JP2010248123A - 頭髪処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェーブパーマ処理された頭髪に対してウェーブの緩みを抑制し得る処理方法を提供すること。
【解決手段】ウェーブパーマ処理された頭髪を、下記の成分(a)0.1〜20質量%及び(b)0.01〜5質量%を含有する組成物で処理する、頭髪処理方法。
成分(a):下記一般式(1)で表される芳香族スルホン化合物
Figure 2010248123

〔式中、Rは同一若しくは異なって水素原子若しくは一価の炭化水素基を表すか、又は隣接する2つのRが一緒になって形成される、飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基を表す。Xが酸素原子である場合Yは水素原子を表し、Xが窒素原子である場合YはXに結合するカルボニル基を表す。Z+は1価のカチオンを表す。〕
成分(b):グリシルグリシン、グリシルグリシルグリシン及びこれらの塩から選ばれる少なくとも1種
【選択図】なし

Description

本発明は、ウェーブパーマ処理された頭髪を処理する方法に関するものである。
頭髪を数週間〜数ヶ月に亘って所望の形状にセットする手段として、例えば、ウェーブパーマ処理が知られている。通常のウェーブパーマ処理では、チオグリコール酸塩、システイン等の還元性物質を含有する第1剤によって頭髪に内在するシスチン結合を開裂し、頭髪を変形する際に発生する応力を緩和する。次いで、臭素酸塩、過酸化水素等の酸化性物質を含有する第2剤によってシスチン結合を再形成することで応力を回復し、所望の形状に固定する。頭髪への形状賦与は、第1剤の塗布前後で頭髪をロッド等に巻き付けることで行われる。
しかしながら、ウェーブパーマ処理後、数日〜1週間も経過すると、ウェーブパーマ処理により付与された形状は序々に緩んでくる。緩みを元に戻すには再度ウェーブパーマ処理を行うことになるが、ウェーブパーマ処理を頻繁に繰り返すと頭髪への損傷が激しくなってしまうため、処理間隔は1ヶ月前後が目安である。また、次のウェーブパーマ処理まで形状を維持すべく、処理を強く施すと、やはり頭髪への損傷が激しくなってしまうので、処理の強さで対応するのにも限界がある。
頭髪にウェーブパーマと染毛との両方を処理する場合、頭髪への損傷を防止する観点から前後一週間程度の間隔を空けることが一般に推奨されている。このとき、ウェーブパーマ処理を先に、その後染毛処理を行うことが一般的である。これは、染毛処理を先に行うと、その後のウェーブパーマ処理中に、先に頭髪に適用した色が落ちてしまうので、それを防止するためである。
一方、ウェーブパーマ処理を先に、その後染毛処理を行うと、染毛処理中にウェーブが緩んでしまう。特に頭髪への損傷防止の点から、ウェーブパーマ処理から染毛処理までに一定期間を設けた場合にウェーブの緩みは顕著になる。
このため、ウェーブパーマ処理により損傷した頭髪に対してウェーブパーマの持続性を向上させ、またウェーブパーマ処理後の頭髪に対して染毛処理中のウェーブの緩みを抑制し得る処理方法が望まれていた。
なお、ウェーブの緩みを抑制するための頭髪処理方法に関連する先行技術文献情報は見あたらない。
したがって、本発明の課題は、ウェーブパーマ処理された頭髪に対してウェーブの緩みを抑制し得る処理方法を提供することにある。
本発明は、ウェーブパーマ処理された頭髪を、下記の成分(a)0.1〜20質量%及び(b)0.01〜5質量%を含有する組成物で処理する、頭髪処理方法(以下、「第1の頭髪処理方法」という)を提供するものである。
また本発明は、ウェーブパーマ処理前、ウェーブパーマ処理中及びウェーブパーマ処理後のいずれか1以上において、頭髪に対して、下記の成分(a)による処理及び成分(b)による処理を順次又は同時に行う、頭髪処理方法(以下、「第2の頭髪処理方法」という)を提供するものである。
成分(a):下記一般式(1)で表される芳香族スルホン化合物
Figure 2010248123
〔式中、Rは同一若しくは異なって水素原子若しくは一価の炭化水素基を表すか、又は隣接する2つのRが一緒になって形成される、飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基を表す。Xが酸素原子である場合Yは水素原子を表し、Xが窒素原子である場合YはXに結合するカルボニル基を表す。Z+は1価のカチオンを表す。〕
成分(b):グリシルグリシン、グリシルグリシルグリシン及びこれらの塩から選ばれる少なくとも1種
本発明の頭髪処理方法によれば、ウェーブパーマ処理された頭髪やウェーブパーマ処理後に染毛処理する頭髪のウェーブの緩みが抑制され、ウェーブの持続性を向上させることができる。
〔第1の頭髪処理方法〕
本発明の第1の頭髪処理方法は、ウェーブパーマ処理された頭髪を後述する組成物で処理することを特徴とするものである。
ここで、本明細書おいて「頭髪」とは、頭に生えた状態の毛髪のことをいい、かつらやトレスといった頭から切り離された毛髪は含まない概念である。なお、頭髪であれば、人形でも動物であってもよいが、人間の頭髪が好ましい。また、「ウェーブの緩み」とは、ウェーブパーマ処理により頭髪に付与したウェーブ形状のカール周期が伸びたりカール径が広がったりすることをいう。
ウェーブパーマの処理方法は特に限定されず、公知の方法を採用することができる。例えば、還元性物質を含有する第1剤と、酸化性物質を含有する第2剤を用いる方法が例示される。なお、頭髪への形状付与は、第1剤の塗布前後で頭髪をロッド等に巻き付ければよい。
頭髪への本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物を適用する時期は、ウェーブの緩みをより確実に抑制する点から、ウェーブパーマ処理直後〜1週間、好ましくはウェーブパーマ処理直後〜3日間、更にはウェーブパーマ処理直後〜1日間の間に適用することが好ましい。本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物が染毛剤である場合には、適用する時期は、ウェーブの緩みをより確実に抑制しつつ、髪へのダメージを抑える点から、ウェーブパーマ処理直後〜1週間経過後、更には1時間後〜5日経過後、特に1日後〜4日経過後であることが好ましい。なお、適用する頭髪は、濡れていても、乾いていてもよい。
頭髪への本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物の適用方法としては、頭髪に充分浸透させてウェーブの緩みを抑制する点から、頭髪の毛先や表面側だけでなく、頭髪の根元から全体的に満遍なく均一に適用することが好ましい。第1の頭髪処理方法に供される組成物としては、洗い流すタイプ、洗い流さないタイプのいずれであってもよい。洗い流すタイプの場合、頭髪適用後においては、1〜60分、特に10〜40分間放置後、洗い流すことが好ましい。更には洗い流した後、乾燥する方法が好適に採用される。本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物が染毛剤の場合、頭髪への適用温度は15〜55℃、更には20〜50℃が好ましい。
頭髪から組成物を洗い流す際には、組成物を水で軽く洗い流した後、アニオン界面活性剤を含有するシャンプーを用いて洗髪し、水で濯げばよい。組成物がカチオン性ポリマー及びシリコーンを含有する場合には、カチオン性ポリマーが適度に流出し、シリコーンが適度に頭髪に残留するために、良好なコンディショニング効果を付与することができる。シャンプーとしては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス−1硫酸ナトリウム、ラウレス−2硫酸ナトリウム、ラウレス−3硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤を5〜20質量%程度含有する一般的な水性シャンプーが好適に使用される。
[組成物]
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物としては、成分(a)及び(b)をそれぞれ所定量含有するものであればその種類は特に限定されないが、例えば、染毛剤、染毛前処理剤、染毛後処理剤、ウェーブパーマ後処理剤、頭髪洗浄剤、ヘアコンディショニング剤、ミスト剤が例示される。
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物のpHは組成物の種類により適宜決定することが可能であるが、ウェーブの緩み抑制効果と皮膚刺激低減の点から、pHは2〜12が好ましく、3〜11がより好ましい。なお、本明細書において「組成物のpH」とは、単独の剤のまま用いる組成物の場合には25℃におけるpHをいう。また、複数の剤を混合して用いる組成物の場合には、25℃に保持した各剤を混合し組成物を調製後1分経過したときのpHをいう(混合により発熱反応や吸熱反応が起こり、温度変化があっても無視する)。なお、pHを上記範囲内に調整するために、公知のpH調整剤を配合することができる。
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物の剤型は組成物の種類により適宜選択することが可能であるが、例えば、溶液、乳液、クリーム、ムース、ジェル、ポンプスプレー、トリガースプレー、エアゾールスプレー、ポンプフォーム、エアゾールフォームが例示される。
(染毛剤)
本明細書において「染毛剤」とは、染料を含む頭髪染色剤に加え、染料を含まない頭髪脱色剤をも包含する概念である。ここで、「染色する」とは、染料を含む染毛剤では単に頭髪を染めることに加え、頭髪を脱色すると共に染めることも含み、また染料を含まない脱色剤では頭髪を脱色することをいう。
また、「染毛剤」は、「1剤型」及び「多剤型」のいずれをも包含する概念である。ここで「1剤型」とは、当該組成物が単一の剤から構成されることを意味する。その剤型としては、例えば、
1)直接染料と必要により酸化剤を含有する1剤型染毛剤、及び
2)染料を含有せず、酸化剤を含有する1剤型染毛剤
が例示される。
一方、「多剤型」とは、当該組成物が2以上の剤から構成されることを意味し、その剤型としては、例えば、
3)アルカリ剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなる2剤型染毛剤、及び
4)アルカリ剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤と、酸化助剤を含有する第3剤とからなる3剤型染毛剤
が例示される。
なお、本発明においては、上記したいずれかの剤型に、更に独立した剤(以下「ブースター剤」という)を組み合わせることができるが、各剤が頭髪適用時に混合される場合には当該剤型に包含されるものとする。すなわち、1剤型染毛剤に、更にブースター剤を組み合わせ、各剤を頭髪適用時に混合する染毛剤は1剤型染毛剤である。また、アルカリ剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤に、更にブースター剤を組み合わせ、各剤を頭髪適用時に混合する染毛剤は2剤型染毛剤である。更に、アルカリ剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤と、酸化助剤を含有する第3剤に、更にブースター剤を組み合わせ、各剤を頭髪適用時に混合する染毛剤は3剤型染毛剤である。
このようなブースター剤としては、例えば、下記の形態が例示される。
i)1剤型染毛剤組成物、又は第1剤及び第2剤、必要により第3剤の混合液を頭髪に適用する前に、あらかじめ頭髪に塗布されることにより、頭髪上で1剤型染毛剤又は当該混合液と混合される洗い流さない処理剤、
ii)1剤型染毛剤組成物、又は第1剤及び第2剤、必要により第3剤の混合液を頭髪に適用した後、洗い流さずに更に頭髪に適用されることにより、頭髪上で1剤型染毛剤又は当該混合液と混合される処理剤、
iii)1剤型染毛剤組成物、又は第1剤及び第2剤、必要により第3剤の混合液の調製時に更に追加して混合される添加剤。
このように、頭髪適用時において1剤型染毛剤又は上記混合液と混合される剤は「ブースター剤」に包含され、頭髪適用時において1剤型染毛剤又は上記混合液と混合されない剤は「ブースター剤」に包含されない。
(ウェーブパーマ後処理剤、染毛前処理剤、染毛後処理剤)
本明細書において「ウェーブパーマ後処理剤」、「染毛前処理剤」、「染毛後処理剤」とは、頭髪適用時において上記染毛剤と混合されない独立した剤をいい、具体的には、下記の形態が例示される。
1)ウェーブパーマ処理後の頭髪に適用されるウェーブパーマ後処理剤(適用後に洗い流すか否かは問わないが、ウェーブパーマ後処理剤適用後に染毛処理を行う場合には、当該ウェーブパーマ後処理剤は適用後に洗い流す。洗い流さない場合は、染毛剤と頭髪上で混合されるので、上記「ブースター剤」として扱う)
2)染毛処理前の頭髪に適用され、適用後に洗い流す染毛前処理剤、
3)染毛処理後、かつ染毛剤を洗い流した後の頭髪に適用される染毛後処理剤(適用後に洗い流すか否かは問わない)
ウェーブパーマ後処理剤によれば、ウェーブパーマの持続性を向上させることができる。また、染毛前処理剤によれば、染毛処理中及び染毛処理後のウェーブの緩みを抑制することができる。染毛後処理剤によれば、染毛処理後のウェーブの緩みを抑制することができる。
(頭髪洗浄剤、ヘアコンディショニング剤、ミスト剤)
本明細書において「頭髪洗浄剤」とは頭皮頭髪の洗浄を目的に適用されるものをいい、一般にシャンプーと称されるものである。また、「ヘアコンディショニング剤」とは頭髪の感触改良を目的に適用されるものをいい、例えば、シャンプー濯ぎ後に、濡れた状態の頭髪に処理し、その後濯ぐもの(洗い流し用リンス、コンディショナー、トリートメント)、シャンプー後のタオルドライ又は乾いた状態の頭髪に処理し、その後洗い流さないもの(洗い流さないトリートメント)が例示される。更に、「ミスト剤」とは当該組成物を、霧状にして噴霧可能な剤型にしたものをいう。
これら剤の使用を通してウェーブパーマ処理後又は染毛処理前後におけるウェーブの緩みを抑制し、ウェーブパーマの持続性を向上させることができる。
次に、本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物の構成成分について説明する。
<成分(a)>
成分(a)の芳香族スルホン化合物は、一般式(1)で表される化合物である。
Figure 2010248123
一般式(1)中、Rは同一若しくは異なって水素原子若しくは一価の炭化水素基を表すか、又は隣接する2つのRが一緒になって形成される飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基を表す。
一価の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アリール基、アラルキル基が例示される。中でも、炭素数1〜8(好ましくは1〜4)のアルキル基、炭素数6〜10(好ましくは6〜8)のアリール基又はアラルキル基が好ましい。好適な一価の炭化水素基として、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、フェニル基、ベンジル基が例示される。
隣接する2つのRが一緒になって形成される飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基としては、例えば、アルキレン基、アルキリデン基が例示される。中でも、炭素数2〜6(好ましくは2〜4)のアルキレン基又はアルキリデン基が好ましい。具体的には、エチレン基、エチリデン基、ビニレン基、トリメチレン基、イソプロピリデン基、1−プロペニレン基、テトラメチレン基、2−メチルトリメチレン基、1−メチルトリメチレン基、2−プロペニレン基、2−ブテニレン基、ブタ−1,3−ジエン−1,4−ジイルが例示される。
隣接する2つのRが一緒になってブタ−1,3−ジエン−1,4−ジイル、テトラメチレン基、1−プロペニレン基、2−プロペニレン基又はトリメチレン基を形成する場合、芳香族スルホンはそれぞれナフタレンスルホン、テトラヒドロナフタレンスルホン、インデンスルホン又はインダンスルホンとなるが、中でもナフタレンスルホンが好ましい。
Xが酸素原子である場合には、Yは水素原子を表すが、Rはアルキル基であるか、又は隣接する2つのRが一緒になって形成されるアルキリデン基であることが好ましい。
また、Xが窒素原子である場合には、YはXに結合するカルボニル基を表すが、Rは水素原子であることが好ましい。
また、成分(a)の芳香族スルホン化合物は、カウンターカチオンZ+として任意の1価カチオンをとりうるが、Zとしては水素原子、アルカリ金属(例えば、ナトリウム原子、カリウム原子)、アンモニウムであることが好ましい。
成分(a)の芳香族スルホン化合物の好適な例として、例えば、ベンゼンスルホン酸及び/又はその塩、パラトルエンスルホン酸及び/又はその塩、2,4−ジメチルベンゼンスルホン酸及び/又はその塩、2,5−ジメチルベンゼンスルホン酸及び/又はその塩、ナフタレンスルホン酸及び/又はその塩、サッカリン及び/又はその塩等がある。中でも、パラトルエンスルホン酸及び/又はその塩、2,4−ジメチルベンゼンスルホン酸及び/又はその塩、ナフタレンスルホン酸及び/又はその塩、サッカリン及び/又はその塩がより好ましい。これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
成分(a)は、本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物に含まれていれば、いずれの剤に含まれていてもよい。例えば、本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物が染毛剤である場合には、第1剤、第2剤及び第3剤のうちのいずれか1以上の剤に配合しても、ブースター剤に配合してもよい。
成分(a)の含有量は全組成物中の0.1〜20質量%であるが、ウェーブの緩みをより確実に抑制する点から、0.5〜10質量%が好ましく、1〜7質量%がより好ましい。ここで、本明細書において「全組成物」とは、当該組成物が染毛剤である場合には、当該剤を構成する各剤を混合した後の混合物、あるいは当該混合物とブースター剤とを組み合わせた混合物を意味し、また当該組成物が頭髪洗浄剤やヘアコンディショニング剤の場合には当該剤を構成する組成物全体をいう。
<成分(b)>
成分(b)はグリシルグリシン、グリシルグリシルグリシン及びこれらの塩から選ばれる少なくとも1種である。これらは遊離構造でも、Zwitterイオン構造でもよい。塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩等の無機酸塩;乳酸塩等の有機酸塩;アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩等のアンモニウム塩;ナトリウム塩等のアルカリ金属塩が例示される。
成分(b)は、本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物に含まれていれば、いずれの剤に含まれていてもよい。本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物が染毛剤である場合には、第1剤、第2剤及び第3剤のうちのいずれか1以上の剤に配合しても、ブースター剤に配合してもよい。
成分(b)の含有量は全組成物中の0.01〜5質量%であるが、ウェーブの緩みをより確実に抑制する点から、0.05〜3質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。
また、成分(a)と成分(b)の混合比率[(a)/(b)]は、成分(a)と成分(b)との相互作用によりウェーブの緩みをより確実に抑制する点から、質量比で0.5〜20が好ましく、0.6〜10がより好ましく、0.7〜5が更に好ましい。
また、成分(a)及び成分(b)の合計含有量は、上記と同様の観点から、1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましく、5〜13質量%が更に好ましい。
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物には、当該組成物の種類に応じて次の成分を適宜選択して含有させることができる。
<アルカリ剤>
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物が染毛剤である場合には、アルカリ剤を含有することができる。また、多剤型染毛剤においては、アルカリ剤を第1剤に含有することができる。
アルカリ剤としては、例えば、アンモニア及びその塩;モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩;1,3−プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩;炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩が例示される。中でも、アンモニア、アルカノールアミン及びそれらの塩がより好ましい。
これらのアルカリ剤は、2種以上を併用してもよい。また、アルカリ剤の含有量は、十分な染色・脱色効果、及び頭髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、全組成物中の0.05〜15質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましく、0.2〜5質量%が更に好ましい。
<酸化剤>
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物が染毛剤である場合には、酸化剤を含有することができる。また、多剤型染毛剤組成物においては、酸化剤を第2剤に含有することができる。
酸化剤としては、例えば、過酸化水素、過酸化水素又は酸素の発生剤である過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウムが例示される。中でも、過酸化水素が好ましい。
酸化剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。酸化剤の含有量は、十分な染毛・脱色効果、及び頭髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、全組成物中の0.1〜12質量%が好ましく、0.5〜9質量%がより好ましく、1〜6質量%が更に好ましい。
<酸化助剤>
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物が多剤型染毛剤である場合には、第3剤に酸化助剤を含有することができる。
酸化助剤としては、上記した酸化剤以外の酸化剤を使用することができ、例えば、過硫酸塩が例示される。過硫酸塩として、具体的には、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムが例示され、これらは造粒物のような粉末の形態が好ましい。
酸化助剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。酸化助剤の含有量は、十分な脱色効果及び頭髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、全組成中の0.1〜50質量%が好ましく、1〜30質量%がより好ましく、3〜25質量%が更に好ましい。
<染料>
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物が染毛剤である場合には、直接染料を含有することができる。多剤型染毛剤においては、第1剤に直接染料及び/又は酸化染料中間体を含有することができる。
直接染料としては、例えば、酸性染料、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料、特開2003-342139号公報記載の直接染料が例示される。
酸性染料としては、例えば、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3が例示される。
ニトロ染料としては、例えば、2−ニトロパラフェニレンジアミン、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、3−ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4−ニトロオルトフェニレンジアミン、4−アミノ−3−ニトロフェノール、4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノール、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤3、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロパラフェニレンジアミンが例示される。
分散染料としては、例えば、分散紫1、分散青1、分散黒9が例示される。
塩基性染料としては、例えば、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性赤51、塩基性黄57、塩基性黄87、塩基性橙31が例示される。
直接染料は、2種以上を併用してもよく、酸化染料中間体と併用してもよい。直接染料の含有量は、全組成物中の0.001〜5質量%が好ましく、0.01〜3質量%がより好ましい。
酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカップラーを用いることができる。
プレカーサーとしては、例えば、パラフェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、オルトクロルパラフェニレンジアミン、N−フェニルパラフェニレンジアミン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、3−メチル−4−アミノフェノール、2−ヒドロキシエチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、4−アミノメタクレゾール、オルトアミノフェノール及びこれらの塩が例示される。
また、カップラーとしては、例えば、レゾルシン、2−メチルレゾルシン、1−ナフトール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、メタフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、2,6−ジアミノピリジン、2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン及びこれらの塩が例示される。
プレカーサーとカップラーは、それぞれ2種以上を併用してもよく、その含有量はそれぞれ全組成物中の0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜4質量%がより好ましい。
<界面活性剤>
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物は、界面活性剤を含有することができる。
界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及びアニオン界面活性剤のいずれも使用することができる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、モノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、セトリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ステアラルコニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリドが例示される。中でも、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリドがより好ましい。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイドが例示される。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、ポリオキシエチレンアルキル(C12〜14)エーテルがより好ましい。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン、カルボベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタイン、アミドスルホベタインが例示される。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸、リン酸モノ又はジエステル、スルホコハク酸エステル等が挙げられる。アルキルエーテル硫酸塩としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が例示される。これらアニオン界面活性剤のアニオン性基の対イオンとしては、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)を例示することができる。
界面活性剤の含有量は、乳化性能の点で、全組成物中の0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜20質量%がより好ましい。
<カチオン性ポリマー>
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物は、カチオン性ポリマーを含有することができる。
本明細書において「カチオン性ポリマー」とは、カチオン基又はカチオン基にイオン化され得る基を有するポリマーをいい、全体としてカチオン性となる両性ポリマーも含まれる。すなわち、カチオン性ポリマーとしては、ポリマー鎖の側鎖にアミノ基若しくはアンモニウム基を含むか、又はジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含む水溶性のものが例示される。具体的には、カチオン化セルロース、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、4級化ポリビニルピロリドンが例示される。これらのうち、シャンプー時の柔らかさ、滑らかさ及び指の通り易さ、乾燥時のまとまり易さ及び保湿性という効果、並びに剤の安定性の点から、ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含むポリマー、4級化ポリビニルピロリドン、カチオン化セルロースが好ましく、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体、カチオン化セルロースがより好ましい。
これらカチオン性ポリマーは、2種以上を併用してもよい。カチオン性ポリマーの含有量は、感触向上効果と組成物の安定性の点から、全組成物中の0.001〜20質量%が好ましく、0.01〜10質量%がより好ましく、0.05〜5質量%が更に好ましい。
<シリコーン>
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物は、優れた使用感を付与するために、シリコーンを含有することが好ましい。
シリコーンとしては、例えば、ポリシロキサン、変性シリコーン(例えば、アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等)、環状ポリシロキサンが例示される。中でも、ポリシロキサン、アミノ変性シリコーンが好ましい。
上記シリコーンの含有量は、十分な効果とベタツキの抑制の点から、全組成物中の0.02〜40質量%が好ましく、0.1〜20質量%がより好ましく、0.2〜15質量%が更に好ましい。
<高級アルコール>
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物は、頭髪の感触改善、組成物の保存安定性の点から、高級アルコールを含有することができる。これにより、界面活性剤と構造体を形成して染毛剤組成物の分離を防ぐと共に、すすぎ時の感触を改善することができる。
高級アルコールの炭素数は、8〜22が好ましく、16〜22がより好ましい。具体的には、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等、及びこれらの混合物が例示される。
高級アルコールは、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、全組成物中の0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。
<媒体>
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物は、媒体として、水及び必要により有機溶剤を使用することができる。
有機溶剤としては、エタノール、2−プロパノール等の低級アルカノール;ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール;プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ;エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトールが挙げられる。
<その他の成分>
本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物には、上記成分のほかに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。このような任意成分の配合目的としては、浸透促進、パール化、防腐、金属封鎖、安定化、酸化防止、紫外線吸収、保湿、着色、付香等を挙げることができる。その他成分として、より具体的には、炭化水素、動植物油脂、高級脂肪酸、天然又は合成の高分子エーテル、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、有機酸又はその塩、薬効成分等が例示される。かかる成分の含有量は、本発明の目的を阻害しない範囲内で適宜選択することができる。
また、本発明の第1の頭髪処理方法に供される組成物が染毛剤である場合には、それを構成する各剤を混合し頭髪に塗布したときに液だれし難い粘度であることが望ましく、例えば、25℃においてB型回転粘度計(TVB-10M形粘度計、東機産業社)で測定した全組成物の粘度が2000〜10万mPa・sであるのが好ましい。ここで、粘度は、300mLのトールビーカー(胴外径67φmm、高さ135mm)に該当染毛剤を300mL投入し、5分静置後下記条件で測定した値である。そして2000〜8000mPa・sの場合はローターM2を用い、3rpm、1分間回転させた後の値である。8000〜3万mPa・sの場合はローターM3を用い、3rpm、1分間回転させた後の値である。3万〜10万mPa・sの場合はローターM4を用い、3rpm、1分間回転させた後の値である。ローターをM2、M3、M4の順番に行い、表示が振り切れることなく測定できた時点で測定を完了し、以降の測定は行わないものとする。
〔第2の頭髪処理方法〕
本発明の第2の頭髪処理方法は、ウェーブパーマ処理前、ウェーブパーマ処理中及びウェーブパーマ処理後のいずれか1以上において、頭髪に対して、成分(a)による処理及び成分(b)による処理を順次又は同時に行うことを特徴とするものである。これにより、ウェーブパーマ処理後のウェーブの緩みを抑制することができる。
成分(a)による処理及び成分(b)による処理は、ウェーブパーマ処理前、ウェーブパーマ処理中及びウェーブパーマ処理後に適用されるいずれか1以上の処理が終了するまでに行われればよく、各処理後において洗い流すか否かは問わない。また、成分(a)による処理と成分(b)による処理の順序は、いずれを先に行ってもよい。更に、成分(a)及び(b)は頭髪に適用される前に混合されるか、あるいは頭髪上で混合されるかを問わない。
成分(a)による処理及び成分(b)による処理は、例えば、ウェーブパーマ前処理剤、ウェーブパーマ中間処理剤、ウェーブパーマ後処理剤、ウェーブパーマ処理剤、頭髪洗浄剤、ヘアコンディショニング剤、ミスト剤、染毛前処理剤、染毛剤、染毛後処理剤を用いた処理として行うことが可能であり、当該剤を適用後に洗い流すか否かは問わない。
ここで、「ウェーブパーマ前処理剤」とは、ウェーブパーマ処理前に頭髪に適用される独立した剤をいう。また、「ウェーブパーマ中間処理剤」とは、還元性物質を含有する第1剤を適用した後、酸化性物質を含有する第2剤の適用前に頭髪に適用される独立した剤をいう。なお、「ウェーブパーマ後処理剤」とは、上記において説明したとおりである。
また、「ウェーブパーマ処理剤」を用いた処理としては、例えば、下記の形態の剤を用いることができる。
ア)ウェーブパーマ前処理剤、還元性物質を含有する第1剤、ウェーブパーマ中間処理剤、酸化性物質を含有する第2剤、及びウェーブパーマ後処理剤から選択される1以上の剤が成分(a)及び成分(b)を含有するもの。
イ)ウェーブパーマ前処理剤、還元性物質を含有する第1剤、ウェーブパーマ中間処理剤、酸化性物質を含有する第2剤、及びウェーブパーマ後処理剤から選択される1以上の剤と頭髪に適用される前に混合される、あるいは頭髪上で混合される独立した剤であって、成分(a)及び成分(b)を含有するもの。
ウ)成分(a)及び成分(b)のいずれか一方を含有するウェーブパーマ前処理剤、還元性物質を含有する第1剤、ウェーブパーマ中間処理剤、酸化性物質を含有する第2剤、及びウェーブパーマ後処理剤から選択される1以上の剤と、頭髪に適用される前に混合されるか、あるいは頭髪上で混合される独立した剤であって、成分(a)及び成分(b)のいずれか他方を含有する剤と含み、混合された時点で成分(a)及び成分(b)を含有することになるもの。
エ)ウェーブパーマ前処理剤、還元性物質を含有する第1剤、ウェーブパーマ中間処理剤、酸化性物質を含有する第2剤、及びウェーブパーマ後処理剤から選択される1以上の剤が成分(a)を含有し、かつ残りの剤から選択される1以上の剤が成分(b)を含有するもの。
オ)ウェーブパーマ前処理剤、還元性物質を含有する第1剤、ウェーブパーマ中間処理剤、酸化性物質を含有する第2剤、及びウェーブパーマ後処理剤から選択される1以上の剤と頭髪に適用される前に混合されるか、あるいは頭髪上で混合される独立した剤であって、成分(a)及び成分(b)を個別に含有するもの。
これら剤には、通常化粧品原料として用いられる上記成分を含有させてもよく、かかる成分の含有量は本発明の目的を阻害しない範囲内で適宜選択することができる。なお、成分(a)及び(b)の詳細については、上記において説明したとおりである。また、頭髪に対して成分(a)による処理及び成分(b)による処理を行った後は、第1の頭髪処理方法と同様の方法を採用することができる。
実施例1
表1に示す処方のブースター剤と、市販のアルカリ性2剤型染毛剤(ゴールドウェルジャパン社製、品名TOPCHIC、色番8N)とを表2に示す割合で混合して染毛剤を調製した。その後、この染毛剤を用いて、以下の手順に従い、ウェーブパーマ処理された頭髪のウェーブパーマの緩みについて評価試験を行った。その結果を表2に併せて示す。
(評価試験)
1.前処理
中国人毛(レジーナ社製ウイッグ、型番クイーンカット775S)、欧米人毛(Kerling International社製ウイッグ、品名Cindy)を用意した。これらウイッグを予め前髪を9cm、その他の部位をすべて20cmの長さにカットして頭髪の長さを揃えた。なお、実施例1及び4、比較例1及び4においては中国人毛をそれぞれ80g使用し、実施例2及び3、比較例2及び3においては欧米人毛をそれぞれ100g使用した。
2.ウェーブパーマ処理
ウェーブパーマ用ロッド(米正社製、品名ニューエバーF-17、長さ89mm、直径17mm)を、ウイッグ1つ当たり中国人毛の場合36本、欧米人毛の場合50本用意した。
ロッドを縦にした状態で、ロッド1本に対して頭皮面積3cm×4cmの頭髪を3回巻きつけて固定した。次いで、ウェーブパーマ剤(ゴールドウェルジャパン社製、品名ケアウェーブN-TG)の第1剤を浴比1:1で処理して20分間放置した。その後、流水で充分に第1剤を洗い流した。次いで、ウェーブパーマ剤(ゴールドウェルジャパン社製、品名ケアウェーブN-TG)の第2剤を浴比1:1で処理して15分間放置した。ロッドを外した後、流水で充分に第2剤を洗い流した。次いで、リンス(花王社製、品名メリット(メリットは登録商標。以下同じ))で処理して流水で充分に洗い流した。タオルドライの後、ウイッグを室温25℃にて24時間自然乾燥させた後に写真撮影を行った。
3.染毛処理
前述の写真撮影後、室温にて2日間静置したウイッグの左側に実施例処方の染毛剤を、右側に比較例処方の染毛剤を、それぞれ塗布した。塗布方法は、頭髪の根元から毛先まで染毛剤を浴比1:1で均一に塗布した後、室温(25℃)で30分間放置した。放置後、流水で充分に染毛剤を洗い流した。その後、(1)シャンプー(花王社製、メリット)で洗浄して流水で洗い流し、次いで(2)リンス(花王社製、メリット)で処理して流水で洗い流し、次いで(3)タオルドライし、そして(4)ウイッグを室温にて24時間自然乾燥という一連の工程を10回行った後に写真撮影を行った。
4.評価
12人の専門パネラーに対して、ウェーブパーマ処理後の写真と、染毛処理後の写真の両方を見せて、以下の基準により採点を行い、各専門パネラーの評点の平均値を求めた。
評価基準
5点 :実施例の方がウェーブの緩みが非常に少ない。
4.5点:実施例の方がウェーブの緩みがかなり少ない。
4点 :実施例の方がウェーブの緩みが少ない。
3.5点:実施例の方がウェーブの緩みがやや少ない。
3点 :ウェーブの緩みは実施例・比較例同等である。
2.5点:比較例の方がウェーブの緩みがやや少ない。
2点 :比較例の方がウェーブの緩みが少ない。
1.5点:比較例の方がウェーブの緩みがかなり少ない。
1点 :比較例の方がウェーブの緩みが非常に少ない。
比較例1
ブースター剤の代わりに精製水を添加したこと以外は、実施例1と同様の方法により染毛剤を調製し、評価試験を行った。その結果を表2に示す。
Figure 2010248123
Figure 2010248123
実施例2
表3に示す処方の染毛剤を使用し、ウイッグとして欧米人毛を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により染毛剤を調製し、評価試験を行った。その結果を表3に示す。
比較例2
ブースター剤の代わりに精製水を添加したこと以外は、実施例2と同様の方法により染毛剤を調製し、評価試験を行った。その結果を表3に示す。
Figure 2010248123
実施例3
市販の中性2剤型染毛剤(ゴールドウェルジャパン社製、品名Colorance、色番8K)を含む染毛剤用い、ウイッグとして欧米人毛を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により染毛剤を調製し、評価試験を行った。その結果を表4に示す。
比較例3
ブースター剤の代わりに精製水を添加したこと以外は、実施例3と同様の方法により染毛剤を調製し、評価試験を行った。その結果を表4に示す。
Figure 2010248123
実施例4
市販の酸性1剤型染毛剤(Kao professional salon services社製、品名Elumen、色番BK@6。なお、このような製品は、日本の薬事法上、「染毛料」と表示するものであるが、本明細書においては「染毛剤」と「染毛料」とは区別せず、一律に「染毛剤」と表記するものとする)を含む染毛剤を用いたこと、染毛剤を頭髪に塗布後、頭髪をラップで被いウオーマー(ラップ内温度45℃)で20分加温し、その後ラップを外して室温(25℃)で10分放置したこと以外は、実施例1と同様の方法により染毛剤を調製し、評価試験を行った。その結果を表5に示す。
比較例4
ブースター剤の代わりに精製水を添加したこと以外は、実施例4と同様の方法により染毛剤を調製し、評価試験を行った。その結果を表5に示す。
Figure 2010248123
表2〜5の結果より、本発明に係る実施例はいずれも比較例に比してウェーブの緩みが少なく、ウェーブの持続性が向上することが確認された。
実施例5、比較例5
実施例1、比較例1で用いた中国人毛のウイッグを、同様の方法により前処理をした後、ウェーブパーマ処理を行った。次いで、表6に示すミスト剤(実施例5、比較例5)を用いて以下の処理を行った。
Figure 2010248123
実施例5、比較例5のミスト剤をトリガータイプのミスト容器(吉野工業社製、PT−200)にそれぞれ充填し、前述のウェーブパーマ処理を行ったウイッグの頭髪に対して、実施例5の処方を左側に、比較例5の処方を右側に適用した。適用量は実施例及び比較例ともに13.5gであった。適用の際には、適宜髪を持ち上げながら髪の内側にもミスト剤が適用されるようにした。適用後、左右別々の髪全体にミスト剤が行き渡るように、かつ髪のスタイルを整えるべく、軽く手ぐしをかけた。その後、ウイッグを室温25℃にて7時間放置して自然乾燥させて、写真撮影を行った。
12人の専門パネラーに対して、ウェーブパーマ処理後の写真と、ミスト剤処理後の写真の両方を見せたところ、どの専門パネラーも、実施例5の方がウェーブの緩みが少ないという評価であった。

Claims (9)

  1. ウェーブパーマ処理された頭髪を、下記の成分(a)0.1〜20質量%及び(b)0.01〜5質量%を含有する組成物で処理する、頭髪処理方法。
    成分(a):下記一般式(1)で表される芳香族スルホン化合物
    Figure 2010248123
    〔式中、Rは同一若しくは異なって水素原子若しくは一価の炭化水素基を表すか、又は隣接する2つのRが一緒になって形成される、飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基を表す。Xが酸素原子である場合Yは水素原子を表し、Xが窒素原子である場合YはXに結合するカルボニル基を表す。Z+は1価のカチオンを表す。〕
    成分(b):グリシルグリシン、グリシルグリシルグリシン及びこれらの塩から選ばれる少なくとも1種
  2. 前記成分(a)及び(b)の合計含有量が1〜20質量%である、請求項1記載の頭髪処理方法。
  3. 前記成分(a)がパラトルエンスルホン酸、2,4−ジメチルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、サッカリン及びこれらの塩から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2記載の頭髪処理方法。
  4. 前記組成物が染毛剤である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の頭髪処理方法。
  5. 前記染毛剤が更に酸化剤を含有する、請求項4記載の頭髪処理方法。
  6. 前記頭髪がウェーブパーマ処理直後〜1週間経過したものである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の頭髪処理方法。
  7. 前記組成物のpHが2〜12である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の頭髪処理方法。
  8. 前記組成物を前記頭髪に適用し1〜60分放置してから洗い流す、請求項1〜7のいずれか1項に記載の頭髪処理方法。
  9. ウェーブパーマ処理前、ウェーブパーマ処理中及びウェーブパーマ処理後のいずれか1以上において、頭髪に対して、下記の成分(a)による処理及び成分(b)による処理を順次又は同時に行う、頭髪処理方法。
    成分(a):下記一般式(1)で表される芳香族スルホン化合物
    Figure 2010248123
    〔式中、Rは同一若しくは異なって水素原子若しくは一価の炭化水素基を表すか、又は隣接する2つのRが一緒になって形成される、飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基を表す。Xが酸素原子である場合Yは水素原子を表し、Xが窒素原子である場合YはXに結合するカルボニル基を表す。Z+は1価のカチオンを表す。〕
    成分(b):グリシルグリシン、グリシルグリシルグリシン及びこれらの塩から選ばれる少なくとも1種
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