JP2009061005A - 遊技機の基板ケース - Google Patents

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Abstract


【課題】確実に封印が可能であり、仮に不正に開封されたとしてもその痕跡を容易に発見できる遊技機の基板ケースを提供する。
【解決手段】蓋体の先端には、前方に向けて突出する嵌合部5を設けて、この嵌合部5に、垂直基板62の両端から後方に向けて係止片64を突設した封止部材6と、前記係止片64の間に上方から嵌入されてこの係止片64を横方向に拡開する押圧部材7とを配設する。相手のケース本体には、嵌合部5が差し込まれる封止室3を設けて、この封止室3内に、差し込まれた押圧部材7を下方に押し下げるための下向き突起37と、押圧部材7の押し下げによって拡開された係止片64と噛み合って蓋体をスライド不能に封止するための段差38とを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、回路基板を収納するための遊技機の基板ケースに関するものである。
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機においては、入賞確率が書き込まれたROMチップ等の電子部品を実装した回路基板が使われており、これら回路基板は、ケース本体とケース本体の開口部を覆う蓋とからなる基板ケースに収納されている。基板ケースには、内部にある回路基板に実装されているROMチップを交換して不当な利益を得ようとするのを防止するために、蓋を開けることができないようにするための封止構造が設けられている。
従来の封止構造を備えた基板ケースとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。当該基板ケースは、ワンウェイタイプのネジからなる封印ビスによって蓋を開けることが不可能なように封止し、開封部を切断することで前記封止を解除可能とする封印部を備えたものである。これら封印部は複数個設けられており、その個数分だけ開封してROMが改造されていないかどうかの検査を行った後に再度封止することが可能な構造になっている。
また、特許文献2に記載されている基板ケースは、封印ビスの代わりに係合爪を有した締結具でもって封止する構造になっている。
しかしながら、前述した特許文献1に記載されたワンウェイタイプのネジを用いた封止構造は、ドライバーの先端に接着剤を塗布してネジと接着することでネジを緩めたり、ネジをドリルなどで破壊したりして基板ケースを開封することが可能であるため、封印の確実性について問題があった。また、これらのような方法で開封し内部にあるROMを不正なROMと交換した後に、再度ネジを嵌め込まれると一見しただけでは不正に開封されたかどうかが判らないという問題もあった。
さらに、特許文献2に記載の封止構造は、係止爪が外側を向いているために、封止部分の側面に小さな孔を開けて係止爪を針金等で外側から押すことで係止が解除されてしまうという問題があった。
特開H10−216324号公報 特開2006−150044号公報
本発明は、上記した従来の問題に鑑み、確実に封印が可能であり、仮に不正に開封されたとしてもその痕跡を容易に発見できる遊技機の基板ケースを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するためになされた本発明の遊技機の基板ケースは、ケース本体と、このケース本体に横方向からスライドして装着される蓋体とからなる遊技機の基板ケースにおいて、
蓋体の一端には、蓋体のスライド方向に向けて突出する嵌合部を設けて、
この嵌合部に、垂直基板の両端から前記スライド方向と逆向きに係止片を突設した封止部材と、前記係止片の間に上方から嵌入されてこの係止片を横方向に拡開する押圧部材とを、配設するとともに、
相手のケース本体には、嵌合部が差し込まれる封止室を設けて、
この封止室内に、差し込まれた押圧部材を下方に押し下げるための下向き突起と、押圧部材の押し下げによって拡開された係止片と噛合して蓋体をスライド不能に封止するための段差とを、設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の遊技機の基板ケースは、ケース本体と、このケース本体に横方向からスライドして装着される蓋体とからなる遊技機の基板ケースにおいて、
ケース本体の一端には、蓋体の方に向けて突出する嵌合部を設けて、
この嵌合部に、垂直基板の両端から蓋体のスライド方向に向けて係止片を突設した封止部材と、前記係止片の間に上方から嵌入されてこの係止片を横方向に拡開する押圧部材とを、配設するとともに、
相手の蓋体には、嵌合部が差し込まれる封止室を設けて、
この封止室内に、差し込まれた押圧部材を下方に押し下げるための下向き突起と、押圧部材の押し下げによって拡開された係止片と噛合して蓋体をスライド不能に封止するための段差とを、設けたことを特徴とするものである。
上記した発明において、係止片の内側には、押圧部材の嵌入によって横方向に押圧されて係止片を拡開するための突起を設けたうえに、
押圧部材には、係止片の間に上方から嵌め込み可能な側面を設け、この側面に、上方に向けて浅くなる傾斜面を有する凹溝を設けて、この凹溝に一時収納された突起を押圧部材の押し下げによって横に押圧するようにすることができる。
さらに、封止室の上部に、二つの下向き突起を左右に離間させて設け、
押圧部材には、嵌合部が封止室内に差し込まれたときに、下向き突起により摺動されて押圧部材を押し下げるため上向き突起を、前記下向き突起に対向して二つ設けることができる。
また、本発明の遊技機の基板ケースは、ケース本体と、このケース本体に前方にスライドして装着される蓋体とからなり、遊技機用の回路基板が配設された遊技機の基板ケースにおいて、
蓋体の先端には、前方に向けて突出する嵌合部を設けて、
この嵌合部に、垂直基板の両端から後方に向けて係止片を突設した封止部材と、前記係止片の間に下方から嵌入されてこの係止片を横方向に拡開する押圧部材とを、配設するとともに、
相手のケース本体には、蓋体に向けて開く開口部を有し、嵌合部が差し込まれる封止室を設けて、
この封止室内に、差し込まれた押圧部材を上方に押し上げるための下側突起と、押圧部材の押し上げによって拡開された係止片と噛合して蓋体をスライド不能に封止するための段差とを、設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の遊技機の基板ケースは、ケース本体と、このケース本体に前方にスライドして装着される蓋体とからなり、遊技機用の回路基板が配設された遊技機の基板ケースにおいて、
ケース本体の一端には、後方に向けて突出する嵌合部を設けて、
この嵌合部に、垂直基板の両端から前方に向けて係止片を突設した封止部材と、前記係止片の間に下方から嵌入されてこの係止片を横方向に拡開する押圧部材とを、配設するとともに、
相手の蓋体には、ケース本体に向けて開く開口部を有し、嵌合部が差し込まれる封止室を設けて、
この封止室内に、差し込まれた押圧部材を上方に押し上げるための下側突起と、押圧部材の押し上げによって拡開された係止片と噛合して蓋体をスライド不能に封止するための段差とを、設けたことを特徴とするものである。
上記した発明において、係止片の内側には、押圧部材の嵌入によって横方向に押圧されて係止片を拡開するための突起を設けたうえに、
押圧部材には、係止片の間に下方から嵌め込み可能な側面を設け、この側面に、下方に向けて浅くなる傾斜面を有する凹溝を設けて、この凹溝に一時収納された突起を押圧部材の押し上げによって横に押圧するようにすることができる。
さらに、封止室の下部に、二つの下側突起を左右に離間させて設け、
押圧部材の上部には、嵌合部が封止室内に差し込まれたときに、下側突起により摺動されて押圧部材を上方に押し上げるための上側突起を、前記下側突起に対向して二つ設けることができる。
請求項1又は2に係る発明は、押圧部材の押し下げによって拡開された係止片の先端が段差と噛み合って係止されるので、一旦嵌合部を封止室に差し込んだ場合には、蓋体をスライド不能に封止することができる。また、封止状態では封止室内は嵌合部によって密閉されているので、直接外部から封止部材及び押圧部材に触れることはできない。よって、不正に開封しようとすれば必ず封止室及び嵌合部に不正行為の痕跡が残ることとなる。
請求項3に係る発明は、封止状態では封止部材の係止片は内側から突起が押圧されて拡開されているので、外部から封止室に孔を開けて針金を使って係止片を押しても封止を解除することはできない。よって、開封しようとするとより大きな痕跡が残ることとなるので、不正行為の発見が容易である。
請求項4に係る発明は、下向き突起と上向き突起とがそれぞれ二つ設けてあるので、押圧部材を傾かせることなく封止部材の間に真っ直ぐに押し下げることができる。
請求項5又は6に係る発明は、押圧部材の押し上げによって拡開された係止片の先端が段差と噛み合って係止されるので、一旦嵌合部を封止室に差し込んだ場合には、蓋体をスライド不能に封止することができる。また、封止状態では封止室内は嵌合部によって密閉されているので、直接外部から封止部材及び押圧部材に触れることはできない。よって、不正に開封しようとすれば必ず封止室及び嵌合部に不正行為の痕跡が残ることとなる。
請求項7に係る発明は、封止状態では封止部材の係止片は内側から突起が押圧されて拡開されているので、外部から封止室に孔を開けて針金を使って係止片を押しても封止を解除することはできない。よって、開封しようとするとより大きな痕跡が残ることとなるので、不正行為の発見が容易である。
請求項8に係る発明は、下側突起と上側突起とがそれぞれ二つ設けてあるので、押圧部材を傾かせることなく封止部材の間に真っ直ぐに押し上げることができる。
以下に、本発明の実施形態を図に基づき説明する。
図1は、本発明の基板ケースを示す図であって、1はケース本体、2は前方にスライドしてケース本体1に装着される相手の蓋体、9は保護される回路基板である。ケース本体1は、一端に複数の封止室3が形成され、その反対側は側壁のない蓋体挿通部11となしてある。側壁12の内面には鈎部13が設けられている。封止室3には蓋体挿通部11に向けて開く開口部31が形成されている。ケース本体1は、底面14が螺着、係止などされることによって遊技板裏面に固定される。なお、本明細書において、前方とは蓋体2がスライドする方向をいい、後方とはその逆の方向をいい、横方向とは、当該前後の方向に対して水平に直交する方向をいうものとする。
蓋体2の一端には、前方に向けて突出する嵌合部5が複数形成されている。この嵌合部5は封止室3に嵌め込まれたときに、開口部31を封鎖するための封止板54と、封止室3の底部の型抜き口32を塞ぐための底板53とを有している。嵌合部5には、封止部材6と着脱可能な押圧部材7とが取付けられている。また、蓋体2の側面には、鈎部13に差し込まれる突片21が設けられている。
蓋体2の幅はケース本体1の側壁12内を摺動可能に形成してあるので、ケース本体1に対して蓋体2をスライド移動させることができる。蓋体2を前方にスライドさせて突片21を鈎部13に差し込むことによって、蓋体2の上下方向の移動を規制することができる。また、嵌合部5を、開口部31から封止室3内に差し込むことによっても、底板53の先端が、封止室3に設けたスリット39に差し込まれるので、蓋体2の上下方向の移動を規制することができる。
図2に、本発明の要部構造を示す。図において、一方の押圧部材7aは上向き突起73が横向きの待機状態であるが、他方の押圧部材7bは上向き突起73の傾斜面72が前方を向いた封止可能状態である。封止室3の内部には、上向き突起73と傾斜角度が略同一の下向き突起37が上向き突起73に対向して設けられ、開口部31の左右には段差38がもうけられている。
図3〜5に、嵌合部5の詳細を示す。嵌合部5は、底板53と、これに垂直な封止板54を有し、封止板54に切断用の薄肉部52が接続されている。底板53には、封止部材6の挿着凹部55と押圧部材7の挿着軸56とが設けられている。底板53の先端は、封止室3に設けたスリット39に挿入しやすいように面取りされている。
図6〜8に、封止部材6の詳細を示す。封止部材6は、挿着軸56の挿通孔65が設けられた底板61と、底板61の一端に立設された垂直基板62と、他端に立設されたガイド板63とを有する。垂直基板62の両端には蓋体2のスライド方向とは逆向き、すなわち後方に突出された二枚の係止片64が平行に設けられている。係止片64の内側には係止片64拡開用の突起66が設けられている。突起66は上部の斜めに面取りされた面取部67と下部の垂直な平面の平面部68とから構成されている。また、この封止部材6は、底面61が挿着凹部55に嵌め込まれて嵌合部5に取付けられている。なお、嵌め込みでなくとも、接着などであってもよいし、嵌合部5と一体であってもよい。
押圧部材7の詳細を、図9〜12に示す。押圧部材7は、概略形状四角柱の胴部71を有し、胴部71の上には傾斜面72を有する上向き突起73が二つ左右に離間して設けられている。胴部71の左右の側面74で上向き突起73の下方には、押圧部材7を封止部材6に仮止めするために突起66を収納可能な凹溝75が設けられ、この凹溝75は上方に向けて浅くなる傾斜面76を有している。胴部71の前後の側面77には、押圧部材7を待機状態に保持しておくために封止部材6の突起66を逃がすための長溝78が形成されている。また、胴部71は挿着軸56が挿通される孔79を有し、この孔79には位置決め用の角部80が形成されている。
封止室3の詳細を、図13〜16に示す。封止室3は、開口部31と反対側の正面側壁33と、左右の側面34と上面35とを有し、底部には、成形型を抜くために形成される型抜き口32を有する。封止室3の内部の上面35には、開口部31側に傾斜面36を有する下向き突起37が左右に離間して二つ設けられている。押圧部材7の上向き突起73を左右両側から押すことで、押圧部材7を傾かせることなく真直ぐに押し下げることができるため、このように下向き突起37及び上向き突起73を左右に離間して二つずつ設けることが望ましい。しかしこれに限定されるものではなく、夫々の突起を中央に一つずつ設けて下向き突起37と上向き突起73とが当接して押し下げることができる形状であってもよい。なお、図21に示すように蓋体2の前進力の一部を直角の下方に変更している。傾斜面36及び傾斜面72の傾き角θは、θが大きいとFxも大きくなるためにスライド移動させるのに大きな力が必要となって封止作業が困難となる。反対に、θが小さいとスライド移動させる距離が長く必要となって封止室3の大型化を招くこととなる。よってθは、Fx=Fyとなる45°から30°が望ましい。
さらに、側面34の内側には、拡開された係止片64と噛み合って係止するための段差38が形成されている。
以上のように構成された基板ケースにおいて、ケース本体1を蓋体2で封止するには、先ず傾斜面72を横向きとした待機状態の押圧部材7を封止部材6から取り外して、傾斜面72を前方に向けて再び封止部材6に突起66の面取部67が凹溝75の傾斜面76に当接する程度まで軽く差し込む(図17、図2)。次いで嵌合部5先端を封止室3の内部に差し込んで、ケース本体1に対して蓋体2をスライド移動させ、下向き突起37に上向き突起73を当接させる(図18〜21)。この状態では、突起66の面取部67が凹溝75の傾斜面76に接触した状態であって(図20)、押圧部材7と封止部材6の底面61との間には隙間Sが残存し、封止室3の正面側壁33と封止部材6の垂直基板62との間には隙間Tが残存している(図21)。押圧部材7の側面74によって突起66は横方向に押圧されてはおらず(図20)、よって、係止片66は拡開されてはいない(図19)。またこの状態では、係止片66の先端は、段差38を超えて封止室3の内側にある。
蓋体2をさらにスライドさせると、上向き突起73は、下向き突起37から傾斜面72に対して垂直の力を受けるので、傾斜面72が下向き突起37の傾斜面36上を摺動して押圧部材7は下方に押し下げられることになる。すると、突起66の面取部67に当接していた凹溝75の傾斜面76は、面取部67に沿って下方に摺動しながら横に押圧されることになる。この押圧によって、係止片64は横方向に徐々に拡開される。なお、押圧部材7が押下げられることで係止片64にも押下げの力が働くが、係止片64は垂直基板62に片持ち支持されているので、係止片64先端が押下げられることになる。この場合、先端の下部が嵌合部5の底板53に接触すると摩擦で横方向に拡開されるのを妨げられるので、係止片64と底板53との間には接触しない程度の隙間が予め設けてある。
蓋体2をさらにスライドさせて、嵌合部5を封止室3に完全に差し込むと(図22〜25)、嵌合部5の封止板54が封止室の左右の側面34と上面35とに当接することで、開口部31は封止板54によって密閉される(図25)。また、型抜き口32は底板53によって密閉される。押圧部材7はさらに下方に押し下げられ、押圧部材7はその底面が底板61に着底する。

この着底した状態では、凹溝75の傾斜面76に当接していた突起66の面取り部67は、傾斜面76を上方に摺動して凹溝75から抜け出し、その後突起66の平面部68が側面74によって横に押圧されることになる(図24。平面部68と側面74は垂直面であるため、係止片64は元の閉じた状態に戻ることなく横方向に拡開された状態で保持されて、その先端が段差38と噛み合って係止される(図23、26)。よって、嵌合部5を封止室3から引き抜こうとしても、係止片64先端が段差38に引っかかることになるので、引き抜くことはできない。
突起66の平面部68が係止片64の上下方向の中心に設けられているので、係止されている状態では、左右の係止片64は正面から見て傾くことなく並行に拡開される。これにより、係止片64先端全体が段差38に引っかかることになるので確実に係止することができる。
また、突起66は、拡開された係止片64に沿うように後方に向けて横方向の突出量を大きくしてあるので、側面74と突起66の平面部68とは面で接触することになり、係止片64を無理なく拡開させ、拡開された状態を維持することができる。
したがって、蓋体2の前後方向のスライドを不可能にして、基板ケースを封止することができる。
前述したようによく行われている不正な解除方法の一つとして、封止室3の壁に小さな孔を開けてそこから針金等を差し込むことで係止爪を内側に押し込み係止を解除する方法が知られている。しかし本発明では、係止片64の内側の突起66が側面74で支えられており、突起66の横方向の幅が十分であるので、例え係止片64の先端が撓んで段差38から外れたとしても、突起66部分で段差38と引っかかるため、それ以上後方にスライドさせることができず封止が解除されることはない。なお、この場合の突起66の横方向の幅(h)が十分とは、拡開されていない係止片64と段差38との横方向の隙間(H)よりも大きいことを意味する(図29)。
封止を解除するためには、薄肉部52を切断する必要がある。通常は、図27に示すように、ケース本体1側に封止室3が4個、蓋体2側に嵌合部5が4個設けられていて、4回の封止と解除とを繰り返すことができる。なお、これらのケース本体1、蓋体2、封止室3、嵌合部5を、透明のものとすることによって、内部の構造や封止状態を視認することができる。
以上は、ケース本体1に封止室3を設け、蓋体2に嵌合部5を設けた実施例を説明したが、ケース本体1に嵌合部5を設け、蓋体2に封止室3を設けることもできる。すなわち、ケース本体1の一端には、後方に向けて突出する嵌合部5を設けて、この嵌合部5に、垂直基板62の両端から前方に向けて係止片64を突設した封止部材6と、前記係止片64の間に上方から嵌入されてこの係止片64を横方向に拡開する押圧部材7とを、配設する。相手の蓋体2には、嵌合部5が差し込まれる封止室3を設けて、この封止室3内に、差し込まれた押圧部材7を下方に押し下げるための下向き突起37と、押圧部材7の押し下げによって拡開された係止片64と噛合して蓋体2をスライド不能に封止するための段差38とを、設けることによっても、既記したものと同様な効果を得ることができる。
図28に、上記したものとは別の形態の基板ケースの封止構造を示す。この形態のものにおいては、封止室3には下向き突起37が一つ設けられている。そして、押圧部材7にはこの下向き突起37に対向する傾斜面72を有する上向き突起73が形成されている。なお、上向き突起73の間には待機時に下向き突起37を挿通するための切り溝81が形成されている。胴部71の左右の側面には、係止片拡開用の突起82が設けられており、突起82が係止片64を上下方向の中央で支えるためこれに対応して、係止片64には凹溝69が形成されている、この凹溝69は下部に、下方に向けて浅くなる傾斜面69aを有している。すなわち突起82がこの傾斜面69aを下方に摺動することによって、係止片64は横に拡開されるので、段差38と噛み合うことができる。
図30〜34には、第3の実施形態の基板ケースを示す。この基板ケースは、図2などに示した封止構造において、上下の位置関係を反転させたものである。すなわち、蓋体2の先端には、前方に向けて突出する嵌合部5が設けてある。この嵌合部5には、垂直基板62の両端から後方に向けて係止片64を突設した封止部材6と、係止片64の間に下方から嵌入されてこの係止片64を横方向に拡開する押圧部材7とが配設されている。
相手のケース本体1には、蓋体2に向けて開く開口部31を有し、嵌合部5が差し込まれる封止室3を設けてある。封止室3内には、封止室3内に差し込まれた押圧部材7を上方に押し上げるための下側突起91と、押圧部材7の押し上げによって拡開された係止片64と噛合して蓋体2をスライド不能に封止するための段差38(図29、水平方向断面構造は上下反転させても同じである。)とが設けられている。
なお、係止片64の内側には、押圧部材7の嵌入によって横方向に押圧されて係止片64を拡開するための突起66を設けてある。さらに、押圧部材7には、係止片64の間に下方から嵌め込み可能な側面74を設け、この側面74に、下方に向けて浅くなる傾斜面を有する凹溝75を設けてある。よって、この凹溝75に一時収納された突起66を押圧部材7の押し上げによって横に押圧することができる。
封止室3の下部には、二つの下側突起91を左右に離間させて設け、
押圧部材7の下部には、嵌合部5が封止室3内に差し込まれたときに、下側突起91により摺動されて押圧部材7を上方に押し上げるための上側突起92が、下側突起91に対向して二つ設けられている。
封止構造を以上のようなものとしてもケース本体1に蓋体2を封止することができる。
また、ケース本体1の一端には、後方に向けて突出する嵌合部5を設けて、この嵌合部5に、垂直基板62の両端から前方に向けて係止片64を突設した封止部材6と、前記係止片64の間に下方から嵌入されてこの係止片64を横方向に拡開する押圧部材6とを、配設するとともに、相手の蓋体2には、ケース本体1に向けて開く開口部31を有し、嵌合部5が差し込まれる封止室3を設けて、この封止室3内に、差し込まれた押圧部材7を上方に押し上げるための下側突起91と、押圧部材7の押し上げによって拡開された係止片64と噛合して蓋体2をスライド不能に封止するための段差38とを、設けることもできる。
封止前の基板ケースの斜視図である。 封止前の基板ケースの封止構造の内部を透視して示す斜視図である。 嵌合部の斜視図である。 嵌合部の平面図である。 嵌合部の側面図である。 封止部材の斜視図である。 封止部材の平面図である。 封止部材の正面図である。 押圧部材の斜視図である。 押圧部材の正面図である。 押圧部材の平面図である。 押圧部材の側面図である。 封止室の斜視図である。 封止室の斜視図である。 封止室の斜視図である。 封止室の底面図である。 基板ケースの封止構造の斜視図である。 封止直前の基板ケースの封止構造の側面図である。 図18のA−A線における封止構造の水平断面図である。 図19のB−B線における封止構造の垂直断面図である。 図19のC−C線における封止構造の垂直断面図である。 封止完了した基板ケースの封止構造の側面図である。 図22のD−D線における封止構造の水平断面図である。 図23のE−E線における封止構造の垂直断面図である。 図23のF−F線における封止構造の垂直断面図である。 封止完了した基板ケースの封止構造の内部を透視して示す斜視図である。 封止状態の基板ケースを示す斜視図である。 別の形態の基板ケースの封止構造を示す分解斜視図である。 隙間Hと突起の横幅hを説明する図である。 第3の実施形態の基板ケースを示す斜視図である。 図30の基板ケースの正面図である。 図30の蓋体の正面図である。 図30の蓋体の側面図である。 図31のG−G線断面図である。
符号の説明
3 封止室、5 嵌合部、6 封止部材、7 押圧部材、37 下向き突起、38 段差、62 垂直基板、64 係止片、

Claims (8)

  1. ケース本体と、このケース本体に前方にスライドして装着される蓋体とからなり、遊技機用の回路基板が配設された遊技機の基板ケースにおいて、
    蓋体の先端には、前方に向けて突出する嵌合部を設けて、
    この嵌合部に、垂直基板の両端から後方に向けて係止片を突設した封止部材と、前記係止片の間に上方から嵌入されてこの係止片を横方向に拡開する押圧部材とを、配設するとともに、
    相手のケース本体には、蓋体に向けて開く開口部を有し、嵌合部が差し込まれる封止室を設けて、
    この封止室内に、差し込まれた押圧部材を下方に押し下げるための下向き突起と、押圧部材の押し下げによって拡開された係止片と噛合して蓋体をスライド不能に封止するための段差とを、設けたことを特徴とする遊技機の基板ケース。
  2. ケース本体と、このケース本体に前方にスライドして装着される蓋体とからなり、遊技機用の回路基板が配設された遊技機の基板ケースにおいて、
    ケース本体の一端には、後方に向けて突出する嵌合部を設けて、
    この嵌合部に、垂直基板の両端から前方に向けて係止片を突設した封止部材と、前記係止片の間に上方から嵌入されてこの係止片を横方向に拡開する押圧部材とを、配設するとともに、
    相手の蓋体には、ケース本体に向けて開く開口部を有し、嵌合部が差し込まれる封止室を設けて、
    この封止室内に、差し込まれた押圧部材を下方に押し下げるための下向き突起と、押圧部材の押し下げによって拡開された係止片と噛合して蓋体をスライド不能に封止するための段差とを、設けたことを特徴とする遊技機の基板ケース。
  3. 係止片の内側には、押圧部材の嵌入によって横方向に押圧されて係止片を拡開するための突起を設けたうえに、
    押圧部材には、係止片の間に上方から嵌め込み可能な側面を設け、この側面に、上方に向けて浅くなる傾斜面を有する凹溝を設けて、この凹溝に一時収納された突起を押圧部材の押し下げによって横に押圧するようにした請求項1又は2に記載の遊技機の基板ケース。
  4. 封止室の上部に、二つの下向き突起を左右に離間させて設け、
    押圧部材の上部には、嵌合部が封止室内に差し込まれたときに、下向き突起により摺動されて押圧部材を下方に押し下げるための上向き突起を、前記下向き突起に対向して二つ設けた請求項1〜3の何れかに記載の遊技機の基板ケース。
  5. ケース本体と、このケース本体に前方にスライドして装着される蓋体とからなり、遊技機用の回路基板が配設された遊技機の基板ケースにおいて、
    蓋体の先端には、前方に向けて突出する嵌合部を設けて、
    この嵌合部に、垂直基板の両端から後方に向けて係止片を突設した封止部材と、前記係止片の間に下方から嵌入されてこの係止片を横方向に拡開する押圧部材とを、配設するとともに、
    相手のケース本体には、蓋体に向けて開く開口部を有し、嵌合部が差し込まれる封止室を設けて、
    この封止室内に、差し込まれた押圧部材を上方に押し上げるための下側突起と、押圧部材の押し上げによって拡開された係止片と噛合して蓋体をスライド不能に封止するための段差とを、設けたことを特徴とする遊技機の基板ケース。
  6. ケース本体と、このケース本体に前方にスライドして装着される蓋体とからなり、遊技機用の回路基板が配設された遊技機の基板ケースにおいて、
    ケース本体の一端には、後方に向けて突出する嵌合部を設けて、
    この嵌合部に、垂直基板の両端から前方に向けて係止片を突設した封止部材と、前記係止片の間に下方から嵌入されてこの係止片を横方向に拡開する押圧部材とを、配設するとともに、
    相手の蓋体には、ケース本体に向けて開く開口部を有し、嵌合部が差し込まれる封止室を設けて、
    この封止室内に、差し込まれた押圧部材を上方に押し上げるための下側突起と、押圧部材の押し上げによって拡開された係止片と噛合して蓋体をスライド不能に封止するための段差とを、設けたことを特徴とする遊技機の基板ケース。
  7. 係止片の内側には、押圧部材の嵌入によって横方向に押圧されて係止片を拡開するための突起を設けたうえに、
    押圧部材には、係止片の間に下方から嵌め込み可能な側面を設け、この側面に、下方に向けて浅くなる傾斜面を有する凹溝を設けて、この凹溝に一時収納された突起を押圧部材の押し上げによって横に押圧するようにした請求項5又は6に記載の遊技機の基板ケース。
  8. 封止室の下部に、二つの下側突起を左右に離間させて設け、
    押圧部材の下部には、嵌合部が封止室内に差し込まれたときに、下側突起により摺動されて押圧部材を上方に押し上げるための上側突起を、前記下側突起に対向して二つ設けた請求項5〜7の何れかに記載の遊技機の基板ケース。
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