JP7309292B2 - ケースの油路構造 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機の外殻をなすケースに設定される油路の構造に関する。
たとえば、変速機を搭載した車両では、エンジンの動力がトルクコンバータを介して変速機に入力され、変速機で変速された動力がデファレンシャルギヤ(差動装置)などを介して駆動輪に伝達される。変速機としては、無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)や有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)が広く知られている。
変速機は、その外殻をなすケースを備えている。ケース内の各部には、作動または潤滑のためのオイルを供給する必要がある。そのため、ケースには、各部へのオイルの供給のための油路が設定される。
特開2016-130569号公報
ところが、ケースの周方向と直交する直線方向(変速機に含まれる回転部材の回転軸線方向)に長く延びる油路が必要とされる場合がある。ケースには、補剛のためのリブや軸受を保持する凹部などが形成されているため、その長く延びる油路の設定が困難である。また、長く延びる油路は、ドリル加工による形成が非常に困難である。
本発明の目的は、ケースの周方向と直交する直線方向に長い油路を容易に設定および形成できる、ケースの油路構造を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係るケースの油路構造は、車両に搭載される変速機の外殻をなすケースに設定される油路の構造であって、油路は、ケースの周方向に延びる周方向油路と、周方向油路から周方向と直交する直線方向の一方側に延び、周方向油路と連通する一方側直線油路と、周方向油路から直線方向の一方側と反対の他方側に延び、周方向油路と連通する他方側直線油路とを含む。
この構造によれば、ケースには、ケースの周方向に延びる周方向油路に対して周方向と直交する直線方向の両側に分かれて、それぞれ周方向油路と連通する一方側直線油路および他方側直線油路が形成されている。一方側直線油路と他方側直線油路とは、周方向油路を介して互いに連通するので、直線方向に長く延びる油路として機能することができる。そして、一方側直線油路および他方側直線油路は、それらの直線方向の長さが短くてよいので、容易に設定および形成することができる。
よって、直線方向に長い油路を容易に設定および形成することができる。
一方側直線油路と他方側直線油路とは、周方向に位置を違えて形成されていてもよい。
これにより、一方側直線油路および他方側直線油路の設定が容易になる。
また、一方側直線油路は、ケースの一方側の端面で開放され、他方側直線油路は、ケースの他方側の端面で開放されていてもよい。
この場合、ドリル加工により、一方側直線油路および他方側直線油路を別々に容易に形成することができる。
本発明によれば、ケースに直線方向に長い油路を容易に設定および形成することができる。
本発明の一実施形態に係る変速機ケースが含まれるユニットケースの側面図である。 ユニットケースの一部を示す斜視図である。 図1に示される切断面線A-Aにおける変速機ケースの断面図であり、変速機ケースの一部が示されている。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<ユニットケース>
図1は、本発明の一実施形態に係る変速機ケース4が含まれるユニットケース1の側面図である。図2は、ユニットケース1の一部を示す斜視図である。
ユニットケース1を外殻として備える変速ユニット2は、車両に搭載されて、走行用の駆動源としてのエンジンが発生する動力を変速するユニットである。車両は、たとえば、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)方式の2WD(two-wheel-drive:2輪駆動)車であり、変速ユニット2は、変速ユニット2に含まれる回転軸やギヤなどの回転部材の回転軸線が前後方向に延びるように配置される。
ユニットケース1には、トルクコンバータを収容するトルコンケース3と、変速機を収容する変速機ケース4と、変速ユニット2から後車軸に向けて延びるプロペラシャフト(図示せず)を支持するエクステンションハウジング5とが含まれる。トルコンケース3、変速機ケース4およびエクステンションハウジング5は、たとえば、アルミ合金製であり、ダイカスト法によって鋳造される。
<補剛構造>
変速機ケース4の外周面には、変速機ケース4の補剛のための複数の補剛リブ11が外側に突出して形成されている。補剛リブ11には、1つの太リブ12と、複数の細リブ13とが含まれる。
太リブ12は、変速機ケース4の前後方向の中央部に相対的に太く形成されて、変速機ケース4の周方向に延びている。太リブ12の長さは、たとえば、変速機ケース4の高さの約1/3~1/2程度である。
複数の細リブ13は、太リブ12の前側(トルコンケース3側)および後側(エクステンションハウジング5側)に分かれて、それぞれ前後方向に延びている。具体的には、太リブ12の前側には、第1細リブ21、第2細リブ22および第3細リブ23が形成されている。一方、太リブ12の後側には、第4細リブ24、第5細リブ25、第6細リブ26および第7細リブ27が形成されている。
第1細リブ21は、太リブ12の上端から距離を置いた部分に接続され、太リブ12から変速機ケース4の前端まで直線状に延びている。第1細リブ21は、太リブ12よりも少し細く形成されている。
第2細リブ22は、第1細リブ21に対して下側に離間し、太リブ12に接続されて、太リブ12から変速機ケース4の前端に対して後側に間隔を空けた位置まで直線状に延びている。第2細リブ22は、太リブ12よりも少し細く形成されている。
第3細リブ23は、変速機ケース4の鋳造に用いられる鋳型の合わせ部分に設定される見切りリブであり、太リブ12の下端部に接続されて、太リブ12から変速機ケース4の前端まで直線状に延びている。第3細リブ23は、太リブ12よりも明確に細く形成されている。
第4細リブ24は、太リブ12の上端部に接続され、太リブ12から変速機ケース4の後端まで直線状に延びている。第4細リブ24は、太リブ12とほぼ同じ太さに形成されている。
第5細リブ25は、第1細リブ21と周方向に同じ位置に形成され、太リブ12に接続されて、太リブ12から変速機ケース4の後端まで直線状に延びている。第5細リブ25は、太リブ12よりも明確に細く形成されている。
第6細リブ26は、第2細リブ22と周方向に同じ位置に形成され、太リブ12に接続されて、太リブ12から変速機ケース4の後端まで直線状に延びている。第6細リブ26は、太リブ12よりも明確に細く形成されている。
第7細リブ27は、第3細リブ23とともに形成される見切りリブであり、太リブ12よりも明確に細く形成されている。第7細リブ27は、太リブ12の下端部に接続されて、太リブ12から変速機ケース4の後端まで直線状に延びている。
<油路構造>
そして、太リブ12には、周方向油路31が形成されている。周方向油路31は、太リブ12をその下端から上端に向けて掘り下げた空間として形成され、下端で開放されている。周方向油路31の上端は、閉鎖されている。周方向油路31には、たとえば、オイルウォーマでエンジン冷却水と熱交換した後のオイルが供給される。
図3は、図1に示される切断面線A-Aにおける変速機ケース4の断面図である。
また、第2細リブ22には、前側直線油路32が形成されている。前側直線油路32は、周方向油路31に接続されて、周方向油路31と連通している。また、前側直線油路32は、第2細リブ22の前端を貫通して、図2に示されるように、変速機ケース4の前側の端面33で開放されている。
さらに、第4細リブ24には、図1に示されるように、後側直線油路34が形成されている。後側直線油路34は、周方向油路31に接続されて、周方向油路31と連通している。また、後側直線油路34は、第4細リブ24を貫通して、変速機ケース4の後側の端面35で開放されている。
これにより、周方向油路31から前側直線油路32を通してトルコンケース3に形成された油路にオイルを供給することができ、また、周方向油路31から後側直線油路34を通してエクステンションハウジング5に形成された油路にオイルを供給することができる。
<作用効果>
以上のように、変速機ケース4には、補剛リブ11として、変速機ケース4の周方向と直交する直線方向における中央部で周方向に延びる太リブ12と、太リブ12から前側にそれぞれ延びる第1細リブ21、第2細リブ22および第3細リブ23と、太リブ12から後側にそれぞれ延びる第4細リブ24、第5細リブ25、第6細リブ26および第7細リブ27とが形成されている。これにより、変速機ケース4に入力される周方向の力は、太リブ12で直接受けることができ、変速機ケース4に入力される前後方向の力は、第1細リブ21、第2細リブ22、第3細リブ23、第4細リブ24、第5細リブ25、第6細リブ26または第7細リブ27を介して太リブ12で受けることができる。そのため、変速機ケース4の周方向および前後方向の剛性を向上させることができる。
また、第1細リブ21、第2細リブ22および第3細リブ23と第4細リブ24、第5細リブ25、第6細リブ26および第7細リブ27とが太リブ12の前側と後側に分かれて形成されるので、それぞれを変速機ケース4に容易に設定することができる。
変速機ケース4は、鋳造により形成されるので、その鋳造時に、鋳型の合わせ部分に入り込んだ金属によるバリが発生する。このバリを除去しても変速機ケース4に欠陥が生じないように、変速機ケース4に見切りリブが形成され、その見切りリブである第3細リブ23および第7細リブ27が太リブ12に接続されることにより、見切りリブが変速機ケース4を補剛するリブとして使用されている。これにより、見切りリブを有効に利用することができる。
また、変速機ケース4には、変速機ケース4の周方向に延びる周方向油路31に対して周方向と直交する前後方向の両側に分かれて、それぞれ周方向油路31と連通する前側直線油路32および後側直線油路34が形成されている。前側直線油路32と後側直線油路34とは、周方向油路31を介して互いに連通するので、前後方向に長く延びる油路として機能することができる。そして、前側直線油路32および後側直線油路34は、それらの前後方向の長さが短くてよいので、容易に設定および形成することができる。よって、変速機ケース4に、前後方向に長い油路を容易に設定および形成することができる。
前側直線油路32と後側直線油路34とは、周方向に位置を違えて形成されている。これにより、前側直線油路32および後側直線油路34の設定を一層容易になる。
しかも、前側直線油路32は、変速機ケース4の前側の端面33で開放され、後側直線油路34は、変速機ケース4の後側の端面35で開放されている。したがって、ドリル加工により、前側直線油路32および後側直線油路34を別々に容易に形成することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、複数の補剛リブ11が変速機ケース4の外側に突出して形成されているとした。しかし、これに限らず、複数の補剛リブ11は、変速機ケース4の内側に突出していてもよいし、外側および内側の両方に突出していてもよい。
また、FR方式の2WD車を取り上げたが、車両は、FRベースのパートタイム4WD車であってもよいし、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式の2WD車であってもよいし、RR(リヤエンジン・リヤドライブ)方式の2WD車であってもよい。
たとえば、車両がFF方式の2WD車である場合、変速ユニット2は、回転部剤の回転軸線が左右方向(車幅方向)に延びるように配置されてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
4:変速機ケース(ケース)
31:周方向油路
32:前側直線油路(一方側直線油路)
34:後側直線油路(他方側直線油路)

Claims (2)

  1. 車両に搭載される変速機の外殻をなすケースに設定される油路の構造であって、
    前記油路は、
    前記ケースの周方向に延びる周方向油路と、
    前記周方向に互いに間隔を空けて前記周方向と直交する直線方向に延びる2本のリブの間に設けられ、前記周方向油路から前記直線方向の一方側に延び、前記周方向油路と連通する一方側直線油路と、
    前記周方向に互いに間隔を空けて前記直線方向に延びる2本のリブの間に設けられ、前記周方向油路から前記直線方向の前記一方側と反対の他方側に延び、前記周方向油路と連通する他方側直線油路と、を含む、油路構造。
  2. 前記一方側直線油路と前記他方側直線油路とは、前記周方向に位置を違えて形成されている、請求項1に記載の油路構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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