JP2009070973A - 塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速な塗布処理を実現しつつ、パーティクルやミストの発生による基板製造の歩留まり悪化を抑制することを目的とする。
【解決手段】塗布装置1は、基板90を搬送する搬送部2と、基板90を下方から支持する支持ステージ(基板支持手段)50を備える支持部5と、基板90にノズル40からレジスト(塗布液)を吐出して塗布する塗布部4と、ノズル40のメンテナンスを行うためのメンテナンス部6と、塗布装置1を構成する各部の制御を行う制御部8とを備える。支持部5は、上流側搬送ローラ20と下流側搬送ローラ21の間に配置される支持ステージ50と、支持ステージ50に図示しない配管を介して接続される排気部51および気体供給部52と、支持ステージ50を斜めに昇降させる支持ステージ昇降部(退避手段)53とで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、磁気ディスク用のガラス基板・セラミック基板、光ディスク用のガラス基板・セラミック基板(以下、単に「基板」と称する。)に対して、感光性樹脂(フォトレジスト)等の塗布を行う技術に関する。
従来より、基板保持装置のステージ(例えば石定盤)に設けられた吸着口によって基板の裏面を吸着保持し、保持した基板の表面に向けてスリット状の吐出口を有するノズルからフォトレジスト(以下、単に「レジスト」と称する。)を吐出して基板の表面にレジストを塗布する塗布装置が知られている。ここで、従来の塗布装置について説明する。
図24は、従来の塗布装置100の斜視図である。従来の塗布装置100は、搬送部102と塗布部104とを備えている。なお、基板190は(−X)方向(上流)側から(+X)方向(下流)へ搬送される。搬送部102は、上流側および下流側に設けられる回転式の搬送ローラ120と搬送ロボット121とで構成される。また塗布部104は、基板190が載置されるステージ130と、ステージ130の上面から突出するリフトピン131と、スリット状の吐出口からレジストを吐出するノズル140と、ノズル140のメンテナンスを行うプリディスペンスローラ160と、ローラバット161とで構成される。
従来の塗布装置100では、搬送ロボット121によって、基板190をステージ130の上方へ搬入する動作と、ステージ上方から搬出する動作とを行う。また、リフトピン131を上下に昇降させることによって、基板190をステージ130に載置する動作、またはステージ130から引き上げる動作を行う。液晶製造業界では、基板の製造工程のタクトタイムの短縮が望まれているが、塗布装置100において塗布処理を行うためには、上記の各動作が必要となっており、基板190の塗布処理に多大な時間がかかっている。
ここで、塗布処理の時間を短縮する技術は、例えば特許文献1で提案されている。すなわち、基板を所定の搬送機構により搬送しつつ、ノズルからレジストを吐出することにより基板にレジストを塗布する。この塗布装置では、図18に示したような搬送ロボット121やリフトピン131等によってステージ130に基板190を保持する動作を行う必要がなく、基板を搬送しつつ塗布することができる。したがって、塗布処理にかかる時間を短縮することができる。
さらに、特許文献1に記載の技術では、ノズルとノズルメンテナンス部とを2セット設けている。これにより、1つのノズルを基板のレジスト塗布に使用すると同時に、もう一方のノズルをメンテナンス(初期化)できる。したがって、ノズルのメンテナンスにより、処理される基板が基板搬送路上で待機するといった時間ロスの発生を抑制でき、基板製造のスループットを向上できる。
特開2007−173368号公報
ところが、特許文献1に記載の技術では、基板搬送路の上方に、ノズルメンテナンス部を設ける構造であるため、メンテナンス部に由来するレジストや洗浄液等のパーティクルやミストが発生し、これが基板の表面に付着することによって歩留まりが悪化するという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、高速な塗布処理を実現しつつ、パーティクルやミストの発生による基板製造の歩留まり悪化を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基板の表面に塗布膜を形成する塗布装置であって、スリット状の吐出口を有するノズルと、前記ノズルに塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記吐出口の長手方向に対して直交する方向へ基板を水平搬送する搬送手段と、前記ノズルの初期化を行うメンテナンス部と、前記メンテナンス部に対して前記ノズルを相対的に昇降させる昇降手段とを備え、前記メンテナンス部は、前記搬送手段が基板を搬送する際の基板搬送路の下方に配置されることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る塗布装置であって、少なくとも前記搬送手段により基板が前記ノズルの下方を通過する際に、前記ノズルの下方であって、かつ、前記メンテナンス部の上方の支持位置に配置されて前記基板を支持する基板支持部と、前記昇降手段によりメンテナンス部に対してノズルが相対的に接近する際に、前記基板支持部を前記支持位置から所定の退避位置へ退避させる退避手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る塗布装置であって、前記基板支持部は、上方に向けて気体を噴射するとともに前記基板の下方空間の雰囲気を排気することにより、少なくとも前記基板支持部の上方において、基板を浮上させつつ吸引することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2または3の発明に係る塗布装置であって、前記基板支持部は、第1の基板支持部と、少なくとも1以上の第2の基板支持部とを有し、前記退避手段は、前記第1の基板支持部と前記少なくとも1以上の第2の基板支持部とを、それぞれ異なる退避位置へ退避させることを特徴とする。
請求項1ないし4の発明では、メンテナンス部分を処理ワークよりも低い位置に配置することで、メンテナンス部の駆動部あるいは洗浄液等から発生する粉塵によって歩留まりが悪化を防ぐことができる。また、ノズルのメンテナンス時以外は基板の搬入と搬出することができるため、高スループットを達成できる。
また、請求項2に発明では、基板支持部をノズルの下方に設けることで、基板に発生する振動を抑制しつつ、塗布処理を安定して行うことができる。また、基板支持部の退避手段を設けることで、ノズルのメンテナンス処理を行う際に、ノズルと基板支持部とが、あるいはメンテナンス部と基板支持部とが、衝突するのを防止できる。
また、請求項3の発明では、基板に発生する振動の抑制を、基板に接触することなく実現でき、より基板を安定させた状態で塗布処理を行うことができる。
また、請求項4の発明では、複数の基板支持部で基板を下方から支持することによって、基板支持部を一つとした場合よりも、退避させるときの退避距離を小さくすることができる。したがって、装置をコンパクト化することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 第1の実施の形態>
<1.1 塗布装置の構成および機能>
図1は、第1の実施の形態に係る塗布装置1の全体斜視図である。
塗布装置1は、基板90を搬送する搬送部2と、基板90を下方から支持する支持ステージ(基板支持手段)50を備える支持部5と、基板90にノズル40からレジスト(塗布液)を吐出して塗布する塗布部4と、ノズル40のメンテナンスを行うためのメンテナンス部6と、塗布装置1を構成する各部の制御を行う制御部8とに大別される。
なお、塗布装置1は、液晶表示装置の画面パネルを製造するための角型ガラス基板を被処理基板としており、基板90の表面に形成された電極層などを選択的にエッチングするプロセスにおいて、基板90の表面に処理液としてのレジストを塗布するように構成されている。なお、塗布装置1は、液晶表示装置用のガラス基板だけでなく、一般にフラットパネルディスプレイ用の種々の基板に処理液を塗布する装置として変形利用することもできる。
搬送部2は、(−X)方向側に配置される複数の上流側搬送ローラ20と、(+X)方向側に配置される複数の下流側搬送ローラ21と、上流側搬送ローラ20および下流側搬送ローラ21を回転させる搬送ローラ駆動部22とで構成される。
上流側搬送ローラ20および下流側搬送ローラ21は、搬送方向に対して直角に交わる方向(Y軸方向)に長手方向を有しており、X軸方向に沿って基板90の基板搬送路を形成する。上流側搬送ローラ20および下流側搬送ローラ21は、それぞれ軸芯201,211を有しており、これら軸芯201,211は、搬送ローラ駆動部22に接続されている。搬送ローラ駆動部22を駆動することによって、この動力が軸芯201,211に伝達され、上流側搬送ローラ20および下流側搬送ローラ21が、それぞれ軸芯201,211を中心に回転する。上流側搬送ローラ20および下流側搬送ローラ21は、下方から基板90を支持しつつ、回転することによって、基板90を(+X)方向へ搬送することができる。
塗布部4は、搬送部2が形成する基板搬送路の上方に配置されるノズル40と、ノズル40にレジストを供給するレジスト供給部41と、ノズル40を上下方向に昇降させるノズル昇降部42とを備える。
ノズル40は、Y軸方向に長手方向を有しており、ノズル40の下端には、長手方向に開口する図示しないスリット状の吐出口が設けられている。また、ノズル40は、上部に設けられた管を介してレジスト供給部41に接続されている。レジスト供給部41からノズル40にレジストが供給されることによって、ノズル40は、吐出口からレジストを吐出する。
図2は、ノズル昇降部42の部分正面図である。図3は、ノズル昇降部42の側面図である。なお、ノズル昇降部42は、ノズル40の(−Y)側にも同様に設けられているが、図2および図3では、説明の都合上省略している。ノズル昇降部42は、タワー部421と、モータ部422と、ボール軸423と、一対のリニアガイド424と、ベース部425と、ガントリ部426とで構成される。
タワー部421は、その下端側で図示しない基部に固設されており、ノズル昇降部42を水平面に対して垂直に支持するための部材である。モータ部422は、タワー部421の上端側に固設されており、その回転軸には、Z軸方向に伸びるネジ形状のボール軸423が接続されている。このモータ部422を駆動することにより、ボール軸423を右回りあるいは左回りに回転させることができる。
一対のリニアガイド424は、Z軸方向に沿ってモータ部422に垂設される。ベース部425は、ボール軸423に螺合するナット部分を有する。また、ベース部425は、リニアガイド424に接合する接合部分を有している。モータ部422を駆動することによってボール軸423を回転させることで、ベース部425をリニアガイド424に沿って上下に昇降することができる。
また、ベース部425には、ガントリ部426が連結されており、ガントリ部426には、ノズル40が固着されている。したがって、ベース部425を上下に昇降させることにより、ガントリ部426とともにノズル40を上下に昇降することができる。
図1に示す支持部5は、上流側搬送ローラ20と下流側搬送ローラ21の間に配置される支持ステージ50と、支持ステージ50に図示しない配管を介して接続される排気部51および気体供給部52と、支持ステージ50を斜めに昇降させる支持ステージ昇降部(退避手段)53とで構成される。
支持ステージ50は、上面に複数の孔が形成されている。これらの孔は、排気部51もしくは気体供給部52のいずれかに接続される。排気部51は、真空ポンプ等で構成されており、この排気部51を駆動することによって、排気部51に接続された支持ステージ50の孔を介して、上方の雰囲気を排気できる。一方、気体供給部52は、窒素ガスなどの気体を供給する機構であり、気体供給部52を駆動することによって、気体供給部52に接続された支持ステージ50の孔から、上方に向けて気体を噴射することができる。
図4は、支持ステージ50および支持ステージ昇降部53の正面図である。支持ステージ50の側面部には支持アーム501が設けられており、支持アーム501は、支持ステージ昇降部53と支持ステージ50とを連結する部材である。
支持ステージ昇降部53は、シリンダ部531と、シリンダ部531に接続され伸び縮みが可能な進退アーム532と、進退アーム532と支持アーム501とを接合する接合部533と、支持ステージ50の昇降移動を一定の方向へ誘導するガイド部534とを備えている。
図5は、支持ステージ50の正面図である。支持アーム501は、図5に示すように、中央部付近に凹部5011を有しており、その凹部5011の底面はXY平面に水平な平滑面を形成している。また、この凹部5011のY軸方向の長さは、ガイド部534のY軸方向の厚みと略同一となるように設計される。
図6は、支持ステージ50および支持ステージ昇降部53の概略側面図である。図6に示すように、ガイド部534には、その長手方向に沿って貫通した貫通部5341が設けられている。支持アーム501は、この貫通した部分に挿入される。また、ガイド部534の貫通部5341は、塗布装置1に設置されたときに、その上端部分がX軸方向に平行となるように、切り込みが設けられている。
上記の支持アーム501の凹部5011は、ガイド部534の貫通部5341の切り込み部分に嵌合する。これにより、支持ステージ50を上方に配置する際に、貫通部5341の上端側の水平な切り込み部分に凹部5011の底部を押し合てることで、支持ステージ50を想像線で示す姿勢(支持ステージ50の表面を水平に保った状態)に維持することができる(図1、図4、図6参照)。一方、支持ステージ50を下降させる際には、実線で示すように傾斜させた状態で、支持ステージ50をガイド部534に沿ってスライドさせることが可能である(図4,図6参照)。このように支持ステージ50を傾けて下降させることによって、塗布装置1における支持ステージ50および支持ステージ昇降部53の設置スペースを削減できる。
なお、このような構成とせずに、例えば接合部533にモータを設けることによって、支持ステージ50を、支持アーム501を中心に、回転できるようにしてもよい。
ここで、図4または図6中の、想像線で示す支持ステージ50の位置を「支持位置」と称する。また、実線で示す支持ステージ50の位置を「退避位置」と称する。
図1に示すメンテナンス部6は、ノズルクリーナー60と、ノズルクリーナー駆動部61と、プリディスペンスローラ62と、ローラバット63と、液切りブレード64と、プリディスペンスローラ駆動部65とで構成される。メンテナンス部6は、ノズル40および支持ステージ50の下方に配置される。
図7は、ノズルクリーナー60およびノズルクリーナー駆動部61の斜視図である。
ノズルクリーナー60は、図1および図7に示すように、上端側においてX軸方向の中央部に窪んだ形状(直方体の上部から三角柱形状を削り取った形状)を有している。したがって、下方へ移動するノズル40の下端に対して、下方からノズルクリーナー60を相対的に近接させることができる。また、ノズルクリーナー60には、後述するノズルクリーナー駆動部61から所定の洗浄液および窒素ガスが供給される。ノズルクリーナー60は、ノズル40の下端に対して、供給される洗浄液を吹き付けることにより、ノズル40の吐出口付近(ノズルリップ)を洗浄する機能と、供給される窒素ガスを吹き付けることにより、ノズルリップを乾燥させる機能とを有する。
図7に示すノズルクリーナー駆動部61は、T字型の支持部610と、支持部610の上端側の部分に設けられるモータ部611と、モータ部611に接続する移動部612と、移動部612とノズルクリーナー60とを連結するアーム部613とで構成される。
移動部612は、制御部8の制御によりモータ部611が駆動されることによって、図7において矢印で示すように、Y軸に沿って移動することができる。すなわち、移動部612がY軸方向に移動することにより、移動部612に連結されたノズルクリーナー60をY軸方向に移動させることができる。なお、このノズルクリーナー60の可動域は、ノズル40の長手方向の長さよりも長くなるように設計される。
図1に示すプリディスペンスローラ62は、円筒状の形状であって、Y軸方向に長手方向を有しており、ノズル40の下方に配置される。また、プリディスペンスローラ62は、軸芯621を有しており、軸芯621はプリディスペンスローラ駆動部65に接続されている。このプリディスペンスローラ駆動部65を駆動することによって、その動力が軸芯621に伝達され、プリディスペンスローラ62を軸芯621を中心に回転させることができる。
ローラバット63は、プリディスペンスローラ62の下方に設けられており、その内部に所定の洗浄液が貯蔵されている。さらにプリディスペンスローラ62の下端側は、ローラバット63内に貯蔵された洗浄液に浸されている。したがって、プリディスペンスローラ62を回転駆動することにより、その表面に付着したレジスト等を洗浄・除去することができる。
液切りブレード64は、ローラバット63の内部に備えられている。液切りブレード64は、(−Y)方向側から見て、プリディスペンスローラ62の表面に向けて突出した突起形状を有しており、また、Y軸方向にその長手方向を有する。また、液切りブレード64の突起部分は、Y軸に沿って、プリディスペンスローラ62表面のY軸方向の幅全体に渡って接触している。したがって、液切りブレード64は、プリディスペンスローラ62を回転させることで、プリディスペンスローラ62表面に付着した液をかき取ることにより除去する。
図8は、塗布装置1が備える各部と制御部8との接続構成を示したブロック図である。制御部8は、各種データを処理する演算部80と、プログラムや各種データを保存する記憶部81とを備える。また、オペレータが塗布装置1に対して必要な指示を入力するための操作部82と、各種データを表示する表示部83とを備える。図8に示すように、制御部8は、搬送ローラ駆動部22と、レジスト供給部41と、ノズル昇降部42と、排気部51と、気体供給部52と、支持ステージ昇降部53と、ノズルクリーナー駆動部61と、プリディスペンスローラ駆動部65と電気的に接続しており、これらの動作を制御することができる。
なお、制御部8の構成のうち、記憶部81の具体例としては、データを一時的に記憶するRAM、読み取り専用のROM、および磁気ディスク装置などが該当する。ただし、記憶部81は、可搬性の光磁気ディスクやメモリーカードなどの記憶媒体、およびそれらの読み取り装置により代用されてもよい。また、操作部82には、ボタンおよびスイッチ類(キーボードやマウスなどを含む。)などが該当するが、タッチパネルディスプレイのように表示部83の機能を兼ね備えたものであってもよい。なお表示部83には、液晶ディスプレイや各種ランプなどが該当する。
以上が、塗布装置1の構成および機能の説明である。次に、塗布装置1の動作について説明する。
<1.2. 塗布装置の動作>
図9は、塗布装置1の動作手順を示す流れ図である。
まず始めに、塗布装置1の電源を入れて、立ち上げ動作が終了した後、オペレータは操作部82を介して、制御部8に各種データ(処理する基板の数等)を入力する(ステップS1)。入力された各種情報は、演算部80によって処理され、記憶部81に記憶される。
次に、塗布装置1は、ノズル40のメンテナンスが必要かどうかを判断する(ステップS2)。ここで、ノズル40のメンテナンスが必要な状況について説明する。
例えば、長時間ノズル40の内部にレジストを残した状態で放置していた場合には、ノズル40の内部でレジストが変質してしまうため、この変質したレジストの除去が必要がある。また、ノズル40が連続的にレジストの吐出を行った場合には、ノズル40内部に気泡が発生してしまうため、この気泡の除去が必要である。また、基板90に形成される膜の厚みを均一にするため、基板90にレジストを塗布する際には、ノズルの吐出口付近(ノズルリップ)が、均一にレジストで濡れた状態にしておくのが望ましい。これらの目的から、塗布装置1は、ノズル40からプリディスペンスローラ62の表面に向けてレジストを予備的に吐出することによって、ノズル40のメンテナンスを行う。
なお、ステップS2における判断は、上記の目的を踏まえて実行される。具体的には、ノズル40内部や吐出口付近等にセンサーを設けることで、変質したレジストや気泡が存在するかどうか検出し、その検出結果によって判断する。また、塗布処理済みの基板90に形成されたレジストの被膜が、均一に形成されているかどうかを画像解析等により検出する方法や、あるいは、あらかじめオペレータが処理した基板90の所定数ごとにメンテナンスを行うように設定し、処理した基板90の枚数が、その所定数に達したか否かで判断する方法であってもよい。若しくは、レジスト吐出動作の間隔時間を計測して設定値以上となったか否かで判断する。
ステップS2において、ノズル40のメンテナンスが必要と判断した場合(YESの場合)には、塗布装置1は、ノズル40のメンテナンス処理を行う(ステップS3)。なお、塗布装置1のメンテナンス処理の動作手順については、後述する。
一方、ステップS2において、塗布装置1が、ノズル40のメンテナンスは不要と判断した場合(NOの場合)や、ステップS3のノズルメンテナンス処理を終了した後に、塗布装置1は、基板90にレジストを塗布する塗布処理を行う(ステップS4)。なお、塗布装置1の塗布処理の動作手順については、後述する。
ステップS4における塗布装置1の塗布処理が終了すると、塗布装置1は、次に処理するべき基板90が基板搬送路上に存在するか否かを判断する(ステップS5)。具体的な判断方法として、例えば上流側搬送ローラ20の上方にセンサーを設けることにより、基板90の有無を判断する方法等があげられる。または、オペレータがあらかじめ処理する基板90の枚数を入力部82に入力しておき、塗布部4が処理した基板90の枚数がその所定の枚数に達したか否かで判断するという方法であってもよい。
ステップS5において、塗布装置1が、次に処理する基板90が基板搬送路上にあると判断した場合(YESの場合)には、再度ステップS2に戻り、以降の動作を繰り返して行う。一方、ステップS5において、次に処理する基板90が基板搬送路上にないと判断した場合(NOの場合)には、塗布装置1の各部の駆動を停止することにより、塗布装置1の動作が終了する。ここで、塗布処理済みの基板90が基板搬送路(支持ステージ50や下流側搬送ローラ21)上に残らないようにする必要があるが、例えば、先に上流側搬送ローラ20の回転を停止し、時間をおいて下流側搬送ローラ21の回転を停止するように搬送ローラ駆動部22を制御する。以上が塗布装置1の動作手順である。次に、塗布装置1のメンテナンス処理(ステップS3)および塗布処理(ステップS4)における動作についてそれぞれ説明する。
<1.2.1. メンテナンス処理>
図10は、塗布装置1のメンテナンス処理(ステップS3)の流れ図である。図11ないし図13は、メンテナンス処理の動作手順を説明するための塗布装置1の側面図である。
まず始めに、塗布装置1は、支持ステージ昇降部53を駆動することによって、支持ステージ50を支持位置から退避位置へ移動させる(ステップS31、図11参照)。これにより、支持ステージ50が(+X)方向へ退避するため、ノズル40を下方移動させることができる状態となる。
支持ステージ50を退避位置へ移動させた後に、塗布装置1は、ノズル昇降部42を駆動することによって、所定の位置(待機位置)からノズル40の下端とノズルクリーナー60の上端とが近接する位置(クリーニング位置)にまで、ノズル40を下降させる(ステップS32、図12参照)。
ステップS32において、ノズル40とノズルクリーナー60とを近接させると、塗布装置1は、ノズル40のクリーニングを行う(ステップS33)。すなわち、塗布装置1は、ノズルクリーナー駆動部61を駆動することによって、ノズル40の下端に向けて、ノズルクリーナー60から洗浄液の吹き付けおよび窒素ガスの噴射を実行させつつ、モータ部611を駆動してノズルクリーナー60をY軸に沿って移動させる。これにより、ノズル40のノズルリップが洗浄されつつ乾燥される(クリーニングされる)。なお、このクリーニング動作を終了した後に、塗布装置1は、ノズルクリーナー60を、(+Y)側あるいは(−Y)側の可動域の端へ移動させることにより、ノズルクリーナー60をノズル40の下方から退避させる。
ノズル40のクリーニングが終了すると、塗布装置1は、ノズル40の下端とプリディスペンスローラ62の表面の上端とが近接する位置(メンテナンス位置)に、ノズル40をさらに下降させる(ステップS34)。このとき、ノズルクリーナー60は、先述のように(+Y)側あるいは(−Y)側の可動域の端へ退避しているため、ノズル40とノズルクリーナー60とが衝突するのを防止できる。
ノズル40とプリディスペンスローラ62とを近接させると、塗布装置1は、レジスト供給部41を駆動することによって、ノズル40にレジストを供給する。これにより、ノズル40はプリディスペンスローラ62の表面に向けてレジストを吐出する(ステップS35、図13参照)。この動作により、ノズル40内で変質したレジストや、気泡等を外部へ吐き出し、レジストの吐出状態を初期化することができる。なおこのとき、プリディスペンスローラ62は、プリディスペンスローラ駆動部65を駆動させることによって、軸芯621を中心に回転している。
また、プリディスペンスローラ62の表面に付着した洗浄液やレジスト等は、液切りブレード64により除去されている。したがって、プリディスペンスローラ62の表面の上端には、液体がほとんど付着していない状態で、ノズル40によりレジストが塗布される。
ステップS35のレジスト吐出を所定の時間行った後に、塗布装置1は、レジスト供給部41の駆動を停止させ、ノズル40からのレジスト吐出を停止させる。そして、ノズル昇降部42を駆動することによって、ノズル40を所定の位置(待機位置)にまで上昇させる(ステップS36)。次に、塗布装置1は、支持ステージ昇降部53を駆動することによって、退避位置に下降していた支持ステージ50を支持位置へ上昇させる(ステップS37)。
以上の動作が、塗布装置1のメンテナンス処理の動作手順についての説明である。なお、メンテナンス処理の間に、上流側搬送ローラ20を駆動し、基板90の搬送を開始しておいてもよい。
<1.2.2. 塗布処理>
次に、塗布装置1の塗布処理(ステップS4)の動作手順について説明する。
図14は、塗布装置1の塗布処理の動作手順を示す流れ図である。図15および図16は、塗布処理の動作手順を説明するための塗布装置1の側面図である。
まず始めに、塗布装置1は、搬送ローラ駆動部22を駆動することによって、上流側搬送ローラ20を回転させる。これにより、上流側搬送ローラ20に載置された基板90の支持ステージ50への搬入が開始される(ステップS41)。
搬送される基板90の(+X)方向側の端部が支持ステージ50の上方にさしかかる手前で、塗布装置1は、排気部51および気体供給部52を駆動することによって、支持ステージ50による上方の雰囲気排出および上方への気体噴射を開始する(ステップS42)。これにより、支持ステージ50の上方へ基板90がさしかかると、基板90の下面に気体が噴射されつつ、基板下方かつ支持ステージ50上方の雰囲気が排出されるため、基板90を吸引しつつ、支持ステージ50に対して浮上させることができる。
次に、搬送されてくる基板90のレジスト塗布領域であって、(+X)方向側の端部の位置(塗布開始位置)が、ノズル40の下方の位置に到達すると、塗布装置1は、搬送ローラ駆動部22の駆動を停止することによって、上流側搬送ローラ20の回転を止め、基板90の搬送を停止させる(ステップS43、図15参照)。なお、「レジスト塗布領域」とは、基板90の表面のうちでレジストを塗布しようとする領域であって、通常、基板90の全面積から、端縁に沿った所定幅の領域を除いた領域である。
次に、塗布装置1は、ノズル昇降部42を駆動することによって、ノズル40の下端と基板90の表面とが近接する位置(塗布位置)にまで、ノズル40を下降させる(ステップS44)。ノズル40を基板90の表面付近に近接させると、塗布装置1は、レジスト供給部41を駆動することによって、レジストをノズル40に供給し、基板90の表面に向けて、ノズル40からレジストを吐出させる(ステップS45)。この動作を行うのと同時に、塗布装置1は、搬送ローラ駆動部22を駆動することによって、上流側搬送ローラ20および下流側搬送ローラ21を回転させるこれにより、基板90の搬送が再び開始される(ステップS46)。ステップS45およびステップS46の動作によって、基板90の表面にレジストの被膜が形成されはじめる。なお、このステップS43は、省略してもよく、あらかじめノズル40を塗布位置に設定しておき、基板90の塗布開始位置がノズル40の下方へ到達した時点で、レジストの塗布を開始してもよい。
次に、図16に示すように、基板90のレジスト塗布領域のうちの(−X)方向側の端部の位置(塗布終了位置)が、ノズル40の下方の位置へ到達すると、塗布装置1は、レジスト供給部41の駆動を停止し、ノズル40からのレジスト吐出を停止させる(ステップS47)。そしてレジスト吐出を停止した後に、塗布装置1は、ノズル昇降部42を駆動することによって、ノズル40を所定の位置(待機位置)にまで上昇させる(ステップS48)。
以上が、塗布装置1の塗布処理の動作手順の説明である。
<1.3. 本実施例の効果>
本実施の形態のように、塗布装置1を構成することにより、以下のような様々な効果を得ることができる。
塗布装置1において、メンテナンス部6は、搬送される基板90の位置(基板搬送路)よりも低い位置に配置されている。これにより、メンテナンス部6の駆動部の摺動や洗浄液・レジスト等から発生する粉塵によって、基板製造の歩留まりが悪化することを防ぐことができる。
また、基板90を支持ステージ50に対して搬入と搬出とを同時にできるため、基板製造の高スループットを実現できる。
また、支持ステージ50をノズル40の下方に設けることで、基板90に発生する振動を抑制でき、塗布処理を均一に行うことができる。また、基板90に接触させずにすむため、より基板90を安定させることが可能であり、キズがつくことも防止できる。
また支持ステージ50を支持位置から退避位置へ退避させる支持ステージ昇降部53を設けることで、塗布装置1がノズル40のメンテナンス処理を行う際に、ノズル40と支持ステージ50とが衝突することを防止できる。
<2. 第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、支持ステージ50を、ガイド部534等を設けることにより斜めに昇降させているが、支持ステージ50の昇降機構はこれに限られるものではない。
図17は、第2の実施の形態に係る支持ステージ50aおよび支持ステージ昇降部53aの正面図である。図18は、支持ステージ50aおよび支持ステージ昇降部53aの側面図である。なお、第1の実施の形態と共通する構成等については、適宜同符号を付し、説明を省略する。以下の各実施の形態においても同様とする。
支持ステージ50aは、支持ステージ50と同様に、上面に多数の孔が形成されており、これらの孔は、排気部51または気体供給部52のいずれかに接続されている。支持ステージ50aは、支持ステージ50と同様に、支持ステージ50aの上方の雰囲気を排出する機能と、上方に向けて気体を噴射する機能とを有する。また、支持ステージ50aは、その側面に、後述するリニアガイド部536と支持ステージ50aとを連結する支持アーム501aを備える。
支持ステージ昇降部53aは、図示しない基部に固設されるシリンダ部531aと、支持ステージ50とシリンダ部531とを連結する進退アーム532aと、図示しない基部に固設されるリニアガイド部536とを備える。
シリンダ部531aは、進退アーム532aを押し出すことにより、進退アーム532aに連結された支持ステージ50aを実線で示す位置から想像線で示す位置へ押し上げることができる。一方、シリンダ部531aは、進退アーム532aを内側へ引き込むことにより、支持ステージ50aを想像線で示す位置から実線で示す位置へ引き下げることができる。
また、支持アーム501aは、リニアガイド部536に接続されており、支持アーム501aは、リニアガイド部536に沿って移動する。したがって、支持ステージ50aは、斜め上下に昇降して移動することができる。なお、支持ステージ50aの想像線で示す位置が、第1の実施の形態における支持ステージ50の支持位置に相当し、実線で示す位置が支持ステージ50の退避位置に相当する。なお、支持ステージ50aは、支持ステージ50と異なり、支持位置での姿勢(支持ステージ50aの上面と水平面とが平行の状態)のまま、退避位置へ移動する。
このような支持ステージ50aおよび支持ステージ昇降部53aを、塗布装置1に使用した場合であっても、基板90を下方から吸引しつつ浮上させて支持できる等、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<3. 第3の実施の形態>
上記実施の形態では、支持ステージ50,50aは、一つのみで基板90の支持機構を構成していたが、もちろんこれに限られるものではない。
図19は、第3の実施の形態に係る塗布処理における塗布装置1aの側面図である。図20は、メンテナンス処理時における塗布装置1aの側面図である。
図19に示すように、塗布装置1aは、塗布装置1における支持ステージ50の位置に、2つの支持ステージ50bを備えている。支持ステージ50bの構成および機能は、支持ステージ50と同様であるが、支持位置に配置されたときのX軸方向の長さが約半分程度のものとなっている。また、2つの支持ステージ50bはそれぞれ独立して支持ステージ昇降部53bに連結されている。なお、支持ステージ昇降部53bの構成は、支持ステージ昇降部53とほぼ同様のものであり、詳細は省略する。
また、図20に示すように、メンテナンス処理を開始する際(ステップS31)は、それぞれの支持ステージ50bが連結される支持ステージ昇降部53bを駆動することによって、上流側の支持ステージ50bが斜め左下へ移動し、下流側の支持ステージ50bが斜め右下へ移動する。この動作により、ノズル40は、支持ステージ50bと衝突することなく下方へ移動することが可能となる。
このように基板90を支持する機構を複数に分けて配置することによっても、上記の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、支持ステージ50bの横幅の長さ(支持位置に配置したときのX軸方向の長さ)を短くできるため、退避位置へ移動させるときの移動距離を小さくすることができる。したがって、支持ステージ昇降部53bのサイズを小さくでき、設計をコンパクトにできる。
<4. 第4の実施の形態>
上記実施の形態では、メンテナンス処理時において、ノズル昇降部42を駆動することにより、ノズル40を下方へ移動させると説明したが、これに限られるものではない。
図21は、第4の実施の形態に係るメンテナンス処理における塗布装置1bの側面図である。
図21に示すように、塗布装置1bは、メンテナンス部昇降部66を備える。メンテナンス部昇降部66は、メンテナンス部6aのうち、プリディスペンスローラ62aと、ローラバット63aと、液切りブレード64aとを昇降させることができる。
このようなメンテナンス部昇降部66を備えることにより、メンテナンス処理(ステップS3)において、ノズル40を下降させずに、メンテナンス部6aを上昇させることによっても、ノズル40のメンテナンスを実行することが可能である。なお、メンテナンス部6aのローラバット63aは、発塵の防止という観点から、基板90の搬送路よりも上方へ突出させないことが望ましい。
また、図示しないが、上記実施の形態におけるノズルクリーナー60についてもY軸方向のみならずZ軸方向にも稼働させることが可能なノズルクリーナー駆動部を設けてもよい。これにより、ノズル40を下降させることなくノズル40のクリーニングを行うことが可能である。
<5. 第5の実施の形態>
上記実施の形態では、基板90の搬送は、上流側搬送ローラ20および下流側搬送ローラ21の動力のみで行うとしているが、基板90の搬送機構はこれに限られるものではない。
図22は、第5の実施の形態における塗布装置1cの概略上面図である。図23は、塗布装置1cの正面図である。
本実施の形態における塗布装置1cは、塗布装置1の構成に、さらに精密搬送部7を備えたものである。精密搬送部7は、基板90の搬送位置精度を高めることによって、基板90に対して均一に塗布処理を行う機能を有する。
精密搬送部7は、図22および図23に示すように、X軸に沿って延設されるマグネット部71と、マグネット部71に嵌合してX軸方向に移動が可能なリニアモータ部72と、基板90を吸引保持する吸着パッド73とを備える。
吸着パッド73は、表面が多孔質性であり、また、図示しない排気機構に接続されている。この排気機構を駆動することによって、吸着パッド73は、表面の多数の孔から上方の雰囲気を排気することができる。これにより、吸着パッド73は、基板90の端縁部付近を下方から吸引保持する。また、吸着パッド73は、リニアモータ部72と連結されているため、リニアモータ部72がX軸方向に移動することによって、吸着パッド73が吸引保持した基板90をX軸方向に移動させることができる。
以下に、このような精密搬送部7を備える塗布装置1cの塗布処理における動作について簡単に説明する。
まず始めに、基板90の塗布開始位置が、ノズル40の下方の位置に到達するまでは、上記実施の形態と同様に、上流側搬送ローラ20の動力により基板90を搬送する。
塗布開始位置がノズル40の下方の位置にまで到達すると、上流側搬送ローラ20の回転を停止させ基板90の移動を停止させる。その状態で、図示しない排気機構を駆動することによって、吸着パッド73を基板90の端縁部付近に下方から吸引保持させる。
次に、リニアモータ部72を駆動させることにより、基板90の(+X)方向への搬送を開始させる。なお、搬送ローラ駆動部22を駆動することによって、上流側搬送ローラ20と下流側搬送ローラ21も同時に回転させる。そして、ノズル40からレジストを吐出させる。
さらに、基板90の塗布終了位置がノズル40の下方の位置に到達すると、リニアモータ部72や搬送ローラ駆動部22の駆動を停止して基板90の搬送を停止する。そして、吸着パッド73による吸着を解除する。そして、ノズル40からのレジスト吐出を停止させる。なお、搬送動作を終えた精密搬送部7は、リニアモータ部72を駆動することによって、(−X)方向の所定の位置へ戻り、次の処理される基板90が搬送されるまで待機する。
そして、搬送ローラ駆動部22を駆動することによって、下流側搬送ローラ21を回転させ、塗布処理が終了した基板90の搬送を再び開始させる。そして基板90の搬出が終了した時点で塗布処理が終了する。
このような精密搬送部7を備えることによって、基板90の搬送位置精度を高めることができるため、塗布処理を安定して行うことができ、均一な品質の基板90を製造することができる。
なお、本実施の形態では、精密搬送部7は(+Y)側にのみ設けているが、(−Y)側にも同様の精密搬送部7を設けることによって、さらに基板搬送の精密性をあげることも可能である。
<6. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、塗布処理終了時(ステップS48)において、ノズル40は塗布位置から待機位置へ上昇して、次の基板90が搬送されるのを待機するとしているが、これに限られるものではなく、例えば、塗布位置に待機し続けるように制御してもよい。塗布位置に待機させておくことで、ノズル40の昇降時間を短縮することができる。
また、塗布処理において、ステップS43(基板搬入の停止)およびステップS44(ノズル40の下降)の動作は、適宜省略してもよい。すなわち、あらかじめ、ノズル40の待機位置を塗布位置に設定しておき、ステップS42(支持ステージによる排気・気体噴射の開始)の動作の後、基板90の塗布開始位置がノズル40の下方の位置へ到達した時点で、ステップS45(レジストの吐出)以降の動作を実行してもよい。
また、上記実施の形態では、支持ステージ昇降部53,53aは、シリンダ部531,531aのシリンダを駆動することにより支持ステージ50,50aを昇降させるとしているが、例えばモータとボールネジを使用することにより、支持ステージ50,50aの昇降機構が実現されていてもよい。
また、上記実施の形態では、支持ステージ50,50a,50bを退避させる機構は、斜め方向に昇降させる機構だけに限定されるものではなく、例えばXY平面内でスライドさせることによって退避させる機構であってもよい。
また、上記実施の形態では、搬送部2に上流側搬送ローラ20および下流側搬送ローラ21を備えることで基板90を搬送しているが、基板90の搬送機構はこれに限られるものではない。例えば、基板90の下方から気体を吹き付けることによって、基板90を浮上させた状態で搬送させる搬送機構により実現されていてもよい。
また、上記実施の形態では、上方の雰囲気を排気しつつ上方へ気体を噴射する機能を備える支持ステージ50,50a,50bを使用しているが、基板90の支持機構はこれに限られるものではない。例えば、超音波を利用した超音波振動浮上により、基板90の支持機構が実現されていてもよい。
第1の実施の形態に係る塗布装置の全体斜視図である。 ノズル昇降部の部分正面図である。 ノズル昇降部の側面図である。 支持ステージおよび支持ステージ昇降部の正面図である。 支持ステージの正面図である。 支持ステージおよび支持ステージ昇降部の概略側面図である。 ノズルクリーナーおよびノズルクリーナー駆動部の斜視図である。 塗布装置が備える各部と制御部との接続構成を示したブロック図である。 塗布装置の動作手順を示す流れ図である。 塗布装置のメンテナンス処理の流れ図である。 メンテナンス処理の動作手順を説明するための塗布装置の側面図である。 メンテナンス処理の動作手順を説明するための塗布装置の側面図である。 メンテナンス処理の動作手順を説明するための塗布装置の側面図である。 塗布装置の塗布処理の動作手順を示す流れ図である。 塗布処理の動作手順を説明するための塗布装置の側面図である。 塗布処理の動作手順を説明するための塗布装置の側面図である。 第2の実施の形態に係る支持ステージおよび支持ステージ昇降部の正面図である。 支持ステージおよび支持ステージ昇降部の側面図である。 第3の実施の形態に係る塗布処理における塗布装置の側面図である。 メンテナンス処理時における塗布装置の側面図である。 第4の実施の形態に係るメンテナンス処理における塗布装置の側面図である。 第5の実施の形態における塗布装置の概略上面図である。 塗布装置の正面図である。 従来の塗布装置の斜視図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c 塗布装置
2 搬送部
20 上流側搬送ローラ
21 下流側搬送ローラ
4 塗布部
40 ノズル
41 レジスト供給部
42 ノズル昇降部
5 支持部
50,50a,50b 支持ステージ
51 排気部
52 気体供給部
53,53a,53b 支持ステージ昇降部
6,6a メンテナンス部
7 精密搬送部
8 制御部
90 基板

Claims (4)

  1. 基板の表面に塗布膜を形成する塗布装置であって、
    スリット状の吐出口を有するノズルと、
    前記ノズルに塗布液を供給する塗布液供給手段と、
    前記吐出口の長手方向に対して直交する方向へ基板を水平搬送する搬送手段と、
    前記ノズルの初期化を行うメンテナンス部と、
    前記メンテナンス部に対して前記ノズルを相対的に昇降させる昇降手段と、
    を備え、
    前記メンテナンス部は、前記搬送手段が基板を搬送する際の基板搬送路の下方に配置されることを特徴とする塗布装置。
  2. 請求項1に記載の塗布装置であって、
    少なくとも前記搬送手段により基板が前記ノズルの下方を通過する際に、前記ノズルの下方であって、かつ、前記メンテナンス部の上方の支持位置に配置されて前記基板を支持する基板支持部と、
    前記昇降手段によりメンテナンス部に対してノズルが相対的に接近する際に、前記基板支持部を前記支持位置から所定の退避位置へ退避させる退避手段と、
    をさらに備えることを特徴とする塗布装置。
  3. 請求項2に記載の塗布装置であって、
    前記基板支持部は、上方に向けて気体を噴射するとともに前記基板の下方空間の雰囲気を排気することにより、少なくとも前記基板支持部の上方において、基板を浮上させつつ吸引することを特徴とする塗布装置。
  4. 請求項2または3に記載の塗布装置であって、
    前記基板支持部は、
    第1の基板支持部と、
    少なくとも1以上の第2の基板支持部と
    を有し、
    前記退避手段は、前記第1の基板支持部と前記少なくとも1以上の第2の基板支持部とを、それぞれ異なる退避位置へ退避させることを特徴とする塗布装置。
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