JP2009073724A - フェライト材料及びフェライト材料の製造方法 - Google Patents

フェライト材料及びフェライト材料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高周波帯域において高いインピーダンスを有するとともに、高比抵抗を有し、かつ外部応力による磁気特性の変化が小さいフェライト材料及びその製造方法を提供する。
【解決手段】組成式が(1−x−y−z)(Li0.5Fe0.5)O・xZnO・y(Mn,Fe)23・zCuOであって、かつa=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足するフェライト材料(フェライト焼結体,フェライト粉末)。フェライト材料100質量%に対して、Co酸化物、Co水酸化物、Co炭酸化物のうち少なくとも1種をCoO換算で1質量%以下含有して良い。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波帯域において高いインピーダンスを有するフェライト材料、及びその製造方法に関する。
電子機器のノイズの伝送を阻止するノイズフィルタには、種々のものが提案され利用されており、高周波帯域の信号成分の伝送を阻止するフィルタとして、例えばフェライトコアに巻線を施したノイズフィルタが知られている。
これらのノイズフィルタには、フェライト材料の持つ磁気的なインピーダンスが利用されており、近年の各種電子機器の小型化に伴い、特に高周波帯域において高いインピーダンスを有するフェライト材料が要望されている。
従来、ノイズフィルタには、Mn−Zn系やNi−Zn系のフェライト材料が用いられていた。Mn−Zn系フェライトは、高い透磁率を有するため、kHz帯域におけるインピーダンスは大きいものの、比抵抗が1Ωm程度と小さいため、MHz帯域ではフェライト内の渦電流による損失が増加する。そのため、10MHz以上の周波数ではインピーダンスが低下し、30MHz以上の高周波帯域におけるノイズ除去には適用困難であった。また、比抵抗が小さいため、コアに直接巻線を施すことが困難であり、コアと巻線との間に絶縁物を挿入するなど、製造工程が増加するとともに、小型化も困難であるという問題があった。
一方、Ni−Zn系フェライトは、比抵抗が106 Ωm以上と大きいため、渦電流損失の影響が小さく、10MHz以上の周波数ではMn−Zn系フェライトに比べて高いインピーダンスが得られる。このため、30MHz以上の高周波帯域におけるノイズ除去には主としてNi−Zn系フェライトが用いられている。また、Ni−Zn系フェライトは比抵抗が大きいため、コアに直接巻線が可能であり、小型化も可能であるという利点がある。
しかし、Ni−Zn系フェライトは、磁歪が大きく、外部応力による磁気特性の変化が大きいため、例えば、フェライトコアに巻線を施した後、信頼性向上のために樹脂モールドを施すと、その応力によって透磁率が変化するという問題がある。また、高価なNiを主成分として含むため製造コストが高くなるという問題もある。
高価なNiを含まず、磁歪の小さな材料として、Li系フェライト材料が知られている。例えば、特許文献1には、材料組成をLi0.5xZnz Cua Fe2+0.5x-yMny 4 (0.10<x<1.00,0.13<y<0.80,0<z<0.90,0.02<a<0.40,0.5x+z+a≒1)とすることにより、低温焼結が可能になり、それによって比抵抗の向上を実現したLi−Cu−Znフェライトが提案されている。
特開2004−153197号公報
しかし、前記Li−Cu−Znフェライトは、積層電子部品に使用される、銀内部導体と同時焼成できる低温焼結型のフェライト材料を目的とするものであって、ノイズフィルタなどの用途に要求されるインピーダンス特性については何ら考慮されていない。また、前記Li−Cu−ZnフェライトはMnを必須元素として含有するが、そのMnの含有量が比較的多いため、比抵抗の向上に相反して初透磁率が低下しているものと考えられ、それに伴いインピーダンスも低下しているものと考えられる。
このように、従来のLi系フェライトにおいては、ノイズフィルタなどの用途に適した、高周波帯域において高いインピーダンスを有するフェライト材料は未だ提案されていない。
本発明は、高周波帯域において高いインピーダンスを有するとともに、コアに直接巻線を施すことができる高比抵抗を有し、かつ外部応力による磁気特性の変化が小さく、安価にして提供することが可能な、ノイズフィルタやチョークコイル等の巻線部品のコア材、または電波吸収体などに用いられるフェライト材料の提供を目的とする。
また、本発明の他の目的は、上述したようなフェライト材料(フェライト焼結体,フェライト粉末)を精度良く簡単に製造できるフェライト材料の製造方法を提供することにある。
発明者らは、上記目的を達成すべく、Li系フェライトの組成について鋭意研究の結果、Li−Zn−Mn−Cuフェライトにおいて、Cuを比較的多く含有させるとともに、Mn量を特定範囲に規定することによって、磁歪が小さく、Niを使用せずに低価格化が図れるというLi系フェライトの本来の特徴を維持しながら、30MHz以上の周波数帯域で高いインピーダンスを有し、かつ比抵抗が106 Ωm以上であるフェライト材料が得られることを知見した。
さらに発明者らは、上記フェライト材料に対して、Co酸化物、Co水酸化物、Co炭酸化物のうち少なくとも1種を少量含有させることにより、30MHz以上の周波数帯域におけるインピーダンスをより向上させることができることを知見した。
本発明のフェライト材料は、組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOであって、かつa=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足する。
本発明のフェライト材料は、上記フェライト材料100質量%に対して、添加物としてCo酸化物、Co水酸化物、Co炭酸化物のうち少なくとも1種をCoO換算で1質量%以下含有する。
本発明のフェライト材料は、上記構成を有するフェライト材料において、30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/m以上で、かつ100MHzにおける規格化インピーダンスZN が60000Ω/m以上である。
本発明のフェライト材料は、上記構成を有するフェライト材料において、比抵抗が106 Ωm以上である。
本発明のフェライト材料は、上記構成を有するフェライト材料において、圧力30MPaで加圧したときの初透磁率の変化率が±10%以内である。
本発明のフェライト材料の形態としては、原料粉末に仮焼、粉砕、成形及び焼成の各処理を順次施して得られるフェライト焼結体、原料粉末を焼成して得られるフェライト粉末、原料粉末に仮焼、粉砕及び焼成の各処理を順次施して得られるフェライト粉末、原料粉末に仮焼、粉砕、成形、焼成及び粉砕の各処理を順次施して得られるフェライト粉末などが存在する。フェライト粉末の平均粒径は、使用目的に応じて数μm乃至数百μmを適宜選定する。
本発明のフェライト材料(フェライト焼結体)を製造する方法は、組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOであって、かつa=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足する原料粉末を準備する工程と、原料粉末を仮焼して仮焼粉を得る工程と、仮焼粉を粉砕して粉砕粉を得る工程と、粉砕粉を成形して成形体を得る工程と、成形体を焼成してフェライト焼結体を得る工程とを有する。
本発明のフェライト材料(フェライト粉末)を製造する方法は、組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOであって、かつa=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足する原料粉末を準備する工程と、原料粉末を焼成してフェライト粉末を得る工程とを有する。焼成時の温度は、800℃〜1050℃が好ましい。原料粉末を準備する工程と、焼成する工程との間に、原料粉末を造粒する工程を有していても良い。
本発明のフェライト材料(フェライト粉末)を製造する方法は、組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOであって、かつa=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足する原料粉末を準備する工程と、原料粉末を仮焼して仮焼粉を得る工程と、仮焼粉を粉砕して粉砕粉を得る工程と、粉砕粉を焼成してフェライト粉末を得る工程とを有する。仮焼粉を粉砕する工程と、焼成する工程との間に、粉砕粉を造粒する工程を有していても良い。
本発明のフェライト材料(フェライト粉末)を製造する方法は、組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOであって、かつa=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足する原料粉末を準備する工程と、原料粉末を仮焼して仮焼粉を得る工程と、仮焼粉を粉砕して粉砕粉を得る工程と、粉砕粉を成形して成形体を得る工程と、成形体を焼成して焼結体を得る工程と、焼結体を粉砕してフェライト粉末を得る工程とを有する。
本発明のフェライト材料(フェライト焼結体,フェライト粉末)を製造する方法は、前記焼成を行うまでの間に、被添加材料100質量%に対して、Co酸化物、Co水酸化物、Co炭酸化物のうち少なくとも1種をCoO換算で1質量%以下添加する工程を更に有する。
本発明によれば、30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/m以上、100MHzにおける規格化インピーダンスZN が60000Ω/m以上という高周波帯域で高いインピーダンスを有するフェライト材料(フェライト焼結体,フェライト粉末)が得られる。このフェライト焼結体をノイズフィルタやチョークコイル等の巻線部品のコア材として用いることにより、高周波帯域において効率よくノイズの伝送を阻止できるノイズフィルタを提供することができる。
また、本発明によれば、106 Ωm以上の高比抵抗を有するフェライト材料(フェライト焼結体,フェライト粉末)が得られる。このフェライト焼結体をノイズフィルタやチョークコイル等の巻線部品のコア材として用いることにより、コアに直接巻線を施すことができるため、絶縁物を挿入する工程などを短縮できるとともに、巻線部品の小型化を図ることができる。
さらに、本発明によれば、磁歪が小さく、外部応力に対する磁気特性の変化率が小さいフェライト材料(フェライト焼結体,フェライト粉末)が得られるため、このフェライト焼結体を樹脂モールドが必要なノイズフィルタやチョークコイル等の巻線部品のコア材に用いることにより、磁気特性のばらつきを低減することができる。
さらに、本発明によるフェライト材料(フェライト焼結体,フェライト粉末)は、高価なNiを含有しないため、製造コストの低減を図ることができ、ノイズフィルタやチョークコイル等の巻線部品のコア材として好適なフェライト焼結体を安価にして提供することができる。
また、本発明によるフェライト粉末を樹脂などに分散させて成形することにより、高周波帯域で優れた電波吸収性能を有する電波吸収体を安価で提供することができる。
本発明におけるフェライト材料の組成限定理由を以下に詳述する。組成式(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOにおいて、xはZnOの含有率であり、0.175〜0.29(0.175以上、0.29以下、〜の意味は以下同様)の範囲が好ましい。0.175未満では初透磁率が小さくなり30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/mを下回り、0.29を超えると30MHzにおける規格化インピーダンスZN は40000Ω/mを超えるものの、100MHzにおける規格化インピーダンスが60000Ω/mを下回るとともに、キュリー温度が低下するため好ましくない。
yはFe2 3 相当の含有率であって、(Li0.5 Fe0.5 )OにおけるFeを除くものであり、0.475〜0.51の範囲が好ましい。0.475未満では30MHz及び100MHzにおける規格化インピーダンスZN が低下するため好ましくなく、0.51を超えると30MHz及び100MHzにおける規格化インピーダンスZN が低下するとともに、比抵抗が106 Ωmを下回るため好ましくない。より好ましい範囲は0.49〜0.51である。なお、(Li0.5 Fe0.5 )Oは、上述したxとy及び後述するzの残部となる。
上記Fe2 3 の一部をMn2 3 にて置換することにより、30MHz及び100MHzにおける規格化インピーダンスZN を向上させることができる。a=Mn/(Mn+Fe)とした場合、aは0.02〜0.055の範囲が好ましい。0.02未満では規格化インピーダンスZN の向上効果がなく、0.055を超えると30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/mを下回るとともに、比抵抗が106 Ωmを下回るため好ましくない。
このMn2 3 の含有率を上記範囲に規定することが本発明の特徴の一つである。ちなみに、背景技術に記載した特許文献1によるLi−Cu−ZnフェライトのMn含有量は0.13〜0.80(13mol%〜80mol%)と非常に多いため、初透磁率が低下し、それに伴い、規格化インピーダンスZN も低下しているものと考えられ、ノイズフィルタなどの巻線部品のコア材として用いることは不適である。なお、本発明におけるMn2 3 の含有率を特許文献1の一般式にて換算すると0.1262以下(12.62mol%以下)となる。
上記組成式において、zはCuOの含有率であり、0.07〜0.22の範囲が好ましい。このCuOを比較的多く含有させることが本発明の主たる特徴である。CuOは(Li0.5 Fe0.5 )Oの一部を置換するものであり、上記範囲のCuOを含有することにより、規格化インピーダンスZN を大きく向上させることができ、30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/m以上、100MHzにおける規格化インピーダンスが60000Ω/m以上を両立させることができるという効果を奏する。zが0.07未満では規格化インピーダンスZN の向上効果がなく、0.22を超えると30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/mを下回るため好ましくない。より好ましい範囲は0.10〜0.19である。
上述した組成限定理由を満足することによって、30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/m以上、100MHzにおける規格化インピーダンスZN が60000Ω/m以上を両立するとともに、比抵抗が106 Ωm以上で、かつ圧力30MPaで加圧したときの初透磁率の変化率が±10%以内であるフェライト材料を得ることができる。
さらに、上述した組成を有するフェライト材料を100質量%として、Co酸化物、Co水酸化物、Co炭酸化物のうち少なくとも1種をCoO換算で1質量%以下含有させることにより、高周波帯域における規格化インピーダンスZN をより向上させることができる。含有量がCoO換算で1質量%を超えると材料の磁歪が大きくなり、外部応力による磁気特性の変化が大きくなるとともに、30MHz及び100MHzにおける規格化インピーダンスZN が低下するため好ましくない。
このような組成を有する本発明のフェライト材料の形態としては、原料粉末に仮焼、粉砕、成形及び焼成の各処理を順次施して得られるフェライト焼結体、または、後述するような種々の手法により原料粉末から得られるフェライト粉末が存在する。例えば、ノイズフィルタやチョークコイル等の巻線部品のコア材として、フェライト焼結体を使用できる。また、フェライト粉末を樹脂などに分散させ、所定の形状に成形することによって、高周波帯域で優れた電波吸収性能を有する電波吸収体を作製できる。なお、本発明のフェライト粉末の平均粒径は、使用する用途に応じて、数μm乃至数百μmを適宜選定すれば良い。樹脂などへの分散性、ハンドリング性などを考慮して、粒径のばらつきが小さい粉末とすることが好ましい。
以下、本発明のフェライト材料(フェライト焼結体,フェライト粉末)の製造方法について説明する。まず、フェライト焼結体の製造方法を述べる。
組成式(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 O・zCuO、かつa=Mn/(Mn+Fe)であり、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足する材料、あるいはその材料(被添加材料)100質量%に対して、添加物としてCo酸化物、Co水酸化物、Co炭酸化物のうち少なくとも1種をCoO換算で1質量%以下含有する材料を準備する。
上記材料を準備する工程は、後述する焼成工程までに行えばよい。すなわち、秤量、混合、仮焼、粉砕、成形までの各工程にて上記材料を準備すればよい。例えば、全ての元素の出発原料となる炭酸塩粉末や酸化物粉末を最初から秤量、混合して、仮焼してもよいし、LiやCoなどの原料粉末を除く他の原料粉末のみを先に秤量、混合して仮焼を行った後、LiやCoなどの原料粉末を当該仮焼粉(被添加材料)に混合した後、粉砕、成形してもよい。あるいは粉砕後の粉砕粉(被添加材料)に混合した後、焼成してもよい。
仮焼工程において、仮焼温度は800℃〜900℃が好ましい。仮焼時間は2時間〜5時間が好ましい。また、仮焼雰囲気は大気中あるいは酸素雰囲気中が好ましい。
粉砕工程において、粉砕は、純水またはエタノール中で行うことが好ましい。また、粉砕後の粉砕粉の平均粒径は0.5μm〜1.5μmが好ましい。
粉砕後の粉砕粉は、所望の成形手段によって成形する。成形前に、必要に応じて粉砕粉を造粒装置によって造粒してもよい。成形圧力は70MPa〜150MPaが好ましい。
上記にて得られた成形体を焼成して本発明のフェライト焼結体を得る。焼成温度は950℃〜1050℃が好ましい。焼成時間は2〜5時間が好ましい。また、焼成雰囲気は大気中あるいは酸素雰囲気中が好ましい。
次に、フェライト粉末の製造方法について説明する。フェライト粉末を製造する方法として、下記のような各手順を順次施してフェライト粉末を得る5種類の製法が存在する。 (製法a1)原料粉末準備→焼成
(製法a2)原料粉末準備→造粒→焼成
(製法b1)原料粉末準備→仮焼→粉砕→焼成
(製法b2)原料粉末準備→仮焼→粉砕→造粒→焼成
(製法c)原料粉末準備→仮焼→粉砕→成形→焼成→粉砕
製法a1は、炭酸塩粉末や酸化物粉末などの原料粉末を秤量、混合した後、800℃〜1050℃で焼成する方法である。製法a2は、原料粉末を秤量、混合した後、造粒し、800℃〜1050℃で焼成する方法である。製法a1,a2にあって、焼成温度を800℃〜1050℃とするのは、次の理由による。焼成温度が800℃未満では固相反応によりフェライト相が生成されず、1050℃を超えると結晶粒成長を起こしたり、凝集が進行するため好ましくない。製法a1,a2,b1,b2にあっては、焼成後の粉末をさらに粉砕しても良い。製法a1,a2にあっては、他の製法の場合に比べて焼成時の収縮率が大きいため、比較的小さな粒径の粉末を得られやすい。また、粉末の機械的強度も比較的低いため、粉砕によってより細かい粒径が得られやすい。
製法b1は、秤量、混合された原料粉末を仮焼、粉砕して得られる粉末を、そのまま950℃〜1050℃で焼成する方法である。製法b2は、秤量、混合された原料粉末を仮焼、粉砕した粉末から造粒粉末を得た後、そのまま950℃〜1050℃で焼成する方法である。製法b1,b2にあっては、製法a1,a2の場合より焼成時の収縮率が小さいため、より大きな粒径の粉末を得られやすい。また、仮焼粉を焼成するため、粉末同士、粉末内での組成のばらつきが小さく、均質な粉末が得られやすい。また、粒径が50μm〜100μm程度である略球形の粉末を容易に作製することができる。
製法cは、前述したような手順にてフェライト焼結体を製造した後、そのフェライト焼結体を粉砕する方法である。製法cにあっては、他の製法の場合に比べて大粒径の粉末を得ることができる。しかしながら、粉砕工程において、微粉の発生が避けられないため、分級処理を行って微粉を除去することが好ましい。
フェライト粉末の製造にあっても、フェライト焼結体の製造と同様に、被添加材料100質量%に対して、添加物としてCo酸化物、Co水酸化物、Co炭酸化物のうち少なくとも1種をCoO換算で1質量%以下添加することが好ましい。この場合、Coを添加する工程は、焼成工程までに行えばよい。すなわち、例えば上記製法a1〜cにあっては、組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 O・zCuOである被添加材料にCoを添加して、原料粉末を準備してもよい。また、製法b1,b2,cにあっては、Coを除く他の原料粉末のみを先に秤量、混合して仮焼を行った後、Coを仮焼粉(被添加材料)に添加した後、粉砕してもよい。あるいは粉砕後の粉砕粉(被添加材料)Coを添加した後、焼成してもよい。
(実施例1)
実施例1は、本発明のフェライト材料において、ZnOの含有率を示すxの組成限定理由を実証するものである。
最終的な組成が図1に示す種々の組成((Li0.5 Fe0.5 )O,ZnO,(Mn,Fe)2 3 ,CuOについてはmol%にて表記する。組成式におけるx,y,zの0.01が1mol%に相当)となるように、出発原料となる炭酸塩粉末と酸化物粉末とを秤量、混合し、大気中900℃で3時間仮焼した。得られた仮焼粉をボールミルで0.5μmから1.5μmの大きさになるように湿式粉砕した後、乾燥した。
得られた粉末にポリビニルアルコールを1質量%添加し、造粒を行って造粒粉となし、該造粒粉を外径9mm×内径4mm×厚み3mmのリング状と、長辺20mm×短辺10mm×厚み5mmの板状と、外枠9.5mm×内枠4.7mm×厚み2.4mmの額縁形状とに、成形圧力150MPaで成形し、得られた成形体を大気中1000℃で3時間焼成し、フェライト材料を得た。
得られたリング状フェライト材料に巻き線を施し、LCRメータ(HEWLETT PACKARD製 装置名4285A)でf=100kHz、H=0. 4A/ mにて初透磁率μiを測定した。測定結果を図1に示す。
また、得られたリング状フェライト材料を、インピーダンスアナライザー(Agilent製E4991A、フィクスチャー16454A)を用いて、OSCレベル100mVにて、f=1MHz〜1GHzにおける比透磁率μ' ,μ''を測定し、下記式(1)を用いて規格化インピーダンスZN を計算した。30MHzと100MHzとにおける規格化インピーダンスZN の結果を図1に示す。なお、下記式(1)において、fは周波数、μ0 は真空の透磁率、μ' は材料の比透磁率(実部)、μ''は材料の比透磁率(虚部)である。
N =2πfμ0 (μ' 2 +μ''2 1/2 …(1)
また、得られた板状フェライト材料より長辺17mm×短辺2mm×厚み2mmの試料を切り出し、両端に導電性ペーストを塗布し2端子法にて試料の抵抗を測定した。測定結果を図1に示す。
さらに、得られた額縁形状のフェライト材料に巻き線を施し、一軸で30MPaで加圧し、加圧前後の初透磁率μiを上記と同様のLCRメータで測定し、初透磁率μiの変化率を求めた。測定結果を図1に示す。なお、図1において、試料番号横に*印を付したものは比較例であり、*印を付していないものは適合例(本発明の実施例)である。なお、*印の意味は、後述する他の図2〜図5でも同じである。
図1から明らかなように、組成式(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuO,a=Mn/(Mn+Fe)のフェライト材料において、ZnOの含有率が0.175〜0.29の範囲で、30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/m以上、100MHzにおける規格化インピーダンスZN が60000Ω/m以上を両立し、かつ比抵抗106 Ωm以上を満足するフェライト材料が得られることが分かる。また、μi変化率から明らかなように、外部応力に対する初透磁率の変化率が小さいフェライト材料が得られることが分かる。
(実施例2)
実施例2は、本発明のフェライト材料において、(Mn,Fe)2 3 の含有率を示すyの組成限定理由を実証するものである。
最終的な組成が図2に示す種々の組成を用いる以外は実施例1と同様に実験を行った。その結果を図2に示す。
図2から明らかなように、組成式(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuO,a=Mn/(Mn+Fe)のフェライト材料において、Fe2 3 の含有率が0.475〜0.51の範囲で、30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/m以上、100MHzにおける規格化インピーダンスZN が60000Ω/m以上を両立し、かつ比抵抗106 Ωm以上を満足するフェライト材料が得られることが分かる。また、μi変化率から明らかなように、外部応力に対する初透磁率の変化率が小さいフェライト材料が得られることが分かる。
(実施例3)
実施例3は、本発明のフェライト材料の主たる特徴であるCuOの含有率を示すzの組成限定理由を実証するものである。
最終的な組成が図3に示す種々の組成を用いる以外は実施例1と同様に実験を行った。その結果を図3に示す。
図3から明らかなように、組成式(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuO,a=Mn/(Mn+Fe)のフェライト材料において、CuOの含有率が0.07〜0.22の範囲で、30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/m以上、100MHzにおける規格化インピーダンスZN が60000Ω/m以上を両立し、かつ比抵抗106 Ωm以上を満足するフェライト材料が得られることが分かる。また、μi変化率から明らかなように、外部応力に対する初透磁率の変化率が小さいフェライト材料が得られることが分かる。
(実施例4)
実施例4は、本発明のフェライト材料の特徴の一つであるMnの含有率を示す(Mn/(Mn+Fe))の組成限定理由を実証するものである。
最終的な組成が図4に示す種々の組成を用いる以外は実施例1と同様に実験を行った。その結果を図4に示す。
図4から明らかなように、組成式(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuO,a=Mn/(Mn+Fe)のフェライト材料において、Mn/(Mn+Fe)が0.02〜0.055の範囲で、30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/m以上、100MHzにおける規格化インピーダンスZN が60000Ω/m以上を両立し、かつ比抵抗106 Ωm以上を満足するフェライト材料が得られることが分かる。また、μi変化率から明らかなように、外部応力に対する初透磁率の変化率が小さいフェライト材料が得られることが分かる。
(実施例5)
実施例5は、本発明のフェライト材料において、Co酸化物の含有効果を実証するものである。
最終的な組成が図5に示す主成分組成を100質量%として、添加量としてCo3 4 をCoO換算で図5に示す量を添加した以外は実施例1と同様に実験を行った。その結果を図5に示す。
図5から明らかなように、組成式(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuO、a=Mn/(Mn+Fe)のフェライト材料100質量%に対して、添加量としてCo酸化物をCoO換算で1質量%以下含有させることにより、30MHz及び100MHzにおける規格化インピーダンスZN が向上していることが分かる。また、CoOの含有によっても比抵抗は106 Ωm以上を満足し、μi変化率も小さいことが分かる。
(実施例6)
実施例1にて作製した造粒粉を成形せずに大気中1000℃で3時間焼成し、平均粒径75μmの略球状のフェライト材料(フェライト粉末)を得た。このフェライト粉末の製造方法は、前述した製法b2に該当する。得られたフェライト粉末90質量%と熱可塑性樹脂10質量%とを混合し、樹脂にフェライト粉末が均一に分散するように、樹脂の流動性を高めるために加熱、混練した後、成形して室温まで冷却することにより、板状の電波吸収体を作製した。作製した電波吸収体の電波吸収性能を測定した結果、高周波帯域で優れた電波吸収性能を有していた。
なお、製法b2以外の前述した製法にしたがって製造したフェライト粉末を、実施例6と同様に熱可塑性樹脂に分散させて作製した電波吸収体にあっても、優れた電波吸収性能を有していることを確認できた。
本発明によるフェライト材料は、高周波帯域で高いインピーダンスを有するとともに、コアに直接巻線を施すことができる高比抵抗を有し、かつ外部応力による磁気特性の変化が小さく、安価にして提供することができ、ノイズフィルタやチョークコイル等の巻線部品のコア材、または電波吸収体などに最適である。
実施例1の適合例/比較例における組成及び特性を示す図表である。 実施例2の適合例/比較例における組成及び特性を示す図表である。 実施例3の適合例/比較例における組成及び特性を示す図表である。 実施例4の適合例/比較例における組成及び特性を示す図表である。 実施例5の適合例/比較例における組成及び特性を示す図表である。

Claims (15)

  1. 組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOであり、a=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足することを特徴とするフェライト材料。
  2. フェライト材料100質量%に対して、Co酸化物、Co水酸化物、Co炭酸化物のうち少なくとも1種をCoO換算で1質量%以下含有することを特徴とする請求項1記載のフェライト材料。
  3. 30MHzにおける規格化インピーダンスZN が40000Ω/m以上で、かつ100MHzにおける規格化インピーダンスZN が60000Ω/m以上であることを特徴とする請求項1または2記載のフェライト材料。
  4. 比抵抗が106 Ωm以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフェライト材料。
  5. 圧力30MPaで加圧したときの初透磁率の変化率が±10%以内であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のフェライト材料。
  6. 原料粉末に仮焼、粉砕、成形及び焼成の各処理を順次施して得られるフェライト焼結体であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフェライト材料。
  7. 原料粉末を焼成して得られるフェライト粉末であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフェライト材料。
  8. 原料粉末に仮焼、粉砕及び焼成の各処理を順次施して得られるフェライト粉末であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフェライト材料。
  9. 原料粉末に仮焼、粉砕、成形、焼成及び粉砕の各処理を順次施して得られるフェライト粉末であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフェライト材料。
  10. 組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOであって、かつa=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足する原料粉末を準備する工程と、
    原料粉末を仮焼して仮焼粉を得る工程と、
    仮焼粉を粉砕して粉砕粉を得る工程と、
    粉砕粉を成形して成形体を得る工程と、
    成形体を焼成してフェライト焼結体を得る工程と
    を有することを特徴とするフェライト材料の製造方法。
  11. 組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOであって、かつa=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足する原料粉末を準備する工程と、
    原料粉末を焼成してフェライト粉末を得る工程と
    を有することを特徴とするフェライト材料の製造方法。
  12. 前記原料粉末を焼成する際の温度は800℃〜1050℃であることを特徴とする請求項11記載のフェライト材料の製造方法。
  13. 組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOであって、かつa=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22、0,02≦a≦0.055を満足する原料粉末を準備する工程と、
    原料粉末を仮焼して仮焼粉を得る工程と、
    仮焼粉を粉砕して粉砕粉を得る工程と、
    粉砕粉を焼成してフェライト粉末を得る工程と
    を有することを特徴とするフェライト材料の製造方法。
  14. 組成式が(1−x−y−z)(Li0.5 Fe0.5 )O・xZnO・y(Mn,Fe)2 3 ・zCuOであって、かつa=Mn/(Mn+Fe)とした場合、x,y,z,aが、0.175≦x≦0.29,0.475≦y≦0.51,0.07≦z≦0.22,0.02≦a≦0.055を満足する原料粉末を準備する工程と、
    原料粉末を仮焼して仮焼粉を得る工程と、
    仮焼粉を粉砕して粉砕粉を得る工程と、
    粉砕粉を成形して成形体を得る工程と、
    成形体を焼成して焼結体を得る工程と、
    焼結体を粉砕してフェライト粉末を得る工程と
    を有することを特徴とするフェライト材料の製造方法。
  15. 前記焼成を行うまでの間に、被添加材料100質量%に対して、Co酸化物、Co水酸化物、Co炭酸化物のうち少なくとも1種をCoO換算で1質量%以下添加する工程を更に有することを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載のフェライト材料の製造方法。
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