JP2009068512A - 車両用動力伝達機構収容ケース - Google Patents

車両用動力伝達機構収容ケース Download PDF

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Kazutoshi Nozaki
和俊 野崎
Tomokazu Inagawa
智一 稲川
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Abstract

【課題】ケースの内部に流入した水や異物をケースに形成した連通路を介して外部へ円滑に排出できるとともに、その連通路を介したケースの外部から内部への水または異物の進入を抑制することができる車両用動力伝達機構収容ケースを提供する。
【解決手段】ケース本体18は、内周壁部19と外周壁部20とからなる二層の周壁構造を有し、両周壁部間にはリブ21a,21bにより中空状の中抜き部22が区画形成されている。内周壁部19にはケース本体18内と重力方向で最下部に位置する最下方中抜き部22内を連通する内側連通路が形成され、外周壁部20にはケース本体18外と最下方中抜き部22内を連通する外側連通路が形成されている。そして、内側連通路と最下方中抜き部22と外側連通路とにより、ケース本体18の内外間を非直線状に連通する連通路27が構成され、連通路27を介してケース本体18内から水や異物がケース本体外へ流下排出される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用動力伝達機構収容ケースに係り、詳しくは筒状をなすケース本体に連通路を有する車両用動力伝達機構収容ケースに関する。
一般に、車両用自動変速機には、エンジンのトルクを変速機構側へ伝達するトルクコンバータが流体式トルク伝達装置として設けられている。このトルクコンバータは、エンジンの出力軸に連結されたポンプインペラ、および該ポンプインペラに対向する態様で変速機構の入力軸と連結されたタービンランナ等の回転部材を備えており、ポンプインペラの回転に伴いタービンランナが回転することにより、エンジンのトルクが変速機構側へ伝達されるようになっている。
こうしたトルクコンバータは、ポンプインペラ等の回転部材の軸方向に沿った筒状をなすケース(「ハウジング」ともいう。)内に収容されている。ここで、車両用自動変速機においては、車両走行中にトルクコンバータの収容ケース内に水や異物が流入する虞があった。そして、このようにケース内に流入した水や異物については、これをケース外へ排出することが望ましい。
そこで、従来から、例えば特許文献1に示すように、筒状をなすケースの周壁部における重力方向で最下部となる位置にケースの内部と外部を連通する連通路を形成し、この連通路を通じてケース内からケース外へ水や異物を重力により流下させて排出する技術が提案されている。
特開2001―289314号公報
ところで、特許文献1に示すように、従来のケースにおいて連通路はケースの周壁部における重力方向で最下部となる位置に鉛直方向に沿って直線的にケースの内外を貫通するように形成されている。そのため、この連通路の構造では、ケースの内部に流入した水を外部へ流下排出することは確かにできるものの、その一方で、この連通路を通じてケースの内部に外部から異物が進入しやすいという難点があった。なお、こうした問題は車両用手動変速機のクラッチを収容するケースの場合も同様であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ケースの内部に流入した水や異物をケースに形成した連通路を介してケースの外部へ重力により円滑に排出できると共に、その連通路を介したケースの外部から内部への水または異物の進入を抑制することができる車両用動力伝達機構収容ケースを提供することにある。
上記目的を達成するために、車両用動力伝達機構収容ケースに係る請求項1に記載の発明は、内部に収容した動力伝達機構の軸方向に沿った筒状をなすケース本体を備え、該ケース本体における重力方向で最下部となる位置にはケース本体の内外を連通する連通路が形成された車両用動力伝達機構収容ケースにおいて、前記連通路は、前記ケース本体の内周面に開口する内側開口部と該内側開口部よりも鉛直方向下方で前記ケース本体の外周面に開口する外側開口部とを有し、該外側開口部と前記内側開口部との間が非直線状又は鉛直方向に対して斜状をなして連通するように形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、連通路における内側開口部と外側開口部との間が非直線状又は鉛直方向に対して斜状をなすように連通しているので、その連通路を介したケース本体の内部から外部への水や異物の流出は重力により円滑ならしめる一方で、その連通路を介したケース本体の外部から内部への水または異物の進入を抑制できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用動力伝達機構収容ケースにおいて、前記連通路は、前記内側開口部と前記外側開口部が水平方向において異なる位置に開口していることを特徴とする。
この発明によれば、連通路の内側開口部と外側開口部が水平方向において異なる位置に開口していることにより、ケース本体の外部から内部への水または異物の進入をさらに抑制可能となる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用動力伝達機構収容ケースにおいて、前記連通路は、前記内側開口部と前記外側開口部が前記ケース本体の周方向において異なる位置に開口しており、前記外側開口部の方が前記内側開口部よりも前記動力伝達機構における回転部材の回転方向前側に位置するように設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、ケース本体の周方向において連通路の内側開口部よりも外側開口部の方を動力伝達機構における回転部材の回転方向前側に位置させたことにより、回転部材の回転により付勢された水および異物の外部への排出効率が向上する。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用動力伝達機構収容ケースにおいて、前記ケース本体は、その端面が組み付け時に他部材と接合される構成とされており、前記連通路は、前記ケース本体の端面に溝状をなすように形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、ケース本体の周壁部に連通路となる貫通孔を貫通形成する場合よりも、組み付け時に他部材と接合されるケース本体の端面に連通路を溝状に形成する方が、連通路の形成が容易になる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうち何れか一項に記載の車両用動力伝達機構収容ケースにおいて、前記ケース本体は、少なくとも重力方向で最下部となる位置が、前記内側開口部が内周面に開口した内周壁部と、該内周壁部の径方向外側に位置して前記外側開口部が外周面に開口した外周壁部とを有する構成とされ、前記内周壁部と前記外周壁部との間には両周壁部間を連結するリブにより中空状の中抜き部が区画形成されており、前記連通路は、前記中抜き部と、該中抜き部と前記内側開口部との間を連通するように前記内周壁部に形成された内側連通路と、前記中抜き部と前記外側開口部との間を連通するように前記外周壁部に形成された外側連通路とを含んで構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、仮にケース本体の外側から水または異物が外側開口部及び外側連通路を介して中抜き部内に進入したとしても、そのような水または異物は中抜き部内に止めおかれた後、該中抜き部内から外側連通路及び外側開口部を介してケース本体の外部へ排出される。
以下、本発明を車両用自動変速機のコンバータハウジングに具体化した一実施形態を図1,図2及び図3(a)に従って説明する。なお、以下の明細書中の記載において「前後方向」「上下方向」「左右方向」をいう場合は、特に断らない限り、図1及び図2において矢印で示す方向をいうものとする。
図1に示すように、本実施形態における車両用自動変速機11は、エンジン12の出力軸(図示略)に駆動連結されたトルクコンバータ13を収容する筒状のコンバータハウジング14を備えている。コンバータハウジング14の後端部にはトルクコンバータ13に駆動連結された変速機構(図示略)を収容する筒状の変速機ケース15が接合され、変速機ケース15の後端部には変速機構から伝達される動力を各車輪に配分するためのトランスファ(図示略)を収容する筒状のトランスファケース16がアダプタ17を介して接合されている。
そして、本実施形態では、コンバータハウジング14内に収容されたトルクコンバータ13と、変速機ケース15内に収容された変速機構と、トランスファケース16内に収容されたトランスファとにより、エンジン12の駆動力を車輪側に伝達する車両用動力伝達機構が構成されている。また、トルクコンバータ13により車両用動力伝達機構における回転部材が構成されると共に、そのトルクコンバータ13を収容するコンバータハウジング14により車両用動力伝達機構収容ケースが構成されている。
図1及び図2に示すように、コンバータハウジング14は、内部に収容するトルクコンバータ13の軸方向において前端側から後端側に向かうほど断面形状が漸次小さくなる略円筒状のケース本体18を備えている。そして、ケース本体18は、その大径に形成された前端面18aが他部材としてのエンジン12におけるシリンダブロック12aの後端部に接合されると共に、その小径に形成された後端面18bが変速機ケース15の前端部に接合されるようになっている。
このケース本体18は、その軸方向に沿って型合わせされる鋳型を用いて形成される。すなわち、ケース本体18の内周面形状に対応した一方の鋳型(図示略)をケース本体18の外周面形状に対応した他方の鋳型(図示略)との型合わせ状態から軸方向の前方側(図2では、紙面に直交する方向で手前側)に移動させて型抜きすることにより形成される。そして、この型抜きにより、ケース本体18における軸方向の前端側部分は内周壁部19と該内周壁部19の径方向外側に所定間隔をおいて位置する外周壁部20とからなる内外二層の周壁構造となるように形成される。
ケース本体18における軸方向の前端側部分において内周壁部19と外周壁部20との間にはケース本体18の径方向に延びて両周壁部19,20間を連結する複数のリブ21a,21bがケース本体18の周方向に所定間隔をおくようにして設けられている。そして、これらのリブ21a,21bにより、内周壁部19と外周壁部20との間にはケース本体18の周方向に複数の中空状をなす中抜き部22が区画形成されている。
前記各リブ21a,21bは、ケース本体18の周方向における幅が幅広のリブ21aと幅狭のリブ21bとからなり、ケース本体18の前端面18aにおいて幅広のリブ21a及びリブ以外の中実状部分と対応する部分には、エンジン12のシリンダブロック12aとの接合時にボルト(図示略)が挿通される複数のボルト穴23が形成されている。一方、ケース本体18の後端面18bには、変速機ケース15との接合時にボルト(図示略)を挿通するための複数のボルト穴24が形成されている。
図2及び図3(a)に示すように、ケース本体18の重力方向で最下部となる位置において内周壁部19と外周壁部20との間にはリブ21bにより1つの中抜き部(以下、「最下方中抜き部」という。)22がケース本体18の周方向に長穴状をなすように区画形成されている。そして、この最下方中抜き部22の径方向内側の壁面を構成する内周壁部19の端面(前端面)には、ケース本体18内と最下方中抜き部22内とを連通する連通路(以下、「内側連通路」という。)25が鉛直方向に沿った溝状をなすように形成されている。また、最下方中抜き部22の径方向外側の壁面を構成する外周壁部20の端面(前端面)には、ケース本体18外と最下方中抜き部22内とを連通する連通路(以下、「外側連通路」という。)26が鉛直方向に沿った溝状をなすように形成されている。
ここで、図2及び図3(a)に示すように、内側連通路25と外側連通路26はケース本体18の周方向において互いに異なる位置に形成されている。より具体的には、外側連通路26の方が内側連通路25よりも、ケース本体18の周方向において回転部材としてのトルクコンバータ13の回転方向(図3(a)において矢印Aで示す方向)前側に位置するように形成されている。そして、本実施形態では、以上のように構成された内側連通路25と最下方中抜き部22と外側連通路26とにより、ケース本体18の内外間を非直線状に連通する連通路27が構成されている。
この連通路27において、ケース本体18の内周面となる内周壁部19の内周面19aに開口する内側開口部27aは、内側連通路25においてケース本体18内に向けて開口する開口部により構成される。同様に、この連通路27において、ケース本体18の外周面となる外周壁部20の外周面20aに開口する外側開口部27bは、外側連通路26においてケース本体18外に向けて開口する開口部により構成される。
そして、これらの内側開口部27aと外側開口部27bは、前述したように内側連通路25と外側連通路26がケース本体18の周方向において互いに異なる位置に形成されていることから、同様に、ケース本体18の周方向において互いに異なる位置に形成されている。また、トルクコンバータ13の回転方向との関係においては、外側開口部27bの方が内側開口部27aよりもトルクコンバータ13の回転方向前側となる位置に形成されていることになる。
さらに、換言すると、内側開口部27aと外側開口部27bは、水平方向において互いに異なる位置に形成されていることになる。そして、ケース本体18の重力方向で最下部となる位置において、内側開口部27aは内周壁部19の内周面19aに開口すると共に外側開口部27bは内周壁部19よりも径方向外側に位置する外周壁部20の外周面20aに開口しているため、外側開口部27bは内側開口部27aよりも鉛直方向下方に位置していることになる。
そこで次に、以上のように構成された車両用自動変速機11におけるコンバータハウジング14の作用に関して、特にコンバータハウジング14のケース本体18に形成された連通路27の作用に着目して以下説明する。
さて、車両用自動変速機11において、トルクコンバータ13を内部に収容したコンバータハウジング14は、車両の底部に配設されている。そのため、走行時において路面から水や異物が跳ね返ってケース本体18の内部へ進入することがある。また、ユーザが洗車をした場合や、例えば河川の浅瀬を走行した場合にも、ケース本体18内に水や異物が進入することはあり得る。なお、こうした場合の水や異物のケース本体18内への進入経路としては、ケース本体18に形成された水や異物を排出するための連通路27、またはエンジン12の端面とコンバータハウジング14との間におけるシールをされていない間隙などが挙げられる。
ここで、ケース本体18内に水が進入した場合を例示して、その水のケース本体18外への排出態様について説明する。もし仮に、このようにケース本体18の内部に水が流入した場合、その水は軸方向において前端側から後端側に向かうほど断面形状が漸次小さくなる略円筒状をなすように形成されたケース本体18の内周面に沿って流下し、最終的には、ケース本体18の重力方向で最下部となる位置、すなわち連通路27が形成された位置に集まる。
すると、このケース本体18における最下部となる位置に集まった水は、連通路27の内側開口部27aを介して内側連通路25内に流入し、この内側連通路25を通過して最下方中抜き部22内に流入する。そして、この最下方中抜き部22内に流入した水は、重力に従って次に外側連通路26内に流入し、この外側連通路26を通過して外側開口部27bからケース本体18の外部へ流下排出される。
また、この場合において、本実施形態における連通路27は、トルクコンバータ13の回転方向において内側開口部27aよりも外側開口部27bの方が回転方向前側に位置するように、内側連通路25と最下方中抜き部22と外側連通路26とからなる流路形状が形成されている。そのため、トルクコンバータ13の回転に伴いケース本体18の内部で風が発生すると、その風についても、内側開口部27aから連通路27内に流入して外側開口部27bに向けて吹き抜ける。したがって、ケース本体18の重力方向で最下部となる位置に集まった水が内側開口部27aから連通路27内に流入すると、その水はトルクコンバータ13の回転に伴い発生する風により、内側開口部27aから外側開口部27bに向けて押し出されるように連通路27内を通過してケース本体18の外部へと排出される。なお、ケース本体18内に進入した異物についても、上述のような水の流れに沿って同時に排出されることとなる。
ところで、上記のように、車両用自動変速機11におけるコンバータハウジング14では、連通路27の外側開口部27bを介して水または異物が外側連通路26内に進入し、さらに該外側連通路26を通過して最下方中抜き部22内まで進入することがあり得る。このように最下方中抜き部22内まで水または異物が進入した場合、そうした水または異物が内側連通路25及び内側開口部27aを通過してケース本体18の内部まで進入することは回避することが望ましい。
この点、本実施形態における連通路27は、内側開口部27aと外側開口部27bとが、ケース本体18の周方向及び水平方向において互いに異なる位置に開口するように、ケース本体18の周方向において互いに異なる位置に形成されている。そして、内側連通路25と最下方中抜き部22と外側連通路26とからなる連通路27の流路形状が非直線状をなしてケース本体18の内外間を連通するように形成されている。
そのため、たとえ外側開口部27bから外側連通路26を介して最下方中抜き部22内まで水または異物が侵入したとしても、そうした水または異物が内側連通路25及び内側開口部27aを通過してケース本体18の内部まで進入することはない。すなわち、最下方中抜き部22内まで進入した水または異物は、そのまま最下方中抜き部22内に止めおかれ、その後、ケース本体18の内部から連通路27を介して外部へ流下排出される。なお、異物のみが最下方中抜き部22内まで進入した場合、その異物は、ケース本体18の内部から連通路27を介して外部へ流下排出される水と共に、外側連通路26及び外側開口部27bを介してケース本体18の外部へ排出される。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)連通路27においてケース本体18の内周面となる内周壁部19の内周面19aに開口する内側開口部27aとケース本体18の外周面となる外周壁部20の外周面20aに開口する外側開口部27bとの間は非直線状をなす流路形状になっている。そのため、ケース本体18の内部に外部から流入した水や異物については、ケース本体18の最下部となる位置に形成された連通路27を介して重力に基づき円滑にケース本体18の外部へ流下排出することができる。その一方で、その連通路27を介したケース本体18の外部から内部への水または異物の進入は、連通路27の流路形状が非直線状をなしているので、該連通路27の途中からケース本体18の内部への進入を抑制することができる。
(2)しかも、連通路27の内側開口部27aと外側開口部27bは互いに水平方向において異なる位置に開口しているので、外側開口部27bから連通路27内に水または異物がケース本体18の径方向に沿って直線的に進入しようとしても、その進入を確実に阻止することができる。したがって、より一層、ケース本体18の外部から内部への水または異物の進入を抑制できる。
(3)また、ケース本体18の周方向において連通路27の内側開口部27aよりも外側開口部27bの方をトルクコンバータ13の回転方向前側に位置させたことにより、トルクコンバータ13の回転により発生する風の力で連通路27内を通過する水や異物を外側開口部27bに向けて付勢することができ、外部への水や異物の排出効率が向上する。
(4)さらに、連通路27は、ケース本体18の前端面18aに溝状をなすように形成された構成であるため、ケース本体18の周壁部に連通路となる貫通孔を貫通形成する場合よりも、連通路27の形成が容易であり、製造効率が向上する。
(5)また、仮にケース本体18の外側から水または異物が外側開口部27b及び外側連通路26を介して最下方中抜き部22内に進入したとしても、そのような水または異物は最下方中抜き部22内に止めおかれた後、該中抜き部22内から外側連通路26及び外側開口部27bを介してケース本体18の外部へ排出することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更して実施してもよい。
・ 図3(b)に示すように、内側連通路25の通路内径をケース本体18の径方向内側から径方向外側に向けて次第に小径となるように形成してもよい。すなわち、内側連通路25においてケース本体18内に開口する開口部により構成される連通路27の内側開口部27aの開口径を大きくしてもよい。このように構成した場合には、ケース本体18の最下部となる位置に集まった水や異物は、開口径の大きな内側開口部27aから内側連通路25内に効率良く流入し、その後、該内側連通路25から最下方中抜き部22内及び外側連通路26を介してケース本体18の外部へ円滑に排出される。一方、内側連通路25において最下方中抜き部22内に開口する開口部は小径に形成されているため、最下方中抜き部22内に進入した水または異物が内側連通路25内へ進入することを抑制できる。
・ 図3(c)に示すように、内側連通路25及び外側連通路26を鉛直方向に対して斜状をなすように形成してもよい。このように構成した場合には、外側連通路26内又は内側連通路25内に水または異物が進入して鉛直方向上方に向けて進もうとしても、そのような水または異物は斜状をなす外側連通路26又は内側連通路25の内周面に当たって進行が阻止されることになり、ケース本体18の内部にまで進入することが抑制される。一方、内側連通路25及び外側連通路26内においては、トルクコンバータ13の回転により発生した風の付勢力でケース本体18の内部から外部への水や異物の流下排出を助成することができることになり、効率良く連通路27による水や異物の排出機能を発揮させることができる。
・ 図3(d)に示すように、図3(c)の別例において、外側連通路26のケース本体18の径方向に対する傾斜方向を内側連通路25の傾斜方向と逆向きにしてもよい。このように構成した場合にも、各連通路25,26は鉛直方向に対して斜状をなしていることから、外側連通路26内又は内側連通路25内に水または異物が進入して鉛直方向上方に向けて進もうとしても、そのような水または異物は斜状をなす外側連通路26又は内側連通路25の内周面に当たって進行が阻止されることになり、ケース本体18の内部にまで進入することを抑制できる。
・ 図4(a)に示すように、内側連通路25及び外側連通路26を鉛直方向に対して「く」の字状をなすように形成してもよい。このように構成した場合にも、外側連通路26内又は内側連通路25内に水または異物が進入して鉛直方向上方に向けて進もうとしても、そのような水または異物は「く」の字状をなす外側連通路26又は内側連通路25の内周面における記屈曲部分に当たって進行が阻止されることになり、ケース本体18の内部にまで進入することを抑制できる。
・ 図4(b)及び図4(c)に示すように、内側連通路25及び外側連通路26を鉛直方向に対して屈曲状をなすように形成してもよい。このように構成した場合にも、外側連通路26内又は内側連通路25内に水または異物が進入して鉛直方向上方に向けて進もうとしても、そのような水または異物は屈曲状をなす外側連通路26又は内側連通路25の内周面における屈曲部分に当たって進行が阻止されることになり、ケース本体18の内部にまで進入することを効果的に抑制できる。
・ 図4(d)及び図5(a)〜(d)に示すように、ケース本体18の前端側部分が二層構造でなく一層の周壁部からなる構成である場合において、ケース本体18の内外を連通する一本の連通路により連通路27を構成してもよい。この場合は、その一本の連通路27においてケース本体18の内周面18cに開口する開口部が内側開口部27aとなり、ケース本体18の外周面18dに開口する開口部が外側開口部27bとなる。そして、これらの各図に示すように、連通路27の流路形状については、図3(c)、図3(b)、図4(a)〜(c)において各々示す連通路27の流路形状のようにすることが望ましい。このように構成した場合にも、連通路27を介してケース本体18の内部から外部への水や異物の流下排出を円滑にできる一方で、ケース本体18の外部から内部への水または異物の進入を抑制することができる。
・ 上記実施形態において、連通路27の内側開口部27aと外側開口部27bは、水平方向において互いに異なる位置に開口形成されるならば、ケース本体18の軸方向となる前後方向において互いに異なる位置に開口形成される構成であってもよい。
・ 上記実施形態において、連通路27の内側開口部27aと外側開口部27bは、連通路27が非直線状に形成されるならば、水平方向において同一の位置に開口形成される構成であってもよい。
・ 上記実施形態において、コンバータハウジング14のケース本体18には該ケース本体18の内外を連通する連通路27を複数設けてもよい。このように連通路27を複数設けることにより、ケース本体18の内部から外部への水や異物の排出効率をさらに高めることが可能となる。
・ 上記実施形態において、連通路27は、ケース本体18の前端面18aに溝状に形成されるのではなく、ケース本体18の周壁部(内周壁部19と外周壁部20)を貫通するように形成してもよい。
・ 上記実施形態において、コンバータハウジング14のケース本体18は、重力方向で最下部となる位置(すなわち、最下方中抜き部22が形成される位置)を含む周方向の一部だけが内周壁部19と外周壁部20からなる二層構造の周壁部であって周方向の他の部分は一層構造の周壁部であってもよい。
・ 上記実施形態において、外側連通路26は内側連通路25よりもケース本体18の周方向においてトルクコンバータ13の回転方向後側に設けられる構成であってもよい。
・ 上記実施形態において、変速機ケース15とトランスファケース16とを連結するアダプタ17に連通路27を形成してもよい。
・ 上記実施形態における連通路27を、車両用手動変速機においてクラッチを収容するクラッチハウジングに形成するようにしてもよい。
本実施形態の車両用自動変速機の概略側面図。 図1における2−2線矢視断面図。 (a)は本実施形態のコンバータハウジングの要部拡大断面図、(b)〜(d)は別の実施形態のコンバータハウジングの要部拡大断面図。 (a)〜(d)は別の実施形態のコンバータハウジングの要部拡大断面図。 (a)〜(d)は別の実施形態のコンバータハウジングの要部拡大断面図。
符号の説明
11…車両用自動変速機、13…トルクコンバータ、14…コンバータハウジング、15…変速機ケース、16…トランスファケース、17…アダプタ、18…ケース本体、18a…前端面、18c,19a…内周面、18d,20a…外周面、19…内周壁部、20…外周壁部、21a,21b…リブ、22…中抜き部、25…内側連通路、26…外側連通路、27…連通路、27a…内側開口部、27b…外側開口部

Claims (5)

  1. 内部に収容した動力伝達機構の軸方向に沿った筒状をなすケース本体を備え、該ケース本体における重力方向で最下部となる位置にはケース本体の内外を連通する連通路が形成された車両用動力伝達機構収容ケースにおいて、
    前記連通路は、前記ケース本体の内周面に開口する内側開口部と該内側開口部よりも鉛直方向下方で前記ケース本体の外周面に開口する外側開口部とを有し、該外側開口部と前記内側開口部との間が非直線状又は鉛直方向に対して斜状をなして連通するように形成されていることを特徴とする車両用動力伝達機構収容ケース。
  2. 請求項1に記載の車両用動力伝達機構収容ケースにおいて、
    前記連通路は、前記内側開口部と前記外側開口部が水平方向において異なる位置に開口していることを特徴とする車両用動力伝達機構収容ケース。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用動力伝達機構収容ケースにおいて、
    前記連通路は、前記内側開口部と前記外側開口部が前記ケース本体の周方向において異なる位置に開口しており、前記外側開口部の方が前記内側開口部よりも前記動力伝達機構における回転部材の回転方向前側に位置するように設けられていることを特徴とする車両用動力伝達機構収容ケース。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用動力伝達機構収容ケースにおいて、
    前記ケース本体は、その端面が組み付け時に他部材と接合される構成とされており、
    前記連通路は、前記ケース本体の端面に溝状をなすように形成されていることを特徴とする車両用動力伝達機構収容ケース。
  5. 請求項1〜4のうち何れか一項に記載の車両用動力伝達機構収容ケースにおいて、
    前記ケース本体は、少なくとも重力方向で最下部となる位置が、前記内側開口部が内周面に開口した内周壁部と、該内周壁部の径方向外側に位置して前記外側開口部が外周面に開口した外周壁部とを有する構成とされ、前記内周壁部と前記外周壁部との間には両周壁部間を連結するリブにより中空状の中抜き部が区画形成されており、
    前記連通路は、前記中抜き部と、該中抜き部と前記内側開口部との間を連通するように前記内周壁部に形成された内側連通路と、前記中抜き部と前記外側開口部との間を連通するように前記外周壁部に形成された外側連通路とを含んで構成されていることを特徴とする車両用動力伝達機構収容ケース。
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