JP2020008817A - 画像形成装置、画像濃度安定化制御方法、画像濃度安定化制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像濃度安定化制御方法、画像濃度安定化制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】感光体への帯電印加直後の帯電電位の減少に起因する画像濃度変化を従来よりも効果的に低減する画像形成装置を提供する。【解決手段】電子写真方式により画像を形成する画像形成装置であって、感光体と、印刷時に前記感光体を帯電させる帯電器と、前記感光体の帯電電位の変動量を予測する帯電電位変動予測部と、前記感光体に露光レーザーを照射して静電潜像を形成する光走査装置と、前記静電潜像を現像する現像部と、前記露光レーザーの出力を補正する露光レーザー出力補正部とを備え、前記帯電電位変動予測部は、印刷停止後の前記帯電電位の変動量を帯電停止時間から予測し、前記露光レーザー出力補正部は、前記帯電電位の変動量に応じて前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力を補正することにより、前記帯電電位の変動に起因する前記画像の濃度変化を低減することを特徴とする画像形成装置。【選択図】図5

Description

この発明は、画像形成装置、画像濃度安定化制御方法、画像濃度安定化制御プログラムおよび記録媒体に関し、より詳細には、電子写真方式の画像形成装置、電子写真方式の画像形成装置の画像濃度安定化制御方法、画像濃度安定化制御プログラムおよび記録媒体に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、低湿度環境下で放置されると、感光体ドラムへの帯電印加直後の帯電電位が減少することがあり、この現象が原因となってトナーの静電付着力が変化し、画像濃度変化が発生しやすくなることが知られている。
特に、感光体の電位が帯電印加直後に変動すると、1枚目、2枚目の画像濃度変化が発生し、このような現象は、特に低湿環境下において顕著に発生する。
このような問題を解決すべく、従来、使用環境条件、使用履歴及び停止時間に基づいて、前記像露光装置を制御することにより、感光体ドラムの停止時に前記帯電装置と対向していた部分の像露光装置による像露光量を次回の画像形成時に均一な明部電位を確保するように可変する制御手段とを備え、帯電装置による感光体表面の感度低下を補正することにより、画像の乱れ、画像の濃淡ムラなどの画像不具合が発生するのを防止する画像形成装置の発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開第2001−228657号公報
しかしながら、使用環境条件、使用履歴及び停止時間に基づいて、像露光装置の光量や除電装置による除電光量を可変する従来技術は、2回目以降の画像形成時に均一な明部電位を確保できるものの、初回の画像形成時、特に帯電印加直後における画像濃度変化に起因する画像濃度の変化については、これを防止するための新たな技術が求められていた。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、感光体への帯電印加直後の帯電電位の減少に起因する画像濃度変化を従来よりも効果的に低減する画像形成装置、画像濃度安定化制御方法、画像濃度安定化制御プログラムおよび前記画像濃度安定化制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
この発明は、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置であって、感光体と、印刷時に前記感光体を帯電させる帯電器と、前記感光体の帯電電位の変動量を予測する帯電電位変動予測部と、前記感光体に露光レーザーを照射して静電潜像を形成する光走査装置と、前記静電潜像を現像する現像部と、前記露光レーザーの出力を補正する露光レーザー出力補正部とを備え、前記帯電電位変動予測部は、印刷停止後の前記帯電電位の変動量を帯電停止時間から予測し、前記露光レーザー出力補正部は、前記帯電電位の変動量に応じて前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力を補正することにより、前記帯電電位の変動に起因する前記画像の濃度変化を低減することを特徴とする画像形成装置を提供する。
また、この発明は、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置の画像濃度安定化制御方法であって、印刷時に感光体を帯電させる帯電ステップと、前記感光体の帯電電位の変動量を予測する帯電電位変動予測ステップと、前記感光体に露光レーザーを照射して静電潜像を形成する光走査ステップと、前記静電潜像を現像する現像ステップと、前記露光レーザーの出力を補正する露光レーザー出力補正ステップとを有し、前記帯電電位変動予測ステップにおいて、印刷停止後の前記帯電電位の変動量を帯電停止時間から予測し、前記露光レーザー出力補正ステップにおいて、前記帯電電位の変動量に応じて前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力を補正することにより、前記帯電電位の変動に起因する前記画像の濃度変化を低減することを特徴とする画像濃度安定化制御方法を提供する。
また、この発明は、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置によって実行される画像濃度安定化制御プログラムであって、前記画像形成装置のプロセッサに、印刷時に感光体を帯電させる帯電ステップと、前記感光体の帯電電位の変動量を予測する帯電電位変動予測ステップと、前記感光体に露光レーザーを照射して静電潜像を形成する光走査ステップと、前記静電潜像を現像する現像ステップと、前記露光レーザーの出力を補正する露光レーザー出力補正ステップとを実行させ、前記帯電電位変動予測ステップにおいて、印刷停止後の前記帯電電位の変動量を帯電停止時間から予測し、前記露光レーザー出力補正ステップにおいて、前記帯電電位の変動量に応じて前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力を補正することにより、前記帯電電位の変動に起因する前記画像の濃度変化を低減することを特徴とする画像濃度安定化制御プログラムを提供する。
また、この発明は、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置によって実行される画像濃度安定化制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記画像形成装置のプロセッサに、印刷時に感光体を帯電させる帯電ステップと、前記感光体の帯電電位の変動量を予測する帯電電位変動予測ステップと、前記感光体に露光レーザーを照射して静電潜像を形成する光走査ステップと、前記静電潜像を現像する現像ステップと、前記露光レーザーの出力を補正する露光レーザー出力補正ステップとを実行させ、前記帯電電位変動予測ステップにおいて、印刷停止後の前記帯電電位の変動量を帯電停止時間から予測し、前記露光レーザー出力補正ステップにおいて、前記帯電電位の変動量に応じて前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力を補正することにより、前記帯電電位の変動に起因する前記画像の濃度変化を低減することを特徴とする画像濃度安定化制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
この発明において、「画像形成装置」は、トナーによる像形成に電子写真方式を用いるプリンタなどの複写(コピー機能)機能を有する複写機や複写以外の機能をも含むMFP(Multifunctional Peripheral:多機能周辺装置)など、画像を形成して出力する装置である。
この発明によれば、印刷停止後の帯電停止時間を検出し、当該帯電停止時間に応じて感光体の露光レーザー出力を補正することで、感光体への帯電印加直後の帯電電位の減少に起因する画像濃度変化を従来よりも効果的に低減する画像形成装置、画像濃度安定化制御方法、画像濃度安定化制御プログラムおよび前記画像濃度安定化制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が実現される。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(2)前記露光レーザー出力補正部は、前記帯電停止時間に応じて前記露光レーザーの出力の補正量を決定し、前記光走査装置は、前記帯電電圧の変動がない場合に前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力から前記補正量を減算した出力の露光レーザーを前記感光体に照射するものであってもよい。
このようにすれば、帯電停止時間に応じて、露光レーザーの出力の補正量を決定するため、感光体への帯電印加直後の帯電電位の減少に起因する画像濃度変化を従来よりも効果的に低減する画像形成装置を実現することができる。
(3)前記帯電停止時間が予め定められた基準時間よりも短い場合、前記露光レーザー出力補正部は、前記帯電器の帯電継続時間が短いほど、前記露光レーザーの出力の補正量が大きくなるように前記露光レーザーの出力の補正量を決定するものであってもよい。
このようにすれば、露光レーザー出力補正部は、帯電器の帯電継続時間が短いほど、露光レーザーの出力の補正量が大きくなるように、露光レーザーの出力の補正量を決定するため、感光体への帯電印加直後の帯電電位の減少に起因する画像濃度変化を従来よりも効果的に低減する画像形成装置を実現することができる。
(4)前記画像形成装置の周囲の温度および湿度を検知する温湿度センサをさらに備え、前記露光レーザー出力補正部は、前記温度および湿度に応じて、前記露光レーザーの出力の補正量を増減させるものであってもよい。
このようにすれば、露光レーザー出力補正部は、画像形成装置の周囲の温度および湿度に応じて、露光レーザーの出力の補正量を増減させるため、感光体への帯電印加直後の帯電電位の減少に起因する画像濃度変化を従来よりも効果的に低減する画像形成装置を実現することができる。
(5)前記露光レーザー出力補正部は、前記温度および湿度が小さいほど、前記露光レーザーの出力の補正量を増加させるものであってもよい。
このようにすれば、露光レーザー出力補正部は、画像形成装置の周囲の温度および湿度が小さいほど、露光レーザーの出力の補正量を増加させるため、感光体ドラムへの帯電印加直後の帯電電位の減少に起因する画像濃度変化を従来よりも効果的に低減する画像形成装置を実現することができる。
この発明の画像形成装置の一実施形態であるデジタル複合機の外観を示す斜視図である。 図1に示すデジタル複合機の本体部分の機構的構成を示す断面図である。 図1に示すデジタル複合機の概略構成を示すブロック図である。 図1に示すデジタル複合機の画像濃度安定化制御の概要を示す説明図である。 図1に示すデジタル複合機の画像濃度安定化制御の処理を示すフローチャートである。 感光体ドラムの帯電開始後からの積算時間と補正量との関係を示す基本補正テーブルの一例である。 感光体ドラムの停止時間による補正開始PHASEおよび補正係数を決定するテーブルの一例である。 感光体ドラムのライフによる補正係数テーブルの一例である。 デジタル複合機の周囲の温度および相対湿度による環境レベルテーブルの一例である。 環境レベルによる補正係数テーブルの一例である。 感光体ドラムのプロセススピードによる補正係数テーブルの一例である。 感光体ドラムの現像バイアスによる補正係数テーブルの一例である。 感光体ドラムの前歴による補正係数テーブルの一例である。 感光体ドラムの露光レーザー出力の補正の一例を示す説明図である。 実施形態2に係るデジタル複合機において、2枚の用紙を印刷したときの感光体ドラムの帯電電位の変化とその補正例を示すグラフである。 実施形態3に係るデジタル複合機において、感光体ドラムの各濃度部の帯電電位の変化の一例を示すグラフである。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
〔実施形態1〕
図1〜図3に基づき、この発明の画像形成装置の一実施形態であるデジタル複合機1について説明する。
図1は、この発明の画像形成装置の一実施形態であるデジタル複合機1の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示すデジタル複合機1の本体部分の機構的構成を示す断面図である。
デジタル複合機1は、画像データをデジタル処理し、複写機能やスキャナ機能、ファクシミリ機能を有するMFP(Multifunctional Peripheral:多機能周辺装置)などの装置である(図1参照)。
図2に示すように、デジタル複合機1は、原稿を読取り部に搬送する原稿搬送装置112、原稿を読み取る原稿読取装置111および画像形成を行う画像形成部102を備える。デジタル複合機1は、表示操作部1071または物理操作部1072や通信部105(図3参照)を介して受付けたユーザーからの指示に基づいてスキャナ、印刷およびコピーのジョブを実行する。
<デジタル複合機1の構成>
ここで、図2に示すデジタル複合機1の内部的な構成を簡単に説明しておく。
デジタル複合機1においては、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像を印刷シートに印刷する。あるいは、単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像を印刷シートに印刷する。このため、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、および帯電器15等は、それぞれ4個ずつ設けられる。各色に応じた4種類のトナー像を形成するために、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、次のようにしてトナー像が形成される。ドラムクリーニング装置14が、感光体ドラム13表面の残留トナーを除去および回収する。その後、帯電器15が感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させる。そして、光走査装置11が均一に帯電した前記表面を露光して前記表面に静電潜像を形成する。その後、現像装置12が前記静電潜像を現像する。これにより、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像が形成される。
また、中間転写ベルト21は矢印方向Cに周回移動する。ベルトクリーニング装置22は周回移動する中間転写ベルト21の残留トナーを除去および回収する。各感光体ドラム13表面の各色のトナー像が中間転写ベルト21に順次転写して重ね合わせられて、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像が形成される。
前記印刷シートは、ピックアップローラ33により4つある給送トレイ18の何れか一つから引出されて、シート搬送経路R1を介して2次転写装置23へ給送される。あるいは、手差しトレイ19から図示しないピックアップローラによって給送され、シート搬送経路R1を介して2次転写装置23へ給送される。シート搬送経路R1には、印刷シートを一旦停止させて印刷シートの先端を揃えるレジストローラ34が配置されている。また印刷シートの搬送を促す搬送ローラ35等が配置されている。レジストローラ34は、印刷シートを一旦停止させた後、中間転写ベルト21と転写ローラ23a間のニップ域へトナー像の転写タイミングに合わせて印刷シートを搬送する。
2次転写装置23の転写ローラ23aと中間転写ベルト21との間にはニップ域が形成される。印刷シートが前記ニップを通過するとき、中間転写ベルト21の表面に形成されたカラーのトナー像が印刷シートに転写される。印刷シートは、前記ニップ域を通過した後、定着装置17の加熱ローラ24と加圧ローラ25との間に挟まれて加熱および加圧される。この加熱および加圧により、カラーのトナー像が印刷シート上に定着される。
定着装置17を通過した印刷シートは、排出ローラ36aまたは36bを経て排出トレイ39aまたは39bへ排出される。印刷シートの排出先は、後述する制御部100によって制御され、図示しない切替え機構によって排出トレイ39aおよび39bの何れかへ印刷シートが導かれるように搬送経路が切替えられる。印刷シートの搬送経路の切替え機構は、画像形成装置の技術分野で周知であるので詳細な図示を省略している。
次に、図3に基づき、デジタル複合機1の概略構成を説明する。
図3は、図1に示すデジタル複合機1の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、デジタル複合機1は、制御部100、画像読取部101、画像形成部102、記憶部103、画像処理部104、通信部105、給紙部106、パネルユニット107、計時部108、画像濃度センサ109および温湿度センサ110を備える。
以下、デジタル複合機1の各構成要素を説明する。
制御部100は、デジタル複合機1を統合的に制御するものであって、CPU、RAM、ROM、各種のインターフェース回路等からなる。
制御部100は、デジタル複合機1全体の動作をコントロールするために、各センサの検知、モーター、クラッチ、パネルユニット107等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。
また、制御部100は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された画像濃度安定化制御プログラムを読み取って実行するものであってもよい。
画像読取部101は、原稿載置台に置かれたカード等の原稿または原稿トレイから搬送されてきた原稿を検知して読み取り、画像データを生成する部分である。
画像形成部102は、画像処理部104によって生成された画像データを用紙上に印刷出力する部分である。
記憶部103は、デジタル複合機1の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、SSD等の記憶媒体が用いられる。
なお、データを保持する領域がハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域がフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。
画像処理部104は、画像読取部101によって読み取られた原稿の画像を適正な電気信号に変換して画像データを生成する部分である。また、画像読取部101から入力された画像データを表示操作部1071からの指令に従い、拡大・縮小等の出力に適するように処理を行う部分である。また、予め定められたレイアウトに従って複数の画像データを関連付ける部分である。
通信部105は、ネットワーク等を介して、コンピュータや携帯情報端末、外部の情報処理装置やファクシミリ装置等との通信をおこない、メールやFAXなどの種々の情報をこれら外部の通信装置と送受信する部分である。
給紙部106は、給紙カセット、手差トレイに格納された用紙を画像形成部102まで搬送する部分である。
パネルユニット107は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)を備えたユニットであり、表示操作部1071および物理操作部1072を備える。
表示操作部1071は、各種情報の表示を行い、タッチパネル機能によりユーザーからの指令を受け付ける部分である。表示操作部1071は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアが処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。制御部100は、表示操作部1071を通じて、デジタル複合機1の動作および状態の表示を行う。
計時部108は、時間を計測する部分であり、例えば、内蔵時計やネットワークを通じて時刻を取得する。制御部100は、計時部108が取得した時間を参照して、感光体ドラム13の停止時間等を検知する。
画像濃度センサ109は、感光体ドラム13上に形成された静電潜像の濃度から画像濃度を検知するセンサである。
温湿度センサ110は、デジタル複合機1の周囲の環境の温度および湿度を検知するセンサである。
本発明の「感光体」は、感光体ドラム13によって実現される。また、本発明の「帯電電位変動予測部」は、制御部100および計時部108の協働によって実現される。また、本発明の「現像部」は、現像装置12によって実現される。また、本発明の「露光レーザー出力補正部」は、光走査装置11および制御部100の協働によって実現される。
<デジタル複合機1の画像濃度安定化制御>
次に、図4〜図14に基づき、この発明の実施形態1に係るデジタル複合機1の画像濃度安定化制御について説明する。
図4は、図1に示すデジタル複合機1の画像濃度安定化制御の概要を示す説明図である。図5は、図1に示すデジタル複合機1の画像濃度安定化制御の処理を示すフローチャートである。図6は、感光体ドラム13の帯電開始後からの積算時間と補正量との関係を示す基本補正テーブルの一例である。図7は、感光体ドラム13の停止時間による補正開始PHASEおよび補正係数を決定するテーブルの一例である。図8は、感光体ドラム13のライフによる補正係数のテーブルの一例である。図9は、デジタル複合機1の周囲の温度および相対湿度による環境レベルテーブルの一例である。図10は、環境レベルによる補正係数テーブルの一例である。図11は、感光体ドラム13のプロセススピードによる補正係数テーブルの一例である。図12は、感光体ドラム13の現像バイアスによる補正係数テーブルの一例である。図13は、感光体ドラム13の前歴による補正係数テーブルの一例である。図14は、感光体ドラム13の露光レーザー出力の補正の一例を示す説明図である。
図4に、この発明の実施形態1に係るデジタル複合機1の画像濃度安定化制御の概要を示す。
図4(A)の横軸は時間を表し、縦軸は感光体ドラム13の帯電電位(任意単位)を表す。
また、図4(A)の点線のグラフは、通常時の帯電電位を表し、実線のグラフは、変動発生時の帯電電位を表す。
図4(A)に示すように、感光体ドラム13の帯電電位の変化が発生すると、帯電電位は、点線のグラフから実線のグラフへと変化し、この帯電電位の変動により、印刷領域の画像濃度の変化が発生する。
帯電電位の変動は、特に帯電印加直後に顕著にあらわれ、その後少しずつ減少する。
そこで、図4(B)に示すように、当該帯電電位の変動分に応じて、感光体ドラム13の露光レーザー出力値を補正することにより、帯電電位の変動に起因する印刷領域の画像濃度の変化を低減する。
図5に、この発明の実施形態1に係るデジタル複合機1の画像濃度安定化制御の処理の一例を示す。
図5において、制御部100は、感光体ドラム13の帯電制御の開始要求を受け付けると、ステップS1において、前回の帯電停止からの感光体ドラム13の停止時間が10秒未満か否かを判定する(ステップS1)。
具体的には、制御部100は、前回、感光体ドラム13の帯電制御を停止した際の停止時刻Tendを計時部108に計測させて、記憶部103に記憶させる。
その後、制御部100は、感光体ドラム13の帯電制御の再開時に現在時刻Tpreを計時部108に計測させて、記憶部103に記憶させた停止時刻Tendとの差分から感光体ドラム13の停止時間を算出する。
なお、制御部100は、各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdの感光体ドラム13に対応した停止時間をそれぞれ計時部108に計測させて、記憶部103に記憶させる。
前回の帯電停止からの停止時間が10秒未満の場合(ステップS1の判定がYesの場合)、制御部100は、ステップS2において、開始PHASEとして、前回停止時のPHASEに決定する(ステップS2)。
具体的には、制御部100は、図6の基本補正テーブルを参照し、帯電開始後からの感光体ドラム13の帯電の積算時間(ミリ秒)に応じてPHASEを決定する。
図6の基本補正テーブルにおいて、例えば、帯電開始後からの感光体ドラム13の帯電の積算時間が0ミリ秒以上80ミリ秒未満の場合は「PHASE1」、80ミリ秒以上160ミリ秒未満の場合は「PHASE2」などのように、PHASEを決定する。
なお、図6の表の数値範囲で「X〜Y」とあるときは、「X以上Y未満」を表すものとする。図8,9,12,13についても同様である。
また、その後、例えば、「PHASE10」で帯電を停止した後、10秒未満放置した場合は、制御部100は、前回停止時の「PHASE10」から開始する。
一方、図5のステップS1において、前回の帯電停止からの帯電停止時間が10秒以上の場合(ステップS1の判定がNoの場合)、制御部100は、ステップS3において、感光体ドラム13の帯電停止時間に対応するPHASEを算出して決定する(ステップS3)。
具体的には、制御部100は、図7(A)の式からPHASEを算出する。
図7(A)において、右辺の式中の記号[x]は、xの整数部分を表すものとする。
例えば、帯電停止時間が100秒の場合、図7(A)の式からPHASEは3となるため、制御部100は、PHASE3から開始する。
図7(A)の式は、図7(B)のテーブルに示すように、帯電停止時間が10秒以上120秒未満の場合に適用される。
一方、帯電停止時間が120秒以上の場合は、図7(B)のテーブルに示すように、PHASE1から開始する。
例えば、帯電停止時間が30時間の場合は、図7(B)のテーブルからPHASEは1となるため、制御部100は、PHASE1から開始する。
次に、図5において、ステップS2またはS3の処理を終えた後、制御部100は、ステップS4において、各補正テーブルから基本補正量Re_mul、補正係数kl_x、k_ev、k_ps、k_dvb、k_usおよびk_tiを算出して露光レーザー出力の補正量LDP_reviseを算出する(ステップS4)。
具体的には、制御部100は、下の計算式に基づいて露光レーザー出力の補正量LDP_reviseを算出する。
LDP_revise = Re_mul×k_ti×kl_x×k_ev×k_ps×k_dvb×k_us
ここで、基本補正量Re_mul、補正係数kl_x、k_ev、k_ps、k_dvb、k_usおよびk_tiは、それぞれ次のように定義される。
(1)Re_mul:露光レーザー出力の基本補正量
(2)k_ti:帯電停止時間に応じた補正係数
(3)kl_x:各色の感光体ドラム13の膜減り補正カウントに応じた補正係数
(4)k_ev:環境レベルに応じた補正係数
(5)k_ps:プロセススピードに応じた補正係数
(6)k_dvb:現像バイアス値に応じた補正係数
(7)k_us:前歴に応じた補正係数
以下、露光レーザー出力の基本補正量および各補正係数の詳細について説明する。
(1)露光レーザー出力の基本補正量Re_mul
制御部100は、図6の基本補正テーブルを参照して、各PHASEにおける露光レーザー出力の基本補正量Re_mulを算出する。
また、露光レーザー出力の基本補正量Re_mulは、感光体ドラム13のプロセススピード(線速度)(mm/秒)によっても異なる。
例えば、PHASE10において、基本補正量Re_mulは、図6のテーブルから、100(mm/秒)、200(mm/秒)および300(mm/秒)でそれぞれ2、5および7となる。
(2)帯電停止時間に応じた補正係数k_ti
制御部100は、図7(B)のテーブルを参照して、感光体ドラム13の帯電停止時間に応じた補正係数k_tiを算出する。
例えば、図7(B)のテーブルに示すように、帯電停止時間が10秒以上120秒未満の場合は、補正係数k_tiは1.0、帯電停止時間が120秒以上600秒未満の場合は、補正係数k_tiは1.1、また、帯電停止時間が1時間以上2時間未満の場合は、補正係数k_tiは1.3などのように算出される。
(3)各色の感光体ドラム13の膜減り補正カウントに応じた補正係数kl_x
制御部100は、図8の補正係数テーブルを参照して、感光体ドラム13の膜減り補正カウントに応じた補正係数kl_xを算出する。
具体的には、図8のテーブルに示すように、感光体ドラム13の帯電制御時間の割合(寿命帯電制御時間に対する割合)が0%以上5%未満なら補正係数kl_xは1.0、帯電制御時間の割合が5%以上10%未満なら補正係数kl_xは1.1、また、帯電制御時間の割合が20%以上25%未満なら補正係数kl_xは1.5などのように算出される。
また、制御部100は、各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdの感光体ドラム13にそれぞれ応じた補正係数kl_x(x=K,C,M,Yにそれぞれ対応)を算出する。
(4)環境レベルに応じた補正係数k_ev
制御部100は、感光体ドラム13の帯電制御開始時に、温湿度センサ110にデジタル複合機1の周囲の環境の温度および湿度を検知させ、図9の環境レベルテーブルを参照して、環境レベル値を算出する。
具体的には、制御部100は、図9のテーブルに示すように、相対湿度(%)および温度(℃)の交差する項目から環境レベル値を決定する。
例えば、相対湿度が40%以上50%未満、かつ、温度が20℃以上25℃未満の場合は、環境レベル値は4となる。
図9のテーブルにおいて、低湿度・低温環境ほど環境レベル値は1に近づき、高湿度・高温環境ほど環境レベル値は10に近づく。
制御部100は、図9のテーブルから算出した環境レベル値に基づき、図10の補正係数テーブルを参照して、環境レベルによる補正係数k_evを算出する。
例えば、環境レベル値が4の場合、補正係数k_evは1.0となる。
(5)プロセススピードに応じた補正係数k_ps
制御部100は、図11の補正係数テーブルを参照して、感光体ドラム13のプロセススピードによる補正係数k_psを算出する。
図11のテーブルに示すように、100、200および300のプロセススピード(mm/秒)に対し、補正係数k_psが定められている。
例えば、プロセススピードが200mm/秒の場合、補正係数k_psは1.0となる。
(6)現像バイアス値に応じた補正係数k_dvb
制御部100は、図12の補正係数テーブルを参照して、感光体ドラム13の現像バイアスによる補正係数k_dvbを算出する。
図12のテーブルに示すように、プロセスコントロールの結果の現像バイアス値(V)に応じた補正係数k_dvbが定められている。
例えば、現像バイアス値が251以上350未満の場合、補正係数k_dvbは0.8となる。
(7)前歴に応じた補正係数k_us
制御部100は、図13の補正係数テーブルを参照して、感光体ドラム13の前歴による補正係数k_usを算出する。
図13の例においては、感光体ドラム13の前歴として、「直前48時間の感光体ドラム13の帯電時間」が設定されており、その積算時間に応じて補正係数k_usが決定される。
図13のテーブルに示すように、直前48時間の感光体ドラム13の帯電時間(分)に応じた補正係数k_usが定められている。
例えば、感光体ドラム13の帯電時間が81分以上120分未満の場合、補正係数k_usは1.2となる。
なお、制御部100は、感光体ドラム13の帯電制御開始時に検出された停止時間が48時間以上の場合は、当該帯電時間によらず、補正係数k_usを1.0とする。
また、制御部100は、各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdの感光体ドラム13の帯電時間をそれぞれ計時部108に計測させて、記憶部103に記憶させる。
また、制御部100は、ドラムユニットカウンタがリセットされた場合は、前歴をクリアする。
このように、制御部100は、基本補正量Re_mul、補正係数kl_x、k_ev、k_ps、k_dvb、k_usおよびk_tiから、露光レーザー出力の補正量LDP_reviseを算出する。
次に、図5のステップS5において、制御部100は、ステップS4で算出した補正量を露光レーザー出力から減算する(ステップS5)。
次に、ステップS6において、制御部100は、感光体ドラム13の帯電時間の積算時間に応じて、次のPHASEに移る(ステップS6)。
具体的には、制御部100は、図6のテーブルを参照し、感光体ドラム13の帯電時間の積算時間に応じたPHASEに適宜移る。
次に、ステップS7において、制御部100は、PHASE30に到達したか否かの判定を行う(ステップS7)。
PHASE30に到達した場合(ステップS7の判定がYesの場合)、制御部100は、ステップS8において、以降、感光体ドラム13の帯電制御停止まで、露光レーザー出力の補正量を更新しないものとする(ステップS8)。
その後、制御部100は、印刷の終了とともに感光体ドラム13の帯電制御を終了させる。
一方、PHASE30に到達していない場合(ステップS7の判定がNoの場合)、制御部100は、処理をステップS4に戻す(ステップS4)。
その結果、図14に示すように、直近の感光体ドラム13の帯電使用頻度、設置環境および帯電停止時間に基づき、感光体ドラム13の帯電制御開始からの帯電継続時間に応じて、露光レーザー出力の補正量が段階的に補正される。
図14の例において、露光レーザー出力の補正量は、1面目で−10%、2面目で−6%、3面目で−2%、4面目で−1%、5面目で−0.5%、6面目で0%と段階的に補正される。
このように、感光体ドラム13の帯電停止時間やデジタル複合機1の設置環境等を検出し、感光体ドラム13の露光レーザー出力に対して適宜補正を行うことで、感光体ドラム13への帯電印加直後の帯電電位の減少に起因する画像濃度変化を従来よりも効果的に低減するデジタル複合機1が実現される。
〔実施形態2〕
次に、図15に基づき、実施形態2に係るデジタル複合機1における画像濃度安定化制御の一例について説明する。
図15は、実施形態2に係るデジタル複合機1において、2枚の用紙を印刷したときの感光体ドラム13の帯電電位の変化とその補正例を示すグラフである。
2枚の用紙を印刷したときの感光体ドラム13の帯電電位の変化は、図15のグラフのようになる。
なお、簡単のため、100ミリ秒まで1枚目の用紙の印刷を行い、200ミリ秒まで2枚目の用紙の印刷を行うものとする。
図15のグラフにおいて、横軸は帯電時間(ミリ秒)を表し、縦軸は感光体ドラム13の帯電電位(−V)を表し、帯電電位が0Vに近づくほど、高濃度になる。
また、破線のグラフは補正前の帯電電位の変化を表し、実線のグラフは補正後の帯電電位の変化を表す。
図15の破線のグラフに示すように、補正前の場合、1枚目の用紙の印刷直後において、帯電電位の減少がみられる。
そこで、第2実施形態においては、図15の実線のグラフに示すように、−600Vの下地部分および−100Vの高濃度部分において、一定の帯電電位になるように補正を行う。
また、制御部100は、高濃度部分だけでなく、その他の濃度部分においても同様に補正を行う。
このように、複数枚の印刷を行う場合、印刷枚数に応じて露光レーザー出力の補正を適宜行うことで、感光体ドラム13への帯電印加直後の帯電電位の減少に起因する画像濃度変化を従来よりも効果的に低減するデジタル複合機1が実現される。
〔実施形態3〕
次に、図16に基づき、実施形態3に係るデジタル複合機1における画像濃度安定化制御の一例について説明する。
図16は、実施形態3に係るデジタル複合機1において、感光体ドラム13の各濃度部の帯電電位の変化の一例を示すグラフである。
補正なし・補正適用時の感光体ドラム13の帯電電位の変化は、図16のグラフのようになる。
図16のグラフにおいて、横軸はそれぞれ低濃度部、中濃度部および高濃度部における感光体ドラム13の帯電電位の変化を表し、縦軸は感光体ドラム13の帯電電位(V)を表す。
また、各濃度部において、左から順に補正がない場合、高濃度用補正適用時、低濃度用補正適用時の帯電電位の変化を表す。
下の表は、各濃度部における帯電電位の変化を表したものである。
ところで、低濃度部分および高濃度部分への効果は補正量により異なる。
例えば、低濃度用補正適用時は、低濃度部の濃度は合うが、高濃度部においては、濃度が高い状態は改善するが、不十分である。
一方、高濃度用補正適用時は、高濃度の濃度は合うが、低濃度部においては、逆に濃度が薄くなる。
それゆえ、制御部100は、画像濃度センサ109が検知した画像濃度に応じた適切な補正を行う。
なお、図16の例では、低濃度部、中濃度部および高濃度部の3つの濃度部と、高濃度用補正適用時および低濃度用補正適用時の2つの濃度補正適用時の場合について説明したが、より多様な濃度部および濃度補正に応じた補正を行うようにしてもよい。
このように、低濃度部、中濃度部および高濃度部の濃度の違いに応じた露光レーザー出力の補正を適宜行うことで、感光体ドラム13への帯電印加直後の帯電電位の減少に起因する画像濃度変化を従来よりも効果的に低減するデジタル複合機1が実現される。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:デジタル複合機、 11:光走査装置、 12:現像装置、 13:感光体ドラム、 14:ドラムクリーニング装置、 15:帯電器、 17:定着装置、 18:給送トレイ、 19:手差しトレイ、 21:中間転写ベルト、 22:ベルトクリーニング装置、 23:2次転写装置、 23a:転写ローラ、 24:加熱ローラ、 25:加圧ローラ、 33:ピックアップローラ、 34:レジストローラ、 35:搬送ローラ、 36a,36b:排出ローラ、 39a,39b:排出トレイ、 100:制御部、 101:画像読取部、 102:画像形成部、 103:記憶部、 104:画像処理部、 105:通信部、 106:給紙部、 107:パネルユニット、 108:計時部、 109:画像濃度センサ、 110:温湿度センサ、 111:原稿読取装置、 112:原稿搬送装置、 1071:表示操作部、 1072:物理操作部、 C:矢印方向、 k_dvb,k_ev,k_ps,k_ti,k_us,kl_x:補正係数、 LDP_revise:補正量、 Pa,Pb,Pc,Pd:画像ステーション、 R1:シート搬送経路、 Re_mul:基本補正量、 Tend:停止時刻、 Tpre:現在時刻

Claims (8)

  1. 電子写真方式により画像を形成する画像形成装置であって、
    感光体と、
    印刷時に前記感光体を帯電させる帯電器と、
    前記感光体の帯電電位の変動量を予測する帯電電位変動予測部と、
    前記感光体に露光レーザーを照射して静電潜像を形成する光走査装置と、
    前記静電潜像を現像する現像部と、
    前記露光レーザーの出力を補正する露光レーザー出力補正部とを備え、
    前記帯電電位変動予測部は、印刷停止後の前記帯電電位の変動量を帯電停止時間から予測し、
    前記露光レーザー出力補正部は、前記帯電電位の変動量に応じて前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力を補正することにより、前記帯電電位の変動に起因する前記画像の濃度変化を低減することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記露光レーザー出力補正部は、前記帯電停止時間に応じて前記露光レーザーの出力の補正量を決定し、
    前記光走査装置は、前記帯電電圧の変動がない場合に前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力から前記補正量を減算した出力の露光レーザーを前記感光体に照射する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電停止時間が予め定められた基準時間よりも短い場合、前記露光レーザー出力補正部は、前記帯電器の帯電継続時間が短いほど、前記露光レーザーの出力の補正量が大きくなるように前記露光レーザーの出力の補正量を決定する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置の周囲の温度および湿度を検知する温湿度センサをさらに備え、
    前記露光レーザー出力補正部は、前記温度および湿度に応じて、前記露光レーザーの出力の補正量を増減させる請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記露光レーザー出力補正部は、前記温度および湿度が小さいほど、前記露光レーザーの出力の補正量を増加させる請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 電子写真方式により画像を形成する画像形成装置の画像濃度安定化制御方法であって、
    印刷時に感光体を帯電させる帯電ステップと、
    前記感光体の帯電電位の変動量を予測する帯電電位変動予測ステップと、
    前記感光体に露光レーザーを照射して静電潜像を形成する光走査ステップと、
    前記静電潜像を現像する現像ステップと、
    前記露光レーザーの出力を補正する露光レーザー出力補正ステップとを有し、
    前記帯電電位変動予測ステップにおいて、印刷停止後の前記帯電電位の変動量を帯電停止時間から予測し、
    前記露光レーザー出力補正ステップにおいて、前記帯電電位の変動量に応じて前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力を補正することにより、前記帯電電位の変動に起因する前記画像の濃度変化を低減することを特徴とする画像濃度安定化制御方法。
  7. 電子写真方式により画像を形成する画像形成装置によって実行される画像濃度安定化制御プログラムであって、
    前記画像形成装置のプロセッサに、
    印刷時に感光体を帯電させる帯電ステップと、
    前記感光体の帯電電位の変動量を予測する帯電電位変動予測ステップと、
    前記感光体に露光レーザーを照射して静電潜像を形成する光走査ステップと、
    前記静電潜像を現像する現像ステップと、
    前記露光レーザーの出力を補正する露光レーザー出力補正ステップとを実行させ、
    前記帯電電位変動予測ステップにおいて、印刷停止後の前記帯電電位の変動量を帯電停止時間から予測し、
    前記露光レーザー出力補正ステップにおいて、前記帯電電位の変動量に応じて前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力を補正することにより、前記帯電電位の変動に起因する前記画像の濃度変化を低減することを特徴とする画像濃度安定化制御プログラム。
  8. 電子写真方式により画像を形成する画像形成装置によって実行される画像濃度安定化制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記画像形成装置のプロセッサに、
    印刷時に感光体を帯電させる帯電ステップと、
    前記感光体の帯電電位の変動量を予測する帯電電位変動予測ステップと、
    前記感光体に露光レーザーを照射して静電潜像を形成する光走査ステップと、
    前記静電潜像を現像する現像ステップと、
    前記露光レーザーの出力を補正する露光レーザー出力補正ステップとを実行させ、
    前記帯電電位変動予測ステップにおいて、印刷停止後の前記帯電電位の変動量を帯電停止時間から予測し、
    前記露光レーザー出力補正ステップにおいて、前記帯電電位の変動量に応じて前記感光体に照射すべき前記露光レーザーの出力を補正することにより、前記帯電電位の変動に起因する前記画像の濃度変化を低減することを特徴とする画像濃度安定化制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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