JP3967996B2 - 毛髪変形処理剤、毛髪変形処理セット剤及び毛髪変形処理方法 - Google Patents
毛髪変形処理剤、毛髪変形処理セット剤及び毛髪変形処理方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪に適用される毛髪変形処理剤、毛髪変形処理セット剤及び毛髪変形処理方法に関し、さらに詳しくは、毛髪の感触及びウェーブの持続性を向上させることができる毛髪変形処理剤、毛髪変形処理セット剤及び毛髪変形処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ヘアスタイルの多様化により、毛髪は染毛剤、パーマネントウェーブ用剤等によって毛髪処理される機会が多くなっている。毛髪に対してこれら毛髪処理を繰返し行うことにより、毛髪の構成タンパク質であるケラチンが毛髪内から流出し、毛髪はその構造がポーラスなハイダメージ毛となる。このハイダメージ毛は、ケラチンの減少に伴ってケラチン中のシスチンのジスルフィド(S−S)結合の割合が減少している。
【0003】
従来、パーマネントウェーブ用剤は、アクリル系両性ポリマー等の両性高分子化合物及びチオグリコール酸等の還元剤を含有する第1剤と、Acrylates/Ceteth-20 Itaconate Copolymer等のアニオン性高分子化合物及び過酸化水素等の酸化剤を含有する第2剤とから構成されている(例えば特許文献1参照。)。そして、両性高分子化合物とアニオン性高分子化合物とにより、毛髪の感触及びウェーブの持続性を向上させるようになっている。
【0004】
また、シスチンとシリコーンとの共重合体を含有しているものもある(例えば非特許文献1参照。)。そして、シスチンとシリコーンとの共重合体を毛髪に浸透させることにより、毛髪中にジスルフィド結合を補充してウェーブの持続性を向上させるように構成されている。さらに、シスチンとシリコーンとの共重合体を毛髪の表面で高分子化させることによって毛髪の表面に被膜を形成し、ウェーブの持続性をより向上させるとともに、毛髪の感触を向上させるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−193761号公報(第2〜4頁)
【非特許文献1】
「新原料紹介」,フレグランス ジャーナル(FRAGRANCE JOURNAL),フレグランス ジャーナル社,2001年4月15日,第29巻,第4号,p.117〜118
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前者の従来構成でいうパーマネントウェーブ用剤を用いてハイダメージ毛に毛髪処理を施したときには、ハイダメージ毛はジスルフィド結合の割合が減少しているためにウェーブの持続性が低い。このため、両性高分子化合物とアニオン性高分子化合物とによる作用のみでは、ハイダメージ毛のウェーブの持続性を十分に向上させることができないという問題があった。
【0007】
一方、後者の従来構成でいうパーマネントウェーブ用剤においては、シスチンとシリコーンとの共重合体単独ではその安定性が低いために、共重合体同士でさらに重合する。よって、共重合体を毛髪に浸透させるのが困難になるために、毛髪中にジスルフィド結合を十分に補充することができず、ウェーブの持続性を十分に向上させることができないという問題があった。さらに、毛髪の表面に被膜を形成することも困難になるために、毛髪の感触を十分に向上させることができないという問題があった。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、毛髪の感触及びウェーブの持続性を向上させることができる毛髪変形処理剤、毛髪変形処理セット剤及び毛髪変形処理方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の毛髪変形処理剤は、下記の(a)、(b)及び(c)の各成分を含有するものである。
【0010】
(a):シスチンビスプロピレングリコール−プロピルシラントリオール
(b):溶剤
(c):成分(a)以外の高分子化合物
請求項2に記載の発明の毛髪変形処理剤は、請求項1に記載の発明において、さらに下記の(d)及び(e)から選ばれる少なくとも一種の成分を含有するものである。
【0011】
(d):還元剤
(e):タンパク変性剤
請求項3に記載の発明の毛髪変形処理剤は、請求項2に記載の発明において、前記成分(e)は尿素及び塩酸グアニジンから選ばれる少なくとも一種である。
【0012】
請求項4に記載の発明の毛髪変形処理セット剤は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪変形処理剤からなる第1剤と、下記の成分(f)を含有する第2剤とより構成されるものである。
【0013】
(f):タンパク収れん剤
請求項5に記載の発明の毛髪変形処理方法は、請求項4に記載の毛髪変形処理セット剤の第1剤を毛髪に塗布した後、さらに第2剤を塗布することにより毛髪変形処理を施すものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。
【0015】
第1の実施形態の毛髪変形処理剤は下記の(a)、(b)及び(c)の各成分を含有し、1剤タイプとして構成されている。
(a):シスチンとシリコーンとの共重合体
(b):溶剤
(c):成分(a)以外の高分子化合物
成分(a)のシスチンとシリコーンとの共重合体は下記一般式(1)で示され、毛髪に浸透することにより、毛髪中にジスルフィド結合を補充してウェーブの持続性及び弾力性を向上させる。さらに、成分(c)とともに毛髪の表面に被膜を形成することにより、ウェーブの持続性をより向上させるとともに毛髪の感触を向上させるために含有される。
【0016】
【化1】
上記一般式(1)中のXはCH2CH(OH)-CH2-O-(CH2)3を示し、Cystineはシスチンを示す。R1〜R4は水酸基又はメチル基を示し、nは1〜100の整数を示す。
【0017】
成分(a)の具体例としては、下記一般式(2)で示されるシスチンビスプロピレングリコール−プロピルシラントリオール(クロダソン シスチン;クローダジャパン株式会社製)等が挙げられる。
【0018】
【化2】
上記一般式(2)中のXはCH2CH(OH)-CH2-O-(CH2)3を示し、Cystineはシスチンを示し、nは1〜100の整数を示す。
【0019】
毛髪変形処理剤中の成分(a)の含有量は好ましくは0.05〜20重量%、より好ましくは0.05〜10重量%である。0.05重量%未満では、含有量が低いために、毛髪の感触及びウェーブの持続性を十分に向上させることができない。一方、20重量%を超えても、毛髪の感触及びウェーブの持続性の向上をそれ以上期待できないために不経済となるおそれがある。
【0020】
成分(b)の溶剤は、成分(a)を溶解させることにより、成分(a)の安定性を向上させて成分(a)同士のさらなる重合を抑制する。さらに、成分(a)の毛髪への浸透性を向上させるために含有される。成分(b)の具体例としては水や多価アルコール、低級アルコール、芳香族アルコール等のアルコール類等が挙げられるが、成分(a)の毛髪への浸透性を向上させる効果が高いために、水、多価アルコール及び芳香族アルコールから選ばれる少なくとも一種が好ましい。
【0021】
多価アルコールの具体例としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン(重合度5以上)等が挙げられる。低級アルコールの具体例としては、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等の炭素数1〜4のアルキル基を有する1価のアルコール等が挙げられる。芳香族アルコールの具体例としてはベンジルアルコール、フェノキシエタノール、ベンジルオキシエタノール等が挙げられる。これらは単独で含有させてもよいし、二種以上を組み合わせて含有させてもよい。
【0022】
毛髪変形処理剤中の成分(b)の含有量は好ましくは50〜99.9重量%、より好ましくは70〜98.5重量%である。50重量%未満では、含有量が低いために、成分(a)の安定性及び毛髪への浸透性を十分に向上させることができない。一方、99.9重量%を超えると、他の成分の含有量が低下するために、毛髪変形処理剤としての機能を発揮するのが困難になる。
【0023】
成分(c)の成分(a)以外の高分子化合物は、成分(a)とともに毛髪表面に被膜を形成することにより、毛髪の感触及びウェーブの持続性を向上させるために含有される。成分(c)の具体例としては、カチオン性高分子化合物、アニオン性高分子化合物、両性高分子化合物、ノニオン性高分子化合物等が挙げられる。
【0024】
カチオン性高分子化合物の具体例としては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩重合物、ジアリル4級アンモニウム塩−アクリルアミド共重合物、4級化ポリビニルピロリドン誘導体等が挙げられる。アニオン性高分子化合物の具体例としては、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸及びそれらの塩からなるポリアミノ酸類等が挙げられる。
【0025】
両性高分子化合物の具体例としては、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン−メタクリル酸ブチル共重合体(ユカフォーマーAM−75;三菱化学株式会社製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル−メタクリル酸ブチルアミノエチル−アクリル酸オクチルアミド共重合体(アンフォマー28−4910;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体(マーコート280,295;カルゴン社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリルアミド−アクリル酸の三元重合体(マーコートプラス3330,3331;カルゴン社製)、アクリル酸−アクリル酸メチル−塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(マーコート2001;カルゴン社製)等が挙げられる。
【0026】
ノニオン性高分子化合物の具体例としては、ヒドロキシエチルセルロース等が挙げられる。これらは、単独で含有させてもよいし二種以上を組み合わせて含有させてもよいが、ウェーブの持続性を向上させる効果が高いことから、成分(c)として少なくともポリアミノ酸類を含有させるのが好ましい。
【0027】
毛髪変形処理剤中の成分(c)の含有量は好ましくは0.05〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%である。0.05重量%未満では、含有量が低いために、毛髪の感触及びウェーブの持続性を十分に向上させることができない。一方、10重量%を超えると、毛髪の感触を向上させることができず、ゴワツキが生じて毛髪の感触をかえって悪化させるおそれがある。
【0028】
毛髪変形処理剤には、その他の添加成分として、下記の(d)及び(e)から選ばれる少なくとも一種の成分を含有させてもよい。
(d):還元剤
(e):タンパク変性剤
成分(d)の還元剤は、毛髪中のジスルフィド結合を還元反応により切断してウェーブ形成力を向上させ、さらに成分(a)を低分子化させて毛髪への浸透性をより向上させるために含有される。還元剤の具体例としては、チオグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン等のチオグリコール酸塩、グリセリンチオグリコレート等のチオグリコール酸のエステル、システイン、及びその塩酸塩、N−アセチル−L−システイン等のシステイン塩、システインメチルエステル、システインエチルエステル等のシステイン誘導体、チオグリセロール、チオ乳酸、チオリンゴ酸、システアミン等のメルカプト化合物、亜硫酸、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩、亜硫酸水素アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸水素塩、チオ硫酸、チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩等が挙げられる。これらは単独で含有させてもよいし、二種以上を組み合わせて含有させてもよい。
【0029】
これらの中でも、成分(a)の毛髪への浸透性を向上させる効果が高いことから、システイン、及びその塩酸塩、亜硫酸塩、システイン塩又はシステイン誘導体が好ましく、亜硫酸塩、システイン、システインの塩酸塩及びシステイン塩から選ばれる少なくとも一種がより好ましい。
【0030】
毛髪変形処理剤中の成分(d)の含有量は好ましくは0.05〜5重量%、より好ましくは0.1〜2重量%である。0.05重量%未満では、含有量が低いために、毛髪中のジスルフィド結合を切断するのが困難になるとともに、成分(a)の毛髪への浸透性を十分に向上させることができない。一方、5重量%を超えると、毛髪中のジスルフィド結合を過剰に切断することにより、毛髪が損傷するおそれがある。
【0031】
成分(e)のタンパク変性剤は、ケラチン中の水素結合を切断してウェーブ形成力を向上させるために含有される。タンパク変性剤の具体例としては種々のものが挙げられるが、ケラチン中の水素結合を切断する効果が高いことから、尿素及び塩酸グアニジンから選ばれる少なくとも一種が好ましい。さらに、上述の機能に加えて、膨潤剤として作用することによってウェーブ形成力及び柔らかさ等の毛髪の感触を向上させる機能を有するために、尿素がより好ましい。
【0032】
ここで、毛髪変形処理剤が成分(e)として塩酸グアニジンを含有するときには、毛髪変形処理剤中に原料として塩酸グアニジンを直接配合してもよいが、例えば炭酸グアニジンと塩酸とを毛髪変形処理剤中に配合し、それらを中和反応させて塩酸グアニジンを生成させてもよい。
【0033】
毛髪変形処理剤中の成分(e)の含有量は好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜5重量%、最も好ましくは0.1〜3重量%である。0.01重量%未満では、含有量が低いために、ケラチン中の水素結合を十分に切断することができない。一方、10重量%を超えても、ケラチン中の水素結合を切断する効果をそれ以上期待できないために不経済となりやすい。また、毛髪変形処理剤が成分(e)として尿素を含有するときには、柔らかさが過剰に向上されてウェーブの弾力性が低下する傾向にある。
【0034】
毛髪変形処理剤には、上記その他の添加成分以外に、(g)アルカリ剤、トリグリセライド等の油性成分、界面活性剤、pH調整剤、金属封鎖剤、アミノ酸、タンパク質加水分解物、香料、防腐剤、抗炎症剤、着色料、サンスクリーン剤、ビタミン剤、噴射剤等を含有させてもよい。
【0035】
成分(g)のアルカリ剤は、膨潤剤として作用することによってウェーブ形成力を向上させるために含有される。成分(g)の具体例としては、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、アミノメチルプロノールアミン等のアルカノールアミン類、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸アンモニウムや炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、アルギニン等の塩基性アミノ酸、アンモニア等、一般に化粧品で使用されるものが挙げられる。これらは単独で含有させてもよいし、二種以上を組み合わせて含有させてもよい。
【0036】
毛髪変形処理剤中の成分(g)の含有量は好ましくは0.05〜15重量%、より好ましくは0.1〜10重量%である。0.05重量%未満では、毛髪を十分に膨潤させることができないために、ウェーブ形成力を十分に向上させることができない。一方、15重量%を超えると、毛髪を過膨潤させることにより毛髪内からケラチンが流出したり、頭皮への刺激が強くなるおそれがある。
【0037】
毛髪変形処理剤の剤型は、液状、フォーム状、クリーム状等、特に限定されない。
さて、毛髪変形処理剤を調製するには各成分を各々規定量撹拌混合する。このとき、成分(b)によって成分(a)が溶解されてその安定性が向上されることにより、成分(a)同士のさらなる重合を抑制することができる。
【0038】
次いで、毛髪変形処理剤を使用するときには、まず毛髪をロッドに巻回させてウェーブを形成した後、毛髪変形処理剤を塗布する。このとき、成分(a)が毛髪に浸透し、毛髪中のケラチンとジスルフィド交換して共重合することにより、毛髪中にジスルフィド結合が補充される。このため、毛髪中のジスルフィド結合の割合が増加することにより、ウェーブの持続性及び弾力性を向上させることができる。さらに、成分(a)が毛髪の表面で高分子化して被膜を形成することにより、ウェーブの持続性をより向上させるとともに毛髪の感触を向上させることができる。
【0039】
一方、成分(b)により成分(a)の毛髪への浸透性を向上させることができるとともに、成分(c)が毛髪の表面で被膜を形成することにより、ウェーブの持続性をさらに向上させるとともに毛髪の感触をより向上させることができる。加えて、毛髪変形処理剤が成分(d)を含有するときには、毛髪中のジスルフィド結合を切断してウェーブ形成力を向上させることができるとともに、成分(a)を低分子化させてその毛髪への浸透性をより向上させることができる。また、毛髪変形処理剤が成分(e)を含有するときには、ケラチン中の水素結合を切断してウェーブ形成力を向上させることができる。
【0040】
そして、毛髪変形処理剤を洗い流した後に毛髪を乾燥することにより、成分(d)によって切断されたジスルフィド結合を空気中の酸素を用いた酸化反応により再結合させることができる。また、成分(e)によって切断されたケラチン中の水素結合を再結合させることができる。
【0041】
以上詳述した第1の実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 第1の実施形態の毛髪変形処理剤には(a)、(b)及び(c)の各成分が含有されている。よって、成分(b)により成分(a)の安定性を向上させることができるために、成分(a)単独の場合に比べて毛髪変形処理剤を長期間保存することができるとともに、毛髪変形処理剤を使用するときに成分(a)が毛髪の表面に被膜を容易に形成することができる。さらに、成分(b)によって成分(a)の毛髪への浸透性を向上させることができるために、成分(a)を毛髪へ容易かつ十分に浸透させることができる。
【0042】
このため、成分(a)によって毛髪内にジスルフィド結合を補充し、さらに(a)及び(c)の各成分が毛髪の表面に被膜を形成することにより、ハイダメージ毛においても、成分(a)単独の場合に比べて毛髪の感触及びウェーブの持続性を向上させることができる。
【0043】
・ 毛髪変形処理剤は、さらに(d)及び(e)から選ばれる少なくとも一種の成分を含有するのが好ましい。この場合、ウェーブ形成力を向上させることができる。
【0044】
・ 毛髪変形処理剤は、成分(c)として少なくともポリアミノ酸類を含有するのが好ましい。この場合、ウェーブの持続性をより向上させることができる。
・ 成分(d)は、亜硫酸塩、システイン、システインの塩酸塩及びシステイン塩から選ばれる少なくとも一種が好ましい。この場合、成分(a)の毛髪への浸透性を向上させることができる。
【0045】
・ 成分(e)は、尿素及び塩酸グアニジンから選ばれる少なくとも一種が好ましく、尿素がより好ましい。この場合、ウェーブの形成力をより向上させることができ、尿素を含有することによって毛髪の感触をより向上させることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。
【0046】
第2の実施形態の毛髪変形処理セット剤は、第1の実施形態の毛髪変形処理剤から構成される第1剤と、下記の成分(f)を含有する第2剤とから2剤タイプとして構成されている。そして、第1剤を毛髪に塗布した後、さらに第2剤を塗布することにより毛髪変形処理を施すように構成されている。
【0047】
(f):タンパク収れん剤
成分(f)のタンパク収れん剤は、毛髪に浸透して毛髪を脱水させることにより毛髪を収れんさせる。そして、この毛髪の収れん作用により、第1剤によって毛髪に浸透した成分(a)が毛髪内から流出するのを抑制し、ウェーブの持続性をより確実に向上させるために含有される。成分(f)の具体例としては種々のものが挙げられるが、塩化ヒドロキシアルミニウム、塩化亜鉛、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム(ミョウバン)、パラフェノールスルホン酸亜鉛、タンニン酸、酒石酸、クエン酸、乳酸及びコハク酸から選ばれる少なくとも一種が好ましい。これらは毛髪の収れん効果が高い。
【0048】
第2剤中の成分(f)の含有量は好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜5重量%、最も好ましくは0.1〜3重量%である。0.01重量%未満では、含有量が低いために収れん効果が低く、毛髪内から成分(a)が流出するのを十分に抑制することができない。一方、10重量%を超えると、成分(f)の分散安定性が低下して沈殿を生じたり、成分(f)によって第2剤が着色されるおそれがある。
【0049】
第2剤には、その他の添加成分として水、トリグリセライド等の油性成分、界面活性剤、pH調整剤、金属封鎖剤、アミノ酸、タンパク質加水分解物、香料、防腐剤、抗炎症剤、着色料、サンスクリーン剤、ビタミン剤、噴射剤等を含有させてもよい。
【0050】
以上詳述した第2の実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 第2の実施形態の毛髪変形処理セット剤は、第1の実施形態の毛髪変形処理剤から構成される第1剤と、成分(f)を含有する第2剤とから2剤タイプとして構成されている。そして、第1剤を毛髪に塗布した後、さらに第2剤を塗布することにより毛髪変形処理を施すように構成されている。このため、成分(f)によって成分(a)が毛髪内から流出するのを抑制し、ウェーブの持続性をより確実に向上させることができる。
【0051】
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 第1の実施形態の毛髪変形処理剤又は第2の実施形態の毛髪変形処理セット剤を用いて毛髪変形処理を施すときには、室温で毛髪変形処理を行ってもよいし、毛髪変形処理剤又は毛髪変形処理セット剤を60℃まで加熱してもよい。また、温度が100〜200℃に設定されている整髪用アイロンを用いて、毛髪変形処理剤又は毛髪変形処理セット剤が塗布された毛髪を数秒間加熱してもよい。このように構成した場合には、毛髪変形処理剤又は毛髪変形処理剤を加熱することによりウェーブ形成力を向上させることができる。
【0052】
・ 第2の実施形態の毛髪変形処理セット剤において、第2剤にその他の添加成分として(h)酸化剤を含有させてもよい。このように構成した場合には、第1剤が成分(d)を含有するときに、成分(d)によって切断されたジスルフィド結合を成分(h)による酸化反応によって再結合させることができる。
【0053】
成分(h)の具体例としては、過酸化水素、過酸化尿素、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過炭酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム等が挙げられる。これらは単独で含有させてもよいし、二種以上を組み合わせて含有させてもよい。
【0054】
第2剤中の成分(h)の含有量は好ましくは0.1〜15.0重量%である。0.1重量%未満では、含有量が低いために、切断されたジスルフィド結合を十分に再結合させることができない。一方、15.0重量%を超えると、頭皮への刺激が強くなるおそれがある。また、過剰に酸化させることで毛髪損傷を助長するおそれがある。
【0055】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜9及び比較例1〜5)
実施例1〜7、比較例1、比較例2及び比較例5においては、表1に示す各成分を混合して第1剤のみからなる毛髪変形処理剤を調製した。実施例8、実施例9、比較例3及び比較例4においては、表1に示す各成分を混合して第1剤及び第2剤からなる毛髪変形処理セット剤を調製した。表1において、各成分の数値は重量%を示す。
【0056】
次いで、毛束を直径1.5cmのロッドに巻回させ、各例の第1剤1mlをそれぞれ塗布して37℃で15分間放置した後、毛束を水洗いして第1剤を除去した。続いて、実施例8、実施例9、比較例3及び比較例4においては、第2剤1mlをそれぞれ塗布して室温で15分間放置した後に水洗い及び乾燥し、毛髪変形処理を施した。そして、毛髪変形処理が施された毛束について、ウェーブの弾力性、毛髪の感触、ウェーブの持続性及び毛髪損傷度について下記の(1)〜(4)の評価基準に従って専門のパネラーが評価を行った。それらの結果を表1に示す。
【0057】
ここで、毛束は長さ20cm、重量約0.5gのものを用い、予め28重量%アンモニア水を7.0重量%と、過酸化水素を6.0重量%とを含有するブリーチ剤を30分間塗布するブリーチ処理を3回繰返し施した。そして、チオグリコール酸を7.0重量%と、28重量%アンモニア水を2.0重量%とを含有する第1剤、及び臭素酸ナトリウムを7.0重量%含有する第2剤とから構成されているストレートパーマ剤により、ストレートパーマ処理を2回繰返し施したものを用いた。
(1)ウェーブの弾力性
弾力性に優れている(◎)、弾力性が良好(○)、弾力性がやや低い(△)及び弾力性が低い(×)の4段階で評価した。
【0058】
(2)毛髪の感触
感触が非常によい(◎)、感触がよい(○)、感触がやや悪い(△)及び感触が悪い(×)の4段階で評価した。
【0059】
(3)ウェーブの持続性
毛髪変形処理が施された毛束をシャンプーを用いて10回洗浄した後の弾力性について上記の(1)の評価基準に従って評価した。そして、弾力性が低下せず持続性が非常に高い(◎)、弾力性がほとんど低下せず持続性が高い(○)、弾力性がわずかに低下して持続性がやや低い(△)、弾力性が低下して持続性が低い(×)の4段階で評価した。
【0060】
(4)毛髪損傷度
損傷度が非常に低い(◎)、損傷度が低い(○)、損傷度がやや高い(△)、損傷度が高い(×)の4段階で評価した。
【0061】
【表1】
表1に示すように、実施例1〜9においては、各項目についてそれぞれ優れた評価となった。さらに、実施例1及び実施例5〜9においては、第1剤が成分(c)としてポリアスパラギン酸を含有するために、実施例2〜4に比べてウェーブの持続性について優れた評価となった。
【0062】
一方、比較例1においては、成分(c)を含有しないために、感触が悪い及び弾力性が低下して持続性が低いという評価になった。比較例2〜5においては、成分(a)を含有しないために、毛髪の感触について、感触がやや悪い、又は感触が悪いという評価になり、ウェーブの持続性について、弾力性がわずかに低下して持続性がやや低い、又は弾力性が低下して持続性が低いという評価になった。比較例3においては、さらにウェーブの弾力性が低いという評価になり、比較例4においては、さらにウェーブの弾力性が低い及び毛髪損傷度が高いという評価になった。
【0063】
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)前記成分(f)は、塩化ヒドロキシアルミニウム、塩化亜鉛、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、タンニン酸、酒石酸、クエン酸、乳酸及びコハク酸から選ばれる少なくとも1種である請求項4に記載の毛髪変形処理セット剤。この構成によれば、ウェーブの持続性をより確実に向上させることができる。
【0064】
(2)前記成分(d)は亜硫酸塩、システイン、システインの塩酸塩及びシステイン塩から選ばれる少なくとも一種である請求項2又は請求項3に記載の毛髪変形処理剤。この構成によれば、成分(a)の毛髪への浸透性を向上させることができる。
【0065】
(3)前記成分(e)は尿素である請求項2、請求項3及び上記(2)のいずれか一項に記載の毛髪変形処理剤。この構成によれば、毛髪の感触をより向上させることができる。
【0066】
(4)前記成分(c)として少なくともポリアミノ酸類を含有する請求項1から請求項3、上記(2)及び上記(3)のいずれか一項に記載の毛髪変形処理剤。この構成によれば、ウェーブの持続性をより向上させることができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の毛髪変形処理剤及び請求項4に記載の発明の毛髪変形処理セット剤によれば、毛髪の感触及びウェーブの持続性を向上させることができる。
【0068】
請求項2に記載の発明の毛髪変形処理剤によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ウェーブ形成力を向上させることができる。
請求項3に記載の発明の毛髪変形処理剤によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、ウェーブ形成力をより向上させることができる。
【0069】
請求項5に記載の発明の毛髪変形処理方法によれば、第1剤を毛髪に塗布した後に第2剤を塗布するという順序で施すという簡単な操作で、毛髪の感触及びウェーブの持続性を向上させることができるという効果を得ることができる。
Claims (5)
- 下記の(a)、(b)及び(c)の各成分を含有することを特徴とする毛髪変形処理剤。
(a):シスチンビスプロピレングリコール−プロピルシラントリオール
(b):溶剤
(c):成分(a)以外の高分子化合物 - さらに下記の(d)及び(e)から選ばれる少なくとも一種の成分を含有する請求項1に記載の毛髪変形処理剤。
(d):還元剤
(e):タンパク変性剤 - 前記成分(e)は尿素及び塩酸グアニジンから選ばれる少なくとも一種である請求項2に記載の毛髪変形処理剤。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪変形処理剤からなる第1剤と、下記の成分(f)を含有する第2剤とより構成されることを特徴とする毛髪変形処理セット剤。
(f):タンパク収れん剤 - 請求項4に記載の毛髪変形処理セット剤の第1剤を毛髪に塗布した後、さらに第2剤を塗布することにより毛髪変形処理を施すことを特徴とする毛髪変形処理方法。
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