JP2009063709A - 画像形成装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 高品質、高生産性かつ省エネルギーな画像形成処理を実現するための温度制御を実行する画像形成装置、方法およびプログラムを提供すること。
【解決手段】 本発明の画像形成装置10は、周期的に繰り返す時間区間それぞれにつき、設定温度を示す設定温度情報を記憶する記憶手段16と、現在時刻を取得し、現在時刻が該当する時間区間の設定温度情報が示す設定温度に目標温度を定める制御手段14と、目標温度を目標として装置内の温度制御を実行する温度制御手段20とを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成処理技術に関し、より詳細には、高品質、高生産性かつ省エネルギーな画像形成処理を実現するための温度制御を実行する画像形成装置、方法およびプログラムに関する。
近年、ますます画像形成装置に対する画像品質の向上および省エネルギー化の要請が高まってきている。画像形成装置における作像プロセスでは、温度や湿度などの環境要因に起因して、画像濃度の変化やムラの発生など画像品質の低下が問題となる。従来ではこの問題に対して、装置内の温度や湿度をモニタし、検出された温度や湿度に応じてプロセス系の制御を変更することによって、画像品質の安定化が図られていた。しかしながら、従来の温度変化に応じて制御を変更するという方法では、近年の高い画像品質への要求に応えることができなくなりつつある。
このような背景にあって、近年では、プロセス系周りの温度を制御し、該プロセス系の制御の最適化を図る試みもなされている。例えば、特開2005−31380号公報(特許文献1)は、機内を温度制御することで画像品質などを安定化するとともに、補助ヒータへの電力供給における電力の低減を図ることを目的として、電子写真プロセスにしたがって感光体に画像を形成する画像形成装置において、機内の所定位置に配置される補助ヒータと、補助ヒータに対して電力を供給する蓄電可能な蓄電手段と、主電源からのAC電圧をDC電圧に変換し、蓄電手段にDC電圧を供給するAC/DCコンバータと、を備えたことを特徴とする画像形成装置を開示する。
特開2005−31380号公報
しかしながら、上記従来技術のように、画像形成装置の作像プロセス系周りを温度制御する場合、直ちに印刷出力を行なうためにはプロセス系を充分に高い温度に予熱しておく必要があり、省エネルギー化と操作性および生産性との間にトレードオフを有する。
つまり、操作性および生産性を優先させて、ヒータを常時必要な温度に加熱しておくことは、省エネルギーの観点からは好ましくなく、省エネルギー性を優先させて、プロセス系を必要な温度よりも低い温度にしておくことは、印刷可能になるまでの余分な時間を要するため、操作性および生産性の観点から好ましくないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置内の温度制御により画像品質の向上させつつ、操作性および生産性を低下させることなく、省エネルギーで効率的な画像形成処理を実現する画像形成装置、方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、周期的に繰り返す時間区間それぞれにつき、設定温度を示す設定温度情報を記憶する記憶手段と、現在時刻が該当する時間区間の設定温度情報が示す設定温度に目標温度を定める制御手段と、目標温度を目標として装置内の温度制御を実行する温度制御手段とを含む構成を採用する。
上記記憶手段には、時間区間それぞれについて、画像形成装置の使用状況に応じて定められた設定温度情報を記憶することができ、上記制御手段は、現在時刻が該当する時間区間に応じて目標温度を定めるため、使用状況に適合した温度制御が可能となる。これにより、例えば使用頻度が高い傾向を有する時間区間をより高温とし、使用頻度が低い傾向を有する時間区間をより低温とすることによって、操作性および生産性の低下を低減しつつ、省エネルギーで効率的な画像形成処理を実現することが可能となり、また温度制御により画像品質の向上させることができる。なお、設定温度情報は、設定温度の値、設定温度の基準値に対する相対値、または設定温度を段階的に示す値を含むことができる。
すなわち本発明によれば、周期的に繰り返す時間区間それぞれにつき、設定温度を示す設定温度情報を記憶する記憶手段と、
現在時刻を取得し、前記現在時刻が該当する時間区間の設定温度情報が示す設定温度に目標温度を定める制御手段と、
前記目標温度を目標として装置内の温度制御を実行する温度制御手段と
を含む、画像形成装置が提供される。
画像形成装置は、前記時間区間それぞれでの当該画像形成装置の使用頻度を集計し、前記記憶手段に対して、前記時間区間それぞれにつき、集計された前記使用頻度から求めた設定温度情報を記憶させる手段をさらに含むことができる。前記時間区間は、時間帯、曜日および時間帯の組、または外部指定の時間間隔により定められ、前記設定温度は、通常時および待機時の電力供給状態それぞれについて定められることができる。
さらに本発明によれば、画像形成装置が実行する方法であって、前記方法は、
現在時刻を取得し、周期的に繰り返す時間区間それぞれにつき設定温度を示す設定温度情報を記憶する記憶手段から、取得された前記現在時刻が該当する時間区間の設定温度情報を読み出すステップと、
読み出された設定温度情報が示す設定温度に目標温度を定めるステップと、
定められた目標温度を目標として装置内の温度制御を実行するステップと、
を含む方法が提供される。
また方法は、前記時間区間それぞれでの当該画像形成装置の使用頻度を集計するステップと、前記記憶手段に対して、前記時間区間それぞれにつき、集計された前記使用頻度から求めた設定温度情報を記憶させるステップとをさらに含むことができる。
方法では、前記時間区間は、時間帯、曜日および時間帯、または外部指定の時間間隔により定められ、前記設定温度は、通常時および待機時の電力供給状態それぞれについて定められることができる。
また本発明によれば、画像形成装置に対して、上記の方法の各ステップを実行させるための装置実行可能なプログラムが提供される。
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお本実施形態では、画像形成装置の一例として、コピー、ファクシミリ、スキャナ、プリントなどの画像を扱う複合機能を有する複合機10を用いた例を説明する。
図1は、複合機10の実施形態を示す。本実施形態の複合機10は、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)101と、コンタクトガラス106と、画像読取ユニット150と、画像形成ユニット157と、転写・定着ユニット130とを含み構成される。ADF101は、原稿台102と、給送ローラ103と、給送ベルト104と、排送ローラ105と、原稿セット検知センサ107とを含み構成され、給送ローラ103、給送ベルト104および排送ローラ105は、モータ駆動されている。ADF101は、原稿台102にセットされた原稿束を一番上方にセットされた原稿から順に、給送ローラ103および給送ベルト104によってコンタクトガラス106上の所定位置へ搬送し、また、給送ベルト104および排送ローラ105により画像読取りされた原稿を排出する。ADF101は、原稿セット検知センサ107により、セットされた原稿が残されていることを検知し、全ての原稿の画像読取りが完了するまで、順次、原稿の給送および排送を行なう。
画像読取ユニット150は、露光ランプ151と、第1ミラー152と、第2ミラー155と、第3ミラー156と、レンズ光学系153と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ154とを含み構成される。画像読取ユニット150は、露光ランプ151から光を放射させ、コンタクトガラス106上の原稿により反射された反射光を、第1ミラー152、第2ミラー155および第3ミラー156により反射させ、レンズ光学系153を経由させて、CCDイメージセンサ154へ導き、画像読取りを行なう。
画像形成ユニット157は、内部にレーザダイオードおよびモータ駆動で定速回転するポリゴンミラーを備えるレーザ出力ユニット158と、結像レンズ光学系159と、ミラー160と、感光体ドラム115とを含み構成される。画像形成ユニット157は、レーザ出力ユニット158から光ビームを放射させ、放射された光ビームを、結像レンズ光学系159およびミラー160を経由させて、感光体ドラム115へ照射し、感光体ドラム115を像状露光し、静電潜像を形成する。
形成された静電潜像は、感光体ドラム115が回動するにつれて現像ユニット127へと搬送される。静電潜像は、現像剤により現像され、感光体ドラム115上に現像剤像が形成され、担持される。現像剤像は、感光体ドラム115の回動につれて、転写・定着ユニット130へと搬送される。転写・定着ユニット130は、給紙カセット108,109,110と、給紙ユニット111,112,113と、縦搬送ユニット114と、搬送ベルト116と、定着ユニット117とを含み構成される。各給紙カセット108〜110に積載された上質紙やプラスチックシートなどの転写部材は、それぞれ各給紙ユニット111〜113により給紙され、縦搬送ユニット114により感光体ドラム115に当接する位置まで搬送される。
感光体ドラム115上の現像剤像は、転写バイアス電位の下で搬送ベルト116に静電吸着された転写部材に転写され、転写後、転写部材上に画像が形成される。形成された画像は、定着ユニット117により定着される。定着後の印刷物は、排紙ユニット118により、排紙トレイ119上に排紙される。また印刷物は、両面印刷を行なう場合、分離爪172を上側にセットすることにより、排紙トレイ119上に導かれずに、両面印刷用給紙ユニット171に一旦ストックされる。その後、ストックされた印刷物は、裏面に画像を転写するために再給紙され、分離爪172を下側にセットすることにより、排紙トレイ119上に排紙される。
なお、図1に示した実施形態では、感光体ドラム115が単一の構成である場合を一例として説明したが、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックなどの各色の感光体ドラムおよび対応する画像形成ユニットを採用することにより、カラー印刷出力が可能な構成とすることもできる。
図2は、本実施形態の複合機10のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示した複合機10は、コントローラボード12と、コントローラボード12に接続され、オペレータからの設定指示を待受けるオペレーション・パネル22と、複合機10内の所定位置に配設されるヒータ24と、電子写真法により画像形成処理を行うプロセス処理部26とを含んで構成される。なお、他の実施形態では、ヒータ24とともに、ペルチェ素子や放冷ファンなどの冷却手段を備える構成としてもよい。
コントローラボード12は、CPU(中央演算処理装置)14と、CPU14に接続するメモリ16と、CPU14に接続し現在時刻を刻むRTC(Real Time Clock)18と、ヒータ24を用いて複合機10内の温度を制御する温度制御部20とを含んで構成される。なおRTC18が刻む時刻は、年、月、日、時、分および秒を含み、時刻とカレンダー機能から、曜日を取得することもできる。
プロセス処理部26は、その周囲の温度が制御され、図1に示す構成では、感光体ドラム115、現像ユニット127や図示しないクリーニング装置を含むことができるが、特に限定されるものではない。他にも、給紙ユニット111,112,113、縦搬送ユニット114、定着ユニット117、排紙ユニット118など含んでいてもよい。本実施形態の温度制御は、出力原稿の画像品質に影響を与えるような温度依存特性を有する複合機10の部位を対象とした場合に、特に有効である。
メモリ16は、本実施形態では、各曜日および各時間帯毎に設定される設定温度の値を保持し、CPU14は、メモリ16を参照し、RTC18が刻む現在時刻が該当する曜日および時間帯につき設定された設定温度の値を、温度制御部20の目標温度として設定する。
温度制御部20は、プロセス処理部26の近傍に設置される温度センサ28に接続され、温度センサ28がモニタする現在温度と、設定された目標温度とを比較して、PID制御やPI制御などのフィードバック制御によって、温度センサ28がモニタする現在温度が目標温度に漸近するようにヒータ24に供給する電力を制御する。
また複合機10は、複数の電力供給モードを有することができ、装置の使用目的や構成に応じて、各種デバイス、プロセス処理部26、オペレーション・パネル22、CPU14やメモリ16などの各ハードウェア要素への電力供給度を制御して、多様な電力供給モードを備えることができる。本実施形態の複合機10は、一例として、ジョブ処理の即時実行可能な通常モードと、CPU14がタイマ機能によりアイドル状態で一定時間経過したことを検知して移行されるスタンバイモードとを有している。上記設定温度は、各電源供給モード毎に設定することができ、本実施形態では、通常モードとスタンバイモードとに別個に設定温度が定められる。
またCPU14は、コピージョブ、スキャナジョブ、ファクシミリ送受信ジョブ、ドキュメントボックスジョブなどの各種ジョブが実行された場合に、各曜日および各時間帯毎に複合機10の使用回数を計数し、各曜日および各時間帯毎の使用頻度を算出する。CPU14は、算出した各曜日および各時間帯毎の使用頻度に従って、メモリ16上の設定温度の値を更新する。なお、使用頻度に応じた設定温度の更新処理については、後述する。
オペレータは、オペレーション・パネル22を介して、上述の各曜日および各時間帯毎の設定温度の値を手動で設定することもでき、また、使用頻度に応じて更新される設定温度の値を手動で調節することもできる。
本実施形態の複合機10は、図示しないROMやHDDやNV−RAMやSDカードなどの記憶装置に格納されたプログラム(図示せず)を読出し、CPU14の作業メモリ領域を提供するメモリ16のメモリ領域に展開することにより、後述の各処理を実現する。
以下、フローチャートを参照して、本実施形態の複合機10が実行する温度制御の設定処理について、詳細を説明する。図3は、本実施形態の複合機10が実行する温度制御の設定処理のフローチャートを示す。図3に示した処理は、例えば所定の時間間隔で発生するタイマイベントなどにより、ステップS100から開始され、ステップS101では、RTC18から現在時刻を取得する。続いてステップS102では、メモリ16上の電力供給モードを示すモードフラグを参照し、現在の複合機10の電力供給モードがスタンバイモードであるか否かを判定する。
ステップS102で、現在の電力供給モードが通常モードであり、スタンバイモードでは無いと判定された場合(NO)には、処理をステップS103へ分岐させ、図4を参照して後述するタイムテーブルを参照し、現在時刻が該当する曜日および時間帯に対応する通常モード時の設定温度を取得する。一方、ステップS102で、スタンバイモードである判定された場合(YES)には、処理をステップS104へ分岐させ、後述のタイムテーブルを参照し、現在時刻が該当する曜日および時間帯に対応するスタンバイモード時の設定温度を取得する。
ステップS103またはステップS104に続いて、ステップS105では、取得した設定温度を目標温度として温度制御部20に対して設定を行ない、ステップS106で処理を終了させる。目標温度の設定後、温度制御部20は、温度センサ28がモニタする現在温度が目標温度に漸近するように温度制御を実行することとなる。以下、ステップS103およびステップS104で参照されるタイムテーブルについて説明する。
図4は、図3に示した処理のステップS103およびステップS104で参照されるタイムテーブルのデータ構造を示す図である。図4に示したタイムテーブル200は、時間帯が入力されるフィールド202と、該時間帯に対応するスタンバイモード時の設定温度が入力されるフィールド204と、対応する通常モード時の設定温度が入力されるフィールド206とを含み構成される。時間帯フィールド202は、より具体的には、時間帯の下限値が入力されるフィールド202aと、時間帯の上限値が入力されるフィールド202bとを含み構成され、タイムテーブル200の各行は、時間帯フィールド202に入力される下限値以上、上限値未満の時間帯について定められ、すべての行により一日分の時間帯割が規定される。
また、図4に示したタイムテーブル200は、曜日が入力されるフィールド208をさらに含み構成され、月曜から日曜までの各曜日毎のタイムテーブル200が用意されることとなる。つまり本実施形態では、7日間を1周期として、各曜日および各時間帯の組からなる時間区間毎に設定温度の値が定められることとなる。以下、タイムテーブル200において各曜日および各時間帯の組によって定められ、周期的に繰り返される時間範囲を、時間区間として参照する。
図3に示した処理は、所定の時間間隔で発生するタイマイベントや電力供給モード移行を契機として、図4に示すタイムテーブルを参照して、その時の現在時刻が該当する時間区間の設定温度に目標温度を設定することにより、時間区間に応じた温度制御が実行されることとなる。また本実施形態では、時間帯毎の設定温度に加え、各曜日毎にタイムテーブル200が用意されるため、1週間の各曜日毎にきめ細やかなな設定をすることができる。なお、上記タイムテーブル200に入力される設定温度は、本実施形態では、目標とする設定温度の値が入力されるが、他の実施形態では、設定温度のレベルや各電力供給モードについて定められる基準温度からの相対値が入力されても良く、設定温度を示す情報であれば特に限定されるものではない。
以下、使用頻度に応じた設定温度の更新処理について説明する。図5は、本実施形態の複合機10が実行する使用頻度に応じた設定温度の更新処理のフローチャートである。図5に示した処理は、複合機10の起動などによりステップS200から開始され、ステップS201では、複合機10に対する各種ジョブ実行の要求(以下、ジョブイベントとして参照する。)の発生を待受け、ジョブイベントが発生していない間(NOの間)、処理をステップS201内でループさせる。
ステップS201で、ジョブイベントが発生したと判定された場合(YES)には、処理をステップS202へ分岐させる。ステップS202では、RTC18から現在時刻を取得し、ステップS203では、現在時刻が該当する時間区間の使用回数をカウントアップし、各時間区間毎の使用頻度を集計する。集計される使用頻度の詳細については、後述する。ステップS204では、各時間区間の使用頻度から各時間区間についての通常モード時の設定温度およびスタンバイモード時の設定温度を算出し、ステップS205で、算出された設定温度に従ってタイムテーブル200を更新し、ステップS201へ再びループさせる。以下、ステップS203で集計される各時間区間毎の使用頻度を示す使用頻度テーブルについて説明する。
図6は、図5に示した処理のステップS203で集計によって生成される使用頻度テーブルのデータ構造を示す図である。図6に示した使用頻度テーブル220は、時間帯が入力されるフィールド222と、使用頻度が入力されるフィールド224とを含み構成される。時間帯フィールド222は、より具体的には、時間帯の下限値が入力されるフィールド222aと、時間帯の上限値が入力されるフィールド222bとを含み構成され、使用頻度テーブル220の各行は、時間帯フィールド202に入力される下限値以上、上限値未満の時間帯につき定められ、すべての行により一日分の時間帯割が規定される。
また、図6に示した使用頻度テーブル220は、曜日が入力されるフィールド226をさらに含み構成され、月曜から日曜までの各曜日毎の使用頻度テーブル220が用意され、時間区間毎の使用頻度が規定される。使用頻度テーブル220に入力される時間区間と、上述のタイムテーブル200に入力される時間区間とは一致している。
フィールド224に入力される使用頻度の値は、各時間区間でのジョブイベントの発生回数をカウントし集計して求められるものであり、図6に示した実施形態では、最大の頻度を有する時間区間のイベント数の最大値を「100」として規格化された値とされている。なお、各時間区間毎の使用頻度の集計は、例えば、ジョブイベントが発生した時刻を履歴情報として保持しておき、集計時には、各時間区間毎のイベント数を計数して算出することができる。しかしながら、使用頻度の集計方法は、特に限定されるものではない。
図5に示したステップS204では、使用頻度テーブル220の使用頻度を参照して、低使用頻度となるにつれ低温となり、高使用頻度となるにつれ必要温度に近づくように各時間区間の設定温度を算出する。なお、使用頻度からの設定温度の算出は、特に限定されるものではないが、例えば、使用頻度について複数の閾値を定め、多段階に設定温度の値や温度レベルとして求めることができる。また他の実施形態では、規格化後の使用頻度から所定の関係式を用いて設定温度を算出する構成とすることもできる。また、各電力供給モードについての設定温度の算出の際には、スタンバイモードの設定温度と通常モードの設定温度とを予め対応付けるテーブルや関係式を用意しておくことにより、通常モードの設定温度から自動的にスタンバイモードの設定温度を求めたり、スタンバイモードの設定温度から自動的に通常モードの設定温度を求めたりすることができる。
図5に示した使用頻度に応じた設定温度の更新処理を採用することによって、オフィスなどにおける複合機10の使用状況に応じて各時間区間の設定温度が定められるため、使用頻度が高い傾向にある時間区間は、充分に高い設定温度でプロセス処理部26を予熱しておくことによって生産性を向上させ、一方で、使用頻度が低い傾向にある時間区間は、低く室温に近い値の設定温度でプロセス処理部26を予熱することによって省エネルギー性を向上させることができる。また、各設定温度は、過去の複合機10の使用状況に従って定められるため、生産性の低下を好適に低減することが可能となる。また、曜日毎の使用状況のばらつきも反映されるため、より使用状況に則した温度設定が可能となり、もって、さらに生産性の低下を好適に低減することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、時間区間は、曜日および時間帯の組によって定められる場合を一例として説明したが、時間区間の取り決めは、特に限定されるものではない。例えば、曜日などを考慮せずに時間帯のみによって定めたり、オペレーション・パネル22を介して外部指定される任意の時間間隔によって定めたりすることができる。例えば、時間間隔を「30分」として外部指定し、「10区間」の時間区間数について設定温度を定めることにより、300分を繰り返し周期とした30分毎の温度設定が可能となる。この場合には、日や曜日などの暦にとらわれず、柔軟に使用環境に適合させることが可能となる。また時間区間の幅は、すべての時間区間に対して等間隔とすることができるが、時間区間の幅を非等間隔とすることもでき、特に限定されるものではない。
以下、各時間区間の設定温度の設定および変更を行なうためのユーザ・インタフェースについて説明する。図7は、オペレーション・パネル22が備えるタッチパネル上に表示される、各時間区間の設定温度を参照および変更するためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(以下、GUIとして参照する)の実施形態を示す図である。図7に示すGUI画面300は、設定を未反映のまま設定画面を終了させる指示を待受ける「取消」ソフトキー302aと、設定反映の指示を待受ける「設定」ソフトキー302bとを含んで構成される。
さらにGUI画面300は、「モードごとに各時間帯の設定温度を選択し、[設定]キーを押してください。」のメッセージ304aと、設定対象となる電力供給モードの選択指示を待受けるモードソフトキー304b,cとを含み構成される。さらに、GUI画面300は、時間帯が表示されるフィールド306a,306cと、対応する温度レベルが表示されるフィールド306b,dとからなる図表を含み構成され、フィールド306b,dは、「低温」、「中温」および「高温」の温度レベルを示し、択一的な選択を待受けるトグルボタンを有し、選択された温度レベルが反転表示されている。オペレータは、温度レベルを示すトグルボタンをタッチすることにより、各時間帯における温度レベルの設定を手動で変更したり、自動的に設定された設定温度を調整することができる。
図7に示した例では、通常モードソフトキー304bが反転表示され、現在、通常モードにおける各時間帯の設定温度のレベルが表示され、その設定を待受けていることが示されている。また、例えば「0:00〜6:00」の時間帯には「低温」の温度レベルが設定され、「12:00〜14:00」の時間帯には「高温」の温度レベルが設定されていることが示されている。
オペレータは、図7に示すGUI画面300を参照することによって、各時間帯についての設定温度に関する現在の設定状態を確認することができ、また、適宜変更を指示することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、画像形成装置内の温度制御により画像品質の向上させつつ、操作性および生産性を低下させることなく、省エネルギーで効率的な画像形成処理を実現する画像形成装置、方法およびプログラムを提供することができる。
本実施形態の画像形成装置は、周期的に繰り返す各時間区間について設定温度情報を記憶し、現在時刻が該当する時間区間に応じて温度制御の際の目標温度が定めるため、画像形成装置の使用状況に適合した温度制御が実現することができる。これにより、例えば使用頻度が高い傾向を有する時間区間をより高温とし、使用頻度が低い傾向を有する時間区間をより低温とすることによって、操作性および生産性の低下を低減しつつ、省エネルギーで効率的な画像形成処理を実現することが可能となり、また温度制御により画像品質の向上させることができる。
なお上述では、画像形成装置の一実施形態として、複数機能を備えた複合機を例に説明してきた。しかしながら本発明の実施形態では、画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリなど、温度特性を有するプロセス系を備えた装置として構成することもできる。
また上記機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)、などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
複合機の実施形態を示す図。 本実施形態の複合機のハードウェア構成を示すブロック図。 本実施形態の複合機が実行する温度制御の設定処理のフローチャート。 タイムテーブルのデータ構造を示す図。 本実施形態の複合機が実行する使用頻度に応じた設定温度の更新処理のフローチャート。 使用頻度テーブルのデータ構造を示す図。 各時間区間の設定温度を参照および変更するためのGUI画面の実施形態を示す図。
符号の説明
10…複合機、12…コントローラボード、14…CPU、16…メモリ、18…RTC、20…温度制御部、22…オペレーション・パネル、24…ヒータ、26…プロセス処理部、28…温度センサ、101…ADF、102…原稿台、103…給送ローラ、104…給送ベルト、105…排送ローラ、106…コンタクトガラス、107…原稿セット検知センサ、108〜110…給紙カセット、111〜113…給紙ユニット、114…縦搬送ユニット、115…感光体ドラム、116…搬送ベルト、117…定着ユニット、118…排紙ユニット、119…排紙トレイ、127…現像ユニット、130…転写・定着ユニット、150…画像読取ユニット、151…露光ランプ、152…第1ミラー、153…レンズ光学系、154…CCDイメージセンサ、155…第2ミラー、156…第3ミラー、157…画像形成ユニット、158…レーザ出力ユニット、159…結像レンズ光学系、160…ミラー、171…両面印刷用給紙ユニット、172…分離爪、200…タイムテーブル、220…使用頻度テーブル、300…GUI画面

Claims (7)

  1. 周期的に繰り返す時間区間それぞれにつき、設定温度を示す設定温度情報を記憶する記憶手段と、
    現在時刻を取得し、前記現在時刻が該当する時間区間の設定温度情報が示す設定温度に目標温度を定める制御手段と、
    前記目標温度を目標として装置内の温度制御を実行する温度制御手段と
    を含む、画像形成装置。
  2. 前記時間区間それぞれでの当該画像形成装置の使用頻度を集計し、前記記憶手段に対して、前記時間区間それぞれにつき、集計された前記使用頻度から求めた設定温度情報を記憶させる手段をさらに含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記時間区間は、時間帯、曜日および時間帯の組、または外部指定の時間間隔により定められ、
    前記設定温度は、通常時および待機時の電力供給状態それぞれについて定められる、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成装置が実行する方法であって、前記方法は、
    現在時刻を取得し、周期的に繰り返す時間区間それぞれにつき設定温度を示す設定温度情報を記憶する記憶手段から、取得された前記現在時刻が該当する時間区間の設定温度情報を読み出すステップと、
    読み出された設定温度情報が示す設定温度に目標温度を定めるステップと、
    定められた目標温度を目標として装置内の温度制御を実行するステップと、
    を含む方法。
  5. 前記時間区間それぞれでの当該画像形成装置の使用頻度を集計するステップと、
    前記記憶手段に対して、前記時間区間それぞれにつき、集計された前記使用頻度から求めた設定温度情報を記憶させるステップとをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記時間区間は、時間帯、曜日および時間帯、または外部指定の時間間隔により定められ、
    前記設定温度は、通常時および待機時の電力供給状態それぞれについて定められる、請求項4または5に記載の方法。
  7. 画像形成装置に対して、請求項4〜6のいずれか1項に記載の方法の各ステップを実行させるための装置実行可能なプログラム。
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