JP2009057580A - Ag基合金スパッタリングターゲット、およびその製造方法 - Google Patents

Ag基合金スパッタリングターゲット、およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】膜面方向(膜面内)における成分の均一性に優れた薄膜を安定して形成することができるAg−Ta−Cu合金スパッタリングターゲットを提供する。
【解決手段】Taを0.6〜10.5原子%、Cuを2〜13原子%含有するAg基合金からなるスパッタリングターゲットであって、スパッタリングターゲットのスパッタリング面を画像解析したとき、(1)Ta粒の全面積に対する、円相当直径10〜50μmのTa粒の合計面積は60面積%以上であり、且つ、Ta粒の平均重心間距離は10〜50μmであり、(2)Cu粒の全面積に対する、円相当直径10〜50μmのCu粒の合計面積は70面積%以上であり、且つ、Cu粒の平均重心間距離は60〜120μmである。
【選択図】なし

Description

本発明は、TaおよびCuを含むAg基合金スパッタリングターゲットおよびその製造方法に関し、特に、光情報記録媒体用Ag基合金反射膜の形成に有用なAg基合金スパッタリングターゲットに関するものである。
Ag(銀)合金からなる薄膜(Ag基合金薄膜)は、高反射率や低電気抵抗率、高熱伝導率といった特性を有しているため、例えば、光情報記録媒体(光ディスク)の反射膜、半透過反射膜、熱拡散膜;フラットパネルディスプレイの反射膜、反射電極膜、配線膜;熱線反射/遮断窓ガラスなどのLow−E(低放射率)膜;電磁波シールドの遮蔽膜;自動車ヘッドランプや照明器具の反射膜;光学部品や発光ダイオードの反射膜や反射電極膜、などに広く適用されている。特に、Ag基合金薄膜は、次世代光ディスクで用いられる青紫色レーザーに対しても充分高い反射率を有し、追記型/書き換え型の光ディスクに求められる高い熱伝導率も有していることから、これらの用途にも好適に用いられている。
上記のAg基合金薄膜は、Ag基合金からなるスパッタリングターゲット(Ag基合金スパッタリングターゲット)をスパッタリングするスパッタリング法によって形成することが好ましい。スパッタリング法とは、真空引き後にArを導入したスパッタリングチャンバー内において、基板とスパッタリングターゲット(以後、ターゲットと称する場合がある。)との間でプラズマ放電を形成し、該プラズマ放電によりイオン化させたArをターゲットに衝突させて、該ターゲットの原子をたたき出し、基板上に堆積させて薄膜を作製する方法である。スパッタリング法で形成された薄膜は、イオンプレーティング法や真空蒸着法、電子ビーム蒸着法で形成された薄膜に比べ、膜面方向における成分や膜厚などの均一性に優れている。また、スパッタリング法は、真空蒸着法とは異なり、ターゲット材と同じ組成の薄膜を形成できるというメリットを有している。
このような高品質の薄膜を形成できるように、スパッタリングターゲットには、スパッタリング面方向(スパッタリング面内)において、ターゲットを構成する元素のバラツキや偏析がなく、均一に分布していることが要求される。ターゲット構成元素がターゲット面内に均一に分散していないターゲットを用いて得られた薄膜は、膜面方向(膜面内)における成分や膜厚などのバラツキが大きくなるため、反射率などの特性のバラツキを招き、反射膜としての性能が著しく低下するからである。
ところで、Ag基合金スパッタリングターゲット(Ag基合金ターゲット)は、一般に、溶解・鋳造法によって製造される(例えば、特許文献1〜特許文献11)。一方、Taなどの高融点金属を含むターゲットでは、溶解・鋳造法ではなく、金属粉末を混合し、熱間静水圧プレス(Hot Isostatic Pressing、HIPと略記する場合がある。)を行う粉末焼結法が推奨されている。Ag基合金ターゲットに関するものではないが、例えば、特許文献12には、半導体LSIの製造に使用されるTaやRuなどの高融点金属材料からなるスパッタリングターゲットの製造には粉末焼結法が最も適していると記載されている。また、特許文献13には、磁気記録媒体に用いられるCoTa系ターゲットを粉末焼結法によって製造する方法が記載されている。
特許第3365762号公報 特開2000−239835号公報 特開2002−129314号公報 特開2004−2929号公報 特開2004−43868号公報 特開2004−84065号公報 特開2004−126497号公報 特開2004−339585号公報 特開2005−36291号公報 特開2005−314717号公報 特開2005−330549号公報 特開2001−20065号公報 特開2000−207725号公報
本発明の目的は、膜面方向(膜面内)における成分などの均一性に優れた薄膜を安定して形成することができるAg−Ta−Cu合金スパッタリングターゲット、および当該スパッタリングターゲットの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決することのできた本発明のAg基合金スパッタリングターゲットは、Taを0.6〜10.5原子%、Cuを2〜13原子%含有するAg基合金からなるスパッタリングターゲットであって、前記スパッタリングターゲットのスパッタリング面を画像解析したとき、
(1)Taについて、Ta粒の全面積に対する、円相当直径10μm以上50μm以下のTa粒の合計面積は、面積率で60%以上であり、且つ、Ta粒の平均重心間距離は10μm以上50μm以下であり、
(2)Cuについて、Cu粒の全面積に対する、円相当直径10μm以上50μm以下のCu粒の合計面積は、面積率で70%以上であり、且つ、Cu粒の平均重心間距離は60μm以上120μm以下である
ところに要旨を有している。
好ましい実施形態において、上記のAg基合金スパッタリングターゲットは、光情報記録媒体用反射膜の形成に用いられる。
また、上記課題を解決することのできた上記Ag基合金スパッタリングターゲットの製造方法は、体積50%粒子径が10μm以上50μm以下のAg粉末、体積50%粒子径が10μm以上50μm以下のTa粉末、および体積50%粒子径が10μm以上50μm以下のCu粉末を含む原料を30〜90分間混合し、混合粉末を用意する工程と、前記混合粉末を500〜600℃の温度で1〜3時間の熱間静水圧プレスを行う工程と、を包含するところに要旨を有している。
本発明によれば、スパッタリングターゲット面内(スパッタリング面内)に、所定粒径のTa粒およびCu粒が、ほぼ等間隔で均一に分布(分散)して一定面積以上存在しているため、膜面方向(膜面内)における成分の均一性に優れた薄膜を安定して形成することができた。このようにして得られる薄膜は、反射特性や追記記録特性などに極めて優れているため、光情報記録媒体用反射膜などとして好適に用いることができる。
本発明者は、反射特性や追記記録特性に優れ、不法複製版の検出や排除を有効に行うことも可能な光情報記録媒体として、Ag中にTaおよびCuを含むAg−X−Cu合金(Xは、Ti、W、Ta、V、Mo、Nb、Zrの少なくとも一種)の反射膜を有する光情報記録媒体を先に開示した(特願2006−166311)。以下、この発明を先願発明と呼ぶ。
上記の出願後、本発明者は、特に、X=TaであるAg−Ta−Cu合金薄膜をスパッタリング法によって形成するためのAg−Ta−Cu合金スパッタリングターゲットを製造する方法について検討をしてきた。ここで、Taの融点は2977℃であり、Ag(融点961℃)やCu(融点1083.4℃)に比較して非常に高いため、Ag−Ta−Cu合金ターゲットを、従来のAg基合金ターゲットと同様に溶解・鋳造法によって製造しようとすると、高融点のTaと、Taに比べて低融点のAg、Cuとは均一に溶解せず、各元素のバラツキや偏析が大きくなる。そのため、従来の方法では、成分均一性に優れた薄膜を安定して形成することが可能なAg−Ta−Cu合金スパッタリングターゲットを製造することができない。
そこで、本発明者は、溶解・鋳造法ではなく、前述した特許文献12や特許文献13で推奨されている粉末焼結法に着目し、Ag母相中に所定粒度のTa粒およびCu粒が分散性良く均一に分布したAg−Ta−Cu合金ターゲットを提供するため、検討を重ねてきた。特に、本発明で対象とする合金組成のターゲットは、ターゲットを構成する元素のスパッタ率が大きく異なっており(スパッタ率は、Ag:3.40、Ta:0.62、Cu:2.30)、とりわけ、Taと、Ag、Cuとのスパッタ率の差が非常に大きい。このようにスパッタ率が大きく異なる元素を含むターゲットにおいて、ターゲット面内に少しでも元素のバラツキや偏析が生じていると、当該ターゲットを用いて得られる薄膜の成分均一性にも大きな悪影響を及ぼし、高品質の薄膜が得られない。従って、Ag−Ta−Cu合金ターゲットに要求される特性は、他のターゲットに比べて著しく高く、Ag−Ta−Cu合金ターゲットに適した固有の製造方法の確立が望まれている。
上記事情のもと、本発明者は、特に、Ag−Ta−Cu合金ターゲットに適した製造方法を提供するという観点から、検討を進めてきた。その結果、(ア)粉末焼結法において、特に、原料の粉末混合工程と、加圧焼結工程であるHIP工程を適切に制御すれば、所期の目的が達成されること、(イ)このようにして得られるAg−Ta−Cu合金ターゲットは、Ta粒やCu粒のバラツキや偏析もないため、当該ターゲットを用いて得られる薄膜は、光情報記録媒体用反射膜などとして極めて有用であることを見出し、本発明を完成した。
このように本発明は、Ag−Ta−Cu合金に特化した技術である点で、前述した特許文献12および13の技術と相違する。これらの特許文献には、粉末焼結法によるTaターゲットまたはTa含有ターゲットの製造が推奨されると記載されているだけで、具体的に、本発明で対象とする合金組成のターゲット、すなわち、Ag基合金にTaやCuを含むターゲットをどのようにして製造したら良いかについて、何も教示していない。また、上記特許文献には、本発明の製造方法を特徴付ける粉末混合工程およびHIP工程について、何も開示されていない。
以下、本発明のAg−Ta−Cu合金ターゲットについて、詳細に説明する。
本発明のターゲットは、Taを0.6〜10.5原子%、Cuを2〜13原子%含有するAg基合金からなるスパッタリングターゲットであって、スパッタリングターゲットのスパッタリング面を画像解析したとき、下記(1)および(2)の要件を満足するものである。
(1)Taについて、(ア)Ta粒の全面積に対する、円相当直径10μm以上50μm以下のTa粒の合計面積は、面積率で60%以上であり、且つ、(イ)Ta粒の平均重心間距離は10μm以上50μm以下である。
(2)Cuについて、(ア)Cu粒の全面積に対する、円相当直径10μm以上50μm以下のCu粒の合計面積は、面積率で70%以上であり、且つ、(イ)Cu粒の平均重心間距離は60μm以上120μm以下である。
以下では、説明の便宜上、Ta粒の全面積に対する、円相当直径10μm以上50μm以下のTa粒の合計面積を「Ta粒の面積率」と呼ぶ場合がある。同様に、Cu粒の全面積に対する、円相当直径10μm以上50μm以下のCu粒の合計面積を「Cu粒の面積率」と呼ぶ場合がある。
まず、本発明で対象とするAg−Ta−Cu合金について説明する。
本発明において、前述した先願発明に記載のAg−X−Cu合金(X=Ti、W、Ta、V、Mo、Nb、Zrの少なくとも一種)のなかでも、特に、X=TaのAg−Ta−Cu合金に着目した理由は、上記合金の薄膜が反射特性や追記記録特性などに極めて優れているからである。
本発明のAg基合金ターゲットに含まれるTaの含有量は、先願発明に記載のAg基合金反射膜と同様、0.6原子%以上10.5原子%以下の範囲内である。すなわち、本発明ターゲットに用いられるTaの量は、薄膜との関係で決定されたものであり、高性能の光ディスク用Ag基合金反射膜を得るために必要なTa量(0.6原子%以上10.5原子%以下)を、Ag基合金ターゲットにおいて規定するものである。Ag基合金ターゲットに含まれるTa量の下限が0.6原子%を下回ると、Ag基合金反射膜のTa量も0.6原子%を下回るため、最終的に所望とする追記記録特性に優れたAg基合金薄膜が得られない。一方、Ag基合金ターゲットに含まれるTa量の上限が10.5原子%を超えると、Ag基合金反射膜のTa量も10.5原子%を超えるため、やはり、所望の反射特性に優れたAg基合金薄膜が得られない。Taの含有量は、1原子%以上8原子%以下であることが好ましく、2原子%以上6原子%以下であることがより好ましい。
また、本発明のAg基合金ターゲットに含まれるCuの含有量は、先願発明に記載のAg基合金反射膜と同様、2原子%以上13原子%以下の範囲内である。すなわち、本発明ターゲットに用いられるCuの量は、前述したTaの含有量を定めたのと同様、薄膜との関係で決定されたものであり、高性能の光ディスク用Ag基合金反射膜を得るために必要なCu量(2原子%以上13原子%以下)を、Ag基合金ターゲットにおいて規定するものである。Ag基合金ターゲットに含まれるCu量の下限が2原子%を下回ると、Ag基合金反射膜のCu量も2原子%を下回るため、最終的に所望とする追記記録特性に優れたAg基合金薄膜が得られない。一方、Ag基合金ターゲットに含まれるCu量の上限が13原子%を超えると、Ag基合金反射膜のCu量も13原子%を超えるため、やはり、所望の反射特性に優れたAg基合金薄膜が得られない。Cuの含有量は、2.5原子%以上10原子%以下であることが好ましく、3原子%以上8原子%以下であることがより好ましい。
本発明に用いられるAg基合金は、上記のように、TaおよびCuを両方含有し、残部:Agおよび不可避不純物である。不可避不純物としては、例えば、製造過程などで不可避的に混入する元素、例えば、Si、Fe、C、O、Nなどが挙げられる。
更に、本発明のAg−Ta−Cu合金ターゲットは、スパッタリング面内(面方向)に存在するTaおよびCuが、それぞれ、上記(1)および(2)の要件を満足していることが必要である。
すなわち、本発明に係るAg基合金ターゲットの測定面を、後に詳しく説明する測定方法で観察したとき、TaおよびCuは、いずれも、金属間化合物として存在せず、それぞれが独立したTaの粒およびCuの粒として、Ag母相中に分散している(後記する図1および図2をご参照)。そして、後記する実施例の表に示すように、これらのTa粒およびCu粒のそれぞれを、上記(ア)および(イ)のように制御すれば、高品質の薄膜を形成できることが判明した。
まず、Ta粒およびCu粒のいずれについても、(ア)円相当直径が所定範囲内にあるTa粒およびCu粒の面積率を所定量以上に制御する。
ただし、高性能・高品質の薄膜を安定して形成するためには、上記(ア)のようにTa粒およびCu粒の面積率の制御だけでは不充分であり、(イ)平均重心間距離(要約すれば、隣接する粒子間の距離の平均値)を適切に制御し、所定の円相当直径のTa粒およびCu粒が、ほぼ等間隔に均一に分布していることが必要であることも判明した(後記する実施例を参照)。本発明者の検討結果によれば、スパッタリング面内の偏析やバラツキに影響を及ぼすのは、隣接したTa粒またはCu粒の凝集部であり、Ta粒およびCu粒が密集して本発明で規定する面積率を確保したとしても、薄膜の膜面内成分均一性を確保できないことが分かった。裏返せば、Ta粒およびCu粒の面積率が同じであっても、隣接するTa粒またはCu粒が所定の平均重心間距離で離れていれば、偏析やバラツキを抑えられることが明らかになった。
以下、TaおよびCuのそれぞれについて、詳細に説明する。
(1)Taについて
Taは、上記(1)の要件、すなわち、(ア)Ta粒の全面積に対する、円相当直径10〜50μmのTa粒の合計面積(Ta粒の面積率)≧60面積%、(イ)Ta粒の平均重心間距離10〜50μm、の両方の要件を満足する。後記する実施例で充分実証したように、上記(ア)、(イ)の少なくとも一方を満足しないものは、Ta粒のバラツキや偏析が大きくなる。
詳細には、上記(ア)で規定するように、Ta粒の全面積に対する、円相当直径10〜50μmのTa粒の合計面積(Ta粒の面積率)≧60面積%を満足する必要がある。円相当直径が10μm未満のTa粒は、粉末焼結後の最終工程で施される機械加工時の毟れの起点となり、この毟れがスパッタリング成膜時の異常放電の起点となる恐れがある。一方、円相当直径が50μmを超えるTa粒は、スパッタリング面内の偏析の原因となり、スパッタリング法によって得られるAg−Ta−Cu合金薄膜中のTaの膜面内均一性が損なわれる。Ta粒の円相当直径は、おおむね、20μm以上40μm以下であることが好ましい。
本発明では、円相当直径が上記範囲を満足するTa粒の面積率を60面積%以上とする。上記Ta粒の面積率が60面積%未満の場合、Ta粒の粒度がばらついており、Ag−Ta−Cu合金薄膜のTaの膜面内均一性が損なわれる。上記Taの面積率は高い程良く、例えば、70面積%以上であることが好ましい。
更に本発明では、上記(イ)で規定するように、Ta粒の平均重心間距離を10〜50μmとする。このことは、隣接するTa粒は、ほぼ、10〜50μmの間隔で均一に分布(均一分散)していることを意味する。隣接するTa粒の面積重心間距離の平均値が10μm未満または50μm超の場合は、Ta粒が偏析している状態にあり、Ag−Ta−Cu合金薄膜中のTaの膜面内均一性が損なわれる。Ta粒の平均重心間距離は、おおむね、20μm以上40μm以下であることが好ましい。
(2)Cuについて
Cuは、上記(2)の要件、すなわち、(ア)Cu粒の全面積に対する、円相当直径10〜50μmのCu粒の合計面積(Cu粒の面積率)≧70面積%と、(イ)Cu粒の平均重心間距離60〜120μm、の両方の要件を満足する。後記する実施例で充分実証したように、上記(ア)、(イ)の少なくとも一方を満足しないものは、Cu粒のバラツキや偏析が大きくなる。
詳細には、上記(ア)で規定するように、Cu粒の全面積に対する、円相当直径10〜50μmのCu粒の合計面積(Cu粒の面積率)≧70面積%を満足する必要がある。円相当直径が10μm未満のCu粒は、粉末焼結後の最終工程で施される機械加工時の毟れの起点となり、この毟れがスパッタリング成膜時の異常放電の起点となる恐れがある。一方、円相当直径が50μmを超えるCu粒は、スパッタリング面内の偏析の原因となり、スパッタリング法によって得られるAg−Ta−Cu合金薄膜中のCuの膜面内均一性が損なわれる。Cu粒の円相当直径は、おおむね、20μm以上40μm以下であることが好ましい。
本発明では、円相当直径が上記範囲を満足するCu粒の面積率を70面積%以上とする。上記Cu粒の面積率が70面積%未満の場合、Cuの粒度がばらついており、Ag−Ta−Cu合金薄膜のCuの膜面内均一性が損なわれる。上記Cu粒の面積率は高い程良く、例えば、80面積%以上であることが好ましい。
更に本発明では、上記(イ)で規定するように、Cu粒の平均重心間距離を60〜120μmとする。このことは、隣接するCu粒は、60〜120μmの間隔で均一に分布(均一分散)していることを意味する。隣接するCu粒の面積重心間距離の平均値が60μm未満または120μm超の場合は、Cu粒が偏析している状態にあり、Ag−Ta−Cu合金薄膜中のCuの膜面内均一性が損なわれる。Cu粒の平均重心間距離は、おおむね、70μm以上110μm以下であることが好ましい。
上記(1)および(2)の要件は、以下のようにして測定する。
まず、TaおよびCuを含有するAg基合金ターゲット(機械加工による仕上げを施したもの)を用意する。上記Ag基合金ターゲットの製造方法の詳細は、後述する。
次に、上記ターゲットの測定面について、以下のように(i)顕微鏡観察または(ii)X線マイクロアナリシス面分析を行なって画像を得、この画像を画像解析する。ここで、「ターゲットの測定面」とは、上記のように機械加工による仕上げを行ない、更に、必要に応じて湿式研磨を行うなどして表面を平滑にした後のスパッタリング面の表面を意味する。表面を湿式研磨すると、顕微鏡観察やX線マイクロアナリシス面分析を行ない易いからである。
画像の取得方法としては、上述したように、(i)顕微鏡観察または(ii)X線マイクロアナリシス面分析の二通りの方法が挙げられる。上記(i)の顕微鏡観察では、光学顕微鏡または走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)のいずれを用いてもよい。上記(i)のように顕微鏡観察によって画像を取得する場合、画像の明暗に応じて画像解析装置でTa粒とCu粒を識別・分別しなければならないのに対し、上記(ii)のようにX線マイクロアナリシス面分析によって画像を取得する場合、X線マイクロアナリシス面分析によってTa粒とCu粒を識別・分別できるという長所がある。後記する実施例では、上記(ii)の方法によって画像を取得した。
上記(i)の顕微鏡観察による画像取得方法の詳細は以下のとおりである。まず、Ag−Ta−Cu合金ターゲットの金属組織を光学顕微鏡またはSEMによって観察し、写真撮影を行う(倍率:100〜400倍)。倍率は、Ag母相中のTa粒とCu粒のサイズや分散状態などに応じて適宜適切に決定される。参考のため、後記する実施例の試料No.4(本発明の要件を満足する本発明例)の光学顕微鏡写真(倍率100倍)を図1に、SEM写真(倍率300倍)を図2に示す。図1および図2に示すように、これらの顕微鏡写真では、ターゲットを構成するAg、Ta、Cuが、金属間化合物としてではなく、単独のTa粒およびCu粒としてAg母相中に観察される。
一方、上記(ii)のX線マイクロアナリシス面分析によって画像を取得する場合は、Ag−Ta−Cu合金ターゲットのX線マイクロアナリシス(EPMA:Electron Probe Micro Analysis)による面分析を行い、各元素の特性X線像を撮影する(倍率:100〜400倍)。これにより、ターゲットを構成する各元素の分布状態が明らかになる。倍率は、Ag母相中のTa粒とCu粒のサイズや分散状態などに応じて、適宜適切に決定される。
X線マイクロアナリシス条件は、以下のとおりである。
a)試験片の前処理
試験片を樹脂に埋め込み、分析面を湿式研磨した。
b)分析装置
:OXFORD社製INCA Energy+「エネルギー分散型X線分析装置」
c)分析条件
加速電圧:7kV
照射電流:1.6nA
時間 :2ms
点数 :1024×768
間隔 :X=0.4μm、Y=0.4μm
参考のため、上記の試料No.4について、Agの分布状態を示すEPMA面分析の特性X線像(倍率300倍)を図3に、Taの分布状態を示すEPMA面分析の特性X線像(倍率300倍)を図4に、Cuの分布状態を示すEPMA面分析の特性X線像(倍率300倍)を図5に、それぞれ示す。ここで、図3中のLa1、図4中のMa1、および図5中のLa1 2は、いずれも、各元素の特性X線を表す。
次いで、上記(i)または(ii)の方法によって得られた画像を画像解析する。詳細には、画像解析装置ナノシステム(株)製NanoHunter NS2K−Proを用いて上記の画像を解析し、Ag母相中に観察されるすべてのTa粒について円相当直径を測定すると共に、全Ta粒の合計面積(これをXとする)と、円相当直径が10μm以上50μm以下の全Ta粒の合計面積(これをYとする)とを測定し、Y/Xの比を「Ta粒の面積率」とした。Cuについても上記と同様の方法で測定し、Cu粒の円相当直径およびCu粒の面積率を算出した。
更に、視野中に観察されるすべてのTa粒およびCu粒のそれぞれについて、以下のようにして、Ta粒およびCu粒の平均重心間距離(重心間距離の平均値)を求めた。
本明細書において、「重心間距離」とは、下記(a)および(b)の基準に従い、隣接するTa粒またはCu粒の画像の面積の重心を直線で結んだときの、その線分の長さを意味する。
(a)画像同士を接続する線は、他の画像の上を通らないこと。
例えば、図6に示すように、A、B、Cの画像が並んでいる場合、Aの重心とBの重心、またはBの重心とCの重心を接続したとき、これらの線分の長さが「重心間距離」である。ただし、Aの重心とCの重心を接続する線分はBの上を通るため、「重心間距離」としない。
(b)画像同士を接続する線が交差する場合は、短い方の線を残すこと。
例えば、図7に示すように、A、B、C、Dの画像が並んでいる場合、Aの重心とBの重心、Aの重心とCの重心、Bの重心とCの重心、Bの重心とDの重心、Cの重心とDの重心を接続したとき、これらの線分の長さが「重心間距離」である。
ただし、重心Aと重心Dを接続する線分は、重心Bと重心Cを接続する線分と交差し、且つ、重心Bと重心Cを接続する線分に比べて長いため、「重心間距離」としない。
本発明では、上記特性X線像で認められる、面積1μm2以上のすべてのTa粒およびCu粒について、上記のようにして重心間距離を測定し、これらの平均値を、本明細書におけるTa粒およびCu粒の平均重心間距離とした。
なお、本発明で用いられる上記の画像解析装置には、前述した円相当直径、面積率、および重心間距離をすべて自動的に算出するプログラムが具備されているため、これらは自動的に求められる。
Ag基合金ターゲットの厚さは特に限定されず、所望とする光ディスク用反射膜(膜厚2〜500nm)の形成に適したターゲットが得られるよう、おおむね、1〜50mmの範囲内であることが好ましい。
次に、本発明のスパッタリングターゲットを製造する方法について説明する。
本発明の製造方法は、体積50%粒子径が10μm以上50μm以下のAg粉末、体積50%粒子径が10μm以上50μm以下のTa粉末、および体積50%粒子径が10μm以上50μm以下のCu粉末を含む原料を30〜90分間混合し、混合粉末を用意する工程と、上記の混合粉末を500〜600℃の温度で1〜3時間の熱間静水圧プレス(HIP)を行う工程と、を包含するところに特徴がある。
すなわち、本発明のAg基合金ターゲットは、前述したように、溶解・鋳造法ではなく粉末焼結法によって製造するが、特に、粉末混合工程と、HIP工程に留意する必要がある。後記する実施例に示すように、これらの条件の少なくとも一つを満足しないものは、Ag母相中のTa粒とCu粒の粒度および分布状態が均一なターゲットが得られないため、膜面内の成分均一性に優れた高品質の薄膜を得ることができない。
以下、本発明の製造方法を特徴付ける各工程について説明する。
(粉末混合工程)
まず、原料粉末として、体積50%粒子径が粒径10μm以上50μm以下のAg粉末、Ta粉末、Cu粉末を用意する。このように本発明では、粒度分布が均一な粉末を原料として用いることが必要であり、これにより、混合時の偏析を防止でき、均一に原料を混合することができる。体積50%粒子径が10μm未満の粉末を用いると、混合時に凝集や酸化が生じ易くなる。一方、体積50%粒子径が50μm超の粉末を用いると、流動性が良好なために偏析が生じ易くなる。各原料粉末の体積50%粒子径は、いずれも、15μm以上45μm以下であることが好ましい。
本明細書において「体積50%粒子径」とは、粉末の全体積を100%とし、篩い分け法によって粉末の粒径と累積体積比率の関係曲線を求めたとき、累積体積比率が50%の位置の粒子径を意味する。後記する実施例では、レーザー回折・散乱粒度分布測定装置(日機装(株)製のマイクロトラック粒度分布測定装置)を用いて粒度分布を求めた。
上記の各粉末を含む原料を30〜90分間混合する。混合時間が30分未満と短い場合、各原料粉末同士を均一に充分混合できないため、Ag母相中のTa粒またはCu粒の面積率および平均重心間距離が本発明の要件を外れてしまう。一方、混合時間が90分を超えて長くなると、均一に混合した原料粉末が分離した状態になり、やはり、本発明の要件を満足しない。好ましい混合時間は、40分以上70分以下である。
(HIP工程)
次に、上記のようにして得られた混合粉末をHIPするが、本発明では、500〜600℃の温度で1〜3時間のHIPを行う。
HIPの温度が500℃未満、またはHIPの時間が1時間未満の場合、焼結が不十分なため、Ag母相中のTa粒またはCu粒の面積率および平均重心間距離が本発明の要件を外れてしまう。一方、HIPの温度が600℃を超える場合、またはHIPの時間が3時間を超える場合、やはり、本発明の要件を満足しない。また、Ag母相とTa粒の界面、あるいはAg母相とCu粒の界面に合金相が生成し、この合金相を起点にスパッタリング成膜時にアーキング等の異常放電が生じ、薄膜を形成できない場合がある。HIPの好ましい温度は、520℃以上580℃以下である。また、HIPの好ましい時間は、1.5時間以上2.5時間以下である。
上記のHIPを行った後、所定の形状に機械加工(旋盤加工、フライス盤加工など)を行うと、所望のターゲットが得られる。ターゲットの形状および寸法は特に限定されず、公知の種々の形状および寸法を採用することができるが、特に、光ディスク用反射膜の形成には円板形状のターゲットが好ましい。
本発明のAg基合金ターゲットを用いてAg基合金薄膜を形成する方法は特に限定されず、例えば、DCスパッタリング法、RFスパッタリング法、マグネトロンスパッタリング法、反応性スパッタリング法などの通常用いられるスパッタリング法を採用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に限定されず、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適切に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)Ag−Ta−Cu合金スパッタリングターゲットの製造
以下に示す手順(粉末混合→カプセル充填→カプセル脱気→HIP→カプセル除去→皮削り→輪切り切断→機械加工)に従い、円板形状のAg−Ta−Cu合金スパッタリングターゲットを製造した。
まず、表1に示すように、体積50%粒子径が約30μmのAg粉末、Ta粉末、Cu粉末を所定量添加して混合機に導入し、混合時間を20〜110分の範囲内で変えて混合を行なった。
次に、上記の混合粉末を円柱形状のカプセルに充填し、400℃で9時間加熱保持した。その後、カプセル内部が真空状態となるように脱気した。
次いで、脱気した上記カプセルに対し、HIPを行った。具体的には、表1に示すように、HIP温度:400〜700℃、HIP時間:0.5〜5時間の範囲で条件を変化させてHIPを行なった。
HIPの後、カプセルを除去し、円柱形状のAg−Ta−Cu合金材料を取り出した。次に、上記Ag−Ta−Cu合金材料の表面を皮削りした後、輪切り切断を行ない、円板形状のAg−Ta−Cu合金材料を得た。
このようにして得られた円板形状のAg−Ta−Cu合金材料を機械加工(旋盤加工)し、直径101.6mm、厚さ5mmの円板形状のAg−Ta−Cu合金スパッタリングターゲットに仕上げた。
(2)Ag−Ta−Cu合金スパッタリングターゲットのX線マイクロアナリシス面分析および画像解析
上記のようにして得られた円板形状のAg−Ta−Cu合金スパッタリングターゲットを用い、前述した(ii)のX線マイクロアナリシス面分析によって取得した画像を画像解析した。詳細には、EPMA面分析結果(倍率300倍)によって得られたTa粒およびCu粒の特性X線像を上述した方法によって画像解析し、円相当直径、面積率、および平均重心間距離を測定した。
(3)Ag−Ta−Cu合金薄膜の形成および薄膜面内成分均一性の評価
次に、上記のようにして得られたAg−Ta−Cu合金スパッタリングターゲットを用い、DCマグネトロンスパッタリング法によって厚さ100nmのAg−Ta−Cu合金薄膜をガラス基板(直径50.8mm、厚さ0.7mm)上に形成した。スパッタリング条件は、到達真空度:0.27×10−3Pa以下、Arガス圧:0.27Pa、スパッタリングパワー:200W、基板とターゲットとの距離(極間距離):55mm、基板温度:室温とした。なお、上記のDCマグネトロンスパッタリングを行う前に、予めプリスパッタを十分に行い、Ag−Ta−Cu合金スパッタリングターゲットの表面層の影響が現れないようにした。
次いで、このようにして得られたAg−Ta−Cu合金薄膜の膜面方向(膜面内)の成分のバラツキを調べるため、X線マイクロアナリシス(EPMA)を行なった。X線マイクロアナリシス条件の詳細は、前述したターゲット測定面を分析したのと同じである。測定箇所は、薄膜面(直径50.8mm)の任意の直径上の5箇所(直径上の、中心から右へ10mm、右へ20mm、左へ10mm、左へ20mm、および中心の合計5箇所)を選択した。各測定箇所のTa量およびCu量を算出し、Ta量の最小値および最大値、並びにCu量の最小値および最大値をそれぞれ求めた。本明細書では、Ta量およびCu量の最小値/最大値の比率が、いずれも、0.90以上のものを合格(○)、すなわち、「薄膜面内の成分均一性に優れている」と判定し、Ta量およびCu量の最小値/最大値の比率のいずれか一つでも0.90未満の場合、不合格(×)、すなわち、「薄膜面内の成分均一性に劣る」と判定した。
これらの結果を表1に併記する。
表1より、以下のように考察することができる。
試料No.1、3〜5、8〜9、12〜13、および15の薄膜は、いずれも、Ag母相中のTa粒およびCu粒の粒度および分布状態が本発明の要件を満足するAg基合金ターゲットを用いて成膜したため、薄膜面内の成分均一性が良好であった。
これに対し、Ag母相中のTa粒およびCu粒の粒度および分布状態が本発明の要件を満足しない下記のAg基合金ターゲットを用いて成膜した薄膜は、以下の理由により、良好な薄膜面内の成分均一性が得られなかった。
まず、粉末混合時間が20分と短い条件で製造した試料No.2のターゲットは、Ta粒とCu粒が充分均一に混合されないため、ターゲットを構成するTa粒およびCu粒の面積率および平均重心間距離が本発明の範囲を外れている。
一方、粉末混合時間が110分と長い条件で製造した試料No.6は、均一に混合した原料粉末が分離した状態になり、ターゲット中のTa粒およびCu粒の粒度および分布状態を均一に制御することができなかった。
試料No.7はHIP温度が400℃と低い例、試料No.11はHIP時間が0.5時間と短い例であり、いずれも、焼結が不十分なため、ターゲット中のTa粒およびCu粒の粒度および分布状態が均一に制御することができなかった。
一方、試料No.10はHIP温度が700℃と高い例、試料No.14はHIP時間が5時間と長い例であり、いずれも、ターゲット中のTa粒およびCu粒を均一に分散・制御することができなかった。更に、これらの試料No.10および14をスパッタリング成膜すると、成膜時に放電が安定せず、Ag基合金薄膜を形成することができなかった。
図1は、実施例の試料No.4(本発明例)のAg基合金ターゲットの金属組織を示す光学顕微鏡写真(倍率100倍)である。 図2は、実施例の試料No.4(本発明例)のAg基合金ターゲットの金属組織を示すSEM写真(倍率300倍)である。 図3は、実施例の試料No.4(本発明例)のAg基合金ターゲットについて、Agの分布状態を示すEPMA面分析の特性X線像(倍率300倍)である。 図4は、実施例の試料No.4(本発明例)のAg基合金ターゲットについて、Taの分布状態を示すEPMA面分析の特性X線像(倍率300倍)である。 図5は、実施例の試料No.4(本発明例)のAg基合金ターゲットについて、Cuの分布状態を示すEPMA面分析の特性X線像(倍率300倍)である。 図6は、本発明における重心間距離の概念を説明するための図である。 図7は、本発明における重心間距離の概念を説明するための他の図である。

Claims (3)

  1. Taを0.6〜10.5原子%、Cuを2〜13原子%含有するAg基合金からなるスパッタリングターゲットであって、
    前記スパッタリングターゲットのスパッタリング面を画像解析したとき、
    (1)Taについて、Ta粒の全面積に対する、円相当直径10μm以上50μm以下のTa粒の合計面積は、面積率で60%以上であり、且つ、Ta粒の平均重心間距離は10μm以上50μm以下であり、
    (2)Cuについて、Cu粒の全面積に対する、円相当直径10μm以上50μm以下のCu粒の合計面積は、面積率で70%以上であり、且つ、Cu粒の平均重心間距離は60μm以上120μm以下である
    ことを特徴とするAg基合金スパッタリングターゲット。
  2. 光情報記録媒体用反射膜の形成に用いられるものである請求項1に記載のAg基合金スパッタリングターゲット。
  3. 請求項1または2に記載のAg基合金スパッタリングターゲットの製造方法であって、
    体積50%粒子径が10μm以上50μm以下のAg粉末、体積50%粒子径が10μm以上50μm以下のTa粉末、および体積50%粒子径が10μm以上50μm以下のCu粉末を含む原料を30〜90分間混合し、混合粉末を用意する工程と、
    前記混合粉末を500〜600℃の温度で1〜3時間の熱間静水圧プレスを行う工程と、
    を包含することを特徴とするAg基合金スパッタリングターゲットの製造方法。
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