JP2002258550A - 画像形成装置、電子写真画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置、電子写真画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法

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JP2002258550A
JP2002258550A JP2001055857A JP2001055857A JP2002258550A JP 2002258550 A JP2002258550 A JP 2002258550A JP 2001055857 A JP2001055857 A JP 2001055857A JP 2001055857 A JP2001055857 A JP 2001055857A JP 2002258550 A JP2002258550 A JP 2002258550A
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image forming
image
time
unit
forming apparatus
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JP2001055857A
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English (en)
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Satoshi Inami
聡 居波
Seiichi Shinohara
聖一 篠原
Takayuki Namiki
貴之 並木
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用頻度による像担持体の感度変化を簡易に
検知し、それに応じてプロセス制御を行い、常に安定し
た濃度の画像を得ることができる画像形成装置、電子写
真画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方
法を提供する。 【解決手段】 画像形成装置100は、画像形成時間の
積算と画像形成停止時間とを記憶する記憶手段30と、
記憶手段30に記憶された画像形成時間の積算と画像形
成停止時間とに応じて画像形成のプロセス制御を変更す
る制御手段32と、を有する構成とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、電
子写真画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形
成方法に関するものである。
【0002】ここで、電子写真画像形成装置としては、
例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、L
EDプリンタ、レーザービームプリンタなど)、電子写
真ファクシミリ装置、及び電子写真ワードプロセッサー
などが含まれる。
【0003】又、プロセスカートリッジとは、帯電手
段、現像手段又はクリーニング手段と電子写真感光体と
を一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子
写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであ
るか、又は帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少
なくとも一つと電子写真感光体とを一体的にカートリッ
ジ化して電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするも
のであるか、更に少なくとも現像手段と電子写真感光体
とを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置
本体に着脱可能とするものをいう。
【0004】
【従来の技術】従来、ページプリンタ(例えばレーザー
ビームプリンタ)などとされる電子写真画像形成装置
(画像形成装置)は、図15に示されるように、回転可
能な円筒状の電子写真感光体(感光ドラム)2を有し、
その表面を帯電手段3を用いて一様に帯電する。次い
で、その表面を露光手段4が画像情報に応じた光Lを走
査露光することによって静電潜像を形成する。感光ドラ
ム2に形成された静電潜像は現像装置5が現像剤6によ
ってトナー像として可視化する。現像装置5は現像手段
として現像剤を感光ドラム2へと担持搬送する現像剤担
持体(現像ローラ)8、現像剤層厚規制部材9などを備
えている。現像ローラ8には、通常、直流バイアスに交
流バイアスを重畳した現像バイアスが印加される。その
後、感光ドラム2上のトナー像と同期するように記録材
カセット17から記録材11が供給され、転写手段10
と感光ドラム2が対向する転写部で、感光ドラム2から
記録材11にトナー像が転写される。その後、記録材1
1に転写されたトナー像は定着手段14によって熱、圧
力により定着され、装置本体1から排出される。又トナ
ー像の転写後に感光ドラム2に残留した現像剤は、クリ
ーニング手段15aを備えたクリーニング装置15によ
り清掃され、感光ドラム2は繰り返し画像形成に供され
る。
【0005】従来、画像形成装置のメンテナンスを容易
にするために、例えば、現像装置5を現像ユニットと
し、又感光ドラム2、クリーニング装置15、帯電手段
3を一体化してクリーニングユニットとして、それぞれ
のユニットを装置本体1に対して着脱可能とするものが
ある。更には、これら2つのユニットを一体的にプロセ
スカートリッジ18として装置本体1に対して着脱可能
として、よりメンテナンスを簡単にしたものが普及して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、コンピュータの
発達に伴い、プリンタなどの画像形成装置は多様化して
きている。例えば、個人向けの比較的プリント枚数が少
ない場合から、オフィス内での使用のように多量のプリ
ント枚数の場合まで、プリンタは状況に応じて様々な使
われ方をしている。
【0007】しかしながら、画像形成装置に一般的に用
いられるOPC(有機光伝導体)などの感光ドラムは、
帯電、露光、接触部材との接触による摩耗、熱などによ
り劣化が促進され、画像に影響することがある。
【0008】特に、多量の連続印刷による帯電、露光の
繰り返しにより、感光体の感度が一時的に低下して現像
コントラストが小さくなり、画像濃度が低下する現象が
起きることがある。
【0009】これは、帯電、露光の繰り返しが連続的に
行われることで感光ドラムの電荷発生量が安定しなくな
ること、或いは電荷の移動量が十分でなくなることなど
により、感度が一時的に低下することが原因であると考
えられている。
【0010】これまで、画像濃度を安定させるために、
感光ドラムのベタ黒画像の潜像電位をセンサーにより検
知して、その結果に応じて画像形成のプロセス制御を行
う画像形成装置などがあるが、センサー、又センサーを
取り付けるスペースなどにより、コスト、小型化に対し
ては問題になることがあった。
【0011】従って、本発明の目的は、使用頻度による
像担持体の感度変化を簡易に検知し、それに応じてプロ
セス制御を行うことにより、常に安定した濃度の画像が
得られる画像形成装置、電子写真画像形成装置、プロセ
スカートリッジ及び画像形成方法を提供することであ
る。
【0012】本発明の他の目的は、像担持体の感度の回
復を簡易に検知し、それに応じてプロセス制御を行うこ
とにより、常に安定した濃度の画像が得られる画像形成
装置、電子写真画像形成装置、プロセスカートリッジ及
び画像形成方法を提供することである。
【0013】本発明の他の目的は、低コストで装置自体
が大きくなることがなく、画像濃度を常に安定させるこ
とのできる画像形成装置、電子写真画像形成装置、プロ
セスカートリッジ及び画像形成方法を提供することであ
る。
【0014】本発明の他の目的は、像担持体の周辺温度
の変化及び使用頻度による像担持体の感度変化を簡易に
検知し、それに応じてプロセス制御を行うことにより、
常に安定した濃度の画像が得られる画像形成装置、電子
写真画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成
方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置、電子写真画像形成装置、プロセスカート
リッジ及び画像形成方法にて達成される。要約すれば、
第1の本発明によると、像担持体と、前記像担持体を帯
電する帯電手段と、帯電された前記像担持体を露光して
静電潜像を形成する露光手段と、現像剤を用いて前記像
担持体に形成した静電潜像を現像する現像手段と、を備
えた画像形成装置において、画像形成時間の積算と画像
形成停止時間とを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に
記憶された前記画像形成時間の積算と前記画像形成停止
時間とに応じて画像形成のプロセス制御を変更する制御
手段と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供
される。
【0016】第2の本発明によると、プロセスカートリ
ッジを着脱可能であって、記録媒体に画像を形成する電
子写真画像形成装置において、(a)電子写真感光体
と、前記電子写真感光体に作用するプロセス手段と、画
像形成時間の積算と画像形成停止時間とを記憶する記憶
手段と、を有するプロセスカートリッジを前記装置本体
に取り外し可能に装着するための装着手段と、(b)前
記記憶手段から前記画像形成時間の積算と前記画像形成
停止時間とを読み取るための読み取り手段と、(c)前
記プロセスカートリッジの前記記憶手段に記憶された前
記画像形成時間の積算と前記画像形成停止時間とに応じ
て画像形成のプロセス制御を変更する制御手段と、を有
することを特徴とする電子写真画像形成装置が提供され
る。
【0017】上記各本発明の一実施態様によると、前記
制御手段は、前記画像形成時間の積算及び前記画像形成
停止時間と前記像担持体(電子写真感光体)の感度変化
との関係に基づいて予め複数段階に分けて設定されてい
る画像形成のプロセス制御を、前記記憶手段に記憶され
た前記画像形成時間の積算と前記画像形成停止時間とに
応じて選択して変更する。又、上記各本発明の一実施態
様によると、前記記憶手段に記憶された前記画像形成停
止時間が所定の時間より大きくなった場合には、画像形
成のプロセス制御は所定の状態とされ、又、それまでに
前記記憶手段に記憶された前記画像形成時間の積算はリ
セットされて新たに積算される前記画像形成時間を記憶
する。
【0018】上記各本発明の他の実施態様によると、前
記記憶手段に記憶された前記画像形成停止時間に応じ
て、それまでに前記記憶手段に記憶された前記画像形成
時間の積算は補正され、前記補正後の画像形成時間の積
算にその後の画像形成時間が積算して記憶される。一実
施態様によれば、前記補正は、低下した前記像担持体の
感度の前記画像形成停止時間による回復度に基づいて予
め複数段階に設定された0〜1の間の係数を、前記記憶
手段に記憶された前記画像形成停止時間に応じて、それ
までに前記記憶手段に記憶された前記画像形成時間の積
算に掛けることで行うことができる。
【0019】上記各本発明の他の実施態様によると、更
に、前記像担持体の周辺の温度を検知する温度検知手段
を有し、前記制御手段は、前記温度検知手段により検知
した前記像担持体の周辺の温度の変化に対する前記像担
持体の感度変化の関係に基づいて、更に画像形成のプロ
セス制御を変更する。
【0020】上記各本発明において、前記画像形成のプ
ロセス制御の変更としては、前記露光手段の露光量を変
更することができる。又、前記画像形成のプロセス制御
の変更として、前記現像手段に印加する現像バイアスを
変更することができる。
【0021】又、本発明の一実施態様において、前記像
担持体は電子写真感光体であり、前記像担持体の感度
は、前記電子写真感光体に形成される静電潜像の潜像電
位である。
【0022】第3の本発明によると、電子写真画像形成
装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体と、前記電子写真感光体に作用するプロ
セス手段と、画像形成時間と画像形成停止時間とが記憶
される記憶手段を有することを特徴とするプロセスカー
トリッジが提供される。
【0023】ここで、前記プロセスカートリッジとは、
前記プロセス手段としての帯電手段、現像手段又はクリ
ーニング手段と前記電子写真感光体とを一体的にカート
リッジ化するか、又は、前記プロセス手段としての帯電
手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つと
前記電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化する
か、又は、前記プロセス手段としての少なくとも現像手
段と前記電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し
て、前記電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするも
のである。
【0024】又、第4の本発明によると、像担持体を帯
電した後露光して前記像担持体上に静電潜像を形成し、
該静電潜像を現像剤にて現像して画像を形成する画像形
成方法において、画像形成時間の積算と画像形成停止時
間とを記憶して、記憶した前記画像形成時間の積算と前
記画像形成停止時間とに応じて画像形成のプロセス制御
を変更して画像を形成することを特徴とする画像形成方
法が提供される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装
置、電子写真画像形成装置、プロセスカートリッジ及び
画像形成方法を図面に則して更に詳しく説明する。
【0026】実施例1 図1は、本実施例の画像形成装置の概略構成を示す。本
実施例において、画像形成装置100は、電子写真画像
形成プロセスによって記録媒体(記録材)、例えば、記
録用紙、OHPシート或いは布などに画像形成するレー
ザービームプリンタとされる。
【0027】本実施例の画像形成装置100は、像担持
体である円筒状の電子写真感光体(感光ドラム)を有
し、その軸を中心に矢印方向に一方向に回転可能に支持
している。画像形成動作が開始すると、回転する感光ド
ラム2の表面は、ローラ状の帯電手段(帯電ローラ)3
によって一様に帯電される。その後、露光手段であるレ
ーザースキャナー4が、画像情報に応じた光Lにより感
光ドラム2の表面を走査露光し、感光ドラム2の表面に
静電潜像を形成する。感光ドラム2上に形成した潜像
は、現像装置5が現像剤(トナー)6を供給することで
現像される。
【0028】本実施例では、感光ドラム2としてOPC
感光体を用いた。即ち、感光ドラム2は、アルミニウム
などからなる芯金2a上に電荷発生層2bを形成し、更
にその上層に電荷輸送層2cを形成して構成されてい
る。電荷発生層2bは、露光を受けることによって正負
の電荷対を発生する。電荷輸送層2cは電荷発生層2b
で発生した正電荷のみを感光ドラム2の表面に輸送す
る。従って、帯電手段3によって一様に負に帯電された
感光ドラム2の表面では、明部において電荷輸送層2c
を介して輸送されてきた正電荷によって負電荷が減衰
(正方向に変化)する。これにより感光ドラム2の表面
に静電潜像が形成される。
【0029】現像装置5は現像剤6の貯蔵、保管を行う
現像剤収納部であるホッパー7と、現像剤を感光ドラム
2へと担持搬送する、矢印方向に回転可能に軸支された
ローラ状の現像剤担持体(現像ローラ)8とを備えてい
る。現像ローラ8の近傍には、現像ローラ8へ担持する
現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材(現像ブレ
ード)9が設置されている。
【0030】本実施例では、現像装置5は、現像剤とし
て磁性一成分現像剤6によって、反転現像により感光ド
ラム2に形成された潜像の現像を行う。つまり、一様に
帯電された感光ドラム2の表面の、露光により負電荷が
減衰した部分(明部)に、負に帯電された現像剤6が転
移してトナー像を形成する。現像剤6は、現像ローラ8
内に設けられた固定マグネットロール8aの発生する磁
界により現像ローラ8に供給され、現像ローラ8の回転
に従って現像ローラ8と現像剤層厚規制部材9との間で
摺擦されることにより負電荷が付与される。
【0031】又、装置本体1には、電子写真画像形成装
置を駆動する電源、画像形成するためのバイアスを供給
するための高圧回路などを備えたエンジン制御部19が
設けられている。エンジン制御部19の制御により、感
光ドラム2と現像ローラ8の間には、直流バイアスに交
流バイアスを重畳した現像バイアスが印加される。後述
するように、エンジン制御部19はCPU32などを備
え、画像形成装置100の動作を統括制御する。
【0032】現像剤6により可視化された感光ドラム2
上のトナー像は、転写手段10により、記録用紙、OH
Pシートなどの記録材11に転写される。記録材11は
記録材カセット17に保管されている。そして、記録材
11は、記録材供給ローラ12により装置本体1内に供
給され、記録材搬送経路20aを介してレジストローラ
13まで搬送される。次いで、記録材11は、レジスト
ローラ13により感光ドラム13上のトナー像と同期が
とられ、記録材搬送経路20bを介して転写手段10と
感光ドラム2との対向部(転写部)に送られる。
【0033】ローラ状の転写手段(転写ローラ)10に
よりトナー像が転写された記録材11は、記録材搬送経
路20cを介して定着手段14まで搬送される。定着手
段14は、加熱部材を備えた定着ローラ14a及び加圧
ローラ14bを有している。記録材11に転写された未
定着のトナー像は、定着手段14によって熱若しくは圧
力により記録材11に定着され記録画像となる。画像が
定着された記録材11は、搬送経路20dを介して装置
本体1の上部に設けられた排出トレイ21に排出され
る。
【0034】本実施例では、記録材供給ローラ12、レ
ジストローラ13、搬送経路20a、20b、20cな
どにより記録材11の搬送手段が構成されている。
【0035】一方、転写後に転写されずに感光ドラム2
上に残留した現像剤6は、クリーニング装置15により
清掃される。即ち、残留現像剤6は、クリーニング装置
15が備えたクリーニング手段15aにより除去され、
廃現像剤収容部15bに貯留される。残留した現像剤6
を除去された感光ドラム2の表面は、再び帯電装置3に
よって帯電され、その後上述の工程を繰り返す。
【0036】図2に示すように、本実施例の画像形成装
置100では、現像装置5を現像ユニットとし、又感光
ドラム2、クリーニング装置15、帯電手段3を一体化
してクリーニングユニット16とする。そして、現像ユ
ニット5とクリーニングユニット16とを、枠体18a
により一体的にカートリッジ化して、装置本体1に対し
て着脱可能なプロセスカートリッジ18とする。装置本
体1には、プロセスカートリッジ18を装着可能に保持
する装着手段22が設けられている。操作者は、例えば
現像剤が無くなった際にプロセスカートリッジ18を交
換することで、再び画像形成を行うことが可能である。
又、同時に感光ドラム2などの消耗品の交換が可能であ
り、極めてメンテナンス性に優れている。
【0037】次に、本実施例の画像形成装置100にお
ける電子写真画像形成プロセスの制御(プロセス制御)
について説明する。
【0038】本実施例の画像形成装置100では、予め
連続画像形成を行った場合の画像形成時間の積算に対す
る感光ドラム2の感度(潜像電位、明部電位)の変化
(低下)を測定しておき、このデータに基づいてプロセ
ス制御を行う。又、本実施例では、画像形成動作が停止
している時間(画像形成停止時間)に対する感光ドラム
2の感度の回復具合をも考慮してプロセス制御を行う。
【0039】より具体的には、本実施例では、画像形成
時間とは、画像形成のために感光ドラム2が駆動してい
る時間である。又、画像形成停止時間とは、感光ドラム
2の駆動が停止している時間である。
【0040】図3は、本実施例の画像形成装置における
プロセス制御変更のシステムブロック図である。
【0041】本実施例の画像形成装置100は、記憶手
段30を備えている。記憶手段30には、画像形成時間
の積算と画像形成停止時間の情報が記憶される。又、記
録手段30に記憶されたこれらの情報を読み取るための
読み取り手段31が設けられている。読み取り手段31
は、記憶手段30から読み取った情報をエンジン制御部
19が備えたCPU32へ送る。CPU32内にある制
御手段33は、その情報に適したプロセス制御を行う信
号を画像形成手段に送る。詳しくは後述するように、本
実施例では、画像形成手段として露光手段(レーザース
キャナー)4に適正な光量変更のための情報を送る。
【0042】記憶手段としては、周知の電子的なメモリ
を好適に用いることができるが、これに限定されるもの
ではない。本実施例では、記憶手段30として不揮発性
のEEPROMを使用した。
【0043】CPU32は、画像形成のプロセス制御な
どの各種制御を行う制御手段33、画像形成時間や画像
形成停止時間の計測が可能な時間計測手段(タイマー)
34などを備えている。計測した画像形成時間は書き込
み手段35を介して記憶手段30に積算して記憶され
る。又、画像形成停止時間が書き込み手段35を介して
記憶手段30に記憶される。
【0044】本実施例では、記憶手段30は装置本体1
に設けられる。又、本実施例では、記憶手段30、更に
はCPU32、記憶手段30、読み取り手段31、書き
込み手段35は、装置本体1のエンジン制御部19に設
けられている。そして、CPU32は、常時、画像形成
時間の積算、画像形成停止時間を読み書き可能とされて
いる。
【0045】図4及び図5を参照して、本実施例におけ
るプロセス制御について更に説明する。図4は、本実施
例の画像形成装置100により連続画像形成を行った場
合の、画像形成時間の積算に対するベタ黒画像の潜像電
位の変化を示す。
【0046】図4において、初期の潜像電位はV1であ
り、P1秒連続画像形成した後の潜像電位はV2(絶対
値)に上昇し、P3秒後では潜像電位はV3(絶対値)
に上昇し、その後連続画像形成時間が増加しても潜像電
位はV3のまま安定した。
【0047】つまり、感光ドラム2の感度低下には、使
用する感光ドラム2によって一定の低下特性があり、
又、感光ドラム2の感度低下はあるところで飽和し、そ
れ以上感度が悪くなることはないことが分かった。
【0048】従って、連続画像形成において画像濃度を
安定させるためには、連続画像形成時間の積算に対する
感光ドラム2の感度低下分を補正するようなプロセス制
御を行うことが必要である。
【0049】このようなプロセス制御のためには、潜像
を得るための露光の光量の変更、或いは現像バイアスの
変更を行うことが挙げられる。本実施例では露光装置4
の光量変更を例として説明する。
【0050】又、画像形成時間の積算が増えていくこと
で、感光ドラム2の感度低下が起きるが、画像形成動作
が停止している時間においては、感光ドラム2の感度は
回復していく。つまり、画像形成動作の停止時には、感
光ドラム2の感光層内もトラップ順位に捕まっているキ
ャリアが解放されていく方向であるため、感光ドラム2
の感度は回復傾向にある。
【0051】よって、上述のようなプロセス制御におい
ては、画像形成停止時間に対する感光体ドラム2の感度
の回復度を考慮に入れる必要がある。図5は、この画像
形成停止時間に対する感光ドラム2の感度の回復度を示
している。図5において、横軸は画像形成時間の積算、
縦軸は画像形成停止時間である。
【0052】本実施例では、図5に示すように、画像形
成時間の積算P及び画像形成停止時間t、即ち、感光ド
ラム2の感度の回復度に応じて、初期設定状態のプロセ
ス制御の他に、プロセス制御I、II、IIIの3通り
の制御を行うように設定されている。
【0053】図5に示す時間tgは、感光ドラム2の感
度が最も低下した場合であっても初期の感度まで確実に
回復する時間である(感度回復保証時間)。つまり、い
くら画像形成時間の積算が多くても、時間tgを超えれ
ばプロセス制御を初期設定状態(デフォルト)の制御と
する。
【0054】又、a(=α1×P+β11;α1、β1
は係数)、b(=α2×P+β2;α2、β2は係
数)、c(=α3×P+β3;α3、β3は係数)はプ
ロセス制御の変更を行うための境界線である(β1>β
2>β3)。
【0055】ここで、プロセス制御が初期設定状態(デ
フォルト)であるか、又は初期設定状態に変更となった
場合には、積算された画像形成時間はゼロ(0)にリセ
ットされる。これは、その状態においては感光ドラム2
の感度が初期の状態であるか、又は初期の状態に回復し
ていると見なせるからである。そして、その後は画像形
成時間は新たにゼロ(0)から積算されていく。
【0056】記憶手段30は、初期設定状態の制御にな
るまでの画像形成時間の積算をカウントするために必要
となる。
【0057】このように、本実施例では、感光ドラム2
の感度低下が、断続的に行われる連続画像形成時間(枚
数)によるところが大きいこと、又感光ドラム2の感度
の回復が画像形成時間によるところが大きいところか
ら、画像形成時間の積算と、画像形成動作が停止してい
る画像形成停止時間の情報により感光ドラム2の感度の
レベルを簡易に推測する。
【0058】画像形成時間の積算と画像形成停止時間の
情報から適正なプロセス制御を行うことで、感光ドラム
2の感度(潜像電位)を検知するセンサーを設けたり、
このセンサーを設けるためのスペースをとる必要がな
く、低コストで装置自体が大きくなることなく、画像濃
度を常に安定させることができる。
【0059】次に、図6のフローチャートを参照して、
本実施例のプロセス制御の流れを説明する。
【0060】画像形成開始が指示されると、読み取り手
段31によって画像形成時間の積算P及び画像形成停止
時間tが記憶手段30から読み取られる(S101)。
画像形成時間の積算PがP1より小さいか否かを判断し
(S102)、小さい場合には、画像形成停止時間tが
プロセス制御の第1の境界線(a=α1×P+β1)よ
り小さいか否かを判断する(S103)。ここで、小さ
くないと判断された場合には、それまで記憶手段30に
記憶されていた画像形成時間の積算Pをゼロ(0)にリ
セットする(S104)。そして、初期設定状態のプロ
セス制御で画像形成を行う(S105)。そして、書き
込み手段35を介して記憶手段30に画像形成時間を積
算して記憶させる(S120)。
【0061】S102にて、画像形成時間の積算PがP
1より小さくないと判断された場合には、次にP2より
小さいか否かを判断する(S107)。小さいと判断さ
れた場合には、画像形成停止時間tが感度回復保証時間
tgより大きいか否かを判断する(S108)。大きい
と判断された場合には、S104へ進み、以後S10
5、S120にて上述と同様の処理を行う。一方、S1
08にて画像形成停止時間tが感度回復保証時間tgよ
り大きくないと判断された場合には、画像形成停止時間
tがプロセス制御の第1の境界線より小さいか否かを判
断する(S109)。ここで小さくないと判断された場
合には、S104へ進み、以後S105、S120にお
いて上述と同様の処理を行う。そして、S109の判断
にて画像形成停止時間tが第1の境界線よりも小さいと
判断された場合には、次に第2の境界線(b=α2×P
+β2)よりも小さいか否かを判断する(S110)。
ここで小さくないと判断された場合には、プロセス制御
Iによって画像形成を行い(S111)、その後S12
0にて上述と同様の処理を行う。又小さいと判断された
場合には、プロセス制御IIによって画像形成を行い
(S112)、その後S120にて上述と同様の処理を
行う。
【0062】更に、S107にて画像形成時間の積算P
がP2よりも小さくないと判断された場合には、画像形
成停止時間tが感度回復保証時間tgよりも大きいか否
かを判断する(S113)。ここで、大きいと判断され
た場合にはS104へ進み、以後S105、S120に
て上述と同様の処理を行う。一方、S113にて画像形
成停止時間tが感度回復保証時間tgよりも大きくない
と判断された場合には、S114へ進む。S114及び
S115における判断、及びその後の処理は上述のS1
09及びS110における判断及びその後の処理と同様
である。但し、S115にて画像形成停止時間tが第2
の境界線よりも小さいと判断された場合には、続いて画
像形成停止時間tが第3の境界線(c=α3×P+β
3)よりも小さいか否かを判断する(S117)。そし
て、小さくないと判断された場合には、プロセス条件I
Iによって画像形成を行い(S118)、又小さいと判
断された場合にはプロセス制御IIIによって画像形成
を行う(S119)。又、S118、S119の後、S
120にて上述と同様の処理を行う。
【0063】画像形成動作が停止すると、次に画像形成
が開始されるまで画像形成停止時間がカウントされ、書
き込み手段35によって例えば逐次に記憶手段30に記
憶される。
【0064】上述のプロセス制御において、本実施例で
は、次のような各係数を用いた。本実施例の画像形成1
00について、予め測定した連続画像形成した場合の画
像形成時間の積算に対する潜像の電位変化は、図7に示
す通りであった。この特性から、プロセス制御変更のた
めの各係数の値を表1の通り設定する。
【0065】
【表1】
【0066】つまり、使用初期から600秒の画像形成
後には、感光ドラム2の感度(潜像電位)は20V低下
する。低下した20Vの感度を上げるためには、現状の
感度設定より10%上昇させればよいことが分かった。
又、同様に3000秒の画像形成後には、感光ドラム2
の感度は35V低下する。そして、低下した35Vの電
位差を相殺するには、感度を20%上昇させればよいこ
とが分かった。
【0067】従って、本実施例では、プロセス制御Iに
おいてはレーザースキャナー4の光量(露光量)を初期
設定状態のプロセス制御より5%上昇させ、プロセス制
御IIにおいては光量を10%上昇させ、プロセス制御
IIIでは光量を20%上昇させた。
【0068】又、図5に示したプロセス制御を変更する
ための境界線は、任意の積算画像形成時間での、画像形
成停止時間に対する感光ドラム2の潜像電位の変化(回
復度合)より求めた。本実施例では、境界線の各係数を
表2に示すように設定した。
【0069】
【表2】
【0070】図8に、上述した本実施例のプロセス制御
を行った場合(本実施例)と、行わない場合(従来例)
の画像形成枚数に従う画像濃度の推移を示す。画像濃度
は、一般的な記録用紙(A4サイズ)にベタ黒画像を形
成し、反射濃度計(Gretag Macbeth社;型名RD914)を
用いて測定した反射濃度で示す。従来例の画像形成装置
は、上述のプロセス制御を行わない以外は、本実施例の
画像形成装置100と同一構成であった。又、1枚の記
録材11への画像形成にかかる時間は6秒であった。
【0071】従来例、本実施例ともに、150枚までの
連続画像形成を行い、15×60秒後に更に250枚連
続画像形成を行い、5×60秒後に150枚の連続画像
形成を行い、600×60秒後に更に50枚の連続画像
形成を行った。
【0072】従来例では、画像形成枚数が増えること
で、500枚通紙により初期の反射濃度1.5から反射
濃度1.3まで低下した。一方、本実施例のプロセス制
御を行った場合には、500枚通紙の後にも反射濃度
1.48〜1.51までと、安定した濃度が得られるこ
とが確認された。
【0073】尚、本実施例では、プロセス制御の変更の
境界線は1次式として説明した。しかし、これは説明を
明瞭とするための例示であって、本発明はこれに限定さ
れるものではない。任意の画像形成装置、感光体の特性
に応じてプロセス制御行うための設定値は種々変更し得
る。当然、境界線が2次以上の曲線であってもよく、
又、プロセス制御条件を更に多段階に切り換える構成と
することも可能である。
【0074】以上、本実施例の構成によれば、断続的に
多量に画像形成が行われ、感光ドラム2の感度低下が起
こるような場合にも、その感度低下を簡易な方法で推測
し、それを補正するプロセス制御を行うことで、常に安
定した濃度の画像が得られ、高品質な画像を提供するこ
とができる。
【0075】実施例2 本実施例の画像形成装置は、基本的には実施例1の画像
形成装置100と同一の構成とされる。従って、同一機
能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説
明は省略する。
【0076】本実施例では、実施例1で説明した画像形
成時間の積算と画像形成停止時間に応じてプロセス制御
を変更する構成において、更に、記憶された画像形成時
間の積算の補正を行い、より適正なプロセス制御を行
う。
【0077】更に説明すると、本実施例では、実施例1
のプロセス制御に加えて、画像形成停止時間に応じて、
即ち、感光ドラム2の感度低下の回復を考慮して画像形
成時間の積算を補正する。これにより、画像濃度の更な
る安定化を図ることができる。
【0078】図9を参照して本実施例における画像形成
時間の積算の補正方法を説明する。図9において、横軸
は画像形成時間の積算を示し、縦軸は画像形成停止時間
を示す。又、画像形成停止時間に応じて画像形成時間の
積算に掛ける係数(補正係数)の領域を示している。
【0079】つまり、予め感光ドラム2の低下した感度
の回復に対応する画像形成停止時間の大きさに応じて、
係数をゼロから1までの間で数段階に設定し、これまで
積算された画像形成時間にその係数を掛けて補正を行
う。そして、その後の画像形成時間の積算と画像形成停
止時間によりプロセス制御を変更する。
【0080】これによって、画像形成停止時間に対する
感光ドラム2の感度の回復度合いを的確に推測して、そ
れまで積算された画像形成時間を補正するため、より適
正なプロセス制御を行うことができ、より安定した画像
濃度を得ることができる。
【0081】本実施例では、画像形成停止時間tが0<
t≦t1の場合は係数を1、t1<t≦t2の場合は係
数を0.8、t2<t≦t3の場合は係数を0.6とし
て、画像形成時間の積算を補正する。
【0082】例えば、図9に示すように、画像形成時間
の積算がP0の時に、画像形成停止時間がt0であった場
合には、プロセス制御IIが行われる。通常(実施例1
に従う場合)、その後の画像形成時間は、画像形成時間
の積算P0に加算されていく。しかし、本実施例では、
0に係数0.8を掛けた値(0.8×P0)が補正され
た画像形成時間の積算として扱われ、その後の画像形成
時間の積算が加算されていく。
【0083】図10は、本実施例にて行う画像形成時間
の積算の補正の手順をフローチャートで示す。この補正
処理は、本実施例では、実施例1にて説明した図6のフ
ローチャートに示す処理中、S120にて記憶手段30
に画像形成時間を積算して記憶させる直前に行われる。
これにより、それまでに記憶手段30に記憶されていた
画像形成時間の積算が補正され、補正された画像形成時
間の積算にその後の画像形成時間が加算されて記憶さ
る。
【0084】画像形成停止時間tが0<t≦t1である
か否かを判断し(S201)、この範囲である場合に
は、係数を1.0に決定する。即ち、記憶手段30に記
憶された画像形成時間の補正は行わない(S202)。
又、この範囲外であると判断された場合には、次にt1
<t≦t2であるか否かを判断する(S203)。この
範囲である場合には係数を0.8に決定して、記憶手段
30に記憶されている画像形成時間の積算を補正する
(S204)。又、この範囲外であると判断された場合
には係数を0.6と決定して、記憶手段30に記憶され
ている画像形成時間の積算を補正する(S205)。
【0085】以上、本実施例に従って、画像形成停止時
間、つまり、感光ドラム2の感度の回復度合に応じて積
算された画像形成時間を補正することで、より感光ドラ
ム2の感度具合に適合したプロセス制御の変更を行うこ
とができる。これにより、プロセスカートリッジの寿
命、例えば現像剤が無くなるまで常に安定した濃度の画
像を得ることができ、高品質な画像を提供することがで
きる。
【0086】実施例3 本実施例の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置1
00と基本的には同一の構成とされる。従って、同一機
能、構成を有する要素には同一符号を付し、詳しい説明
は省略する。
【0087】本実施例では、実施例1又は2におけるプ
ロセス制御に加えて、感光ドラム2の感度に影響を与え
る要因の一つである温度をも検知して、それに応じてプ
ロセス制御を行う。
【0088】本発明者らの検討によれば、感光ドラム2
の周辺の雰囲気温度により感光ドラム2の感度は変化す
る。例えば、感光ドラム2の周辺の雰囲気温度が上昇す
ることにより、感光ドラム2の感度が速くなる、つま
り、高感度になる(潜像電位の絶対値が小さくなる)場
合があることが分かった。
【0089】通常、記録材11に転写された現像剤6を
定着させるために、200℃近くの温度で熱定着させる
ことが多い。このため、断続的に連続画像形成が行われ
ると、画像形成動作中に、高温の定着手段14からの熱
が感光ドラム2の周辺の雰囲気温度を上昇させる。これ
によって感光ドラム2自体の表面温度もその雰囲気温度
と同等となる。特に、熱排出用のファンが設けられてい
ない(ファンレス)画像形成装置においては、定着手段
14の熱は自然な上昇気流のみで外気に逃がすだけであ
るため、その熱の一部が装置内に伝達され、感光ドラム
2の周辺の雰囲気温度が上昇する。
【0090】図11は、記録材11として一般的な記録
用紙(A4サイズ)を500枚通紙した時の感光ドラム
2の周辺の雰囲気温度変化に対する潜像電位の変化を示
す。感光ドラム2の周辺の雰囲気温度変化がなかった時
(0℃)の潜像電位を0Vとして表示している。そし
て、縦軸の潜像電位変化分の+側は、潜像電位が高くな
る方向である。このデータは500枚通紙した場合であ
るが、その後の通紙を行った場合の感光ドラム2の周辺
の雰囲気温度変化に対する潜像電位の変化は変わらなか
った。図示のデータによれば、感光ドラム2の周辺の雰
囲気温度が10℃上昇することで、潜像電位は約10V
高くなった。
【0091】そこで、本実施例では、予め求めた感光ド
ラム2の周囲の雰囲気温度変化による画像形成時間の積
算に対する感光ドラム2の感度変化のデータに基づい
て、実施例1又は実施例2に従って変更されたプロセス
制御を更に補正する。
【0092】より具体的には、次のような補正を行う。
画像形成装置100の電源がONになった時の感光ドラ
ム2の周辺の雰囲気温度をT0、画像形成時の感光ドラ
ム2の周辺の雰囲気温度Tとする。そして、図11のデ
ータより、予め表3に示すような、T−T0が5℃、1
0℃、15℃、20℃に達したときの補正電位テーブル
を画像形成装置100内の記憶手段30に記憶してお
く。このテーブルを参照することによって、実施例1又
は実施例2に従って変更されたプロセス制御を更に補正
する。
【0093】例えば、実施例1において、図5に示す積
算された画像形成時間と画像形成停止時間との関係が、
プロセス制御IIの領域内であった場合、潜像電位は−
140Vであると判断される。しかし、本実施例による
と、T−T0が10℃であれば、感光ドラム2の周辺の
雰囲気温度変化分を補正した潜像電位として、潜像電位
は−130V(=−140V+10V)であると判断す
る。従って、初期の潜像電位差分である10Vの低下分
を相殺するように露光手段4の光量変更を行う。
【0094】
【表3】
【0095】これにより、感光ドラム2の周辺の雰囲気
温度が上昇するような場合にも、常に適正な濃度の画像
が得られるように感光ドラム2の潜像電位を決定する。
本実施例では、レーザースキャナー4の光量を調整する
ことで潜像電位の変更する。
【0096】本実施例では、感光ドラム2の長手方向一
端部である、反駆動側近傍の装置本体1の側板に、感光
ドラム2の周辺の雰囲気温度を検知するための温度検知
手段(温度センサー)(図示せず)を取り付けた。
【0097】尚、温度センサーとしては、感光ドラム2
の周辺の雰囲気温度を検知し得る任意の温度検知手段を
用いることができる。場合によっては、感光ドラム2の
表面温度を直接検知してもよい。
【0098】図12は、熱排出用のファンを具備しない
ファンレス画像形成装置を用いて、本実施例に従って感
光ドラム2の周辺の雰囲気温度による補正を行った場合
と、行わない場合の、画像形成時間の積算に対する画像
濃度推移を示す。画像濃度は、一般的な記録用紙(A4
サイズ)にベタ黒画像を形成し、反射濃度計(GretagMa
cbeth社;型名RD914)を用いて測定した反射濃度で示
す。
【0099】従来の画像形成装置、即ち、画像形成時間
の積算及び画像形成停止時間に基づくプロセス制御(実
施例1又は実施例2)を行わない場合には、画像濃度は
画像形成時間と共に低下する傾向にある(図示せず)。
又、実施例1に従うプロセス制御を行った場合、画像形
成枚数と共に画像濃度が上がり気味になる。一方、本実
施例に従って感光ドラム2の周辺の温度検知を行い、予
め求めた感光ドラム2の周辺の温度上昇と潜像電位の変
化との関係に基づいてプロセス制御を行うことにより、
画像濃度は常に一定となることが確認された。
【0100】以上、本実施例の構成により、画像形成の
状況、即ち、画像形成時間の積算及び画像形成停止時
間、更には感光ドラム2の周囲の雰囲気温度(若しくは
表面温度)の変化に応じてプロセス制御を行うことで、
感光ドラム2の感度(潜像電位)の変動を予測して、そ
れに応じたプロセス制御を行うことができる。これによ
り、画像濃度を常に安定させることができる。
【0101】実施例4 上記各実施例では、記憶手段30を装置本体1に設ける
ものとして説明した。本実施例では、図13及び図14
に示すように、記憶手段30をプロセスカートリッジ1
8に設け、この記憶手段30に画像形成時間の積算と画
像形成停止時間とを記憶させる。
【0102】プロセスカートリッジ18に設ける記憶手
段30としては、周知の電子的なメモリを好適に用いる
ことができるが、本発明はこれに限定されるものではな
い。本実施例では、記憶手段30として不揮発性のEE
PROMを用いた。
【0103】プロセスカートリッジ30が装置本体1に
装着されると、装置本体1のCPU32とプロセスカー
トリッジ18の記憶手段30とは、装置本体側及びプロ
セスカートリッジ側の図示しないインターフェース部が
電気的に接続されて通信可能な状態となる。そして、装
置本体1の制御部19が備えたCPU32は常時記憶手
段30から画像形成時間の積算、画像形成停止時間など
の情報を読み取り、書き込み可能な状態とされる。
【0104】その他の構成、プロセス制御の手順は実施
例1〜3と同様とすることができる。従って、ここで
は、記憶手段30がプロセスカートリッジ18に設けら
れていると読み替えることによって、実施例1〜3で行
った全ての説明を援用する。
【0105】記憶手段30をプロセスカートリッジ18
に設けることで、各プロセスカートリッジ自身に使用状
況を記憶させることができる。従って、例えばプロセス
カートリッジを別の画像形成装置本体1に装着するよう
な場合にも、そのプロセスカートリッジ自身の使用履歴
により、個々のプロセスカートリッジ18の状況に最適
なプロセス制御を行うことができる。これにより、個々
のプロセスカートリッジに応じて常に安定した濃度の画
像を得ることができる。
【0106】又、記憶手段30をプロセスカートリッジ
18に設け、その記憶手段30に積算された画像形成時
間、画像形成停止時間の情報を記憶させることで、その
情報に応じてプロセス制御を変更して安定した画像濃度
が得られると共に、画像形成装置本体が変わったとして
も、プロセスカートリッジ18の使用枚数、残りの使用
可能枚数の情報も得ることができる。
【0107】以上、本実施例の構成によれば、画像形成
時間の積算及び画像形成停止時間に応じて常に安定した
濃度の画像を得ることができ、更に、プロセスカートリ
ッジ18が異なる装置本体1で使用されるような場合に
も、個々のプロセスカートリッジ18に応じて常に安定
した濃度の画像を得ることができる。
【0108】尚、本発明において、記憶手段30に記憶
する画像形成時間の積算、画像形成停止時間の情報は、
時間そのものであっても、例えば画像形成開始時刻、終
了時刻などからなる、演算により画像形成時間の積算、
画像形成停止時間を認識することが可能な任意の情報と
することができる。そして、実施例4においては、プロ
セスカートリッジ18の記憶手段30に記憶させる画像
形成停止時間の情報として例えば画像形成動作終了時刻
を記憶させ、この情報と次に画像形成動作を開始した時
刻とから画像形成停止時間を認識することができる。こ
れにより、プロセスカートリッジ18が装置本体1から
取り外されている時間を画像形成停止時間として取り扱
うことができる。本発明において、画像形成時間の積算
及び画像形成停止時間を記憶させるとは、実質的に画像
形成時間の積算、画像形成停止時間を認識し得る任意の
形態の情報を記憶させることも包含する意味で用いられ
る。
【0109】又、上述の各実施例では、プロセス制御の
変更は露光手段(レーザースキャナー)の光量を変更す
ることにより行うとして説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。感光体の感度変化を補って画像
濃度を安定させるプロセス制御条件であれば、如何なる
プロセス制御条件であっても構わない。上述のように、
例えばプロセス制御の変更は現像バイアスを変更するこ
とによっても達成できる。或いは、露光手段の露光量と
現像バイアスとの両方を変更する構成とすることもでき
る。
【0110】例えば、上記各実施例の画像形成装置10
0においては、画像形成時に現像ローラ8にはAC電圧
にDC電圧を重畳した現像バイスが印加される。この場
合、DC電圧を変更することにより、画像濃度を調整す
ることができる。つまり、上記各実施例において、プロ
セス制御I〜IIIにて露光手段4の露光量を初期設定
状態の露光量よりもそれぞれ所定量だけ上昇させたのに
替えて、現像バイアスのDCバイアスをそれぞれ初期設
定よりも所定量だけ上昇させるようにプロセス制御を変
更することができる。このように画像形成時間の積算及
び画像形成停止時間により感光ドラムの感度変化を簡易
に推測し、それに応じて予め設定された現像バイアス条
件で現像を行う。これにより、常に安定した濃度の画像
を得ることができる。
【0111】更に、本発明は、当然、プロセスカートリ
ッジ方式以外の画像形成装置にも適用し得ることは、上
記説明から明らかである。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
像担持体と、像担持体を帯電する帯電手段と、帯電され
た像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、
現像剤を用いて像担持体に形成した静電潜像を現像する
現像手段と、を備えた画像形成装置は、画像形成時間の
積算と画像形成動作が停止している画像形成停止時間と
を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された画像形成
時間の積算と画像形成停止時間とに応じて画像形成のプ
ロセス制御を変更する制御手段と、を有する構成とさ
れ、又、本発明の原理を適用した、プロセスカートリッ
ジを着脱可能な電子写真画像形成装置、この電子写真画
像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジ及び画像
形成方法が提供されるので、 (1)使用頻度による像担持体の感度変化を簡易に検知
して、それに応じてプロセス制御を行うことができ、常
に安定した濃度の画像が得ることが可能である (2)像担持体の感度の回復を簡易に検知して、それに
応じてプロセス制御を行うことができ、常に安定した濃
度の画像が得ることが可能である (3)例えば、像担持体の感度(潜像電位)を検知する
センサーを設けたり、このセンサーを設けるためのスペ
ースをとる必要がなく、低コストで装置自体が大きくな
ることがなく、画像濃度を常に安定させることができる (4)又、像担持体の周辺の温度変化を検知する温度検
知手段を設け、該温度検知手段の検知結果に基づいて画
像形成のプロセス制御を更に変更することによって、像
担持体の周辺温度の変化及び使用頻度による像担持体の
感度変化を簡易に検知して、それに応じてプロセス制御
を行うことができ、常に安定した濃度の画像が得ること
が可能である といった作用効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略断
面図である。
【図2】実施例1と同様の図であり、プロセスカートリ
ッジを装着する様子を示す。
【図3】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示すシ
ステムブロック図である。
【図4】積算された画像形成時間に対するベタ黒画像の
潜像電位の関係を説明するためのグラフ図である。
【図5】本発明の一実施例におけるプロセス制御の切換
を説明するためのグラフ図である。
【図6】本発明の一実施例を示すフローチャート図であ
る。
【図7】積算された画像形成時間に対するベタ黒画像の
潜像電位の関係の一例を示すグラフ図である。
【図8】本発明の一実施例による画像濃度の安定化を示
すグラフ図である。
【図9】本発明の他の実施例におけるプロセス制御の切
換を説明するためのグラフ図である。
【図10】本発明の他の実施例を示すフローチャート図
である。
【図11】感光ドラム周辺の温度変化による画像濃度変
化を説明するためのグラフ図である。
【図12】本発明の他の実施例による画像濃度の安定化
を示すグラフ図である。
【図13】本発明に係る画像形成装置の他の実施例の概
略断面図である。
【図14】本発明に係る画像形成装置の他の実施例を示
すシステムブロック図である。
【図15】従来の画像形成装置の一例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 感光ドラム(像担持体、電子写真感光体) 3 帯電ローラ(帯電手段) 4 レーザースキャナー(露光手段) 5 現像装置 6 現像剤(トナー) 7 ホッパー(現像剤収納部) 8 現像ローラ(現像剤担持体、現像手段) 9 現像ブレード(現像剤層厚規制部材) 10 転写ローラ(転写手段) 11 記録材 14 定着手段 15 クリーニング装置 16 クリーニングユニット 18 プロセスカートリッジ 19 エンジン制御部
フロントページの続き (72)発明者 並木 貴之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA13 DA39 DA40 EA02 EA05 EE08 2H071 BA04 BA13 BA34 DA05 DA15

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、前記像担持体を帯電する帯
    電手段と、帯電された前記像担持体を露光して静電潜像
    を形成する露光手段と、現像剤を用いて前記像担持体に
    形成した静電潜像を現像する現像手段と、を備えた画像
    形成装置において、 画像形成時間の積算と画像形成停止時間とを記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記画像形成時間の積算と前
    記画像形成停止時間とに応じて画像形成のプロセス制御
    を変更する制御手段と、を有することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記画像形成時間の積
    算及び前記画像形成停止時間と前記像担持体の感度変化
    との関係に基づいて予め複数段階に分けて設定されてい
    る画像形成のプロセス制御を、前記記憶手段に記憶され
    た前記画像形成時間の積算と前記画像形成停止時間とに
    応じて選択して変更する請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段に記憶された前記画像形成
    停止時間が所定の時間より大きくなった場合には、画像
    形成のプロセス制御は所定の状態とされ、又、それまで
    に前記記憶手段に記憶された前記画像形成時間の積算は
    リセットされて新たに積算される前記画像形成時間を記
    憶する請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段に記憶された前記画像形成
    停止時間に応じて、それまでに前記記憶手段に記憶され
    た前記画像形成時間の積算は補正され、前記補正後の画
    像形成時間の積算にその後の画像形成時間が積算して記
    憶される請求項1、2又は3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記補正は、低下した前記像担持体の感
    度の前記画像形成停止時間による回復度に基づいて予め
    複数段階に設定された0〜1の間の係数を、前記記憶手
    段に記憶された前記画像形成停止時間に応じて、それま
    でに前記記憶手段に記憶された前記画像形成時間の積算
    に掛けることで行う請求項4の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 更に、前記像担持体の周辺の温度を検知
    する温度検知手段を有し、前記制御手段は、前記温度検
    知手段により検知した前記像担持体の周辺の温度の変化
    に対する前記像担持体の感度変化の関係に基づいて、更
    に画像形成のプロセス制御を変更する請求項1〜5のい
    ずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成のプロセス制御の変更とし
    て、前記露光手段の露光量を変更する請求項1〜6のい
    ずれかの項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記画像形成のプロセス制御の変更とし
    て、前記現像手段に印加する現像バイアスを変更する請
    求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記像担持体は電子写真感光体である請
    求項1〜8のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記像担持体の感度は、前記電子写真
    感光体に形成される静電潜像の潜像電位である請求項9
    の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 プロセスカートリッジを着脱可能であ
    って、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置
    において、 (a)電子写真感光体と、前記電子写真感光体に作用す
    るプロセス手段と、画像形成時間の積算と画像形成停止
    時間とを記憶する記憶手段と、を有するプロセスカート
    リッジを前記装置本体に取り外し可能に装着するための
    装着手段と、 (b)前記記憶手段から前記画像形成時間の積算と前記
    画像形成停止時間とを読み取るための読み取り手段と、 (c)前記プロセスカートリッジの前記記憶手段に記憶
    された前記画像形成時間の積算と前記画像形成停止時間
    とに応じて画像形成のプロセス制御を変更する制御手段
    と、を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記画像形成時間の
    積算及び前記画像形成停止時間と前記電子写真感光体の
    感度変化との関係に基づいて予め複数段階に分けて設定
    されている画像形成のプロセス制御を、前記記憶手段に
    記憶された前記画像形成時間の積算と前記画像形成停止
    時間とに応じて選択して変更する請求項11の電子写真
    画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記記憶手段に記憶された前記画像形
    成停止時間が所定の時間より大きくなった場合には、画
    像形成のプロセス制御は所定の状態とされ、又、それま
    でに前記記憶手段に記憶された前記画像形成時間の積算
    はリセットされて新たに積算される前記画像形成時間を
    記憶する請求項11又は12の電子写真画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記記憶手段に記憶された前記画像形
    成停止時間に応じて、それまでに前記記憶手段に記憶さ
    れた前記画像形成時間の積算は補正され、前記補正後の
    画像形成時間の積算にその後の画像形成時間が積算して
    記憶される請求項11、12又は13の電子写真画像形
    成装置。
  15. 【請求項15】 前記補正は、低下した前記電子写真感
    光体の感度の前記画像形成停止時間による回復度に基づ
    いて予め設定された0〜1の間の係数を、前記記憶手段
    に記憶された前記画像形成停止時間に応じて、それまで
    に前記記憶手段に記憶された前記画像形成時間の積算に
    掛けることで行う請求項14の電子写真画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記装置本体は更に、前記電子写真感
    光体の周辺の温度を検知する温度検知手段を有し、前記
    制御手段は、前記温度検知手段により検知した前記電子
    写真感光体の周辺の温度の変化に対する前記電子写真感
    光体の感度変化の関係に基づいて、更に画像形成のプロ
    セス制御を変更する請求項11〜15のいずれかの項に
    記載の電子写真画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記画像形成のプロセス制御の変更と
    して、前記露光手段の露光量を変更する請求項11〜1
    6のいずれかの項に記載の電子写真画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記画像形成のプロセス制御の変更と
    して、前記現像手段に印加する現像バイアスを変更する
    請求項11〜16のいずれかの項に記載の電子写真画像
    形成装置。
  19. 【請求項19】 前記電子写真感光体の感度は、前記電
    子写真感光体に形成される静電潜像の潜像電位である請
    求項11〜18のいずれかの項に記載の電子写真画像形
    成装置。
  20. 【請求項20】 前記プロセスカートリッジとは、前記
    プロセス手段としての帯電手段、現像手段又はクリーニ
    ング手段と前記電子写真感光体とを一体的にカートリッ
    ジ化するか、又は、前記プロセス手段としての帯電手
    段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つと前
    記電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化するか、
    又は、前記プロセス手段としての少なくとも現像手段と
    前記電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して、
    前記電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするもので
    ある請求項11〜19のいずれかの項に記載の電子写真
    画像形成装置。
  21. 【請求項21】 電子写真画像形成装置本体に着脱可能
    なプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体に作用するプロセス手段と、画像形
    成時間と画像形成停止時間とが記憶される記憶手段を有
    することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  22. 【請求項22】 前記プロセスカートリッジとは、前記
    プロセス手段としての帯電手段、現像手段又はクリーニ
    ング手段と前記電子写真感光体とを一体的にカートリッ
    ジ化するか、又は、前記プロセス手段としての帯電手
    段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つと前
    記電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化するか、
    又は、前記プロセス手段としての少なくとも現像手段と
    前記電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して、
    前記電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするもので
    ある請求項21のプロセスカートリッジ。
  23. 【請求項23】 像担持体を帯電した後露光して前記像
    担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像剤にて
    現像して画像を形成する画像形成方法において、 画像形成時間の積算と画像形成停止時間とを記憶して、
    記憶した前記画像形成時間の積算と前記画像形成停止時
    間とに応じて画像形成のプロセス制御を変更して画像を
    形成することを特徴とする画像形成方法。
  24. 【請求項24】 前記画像形成時間の積算及び前記画像
    形成停止時間と前記像担持体の感度変化との関係に基づ
    いて予め複数段階に分けて設定されている画像形成のプ
    ロセス制御を、記憶した前記画像形成時間の積算と前記
    画像形成停止時間とに応じて選択して画像形成を行う請
    求項23の画像形成方法。
  25. 【請求項25】 記憶した前記画像形成停止時間が所定
    の時間より大きくなった場合には、画像形成のプロセス
    制御を所定の状態として、それまでに記憶した前記画像
    形成時間の積算をリセットして新たに積算される前記画
    像形成時間を記憶する請求項23又は24の画像形成方
    法。
  26. 【請求項26】 記憶した前記画像形成停止時間に応じ
    て、それまでに記憶した前記画像形成時間の積算を補正
    し、前記補正後の画像形成時間の積算にその後の画像形
    成時間を積算して記憶する請求項23、24又は25の
    画像形成方法。
  27. 【請求項27】 前記補正は、低下した前記像担持体の
    感度の前記画像形成停止時間による回復度に基づいて予
    め複数段階に設定された0〜1の間の係数を、記憶した
    前記画像形成停止時間に応じて、それまでに記憶した前
    記画像形成時間の積算に掛けることで行う請求項26の
    画像形成方法。
  28. 【請求項28】 前記像担持体の周辺の温度を検知し
    て、予め求められた前記像担持体の周辺の温度の変化に
    対する前記像担持体の感度変化の関係に基づいて、更に
    画像形成のプロセス制御を変更する請求項23〜27の
    いずれかの項に記載の画像形成方法。
  29. 【請求項29】 前記画像形成のプロセス制御の変更と
    して、前記像担持体を露光する露光量を変更する請求項
    23〜28のいずれかの項に記載の画像形成方法。
  30. 【請求項30】 前記画像形成のプロセス制御の変更と
    して、前記像担持体に形成した静電潜像を現像する現像
    手段に印加する現像バイアスを変更する請求項23〜2
    8のいずれかの項に記載の画像形成方法。
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