JP7079006B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、特にパチンコ機に関する。
パチンコ機に代表される遊技機には、演出用ボタンの操作を促してその演出用ボタンが操作された場合に演出を発展させたり、大当り期待度を示す予告演出を実行するものがある。ところが、演出用ボタンの操作が面倒な遊技者もいるため、遊技者に負担なくボタン操作演出を楽しむことができるように、ボタン操作演出において演出用ボタンを操作しなくても演出を進行させ得る遊技モードを備えたものもある(例えば、特許文献1)。
特開2019-000455号公報
上述のパチンコ機では、図柄変動が停止しておりかつ保留球がないときに特定の操作ボタンを操作することで表示されるメニュー画面において、遊技者が操作有効期間中に操作手段を操作した場合に操作後の結果演出を実行可能な第1設定モードと、遊技者が操作手段を操作しなくても結果演出を実行可能な第2設定モードとの何れかに設定可能となっている。
しかしながら、これでは、遊技者は、遊技モードの変更をするためにわざわざ遊技を一端休止してメニュー画面を表示させなければならず、面倒である。このような観点から、遊技モード変更機能を備えるパチンコ機は未だ改良の余地がある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、遊技モード変更機能を有する遊技機において容易に遊技モードの変更を可能とする遊技機を提供する。
本発明によれば、図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、該当否判定において該大当りに当選した場合には、該当否判定に係る図柄変動の終了後に大当り遊技を開始する遊技機であって、操作手段と、遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、演出手段と、前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備え、前記遊技モード制御手段は、図柄変動の実行を伴う所定の期間における前記操作手段に対する操作に基づいて、前記遊技モードを変更する、又は変更先の前記遊技モードを選択する、遊技モード変更関連処理を実行可能であり、前記演出制御手段は、前記大当りの当選期待度を示唆する演出であって該演出の実行中の第一の操作有効期間における前記操作手段の操作に基づいて該演出が進行する第一の演出を、前記所定の期間において実行させることが可能であり、前記遊技モード制御手段は、前記所定の期間において前記第一の演出が実行される場合には、前記第一の操作有効期間に加え、該第一の操作有効期間の手前の期間であって該第一の操作有効期間に繋がる第一の規制期間において、前記遊技モード変更関連処理の実行契機となる前記操作手段に対する操作がなされたとしても、前記遊技モード変更関連処理の実行を規制し、前記遊技モードとして、第一の遊技モード又は第二の遊技モードを設定可能であり、前記第一の遊技モードが設定されている前記所定の期間において、前記操作手段が第一の操作内容で操作されたことに基づいて、前記第二の遊技モードに変更する前記遊技モード変更関連処理を実行可能であり、前記第二の遊技モードが設定されている前記所定の期間において、前記操作手段が、前記第一の操作内容よりも操作開始から操作終了までに要する時間が長い第二の操作内容で操作されたことに基づいて、前記第一の遊技モードに変更する前記遊技モード変更関連処理を実行可能であり、前記第二の遊技モードが設定されている前記所定の期間において、前記第一の規制期間の手前から前記第二の操作内容に係る前記操作手段の操作が開始され、該第一の規制期間に該第二の操作内容に係る前記操作手段の操作が終了した場合には、前記第一の遊技モードに変更する前記遊技モード変更関連処理を実行することを特徴とする遊技機が提供される
た、本発明によれば、図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、該当否判定において該大当りに当選した場合には、該当否判定に係る図柄変動の終了後に大当り遊技を開始する遊技機であって、操作手段と、遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、演出手段と、前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備え、前記遊技モード制御手段は、図柄変動の実行を伴う所定の期間における前記操作手段に対する操作に基づいて、前記遊技モードを変更する、又は変更先の前記遊技モードを選択する、遊技モード変更関連処理を実行可能であり、前記演出制御手段は、前記大当りの当選期待度を示唆する演出であって該演出の実行中の第一の操作有効期間における前記操作手段の操作に基づいて該演出が進行する第一の演出を、前記所定の期間において実行させることが可能であり、前記遊技モード制御手段は、前記所定の期間において前記第一の演出が実行される場合には、前記第一の操作有効期間に加え、該第一の操作有効期間の手前の期間であって該第一の操作有効期間に繋がる第一の規制期間において、前記遊技モード変更関連処理の実行契機となる前記操作手段に対する操作がなされたとしても、前記遊技モード変更関連処理の実行を規制するとともに、該第一の操作有効期間から続く後の規制期間においても前記遊技モード変更関連処理の実行を規制し、前記第一の操作有効期間から続く前記後の規制期間は、前記第一の操作有効期間の手前の前記第一の規制期間よりも長いことを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、遊技モード変更機能を有する遊技機において容易に遊技モードの変更を可能とする遊技機が提供される。
遊技機の正面図である。 図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置を示す図である。 図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す鳥瞰図である。 遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。 遊技機の背面図である。 演出遮蔽体の可動位置を示す図である。 遊技機が備える制御構成を示すブロック図である。 遊技機が備える機能構成を示すブロック図である。 図9(a)は特図1当否判定用の抽選テーブルを、図9(b)は特図2当否判定用の抽選テーブルを、図9(c)は特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを、図9(d)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である。 図10(a)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、図10(b)は、特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図である。 図11(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図11(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。 演出遮蔽体閉鎖演出の成功演出を具体的に示す図である。 演出遮蔽体閉鎖演出の失敗演出を具体的に示す図である。 図14(a)は通常ボタン画像が表示された様子を示し、図14(b)はデカボタン画像が表示された様子を示し、図14(c)はプレミアム通常ボタン画像が表示された様子を示している。 図15(a)はプレミアムアップOFFモードである場合に用いられるボタン画像態様抽選テーブルを模式的に示す図であり、図15(b)はプレミアムアップONモードである場合に用いられるボタン画像態様抽選テーブルを模式的に示す図である。 プレミアム遊技モード表示を示す図である。 モード変更規制期間を示すタイミングチャートである。 変形例におけるモード変更規制期間を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、更に、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球の獲得量(遊技球の払い出し、メダルの払い出し)に関して有利であることを指す。
<概要>
本実施形態に係る遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態の特徴の概要を説明する。
本実施形態に係る遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、その当否判定において大当りに当選した場合には、その当否判定に係る図柄変動の終了後に大当り遊技を開始する。
遊技機10は、少なくとも、操作手段と、遊技モード制御手段と、演出手段と、演出制御手段とを備えている。
操作手段は、遊技者が操作可能な構成要素であり、本実施形態では可動装飾体22や演出ボタン37等が例示されている。
遊技モード制御手段は、遊技モードを制御する。
本明細書で「遊技モード」とは、後述する主制御基板100から送信されるコマンドに応じて処理を行う第1副制御基板200等のサブ基板上の機能部によって管理される演出の実行に関連するモードを意味する。「遊技モード」は、当該コマンドに含まれる情報に依存するモードであってもよいし、依存しないモードであってもよい。
当該「遊技モード」には、例えば、特定演出の実行頻度が変わるモード、上述の特許文献1に開示されるようなボタン操作演出において演出用ボタンを操作しなくても演出を進行させ得る遊技モード(オートボタンモード等とも呼ばれるモード)、立体的な表示態様とするか否かを切替え可能なモード等がある。
本実施形態では当該「遊技モード」の一具体例としてプレミアム遊技モードが例示されており、後述の通常演出制御手段220、演出モード制御手段221等が、遊技モード制御手段に相当する。
遊技モード制御手段は、図柄変動の実行を伴う所定の期間における操作手段に対する操作に基づいて、遊技モード変更関連処理を実行可能である。
遊技モード変更関連処理は、遊技モードを変更する処理、又は変更先の遊技モードを選択する処理である。即ち、遊技モード制御手段は、当該操作が行われたことを契機に、直ちに遊技モードを変更してもよいし、当該操作が行われたことを契機に変更先の遊技モードを選択する処理を行い、その後に、選択された変更先の遊技モードに変更するようにしてもよい。本実施形態では、後者の例を示しており、当該操作が行われたことを契機に変更先の遊技モード(プレミアム遊技モード)への仮設定状態とし、次回の図柄変動開始に伴い、当該変更先の遊技モード(プレミアム遊技モード)へ変更される。
ここで、遊技モード変更関連処理の実行契機となり得る「操作手段に対する操作」は、通常の一回押し操作(通常押下操作とも表記される)であってもよいし、長押し操作や連打操作のような特定操作であってもよい。また、当該「操作手段に対する操作」は、一種の操作内容(例えば通常押下操作)のみに限定されてもよいし、複数種の操作内容(例えば通常押下操作と長押し操作)のいずれでもよいように決められてもよい。また、遊技モードとして第一の遊技モードと第二の遊技モードとが設けられている場合に、第一の遊技モードから第二の遊技モードへの変更には一種の操作内容(例えば通常押下操作)が割り当てられ、第二の遊技モードから第一の遊技モードへの変更には他種の操作内容(例えば長押し操作)が割り当てられてもよい。
また、遊技モード変更関連処理の実行に対応する「操作手段」は、押下操作が可能な手段のみならず、引く操作や回す操作など押下操作以外の操作に対応する手段であってもよい。
また、遊技モード変更関連処理の実行に対応する「操作手段」は、後述する第一の演出の進行に対応する「操作手段」を含んでいれば、複数種の操作手段とされてもよい。
ここで「図柄変動の実行を伴う所定の期間」とは、図柄変動中の全期間であってもよいし、その一部の期間であってもよい。但し、遊技モード制御手段が「図柄変動の実行を伴う所定の期間」以外(例えば図柄変動の実行を伴わない期間)における操作手段に対する操作に基づいて遊技モード変更関連処理を実行することを除外するものではない。
本実施形態では、この「図柄変動の実行を伴う所定の期間」の一例として、モード変更期間が例示されている。
演出手段として、本実施形態では、演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82c)、演出遮蔽体83、スピーカ33、演出ランプ35等が例示されている。
演出制御手段は、演出手段を制御する手段であり、本実施形態では、第1副制御基板200や第2副制御基板300、通常演出制御手段220等が例示されている。
演出制御手段は、大当りの当選期待度を示唆する演出であってその演出の実行中の第一の操作有効期間における操作手段の操作に基づいてその演出が進行する第一の演出を、上記所定の期間において実行させることが可能である。第一の操作有効期間は、第一の演出の実行期間内に設けられていればよく、その開始タイミング及び終了タイミングは限定されない。
本実施形態では、ボタン操作誘導演出を含む演出遮蔽体閉鎖演出が「第一の演出」の一具体例として例示されており、演出遮蔽体閉鎖演出の開始(ボタン操作誘導演出の開始)タイミングと操作有効期間の開始タイミングとが略同一となる例が示されている。
ここで、第一の演出を進行させるための「操作手段に対する操作」は、通常の一回押し操作(通常押下操作とも表記される)であってもよいし、長押し操作や連打操作のような特定操作であってもよい。また、当該「操作手段に対する操作」は、一種の操作内容(例えば通常押下操作)のみに限定されてもよいし、複数種の操作内容(例えば通常押下操作と長押し操作)のいずれでもよいように決められてもよい。
但し、第一の演出を進行させるための「操作手段に対する操作」と上述の遊技モード変更関連処理の実行契機となり得る「操作手段に対する操作」とは少なくとも一部が共通することが望ましい。「操作の少なくとも一部が共通する」には、長押し操作と長押し操作、連打操作と連打操作のように完全に操作内容が共通する場合と、通常押下操作と長押し操作、通常押下操作と連打操作のように、一方の操作が他方の操作を一部に含む場合とがある。例えば、長押し操作も連打操作も共に、押し下げる操作、即ち通常押下操作を一部に含む操作と考えることができる。
本実施形態では、第一の演出を進行させるための「操作手段に対する操作」と上述の遊技モード変更関連処理の実行契機となり得る「操作手段に対する操作」とが共通の可動装飾体22に対する通常押下操作とされている。
また、第一の演出の進行に対応する「操作手段」は、押下操作が可能な手段のみならず、引く操作や回す操作など押下操作以外の操作に対応する手段であってもよい。
また、第一の演出の進行に対応する「操作手段」は、上述した遊技モード変更関連処理の実行に対応する「操作手段」を含んでいれば、複数種の操作手段とされてもよい。
遊技モード制御手段は、上述の所定の期間において第一の演出が実行される場合には、第一の操作有効期間に加え、第一の操作有効期間の手前の期間であって第一の操作有効期間に繋がる第一の規制期間において、遊技モード変更関連処理の実行契機となる操作手段に対する操作がなされたとしても、遊技モード変更関連処理の実行を規制する。遊技モード制御手段による遊技モード変更関連処理の実行の規制は、様々な手法で実現可能である。例えば、遊技モード制御手段は、第一の操作有効期間及び第一の規制期間では、遊技モード変更関連処理の実行契機となる操作手段に対する操作を検出しないようにしてもよいし、その操作を検出した上で遊技モード変更関連処理を実行しないようにしてもよい。
ここで、遊技モード変更関連処理の実行の規制は、第一の操作有効期間と第一の規制期間とを合わせた期間内に、遊技モード変更関連処理の実行契機となる操作手段に対する操作が開始されかつ完了した場合にのみ行われてもよいし、当該期間内に当該操作の操作内容の一部のみが行われた場合(例えば長押し操作の開始は当該期間外で行われ当該期間内にその操作が完了した場合)でも行われてもよい。
このようにすれば、図柄変動の実行を伴う所定の期間内において操作手段に対する操作が行われた場合、遊技モードの変更又は変更先の遊技モードの選択を行うことができるため、遊技者にとって遊技モードを容易に変更することができる。加えて、当該所定の期間内において第一の演出を進めさせるための当該操作手段に対する操作が操作有効期間内に行われた場合には遊技モード変更関連処理の実行が規制されるため、第一の演出を進めさせることを意図して行った操作で遊技モード変更関連処理が誤って実行されるのを防ぐことができる。更には、当該所定の期間内におけるその操作有効期間の手前のその操作有効期間に繋がる第一の規制期間内に当該操作手段に対する操作が行われた場合にも遊技モード変更関連処理の実行が規制される。これにより、遊技者が操作有効期間の手前で第一の演出を進めるべく当該操作を行ってしまった場合でも遊技モード変更関連処理の実行が規制されるため、遊技モードの変更に関する誤操作を一層防止することができる。
つまり、本実施形態によれば、遊技モードの変更を容易化しながら、遊技モードの変更に関する誤操作を適切に防止することができる。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより具体的に説明する。
<遊技機10の構造について>
まず、図1から図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示省略)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、「遊技領域50a」と表記する)に遊技球を発射し、遊技球が入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。なお、以下の説明では、入賞口に遊技球が入球することを、単に「(入賞口に)入賞する」と表現する場合がある。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠17と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
中枠17は、ヒンジ機構21と同一側にあるヒンジ機構(図示省略)により左端側を中心に回動自在に支持され、外枠15の前側に開閉可能となっている。なお、中枠17は、シリンダ錠23により、施錠及び解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを前枠20の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、右)に回す)が可能となっている。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を中心に回動自在に支持され、中枠17に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠及び解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを中枠17の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、左)に回す)が可能となっている。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、後述する主制御基板100に電気的に接続されているメイン操作部39として、玉貸ボタン39a、及びプリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bが設けられ、後述する第1副制御基板200に電気的に接続されている操作部として、遊技中に発生する演出を切り替える又は遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる演出ボタン37、及びそれぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(38a、38b、38c、38d)等が含まれる。なお、各操作部には、操作を検知するためのセンサが設けられており、接続対象の制御基板は、当該センサの検知状態の変化によって各操作部の操作を検知している。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
可動装飾体22は、当該アクチュエータにより稼働されると共に、遊技者の押下操作を受け付け可能となっている。即ち、可動装飾体22は、可動体でありかつ操作部である。可動装飾体22の操作は、他の操作部と同様にセンサの検知状態の変化により検出される。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示省略)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
図1に示すように、前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ演出ランプ35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や演出ランプ35は、遊技中に発生する演出やエラー演出等と連動して音声出力又は点灯若しくは消灯することができる。
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の周囲に配設されているサブ表示部82とで構成されている。サブ表示部82は、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82aと、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部82bと、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部82cと、を含んでいる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81は、後述する第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92における変動表示に連動して行われる装飾図柄の変動表示を表示することができ、更に他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に装飾図柄が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、及び数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、及び「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と表記する場合がある。
サブ表示部82のそれぞれは、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるだけでなく、移動可能に構成されている。
なお、サブ表示部82の各々の初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
なお、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82c)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示装置80として採用することができる。
メイン表示部81とサブ表示部82の間には、演出遮蔽体83が配設されている。更に、演出遮蔽体83は、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、及び右下演出遮蔽体83dで構成されており、これらは、互いに連動してメイン表示部81を遮蔽する方向に移動可能に構成されている。
メイン表示部81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下、「LED」と略称する)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されており、図柄表示装置90には、特別図柄及び普通図柄が表示される。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
特別図柄は、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
普通図柄は、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
また、図柄表示装置90には、上述の表示装置以外に、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96が設けられている。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
以下の説明では、第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92で特図を変動表示させた後に特図を停止表示させる図柄変動を「特図の図柄変動」と称し、以下の説明では、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普図を停止表示させる図柄変動を「普図の図柄変動」と表記する場合がある。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と表記する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
遊技盤50の前面には、図4に示すように、多数の遊技釘(図示省略)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。
また、遊技領域50aの左側及び上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっており、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、一般入賞口67を図示しているが、図示されている入賞口の数や配置は一例であり、以降で説明される役割を満たす限りにおいて、その数や配置は適宜変更しても構わない。
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55には大入賞口センサ72が付設されており、大入賞口センサ72の検知結果によって大入賞口55への入賞が判定されて、大入賞口55に対応付けられた数(本実施形態では、15)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55への入賞が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、特別電動役物ソレノイド66により開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と表記する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と表記する場合がある)は、予め定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、予め定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と表記する場合がある。
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57には第1始動口センサ70が付設されており、第1始動口センサ70の検知結果によって第1始動口57への入賞が判定されて、第1始動口57に対応付けられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図1の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59には第2始動口センサ71が付設されており、第2始動口センサ71の検知結果によって第2始動口59への入賞が判定されて、第2始動口59に対応付けられた数(本実施形態では、1)の賞球が付与される。
第2始動口59への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に繋がる流路には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、普通電動役物ソレノイド62により開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
ゲート63は、遊技領域50aの右中央部に配置されている。ゲート63には、ゲートセンサ74が付設されており、ゲートセンサ74の検知結果によってゲート63への遊技球の通過(この場合も入賞と表記される場合がある)が判定される。ゲート63への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、普図の図柄変動が行われることとなる。
また、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
一般入賞口67は、遊技領域50aの左下部に配置されている。一般入賞口67には、一般入賞口センサ73が付設されており、一般入賞口センサ73の検知結果によって一般入賞口67への入賞が判定されて、一般入賞口67に対応付けられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述した各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
なお、本実施形態では、上述した入賞口又はアウト口69に入球した遊技球(以下、「アウト球」と表記する)を検出するためのアウト球センサ75が設けられており、アウト球センサ75の検出結果を用いて計数されたアウト球数は、ベース値を導出するために用いられ得る。
ここで、ベース値とは、最も不利な状態(後述する、特図低確かつ普図低確)におけるセーフ球数(賞球数)÷アウト球数×100で導出される値である。
遊技盤50の背面には、図5に示すように、主制御基板100が格納された主制御基板ケース109、第1副制御基板200が格納された第1副制御基板ケース209、第2副制御基板300が格納された第2副制御基板ケース309、電源制御基板500が格納された電源制御基板ケース509、及び払出制御基板400が格納された払出制御基板ケース409が装着され、第1副制御基板ケース209及び第2副制御基板ケース309の背面に加え、主制御基板ケース109の背面の一部を覆う開閉カバー45が着脱自在に装着されている。
なお、各基板を覆う基板ケース及びカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケース及びカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
電源制御基板500には、遊技島の電源設備から供給される一次電源を遊技機10に供給するために操作される電源スイッチ40が設けられている。
このように、遊技島に設置された状態では、中枠17を開放状態としなければ、遊技盤50の背面側に設けられた各操作部(電源スイッチ40等)の操作が困難となる。
また、遊技盤50の背面には、開閉カバー45の上部に、遊技島の球供給設備から供給される遊技球が貯留される遊技球タンク46が配置されている。遊技球タンク46は、更に、タンクレール47及び払出ユニット48を介して、上球受け皿27に繋がる払出通路49と接続されており、払出ユニット48によって払い出された球は、払出通路49を通って上球受け皿27に払い出される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
<演出遮蔽体83の動作について>
次に、図6(a)から図6(c)を用いて、演出遮蔽体83の動作を説明する。図6(a)から図6(c)は、演出遮蔽体83の可動位置を示す図である。
上述の通り、演出遮蔽体83は、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、及び右下演出遮蔽体83dで構成されており、図6(a)には、演出遮蔽体83が初期位置にある状態が示されている。演出遮蔽体83が初期位置にある状態では、メイン表示部81の表示領域の略全体が視認可能となっている。また、当該状態は、後述する演出遮蔽体閉鎖演出において、当該演出に失敗した場合に発生する状態でもある。
図6(b)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81の一部(全体の30%程度)が遮蔽されている状態が示されている。演出遮蔽体83のこの状態は、演出遮蔽体閉鎖演出において、当該演出に成功するか否かが報知される直前に、当該演出に成功する場合と当該演出に失敗する場合の双方で発生する状態である。
図6(c)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81の全体が遮蔽されている状態が示されている。演出遮蔽体83のこの状態は、演出遮蔽体閉鎖演出において、当該演出に成功した場合に発生する状態である。
このように、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、及び右下演出遮蔽体83dは、メイン表示部81の平面と平行な方向に互いに連動して動作する。
また、図6(c)に示す通り、左上演出遮蔽体83aは、前面側(メイン表示部81側を背面側と定義した場合の前面側)の表面に「天」という文字を模した凸部を有し、右上演出遮蔽体83bは、前面側の表面に「下」という文字を模した凸部を有し、左下演出遮蔽体83cは、前面側の表面に「無」という文字を模した凸部を有し、右下演出遮蔽体83dは、前面側の表面に「双」という文字を模した凸部を有し、各演出遮蔽体は、背面(メイン表示部81側)からの光を透過させないように構成されている。
<遊技機10の制御構成について>
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図7は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図7に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない制御構成を備えていてもよい。
主制御基板100は、遊技に関する各種の演算処理を行うCPU101と、制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータ等を記憶したROM102と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM103と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート104と、CPU101によるプログラム処理とは別系統で動作して乱数(ハード乱数)を生成する乱数回路105と、を備えており、これらが内部バスを介して相互に接続されている。
CPU101は、ROM102に格納された各種の制御プログラムを読み出して演算処理を行うことで、遊技の主制御に係る各種処理を実行する。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路502において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態又は遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態、大当り遊技中であるか否か、特図1及び特図2の停止図柄、図柄変動の保留情報、大当り遊技におけるラウンド遊技の回数などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
本実施形態では、少なくとも、そのような遊技に係る情報が格納される領域(RAM103の遊技に係る領域と表記される場合がある)と、RAM103の遊技に係る領域に関するチェックサムの補数及びバックアップフラグが格納される領域(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域と表記される場合がある)とがバックアップされる。
そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域とRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
また、主制御基板100は、第1始動口センサ70、第2始動口センサ71、大入賞口センサ72、一般入賞口センサ73、ゲートセンサ74、アウト球センサ75、中枠開扉センサ76等と電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。
また、主制御基板100は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、普通図柄表示装置93、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96、普通電動役物ソレノイド62及び特別電動役物ソレノイド66に電気的に接続されており、I/Oポート104を介してこれらを制御可能に構成されている。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
主制御基板100と第1副制御基板200との間は、8本のパラレル信号線及び1本のストローブ線で接続されており、主制御基板100から第1副制御基板200へと向かう単一方向のみで通信可能に接続され、主制御基板100から第1副制御基板200へ各種の制御コマンドが送信される。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づき遊技演出に関する各種の演算処理を行うCPU201、演出制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータ等を記憶したROM202、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM203と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート204と、を備え、これらが内部バスを介して相互に接続され、CPU201がROM202に記憶された制御プログラムに従って遊技演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37及びカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
また、第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づく演出制御処理にて、第2副制御基板300へ画像及び音響を指示する画像制御コマンドや音声制御コマンド、演出ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データ、演出遮蔽体83、可動装飾体22、サブ表示部82のような可動体の可動を制御するための可動制御データ等を生成する。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、各種コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
また、第1副制御基板200は、演出ランプ35と電気接続されており、I/Oポート204を介して、ランプ制御データを送信する。そして、演出ランプ35は、第1副制御基板200から送信されるランプ制御データによって点灯が制御されるように構成されている。
また、第1副制御基板200は、可動装飾体22、サブ表示部82、及び演出遮蔽体83に動力を与える各アクチュエータを制御するコントローラと電気接続されており、I/Oポート204を介して、可動制御データを含むコマンドを送信する。
そして、当該コントローラは、第1副制御基板200から送信されるコマンドを受信し、そのコマンドに含まれる可動制御データに従って、各アクチュエータを制御することで、演出遮蔽体83、可動装飾体22又はサブ表示部82を動作させ得るように構成されている。
第2副制御基板300は、第1副制御基板200からの制御コマンドに基づき画像演出及び音声演出に関する各種の演算処理を行うCPU301と、画像及び音声を制御する制御プログラムや各種データ等を記憶したROM302と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM303と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート304とを備えており、CPU301がROM302に記憶された制御プログラムに従って各種演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき音声データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置80へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音声データを読み込み、読み込んだ音声データを合成処理して生成した最終的な音声データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
払出制御基板400は、CPU401、ROM402及びRAM403(いずれも図示省略)を主体として構成されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路501、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路502、電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路503で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、及び払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、及び払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
<遊技機10の機能構成について>
次に、図8を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図8は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図8に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図8で図示しない機能構成を備えていてもよい。
主制御基板100は、図8に示すように、入球判定手段110、メイン乱数発生手段115、メイン保留制御手段120、事前判定手段125、特図抽選手段130、普図抽選手段135、大当り遊技制御手段140、図柄表示制御手段145、電動役物制御手段150、遊技状態制御手段155、メイン情報記憶手段160、メインエラー制御手段165、メインコマンド管理手段170、電断処理実行手段175、及び復電処理実行手段180を備えており、これらの手段は、図7を用いて説明した主制御基板100上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
なお、メイン情報記憶手段160は、主制御基板100が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。特に、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶されたデータ(演出制御コマンド等)は、記憶された後にコマンド送信手段によって後述する第1副制御基板200のサブコマンド管理手段270に向けて送信される。
入球判定手段110は、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に基づいて各入賞口への入賞を判定する。
メイン乱数発生手段115は、乱数回路105によって更新範囲が異なる複数種類の乱数を生成可能であり、入賞口への入賞が判定されたタイミングで乱数回路105から当該入賞口に対応する一又は複数の乱数を取得(ラッチ)する。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57又は第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、及び特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、及び普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
メイン保留制御手段120は、特図の図柄変動の保留、及び普図の図柄変動の保留に関する制御を行う。特図1に関しては、第1始動口57への入賞を契機として取得された、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、及び特図変動パターン抽選用の乱数を、特図1の作動保留情報として保留する(記憶させる)。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と表記する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2及び普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと表記する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1又は特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算又は減算)した際に、特図1保留カウンタ及び特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報及び特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
事前判定手段125は、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で、当該作動保留情報を対象とした先読み演出のための事前判定を実行する。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、及び特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一又は同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、更に、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
特図抽選手段130は、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、及び特図変動パターン導出手段133を備え、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、特図変動パターン導出手段133の順に各手段による処理を実行する。特図抽選手段130は、特図の変動開始条件が充足された際に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出す。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1及び特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1及び特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
図9(a)から図9(d)、図10(a)及び図10(b)は、主制御基板100で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。
これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値を予め定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」が記載された結果は当選することはない。更に、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
特図当否判定手段131は、図柄変動ごとに、特図当否判定用の乱数を読み出し、読み出した乱数と現在の設定値に対応する特図当否判定用の抽選テーブルを用いて大当り、小当り、ハズレのいずれに当選するかを抽選によって判定する特図当否判定を実行する。
図9(a)は、特図1当否判定用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0から65535である。そのため、特図1において特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、200/65536の確率で大当り、300/65536の確率で小当り、残りの65036/65536の確率ではずれとなり、特図1において特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、500/65536の確率で大当り、300/65536の確率で小当り、残りの64736/65536の確率でハズレとなる。
図9(b)は、特図2当否判定用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1当否判定の場合と同様に、0から65535である。そのため、特図2の特図低確では、200/65536の確率で大当り、残りの65336/65536の確率でハズレとなり、特図2の特図高確では、500/65536の確率で大当り、残りの65036/65536の確率でハズレとなる。特図2の当否判定では、特図1の当否判定とは異なり、小当りは導出されない。
このように、特図高確は、特図低確よりも大当りが導出される確率が高く、特図低確よりも有利度が高い状態であると言える。また、本実施形態における特図2当否判定では、小当りが導出されないようになっている。
特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとなった場合に、特図停止図柄抽選用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図停止図柄抽選用の抽選テーブルを用いて特図の停止図柄を抽選によって決定する。
図9(c)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0から99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄A、40/100(1/2.5)の確率で図柄B、10/100(1/10)の確率で図柄Cが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が8であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と表記する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と表記する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が9であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と表記する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と表記する場合がある)である。更に、図柄Cは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄である。よって、図柄Cは、ラウンド数において図柄Bよりも有利な図柄であり、図柄B及び図柄Cは、ラウンド数及びその後の特図抽選状態の双方において図柄Aよりも有利な図柄であると言える。
図9(d)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0から99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、65/100(約1/1.53)の確率で図柄a、35/100(約1/2.85)の確率で図柄bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる通常図柄である。よって、図柄aは、ラウンド数及びその後の特図抽選状態の双方において図柄bよりも有利な図柄であると言える。
特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定によって大当りが導出されなかった場合には、特図1の小当り時は図柄D、特図1のハズレ時は図柄E、特図2のハズレ時は図柄cを停止図柄として一律に決定する
また、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(65/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンド(本実施形態では、9ラウンド目)を設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
特図変動パターン導出手段133は、特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン抽選テーブルを複数種類備え、現在の特図変動パターン導出状態と今回の特図当否判定の結果とに基づいて、今回の特図変動パターンを決定するための一つの特図変動パターン抽選テーブルを選択し、選択した特図変動パターン抽選テーブルと特図変動パターン抽選用の乱数とを用いて一つの特図変動パターンを決定し、決定した特図変動パターンに基づいて変動時間を決定する。
なお、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、及び特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PB及び特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じて予め定められた一の特図変動パターンが決定される。
図10(a)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0から999である。そのため、特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、900/1000(約1/1.11)の確率で特図変動パターンHNP、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHRP、15/1000(約1/66)の確率でHSP1-A、12/1000(約1/83)の確率でHSP1-B、10/1000(1/100)の確率でHSP2-A、7/1000(約1/142)の確率でHSP2-B、4/1000(1/250)の確率でHSP3-A、2/1000(1/500)の確率でHSP3-Bが決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンASP1-Aから特図変動パターンASP3-Cが決定されることはない。また、詳細は図10(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNPが決定された場合には、図柄変動開始時の特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンが更に特定される。
特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンASP1-A、70/1000(約1/14.3)の確率で特図変動パターンASP1-B、80/1000(1/12.5)の確率で特図変動パターンASP1-C、70/1000(約1/14.3)の確率で特図変動パターンASP2-A、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP2-B、130/1000(約1/7.69)の確率で特図変動パターンASP2-C、130/1000(約1/7.69)の確率で特図変動パターンASP3-A、170/1000(約1/5.88)の確率で特図変動パターンASP3-B、200/1000(1/5)の確率で特図変動パターンASP3-Cが決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンHNPから特図変動パターンHSP3-Bが決定されることはない。
また、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、2つの特図変動パターンを、「から」を挟んで記載した場合、図10(a)に記載した順序に従って、手前に記載された特図変動パターンと、後に記載された特図変動パターンとの間に存在する特図変動パターンの記載を省略したものとする。
また、図示は省略するが、特図変動パターン導出状態PB及び特図変動パターン導出状態PCにおいても、特図変動パターン導出状態PA時と同様に、特図当否判定の結果に応じて特図変動パターンを抽選する。
図10(b)は、特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、上述の通り、当該抽選では、特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンが更に特定される。
まず、図10(b)に示す通り、特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP-A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP-B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP-C、変動時間が11200msの特図変動パターンHNP-Dがあり、この順に変動時間が長い。
そして、この抽選で用いられる乱数(図10(a)で示した抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0から999である。そのため、特図1保留カウンタ=3(保3)である場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Aが決定される。同様に、特図1保留カウンタ=2(保2)である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Bが決定され、特図1保留カウンタ=1(保1)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP-Cが決定され、特図1保留カウンタ=0(保0)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP-Cが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Dが決定される。
このように、特図変動パターンHNPが決定された場合には、特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
なお、このような特図変動パターン(以下、「基本特図変動パターン」と表記する場合がる)は、特図変動パターン導出状態PBや特図変動パターン導出状態PCにおいても存在し、対応する基本特図変動パターンの種類やそれぞれの長さは異なるが、その傾向(保留カウンタ(特図変動パターン導出状態PBと特図変動パターン導出状態PCでは、特図2保留カウンタの値)の値と決定され易い特図変動パターン(変動時間)の関係性)は特図変動パターン導出状態PAと同様である。
また、本実施形態では、上述の特図停止図柄抽選と同様に、特図変動パターン導出状態及び特図当否判定の結果が同一であれば、各特図変動パターンが導出される確率は、設定される設定値によらない。
また、特図変動パターン導出手段133は、図柄変動の開始時に、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、及び決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
普図抽選手段135は、特図抽選手段130と同様に、普図の図柄変動中でない場合に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出し、読み出した乱数を用いて、普図の当否を判定する普図当否判定を実行し、当該普図当否判定によって普通電動役物61が開放状態に制御されることとなる普図当りに当選した場合に普図の停止図柄を抽選により決定する普図停止図柄抽選、及び普図の変動パターン(変動時間)を抽選により決定する普図変動パターン抽選を実行する。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
普図停止図柄抽選では、特図停止図柄抽選と同様に、普通電動役物61の開放状態となるパターンが異なる複数種類の停止図柄から、普図停止図柄抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選(すべての設定値で共通)によって一つの停止図柄が決定される。なお、普図当否判定でハズレとなった場合には、特図1、特図2と同様に、停止図柄が一律に決定される。
また、普図変動パターン抽選では、特図変動パターン抽選と同様に、複数種類の普図変動パターンから、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選(すべての設定値で共通)によって一つの普図変動パターンが決定される。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が大当りである場合、決定された大当り図柄に応じて、大当り開始デモに係るデモ時間、及び大当り終了デモに係るデモ時間を決定する。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
また、大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が小当りの場合も同様に、小当り開始デモに係る時間、及び小当り終了デモに係るデモ時間を決定し、小当り開始時には、小当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、小当り終了時には、小当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
図柄表示制御手段145は、特図1の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図1を第1特別図柄表示装置91に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図1を停止表示させる。同様に、第2特別図柄の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図2を第2特別図柄表示装置92に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図2を停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1及び特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
また、図柄表示制御手段145は、普図の普図変動パターン(変動時間)に従って、普図を普通図柄表示装置93に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に普図を普図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
電動役物制御手段150は、特図当否抽選の結果が大当りとなった場合、特図の停止表示後に、特別電動役物ソレノイド66に制御信号を出力し、特別電動役物65を特図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。大当り遊技は、特別電動役物65の1回の開閉動作を1回のラウンド遊技とし、当該ラウンド遊技を規定ラウンド数(本例では、16R、9R、8R)だけ連続して実行する遊技状態である。
また、電動役物制御手段150は、特図当否抽選の結果が小当りとなった場合、特図の停止表示後に、特別電動役物ソレノイド66に制御信号を出力し、特別電動役物65を短期間(0.05秒)だけ開放させる。
また、電動役物制御手段150は、普図当否抽選に当選した場合、普通電動役物ソレノイド62に制御信号を出力して、普通電動役物61を普図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
遊技状態制御手段155は、特図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、上述の通り、大当り遊技の開始時に、大当りに係る図柄に関わらず、特図低確とし、通常大当りに係る大当り遊技の終了時には、特図低確を維持し、確変大当りに係る大当り遊技の終了時には、特図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、普図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、大当り開始時に、大当りに係る図柄に関わらず、普図低確とし、通常大当りに係る大当り遊技の終了時には、100回の図柄変動が行われるまで普図高確とし(100回の図柄変動後には普図低確とする)、確変大当りに係る大当り終了時には、次回の大当り遊技の開始まで(例えば、大当りが導出されるのに十分な有限の回数(例えば、5000回)を設定する場合も含む)普図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、上述の特図変動パターン導出状態を制御する。この特図変動パターン導出状態の遷移については、図11(a)及び図11(b)を参照しながら説明する。なお、図11(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図11(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。
図11(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、及び特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態及び普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PAから特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)から遷移条件(iii)がある。遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
また、図11(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、及び特図変動パターン導出状態PCのそれぞれの平均変動時間(当該特図変動パターン導出状態において選択され得る特図変動パターンの変動時間に対して出現率(当該特図当否判定の結果が導出される確率に対して当該特図変動パターンの当選確率を掛け算することで導出される、任意の図柄変動において発生し得る確率)を掛け算することで導出される変動時間の総和)は、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PBの順に短くなる。これは、主に、各特図変動パターン導出状態において最も選択される割合が高い上述の基本特図変動パターンの変動時間の長さの差に起因する。
更に、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
また、遊技状態制御手段155は、特図抽選状態、普図抽選状態、及び特図変動パターン導出状態の更新が発生した場合に、更新後の各状態を含む演出制御コマンド(遊技状態指定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
メイン情報記憶手段160は、上述の通り、各手段によって読み出されたデータや、各手段による演算等によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
メインエラー制御手段165は、I/Oポート104の入力情報を監視し、遊技機10がエラー状態であるか否かを判定する。エラー状態であると判定された場合には、当該エラー情報を含む演出制御コマンド(エラーコマンド)をメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、メインエラー制御手段165は、例えば、磁気センサ(図示省略)の検知によるエラー状態等、重要度の高いエラー状態となった場合には、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等、エラーコマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する以外の処理を実行するようにしてもよい。
メインコマンド管理手段170は、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に演出制御コマンドが記憶されている場合に、当該演出制御コマンドを第1副制御基板200に向けて送信する。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
電断処理実行手段175は、電源制御基板500からの電断信号を受信したことに基づいて電断処理を実行する。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、及び当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
復電処理実行手段180は、電源投入(復電)に伴って、復電復帰処理を実行する。
復電復帰処理において、復電処理実行手段180は、RAM103の遊技に係る領域に対してRAM異常チェックを実行する。RAM異常チェックでは、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)が判定され、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、当該遊技に係る領域のチェックサムが導出され、そのチェックサムとその領域に係るバックアップ情報領域に記憶されているチェックサムとが一致しているか否かが判定され、一致していれば、当該チェック結果が正常とされ、一致しない場合には異常とされる。
RAM異常チェックで正常と判断されると、復電処理実行手段180は、復電復帰コマンドを生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。復電復帰コマンドには、RAM103の遊技に係る領域に格納される情報(電断時における、特図抽選状態、普図抽選状態、大当り遊技中であるか否か、特図1及び特図2の停止図柄、図柄変動の保留情報、大当り遊技におけるラウンド遊技の回数等)が含まれる。
一方で、RAM異常チェックで異常と判断された場合、復電処理実行手段180は、RAM103の遊技に係る領域の情報を初期化する。これにより、直前の特図抽選状態や普図抽選状態、特図変動パターン導出状態などは初期化され、例えば、特図抽選状態が特図低確とされ、普図抽選状態が普図低確とされ、特図変動パターン導出状態が特図低確且つ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PAとされる。
復電処理実行手段180は、初期化された当該遊技に係る情報を含む復電復帰コマンドを生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
第1副制御基板200は、図8に示すように、サブ乱数発生手段210、通常演出制御手段220、サブエラー制御手段230、ランプ制御手段240、可動役物制御手段250、サブ情報記憶手段260、及びサブコマンド管理手段270を備えており、これらの手段は、図7を用いて説明した第1副制御基板200上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された各種コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された各種コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、各種コマンドの受信と表現する場合がある。
サブ乱数発生手段210は、CPU201によってプログラム処理で更新される乱数(ソフトウェア乱数)を生成可能であり、通常演出制御手段220による各抽選(詳細は後述)が実行されるタイミングで乱数を取得する。
通常演出制御手段220は、演出モード制御手段221、演出ルート決定手段222、サブ保留制御手段223、先読み演出制御手段224、演出内容決定手段225、装飾図柄制御手段226、大当り演出制御手段227、遊技モード制御手段228等を備える。
演出モード制御手段221は、遊技状態指定コマンドが送信された場合に、主制御基板100側で管理された特図変動パターン導出状態との整合性をとるかたちで、演出モードの遷移を制御する。
本実施形態における演出モードは、通常モード、低確時短モード、確変モードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常モード、特図変動パターン導出状態PBには確変モード、特図変動パターン導出状態PCには低確時短モードが対応する。
更に、本実施形態における通常モードにはプレミアム演出モードが含まれている。
このプレミアム演出モードにはプレミアムアップONモードとプレミアムアップOFFモードとがあり、本実施形態においては、プレミアムアップONモード時には、プレミアムアップOFFモード時には実行されない特別態様(例えば後述のボタン画像の態様)の演出が実行され得る。但し、当該特別態様の演出は、プレミアムアップONモード時にプレミアムアップOFFモード時よりも高頻度に実行されれば、プレミアムアップOFFモード時にも実行されてもよい。
演出モード制御手段221は、モード変更可能期間における可動装飾体22に対する操作に基づいて、プレミアム遊技モードの変更を可能とする処理(モード変更関連処理と表記する)を実行する。
本実施形態におけるモード変更可能期間は、大当り遊技中を除く遊技可能状態であってかつ演出モードが通常モードである期間である。なお、モード変更可能期間は、小当り遊技中を除いてもよいし、除かなくてもよい。
ここで「遊技可能状態」とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。遊技可能状態は、例えば、復電処理実行手段180から送信される復電復帰コマンド等により、演出モード制御手段221により把握可能となる。これに対して、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる状態を「遊技停止状態」と表記することができる。
このため、本実施形態において、演出モード制御手段221は、演出モードが通常モードである場合の図柄変動中における可動装飾体22に対する操作で、モード変更関連処理を実行可能であり、更には、演出モードが通常モードである場合の大当り遊技中を除く図柄停止中における可動装飾体22に対する操作で、モード変更関連処理を実行可能であるといえる。後者の場合には、例えば、図柄停止後から所定のインターバル時間の経過後に実行される待機デモ演出の実行中に可動装飾体22が操作された場合には、モード変更関連処理が実行され得る。
このように本実施形態によれば、図柄変動中及び図柄停止後の待機中でも可動装飾体22に対する操作でモード変更関連処理が実行され得るため、プレミアム遊技モードを容易に変更することができる。
但し、モード変更可能期間は、本実施形態のような例に限定されず、演出モードが低確時短モード若しくは確変モードのいずれか一方又は両方である期間も含むようにしてもよい。
また、本実施形態では、モード変更関連処理の実行契機となる可動装飾体22に対する操作は、後述するボタン操作誘導演出において促される可動装飾体22に対する操作と共通の通常押下操作とされている。
演出モード制御手段221によるモード変更関連処理の詳細は後述する。
演出ルート決定手段222は、事前判定コマンドが送信された場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果(本実施形態では、特図変動パターン)に基づいて、今回保留された図柄変動に対応する演出ルートを決定(設定)する。なお、演出ルート決定手段222は、当該図柄変動に対応する特図変動パターンが上述の特図変動パターンHNPであった場合には、事前判定コマンドが送信された場合に演出ルートは決定せず、図柄変動の開始時に、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターン(特図変動パターンHNP-Aから特図変動パターンHNP-D)に基づいて演出ルートを決定する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
本実施形態では、図10(a)及び図10(b)で示した特図変動パターンのそれぞれに対し、互いに異なる一の演出ルートが対応する。そして、これらの演出ルートは、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであること(大当りではないこと)を報知するハズレ演出ルートと、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する大当り演出ルートに大別される。更に、ハズレ演出ルートには、発展演出が実行されない非発展ハズレ演出ルートと、発展演出が実行される発展ハズレ演出ルートがある。ここで、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態となった以降に、装飾図柄の変動表示以外の演出を用いて今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであるか否かを報知する演出を指し、本実施形態では、互いに内容が異なる発展演出Aから発展演出Cの3種類が存在する。これらの発展演出は、大当り演出ルートにおいても実行される。以下、各特図変動パターンに対応する演出ルートの内容を説明する。
本実施形態では、発展演出A及び発展演出Bはハズレ演出ルート及び大当り演出ルートに対応付けられ、発展演出Cはハズレ演出ルートには対応付けられず、大当り演出ルートにのみ対応付けられる。
発展ハズレ演出ルートに対応する発展演出A及び発展演出Bでは、各発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に、演出遮蔽体閉鎖演出の失敗演出が実行される。
演出遮蔽体閉鎖演出は、詳細は後述するが、演出遮蔽体83がメイン表示部81の全体を遮蔽しない演出(演出遮蔽体83が、図6(a)に示した状態から図6(b)に示した状態となり、その後に図6(a)に示した状態となる演出)と、演出遮蔽体83がメイン表示部81の全体を遮蔽する演出(演出遮蔽体83が、図6(a)に示した状態から図6(b)に示した状態となり、その後に図6(c)に示した状態となる演出)とを含む。
特に、前者の演出遮蔽体閉鎖演出が演出遮蔽体閉鎖演出の失敗演出と表記され、後者の演出遮蔽体閉鎖演出が演出遮蔽体閉鎖演出の成功演出と表記される場合がある。
一方、大当り演出ルートに対応する発展演出Aから発展演出Cでは、各発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に、演出遮蔽体閉鎖演出の成功演出が実行される。
このように、発展演出Aから発展演出Cはいずれも、演出遮蔽体83がメイン表示部81の全体を遮蔽するか否かで今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであるか否かを報知する演出と言える。
また、本実施形態では、一の特図変動パターンに対して一の演出ルートが対応するが、複数の特図変動パターン間で同一の演出ルートが対応しなければ、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
特図変動パターンHNP-Aから特図変動パターンHNP-D及び特図変動パターンHRPに対応する演出ルートには、上述の非発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHNP-Aから特図変動パターンHNP-Dには、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)とならずに装飾図柄がバラケ目(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止されていない状態)で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。
特図変動パターンHRPには、複数回の疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、疑似変動とは、発展演出が開始される前の期間において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止(例えば、「5図柄-7図柄-6図柄」のように、真ん中の図柄列に7図柄が停止した態様となる装飾図柄の停止)で区切られる期間を指す。なお、本実施形態における疑似変動の最大回数は3回であるが、これに限らず、2以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
特図変動パターンHSP1-Aから特図変動パターンHSP3-Bには、上述の発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHSP1-A及び特図変動パターンHSP1-Bには、複数回の疑似変動を介さずに(1回の疑似変動で)装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1-Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP1-Bには、上述の発展演出Bが対応する。
特図変動パターンHSP2-A及び特図変動パターンHSP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンHSP1-A及び特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP2-Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンHSP3-A及び特図変動パターンHSP3-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンHSP1-A及び特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP3-Bには発展演出Bが対応する。
なお、上述したとおり、本実施形態において発展演出Cはハズレ演出ルートに対応付けられないため、特図変動パターンHSP1-C、特図変動パターンHSP2-C及び特図変動パターンHSP3-Cは設けられていない。
特図変動パターンASP1-Aから特図変動パターンASP3-Cには、上述の大当り演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1-Aから特図変動パターンASP1-Cには、複数回の疑似変動を介さずに(1回の疑似変動で)装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1-Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP1-Bには、上述の発展演出Bが対応し、特図変動パターンASP1-Cには、発展演出Cが対応する。
特図変動パターンASP2-Aから特図変動パターンASP2-Cには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンASP1-Aから特図変動パターンASP1-Cと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP2-Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンASP2-Cには発展演出Cが対応する。
特図変動パターンASP3-Aから特図変動パターンASP3-Cには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンASP1-Aから特図変動パターンASP1-Cと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP3-Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンASP3-Cには発展演出Cが対応する。
このように、本実施形態では、特図変動パターンHSP1-Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1-Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP1-Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1-Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2-Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2-Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2-Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2-Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3-Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3-Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3-Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3-Bに対応する演出ルートを、対応付けている(対応付けられた演出ルートの演出同士の内容が開始から終了間際まで一致する)。そのため、発展演出A及び発展演出Bが実行される図柄変動において、遊技者に大当り当選の期待感を抱かせることができる。そして、発展演出A及び発展演出Bが実行される演出ルートが決定される上述の特図変動パターンは、大当りを期待させる特図変動パターンとなる。
また、特図変動パターンASP1-C、特図変動パターンASP2-C、及び特図変動パターンASP3-Cに対応する大当り演出ルートに対してはハズレ演出ルートが対応付けられていない。このため、発展演出Cは大当りを報知する演出となり、発展演出Cの実行により遊技者に高揚感を与えることができる。
また、図10(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-A)、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-B)の順に決定され難くなる。一方、特図当否判定の結果が大当りの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-A)、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-B)の順に決定され易くなる。そのため、発展演出A、発展演出Bの順に大当り当選の期待感を高めることができ、第一の演出(発展演出B)は、第二の演出(発展演出A)よりも大当りの当選期待度が高いと表記することができる。
更に、図10(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動の回数が1回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP2-A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP3-A)の順に決定され難くなる。一方、特図当否判定の結果が大当りの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動の回数が1回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP2-A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP3-A)の順に決定され易くなる。そのため、疑似変動の回数が大きくなるにつれて大当り当選の期待感を高めることができる。
サブ保留制御手段223は、保留コマンドの受信があった場合に、当該コマンドに含まれる特図1保留カウンタと特図2保留カウンタの情報に基づいて、メイン表示部81の保留表示領域(図示省略)に、特図1保留カウンタに対応する数の保留画像と、特図2保留カウンタに対応する数の保留画像とを表示させるための演出データを設定する。なお、保留画像とは、大当り遊技の期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像である。
先読み演出制御手段224は、事前判定コマンドが送信された場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果に基づいて先読み演出の内容を決定する。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
演出内容決定手段225は、変動開始コマンドが送信された場合に、演出ルート決定手段222によって既に決定された演出ルートに従って今回の図柄変動において実行する演出の内容を決定する。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、疑似変動の開始時(図柄変動の開始時を含む)があり、一の図柄変動において疑似変動の開始が複数回ある場合には、各疑似変動の開始時に当該抽選を実行する。
本実施形態では、演出内容決定手段225によって決定される演出の内容として、ボタン操作誘導演出がある。
演出内容決定手段225は、演出ルート決定手段222により発展演出A又は発展演出Bに対応する発展ハズレ演出ルート又は発展大当り演出ルートが決定されている場合に、ボタン操作誘導演出の内容を決定する。なお、本実施形態では、発展演出Cに対応する発展大当り演出ルートが決定されている場合には、ボタン操作誘導演出は実行されない。
本実施形態におけるボタン操作誘導演出は、詳細は後述するが、可動装飾体22に対する通常押下操作を促す演出であり、可動装飾体22を模した画像が表示される。
装飾図柄制御手段226は、変動開始コマンドが送信された場合に、決定された特図の停止図柄に基づいて、装飾図柄の最終的な停止図柄の組合せ(左図柄・中図柄・右図柄)を決定する。
具体的には、図柄B、図柄C、及び図柄aには奇数図柄揃いを、図柄Aと図柄bには偶数図柄揃いを、図柄Dと図柄Eと図柄cにはバラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
大当り演出制御手段227は、大当り開始コマンドが送信された場合に、当該コマンドに含まれる情報等に基づいて、大当り遊技中であることを報知する大当り演出の内容を決定する。なお、大当り演出には、大当り遊技の開始を報知する開始デモ演出、ラウンド遊技中であることを報知するラウンド演出、及び大当り遊技の終了を報知する終了デモ演出が存在する。
また、大当り演出制御手段227は、小当り開始コマンドが送信された場合に、小当り演出の内容を決定する。なお、小当り演出には、大当り演出と同様に、小当り遊技の開始を報知する小当り開始デモ演出、小当り遊技中であることを報知する小当り中演出、および小当り遊技の終了を報知する小当り終了デモ演出が存在する。
通常演出制御手段220は、第1副制御基板200が備える上述の手段によって決定された演出の内容に従って、各演出の実行タイミングで当該演出に対応する各デバイスの演出データを読み出す。なお、読み出した演出データに画像及び音響に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて画像及び音響に関する画像制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。
サブエラー制御手段230は、エラーコマンド(演出制御コマンド)を受信した場合に、エラー報知演出を実行するためのエラー報知用演出データを読み出す。例えば、右打ちエラーに係るエラーコマンドを受信した場合に読み出されるエラー報知用演出データには、「左打ちに戻してください」との文字画像に係る演出データ及び「左打ちに戻してください」との音声に係る演出データが含まれ、それら演出データに基づいて画像制御コマンド及び音声制御コマンドが生成され、当該コマンドがサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納される。
本実施形態では、メインエラー制御手段165によってすべてのエラー状態の判定が行われるが、セキュリティ信号の出力を伴う重要度が高いエラー状態以外のエラー状態(例えば、右打ちエラー等)については、サブエラー制御手段230が判定するようにしてもよい。この場合、サブエラー制御手段230は、当該エラー状態の判定に係るセンサの状態を含むコマンドを主制御基板100から受信するようにすればよい。
ランプ制御手段240は、演出ランプ35の点灯を制御するためのランプ制御データを保持しており、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに演出ランプ35に対応する演出データがある場合には、当該演出データに基づいてランプ制御データを読み出し、読み出したランプ制御データを演出ランプ35へ送信する。
可動役物制御手段250は、演出遮蔽体83、可動装飾体22及びサブ表示部82の可動を制御するための可動制御データを保持しており、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに可動役物に対応する演出データがある場合には、当該演出データに基づいて可動制御データを読み出し、読み出した可動制御データを演出遮蔽体83、可動装飾体22及びサブ表示部82の各コントローラへ送信する。
サブ情報記憶手段260は、上述の通り、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
サブコマンド管理手段270は、主制御基板100から送信された演出制御コマンドを受信し、受信した演出コマンドをサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶させ、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に画像制御コマンドが記憶されている場合には、当該画像制御コマンドを第2副制御基板300に向けて送信する。なお、各画像制御コマンドは、原則として、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
<演出遮蔽体閉鎖演出について>
続いて、図12及び図13を用いて、演出遮蔽体閉鎖演出の詳細を説明する。図12は、演出遮蔽体閉鎖演出の成功演出を具体的に示す図であり、図13は、演出遮蔽体閉鎖演出の失敗演出を具体的に示す図である。
上述したとおり、演出遮蔽体閉鎖演出は、発展演出A、発展演出B及び発展演出Cの終盤に実行され、演出遮蔽体83がメイン表示部81の全体を遮蔽するか否かで今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであるか否かを報知する演出である。即ち、演出遮蔽体閉鎖演出には失敗演出と成功演出とがある。
ここで、図12及び図13には、演出遮蔽体閉鎖演出と共にボタン操作誘導演出が実行される場合が例示されており、ボタン操作誘導演出が実行されない発展演出Cでは、図12及び図13に示されるボタン画像(可動装飾体22の操作を促す画像)pg及びメーター画像mgは表示されない。
まず、図12を用いて、演出遮蔽体閉鎖演出の成功演出について詳述する。
当該成功演出では、演出遮蔽体83が初期位置にありメイン表示部81の表示領域の略全体が視認可能となっている状態から、図12(a)に示されるように、演出遮蔽体83がメイン表示部81の一部を遮蔽する位置まで動作する。図12(a)に示される演出遮蔽体83の状態は、後述するとおり、失敗演出でも発生し、演出遮蔽体閉鎖演出の開始を知らせる状態と言える。
更に、図12(a)では、ボタン操作誘導演出が実行されている状態が示されており、メイン表示部81に可動装飾体22を模したボタン画像pg(可動装飾体22の操作を促す画像)及びメーター画像mgが表示されている。
このようにボタン操作誘導演出では、ボタン画像pgと共に、メーター画像mgが表示される。メーター画像mgは、その長さで可動装飾体22に対する操作が有効となる期間(操作有効期間)(例えば10秒)を示し、メーター表示領域(黒色の領域)により操作有効期間の開始からの経過時間を示す。即ち、メーター画像mgでは、時間経過に伴いメーター表示領域(黒色の領域)が増加する。
ボタン操作誘導演出で表示されるボタン画像pgには複数種類の態様が設けられており、それの詳細は後述する。
当該成功演出では、図12(a)の状態において、メーター画像mgで示される操作有効期間内に可動装飾体22が操作された場合又は可動装飾体22が操作されることなく操作有効期間が経過した場合には、図12(b)で示される状態に遷移する。即ち、演出遮蔽体83がメイン表示部81の全体を遮蔽する位置まで動作する。
その後、図12(c)に示されるように、演出遮蔽体83が初期位置に戻り、メイン表示部81に同一の装飾図柄(図12の例では6図柄)の組合せ(「6図柄」-「6図柄」-「6図柄」)が停止されている。なお、当該装飾図柄の組合せは、当該図柄変動において大当りが導出された(当該図柄変動の直後に大当り遊技が開始される)ことを示す演出である。
このように、図12(b)で示された演出遮蔽体83がメイン表示部の全体を遮蔽する演出が実行された場合には、メイン表示部81の図柄列のすべてに同一の装飾図柄が停止される演出が実行される。このため、演出遮蔽体83がメイン表示部の全体を遮蔽する演出は、当該図柄変動において大当りが導出された(当該図柄変動の直後に大当り遊技が開始される)ことを示す演出であると言える。
次に、図13を用いて、演出遮蔽体閉鎖演出の失敗演出について詳述する。
当該失敗演出においても、上述の成功演出と同様に、演出遮蔽体83が初期位置にありメイン表示部81の表示領域の略全体が視認可能となっている状態から、図13(a)に示されるように、演出遮蔽体83がメイン表示部81の一部を遮蔽する位置まで動作する。即ち、図13(a)に示される演出遮蔽体83の状態は、図12(a)と同様に、演出遮蔽体閉鎖演出の開始を知らせる状態と言える。
更に、図13(a)では、ボタン操作誘導演出が実行されている状態が示されており、メイン表示部81に可動装飾体22を模したボタン画像pg(可動装飾体22の操作を促す画像)及びメーター画像mgが表示されている。
当該失敗演出では、図13(a)の状態において、操作有効期間(詳細は後述)内に可動装飾体22が操作された場合又は可動装飾体22が操作されることなく操作有効期間が経過した場合には、図13(b)で示される状態に遷移する。即ち、演出遮蔽体83がメイン表示部81の一部を遮蔽する位置に維持され、メイン表示部81には、メイン表示部81の表示領域にヒビがはいった状態を模したハズレ画像hgが表示される。
その後、図13(c)に示されるように、演出遮蔽体83が初期位置に戻り、メイン表示部81に少なくとも一部の図柄列(図13の例では中央の図柄列)の装飾図柄(図13の例では7図柄)が異なる装飾図柄の組合せ(「6図柄」-「7図柄」-「6図柄」)が停止される。当該装飾図柄の組合せが停止される演出は、当該図柄変動において大当りが導出されていない(当該図柄変動の直後に大当り遊技が開始されない)ことを示す演出である。
このように、図13(b)で示されたハズレ画像hgが表示された場合には、メイン表示部81に少なくとも一部の図柄列の装飾図柄が異なる装飾図柄の組合せが停止される演出が実行される。そのため、ハズレ画像hgの表示は、当該図柄変動において大当りが導出されていない(当該図柄変動の直後に大当り遊技が開始されない)ことを示す演出であると言える。また、ハズレ画像hgが表示された場合には、図12(b)のような演出遮蔽体83がメイン表示部81の全体を遮蔽する演出が実行されないこととなるため、ハズレ画像hgは、演出遮蔽体83がメイン表示部81の全体を遮蔽する演出が実行されない場合に実行される演出であると言える。
本実施形態とは異なるが、当該図柄変動において大当りが導出された場合の一部で、メイン表示部81に少なくとも一部の図柄列の装飾図柄が異なる装飾図柄の組合せが停止される演出が実行された(ハズレ画像hgが表示された)後に、メイン表示部81に同一の装飾図柄(リーチ状態となった装飾図柄であることが好ましい)の組合せを停止させる演出を実行する場合があるようにしてもよい。
また、本実施形態では、図13(a)の状態から図13(c)の状態になる際に、図13(b)の状態を経由、すなわち、ハズレ画像hgの表示を経由しているが、ハズレ画像hgの表示を経由せずに図13(a)の状態から図13(c)の状態へ遷移する場合があってもよい。
また、本実施形態とは異なるが、演出遮蔽体閉鎖演出は、当該図柄変動の特図当否判定の結果が大当りである場合にのみ実行され、当該結果がハズレの場合には実行されないようにされてもよい。
<ボタン画像pgの態様について>
次に、図14を用いて、上述のボタン画像pgの態様について詳述する。図14は、ボタン画像pgの3つの態様を示す図である。
図14(a)は、可動装飾体22の実寸に近い大きさの通常ボタン画像pg1が表示された様子を示し、図14(b)は、通常ボタン画像pg1よりも大きいデカボタン画像pg2が表示された様子を示している。
また、図14(c)は、プレミアムアップバージョンの通常ボタン画像(プレミアム通常ボタン画像と表記する)pg3が表示された様子を示している。プレミアム通常ボタン画像pg3は、通常ボタン画像pg1と略同一のサイズであり、かぶとの絵と星マークが施されている。ここで、プレミアムアップバージョンのデカボタン画像(図示せず)(以下、プレミアムデカボタン画像pg4と表記する)が表示される場合もあり、このプレミアムデカボタン画像pg4は、デカボタン画像pg2と略同一のサイズであり、かぶとの絵と星マークが施されている。
これらのボタン画像pgの態様は、演出内容決定手段225による当該図柄変動の特図当否判定の結果を参照した抽選によって決定される。演出内容決定手段225によるこの抽選については後述する。
<ボタン画像pgの態様の抽選について>
次に、図15を用いて、ボタン画像pgの態様を決定する抽選の詳細を説明する。図15(a)は、プレミアムアップOFFモードである場合に用いられるボタン画像態様抽選テーブルを模式的に示す図であり、図15(b)は、プレミアムアップONモードである場合に用いられるボタン画像態様抽選テーブルを模式的に示す図である。
図15(a)及び図15(b)に示される各ボタン画像態様抽選テーブルは、当該図柄変動の特図当否判定の結果(大当り又ははずれ)のそれぞれにおいて、通常ボタン画像、デカボタン画像、プレミアム通常ボタン画像、及びプレミアムデカボタン画像のそれぞれに抽選値が対応付けられており、ボタン画像pgの抽選に用いられる乱数の範囲は0~99である
演出ルート決定手段222によって発展演出A又は発展演出Bに対応する発展ハズレ演出ルート又は発展大当り演出ルートが決定されている場合に、演出内容決定手段225は、プレミアム遊技モードに応じて図15(a)に図示される抽選テーブル又は図15(b)に図示される抽選テーブルのいずれかを用いてボタン画像の態様を決定する。
具体的には、プレミアムアップOFFモード時において、当該図柄変動の特図当否判定の結果が大当りの場合には、50/100の確率で通常ボタン画像が選択され、50/100の確率でデカボタン画像が選択される。プレミアムアップOFFモード時において当該図柄変動の特図当否判定の結果がハズレの場合には、80/100の確率で通常ボタン画像が選択され、20/100の確率でデカボタン画像が選択される。このとき、プレミアム通常ボタン画像及びプレミアムデカボタン画像が選択されることはない。
これにより、ボタン画像pgとしてデカボタン画像pg2が表示された場合における、当該図柄変動の特図判定の結果が大当りとなり演出遮蔽体83がメイン表示部の全体を遮蔽する演出が実行される割合が、ボタン画像pgとして通常ボタン画像pg1が表示された場合における、当該図柄変動の特図判定の結果が大当りとなり演出遮蔽体83がメイン表示部の全体を遮蔽する演出が実行される割合よりも高くなる。
一方で、プレミアムアップONモード時において、当該図柄変動の特図当否判定の結果が大当りの場合には、30/100の確率で通常ボタン画像が選択され、30/100の確率でデカボタン画像が選択され、20/100の確率でプレミアム通常ボタン画像が選択され、20/100の確率でプレミアムデカボタン画像が選択される。また、プレミアムアップONモード時において当該図柄変動の特図当否判定の結果がハズレの場合には、45/100の確率で通常ボタン画像が選択され、20/100の確率でデカボタン画像が選択され、25/100の確率でプレミアム通常ボタン画像が選択され、10/100の確率でプレミアムデカボタン画像が選択される。
このようにプレミアムアップONモード時には、プレミアムアップOFFモード時には選択されなかったプレミアム通常ボタン画像又はプレミアムデカボタン画像が選択され得る。結果、プレミアム通常ボタン画像及びプレミアムデカボタン画像に希少価値が付与されることになり、ひいては、プレミアム遊技モードにより遊技者の興趣を向上させることができる。
更に言えば、本実施形態では、プレミアムアップONモード時においても、通常ボタン画像及びデカボタン画像の選択頻度よりもプレミアム通常ボタン画像及びプレミアムデカボタン画像の選択頻度よりも高くなっているため、プレミアム通常ボタン画像及びプレミアムデカボタン画像の希少価値を高めている。
また、プレミアムアップONモード時においても、プレミアムアップOFFモード時と同様に、ボタン画像pgとしてデカボタン画像pg2又はプレミアムデカボタン画像pg4が表示された場合における、当該図柄変動の特図判定の結果が大当りとなり演出遮蔽体83がメイン表示部の全体を遮蔽する演出が実行される割合が、ボタン画像pgとして通常ボタン画像pg1又はプレミアム通常ボタン画像pg3が表示された場合における、当該図柄変動の特図判定の結果が大当りとなり演出遮蔽体83がメイン表示部の全体を遮蔽する演出が実行される割合よりも高くなっている。
ここで、本実施形態とは異なるが、当該図柄変動の特図当否判定の結果がハズレの場合に、ボタン画像pgがデカボタン画像pg2及びプレミアムデカボタン画像pg4とならないようにしてもよく、この場合には、デカボタン画像pg2又はプレミアムデカボタン画像pg4が表示された場合には、当該図柄変動の特図当否判定の結果が大当りであることが確定する。
同様に、プレミアムアップONモード時には、通常ボタン画像pg1及びデカボタン画像pg2が選択されないようにしてもよく、この場合には、プレミアムアップONモード時のボタン操作誘導演出では、必ず、プレミアム通常ボタン画像pg3又はプレミアムデカボタン画像pg4が表示されることになる。また、プレミアムアップONモード時のほうがプレミアムアップOFFモード時よりも選択頻度が高くなるようにすれば、プレミアムアップOFFモード時においてもプレミアム通常ボタン画像pg3又はプレミアムデカボタン画像pg4が選択されるようにしてもよい。
<モード変更関連処理について>
上述したとおり、演出モード制御手段221は、モード変更可能期間内に可動装飾体22に対する通常押下操作が行われた場合に、モード変更関連処理を実行する。具体的には、演出モード制御手段221は、モード変更可能期間内に可動装飾体22に対する通常押下操作が行われた場合、プレミアム遊技モードの仮変更を行い、次の変動開始コマンドの受信に伴い、プレミアム遊技モードの本変更を行う。
プレミアム遊技モードの仮変更では、そのときのプレミアム遊技モードがプレミアムアップOFFモードである場合には、プレミアムアップONモードへの仮設定状態とされ、そのときのプレミアム遊技モードがプレミアムアップONモードである場合には、プレミアムアップOFFモードへの仮設定状態とされる。この仮設定状態は、プレミアム遊技モードが未だ変更されていない状態であり、例えば、プレミアムアップONモードへの仮設定状態において上述したボタン画像pgの態様を決定する抽選が行われる場合には、プレミアムアップOFFモードに対応する抽選テーブルが利用され、プレミアムアップOFFモードへの仮設定状態において上述したボタン画像pgの態様を決定する抽選が行われる場合には、プレミアムアップONモードに対応する抽選テーブルが利用される。
プレミアム遊技モードの本変更では、プレミアムアップONモードへの仮設定状態とされている場合には、プレミアムアップOFFモードからプレミアムアップONモードへの変更が実行され、プレミアムアップOFFモードへの仮設定状態とされている場合には、プレミアムアップONモードからプレミアムアップOFFモードへの変更が実行される。
図16は、プレミアム遊技モード表示を示す図である。図16(a)はプレミアムアップOFFモード時のプレミアム遊技モード表示の態様を示し、図16(b)はプレミアムアップONモード時のプレミアム遊技モード表示の態様を示し、図16(c)はプレミアムアップONモードへの仮設定状態とされたプレミアムアップOFFモード時のプレミアム遊技モード表示の態様を示す。
プレミアムアップOFFモード時には、図16(a)に示されるように、「プレミアムアップOFF」が四角枠で囲まれて表示されており、プレミアムアップONモード時には、図16(b)に示されるように、「プレミアムアップON」が四角枠で囲まれて表示されている。
プレミアム遊技モードはプレミアムアップOFFモードであるがプレミアムアップONモードへの仮設定状態とされている場合には、図16(c)に示されるように、次に設定されるプレミアムアップONモードを示す「プレミアムアップON」が破線の四角枠で囲まれて表示されている。
図16には図示されていないが、プレミアム遊技モードはプレミアムアップONモードであるがプレミアムアップOFFモードへの仮設定状態とされている場合には、図16(c)と似た形態で、次に設定されるプレミアムアップOFFモードを示す「プレミアムアップOFF」が破線の四角枠で囲まれて表示される。
このように、プレミアム遊技モードの仮設定状態とそうでない状態とで表示態様が異なるため、遊技者にプレミアム遊技モードの設定状態を容易に把握させることができる。
ここで、モード変更可能期間外からモード変更可能期間に移行した際に、プレミアム遊技モードは、強制的に初期化(例えば、プレミアムアップOFFモードに設定)されてもよいし、直前のモード変更可能期間時に設定されていた状態とされてもよい。後者の場合、モード変更可能期間からモード変更可能期間外へ移行した際に、プレミアム遊技モードがそのまま保持されればよい。
また、本実施形態におけるモード変更関連処理では、モード変更可能期間において可動装飾体22に対する操作が行われた際に変更先のプレミアム遊技モードへの仮設定状態とされ、次回の図柄変動開始に伴い変更先のプレミアム遊技モードへ変更されたが、モード変更可能期間において可動装飾体22に対する操作が行われた際に直ちにプレミアム遊技モードの変更が行われてもよい。
<モード変更規制期間について>
ところで、本実施形態では、モード変更可能期間外、例えば、大当り遊技中、低確時短モード時、確変モード時に、可動装飾体22の操作が行われたとしても、上述のモード変更関連処理は実行されないし、プレミアム遊技モード表示も行われない。
更に、モード変更可能期間内であっても、上述したボタン操作誘導演出が実行される場合の操作有効期間内に可動装飾体22の操作が行われた場合には、モード変更関連処理は実行されない。当該操作有効期間内に行われる可動装飾体22に対する操作(通常押下操作)は、あくまでボタン操作誘導演出で促されて行われる操作であって、プレミアム遊技モードの変更を目的とした操作ではないからである。
本実施形態では、更に、モード変更可能期間内における操作有効期間の手前のその操作有効期間に繋がる所定期間においてモード変更関連処理の実行契機とされる可動装飾体22に対する操作(通常押下操作)が行われたとしても、モード変更関連処理は実行されない。
このように、モード変更可能期間内の一部の期間であってその期間内に可動装飾体22に対する操作(通常押下操作)が行われたとしてもモード変更関連処理が実行されない期間は、モード変更規制期間と表記され、モード変更規制期間内における操作有効期間以外の所定期間は、付加規制期間と表記される。
図17は、モード変更規制期間を示すタイミングチャートである。図17(a)は発展演出Aが実行される場合のモード変更規制期間Aを示しており、図17(b)は発展演出Bが実行される場合のモード変更規制期間Bを示している。
本実施形態では、上述した発展演出A又は発展演出Bの終盤に演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合に、その演出遮蔽体閉鎖演出の冒頭にボタン操作誘導演出が実行される場合がある。本実施形態では、ボタン操作誘導演出の開始と共に操作有効期間が始まり、その操作有効期間内に可動装飾体22に対する操作(通常押下操作)が行われた場合又はその操作が行われることなく操作有効期間が経過した場合に、ボタン操作誘導演出は終了する。このため、本実施形態では、図17に示されるように、ボタン操作誘導演出の実行期間と操作有効期間とは同一となる。
また、少なくとも演出遮蔽体閉鎖演出はモード変更可能期間内に実行される場合があり、この場合、ボタン操作誘導演出の実行期間及び操作有効期間はモード変更可能期間内にある。
上述したとおり、本実施形態では、モード変更可能期間内における操作有効期間及びその手前のその操作有効期間に続く所定期間(付加規制期間)において、モード変更関連処理の実行契機とされる可動装飾体22に対する操作(通常押下操作)が行われたとしても、モード変更関連処理は実行されない。即ち、操作有効期間及び付加規制期間がモード変更規制期間とされる。
図17に示されるように、本実施形態では、発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合と、発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合とで、モード変更規制期間の長さが変えられている。具体的には、発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合の付加規制期間Aよりも、大当り当選期待度の高い発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合の付加規制期間Bのほうが長くなっている。
即ち、演出制御手段(第1副制御基板200等)は、大当りの当選期待度を示唆する演出であってその演出の実行中の第一の操作有効期間における操作手段(可動装飾体22)の操作(通常押下操作)に基づいてその演出が進行する第一の演出(発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出)を、所定の期間(モード変更可能期間)において実行させることが可能であり、遊技モード制御手段(演出モード制御手段221等)は、所定の期間(モード変更可能期間)において第一の演出(発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出)が実行される場合には、第一の操作有効期間に加え、その第一の操作有効期間の手前の期間であってその第一の操作有効期間に繋がる第一の規制期間(付加規制期間B)において、遊技モード変更関連処理の実行契機となる操作手段(可動装飾体22)に対する操作(通常押下操作)がなされたとしても、遊技モード変更関連処理の実行を規制すると表記できる。
更に、演出制御手段(第1副制御基板200等)は、大当りの当選期待度を示唆する演出であってその演出の実行中の第二の操作有効期間における操作手段(可動装飾体22)の操作(通常押下操作)に基づいてその演出が進行する第二の演出(発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出)を、所定の期間(モード変更可能期間)において実行させることが可能であり、遊技モード制御手段(演出モード制御手段221等)は、所定の期間(モード変更可能期間)において第二の演出(発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出)が実行される場合には、第二の操作有効期間に加え、第二の操作有効期間の手前の期間であって第二の操作有効期間に繋がる第二の規制期間(付加規制期間A)において、遊技モード変更関連処理の実行契機となる操作手段(可動装飾体22)に対する操作(通常押下操作)がなされたとしても、遊技モード変更関連処理の実行を規制すると表記できる。そして、第一の演出(発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出)は、第二の演出(発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出)よりも大当りの当選期待度が高く、第一の規制期間(付加規制期間B)は、第二の規制期間(付加規制期間A)よりも長いと表記できる。
ここで、大当り当選期待度の高い演出のほうが、モチベーションの高さ等から遊技者はその演出中のボタン操作誘導演出に従って可動装飾体22に対する操作を行い易い傾向にあるところ、本実施形態のようにそのような演出が実行される場合の付加規制期間Bをより長くすることで、プレミアム遊技モードの変更に関する誤操作を一層防止することができる。
また、本実施形態では、発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出(ボタン操作誘導演出)における操作有効期間の長さと発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出(ボタン操作誘導演出)における操作有効期間の長さとを同一とし、付加規制期間Aの長さと付加規制期間Bの長さとを変えているが、付加規制期間Aの長さと付加規制期間Bの長さとを同一とし、モード変更規制期間に対する付加規制期間が占める割合を変えるようにしてもよい。この場合、発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出(ボタン操作誘導演出)における操作有効期間を発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出(ボタン操作誘導演出)における操作有効期間よりも短くすることで、モード変更規制期間Bをモード変更規制期間Aよりも短くする。これにより、モード変更規制期間Bに対する付加規制期間Bが占める割合がモード変更規制期間Aに対する付加規制期間Aが占める割合よりも高くなる。
即ち、この場合、第一の演出(発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出)は、第二の演出(発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出)よりも大当りの当選期待度が高く、第一の規制期間(付加規制期間B)と第一の操作有効期間とを合算した期間(モード変更規制期間B)に対する第一の規制期間(付加規制期間B)が占める割合が、第二の規制期間(付加規制期間A)と第二の操作有効期間とを合算した期間(モード変更規制期間A)に対する第二の規制期間(付加規制期間A)が占める割合よりも高いと表記できる。
このようにしても、大当り当選期待度の高い演出が実行される場合のモード変更規制期間に対する付加規制期間が占める割合を高くすることで、プレミアム遊技モードの変更に関する誤操作を一層防止することができる。
また、付加規制期間Bを発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出(ボタン操作誘導演出)における操作有効期間よりも長くし、かつ付加規制期間Aを発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出(ボタン操作誘導演出)における操作有効期間よりも短くするようにしてもよい。
このようにしても、上述と同様に、プレミアム遊技モードの変更に関する誤操作を一層防止することができる。
また、モード変更規制期間は、図17に示される本実施形態の時間的位置に限定されない。モード変更規制期間は、演出遮蔽体閉鎖演出の実行期間内に設けられてもよい。この場合、演出遮蔽体閉鎖演出の中間又は終盤にボタン操作誘導演出が実行され、付加規制期間及び操作有効期間のすべてが演出遮蔽体閉鎖演出の実行期間中に包含されてもよいし、付加規制期間が演出遮蔽体閉鎖演出の実行前に開始され演出遮蔽体閉鎖演出の実行期間中に終了する位置に設けられてもよい。
<他の変形例について>
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、本実施形態及びその変形例における確率、割合、頻度の高低は、各関係性が担保されていれば、低い方が当選しないようにしてもよいし、高い方が必ず当選するようにしてもよい。いずれの場合も抽選自体を行わないようにしてもよい。
更に、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
また、上述のボタン操作誘導演出の操作有効期間において、可動装飾体22に対する操作だけでなく、演出ボタン37に対する操作(通常押下操作)が行われた場合にも、演出遮蔽体閉鎖演出が進行するようにしてもよい。この場合、モード変更関連処理は、モード変更可能期間内に演出ボタン37に対する操作が行われたとしても実行されないようにする。
即ち、遊技モード変更関連処理は、所定の期間(モード変更可能期間)における他の操作手段(演出ボタン37)に対する操作に基づいて実行されない一方、演出制御手段(第1副制御基板200等)は、第一の操作有効期間における他の操作手段(演出ボタン37)の操作(通常押下操作)に基づいて第一の演出(発展演出A又は発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出)を進行させると表記できる。
このように第一の演出の進行を意図して操作される操作手段を複数種設ける場合に、モード変更関連処理の実行契機とされる操作手段をそれらと完全同一とせず、その一部とすることで、遊技モードの変更に関する誤操作が行われ難くすることができる。
また、上述のモード変更関連処理の実行契機となる可動装飾体22に対する操作は通常押下操作のみとされたが、プレミアムアップONモードからプレミアムアップOFFモードへの変更を可能とする操作と、プレミアムアップOFFモードからプレミアムアップONモードへの変更を可能とする操作とで、異なる操作内容とされてもよい。例えば、プレミアムアップOFFモードからプレミアムアップONモードへの変更を可能とする操作が可動装飾体22に対する長押し操作とされ、プレミアムアップONモードからプレミアムアップOFFモードへの変更を可能とする操作が可動装飾体22に対する通常押下操作とされてもよい。
この場合、遊技モード制御手段(演出モード制御手段221等)は、遊技モード(プレミアム遊技モード)として、第一の遊技モード(プレミアムアップONモード)又は第二の遊技モード(プレミアムアップOFFモード)を設定可能であり、第一の遊技モード(プレミアムアップONモード)が設定されている所定の期間(モード変更可能期間)において、操作手段(可動装飾体22)が第一の操作内容(通常押下)で操作されたことに基づいて、第二の遊技モード(プレミアムアップOFFモード)に変更する遊技モード変更関連処理を実行可能であり、第二の遊技モード(プレミアムアップOFFモード)が設定されている所定の期間(モード変更可能期間)において、操作手段(可動装飾体22)が、第一の操作内容(通常押下)よりも操作開始から操作終了までに要する時間が長い第二の操作内容(長押し)で操作されたことに基づいて、第一の遊技モード(プレミアムアップONモード)に変更する遊技モード変更関連処理を実行可能であると表記できる。
長押し操作は、通常押下操作よりも操作開始から操作終了までに要する時間が長いため、付加規制期間の手前に開始され、付加規制期間内に終了する場合があり得る。この場合に、演出モード制御手段221は、プレミアム遊技モードをプレミアムアップONモードへの仮設定状態とするようにしてもよい。
即ち、遊技モード制御手段(演出モード制御手段221)は、第二の遊技モード(プレミアムアップOFFモード)が設定されている所定の期間(モード変更可能期間)において、第一の規制期間(付加規制期間)の手前から第二の操作内容(長押し)に係る操作手段(可動装飾体22)の操作が開始され、第一の規制期間(付加規制期間)に第二の操作内容(長押し)に係る操作手段(可動装飾体22)の操作が終了した場合には、第一の遊技モード(プレミアムアップONモード)に変更する遊技モード変更関連処理を実行すると表記することができる。
これにより、第二の遊技モード(プレミアムアップOFFモード)から第一の遊技モード(プレミアムアップONモード)への変更を困難にしつつも、当該変更に対する付加規制期間の影響を低減することができる。
更に言えば、遊技モード制御手段(演出モード制御手段221)は、第二の遊技モード(プレミアムアップOFFモード)が設定されている所定の期間(モード変更可能期間)において、第一の規制期間(付加規制期間)の手前から第二の操作内容(長押し)に係る操作手段(可動装飾体22)の操作が開始され、第一の規制期間を跨いで第一の操作有効期間に第二の操作内容(長押し)に係る操作手段(可動装飾体22)の操作が終了した場合には、遊技モード変更関連処理を実行しないようにしてもよい。
このようにすれば、遊技モード変更関連処理により、第一の演出(演出遮蔽体閉鎖演出)の進行のための操作手段に対する操作が妨げられないようにすることができる。
また、上述の実施形態では、発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合も、発展演出Aよりも大当り当選期待度の高い発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合も共に、付加規制期間が設けられていた。しかしながら、大当り当選期待度の低い発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合の付加規制期間Aを設けず、その演出遮蔽体閉鎖演出中の操作有効期間より手前でその操作有効期間に繋がる期間(例えば、操作有効期間の直前)で可動装飾体22に対する操作が行われた場合には、遊技モード変更関連処理が実行されるようにしてもよい。
即ち、第一の演出(発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出)は、第二の演出(発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出)よりも大当りの当選期待度が高く、遊技モード制御手段(演出モード制御手段221)は、所定の期間(モード変更可能期間)において第二の演出(発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出)が実行される場合には、第二の操作有効期間において遊技モード変更関連処理の実行を規制する一方、所定の期間(モード変更可能期間)において第二の演出(発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出)が実行される場合には、第二の操作有効期間の手前であって第二の操作有効期間に繋がる期間において、遊技モード変更関連処理の実行契機となる操作手段(可動装飾体22)に対する操作がなされたとしても、遊技モード変更関連処理の実行が規制されないようにしてもよい。
これにより、大当り当選期待度が高い第一の演出(発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出)が実行される場合のモード変更に関する誤操作を抑止しつつ、モード変更のし易さを維持することができる。
また、上述の実施形態では、モード変更規制期間が、操作有効期間とその手前の操作有効期間に繋がる付加規制期間とで構成されていたが、更に操作有効期間からその後に続く所定期間も更に含むように構成されてもよい。
図18は、変形例におけるモード変更規制期間を示すタイミングチャートである。図18(a)は発展演出Aが実行される場合の変形例におけるモード変更規制期間AXを示しており、図18(b)は発展演出Bが実行される場合の変形例におけるモード変更規制期間BYを示している。
図18(a)によれば、発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合には、その演出遮蔽体閉鎖演出中の操作有効期間及びその手前の付加規制期間A、並びに操作有効期間の後に続く付加規制期間Xがモード変更規制期間AXとされ、モード変更可能期間内であってもそのモード変更規制期間AX内に可動装飾体22に対する通常押下操作が行われた場合には、モード変更関連処理は実行されない。
付加規制期間Xは、操作有効期間の終了時点から演出遮蔽体閉鎖演出の終了時点までの期間に設定されている。
図18(b)によれば、発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合には、その演出遮蔽体閉鎖演出中の操作有効期間及びその手前の付加規制期間B、並びに操作有効期間の後に続く付加規制期間Yがモード変更規制期間BYとされ、モード変更可能期間内であってもそのモード変更規制期間BY内に可動装飾体22に対する通常押下操作が行われた場合には、モード変更関連処理は実行されない。
付加規制期間Yは、操作有効期間の終了時点から演出遮蔽体閉鎖演出の終了時点までの期間に設定されている。
このように、遊技モード制御手段(演出モード制御手段221)は、所定の期間(モード変更可能期間)において第一の演出(発展演出A又はBの演出遮蔽体閉鎖演出)が実行される場合には、第一の操作有効期間に加え、第一の操作有効期間の手前の期間であって第一の操作有効期間に繋がる第一の規制期間(付加規制期間A又は付加規制期間B)において、遊技モード変更関連処理の実行契機となる操作手段(可動装飾体22)に対する操作(通常操作)がなされたとしても、遊技モード変更関連処理の実行を規制するとともに、第一の操作有効期間から続く期間(付加規制期間X又は付加規制期間Y)においても遊技モード変更関連処理の実行を規制するようにしてもよい。
これによれば、プレミアム遊技モードの変更に関する誤操作を一層抑止することができる。
但し、付加規制期間X及び付加規制期間Yの終了タイミングは、図18の例に限定されず、発展演出A又はBの演出遮蔽体閉鎖演出の終了前とされてもよいし、発展演出A又はBの終了時と同タイミングとされてもよい。
また、発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合の付加規制期間Xよりも、大当り当選期待度の高い発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合の付加規制期間Yのほうが長くされてもよいし、発展演出Aの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合には付加規制期間Xを設けず、大当り当選期待度の高い発展演出Bの演出遮蔽体閉鎖演出が実行される場合の付加規制期間Yのみ設けるようにしてもよい。
また、操作有効期間の後に続く付加規制期間X若しくは付加規制期間Yは、操作有効期間の手前の付加規制期間A若しくは付加規制期間Bよりも長い、又は操作有効期間よりも長くされてもよい。
以上で説明した本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、該当否判定において該大当りに当選した場合には、該当否判定に係る図柄変動の終了後に大当り遊技を開始する遊技機であって、
操作手段と、
遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、
演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備え、
前記遊技モード制御手段は、図柄変動の実行を伴う所定の期間における前記操作手段に対する操作に基づいて、前記遊技モードを変更する、又は変更先の前記遊技モードを選択する、遊技モード変更関連処理を実行可能であり、
前記演出制御手段は、前記大当りの当選期待度を示唆する演出であって該演出の実行中の第一の操作有効期間における前記操作手段の操作に基づいて該演出が進行する第一の演出を、前記所定の期間において実行させることが可能であり、
前記遊技モード制御手段は、前記所定の期間において前記第一の演出が実行される場合には、前記第一の操作有効期間に加え、該第一の操作有効期間の手前の期間であって該第一の操作有効期間に繋がる第一の規制期間において、前記遊技モード変更関連処理の実行契機となる前記操作手段に対する操作がなされたとしても、前記遊技モード変更関連処理の実行を規制する、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
(1)に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記大当りの当選期待度を示唆する演出であって該演出の実行中の第二の操作有効期間における前記操作手段の操作に基づいて該演出が進行する第二の演出を、前記所定の期間において実行させることが可能であり、
前記遊技モード制御手段は、前記所定の期間において前記第二の演出が実行される場合には、前記第二の操作有効期間に加え、該第二の操作有効期間の手前の期間であって該第二の操作有効期間に繋がる第二の規制期間において、前記遊技モード変更関連処理の実行契機となる前記操作手段に対する操作がなされたとしても、前記遊技モード変更関連処理の実行を規制し、
前記第一の演出は、前記第二の演出よりも前記大当りの当選期待度が高く、
前記第一の規制期間は、前記第二の規制期間よりも長い、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
(1)に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記大当りの当選期待度を示唆する演出であって該演出の実行中の第二の操作有効期間における前記操作手段の操作に基づいて該演出が進行する第二の演出を、前記所定の期間において実行させることが可能であり、
前記遊技モード制御手段は、前記所定の期間において前記第二の演出が実行される場合には、前記第二の操作有効期間に加え、該第二の操作有効期間の手前の期間であって該第二の操作有効期間に繋がる第二の規制期間において、前記遊技モード変更関連処理の実行契機となる前記操作手段に対する操作がなされたとしても、前記遊技モード変更関連処理の実行を規制し、
前記第一の演出は、前記第二の演出よりも前記大当りの当選期待度が高く、
前記第一の規制期間と前記第一の操作有効期間とを合算した期間に対する該第一の規制期間が占める割合が、前記第二の規制期間と前記第二の操作有効期間とを合算した期間に対する該第二の規制期間が占める割合よりも高い、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
(2)又は(3)に記載の遊技機であって、
前記第一の規制期間は、前記第一の操作有効期間よりも長い一方、
前記第二の規制期間は、前記第二の操作有効期間よりも短い、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記操作手段とは異なる他の操作手段を備え、
前記遊技モード変更関連処理は、前記所定の期間における前記他の操作手段に対する操作に基づいて実行されない一方、
前記演出制御手段は、前記第一の操作有効期間における前記他の操作手段の操作に基づいて前記第一の演出を進行させる、
ことを特徴とする遊技機。
(6)
(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記遊技モード制御手段は、
前記遊技モードとして、第一の遊技モード又は第二の遊技モードを設定可能であり、
前記第一の遊技モードが設定されている前記所定の期間において、前記操作手段が第一の操作内容で操作されたことに基づいて、前記第二の遊技モードに変更する前記遊技モード変更関連処理を実行可能であり、
前記第二の遊技モードが設定されている前記所定の期間において、前記操作手段が、前記第一の操作内容よりも操作開始から操作終了までに要する時間が長い第二の操作内容で操作されたことに基づいて、前記第一の遊技モードに変更する前記遊技モード変更関連処理を実行可能であり、
前記第二の遊技モードが設定されている前記所定の期間において、前記第一の規制期間の手前から前記第二の操作内容に係る前記操作手段の操作が開始され、該第一の規制期間に該第二の操作内容に係る前記操作手段の操作が終了した場合には、前記第一の遊技モードに変更する前記遊技モード変更関連処理を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
(付記a)
(1)に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記大当りの当選期待度を示唆する演出であって該演出の実行中の第二の操作有効期間における前記操作手段の操作に基づいて該演出が進行する第二の演出を、前記所定の期間において実行させることが可能であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出よりも前記大当りの当選期待度が高く、
前記遊技モード制御手段は、前記所定の期間において前記第二の演出が実行される場合には、前記第二の操作有効期間において前記遊技モード変更関連処理の実行を規制する一方、
前記所定の期間において前記第二の演出が実行される場合には、前記第二の操作有効期間の手前であって該第二の操作有効期間に繋がる期間において、前記遊技モード変更関連処理の実行契機となる前記操作手段に対する操作がなされたとしても、前記遊技モード変更関連処理の実行が規制されない、
ことを特徴とする遊技機。
10 遊技機
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83 演出遮蔽体
83a 左上演出遮蔽体
83b 右上演出遮蔽体
83c 左下演出遮蔽体
83d 右下演出遮蔽体
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 電断処理実行手段
180 復電処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路

Claims (2)

  1. 図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、該当否判定において該大当りに当選した場合には、該当否判定に係る図柄変動の終了後に大当り遊技を開始する遊技機であって、
    操作手段と、
    遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、
    演出手段と、
    前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備え、
    前記遊技モード制御手段は、図柄変動の実行を伴う所定の期間における前記操作手段に対する操作に基づいて、前記遊技モードを変更する、又は変更先の前記遊技モードを選択する、遊技モード変更関連処理を実行可能であり、
    前記演出制御手段は、前記大当りの当選期待度を示唆する演出であって該演出の実行中の第一の操作有効期間における前記操作手段の操作に基づいて該演出が進行する第一の演出を、前記所定の期間において実行させることが可能であり、
    前記遊技モード制御手段は、
    前記所定の期間において前記第一の演出が実行される場合には、前記第一の操作有効期間に加え、該第一の操作有効期間の手前の期間であって該第一の操作有効期間に繋がる第一の規制期間において、前記遊技モード変更関連処理の実行契機となる前記操作手段に対する操作がなされたとしても、前記遊技モード変更関連処理の実行を規制し、
    前記遊技モードとして、第一の遊技モード又は第二の遊技モードを設定可能であり、
    前記第一の遊技モードが設定されている前記所定の期間において、前記操作手段が第一の操作内容で操作されたことに基づいて、前記第二の遊技モードに変更する前記遊技モード変更関連処理を実行可能であり、
    前記第二の遊技モードが設定されている前記所定の期間において、前記操作手段が、前記第一の操作内容よりも操作開始から操作終了までに要する時間が長い第二の操作内容で操作されたことに基づいて、前記第一の遊技モードに変更する前記遊技モード変更関連処理を実行可能であり、
    前記第二の遊技モードが設定されている前記所定の期間において、前記第一の規制期間の手前から前記第二の操作内容に係る前記操作手段の操作が開始され、該第一の規制期間に該第二の操作内容に係る前記操作手段の操作が終了した場合には、前記第一の遊技モードに変更する前記遊技モード変更関連処理を実行する、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 図柄変動の開始に伴って大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、該当否判定において該大当りに当選した場合には、該当否判定に係る図柄変動の終了後に大当り遊技を開始する遊技機であって、
    操作手段と、
    遊技モードを制御する遊技モード制御手段と、
    演出手段と、
    前記演出手段を制御する演出制御手段と、を備え、
    前記遊技モード制御手段は、図柄変動の実行を伴う所定の期間における前記操作手段に対する操作に基づいて、前記遊技モードを変更する、又は変更先の前記遊技モードを選択する、遊技モード変更関連処理を実行可能であり、
    前記演出制御手段は、前記大当りの当選期待度を示唆する演出であって該演出の実行中の第一の操作有効期間における前記操作手段の操作に基づいて該演出が進行する第一の演出を、前記所定の期間において実行させることが可能であり、
    前記遊技モード制御手段は、前記所定の期間において前記第一の演出が実行される場合には、前記第一の操作有効期間に加え、該第一の操作有効期間の手前の期間であって該第一の操作有効期間に繋がる第一の規制期間において、前記遊技モード変更関連処理の実行契機となる前記操作手段に対する操作がなされたとしても、前記遊技モード変更関連処理の実行を規制するとともに、該第一の操作有効期間から続く後の規制期間においても前記遊技モード変更関連処理の実行を規制し、
    前記第一の操作有効期間から続く前記後の規制期間は、前記第一の操作有効期間の手前の前記第一の規制期間よりも長い、
    ことを特徴とする遊技機。
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