JP2009067712A - 毛髪変形処理用消臭剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪変形のための施術中に生じる不快臭を緩和させるとともに、施術後の不快残臭をも低減させることのできる毛髪変形処理用消臭剤を提供すること。
【解決手段】本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、毛髪変形処理において毛髪変形用処理剤とともに用いられる毛髪変形処理用消臭剤であって、サトウキビエキスとpH調整剤とを含有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、消臭効果に優れた毛髪変形処理用消臭剤に関する。より詳しくは、消臭成分としてサトウキビエキスを含有する毛髪変形処理用消臭剤に関する。
毛髪変形のための施術は、毛髪を変形可能な状態とするために、まず毛髪内部のシスチン結合を切断することからはじまる。そのため、毛髪に対して最初に塗布する第1剤に還元剤を含有させることによりシスチン結合の切断が進行する、毛髪変形用処理剤が用いられる。
上記のような還元剤としては、従来よりチオグリコール酸およびシステインなどが多く用いられてきたが、これらは毛髪変形のための施術中および施術後において、毛髪に独特の臭気が付着しやすく、被施術者に不快感を与えていた。
このような臭気を低減するため、従来より毛髪変形用処理剤自体に香料を配合することにより臭気をマスキングする方法が多く採用されていたが、植物油脂などを配合したパーマネント処理剤(特許文献1)、または茶エキスを配合したパーマネントウェーブ処理剤(特許文献2)なども提案されている。しかしながら、いずれの剤を用いても、毛髪変形のための施術中に毛髪に付着する独特の臭気、あるいは施術後の毛髪に残存する臭気を充分に低減し得るものではなかった。
一方、金属イオンを配合した消臭処理剤により、システアミン等を含有するパーマネントウェーブ用剤で処理された毛髪の不快臭を低減することが提案されている(特許文献3)。しかしながら、このような硫酸銅、酸化銅、または酸化亜鉛などから導出される金属イオンは、消臭効果に優れた特性を有するものの、還元剤と反応して還元力を低下させるおそれがあるため、還元剤を含有した第1剤を用いる直前直後においての使用は制限され、消臭効果を充分に果たし得るものではなかった。
ところで、近年、環境への配慮および安全性の向上といった観点から、天然物由来の成分を用いた消臭剤が注目されつつあり、甘蔗由来の蒸留物を有効成分とする消臭剤等が提案されている(特許文献4〜5参照)。しかしながら、未だこうした天然物由来の成分を残臭の強い毛髪変形処理に用いられる消臭剤に適用し、充分な消臭効果を得た例はない。
特許3916198号 特許3926058号 特開2003−261425号公報 特開2001−87365号公報 特開2000−342672号公報
したがって、本発明は、毛髪変形のための施術中に生じる不快臭を緩和させるとともに、施術後の不快残臭をも低減させることのできる毛髪変形処理用消臭剤を提供することを課題としている。
本発明者は、サトウキビエキスを含有させることで、上記課題を解決することができる毛髪変形処理用消臭剤を見出すに至った。
本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、毛髪変形処理において毛髪変形用処理剤とともに用いられる毛髪変形処理用消臭剤であって、サトウキビエキスとpH調整剤とを含有することを特徴としている。
前記サトウキビエキスが、前記毛髪変形処理用消臭剤全量100重量%中、0.0002〜0.6重量%の量で含有されていてもよい。
また、前記pH調整剤は、前記毛髪変形処理用消臭剤全量100重量%中、0.01〜5.0重量%の量で含有されていてもよい。
また、前記pH調整剤は、クエン酸、燐酸、水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アルギニン、および乳酸からなる群より選ばれる少なくとも1種であるのが望ましい。
さらに、前記毛髪変形処理用消臭剤のpHが、4.0〜10.0であるのが望ましい。
前記毛髪変形用処理剤が、チオグリコール酸、システイン、システアミン、ならびにこれらの誘導体および塩からなる群より選ばれる少なくとも1種である還元剤を含んでなるものであってもよい。
本発明の毛髪変形処理用消臭剤によれば、サトウキビエキスを含有しているため、高い消臭効果を有しており、毛髪変形処理中に生じやすい不快臭を効果的に抑制することができるだけでなく、毛髪変形処理後の毛髪に残存しやすい不快臭をも有効に低減することができる。
また、本発明の毛髪変形処理用消臭剤は高い消臭効果を有しつつ、毛髪変形用処理剤の第1剤に含有される還元剤の働きを阻害することがないため、該第1剤を毛髪に塗布する直前直後においても用いることができ、より効果的に消臭効果を得ることができる。
以下、本発明について具体的に説明する。
なお、本明細書において、「毛髪変形処理」とは、パーマネントウェーブ形成処理、パーマネントウェーブ形成処理によるウェーブのばし処理、縮毛矯正処理、化粧品によるカーリング形成処理をも含めた処理を意味する。また、本発明の毛髪変形用処理剤は、常温または加温条件下のどちらでも使用できる。
[毛髪変形処理用消臭剤]
本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、毛髪変形処理において、毛髪変形用処理剤とともに用いられる消臭剤であり、サトウキビエキスとpH調整剤とを含有している。
サトウキビエキスとは、サトウキビに由来する消臭有効成分であり、サトウキビ汁またはサトウキビの溶媒抽出液を蒸留して得られる蒸留物である。溶媒としては、水またはエタノールなどが用いられ、溶媒抽出液として上市されている。たとえば、MSX−245(三井製糖株式会社製:サトウキビエキス0.02重量%、エタノール45.00重量%、水54.98重量%)が挙げられる。
毛髪変形用処理剤を毛髪に塗布して施術した際、該処理剤が揮発することに起因して不快臭が発生するものと考えられているが、本発明の毛髪変形処理用消臭剤に含有されるサトウキビエキスが、毛髪に付着した毛髪変形用処理剤に含まれる主要成分と同時に揮発することによって何らかの作用が働き、不快臭を低減するものと推定される。また、サトウキビエキスが毛髪変形処理後の毛髪に付着することにより、処理後の毛髪に残存する不快臭をも低減する効果を奏するものと推定される。したがって、本発明の毛髪変形処理用消
臭剤によれば、毛髪変形処理中に生じる不快臭だけでなく、処理後の毛髪に残存する不快臭をも低減することが可能となる。
このため、本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、毛髪変形用処理剤を毛髪に塗布する前に用いれば、毛髪変形用処理剤に起因する臭気を根底から排除することができ、毛髪変形用処理剤を毛髪に塗布した後に用いれば、依然として毛髪に残存する臭気を効果的に排除することができる。
本発明の毛髪変形処理用消臭剤には、毛髪変形処理用消臭剤全量100重量%中、上記サトウキビエキスが0.0002〜0.6重量%、好ましくは0.01〜0.2重量%、の量で含有されているのが望ましい。上記範囲の量であると、毛髪変形処理中の不快臭および処理後に残存する不快臭を有効に低減することができるとともに、サトウキビエキス自体が有する特有の香気を過剰に発生することを抑制することができる。
また、本発明の毛髪変形処理用消臭剤には、pH調整剤が含有されている。pH調整剤は、毛髪変形用処理剤の作用を阻害することがなく、かつ毛髪または頭皮に損傷を与えることのないpH領域にコントロールするために配合される。
このようなpH調整剤としては、具体的には、たとえば、クエン酸、燐酸、水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アルギニン、乳酸、有機酸、ホウ酸、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ホウ砂、リン酸水素カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどが挙げられる。なかでもクエン酸、燐酸、水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アルギニン、および乳酸からなる群より選ばれる少なくとも1種であるのが好ましい。
本発明の毛髪変形処理用消臭剤には、毛髪変形処理用消臭剤全量100重量%中、上記pH調整剤が、0.01〜5.0重量%の量で含有されているのが望ましい。上記範囲の量であると、毛髪変形処理中の不快臭および処理後に残存する不快臭を有効に低減することができるとともに、適度なpH値を付与することができる。したがって、本発明の毛髪変形処理用消臭剤を用いても、毛髪変形用処理剤の作用を阻害することがなく促進させることができるpH領域とすることが可能であり、また毛髪および頭皮のダメージをも抑制することが可能となる。
このような本発明の毛髪変形処理用消臭剤の好適なpHは、該毛髪変形処理用消臭剤を、併用する毛髪変形用処理剤を毛髪に塗布する前処理段階に用いるか、中間水洗時に用いるか、または毛髪変形用処理剤をすべて洗い流した後段階に仕上げとして用いるかにより変動し得るが、通常4.0〜10.0である。
その他、本発明の毛髪変形処理用消臭剤には、本発明の目的を損なわない限り、必要に応じて、上述した成分以外のその他の成分を配合してもよい。
その他の成分としては、たとえば、添加剤、および溶剤が挙げられる。
添加剤としては、コラーゲンやケラチンなどの加水分解物およびその誘導体などの毛髪保護剤;
炭酸アルキレン、パラフィン、流動パラフィン、ミツロウ、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、エステル油、トリグリセリド、ワセリン、ラノリンなどの油剤;
グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ソルビトールなどの保湿剤;
カチオン性、アニオン性、両性、非イオン性の界面活性剤;
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコンオイルな
どのシリコン誘導体;
エデト酸四ナトリウム四水塩、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩およびこれらの金属塩などのキレート剤;
増粘剤、糖類、油剤、エキス、ポリマー、アミノ酸、アルコールおよび香料などが挙げられる。
溶剤としては、水が挙げられる。水は、上述した各成分の溶解性および分散性を向上させる働きを有する。水としては、具体的には、イオン交換水、蒸留水などの精製水が挙げられる。
その他、必要に応じて防腐剤、保湿剤、香料、着色剤なども配合することができる。
[毛髪変形用処理剤]
本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、毛髪変形処理に用いられる剤であり、毛髪変形用処理剤と併用して用いられる。毛髪変形用処理剤は、還元剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤を含んでなる。通常、これら第1剤および第2剤を用いた毛髪変形処理、いわゆる2浴式毛髪変形処理が施されるが、本発明において併用する毛髪変形用処理剤はこれらの剤のほか、種々の補助剤を含んでなるものであってもよい。
上記毛髪変形用処理剤第1剤に含まれる還元剤としては、具体的には、チオグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン等のチオグリコール酸塩、システイン又はその誘導体、N−アセチル−L−システイン、ホモシステイン、チオ乳酸、チオリンゴ酸等のメルカプトカルボン酸、チオグリセロールなどのメルカプトアルコール類、グリセロールモノチオグリコレート、グリセロールモノチオラクテートなどのメルカプトカルボン酸エステル類、システアミンやシステインアミドなどのメルカプト化合物、亜硫酸、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩、亜硫酸水素アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸水素塩、ブチロラクトンチオールが挙げられる。
このような還元剤は、イオウ臭、アンモニア臭、または焦げくさい臭い等に類似した臭気を発生する原因となり、被施術者に不快感を与える。この臭気は、還元剤を含有する第1剤を毛髪に塗布した際、該還元剤が揮発する際に発生するものと考えられるが、上記サトウキビエキスを含有した本発明の毛髪変形処理用消臭剤を、第1剤を塗布する前に用いれば、こうした臭気の原因を根底から排除することが可能となる。また、サトウキビエキスは、消臭有効成分として多く用いられている金属イオンのように還元剤と一切反応せず、還元剤自体の働きを阻害することがない。このため、本発明の毛髪変形処理用消臭剤を用いた後に毛髪変形処理を施しても、毛髪変形処理効果を充分に保持することができる。
さらに本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、含有するpH調整剤の作用により好適なpH値を有するため、上記還元剤を毛髪に浸透させる上で補助的な働きをも奏する。
上記還元剤のうち、汎用性の高いチオグリコール酸、システイン、システアミン、ならびにこれらの誘導体および塩は、以前から強い不快感を伴う臭気を発生することが問題視されていた。なかでもシステアミン、ならびにその誘導体および塩の臭気はより不快感が強い。こうした強い不快臭を伴う還元剤に対しても、上記サトウキビエキスは有効に消臭効果を発揮することができる。
したがって、本発明において併用する毛髪変形用処理剤の第1剤に含有される還元剤としては、チオグリコール酸、システイン、システアミン、ならびにこれらの誘導体および塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であるのが好ましく、該還元剤はシステアミン、ならびにその誘導体および塩であるのがより好ましい。
上記第1剤は、還元剤およびサトウキビエキスのほか、通常の毛髪変形用処理剤第1剤としてのその他の成分が含有されてなる。
その他の成分としては、たとえば、アルカリ剤、添加剤、および溶剤が挙げられる。
アルカリ剤は、毛髪を膨潤させて、上記還元剤の毛髪への浸透を促進させる機能を有する。アルカリ剤としては、具体的には、アンモニア、モノエタノールアミン、炭酸水素アンモニウムまたは炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩、アルギニンが挙げられる。
添加剤としては、塩酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、コハク酸、シュウ酸などの有機酸およびこれらのナトリウム塩、水酸化ナトリウムなどのpH調整剤;
コラーゲンやケラチンなどの加水分解物およびその誘導体などの毛髪保護剤;
炭酸アルキレン、パラフィン、流動パラフィン、ミツロウ、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、エステル油、トリグリセリド、ワセリン、ラノリンなどの油剤;
グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ソルビトールなどの保湿剤;
カチオン性、アニオン性、両性、非イオン性の界面活性剤;
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコンオイルなどのシリコン誘導体;
エデト酸四ナトリウム四水塩、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩およびこれらの金属塩などのキレート剤;
増粘剤、糖類、油剤、エキス、ポリマー、アミノ酸、アルコールおよび香料などが挙げられる。
溶剤としては、通常、水が用いられ、イオン交換水、蒸留水、精製水などの精製工程を経たものが好ましい。
なお、本発明において併用する毛髪変形用処理剤の第2剤およびその他の補助剤については、特に制限はなく、通常毛髪変形処理に用いられる剤をそのまま適用することができる。
[毛髪変形処理用消臭剤の製造方法]
本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、上述した成分を、公知の方法で適宜、攪拌、混合、過熱、冷却、溶解、分散(乳化)等することによって製造できる。なお、本発明の毛髪変形処理用消臭剤の剤型は特に制限されないが、たとえば、液状、ローション状、クリーム状、エアゾールなどの剤型が挙げられる。
[毛髪変形処理用消臭剤の使用方法]
本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、毛髪変形用処理剤を用いる毛髪変形のための施術において、どの段階に用いても有効な消臭効果を発揮することができる。
具体的には、毛髪変形用処理剤を毛髪に塗布する前に前処理として本発明の毛髪変形処理用消臭剤を用いてもよい。また、毛髪変形用処理剤第1剤を毛髪に塗布して一定の処理を施し、該第1剤を水洗した後、水洗後の毛髪に用いてもよい。さらに、毛髪変形用処理剤第2剤を毛髪に塗布して一定の処理を施した後、仕上げ処理として用いてもよい。これら複数の段階で本発明の毛髪変形処理用消臭剤を用いると、より充分な消臭効果を得ることができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
また、得られた各パーマネントウェーブ処理用消臭剤を用いて、以下の評価方法および
評価基準に従い官能評価を行った。
[パーマネントウェーブ処理]
以下に示すように、前工程、中間工程、後工程の順に従って、パーマネントウェーブ処理を行った。
《前工程》
65℃のブリーチ用処理溶液(ブリーチ用処理溶液/アンモニア水(28%):1.7%、過酸化水素(35%):3.3%、水:95%)に長さ30cm(5.0g)の毛髪束を
浸し、10分間放置した。
次いで、処理後の毛髪束を水洗した後、その毛髪束を直径2cmのロッドに巻いた。
《中間工程》
ロッドを巻いた毛髪束にパーマネントウェーブ用処理剤第1剤5mLを塗布し、アンモニア成分が揮発しないようラップなどで封鎖して、室温で15分間放置した。放置後の毛髪束を水洗し、タオルで水気を適度に除去した。
《後工程》
水気を除去した毛髪束にパーマネントウェーブ用処理剤第2剤5mLを塗布し、そのま
ま7分間放置した。次いで、さらに第2剤5mLを毛髪束に塗布し、7分間放置した後、
ロッドから毛髪束を外して水洗した。
これらパーマネントウェーブ処理に用いたパーマネントウェーブ用処理剤第1剤および第2剤の配合成分および配合割合を表1に示す。
Figure 2009067712
[評価方法1]
上記前工程〜後工程を行った後の毛髪束をタオルで軽く水分を取り除き、パーマネントウェーブ処理用消臭剤5mLを塗布してそのまま3分間放置し、水洗した後、以下の項目に従って評価を行った。
《タオルドライ後の不快残臭》
上記水洗後の毛髪束に付着した水分をタオルで軽く除き、以下の基準に従って毛髪の不快残臭を確認した。
×:不快臭を強く感じる。
△:不快臭を感じる。
○:不快臭をほとんど感じない。
◎:不快臭をまったく感じない。
《ドライ後の不快残臭》
タオルドライ後の不快残臭を評価した毛髪束をドライヤーで乾燥させ、以下の基準に従って乾燥後の毛髪の不快残臭を確認した。
×:不快臭を強く感じる。
△:不快臭を感じる。
○:不快臭をほとんど感じない。
◎:不快臭をまったく感じない。
《翌日の不快残臭》
ドライ後の不快残臭を評価した毛髪束を翌日まで放置し、放置後の毛髪束を水で湿らせ、以下の基準に従って再び毛髪の不快残臭を確認した。
×:不快臭を強く感じる。
△:不快臭を感じる。
○:不快臭をほとんど感じない。
◎:不快臭をまったく感じない。
《サトウキビエキスの香気》
上記ドライ後の不快残臭を評価した毛髪束を用い、サトウキビエキスの香気の有無を確認した。
×:香気があり、気になる。
◎:香気がない、または気にならない。
[実施例1〜8]
サトウキビエキス抽出液(MSX−245:三井製糖株式会社製、サトウキビエキス0.02重量%、エタノール45.00重量%、水54.98重量%)を配合し、その他の成分および配合割合は表1に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を調整した。上記パーマネントウェーブ用処理剤第1剤および第2剤を用いてパーマネントウェーブ処理を施し、評価方法1に従って得られたパーマネントウェーブ処理用消臭剤を用い、上述の評価基準に基づき評価を行った。結果を表2に示す。
[比較例1]
サトウキビエキス抽出液を配合しなかった以外は、実施例1に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を調整し、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
[比較例2]
サトウキビエキス抽出液の代わりに硫酸銅を配合した以外は、実施例1に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を調整し、実施例1と同様にして評価を行った。各成分の配合割合および評価結果を表2に示す。
[比較例3]
サトウキビエキス抽出液の代わりにチャエキスを配合した以外は、実施例1に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を調整し、実施例1と同様にして評価を行った。各成分の配合割合および評価結果を表2に示す。
Figure 2009067712
[実施例9〜13]
pH調整剤の種類を変更した以外は、実施例1の成分および配合割合に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を調整し、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表3に
示す。
Figure 2009067712
[評価方法2]
以下に示すように、上記パーマネントウェーブ処理工程中において実施例4で得られたパーマネントウェーブ処理用消臭剤を用いた。なお、評価項目はタオルドライ後の不快残臭、ドライ後の不快残臭、および翌日の不快残臭とし、評価方法1の評価基準に基づき評価を行った。
《前工程から中間工程に移行する前における使用》
上記前工程後におけるロッドを巻いた毛髪束に、パーマネントウェーブ処理用消臭剤を5ml塗布し、そのまま3分間放置した。放置後、中間工程に移行した。
《中間工程における使用》
上記中間工程において、パーマネントウェーブ用処理剤第2剤を塗布する直前にパーマネントウェーブ処理用消臭剤を5ml塗布し、そのまま3分間放置した後、パーマネントウェーブ用処理剤第2剤を塗布し、上記中間工程を続行した。
《後工程後における使用》
上記後工程において、ロッドからの毛髪束を外す直前に、毛髪束を水洗してタオルで水気を除去した後、毛髪束にパーマネントウェーブ処理用消臭剤を5ml塗布し、そのまま3分間放置した。次いで、ロッドを外して再び毛髪束を水洗し、タオルで水気を適度に除去してパーマネントウェーブ処理工程を完了した。
[実施例14〜20]
パーマネントウェーブ処理用消臭剤を使用する段階を表3に従って選択し、評価方法2に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を用い、評価を行った。結果を表4に示す。
Figure 2009067712

Claims (7)

  1. 毛髪変形処理において毛髪変形用処理剤とともに用いられる毛髪変形処理用消臭剤であって、サトウキビエキスとpH調整剤とを含有することを特徴とする毛髪変形処理用消臭剤。
  2. 前記サトウキビエキスが、前記毛髪変形処理用消臭剤全量100重量%中、0.0002〜0.6重量%の量で含有されることを特徴とする請求項1に記載の毛髪変形処理用消臭剤。
  3. 前記pH調整剤が、前記毛髪変形処理用消臭剤全量100重量%中、0.01〜5.0重量%の量で含有されることを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪変形処理用消臭剤。
  4. 前記pH調整剤が、クエン酸、燐酸、水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アルギニン、および乳酸からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪変形処理用消臭剤。
  5. 前記毛髪変形処理用消臭剤のpHが、4.0〜10.0であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪変形処理用消臭剤。
  6. 前記毛髪変形用処理剤が、チオグリコール酸、システイン、システアミン、ならびにこれらの誘導体および塩からなる群より選ばれる少なくとも1種である還元剤を含んでなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪変形処理用消臭剤。
  7. 前記毛髪変形用処理剤が、システアミン、ならびにその誘導体および塩からなる群より選ばれる少なくとも1種である還元剤を含んでなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪変形処理用消臭剤。
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