間開放となってV通過しやすい状態となる大チャンスが到来することが報知されているので、上述した昇格演出は行われない。なお、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されて、4ラウンド目において第二の可変入賞口235aが長時間開放となってV通過しやすい状態となる大チャンスが到来することが大当り遊技の開始時に事前に報知されて場合であっても、大当り遊技中に昇格演出を行うようにしてもよい。
その後は、図142(c)〜図142(f)に示される演出が行われる。これらの演出は、図141(c)〜図141(f)に示して上述したのと同様である。
この演出例では、上述したように、大当り遊技の開始時にエクストララウンドが実行されることが事前に報知されているので、確変獲得が確定した旨の報知(「V」の表示)が行われた後にエクストララウンドが実行される旨の表示を行わず、図142(g)に示すように、上述した大当り演出を実行する。この大当り演出は、図142(h)に示すように、16ラウンド目の終了まで実行される。なお、この演出例においても、図141(g)に示すような態様で、エクストララウンドが実行される旨の表示を行う演出が実行されるようにしてもよい。
このようにして、16ラウンド目まで大当り演出を実行した後、図142(i)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。上述した大当り遊技においては、4ラウンド目にV通過したことにより、第三の遊技条件が成立したので、大当り遊技後に150回の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。大当り遊技の終了演出では、確変状態に移行する旨を表す「吉宗モード突入」の表示(第二の演出)が行われる。
図143は、4R大当り(実質3R大当り)の大当り遊技における具体的演出例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。
上述したようにして、第1特図表示装置212において「特図C」が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図143(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示されるとともに、遊技者に右打ちをするように指示する表示が行われる。なお、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左下隅には、連荘回数が表示されている。今回の大当り遊技では、特図低確率普図低確率状態(通常の遊技状態)から移行した初回の大当り遊技であるため、連荘回数の表示は「1回目」となっている。
なお、この演出例でも、大当り遊技が開始されたときは、16ラウンド目まで実行される16ラウンド大当りであるか否かが遊技者に認識困難である演出を行っている。すなわち、大当り遊技開始時には、4ラウンド大当り(あるいは、実質3ラウンド大当り)であるか16ラウンド大当りであるかが認識困難な態様で演出が行われる。
図143(b)は、2ラウンド目における演出内容を示している。図143(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、上述した昇格演出が行われ、その結果、昇格演出に失敗した演出内容が実行される。すなわち、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技であることが報知される。
その後、3ラウンド目になると、図143(c)に示すように、装飾図柄表示装置208では、上述した大当り演出が実行される。
その後、4ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aが開状態となるとともに、Vシャッタ2352aが開状態となるが、いずれもきわめて短い時間だけの開状態であるので、V通過がきわめて困難となっている。装飾図柄表示装置208では、図143(d)に示すように、4ラウンド目となっても上述した大当り演出が継続して行われる。
図143(e)は、4ラウンド目においてV通過スイッチSW2へ遊技球が通過(V通過)した状態を示している。すると、図143(f)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。
そして、4ラウンド目が終了すると、図143(g)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。この演出例では、4ラウンド目にV通過があったが、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技において生じたもの(すなわち、イレギュラーによるV通過)であるので、確変状態に移行する旨を表す「吉宗モード突入」の表示は行われず、図143(g)に示すように、電サポ状態に移行する旨を表す「探索モード突入」の表示(第一の演出)が行われる。
図144は、16R特別大当りの大当り遊技における具体的演出例の他の例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図144(a)〜図144(d)に示される演出は、図141(a)〜図141(d)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図144(e)は、図141(e)に示した例とは異なり、V通過スイッチSW2への遊技球の通過(V通過)がなく、4ラウンド目が終了した状態が示されている。すると、第二の可変入賞口235aが開状態から閉状態に変位したタイミングで、図144(f)に示すように、5ラウンド目以降(エクストララウンド)が実行される旨の「エクストララウンドゲット」の表示を行う演出が行われる。すなわち、16ラウンド特別大当りであることが報知される。このとき、装飾図柄表示装置208では、左上隅に表示された装飾図柄の組み合わせの下方に、16ラウンド特別大当りである旨を示す「SUPER」の文字が表示される。
なお、この演出例では、V通過がなく、第二の可変入賞口235aが閉状態となったタイミングでエクストララウンドが実行される旨の表示を行うようにしたが、エクストララウンドが実行される旨の表示のタイミングはこれに限定されない。
その後は、16ラウンド目まで、図144(g)に示すような大当り演出を実行した後、図144(h)に示すような態様で大当り遊技の終了演出(電サポ状態に移行する旨を表す「探索モード突入」の表示(第一の演出))が行われる。この演出例では、確変状態に移行されやすい第二の大当り遊技状態となったが、4ラウンド目にV通過がなかったことにより第三の遊技条件が成立しなかったために(すなわち、イレギュラーによるV不通過であったために)、第一の演出が行われることを示している。
なお、この演出例は、例えば、図142に示すように、大当り遊技が開始されたときから16ラウンド特別大当りであることが報知された態様での演出が実行される場合であっても適用可能であることは言うまでもく、また、このような場合において、図144(f)に示すタイミングでエクストララウンドが実行される旨の演出をさらに行ってもよい。
図145は、本実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。図145に示される演出例は、上述した確変状態において、特図1で大当り図柄が停止表示されて大当り遊技が開始された場合に実行される演出の一例である。
図145(a)では、上述した確変状態である旨の「吉宗モード」の演出中に、第2特図表示装置214による図柄変動表示が行われている様子が表されている。そして、これに対応して、装飾図柄表示装置208の左上隅において装飾図柄の変動表示が行われ、特図2第四図柄t2も、例えば、四角印内に表されている色が複数種類に変化する態様で変動表示が行われている。このとき、2つの特図1の変動表示が保留されており、第1特図保留ランプ218における2つのランプが点灯している。なお、本実施形態では、確変状態や電サポ状態においては、特図1の保留を表す第1の特図1保留表示h11、第2の特図1保留表示h12、第3の特図1保留表示h13および第4の特図1保留表示h14の表示を行わないようにしているが、これらの保留表示を行うようにしてもよい。一方、確変状態においては、装飾図柄表示装置208の右側に、第1の特図2保留表示h21、第2の特図2保留表示h22、第3の特図2保留表示h23および第4の特図2保留表示h24が表示されている。ここでは、特図2の変動表示の保留がないので、いずれもブランクである旨の表示がなされている。
また、図145(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変状態を実行可能な図柄変動表示の残り回数が39回であることが表示されている。また、このとき、特図低確率普図低確率状態から初回の大当り遊技が実行され、その後、確変状態又は電サポ状態で2回の大当り遊技が実行された後に移行した確変状態であることから、装飾図柄表示装置208の左下隅には、その旨の「3回目」の表示が行われている。
その後、第2特図表示装置214による図柄変動表示が終了すると、図145(b)に示すように、第2特図表示装置214に第1ハズレ図柄であることを示す「特図D」が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、「装飾6」−「装飾2」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)してハズレであることが報知される。
続いて、特図2の変動表示の保留がなく、特図1の変動表示の保留が2つであるので、図145(c)に示すように、特図1の保留(第1保留)が消化され、第1特図表示装置212の図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄と特図1第四図柄t1の変動表示が開始される。このとき、装飾図柄表示装置208における残り回数の表示が1デクリメントされて38回となっている。
その後、図145(d)に示すように、第1特図表示装置212に16R大当り図柄である「特図A」が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示される「特図A」に対応する黒色丸印の図柄が停止表示される。これに合わせて、装飾図柄表示装置208には、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)され、特図の変動遊技が終了する。
そして、第1特図表示装置212に「特図A」が停止表示されると、大当り遊技が開始され、装飾図柄表示装置208では、図145(e)に示すような大当り開始演出が実行される。
その後、大当り開始演出が終了して1ラウンド目に移行すると、図145(f)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示される。この演出例では、確変状態又は電サポ状態において、特図2での大当りではなく、特図1での大当りで大当り遊技に移行したので、連荘回数の表示が「1回目」にリセットされ
ている。なお、確変状態又は電サポ状態において、特図1での大当りで大当り遊技に移行した場合であっても連荘回数をリセットしないようにしてもよい。
その後は、図145(g)〜図145(m)に示される演出が行われる。これらの演出は、図132(i)〜図132(o)に示して上述したのと同様である。
なお、この演出例では、確変状態あるいは電サポ状態で特図1で大当りとなった場合に、連荘回数をリセットするものであるが、例えば、イレギュラーによるV通過があった場合に連荘回数をリセットするようにしてもよい。また、イレギュラーによるV通過があった場合でも連荘回数をリセットしないでインクリメントするようにしてもよい。また、イレギュラーによるV通過があった場合には連荘回数をインクリメントせず、現状維持のまま更新しないようにしてもよい。
[実施形態10]
本発明の第10実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100は、図124に示されるアタッカユニット2340を備えたものを例に説明するが、もちろん、図53に示すような遊技盤200を備えたパチンコ機100にも本実施形態を適用することもできる。
図146(a−1)は、第10実施形態のパチンコ機における特図1の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものであり、図146(a−2)は、第10実施形態のパチンコ機における特図2の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。
図146(a−1)にも図146(a−2)にも、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図E」の5種類の特図が示されている。
第10実施形態でも、特図1の停止図柄態様と、特図2の停止図柄態様は共通している。また、第10実施形態では、大当りはいずれも16ラウンドの電サポ付きの大当りであるが、特図2では大当り図柄は総て確変獲得を予定した大当り(特別大当り)である。一方、特図1では「特図A」と「特図B」のみが確変を予定した大当り(特別大当り)であり、「特図C」は、確変獲得を予定していない大当りである。このように、第二の遊技状態に移行しやすい第二の大当り遊技状態が開始される特別大当りとなる特図1における「特図A」と「特図B」や特図2における「特図A」〜「特図C」を第二の図柄という場合があり、確変獲得を予定していない(すなわち、第二の遊技状態に移行し難い)第一の大当り遊技状態が開始される大当りとなる特図1における「特図C」を第一の図柄という場合がある。
図146(b−1)は、特図1の大当り遊技中におけるアタッカの作動の一例と、大当り遊技後に移行される遊技状態について示したものであり、図146(b−2)は、特図2の大当り遊技中におけるアタッカの作動の一例と、大当り遊技後に移行される遊技状態について示したものである。
特図1において特図Aが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜13ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、14ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29.0秒開放し、15ラウンドでは、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、16ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29.0秒開放する。すなわち、特図1における特図Aは、1ラウンド〜16ラウンドまで、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な16ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図1において特図Bが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜13ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放するが、14ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が0.1秒しか開放しない。また、15ラウンドでは、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、16ラウンドでは、第二の可変入賞口325a(第2のアタッカ)が29.0秒開放する。すなわち、特図1における特図Bは、1ラウンド〜13ラウンドおよび15ラウンド〜16ラウンドでは、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能であるが、14ラウンドでは、可変入賞口への入球の可能性がほとんどない実質15ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図1において特図Cが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜13ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放するが、14ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が0.1秒しか開放せず、15ラウンドでは、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が0.1秒しか開放せず、16ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が0.1秒しか開放しない。すなわち、特図1における特図Cは、1ラウンド〜13ラウンドでは、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能であるが、14ラウンド〜16ラウンドでは、可変入賞口への入球の可能性がほとんどない実質13ラウンド大当りであることを示す図柄である。
特図2において特図A〜Cが表示されて移行される大当り遊技では、1ラウンド〜13ラウンドまで、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、14ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29.0秒開放し、15ラウンドでは、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が29.0秒開放し、16ラウンドでは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29.0秒開放する。すなわち、特図2における特図A〜Cは、1ラウンド〜16ラウンドまで、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な16ラウンド大当りであることを示す図柄である。
本実施形態では、上記いずれの図柄による大当り遊技においても、14ラウンドあるいは16ラウンドとなって、第二の可変入賞口235aの開放中に入球した遊技球が第二の可変入賞口235a内の確変領域に設けられたV通過スイッチSW2を通過すると確変作動領域がONとなり、大当り遊技終了後、150回の図柄変動表示が行われる間、第二の遊技状態の一例である特図高確率普図高確率状態が維持される。一方、大当り遊技において、V通過スイッチSW2を遊技球が通過しなかった場合は、確変作動領域がONとならず(確変作動領域がOFFのままであり)、大当り遊技終了後、100回の図柄変動表示が行われる間、第一の遊技状態の一例である特図低確率普図高確率状態が維持される。
第10実施形態では、14ラウンド目又は16ラウンド目に第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)のV通過スイッチSW2を遊技球が通過することで、第三の遊技条件が成立する。したがって、特図1の特図Cによる大当りは、確変獲得の可能性は0%ではないものの、その可能性は極めて低く、確変獲得を予定していない大当りということができる。一方、特図1の特図A,Bによる大当りは、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の開放時間が十分にあって、V通過スイッチSW2への遊技球の通過の可能性が高く、確変獲得を予定した大当りということができる。
また、特図2において特図A〜Cが表示されて移行される大当り遊技でのアタッカの作動は、特図1における特図Aの場合のアタッカの作動と同じである。したがって、特図2の大当り図柄(特図A〜C)による大当りはいずれも、第二の可変入賞口235a(第2
のアタッカ)の開放時間が十分にあって、V通過スイッチSW2への遊技球の通過の可能性が高く、確変獲得を予定した大当りということができる。なお、特図2における特図A〜Cによる大当りにおけるアタッカの作動について、特図1における特図Aによる大当りにおけるアタッカの作動態様とは異なっていてもよく、例えば、特図2における特図A〜Cによる大当りのうちの一部または全部のアタッカの作動態様を特図1における特図Bによる大当りにおけるアタッカの作動態様と同様にしてもよい。
このように、本実施形態では、特図1における特図Cが表示されて移行される16ラウンド大当りによる大当り遊技のように、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技状態を第一の大当り遊技状態ということがあり、特図1における特図A,Bや特図2における特図A〜Cが表示されて移行される16ラウンド大当りによる大当り遊技のように、第三の遊技条件が成立しやすく、第一の大当り遊技状態よりも第二の遊技状態が開始されやすい大当り遊技状態を第二の大当り遊技状態ということがある。
また、特図1において特図Aが表示されて移行される大当り遊技では、14ラウンド目と16ラウンド目とでアタッカの作動態様を同じにしたが、異ならせるようにしてもよく、例えば、図146(c)に示される作動態様としてもよい。図146(c)は、特図1において特図Aが表示されて移行される大当り遊技の14ラウンド目におけるアタッカの作動態様の一例を示す図である。
すなわち、14ラウンド目では、0.1秒開放した後に一旦閉鎖し、インターバルとして3秒が経過した後に再び29.0秒開放する態様で第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)を作動させる。
図147(a)は、特図1で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルの一例を示す図であり、図147(b)は、特図1で大当りした場合のテーブルセット選択テーブルの他の例を示す図である。
本実施形態では普図低確率状態では普図抽選は1/100の確率でしか当たらないため、電チューはほとんど開放せず、第2特図始動口232への入賞の確率は低いため、図147(a)および図147(b)に示すテーブルは、普図低確率(特図低確率普図低確率)状態の場合に多く使用されるテーブルセット選択テーブルに相当する。
図147(a)に示すテーブルセット選択テーブルは、停止表示した特図の種類と、確変作動領域がONとなったか否かとによって、使用されるテーブルセットの種類が異なるように構成されている。すなわち、特図Aで大当りし、確変作動領域がONとなった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(確変状態)においてテーブルセット1Aが使用される。また、特図Aで大当りし、確変作動領域がOFFであった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(電サポ状態)においてテーブルセット1Bが使用される。また、特図Bで大当りし、確変作動領域がONとなった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(確変状態)においてテーブルセット2Aが使用される。また、特図Bで大当りし、確変作動領域がOFFであった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(電サポ状態)においてテーブルセット2Bが使用される。また、特図Cで大当りし、確変作動領域がONとなった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(確変状態)においてテーブルセット3Aが使用される。また、特図Cで大当りし、確変作動領域がOFFであった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(電サポ状態)においてテーブルセット3Bが使用される。
図147(b)に示すテーブルセット選択テーブルは、図147(a)に示されるテーブルセット選択テーブルとは異なり、大当り遊技において確変作動領域がONとなった場合に
は、大当り遊技が終了して移行される確変状態において使用されるテーブルセットが、停止表示した特図の種類によって異なるように構成されているが、確変作動領域がOFFであった場合には、大当り遊技が終了して移行される電サポ状態において使用されるテーブルセットが、停止表示した特図の種類にかかわらず同一となるように構成されている。具体的には、特図Aで大当りし、確変作動領域がONとなった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(確変状態)においてテーブルセット1Aが使用される。また、特図Aで大当りし、確変作動領域がOFFであった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(電サポ状態)においてテーブルセット1Bが使用される。また、特図Bで大当りし、確変作動領域がONとなった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(確変状態)においてテーブルセット2Aが使用される。また、特図Bで大当りし、確変作動領域がOFFであった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(電サポ状態)においてテーブルセット1Bが使用される。また、特図Cで大当りし、確変作動領域がONとなった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(確変状態)においてテーブルセット3Aが使用される。また、特図Cで大当りし、確変作動領域がOFFであった場合には、大当り遊技が終了して移行される遊技状態(電サポ状態)においてテーブルセット1Bが使用される。
図148は、16R大当り(実質13R大当り)の大当り遊技における具体的演出例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。
上述したようにして、第1特図表示装置212において「特図C」が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図148(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示されるとともに、遊技者に右打ちをするように指示する表示が行われる。なお、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左下隅には、連荘回数が表示されている。今回の大当り遊技では、特図低確率普図低確率状態(通常の遊技状態)から移行した初回の大当り遊技であるため、連荘回数の表示は「1回目」となっている。
その後、4ラウンド目になると、図148(b)に示すような演出内容が実行される。すなわち、図148(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、14ラウンド目および16ラウンド目において第二の可変入賞口235aが長時間開放となってV通過しやすい状態となる大チャンスが到来するか否かを示唆する昇格演出が行われ、その結果、昇格演出に失敗した演出内容が実行される。すなわち、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技であることが報知される。このような失敗演出は、図148(c)に示すように、13ラウンド目まで継続して行われる。
その後、大当り遊技が進行して、14ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aが開状態となるとともに、Vシャッタ2352aが開状態となるが、いずれもきわめて短い時間だけの開状態であるので、V通過がきわめて困難となっている。装飾図柄表示装置208では、図148(d)に示すように、14ラウンド目となっても上述した失敗演出が継続して行われる。
図148(e)は、14ラウンド目において、遊技球がV通過スイッチSW2を通過(V通過)した状態を示している。すると、図148(f)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。
図148(g)は、14ラウンド目が終了したときの演出内容を示している。本実施形態では、入賞カウントスイッチSW1を通過した遊技球の数と、V通過スイッチSW2およ
び排出球検出スイッチSW3を通過した遊技球の数をそれぞれ計数し、ラウンドの終了時にそれぞれの数が異なった場合には大入賞口エラーが発生したと判定してエラー報知をしており、この演出例では、14ラウンド目において大入賞口エラーが発生したため、図148(g)に示すように、「V」の表示に重ねて「大入賞口エラー」の表示が行われている。例えば、14ラウンド目で、入賞カウントスイッチSW1を通過させないで、V通過スイッチSW2を手入れ等の不正行為により通過させた場合にこのようなエラーが発生する。この「大入賞口エラー」の表示は、例えば、電源がOFFとなるまで継続して表示される。なお、「大入賞口エラー」の表示を行う期間は適宜設定することができ、例えば、大当り遊技の終了とともに終了させるようにしてもよい。なお、本実施形態では、「V」の表示と「大入賞口エラー」の表示を異なるタイミングで開始するようにしたが、同じタイミングで表示を開始するようにしてもよい。また、本実施形態では、「V」の表示に重ねて「大入賞口エラー」を表示するようにしたが、「大入賞口エラー」の表示に重ねて「V」の表示を行うようにしてもよい。また、本実施形態では、大入賞口エラーが発生したことを装飾図柄表示装置208にその旨を表示することにより報知するようにしたが、音声による出力や、ランプの点滅により報知するようにしてもよい。
その後、16ラウンド目が終了すると、図148(h)に示すような態様で大当り終了演出が行われる。この演出例では、14ラウンド目にV通過があったが、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技において生じたもの(すなわち、イレギュラーによるV通過)であるので、確変状態に移行する旨を表す「吉宗モード突入」の表示は行われず、図148(h)に示すように、電サポ状態に移行する旨を表す「探索モード突入」の表示(第一の演出)が行われる。また、併せて、上述した「大入賞口エラー」の表示が継続して行われている。この「大入賞口エラー」の表示は、「探索モード突入」の表示に重ねて行われている。なお、「大入賞口エラー」の表示に重ねて「探索モード突入」の表示を行うようにしてもよい。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行し、図148(i)に示すように、装飾図柄表示装置208において、確変状態である旨の「吉宗モード」の演出が実行される。このとき、特図2の変動表示の保留がなく、特図1の変動表示の保留が3つであったので、特図1の保留(第1保留)が消化され、第1特図表示装置212の図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始される。また、このときも、上述した「大入賞口エラー」の表示も継続して行われている。この「大入賞口エラー」の表示は、「吉宗モード」演出に重ねるようにして行われている。
なお、この演出例において、14ラウンド目において、V通過しなかった場合には、大当り遊技が終了するまで失敗演出が引き続き行われるが、このようにV通過がなかった後に実行される失敗演出は、電サポ状態に移行する旨を表す第一の演出の一例ということができる。
図149は、第10実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。
上述したようにして、第1特図表示装置212において「特図A」が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図149(a)に示すように、大当り演出が開始される。この演出例では、装飾図柄表示装置208の左下の連荘回数の表示の上方に、アタッカへの入賞により獲得した賞球数の表示が行われている。図149(a)に示されるタイミングでは、アタッカへの入賞が未だないので、賞球数の表示は「00000」となっている。なお、本実施形態では、第一の可変入賞口234aおよび第二の可変入賞口235aへの入賞により獲得する賞球数は15としているが、15以外の賞球数であってもよい。また、第一の可変入賞口234aへの入賞により獲得する賞球数と第二の可変入賞口235aへの入
賞により獲得する賞球数とが同じであってもよいし、異なっていてもよい。
その後、図149(b)に示すように、1ラウンド目において、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)に10個の遊技球が入賞して、賞球数の表示が「00150」となっている。この演出例では、アタッカへ10個の遊技球の入賞があると、ラウンド終了条件が成立してアタッカが開状態から閉状態に変位してラウンドが終了するのであるが、図149(c)に示すように、アタッカが開状態から閉状態に移行している状態において、さらに1個の遊技球が第一の可変入賞口234aへ入賞すると、図149(d)に示すように、賞球数の表示が「00165」となり、オーバー入賞音がスピーカ120から出力される。このとき、賞球数の表示を、図149(d)に示すように、強調表示するようにしてもよい。また、オーバー入賞があった旨の演出を音声出力により実現したが、装飾図柄表示装置208における表示やランプの点滅等により演出するようにしてもよい。また、このオーバー入賞にかかる演出は、上述した「V」の表示とともに実行される場合がある。本実施形態では、このようにしてオーバー入賞があった旨の演出を行うことにより、遊技者に対して得した気分を味わわせることができる場合がある。なお、本実施形態では、アタッカへ10個の遊技球の入賞があるとラウンド終了条件が成立するが、ラウンド終了条件が成立するアタッカへの遊技球の入賞数を9個以下としてもよく、また、11個以上としてもよい。
また、別の演出例について説明すると、上述したようにして、第1特図表示装置212において「特図A」が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図149(e)に示すように、大当り演出が開始される。
図149(f)は、2ラウンド目に移行する際の様子が示されている。そして、図149(g)に示すように、2ラウンド目となって第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が閉状態から開状態に変位すると、図149(h)に示すように、2ラウンド目となったことが表示されるとともに、ラウンド開始音がスピーカ120から出力される。なお、ラウンド開始を報知する演出を音声出力により実現したが、装飾図柄表示装置208における表示やランプの点滅等により演出するようにしてもよい。また、このラウンド開始にかかる演出は、上述した「V」の表示とともに実行される場合がある。
また、別の演出例について説明すると、例えば、第1特図表示装置212において「特図B」が停止表示されて移行した大当り遊技において、16ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aが開状態となるとともに、Vシャッタ2352aが開状態となってV通過が容易な状態となり、装飾図柄表示装置208では、図149(i)に示すように、16ラウンド目であることの表示が行われるとともに、V通過させることを促進する旨の「V狙え」という表示が行われる。
そして、図149(j)に示すタイミングで、第二の可変入賞口235a内のV通過スイッチSW2への遊技球の通過(V通過)があると、図149(k)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。そして、この演出例では、「V」の表示とともに、V入賞音がスピーカ120から出力される。本実施形態では、このようにしてV入賞演出が実行される。なお、V入賞音の出力タイミングは、「V」の表示と同時であってもよいし、「V」の表示の後にV入賞音が出力されてもよいし、V入賞音が出力された後に「V」の表示が行われてもよい。また、「V」の表示を行わず、V入賞音のみ出力するようにしてもよい。
図150は、本実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。
さらに、別の演出例について説明すると、例えば、第1特図表示装置212において「
特図B」が停止表示されて移行した大当り遊技において、16ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aが開状態となるとともに、Vシャッタ2352aが開状態となってV通過が容易な状態となり、装飾図柄表示装置208では、図150(a)に示すように、16ラウンド目であることの表示が行われるとともに、V通過させることを促進する旨の「V狙え」という表示が行われる。
そして、図150(b)に示すタイミングで、第二の可変入賞口235a内のV通過スイッチSW2への遊技球の通過(V通過)があると、図150(c)に示すように、装飾図柄表示措置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「VV」の表示とともに、保留連音がスピーカ120から出力される。この「VV」の表示は、保留された特図1の図柄変動表示を先読みして、大当りとなる図柄変動表示が含まれる場合に実行されるものである。本実施の形態では、このようにして先読み予告演出が可能に構成されている。なお、先読みした結果、大当りとなる図柄変動表示が含まれる場合であっても、「VV」の表示は行わず、「V」の表示を行うようにしてもよい。また、大当りとなる図柄変動表示が含まれていない場合であっても、偽の先読み予告として「VV」の表示を行うようにしてもよい。また、保留連音の出力タイミングは、「VV」の表示と同時であってもよいし、「VV」の表示の後に保留連音が出力されてもよいし、保留連音が出力された後に「V」の表示が行われてもよい。また、「VV」の表示を行わず、保留連音のみ出力するようにしてもよい。また、保留された特図2の図柄変動表示の先読みのみを行い、特図1の図柄変動表示に関する先読みを行わないようにしてもよいし、特図1および特図2のいずれの図柄変動表示についても先読みを行うようにしてもよい。
さらに、別の演出例について説明すると、例えば、第1特図表示装置212において大当り図柄が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図150(d)に示すように、大当り演出が開始される。この演出例では、装飾図柄表示装置208の左下の連荘回数の表示の上方に、アタッカへの入賞により獲得した賞球数の表示が行われている。図150(d)に示されるタイミングでは、アタッカへの入賞が未だないので、賞球数の表示は「00000」となっている。なお、本実施形態では、第一の可変入賞口234aおよび第二の可変入賞口235aへの入賞により獲得する賞球数は15としているが、15以外の賞球数であってもよい。
図150(e)は、7ラウンド目における演出内容を示している。図150(e)に示されるタイミングでは、賞球数の表示が「00990」となっている。この状態で、図150(f)に示すように、第一可変入賞口234aへ遊技球が1つ入賞すると、図150(g)に示すように、賞球数の表示が「01005」に更新表示されるとともに、装飾図柄表示装置208の中央下方に、賞球を1000獲得した旨の「GET1000pt」の表示が行われる。また、このとき、賞球1000獲得音がスピーカ120から出力される。なお、賞球を1000獲得した旨の演出を装飾図柄表示装置208における表示とスピーカ120からの音声出力により実現したが、いずれか一方のみ実施するものであってもよい。また、賞球1000獲得音の出力タイミングは、「GET1000pt」の表示と同時であってもよいし、「GET1000pt」の表示の後に賞球1000獲得音が出力されてもよいし、賞球1000獲得音が出力された後に「GET1000pt」の表示が行われてもよい。また、この賞球を1000獲得した旨の演出は、上述した「V」の表示とともに実行される場合がある。また、この演出例では、賞球を1000獲得した場合にその旨の報知を行ったが、報知を実行する賞球の獲得数はこれに限定されず、例えば、500、1500、2000、10000の賞球を獲得したとき等に報知するようにしてもよい。また、報知の回数は1回に限らず、複数回行うようにしてもよい。
図150(h)〜図150(k)は、図128(e)に示して上述した第一の可変入賞口234bおよび第二の可変入賞口235bを適用したときの演出例の一例について説明す
る図である。
図150(h)に示す例では、第一の可変入賞口234bの第一の通過検出スイッチSW5が入賞カウントスイッチとして機能し、第二の通過検出スイッチSW6がラウンド継続スイッチとして機能し、第二の可変入賞口235bの第三の通過検出スイッチSW7が入賞カウントスイッチとして機能し、第四の通過検出スイッチSW8がラウンド継続スイッチとして機能している。この演出例では、アタッカの開放中にラウンド継続スイッチへの遊技球の通過を条件として次のラウンドに移行することができ、ラウンド継続スイッチへの遊技球の通過がなかった場合には、当該ラウンドで大当り遊技が終了するように構成されている。なお、この演出例では、第一の可変入賞口234bおよび第二の可変入賞口235bのそれぞれにラウンド継続スイッチを設けたものであるが、いずれか一方のみ設けられた構成であってもよく、この場合、例えば、ラウンド継続スイッチが設けられていないアタッカが開放するラウンドにあっては、必ず次のラウンドに移行するようにし、ラウンド継続スイッチが設けられているアタッカが開放するラウンドにあっては、ラウンド継続スイッチへの遊技球の通過を条件に次のラウンドに移行するように構成してもよい。さらに、このような構成では、例えば、1ラウンド目をラウンド継続スイッチが設けられていないアタッカが開放するようにして、必ず2ラウンド目に移行するようにしてもよい。
このような構成のパチンコ機で、第1特図表示装置212において大当り図柄が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図150(i)に示すように、大当り演出が開始され、第一の可変入賞口234bが開放し、1ラウンド目が開始する。そして、図150(j)のタイミングで、第一の可変入賞口234bに入賞し、ラウンド継続スイッチとして機能する第二の通過検出スイッチSW6を遊技球が通過すると、図150(k)に示すように、装飾図柄表示装置208の中央下部に次のラウンドに移行する条件が成立したことを示す「継続」の表示が行われるとともに、継続音がスピーカ120から出力される。なお、次のラウンドに移行する条件が成立したことを示すラウンド継続の演出を装飾図柄表示装置208における表示とスピーカ120からの音声出力により実現したが、いずれか一方のみ実施するものであってもよい。また、継続音の出力タイミングは、「継続」の表示と同時であってもよいし、「継続」の表示の後に継続音が出力されてもよいし、継続音が出力された後に「継続」の表示が行われてもよい。また、このラウンド継続の演出は、上述した「V」の表示とともに実行される場合がある。
本実施形態において、上述した「大入賞口エラー」の表示、オーバー入賞があった旨の演出、ラウンド開始にかかる演出、V入賞演出、先読み予告演出、賞球を1000獲得した旨の演出、および、ラウンド継続の演出のうちの2以上の演出が同時に行われるようにしてもよい。
次に、本実施形態に適用可能な種々の構成について図151を参照しながら説明する。ここで、図151(a)は、始動入賞装置の一例について説明する正面図であり、図151(b)は、始動入賞装置の他の例について説明する斜視図であり、図151(c)は、大当り発生装置の一例について説明する正面図であり、図151(d)は、主制御部で制御される各種表示を行うためのランプモジュールの一例について説明する図である。
上述した実施形態において、第1特図始動口230および第2特図始動口232に代えて、例えば、図151(a)に示される始動入賞装置2300を適用することができる。
始動入賞装置2300は、上端に遊技球が入球可能な入球口2301と、入球口2301から入球した遊技球が流下する第一の案内通路2303と第二の案内通路2304と、入球口2301から入球した遊技球を第一の案内通路2303および第二の案内通路23
04のうちいずれか一方に振り分ける回転体2302とを備えている。
回転体2302は、円盤状の本体部の背面に3つの羽根2302a,2302b,2302cが後方に向けて立設されており、これら3つの羽根2302a,2302b,2302cは、等間隔に本体部の中心から外周に向けて放射状に配置されている。羽根2302aは、回転体2302が時計方向(CW方向)に回転したときに、第二の案内通路2304の内壁に当接して回転体2302の一定以上の回転を規制する。このとき、羽根2302b,2302cで形成される第1球受部2305aが上方に向いて遊技球を受け止め可能な状態となる。また、羽根2302cは、回転体2302が反時計方向(CCW方向)に回転したときに、第一の案内通路2303の内壁に当接して回転体2302の一定以上の回転を規制する。このとき、羽根2302a,2302bで形成される第2球受部2305bが上方に向いて遊技球を受け止め可能な状態となる。
第一の案内通路2303は、図示しない第1特図始動口に連通し、第一の案内通路2303に案内された遊技球は、第1特図始動口に入賞する。また、第二の案内通路2304は、図示しない第2特図始動口に連通し、第二の案内通路2304に案内された遊技球は、第2特図始動口に入賞する。
始動入賞装置2300は、上述したようにして構成されているので、例えば、図151(a)に示すように、羽根2302aが第二の案内通路2304に内壁に当接して第1球受部2305aが上方を向いているときに、遊技球が入球口2301から入球すると、当該遊技球が第1球受部2305aに受け止められる。すると、遊技球の自重により、回転体2302が反時計方向に回転する。回転体2302は、羽根2302cが第一の案内通路2303の内壁に当接すると回転を停止する。第1球受部2305aは、第一の案内通路2303に臨み、第1球受部2305aに受け止められた遊技球は、第一の案内通路2303を流下して、第1特図始動口に入賞する。
この状態では、第2球受部2305bは、上方を向いているので、このときに、遊技球が入球口2301から入球すると、当該遊技球が第2球受部2305bに受け止められる。すると、遊技球の自重により、回転体2302が時計方向に回転する。回転体2302は、羽根2302aが第二の案内通路2304の内壁に当接すると回転を停止する。第2球受部2305bは、第二の案内通路2304に臨み、第2球受部2305bに受け止められた遊技球は、第二の案内通路2304を流下して、第2特図始動口に入賞する。
始動入賞装置2300は、このようにして、第1特図始動口と第2特図始動口とに交互に入賞させることができる。
また、例えば、図151(b)に示される始動入賞装置2300Aを適用することもできる。
始動入賞装置2300Aは、入球口2301Aと、第一の案内通路2303Aと、第二の案内通路2304Aと、回転体2302Aとを備えている。入球口2301A、第一の案内通路2303Aおよび第二の案内通路2304Aは、図151(a)に示される始動入賞装置2300と同様なので、ここでは、回転体2302Aの具体的構成について説明し、その他については説明を省略する。
回転体2302Aは、始動入賞装置2300の回転体2302と同様に、3つの羽根(図示省略)を備えているが、回転軸の後端がモーターM1に接続されている。すなわち、回転体2302Aは、モーターM1の駆動により、反時計方向および時計方向に回転することができるようになっている。例えば、モーターM1は、周期的あるいはランダムに回
転体2302Aの位置を変換することができるので、遊技球が入球口2301に入球したタイミングで第1特図始動口および第2特図始動口のうちいずれか一方に遊技球を振り分けることができる。
上述した実施形態において、例えば、図151(c)に示すような大当り発生装置2500を設けることもできる。大当り発生装置2500は、特図1あるいは特図2で図柄変動表示の結果、大当り図柄で停止表示(確定停止)した後に通過させることで、大当り遊技を開始させるための装置である。
大当り発生装置2500は、上端に遊技球が入球可能な入球口2501と、入球口2501から入球した遊技球が流下する第一の案内通路2503と第二の案内通路2504と、入球口2501から入球した遊技球を第一の案内通路2503および第二の案内通路2504のうちいずれか一方に振り分ける振分部材2502とを備えている。
振分部材2502は、板状に形成されており、一端が回転軸に接続されて回動可能に構成されており、例えば、回転軸はモータに接続されている。これにより、振分部材2502は、周期的にあるいはランダムに入球口2501と第一の案内通路2503とを連通する位置と、入球口2501と第二の案内通路2504とを連通する位置とに変更することが可能である。
第一の案内通路2503には、大当りを発生させるための第一の大当り発生スイッチSW11が設けられており、第一の案内通路2503を流下する遊技球を検出可能としている。第一の大当り発生スイッチSW11を通過した遊技球は、例えば、下端から排出されて、遊技盤200の遊技領域124に戻される。
第二の案内通路2504には、大当りを発生させるための第二の大当り発生スイッチSW12が設けられており、第二の案内通路2504を流下する遊技球を検出可能としている。第二の大当り発生スイッチSW12を通過した遊技球は、例えば、下端から排出されて、遊技盤200の遊技領域124に戻される。
上述した実施形態において、この大当り発生装置2500を用いることで、例えば、大当り遊技を開始させるとともに、大当り遊技において実行可能なラウンド数を決定することもできる。例えば、第一の大当り発生スイッチSW11を遊技球が通過した場合には、10ラウンドの大当り遊技を開始させる一方、第二の大当り発生スイッチSW12を遊技球が通過した場合には、4ラウンドの大当り遊技および16ラウンドの大当り遊技のうちいずれか一方を抽選し、当選したラウンド数の大当り遊技を開始させる。
また、上述した実施形態において、例えば、第1特図表示装置、第2特図表示装置、普通図柄表示装置、普通図柄保留ランプ、第1特図保留ランプ、第2特図保留ランプ、ラウンド数表示ランプ、状態表示ランプ等を1つのモジュール上に配置したランプモジュール2000を備えて、例えば、遊技盤200の遊技領域124外に設けることができる。
より具体的には、ランプモジュール2000は、第1特図表示ランプ2212と、第2特図表示ランプ2214と、ラウンド数表示ランプ2328と、普通図柄表示ランプ2210と、普通図柄保留ランプ2216と、第1特図保留ランプ2218と、第2特図保留ランプ2220とを備えている。
第1特図表示ランプ2212は、8つのLEDにより構成されており、これらのLEDの点灯および消灯の組み合わせにより、特図1の停止図柄を特定することができる。
第2特図表示ランプ2214は、8つのLEDにより構成されており、これらのLEDの点灯および消灯の組み合わせにより、特図2の停止図柄を特定することができる。
ラウンド数表示ランプ2328は、8つのLEDにより構成されており、これらのLEDの点灯および消灯の組み合わせにより、大当り遊技において実行されるラウンド数を特定することができる。
普通図柄表示ランプ2210は、4つのLEDにより構成されており、これらのLEDの点灯および消灯の組み合わせにより、普図の停止図柄を特定することができる。
普通図柄保留ランプ2216は、4つのLEDにより構成されており、普図の変動表示の保留数をLEDの点灯数により表すことができる。
第1特図保留ランプ2218は、4つのLEDにより構成されており、特図1の変動表示の保留数をLEDの点灯数により表すことができる。
第2特図保留ランプ2220は、4つのLEDにより構成されており、特図2の変動表示の保留数をLEDの点灯数により表すことができる。
図152は、本実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。
図152(a)は、例えば、図151(a)に示される始動入賞装置2300や、図151(b)に示される始動入賞装置2300Aを用いたパチンコ機100において実現可能な演出の一例を示している。この演出例では、特図2優先変動機ではなく、第1特図始動口および第2特図始動口のいずれに入賞したかにかかわらず、入賞した順序で特別図柄の変動表示を開始する8個保留入賞順変動(8保入順)機に適用したものである。
図152(a)に示すように、第1特図表示装置212において、特図1の図柄変動表示が開始されるとともに、これに対応して装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が行われている。図152(a)では、特図1の変動表示の保留数が1つであるので、第1特図保留ランプ218における1つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示の保留数が2つであるので、第2特図保留ランプ220における2つの保留ランプが点灯している。
一方、この演出例では、装飾図柄表示装置208における図柄変動の保留表示を、特図1と特図2とで区別することなく行っている。すなわち、装飾図柄表示装置208には、第1の特図保留表示h01、第2の特図保留表示h02、第3の特図保留表示h03、第4の特図保留表示h04、第5の特図保留表示h05、第6の特図保留表示h06、第7の特図保留表示h07および第8の特図保留表示h08が表示されている。そして、1つの特図1の変動表示と2つの特図2の変動表示が保留されているので、第1の特図保留表示h01〜第3の特図保留表示h03がそれぞれデフォルトの表示態様で表示されている。いずれも特図1の保留表示であるか特図2の保留表示であるかが特定困難な態様で表示されている。一方、第4の特図保留表示h04〜第8の特図保留表示h08は、いずれもブランクである旨の表示がなされている。また、図152(a)に示す演出例では、第1の特図保留表示h01に並んで変動アイコンh00が表示されている。変動アイコンは、例えば、特図の保留表示と関連した表示態様からなり、保留表示と同様の表示態様で表示される。変動アイコンは、例えば、その表示態様によって当該変動表示の表示結果についての予告(当該変動予告)を実行可能なものである。変動アイコンは、当該変動表示の終了とともに消去される。なお、変動アイコンの消去タイミングはこれに限定されず、例えば、当該変動表示中において消去されるようにしてもよい。
図152(b)は、図152(a)と同様の演出表示を行うものであるが、特図1の保留表示であるか特図2の保留表示であるかが特定可能な態様で表示されている。具体的には、第2の特図保留表示h02は、特図1の保留表示を示しており、第1の特図保留表示h01、第3の特図保留表示h03は、特図2の保留表示を示している。また、変動アイコンh00は、特図1の変動表示であることを示している。
なお、図152(a)や図152(b)に示す演出例において、例えば、特図1の図柄変動表示とともに実行される装飾図柄の変動表示で、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが表示される場合には、第三の遊技条件が成立しやすい特別大当りであることを報知可能である一方、特図2の大当りは総て第三の遊技条件が成立しやすい特別大当りであって、特図2の図柄変動表示で大当りとなる場合には、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせで必ず停止表示(確定表示)する場合において、「装飾7」以外の装飾図柄によってリーチ状態を形成するようにして、遊技の興趣を高めるようにしてもよい。この場合、例えば、「装飾7」以外の装飾図柄が3つ揃って仮停止表示した後に再変動表示を行って「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせで停止表示する等の演出を行うことが考えられる。
また、特図1の図柄変動表示とともに実行される装飾図柄の変動表示と、特図2の図柄変動表示とともに実行される装飾図柄の変動表示とで同じ演出を行うようにしてもよい。このとき、例えば、「装飾7」でリーチ状態となる確率が特図1の図柄変動表示のときと、特図2の図柄変動表示のときとで異ならせるようにしてもよい。また、特図1の図柄変動表示とともに実行される装飾図柄の変動表示と、特図2の図柄変動表示とともに実行される装飾図柄の変動表示とで同じ演出を行うが、特図1の図柄変動時間を、再変動表示を行う時間だけ、特図2の図柄変動時間よりも長くするようにしてもよい。
また、例えば、特図1で大当りした場合と、特図2で大当りした場合とで大当り遊技における演出内容を異ならせてもよい。また、例えば、大当り開始時において第三の遊技条件が成立しやすい大当りである旨を報知する確率を特図1で大当りした場合と、特図2で大当りした場合とで異ならせてもよい。具体的には、特図2で大当りした場合には、第三の遊技条件が成立しやすい大当りである旨の報知を少なくとも大当り遊技の開始時において100%の確率で報知するが、特図1で大当りした場合には、特別大当りである大当り遊技の開始時において90%の確率でしか報知しないようにしてもよい。
図152(c)は、例えば、図151(c)に示される大当り発生装置2500を備えたパチンコ機100において実現可能な演出の一例を示している。この演出例では、特図2優先変動機および8保入順機のいずれでも適用可能である。
図152(c)は、第1特図表示装置212に大当り図柄が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示される図柄に対応する態様の第四図柄が停止表示される。これに合わせて、装飾図柄表示装置208には、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されている。
図152(c)に示される演出例では、第1特図表示装置212に大当り図柄が停止表示されても大当り遊技は開始されず、大当り図柄が停止表示された後、大当り発生装置2500の第一の大当り発生スイッチSW11又は第二の大当り発生スイッチSW12への遊技球の通過があったことにより大当り遊技が開始され、また、第一の大当り発生スイッチSW11および第二の大当り発生スイッチSW12のいずれを遊技球が通過したことによって大当り遊技において実行されるラウンド数が決定する。
そのため、図152(c)に示される演出例では、第1特図表示装置212に大当り図柄が停止表示されたタイミングで、大当り発生装置2500を狙って遊技球を打ち出す旨の表示が行われる。
図152(d)は、図152(c)と同様の演出表示を行うものであるが、第一の大当り発生スイッチSW11又は第二の大当り発生スイッチSW12への遊技球の通過があったことにより移行される大当り遊技が、第三の遊技条件が成立しやすい大当り遊技である可能性が高いことを示す表示が装飾図柄表示装置208で実行されていることを示している。
なお、図152(c)および図152(d)に示される演出例において、第一の大当り発生スイッチSW11又は第二の大当り発生スイッチSW12への遊技球の通過があったときに第三の遊技条件が成立しやすい大当り遊技が開始されることを示唆する演出を行うようにしてもよい。
また、小当り遊技を開始可能なパチンコ機100にあっては、例えば、特図1(あるいは特図2)で大当り図柄および小当り図柄が停止表示する場合において、当該図柄変動表示が終了する前に図152(c)あるいは図152(d)に示すような演出を行うようにしてもよい。これにより、例えば、第一の大当り発生スイッチSW11又は第二の大当り発生スイッチSW12へ遊技球を通過させることにより、大当り遊技が開始されるか小当り遊技が開始されるかについて遊技者に期待を持たせることができる場合がある。なお、この場合、小当り遊技は、小当り図柄が停止表示された後は、第一の大当り発生スイッチSW11又は第二の大当り発生スイッチSW12へ遊技球を通過させることなく開始可能である。
図152(e)は、例えば、上述した小当り遊技を開始可能なパチンコ機100において実現可能な演出の一例を示している。この実施形態では、例えば、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214に小当り図柄が停止表示されて小当りとなると、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が0.1秒だけ開状態となる動作を複数回(例えば、3回)行う小当り遊技が実行される。なお、アタッカの開閉回数は3回に限らず、1回であってもよく、2回又は4回以上であってもよい。また、小当りにおけるアタッカの開放時間は0.1秒に限らず、例えば、1又は複数の遊技球が入賞可能とするのに十分な時間(例えば、1.0秒)に設定してもよい。また、大当り遊技では、1ラウンド目に第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)を、例えば、0.1秒だけ開状態となる動作を複数回(例えば、3回)行った後、29.0秒開放する動作が行われる。この動作は、一部の大当り遊技においてのみ実行されるものであってもよい。
図152(e)に示される演出例では、第1特図表示装置212に図柄が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示される図柄に対応する態様の第四図柄が停止表示される。これに合わせて、装飾図柄表示装置208には、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されている。
図152(e)に示される演出例では、装飾図柄表示装置208において、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)されているだけでは大当りであるか小当りであるかが遊技者に認識困難となっている。
そのため、図152(e)に示される演出例では、大当り遊技又は小当り遊技に移行して開閉動作を行う第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)の動作に注目する旨の「
アタッカがロング開放で大当り」の表示が装飾図柄表示装置208にて行われていることを示している。
これにより、遊技者は、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)の開閉動作に注目し、例えば、3回の短時間の開閉の後、長時間の開放を確認することにより、大当り遊技となったことを認識することができる場合がある。
図152(f)は、図152(e)と同様の演出表示を行うものであるが、大当り遊技に移行する場合にあっては、第三の遊技条件が成立しやすい大当り遊技である可能性が高いことを示す表示が装飾図柄表示装置208で実行されることを示している。
次に、本実施形態において実施される遊技履歴に関する情報の報知の一例について説明する。
図152(g)は、特図1および特図2の変動表示の保留のない待機状態を示している。このとき、図152(h)に示すように、所定の操作が行われると、図152(i)に示すような遊技履歴が装飾図柄表示装置208に表示される。
遊技履歴を表示させるための操作は、例えば、図152(h)に示すように、設定スイッチ161のダイヤルを、管理情報を表示させるための位置となるように回転させた後、チャンスボタン136を押下することにより行われる。操作方法は、これに限らず、例えば、設定スイッチ161を備えない構成であるパチンコ機100にあっては、チャンスボタン136の所定回数の操作により行われるようにしてもよい。なお、この場合において、チャンスボタン136の操作回数は、1回であってもよいし、複数回であってもよい。
上述したようにして遊技履歴を表示させるための操作が行われると、図152(i)に示すように、例えば、大当り遊技における第三の遊技条件の成立回数あるいは非成立回数が大当り遊技の種類毎に装飾図柄表示装置208に表示される。なお、他の遊技履歴に関する情報を表示させるようにしてもよい。
なお、これまでに説明した実施形態では、普図始動口228が遊技領域124の右側に配設しており、確変状態および電サポ状態でない通常の遊技状態においては、ほとんど仏始動口228を遊技球が通過することがないため、普図変動遊技が実行されることはほとんどないが、普図始動口228を遊技領域124の左側にも配設して通常の遊技状態においても普図変動遊技が実行されるようにしてもよい。この場合において、例えば、普図の当り図柄の種類を複数種類設定して、第2特図始動口232が開状態となる時間を当り図柄の種類によって異ならせるようにしてもよい。また、例えば、通常の遊技状態において、特図2の図柄変動が行われる場合には、例えば、装飾図柄表示装置208にキャラクタが表示される等の特殊演出を行うようにしてもよい。
次に、本実施形態のパチンコ機において実行される一連の演出の一例について説明する。以下に説明する演出例は、特図の変動が開始してから特図が停止表示されるまで、又は、大当り遊技が終了するまでの期間(例えば、図131中Hで示される期間)において実行可能な演出である。なお、以下に説明する演出例は、第三の遊技条件が成立したか否かにかかわらず実行される場合がある演出である。
図153は、一連の演出の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。
図153(a)に示す装飾図柄表示装置208には、刀を持った主人公の殿様が表示画
面の左側に現れる様子が表示されている。
その後、図153(b)に示すように、装飾図柄表示装置208において、「剣豪見参」の表示とともに、敵役の剣豪が現れる表示が行われる。
続いて、図153(c)に示すように、装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪が対峙する画面が表示される。
その後、図153(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様が勝負の開始を告げる「勝負じゃ」と叫ぶ画面が表示される。
その後、図153(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪が互いの方向に向かっていく様子を示す画面が表示される。
その後、図153(f)に示すように、装飾図柄表示装置208では、勝負の結果、主人公の殿様および敵役の剣豪のうちのいずれが勝利するかについて期待させる画面が表示される。
続いて、図153(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では、勝負が決した画面が表示される。この場合は、主人公の殿様が敵役の剣豪を打ち負かした様子を表すことにより、主人公の殿様が勝負に勝ったことを示唆する画面が表示される。反対に、敵役の剣豪が主人公の殿様を打ち負かした様子を表す場合もある。
その後、図153(h)に示すように、装飾図柄表示装置208では、敵役の剣豪が力尽き、主人公の殿様が完全勝利した様子が表示される。
次に、一連の演出の他の例について説明する。
図153(i)に示される装飾図柄表示装置208には、主人公の殿様が疾走する様子を表すとともに、大当り等の有利な状況に移行するための条件である「姫orチビ姫を発見しろ」の文字が表示されている。
その後、図153(j)に示すように、装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様が姫又はチビ姫が向こう側に隠れているであろうと思われる襖を発見する様子が表示されている。
続いて、図153(k)に示すように、装飾図柄表示装置208では、襖が開きはじめ、姫又はチビ姫が襖の向こう側にいるか否かについて期待させる画面が表示される。
そして、図153(l)に示すように、装飾図柄表示装置208では、襖が開くと姫が現れて有利な状況に移行する旨の演出表示が行われる。なお、この場合において、姫に代えてチビ姫が現れて有利な状況に移行される旨を演出する場合もあり、また、大奥や爺が現れて有利な状況への移行とはならない旨の演出表示が行われる場合もある。
なお、以上説明した一連の演出はあくまで一例に過ぎず、これらに限定されるものではないことは言うまでもない。
次に、本実施形態のパチンコ機において実行可能な具体的演出例について説明する。
図154は、大当りとなる図柄変動における具体的演出例を示す図である。以下の図で
は、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。
なお、図154を参照して説明する演出例では、装飾図柄表示装置208の右側にサブ演出表示装置208Aが隣接して配置されている。サブ演出表示装置208Aは、例えば、装飾図柄表示装置208よりも小さいサイズの各種の表示手段が採用可能であり、図154では、例えば、LCDが使用されている。サブ演出表示装置208Aは、例えば、リンク部材を介してモータ等のアクチュエータに接続されており、第2副制御部500の駆動制御により、装飾図柄表示装置208にオーバーラップしない第一の位置と、装飾図柄表示装置208にオーバーラップする第二の位置とに変位することができるように構成されている。この場合において、サブ演出表示装置208Aの一部が装飾図柄表示装置208にオーバーラップするようにしてもよいし、サブ演出表示装置208Aの全部が装飾図柄表示装置208にオーバーラップするようにしてもよい。
図154(a)では、第1特図表示装置212において図柄変動表示が開始された後、装飾図柄表示装置208においてスーパーリーチに発展する表示が行われている様子が示されている。
ここで、特図1の変動表示の保留数が3つであるため、第1特図保留ランプ218における3つのランプが点灯している。装飾図柄表示装置208には、これに対応して、第1の特図1保留表示h11、第2の特図1保留表示h12および第3の特図1保留表示h13がいずれもデフォルトの表示態様で表示され、第4の特図1保留表示h14はブランクである旨の表示がなされている。一方、特図2の変動表示の保留はないので、第2特図保留ランプ220においてはいずれのランプも点灯していない。
また、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ表示されていた装飾図柄が、左上隅に小さく表示されている。また、装飾図柄表示装置208では、特図1第四図柄t1が、第1特図表示装置212の図柄変動表示に対応して、上述したような態様で変動表示を行っている。
その後、図154(b)に示すように、装飾図柄表示装置208には、チャンスボタン136の押下を促すチャンスボタン136の絵柄と「押せ」という文字表示が行われている。また、サブ演出表示装置208Aには、「吉宗」の文字が表示されている。この演出によれば、チャンスボタン136が押下されることにより、大当り確定の表示が行われるかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる場合がある。
そして、図154(c)に示されるタイミングでチャンスボタン136が押下されると、図154(d)に示すように、サブ演出表示装置208Aが第一の位置から第二の位置に変位する。また、サブ演出表示装置208Aでは、「吉宗」の文字表示が行われている背景の色を変更する表示が行われている。
その後、図154(e)に示すように、中図柄表示領域208bに「装飾4」の装飾図柄が停止表示した後、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせで揺れ変動を開始する。このとき、サブ演出表示装置208Aは、第二の位置から第一の位置に変位する。
その後、図154(f)に示すように、装飾図柄表示装置208では、再変動表示が行われて16R特別大当りとなることが約束される装飾図柄の組み合わせに変更されるか否かについて期待させる昇格演出が行われる。具体的には、装飾図柄表示装置208では、揺れ変動している左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領
域208cに表示されている各装飾図柄が再び左上隅に表示され、昇格演出が行われる旨の「昇格チャレンジ」の表示と、チャンスボタン136の押下を促すチャンスボタン136の図柄と「押せ」という文字表示が行われる。
そして、図154(g)に示されるタイミングでチャンスボタン136が押下されると、図154(h)に示すように、サブ演出表示装置208Aが第一の位置から第二の位置に変位する。また、サブ演出表示装置208Aでは、「吉宗」の文字表示が行われている背景の色を変更する表示が行われている。これにより、再変動表示が行われて16R特別大当りとなることが約束される装飾図柄の組み合わせに変更されることが確定することを報知することができる。
その後、図154(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では、揺れ変動していた装飾図柄が、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせに変更される。このとき、サブ演出表示装置208Aは、第二の位置から第一の位置に変位する。
その後、図154(j)に示すように、第1特図表示装置212に16R特別大当り図柄である「特図A」が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示される「特図A」に対応する黒色丸印の図柄が停止表示される。これに合わせて、装飾図柄表示装置208では、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)され、特図の変動遊技が終了する。
その後、大当り遊技が開始され、装飾図柄表示装置208では、図154(k)に示すような大当り開始演出が実行される。このとき、右打ちを指示する表示も行われている。
その後、大当り開始演出が終了して1ラウンド目に移行すると、図154(l)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示される。なお、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左下隅には、連荘回数が表示されている。今回の大当り遊技は、特図低確率普図低確率状態(通常の遊技状態)から移行した初回の大当り遊技であるため、装飾図柄表示装置208の左下隅には、その旨の表示である「1回目」の表示が行われている。その後は、これまでに説明した実施形態と同様の要領で大当り遊技が進行する。
図155は、大当りとなる図柄変動における具体的演出例の他の例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図155(a)〜図155(g)に示される演出は、図154(a)〜図154(g)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図155(h)では、図154(h)とは異なり、チャンスボタン136が押下されたにもかかわらず、サブ演出表示装置208Aが第一の位置のまま移動しない。これにより、再変動表示が行われて16R特別大当りとなることが約束される装飾図柄の組み合わせに変更されないことが報知される。
その後、図155(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせのまま揺れ変動が継続して行われる。
その後、図155(j)に示すように、第1特図表示装置212に16R特別大当り図柄である「特図A」が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示される「特図A」に対応する黒色丸印の図柄が停止表示される。これに合わせて、装飾図柄表示装置208では、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装
飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)され、特図の変動遊技が終了する。この演出例では、開始される大当り遊技は、第三の遊技条件が成立しやすい16R特別大当りであるが、遊技者には、開始される大当り遊技が16R特別大当りであるか否かが認識困難となっている。
その後は、図155(k)〜図155(l)に示される演出が行われる。これらの演出は、図154(k)〜図155(l)に示して上述したのと同様である。
図156は、大当り遊技における具体的演出例を示す図である。以下の図では、括弧書きのアルファベット順に演出が進んでいく様子を示す。
上述したようにして、第1特図表示装置212において「特図A」が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図156(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り開始演出が実行される。なお、今回開始された大当り遊技は、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせで停止表示(確定表示)された後に開始された大当り遊技であるので、遊技者には、16R特別大当りであるか否かについては、認識困難となっている。
その後、大当り開始演出が終了して1ラウンド目に移行すると、図156(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り演出が実行され、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示される。また、サブ演出表示装置208Aは、第一の位置に配置され、「吉宗」の文字が表示されている。
図156(c)は、4ラウンド目における演出内容を示している。図156(c)に示すように、14ラウンド目において第二の可変入賞口235aが長時間開放となってV通過しやすい状態となる大チャンスが到来するか否かを示唆する昇格演出が行われる。具体的には、図156(c)に示すように、装飾図柄表示装置208には、チャンスボタン136の押下を促すチャンスボタン136の絵柄とともに「押せ」という文字が表示され、チャンスボタン押下の受付期間の残り時間を表す残時間表示バーも表示されている。また、サブ演出表示装置208Aには、「吉宗」の文字が表示されている。この演出によれば、チャンスボタン136が押下されることにより、今回の大当り遊技が、第三の遊技条件が成立しやすい16R特別大当りであることが報知されるかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる場合がある。
そして、図156(d)に示されるタイミングでチャンスボタン136が押下されると、図156(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、昇格演出に成功した演出内容が実行され、サブ演出表示装置208Aが第一の位置から第二の位置に変位する。また、サブ演出表示装置208Aでは、「吉宗」の文字表示が行われている背景の色を変更する表示が行われている。これにより、今回の大当り遊技が、第三の遊技条件が成立しやすい16R特別大当りであることが報知される。
その後、図156(f)に示すように、サブ演出表示装置208Aは、第二の位置から第一の位置に変位する。その後は、これまでに説明した実施形態と同様の要領で大当り遊技が進行する。
また、別の演出例について説明すると、第1特図表示装置212において「特図C」が停止表示されて大当り遊技が開始されると、図156(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り開始演出が実行される。なお、今回開始された大当り遊技は、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせで停止表示(確定表示)された後に開始された大当り遊技であるので、遊技者には、16R特別大当りであるか否かに
ついては、認識困難となっている。また、今回開始された大当り遊技は、第三の遊技条件が成立し難い16R(実質13R)大当り図柄である「特図C」が停止表示されて開始された大当り遊技である。
その後は、図156(h)〜図156(j)に示される演出が行われる。これらの演出は、図156(b)〜図156(d)に示して上述したのと同様である。
図156(k)〜図156(l)では、図156(e)〜図156(f)とは異なり、装飾図柄表示装置208では、昇格演出に失敗した演出内容が実行され、サブ演出表示装置208Aが第一の位置のまま移動しない。これにより、今回の大当り遊技が、第三の遊技条件が成立し難い16R大当りであることが報知される。なお、この演出例において、その後の大当り遊技において、例えば、上述した復活演出を行い、16R特別大当りであれば、復活演出に成功する演出を行い、16R特別大当りでない16R大当りであれば、復活演出に失敗する演出をさらに行うようにしてもよい。
この演出例では、その後、大当り遊技が進行して、14ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aが開状態となるとともに、Vシャッタ2352aが開状態となるが、いずれもきわめて短い時間だけの開状態であるので、V通過がきわめて困難となっている。装飾図柄表示装置208では、図156(m)に示すように、14ラウンド目となっても失敗演出が継続して行われている。
図156(n)は、14ラウンド目において、遊技球がV通過スイッチSW2を通過(V通過)した状態を示している。すると、図156(o)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。このとき、「V」の表示は、失敗演出の表示に重ねて行われる。
また、別の演出例について説明すると、大当り遊技が進行して、14ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aが開状態となるとともに、Vシャッタ2352aが開状態となるが、いずれもきわめて短い時間だけの開状態であるので、V通過がきわめて困難となっている。装飾図柄表示装置208では、図156(p)に示すように、14ラウンド目となっても失敗演出が継続して行われている。
図156(q)は、14ラウンド目において、遊技球がV通過スイッチSW2を通過(V通過)した状態を示している。この演出例では、このとき、図156(r)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示を行わず、失敗演出のみが継続して行われている。すなわち、この演出例では、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技において、V通過があってもその旨を報知しないことにより、大当り遊技の終了後に確変状態に移行することを遊技者に認識困難とさせることができる場合がある。
次に、装飾図柄表示装置208における視認状態(視認性の程度)について説明する。図157は、装飾図柄表示装置208における視認状態を説明するための図である。ここで、同図における「オブジェクト」とは、装飾図柄表示装置208の視認状態(視認性の程度)を変化させることが可能な有体物や無体物を意味し、例えば、画像(例えば、保留アイコン、変動アイコン、保留アニメを構成するテクスチャ画像、演出に使用される各種画像、予告に使用される画像、キャラクタ画像)や、可動体(例えば、演出可動体、遮蔽装置)や、ガラス製または樹脂製の透明板部材などが少なくとも含まれる。
同図(a)(1)に示す例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第一のオブジェクトob1で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも
第一のオブジェクトob1によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部と第一のオブジェクトob1の一部を、さらに第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、第二のオブジェクトob2のみによって覆われた表示領域も、正面から視認不能(または視認困難)とされるとともに、第一のオブジェクトob1のうち、第二のオブジェクトob2によって覆われた部位も、正面から視認不能(または視認困難)とされる。
すなわち、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2によって覆い隠されるとともに、第一のオブジェクトob1の一部も第二のオブジェクトob2によって覆い隠される。なお、図示はしないが、装飾図柄表示装置208の表示領域に、第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2が互いに重ならないように表示を行った後、同図(a)(1)に示すように、第一のオブジェクトob1の一部を第二のオブジェクトob2によって覆い隠し、さらに、同図(a)(2)に示すように、第一のオブジェクトob1のすべてを第二のオブジェクトob2によって覆い隠す表示を連続して実行してもよい。
同図(a)(2)に示す例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第一のオブジェクトob1で覆うとともに、この第一のオブジェクトob1全体を第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第二のオブジェクトob2によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、同図(a)(3)に示す例は、第二のオブジェクトob2によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされている点で同図(a)(2)に示す例と同様であるが、同図(a)(2)に示す例よりも、第二のオブジェクトob2によって視認不能(または視認困難)とする範囲を広げている。このように、装飾図柄表示装置208の表示領域外を視認不能(または視認困難)としてもよい。また、換言すれば、同図(a)(3)に示す例は、第二のオブジェクトob2は、装飾図柄表示装置208のある辺の一部を視認不能(または視認困難)としているということができる。
また、同図(b)(2)に示す例は、同図(b)(1)に示す第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2の位置関係を入れ替えている。本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第二のオブジェクトob2によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部と第二のオブジェクトob2の一部を、さらに第一のオブジェクトob1で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、第一のオブジェクトob1のみによって覆われた表示領域も、正面から視認不能(または視認困難)とされるとともに、第二のオブジェクトob2のうち、第一のオブジェクトob1によって覆われた部位も、正面から視認不能(または視認困難)とされる。
すなわち、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2によって覆い隠されるとともに、第二のオブジェクトob2の一部も第一のオブジェクトob1によって覆い隠される。
同図(c)(1)に示す例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第一のオブジェクトob1と第三のオブジェクトob3で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第一のオブジェクトob1と第三のオブジェクトob3によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部、第一のオブジェクトob1の一部、および第三のオブジェクトob3の一部を、さらに第二のオブジェクトob2で覆うことで、
装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、第二のオブジェクトob2のみによって覆われた表示領域も、正面から視認不能(または視認困難)とされるとともに、第一のオブジェクトob1および第三のオブジェクトob3のうち、第二のオブジェクトob2によって覆われた部位も、正面から視認不能(または視認困難)とされる。
すなわち、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠されるとともに、第一のオブジェクトob1および第三のオブジェクトob3の一部も、第二のオブジェクトob2によって覆い隠される。
同図(c)(2)に示す例は、同図(c)(1)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は同図(c)(1)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第二のオブジェクトob2によって覆われない範囲に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる。
同図(c)(3)に示す例は、同図(c)(2)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は同図(c)(1)、(2)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第一のオブジェクトob1を覆う位置に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる一方で、第一のオブジェクトob1の一部が、第三のオブジェクトob3によって覆い隠される。
同図(c)(4)に示す例は、同図(c)(3)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は同図(c)(1)〜(3)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第二のオブジェクトob2を覆う位置に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる一方で、第二のオブジェクトob2の一部が、第三のオブジェクトob3によって覆い隠される。
同図(c)(5)に示す例は、同図(c)(4)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は同図(c)(1)〜(4)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2を覆う位置に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる一方で、第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2の一部が、第三のオブジェクトob3によって覆い隠される。
同図(d)は、第二のオブジェクトob2の形状のバリエーションを示した図である。第二のオブジェクトob2は、同図(d)(1)に示すように、矩形形状であってもよいし、同図(d)(2)に示すように、一部に開口部を形成することで、この開口部を通じて後方を視認可能に構成してもよい。また、同図(d)(3)に示すように、外縁の一部に切欠部を形成することで、この切欠部を通じて後方を視認可能に構成してもよいし、同図(d)(4)に示すように、開口部と切欠き部の両方を形成してもよい。
図158は、第10実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である
。なお、この演出例では、第一の可変入賞口および第二の可変入賞口として、図128(e)に示される第一の可変入賞口234bおよび第二の可変入賞口235bを使用するものとし、第二の可変入賞口235b内に設けられた第四の通過検出スイッチSW8をV通過スイッチとして機能するものとして説明する。
例えば、第1特図表示装置212において16R大当り図柄である「特図C」が停止表示されると、図158(a)に示すように、大当り演出が実行されて大当り遊技が開始される。この演出例では、装飾図柄表示装置208の左下の連荘回数の表示の上方にアタッカへの入賞により獲得した賞球数の表示が行われている。図158(a)に示されるタイミングでは、アタッカへの入賞が未だにないので、賞球数の表示は「00000」となっている。なお、本実施形態では、第一の可変入賞口234bおよび第二の可変入賞口235bへの入賞により獲得する賞球数は14としているが、14以外の賞球数であってもよい。
図158(b)は、4ラウンド目における演出内容を示している。図158(b)に示されるタイミングでは、賞球数の表示が「00504」となっている。なお、このとき、装飾図柄表示装置208では、上述した昇格演出に失敗した失敗演出が表示されている。この失敗演出は16ラウンド目の終了まで継続して行われる。
図158(c)は、15ラウンド目の終了時における演出内容を示している。図158(c)に示されるタイミングでは、賞球数の表示が「01988」となっている。
その後、16ラウンド目になると、第二の可変入賞口235bが開状態となるが、きわめて短い時間だけの開状態であるので、V通過がきわめて困難となっている。装飾図柄表示装置208では、図158(d)に示すように、16ラウンド目となっても上述した失敗演出が継続して行われる。
図158(e)は、16ラウンド目において、第二の可変入賞口235bへ1つの遊技球が入賞した様子が示されている。すると、図158(f)に示すように、装飾図柄表示装置208では、賞球数の表示が「2002」に更新されるとともに、装飾図柄表示装置208の中央下方に、賞球を2000獲得した旨の「GET2000pt」の表示が行われる。また、このとき、賞球2000獲得音がスピーカ120から出力される。なお、賞球を2000獲得した旨の演出を装飾図柄表示装置208における表示とスピーカ120からの音声出力により実現したが、いずれか一方のみ実施するものであってもよい。また、賞球2000獲得音の出力タイミングは、「GET2000pt」の表示と同時であってもよいし、「GET2000pt」の表示の後に賞球2000獲得音が出力されてもよいし、賞球2000獲得音が出力された後に「GET2000pt」の表示が行われてもよい。
図158(g)は、第二の可変入賞口235bへ入賞した遊技球がV通過スイッチとして機能する第四の通過検出スイッチSW8を通過した状態を示している。すると、図158(h)に示すように、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われるとともに、V入賞音がスピーカ120から出力される。このとき、装飾図柄表示装置208では、上述した「GET2000pt」の表示に重ねて「V」の表示が行われている。なお、「V」の表示に重ねて「GET2000pt」の表示を行うようにしてもよい。また、この演出例では、確変獲得が確定した旨の報知を装飾図柄表示装置208における表示とスピーカ120からの音声出力により実現したが、いずれか一方のみ実施するものであってもよい。また、V入賞音の出力タイミングは、「V」の表示と同時であってもよいし、「V」の表示の後にV入賞音が出力されてもよいし、V入賞音が出力された後に「V」の表示が行われてもよい。
この演出例では、賞球を獲得した旨の演出と確変獲得が確定した旨の報知とが重複して行われているものであるが、これらはあくまで演出の組み合わせの一例として説明するものであって、実行可能な演出の組み合わせは上述したものに限定されるものではない。また、複数種類の演出のうち、ある演出の組み合わせ(例えば、第一の演出の組み合わせ)については重複して実行されないようにしてもよい。また、例えば、遊技の条件に応じてある演出の組み合わせ(例えば、第一の演出の組み合わせ)が重複して実行される場合と、ある演出の組み合わせ(例えば、第一の演出の組み合わせ)が重複して実行されない場合とがあってもよく、例えば、第三の遊技条件が成立し難い大当り遊技においては、賞球を獲得した旨の演出と確変獲得が確定した旨の報知とが重複して実行されず、第三の遊技条件が成立しやすい大当り遊技においては、賞球を獲得した旨の演出と確変獲得が確定した旨の報知とが重複して実行されるようにしてもよい。
[実施形態11]
本発明の第11実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100は、図124に示されるアタッカユニット2340を備えたものを例に説明するが、もちろん、図53に示すような遊技盤200を備えたパチンコ機100にも本実施形態を適用することもできる。また、これまでの説明では、第二の可変入賞口235やV通路2340gを第一の領域の一例と定義して説明したが、以下の説明では、第二の可変入賞口235やV通路2340gを第二の領域の一例と定義して説明することとする。
図159〜図161を参照しながら、ラウンド間での第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)及び第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の動作タイミングの一例について説明する。
図159(a)は、連続する4つのラウンドの全てでロング開放する場合の動作の一例を示すタイミングチャートであり、図159(b)は、連続する4つのラウンドのうちの1つ目のラウンドのみロング開放し、他のラウンドでは短開放する場合の動作の一例を示すタイミングチャートであり、図159(c)は、第二の可変入賞口235aが開放されるラウンドが開始されるときに設定される確変作動領域ソレノイドの動作パターン及び確変作動領域有効状態である期間の一例を示すタイミングチャートである。ここで、図159(a)〜図159(c)のいずれの場合も大当り遊技中を示しており、特別遊技を示す信号は継続してONの状態となっている。なお、以下に説明する、連続する4つのラウンドは、最終ラウンドを含むものであってもよいし、1ラウンド目を含むものであってもよいし、最終ラウンド及び1ラウンド目のいずれも含まれないものであってもよいし、最終ラウンド及び1ラウンド目のいずれも含まれるものであってもよい。連続する3つのラウンドの場合でも、連続する2つのラウンドの場合でも同様である。
最初に、図159(a)を参照して、連続する4つのラウンドの全てでロング開放する場合の動作の一例について説明する。すなわち、図159(a)に示す例は、連続する4つのラウンドのうちの1つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放し、2つ目のラウンドで第2のアタッカがロング開放し、3つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放し、4つ目のラウンドで第2のアタッカがロング開放している様子が示されている。図159(a)に示す動作パターンは、確変獲得を予定した大当り(特別大当り)で実行される場合がある動作パターンである。また、図159(a)に示す動作パターンを含む大当り遊技は、第三の大当り遊技の一例である。
図159(a)に示すように、a01のタイミングで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開放するラウンド(ラウンドRA)が開始すると、ソレノイドSOL1が
ONとなって第一の可変入賞口234a(第一の可変入賞手段)の第一の扉部材2341aが閉状態(第一の状態)から開状態(第二の状態)に変位する。すなわち、第一の可変入賞口234aは、遊技球が少なくとも入球不可能な閉状態と遊技球が少なくとも入球可能な開状態とに変化可能に構成されている。このとき、例えば、主制御部300から出力される大入賞口1開放信号、大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。ここで、大入賞口1開放信号は、ソレノイドSOL1の動作状態を示す信号である。すなわち、大入賞口1開放信号は、第1のアタッカが開状態であるか閉状態であるかを示すものである。なお、大入賞口1開放信号がソレノイドSOL1の駆動信号であってもよく、また、大入賞口1開放信号を出力しない構成であってもよい。また、大入賞口1作動中信号は、第1のアタッカに進入した遊技球を入賞カウントスイッチSW4で検出するための期間であるか否かを示す信号であり、ラウンドが開始してから後述するラウンド間インターバルが開始されるまでの期間を示すものである。また、大入賞口1有効状態の期間は、図130に示して上述したアタッカ1有効期間に相当するものであり、入賞カウントスイッチSW4を通過する遊技球を有効なものとして取り扱う期間を示すものである。なお、大入賞口1有効状態となる期間は、任意に設定することができ、例えば、電源投入後から電源が遮断されるまで常に大入賞口1有効状態の期間が設定されていてもよいし、大当り遊技の開始から終了まで設定されていてもよいし、第2のアタッカが開状態となっている場合において少なくとも一部の期間で設定されていてもよい。また、アタッカ1有効期間外であっても入賞カウントスイッチSW4を通過する遊技球を有効なものとして取り扱うようにしてもよい。この場合、第2のアタッカの開放中は無効としてもよい。また、以下の説明では、入賞カウントスイッチSW4を第一の領域の一例ということがある。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、a02のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号もOFFとなる。その後、所定のラウンド後閉鎖時間(例えば、1.9秒)が経過してa03のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドRAが終了する。ここで、a02からa03の期間を、残存球検知期間ということがある。この残存球検知期間を設けることにより、アタッカに進入した遊技球が、次のラウンドが開始された後で入賞カウントスイッチにより検知されることを防止できる場合がある。なお、本実施形態では、後述するラウンド間インターバル時間の開始のタイミング(例えば、a03のタイミング)でラウンドが終了するものとして定義しているが、次のラウンドの開始のタイミング(例えば、a04のタイミング)でラウンドが終了するものと定義してもよい。また、ソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが閉状態に変位したタイミング(例えば、a02のタイミング)でラウンドが終了するものと定義してもよい。つまり、ラウンド間でアタッカが閉状態となっている期間の一部はラウンドに含まれないと定義してもよいし、ラウンド間でアタッカが閉状態となっている期間の全部はラウンドに含まれないと定義してもよい。また、ラウンド間でアタッカが閉状態となっている期間はいずれかのラウンドに属すると定義してもよい。
a03のタイミングとなった後、所定のラウンド間インターバル時間(例えば、0.1秒)が経過すると、a04のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRB)が開始する。このとき、大入賞口1有効状態の期間が終了するとともに、ソレノイドSOL2がONとなって第二の可変入賞口235a(第二の可変入賞手段)のシャッタ部材2351aが閉状態(第一の状態)から開状態(第二の状態)に変位する。すなわち、第二の可変入賞口235aは、遊技球が少なくとも入球不可能な閉状態と遊技球が少なくとも入球可能な開状態とに変化可能に構成されている。なお、大入賞口1有効状態の期間は、次のラウンドが開始されるタイミングで終了するようにしたが、次のラウンドが開始された後で終了するようにしてもよい。また、大入賞口1有効状態の期間は、一度設定された後は、大当り遊技が終了するまで継続するようにしてもよい。また、このとき、ソレノイドSOL
3(確変作動領域ソレノイド)がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、例えば、主制御部300から出力される大入賞口2開放信号及び大入賞口2作動中信号がONとなり、大入賞口2有効状態の期間及び確変作動領域有効状態の期間が設定される。ここで、大入賞口2開放信号は、ソレノイドSOL2の動作状態を示す信号である。すなわち、大入賞口2開放信号は、第2のアタッカが開状態であるか閉状態であるかを示すものである。また、大入賞口2作動中信号は、第2のアタッカに進入した遊技球を入賞カウントスイッチSW1で検出するための期間であるか否かを示す信号であり、ラウンドが開始してからラウンド間インターバルが開始されるまでの期間を示すものである。また、大入賞口2有効状態の期間は、図130に示して上述したアタッカ2有効期間に相当するものであり、入賞カウントスイッチSW1を通過する遊技球を有効なものとして取り扱う期間を示すものである。なお、大入賞口2有効状態となる期間は、任意に設定することができ、例えば、電源投入後から電源が遮断されるまで常に大入賞口2有効状態の期間が設定されていてもよいし、大当り遊技の開始から終了まで設定されていてもよいし、第1のアタッカが開状態となっている場合において少なくとも一部の期間で設定されていてもよい。また、確変作動領域有効状態の期間は、図130に示して上述したV通過有効期間に相当するものであり、V通過スイッチSW2(第二の領域)を通過する遊技球を有効なものとして取り扱う期間を示すものである。以下の説明において、確変作動領域有効状態を第二の領域有効状態ということがある。なお、確変作動領域有効状態となる期間は、任意に設定することができ、例えば、電源投入後から電源が遮断されるまで常に確変作動領域有効状態の期間が設定されていてもよいし、大当り遊技の開始から終了まで設定されていてもよい。Vシャッタ2352aは、a04のタイミングで開状態となった後は、所定の第一のシャッタ開放時間(例えば、0.5秒)が経過すると一旦閉状態となり、その後、所定の第一のシャッタ閉鎖時間(例えば、3秒)が経過すると再び開状態となるように作動する。なお、Vシャッタ2352aの作動パターン及び作動時間は適宜の態様とすることができる。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、a05のタイミングでソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口2開放信号もOFFとなる。以下の説明では、例えば、a04からa05の期間のように、第二の可変入賞口235aが開状態とされている期間を第一の期間ということがある。その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してa06のタイミングになると、大入賞口2作動中信号がOFFとなってラウンドRBが終了する。このとき、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位するとともに、確変作動領域有効状態の期間も終了する。ここでも同様に、a05からa06の期間が残存球検知期間となっている。以下の説明において、ラウンドRBを、第一の期間を少なくとも含む第一のラウンドの一例ということがある。
a06のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、a07のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRC)が開始する。このとき、大入賞口2有効状態の期間が終了するとともに、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号及び大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。以降、a08〜a13に示すタイミングで行われる動作は、それぞれ、a02〜a07に示すタイミングで行われる動作と同様である。なお、ラウンドRDが最終ラウンドである場合には、a12のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。また、a12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してa13のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。ラウンドRDが最終ラウンドでない場合には、a12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してa13のタイミングとなったときに次のラウンドが開始されるようにしてもよい。以下の説明では、例えば、a07からa08の期間のように、第二の可変
入賞口235aが閉状態とされ、且つ、第一の可変入賞口234aが開状態とされている期間を第二の期間ということがある。また、以下の説明では、例えば、a10からa11の期間のように、第二の可変入賞口235aが開状態とされている期間を第三の期間ということがある。また、以下の説明において、ラウンドRCを、第二の期間を少なくとも含む第二のラウンドの一例ということがあり、また、ラウンドRDを、第三の期間を少なくとも含む第三のラウンドの一例ということがある。そして、上述したように、第二の期間は、第一の期間の後で開始される期間であるということができ、また、第三の期間は、第二の期間の後で開始される期間であるということができる。また、以下の説明では、例えば、a04からa05の期間や、a10からa11の期間のように、第二の可変入賞口235aが開状態とされている期間を第六の期間ということがある。
このように、図159(a)に示す動作パターンにおいて、ラウンドRB及びラウンドRDでは、第2のアタッカがロング開放とされるとともに、V通過スイッチSW2への遊技球の進入も容易となっている。
次に、図159(b)を参照して、連続する4つのラウンドのうちの1つ目のラウンドのみロング開放し、他のラウンドでは短開放する場合の動作の一例について説明する。すなわち、図159(b)に示す例は、連続する4つのラウンドのうちの1つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放し、2つ目のラウンドで第2のアタッカが短開放し、3つ目のラウンドで第1のアタッカが短開放し、4つ目のラウンドで第2のアタッカが短開放している様子が示されている。図159(b)に示す動作パターンは、確変獲得を予定していない大当りで実行される場合がある動作パターンである。また、図159(b)に示す動作パターンを含む大当り遊技は、第一の大当り遊技の一例である。
図159(b)に示すように、b01のタイミングで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開放するラウンド(ラウンドRA)が開始すると、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号、大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、b02のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号もOFFとなる。その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してb03のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドRAが終了する。ここでも同様に、b02からb03の期間が残存球検知期間となっている。
b03のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、b04のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRB)が開始する。このとき、大入賞口1有効状態の期間が終了するとともに、ソレノイドSOL2がONとなって第二の可変入賞口235aのシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、ソレノイドSOL3(確変作動領域ソレノイド)がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、例えば、大入賞口2開放信号及び大入賞口2作動中信号がONとなり、大入賞口2有効状態の期間及び確変作動領域有効状態の期間が設定される。
ラウンドRBは短開放のラウンドであるため、ラウンドRBにおけるアタッカの開放時間は、ロング開放のラウンドよりも短い時間(短開放時間)となっている(例えば、0.5秒)。そのため、ラウンドRBの開始から短開放時間が経過するとb05のタイミングでラウンド終了条件が成立してソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態となる。したがって、ラウンドRBは、第2のアタッカへの遊技
球の進入が困難なラウンドということができる。ここで、Vシャッタ2352aを駆動するソレノイドSOL3(確変作動ソレノイド)は、図159(c)の破線で示されるように、b04のタイミングで開状態となった後は、上述した第一のシャッタ開放時間が経過すると一旦閉状態となり、その後、上述した第一のシャッタ閉鎖時間が経過すると再び開状態となるように作動させるための駆動設定が行われるが、短開放のラウンドでは、第一のシャッタ開放時間が経過するタイミングで(あるいは、第一のシャッタ閉鎖時間が経過する以前に)ラウンド終了条件が成立してしまうため、その後の駆動動作が行われることなくラウンドが終了することとなる。確変作動領域有効状態の期間についても同様である。したがって、ラウンドRBは、第2のアタッカへの遊技球の進入が困難であるとともに、V通過スイッチSW2への進入も困難であるということができる。このように、b04からb05の期間を第一の期間の一例ということができる。なお、第2のアタッカの短開放時間は、第1のアタッカの短開放時間と同一の時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。この場合、第2のアタッカの短開放時間の方が長くてもよいし、第1のアタッカの短開放時間の方が長くてもよい。
その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してb06のタイミングになると、大入賞口2作動中信号がOFFとなってラウンドRBが終了する。このとき、ソレノイドSOL3はOFFのままであるので、Vシャッタ2352aも閉状態のままとなっている一方で、確変作動領域有効状態の期間は、このタイミングで終了する。ここでも同様に、b05からb06の期間が残存球検知期間となっている。
b06のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、b07のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRC)が開始する。このとき、大入賞口2有効状態の期間が終了するとともに、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号、大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。
ラウンドRCも短開放のラウンドであるため、ラウンドRCにおけるアタッカの開放時間は上述した短開放時間となっている。そのため、ラウンドRCの開始から短開放時間が経過するとb08のタイミングでラウンド終了条件が成立してソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態となる。したがって、ラウンドRCは、第1のアタッカへの遊技球の進入が困難なラウンドということができる。このように、b07からb08の期間を第二の期間の一例ということができる。
その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してb09のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドRCが終了する。ここでも同様に、b08からb09の期間が残存球検知期間となっている。
b09のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、b10のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRD)が開始する。以降、b10〜b13に示すタイミングで行われる動作は、それぞれb04〜b07に示すタイミングで行われる動作と同様である。したがって、ラウンドRDは、第2のアタッカへの遊技球の進入が困難であるとともに、V通過スイッチSW2への進入も困難であるということができる。なお、ラウンドRDが最終ラウンドである場合には、b12のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。また、b12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してb13のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。ラウンドRDが最終ラウンドでない場合には、b12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してb13のタイミングとなったときに次のラウンドが開始されるようにしてもよい。
このように、b10からb11の期間を第三の期間の一例ということができる。また、以下の説明では、例えば、b01からb02の期間や、b07からb08の期間のように、第一の可変入賞口234aが開状態とされている期間を第四の期間ということがあり、例えば、b04からb05の期間や、b10からb11の期間のように、第二の可変入賞口235aが開状態とされている期間を第五の期間ということがある。
図160(a)は、連続する4つのラウンドのうちの2つ目のラウンドのみ短開放し、他のラウンドではロング開放する場合の動作の一例を示すタイミングチャートであり、図160(b)は、連続する4つのラウンドのうちの2つ目のラウンドのみ短開放し、他のラウンドではロング開放する場合の動作の一例を示すタイミングチャートである。ここで、図160(a)及び図160(b)のいずれの場合も大当り遊技中を示しており、特別遊技を示す信号は継続してONの状態となっている。
図160(a)を参照して、連続する4つのラウンドのうちの2つ目のラウンドのみ短開放し、他のラウンドではロング開放する場合の動作の一例について説明する。すなわち、図160(a)に示す例では、連続する4つのラウンドのうちの1つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放し、2つ目のラウンドで第2のアタッカが短開放し、3つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放し、4つ目のラウンドで第2のアタッカがロング開放している様子が示されている。図160(a)に示す動作パターンは、確変獲得を予定した大当り(特別大当り)で実行される場合がある動作パターンである。また、以下の説明では、図160(a)に示す動作パターンを含む大当り遊技を第二の大当り遊技の一例ということがある。
図160(a)に示すように、c01のタイミングで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開放するラウンド(ラウンドRA)が開始すると、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号及び大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、c02のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号もOFFとなる。その後、上述したラウンド後閉鎖時間経過してc03のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドRAが終了する。ここでも同様に、c02からc03の期間が残存球検知期間となっている。
c03のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、c04のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRB)が開始する。このとき、大入賞口1有効状態の期間が終了するとともに、ソレノイドSOL2がONとなって第二の可変入賞口235aのシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、ソレノイドSOL3(確変作動領域ソレノイド)がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、例えば、大入賞口2開放信号及び大入賞口2作動中信号がONとなり、大入賞口2有効状態の期間及び確変作動領域有効状態の期間が設定される。
ラウンドRBは短開放のラウンドであるため、ラウンドRBにおけるアタッカの開放時間は短開放時間となっている。ここで、ラウンドRBに係るc04〜c07に示すタイミングで行われる動作は、それぞれ図159(b)におけるb04〜b07に示すタイミングで行われる動作と同様である。したがって、ラウンドRBは、第2のアタッカへの遊技球の進入が困難であるとともに、V通過スイッチSW2への進入も困難であるということ
ができる。以降、c07〜c13に示すタイミングで行われる動作は、それぞれ、図159(a)におけるa07〜a13に示すタイミングで行われる動作と同様である。
このように、図160(a)に示す動作パターンにおいて、ラウンドRDでは、第2のアタッカがロング開放とされるとともに、V通過スイッチSW2への遊技球の進入も容易となっている。なお、ラウンドRDが最終ラウンドである場合には、c12のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。また、c12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してc13のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。ラウンドRDが最終ラウンドでない場合には、c12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してc13のタイミングとなったときに次のラウンドが開始されるようにしてもよい。
このように、c04からc05の期間を第一の期間の一例ということができ、c07からc08の期間を第二の期間の一例ということができ、c10からc11の期間を第三の期間の一例ということができる。また、本実施形態では、第三の期間(c10からc11の期間)は、第一の期間(c04からc05の期間)よりも長い期間であるということができ、第二の期間(c07からc08の期間)は、第一の期間(c04からc05の期間)よりも長い期間であるということができる。また、c01からc02の期間や、c07からc08の期間を第四の期間の一例ということができ、c04からc05の期間や、c10からc11の期間を第五の期間の一例ということができる。
なお、第2のアタッカの短開放と第2のアタッカのロング開放とにより特定開放を構成するということがある。この特定開放は、複数のラウンドによって構成される場合もあるし、同一のラウンドによって構成される場合もある。
次に、図160(b)を参照して、連続する4つのラウンドのうちの2つ目のラウンドのみ短開放し、他のラウンドではロング開放する場合の動作の一例について説明する。図160(b)に示す例では、ラウンドRDにおける動作が異なっている以外は、図160(a)に示す例と同様となっている。すなわち、図160(b)に示す動作パターンは、確変獲得を予定した大当り(特別大当り)で実行される場合がある動作パターンである。また、図160(b)に示す動作パターンを含む大当り遊技を第二の大当り遊技の一例ということができる。
図160(b)に示すように、d01〜d10に示すタイミングで行われる動作は、それぞれ、図160(a)におけるc01〜c10に示すタイミングで行われる動作と同様である。この演出例において、d04からd05の期間のように、第二の可変入賞口235aが開状態(短開放)とされている期間を第一の期間ということがある。
d10のタイミングとなってラウンドRDが開始されると、大入賞口1有効状態の期間が終了するとともに、ソレノイドSOL2がONとなって第二の可変入賞口235aのシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、ソレノイドSOL3(確変作動領域ソレノイド)がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、大入賞口2開放信号及び大入賞口2作動中信号がONとなり、大入賞口2有効状態の期間及び確変作動領域有効状態の期間が設定される。ここで、シャッタ部材2351aは、d10のタイミングで開状態となった後は、所定のアタッカ2開放時間(例えば、0.5秒)が経過すると一旦閉状態となり、その後、所定のアタッカ2閉鎖時間(例えば、2秒)が経過すると再び開状態となるように作動する。ここで、アタッカ2閉鎖時間は、ラウンド終了条件が成立してアタッカが閉状態となってから、次のラウンドが開始してアタッカが開状態となるまでの期間と同じであってもよいし、アタッカ2閉鎖時間の方が長くてもよいし、アタッカ2閉鎖時間の方が短くてもよい。また
、第2のアタッカが短開放するラウンドで第2のアタッカが閉状態となってから、第2のアタッカがロング開放するラウンドで第2のアタッカが開状態となるまでの時間と、アタッカ2閉鎖時間とが同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。このとき、アタッカ2閉鎖時間の方が長くてもよいし、第2のアタッカが短開放するラウンドで第2のアタッカが閉状態となってから、第2のアタッカがロング開放するラウンドで第2のアタッカが開状態となるまでの時間の方が長くてもよい。また、アタッカ2開放時間は、ラウンドRBにおける第2のアタッカの開放時間(短開放時間)と同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。換言すれば、第2のアタッカが短開放とロング開放とを行うラウンドにおける短開放を行う時間と、短開放のみを行うラウンドにおけるアタッカの開放時間とが同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。このとき、アタッカ2開放時間の方が長くてもよいし、第2のアタッカの短開放時間の方が長くてもよい。一方、Vシャッタ2352aの動作パターンは、図159(a)に示したのと同様である。図160(b)に示す動作パターンでは、ラウンドRDで第2のアタッカが、短開放して一定時間の閉鎖の後にロング開放する動作を行うので、遊技者は、当該大当り遊技が特別大当りの大当り遊技ではなくて残念に思っていたところ、その後に第2のアタッカがロング開放して結局特別大当りであったことがわかり、大当り遊技の終了後に移行する遊技状態に対する期待感を高めることができる場合がある。なお、本実施形態では、上述したアタッカ2閉鎖時間(例えば、2秒)が上述した第一のシャッタ閉鎖時間(例えば、3秒)よりも短い時間となっているが、同じ時間であってもよいし、アタッカ2閉鎖時間の方が長い時間であってもよい。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、d11のタイミングでソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口2開放信号もOFFとなる。その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してd12のタイミングになると、大入賞口2作動中信号がOFFとなってラウンドRDが終了する。このとき、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位するとともに、確変作動領域有効状態の期間も終了する。ここでも同様に、d11からd12の期間が残存球検知期間となっている。このように、この演出例では、d10のタイミングで第2のアタッカが開状態となってから、上述したアタッカ2開放時間が経過して閉状態となるまで(短開放)の期間を第一の期間の一例ということができ、一旦第2のアタッカ2が閉状態となってからアタッカ2閉鎖時間が経過して再び開状態となるまでの期間を第二の期間ということができ、第2のアタッカが再び開状態となってからd11のタイミングとなって閉状態となるまでの期間を第三の期間ということができる。ここで、上述したd04からd05の期間及びd10のタイミングで第2のアタッカが開状態となってからアタッカ2開放時間が経過して閉状態となるまでの期間のいずれか一方又は両方を第一の期間ということもできる。なお、ラウンドRDが最終ラウンドである場合には、d12のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。また、d12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してd13のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。ラウンドRDが最終ラウンドでない場合には、d12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してd13のタイミングとなったときに次のラウンドが開始されるようにしてもよい。
なお、この演出例において、第一の期間、第二の期間及び第三の期間の各期間の間に他の期間が介在してもよい。例えば、第2のアタッカについて(1)短開放−(2)長閉鎖−(3)短開放−(4)短閉鎖−(5)長開放の動作を行う場合において、第一の期間が(1)短開放とした場合は、第二の期間は(2)長閉鎖及び(4)短閉鎖のいずれか一方ということができる。
図161(a)は、連続する2つのラウンドの全てで第1のアタッカがロング開放する
場合の動作の一例を示すタイミングチャートであり、図161(b)は、連続する3つのラウンドのうちの1つ目のラウンドのみ第1のアタッカがロング開放し、他のラウンドでは第2のアタッカが短開放する場合の動作の一例を示すタイミングチャートである。ここで、図161(a)及び図161(b)のいずれの場合も大当り遊技中を示しており、特別遊技を示す信号は継続してONの状態となっている。
最初に、図161(a)を参照して、連続する2つのラウンドの全てで第1のアタッカがロング開放する場合の動作の一例について説明する。すなわち、図161(a)に示す例は、連続する2つのラウンドのうちの1つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放し、2つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放している様子が示されている。なお、図161(a)に示す動作パターンは、確変獲得を予定した大当り(特別大当り)及び確変獲得を予定していない大当りのいずれにおいても実行される場合がある動作パターンである。
図161(a)に示すように、e01のタイミングで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開放するラウンド(ラウンドRE)が開始すると、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号、大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、e02のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号もOFFとなる。その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してe03のタイミングとなると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドREが終了する。ここでも、e02からe03の期間が残存球検知期間となっている。
e03のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、e04のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRF)が開始する。このとき、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号及び大入賞口1作動中信号がONとなる。一方、大入賞口1有効状態の期間は終了しないで継続している。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、e05のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号もOFFとなる。その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してe06のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドRFが終了する。ここでも同様に、e05からe06の期間が残存球検知期間となっている。
e06のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、e07のタイミングとなって大入賞口1有効状態の期間が終了する。なお、ラウンドRFが最終ラウンドである場合には、e07のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。また、e06のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。ラウンドRFが最終ラウンドでない場合には、e06のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してe07のタイミングとなったときに次のラウンドが開始されるようにしてもよい。
次に、図161(b)を参照して、連続する3つのラウンドのうちの1つ目のラウンドのみ第1のアタッカがロング開放し、他のラウンドでは第2のアタッカが短開放する場合の動作の一例について説明する。すなわち、図161(b)に示す例は、連続する3つのラウンドのうちの1つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放し、2つ目のラウンド
で第2のアタッカが短開放し、3つ目のラウンドで第2のアタッカが短開放している様子が示されている。図161(b)に示す動作パターンは、確変獲得を予定していない大当りで実行される場合がある動作パターンである。
図161(b)に示すように、f01のタイミングで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開放するラウンド(ラウンドRG)が開始すると、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号、大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、f02のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号もOFFとなる。その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してf03のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドRGが終了する。ここでも同様に、f02からf03の期間が残存球検知期間となっている。
f03のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、f04のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRH)が開始する。このとき、大入賞口1有効状態の期間が終了するとともに、ソレノイドSOL2がONとなって第二の可変入賞口235aのシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、ソレノイドSOL3(確変作動領域ソレノイド)がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、大入賞口2開放信号及び大入賞口2作動中信号がONとなり、大入賞口2有効状態の期間及び確変作動領域有効状態の期間が設定される。
ラウンドRHは短開放のラウンドであるため、ラウンドRHにおけるアタッカの開放時間は上述した短開放時間となっている。そのため、ラウンドRHの開始から短開放時間が経過するとf05のタイミングでラウンド終了条件が成立してソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態となる。したがって、ラウンドRHは、第2のアタッカへの遊技球の進入が困難であるとともに、V通過スイッチSW2への進入も困難であるということができる。
その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してf06のタイミングとなると、大入賞口2作動中信号がOFFとなってラウンドRHが終了する。このとき、ソレノイドSOL3はOFFのままであるので、Vシャッタ2352aも閉状態のままとなっている一方で、確変作動領域有効状態の期間は、このタイミングで終了する。ここでも同様に、f05からf06が残存球検知期間となっている。
f06のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、f07のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRI)が開始する。このとき、ソレノイドSOL2がONとなって第二の可変入賞口235aのシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、ソレノイドSOL3(確変作動領域ソレノイド)がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、大入賞口2開放信号及び大入賞口2作動中信号がONとなり、確変作動領域有効状態の期間が設定される。一方、大入賞口2有効状態の期間は終了しないで継続している。
ラウンドRIも短開放のラウンドであるため、ラウンドRIにおけるアタッカの開放時間は上述した短開放時間となっている。そのため、ラウンドRIの開始から短開放時間が経過するとf08のタイミングでラウンド終了条件が成立してソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態となる。したがって、ラウンドR
Iは、第2のアタッカへの遊技球の進入が困難であるとともに、V通過スイッチSW2への進入も困難であるということができる。
その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してf09のタイミングとなると、大入賞口2作動中信号がOFFとなってラウンドRIが終了する。このとき、ソレノイドSOL3はOFFのままであるので、Vシャッタ2352aも閉状態のままとなっている一方で、確変作動領域有効状態の期間は、このタイミングで終了する。ここでも同様に、f08からf09が残存球検知期間となっている。
f09のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、f10のタイミングとなって大入賞口2有効状態の期間が終了する。なお、ラウンドRIが最終ラウンドである場合には、f10のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。また、f09のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。ラウンドRIが最終ラウンドでない場合には、f09のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してf10のタイミングとなったときに次のラウンドが開始されるようにしてもよい。
このように、図161(b)に示す演出例では、f04からf05の期間を第一の期間の一例ということができ、f05からf07の期間を第二の期間の一例ということができ、f07からf08の期間を第三の期間の一例ということができる。
次に、図162を参照しながら、ラウンド間での第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)及び第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)の動作タイミングの一例について説明する。これまでに説明した実施形態では、大当り遊技においてV通過スイッチSW2を遊技球が通過すると、当該大当り遊技の終了後に確変状態に移行するように構成されていたが、図162に示す実施形態では、第2のアタッカが開放するラウンド遊技の実行中に第2のアタッカに備えられたV通過スイッチSW2を遊技球が通過することを条件として次のラウンドに移行可能とするように構成されている。すなわち、V通過スイッチSW2は、継続領域として機能する。本実施形態では、上述したラウンド終了条件が成立すると当該ラウンド遊技を終了し、当該ラウンド遊技においてV通過スイッチSW2を遊技球が通過している場合に次のラウンドに移行するように構成されているが、ラウンド遊技の実行中にV通過スイッチSW2を遊技球が通過した時点で当該ラウンド遊技を終了して次のラウンドに移行するようにしてもよい。いずれにしても、図162に示す実施形態は、少なくとも第2のアタッカ(V通過スイッチSW2を備えたアタッカ)が開放するラウンド遊技の実行中において、V通過スイッチSW2に遊技球が通過することなく当該ラウンド遊技が終了した場合には、次のラウンドに移行することなく大当り遊技が終了するように構成されている。
図162(a)は、連続する4つのラウンドの全てでロング開放する場合の動作の一例を示すタイミングチャートであり、図162(b)は、連続する4つのラウンドのうちの1つ目のラウンドのみロング開放し、他のラウンドでは短開放する場合の動作の一例を示すタイミングチャートである。ここで、図162(a)及び図162(b)のいずれの場合も大当り遊技中を示しており、特別遊技を示す信号は継続してONの状態となっている。また、本実施形態では、少なくとも大当り遊技中においては、継続領域有効状態の期間が設定されている。継続領域有効状態の期間は、V通過スイッチSW2を通過する遊技球を有効なものとして取り扱う期間を示すものである。なお、継続領域有効状態の期間は、大当り遊技以外の遊技状態においても設定されていてもよいし、第二の可変入賞口235aの作動中でのみ設定されていてもよいし、大入賞口2作動中信号がONとなっている間でのみ設定されていてもよい。
最初に、図162(a)を参照して、連続する4つのラウンドの全てでロング開放する場合の動作の一例について説明する。すなわち、図162(a)に示す例は、連続する4つのラウンドのうちの1つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放し、2つ目のラウンドで第2のアタッカがロング開放し、3つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放し、4つ目のラウンドで第2のアタッカがロング開放している様子が示されている。
図162(a)に示すように、g01のタイミングで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開放するラウンド(ラウンドRJ)が開始すると、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号及び大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、g02のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号もOFFとなる。その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してg03のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドRJが終了する。ここでも同様に、g02からg03が残存球検知期間となっている。
g03のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、g04のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRK)が開始する。このとき、大入賞口1有効状態の期間が終了するとともに、ソレノイドSOL2がONとなって第二の可変入賞口235aのシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、ソレノイドSOL3(この実施形態では、継続領域ソレノイド)がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、大入賞口2開放信号及び大入賞口2作動中信号がONとなり、大入賞口2有効状態の期間が設定される。Vシャッタ2352aは、g04のタイミングで開状態となった後は、上述した第一のシャッタ開放時間が経過すると一旦閉状態となり、その後、上述した第一のシャッタ閉鎖時間が経過すると再び開状態となるように作動する。なお、Vシャッタ2352aの作動パターンは予め定められており、例えば、大当り遊技の開始から予め定められた作動パターンでVシャッタ2352aが作動するものであってもよいし、第2のアタッカが開放するタイミングで予め定められた作動パターンでVシャッタ2352aの作動を開始するものであってもよい。また、ラウンドRKのように、第2のアタッカがロング開放するラウンドが開始されたときに、継続領域を狙わせる旨の表示を装飾図柄表示装置208に行わせるようにしてもよい。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、g05のタイミングでソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口2開放信号もOFFとなる。その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してg06のタイミングになると、大入賞口2作動中信号がOFFとなってラウンドRKが終了する。このとき、ソレノイドSOL3がOFFとなってVシャッタ2352aが開状態から閉状態に変位する。ここでも同様に、g05からg06の期間が残存球検知期間となっている。
g06のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過してg07のタイミングとなると、大入賞口2有効状態の期間が終了するとともに、ラウンドRKにおいてV通過スイッチSW2を遊技球が通過したか否かが判定される。ラウンドRKにおいてV通過スイッチSW2を遊技球が通過したと判定されると、次のラウンド(ラウンドRL)が開始される。一方、ラウンドRKにおいてV通過スイッチSW2を遊技球が通過したと判定されない場合、すなわち、ラウンドRKにおいてV通過スイッチSW2を遊技球が通過しなかった場合には、ラウンドRLに移行することなく大当り遊技終了演出が
実行され、その後、大当り遊技が終了する。
ラウンドRLが開始されると、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号及び大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。以降、g08〜g13に示すタイミングで行われる動作は、それぞれ、g02〜g07に示すタイミングで行われる動作と同様である。なお、ラウンドRMが最終ラウンドである場合には、g12のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。また、g12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してg13のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。ラウンドRMが最終ラウンドでない場合には、g12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してg13のタイミングとなったときに、ラウンドRMにおいてV通過スイッチSW2を通過したことを条件として、次のラウンドが開始されるようにしてもよい。
このように、図162(a)に示す動作パターンにおいて、ラウンドRK及びラウンドRMでは、第2のアタッカがロング開放とされるとともに、V通過スイッチSW2への遊技球の進入も容易となっている。
次に、図162(b)を参照して、連続する4つのラウンドのうちの1つ目のラウンドのみロング開放し、他のラウンドでは短開放する場合の動作の一例について説明する。すなわち、図162(b)に示す例は、連続する4つのラウンドのうちの1つ目のラウンドで第1のアタッカがロング開放し、2つ目のラウンドで第2のアタッカが短開放し、3つ目のラウンドで第1のアタッカが短開放し、4つ目のラウンドで第2のアタッカが短開放している様子が示されている。図162(b)に示す動作パターンでは、ほとんどの場合、2つ目のラウンド(ラウンドRK)において、V通過スイッチSW2への遊技球の通過が困難であるので、その後のラウンドには移行せずに大当り遊技が終了することとなる。すなわち、図162(b)に示す動作パターンは、実質的にラウンドRJで大当り遊技が終了することとなる動作パターンである。
図162(b)に示すように、h01のタイミングで第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が開放するラウンド(ラウンドRJ)が開始すると、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号及び大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、h02のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号もOFFとなる。その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してh03のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドRJが終了する。ここでも同様に、h02からh03の期間が残存球検知期間となっている。
h03のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、h04のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRK)が開始する。このとき、大入賞口1有効状態の期間が終了するとともに、ソレノイドSOL2がONとなって第二の可変入賞口235aのシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、ソレノイドSOL3(継続領域ソレノイド)がONとなってVシャッタ2352aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、例えば、大入賞口2開放信号及び大入賞口2作動中信号がONとなり、大入賞口2有効状態の期間が設定される。
ラウンドRKは短開放のラウンドであるため、ラウンドRKにおけるアタッカの開放時
間は短開放時間となっている。そのため、ラウンドRKの開始から短開放時間が経過するとh05のタイミングでラウンド終了条件が成立してソレノイドSOL2がOFFとなってシャッタ部材2351aが開状態から閉状態となる。したがって、ラウンドRKは、第2のアタッカへの遊技球の進入が困難であるとともに、V通過スイッチSW2への進入も困難であるということができる。
その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してh06のタイミングになると、大入賞口2作動中信号がOFFとなってラウンドRKが終了する。このとき、ソレノイドSOL3はOFFのままであるので、Vシャッタ2352aも閉状態のままとなっている。ここでも同様に、h05からh06の期間が残存球検知期間となっている。
h06のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過してh07のタイミングとなると、大入賞口2有効状態の期間が終了するとともに、ラウンドRKにおいてV通過スイッチSW2を遊技球が通過したか否かが判定される。ラウンドRKにおいてV通過スイッチSW2を遊技球が通過したと判定されると、次のラウンド(ラウンドRL)が開始される。一方、ラウンドRKにおいてV通過スイッチSW2を遊技球が通過したと判定されない場合、すなわち、ラウンドRKにおいてV通過スイッチSW2を遊技球が通過しなかった場合には、ラウンドRLに移行することなく大当り遊技終了演出が実行され、その後、大当り遊技が終了する。
ラウンドRLが開始されると、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号及び大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。
ラウンドRLも短開放のラウンドであるため、ラウンドRLにおけるアタッカの開放時間は上述した短開放時間となっている。そのため、ラウンドRLの開始から短開放時間が経過するとh08のタイミングでラウンド終了条件が成立してソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態となる。したがって、ラウンドRLは、第1のアタッカへの遊技球の進入が困難なラウンドということができる。
その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してh09のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドRLが終了する。ここでも同様に、h08からh09の期間が残存球検知期間となっている。
h09のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、h10のタイミングとなって次のラウンド(ラウンドRM)が開始する。以降、h10〜h13に示すタイミングで行われる動作は、それぞれh04〜h07に示すタイミングで行われる動作と同様である。したがって、ラウンドRMは、第2のアタッカへの遊技球の進入が困難であるとともに、V通過スイッチSW2への進入も困難であるということができる。なお、ラウンドRMが最終ラウンドである場合には、h12のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。また、h12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してh13のタイミングで大当り遊技終了演出が開始されるようにしてもよい。ラウンドRMが最終ラウンドでない場合には、h12のタイミングとなった後にラウンド間インターバル時間が経過してh13のタイミングとなったときに、ラウンドRMにおいてV通過スイッチSW2を通過したことを条件として、次のラウンドが開始されるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、継続領域を有するアタッカ(第2のアタッカ)が開放するラウンドを2ラウンド目以降としているが、1ラウンド目であってもよい。
また、本実施形態において、継続領域を有しないアタッカ(第1のアタッカ)を短開放させる1又は複数のラウンドを実行させるようにして、何ラウンド目であるかを遊技者にわかりにくくするように構成してもよい。
次に、図163を参照しながら、小当り遊技及び大当り遊技における第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)の動作タイミングの一例について説明する。図163(a)は、小当り遊技における動作の一例を示すタイミングチャートであり、図163(b)は、大当り遊技における動作の一例を示すタイミングチャートである。なお、この実施形態では、大当り遊技においてV通過スイッチSW2を遊技球が通過すると、当該大当り遊技の終了後に確変状態に移行するように構成されている。また、この実施形態では、第一の可変入賞口234aに進入して入賞カウントスイッチSW4を通過した遊技球を排出する一般排出通路(第一の排出通路ということがある)と、一般排出通路とは別の演出用排出通路(第二の排出通路ということがある)とが設けられるとともに、演出用排出通路への遊技球の進入を許容する状態と進入を阻止する状態とに変位可能な演出領域シャッタが設けられている。演出領域シャッタは、例えば、演出領域ソレノイドが駆動することにより変位可能に構成されており、演出領域ソレノイドは、例えば、第一副制御部400により駆動制御されるように構成されている。
最初に、図163(a)を参照して、小当り遊技における動作の一例について説明する。すなわち、図163(a)に示す例は、小当り遊技が開始されると、第1のアタッカが複数回(例えば、2回)だけ短開放する様子が示されている。
図163(a)に示すように、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214において小当り図柄が停止表示されると、i01のタイミングで小当り遊技が開始される。このとき、特別遊技を示す信号がONとなり、例えば、小当り遊技開始演出が開始される。
その後、小当り遊技開始演出が終了してi02のタイミングとなると、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号及び大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。第一の扉部材2341aは、i02のタイミングで開状態となった後は、所定の第一の大入賞口1開放時間(例えば、0.5秒)が経過すると一旦閉状態となり、その後、所定の第一の大入賞口1閉鎖時間(例えば、0.5秒)が経過すると再び開状態となる。その後は、所定の第二の大入賞口1開放時間(例えば、0.5秒)が経過するとi03のタイミングで閉状態となる。なお、第一の大入賞口1開放時間及び第二の大入賞口1開放時間は、同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。また、第一の大入賞口1閉鎖時間は、第一の大入賞口1開放時間と同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。また、第一の大入賞口1閉鎖時間は、第二の大入賞口1開放時間と同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。
一方、i02のタイミングから所定の演出領域ソレノイド駆動開始時間(例えば、0.1秒)が経過すると、演出領域ソレノイドが駆動して演出領域シャッタが演出用排出通路への遊技球の進入を許容する状態に変位する。演出領域シャッタは、所定の演出領域開放時間(例えば、0.5秒)が経過するまで演出用排出通路への遊技球の進入を許容する状態を維持し、演出領域開放時間が経過すると演出用排出通路への遊技球の進入を阻止する状態に変位する。演出領域シャッタは、上述したように動作するので、小当り遊技においては、遊技球が第一の可変入賞口234aに進入しても、当該遊技球が演出用排出通路に進入するよりも前に演出領域シャッタが演出用排出通路への進入を阻止する状態となる。
i03のタイミングの後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してi04のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなる。なお、小当り遊技におけるラウンド後閉鎖時間は、大当り遊技におけるラウンド後閉鎖時間と同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。ここでも、i03からi04の期間が残存球検知期間となっている。
i04のタイミングとなった後、所定の小当り終了インターバル時間(例えば、0.1秒)が経過してi05のタイミングとなると、大入賞口1有効状態の期間が終了する。このとき、例えば、小当り遊技終了演出が開始される。
その後、i06のタイミングとなると小当り遊技終了演出が終了して、小当り遊技が終了する。このとき、特別遊技を示す信号がOFFとなる。
次に、図163(b)を参照して、大当り遊技における動作の一例について説明する。すなわち、図163(b)に示す例は、大当り遊技が開始されると、1ラウンド目で第1のアタッカが複数回(例えば、2回)だけ短開放した後にロング開放する様子が示されている。
図163(b)に示すように、第1特図示表示装置212あるいは第2特図表示装置214において大当り図柄が停止表示されると、j01のタイミングで大当り遊技が開始される。このとき、特別遊技を示す信号がONとなり、例えば、大当り遊技開始演出が開始される。ここで、開始される大当り遊技開始演出の内容は、例えば、上述した小当り遊技開始演出と同じとしてもよく、このようにすると、遊技者に、大当り遊技であるか小当り遊技であるかについての期待感を持たせて興趣を向上させることができる場合がある。
その後、大当り遊技開始演出が終了してj02のタイミングとなると、1ラウンド目(ラウンドRN)が開始し、ソレノイドSOL1がONとなって第一の可変入賞口234aの第一の扉部材2341aが閉状態から開状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号及び大入賞口1作動中信号がONとなり、大入賞口1有効状態の期間が設定される。第一の扉部材2341aは、j02のタイミングで開状態となった後は、上述した第一の大入賞口1開放時間が経過すると一旦閉状態となり、その後、上述した第一の大入賞口1閉鎖時間が経過すると再び開状態となる。その後は、上述した第二の大入賞口1開放時間が経過するとj03のタイミングとなって閉状態となり、その後、所定の第二の大入賞口1閉鎖時間(例えば、3秒)が経過してj04のタイミングとなると再び開状態となる。
一方、j02のタイミングから上述した演出領域ソレノイド駆動開始時間が経過すると、演出領域ソレノイドが駆動して演出領域シャッタが演出用排出通路への遊技球の進入を許容する状態に変位する。演出領域シャッタは、上述した演出領域開放時間が経過すると一旦閉状態となり、その後、j04のタイミングとなって第1のアタッカが開状態となってから上述した演出領域ソレノイド駆動開始時間が経過すると、演出領域ソレノイドが駆動して演出領域シャッタが演出用排出通路への遊技球の進入を許容する状態に再び変位する。
その後、上述したラウンド終了条件が成立すると、j05のタイミングでソレノイドSOL1がOFFとなって第一の扉部材2341aが開状態から閉状態に変位する。このとき、大入賞口1開放信号もOFFとなる。その後、上述したラウンド後閉鎖時間が経過してj06のタイミングになると、大入賞口1作動中信号がOFFとなってラウンドRNが終了する。ここでも同様に、j05からj06の期間が残存球検知期間となっている。一方、演出領域シャッタは、j06のタイミングから所定時間(例えば、0.1秒)経過すると、演出領域ソレノイドがOFFとなって演出用排出通路への遊技球の進入を阻止する
状態に変位する。
j06のタイミングとなった後、上述したラウンド間インターバル時間が経過すると、j07となって次のラウンド(ラウンドRO)が開始する。このとき、大入賞口1有効状態の期間が終了するとともに、ソレノイドSOL2がONとなって第二の可変入賞口235aのシャッタ部材2351aが閉状態から開状態に変位する。また、このとき、大入賞口2開放信号及び大入賞口2作動中信号がONとなり、大入賞口2有効状態の期間が設定される。
上述したように、図163(b)に示す実施形態では、演出領域シャッタが上述したように動作するので、大当り遊技において、第一の可変入賞口234aに進入した遊技球が演出用排出通路に進入しやすくなり、例えば、演出用排出通路に設けられた演出用V通過スイッチへの遊技球の通過を契機として大当りとなったことを報知する演出を実行することが可能となる。
なお、図159〜図163の説明において、各信号のON/OFF等の各タイミング間の期間は図示したものに限られない。例えば、上記期間のうちの一の期間の長さについて、当該一の期間以外の他の期間の長さと同じものがあってもよいし、当該一の期間以外の他の期間よりも長いものがあってもよいし、当該一の期間以外の他の期間よりも短いものがあってもよい。一の期間と当該一の期間以外の他の期間には、各タイミングが入るものとしてもよい。
[実施形態12]
本発明の第12実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100は、図124に示されるアタッカユニット2340を備えたものを例に説明するが、もちろん図53に示すような遊技盤200を備えたパチンコ機100にも本実施形態を適用することもできる。
図164(a)は、第12実施形態のパチンコ機における特別図柄の大当り停止図柄態様とラウンド毎のアタッカの動作パターンの一例を示したものであり、図164(b)は、大当り遊技における大入賞口(可変入賞口)の具体的動作パターンの一例を示したものである。
図164(a)に示すように、第12実施形態のパチンコ機での大当り図柄は「図柄1」〜「図柄9」、「図柄A」、「図柄C」、「図柄E」及び「図柄F」から構成されている。このうち、特図1の大当り図柄は、「図柄1」〜「図柄9」、「図柄A」、「図柄C」、「図柄E」及び「図柄F」であり、特図2の大当り図柄は、「図柄1」である。本実施形態では、大当り図柄により大当り遊技における大入賞口の動作パターンが異なっている。その他、特図1及び特図2のいずれも、ハズレ図柄や小当り図柄の表示が可能である。なお、小当りを備えないものであってもよい。また、特図2の大当り図柄は、「図柄1」以外の図柄も表示可能であってもよい。
図164(b)に示すように、大入賞口の動作パターンは9種類用意されており、ラウンド毎の大入賞口の動作は、これらのうちのいずれかの動作パターンに基づいている。
「図柄1」で大当りした場合は、1ラウンド目〜13ラウンド目及び15ラウンド目では、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が最大29秒間開放した後、ラウンド後閉鎖時間(閉鎖状態1)として1.9秒間閉鎖し、さらにその後、ラウンド間インターバル時間(閉鎖状態2)として0.1秒間閉鎖する(パターン6)。14ラウンド目及び16ラウンド目では、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が29秒間開放した
後、ラウンド後閉鎖時間として1.9秒間閉鎖し、さらにその後、ラウンド間インターバル時間として0.1秒間閉鎖する(パターン9)。すなわち、「図柄1」は、1ラウンド〜16ラウンドまで、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な16ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドにおいて第2のアタッカがロング開放となり、V通過スイッチSW2を遊技球が通過しやすくなるため、「図柄1」は、確変獲得を予定している大当りであることを示す図柄である。本実施形態では、「図柄1」が表示されて開始された大当り遊技は、第三の大当り遊技の一例ということができる。
「図柄2」で大当りした場合は、1ラウンド目〜13ラウンド目及び15ラウンド目では、上述したパターン6によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目では、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が0.5秒間開放、3秒間閉鎖、28秒間開放する動作を行った後、ラウンド後閉鎖時間として1.9秒間閉鎖し、さらにその後、ラウンド間インターバル時間として0.1秒間閉鎖する(パターン8)。16ラウンド目では、上述したパターン9によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄2」は、1ラウンド〜16ラウンドまで、いずれのラウンドにおいても多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な16ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドにおいて第2のアタッカがロング開放となり、V通過スイッチSW2が通過しやすくなるため、「図柄2」は、確変獲得を予定している大当りであることを示す図柄である。
「図柄3」で大当りした場合は、1ラウンド目〜13ラウンド目及び15ラウンド目では、上述したパターン6によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目では、第二の可変入賞口235a(第2のアタッカ)が0.5秒間開放開放した後、ラウンド後閉鎖時間(閉鎖状態1)として1.9秒間閉鎖し、さらにその後、ラウンド間インターバル時間(閉鎖状態2)として0.1秒間閉鎖する(パターン7)。16ラウンド目では、上述したパターン9によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄3」は、1ラウンド〜13ラウンド、15ラウンド及び16ラウンドで多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な実質15ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、16ラウンドにおいて第2のアタッカがロング開放となり、V通過スイッチSW2が通過しやすくなるため、「図柄3」は、確変獲得を予定している大当りであることを示す図柄である。本実施形態では、「図柄3」が表示されて開始された大当り遊技は、第二の大当り遊技の一例ということができる。
「図柄4」で大当りした場合は、1ラウンド目〜13ラウンド目では、上述したパターン6によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目及び16ラウンド目では、上述したパターン7によるアタッカの動作が行われる。15ラウンド目では、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が0.5秒間開放した後、ラウンド後閉鎖時間(閉鎖状態1)として1.9秒間閉鎖し、さらにその後、ラウンド間インターバル時間(閉鎖状態2)として0.1秒間閉鎖する(パターン1)。すなわち、「図柄4」は、1ラウンド〜13ラウンドで多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な実質13ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドのいずれのラウンドにおいても第2のアタッカが短開放となり、V通過スイッチSW2が通過し難くなるため、「図柄4」は、確変獲得を予定していない大当りであることを示す図柄である。本実施形態では、「図柄4」が表示されて開始された大当り遊技は、第一の大当り遊技の一例ということができる。
「図柄5」で大当りした場合は、1ラウンド目及び2ラウンド目では、上述したパターン6によるアタッカの動作が行われる。3ラウンド目〜12ラウンド目及び15ラウンド目では、上述したパターン1によるアタッカの動作が行われる。13ラウンド目では、第
一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が0.5秒間開放した後、ラウンド後閉鎖時間(閉鎖状態1)として1.9秒間閉鎖し、さらにその後、ラウンド間インターバル時間(閉鎖状態2)として8.1秒間閉鎖する(パターン3)。14ラウンド目では、上述したパターン8によるアタッカの動作が行われる。16ラウンド目では、上述したパターン9によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄5」は、1ラウンド、2ラウンド、14ラウンド及び16ラウンドで多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な実質4ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドにおいて第2のアタッカがロング開放となり、V通過スイッチSW2が通過しやすくなるため、「図柄5」は、確変獲得を予定している大当りであることを示す図柄である。
「図柄6」で大当りした場合は、1ラウンド目〜6ラウンド目では、上述したパターン6によるアタッカの動作が行われる。7ラウンド目〜11ラウンド目及び15ラウンド目では、上述したパターン1によるアタッカの動作が行われる。12ラウンド目では、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が0.5秒間開放した後、ラウンド後閉鎖時間(閉鎖状態1)として1.9秒間閉鎖し、さらにその後、ラウンド間インターバル時間(閉鎖状態2)として4.1秒間閉鎖する(パターン2)。13ラウンド目では、上述したパターン3によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目では、上述したパターン8によるアタッカの動作が行われる。16ラウンド目では、上述したパターン9によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄6」は、1ラウンド〜6ラウンド、14ラウンド及び16ラウンドで多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な実質8ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドにおいて第2のアタッカがロング開放となり、V通過スイッチSW2が通過しやすくなるため、「図柄6」は、確変獲得を予定している大当りであることを示す図柄である。
「図柄7」で大当りした場合は、1ラウンド目〜6ラウンド目では、上述したパターン6によるアタッカの動作が行われる。7ラウンド目〜11ラウンド目及び15ラウンド目では、上述したパターン1によるアタッカの動作が行われる。12ラウンド目では、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が0.5秒間開放した後、ラウンド後閉鎖時間(閉鎖状態1)として1.9秒間閉鎖し、さらにその後、ラウンド間インターバル時間(閉鎖状態2)として20.1秒間閉鎖する(パターン5)。13ラウンド目では、上述したパターン3によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目では、上述したパターン8によるアタッカの動作が行われる。16ラウンド目では、上述したパターン9によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄7」は、1ラウンド〜6ラウンド、14ラウンド及び16ラウンドで多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な実質8ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドにおいて第2のアタッカがロング開放となり、V通過スイッチSW2が通過しやすくなるため、「図柄7」は、確変獲得を予定している大当りであることを示す図柄である。
「図柄8」で大当りした場合は、1ラウンド目〜6ラウンド目、13ラウンド目及び15ラウンド目では、上述したパターン6によるアタッカの動作が行われる。7ラウンド目〜12ラウンド目では、上述したパターン1によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目では、上述したパターン7によるアタッカの動作が行われる。16ラウンド目では、上述したパターン8によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄8」は、1ラウンド〜6ラウンド、13ラウンド、15ラウンド及び16ラウンドで多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な実質9ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、16ラウンドにおいて第2のアタッカがロング開放となり、V通過スイッチSW2が通過しやすくなるため、「図柄8」は、確変獲得を予定している大当りであることを示す図柄である。
「図柄9」で大当りした場合は、1ラウンド目〜6ラウンド目、13ラウンド目及び1
5ラウンド目では、上述したパターン6によるアタッカの動作が行われる。7ラウンド目〜12ラウンド目では、上述したパターン1によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目及び16ラウンド目では、上述したパターン7によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄9」は、1ラウンド〜6ラウンド、13ラウンド及び15ラウンドで多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な実質8ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドのいずれのラウンドにおいても第2のアタッカが短開放となり、V通過スイッチSW2が通過し難くなるため、「図柄9」は、確変獲得を予定していない大当りであることを示す図柄である。
「図柄A」で大当りした場合は、1ラウンド目〜8ラウンド目では、上述したパターン6によるアタッカの動作が行われる。9ラウンド目〜13ラウンド目及び15ラウンド目では、上述したパターン1によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目では、上述したパターン8によるアタッカの動作が行われる。16ラウンド目では、上述したパターン9によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄A」は、1ラウンド〜8ラウンド、14ラウンド及び16ラウンドで多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な実質10ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドにおいて第2のアタッカがロング開放となり、V通過スイッチSW2が通過しやすくなるため、「図柄A」は、確変獲得を予定している大当りであることを示す図柄である。
「図柄C」で大当りした場合は、1ラウンド目〜11ラウンド目及び15ラウンド目では、上述したパターン1によるアタッカの動作が行われる。12ラウンド目では、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が0.5秒間開放した後、ラウンド後閉鎖時間(閉鎖状態1)として1.9秒間閉鎖し、さらにその後、ラウンド間インターバル時間(閉鎖状態2)として12.1秒間閉鎖する(パターン4)。13ラウンド目では、上述したパターン3によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目では、上述したパターン8によるアタッカの動作が行われる。16ラウンド目では、上述したパターン9によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄C」は、14ラウンド及び16ラウンドで多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な実質2ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドにおいて第2のアタッカがロング開放となり、V通過スイッチSW2が通過しやすくなるため、「図柄C」は、確変獲得を予定している大当りであることを示す図柄である。
「図柄E」で大当りした場合は、1ラウンド目〜13ラウンド目及び15ラウンド目では、上述したパターン1によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目及び16ラウンド目では、上述したパターン7によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄E」は、1ラウンド〜16ラウンドのいずれのラウンドも短開放であり、実質0ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドのいずれのラウンドにおいても第2のアタッカが短開放となり、V通過スイッチSW2が通過し難くなるため、「図柄E」は、確変獲得を予定していない大当りであることを示す図柄である。
「図柄F」で大当りした場合は、1ラウンド目〜8ラウンド目では、上述したパターン6によるアタッカの動作が行われる。9ラウンド目〜13ラウンド目及び15ラウンド目では、上述したパターン1によるアタッカの動作が行われる。14ラウンド目では、上述したパターン8によるアタッカの動作が行われる。16ラウンド目では、上述したパターン9によるアタッカの動作が行われる。すなわち、「図柄F」は、1ラウンド〜8ラウンド、14ラウンド及び16ラウンドで多くの遊技球が可変入賞口へ入球可能な実質10ラウンド大当りであることを示す図柄である。また、14ラウンド及び16ラウンドにおいて第2のアタッカがロング開放となり、V通過スイッチSW2が通過しやすくなるため、「図柄F」は、確変獲得を予定している大当りであることを示す図柄である。
このように、本実施形態において、特図1による図柄変動表示は、特図2による図柄変動表示よりも第二の大当り遊技が開始されやすい図柄変動表示ということができ、また、特図2による図柄変動表示は、特図1による図柄変動表示よりも第三の大当り遊技が開始されやすい図柄変動表示ということができる。
図165(a)は、第12実施形態のパチンコ機で実行される大当り遊技での演出パターンの一例を示したものであり、図165(b)は、ラウンド毎の演出内容の一例を示したものである。
図165(a)に示すように、第12実施形態のパチンコ機100では、パターン01〜パターン09の9つの演出パターンが用意されており、大当り遊技においては、これらのパターンからいずれか1つが実行されるように構成されている。いずれの演出パターンが選択されるかは、例えば、大当り図柄及び抽選に基づいている。
パターン01の演出パターンは、確変獲得を予定していない大当りであることを示す特図が表示されて移行された大当り遊技において実行される場合がある演出パターンである。
パターン01の演出パターンが実行される場合には、大当りとなる装飾図柄の変動表示において、例えば、特別大当りであることが約束された装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせ:確変大当り図柄の組み合わせ)以外の大当りの装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせ:非確変大当り図柄の組み合わせ)での仮停止表示が行われる((1)装飾図柄仮停止演出)。その後、「煽り1」の演出内容として、上述したような昇格演出が実行される((2)煽り1(図柄昇格)演出)。その後、昇格演出の結果として、再度、非確変大当り図柄の組み合わせでの停止表示(確定表示)が行われる((3)チャンス1(昇格成否)演出)。
パターン01では、最初に、大当り開始演出が実行された後((4)大当り開始演出)、「煽り2」の演出内容として、味方キャラクタと敵キャラクタとが対決する攻防演出が行われる((5)煽り2(攻防)演出)。その後、攻防演出の結果として、味方キャラクタが敵キャラクタに攻撃され、その防御に失敗して敗北する演出が行われる((6)チャンス2(勝敗)演出)。その後、「煽り3」の演出内容として、敗北した味方キャラクタが生還に成功するか否かを演出する生還演出が行われる((7)煽り3(生還)演出)。その後、生還演出の結果として、味方キャラクタが生還に失敗する演出が行われる((8)チャンス3(生還成否)演出)。その後は、大当り中演出として、大当り中1の演出が行われる((9)大当り中演出)。大当り中1の演出内容は、適宜の内容とすることができるが、本実施形態では、例えば、大当り遊技終了後には非確変状態となる可能性が高いことを示す演出内容となっている。その後、大当り遊技が終了して実行される大当り遊技終了演出として、大当り終了1の演出が行われる((15)大当り終了演出)。大当り終了1の演出内容は、適宜の内容とすることができるが、本実施形態では、例えば、大当り遊技終了後に電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行することを報知する演出内容となっている。
パターン02の演出パターンは、確変獲得を予定していない大当りであることを示す特図が表示されて移行された大当り遊技において実行される場合がある演出パターンである。
パターン02の演出パターンが実行される場合には、大当りとなる装飾図柄の変動表示において、例えば、非確変大当り図柄の組み合わせでの仮停止表示が行われる((1)装
飾図柄仮停止演出)。その後、「煽り1」の演出内容として、上述したような昇格演出が実行される((2)煽り1(図柄昇格)演出)。その後、昇格演出の結果として、再度、非確変大当り図柄の組み合わせでの停止表示(確定表示)が行われる((3)チャンス1(昇格成否)演出)。
パターン02では、最初に、大当り開始演出が実行された後((4)大当り開始演出)、「煽り2」の演出内容として、上述した攻防演出が行われる((5)煽り2(攻防)演出)。その後、攻防演出の結果として、味方キャラクタが敵キャラクタに攻撃され、その防御に失敗して敗北する演出が行われる((6)チャンス2(勝敗)演出)。その後は、大当り中演出として、上述した大当り中1の演出が行われる((9)大当り中演出)。その後、大当り遊技が終了して実行される大当り遊技終了演出として、上述した大当り終了1の演出が行われる((15)大当り終了演出)。
パターン03の演出パターンは、確変獲得を予定している大当りであることを示す特図が表示されて移行された大当り遊技において実行される場合がある演出パターンである。
パターン03の演出パターンが実行される場合には、大当りとなる装飾図柄の変動表示において、例えば、非確変大当り図柄の組み合わせでの仮停止表示が行われる((1)装飾図柄仮停止演出)。その後、「煽り1」の演出内容として、上述したような昇格演出が実行される((2)煽り1(図柄昇格)演出)。その後、昇格演出の結果として、再度、非確変大当り図柄の組み合わせでの停止表示(確定表示)が行われる((3)チャンス1(昇格成否)演出)。
パターン03では、最初に、大当り開始演出が実行された後((4)大当り開始演出)、「煽り2」の演出内容として、上述した攻防演出が行われる((5)煽り2(攻防)演出)。その後、攻防演出の結果として、味方キャラクタが敵キャラクタに攻撃され、その防御に失敗して敗北する演出が行われる((6)チャンス2(勝敗)演出)。その後、「煽り3」の演出内容として、上述した生還演出が行われる((7)煽り3(生還)演出)。その後、生還演出の結果として、味方キャラクタが生還に失敗する演出が行われる((8)チャンス3(生還成否)演出)。その後は、大当り中演出として、上述した大当り中1の演出が行われる((9)大当り中演出)。その後、復活キャラクタが登場してチャンスを獲得した旨の復活キャラ登場演出が行われる((10)チャンス4(復活キャラ)演出)。復活キャラ演出が行われることにより、遊技者は、実行中の大当り遊技が特別大当りの大当り遊技であることを認識することができる場合がある。その後は、チャンスを獲得した旨の獲得表示が第2のアタッカがロング開放されるラウンドとなるまで継続して表示される((11)チャンス獲得演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドの1つ前のラウンドにおいて、「指示1」の演出内容として、次のラウンドで遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((12)打ち方指示1演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドにおいて、「指示2」の演出内容として、遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((13)打ち方指示2演出)。その後、V通過スイッチSW2を遊技球が通過すると、V入賞した旨の演出が実行される((14)V入賞演出)。その後、大当り遊技が終了して実行される大当り遊技終了演出として、大当り終了2の演出が行われる((15)大当り終了演出)。大当り終了2の演出内容は、適宜の内容とすることができるが、本実施形態では、例えば、大当り遊技終了後に確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行することを報知する演出内容となっている。
パターン04の演出パターンは、確変獲得を予定している大当りであることを示す特図が表示されて移行された大当り遊技において実行される場合がある演出パターンである。
パターン04の演出パターンが実行される場合には、大当りとなる装飾図柄の変動表示において、例えば、非確変大当り図柄の組み合わせでの仮停止表示が行われる((1)装飾図柄仮停止演出)。その後、「煽り1」の演出内容として、上述したような昇格演出が実行される((2)煽り1(図柄昇格)演出)。その後、昇格演出の結果として、再度、非確変大当り図柄の組み合わせでの停止表示(確定表示)が行われる((3)チャンス1(昇格成否)演出)。
パターン04では、最初に、大当り開始演出が実行された後((4)大当り開始演出)、「煽り2」の演出内容として、上述した攻防演出が行われる((5)煽り2(攻防)演出)。その後、攻防演出の結果として、味方キャラクタが敵キャラクタに攻撃され、その防御に失敗して敗北する演出が行われる((6)チャンス2(勝敗)演出)。その後は、大当り中演出として、上述した大当り中1の演出が行われる((9)大当り中演出)。その後、上述した復活キャラ登場演出が行われる((10)チャンス4(復活キャラ)演出)。その後は、上述した獲得表示が第2のアタッカがロング開放されるラウンドとなるまで継続して表示される((11)チャンス獲得演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドの1つ前のラウンドにおいて、「指示1」の演出内容として、次のラウンドで遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((12)打ち方指示1演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドにおいて、「指示2」の演出内容として、遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((13)打ち方指示2演出)。その後、V通過スイッチSW2を遊技球が通過すると、V入賞した旨の演出が実行される((14)V入賞演出)。その後、大当り遊技が終了して実行される大当り遊技終了演出として、大当り終了2の演出が行われる((15)大当り終了演出)。
パターン05の演出パターンは、確変獲得を予定している大当りであることを示す特図が表示されて移行された大当り遊技において実行される場合がある演出パターンである。
パターン05の演出パターンが実行される場合には、大当りとなる装飾図柄の変動表示において、例えば、非確変大当り図柄の組み合わせでの仮停止表示が行われる((1)装飾図柄仮停止演出)。その後、「煽り1」の演出内容として、上述したような昇格演出が実行される((2)煽り1(図柄昇格)演出)。その後、昇格演出の結果として、再度、非確変大当り図柄の組み合わせでの停止表示(確定表示)が行われる((3)チャンス1(昇格成否)演出)。
パターン05では、最初に、大当り開始演出が実行された後((4)大当り開始演出)、「煽り2」の演出内容として、上述した攻防演出が行われる((5)煽り2(攻防)演出)。その後、攻防演出の結果として、味方キャラクタが敵キャラクタに攻撃され、その防御に失敗して敗北する演出が行われる((6)チャンス2(勝敗)演出)。その後、「煽り3」の演出内容として、上述した生還演出が行われる((7)煽り3(生還)演出)。その後、生還演出の結果として、味方キャラクタが生還に成功する演出が行われる((8)チャンス3(生還成否)演出)。その後は、大当り中演出として、大当り中2の演出が行われる((9)大当り中演出)。大当り中2の演出内容は、適宜の内容とすることができるが、本実施形態では、例えば、大当り遊技終了後には確変状態となる可能性が高いことを示す演出内容となっている。なお、大当り中1の演出と大当り中2の演出とは、同じ演出内容であってもよいし、異なる演出内容であってもよい。また、その後は、上述した獲得表示が第2のアタッカがロング開放されるラウンドとなるまで継続して表示される((11)チャンス獲得演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドの1つ前のラウンドにおいて、「指示1」の演出内容として、次のラウンドで遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((12)打ち方指示1演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドにおいて、「
指示2」の演出内容として、遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((13)打ち方指示2演出)。その後、V通過スイッチSW2を遊技球が通過すると、V入賞した旨の演出が実行される((14)V入賞演出)。その後、大当り遊技が終了して実行される大当り遊技終了演出として、大当り終了2の演出が行われる((15)大当り終了演出)。
パターン06の演出パターンは、確変獲得を予定している大当りであることを示す特図が表示されて移行された大当り遊技において実行される場合がある演出パターンである。
パターン06の演出パターンが実行される場合には、大当りとなる装飾図柄の変動表示において、例えば、非確変大当り図柄の組み合わせでの仮停止表示が行われる((1)装飾図柄仮停止演出)。その後、「煽り1」の演出内容として、上述したような昇格演出が実行される((2)煽り1(図柄昇格)演出)。その後、昇格演出の結果として、再度、非確変大当り図柄の組み合わせでの停止表示(確定表示)が行われる((3)チャンス1(昇格成否)演出)。
パターン06では、最初に、大当り開始演出が実行された後((4)大当り開始演出)、「煽り2」の演出内容として、上述した攻防演出が行われる((5)煽り2(攻防)演出)。その後、攻防演出の結果として、味方キャラクタが敵キャラクタに攻撃され、その防御に成功してチャンスを獲得した旨の防御成功演出が行われる((6)チャンス2(勝敗)演出)。この防御成功演出が行われることにより、遊技者は、実行中の大当り遊技が特別大当りの大当り遊技であることを認識することができる場合がある。その後は、大当り中演出として、上述した大当り中2の演出が行われる((9)大当り中演出)。また、その後は、上述した獲得表示が第2のアタッカがロング開放されるラウンドとなるまで継続して表示される((11)チャンス獲得演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドの1つ前のラウンドにおいて、「指示1」の演出内容として、次のラウンドで遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((12)打ち方指示1演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドにおいて、「指示2」の演出内容として、遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((13)打ち方指示2演出)。その後、V通過スイッチSW2を遊技球が通過すると、V入賞した旨の演出が実行される((14)V入賞演出)。その後、大当り遊技が終了して実行される大当り遊技終了演出として、大当り終了2の演出が行われる((15)大当り終了演出)。
パターン07の演出パターンは、確変獲得を予定している大当りであることを示す特図が表示されて移行された大当り遊技において実行される場合がある演出パターンである。
パターン07の演出パターンが実行される場合には、大当りとなる装飾図柄の変動表示において、例えば、非確変大当り図柄の組み合わせでの仮停止表示が行われる((1)装飾図柄仮停止演出)。その後、「煽り1」の演出内容として、上述したような昇格演出が実行される((2)煽り1(図柄昇格)演出)。その後、昇格演出の結果として、再度、非確変大当り図柄の組み合わせでの停止表示(確定表示)が行われる((3)チャンス1(昇格成否)演出)。
パターン07では、最初に、大当り開始演出が実行された後((4)大当り開始演出)、「煽り2」の演出内容として、上述した攻防演出が行われる((5)煽り2(攻防)演出)。その後、攻防演出の結果として、味方キャラクタが敵キャラクタを攻撃し、その攻撃に成功してチャンスを獲得した旨の攻撃成功演出が行われる((6)チャンス2(勝敗)演出)。この攻撃成功演出が行われることにより、遊技者は、実行中の大当り遊技が特別大当りの大当り遊技であることを認識することができる場合がある。その後は、大当り
中演出として、上述した大当り中2の演出が行われる((9)大当り中演出)。また、その後は、上述した獲得表示が第2のアタッカがロング開放されるラウンドとなるまで継続して表示される((11)チャンス獲得演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドの1つ前のラウンドにおいて、「指示1」の演出内容として、次のラウンドで遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((12)打ち方指示1演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドにおいて、「指示2」の演出内容として、遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((13)打ち方指示2演出)。その後、V通過スイッチSW2を遊技球が通過すると、V入賞した旨の演出が実行される((14)V入賞演出)。その後、大当り遊技が終了して実行される大当り遊技終了演出として、大当り終了2の演出が行われる((15)大当り終了演出)。
パターン08の演出パターンは、確変獲得を予定している大当りであることを示す特図が表示されて移行された大当り遊技において実行される場合がある演出パターンである。
パターン08の演出パターンが実行される場合には、大当りとなる装飾図柄の変動表示において、例えば、非確変大当り図柄の組み合わせでの仮停止表示が行われる((1)装飾図柄仮停止演出)。その後、「煽り1」の演出内容として、上述したような昇格演出が実行される((2)煽り1(図柄昇格)演出)。その後、昇格演出の結果として、確変大当り図柄の組み合わせでの停止表示(確定表示)が行われる((3)チャンス1(昇格成否)演出)。
パターン08では、最初に、大当り開始演出が実行された後は((4)大当り開始演出)、大当り中演出として、大当り中3の演出が行われる((9)大当り中演出)。大当り中3の演出内容は、適宜の内容とすることができるが、本実施形態では、例えば、大当り遊技終了後には確変状態となる可能性が高いことを示す演出内容となっている。なお、大当り中3の演出と大当り中2の演出とは、同じ演出内容であってもよいし、異なる演出内容であってもよい。また、大当り中3の演出と大当り中1の演出とは、同じ演出内容であってもよいし、異なる演出内容であってもよい。また、上述した獲得表示が第2のアタッカがロング開放されるラウンドとなるまで継続して表示される((11)チャンス獲得演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドの1つ前のラウンドにおいて、「指示1」の演出内容として、次のラウンドで遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((12)打ち方指示1演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドにおいて、「指示2」の演出内容として、遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((13)打ち方指示2演出)。その後、V通過スイッチSW2を遊技球が通過すると、V入賞した旨の演出が実行される((14)V入賞演出)。その後、大当り遊技が終了して実行される大当り遊技終了演出として、大当り終了2の演出が行われる((15)大当り終了演出)。
パターン09の演出パターンは、確変獲得を予定している大当りであることを示す特図が表示されて移行された大当り遊技において実行される場合がある演出パターンである。
パターン09の演出パターンが実行される場合には、大当りとなる装飾図柄の変動表示において、例えば、確変大当り図柄の組み合わせでの仮停止表示が行われる((1)装飾図柄仮停止演出)。その後、「煽り1」の演出内容として、上述したような昇格演出が実行される((2)煽り1(図柄昇格)演出)。その後、昇格演出の結果として、再び、確変大当り図柄の組み合わせでの停止表示(確定表示)が行われる((3)チャンス1(昇格成否)演出)。
パターン09では、最初に、大当り開始演出が実行された後は((4)大当り開始演出)、大当り中演出として、大当り中4の演出が行われる((9)大当り中演出)。大当り中4の演出内容は、適宜の内容とすることができるが、本実施形態では、例えば、大当り遊技終了後には確変状態となる可能性が高いことを示す演出内容となっている。なお、大当り中4の演出と大当り中3の演出とは、同じ演出内容であってもよいし、異なる演出内容であってもよい。また、大当り中4の演出と大当り中2の演出とは、同じ演出内容であってもよいし、異なる演出内容であってもよい。また、大当り中4の演出と大当り中1の演出とは、同じ演出内容であってもよいし、異なる演出内容であってもよい。また、上述した獲得表示が第2のアタッカがロング開放されるラウンドとなるまで継続して表示される((11)チャンス獲得演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドの1つ前のラウンドにおいて、「指示1」の演出内容として、次のラウンドで遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((12)打ち方指示1演出)。その後、第2のアタッカが最初にロング開放となるラウンドにおいて、「指示2」の演出内容として、遊技球をV通路2340gに通過させるように指示する旨の演出が実行される((13)打ち方指示2演出)。その後、V通過スイッチSW2を遊技球が通過すると、V入賞した旨の演出が実行される((14)V入賞演出)。その後、大当り遊技が終了して実行される大当り遊技終了演出として、大当り終了2の演出が行われる((15)大当り終了演出)。
図165(b)に示すように、ラウンド毎の演出内容はパターン01〜09から選択されたパターンによって決定される。
パターン01が選択されると、1ラウンド目〜3ラウンド目において(5)煽り2(攻防)演出が実行され、4ラウンド目において(6)チャンス2(勝敗)演出が実行され、5ラウンド目において(7)煽り3(生還)演出及び(8)チャンス3(生還成否)演出が実行され、6ラウンド目〜16ラウンド目において(9)大当り中演出が実行される。
また、パターン02が選択されると、1ラウンド目〜3ラウンド目において(5)煽り2(攻防)演出が実行され、4ラウンド目及び5ラウンド目において(6)チャンス2(勝敗)演出が実行され、6ラウンド目〜16ラウンド目において(9)大当り中演出が実行される。
また、パターン03が選択されると、1ラウンド目〜3ラウンド目において(5)煽り2(攻防)演出が実行され、4ラウンド目において(6)チャンス2(勝敗)演出が実行され、5ラウンド目において(7)煽り3(生還)演出及び(8)チャンス3(生還成否)演出が実行され、6ラウンド目〜14ラウンド目において(9)大当り中演出が実行され、15ラウンド目において(10)チャンス4(復活キャラ)演出及び(12)打ち方指示1演出が実行されるとともに(11)チャンス獲得演出が開始され、16ラウンド目において(13)打ち方指示2演出が実行され、V通過スイッチSW2の通過があると(14)V入賞演出が実行される。
また、パターン04が選択されると、1ラウンド目〜3ラウンド目において(5)煽り2(攻防)演出が実行され、4ラウンド目及び5ラウンド目において(6)チャンス2(勝敗)演出が実行され、6ラウンド目〜14ラウンド目において(9)大当り中演出が実行され、15ラウンド目において(10)チャンス4(復活キャラ)演出及び(12)打ち方指示1演出が実行されるとともに(11)チャンス獲得演出が開始され、16ラウンド目において(13)打ち方指示2演出が実行され、V通過スイッチSW2の通過があると(14)V入賞演出が実行される。
また、パターン05が選択されると、1ラウンド目〜3ラウンド目において(5)煽り
2(攻防)演出が実行され、4ラウンド目において(6)チャンス2(勝敗)演出が実行され、5ラウンド目において(7)煽り3(生還)演出及び(8)チャンス3(生還成否)演出が実行されるとともに(11)チャンス獲得演出が開始され、6ラウンド目〜12ラウンド目において(9)大当り中演出が実行され、13ラウンド目において(12)打ち方指示1演出が実行され、14ラウンド目において(13)打ち方指示2演出が実行され、V通過スイッチSW2の通過があると16ラウンド目まで(14)V入賞演出が実行される。なお、(13)打ち方指示2演出は、V通過スイッチSW2の通過があるまではラウンドの移行にかかわらず継続して行われる。
また、パターン06が選択されると、1ラウンド目〜3ラウンド目において(5)煽り2(攻防)演出が実行され、4ラウンド目において(6)チャンス2(勝敗)演出が実行されるとともに(11)チャンス獲得演出が開始され、5ラウンド目〜12ラウンド目において(9)大当り中演出が実行され、13ラウンド目において(12)打ち方指示1演出が実行され、14ラウンド目において(13)打ち方指示2演出が実行され、V通過スイッチSW2の通過があると16ラウンド目まで(14)V入賞演出が実行される。
また、パターン07が選択されると、1ラウンド目〜3ラウンド目において(5)煽り2(攻防)演出が実行され、4ラウンド目において(6)チャンス2(勝敗)演出が実行されるとともに(11)チャンス獲得演出が開始され、5ラウンド目〜12ラウンド目において(9)大当り中演出が実行され、13ラウンド目において(12)打ち方指示1演出が実行され、14ラウンド目において(13)打ち方指示2演出が実行され、V通過スイッチSW2の通過があると16ラウンド目まで(14)V入賞演出が実行される。
また、パターン08が選択されると、1ラウンド目〜12ラウンド目において(9)大当り中演出が実行され、13ラウンド目において(12)打ち方指示1演出が実行され、14ラウンド目において(13)打ち方指示2演出が実行され、V通過スイッチSW2の通過があると16ラウンド目まで(14)V入賞演出が実行される。
また、パターン09が選択されると、1ラウンド目〜12ラウンド目において(9)大当り中演出が実行され、13ラウンド目において(12)打ち方指示1演出が実行され、14ラウンド目において(13)打ち方指示2演出が実行され、V通過スイッチSW2の通過があると16ラウンド目まで(14)V入賞演出が実行される。
続いて、本実施形態のパチンコ機における具体的演出例について説明する。
図166は、第12実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図であり、図167は、図166に示す具体的演出例の続きを示す図である。図166〜図167に示す演出例は、図165に示される9つの演出パターンのうちのパターン01の演出パターンの一例を示している。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。
図166(1)では、装飾図柄表示装置208において、装飾図柄の変動表示が開始され、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾4」が停止表示されてリーチ状態となった後、スーパーリーチに発展する表示が行われている。スーパーリーチ状態となると、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ表示されていた装飾図柄が、左上隅に小さく表示される。なお、図166には、第一の図柄表示手段としての第1特図表示装置212や第1特図保留ランプ218、及び第二の図柄表示手段としての第2特図表示装置214や第2特図保留ランプ220も示されている。図166(1)では、特図1の変動表示の保留が3つあるので、第1特図保留ランプ218における3つのランプが点灯している。一方、特図2の
変動表示の保留は0であるので、第2特図保留ランプ220ではいずれのランプも点灯していない。また、第1特図表示装置212では、上述したような変動表示が行われており、第2特図表示装置212では、ハズレ図柄が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208では、特図1の保留数に対応して、特図1の保留を表す第1の特図1保留表示h11、第2の特図1保留表示h12及び第3の特図1保留表示h13がいずれもデフォルトの表示態様で表示され、第4の特図1保留表示h14はブランクである旨の表示がなされている。また、装飾図柄表示装置208の右上隅部には、特図1第四図柄t1及び特図2第四図柄t2が設けられている。特図1第四図柄t1は、第1特図表示装置212の図柄変動表示に対応して、例えば、丸印内に表されている色が複数種類に変化する態様で変動表示が行われる。特図2第四図柄t2は、第2特図表示装置214に停止表示されているハズレ図柄に対応して、例えば、ハズレ図柄である白色四角印が停止表示された状態となって表示されている。また、本実施形態では、装飾図柄表示装置208の右側にサブ演出表示装置208Aが隣接して配置されている。サブ演出表示装置208Aは、「吉宗」の表示が行われた状態で装飾図柄表示装置208にオーバーラップしない位置(第一の位置)となっている。
その後、図166(2)に示すように、装飾図柄表示装置208には、チャンスボタン136の押下を促すチャンスボタン136の絵柄と「押せ」という文字表示が行われている。
そして、図166(3)に示されるタイミングでチャンスボタン136が押下されると、図166(4)に示すように、サブ演出表示装置208Aが第一の位置から装飾図柄表示装置208にオーバーラップする位置(第二の位置)に変位する。また、サブ演出表示装置208Aでは、「吉宗」の文字表示が行われている背景の色を変更する表示が行われている。
その後、図166(5)に示すように、中図柄表示領域208bに「装飾4」の装飾図柄が停止表示した後、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせで揺れ変動を開始する。このとき、サブ演出表示装置208Aは、第二の位置から第一の位置に変位する。
その後、図166(6)に示すように、装飾図柄表示装置208では、再変動表示が行われて16R特別大当りとなることが約束される装飾図柄(確変図柄)の組み合わせに変更されるか否かについて期待させる昇格演出が行われる。具体的には、装飾図柄表示装置208では、揺れ変動している左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cに表示されている各装飾図柄が再び左上隅に表示され、昇格演出が行われる旨の「昇格チャレンジ」の表示と、チャンスボタン136の押下を促すチャンスボタン136の図柄と「押せ」という文字表示が行われる。
そして、図166(7)に示されるタイミングでチャンスボタン136が押下されたが、図166(8)に示すように、サブ演出表示装置208Aが第一の位置のまま移動しない。これにより、再変動表示が行われて16R特別大当りとなることが約束される確変図柄の組み合わせに変更されないことが報知される。
その後、図166(9)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせのまま揺れ変動が継続して行われる。
その後、図166(10)に示すように、第1特図表示装置212に実質13ラウンド大当り図柄である「図柄4」が停止表示されるとともに、特図1第四図柄t1には、第1特図表示装置212に停止表示される「図柄4」に対応する青色丸印の図柄が停止表示さ
れる。これに合わせて、装飾図柄表示装置208では、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示(確定表示)され、特図の変動遊技が終了する。この演出例では、開始される大当り遊技は、第三の遊技条件が成立し難い16R大当り(実質13ラウンド大当り)であるが、遊技者には、開始される大当り遊技が第三の遊技条件が成立しやすい大当りであるか否かが認識困難となっている。なお、装飾図柄及び特図の確定停止タイミングは、同時であってもよいし、装飾図柄の方が特図よりも確定停止のタイミングが早くてもよいし、特図の方が装飾図柄よりも確定停止のタイミングが早くてもよい。
その後、大当り遊技が開始され、装飾図柄表示装置208では、図166(11)に示すような大当り開始演出が実行される。このとき、右打ちを指示する表示も行われている。なお、大当り開始演出の開始タイミングと、右打ち指示表示の開始タイミングは同じであってもよいし、大当り開始演出の開始タイミングが右打ち指示表示の開始タイミングよりも早くてもよいし、右打ち指示表示の開始タイミングが大当り開始演出の開始タイミングよりも早くてもよい。
その後、大当り開始演出が終了して1ラウンド目に移行すると、図166(12)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示される。なお、装飾図柄表示装置208の左上隅には、確定表示された装飾図柄の組み合わせが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左下隅には、連チャン回数が表示されている。今回の大当り遊技は、特図低確率普図低確率状態(通常の遊技状態)から移行した初回の大当り遊技であるため、装飾図柄表示装置208の左下隅には、その旨の表示である「1回目」の表示が行われている。また、本実施形態では、上述した攻防演出が行われている。なお、攻防演出の開始タイミングは、1ラウンド目の開始と同時であってもよいし、1ラウンド目の開始よりも前であってもよいし、1ラウンド目の開始よりも後であってもよい。
図166(13)は、3ラウンド目における演出内容を示している。図166(13)に示すように、装飾図柄表示装置208では、攻防演出の一部の演出として、14ラウンド目あるいは16ラウンド目において第二の可変入賞口235aがロング開放となってV通過しやすい状態となる大チャンスが到来するか否かを示唆する演出が行われる。具体的には、図166(13)に示すように、装飾図柄表示装置208には、チャンスボタン136の連打を促すチャンスボタン136の絵柄とともに「連打しろ」という文字が表示され、連打の達成度を表すインジケータと、チャンスボタンの押下の受付期間の残り時間を表す残時間表示バーとが表示されている。パターン01の演出では、このインジケータが最大まで表示されることはない。この演出によれば、チャンスボタン136を連打してインジケータを最大まで表示させることにより、攻防の結果が成功する結果となるかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる場合がある。なお、チャンスボタン136の連打を促す演出表示の開始タイミングは、3ラウンド目の開始と同時であってもよいし、3ラウンド目の開始よりも前であってもよいし、3ラウンド目の開始よりも後であってもよい。
そして、図166(14)に示すように、遊技者によってチャンスボタン136が連打された後、図166(15)に示されるタイミングとなると、装飾図柄表示装置208では、残時間表示バーが時間切れを示す表示となる。このとき、インジケータは、連打の達成度が3/5であることが示されている。
図166(16)は、4ラウンド目における演出内容を示している。図166(16)に示すように、装飾図柄表示装置208では、味方キャラクタが敵キャラクタに攻撃され、その防御に失敗して敗北する内容の演出が実行される。このとき、サブ演出表示装置2
08Aは第一の位置のまま移動しない。これにより、今回の大当り遊技が、第三の遊技条件が成立し難い大当りである可能性が高いことが報知される。なお、防御に失敗して敗北する内容の演出の開始タイミングは、4ラウンド目の開始と同時であってもよいし、4ラウンド目の開始よりも前であってもよいし、4ラウンド目の開始よりも後であってもよい。
図166(17)は、5ラウンド目における演出内容を示している。図166(17)に示すように、装飾図柄表示装置208では、上述した生還演出が実行される。具体的には、図166(17)に示すように、装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136の押下を促すチャンスボタン136の絵柄とともに「押して生還させろ」という文字が表示され、チャンスボタン押下の受付期間の残り時間を表す残時間表示バーも表示されている。この演出によれば、チャンスボタン136が押下されることにより、今回の大当り遊技が、第三の遊技条件が成立しやすい特別大当りであることが報知されるかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる場合がある。なお、このチャンスボタン136の押下を促す演出の開始タイミングは、5ラウンド目の開始と同時であってもよいし、5ラウンド目の開始よりも前であってもよいし、5ラウンド目の開始よりも後であってもよい。
そして、図166(18)に示されるタイミングでチャンスボタン136が押下されると、図167(19)に示すように、装飾図柄表示装置208では、生還に失敗する内容の演出が実行される。これにより、今回の大当り遊技が、第三の遊技条件が成立し難い大当りである可能性が高いことが報知される。
その後、6ラウンド目〜16ラウンド目では、図167(20)〜図167(24)に示すように、大当り中演出としての大当り中1演出が行われる。この大当り中1演出は、実際には、例えば、大当り遊技が開始されたときに実行される演出であり、図167(20)のタイミングとなるまでは装飾図柄表示装置208には表示されないが、第2副制御部500においてその演出内容が進行するように制御されている。そして、図167(20)のタイミングになると、進行後の演出内容で大当り中1演出が装飾図柄表示装置208に表示される。すなわち、大当り中1演出における映像が裏で進んでいるということができる。このように構成されることにより、例えば、1ラウンド目〜3ラウンド目では、大当り中1演出を実行し、4ラウンド目以降で攻防演出や生還演出等の昇格演出を実行する一方で大当り中1演出が内部で進行し、その後、8ラウンド目以降では進行後の演出内容で大当り中1演出を再開させるようにすることもできる。なお、大当り中1演出は、図167(20)のタイミングで開始されるようにしてもよい。後述する大当り中2演出も同様である。なお、本実施形態では、第二の可変入賞口235aが短開放する14ラウンド目になると、図167(22)に示すように、13ラウンド目まで装飾図柄表示装置208の中央上部に表示されていたラウンド数表示が消去される。以下の説明において、ラウンド数表示は第一の演出に相当する。ここで、ラウンド数表示は、大当りラウンドに関する演出の一例ということができる。そして、ラウンド数表示は、図167(22)〜図167(24)に示すように、大当り遊技が終了するまで継続して消去された状態となる。本実施形態では、第二の可変入賞口235aが短開放するラウンドにおいてラウンド数表示を消去することにより、V通過の可能性のあるラウンドをわかりにくくさせることができ、例えば、復活演出が行われてV通過への期待感を持たせて、興趣を向上させることができる場合がある。なお、第2のアタッカが開放する14ラウンド目及び16ラウンド目でのみラウンド数表示を消去させて、15ラウンド目ではラウンド数を表示させるようにしてもよい。また、ラウンド数表示の消去を行わないようにしてもよい。また、ラウンド数表示の消去を行わない場合があってもよい。
16ラウンド目が終了すると、図167(25)に示すように、上述した大当り終了1
の演出が行われる。上述した大当り遊技においては、14ラウンド目又は16ラウンド目にV通過がなかったことにより、第三の遊技条件が成立しなかったので、大当り遊技の終了後(第三の要件を満たした後)に、所定回数(例えば、100回)の図柄変動表示が行われる間、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行する。
このように、本実施形態によれば、第一の演出は、第四の期間において少なくとも実行可能な演出であるということができ、また、第一の演出は、第五の期間において少なくとも実行されない演出であるということができる。また、第一の演出は、第四の期間の少なくとも一部の期間において実行される演出であるということもできる。
なお、第一の演出は、ラウンド数表示に限らず、大当りラウンドに関する種々の演出を適用してもよく、例えば、ラウンド開始時の音声出力による演出等であってもよい。また、複数種類の大当りラウンドに関する演出のうちのいずれか一つのみを第一の演出としてもよいし、複数種類の大当りラウンドに関する演出のうちの2以上を第一の演出としてもよいし、複数種類の大当りラウンドに関する演出のうちの全てを第一の演出としてもよい。
図168は、第12実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図であり、図169は、図168に示す具体的演出例の続きを示す図である。図168〜図169に示す演出例は、図165に示される9つの演出パターンのうちのパターン05の演出パターンの一例を示している。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図168(1)〜図168(18)に示される演出は、図166(1)〜図166(18)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、図168(1)〜図168(18)に示される演出例では、図168(10)に示されるように、第1特図表示装置212に16ラウンド大当り図柄である「図柄1」が停止表示されて大当り遊技が開始される点で、図166(1)〜図166(18)に示される演出例と異なっている。
上述した生還演出の実行中において、図168(18)に示されるタイミングでチャンスボタン136が押下されると、図169(19)に示すように、装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様がカットインにより表示される内容の演出が実行され、その後、図169(20)に示すように、装飾図柄表示装置208では、生還に成功した旨の演出表示が実行される。また、生還に成功した旨の演出表示が開始されると、上述した獲得表示が装飾図柄表示装置208の右下隅部に表示される。この獲得表示は、図169(20)〜図169(23)に示すように、14ラウンド目が開始されるまで継続して行われる。これにより、今回の大当り遊技が、第三の遊技条件が成立しやすい大当りであることが報知される。なお、獲得表示の表示開始タイミングは、生還に成功した旨の演出表示の開始タイミングと同時であってもよいし、生還に成功した旨の演出表示の開始よりも後であってもよいし、生還に成功した旨の演出表示の開始よりも前であってもよい。
その後、6ラウンド目〜12ラウンド目では、図169(21)〜図169(22)に示すように、大当り中演出としての大当り中2演出が行われる。なお、大当り中演出の開始タイミングは、ラウンド(例えば、6ラウンド目)の開始と同時であってもよいし、ラウンドの開始よりも後であってもよい。
その後、大当り遊技が進行して、13ラウンド目になると、図169(23)に示すように、上述した打ち方指示1演出が実行される。すなわち、図169(23)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の13ラウンド目であることの表示が行われるとともに、次のラウンド、すなわち14ラウンド目でV通過を行わせることを促す旨の「次のRでVを狙え」という表示が行われる。これにより、遊技者に次のラウンドでV
通過を確実に行わせることができる場合がある。なお、打ち方指示1演出の開始タイミングは、13ラウンド目の開始と同時であってもよいし、13ラウンド目の開始よりも前であってもよいし、13ラウンド目の開始よりも後であってもよい。
その後、14ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aがロング開放し、V通過が容易な状態となり、装飾図柄表示装置208では、図169(24)に示すように、14ラウンド目であることの表示が行われるとともに、V通過させることを促進する旨の「V狙え」という打ち方指示2演出が実行される。なお、打ち方指示2演出の開始タイミングは、14ラウンド目の開始と同時であってもよいし、14ラウンド目の開始よりも前であってもよいし、14ラウンド目の開始よりも後であってもよい。本実施形態では、14ラウンド目及び16ラウンド目がロング開放となる場合には、ラウンド数表示を消去しないようにしているので、遊技者に現在のラウンド数を確実に報知することができる場合がある。なお、14ラウンド目以降において、ラウンド数表示を消去するようにしてもよい。
そして、図169(25)に示すタイミングで、第二の可変入賞口235a内のV通過スイッチSW2への遊技球の通過(V通過)があると、図169(26)に示すように、V入賞した旨の演出が実行される。すなわち、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。この演出は、図169(26)〜図169(28)に示すように、16ラウンド目が終了するまで継続して行われる。なお、この演出例において、14ラウンド目でV通過があった場合には、15ラウンド目及び16ラウンド目において、上述した大当り中2演出が再開されるようにしてもよい。
16ラウンド目が終了すると、図169(29)に示すように、上述した大当り終了2の演出が行われる。上述した大当り遊技においては、14ラウンド目においてV通過があったことにより、第三の遊技条件が成立したので、大当り遊技の終了後(第三の要件を満たした後)に、所定回数(例えば、150回)の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。
このように、本実施形態によれば、第一の演出は、第六の期間において少なくとも実行可能な演出であるということができる。
なお、図171に示される演出例において、例えば、第二の可変入賞口235aが短開放する14ラウンド目においてV通過があった場合には、上述したようなV入賞した旨の演出を行わず、16ラウンド目に上述した打ち方指示2演出を実行し、第二の可変入賞口235aがロング開放する16ラウンド目においてV通過があった場合に初めてV入賞した旨の演出を行うようにしてもよい。また、例えば、第二の可変入賞口235aが短開放する14ラウンド目においてV通過があった場合にV入賞した旨の演出を行うが、16ラウンド目に打ち方指示2演出をさらに実行するようにしてもよい。
図170は、第12実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図であり、図171は、図170に示す具体的演出例の続きを示す図である。図170〜図171に示す演出例は、図165に示される9つの演出パターンのうちのパターン03の演出パターンの一例を示している。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図170(1)〜図171(22)に示される演出は、図166(1)〜図167(22)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、図170(1)〜図171(22)に示される演出例では、図170(10)に示されるように、第1特図表示装置212に実質15ラウンド大当り図柄である「図柄3」が停止表示されて大当り遊技が開始される点で、図166(1)〜図167(22)に示される演出例とは異なっている。また、この演出例においても、第二の可変入賞口235aが短
開放する14ラウンド目になると、13ラウンド目まで装飾図柄表示装置208に表示されていたラウンド数表示が消去され、大当り遊技が終了するまで継続される。
図171(23)は、15ラウンド目における演出内容を示している。図171(23)に示すように、装飾図柄表示装置208では、上述した復活キャラ演出が実行され、その後、例えば、図169(23)に示すような打ち方指示1演出が実行される。なお、復活キャラ演出の開始タイミングは、15ラウンド目の開始と同時であってもよいし、15ラウンド目の開始よりも前であってもよいし、15ラウンド目の開始よりも後であってもよい。
その後、16ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aがロング開放し、V通過が容易な状態となり、装飾図柄表示装置208では、図171(24)に示すように、上述した打ち方指示2演出が行われる。
そして、図171(25)に示すタイミングで、第二の可変入賞口235a内のV通過スイッチSW2への遊技球の通過(V通過)があると、図171(26)に示すように、V入賞した旨の演出が実行される。すなわち、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。この演出は、16ラウンド目が終了するまで継続して行われる。なお、本実施形態では、アタッカがロング開放する15ラウンド目と16ラウンド目においてもラウンド数表示を消去するようにしたが、14ラウンド目にラウンド数表示を消去して、15ラウンド目及び16ラウンド目ではラウンド数を再表示するようにしてもよい。
16ラウンド目が終了すると、図171(27)に示すように、上述した大当り終了2の演出が行われる。上述した大当り遊技においては、16ラウンド目においてV通過があったことにより、第三の遊技条件が成立したので、大当り遊技の終了後(第三の要件を満たした後)に、所定回数(例えば、150回)の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。
このように、本実施形態によれば、第一の演出は、第四の期間において少なくとも実行可能な演出であるということができ、また、第一の演出は、第五の期間において少なくとも実行されない演出であるということができる。また、第一の演出は、第四の期間の少なくとも一部の期間において実行される演出であるということもできる。
図172は、第12実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図であり、図173は、図172に示す具体的演出例の続きを示す図である。図172〜図173に示す演出例は、図165に示される9つの演出パターンのうちのパターン05の演出パターンの一例を示している。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図172(1)〜図173(24)に示される演出は、図168(1)〜図169(24)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図173(24)は、14ラウンド目における演出内容を示している。図173(24)に示すように、14ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aがロング開放し、V通過が容易な状態となり、装飾図柄表示装置208では、図173(24)に示すように、14ラウンド目であることの表示が行われるとともに、上述した打ち方指示2演出が実行される。
そして、図173(25)に示すように、V通過スイッチSW2への遊技球の通過がなく14ラウンド目が終了した場合には、図173(26)に示すように、15ラウンド目に移行しても、上述した打ち方指示2演出が継続して行われる。本実施形態において、複
数種類のうちの少なくとも一部の演出は、ラウンドが切り替えられることをトリガーとして演出内容を切り替えているが、この演出例では、この打ち方指示2演出が、ラウンドが切り替えられてもこれをトリガーとして演出内容を変更しないものの一例となっている。
図173(27)は、16ラウンド目における演出内容を示している。図173(27)に示すように、16ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aがロング開放し、V通過が容易な状態となる。一方、装飾図柄表示装置208では、16ラウンド目に移行されても、上述した打ち方指示2演出は継続して行われたままである。
そして、図173(28)に示すタイミングで、第二の可変入賞口235a内のV通過スイッチSW2への遊技球の通過(V通過)があると、図173(29)に示すように、V入賞した旨の演出が実行される。すなわち、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。この演出は、16ラウンド目が終了するまで継続して行われる。
16ラウンド目が終了すると、図173(30)に示すように、上述した大当り終了2の演出が行われる。上述した大当り遊技においては、14ラウンド目においてV通過がなかったものの、16ラウンド目においてV通過があったことにより、第三の遊技条件が成立したので、大当り遊技の終了後(第三の要件を満たした後)に、所定回数(例えば、150回)の図柄変動表示が行われる間、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。
図174は、第12実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。図174に示す演出例は、図165に示される9つの演出パターンのうちのパターン07の演出パターンの一例を示している。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図174(1)〜図174(11)に示される演出は、図168(1)〜図168(11)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図174(12)は、1ラウンド目における演出内容を示している。すなわち、大当り開始演出が終了して1ラウンド目に移行すると、図174(12)に示すように、装飾図柄表示装置208では、上述した攻防演出が行われる。
図174(13)は、3ラウンド目における演出内容を示している。図174(13)に示すように、装飾図柄表示装置208では、攻防演出として、味方キャラクタが敵キャラクタを攻撃する演出が行われる。このとき、サブ演出表示装置208Aが第一の位置から第二の位置に変位する。また、サブ演出表示装置208Aでは、「吉宗」の文字表示が行われている背景の色を変更する表示が行われている。なお、攻防演出の開始タイミングは、3ラウンド目の開始と同時であってもよいし、3ラウンド目の開始よりも前であってもよいし、3ラウンド目の開始よりも後であってもよい。また、サブ演出表示装置208Aの動作開始タイミングは、攻防演出の開始と同時であってもよいし、攻防演出の開始よりも前であってもよいし、攻防演出の開始よりも後であってもよい。
図174(14)は、4ラウンド目における演出内容を示している。図174(14)に示すように、装飾図柄表示装置208では、上述した攻撃成功演出が行われるとともに、上述した獲得表示が右下隅部に表示される。これにより、今回の大当り遊技が、第三の遊技条件が成立しやすい大当りであることが報知される。なお、攻撃成功演出の開始タイミングは、4ラウンド目の開始と同時であってもよいし、4ラウンド目の開始よりも前であってもよいし、4ラウンド目の開始よりも後であってもよい。また、獲得表示の表示開始タイミングは、攻撃成功演出の開始と同時であってもよいし、攻撃成功演出の開始より
も前であってもよいし、攻撃成功演出の開始よりも後であってもよい。
その後、5ラウンド目〜12ラウンド目では、図174(15)に示すように、上述した大当り中2の演出が行われる。その後は、例えば、図169(21)〜図169(29)と同様の演出が行われる。
このように、本実施形態では、第三の遊技条件が成立しやすい特別大当りであることが報知されるタイミングによって演出の実行の有無や演出の実行態様が異なっている。例えば、特別大当りであることが報知されるタイミングによって役物が可動する場合と、可動しない場合とがあり、また、可動する役物の種別が異なる場合もある。また、特別大当りであることが報知されるタイミングによってチャンスボタン136の操作を行う演出が実行される場合と、実行されない場合とがある。
図175は、第12実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。図175に示す演出例は、例えば、16R特別大当りにおいて確変状態のときに表示される敵キャラクタを選択する様子を示している。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。
図175(1)は、16ラウンド特別大当りの大当り遊技が実行されている様子が示されている。図175(1)は、10ラウンド目における演出内容を示している。本実施形態では、10ラウンド目になると、確変状態において表示される敵キャラクタを選択することができるようになる。図175(1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、右下隅部に上述した獲得表示が表示されており、今回の大当り遊技が、第三の遊技条件が成立しやすい大当り遊技であることが報知されている。そして、本実施形態では、図175(1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、敵キャラクタの選択を促進する旨の「キャラを選択してください」の文字表示が行われるとともに、その左側には、キャラクタリストCLが表示されている。キャラクタリストCLには、キャラA、キャラB及びキャラCの各項目が上下方向に並べてリスト表示されており、遊技者は、例えば、図示しないカーソルキー等を操作してカーソルCSLを移動させることができる。なお、カーソルCSLの示す項目を所定時間毎に変更するようにしてもよい。図175(1)では、カーソルCSLはキャラAを示しており、キャラAの項目は強調表示されている。なお、敵キャラクタの選択演出の開始タイミングは任意に設定することができる。
そして、図175(2)に示すタイミングでチャンスボタン136が押下されると、図175(3)に示すように、装飾図柄表示装置208では、キャラAが選択された旨のキャラクタ選択演出が実行される。このとき、スピーカ120からキャラAが選択されたことを報知する音声が出力される。なお、キャラAが選択された旨のキャラクタ選択演出の開始タイミングと、キャラAが選択されたことを報知する音声の出力タイミングは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、音声出力を行わないようにしてもよい。キャラクタ選択演出は、図175(3)〜図175(8)に示すように、大当り遊技が終了するまで継続して行われる。
その後、大当り遊技が進行して14ラウンド目になると、第二の可変入賞口235aがロング開放し、V通過が容易な状態となり、装飾図柄表示装置208では、図175(4)に示すように、14ラウンド目であることの表示が行われるとともに、V通過させることを促進する旨の「V狙え」という打ち方指示2演出が実行される。キャラクタ選択演出の実行中における打ち方指示2演出は、図169(24)とは異なり、装飾図柄表示装置208の中央下部に「V狙え」という文字表示が小さく表示された態様となっている。
そして、図175(5)に示すタイミングで、第二の可変入賞口235a内のV通過ス
イッチSW2への遊技球の通過(V通過)があると、図175(6)に示すように、V入賞した旨の演出が、キャラクタ選択演出に割り込んで実行される。すなわち、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。このとき、スピーカ120からV入賞したことを報知する音声が出力される。なお、V入賞した旨の演出の開始タイミングと、V入賞したことを報知する音声の出力タイミングとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、音声出力を行わないようにしてもよい。また、V入賞した旨の演出は、キャラクタ選択演出にオーバーラップして表示するようにしてもよい。
その後、15ラウンド目になると、図175(7)に示すように、キャラクタ選択演出が再開される。このとき、キャラクタ選択演出は、例えば、V入賞した旨の演出が行われている間も制御上では進行しており、15ラウンド目になったときに、進行後の時点での内容で再開されるようになっている。なお、キャラクタ選択演出が再開された時には、演出の最初から行うようにしてもよい。キャラクタ選択演出は、図175(8)に示すように、16ラウンド目が終了するまで(大当り遊技が終了するまで)実行される。
16ラウンド目が終了すると、図175(9)に示すように、上述した大当り終了2の演出が行われる。上述した大当り遊技においては、14ラウンド目においてV通過があったことにより、第三の遊技条件が成立したので、大当り遊技の終了後(第三の要件を満たした後)に、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行し、図175(10)に示すように、装飾図柄表示装置208において、確変状態である旨の「吉宗モード」の演出が実行されるとともに、大当りとなる演出表示の内容を説明する「敵を倒すと大当り」の表示が行われ、倒す対象の敵キャラクタであるキャラAが表示されている。このとき、特図2の変動表示の保留がなく、特図1の変動表示の保留が3つであったので、特図1の保留(第1保留)が消化され、第1特図表示装置212の図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始される。なお、装飾図柄は、装飾図柄表示装置208の左上隅において変動表示されている。また、装飾図柄表示装置208の中央上部には、確変状態を実行可能な図柄変動表示の残り回数が表示されており、図柄変動表示が開始される毎に1ずつデクリメントされる。また、図175(10)に示すタイミングでは、図柄変動表示の開始後に、第2特図始動口232へ少なくとも4つの遊技球の入賞があり、4つの特図2の変動表示が保留された状態となっているので、第2特図保留ランプ220における保留ランプが4つとも点灯している。また、装飾図柄表示装置208の右側には、第1の特図2保留表示h21、第2の特図2保留表示h22、第3の特図2保留表示h23および第4の特図2保留表示h24が設けられている。図175(10)に示すタイミングでは、4つの特図2の変動表示が保留されているので、第1の特図2保留表示h21〜第4の特図2保留表示h24はいずれもデフォルトの表示態様での保留表示が行われている。また、大当り遊技において表示されていた、連チャン回数の表示や右打ちを指示する表示も引き続き行われている。
図176は、第12実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。図176に示す演出例は、例えば、16R特別大当りにおいて確変状態のときに表示される敵キャラクタを選択する様子を示している。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。
図176(1)は、16ラウンド特別大当りの大当り遊技が実行されている様子が示されている。なお、図176(1)に示される演出は、図175(1)に示して上述したのと同様である。
図176(2)は、大当り遊技が進行して14ラウンド目となったときの演出内容を示している。この演出例では、敵キャラクタの選択が未だ行われておらず、そのため、図176(1)に示される演出が引き続き実行されている。14ラウンド目では、第二の可変入賞口235aがロング開放し、V通過が容易な状態となり、装飾図柄表示装置208では、上述した打ち方指示2演出が実行される。この打ち方指示2演出は、引き続き行われている敵キャラクタの選択画面の中央下部に「V狙え」という文字表示が小さく表示された態様となっている。
そして、図176(3)に示すタイミングで、第二の可変入賞口235a内のV通過スイッチSW2への遊技球の通過(V通過)があると、図176(4)に示すように、V入賞した旨の演出が、敵キャラクタの選択画面に割り込んで実行される。すなわち、装飾図柄表示装置208では、確変獲得が確定した旨の報知である「V」の表示が行われる。このとき、スピーカ120からV入賞したことを報知する音声が出力される。また、第1副制御部400のCPU404では、V入賞した旨の演出の実行中であっても、敵キャラクタの選択に関するカーソルキーやチャンスボタン136の操作を受付可能とされている。すなわち、敵キャラクタの選択画面が装飾図柄表示装置208に表示されていない状態であっても、カーソルキー等によりカーソルCSLの位置を内部制御により変更させることができ、チャンスボタン136の操作により内部制御により示されている項目を選択することができるようになっている。なお、V入賞した旨の演出を、敵キャラクタの選択画面にオーバーラップして表示するようにしてもよい。
その後、装飾図柄表示装置208には表示されていないが、第1副制御部400のCPU404による内部制御においてカーソルCSLがキャラAを示している状態で、図176(5)に示すタイミングでチャンスボタン136が押下されると、図176(6)に示すように、スピーカ120からキャラAが選択された旨のキャラクタ選択演出が実行される。一方、装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136が操作されたにもかかわらず、V入賞した旨の演出が引き続き行われている。なお、V入賞した旨の演出を、キャラクタ選択演出にオーバーラップして表示するようにしてもよい。また、チャンスボタン136が押下されたときに、V入賞した旨の演出からキャラクタ選択演出に表示が切り替わるようにしてもよい。
その後は、図176(7)〜図176(10)に示すような演出が行われる。なお、図176(7)〜図176(10)に示される演出は、図175(7)〜図175(10)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図177は、第12実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。図177に示す演出例は、例えば、16R特別大当りにおいて確変状態のときに表示される敵キャラクタを選択する様子を示している。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。なお、図177(1)〜図177(6)に示される演出は、図176(1)〜図176(6)に示して上述したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図177(7)は、15ラウンド目における演出内容を示している。この演出例では、V入賞した旨の演出が行われた後は、図177(7)〜図177(8)に示すように、16ラウンド目が終了するまで(大当り遊技が終了するまで)継続して行われ、上述したキャラクタ選択演出は実行されない。
16ラウンド目が終了すると、図177(9)に示すように、上述した大当り終了2の演出が行われる。上述した大当り遊技においては、14ラウンド目においてV通過があっ
たことにより、第三の遊技条件が成立したので、大当り遊技の終了後(第三の要件を満たした後)に、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行し、図177(10)に示すような演出が実行される。なお、図177(10)に示される演出は、図175(10)に示して上述したのと同様である。
[実施形態13]
本発明の第13実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100は、図124に示されるアタッカユニット2340を備えたものを例に説明するが、もちろん図53に示すような遊技盤200を備えたパチンコ機100にも本実施形態を適用することができる。また、本実施形態では、第一の可変入賞口234aに進入して入賞カウントスイッチSW4を通過した遊技球を排出する一般排出通路(第一の排出通路)と、一般排出通路とは別の演出用排出通路(第二の排出通路)とが設けられるとともに、演出用排出通路への遊技球を進入を許容する状態と進入を阻止する状態とに変位可能な演出領域シャッタが設けられている。演出領域シャッタは、例えば、演出領域ソレノイドが駆動することにより変位可能に構成されており、演出領域ソレノイドは、例えば、第1副制御部400により駆動制御されるように構成されている。また、演出用排出通路には、演出用V通過スイッチSW9が設けられており、演出用排出通路に進入した遊技球が通過するように構成されている。また、本実施形態では、小当りが用意されており、第1特図表示装置212及び第2特図表示装置214のいずれかにおいて、小当り図柄が表示されると、小当り遊技に移行するように制御可能に構成されている。小当り遊技では、例えば、図163(a)に示して上述したような動作が行われる。また、複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、1ラウンド目において、例えば、図163(b)に示して上述したような動作を実行可能に構成されている。
図178は、第13実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。
図178(a1)は、第1特図表示装置212に大当りの図柄態様(例えば、16R特別大当りの図柄態様)が停止表示され、装飾図柄表示装置208には、「装飾1」−「装飾星印」−「装飾1」といった装飾図柄(チャンス図柄)の組み合わせが停止表示(確定表示)されている。また、特図1第四図柄t1は、第1特図表示装置212に停止表示結果に対応して、例えば、赤色丸印の図柄で停止表示されている。なお、図178(a1)に示される装飾図柄の組み合わせは、大当りである場合に表示される場合があり、また、小当りである場合に表示される場合もある。装飾図柄及び特図の確定停止のタイミングは、同時であってもよいし、同時でなくてもよい。なお、特図1は変動表示の保留が3つであるので、第1特図保留ランプ218における3つのランプが点灯しており、第1の特図1保留表示h11、第2の特図1保留表示h12及び第3の特図1保留表示h13はいずれもデフォルトの表示態様で表示されている。一方、第2特図表示装置214には、ハズレ図柄が停止表示されており、特図2第四図柄t2もこれに対応して、例えば、白色四角の図柄で停止表示されている。また、特図2の変動表示の保留は0であるので、第2特図保留ランプ220ではいずれのランプも点灯していない。
大当り遊技が開始されて1ラウンド目に移行すると、図178(a2)に示すように、演出用V通過スイッチSW9を遊技球が通過したら大当りであることが報知される旨の大当り獲得チャンス演出が実行され、装飾図柄表示装置208では、例えば、「Vに球が入ったらチャンスゲット」の文字情報とともに、第一の可変入賞口234a(第1のアタッカ)が配置されている方向を指し示す矢印の表示が行われる。なお、1ラウンド目では、
第一の可変入賞口234aは、複数回の短開放を行った後にロング開放を行い、また、第一の可変入賞口234aに進入した遊技球が演出用排出通路に進入しやすくなるように、演出領域シャッタが駆動制御される。
そして、図178(a3)に示すタイミングで、第一の可変入賞口234a内の演出用V通過スイッチSW9への遊技球の通過(演出V通過)があると、図178(a4)に示すように、演出V通過した旨の演出が実行される。すなわち、装飾図柄表示装置208では、16R特別大当りの大当り遊技に移行された旨の報知である「V」の表示が行われる。
図178(b1)も、第1特図表示装置212に大当りの図柄態様(例えば、16R特別大当りの図柄態様)が停止表示された様子が示されている。なお、図178(b1)に示される演出は、図178(a1)に示して上述したのと同様である。
大当り遊技が開始されて1ラウンド目に移行すると、図178(b2)に示すように、上述した大当り獲得チャンス演出が実行される。
そして、図178(b3)〜図178(b4)に示すように、演出用V通過スイッチSW9への遊技球の通過がなく所定時間(例えば、10秒)が経過した場合にも、図178(b5)に示すように、演出V通過した旨の演出が実行される。すなわち、大当りの図柄態様が停止表示されて移行した大当り遊技では、演出用V通過スイッチSW9に遊技球が通過した場合であっても、通過しなかった場合であっても、演出V通過した旨の演出が実行され、遊技者に16R特別大当りの大当り遊技に移行された旨が報知される。
図178(c1)は、第1特図表示装置212に小当りの図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208には、「装飾1」−「装飾星印」−「装飾1」といった装飾図柄(チャンス図柄)の組み合わせが停止表示(確定表示)されている。また、特図1第四図柄t1は、第1特図表示装置212に停止表示結果に対応して、例えば、緑色丸印の図柄で停止表示されている。装飾図柄及び特図の確定停止のタイミングは、同時であってもよいし、同時でなくてもよい。
小当り遊技が開始されると、図178(c2)に示すように、上述した大当り獲得チャンス演出が実行される。なお、小当り遊技では、第一の可変入賞口234aは、複数回の短開放のみが行われ、ロング開放は行われない。また、演出領域シャッタは、第一の可変入賞口234aに進入した遊技球が演出用排出通路に進入し難いように駆動制御される。
そして、図178(c3)に示すように、演出用V通過スイッチSW9への遊技球の通過がなく小当り遊技が終了すると、図178(c4)に示すような小当り遊技終了演出が実行される。小当り遊技終了演出では、大当り遊技に移行しなかった旨の「残念」の文字表示が行われる。
図179は、第13実施形態のパチンコ機における具体的演出例の一例を示す図である。図179に示す演出例は、例えば、16R特別大当りでの大当り遊技の様子を示している。以下の図では、括弧書きの数字順に演出が進んでいく様子を示す。
図179(a1)は、16R特別大当りの大当り遊技が実行されている様子が示されている。図179(a1)は、6ラウンド目における演出内容を示している。また、図179(a1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り中演出が行われている。なお、本実施形態では、6ラウンド目は、第一の可変入賞口234aが開放するラウンドとなっている。ここで、第二の可変入賞口235aが開放するラウンドであってもよい。
その後、上述したラウンド終了条件が成立して第一の可変入賞口234aが閉鎖すると、図179(a2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ラウンド間インターバル演出が行われる。ラウンド間インターバル演出では、例えば、装飾図柄表示装置208の中央上部に表示されているラウンド数表示の一部が消去され、「R」の文字のみが表示されている。なお、ラウンド数表示の全部が消去される態様であってもよい。また、ラウンド数表示が認識困難な態様で表示するようにしてもよく、例えば、6ラウンド目であることを示す「6R」から7ラウンド目である「7R」へ表示態様を徐々に変化させるようにしてもよい。その後、7ラウンド目が開始されると、図179(a3)に示すように、装飾図柄表示装置208では、7ラウンド目である旨の「7R」の表示が行われる。
図179(b1)は、16R特別大当りの大当り遊技が実行されている様子が示されている。図179(b1)は、6ラウンド目における演出内容を示している。また、図179(b1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り中演出が行われている。この演出例では、装飾図柄表示装置208の中央下部に、大当り遊技においてアタッカへの入賞により獲得した賞球数の表示が行われている。図179(b1)に示されるタイミングでは、795個の賞球数を獲得した旨の「795pt」の文字表示が行われている。
その後、16ラウンド目が終了すると、図179(b2)に示すように、大当り終了演出が行われる。今回の大当りにおいて、アタッカへの入賞により獲得した賞球数は2430個であるため、装飾図柄表示装置208の右下隅部には、その旨の「TOTAL:2430pt」の文字表示が行われている。また、今回の大当りにおいて、アタッカへの入賞により獲得した賞球数が2400個を超えたので、装飾図柄表示装置208の上部に「2400pt GET」の文字表示が行われている。
図180は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図180に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図51に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
以上説明したように、図180に示すパチンコ機900は、球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用するものであって、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
なお、これまでに説明した実施形態では、第2のアタッカが短開放する大当り遊技が実行される特別大当りと、第2のアタッカの短開放を行わない大当り遊技が実行される特別大当りとを実行可能に構成されているが、第2のアタッカが短開放する大当り遊技のみが実行されるように構成されたものであってもよい。換言すれば、大当り遊技では、第2のアタッカが必ず短開放するように構成されたものであってもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、特定開放の前に第1のアタッカが開放するラウンドが含まれていてもよいし、含まれなくてもよく、第1のアタッカが開放するラウンドが含まれる場合に設定されるラウンド数は1つであってもよいし複数であってもよい。また、特定開放の後に第1のアタッカが開放するラウンドが含まれていてもよいし、含まれていなくてもよく、第1のアタッカが開放するラウンドが含まれる場合に設定されるラウンド数は1つであってもよいし複数であってもよい。また、特定開放における第2
のアタッカの短開放と第2のアタッカのロング開放との間に第1のアタッカが開放するラウンドが含まれていてもよいし、含まれなくてもよく、第1のアタッカが開放するラウンドが含まれる場合に設定されるラウンド数は1つであってもよいし複数であってもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、第1のアタッカが同一ラウンドで短開放とロング開放とを行わないものであってもよい。また、第1のアタッカが短開放するラウンドにあっては、複数回の短開放が行われるようにしてもよいし、1つのラウンドにおいて複数回の短開放を行わないものであってもよい。また、第1のアタッカが短開放するラウンドは1つのみであってもよいし、複数であってもよい。また、第1のアタッカが同一のラウンドで短開放とロング開放とを行うものであってもよい。また、第1のアタッカが短開放とロング開放とを行うラウンドと、短開放のみを行うラウンドと、ロング開放のみを行うラウンドとにより構成された大当り遊技を実行可能に構成されてもよい。また、第1のアタッカの短開放を行わないようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、非電サポ中の第2特図始動口232の開放パターンと、電サポ中の第2特図始動口232の開放パターンとが同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、非電サポ中の第2特図始動口232の開放時間と、電サポ中の第2特図始動口232の開放時間とが同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、確変作動領域への遊技球の通過を大入賞口2有効状態の期間内の一部又は全部において有効とし、期間外では無効とするようにしてもよいし、期間外においても有効としてもよい。この場合、第1のアタッカの開放中は無効としてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、1回の大当り遊技でアタッカへの入賞球数が所定個数以上(例えば、1ラウンドにつき10個のアタッカへの入賞があったときにラウンド終了条件が成立し、1回の大当り遊技で16ラウンドのラウンド遊技が可能なパチンコ機にあっては、30個の余剰入賞となる180個以上)あった場合に、余剰入賞エラー(オーバー入賞エラー)と判定し、その旨の報知を行うようにしてもよい。このとき、所定個数以上の入賞があったときにエラー報知してもよいし、大当り遊技の終了時に報知するようにしてもよい。また、例えば、図149(d)に示すようなオーバー入賞があった旨の演出が開始されるタイミングでエラー報知するようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、小当り遊技では、大当り遊技の1ラウンド目に開放するアタッカと同じアタッカを開放するようにしたが、異なるアタッカを開放するようにしてもよい。例えば、大当り遊技の1ラウンド目に開放するアタッカがV通過スイッチSW2を備えていない第1のアタッカである場合には、小当り遊技では、V通過スイッチSW2を備えた第2のアタッカを開放するようにしてもよい。この場合、遊技球がV通過スイッチSW2に進入した場合に、小当り遊技の終了後に確変状態に移行するようにしてもよい。このとき、小当り遊技終了演出の実行時間が大当り遊技終了演出の実行時間よりも短い場合には、例えば、遊技者に違和感のある小当り遊技終了演出を実行するようにしてもよく、また、大当り遊技終了演出と同じ演出を実行するが、演出の途中で終了するようにしてもよい。また、小当り遊技において遊技球がV通過スイッチSW2に進入した場合でも確変状態に移行しないようにしてもよい。また、小当り遊技におけるアタッカの開閉パターンは、大当り遊技におけるアタッカの開閉パターンと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、第1のアタッカ及び第2のアタッカが設けられる位置はそれぞれ遊技領域のいずれの位置であってもよいし、また、第1のアタッ
カ及び第2のアタッカの形状は適宜の形状とすることができる。例えば、遊技盤200の盤面と水平方向又は交差する方向に移動するシャッタ形状等の開閉扉が適用されたアタッカであってもよいし、遊技盤200の盤面と水平方向又は交差する方向を回動軸として傾動する扉形状等の開閉扉が適用されたアタッカであってもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、全ての大当りが確変獲得を予定した特別大当りであってもよい。また、特図2での大当りのうちの一部の大当りが確変獲得を予定していない大当りであってもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、確変獲得を予定した特別大当りでの大当り遊技の場合には、ラウンド数表示の消去を行わず、確変獲得を予定していない大当りでの大当り遊技の場合には、ラウンド数表示の消去を行うようにしてもよい。また、V通過スイッチSW2を備えたアタッカ(例えば、第2のアタッカ)が短開放するラウンドでラウンド数表示の消去を行うようにしてもよいし、行わないようにしてもよい。また、V通過スイッチSW2を備えたアタッカ(例えば、第2のアタッカ)がロング開放するラウンドでラウンド数表示の消去を行うようにしてもよいし、行わないようにしてもよい。また、V通過スイッチSW2を備えないアタッカ(例えば、第1のアタッカ)が短開放するラウンドでラウンド数表示の消去を行うようにしてもよいし、行わないようにしてもよい。また、V通過スイッチSW2を備えないアタッカ(例えば、第1のアタッカ)がロング開放するラウンドでラウンド数表示の消去を行うようにしてもよいし、行わないようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、第2のアタッカが開放するラウンドが1つのみである大当り遊技を実行可能としてもよい。この場合、例えば、第2のアタッカがロング開放するラウンドを含む特別大当りの大当り遊技を実行する場合には、当該第2のアタッカが開放するラウンドにおいてラウンド数表示を行い、第2のアタッカが短開放とロング開放とを行うラウンドを含む特別大当りの大当り遊技を実行する場合には、当該第2のアタッカが開放するラウンドにおいてラウンド数表示を消去し、第2のアタッカが短開放のみを行うラウンドを含む特別大当りでない大当りの大当り遊技を実行する場合には、当該第2のアタッカが開放するラウンドにおいてラウンド数表示を消去するようにしてもよい。ここで、第2のアタッカが短開放とロング開放とを行うラウンドを含む特別大当りの大当り遊技を実行する場合に、当該第2のアタッカが開放するラウンドにおいて、第2のアタッカが短開放するときにラウンド数表示を消去し、その後、第2のアタッカがロング開放するときにラウンド数が再表示されるようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態は、上述した入賞順変動を実行可能なパチンコ機に適用することも可能である。この場合、例えば、特図1で大当りして実行される大当り遊技であって、第2のアタッカが短開放するラウンドと、第2のアタッカがロング開放するラウンドを含む特別大当りの大当り遊技を実行する場合には、第2のアタッカが短開放するラウンド及び第2のアタッカがロング開放するラウンドのいずれにおいてもラウンド数表示を消去し、特図1で大当りして実行される大当り遊技であって、第2のアタッカが短開放する2つのラウンドを含む特別大当りでない大当りの大当り遊技を実行する場合には、当該2つのラウンドのいずれにおいてもラウンド数表示を消去し、特図2で大当りして実行される大当り遊技であって、第2のアタッカがロング開放する2つのラウンドを含む特別大当りの大当り遊技を実行する場合には、当該2つのラウンドのいずれにおいてもラウンド数表示の消去を行わないようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、ラウンド数の表示は、現在のラウンド数のみを表示するものであってもよいし、残りラウンド数を表示するものであってもよいし、最大ラウンド数と現在のラウンド数を併記して表示するものであってもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、大当り遊技において表示される大当りの装飾図柄の表示態様が、図柄変動表示中に表示される装飾図柄の表示態様と同じであってもよいし、異なるものであってもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、大当り遊技にアタッカへの入賞により獲得した賞球数を表示する場合に、表示する賞球数が、当該大当り遊技においてのみ獲得した賞球数であってもよいし、初回の大当りを含め、非電サポ状態(特図低確率普図低確率状態)を経由しないで発生した全ての大当りの大当り遊技において獲得した賞球数(総獲得賞球数)であってもよい。この場合において、上述したオーバー入賞により獲得した賞球数を含むようにしてもよいし、含まないようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、大当り遊技中に右打ち指示する旨の表示を行うようにしてもよいし、行わないようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、キャラクタ選択演出に代えて又はキャラクタ選択演出とともに、大当り遊技及び確変状態の少なくともいずれかにおけるBGMとして出力する楽曲を選択する楽曲選択演出を行うようにしてもよい。また、キャラクタ選択演出や楽曲選択演出は、特別大当りの大当り遊技であることが少なくとも報知された後で実行されてもよいし、特別大当りの大当り遊技であることが報知される前に実行されてもよい。また、特別大当りでない大当りの大当り遊技において実行されてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、第2のアタッカが開放するラウンドを3つ以上含む大当り遊技を実行可能としてもよい。この場合、例えば、第2のアタッカが開放するラウンドを3つ含む大当り遊技を実行可能なパチンコ機であって、特図1で大当りして実行される大当り遊技では、第2のアタッカが開放する3つのラウンドのうちの1つのラウンドで第2のアタッカをロング開放させ、他の2つのラウンドで第2のアタッカを短開放させる一方、特図2で大当りして実行される大当り遊技では、第2のアタッカが開放する3つのラウンドの全てで第2のアタッカをロング開放させるようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、特図1で大当りして移行した大当り遊技と特図2で大当りして移行した大当り遊技とでラウンドの構成が異なっていてもよい。すなわち、例えば、第2のアタッカが開放するラウンドが、特図1で大当りして移行した大当り遊技と特図2で大当りして移行した大当り遊技とで異なっていてもよい。また、特図1で大当りして移行した大当り遊技と特図2で大当りして移行した大当り遊技とでラウンドの構成が同じである場合において、アタッカを短開放させるラウンドを異ならせて第2のアタッカが実質的に開放するラウンドを異ならせるようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、残存球検知期間の経過後、次のラウンドとなってアタッカが開放されるまでの間に入賞カウントスイッチを通過した場合に、上述したオーバー入賞があった旨の演出やアタッカに入賞した旨の演出を行うようにしてもよい。また、残存球検知期間の経過後、次のラウンドとなってアタッカが開放されるまでの間にV通過スイッチSW2を通過した場合にはV入賞した旨の演出を行わないようにしてもよい。さらに、V入賞を無効としてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、残存球検知期間に入賞カウントスイッチを通過した場合に、上述したオーバー入賞があった旨の演出やアタッカに入賞した旨の演出を行うようにしてもよい。さらに、残存球検知期間にV通過スイッチSW2を通過した場合にはV入賞した旨の演出を行うようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、特図2で大当りして実行される大当り遊技においては、ラウンド数表示の消去を必ず行わないようにしてもよい。換言すれば、大当り遊技中の全てのラウンドにおいてラウンド数の表示を必ず行うようにしてもよい。また、連チャン中であっても、特図1で大当りして実行される大当り遊技においては、ラウンド数表示の消去を行う場合があってもよい。また、ラウンド数表示の消去は、複数のラウンドに亘って連続的に行ってもよいし、断続的に行うようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態において、上述した確変作動領域及び上述した継続領域の両方を備えるように構成されていてもよい。この場合において、確変作動領域を有しないアタッカ(第1のアタッカ)に継続領域を有するようにしてもよいし、確変作動領域を有するアタッカ(第2のアタッカ)に継続領域を有するようにしてもよい。
確変作動領域を有しないアタッカ(第1のアタッカ)に継続領域を有する構成とした場合には、1ラウンド目に確変作動領域を有するアタッカ(第2のアタッカ)を開放させるようにしてもよい。この場合、例えば、第2のアタッカに進入した遊技球が確変作動領域を通過させたくない場合には、第2のアタッカを短開放させるようにしてもよい。また、大当り遊技の最後に実行されるラウンド(最終ラウンド)に確変作動領域を有するアタッカ(第2のアタッカ)をロング開放させてV入賞させるように構成してもよい。
また、確変作動領域を有するアタッカ(第2のアタッカ)に継続領域を有する構成とした場合には、1ラウンド目に確変作動領域を有しないアタッカ(第1のアタッカ)をロング開放させるようにしてもよい。この場合には、1ラウンド目に確変作動領域に遊技球を通過させることはできない。また、確変作動領域を有するアタッカ(第2のアタッカ)を開放するラウンドでは、確変作動領域及び継続領域のいずれにも遊技球を通過させることができるようにしてもよいし、確変作動領域及び継続領域のいずれか一方のみ遊技球を通過させることができるようにしてもよいし、確変作動領域及び継続領域のいずれにも遊技球を通過させることができないようにしてもよい。
また、継続領域を通過したときにその旨の報知を行う継続演出を実行してもよく、この場合、上述したV入賞した旨の演出と同時に実行されてもよいし、継続演出が実行された後でV入賞した旨の演出が実行されるようにしてもよいし、V入賞した旨の演出が実行された後で継続演出が実行されるようにしてもよい。また、このとき、上述したオーバー入賞演出や獲得賞球数の表示が同時に行われてもよい。
また、これまでの説明では、第2のアタッカを短開放及びロング開放させる実施形態について説明するものであったが、第2のアタッカはロング開放とされるとともに、Vシャッタ2352aを短開放及びロング開放させるものについても同様にして適用することが可能である。すなわち、第2のアタッカの動作例については、Vシャッタについても同様にして適用することが可能である。
以上の記載では、
『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、
複数の変動時間(例えば、タイマ番号)の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段(例えば、特図関連抽選処理(ステップS229,231)を実行する主制御部300のCPU304)と、
複数の変動時間テーブルと、
を備えた遊技台であって、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の実行時間のことであり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第一の変動時間テーブル(例
えば、テーブルセット2あるいはテーブル2)であり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第二の変動時間テーブル(例えば、テーブルセット1あるいはテーブル3)であり、
複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であり、
前記第一の遊技状態は、第一の期間(例えば、大当り遊技が終了してから50回の図柄変動が行われる期間)において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第二の期間(例えば、大当り遊技が終了してから50回の図柄変動が行われる期間)において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記変動時間決定手段は、前記第一の期間(例えば、大当り遊技が終了してから50回の図柄変動が行われる期間)における前記第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)では、前記第一の変動時間テーブル(例えば、テーブル2)から前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第二の期間(例えば、大当り遊技が終了してから50回の図柄変動が行われる期間)における前記第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)では、前記第二の変動時間テーブル(例えば、テーブル3)から前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台によれば、遊技状態と、図柄変動の変動時間とのバランスを取ることが難しく、同じ遊技状態における同じ期間であっても、遊技者が、自分が予想する現在の状況にしては、変動時間が長すぎる、あるいは短すぎる、といった違和感を感じたり、遊技者が、間違った状況を予想し続けてしまうことがある。
この遊技台によれば、同じ遊技状態における同じ期間であっても、他の条件によって、変動時間を決定する際に用いるテーブルが異なる場合がある。しかしながら、テーブルが異なっても、テーブルに含まれる変動時間を同じ時間や似たような時間にしておくことで、変動時間やその変動時間に応じた演出内容の差異に対して、遊技者の違和感を生じにくくすることができる。一方、テーブルに含まれる変動時間を差異がわかる程度に異ならせておくと、他の条件の成立の有無を、遊技者に気付かせることができる場合もある。
また、『前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間(例えば、タイマ番号6)であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間(例えば、タイマ番号8)であり、
前記第一の変動時間(例えば、タイマ番号6)は、前記第一の変動時間テーブル(例えば、テーブル2)に少なくとも含まれるものであり、
前記第一の変動時間(例えば、タイマ番号6)は、前記第二の変動時間テーブル(例えば、テーブル3)に少なくとも含まれるものであり、
前記第二の変動時間(例えば、タイマ番号8)は、前記第一の変動時間テーブル(例えば、テーブル2)に少なくとも含まれるものであり、
前記第二の変動時間(例えば、タイマ番号8)は、前記第二の変動時間テーブル(例えば、テーブル3)に少なくとも含まれないものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)であり、
前記第二の遊技状態は、第三の期間(例えば、大当り遊技が終了してから100回の図柄変動が行われる期間)において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第四の期間(例えば、大当り遊技が終了してから100回の図
柄変動が行われる期間)において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記変動時間決定手段は、前記第三の期間(例えば、大当り遊技が終了してから100回の図柄変動が行われる期間)における前記第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)では、前記第一の変動時間テーブル(例えば、テーブル2)から前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第四の期間(例えば、大当り遊技が終了してから100回の図柄変動が行われる期間)における前記第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)では、前記第二の変動時間テーブル(例えば、テーブル3)から前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の遊技状態は、第一の条件(例えば、特図C又はDの大当りに当選)が成立した後で、第三の条件(例えば、15R目に第二のアタッカに入賞)が成立しなかった場合に、前記第一の期間(例えば、大当り遊技が終了してから50回の図柄変動が行われる期間)において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第二の条件(例えば、特図A又はBの大当りに当選)が成立した後で、前記第三の条件(例えば、15R目に第二のアタッカに入賞)が成立しなかった場合に、前記第二の期間(例えば、大当り遊技が終了してから50回の図柄変動が行われる期間)において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)は、前記第一の条件(例えば、特図C又はDの大当りに当選)が成立した後で、前記第三の条件(例えば、15R目に第二のアタッカに入賞)が成立した場合に、前記第三の期間(例えば、大当り遊技が終了してから100回の図柄変動が行われる期間)において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)は、前記第二の条件(例えば、特図A又はBの大当りに当選)が成立した後で、前記第三の条件(例えば、15R目に第二のアタッカに入賞)が成立した場合に、前記第四の期間(例えば、大当り遊技が終了してから100回の図柄変動が行われる期間)において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第一の条件は、前記第二の条件と異なる条件であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間と同じ期間(例えば、大当り遊技が終了してから50回の図柄変動が行われる期間)であり、
前記第三の期間は、前記第四の期間と同じ期間(例えば、大当り遊技が終了してから100回の図柄変動が行われる期間)である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記遊技台は、パチンコ機であり、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理(ステップS229,231)を実行する主制御部300のCPU304)を備え、
前記図柄変動表示は、図柄の変動を開始した後で、前記当否判定の結果に応じた図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記図柄変動表示は、前記当否判定の結果が大当りの場合には、第一の図柄態様(例えば、特図C又はD)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記図柄変動表示は、前記当否判定の結果が大当りの場合には、第二の図柄態様(例えば、特図A又はB)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記第二の図柄態様は、前記第一の図柄態様と少なくとも異なる図柄態様であり、
前記第一の条件は、前記第一の図柄態様が停止表示された場合に少なくとも成立可能な条件(例えば、特図C又はDの大当りに当選)であり、
前記第二の条件は、前記第二の図柄態様が停止表示された場合に少なくとも成立可能な条件(例えば、特図A又はBの大当りに当選)であり、
前記第三の条件は、大当り遊技の実行中において少なくとも成立可能な条件(例えば、15R目に第二のアタッカに入賞)である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記大当り遊技の実行中における第五の期間(例えば、所定ラウンドの期間であって実施形態では15ラウンドの期間)に遊技球が少なくとも入賞可能な入賞領域(例えば、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ))を備え、
前記第三の条件は、前記第五の期間に遊技球が前記入賞領域に入賞した場合に成立するものであり、
前記第三の条件は、前記第五の期間に遊技球が前記入賞領域に入賞しなかった場合に成立しないものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第三の条件(例えば、15R目に第二のアタッカに入賞)は、前記第一の条件(例えば、特図C又はDの大当りに当選)が成立した後よりも前記第二の条件(例えば、15R目に第二のアタッカに入賞)が成立した後の方が成立しやすい条件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『図柄変動を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、
前記図柄変動の時間(以下、「変動時間」という。)を複数のグループに分けて少なくとも記憶可能な記憶手段(例えば、主制御部300のROM306)と、
前記記憶手段に記憶されている変動時間の中から一の変動時間を決定する変動時間決定手段(例えば、特図関連抽選処理(ステップS229,231)を実行する主制御部300のCPU304)と、
複数の遊技状態のうちのいずれかの遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段(例えば、特図状態更新処理(ステップS225,227)を実行する主制御部300のCPU304)と、
を備え、
前記複数のグループそれぞれは、一または複数の変動時間(例えば、タイマ番号)を含むものであり、
前記複数のグループのうちの少なくとも一のグループは、第二のグループ(例えば、テーブルセット1)であり、
前記複数のグループのうちの少なくとも一のグループは、第一のグループ(例えば、テーブルセット2)であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態とは少なくとも異なる遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第二の条件(例えば、特図A又はBの大当りに当選)および第三の条件(例えば、15R目に第二のアタッカに入賞)が成立した場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第二の条件が成立し、かつ、前記第三の条件が成立しなかった場合(以下、この場合の状態を「第一の特殊状態」という。)に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第一の条件(例えば、特図C又はDの大当りに当選)が成立した場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第七の期間(例えば、大当り遊技が終了してから100回の図柄変動が行われる期間)、継続可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第六の期間(例えば、大当り遊技が終了してから50回の図柄変動が行われる期間)、継続可能な遊技状態であり、
前記第六の期間は、前記第七の期間の少なくとも一部の期間であり、
前記第三の条件は、前記第二の条件が成立する前よりも、前記第二の条件が成立した後の方が成立しやすい条件であり、
前記変動時間決定手段は、前記第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)では、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第一の条件の成立による前記第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)では、前記第一のグループから変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第一の特殊状態(例えば、特図A又はBの大当りでありながらも15R目に第二のアタッカに未入賞の状態)を経由した前記第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)では、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記第二のグループに含まれる一または複数の変動時間(例えば、テーブル3に含まれるタイマ番号)は、前記第一のグループに含まれる変動時間(例えば、テーブル2に含まれるタイマ番号)のうちの少なくとも一部の変動時間と同じ変動時間である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、前記変動時間決定手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一のグループから変動時間を少なくとも決定可能なものであってもよい。すなわち、前記変動時間決定手段は、前記第二の条件の成立の有無に関わらず、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである。
また、前記変動時間決定手段は、前記第三の条件が不成立による前記第一の遊技状態では、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであってもよい。
さらに、前記第六の期間は、前記第七の期間よりも短い期間であってもよい。
また、『前記第一の遊技状態は、前記第一の条件が成立し、かつ、前記第三の条件が成立しなかった場合(例えば、特図C又はDの大当りに当選し、かつ15R目に第二のアタッカに未入賞)に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の条件が成立し、かつ、前記第三の条件が成立した場合(以下、この場合の状態を「第二の特殊状態」という。)に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第三の条件は、前記第一の条件が成立した後よりも、前記第二の条件が成立した後の方が成立しやすい条件であり、
前記変動時間決定手段は、前記第二の特殊状態(例えば、特図C又はDの大当りでありながらも15R目に第二のアタッカに入賞の状態)を経由した前記第二の遊技状態では、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、「図柄変動を少なくとも表示可能な図柄表示手段と、
前記図柄変動の時間(以下、「変動時間」という。)を複数のグループに分けて少なくとも記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている変動時間の中から一の変動時間を決定する変動時間決定手段と、
複数の遊技状態のうちのいずれかの遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段と、
を備え、
前記複数のグループそれぞれは、一または複数の変動時間を含むものであり、
前記複数のグループのうちの少なくとも一のグループは、第二のグループであり、
前記複数のグループのうちの少なくとも一のグループは、第一のグループであり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第二の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第一の遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態とは少なくとも異なる遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第二の条件および第三の条件が成立した場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第一の条件が成立し、かつ、前記第三の条件が成立しなかった場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の条件が成立し、かつ、前記第三の条件が成立した場合(以下、この場合の状態を「特殊状態」という。)に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第七の期間、継続可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第六の期間、継続可能な遊技状態であり、
前記第六の期間は、前記第七の期間の少なくとも一部の期間であり、
前記第三の条件は、前記第一の条件が成立した後よりも、前記第二の条件が成立した後の方が成立しやすい条件であり、
前記変動時間決定手段は、前記第二の遊技状態では、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記特殊状態を経由した前記第二の遊技状態では、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、
前記変動時間決定手段は、前記第一の遊技状態では、前記第一のグループから変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記第二のグループに含まれる一または複数の変動時間は、前記第一のグループに含まれる変動時間の少なくとも一部の変動時間と同じ変動時間である、
ことを特徴とする遊技台。」であってもよい。
また、『複数種類の当否判定結果のうちの一の当否判定結果を少なくとも導出可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理(ステップS229,231)を実行する主制御部300のCPU304)と、
前記当否判定結果に応じた図柄態様を少なくとも決定可能な図柄決定手段(例えば、特図関連抽選処理(ステップS229,231)を実行する主制御部300のCPU304)と、
を備え、
前記図柄表示手段は、前記図柄変動を表示した後で、前記図柄決定手段が決定した図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記複数種類の当否判定結果のうちの一の当否判定結果は、大当りの当否判定結果であり、
前記制御手段は、前記図柄表示手段に前記大当りの当否判定結果に応じた大当り図柄態様が停止表示された後で、大当り遊技状態を少なくとも開始可能なものであり、
前記大当り図柄態様として、複数種類の図柄態様が用意されており、
前記複数種類の図柄態様のうちの少なくとも一の図柄態様は、第二の図柄態様(例えば、図55(a−1)に示す特図A又はB)であり、
前記複数種類の図柄態様のうちの少なくとも一の図柄態様は、第一の図柄態様(例えば、図55(a−1)に示す特図C又はD)であり、
前記第二の図柄態様は、前記第一の図柄態様とは異なる図柄態様であり、
前記第二の条件は、前記図柄決定手段が前記第二の図柄態様を決定することを少なくとも一つの成立要件として、成り立つものであり、
前記第一の条件は、前記図柄決定手段が前記第一の図柄態様を決定することを少なくとも一つの成立要件として、成り立つものであり、
前記第三の条件は、前記大当り遊技状態の継続中に少なくとも成立可能とされる条件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記第六の期間は、当否判定の結果によっては短くなる場合があってもよい。
また、『前記大当り遊技状態の継続中のうちの少なくとも一部の期間に限って入賞が許容される入賞領域(例えば、第二の可変入賞口235(第2のアタッカ))を備え、
前記第三の条件は、前記入賞領域に遊技球が少なくとも入賞したことを少なくとも一つの成立要件として、成り立つものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段は、複数の図柄表示手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一の図柄表示手段は、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一の図柄表示手段は、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)であり、
前記第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動(例えば、特図1の図柄変動)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動(例えば、特図2の図柄変動)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の図柄変動は、前記第一の図柄変動よりも優先して実行可能な図柄変動であり、
前記第二の遊技状態は、少なくとも電サポ状態であり、
前記第二の遊技状態は、少なくとも確変状態であり、
前記第一の遊技状態は、少なくとも電サポ状態であり、
前記第一の遊技状態は、少なくとも非確変状態であり、
前記第七の期間は、前記大当り遊技状態が終了してから少なくとも開始される期間であり、
前記第六の期間は、前記大当り遊技状態が終了してから少なくとも開始される期間である、
ことを特徴とする遊技台(例えば、第1実施形態の遊技台)。』についても説明した。
ここで、前記確変状態は、前記当否判定手段が前記大当りの当否判定結果を、前記非確変状態よりも導出しやすい状態であってもよい。
また、遊技球の入賞が容易な入賞容易状態と遊技球の入賞が困難な入賞困難状態との間で入賞開口の大きさを変えることが可能な可変始動領域を備え、
前記電サポ状態は、前記可変始動領域が前記入賞容易状態に、前記非電サポ状態よりもなりやすい状態であってもよい。
また、『前記図柄表示手段は、複数の図柄表示手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一の図柄表示手段は、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一の図柄表示手段は、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)であり、
前記第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動(例えば、特図1の図柄変動)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動(例えば、特図2の図柄変動)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の図柄変動は、前記第一の図柄変動よりも優先して実行可能な図柄変動であり、
前記第二の遊技状態は、少なくとも電サポ状態であり、
前記第二の遊技状態は、少なくとも確変状態であり、
前記第一の遊技状態は、少なくとも非電サポ状態であり、
前記第一の遊技状態は、少なくとも確変状態であり、
前記第七の期間は、前記大当り遊技状態が終了してから少なくとも開始される期間であり、
前記第六の期間は、前記大当り遊技状態が終了してから少なくとも開始される期間である、
ことを特徴とする遊技台(例えば、第3実施形態の遊技台)。』についても説明した。
また、『前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第三の遊技状態(例えば、特図低確率普図低確率状態)であり、
前記第三の遊技状態は、少なくとも非電サポ状態であり、
前記第三の遊技状態は、少なくとも非確変状態であり、
前記制御手段は、前記第七の期間が終了した場合に、前記第三の遊技状態を少なくとも開始可能なものであり、
前記制御手段は、前記第六の期間が終了した場合に、前記第三の遊技状態を少なくとも開始可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第二の遊技状態を経由して前記第三の遊技状態が開始された場合に、前記第二のグループから変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第一の遊技状態を経由して前記第三の遊技状態が開始された場合に、前記第一のグループから変動時間を少なくとも決定可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『遊技領域と、
前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、
を備え、
前記遊技領域は、第一の領域(例えば、右領域)を有するものであり、
前記遊技領域は、第二の領域(例えば、左領域)を有するものであり、
電サポ状態は、前記第一の領域に向けて遊技球を発射することを推奨する状態であり、
非電サポ状態は、前記第二の領域に向けて遊技球を発射することを推奨する状態である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
すなわち、前記第一の領域に向けて遊技球を発射する第一の打ち方(例えば、右打ち)と、前記第二の領域に向けて遊技球を発射する第二の打ち方(例えば、左打ち)とが用意された遊技台であってもよい。
また、前記第二の領域は、前記遊技領域の全領域であってもよい。
また、演出を少なくとも表示可能な演出表示手段を備え、
前記演出表示手段は、前記第一の領域と前記第二の領域との間に配置されたものであっ
てもよい。
さらに、前記入賞領域は、前記第一の領域に設けられたものであってもよい。
また、以上の記載では、
『第一の演出(例えば、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」といった奇数の装飾図柄の組み合わせを停止表示(確定表示)する演出)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
複数の状態のうちの一の状態を少なくとも開始可能な制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、特図低確率普図高確率状態でかつテーブルセット1が使用される状態)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、特図高確率普図高確率状態でかつテーブルセット1が使用される状態)であり、
前記第一の状態は、第一の条件(例えば、第二の可変入賞口235への入賞)が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態よりも有利な状態であり、
前記第一の条件は、前記第一の演出が行われた後に、少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第一の演出は、前記第一の条件が成立しやすいことを少なくとも示唆する演出(例えば、図76(38)に示す演出)である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改善の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
ここで、演出手段は、第一の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出以外の演出をさらに実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、制御手段は、複数の状態のうちの一の状態のみを開始可能なものであってもよいし、複数の状態のうちの一の状態を必ず開始するものであってもよい。
また、第一の状態は、第一の条件が成立しなかった場合に必ず開始される状態であってもよいし、第一の条件が成立しなかった場合にのみ開始される状態であってもよい。また、第一の状態は、第一の条件が成立しなかった場合に開始されないことがあってもよい。さらに、第一の状態は、第一の条件が成立せず、かつ他の条件が成立した場合に開始される状態であってもよい。
また、第二の状態は、第一の条件が成立した場合に必ず開始される状態であってもよいし、第一の条件が成立した場合にのみ開始される状態であってもよい。また、第二の状態は、第一の条件が成立した場合に開始されないことがあってもよい。さらに、第二の状態は、第一の条件が成立し、かつ他の条件が成立した場合に開始される状態であってもよい。
また、第一の条件は、第一の演出が行われた後に、必ず成立するものであってもよいし
、必ずしも成立しないことがあってもよい。
また、第一の演出は、第一の条件が成立しやすいことの示唆のみをする演出であってもよいし、第一の条件が成立しやすいことを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、第一の条件は、第二の演出が行われた後よりも、第一の演出が行われた後の方が成立しやすい条件であってもよい。
また、第一の条件は、大当り遊技中に成立する条件であってもよいし、大当り遊技以外において成立する条件であってもよい。
また、『前記制御手段は、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第一の状態に少なくとも含まれる遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第二の状態に少なくとも含まれる遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、制御手段は、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態のみを開始可能なものであってもよいし、複数の遊技状態のうちの一の状態を必ず開始するものであってもよい。
また、第一の遊技状態は、第一の状態のみが含まれる遊技状態であってもよいし、第一の状態以外の状態がさらに含まれる遊技状態であってもよい。
また、第二の遊技状態は、第二の状態のみが含まれる遊技状態であってもよいし、第二の状態以外の状態がさらに含まれる遊技状態であってもよい。
また、『前記演出手段は、第二の演出(例えば、図71(7)に示す、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」といった偶数の装飾図柄の組み合わせを停止表示(確定表示)する演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態(例えば、特図低確率普図高確率状態でかつテーブルセット2が使用される状態)であり、
前記第三の状態は、前記第二の状態よりも不利な状態であり、
前記第三の状態は、前記第一の状態とは異なる状態であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた後に少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第三の状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第二の演出は、前記第一の条件が成立しにくいことを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、イレギュラーとなる第二の状態が開始された場合であっても遊技
の興趣を損なわない場合がある。
ここで、演出手段は、第二の演出のみを実行するものであってもよいし、第二の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第一の条件は、第二の演出が行われた後に必ず成立する条件であってもよいし、必ずしも成立しない条件であってもよい。
また、第三の状態は、第二の演出が行われた後で第一の条件が成立しなかった場合にのみ開始されるものであってもよく、第二の演出が行われた後で第一の条件が成立しなかった場合に必ず開始されるものであってもよい。
また、第二の演出は、第一の条件が成立しにくいことの示唆のみをする演出であってもよいし、第一の条件が成立しにくいことを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、第一の条件は、第一の演出が行われた後よりも、第二の演出が行われた後の方が成立しにくい条件であってもよい。
また、『前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態(例えば、特図高確率普図高確率状態でかつテーブルセット2が使用される状態)であり、
前記第四の状態は、前記第一の状態よりも有利な状態であり、
前記第四の状態は、前記第二の状態とは異なる状態であり、
前記第四の状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の演出が行われた場合でも有利な状態を期待することができる場合がある。
ここで、第四の状態は、第二の演出が行われた後で第一の条件が成立した場合にのみ開始されるものであってもよく、第二の演出が行われた後で第一の条件が成立した場合に必ず開始されるものであってもよい。
また、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、
複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
を備え、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の実行時間のことであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間(例えば、図60〜図62に示す、1秒、2秒、10秒、12秒、30秒、35秒、60秒、65秒)であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間(例えば、図60〜図62に示す、1秒、2秒、10秒、12秒、30秒、35秒)であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記第一の状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間を決定可能な状態であ
り、
前記第三の状態は、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第四の状態は、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間を決定可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、変動時間と遊技状態とによりイレギュラーが起きる状態(例えば、第一の状態および第四の状態)では特殊の演出を行うことができる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、図柄変動表示のみを実行するものであってもよいし、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよい。
また、変動時間決定手段は、複数の変動時間の中から一の変動時間のみを決定可能なものであってもよいし、複数の変動時間の中から一の変動時間を必ず決定するものであってもよい。
また、第一の変動時間は、第一の遊技状態にのみ対応する変動時間であってもよいし、第一の遊技状態とは異なる遊技状態にも対応する変動時間であってもよいし、第一の遊技状態に必ず対応する変動時間であってもよい。
また、第二の変動時間は、第二の遊技状態にのみ対応する変動時間であってもよいし、第二の遊技状態とは異なる遊技状態にも対応する変動時間であってもよいし、第二の遊技状態に必ず対応する変動時間であってもよい。
また、第一の状態は、変動時間決定手段が第二の変動時間を必ず決定する状態であってもよい。
また、第二の状態は、変動時間決定手段が第二の変動時間を必ず決定する状態であってもよい。
また、第三の状態は、変動時間決定手段が第一の変動時間を必ず決定する状態であってもよい。
また、第四の状態は、変動時間決定手段が第一の変動時間を必ず決定する状態であってもよい。
また、『装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な表示手段(装飾図柄表示装置208)を備え、
前記装飾図柄の変動表示は、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ(例えば、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の装飾図柄の組み合わせ)で前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果が前記大当りである場合には、第二の組み合わせ(例えば、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」の装飾図柄の組み合わせ)で前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記第一の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第二の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第一の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の組み合わせは、前記第一の組み合わせとは異なる組み合わせである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、装飾図柄の変動表示の時点で遊技者に第一の条件の成立を期待させることができる場合がある。
ここで、表示手段は、装飾図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、装飾図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよい。
また、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ又は第二の組み合わせでのみ装飾図柄を確定表示可能であってもよいし、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ又は第二の組み合わせで必ず装飾図柄を確定表示するものであってもよい。
第一の演出は、装飾図柄の変動表示において第二の組み合わせが確定表示される演出のみであってもよく、装飾図柄の変動表示において第二の組み合わせが確定表示される演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
第二の演出は、装飾図柄の変動表示において第一の組み合わせが確定表示される演出のみであってもよく、装飾図柄の変動表示において第一の組み合わせが確定表示される演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、『前記制御手段は、大当り遊技(例えば、15R特別大当り遊技(第一の大当り遊技)又は15R大当り遊技(第二の大当り遊技))を少なくとも開始可能な手段であって、
前記第一の演出(例えば、図106(8)に示される、じゃんけんゲームに勝利した旨の演出)は、前記大当り遊技(例えば、15R特別大当り)の実行中に開始可能な演出であり、
前記第二の演出(例えば、図116(8)に示される、じゃんけんゲームに敗北した旨の演出)は、前記大当り遊技(例えば、15R大当り)の実行中に開始可能な演出であり、
前記第一の条件は、前記大当り遊技の実行中に成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、大当り遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、制御手段は、大当り遊技を必ず開始可能な手段であってもよい。
また、第一の演出は、大当り遊技の実行中にのみ開始可能な演出であってもよいし、大当り遊技の実行中に必ず開始される演出であってもよい。
また、第二の演出は、大当り遊技の実行中にのみ開始可能な演出であってもよいし、大当り遊技の実行中に必ず開始される演出であってもよい。
また、第一の条件は、大当り遊技の実行中にのみ成立するものであってもよいし、大当り遊技の実行中に必ず成立するものであってもよい。
また、『前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた後よりも前記第一の演出が行われた後の方が成立しやすい条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた後には成立しない条件であってもよい。
また、『前記第二の演出は、前記第三の状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、第三の状態が開始されることの示唆のみをする演出であってもよいし、第三の状態が開始されることを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、『前記第二の状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第一の状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の状態は、第一の演出が行われた後で第一の条件が成立した場合にのみ開始可能な状態であってもよいし、第一の演出が行われた後で第一の条件が成立した場合に必ず開始する状態であってもよい。
また、第一の状態は、第一の演出が行われた後で第一の条件が成立しなかった場合にのみ開始可能な状態であってもよいし、第一の演出が行われた後で第一の条件が成立しなかった場合に必ず開始する状態であってもよい。
また、『遊技球が少なくとも入球可能な入球領域(例えば、第二の可変入賞口235)を備え、
前記第一の条件は、前記入球領域に遊技球が入球することで成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技球の入球の有無で第一の条件の成立が決定される遊技球の動きに注目させることができる場合がある。
ここで、入球領域は、遊技球のみが入球可能なものであってもよいし、遊技球が必ず入球するものであってもよい。
また、第一の条件は、入球領域に遊技球が入球することのみで成立するものであってもよいし、入球領域に遊技球が入球することで必ず成立するするものであってもよい。
なお、入球領域は、遊技球の進入領域であってもよい。
また、『前記第一の演出は、前記第二の状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、第二の状態が開始されることの示唆のみをする演出であってもよいし、第二の状態が開始されることを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『第一の演出(例えば、図76(38)に示す、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」といった奇数の装飾図柄の組み合わせを停止表示(確定表示)する演出)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)を少なくとも開始可能な制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、第一の条件(例えば、第二の可変入賞口235への入賞)が成立した場合に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第一の条件は、前記第一の演出が行われた後で少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第一の演出は、前記第一の条件が成立しやすいことを少なくとも示唆する演出であり、
前記第一の条件は、前記第一の演出が行われない場合であっても成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改善の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
ここで、演出手段は、第一の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出以外の演出をさらに実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、制御手段は、第二の遊技状態のみを開始可能なものであってもよいし、第二の遊技状態を必ず開始するものであってもよい。
また、第二の遊技状態は、第一の条件が成立した場合にのみ開始可能な遊技状態であってもよいし、第一の条件が成立した場合に必ず開始する遊技状態であってもよい。
また、第一の条件は、第一の演出が行われた後で必ず成立する条件であってもよい。
また、第一の演出は、第一の条件が成立しやすいことの示唆のみをする演出であってもよいし、第一の条件が成立しやすいことを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、第一の条件は、第二の演出が行われた後よりも、第一の演出が行われた後の方が成立しやすい条件であってもよい。
また、第一の条件は、大当り遊技中に成立する条件であってもよいし、大当り遊技以外において成立する条件であってもよい。
また、『前記演出手段は、第二の演出(例えば、図88(1)に示す、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」といった偶数の装飾図柄の組み合わせを停止表示(確定表示)する演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記制御手段は、第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)を少なくとも開始可能な手段であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の演出は、前記第一の条件が成立しにくいことを少なくとも示唆する演出であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた後で少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた後よりも前記第一の演出が行われた後の方が成立しやすい条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出が行われることに注目(期待)させることができる場合がある。
ここで、演出手段は、第二の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第二の演出以外の演出をさらに実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第二の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、制御手段は、第一の遊技状態のみを開始可能なものであってもよいし、第一の遊技状態を必ず開始するものであってもよい。
また、第一の遊技状態は、第一の条件が成立しなかった場合にのみ開始可能な遊技状態であってもよいし、第一の条件が成立しなかった場合に必ず開始する遊技状態であってもよい。
また、第二の演出は、第一の条件が成立しにくいことの示唆のみをする演出であってもよいし、第一の条件が成立しにくいことを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、第一の条件は、第二の演出が行われた後でのみ成立する条件であってもよいし、第二の演出が行われた後で必ず成立する条件であってもよい。
また、第一の条件は、第一の演出が行われた後よりも、第二の演出が行われた後の方が成立しにくい条件であってもよい。
また、『前記制御手段は、大当り遊技(例えば、15R特別大当り遊技(第一の大当り遊技)又は15R大当り遊技(第二の大当り遊技))を少なくとも開始可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記大当り遊技(例えば、15R特別大当り遊技(第一の大当り遊技))が開始される前に開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記大当り遊技(例えば、15R大当り遊技(第二の大当り遊技)
)が開始される前に開始可能な演出であり、
前記第一の条件は、前記大当り遊技(例えば、15R特別大当り遊技(第一の大当り遊技)および15R大当り遊技(第二の大当り遊技))の実行中に成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、大当り遊技の開始前から大当り遊技終了後の遊技状態に期待させることができる場合がある。
ここで、制御手段は、大当り開始条件が成立した場合に大当り遊技のみを開始可能な手段であってもよく、また、大当り遊技を必ず開始する手段であってもよい。
また、第一の演出は、大当り遊技が開始される前にのみ開始される演出であってもよいし、大当り遊技が開始される前に必ず開始される演出であってもよい。
また、第二の演出は、大当り遊技が開始される前にのみ開始される演出であってもよいし、大当り遊技が開始される前に必ず開始される演出であってもよい。
また、第一の条件は、大当りの遊技の実行中にのみ成立する条件であってもよいし、大当りの遊技の実行中に必ず成立する条件であってもよい。
また、『装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記装飾図柄の変動表示は、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ(例えば、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」といった偶数の装飾図柄の組み合わせ)で前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果が前記大当りである場合には、第二の組み合わせ(例えば、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」といった奇数の装飾図柄の組み合わせ)で前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記第一の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第二の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第一の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の組み合わせは、前記第一の組み合わせとは異なる組み合わせである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、装飾図柄の変動表示の時点で遊技者に第一の条件の成立を期待させることができる場合がある。
ここで、表示手段は、装飾図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、装飾図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよい。
また、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ又は第二の組み合わせでのみ装飾図柄を確定表示可能であってもよいし、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ又は第二の組み合わせで必ず装飾図柄を確定表示するものであってもよい。
第一の演出は、装飾図柄の変動表示において第二の組み合わせが確定表示される演出の
みであってもよく、装飾図柄の変動表示において第二の組み合わせが確定表示される演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
第二の演出は、装飾図柄の変動表示において第一の組み合わせが確定表示される演出のみであってもよく、装飾図柄の変動表示において第一の組み合わせが確定表示される演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、『前記制御手段は、大当り遊技を少なくとも開始可能な手段であり、
前記第一の演出(例えば、図106(8)に示される、じゃんけんゲームに勝利した旨の演出)は、前記大当り遊技の実行中に開始可能な演出であり、
前記第二の演出(例えば、図116(8)に示される、じゃんけんゲームに敗北した旨の演出)は、前記大当り遊技の実行中に開始可能な演出であり、
前記第一の条件は、前記大当り遊技の実行中に成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、大当り遊技中の演出に記載させることができる場合がある。
ここで、制御手段は、大当り遊技のみを開始可能な手段であってもよく、また、大当り遊技を必ず開始する手段であってもよい。
また、第一の演出は、大当り遊技の実行中にのみ開始する演出であってもよいし、大当り遊技の実行中に必ず開始する演出であってもよい。
また、第二の演出は、大当り遊技の実行中にのみ開始する演出であってもよいし、大当り遊技の実行中に必ず開始する演出であってもよい。
また、第一の条件は、大当りの遊技の実行中にのみ成立する条件であってもよいし、大当りの遊技の実行中に必ず成立する条件であってもよい。
また、『装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記装飾図柄の変動表示は、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ(例えば、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」といった偶数の装飾図柄の組み合わせ)で前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果が前記大当りである場合には、第二の組み合わせ(例えば、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」といった奇数の装飾図柄の組み合わせ)で前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記演出手段は、第三の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第四の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出は、前記大当り遊技が開始される前に開始可能な演出であり、
前記第四の演出は、前記大当り遊技が開始される前に開始可能な演出であり、
前記第三の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第二の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第四の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第一の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の組み合わせは、前記第一の組み合わせとは異なる組み合わせであり、
前記第一の演出は、前記第三の演出が行われた後で実行される演出であり、
前記第一の演出は、前記第四の演出が行われた後で実行される場合がある演出であり、
前記第二の演出は、前記第四の演出が行われた後で実行される演出であり、
前記第二の演出は、前記第三の演出が行われた後では実行されない演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、装飾図柄の変動表示で不利な装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」といった偶数の装飾図柄の組み合わせ)が表示された場合であっても、第一の条件が成立しやすい第一の演出が行われることを期待させることができる場合がある。
ここで、表示手段は、装飾図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、装飾図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよい。
また、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ又は第二の組み合わせでのみ装飾図柄を確定表示可能であってもよいし、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ又は第二の組み合わせで必ず装飾図柄を確定表示するものであってもよい。
また、演出手段は、第三の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第三の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、演出手段は、第四の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第四の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第三の演出および第四の演出は、大当り遊技が開始される前にのみ開始可能な演出であってもよいし、大当り遊技が開始される前に必ず開始する演出であってもよい。
また、第三の演出は、装飾図柄の変動表示において第二の組み合わせが確定表示される演出のみであってもよく、装飾図柄の変動表示において第二の組み合わせが確定表示される演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、第四の演出は、装飾図柄の変動表示において第一の組み合わせが確定表示される演出のみであってもよく、装飾図柄の変動表示において第一の組み合わせが確定表示される演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、第一の演出は、第四の演出が行われた後で必ず実行されてもよいし、第四の演出が行われた後で実行されないものであってもよい。
また、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、
複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
を備え、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の実行時間のことであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間(例えば、図60〜図62に示す、1秒、2秒、10秒、12秒、30秒、35秒、60秒、65秒)であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間(例えば、図60〜図62に示す、1秒、2秒、10秒、12秒、30秒、35秒)であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記制御手段は、複数の状態のうちの一の状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態であり、
前記第一の状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第三の状態は、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第四の状態は、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第一の状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第三の状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第四の状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、変動時間と遊技状態によりイレギュラーが起きる状態(例えば、第一の状態、第四の状態)では特殊な演出を行うことができる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、図柄変動表示のみを実行するものであってもよいし、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよい。
また、変動時間決定手段は、複数の変動時間の中から一の変動時間のみを決定可能なものであってもよいし、複数の変動時間の中から一の変動時間を必ず決定するものであってもよい。
また、第一の変動時間は、第一の遊技状態にのみ対応する変動時間であってもよいし、第一の遊技状態に必ず対応する変動時間であってもよい。
また、第二の変動時間は、第二の遊技状態にのみ対応する変動時間であってもよいし、第二の遊技状態に必ず対応する変動時間であってもよい。
また、第一の状態は、変動時間決定手段が第二の変動時間を必ず決定する状態であってもよい。
また、第二の状態は、変動時間決定手段が第二の変動時間を必ず決定する状態であってもよい。
また、第三の状態は、変動時間決定手段が第一の変動時間を必ず決定する状態であってもよい。
また、第四の状態は、変動時間決定手段が第一の変動時間を必ず決定する状態であってもよい。
また、第一の状態は、第一の演出が行われた後で第一条件が成立しなかった場合にのみ開始可能な状態であってもよいし、第一の演出が行われた後で第一の条件が成立しなかった場合に必ず開始される状態であってもよい。
また、第二の状態は、第一の演出が行われた後で第一条件が成立した場合にのみ開始可能な状態であってもよいし、第一の演出が行われた後で第一の条件が成立した場合に必ず開始される状態であってもよい。
また、第三の状態は、第二の演出が行われた後で第一条件が成立しなかった場合にのみ開始可能な状態であってもよいし、第二の演出が行われた後で第一の条件が成立しなかった場合に必ず開始される状態であってもよい。
また、第四の状態は、第二の演出が行われた後で第一条件が成立した場合にのみ開始可能な状態であってもよいし、第二の演出が行われた後で第一の条件が成立した場合に必ず開始される状態であってもよい。
なお、第一の状態〜第四の状態のいずれの状態も制御状態(遊技状態)とは無関係な状態であってもよいし、制御状態と関係する状態であってもよい。
また、『前記第二の演出は、前記第一の遊技状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、第一の遊技状態が開始されることの示唆のみをする演出であってもよいし、第一の遊技状態が開始されることを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、『前記演出手段は、第五の演出(例えば、図81(7)に示すような演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第六の演出(例えば、図77(44)に示すような演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第五の演出は、前記第一の条件が成立しなかったことを報知する演出であり、
前記第六の演出は、前記第一の条件が成立したことを報知する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、報知演出により遊技状態を容易に認識できる場合がある。
ここで、演出手段は、第五の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第五の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、演出手段は、第六の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第六の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、演出手段は、第六の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第六の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、『前記第一の演出は、前記第二の遊技状態が開始されることを少なくとも示唆す
る演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、第二の遊技状態が開始されることの示唆のみをする演出であってもよいし、第二の遊技状態が開始されることを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、『遊技球が少なくとも入球可能な入球領域(例えば、第二の可変入賞口235)を備え、
前記第一の条件は、前記入球領域に遊技球が入球することで成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、入球領域は、遊技球のみが入球可能なものであってもよいし、遊技球が必ず入球するものであってもよい。
また、第一の条件は、入球領域に遊技球が入球することのみで成立するものであってもよいし、入球領域に遊技球が入球することで必ず成立するするものであってもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『第一の演出(例えば、図106(8)に示される、じゃんけんゲームに勝利した旨の演出、あるいは、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせの停止表示)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)であり、
前記第一の演出は、第一の条件が成立しやすいことを少なくとも示唆する演出であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件(例えば、第二の可変入賞口235への入賞)が成立した場合(以下、「第一の場合」という。)に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合(以下、「第二の場合」という。)に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記演出手段は、前記第一の場合に前記第二の遊技状態に対応する演出[例えば、特図高確率普図高確率状態にのみ対応する演出]を実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の場合に前記第一の遊技状態に対応する演出[例えば、特図低確率普図高確率状態にのみ対応する演出]を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改善の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、イレギュラーが起こった場合であっても遊技者に演出の違和感を与えない場合がある。
ここで、演出手段は、第一の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出以外の演出をさらに実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、制御手段は、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態のみを開始可能なものであってもよいし、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を必ず開始するものであってもよい。
また、第一の演出は、第一の条件が成立しやすいことの示唆のみをする演出であってもよいし、第一の条件が成立しやすいことを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、第二の遊技状態は、第一の場合にのみ開始可能な遊技状態であってもよいし、第一の場合とは異なる場合であっても開始可能な遊技状態であってもよいし、第一の場合に必ず開始される遊技状態であってもよい。
また、第一の遊技状態は、第二の場合にのみ開始可能な遊技状態であってもよいし、第二の場合とは異なる場合であっても開始可能な遊技状態であってもよいし、第二の場合に必ず開始される遊技状態であってもよい。
また、演出手段は、第一の場合に第二の遊技状態に対応する演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の場合に第二の遊技状態に対応する演出を必ず実行するものであってもよい。
また、演出手段は、第二の場合に第一の遊技状態に対応する演出のみを実行可能なものであってもよいし、第二の場合に第一の遊技状態に対応する演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第一の場合とは、第一の条件が成立した場合であってもよいし、第一の演出が行われた後で且つ第一の条件が成立した場合であってもよい。
また、第二の場合とは、第一の条件が成立しなかった場合であってもよいし、第一の演出が行われた後で且つ第一の条件が成立しなかった場合であってもよい。
また、第一の条件は、第二の演出が行われた後よりも、第一の演出が行われた後の方が成立しやすい条件であってもよい。
また、第一の条件は、大当り遊技中に成立する条件であってもよいし、大当り遊技以外において成立する条件であってもよい。
また、『前記演出手段は、第二の演出(例えば、図116(8)に示す、じゃんけんゲームに敗北した旨の演出、あるいは、偶数の装飾図柄の組み合わせの停止表示(確定表示))を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記第一の条件が成立しにくいことを少なくとも示唆する演出であり、
前記第一の遊技状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合(以下、「第三の場合」という。)に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合(以下、「第四の場合」という。)に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記演出手段は、前記第三の場合に前記第一の遊技状態に対応する演出[例えば、特図低確率普図高確率状態にのみ対応する演出]を実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第四の場合に前記第二の遊技状態に対応する演出[例えば、特図高確率普図高確率状態にのみ対応する演出]を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改善の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、イレギュラーが起こった場合であっても遊技者に演出の違和感を与えない場合がある。
ここで、演出手段は、第二の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第二の演出以外の演出をさらに実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第二の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第二の演出は、第一の条件が成立しにくいことの示唆のみをする演出であってもよいし、第一の条件が成立しにくいことを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、第一の遊技状態は、第三の場合にのみ開始可能な遊技状態であってもよいし、第三の場合に必ず開始される遊技状態であってもよい。
また、第一の遊技状態は、第四の場合にのみ開始可能な遊技状態であってもよいし、第四の場合に必ず開始される遊技状態であってもよい。
また、演出手段は、第三の場合に第一の遊技状態に対応する演出のみを実行可能なものであってもよいし、第三の場合に第一の遊技状態に対応する演出を必ず実行するものであってもよい。
また、演出手段は、第四の場合に第二の遊技状態に対応する演出のみを実行可能なものであってもよいし、第四の場合に第二の遊技状態に対応する演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第三の場合とは、第一の条件が成立しなかった場合であってもよいし、第二の演出が行われた後で且つ第一の条件が成立しなかった場合であってもよい。
また、第四の場合とは、第一の条件が成立した場合であってもよいし、第二の演出が行われた後で且つ第一の条件が成立した場合であってもよい。
また、第一の条件は、第一の演出が行われた後よりも、第二の演出が行われた後の方が成立しにくい条件であってもよい。
また、『前記第一の条件は、大当り遊技の実行中に成立する場合がある条件であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた場合よりも前記第一の演出が行われた場合の方が成立しやすい条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出が行われることに注目(期待)させることができる場合がある。また、大当り遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた後には成立しない条件であってもよい。
また、『装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記装飾図柄の変動表示は、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ(例えば、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」といった偶数の装飾図柄の組み合わせ)で前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果が前記大当りである場合には、第二の組み合わせ(例えば、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせ)で前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記第一の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第二の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第一の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の組み合わせは、前記第一の組み合わせとは異なる組み合わせである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、装飾図柄の変動表示の時点で遊技者に第一の条件の成立を期待させることができる場合がある。
ここで、表示手段は、装飾図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、装飾図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよい。
また、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ又は第二の組み合わせでのみ装飾図柄を確定表示可能であってもよいし、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせ又は第二の組み合わせで必ず装飾図柄を確定表示するものであってもよい。
また、第一の演出は、装飾図柄の変動表示において第二の組み合わせが確定表示される演出のみであってもよく、装飾図柄の変動表示において第二の組み合わせが確定表示される演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、第二の演出は、装飾図柄の変動表示において第一の組み合わせが確定表示される演出のみであってもよく、装飾図柄の変動表示において第一の組み合わせが確定表示される演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、『前記第二の演出は、前記第一の遊技状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、第一の遊技状態が開始されることの示唆のみをする演出であってもよいし、第一の遊技状態が開始されることを示唆する演出以外の演出をさらに含むも
のであってもよい。
また、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)を備え、
前記制御手段は、複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な手段であり、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の実行時間のことであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間(例えば、図60〜図62に示す、1秒、2秒、10秒、12秒、30秒、35秒、60秒、65秒)であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間(例えば、図60〜図62に示す、1秒、2秒、10秒、12秒、30秒、35秒)であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の遊技状態に少なくとも対応する変動時間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技状態にイレギュラーがあった場合でも図柄変動表示の実行時間において違和感を与えない場合がある。特に、例えば、第一の遊技状態と第二の遊技状態との差異に電サポの有無が含まれている場合に有利な場合がある。
ここで、図柄表示手段は、図柄変動表示のみを実行するものであってもよいし、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよい。
また、複数の変動時間の中から一の変動時間のみを決定可能なものであってもよいし、複数の変動時間の中から一の変動時間を必ず決定するものであってもよい。
また、第一の変動時間は、第一の遊技状態にのみ対応する変動時間であってもよいし、第一の遊技状態に必ず対応する変動時間であってもよい。
また、第二の変動時間は、第二の遊技状態にのみ対応する変動時間であってもよいし、第二の遊技状態に必ず対応する変動時間であってもよい。
また、『前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『複数種類の予告を少なくとも実行可能な予告手段を備え、
前記複数種類の予告のうちの少なくとも一つは、第一の予告(例えば、図98〜図99に示す予告R、図121に示す老中のアイコン)であり、
前記複数種類の予告のうちの少なくとも一つは、第二の予告(例えば、図98〜図99に示す予告S、図121に示す服が破けた番長のアイコン)であり、
前記第二の予告は、前記第一の予告と異なる予告であり、
前記第一の予告は、前記第一の遊技状態において実行される場合がある予告であり、
前記第一の予告は、前記第二の遊技状態において実行されない予告であり、
前記第二の予告は、前記第二の遊技状態において実行される場合がある予告であり、
前記第二の予告は、前記第一の遊技状態において実行されない予告である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技状態に対応した予告により各遊技状態の遊技を盛り上げるこ
とができる場合がある。
ここで、予告手段は、複数種類の予告のうちの一つの予告のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の予告のうちの一つの予告を必ず実行するものであってもよい。
また、第一の予告は、第一の遊技状態においてのみ実行されるものであってもよいし、第一の遊技状態において必ず実行されるものであってもよいし、第一の遊技状態において実行されない場合があってもよい。
また、第二の予告は、第二の遊技状態においてのみ実行されるものであってもよいし、第二の遊技状態において必ず実行されるものであってもよいし、第二の遊技状態において実行されない場合があってもよい。
また、『前記第一の予告は、保留アイコンによる先読み予告であり、
前記第二の予告は、保留アイコンによる先読み予告である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記第一の演出は、前記第二の遊技状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、第二の遊技状態が開始されることの示唆のみをする演出であってもよいし、第二の遊技状態が開始されることを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、『遊技球が少なくとも入球可能な入球領域を備え、
前記第一の条件は、前記入球領域に遊技球が入球することで成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、入球領域は、遊技球のみが入球可能なものであってもよいし、遊技球が必ず入球するものであってもよい。
また、第一の条件は、入球領域に遊技球が入球することのみで成立するものであってもよいし、入球領域に遊技球が入球することで必ず成立するするものであってもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『複数種類の演出を実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態(例えば、特図高確率
普図高確率状態)であり、
前記第一の遊技状態は、第一の条件(例えば、第一の要件を満たした後の大当り遊技の終了)が成立した場合に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第二の条件(例えば、第二の要件を満たした後の大当り遊技の終了)が成立した場合に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態であり、
前記第一の条件は、第一の要件(例えば、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過がなかったこと)を少なくとも含んで成立する条件であり、
前記第二の条件は、第二の要件(例えば、確変獲得を予定していない大当り遊技において、V通過有効期間にV通過スイッチSW2への遊技球の通過があったこと)を少なくとも含んで成立する条件であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図135(n)に示す電サポ状態に移行する旨を表す「探索モード突入」の表示)であり、
前記第一の演出は、前記第一の要件を満たした後に、実行される場合がある演出であり(例えば、図133や図136に示すように、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過がなかった場合に、大当り遊技の終了演出において実行される演出)、
前記第一の演出は、前記第二の要件を満たした後に、実行される場合がある演出である(例えば、図135に示すように、確変獲得を予定していない大当り遊技において、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過があった場合に、大当り遊技の終了演出において実行される演出)、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改善の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、例えば、確変獲得を予定していない大当り遊技において、手入れによりV通過させて確変を獲得する等の不正行為を行った場合に、当該行為が失敗に終わったと不正を行った者に思わせて、不正行為を抑制し、惹いては、遊技店の不利益を防止することができる場合がある。
ここで、演出手段は、複数種類の演出のうちの一つの演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出のうちの一つの演出を必ず実行するものであってもよい。
また、制御手段は、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態のみを開始可能なものであってもよいし、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を必ず開始するものであってもよい。
また、第一の遊技状態は、第一の条件が成立した場合にのみ開始可能な遊技状態であってもよいし、第一の条件とは異なる場合であっても開始可能な遊技状態であってもよいし、第一の条件が成立した場合に必ず開始される遊技状態であってもよい。
また、第二の遊技状態は、第二の条件が成立した場合にのみ開始可能な遊技状態であってもよいし、第二の条件とは異なる場合であっても開始可能な遊技状態であってもよいし、第二の条件が成立した場合に必ず開始される遊技状態であってもよい。
また、第一の条件は、第一の要件のみで成立する条件であってもよいし、第一の要件と一又は複数の他の要件とで成立する条件であってもよい。
また、第二の条件は、第二の要件のみで成立する条件であってもよいし、第二の要件と一又は複数の他の要件とで成立する条件であってもよい。
また、演出手段は、第一の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第一の演出は、第一の要件を満たした後に必ず実行されてもよいし、第一の要件を満たした後で実行されないものであってもよい。
また、第一の演出は、第二の要件を満たした後に必ず実行されてもよいし、第二の要件を満たした後で実行されないものであってもよい。
また、『遊技球が少なくとも進入可能な第一の領域(例えば、V通路2340g)と、
前記第一の領域へ遊技球が進入したことを少なくとも検出可能な検出手段(例えば、V通過スイッチSW2)と、
を備え、
前記第二の要件とは、少なくとも第一の検出期間(例えば、第一の開放時間(例えば、0.1秒)だけ第二の可変入賞口235aが開状態となる第二のラウンド(例えば、16ラウンド目)におけるV通過有効期間(例えば、第一の開放時間よりも0.1秒長い時間(例えば、0.2秒))に前記第一の領域へ遊技球が進入したことが検出された要件のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の領域は、遊技球のみが進入可能なものであってもよいし、遊技球が必ず進入可能なものであってもよい。
また、検出手段は、第一の領域へ遊技球が進入したことのみを検出可能であってもよいし、第一の領域へ遊技球が進入したことを必ず検出するものであってもよい。
また、『前記制御手段は、複数種類の大当り遊技状態のうちの一の大当り遊技状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数種類の大当り遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技状態(例えば、16R大当りとなって開始される大当り遊技状態)であり、
前記複数種類の大当り遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の大当り遊技状態(例えば、16R特別大当りとなって開始される大当り遊技状態)であり、
前記第二の大当り遊技状態は、前記第一の大当り遊技状態よりも前記第二の遊技状態が開始されやすい大当り遊技状態であり、
前記第二の要件は、少なくとも前記第一の大当り遊技状態において成立する場合がある要件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、制御手段は、複数種類の大当り遊技状態のうちの一つの大当り遊技状態のみを開始可能なものであってもよいし、複数種類の大当り遊技のうちの一つの大当り遊技状態を必ず開始するものであってもよい。
また、第二の大当り遊技状態は、第二の遊技状態が必ず開始される大当り遊技状態であってもよく、第一の大当り遊技状態は、第二の遊技状態が必ず開始されない大当り遊技状態であってもよい。
また、第二の要件は、第一の大当り遊技状態においてのみ成立する条件であってもよい
し、第一の大当り遊技状態以外の大当り遊技状態において成立する条件であってもよいし、第一の大当り遊技状態において必ず成立する条件であってもよい。
また、『第一の可変入賞手段(例えば、図124に示される第二の可変入賞口235a)を備え、
前記第一の可変入賞手段は、前記第一の大当り遊技状態において、第一の状態(例えば、閉状態)および第二の状態(例えば、開状態)のうちいずれか一方から他方に少なくとも変更可能な手段であり、
前記第一の可変入賞手段は、前記第二の大当り遊技状態において、前記第一の状態および前記第二の状態のうちいずれか一方から他方に少なくとも変更可能な手段であり、
前記第二の状態とは、前記第一の状態よりも遊技球が前記第一の可変入賞手段に進入しやすい状態のことであり、
前記第一の領域は、少なくとも前記第一の可変入賞手段に進入した遊技球が進入可能な領域である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の可変入賞手段は、第一の大当り遊技状態において、第一の状態および第二の状態のうちいずれか一方から他方に必ず変更するものであってもよく、第二の大当り遊技状態において、第一の状態および第二の状態のうちいずれか一方から他方に必ず変更するものであってもよい。また、第一の可変入賞手段は、第一の大当り遊技状態および第二の大当り遊技状態以外の遊技状態(例えば、小当り遊技状態)において、第一の状態および第二の状態のうちいずれか一方から他方に変更可能であってもよい。
また、第一の領域は、第一の可変入賞手段に進入した遊技球のみが進入可能な領域であってもよいし、第一の可変入賞手段に進入した遊技球が進入しない場合があってもよいし、第一の可変入賞手段に進入した遊技球が必ず進入する領域であってもよい。
また、『前記第一の可変入賞手段は、前記第一の大当り遊技状態において、第一の期間(例えば、第一の開放時間(例えば、0.1秒))に少なくとも前記第二の状態となる手段であり、
前記第一の検出期間は、前記第一の期間と少なくとも一部が重なる期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の可変入賞手段は、第一の大当り遊技状態において、第一の期間以外の期間に第二の状態となるものであってもよいし、第一の大当り遊技状態において、第一の期間でのみ第二の状態となるものであってもよいし、第一の大当り遊技状態において、第一の期間に必ず第二の状態になるものであってもよい。
また、第一の検出期間は、第一の期間と同じ期間であってもよいし、第一の期間よりも長い期間であってもよいし、第一の期間よりも短い期間でもあってもよい。また、第一の検出期間は、第一の期間と全部が重なる期間であってもよいし、第一の期間と一致する期間であってもよい。また、第一の期間は、第一の検出期間と全部が重なる期間であってもよい。
また、『前記第一の可変入賞手段は、前記第二の大当り遊技状態において、前記第一の期間よりも少なくとも長い第二の期間(例えば、第二の開放時間(例えば、29.0秒))に少なくとも前記第二の状態となる手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の可変入賞手段は、第二の大当り遊技状態において、第二の期間以外の期間に第二の状態となるものであってもよいし、第二の大当り遊技状態において、第二の期間でのみ第二の状態となるものであってもよいし、第二の大当り遊技状態において、第二の期間に必ず第二の状態になるものであってもよい。
また、『複数の状態に変更可能な可変入球手段(例えば、Vシャッタ2352a)を備え、
前記可変入球手段は、第三の状態(例えば、閉状態)および第四の状態(例えば、開状態)のうちいずれか一方から他方に少なくとも変更可能な手段であり、
前記第四の状態とは、前記第一の可変入賞手段に進入した遊技球が前記第三の状態よりも前記第一の領域へ進入しやすい状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、可変入球手段は、第三の状態および第四の状態のうちいずれか一方から他方にのみ変更するものであってもよいし、第三の状態および第四の状態のうちいずれか一方から他方に必ず変更するものであってもよい。
また、『第二の可変入賞手段(例えば、第一の可変入賞口234a)を備え、
前記第二の可変入賞手段は、前記第一の大当り遊技状態において、第五の状態(例えば、閉状態)および第六の状態(例えば、開状態)のうちいずれか一方から他方に少なくとも変更可能な手段であり、
前記第二の可変入賞手段は、前記第二の大当り遊技状態において、前記第五の状態および前記第六の状態のうちいずれか一方から他方に少なくとも変更可能な手段であり、
前記第六の状態とは、前記第五の状態よりも遊技球が前記第二の可変入賞手段に進入しやすい状態のことであり、
前記第一の可変入賞手段は、前記第一の大当り遊技状態において、少なくとも第一のラウンド(例えば、16ラウンド目)で前記第二の状態となる手段であり、
前記第二の可変入賞手段は、前記第一の大当り遊技状態において、少なくとも第二のラウンド(例えば、1ラウンド目〜15ラウンド目)で前記第六の状態となる手段であり、
前記第二のラウンドとは、前記第一のラウンドとは異なるラウンドのことであり、
前記第一の可変入賞手段は、前記第二の大当り遊技状態において、少なくとも前記第一のラウンドで前記第二の状態となる手段であり、
前記第二の可変入賞手段は、前記第二の大当り遊技状態において、少なくとも前記第二のラウンドで前記第六の状態となる手段であり、
前記第一の領域は、前記第二の可変入賞手段に進入した遊技球が少なくとも進入不可能な領域である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の可変入賞手段は、第一の大当り遊技状態において、第五の状態および第六の状態のうちいずれか一方から他方に必ず変更するものであってもよく、第二の大当り遊技状態において、第五の状態および第六の状態のうちいずれか一方から他方に必ず変更するものであってもよい。また、第二の可変入賞手段は、第一の大当り遊技状態および第二の大当り遊技状態以外の遊技状態(例えば、小当り遊技状態)において、第五の状態および第六の状態のうちいずれか一方から他方に変更可能であってもよい。
また、第一の可変入賞手段は、第一の大当り遊技状態において、第一のラウンド以外の
ラウンド(例えば、第二のラウンド)で第二の状態となるものであってもよいし、第一の大当り遊技状態において、第一のラウンドでのみ第二の状態となるものであってもよいし、第一の大当り遊技状態において、第一のラウンドで必ず第二の状態となるものであってもよい。
また、第二の可変入賞手段は、第一の大当り遊技状態において、第二のラウンド以外のラウンド(例えば、第一のラウンド)で第六の状態となるものであってもよいし、第一の大当り遊技状態において、第二のラウンドでのみ第六の状態となるものであってもよいし、第一の大当り遊技状態において、第二のラウンドで必ず第六の状態となるものであってもよい。
また、第一の可変入賞手段は、第二の大当り遊技状態において、第一のラウンド以外のラウンド(例えば、第二のラウンド)で第二の状態となるものであってもよいし、第二の大当り遊技状態において、第一のラウンドでのみ第二の状態となるものであってもよいし、第二の大当り遊技状態において、第一のラウンドで必ず第二の状態となるものであってもよい。
また、第二の可変入賞手段は、第二の大当り遊技状態において、第二のラウンド以外のラウンド(例えば、第一のラウンド)で第六の状態となるものであってもよいし、第二の大当り遊技状態において、第二のラウンドでのみ第六の状態となるものであってもよいし、第二の大当り遊技状態において、第二のラウンドで必ず第六の状態となるものであってもよい。
また、第一の領域は、第二の可変入賞手段に進入した遊技球が必ず進入不可能である領域であってもよいし、第二の可変入賞手段に進入した遊技球のみが進入不可能である領域であってもよい。
また、『複数種類の図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)を備え、
前記複数種類の図柄のうちの少なくとも一つは、第一の図柄(例えば、図127(a−1)に示す「特図B」や「特図D」)であり、
前記複数種類の図柄のうちの少なくとも一つは、第二の図柄(例えば、図127(a−1)に示す「特図A」や「特図C」)であり、
前記制御手段は、前記第一の図柄が表示された場合に前記第一の大当り遊技状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記制御手段は、前記第二の図柄が表示された場合に前記第二の大当り遊技状態を少なくとも開始可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、図柄表示手段は、複数種類の図柄を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の図柄のみを表示するものであってもよい。
また、制御手段は、第一の図柄が表示された場合にのみ第一の大当り遊技状態を開始可能であってもよいし、第一の図柄以外の図柄が表示された場合にも第一の大当り遊技状態を開始可能であってもよいし、第一の図柄が表示された場合に第一の大当り遊技状態を必ず開始するものであってもよい。
また、制御手段は、第二の図柄が表示された場合にのみ第二の大当り遊技状態を開始可能であってもよいし、第二の図柄以外の図柄が表示された場合にも第二の大当り遊技状態
を開始可能であってもよいし、第二の図柄が表示された場合に第二の大当り遊技状態を必ず開始するものであってもよい。
また、『複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段(例えば、主制御部300のCPU304)を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示を実行する時間のことであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間(例えば、図60〜図62に示す、1秒、2秒、10秒、12秒、30秒、35秒、60秒、65秒)であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間(例えば、図60〜図62に示す、1秒、2秒、10秒、12秒、30秒、35秒)であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記変動時間決定手段は、前記第二の条件が成立して開始された前記第二の遊技状態において、前記第一の変動時間を決定可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、変動時間決定手段は、複数の変動時間の中から一の変動時間のみを決定可能なものであってもよいし、複数の変動時間の中から一の変動時間を必ず決定するものであってもよい。
また、図柄表示手段は、図柄変動表示のみを実行するものであってもよいし、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよい。
また、第一の変動時間は、第一の遊技状態にのみ対応する変動時間であってもよいし、第一の遊技状態とは異なる遊技状態にも対応する変動時間でもあってもよいし、第一の遊技状態に必ず対応する変動時間であってもよい。
また、第二の変動時間は、第二の遊技状態にのみ対応する変動時間であってもよいし、第二の遊技状態とは異なる遊技状態にも対応する変動時間でもあってもよいし、第二の遊技状態に必ず対応する変動時間であってもよい。
また、変動時間決定手段は、第二の条件が成立して開始された第二の遊技状態においてのみ第一の変動時間を決定可能なものであってもよいし、第二の条件が成立して開始された第二の遊技状態において必ず第一の変動時間を決定するものであってもよい。また、変動時間決定手段は、第二の条件が成立して開始された第二の遊技状態とは異なる遊技状態においても第一の変動時間を決定可能なものであってもよいし、第二の条件が成立して開始された第二の遊技状態において、第一の変動時間とは異なる変動時間を決定可能なものであってもよい。
また、『前記第一の要件とは、前記第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった要件のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記第一の要件とは、少なくとも前記第一の検出期間に前記第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった要件のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の要件は、第一の検出期間とは異なる期間に第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった場合にも成立するものであってもよいし、第一の検出期間に第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった場合にのみ成立するものであってもよいし、第一の検出期間に第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった場合に必ず成立するものであってもよい。
また、『前記第一の要件とは、少なくとも第二の検出期間(例えば、図129(b)に示す16R特別大当りでVシャッタ2352aの開放時間に対応して設定されるV通過有効期間)に前記第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった要件のことであり、
前記第二の検出期間は、前記第一の検出期間よりも少なくとも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の要件は、第二の検出期間とは異なる期間に第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった場合にも成立するものであってもよいし、第二の検出期間に第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった場合にのみ成立するものであってもよいし、第二の検出期間に第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった場合に必ず成立するものであってもよい。
また、第二の検出期間は、第一の検出期間よりも必ず長い期間であってもよい。
また、『前記第一の演出は、前記第一の遊技状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、第一の遊技状態が開始されることの示唆のみをする演出であってもよいし、第一の遊技状態が開始されることを示唆する演出以外の演出をさらに含むものであってもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『遊技球が少なくとも進入可能な第一の領域(例えば、V通路2340g)と、
複数種類の演出を実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態(例えば、時短遊技状態:特図低確率普図高確率状態)であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態(例えば、確変遊技状態:特図高確率普図高確率状態)であり、
前記第一の遊技状態は、第一の条件(例えば、第一の要件を満たした後の大当り遊技の終了)の成立があった場合に、開始される遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第二の条件(例えば、第二の要件を満たした後の大当り遊技の終了)の成立があった場合に、開始される遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態であり、
前記第一の条件の成立要件は、第一の要件(例えば、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過がなかったこと)を少なくとも含む要件であり、
前記第二の条件の成立要件は、第二の要件(例えば、確変獲得を予定していない大当り遊技において、V通過有効期間にV通過スイッチSW2への遊技球の通過があったこと)を少なくとも含む要件であり、
前記第二の要件とは、第一の領域有効状態(例えば、V通過スイッチSW2への遊技球の通過を有効なものとして取り扱う状態)において前記第一の領域に遊技球が進入した要件のことであり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図135(n)に示す電サポ状態に移行する旨を表す「探索モード突入」の表示)であり、
前記第一の演出は、前記第一の要件が満たされた後に、実行される演出(例えば、図133や図136に示すように、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過がなかった場合に、大当り遊技の終了演出において実行される演出)であり、
前記第一の演出は、前記第二の要件が満たされた後に、実行される場合がある演出(例えば、図135に示すように、確変獲得を予定していない大当り遊技において、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過があった場合に、大当り遊技の終了演出において実行される演出)である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改善の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、例えば、確変獲得を予定していない大当り遊技において、ゴト行為等によりV通過させて確変を獲得する等の不正行為を行った場合に、当該行為が失敗に終わったと不正を行った者に思わせて、不正行為を抑制し、惹いては、遊技店の不利益を防止することができる場合がある。
ここで、第一の領域は、遊技球のみが進入可能なものであってもよいし、遊技球が必ず進入可能なものであってもよい。
また、演出手段は、複数種類の演出のうちの一つの演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出のうちの一つの演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第一の遊技状態は、第一の条件の成立があった場合にのみ開始される遊技状態であってもよいし、第一の条件とは異なる条件の成立があった場合であっても開始される遊技状態であってもよいし、第一の条件の成立があった場合に必ず開始される遊技状態であってもよい。また、第一の遊技状態は、第二の条件の成立があった場合に、開始されない遊技状態であってもよいし、第二の条件の成立があった場合に必ず開始されない遊技状態であってもよいし、第二の条件の成立があった場合にのみ開始されない遊技状態であってもよい。
また、第二の遊技状態は、第二の条件の成立があった場合にのみ開始される遊技状態であってもよいし、第二の条件とは異なる条件の成立があった場合であっても開始される遊技状態であってもよいし、第二の条件の成立があった場合に必ず開始される遊技状態であってもよい。また、第二の遊技状態は、第一の条件の成立があった場合に、開始されない遊技状態であってもよいし、第一の条件の成立があった場合に必ず開始されない遊技状態であってもよいし、第一の条件の成立があった場合にのみ開始されない遊技状態であってもよい。
また、第一の条件は、第一の要件のみで成立する条件であってもよいし、第一の要件と一又は複数の他の要件とで成立する条件であってもよい。また、第一の条件の成立要件は
、第二の要件を含まない要件であってもよい。
また、第二の条件は、第二の要件のみで成立する条件であってもよいし、第二の要件と一又は複数の他の要件とで成立する条件であってもよい。また、第二の条件の成立要件は、第一の要件を含まない要件であってもよい。
また、演出手段は、第一の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第一の演出は、第一の要件が満たされた後に必ず実行されてもよいし、第一の要件が満たされた後で実行されないものであってもよい。
また、第一の演出は、第二の要件が満たされた後に必ず実行されてもよいし、第二の要件が満たされた後で実行されないものであってもよい。
また、『前記第一の要件とは、前記第一の領域有効状態において前記第一の領域に遊技球が進入しなかった要件のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の要件は、第一の領域有効状態とは異なる状態において第一の領域へ遊技球が進入しなかった場合にも成立する要件であってもよいし、第一の領域有効状態において第一の領域へ遊技球が進入しなかった場合にのみ成立するものであってもよいし、第一の領域有効状態において第一の領域へ遊技球が進入しなかった場合に必ず成立するものであってもよい。
また、『前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第三の遊技状態(例えば、16R大当りとなって開始される大当り遊技状態)であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第四の遊技状態(例えば、16R特別大当りとなって開始される大当り遊技状態)であり、
前記第一の遊技状態は、時短遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、確変遊技状態であり、
前記第三の遊技状態は、大当り遊技状態であり、
前記第四の遊技状態は、前記大当り遊技状態であり、
前記第一の要件は、前記第三の遊技状態において満たされる場合がある要件であり、
前記第一の要件は、前記第四の遊技状態において満たされる場合がある要件であり、
前記第二の要件は、前記第三の遊技状態において満たされる場合がある要件であり、
前記第二の要件は、前記第四の遊技状態において満たされる場合がある要件であり、
前記第四の遊技状態は、前記第三の遊技状態よりも前記第二の要件が満たされやすい遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第四の遊技状態は、第二の要件が必ず満たされる遊技状態であってもよく、第三の遊技状態は、第二の要件が必ず満たされない遊技状態であってもよい。また、第四の遊技状態は、第三の遊技状態よりも第一の要件が満たされにくい遊技状態であってもよく、第四の遊技状態は、第一の要件が必ず満たされない遊技状態であってもよい。
また、『前記第三の遊技状態における前記第一の領域有効状態の期間は、第一の期間(例えば、図129(a)に示す16R大当りでVシャッタ2352aの開放時間に対応して
設定されるV通過有効期間)であり、
前記第四の遊技状態における前記第一の領域有効状態の期間は、第二の期間(例えば、図129(b)に示す16R特別大当りでVシャッタ2352aの開放時間に対応して設定されるV通過有効期間)であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の期間は、第一の期間よりも必ず長い期間であってもよい。
また、『前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図132(n)に示す確変状態に移行する旨を表す「吉宗モード突入」の表示)であり、
前記第二の演出は、前記第二の要件が満たされた後に、実行される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、演出手段は、第二の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第二の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第二の演出は、第二の要件が満たされた後にのみ実行されてもよいし、第二の要件が満たされた後に必ず実行されてもよいし、第二の要件が満たされた後に実行されない場合があってもよい。
また、『前記第一の演出は、前記第三の遊技状態において前記第二の要件が満たされた後に、実行される演出(例えば、図135に示すように、確変獲得を予定していない大当り遊技において、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過があった場合に、大当り遊技の終了演出において実行される演出)であり、
前記第二の演出は、前記第四の遊技状態において前記第二の要件が満たされた後に、実行される演出(例えば、図132に示すように、確変獲得を予定している大当り遊技において、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過があった場合に、大当り遊技の終了演出において実行される演出)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、第三の遊技状態において第二の要件が満たされた後に必ず実行される演出であってもよいし、第三の遊技状態において第二の要件が満たされた後にのみ実行される演出であってもよい。
また、第二の演出は、第四の遊技状態において第二の要件が満たされた後に必ず実行される演出であってもよいし、第四の遊技状態において第二の要件が満たされた後にのみ実行される演出であってもよい。
また、『第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
第二の制御手段(例えば、第1副制御部400,第2副制御部500)と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた演出を少なくとも実行可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記演出手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の制御手段は、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態のみを開始可能なものであってもよいし、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を必ず開始するものであってもよい。
また、第二の制御手段は、第一の制御手段からのコマンドに応じた演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の制御手段からのコマンドに応じた演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第二の制御手段は、コマンドに応じて、演出手段の制御のみを実行可能なものであってもよいし、コマンドに応じて、演出手段の制御を必ず実行するものであってもよい。
また、『前記第二の制御手段は、第一の演出条件(例えば、確変獲得を予定していない大当り遊技において、終了演出開始コマンドを受信したことや、確変獲得を予定している大当り遊技において、V通過有効期間においてV通過スイッチSW2への遊技球の通過がなく、且つ、終了演出開始コマンドを受信したこと)の成立があった場合に、前記演出手段に前記第一の演出を実行させる制御を実行する制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の制御手段は、第一の演出条件の成立があった場合にのみ、演出手段に第一の演出を実行させる制御を少なくとも実行するものであってもよいし、第一の演出条件の成立があった場合に、演出手段に第一の演出を実行させる制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出条件の成立があった場合に、演出手段に第一の演出を実行させる制御を少なくとも実行するものであってもよい。また、第二の制御手段は、第一の演出条件の成立があった場合にのみ、演出手段に第一の演出を実行させる制御を実行可能なものであってもよいし、第一の演出条件の成立があった場合にのみ、演出手段に第一の演出を実行させる制御のみを実行可能なものであってもよい。
また、『前記第一の演出条件の成立要件に、前記第二の要件が満たされたことは含まれない、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板(例えば、主基板156)であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板(例えば、第1副基板160,第2副基板164)であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成される制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成される制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の制御手段は、第一の制御基板のみで構成されるものであってもよい。
また、第二の制御手段は、第二の制御基板のみで構成されるものであってもよい。
また、『前記第一の演出は、前記第二の要件が満たされたか否かが判定された後に、実行される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、第二の要件が満たされたか否かが判定された後に、必ず実行される演出であってもよいし、第二の要件が満たされたか否かが判定された後に、実行されない場合がある演出であってもよい。
また、『前記第一の演出は、前記第一の領域有効状態において前記第一の領域に遊技球が進入した要件が満たされた後に、実行される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『第二の可変入賞手段(例えば、第二の可変入賞口235a)と、
前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入可能な第二の領域(例えば、V通路2340g)と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の領域に遊技球が進入した場合に、第二の遊技状態(例えば、確変状態:特図高確率普図高確率状態)が開始可能に構成されており、
第二の大当り遊技(例えば、図164(a)に示される「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技)における一部の期間(以下、「第一の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における14ラウンド目で第二の可変入賞口235aが開放状態となる期間)」という。)は、前記第二の可変入賞手段が第二の状態となる期間であり、
前記第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第二の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における15ラウンド目で第二の可変入賞口235aが閉状態となる期間)」という。)は、前記第二の可変入賞手段が第一の状態となる期間であり、
前記第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第三の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における16ラウンド目で第二の可変入賞口235aが開放状態となる期間)」という。)は、前記第二の可変入賞手段が第二の状態となる期間であり、
前記第一の状態は、遊技球が入球不可能な状態(例えば、閉状態)であり、
前記第二の状態は、遊技球が入球可能な状態(例えば、開状態)であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間の後で開始される期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の期間の後で開始される期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、大当り遊技に改良の余地があったが、この遊技台によれば、大当り遊技に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、例えば、第一の期間において第二の可変入賞手段で球詰まりが発生して第二の領域を通過させることができない場合に、第三の期間で第二の可変入賞手段が開放するまでの間に店員を呼び出して球詰まりを解消させるための時間を確保することができる場合がある。
また、第一の期間において、第二の可変入賞手段への入球が困難であったことにより残念に思わせておいた後、第三の期間において、第二の可変入賞手段への入球を容易にすることにより第二の遊技状態が開始されることへの安心感を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、第二の可変入賞手段が第二の状態となる期間を短期間にして第二の遊技状態が開始させる条件である第二の領域を通過させるためのラウンドがいつであるかについてわかりにくくさせることができ、第二の可変入賞手段が第二の状態となる期間が長期間であるラウンドに対する期待感を持たせて遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、第二の領域は、第二の可変入賞手段に入球した遊技球のみが進入可能な領域であってもよいし、遊技球の他に進入可能なものがあってもよいし、遊技球が必ず進入する領域であってもよいし、遊技球が進入不可能な場合があるものであってもよい。
また、第二の遊技状態のみが実行可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態とは別の遊技状態(例えば、第一の遊技状態)も実行可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態が必ず実行されるように構成されていてもよいし、第二の遊技状態が実行されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の領域を遊技球が進入した場合に、第二の遊技状態が必ず開始されるように構成されていてもよいし、第二の遊技状態が開始されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の大当り遊技のみが実行可能に構成されていてもよいし、第二の大当り遊技とは別の大当り遊技(例えば、第一の大当り遊技や第三の大当り遊技)も実行可能に構成されていてもよいし、第二の大当り遊技が必ず実行されるように構成されていてもよいし、第二の大当り遊技が実行されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の大当り遊技における期間は、第一の期間以外の期間が含まれていてもよい。また、第一の期間は、第二の可変入賞手段が第一の状態から第二の状態に変化するタイミングと必ずしも一致しない場合も含まれるものとする。
また、第二の大当り遊技における期間は、第二の期間以外の期間が含まれていてもよい。また、第二の期間は、第二の可変入賞手段が第二の状態から第一の状態に変化するタイミングと必ずしも一致しない場合も含まれるものとする。
また、第二の期間は、一のラウンドにおいて第二の可変入賞手段が第一の状態となっている期間を含んでもよいし、ラウンド間で第二の可変入賞手段が第一の状態となっている期間を含んでもよい。
また、第二の大当り遊技における期間は、第三の期間以外の期間が含まれていてもよい
。また、第三の期間は、第二の可変入賞手段が第一の状態から第二の状態に変化するタイミングと必ずしも一致しない場合も含まれるものとする。
また、第一の状態は、遊技球のみが入球不可能な状態であってもよいし、遊技球の他に入球不可能なものがあってもよい。
また、第二の状態は、遊技球のみが入球可能な状態であってもよいし、遊技球の他に入球可能なものがあってもよいし、遊技球が必ず入球する状態であってもよいし、遊技球が入球不可能な場合がある状態であってもよい。
また、第一の期間に連続して第二の期間が開始されてもよいし、第一の期間の後、第一の期間とは異なる期間が第二の期間の前で開始されてもよい。
また、第二の期間に連続して第三の期間が開始されてもよいし、第二の期間の後、第二の期間とは異なる期間が第三の期間の前で開始されてもよい。
また、第三の期間が第一の期間よりも必ず長い期間であってもよいし、第三の期間が第一の期間と同じ長さの期間である場合があってもよいし、第三の期間が第一の期間よりも短い長さの期間である場合があってもよい。
また、『前記第二の領域に遊技球が進入しなかった場合に、第一の遊技状態(例えば、電サポ状態:特図低確率普図高確率状態)が開始可能に構成されており、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の遊技状態のみが実行可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態とは別の遊技状態も実行可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態が必ず実行されるように構成されていてもよい。
また、第二の領域に遊技球が進入しなかった場合に、第一の遊技状態のみが開始可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態以外の遊技状態が開始可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態が必ず開始されるように構成されていてもよいし、第一の遊技状態が開始されない場合がある構成であってもよい。
また、第一の遊技状態は、いずれの遊技状態であってもよく、例えば、電サポなし確変状態(特図高確率普図低確率状態)であってもよいし、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)であってもよいし、非電サポ状態(特図低確率普図低確率状態)であってもよい。すなわち、第一の遊技状態は、第二の遊技状態よりも不利な遊技状態であれば、いずれの遊技状態であっても適用可能である。
また、『前記第一の遊技状態は、非確変状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であり、
前記第二の遊技状態は、確変状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の遊技状態は、電サポ状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であっても非電サポ状態(例えば、特図低確率普図低確率状態)であってもよい。
ここで、第二の遊技状態は、電サポ状態であってもよい。すなわち、特図高確率普図高確率状態であってもよいし、特図低確率普図高確率状態であってもよい。また、特図高確率普図低確率状態であってもよい。
また、『前記第二の大当り遊技は、複数のラウンド(例えば、16ラウンド)で少なくとも構成されており、
前記複数のラウンドのうちの一のラウンド(以下、「第一のラウンド(例えば、14ラウンド目)」という。)は、前記第一の期間を少なくとも含むラウンドであり、
前記複数のラウンドのうちの一のラウンド(以下、「第三のラウンド(例えば、16ラウンド目)」という。)は、前記第三の期間を少なくとも含むラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の大当り遊技は、複数のラウンドでのみ実行可能なものであってもよいし、複数のラウンドを必ず実行するものであってもよいし、複数のラウンドを実行しない場合があってもよい。
また、第一のラウンドは、第一の期間のみを含むラウンドであってもよいし、第一の期間以外の期間が含まれるラウンドであってもよいし、第一の期間を必ず含むラウンドであってもよい。
また、第三のラウンドは、第三の期間のみを含むラウンドであってもよいし、第三の期間以外の期間が含まれるラウンドであってもよいし、第三の期間を必ず含むラウンドであってもよい。
また、『第一の可変入賞手段(例えば、第一の可変入賞口234a)を備え、
前記第二の期間は、前記第一の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間であり、
前記複数のラウンドのうちの一のラウンド(以下、「第二のラウンド(例えば、15ラウンド目)」という。)は、前記第二の期間を少なくとも含むラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二のラウンドは、第二の期間のみを含むラウンドであってもよいし、第二の期間以外の期間が含まれるラウンドであってもよいし、第二の期間を必ず含むラウンドであってもよい。
また、『前記第二の領域は、前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が進入不可能な領域である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の領域は、第一の可変入賞手段に入球した遊技球のみが進入不可能な領域であってもよいし、遊技球の他に進入不可能なものがあってもよい。
また、『前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入可能な第一の領域(例えば、入賞カウントスイッチSW4)を備え、
前記第一の領域に遊技球が進入した場合に、賞球が払い出されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の領域は、第一の可変入賞手段に入球した遊技球のみが進入可能な領域であってもよいし、遊技球の他に進入可能なものがあってもよいし、遊技球が必ず進入する領域であってもよいし、遊技球が進入不可能な場合があるものであってもよい。
また、『前記第二のラウンドは、前記第一のラウンドの後で開始されるラウンドであり、
前記第三のラウンドは、前記第二のラウンドの後で開始されるラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一のラウンドに連続して第二のラウンドが開始されてもよいし、第一のラウンドの後、第一のラウンドとは異なるラウンドが第二のラウンドの前で開始されてもよい。
また、第二のラウンドに連続して第三のラウンドが開始されてもよいし、第二のラウンドの後、第二のラウンドとは異なるラウンドが第三のラウンドの前で開始されてもよい。
また、『第二の領域有効状態(例えば、図160(a)に示される確変作動領域有効状態)において前記第二の領域に遊技球が進入した場合であって、前記第二の大当り遊技の終了後に、前記第二の遊技状態が開始するように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の遊技状態は、第二の領域有効状態において第二の領域に遊技球が進入した場合にのみ、第二の大当り遊技の終了後に、開始可能なものであってもよいし、第二の領域有効状態とは別の状態において第二の領域に遊技球が進入した場合にも、第二の大当り遊技の終了後に、開始可能なものであってもよいし、第二の領域有効状態において第二の領域に遊技球が進入した場合に、第二の大当り遊技の終了後に、必ず開始するものであってもよいし、第二の領域有効状態において第二の領域に遊技球が進入した場合でも、第二の大当り遊技の終了後に、開始されない場合があるものであってもよい。
また、『前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の期間が第一の期間よりも必ず長い期間であってもよいし、第二の期間が第一の期間と同じ長さの期間である場合があってもよいし、第二の期間が第一の期間よりも短い長さの期間である場合があってもよい。
また、『第一の図柄変動表示(例えば、特図1の図柄変動表示)を実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の図柄変動表示)を実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、
を備え、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な図柄変動表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、第一の図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示以外の表示も実行可能であってもよい。
また、第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、第二の図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、第二の図柄変動表示以外の表示も実行可能であってもよい。
また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示よりも優先して必ず実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示よりも優先して実行しない場合があってもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『第一の可変入賞手段(例えば、第一の可変入賞口234a)と、
第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な第二の可変入賞手段(例えば、第二の可変入賞口235a)と、
第二の領域(例えば、V通路2340g)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の状態は、遊技球が少なくとも入球不可能な状態(例えば、閉状態)であり、
前記第二の状態は、遊技球が少なくとも入球可能な状態(例えば、開状態)であり、
前記第二の領域は、前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入不可能な領域であり、
前記第二の領域は、前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入可能な領域であり、
第二の大当り遊技(例えば、図164(a)に示される「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技)の実行中に前記第二の領域へ遊技球が進入した場合に、該第二の大当り遊技の終了後に、第二の遊技状態(例えば、確変状態:特図高確率普図高確率状態)が少なくとも開始可能に構成されており、
前記第二の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間(以下、「第一の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における14ラウンド目で第二の可変入賞口235aが開状態となる期間)」という。)であり、
前記第二の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第二の可変入賞手段が前記第一の状態となる期間(以下、「第二の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における15ラウンド目で第一の可変入賞口234aが開状態となるとともに第二の可変入賞口235aが閉状態となる期間)」という。)であり、
前記第二の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間(以下、「第三の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における16ラウンド目で第二の可変入賞口235aが開状態となる期間)」という。)であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間の後で開始される期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の期間の後で開始される期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、大当り遊技に改良の余地があったが、この遊技台によれば、大当り遊技に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、例えば、第一の期間において第二の可変入賞手段で球詰まりが発生して第二の領域を通過させることができない場合に、第三の期間で第二の可変入賞手段が開放するまでの間に店員を呼び出して球詰まりを解消させるための時間を確保することができる場合がある。
また、第一の期間において、第二の可変入賞手段への入球が困難であったことにより残念に思わせておいた後、第三の期間において、第二の可変入賞手段への入球を容易にすることにより第二の遊技状態が開始されることへの安心感を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、第二の可変入賞手段が第二の状態となる期間を短期間にして第二の遊技状態が開始させる条件である第二の領域を通過させるためのラウンドがいつであるかについてわかりにくくさせることができ、第二の可変入賞手段が第二の状態となる期間が長期間であるラウンドに対する期待感を持たせて遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、第二の可変入賞手段は、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態にのみ変化可能であってもよいし、第一の状態及び第二の状態とは別の状態に変化することが可能であってもよいし、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に必ず変化するものであってもよいし、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に変化しない場合があってもよい。
また、第一の状態は、遊技球のみが入球不可能な状態であってもよいし、遊技球の他に入球不可能なものがあってもよい。
また、第二の状態は、遊技球のみが入球可能な状態であってもよいし、遊技球の他に入球可能なものがあってもよいし、遊技球が必ず入球する状態であってもよいし、遊技球が入球不可能な場合がある状態であってもよい。
また、第二の領域は、第一の可変入賞手段に入球した遊技球のみが進入不可能な領域であってもよいし、遊技球の他に進入不可能なものがあってもよい。
また、第二の領域は、第二の可変入賞手段に入球した遊技球のみが進入可能な領域であってもよいし、遊技球の他に進入可能なものがあってもよいし、遊技球が必ず進入する領域であってもよいし、遊技球が進入不可能な場合があるものであってもよい。
また、第二の領域は、第二の可変入賞手段に設けられたものであってもよいし、第二の可変入賞手段に設けられていないものであってもよい。
また、第二の大当り遊技のみが実行可能に構成されていてもよいし、第二の大当り遊技とは別の大当り遊技(例えば、第一の大当り遊技や第三の大当り遊技)も実行可能に構成されていてもよいし、第二の大当り遊技が必ず実行されるように構成されていてもよいし、第二の大当り遊技が実行されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の遊技状態のみが実行可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態とは別の遊技状態(例えば、第一の遊技状態)も実行可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態が必ず実行されるように構成されていてもよいし、第二の遊技状態が実行されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の大当り遊技の実行中に第二の領域へ遊技球が進入した場合に、当該第二の大当り遊技の終了後に、第二の遊技状態のみが開始可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態以外の遊技状態も開始可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態が必ず開始されるように構成されていてもよいし、第二の遊技状態が開始されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の大当り遊技における期間は、第一の期間のみからなる期間であってもよいし、第一の期間以外の期間が含まれていてもよいし、第一の期間が必ず含まれる期間であってもよい。また、第一の期間は、第二の可変入賞手段が第一の状態から第二の状態に変化するタイミングと必ずしも一致しない場合も含まれるものとする。
また、第二の大当り遊技における期間は、第二の期間のみからなる期間であってもよいし、第二の期間以外の期間が含まれていてもよいし、第二の期間が必ず含まれる期間であってもよい。また、第二の期間は、第二の可変入賞手段が第二の状態から第一の状態に変化するタイミングと必ずしも一致しない場合も含まれるものとする。
また、第二の期間は、一のラウンドにおいて第二の可変入賞手段が第一の状態となっている期間を含んでもよいし、ラウンド間で第二の可変入賞手段が第一の状態となっている期間を含んでもよい。
また、第二の大当り遊技における期間は、第三の期間のみからなる期間であってもよいし、第三の期間以外の期間が含まれていてもよいし、第三の期間が必ず含まれる期間であってもよい。また、第三の期間は、第二の可変入賞手段が第一の状態から第二の状態に変化するタイミングと必ずしも一致しない場合も含まれるものとする。
また、第一の期間に連続して第二の期間が開始されてもよいし、第一の期間の後、第一の期間とは異なる期間が第二の期間の前で開始されてもよい。
また、第二の期間に連続して第三の期間が開始されてもよいし、第二の期間の後、第二の期間とは異なる期間が第三の期間の前で開始されてもよい。
また、第三の期間が第一の期間よりも必ず長い期間であってもよいし、第三の期間が第一の期間と同じ長さの期間である場合があってもよいし、第三の期間が第一の期間よりも短い長さの期間である場合があってもよい。
また、『前記第二の大当り遊技は、複数のラウンド(例えば、16ラウンド)を少なくとも実行可能な大当り遊技であり、
前記複数のラウンドのうちの第一のラウンド(例えば、14ラウンド目)は、前記第一の期間を少なくとも含むラウンドであり、
前記複数のラウンドのうちの第三のラウンド(例えば、16ラウンド目)は、前記第三の期間を少なくとも含むラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の大当り遊技は、複数のラウンドでのみ実行可能なものであってもよいし、複数のラウンドを必ず実行するものであってもよいし、複数のラウンドを実行しない場合があってもよい。
また、第一のラウンドは、第一の期間のみを含むラウンドであってもよいし、第一の期
間以外の期間が含まれるラウンドであってもよいし、第一の期間を必ず含むラウンドであってもよい。
また、第三のラウンドは、第三の期間のみを含むラウンドであってもよいし、第三の期間以外の期間が含まれるラウンドであってもよいし、第三の期間を必ず含むラウンドであってもよい。
また、『前記第一の可変入賞手段は、前記第一の状態及び前記第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な可変入賞手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間であり、
前記複数のラウンドのうちの第二のラウンド(例えば、15ラウンド目)は、前記第二の期間を少なくとも含むラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の可変入賞手段は、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態にのみ変化可能であってもよいし、第一の状態及び第二の状態とは別の状態に変化することが可能であってもよいし、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に必ず変化するものであってもよいし、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に変化しない場合があってもよい。
また、第二のラウンドは、第二の期間のみを含むラウンドであってもよいし、第二の期間以外の期間が含まれるラウンドであってもよいし、第二の期間を必ず含むラウンドであってもよい。
また、『前記第二の遊技状態は、確変状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の遊技状態は、電サポ状態であってもよい。すなわち、特図高確率普図高確率状態であってもよいし、特図低確率普図高確率状態であってもよい。また、特図高確率普図低確率状態であってもよい。
また、『前記第二の遊技状態は、前記第二の大当り遊技における第二の領域有効状態(例えば、図160(a)に示される確変作動領域有効状態)において前記第二の領域に遊技球が進入した場合に少なくとも開始可能な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の遊技状態は、第二の大当り遊技における第二の領域有効状態において第二の領域に遊技球が進入した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、第二の大当り遊技における第二の領域有効状態とは別の状態において第二の領域に遊技球が進入した場合にも開始可能なものであってもよいし、第二の大当り遊技における第二の領域有効状態において第二の領域に遊技球が進入した場合に必ず開始するものであってもよいし、第二の大当り遊技における第二の領域有効状態において第二の領域に遊技球が進入した場合でも開始されない場合があるものであってもよい。
また、『前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の期間が第一の期間よりも必ず長い期間であってもよいし、第二の期間が第一の期間と同じ長さの期間である場合があってもよいし、第二の期間が第一の期間よりも短い長さの期間である場合があってもよい。
また、『前記第二の大当り遊技の実行中に前記第二の領域へ遊技球が進入しなかった場合に、第一の遊技状態(例えば、電サポ状態:特図低確率普図高確率状態)が少なくとも開始可能に構成されており、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の遊技状態のみが実行可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態とは別の遊技状態も実行可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態が必ず実行されるように構成されていてもよい。
また、第二の大当り遊技の実行中に第二の領域へ遊技球が進入しなかった場合に、当該第二の大当り遊技の終了後に、第一の遊技状態のみが開始可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態以外の遊技状態が開始可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態が必ず開始されるように構成されていてもよいし、第一の遊技状態が開始されない場合がある構成であってもよい。
また、第一の遊技状態は、いずれの遊技状態であってもよく、例えば、電サポなし確変状態(特図高確率普図低確率状態)であってもよいし、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)であってもよいし、非電サポ状態(特図低確率普図低確率状態)であってもよい。すなわち、第一の遊技状態は、第二の遊技状態よりも不利な遊技状態であれば、いずれの遊技状態であっても適用可能である。
また、『前記第一の遊技状態は、非確変状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の遊技状態は、電サポ状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であっても非電サポ状態(例えば、特図低確率普図低確率状態)であってもよい。
また、『第一の図柄変動表示(例えば、特図1の図柄変動表示)を少なくとも実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の図柄変動表示)を少なくとも実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、
を備え、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な図柄変動表示であり、
前記第一の図柄変動表示は、前記第二の図柄変動表示よりも前記第二の大当り遊技が開始されやすい図柄変動表示である(例えば、実質15ラウンドの大当り遊技が開始される「図柄3」は、特図1では選択される場合があるが、特図2では選択されない)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、第一の図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示以外の表示も実行可能であってもよい。
また、第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、第二の図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、第二の図柄変動表示以外の表示も実行可能であってもよい。
また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示よりも優先して必ず実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示よりも優先して実行しない場合があってもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の保留消化条件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含むものであり、
前記第一の保留消化条件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されておらず、かつ前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『第一の可変入賞手段(例えば、第一の可変入賞口234a)と、
第二の可変入賞手段(例えば、第二の可変入賞口235a)と、
前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入可能な第二の領域(例えば、V通路2340g)と、
複数種類の演出を実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の領域に遊技球が進入した場合に、第二の遊技状態(例えば、確変状態:特図高確率普図高確率状態)が開始可能に構成されており、
第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第四の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における1ラウンド目〜13ラウンド目及び15ラウンド目で第一の可変入賞口234aが開放状態となる期間)」という。)は、前記第一の可変入賞手段が第二の状態となる期間であり、
前記第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第五の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における14ラウンド目及び16ラウンド目で第二の可変入賞口235aが開放状態となる期間)」という。)は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間であり、
前記第二の状態は、遊技球が入球可能な状態であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出(以下、「第一の演出」という。)は、大当りラウンドに関する演出(例えば、ラウンド数表示)であり、
前記第一の演出は、前記第四の期間の少なくとも一部の期間において実行される演出であり(例えば、図170(12)〜図171(21)に示すように、1ラウンド目〜13ラウンド目では、装飾図柄表示装置208の中央上部にラウンド数表示が行われる)、
前記第一の演出は、前記第五の期間において実行されない演出である(例えば、図171(22)〜図171(26)に示すように、14ラウンド目及び16ラウンド目では、装飾図柄表示装置208の中央上部に表示されていたラウンド数表示が消去される)、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、大当り遊技に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、第二の可変入賞手段が第二の状態となる期間(ラウンド)をわかりにくくして、第二の可変入賞手段が第二の状態となる期間(ラウンド)に対する期待感を持たせて遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、第二の領域は、第二の可変入賞手段に入球した遊技球のみが進入可能な領域であってもよいし、遊技球の他に進入可能なものがあってもよいし、遊技球が必ず進入する領域であってもよいし、遊技球が進入不可能な場合があるものであってもよい。
また、演出手段は、複数種類の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第二の遊技状態のみが実行可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態とは別の遊技状態(例えば、第一の遊技状態)も実行可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態が必ず実行されるように構成されていてもよいし、第二の遊技状態が実行されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の領域に遊技球が進入した場合に、第二の遊技状態のみが開始可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態以外の遊技状態も開始可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態が必ず開始されるように構成されていてもよいし、第二の遊技状態が開始されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の大当り遊技のみが実行可能に構成されていてもよいし、第二の大当り遊技とは別の大当り遊技(例えば、第一の大当り遊技や第三の大当り遊技)も実行可能に構成されていてもよいし、第二の大当り遊技が必ず実行されるように構成されていてもよいし、第二の大当り遊技が実行されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の大当り遊技における期間は、第四の期間以外の期間が含まれていてもよい。また、第四の期間は、第一の可変入賞手段が第一の状態から第二の状態に変化するタイミングと必ずしも一致しない場合も含まれるものとする。
また、第二の大当り遊技における期間は、第五の期間以外の期間が含まれていてもよい。また、第五の期間は、第二の可変入賞手段が第一の状態から第二の状態に変化するタイミングと必ずしも一致しない場合も含まれるものとする。
また、第一の演出は、第四の期間においてのみ実行されているものであってもよいし、第四の期間以外の期間においても実行されているものであってもよいし、第四の期間において必ず実行されているものであってもよいし、第四の期間において実行されていない場合があってもよい。また、第一の演出は、第四の期間の一部の期間で実施されているものであってもよいし、第四の期間の全部の期間で実施されているものであってもよい。なお
、第四の期間の開始タイミングと第一の演出の開始タイミングは必ずしも一致しないような場合も本発明に含めることが可能である。例えば、第四の期間が開始されるタイミングと第一の演出が開始されるタイミングとに、コマンドの送受信やコマンド解析等によるタイムラグが生じる場合があるが、このような場合も本発明に含めることが可能である。
また、第一の演出は、第五の期間においてのみ実行されないものであってもよいし、第五の期間以外の期間においても実行されないものであってもよい。
また、『第三の大当り遊技(例えば、図164(a)に示される「図柄1」が表示されて開始される大当り遊技)における少なくとも一部の期間(以下、「第六の期間(例えば、図164に示すように、「図柄1」が表示されて開始される大当り遊技における14ラウンド目及び16ラウンド目で第二の可変入賞口235aが開放状態となる期間)」という。)は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間であり、
前記第一の演出は、前記第六の期間において少なくとも実行される演出である(例えば、図169(24)〜図169(28)に示すように、14ラウンド目及び16ラウンド目では、装飾図柄表示装置208の中央上部にラウンド数表示が行われる)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第三の大当り遊技のみが実行可能に構成されていてもよいし、第三の大当り遊技とは別の大当り遊技(例えば、第一の大当り遊技や第二の大当り遊技)も実行可能に構成されていてもよいし、第三の大当り遊技が必ず実行されるように構成されていてもよいし、第三の大当り遊技が実行されない場合がある構成であってもよい。
また、第三の大当り遊技における期間は、第六の期間以外の期間が含まれていてもよい。
また、第一の演出は、第六の期間においてのみ実行されているものであってもよいし、第六の期間以外の期間においても実行されているものであってもよいし、第六の期間において必ず実行されているものであってもよい。なお、第六の期間の開始タイミングと第一の演出の開始タイミングは必ずしも一致しないような場合も本発明に含めることが可能である。例えば、第六の期間が開始されるタイミングと第一の演出が開始されるタイミングとに、コマンドの送受信やコマンド解析等によるタイムラグが生じる場合があるが、このような場合も本発明に含めることが可能である。
また、『前記第二の領域に遊技球が進入しなかった場合に、第一の遊技状態(例えば、電サポ状態:特図低確率普図高確率状態)が開始可能に構成されており、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の遊技状態のみが実行可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態とは別の遊技状態も実行可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態が必ず実行されるように構成されていてもよい。
また、第二の領域へ遊技球が進入しなかった場合に、第一の遊技状態のみが開始可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態以外の遊技状態が開始可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態が必ず開始されるように構成されていてもよいし、第一の遊技状態が開始されない場合がある構成であってもよい。
また、第一の遊技状態は、いずれの遊技状態であってもよく、例えば、電サポなし確変状態(特図高確率普図低確率状態)であってもよいし、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)であってもよいし、非電サポ状態(特図低確率普図低確率状態)であってもよい。すなわち、第一の遊技状態は、第二の遊技状態よりも不利な遊技状態であれば、いずれの遊技状態であっても適用可能である。
また、『前記第一の遊技状態は、非確変状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であり、
前記第二の遊技状態は、確変状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の遊技状態は、電サポ状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であっても非電サポ状態(例えば、特図低確率普図低確率状態)であってもよい。
また、第二の遊技状態は、電サポ状態であってもよいし、非電サポ状態であってもよい。すなわち、特図高確率普図高確率状態であってもよいし、特図高確率普図低確率状態であってもよい。
また、『第二の領域有効状態(例えば、図160(a)に示される確変作動領域有効状態)において前記第二の領域に遊技球が進入した場合であって、前記第二の大当り遊技の終了後に、前記第二の遊技状態が開始するように構成されており、
前記第二の領域有効状態において前記第二の領域に遊技球が進入した場合であって、前記第三の大当り遊技の終了後に、前記第二の遊技状態が開始するように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記第五の期間は、前記第四の期間の後で開始される期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第四の期間に連続して第五の期間が開始されてもよいし、第四の期間の後、第四の期間とは異なる期間が第五の期間の前で開始されてもよい。
また、『前記第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第七の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における6ラウンド目から7ラウンド目にかけて第一の可変入賞口234aが閉状態となる期間)」という。)は、前記第一の可変入賞手段が第一の状態となる期間であり、
前記第一の状態は、遊技球が入球不可能な状態であり、
前記第一の演出は、前記第七の期間において実行されない演出である(例えば、図179(a1)〜図179(a3)に示すように、6ラウンド目から7ラウンド目にかけて、第一の可変入賞口234aが閉状態となっている期間は、装飾図柄表示装置208の中央上部に表示されていたラウンド数表示が消去される)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の大当り遊技における期間は、第七の期間以外の期間が含まれていてもよい。なお、第七の期間の開始タイミングと第一の演出の終了タイミングは必ずしも一致しないような場合も本発明に含めることが可能である。例えば、第七の期間が開始されるタイミングと第一の演出が終了されるタイミングとに、コマンドの送受信やコマンド解析等
によるタイムラグが生じる場合があるが、このような場合も本発明に含めることが可能である。
また、第一の状態は、遊技球のみが入球不可能な状態であってもよいし、遊技球の他に入球不可能なものがあってもよい。
また、第一の演出は、第七の期間においてのみ実行されないものであってもよいし、第七の期間以外の期間においても実行されないものであってもよい。
また、『前記第七の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における13ラウンド目から14ラウンド目にかけて第一の可変入賞口234aが閉状態となる期間)は、前記第四の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における13ラウンド目において第一の可変入賞口234aが開状態となる期間)の後で開始される期間であり、
前記第五の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における14ラウンド目において第二の可変入賞口235aが開状態となる期間)は、前記第七の期間の後で開始される期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第四の期間に連続して第七の期間が開始されてもよいし、第四の期間の後、第四の期間とは異なる期間が第七の期間の前で開始されてもよい。
また、第七の期間に連続して第五の期間が開始されてもよいし、第七の期間の後、第七の期間とは異なる期間が第五の期間の前で開始されてもよい。
また、『第一の図柄変動表示(例えば、特図1の図柄変動表示)を実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の図柄変動表示)を実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、
を備え、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な図柄変動表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、第一の図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示以外の表示も実行可能であってもよい。
また、第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、第二の図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、第二の図柄変動表示以外の表示も実行可能であってもよい。
また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示よりも優先して必ず実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示よりも優先して実行しない場合があってもよい。
また、『前記第二の領域は、前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が進入不可能な領域である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の領域は、第一の可変入賞手段に入球した遊技球のみが進入不可能な領域であってもよいし、遊技球の他に進入不可能なものがあってもよい。
また、『前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入可能な第一の領域(例えば、入賞カウントスイッチSW4)を備え、
前記第一の領域に遊技球が進入した場合に、賞球が払い出されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の領域は、第一の可変入賞手段に入球した遊技球のみが進入可能な領域であってもよいし、遊技球の他に進入可能なものがあってもよいし、遊技球が必ず進入する領域であってもよいし、遊技球が進入不可能な場合があるものであってもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『第一の状態および第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な第一の可変入賞手段(例えば、第一の可変入賞口234a)と、
前記第一の状態および前記第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な第二の可変入賞手段(例えば、第二の可変入賞口235a)と、
第二の領域(例えば、V通路2340g)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の状態は、遊技球が少なくとも入球不可能な状態(例えば、閉状態)であり、
前記第二の状態は、遊技球が少なくとも入球可能な状態(例えば、開状態)であり、
前記第二の領域は、前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入不可能な領域であり、
前記第二の領域は、前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入可能な領域であり、
第二の大当り遊技(例えば、図164(a)に示される「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技)の実行中に前記第二の領域へ遊技球が進入した場合に、該第二の大当り遊技の終了後に、第二の遊技状態(例えば、確変状態:特図高確率普図高確率状態)が少なくとも開始可能に構成されており、
前記第二の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第一の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間(以下、「第四の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における1ラウンド目〜13ラウンド目及び15ラウンド目で第一の可変入賞口234aが開放状態となる期間)」という。)であり、
前記第二の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間(以下、「第五の期間(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における14ラウンド目及び16ラウンド目で第二の可変入賞口235aが開放状態となる期間)」という。)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ラウンド数表示)であり、
前記第一の演出は、前記第四の期間において少なくとも実行可能な演出であり(例えば
、図170(12)〜図171(21)に示すように、1ラウンド目〜13ラウンド目では、装飾図柄表示装置208の中央上部にラウンド数表示が行われる)、
前記第一の演出は、前記第五の期間において少なくとも実行されない演出である(例えば、図171(22)〜図171(26)に示すように、14ラウンド目及び16ラウンド目では、装飾図柄表示装置208の中央上部に表示されていたラウンド数表示が消去される)、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、大当り遊技に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、第二の可変入賞手段が第二の状態となる期間(ラウンド)をわかりにくくして、第二の可変入賞手段が第二の状態となる期間(ラウンド)に対する期待感を持たせて遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、第一の可変入賞手段は、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態にのみ変化可能であってもよいし、第一の状態及び第二の状態とは別の状態に変化することが可能であってもよいし、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に必ず変化するものであってもよいし、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に変化しない場合があってもよい。
また、第二の可変入賞手段は、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態にのみ変化可能であってもよいし、第一の状態及び第二の状態とは別の状態に変化することが可能であってもよいし、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に必ず変化するものであってもよいし、第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に変化しない場合があってもよい。
また、演出手段は、複数種類の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出を必ず実行するものであってもよい。
また、第一の状態は、遊技球のみが入球不可能な状態であってもよいし、遊技球の他に入球不可能なものがあってもよい。
また、第二の状態は、遊技球のみが入球可能な状態であってもよいし、遊技球の他に入球可能なものがあってもよいし、遊技球が必ず入球する状態であってもよいし、遊技球が入球不可能な場合がある状態であってもよい。
また、第二の領域は、第一の可変入賞手段に入球した遊技球のみが進入不可能な領域であってもよいし、遊技球の他に進入不可能なものがあってもよい。
また、第二の領域は、第二の可変入賞手段に入球した遊技球のみが進入可能な領域であってもよいし、遊技球の他に進入可能なものがあってもよいし、遊技球が必ず進入する領域であってもよいし、遊技球が進入不可能な場合があるものであってもよい。
また、第二の大当り遊技のみが実行可能に構成されていてもよいし、第二の大当り遊技とは別の大当り遊技(例えば、第一の大当り遊技や第三の大当り遊技)も実行可能に構成されていてもよいし、第二の大当り遊技が必ず実行されるように構成されていてもよいし、第二の大当り遊技が実行されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の遊技状態のみが実行可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態とは別の遊技状態(例えば、第一の遊技状態)も実行可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態が必ず実行されるように構成されていてもよいし、第二の遊技状態が実行されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の大当り遊技の実行中に第二の領域へ遊技球が進入した場合に、当該第二の大当り遊技の終了後に、第二の遊技状態のみが開始可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態以外の遊技状態も開始可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態が必ず開始されるように構成されていてもよいし、第二の遊技状態が開始されない場合がある構成であってもよい。
また、第二の大当り遊技における期間は、第四の期間のみからなる期間であってもよいし、第四の期間以外の期間が含まれていてもよいし、第四の期間が必ず含まれる期間であってもよい。また、第四の期間は、第一の可変入賞手段が第一の状態から第二の状態に変化するタイミングと必ずしも一致しない場合も含まれるものとする。
また、第二の大当り遊技における期間は、第五の期間のみからなる期間であってもよいし、第五の期間以外の期間が含まれていてもよいし、第五の期間が必ず含まれる期間であってもよい。また、第五の期間は、第二の可変入賞手段が第一の状態から第二の状態に変化するタイミングと必ずしも一致しない場合も含まれるものとする。
また、演出手段は、第一の演出のみを行うものであってもよいし、第一の演出以外の演出(例えば、第二の演出)も行うものであってもよいし、第一の演出を必ず行うものであってもよい。
また、第一の演出は、第四の期間においてのみ実行されるものであってもよいし、第四の期間以外の期間においても実行されるものであってもよいし、第四の期間において必ず実行されるものであってもよいし、第四の期間において実行されない場合があってもよい。
また、第一の演出は、第五の期間においてのみ実行されないものであってもよいし、第五の期間以外の期間においても実行されないものであってもよい。
また、『第三の大当り遊技(例えば、図164(a)に示される「図柄1」が表示されて開始される大当り遊技)の実行中に前記第二の領域へ遊技球が進入した場合に、該第三の大当り遊技の終了後に、前記第二の遊技状態が少なくとも開始可能に構成されており、
前記第三の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第二の可変入賞手段が少なくとも前記第二の状態となる期間(以下、「第六の期間(例えば、図164に示すように、「図柄1」が表示されて開始される大当り遊技における14ラウンド目及び16ラウンド目で第二の可変入賞口235aが開放状態となる期間)」という。)であり、
前記第一の演出は、前記第六の期間において少なくとも実行される演出である(例えば、図169(24)〜図169(28)に示すように、14ラウンド目及び16ラウンド目では、装飾図柄表示装置208の中央上部にラウンド数表示が行われる)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第三の大当り遊技のみが実行可能に構成されていてもよいし、第三の大当り遊技とは別の大当り遊技(例えば、第一の大当り遊技や第二の大当り遊技)も実行可能に構成されていてもよいし、第三の大当り遊技が必ず実行されるように構成されていてもよいし、第三の大当り遊技が実行されない場合がある構成であってもよい。
また、第三の大当り遊技の実行中に第二の領域へ遊技球が進入した場合に、当該第三の大当り遊技の終了後に、第二の遊技状態のみが開始可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態以外の遊技状態も開始可能に構成されていてもよいし、第二の遊技状態が必ず開始されるように構成されていてもよいし、第二の遊技状態が開始されない場合がある構成であってもよい。
また、第三の大当り遊技における期間は、第六の期間のみからなる期間であってもよいし、第六の期間以外の期間が含まれていてもよいし、第六の期間が必ず含まれる期間であってもよい。
また、第一の演出は、第六の期間においてのみ実行されるものであってもよいし、第六の期間以外の期間においても実行されるものであってもよいし、第六の期間において必ず実行されるものであってもよい。
また、『第一の図柄変動表示(例えば、特図1の図柄変動表示)を少なくとも実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の図柄変動表示)を少なくとも実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、
を備え、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な図柄変動表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも前記第三の大当り遊技が開始されやすい図柄変動表示である(例えば、16ラウンドの大当り遊技が開始される「図柄1」は、特図2では大当りとなる場合に100%の確率で選択されるが、特図1では大当りとなる場合に100%未満の確率で選択される)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、第一の図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示以外の表示も実行可能であってもよい。
また、第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、第二の図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、第二の図柄変動表示以外の表示も実行可能であってもよい。
また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示よりも優先して必ず実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示よりも優先して実行しない場合があってもよい。
また、『前記第一の図柄変動表示は、前記第二の図柄変動表示よりも前記第二の大当り遊技が開始されやすい図柄変動表示である(例えば、実質15ラウンドの大当り遊技が開始される「図柄3」は、特図1では選択される場合があるが、特図2では選択されない)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記第一の演出は、大当りラウンド(例えば、ラウンド数表示)に関する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、大当りラウンドに関するもの以外の演出であってもよいし、大当りラウンドに関する演出及び大当りラウンドに関するもの以外の演出の両方を含むものであってもよい。
また、『前記第二の遊技状態は、確変状態(例えば、特図高確率普図高確率状態)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の遊技状態は、電サポ状態であってもよい。すなわち、特図高確率普図高確率状態であってもよいし、特図低確率普図高確率状態であってもよい。また、特図高確率普図低確率状態であってもよい。
また、『前記第二の遊技状態は、前記第二の大当り遊技における第二の領域有効状態(例えば、図160(a)に示される確変作動領域有効状態)において前記第二の領域に遊技球が進入した場合に少なくとも開始可能な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の遊技状態は、第二の大当り遊技における第二の領域有効状態において第二の領域に遊技球が進入した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、第二の大当り遊技における第二の領域有効状態とは別の状態において第二の領域に遊技球が進入した場合にも開始可能なものであってもよいし、第二の大当り遊技における第二の領域有効状態において第二の領域に遊技球が進入した場合に必ず開始するものであってもよいし、第二の大当り遊技における第二の領域有効状態において第二の領域に遊技球が進入した場合でも開始されない場合があるものであってもよい。
また、『前記第二の大当り遊技の実行中に前記第二の領域へ遊技球が進入しなかった場合に、第一の遊技状態(例えば、電サポ状態:特図低確率普図高確率状態)が少なくとも開始可能に構成されており、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の遊技状態のみが実行可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態とは別の遊技状態も実行可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態が必ず実行されるように構成されていてもよい。
また、第二の大当り遊技の実行中に第二の領域へ遊技球が進入しなかった場合に、当該第二の大当り遊技の終了後に、第一の遊技状態のみが開始可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態以外の遊技状態が開始可能に構成されていてもよいし、第一の遊技状態が必ず開始されるように構成されていてもよいし、第一の遊技状態が開始されない場合がある構成であってもよい。
また、第一の遊技状態は、いずれの遊技状態であってもよく、例えば、電サポなし確変状態(特図高確率普図低確率状態)であってもよいし、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)であってもよいし、非電サポ状態(特図低確率普図低確率状態)であってもよい。すなわち、第一の遊技状態は、第二の遊技状態よりも不利な遊技状態であれば、いずれ
の遊技状態であっても適用可能である。
また、『前記第一の遊技状態は、非確変状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の遊技状態は、電サポ状態(例えば、特図低確率普図高確率状態)であっても非電サポ状態(例えば、特図低確率普図低確率状態)であってもよい。
また、『前記第一の演出は、前記第四の期間の少なくとも一部の期間において実行される演出である(例えば、図170(12)〜図171(21)に示すように、1ラウンド目〜13ラウンド目では、装飾図柄表示装置208の中央上部にラウンド数表示が行われるが、図171(23)に示すように、15ラウンド目ではラウンド数表示が行われない)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、第四の期間のうちの一部の期間でのみ実行される演出であってもよいし、第四の期間のうちの全部の期間で実行される演出であってもよい。
また、『前記第二の大当り遊技は、複数のラウンド(例えば、16ラウンド)を少なくとも実行可能な大当り遊技であり、
前記複数のラウンドのうちの第一のラウンド(例えば、14ラウンド目)は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となるラウンドであり、
前記複数のラウンドのうちの第三のラウンド(例えば、16ラウンド目)は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となるラウンドであり、
前記第三のラウンドは、前記第一のラウンドの後で開始されるラウンドであり、
前記第一のラウンドは、前記第三のラウンドよりも実行期間が短いラウンドである(例えば、図164に示すように、「図柄3」が表示されて開始される大当り遊技における14ラウンド目は、第二の可変入賞口235aが短開放するラウンドであり、16ラウンド目は、第二の可変入賞口235aがロング開放するラウンドである)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の大当り遊技は、複数のラウンドでのみ実行可能なものであってもよいし、複数のラウンドを必ず実行するものであってもよいし、複数のラウンドを実行しない場合があってもよい。
また、第一のラウンドに連続して第三のラウンドが開始されてもよいし、第一のラウンドの後、第一のラウンドとは別のラウンドが第三のラウンドの前で開始されてもよい。
また、第一のラウンドが第三のラウンドよりも実行期間が必ず短いものであってもよいし、第一のラウンドが第三のラウンドと実行期間が同じである場合があってもよいし、第一のラウンドが第三のラウンドよりも実行期間が長い場合があってもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄変動表示の時間(以下、「変動時間」という。)を複数のグループに分けて少なくとも記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている変動時間の中から一の変動時間を決定する変動時間決定手段と、
複数の遊技状態のいずれかの遊技状態に少なくとも制御可能な制御手段と、
を備え、
前記複数のグループは、それぞれ一または複数の変動時間が少なくとも記憶可能とされており、
前記複数のグループのうちの少なくとも一のグループは、第二のグループであり、
前記複数のグループのうちの少なくとも一のグループは、第一のグループであり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第二の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第一の遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態と少なくとも異なる遊技状態であり、
前記制御手段は、第二の条件および第三の条件が成立した場合は、前記第二の遊技状態に少なくとも制御可能なものであり、
前記制御手段は、前記第二の条件が成立し、かつ、前記第三の条件が成立しなかった場合(以下、「第一の特殊状態」という。)は、前記第一の遊技状態に少なくとも制御可能なものであり、
前記制御手段は、第一の条件が成立した場合には、前記第一の遊技状態を第六の期間で少なくとも制御可能なものであり、
前記制御手段は、前記第二の遊技状態を第七の期間で少なくとも制御可能なものであり、
前記制御手段は、前記第一の特殊状態を経由した前記第一の遊技状態を前記第六の期間で少なくとも制御可能なものであり、
前記第二の条件が成立した場合は、前記第三の条件を容易に成立させるための要件を満たすことが可能に構成されており、
前記第六の期間は、前記第七の期間の少なくとも一部の期間であり、
前記変動時間決定手段は、前記第一の条件の成立による前記第一の遊技状態では、前記第一のグループから変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第二の遊技状態では、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第一の特殊状態を経由した前記第一の遊技状態では、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記第二のグループに含まれる一または複数の変動時間として、前記第一のグループに含まれる変動時間の少なくとも一部の変動時間を含んでいる、
ことを特徴とする遊技台。
なお、前記第三の条件を達成するためだけの専用の入賞領域を設けてもよいし、アタッカと共通としてもよい。
また、ラウンド振分において、14Rで入賞すれば、第二の遊技状態確定のような条件で、第一の条件時には13Rで終了するような構成であってもよい。
イレギュラーが関連する切り替わりの部分では特定の予告の出現を控えたり、所定の変動時間の選択を行わなかったりしてもよい。
(付記2)
付記1記載の遊技台であって、
前記制御手段は、前記第一の条件が成立し、かつ、前記第三の条件が成立しなかった場合は、前記第一の遊技状態に少なくとも制御可能なものであり、
前記制御手段は、前記第一の条件が成立し、かつ、前記第三の条件が成立した場合(以下、「第二の特殊状態」という。)は、前記第二の遊技状態に少なくとも制御可能なものであり、
前記制御手段は、前記第二の特殊状態を経由した前記第二の遊技状態を前記第七の期間で少なくとも制御可能なものであり、
前記第二の条件が成立した場合は、前記第三の条件を第一の確率で成立させるための要件を満たすことが可能に構成されており、
前記第一の条件が成立した場合は、前記第三の条件を第二の確率で成立させるための要件を満たすことが可能に構成されており、
前記第一の確率は、前記第二の確率よりも高い確率であり、
前記変動時間決定手段は、前記第二の特殊状態を経由した前記第二の遊技状態では、前記第一のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
なお、この付記2の技術的思想は付記1に従属せず、単独でも成り立つ技術的思想である。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台であって、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、を備え、
前記図柄態様を少なくとも決定可能な図柄決定手段と、
を備え、
前記図柄表示手段は、前記図柄変動表示を行ったあとで、前記当否判定の結果に応じた図柄(以下「図柄態様」という。)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記当否判定の結果には、特定の当否判定結果が少なくとも含まれ、
前記制御手段は、前記図柄表示手段に前記特定の当否判定結果に応じた図柄(以下「特定の図柄態様」という。)が停止表示された後で、大当り遊技状態を少なくとも開始可能なものであり、
前記特定の図柄態様は、複数種類あり、
前記複数種類の特定の図柄態様のうちの少なくとも一の図柄態様は、第二の図柄態様であり、
前記複数種類の特定の図柄態様のうちの少なくとも一の図柄態様は、第一の図柄態様であり、
前記第二の図柄態様は前記第一の図柄態様と異なる図柄態様であり、
少なくとも前記図柄決定手段が前記第二の図柄態様を決定することで、前記第二の条件が少なくとも成立可能であり、
少なくとも前記図柄決定手段が前記第一の図柄態様を決定することで、前記第一の条件が少なくとも成立可能であり、
前記第三の条件は、前記大当り遊技状態中に少なくとも成立可能とされる条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記3に記載の遊技台であって、
前記大当り遊技状態中にのみ入賞が許容される所定の入賞領域を備え、
前記所定の入賞領域に遊技球が少なくとも入賞することで、前記第三の条件が成立可能である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、前記所定の入賞領域はアタッカ(234,235)であってもよく、より限定すれば、第二のアタッカ(235)であってもよい。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか1に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。
例えば、前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも、確変の有無、電サポの有無などのいずれか1つが有利になっていればよい。
(付記6)
付記1乃至5のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段は、複数の図柄表示手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一の図柄表示手段は、第一の図柄表示手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一の図柄表示手段は、第二の図柄表示手段であり、
前記第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能とされ、
前記制御手段は、時短状態と非時短状態に少なくとも制御可能であり、
前記時短状態は、前記非時短状態よりも前記第二の図柄変動表示が実行されやすく、
前記非時短状態は、前記時短状態よりも前記第一の図柄変動表示が実行されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
なお、特図2優先変動機で、前記複数のグループのうちの少なくとも一のグループは、第二の図柄変動表示の変動時間についてのグループ(以下、「特2グループ」という)であってもよい。
また、前記複数のグループのうちの少なくとも一のグループは、第一の図柄変動表示の変動時間についてのグループ(以下、「特1グループ」という)であってもよく、特2グループと特1グループは共通のグループであってもよい。
一方、前記特1グループは、前記特2グループとは異なるグループであってもよい。
大当りとなる変動時間として、複数種類の変動時間が用意されており、
前記複数種類の変動時間のうちの一の変動時間は、第一の変動時間(例えば、相対的に長い変動時間)であって、
前記第一のグループは、前記第一の変動時間を含むグループであり、
前記第二のグループは、前記第一の変動時間を含まないグループであってもよい。
こうすることで、前記第二の遊技状態中は、短い大当り変動が選ばれやすくなり、テンポよく大当りして連荘できるようになる場合がある。
さらに、イレギュラーで起きた第一の遊技状態(グループは第二のグループを選んでいるが、確変や電サポの有利な遊技状態ではない状態)の場合にも、短い大当り変動が選ばれやすくなり、かつ大当りに結びつくので通常の状態よりも期待を高めることができる場
合がある。
(付記7)
付記6に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、少なくとも前記時短状態であり、
前記第二の遊技状態は、少なくとも確変状態であり、
前記第一の遊技状態は、少なくとも前記時短状態であり、
前記第七の期間は、前記大当り遊技状態が終了してから少なくとも開始される期間であり、
前記第六の期間は、前記大当り遊技状態が終了してから少なくとも開始される期間であり、
前記第六の期間は、前記第七の期間よりも短く、
前記第七の期間と前記第六の期間の差となる期間は、第三の期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の遊技状態終了後の期間であり、
前記第三の期間は、少なくとも前記非時短状態となる第三の遊技状態であり、
前記変動時間決定手段は、前記第三の期間における遊技状態が、前記第二の遊技状態である場合には、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第三の期間における遊技状態が前記第三の遊技状態である場合には、前記第一のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記7に記載の遊技台によれば、複雑なゲーム性ではあるが、第三の期間が生じる場合であっても、違和感がない演出を行うことができる場合がある。
なお、リーチすらかからない特図2はずれ変動時間については、第二のグループでは、保留数が所定数(例えば、0又は1)以下の場合に相対的に長い変動時間を選択しやすく、保留数が前記所定数を越える場合に、相対的に短い変動時間を選択しやすい。第一のグループでは、前記所定数を越える場合であっても、相対的に長い変動時間を選択しやすいようにしてもよい。
また、第三の遊技状態は、非時短状態(通常状態)である。よって、レア入賞であるとはいえ、短縮変動させて、ハズレを早く確定させてしまうのは、遊技の興趣が低下してしまう可能性がある。
また、電サポ状態(時短状態)の切り替わりにより、第一の遊技状態から第三の遊技状態へ状態移行する場合に、主となる図柄変動表示が、第二の図柄変動表示から第一の図柄変動表示へと移行するが、その時だけ長変動となりやすくなるだけであり、第一の特殊状態経由であっても全体的な変動時間の違和感がない場合がある。
また、非時短状態では、前記第二の図柄変動表示の開始の契機になる始動領域(特図2始動入賞口)に入賞しない構成であってもよい。
例えば、前記第三の期間への切り替わり時に、前記第二の図柄変動表示の残り消化が起こりうる現象が考えられる。
また、前記第二の遊技状態と、前記第一の遊技状態とでは、ハズレリーチ確率が異なっていてもよい。こうすることで、リーチの信頼度を適切な値に保持できる場合がある。
また、変動時間は完全に同じものでなくても近似している変動時間を採用してもよい。
すなわち、時間の少々のずれや誤差は、変動開始〜第一停止までの変動時間や、第一停止〜第二停止までの変動時間や、第二停止〜第三停止までの変動時間や、ノーマルリーチの長さや、各種のスーパーリーチの煽り時間の長さや、揺れ変動の長さなどで吸収できる場合がある。
(付記8)
付記6に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、少なくとも前記時短状態であり、
前記第一の遊技状態は、少なくとも前記非時短状態であり、
前記第六の期間は、前記第七の期間と開始されるタイミングが同じであり、
前記タイミングは、大当りが終了後の最初の図柄変動表示からであり、
前記変動時間決定手段は、前記第七の期間における遊技状態が前記第二の遊技状態である場合には、前記第二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第七の期間における遊技状態が前記第一の遊技状態である場合には、前記第一のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記8に記載の遊技台によれば、イレギュラーで電サポの有無が変わる場合であっても共通となる変動時間により、違和感がない場合がある。
なお、前記第二の遊技状態である回数は決まっており、前記第六の期間は、前記第七の期間よりも長くてもよい。
また、前記第六の期間は次回大当りまででもよい。
さらに、前記第六の期間は、当否判定の結果によっては短くなる場合があってもよい。
また、前記第二の遊技状態は確変状態であってもよい。
(付記9)
付記1乃至8のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
時短状態と非時短状態とで発射領域が異なる、
ことを特徴とする遊技台。
例えば、装飾図柄表示手段を挟んで左領域と右領域とに打ち分ける構成のものであってもよい。
(付記10)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄変動表示の実行時間(以下、「変動時間」という。)を少なくとも記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、
複数の遊技状態と、
を備えた遊技台であって、
前記記憶手段は、前記複数の変動時間を複数のテーブルに分けて少なくとも記憶可能なものであり、
前記複数のテーブルのうちの少なくとも一つは、第十一のテーブルであり、
前記複数のテーブルのうちの少なくとも一つは、第十二のテーブルであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第十一の変動時間であり、
前記第十一のテーブルは、前記第十一の変動時間を少なくとも含むテーブルであり、
前記第十二のテーブルは、前記第十一の変動時間を少なくとも含むテーブルであり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第十一の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第十二の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第十三の遊技状態であり、
前記第十二の遊技状態は、前記第十一の遊技状態よりも少なくとも有利な遊技状態であり、
前記第十一の遊技状態は、第十一の条件が成立した後で第十三の条件が成立しなかった場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第十二の遊技状態は、第十二の条件が成立した後で前記第十三の条件が成立した場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第十三の遊技状態は、前記第十二の条件が成立した後で前記第十三の条件が成立しなかった場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第十三の遊技状態は、前記第十一の遊技状態と同じ遊技状態であり、
前記第十二の条件は、前記第十一の条件と少なくとも異なる条件であり、
前記第十一の遊技状態は、第十一の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第十二の遊技状態は、第十二の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第十三の遊技状態は、前記第十一の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第十一の期間は、前記第十二の期間と少なくとも一部が重なる期間であり、
前記変動時間決定手段は、前記第十一の遊技状態では、前記第十一のテーブルから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第十二の遊技状態では、前記第十二のテーブルから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第十三の遊技状態では、前記第十二のテーブルから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記10に記載の遊技台であって、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第十四の遊技状態であり、
前記第十四の遊技状態は、前記第十一の条件が成立した後で前記第十三の条件が成立した場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第十四の遊技状態は、前記第十二の遊技状態と同じ遊技状態であり、
前記変動時間決定手段は、前記第十四の遊技状態では、前記第十一のテーブルから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記10または11に記載の遊技台であって、
前記変動時間決定手段は、前記第十一の条件が成立した場合に、前記第十二のテーブルから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第十二の条件が成立した場合に、前記第十一のテーブルから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記13)
付記10乃至12のいずれか1に記載の遊技台であって、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第十二の変動時間であり、
前記第十二の変動時間は、前記第十一の変動時間と少なくとも異なる変動時間であり、
前記第十一のテーブルと前記第十二のテーブルのうちの一方のテーブルは、前記第十二の変動時間を少なくとも含むテーブルであり、
前記第十一のテーブルと前記第十二のテーブルのうちの他方のテーブルは、前記第十二の変動時間を少なくとも含まないテーブルである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記14)
付記10乃至13のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段を備え、
前記図柄変動表示は、図柄の変動を開始した後で、前記当否判定の結果に応じた図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記図柄変動表示は、前記当否判定の結果が大当りの場合には、第十一の図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記図柄変動表示は、前記当否判定の結果が大当りの場合には、第十二の図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記第十二の図柄態様は、前記第十一の図柄態様と少なくとも異なる図柄態様であり、
前記第十一の条件は、前記第十一の図柄態様が停止表示された場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第十二の条件は、前記第十二の図柄態様が停止表示された場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第十三の条件は、大当り遊技の実行中において少なくとも成立可能な条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記15)
付記14に記載の遊技台であって、
前記大当り遊技の実行中における第十三の期間に遊技球が少なくとも入賞可能な入賞領域を備え、
前記第十三の条件は、前記第十三の期間に遊技球が前記入賞領域に入賞した場合に成立するものであり、
前記第十三の条件は、前記第十三の期間に遊技球が前記入賞領域に入賞しなかった場合に成立しないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記16)
付記14又は15に記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段は、複数の図柄表示手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第十一の図柄表示手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第十二の図柄表示手段であり、
前記第十一の図柄表示手段は、第十一の図柄変動表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第十二の図柄表示手段は、第十二の図柄変動表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第十二の図柄変動表示は、前記第十一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な図柄変動表示であり、
前記第十一の遊技状態は、少なくとも電サポ状態であり、
前記第十一の遊技状態は、少なくとも非確変状態であり、
前記第十二の遊技状態は、少なくとも電サポ状態であり、
前記第十二の遊技状態は、少なくとも確変状態であり、
前記第十一の期間は、前記大当り遊技が終了してから少なくとも開始される期間であり、
前記第十二の期間は、前記大当り遊技が終了してから少なくとも開始される期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記17)
付記14又は15に記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段は、複数の図柄表示手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第十一の図柄表示手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第十二の図柄表示手段であり、
前記第十一の図柄表示手段は、第十一の図柄変動表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第十二の図柄表示手段は、第十二の図柄変動表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第十二の図柄変動表示は、前記第十一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な図柄変動表示であり、
前記第十一の遊技状態は、少なくとも非電サポ状態であり、
前記第十一の遊技状態は、少なくとも確変状態であり、
前記第十二の遊技状態は、少なくとも電サポ状態であり、
前記第十二の遊技状態は、少なくとも確変状態であり、
前記第十一の期間は、前記大当り遊技が終了してから少なくとも開始される期間であり、
前記第十二の期間は、前記大当り遊技が終了してから少なくとも開始される期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記18)
付記10乃至17のいずれか1に記載の遊技台であって、
前記第十三の条件は、前記第十一の条件が成立した後よりも前記第十二の条件が成立した後の方が成立しやすい条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記19)
図柄変動を少なくとも表示可能な図柄表示手段と、
前記図柄変動の時間(以下、「変動時間」という。)を複数のグループに分けて少なくとも記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている変動時間の中から一の変動時間を決定する変動時間決定手段と、
複数の遊技状態のうちのいずれかの遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段と、
を備え、
前記複数のグループそれぞれは、一または複数の変動時間を含むものであり、
前記複数のグループのうちの少なくとも一のグループは、第十一のグループであり、
前記複数のグループのうちの少なくとも一のグループは、第十二のグループであり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第十一の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第十二の遊技状態であり、
前記第十二の遊技状態は、前記第十一の遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態であり、
前記第十一の遊技状態は、第十五の条件が不成立であった場合に、少なくとも開始可能
な遊技状態であり、
前記第十二の遊技状態は、前記第十五の条件が成立した場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第十五の条件は、第十一の大当りであった場合に、成立させることが不可能な条件であり、
前記第十五の条件は、第十二の大当りであった場合に、成立させることが可能な条件であり、
前記変動時間決定手段は、前記第十一の大当りであった場合に、前記第十一のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第十二の大当りであった場合に、前記第十二のグループから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記第十二のグループに含まれる一または複数の変動時間は、前記第十一のグループに含まれる変動時間のうちの少なくとも一部の変動時間と同じ変動時間である、
ことを特徴とする遊技台。
付記19記載の遊技台をまとめれば、第十二の大当り(特図A)に当選したら第十二のグループ(テーブルセット1)が選択され、第十一の条件(第2のアタッカへの入賞)が成立したら第十二の遊技状態(確変電サポ)が開始される。一方、第十一の条件が不成立であれば第一の遊技状態(非確変電サポ)が開始される。そして、第十一の大当り(特図C)に当選したら第十一のグループ(テーブルセット2)が選択される。すなわち、大当りの図柄の種別(大当り種別)によって、変動時間を決定する際に用いるテーブルが決定され、引いては変動時間が決定されるが、遊技状態については、大当りの図柄の種別だけでは決定されず、他の要因(他の条件)との関係で決定される。
(付記20)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、
複数の大当り遊技のうちの一の大当り遊技を少なくとも開始可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、前記図柄変動表示の後で当否判定の結果に対応した図柄を確定表示する手段であり、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の変動時間のことであり、
前記複数の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技であり、
前記複数の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第二の大当り遊技であり、
前記第一の大当り遊技は、第一の図柄が確定表示された後で少なくとも開始される遊技であり、
前記第二の大当り遊技は、第二の図柄が確定表示された後で少なくとも開始される遊技であり、
前記第二の図柄は、前記第一の図柄と異なる図柄であり、
前記制御手段は、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態と異なる遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第一の大当り遊技が終了した後で少なくとも開始される遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第二の大当り遊技の実行中に第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始される遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第二の大当り遊技の実行中に前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始される遊技状態であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間であり、
前記第一の大当り遊技が終了して開始された前記第一の遊技状態は、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第一の条件が成立して開始された前記第二の遊技状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第一の条件が成立せずに開始された前記第一の遊技状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間を決定可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記21)
付記20に記載の遊技台であって、
前記第一の変動時間は、前記第一の大当り遊技が終了して開始された前記第一の遊技状態における第一の期間にわたって少なくとも使用される変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第一の条件が成立して開始された前記第二の遊技状態における第二の期間にわたって少なくとも使用される変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第一の条件が成立せずに開始された前記第一の遊技状態における前記第二の期間にわたって少なくとも使用される変動時間であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間と同じ期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記22)
付記20に記載の遊技台であって、
前記第一の変動時間は、前記第一の大当り遊技が終了して開始された前記第一の遊技状態における第一の期間にわたって少なくとも使用される変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第一の条件が成立して開始された前記第二の遊技状態における第二の期間にわたって少なくとも使用される変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第一の条件が成立せずに開始された前記第一の遊技状態における前記第二の期間にわたって少なくとも使用される変動時間であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間とは異なる期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記23)
付記20乃至22のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記第一の変動時間は、前記第二の変動時間とは異なる変動時間を少なくとも含み、
前記第二の変動時間は、前記第一の変動時間とは異なる変動時間を少なくとも含む、
ことを特徴とする遊技台。
(付記24)
付記20乃至22のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記第一の変動時間は、前記第二の変動時間とは異なる変動時間を少なくとも含み、
前記第二の変動時間は、前記第一の変動時間と同じ変動時間を少なくとも含む、
ことを特徴とする遊技台。
(付記25)
付記20乃至24のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
遊技球が少なくとも入賞可能な入賞領域を備え、
前記第一の条件は、遊技球が前記入賞領域に入賞した場合に成立する条件であり、
前記第一の条件は、遊技球が前記入賞領域に入賞しなかった場合に成立しない条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記26)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、
複数の変動時間テーブルと、
を備えた遊技台であって、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の実行時間のことであり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第一の変動時間テーブルであり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第二の変動時間テーブルであり、
複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第一の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第二の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記変動時間決定手段は、前記第一の期間における前記第一の遊技状態では、前記第一の変動時間テーブルから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第二の期間における前記第一の遊技状態では、前記第二の変動時間テーブルから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記27)
付記26に記載の遊技台であって、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の変動時間テーブルに少なくとも含まれるものであり、
前記第一の変動時間は、前記第二の変動時間テーブルに少なくとも含まれるものであり、
前記第二の変動時間は、前記第一の変動時間テーブルに少なくとも含まれるものであり、
前記第二の変動時間は、前記第二の変動時間テーブルに少なくとも含まれないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記28)
付記26または27に記載の遊技台であって、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第三の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第四の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記変動時間決定手段は、前記第三の期間における前記第二の遊技状態では、前記第一の変動時間テーブルから前記変動時間を少なくとも決定可能なものであり、
前記変動時間決定手段は、前記第四の期間における前記第二の遊技状態では、前記第二の変動時間テーブルから前記変動時間を少なくとも決定可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記29)
付記28に記載の遊技台であって、
前記第一の遊技状態は、第一の条件が成立した後で、第三の条件が成立しなかった場合に、前記第一の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第二の条件が成立した後で、前記第三の条件が成立しなかった場合に、前記第二の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の条件が成立した後で、前記第三の条件が成立した場合に、前記第三の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第二の条件が成立した後で、前記第三の条件が成立した場合に、前記第四の期間において少なくとも実行可能な遊技状態であり、
前記第一の条件は、前記第二の条件と異なる条件であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間と同じ期間であり、
前記第三の期間は、前記第四の期間と同じ期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記30)
付記29に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段を備え、
前記図柄変動表示は、図柄の変動を開始した後で、前記当否判定の結果に応じた図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記図柄変動表示は、前記当否判定の結果が大当りの場合には、第一の図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記図柄変動表示は、前記当否判定の結果が大当りの場合には、第二の図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記第二の図柄態様は、前記第一の図柄態様と少なくとも異なる図柄態様であり、
前記第一の条件は、前記第一の図柄態様が停止表示された場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の図柄態様が停止表示された場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第三の条件は、大当り遊技の実行中において少なくとも成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記31)
付記30に記載の遊技台であって、
前記大当り遊技の実行中における第五の期間に遊技球が少なくとも入賞可能な入賞領域を備え、
前記第三の条件は、前記第五の期間に遊技球が前記入賞領域に入賞した場合に成立するものであり、
前記第三の条件は、前記第五の期間に遊技球が前記入賞領域に入賞しなかった場合に成立しないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記32)
付記29乃至31のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記第三の条件は、前記第一の条件が成立した後よりも前記第二の条件が成立した後の方が成立しやすい条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記33)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、
複数の変動時間テーブルと、
複数の大当り遊技のうちの一の大当り遊技を少なくとも開始可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄変動表示は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に対応した図柄(以下、「停止図柄」という。)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の実行時間のことであり、
前記複数の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技であり、
前記複数の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第二の大当り遊技であり、
前記第一の大当り遊技は、前記停止図柄として第一の図柄が停止表示された後で少なくとも開始される遊技であり、
前記第二の大当り遊技は、前記停止図柄として第二の図柄が停止表示された後で少なくとも開始される遊技であり、
前記第二の図柄は、前記第一の図柄と異なる図柄であり、
前記制御手段は、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態と異なる遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第一の大当り遊技が終了した後で少なくとも開始される遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第二の大当り遊技の実行中に第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始される遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第二の大当り遊技の実行中に前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始される遊技状態であり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第一の変動時間テーブルであり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第二の変動時間テーブルであり、
前記変動時間決定手段による前記変動時間の決定は、前記第一の大当り遊技が終了した後で開始される前記図柄変動表示において、前記第一の変動時間テーブルが少なくとも用いられ、
前記変動時間決定手段による前記変動時間の決定は、前記第二の大当り遊技が終了した後で開始される前記図柄変動表示において、前記第二の変動時間テーブルが少なくとも用いられ、
前記第一の変動時間テーブルは、前記第二の変動時間テーブルと異なるテーブルである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記34)
付記33に記載の遊技台であって、
前記第一の変動時間テーブルは、前記第一の大当り遊技が終了して開始された前記第一の遊技状態において少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の条件が成立して開始された前記第二の遊技状態において少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の条件が成立せずに開始された前記第一の遊技状態において少なくとも使用されるテーブルである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記35)
付記33又は34に記載の遊技台であって、
前記第一の変動時間テーブルは、前記第一の大当り遊技が終了して開始された前記第一の遊技状態における第一の期間にわたって少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の条件が成立して開始された前記第二の遊技
状態における第二の期間にわたって少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の条件が成立せずに開始された前記第一の遊技状態における前記第二の期間にわたって少なくとも使用されるテーブルである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記36)
付記33乃至35のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の変動時間テーブルに少なくとも含まれる変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第二の変動時間テーブルに少なくとも含まれない変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第一の変動時間テーブルに少なくとも含まれない変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の変動時間テーブルに少なくとも含まれる変動時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記37)
付記33乃至35のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の変動時間テーブルに少なくとも含まれる変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第二の変動時間テーブルに少なくとも含まれない変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第一の変動時間テーブルに少なくとも含まれる変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の変動時間テーブルに少なくとも含まれる変動時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記38)
付記33乃至37のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
遊技球が少なくとも入賞可能な入賞領域を備え、
前記第一の条件は、遊技球が前記入賞領域に入賞した場合に成立する条件であり、
前記第一の条件は、遊技球が前記入賞領域に入賞しなかった場合に成立しない条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記39)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、
複数の変動時間テーブルと、
複数の大当り遊技のうちの一の大当り遊技を少なくとも開始可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、前記図柄変動表示の後で当否判定の結果に対応した図柄を確定表示する手段であり、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の変動時間のことであり、
前記複数の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技であり、
前記複数の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第二の大当り遊技であり、
前記第一の大当り遊技は、第一の図柄が確定表示された後で少なくとも開始される遊技であり、
前記第二の大当り遊技は、第二の図柄が確定表示された後で少なくとも開始される遊技であり、
前記第二の図柄は、前記第一の図柄と異なる図柄であり、
前記制御手段は、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態と異なる遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第一の大当り遊技が終了した後で少なくとも開始される遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第二の大当り遊技の実行中に第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始される遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第二の大当り遊技の実行中に前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始される遊技状態であり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第一の変動時間テーブルであり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第二の変動時間テーブルであり、
前記第一の変動時間テーブルは、前記第二の変動時間テーブルと異なるテーブルであり、
前記第一の変動時間テーブルは、前記第一の大当り遊技が終了して開始された前記第一の遊技状態において少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の条件が成立して開始された前記第二の遊技状態において少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の条件が成立せずに開始された前記第一の遊技状態において少なくとも使用されるテーブルである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記40)
付記39に記載の遊技台であって、
前記第一の変動時間テーブルは、前記第一の大当り遊技が終了して開始された前記第一の遊技状態における第一の期間にわたって少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の条件が成立して開始された前記第二の遊技状態における第二の期間にわたって少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の条件が成立せずに開始された前記第一の遊技状態における前記第二の期間にわたって少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第一の期間は、前記第二の期間と同じ期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記41)
付記39に記載の遊技台であって、
前記第一の変動時間テーブルは、前記第一の大当り遊技が終了して開始された前記第一の遊技状態における第一の期間にわたって少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の条件が成立して開始された前記第二の遊技状態における第二の期間にわたって少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の条件が成立せずに開始された前記第一の遊技状態における前記第二の期間にわたって少なくとも使用されるテーブルであり、
前記第一の期間は、前記第二の期間とは異なる期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記42)
付記39乃至41のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の変動時間テーブルに少なくとも含まれる変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第二の変動時間テーブルに少なくとも含まれない変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第一の変動時間テーブルに少なくとも含まれない変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の変動時間テーブルに少なくとも含まれる変動時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記43)
付記39乃至41のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の変動時間テーブルに少なくとも含まれる変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第二の変動時間テーブルに少なくとも含まれない変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第一の変動時間テーブルに少なくとも含まれる変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の変動時間テーブルに少なくとも含まれる変動時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記44)
付記39乃至43のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
遊技球が少なくとも入賞可能な入賞領域を備え、
前記第一の条件は、遊技球が前記入賞領域に入賞した場合に成立する条件であり、
前記第一の条件は、遊技球が前記入賞領域に入賞しなかった場合に成立しない条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記45)
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
複数の状態のうちの一の状態を少なくとも開始可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記第一の状態は、第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態よりも有利な状態であり、
前記第一の条件は、前記第一の演出が行われた後に、少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第一の演出は、前記第一の条件が成立しやすいことを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記46)
付記45に記載の遊技台において、
前記制御手段は、複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第一の状態に少なくとも含まれる遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第二の状態に少なくとも含まれる遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記47)
付記46に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態であり、
前記第三の状態は、前記第二の状態よりも不利な状態であり、
前記第三の状態は、前記第一の状態とは異なる状態であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた後に少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第三の状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第二の演出は、前記第一の条件が成立しにくいことを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記48)
付記47に記載の遊技台であって、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態であり、
前記第四の状態は、前記第一の状態よりも有利な状態であり、
前記第四の状態は、前記第二の状態とは異なる状態であり、
前記第四の状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記49)
付記48に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、
を備え、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の実行時間のことであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記第一の状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第三の状態は、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第四の状態は、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間を決定可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記50)
付記47乃至49のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な表示手段を備え、
前記装飾図柄の変動表示は、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせで前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果が前記大当りである場合には、第二の組み合わせで前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記第一の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第二の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第一の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の組み合わせは、前記第一の組み合わせとは異なる組み合わせである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記51)
付記47乃至50のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記制御手段は、大当り遊技を少なくとも開始可能な手段であって、
前記第一の演出は、前記大当り遊技の実行中に開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記大当り遊技の実行中に開始可能な演出であり、
前記第一の条件は、前記大当り遊技の実行中に成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記52)
付記47乃至51のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた後よりも前記第一の演出が行われた後の方が成立しやすい条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記53)
付記47乃至52のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記第三の状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記54)
付記45乃至54のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合に少
なくとも開始可能な状態であり、
前記第一の状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記55)
付記45乃至54のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
遊技球が少なくとも入球可能な入球領域を備え、
前記第一の条件は、前記入球領域に遊技球が入球することで成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記56)
請求項45乃至55のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第二の状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記57)
付記45乃至56のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記58)
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
第二の遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第一の条件は、前記第一の演出が行われた後で少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第一の演出は、前記第一の条件が成立しやすいことを少なくとも示唆する演出であり、
前記第一の条件は、前記第一の演出が行われない場合であっても成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記59)
付記58に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記制御手段は、第一の遊技状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の演出は、前記第一の条件が成立しにくいことを少なくとも示唆する演出であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた後で少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた後よりも前記第一の演出が行われた後の方が成立しやすい条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記60)
付記59に記載の遊技台であって、
前記制御手段は、大当り遊技を少なくとも開始可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記大当り遊技が開始される前に開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記大当り遊技が開始される前に開始可能な演出であり、
前記第一の条件は、前記大当り遊技の実行中に成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記61)
付記59又は60に記載の遊技台であって、
装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な表示手段を備え、
前記装飾図柄の変動表示は、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせで前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果が前記大当りである場合には、第二の組み合わせで前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記第一の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第二の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第一の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の組み合わせは、前記第一の組み合わせとは異なる組み合わせである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記62)
付記59に記載の遊技台であって、
前記制御手段は、大当り遊技を少なくとも開始可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記大当り遊技の実行中に開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記大当り遊技の実行中に開始可能な演出であり、
前記第一の条件は、前記大当り遊技の実行中に成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記63)
付記62に記載の遊技台であって、
装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な表示手段を備え、
前記装飾図柄の変動表示は、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせで前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果が前記大当りである場合には、第二の組み合わせで前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記演出手段は、第三の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第四の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出は、前記大当り遊技が開始される前に開始可能な演出であり、
前記第四の演出は、前記大当り遊技が開始される前に開始可能な演出であり、
前記第三の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第二の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第四の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第一の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の組み合わせは、前記第一の組み合わせとは異なる組み合わせであり、
前記第一の演出は、前記第三の演出が行われた後で実行される演出であり、
前記第一の演出は、前記第四の演出が行われた後で実行される場合がある演出であり、
前記第二の演出は、前記第四の演出が行われた後で実行される演出であり、
前記第二の演出は、前記第三の演出が行われた後では実行されない演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記64)
付記59乃至63のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、
を備え、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の実行時間のことであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記制御手段は、複数の状態のうちの一の状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態であり、
前記第一の状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記変動時間決定手段が前記第二の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第三の状態は、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第四の状態は、前記変動時間決定手段が前記第一の変動時間を決定可能な状態であり、
前記第一の状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第三の状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合に少なくとも開始可能な状態であり、
前記第四の状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記65)
請求項59乃至64のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記第一の遊技状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記66)
付記58乃至65のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第五の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第六の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第五の演出は、前記第一の条件が成立しなかったことを報知する演出であり、
前記第六の演出は、前記第一の条件が成立したことを報知する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記67)
付記58乃至66のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第二の遊技状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記68)
付記58乃至67のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
遊技球が少なくとも入球可能な入球領域を備え、
前記第一の条件は、前記入球領域に遊技球が入球することで成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記69)
付記58乃至68のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記70)
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、
前記第一の演出は、第一の条件が成立しやすいことを少なくとも示唆する演出であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合(以下、「第一の場合」という。)に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、前記第一の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合(以下、「第二の場合」という。)に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記演出手段は、前記第一の場合に前記第二の遊技状態に対応する演出を実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の場合に前記第一の遊技状態に対応する演出を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記71)
付記70に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記第一の条件が成立しにくいことを少なくとも示唆する演出であり、
前記第一の遊技状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立しなかった場合(以下、「第三の場合」という。)に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第二の演出が行われた後で前記第一の条件が成立した場合(以下、「第四の場合」という。)に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記演出手段は、前記第三の場合に前記第一の遊技状態に対応する演出を実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第四の場合に前記第二の遊技状態に対応する演出を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記72)
付記71に記載の遊技台であって、
前記第一の条件は、大当り遊技の実行中に成立する場合がある条件であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が行われた場合よりも前記第一の演出が行われた場合の方が成立しやすい条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記73)
付記71又は72に記載の遊技台であって、
装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な表示手段を備え、
前記装飾図柄の変動表示は、当否判定の結果が大当りである場合には、第一の組み合わせで前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果が前記大当りである場合には、第二の組み合わせで前記装飾図柄を少なくとも確定表示可能な表示であり、
前記第一の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第二の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の演出は、前記装飾図柄の変動表示において前記第一の組み合わせが確定表示されることを少なくとも含む演出であり、
前記第二の組み合わせは、前記第一の組み合わせとは異なる組み合わせである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記74)
付記71乃至73のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記第一の遊技状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記75)
付記70乃至74のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記制御手段は、複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な手段であり、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示の実行時間のことであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の遊技状態に少なくとも対応する変動時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記76)
付記70乃至75のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記77)
付記70乃至76のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
複数種類の予告を少なくとも実行可能な予告手段を備え、
前記複数種類の予告のうちの少なくとも一つは、第一の予告であり、
前記複数種類の予告のうちの少なくとも一つは、第二の予告であり、
前記第二の予告は、前記第一の予告と異なる予告であり、
前記第一の予告は、前記第一の遊技状態において実行される場合がある予告であり、
前記第一の予告は、前記第二の遊技状態において実行されない予告であり、
前記第二の予告は、前記第二の遊技状態において実行される場合がある予告であり、
前記第二の予告は、前記第一の遊技状態において実行されない予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記78)
付記77に記載の遊技台であって、
前記第一の予告は、保留アイコンによる先読み予告であり、
前記第二の予告は、保留アイコンによる先読み予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記79)
請求項70乃至78のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第二の遊技状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記80)
付記70乃至79のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
遊技球が少なくとも入球可能な入球領域を備え、
前記第一の条件は、前記入球領域に遊技球が入球することで成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記81)
付記70乃至80のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記82)
複数種類の演出を実行可能な演出手段と、
複数の遊技状態のうちの一の遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第一の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第二の条件が成立した場合に少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態であり、
前記第一の条件は、第一の要件を少なくとも含んで成立する条件であり、
前記第二の条件は、第二の要件を少なくとも含んで成立する条件であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の要件を満たした後に、実行される場合がある演出であり、
前記第一の演出は、前記第二の要件を満たした後に、実行される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記83)
付記82に記載の遊技台であって、
遊技球が少なくとも進入可能な第一の領域と、
前記第一の領域へ遊技球が進入したことを少なくとも検出可能な検出手段と、
を備え、
前記第二の要件とは、少なくとも第一の検出期間に前記第一の領域へ遊技球が進入したことが検出された要件のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記84)
付記83に記載の遊技台であって、
前記制御手段は、複数種類の大当り遊技状態のうちの一の大当り遊技状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数種類の大当り遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技状態であり、
前記複数種類の大当り遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の大当り遊技状態であり、
前記第二の大当り遊技状態は、前記第一の大当り遊技状態よりも前記第二の遊技状態が開始されやすい大当り遊技状態であり、
前記第二の要件は、少なくとも前記第一の大当り遊技状態において成立する場合がある要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記85)
付記84に記載の遊技台であって、
第一の可変入賞手段を備え、
前記第一の可変入賞手段は、前記第一の大当り遊技状態において、第一の状態および第二の状態のうちいずれか一方から他方に少なくとも変更可能な手段であり、
前記第一の可変入賞手段は、前記第二の大当り遊技状態において、前記第一の状態および前記第二の状態のうちいずれか一方から他方に少なくとも変更可能な手段であり、
前記第二の状態とは、前記第一の状態よりも遊技球が前記第一の可変入賞手段に進入しやすい状態のことであり、
前記第一の領域は、少なくとも前記第一の可変入賞手段に進入した遊技球が進入可能な領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記86)
付記85に記載の遊技台であって、
前記第一の可変入賞手段は、前記第一の大当り遊技状態において、第一の期間に少なくとも前記第二の状態となる手段であり、
前記第一の検出期間は、前記第一の期間と少なくとも一部が重なる期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記87)
付記86に記載の遊技台であって、
前記第一の可変入賞手段は、前記第二の大当り遊技状態において、前記第一の期間よりも少なくとも長い第二の期間に少なくとも前記第二の状態となる手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記88)
付記85乃至87のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
複数の状態に変更可能な可変入球手段を備え、
前記可変入球手段は、第三の状態および第四の状態のうちいずれか一方から他方に少なくとも変更可能な手段であり、
前記第四の状態とは、前記第一の可変入賞手段に進入した遊技球が前記第三の状態よりも前記第一の領域へ進入しやすい状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記89)
付記85乃至88のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
第二の可変入賞手段を備え、
前記第二の可変入賞手段は、前記第一の大当り遊技状態において、第五の状態および第六の状態のうちいずれか一方から他方に少なくとも変更可能な手段であり、
前記第二の可変入賞手段は、前記第二の大当り遊技状態において、前記第五の状態および前記第六の状態のうちいずれか一方から他方に少なくとも変更可能な手段であり、
前記第六の状態とは、前記第五の状態よりも遊技球が前記第二の可変入賞手段に進入しやすい状態のことであり、
前記第一の可変入賞手段は、前記第一の大当り遊技状態において、少なくとも第一のラウンドで前記第二の状態となる手段であり、
前記第二の可変入賞手段は、前記第一の大当り遊技状態において、少なくとも第二のラウンドで前記第六の状態となる手段であり、
前記第二のラウンドとは、前記第一のラウンドとは異なるラウンドのことであり、
前記第一の可変入賞手段は、前記第二の大当り遊技状態において、少なくとも前記第一のラウンドで前記第二の状態となる手段であり、
前記第二の可変入賞手段は、前記第二の大当り遊技状態において、少なくとも前記第二のラウンドで前記第六の状態となる手段であり、
前記第一の領域は、前記第二の可変入賞手段に進入した遊技球が少なくとも進入不可能な領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記90)
付記84乃至89のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
複数種類の図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段を備え、
前記複数種類の図柄のうちの少なくとも一つは、第一の図柄であり、
前記複数種類の図柄のうちの少なくとも一つは、第二の図柄であり、
前記制御手段は、前記第一の図柄が表示された場合に前記第一の大当り遊技状態を少なくとも開始可能な手段であり、
前記制御手段は、前記第二の図柄が表示された場合に前記第二の大当り遊技状態を少なくとも開始可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記91)
付記90に記載の遊技台であって、
複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記変動時間とは、前記図柄変動表示を実行する時間のことであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の変動時間であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の変動時間であり、
前記第一の変動時間は、前記第一の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記第二の変動時間は、前記第二の遊技状態に少なくとも対応する変動時間であり、
前記変動時間決定手段は、前記第二の条件が成立して開始された前記第二の遊技状態に
おいて、前記第一の変動時間を決定可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記92)
付記83乃至91のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の要件とは、前記第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった要件のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記93)
付記92に記載の遊技台であって、
前記第一の要件とは、少なくとも前記第一の検出期間に前記第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった要件のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記94)
付記92に記載の遊技台であって、
前記第一の要件とは、少なくとも第二の検出期間に前記第一の領域へ遊技球が進入したことが検出されなかった要件のことであり、
前記第二の検出期間は、前記第一の検出期間よりも少なくとも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記95)
付記82乃至94のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の遊技状態が開始されることを少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記96)
付記82乃至95のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記97)
付記82乃至96のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の条件は、第三の要件を少なくとも含んで成立する条件であり、
前記第二の条件は、前記第三の要件を少なくとも含んで成立する条件であり、
前記第三の要件とは、大当り遊技状態が少なくとも終了した要件のことである、
ことを特徴とする遊技台。
ここで、第一の条件は、第三の要件を必ず含んで成立する条件であってもよいし、第三の要件のみを含んで成立する条件であってもよい。
また、第二の条件は、第三の要件を必ず含んで成立する条件であってもよいし、第三の要件のみを含んで成立する条件であってもよい。
また、第三の要件は、大当り遊技状態が終了した場合に必ず満たす要件であってもよいし、大当り遊技状態が終了した場合にのみ満たす要件であってもよい。
(付記98)
付記82乃至97のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出である、
ことを特徴とする遊技台。
ここで、第三の演出は、予告演出、先読み予告演出、装飾図柄の変動表示中に実行される演出、リーチ演出、スーパーリーチ演出等のうちの少なくとも一つ又は2以上が含まれる演出である。
(付記99)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
遊技球が少なくとも進入可能な第二の領域と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、図柄変動開始条件の成立があった場合に前記図柄変動表示を少なくとも開始可能な手段であり、
前記第二の領域は、始動領域であり、
前記図柄変動開始条件は、前記第二の領域に遊技球が進入した場合に少なくとも成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
ここで、第二の領域は、遊技球が必ず進入する領域であってもよいし、遊技球のみが進入可能な領域であってもよい。
また、図柄表示手段は、図柄変動開始条件の成立があった場合に図柄変動表示を必ず開始する手段であってもよいし、図柄変動開始条件の成立があった場合にのみ図柄変動表示を開始可能な手段であってもよい。
また、図柄変動開始条件は、第二の領域に遊技球が進入した場合に必ず成立する条件であってもよいし、第二の領域に遊技球が進入した場合にのみ成立する場合がある条件であってもよい。
(付記100)
複数種類の遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段と、
第一の可変入賞手段と、
第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な第二の可変入賞手段と、
第一の領域と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の状態は、遊技球が少なくとも入球不可能な状態であり、
前記第二の状態は、遊技球が少なくとも入球可能な状態であり、
前記第一の領域は、前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入不可能な領域であり、
前記第一の領域は、前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入可能な領域であり、
前記複数種類の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第一の条件の成立があった場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第一の条件は、第一の要件を成立要件に少なくとも含む条件であり、
前記第一の要件とは、前記第一の領域に遊技球が進入した要件のことであり、
前記制御手段は、複数種類の大当り遊技を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技であり、
前記第一の大当り遊技における一部の期間は、第一の期間であり、
前記第一の大当り遊技における一部の期間は、第二の期間であり、
前記第一の大当り遊技における一部の期間は、第三の期間であり、
前記第一の期間は、前記第二の可変入賞手段が少なくとも前記第二の状態となる期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の可変入賞手段が少なくとも前記第一の状態となる期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の可変入賞手段が少なくとも前記第二の状態となる期間であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間の後で開始される期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の期間の後で開始される期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記101)
付記100に記載の遊技台であって、
前記第一の大当り遊技は、複数のラウンドを少なくとも実行可能な大当り遊技であり、
前記複数のラウンドのうちの少なくとも一つは、第一のラウンドであり、
前記複数のラウンドのうちの少なくとも一つは、第三のラウンドであり、
前記第一のラウンドは、前記第一の期間を少なくとも含むラウンドであり、
前記第三のラウンドは、前記第三の期間を少なくとも含むラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記102)
付記101に記載の遊技台であって、
前記第一の可変入賞手段は、前記第一の状態及び前記第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な可変入賞手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間であり、
前記複数のラウンドのうちの少なくとも一つは、第二のラウンドであり、
前記第二のラウンドは、前記第二の期間を少なくとも含むラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記103)
付記100乃至102のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、確変状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記104)
付記100乃至103のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第二の条件の成立があった場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の条件は、第二の要件を成立要件に少なくとも含む条件であり、
前記第二の要件とは、前記第一の大当り遊技の実行中に前記第一の領域へ遊技球が進入しなかった要件のことであり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記105)
付記104に記載の遊技台であって、
前記第一の遊技状態は、非確変状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記106)
第一の状態および第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な第一の可変入賞手段と、
前記第一の状態および前記第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な第二の可変入賞手段と、
第一の領域と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の状態は、遊技球が少なくとも入球不可能な状態であり、
前記第二の状態は、遊技球が少なくとも入球可能な状態であり、
前記第一の領域は、前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入不可能な領域であり、
前記第一の領域は、前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入可能な領域であり、
複数種類の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、第一の条件の成立があった場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第一の条件は、第一の要件を成立要件に少なくとも含む条件であり、
前記第一の要件とは、前記第一の領域に遊技球が進入した要件のことであり、
前記制御手段は、複数種類の大当り遊技を少なくとも開始可能な手段であり、
前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技であり、
前記第一の大当り遊技における一部の期間は、第一の期間であり、
前記第一の大当り遊技における一部の期間は、第二の期間であり、
前記第一の期間は、前記第一の可変入賞手段が少なくとも前記第二の状態となる期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の可変入賞手段が少なくとも前記第二の状態となる期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間において少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第二の期間において少なくとも実行されない演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記107)
付記106に記載の遊技台であって、
前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第二の大当り遊技であり、
前記第二の大当り遊技における一部の期間は、第三の期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の可変入賞手段が少なくとも前記第二の状態となる期間であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記108)
付記106又は107に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、大当りラウンドに関する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記109)
付記106乃至108のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、確変状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記110)
付記106乃至109のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、第二の条件の成立があった場合に、少なくとも開始可能な遊技状態であり、
前記第二の条件は、第二の要件を成立要件に少なくとも含む条件であり、
前記第二の要件とは、前記第一の大当り遊技の実行中に前記第一の領域へ遊技球が進入しなかった要件のことであり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記111)
付記110に記載の遊技台であって、
前記第一の遊技状態は、非確変状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記112)
付記106乃至111のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の大当り遊技は、複数のラウンドを少なくとも実行可能な大当り遊技であり、
前記複数のラウンドのうちの少なくとも一つは、第一のラウンドであり、
前記複数のラウンドのうちの少なくとも一つは、第三のラウンドであり、
前記第一のラウンドは、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となるラウンドであり、
前記第三のラウンドは、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となるラウンドであり、
前記第三のラウンドは、前記第一のラウンドの後で開始されるラウンドであり、
前記第一のラウンドは、前記第三のラウンドよりも実行期間が短いラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記113)
第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の図柄表示手段と、
第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の図柄表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な図柄変動表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも第二の遊技状態が開始されやすい図柄変動表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記114)
第一の可変入賞手段と、
第一の状態及び第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な第二の可変入賞手段と、
第二の領域と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の状態は、遊技球が少なくとも入球不可能な状態であり、
前記第二の状態は、遊技球が少なくとも入球可能な状態であり、
前記第二の領域は、前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入不可能な領域であり、
前記第二の領域は、前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入可能な領域であり、
第二の大当り遊技の実行中に前記第二の領域へ遊技球が進入した場合に、該第二の大当り遊技の終了後に、第二の遊技状態が少なくとも開始可能に構成されており、
前記第二の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態である期間(以下、「第一の期間」という。)であり、
前記第二の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第二の可変入賞手段が前記第一の状態である期間(以下、「第二の期間」という。)であり、
前記第二の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態である期間(以下、「第三の期間」という。)であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間の後で開始される期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の期間の後で開始される期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記115)
付記114に記載の遊技台であって、
前記第二の大当り遊技は、複数のラウンドを少なくとも実行可能な大当り遊技であり、
前記複数のラウンドのうちの第一のラウンドは、前記第一の期間を少なくとも含むラウンドであり、
前記複数のラウンドのうちの第三のラウンドは、前記第三の期間を少なくとも含むラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記116)
付記115に記載の遊技台であって、
前記第一の可変入賞手段は、前記第一の状態及び前記第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な可変入賞手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間であり、
前記複数のラウンドのうちの第二のラウンドは、前記第二の期間を少なくとも含むラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記117)
付記114乃至116のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、確変状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記118)
付記114乃至117のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、前記第二の大当り遊技における第二の領域有効状態において前記第二の領域に遊技球が進入した場合に少なくとも開始可能な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記119)
付記114乃至118のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記120)
付記114乃至119のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の大当り遊技の実行中に前記第二の領域へ遊技球が進入しなかった場合に、第一の遊技状態が少なくとも開始可能に構成されており、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記121)
付記120に記載の遊技台であって、
前記第一の遊技状態は、非確変状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記122)
付記114乃至121のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の図柄表示手段と、
第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の図柄表示手段と、
を備え、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な図柄変動表示であり、
前記第一の図柄変動表示は、前記第二の図柄変動表示よりも前記第二の大当り遊技が開始されやすい図柄変動表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記123)
第一の状態および第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な第一の可変入賞手段と、
前記第一の状態および前記第二の状態のうちのいずれか一方の状態から他方の状態に少なくとも変化可能な第二の可変入賞手段と、
第二の領域と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の状態は、遊技球が少なくとも入球不可能な状態であり、
前記第二の状態は、遊技球が少なくとも入球可能な状態であり、
前記第二の領域は、前記第一の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入不可能な領域であり、
前記第二の領域は、前記第二の可変入賞手段に入球した遊技球が少なくとも進入可能な領域であり、
第二の大当り遊技の実行中に前記第二の領域へ遊技球が進入した場合に、該第二の大当り遊技の終了後に、第二の遊技状態が少なくとも開始可能に構成されており、
前記第二の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第一の可変入賞手段が前記第二の状態である期間(以下、「第四の期間」という。)であり、
前記第二の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態である期間(以下、「第五の期間」という。)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記第一の演出は、前記第四の期間において少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第五の期間において少なくとも実行されない演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記124)
付記123に記載の遊技台であって、
第三の大当り遊技の実行中に前記第二の領域へ遊技球が進入した場合に、該第三の大当り遊技の終了後に、前記第二の遊技状態が少なくとも開始可能に構成されており、
前記第三の大当り遊技における少なくとも一部の期間は、前記第二の可変入賞手段が少なくとも前記第二の状態となる期間(以下、「第六の期間」という。)であり、
前記第一の演出は、前記第六の期間において少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記125)
付記124に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の図柄表示手段と、
第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の図柄表示手段と、
を備え、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な図柄変動表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも前記第三の大当り遊技が開始されやすい図柄変動表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記126)
付記125に記載の遊技台であって、
前記第一の図柄変動表示は、前記第二の図柄変動表示よりも前記第二の大当り遊技が開始されやすい図柄変動表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記127)
付記123乃至126のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、大当りラウンドに関する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記128)
付記123乃至127のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、確変状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記129)
付記123乃至128のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、前記第二の大当り遊技における第二の領域有効状態において前記第二の領域に遊技球が進入した場合に少なくとも開始可能な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記130)
付記123乃至129のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の大当り遊技の実行中に前記第二の領域へ遊技球が進入しなかった場合に、第一の遊技状態が少なくとも開始可能に構成されており、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記131)
付記130に記載の遊技台であって、
前記第一の遊技状態は、非確変状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記132)
付記123乃至131のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第四の期間の少なくとも一部の期間において実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記133)
付記123乃至132のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の大当り遊技は、複数のラウンドを少なくとも実行可能な大当り遊技であり、
前記複数のラウンドのうちの第一のラウンドは、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となるラウンドであり、
前記複数のラウンドのうちの第三のラウンドは、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となるラウンドであり、
前記第三のラウンドは、前記第一のラウンドの後で開始されるラウンドであり、
前記第一のラウンドは、前記第三のラウンドよりも実行期間が短いラウンドである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記134)
第一の可変入賞手段と、
第二の可変入賞手段と、
複数種類の演出を実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の可変入賞手段に設けられた第二の領域に遊技球が進入した場合に、第二の遊技状態が開始可能に構成されており、
第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第一の期間」という。)は、前記第一の可変入賞手段が第二の状態となる期間であり、
前記第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第二の期間」という。)は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間であり、
前記第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第三の期間」という。)は、前記第一の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間であり、
前記第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第四の期間」という。)は、前記第二の可変入賞手段が前記第二の状態となる期間であり、
第一の状態は、遊技球が入球不可能な状態であり、
前記第二の状態は、遊技球が入球可能な状態であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出(以下、「第一の演出」という。)は、前記第二の期間以降の期間において前記第二の領域に遊技球を進入させることを促す演出であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出(以下、「第二の演出」という。)は、前記第二の領域に遊技球を進入させることを促す演出であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出(以下、「第三の演出」という。)は、前記第二の遊技状態への移行が確定したことを表す演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間の少なくとも一部の期間において実行されるように構成されている演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の期間の少なくとも一部の期間において実行可能又は実行されるように構成されている演出であり、
前記第二の演出は、前記第三の期間の少なくとも一部の期間において実行可能に構成されている演出であり、
前記第二の演出は、前記第四の期間の少なくとも一部の期間において実行可能に構成されている演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記135)
付記134に記載の遊技台であって、
前記第一の期間は、前記第二の可変入賞手段が前記第一の状態となる期間であり、
前記第二の期間は、前記第一の可変入賞手段が前記第一の状態となる期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の可変入賞手段が前記第一の状態となる期間であり、
前記第四の期間は、前記第一の可変入賞手段が前記第一の状態となる期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記136)
付記134又は135に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第二の期間において実行されないように構成されている演出であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において実行されないように構成されている演出であり、
前記第一の演出は、前記第四の期間において実行されないように構成されている演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記137)
付記134乃至136のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記第二の期間において前記第二の領域に遊技球が進入しなかった場合に、前記第三の期間の少なくとも一部の期間において実行されるように構成されている演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の期間において前記第二の領域に遊技球が進入しなかった場合に、前記第四の期間の少なくとも一部の期間において実行されるように構成されている演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の期間において前記第二の領域に遊技球が進入した場合に、前記第三の期間において実行されないように構成されている演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の期間において前記第二の領域に遊技球が進入した場合に、前記第四の期間において実行されないように構成されている演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の期間において前記第二の領域に遊技球が進入するまでは、該第二の期間の少なくとも一部の期間又は該第二の領域に遊技球が進入するまでの期間において実行されるように構成されている演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記138)
付記134乃至137のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第三の演出は、前記第二の期間において前記第二の領域に遊技球が進入した場合に、該第二の期間の少なくとも一部の期間において実行されるように構成されている演出であり、
前記第三の演出は、前記第二の期間において前記第二の領域に遊技球が進入した場合に、前記第三の期間の少なくとも一部の期間において実行されるように構成されている演出であり、
前記第三の演出は、前記第二の期間において前記第二の領域に遊技球が進入した場合に、前記第四の期間の少なくとも一部の期間において実行されるように構成されている演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記139)
付記134乃至138のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第三の演出は、前記第一の期間において実行されないように構成されている演出であり、
前記第三の演出は、前記第二の期間において前記第二の領域に遊技球が進入しなかった場合に、該第二の期間において実行されないように構成されている演出であり、
前記第三の演出は、前記第二の期間において前記第二の領域に遊技球が進入しなかった場合に、前記第三の期間において実行されないように構成されている演出であり、
前記第三の演出は、前記第四の期間において前記第二の領域に遊技球が進入しなかった場合に、該第四の期間において実行されないように構成されている演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記140)
付記134乃至139のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第三の演出は、前記第四の期間において前記第二の領域に遊技球が進入した場合に、該第四の期間の少なくとも一部の期間において実行されるように構成されている演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記141)
第一の可変入賞手段と、
複数種類の演出を実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第五の期間」という。)は、前記第一の可変入賞手段が第二の状態となる期間であり、
前記第二の大当り遊技における一部の期間(以下、「第六の期間」という。)は、前記第一の可変入賞手段が第二の状態となる期間であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出(以下、「第五の演出」という。)は、大当り演出であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出(以下、「第六の演出」という。)は、大当り演出であり、
前記第五の演出は、前記第五の期間の少なくとも一部の期間において実行されるように構成されている演出であり、
前記第六の演出は、前記第六の期間の少なくとも一部の期間において実行されるように構成されている演出である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した実施形態や変形例や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や変形例や付記に適用してもよい。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンや、遊技球を遊技媒体とするパロットなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。