JP2018116179A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成の生産性の低下を抑制しつつ現像剤の臭いの拡散を抑制する。
【解決手段】画像形成装置10は、記録媒体に現像剤像を形成する画像形成部103と、現像剤像を記録媒体に定着させる定着装置21と、定着後の記録媒体へ空気を吹付ける送風機40と、画像形成装置から所定の範囲内に移動体が存在することを検出する検出器60と、画像形成が開始されると第一の流量で空気を吹付けるように送風機を制御し、画像形成の最中に検出器が移動体の存在を検出した検出状態にあるときに第一の流量より少ない第二の流量で空気を吹付けるように、または空気を吹付けないように送風機を制御する制御部23と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、現像剤像を記録媒体に定着させる定着装置を有する画像形成装置に関する。
画像形成装置を連続で稼働すると画像形成装置の内部(以下、機内ということがある)にある部品が昇温する。昇温する部品としては、摩擦熱が発生しやすいトナー搬送部、摺擦部を有する画像形成部、電源、モータなどがある。機内が昇温すると機内の部品に触れる記録媒体(以下、用紙という)の温度も上がる。用紙の温度が上がった状態で用紙が排出トレイ上に積載されると、用紙の表面のトナーが固まりきらないうちに次の用紙が積載され、用紙同士が溶融トナーにより接着することがある。
そこで、画像形成装置は、昇温した部品および用紙を冷却するための冷却手段を有する。冷却手段としては、一般的に、ファンが用いられる。しかし、冷却能力を高めるためにファンを常時駆動すると消費電力の増大を生じ、また、ファンの回転に起因する騒音が生じる。そのため、省エネおよび騒音低減の観点から、機内に設けられたサーミスタ等の温度検出器の検出値に基づいて、スタンバイモード、前多回転モード、片面印字モードおよび両面印字モードでファンを全速、半速または停止に切り換えている。また、人感センサが人を検出して予熱モードが解除された後、所定時間に達する前に人感センサが人を検出しなくなった場合、ファンを駆動させずに予熱モードへ戻ることにより消費電力および騒音を低減させる画像形成装置がある(特許文献1)。
特開平9−251259号公報
上述したように、排出トレイ上に排出された用紙が有する熱により用紙上のトナーが再溶融し、用紙同士が接着するという問題が生じる。この問題を解決するために、定着装置と排出トレイの間に設けられたファンは、定着直後の用紙へ空気を吹付け、用紙の温度を下げる。しかし、用紙へ吹付けられた空気は、トナーが溶融する際に発生する臭いを取り込んで、画像形成装置の外部へ流れ出る。溶融トナーの臭いは、一般的に、ユーザへ不快感を与えるので、ファンの風量を極力少なくすることが求められる。しかし、風量を少なくすると、排出された用紙の温度上昇が早まる。用紙の温度が接着温度近くに達した場合、画像形成装置のプリントジョブ間隔をあけることによって用紙の温度上昇を抑制する。このため、用紙の温度上昇が早まると、画像形成の生産性が低下する。
そこで、本発明は、画像形成の生産性の低下を抑制しつつ現像剤の臭いの拡散を抑制する画像形成装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の一実施例による画像形成装置は、
記録媒体に現像剤像を形成する画像形成部と、
前記現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着装置と、
定着後の前記記録媒体へ空気を吹付ける送風機と、
前記画像形成装置から所定の範囲内に人が存在することを検出する検出器と、
画像形成が開始されると第一の流量で空気を吹付けるように前記送風機を制御し、前記画像形成の最中に前記検出器が人の存在を検出した検出状態にあるときに前記第一の流量より少ない第二の流量で空気を吹付けるように、または空気を吹付けないように前記送風機を制御する制御部と、
を備える。
本発明によれば、画像形成の生産性の低下を抑制しつつ現像剤の臭いの拡散を抑制することができる。
画像形成装置の断面図。 画像形成装置の制御システムのブロック図。 用紙の温度、人感センサの出力およびファンの動作を示すタイミング図。 機外温度と機内温度に基づくファンの動作を示すタイミング図。 累積濃度合計値に基づくファンの動作を示すタイミング図。 CPUにより実行されるファンの制御動作を示す流れ図。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
(画像形成装置)
図1は、画像形成装置10の断面図である。画像形成装置10は、電子写真画像形成プロセスを用いて記録媒体Sに画像を形成する。画像形成装置10としては、例えば、電子写真複写機(例えば、デジタル複写機)、電子写真プリンタ(例えばカラーレーザビームプリンタ、カラーLEDプリンタ等)、MFP(複合機)、ファクシミリ装置および印刷機がある。画像形成装置10は、カラー画像形成装置であるが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。画像形成装置10は、ユーザが操作をするためのユーザインタフェース(UI)である操作部104を備える。操作部104は、ユーザが指示を入力するためのボタン110およびユーザへ情報を表示するための液晶画面(以下、表示部という)111を有する。
画像形成装置10は、画像形成部103およびコントローラ23を有する。コントローラ23は、画像形成装置10の全体を制御する制御部である。画像形成部103は、プロセスカートリッジPa、Pb、Pc、Pd、中間転写ベルト16、露光装置13、一次転写ローラ17a、17b、17c、17dおよび二次転写ローラ19が設けられている。プロセスカートリッジPa、Pb、Pc、Pdは、画像形成装置10の本体50に着脱可能に装着されている。プロセスカートリッジPa、Pb、Pc、Pdは、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成を行う。添え字a、b、c、dは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを示す。以下、特に区別する必要がある場合を除き、添え字a、b、c、dを省略することがある。プロセスカートリッジPa、Pb、Pc、Pdは、同様の構造を有する。ここでは、プロセスカートリッジPaの構造について説明し、他のプロセスカートリッジPb、Pc、Pdの構造については説明を省略する。プロセスカートリッジPaは、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)11aを備える。感光ドラム11aの周囲には、帯電装置12a、現像装置14aおよびドラムクリーニング装置15aが配置されている。感光ドラム11a、帯電装置12a、現像装置14aおよびドラムクリーニング装置15aは、画像形成装置10の本体50に着脱可能なプロセスカートリッジPaに一体的に組み込まれている。
感光ドラム11の上に、無端ベルトである中間転写ベルト16が配置されている。中間転写ベルト16は、駆動ローラ31、従動ローラ32および張力ローラ33に掛け渡されている。中間転写ベルト16の内には感光ドラム11a、11b、11c、11dにそれぞれ対向して一次転写ローラ17a、17b、17c、17dが配置されている。中間転写ベルト16は、感光ドラム11a、11b、11c、11dと一次転写ローラ17a、17b、17c、17dとの間に挟まれている。一次転写ローラ17a、17b、17c、17dは、中間転写ベルト16と一次転写ローラ17a、17b、17c、17dとの間に一次転写位置T1a、T1b、T1c、T1dを形成する。中間転写ベルト16の周りには、ベルトクリーニング装置18および二次転写ローラ19が配置されている。中間転写ベルト16は、従動ローラ32と二次転写ローラ19との間に挟まれて、二次転写ローラ19と中間転写ベルト16の間に二次転写位置T2を形成する。
画像形成装置10の本体50の下部には、記録媒体S(以下、用紙という)を収容する給送カセット20が設けられている。用紙は、給送カセット20からピックアップローラ35により給送される。用紙は、搬送ローラ36およびレジストレーションローラ37により二次転写位置T2へ搬送される。定着装置21は、用紙の搬送方向において二次転写位置T2の下流に配置されている。定着装置21の下流には、画像が形成された用紙を排出トレイ22上へ排出する排出ローラ38が配置されている。排出された用紙が積載される排出用紙積載部としての排出トレイ22の近傍には、空冷手段としての送風機(以下、ファンという)40が設けられている。ファン40は、定着装置21と排出トレイ22との間に配置されている。ファン40は、排出トレイ22上に排出された用紙へ空気を吹付けて用紙を冷却する。ドラムクリーニング装置15およびベルトクリーニング装置18により回収されたトナー(現像剤)が排出される回収トナーボックス30は、画像形成装置10の本体50の前面に配置されている。
(画像形成プロセス)
次に、画像形成装置10の画像形成プロセスを説明する。4つのプロセスカートリッジPa、Pb、Pc、Pdにおける画像形成プロセスは同一であるので、イエローのプロセスカートリッジPaを説明する。感光ドラム11aは、矢印R1で示す方向に一定速度で回転される。帯電装置12aは、感光ドラム11aの表面を均一に帯電する。露光装置13は、画像情報(画像信号)に従って変調されたイエロー成分の光ビームを、均一に帯電された感光ドラム11aの表面に照射し、感光ドラム11aの表面上に静電潜像を形成する。現像装置14aは、イエロートナー(現像剤)により感光ドラム11a上の静電潜像を現像してイエロートナー像(現像剤像)にする。矢印R1で示す方向への感光ドラム11aの回転により、感光ドラム11a上のトナー像が一次転写位置T1aへ至ると、一次転写ローラ17aによりイエロートナー像が中間転写ベルト16上へ転写される。一次転写位置T1aで転写されずに感光ドラム11上aに残ったイエロートナーは、ドラムクリーニング装置15aにより回収され、感光ドラム11aの表面は清掃されて次の画像形成に備える。回収されたトナーは、回収トナーボックス30へ排出される。
中間転写ベルト16は、矢印R2で示す方向に一定速度で回転する。同様にして、マゼンタのプロセスカートリッジPbにより形成されたマゼンタトナー像は、中間転写ベルト16上のイエロートナー像の上に精度よく重ねて転写される。以下、シアントナー像およびブラックトナー像が、中間転写ベルト16上のマゼンタトナー像の上に順次重ねて転写される。その結果、中間転写ベルト16上に4色のトナー像が重ね合わされる。
給送カセット20から搬送された用紙は、中間転写ベルト16上のトナー像が二次転写位置T2へ至るタイミングに合わせて、レジストレーションローラ37により二次転写位置T2へ搬送される。中間転写ベルト16上のトナー像は、二次転写位置T2で二次転写ローラ19により用紙上に転写される。二次転写位置T2で転写されずに中間転写ベルト16上に残ったトナーは、ベルトクリーニング装置18により回収され、中間転写ベルト16の表面は清掃されて次の画像形成に備える。回収されたトナーは、回収トナーボックス30へ排出される。
トナー像が転写された用紙は、定着装置21へ搬送される。定着装置21は、用紙を加熱および加圧してトナー像を用紙に熱定着させる。このようにして画像が形成された用紙は、排出ローラ38により排出トレイ22へ排出される。
(ファン)
排出トレイ22上へ排出された直後の用紙は、定着装置21により加熱された余熱を持っている。連続プリントジョブ等で排出トレイ22上に重なる用紙の枚数が増えてくると、熱が逃げにくくなるために用紙上のトナーが再度溶融し、用紙同士の接着が発生することがある。ファン40は、排出トレイ22上に積載された定着後の用紙へ空気を吹付けて用紙の熱を積極的に放散させ、用紙を冷却する。ファン40は、排出トレイ22上の用紙へ空気を吹付けることができるように、排出ローラ38および定着装置21の近傍に配置されている。本実施例におけるファン40は、用紙同士の接着を防止できる風量を必ずしも有しているわけではなく、あくまでも用紙上のトナーの温度上昇を緩慢にする程度の風量を有する。そのため、長時間連続プリントの場合、用紙同士の接着が発生する温度まで上昇する。この場合、コントローラ23は、プリント間隔を拡げることにより冷却時間を確保する。
(人感センサ)
人感センサ60は、画像形成装置10の本体50に設けられている。人感センサ60は、画像形成装置10から所定の範囲内に人が存在することを検出する検出器である。具体的には、人感センサ60は、ユーザ(人)が画像形成装置10に近づいたことを検出する。人感センサ60は、光検出器であってもよい。近年、省エネの観点から画像形成装置10は、積極的にスリープモード(省電カモード)へ切り替わるように設定されている。画像形成装置10は、ユーザが操作部104に設けられたスリープ解除ボタンを押さなくても、ユーザが画像形成装置10に近づいたことを人感センサ60が検出することによりスリープモードを解除することができる。同時に、画像形成装置10は、画像形成装置10へのユーザの接近を人感センサ60が検出することにより、定着装置21の予熱等の準備動作を開始することできる。このように、人感センサ60は、画像形成装置10のユーザビリティを向上させる。
(温度センサ)
画像形成装置10は、第一の温度検出器としての機外温度センサ61および第二の温度検出器としての機内温度センサ62が設けられている。機外温度センサ61は、画像形成装置10の周囲の温度を検出する。機内温度センサ62は、画像形成装置10の内部の温度を検出する。コントローラ23は、機外温度センサ61の検出値および機内温度センサ62の検出値に基づいて制御パラメータを調整する。
(制御システム)
次に、図2を用いて、画像形成装置10の制御システム200を説明する。図2は、画像形成装置10の制御システム200のブロック図である。制御システム200は、コントローラ23を有する。コントローラ23は、制御ユニットとしてのCPU100と、記憶部としてのROM101およびRAM102と、を有する。CPU100は、ROM101およびRAM102とバスで接続されている。CPU100は、ROM101に保存されている各種プログラムを実行し画像形成動作を行う。また、画像形成動作時にCPU100が使用する各種制御データは、RAM102に保存される。CPU100は、画像形成部103、操作部104、一次転写出力部105、二次転写出力部106、露光装置13、ファン40、人感センサ60、機外温度センサ61および機内温度センサ62に電気的に接続されている。
CPU100は、操作部104を介して画像形成動作の開始命令を受けると、画像形成部103の各負荷の制御を実施し画像形成動作を開始する。そして、各感光ドラム11に対して作像開始時に、CPU100は、画像形成部103に含まれる帯電装置12、現像装置14および露光装置13を制御してそれぞれの感光ドラム11上にトナー像を形成する。画像形成動作中に、CPU100は、露光装置13からの出力信号を取得して1回の画像形成における露光量を算出する。CPU100は、一次転写出力部105を制御して、感光ドラム11上に形成されたトナー像を一次転写ローラ17により中間転写ベルト16上へ転写する。また、CPU100は、二次転写出力部106を制御して、中間転写ベルト16上に形成されたトナー像を用紙が二次転写ローラ19を通過するタイミングで二次転写ローラ19により用紙上へ転写する。また、CPU100は、ユーザが画像形成装置10に近づいたことを検出する人感センサ60の出力、画像形成装置10の周囲の温度を検出する機外温度センサ61の出力、および画像形成装置10の内部の温度を検出する機内温度センサ62の出力を常時監視する。また、CPU100は、画像形成動作中にファン40を制御し、排出トレイ22上に排出された用紙を冷却する。
図3は、用紙の温度、人感センサ60の出力およびファン40の動作を示すタイミング図である。連続プリントジョブにより排出トレイ22上に積載される用紙の数が増えると、図3に示すように用紙の温度が上昇する。CPU100は、連続プリントジョブの開始と同時に、ファン40を全速で回転させる。ユーザが画像形成装置10に近づき人感センサ60の出力が人を検出している状態(以下、検出状態と称す)になると、CPU100は、ファン40の回転速度を低減して用紙へ吹付けられる空気の流量を低減させる。本実施例では、人感センサ60が検出状態である場合、ファン40は、半速(入力電圧の半減)で駆動されるが、半速に限らず未検出状態におけるファン40の空気流量に比べて空気流量を低減すれば臭いの抑制には効果がある。また、臭い抑制の効果をさらに高めるために、人感センサ60がユーザを検出した時にファン40の動作を停止させてもよい。
数枚の用紙に画像を形成するプリントジョブが複数実行される場合、プリントジョブとプリントジョブの間の間隔が長ければ、用紙の昇温量も少なく、プリントジョブとプリントジョブの間に用紙が冷却される。従って、図3に示すように、人感センサ60が検出状態にある時にファン40の回転速度を低減しても、排出トレイ22上に積載された用紙の温度が上昇してトナーが再度溶融し用紙同士が接着することはない。しかし、長時間連続プリントが実行される場合、排出トレイ22上に積載される用紙の温度上昇に対してファン40による用紙の冷却が間に合わないことがある。通常、長時間連続プリントが実行される場合、用紙の搬送間隔を拡げて用紙の温度上昇を抑制する。そのため、画像形成の生産性が低下する。人感センサ60が検出状態にある時にファン40の動作を抑制すると、図3に示すように用紙の温度上昇が急峻になるため、より早い段階で用紙の搬送間隔を拡げる必要がある。そのため、長時間連続プリントが実行される場合の画像形成の生産性はさらに低下する。
そこで、本実施例においては、長時間連続プリントが実行される場合に臭いの抑制よりも生産性を優先するために、人感センサ60が検出状態にある時でもファン40を減速せずに全速でファン40の回転を継続させる。ここで、長時間連続プリントは、数枚の用紙に画像を形成するプリントジョブが複数回間隔を空けずに命令された結果として長時間連続プリントが実行される場合も含む。従って、CPU100は、単一のプリントジョブの長さのみに基づいて、長時間連続プリントが実行されるか否かを判断することができない。そこで、CPU100は、機外温度センサ61の検出値と機内温度センサ62の検出値に基づいて、長時間連続プリントが実行されるか否かを判断する。
機外温度センサ61の検出値(機外温度)が第一の設定温度A(例えば、15℃)より低い場合、排出トレイ22上に積載された用紙の温度は、自然放熱により第一の設定温度Aへ向かって低減する。機外温度が低ければ低い程、より早く用紙の放熱が進むので、長時間連続プリント中であってもファン40の回転速度を低減させることができる。一方、機外温度センサ61の検出値が第一の設定温度以上(A℃以上)である場合、排出トレイ22上に積載された用紙の温度は、自然放熱だけでは十分に低減されない可能性がある。しかし、前述のようにプリントジョブとプリントジョブの間の間隔が長ければ、プリントジョブとプリントジョブの間に用紙が冷却される。そこで、CPU100は、機内温度センサ62の検出値(機内温度)に基づいて、プリントジョブとプリントジョブの間の間隔が長いか否か(現在の画像形成装置10の状態)を判断する。機内温度センサ62の検出値が第二の設定温度B(例えば、38℃)より低い場合、画像形成装置10は、プリントジョブとプリントジョブの間の間隔が十分に空いた状態で動作されている。従って、人感センサ60が検出状態にある時にファン40の回転速度を低減させることができる。一方、機内温度センサ62の検出値が第二の設定温度以上(B℃以上)である場合、画像形成装置10は、長時間連続プリントが命令された状態で動作されている。従って、人感センサ60が検出状態にある時のファン40の抑制を解除する必要がある。CPU100は、人感センサ60が検出状態にある時であっても、ファン40を全速で回転させる。
図4は、機外温度と機内温度に基づくファン40の動作を示すタイミング図である。図4は、機外温度センサ61の検出値(機外温度)が第一の設定温度以上(A℃以上)である場合の連続プリントジョブにおけるファン40の制御動作を示している。機内温度センサ62の検出値(機内温度)は、図4に示すように、連続プリントジョブにより上昇する。第一の連続プリントジョブ中(画像形成中)に人感センサ60が検出状態である間、機外温度センサ61の検出値(機外温度)は第一の設定温度Aより高いが、機内温度センサ62の検出値(機内温度)は第二の設定温度Bより低い。従って、人感センサ60が検出状態にある間、CPU100は、ファン40の回転速度を半速へ低減させる。一方、第一の連続プリントジョブの終了後に第二の連続プリントジョブが開始されるときに、機内温度センサ62の検出値(機内温度)は、第一の連続プリントジョブが開始されるときの検出値より高い。第二の連続プリントジョブ中(画像形成中)に人感センサ60が検出状態になったとき、機外温度センサ61の検出値(機外温度)は第一の設定温度Aより高いが、機内温度センサ62の検出値(機内温度)は第二の設定温度Bより低い。従って、人感センサ60が検出状態になったとき、CPU100は、ファン40の回転速度を半速へ低減させる。しかし、人感センサ60が検出状態である間に、機内温度センサ62の検出値(機内温度)が第二の設定温度Bより高くなる。CPU100は、機内温度センサ62の検出値(機内温度)が第二の設定温度以上(B℃以上)になると、ファン40の抑制を解除してファン40を全速で回転させる。このように、本実施例においては、長時間連続プリントが実行されていると判断される場合に臭いの抑制よりも生産性を優先するために、人感センサ60が検出状態にある時でもファン40を減速せずに全速でファン40を回転させる。
ここまで、用紙の温度に注目して、排出された用紙同士の接着の防止を説明した。しかし、用紙同士の接着に関連するもう一つのパラメータとして用紙上のトナー量がある。トナー量が多い用紙は、熱容量が大きいので、自然放熱による用紙の温度低下が遅い。逆に、トナー量が少ない用紙は、熱容量が小さいので、自然放熱による用紙の温度低下が速い。従って、トナー量が多い場合、機内温度センサ62の検出値(機内温度)に基づいてファン40の抑制を解除し、ファン40を全速で回転させて用紙を冷却する。一方、トナー量が少ない場合、ファン40の抑制を維持し、ファン40を半速で回転させて臭いの拡散を抑制することが可能である。
熱容量が大きいか否か、すなわち、自然放熱による用紙の温度低下が速いか否かは、連続プリントジョブにより排出トレイ22上に積載された複数の用紙の累積トナー量(累積現像剤量)により影響される。そこで、CPU100は、連続プリントジョブ中(画像形成中)の1枚1枚のトナー濃度(現像剤濃度)を合計した累積濃度合計値を算出する。トナー濃度は、露光装置13を制御する画像情報に基づいて算出される。累積濃度合計値が設定値以上になった場合、CPU100は、ファン40の抑制を解除してファン40を全速で回転させる。ここで、設定値は、例えば、単色で最も濃い画像を100%としたときの各色濃度の累積合計値のC%(例えば、20000%)に設定する。累積濃度合計値は、機内温度センサ62の検出値がΔD℃(例えば、Δ3℃)下がった時に0にリセットされる。
図5は、累積濃度合計値に基づくファン40の動作を示すタイミング図である。累積濃度合計値は、図5に示すように、連続プリントジョブにより増加する。第一の連続プリントジョブは、高濃度の画像を連続して形成しているので累積濃度合計値の傾きが大きい。第一の連続プリントジョブの終了後に開始される第二の連続プリントジョブは、低濃度の画像を連続して形成しているので累積濃度合計値の傾きが小さい。第一の連続プリントジョブ中(画像形成中)に人感センサ60が検出状態になったときに、累積濃度合計値は、設定値以上(C%以上)であるので、CPU100は、ファン40の抑制を解除してファン40を全速で回転させる。これによって、トナー量が多い用紙の場合に、臭いの抑制に優先して用紙同士の接着を防止する。一方、第二の連続プリントジョブ中(画像形成中)に人感センサ60が検出状態になったときに、累積濃度合計値は、設定値C%より小さいので、CPU100は、ファン40を抑制してファン40を半速で回転させる。これによって、用紙へ吹付けられる空気の量を低減し溶融トナーの臭いの拡散を抑制することができる。
(ファンの制御動作)
次に、図6を用いて、ファン40の制御動作を説明する。図6は、CPU100により実行されるファン40の制御動作を示す流れ図である。CPU100は、ROM101に保存されたプログラムに従ってファン40の制御動作を実行する。CPU100は、画像形成の開始命令を受けると、プリントジョブを開始すると同時に、排出トレイ22上に排出された用紙を冷却するためにファン40の駆動を開始する(S1)。従来の画像形成装置においては、プリントジョブの開始から終了までファン40の回転速度は全速で一定になるように制御されていた。排出トレイ22上に積載された用紙同士のトナーによる接着を防止するためには、ファン40を常時一定の回転速度で動作させればよい。しかし、定着装置21によりトナーが溶融された直後の用紙に空気を吹付けて冷却するので、用紙を冷却した後に画像形成装置10の周囲へ吹き出される空気にはトナーが溶融する際に発生する臭いが含まれる。溶融トナーの臭いは、ユーザを不快にさせてしまうことがある。
そこで、本実施例によるファン40の制御動作においては、人感センサ60の出力(検出結果)が用いられる。CPU100は、人感センサ60の出力が検出状態(ON状態)であるか否かを判断する(S2)。人感センサ60の出力が未検出状態(OFF状態)の場合(S2でNO)、画像形成装置10の近くにユーザが居ないと判断される。CPU100は、ファン40の回転速度を第一の速度に維持したままファン40から空気を第一の流量で用紙へ吹付けて用紙の冷却を継続する。本実施例において、第一の速度は、ファン40の全速であるが、第一の速度は、任意の速度に設定されてもよい。一方、画像形成の最中に人感センサ60の出力が検出状態(ON状態)である場合(S2でYES)、画像形成装置10の近くにユーザが居ると判断される。CPU100は、ファン40の動作の抑制を開始する(S3)。具体的には、回転速度を第二の速度へ減速して用紙に吹付けられる空気の流量を第一の流量よりも少ない第二の流量へ低減させる(S3)。これによって、画像形成装置10の近くに居るユーザが溶融トナーの臭いで不快になることを防止する。本実施例において、第二の速度は、ファン40の半速であるが、第二の速度は、第一の速度より低い任意の速度に設定されてもよい。なお、本実施例においては、ファン40の回転速度を低減することにより排出トレイ22上の用紙へ吹付けられる空気の流量を低減している。しかし、ファン40の回転速度を一定にしてファン40からの空気の流れを偏向して排出トレイ22上の用紙へ吹付けられる空気の流量を低減してもよい。S3において、CPU100は、ファン40を停止させて、溶融トナーの臭いの拡散をさらに抑制してもよい。
CPU100は、人感センサ60の出力が検出状態(ON状態)であるか否かを判断する(S4)。人感センサ60の出力が未検出状態(OFF状態)の場合(S4でNO)、CPU100は、ファン40の動作の抑制を解除する(S5)。具体的には、画像形成装置10の近くにユーザが居ないと判断されるので、ファン40の回転速度を第二の速度(半速)から第一の速度(全速)へ増加させる。一方、人感センサ60の出力が検出状態である場合(S4でYES)、CPU100は、プリントジョブ中の1枚1枚のトナー濃度を合計した累積濃度合計値を算出し、累積濃度合計値が設定値以上(C%以上)であるか否かを判断する(S6)。累積濃度合計値が設定値以上(C%以上)である場合(S6でYES)、CPU100は、ファン40の動作の抑制を解除する(S5)。トナー量が多いので、臭いの抑制に優先して用紙同士の接着を防止する。
一方、累積濃度合計値が設定値C%より小さい場合(S6でNO)、CPU100は、機外温度センサ61の検出値(機外温度)が第一の設定温度以上(A℃以上)であるか否かを判断する(S7)。機外温度センサ61の検出値(機外温度)が第一の設定温度Aより低い場合(S7でNO)、処理は、S3へ戻り、ファン40の動作の抑制を継続する。画像形成装置10の周囲の温度が第一の設定温度Aより低いので、臭い抑制のためにファン40の空気流量(送風量)を低減しても用紙の熱を自然放熱で放散して用紙の接着を防止できるからである。
一方、機外温度センサ61の検出値(機外温度)が第一の設定温度以上(A℃以上)である場合(S7でYES)、CPU100は、機内温度センサ62の検出値(機内温度)が第二の設定温度以上(B℃以上)であるか否かを判断する(S8)。機内温度センサ62の検出値が第二の設定温度Bより低い場合(S8でNO)、処理は、S3へ戻り、ファン40の動作の抑制を継続する。画像形成装置10は、プリントジョブとプリントジョブの間の間隔が十分に空いた状態で動作されているので、臭い抑制のためにファン40の空気流量(送風量)を低減しても用紙の接着を防止できるからである。機内温度センサ62の検出値(機内温度)が第二の設定温度以上(B℃以上)である場合(S8でYES)、CPU100は、ファン40の動作の抑制を解除する(S5)。長時間連続プリントが実行されているので、ユーザが画像形成装置10の近くに居るときでも臭いの抑制よりも生産性を優先してファン40の回転速度を第二の速度(半速)から第一の速度(全速)へ増加させる。
本実施例によれば、画像形成の生産性の低下を抑制しつつ現像剤の臭いの拡散を抑制することができる。
10・・・画像形成装置
21・・・定着装置
23・・・コントローラ(制御部)
40・・・ファン(送風機)
60・・・人感センサ(検出器)
103・・・画像形成部

Claims (7)

  1. 画像形成装置であって、
    記録媒体に現像剤像を形成する画像形成部と、
    前記現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着装置と、
    定着後の前記記録媒体へ空気を吹付ける送風機と、
    前記画像形成装置から所定の範囲内に人が存在することを検出する検出器と、
    画像形成が開始されると第一の流量で空気を吹付けるように前記送風機を制御し、前記画像形成の最中に前記検出器が人の存在を検出した検出状態にあるときに前記第一の流量より少ない第二の流量で空気を吹付けるように、または空気を吹付けないように前記送風機を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記画像形成において複数の記録媒体に形成される現像剤像の濃度を合計した累積濃度合計値が設定値以上である場合、前記制御部は、前記画像形成の最中に前記検出器が前記検出状態にあっても、前記第一の流量で空気を吹付けるように前記送風機を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記累積濃度合計値が前記設定値より小さい場合、前記制御部は、前記画像形成の最中に前記検出器が前記検出状態にあるときに前記第二の流量で空気を吹付けるように、または空気を吹付けないように前記送風機を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置の周囲の温度を検出する第一の温度検出器と、
    前記画像形成装置の内部の温度を検出する第二の温度検出器と、
    を更に備え、
    前記第一の温度検出器の検出値が第一の設定温度以上であり、かつ前記第二の温度検出器の検出値が第二の設定温度以上である場合、前記画像形成の最中に前記検出器が前記検出状態にあっても、前記第一の流量で空気を吹付けるように前記送風機を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第一の温度検出器の検出値が前記第一の設定温度より低い場合、前記制御部は、前記画像形成の最中に前記検出器が前記検出状態にあるときに前記第二の流量で空気を吹付けるように、または空気を吹付けないように前記送風機を制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第一の温度検出器の検出値が前記第一の設定温度以上であり、かつ前記第二の温度検出器の検出値が前記第二の設定温度より低い場合、前記制御部は、前記画像形成の最中に前記検出器が前記検出状態にあるときに前記第二の流量で空気を吹付けるように、または空気を吹付けないように前記送風機を制御することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記検出器は、人感センサまたは光検出器であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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US11880151B1 (en) * 2022-09-13 2024-01-23 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and control method

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