JP2009051769A - アルカンからのアルキレンオキシドの直接製造 - Google Patents

アルカンからのアルキレンオキシドの直接製造 Download PDF

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Abstract

【課題】単一または複数の触媒の存在で、水素/酸素混合物を使用して、アルカンを主成分とする炭化水素原料のアルキレン及び/又はアルキレンオキシドへの、部分酸化プロセスを提供する。
【解決手段】触媒として、Ti又はSiもしくはこの両方を含む支持体の上に担持された貴金属触媒を用い、アルカン、又はアルカンとアルケンの混合物からなる炭化水素原料を、水素及び酸素を含有する酸化剤混合物により、200℃未満の温度において、前記炭化水素原料の選択的部分酸化して、アルケン及び/又はアルキレンオキシドを製造する。
【選択図】なし

Description

この発明は、低級アルカンからの選択的部分酸化による、低級アルキレンオキシド及び/又は低級アルケンの製造方法に関する。特に、プロパンからのプロピレンオキシド及び/又はプロピレンの製造方法に関する。
プロピレンオキシド(PO)は、幾つかの既存の設備投資の大きい多段プロセスで、プロピレンから製造される。例えば、クロロヒドリンプロセスでは、プロピレンは塩素および水と反応し、ヒドロクロリン中間体を生成し、次いで水酸化ナトリウムまたは水酸化カルシウムなどの塩基で処理され、プロピレンオキシドを生成する。このプロセスの欠点は、廃棄が必要である多量の塩化ナトリウムまたは塩化カルシウム水の副生である。ヒドロペルオキシドプロセスにおいては、プロピレンとt−ブチルヒドロペルオキシド又はエチルベンゼンヒドロペルオキシドが反応し、POとt−ブタノール又はα−ヒドロキシエチルベンゼンを同時に生成する。前者はメタノールと反応させ、ガソリン添加剤であるメチル−t−ブチルエーテル(MTBE)とすることができ、後者は脱水しスチレンとすることができる。これらのプロセスの欠点は、副生成物を別途販売することが必要であり、市況によっては経済的に有利ではないこともある。
前述の既存のプロセスによるPOの生産に使用されるプロピレンは、高級炭化水素のスチームクラッキングによるエチレン製造の副生成物として、または流動接触分解装置の副生成物として製造される(非特許文献1)。プロピレンは分離されエポキシ化プロセスで使用される。プロピレンの代わりにプロパンを原料として使用することのできるPOの製造プロセスは、コストに関してかなり有利な方法となるであろう。熱分解およびこれに関連する設備の必要がなくなるので、設備投資の削減額は50%にも達する(特許文献1)。
したがって、プロピレンの代わりにプロパンを使用することが望ましく、酸化プロセス原料としてのプロパンの使用について多くの研究が行われてきた。
しかしながら、以下に述べるように、プロパンを使用した低温でのプロピレンオキサイドへの選択的部分酸化については未だに報告されていない。
Weisbeckらの特許は、プロパンのアセトンへの酸化について述べている(特許文献2,3)。これらの特許においては、金および銀粒子を担持させるための、RおよびR’がアルキル基であるRSiH(OR’)4−(x+y)などの先駆体からゾル−ゲル法で合成される新規の有機−無機ハイブリッドチタノシリケート支持体が記載されている。この支持体は、SiH結合を含む点で他の支持体とは異なっている。この特許の発明者は、C:H:O:N=6:75:5:14のガス混合物を使用し、1atm、140℃の条件で50時間の反応後、プロピレンへの選択性が1.2%の場合、80%のアセトンへの選択性を得ている。これらの特許はアセトンの製造に関するものでありPOに関するものではない。
Hayashiらは特許の中で、炭化水素の部分酸化に使用される金触媒の調製方法について述べている(特許文献4)。触媒は、比表面積が50m/g以上の担体上の金および酸化チタンから構成されている。また特許明細書から明らかなように、Hayashiらの触媒は不飽和炭化水素(アルケン)からエポキシドを製造すること及び飽和炭化水素(アルカン)からアルコール及び/又はケトンを製造することが可能である。しかしながら、該触媒は、飽和炭化水素(アルカン)からエポキシドを製造するものではなく、また、飽和炭化水素から不飽和炭化水素(アルカン)を製造するものでもない。
酸素を使用する飽和炭化水素(アルカン)の酸化によるアルコールまたはケトンの製造プロセスがHarutaらの特許に開示されている(特許文献5、請求項6)。これには、チタン含有酸化物上の金超微粒子を含む触媒が記載されており、反応はCO、NO、NO、アルコール、アルデヒド、フェノールなどの水素以外の還元性物質の存在で行われる。しかしながら、この特許は、プロピレンオキサイドではなくアルコールおよびケトンの製造に関するものである。
アルコール又はケトンの飽和炭化水素(アルカン)からの製造方法、或いはエポキシドの不飽和炭化水素(アルケン)からの製造方法が、Harutaらにより特許に記載されている(特許文献6)。この特許は、二酸化チタン担体および10nm以下の金超微粒子から構成される触媒を用いて、混合割合が C:H:O:Ar=10:10:10:70である混合ガスを使用し、空間速度を4000h−1・ml/gとするプロパンの酸化において、80℃の温度で転化率が0.21%でアセトンの選択性が15%の結果を、また120℃では転化率が0.48%でアセトンの選択性が59%の結果を得ている。また、この特許は不飽和炭化水素(アルケン)のエポキシドへの酸化に関するものであり、飽和炭化水素(アルカン)のエポキシドへの酸化を内容とするものではない。
Bhasin及びKingは特許の中で、低級アルカン及び/又は低級アルケンからのアルキレンオキシド及びアルキレングリコールの合成方法および装置について記述している(特許文献1)。この特許には実施例が記載されていないが、明細書の記載から、使用される触媒は還元され得る酸化物であること、「炭化水素成分との反応により還元される」(45行、3列)ことにより機能すること、および「好ましい具体例において、酸素は少なくとも一つの金属酸化物触媒から供給されている」(42行、3列)ことは明らかである。触媒はレドックスサイクルにより、酸素を炭化水素に移動させ、ついで次のように再酸化されることにより機能している。「好ましい具体例においては、金属酸化物を固定床、流動床、循環式流動床またはその他の適切な反応装置により酸素源と接触させることにより金属酸化物触媒を再生する」(63行、3列)。酸化物については特許のいろいろな個所に記載があるが、とくに請求項10および11に述べられている。図1及び図2には、酸化物が還元され得ることを示す熱力学的データが示されている。特許に記載された酸化物には、チタニア又は金は含まれていない。さらに、酸化と再生が別々の工程であるレドックスサイクルにおいてはチタニアおよび金は機能しない。請求項1において、酸素源を使用する合成方法が記載されているが、酸素源が水素と酸素の混合物でなければならないとは明記されていない。
Gulらは、アルカン及び酸素含有ガスからなる流体を担持銀触媒に200から400℃で接触させ、アルカンをアルケンオキシドに転化するプロセスを記載している(特許文献7、8)。銀触媒はアルカリ土類金属炭酸塩に担持されており、ハロゲン化物、希土類金属、ナトリウム、および遷移金属促進剤が反応を促進する程度の量加えられている可能性がある。得られた最高のPO選択性は、高温であるにもかかわらず、5または6%であり、充分なものではない。
Cochranらは、プロパンからプロピレンオキシドを製造するプロセスについて述べている(特許文献9)。このプロセスには、a)プロパンを、プロピレン、プロパンおよび水素からなる脱水素混合生成物とする脱水素、及びb)チタノシリケート上の白金触媒により、原料中の酸素対水素比が少なくとも2/1であるプロピレンオキシドの生成に有効な反応条件で、この混合物に酸素を添加して反応させることが、含まれている。このプロセスは、プロパンから水素と共にプロピレンが生成する一般的な条件を満たしており、また水素の存在でプロピレンオキサイドを生成することのできる触媒の特長を利用している。しかしながら、明細書は、エポキシ化と同じ温度では脱水素が行われないことを明らかにしている。事実、いかなる既存の触媒を使用しても、平衡の制約のため500℃未満の温度ではプロパンをプロピレンと水素に脱水素する反応は進行しない。
Hayashiらは、アルカンからのエポキシドの製造方法について述べている(特許文献10)。この方法は、上述のCochranらにより述べられた方法にきわめて類似した2ステップ法である。最初のステップでは、アルカンが脱水素されて、アルケン、水素および未反応アルカンとなり、次のステップでこのガス混合物が酸素と反応しエポキシドを生成する。発明者らは、最初のステップは400から700℃の範囲で行われると明記している。
Pujado及びHammermannがプロパンからのPOの製造の一貫プロセスについて述べている(特許文献11)。この方法は、プロパンのプロピレンと水素への高温における脱水素を最初に含む点で、前述の二つの方法に類似している。プロパンと水素は分離され、分離された水素は別の工程におけるプロピレンのエポキシドへの酸化に使用される過酸化水素の製造に使用される点で、以降の工程は異なっている。
低価格であるプロパンの利用およびその高価値製品への変換は大きな関心を引いている。プロパンの液相または気相選択触媒酸化またはアンモ酸化は広く研究されており、得られた主な製品にはプロピレン(非特許文献2)、アセトン(特許文献1)、イソプロパノール(非特許文献3)、n−プロパノール、アクリル酸(非特許文献4)、アクロレイン(非特許文献5)、アクリロニトリル(非特許文献6)、酢酸およびホルムアルデヒド(非特許文献7)が含まれている。プロパンのプロピレンへの変換では、例えば、通常500℃を超える温度で行われるプロパンのプロピレンへの酸化脱水素(ODH)反応に使用されるバナジウム担持触媒がよく知られている(非特許文献8)。最近になって比較的低温(>250℃)における反応が、少数ではあるが幾つか報告されている(非特許文献9〜12)。
プロピレンオキシド(PO)は通常プロピレンから製造されているので、プロパンをPOのようなより価値の高い製品に変換することはきわめて好ましい。POをプロピレンから製造するプロセスは十分確立されており、クロロヒドリンまたはヒドロペルオキシド法が工業的に使用されている。最近、過酸化水素を使用する液相プロセス、またはH/O混合物を使用する気相プロセスによるプロピレンからのPOの合成方法が大きな関心を引いている。
プロピレンと過酸化水素を使用する液相プロセスについては、Enirecercheの(特許文献12、13、非特許文献13)グループの最初の特許文献とそれに続く他の多くの特許がある(特許文献14)。使用された触媒はミクロ細孔チタノシリケートTS−1であり、メタノール溶媒とともに使用された。例えば(特許文献15)、50℃で15barの条件で、68gのTS−1を使用し、6.3%のH、15.9%のHO、77.4%のMeOHおよび0.3%のMTBEから成るフィードを600g/hの流速で、200g/hの流速のプロピレンと混合して使用した場合、pHを4.8から8.5 に上げると、H転化率は97%から94%に低下するが、PO選択性は82%から95%に増加する。
Figure 2009051769
/O混合物を使用する気相反応によるプロピレンからのPOの製造については、多くの研究がなされている。金の役割は水素を過酸化水素または酸化剤として作用する中間体に酸化すること(非特許文献20〜23)、およびチタンがエポキシ化工程を進めること(非特許文献24、25)を示す多くの証拠がある。
しかし、気相のPO製造においては、H/Oルートは必ずしも必要ではない。Hydrocarbon Technologies,Inc.のZhouおよびRueterは、過酸化水素の製造とプロピレンのPOへの酸化を組み合わせた統合プロセスについて報告している(特許文献17)。特許記載の実施例によれば、Hを3モル%含むO気流を、メタノールを溶媒として、粉末状の0.7wt%Pd/炭素触媒を含む、かくはん機を備えたタンク式反応装置に導入し、1400psig(94bar)、45℃で反応し、4時間後に過酸化水素を5wt%含む溶液を得た。ろ過によりPd/C触媒を除去した後、この溶液をTS−1触媒を含む第2の反応装置に導入し、温度を45℃としプロピレンにより300psig(20bar)まで加圧した。4hの反応後、溶液は4.7wt%のPO、59wt%のMeOH、15.7wt%のプロピレン、1.5wt%の水、ならびに少量のプロピレングリコール、プロピレングリコールのメチルエーテルおよびプロピレングリコールオリゴマーを含んでいることが分かった。第2段階で生成した POの選択性は、転化した過酸化水素基準で90%、また転化したプロピレンのモル数基準で90%であることが報告されている。この特許では、担持触媒が液相プロセスにおいても使用可能であることが例示されている。
[特許文献1]米国特許第6765101号明細書
[特許文献2]米国特許第6753287号明細書
[特許文献3]米国特許第6995113号明細書
[特許文献4]米国特許第6034028号明細書(特開平10−5590号公報、特開平10−244156号公報)
[特許文献5]米国特許第6124505号明細書(特開平11−128743号公報)
[特許文献6]米国特許第5623090号明細書(特開平8−127550号公報)
[特許文献7]米国特許第6635793号明細書
[特許文献8]米国特許第6509485号明細書
[特許文献9]米国特許第5973171号明細書
[特許文献10]米国特許第5929258号明細書(特開平10−237055号公報)
[特許文献11]米国特許第5599956号明細書
[特許文献12]米国特許第4410501号明細書
[特許文献13]米国特許第4666692号明細書
[特許文献14]米国特許第5675026号明細書
[特許文献15]米国特許第6372924号明細書
[特許文献16]特開平04−352771号公報
[特許文献17]米国特許第6500969号明細書
[非特許文献1]
A. H. Tullo, “Refining Chemicals”, Chem. & Eng. News, April 23, 2007, Vol. 85, No. 17, pp. 27-29
[非特許文献2]
Figure 2009051769
[非特許文献3]
M. Clerici, “Oxidation of saturated hydrocarbons with hydrogen peroxide, catalysed by titanium silicalite”, Appl. Catal. 68 (1991) 249.
[非特許文献4]
M. M. Lin, “Selective oxidation of propane to acrylic acid with molecular oxygen”, Appl. Catal., A 207 (2001) 1.
[非特許文献5]
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[非特許文献6]
H. Watanabe, Y. Koyasu, “New synthesis route for Mo-V-Nb-Te mixed oxides catalyst for propane ammoxidation”, Appl. Catal., A 194-195 (2000) 479.
[非特許文献7]
S. H. Taylor, G. J. Hutchings, M.-L. Palacios, D. F. Lee, “The partial oxidation of propane to formaldehyde using uranium mixed oxide catalysts”, Catal. Today 81 (2003) 171.
[非特許文献8]
M. M. Bhasin, J. H. McCain, B. V. Vora, T. Imai, P. R. Pujado, “Dehydrogenation and oxydehydrogenation of paraffins to olefins”, Appl. Catal., A 221 (2001) 397.
[非特許文献9]
Y. He, Y. Wu, T. Chen, W. Weng, H. Wan, “Low-temperature catalytic performance for oxidative dehydrogenation of propane on nanosized Ti(Zr)-Ni-O prepared by modified sol-gel method”, Catal. Commun. 7 (2006) 268.
[非特許文献10]
Z. M. Fang, Q. Hong, Z. H. Zhou, S. J. Dai, W. Z. Weng, H. L. Wan, “Oxidative dehydrogenation over a series of low-temperature rare earth orthovanadate catalysts prepared by the nitrate method”, Catal. Lett. 61 (1999) 39.
[非特許文献11]
Y. Wu, Y. He, T. Chen, W. Weng, H. Wan, “Low temperature catalytic performance of nanosized Ti-Ni-O for oxidative dehydrogenation of propane to propene”, Appl. Surf. Sci. 252 (2006) 5220.
[非特許文献12]
Z-S. Chao, E. Ruckenstein, “V-Mg-O prepared via a mesoporous pathway: a low-temperature catalyst for the oxidative dehydrogenation of propane to propene”, Catal. Lett. 94 (2004) 217.
[非特許文献13]
B. Notari, “Titanium silicalites”, Catal. Today 18 (1993) 163.
[非特許文献14]
T. Hayashi, M. Haruta, “Selective oxidation of hydrocarbons with gold supported on titania”, Shokubai 37 (1995) 72.
[非特許文献15]
T. Hayashi, K. Tanaka, M. Haruta, “Selective vapor-phase epoxidation of propylene over Au/TiO2 catalysts in the presence of oxygen and hydrogen”, J. Catal. 178 (1998) 566.
[非特許文献16]
Figure 2009051769
[非特許文献17]
W. F. Hoelderich, F. Kollmer, “Oxidation reactions in the synthesis of fine and intermediate chemicals using environmentally benign oxidants and the right reactor system”, Pure Appl. Chem. 72 (2000) 1273.
[非特許文献18]
W. F. Hoelderich, “One-pot reactions: A contribution to environmental protection”, Appl. Catal., A.194 (2000) 487.
[非特許文献19]
W. Laufer, W. F. Hoelderich, “Direct oxidation of propylene and other olefins on precious metal containing Ti-catalysts”, Appl. Catal., A 213 (2001) 163.
[非特許文献20]
M. Okumura, Y. Kitagawa, K. Yamaguchi, T. Akita, S. Tsubota, M. Haruta, “Direct production of hydrogen peroxide from H2 and O2 over highly dispersed Au catalysts” Chem. Lett. 32 (2003) 822.
[非特許文献21]
C. Sivandinarayana, T. V. Choudhardy, L. L. Daemen, J. Eckert, D. W. Goodman, “The nature of the surface species formed on Au/TiO2 during the reaction of H2 and O2: An inelastic neutron scattering study”, J. Am. Chem. Soc. 126 (2004) 38.
[非特許文献22]
P. Landon, P. J. Collier, A. J. Papworth, C. J. Kiely, G. J. Hutchings, “Direct formation of hydrogen peroxide from H2/O2 using a gold catalyst” Chem. Commun. 18 (2002) 2058.
[非特許文献23]
D. H. Wells, W. N. Delgass, K. T. Thomson, “Formation of hydrogen peroxide from H2 and O2 over a neutral gold trimer: a DFT study”, J. Catal. 225 (2004) 69.
[非特許文献24]
M. G. Clerici, G. Bellussi, U. Romano, “Synthesis of propylene-oxide from propylene and hydrogen-peroxide catalyzed by titanium silicalite”, J. Catal. 129 (1991) 159.
[非特許文献25]
D. H. Wells, W. N. Delgass, K. T. Thomson, “Evidence of defect-promoted reactivity for epoxidation of propylene in titanosilicate (TS-1) catalysts: A DFT study”, J. Am. Chem. Soc. 126 (2004) 2956.
[非特許文献26]
A. Thangaraj, M. J. Eapen, S. Sivasanker, P. Ratnasamy, “Studies on the synthesis of titanium silicalite, TS-1”, Zeolites 12 (1992) 943.
[非特許文献27]
R. B. Khomane, B. D. Kulkarni, A. Paraskar, S. R. Swainkar, “Synthesis, characterization and catalytic performance of titanium silicalite-1 prepared in micellar media , Mater. Chem. Phys. 76 (2002) 99.
[非特許文献28]
J. C. Jansen, Z. Shan, L. Marchese, W. Zhou, N.v.d. Puil, Th.Maschmeyer, “A new templating method for three-dimensional mesopore networks , Chem. Commun. (2001) 713.
[非特許文献29]
S. Tsubota, M. Haruta, T. Kobayashi, A. Ueda, Y. Nakahara, “Preparation of highly dispersed gold on titanium and magnesium oxide”, in: G. Poncelet et al., Eds., Preparation of Catalysts V, Elsevier Science B.V., 1991, pp. 695-704.
[非特許文献30]
M. Haruta, “Catalysis of gold nanoparticles deposited on metal oxides”, Cattech, 6 (2002) 102.
[非特許文献31]
T. A. Nijhuis, T. Visser, B. M. Weckhuysen, “Mechanistic study into the direct epoxidation of propene over gold/titania catalysts , J. Phys. Chem. B 109 (2005) 19309
このように従来技術においては、プロピレンオキシドのような低級アルキレンオキシドは、主として、プロピレンのような低級アルケンを出発原料として製造されており、一部、低級アルカンであるプロパンを用いて、プロピレンオキシドへの転化も試みられているが、いずれも、プロパンからプロピレンへの脱水素反応が高温下でしか進行せず、低温下でのプロパンのプロピレンオキシドへの直接的でワンステップな転化はなされていないのが現状である。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであって、低温下でのアルカンからアルケンへの反応を可能とすること、及び、それにより、アルカンからアルキレンオキシドへの直接的なワンステップでの転化を可能とすることを目的とするものである。
発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、水素及び酸素を含有する酸化剤混合物を用いるとともに、1又は複数の触媒を用いることにより、200℃以下という低温で、プロパンからプロピレンを製造することができるという知見を得た。
本発明は、これらの知見に基づいて更に検討を重ねて完成に至ったものであり、以下のとおりのものである。
(1)a)アルカンを主成分とする炭化水素原料
b)水素及び酸素を含有する酸化剤混合物
及び
c)1又は複数の触媒
を用いて、200℃未満の温度において、気相又は液相で、前記アルカンからアルケン及び/又はアルキレンオキシドを製造する方法。
(2)気相で行なうことを特徴とする(1)に記載の方法。
(3)前記アルカン、前記アルケン、及び前記アルキレンオキシドが、それぞれプロパン、プロピレン、及びプロピレンオキシドであることを特徴とする(1)に記載の方法。
(4)前記炭化水素原料が、プロピレンを含むことを特徴とする(3)に記載の方法。
(5)前記炭化水素原料が、プロパン、プロピレン及び希釈ガスを含む(3)に記載の方法。
(6)前記酸化剤混合物において、水素及び酸素の比が、1:10〜10:1であることを特徴とする(1)に記載の方法。
(7)前記酸化剤混合物が、希釈ガスを含むことを特徴とする(1)に記載の方法。
(8)不活性ガスの存在又は不存在下で、水素及び酸素を別々に供給することを特徴とする(1)に記載の方法。
(9)不活性ガスの存在又は不存在下で、水素又は酸素を膜を通して供給することを特徴とする(1)に記載の方法。
(10)前記触媒が、金属又は金属合金と支持体とを含有する支持触媒を含むことを特徴とする(10)に記載の方法。
(11)前記金属が、貴金属であることを特徴とする(10)に記載の方法。
(12)前記金属が、金であることを特徴とする(10)に記載の方法。
(13)前記金が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属で任意に活性を促進されていることを特徴とする(12)に記載の方法。
(14)前記金が、他の貴金属により活性を任意に促進されていることを特徴とする(12)に記載の方法。
(15)前記金が、銀または銅により活性を任意に促進されていることを特徴とする(12)に記載の方法。
(16)前記支持体が、チタンであることを特徴とする(10)に記載の方法。
(17)前記支持体が、チタニアであることを特徴とする(10)に記載の方法。
(18)前記支持体が、チタン及びケイ素を含むことを特徴とする(10)に記載の方法。
(19)前記支持体が、TS−1であることを特徴とする(10)に記載の方法。
(20)前記支持体が、チタノシリケートであることを特徴とする(10)に記載の方法。
(21)前記触媒が、複数のタイプを含むことを特徴とする(1)に記載の方法。
(22)1又は複数の触媒が、金属又は金属合金と支持体を含有する支持触媒を含むことを特徴とする(21)に記載の方法。
(23)前記金属が、貴金属であることを特徴とする(22)に記載の方法。
(24)前記金属が、金であることを特徴とする(22)に記載の方法。
(25)前記金が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属で任意に活性を促進されていることを特徴とする(24)に記載の方法。
(26)前記金が、他の貴金属により活性を任意に促進されていることを特徴とする(24)に記載の方法。
(27)前記金が、銀または銅により活性を任意に促進されていることを特徴とする(24)に記載の方法。
(28)前記支持体が、チタンであることを特徴とする(22)に記載の方法。
(29)前記支持体が、チタニアであることを特徴とする(22)に記載の方法。
(30)前記支持体が、チタン及びケイ素を含むことを特徴とする(22)に記載の方法。
(31)前記支持体が、TS−1であることを特徴とする(22)に記載の方法。
(32)前記支持体が、チタノシリケートであることを特徴とする(22)に記載の方法。
本発明は、200℃以下という低温下でアルカンからアルケンへの反応を可能とすることができ、そのために、アルカンからアルキレンオキシドへの直接的なワンステップでの転化が可能となる。
本発明は、水素及び酸素を含有する酸化剤混合物、及び貴金属又は貴金属合金、及び支持体を含有する1又は複数の触媒を用いて、200℃以下という低温で、アルカンからアルキレンオキシド及び/又はアルカンを製造するものである。
すなわち、上述のこれまでのアルキレンオキシドを製造する方法とは異なり、本発明の方法における原料物質は、アルケンではなくアルカンである。
本発明の方法における反応は、後述の実施例からも明らかなように、例えば、アルカンを含有する炭化水素原料としてプロパンを用いた場合、プロパンの直接酸化によることも、また中間体としてプロピレンの生成を伴うことも可能であり、プロピレンの同時生成を伴う場合でも伴わない場合でも、プロパンからプロピレンオキシドが生成する。
また、本発明の水素及び酸素を含有する酸化剤混合物を使用するアルカンのアルキレンオキシドへの変換は、気相でも液相でも可能である。
本発明の方法を液相で使用する場合には、溶媒は水又は水と有機溶媒との混合物とすることができる。たとえば、使用できる通常の溶媒として、メタノール、エタノール、または他のアルコール、メチル/t−ブチルエーテルおよび他のエーテル、アセトンおよび他のケトン、ギ酸メチルおよび他のエステル、アセトニトリル、フルオロカーボンなどがあげられるがこれらに限定されるものではない。温度および圧力が十分高い場合には、液相は超臨界状態になることがあり、この場合もわれわれの発明に含まれる。別の条件では、液相が2相となることもあり、この場合も同様にわれわれの発明に含まれる。
液相では触媒を液体に懸濁して使用することが考えられるが、充填層に固定することも可能である。
プロパンが、プロピレンの生成を伴いプロピレンオキシド(PO)に変換される本発明においては、プロセスへ供給される原料が最初からプロピレンを含んでいることも可能であることは明らかである。したがって、本発明の方法の具体例の一つは、原料がプロパンおよびプロピレンの両成分を含むことである。実際に、プロピレンが生成した場合には、反応装置の入口にリサイクルされることになる可能性が高い。したがって、原料がプロパンとプロピレンの混合物を含んでいることは、本発明の好ましい具体例である。
一般的に酸化反応では、爆発性または引火性混合物を避けることが必要である。このため通常希釈ガスが使用される。次に示す例は、例示のためのものであり網羅したリストではなく、希釈ガスに関して本発明の範囲を限定するものではないが、希釈剤として、NまたはArのような不活性ガス、もしくはメタン、クロロカーボン、フルオロカーボンまたは水のような引火性のより低いガスを使用することができる。原料にプロパンおよびプロピレンのみではなく希釈ガスも含ませることは、本発明の好ましい具体例である。
爆発性または引火性混合物を避ける他の方法は、ガスを分けて供給することである。液相では、別々の入口からガス状反応物を液に分散導入し、強力にかきまぜ泡を分離させて置くことにより、これを達成することができる。これは本発明の好ましい具体例である。
爆発性または引火性混合物を避けるさらにもう一つの方法は、ガス成分の一つを膜を通して導入することである。水素選択性または酸素選択性膜を使用することができる。反応系において安定であれば、膜は有機でも無機でもいかなる材料からできていてもよい。たとえば、水素又は酸素に適切な有機膜としてはあらゆる重合体膜があり、一方水素に適切な無機膜にはパラジウムまたはパラジウム合金、シリカ、または アルミニウム、ホウ素、チタン、ジルコニウムなどのような他の金属を含むシリカコンポジットが含まれる。他の無機膜としては、酸素を通すペロブスカイトのような酸化物がある。また膜は有機−無機のコンポジットでもよい。しかしながら、本発明に用いられる膜はこれらに限定されるものではない。
本発明は広い範囲の条件で使用できる。本発明の操作温度は、通常250℃未満であり、好ましくは200℃未満である。圧力は、1から100atm、好ましくは3から80atmであり、さらに好ましくは5から70atmである。
本発明に使用する触媒は、チタニア支持体、またはTiおよびSiを含む支持体に担持された貴金属から成る。好ましい貴金属は金であるが、ルテニウム、白金、パラジウムおよびロジウムを含む他の貴金属により活性を促進することができる。また活性は、金と同じ族の金または銅によっても促進できる。アルカリ金属またはアルカリ土類金属によっても活性を促進できる。促進剤の濃度は、0.001から50wt%であり、さらに好ましくは1から20wt%である。
複数の金属を加える場合には、金属を同時に加えても順次加えてもよく、順番は重要ではない。一般に金属は塩として使用し、塩を溶媒に溶解しpHを調節した後、支持体を加える。触媒をろ過または遠心分離により分離し、水で洗浄する。通常乾燥は行われるが、焼成はしてもしなくてもよい。
チタニア支持体は、アナターゼでもルチルでも、またはこれらの混合物でもよい。またブルカイトチタン型のような他の結晶系を含むこともできる。
チタノシリケート支持体は、無定形、ミクロ細孔またはメソ細孔材料のどれでもよく、またこれらの混合物でもよい。たとえば、無定形材料としては、SiO−TiO混合酸化物、TS−1、S−2、Ti−betaなどのミクロ細孔材料、Ti−TUD、Ti−SBA、Ti−MCM−41、Ti−MCM−48、Ti−HMS、Ti−MSUなどのメソ細孔材料があるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
われわれの発明の具体例の一つにおいては、単一触媒が使用される。他の具体例においては、二つまたはそれ以上の触媒の混合物が使用される。触媒を充填層として使用する場合には、混合して充填するかまたは順番に充填して使用する。複数の触媒を順番に充填することが直列に連結した複数の反応器と同等であることは、この分野の技術に精通した当業者にとっては自明のことである。
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
<チタノシリケート支持体の調製>
チタノシリケートTS−1を二つの異なる方法で調製した。
TS−1(Ti/Si=2/100、3/100、10/100)は、Thangarajらにより報告された方法に類似の方法で調製した(非特許文献26)。代表的な合成(TS−1、Ti/Si=3/100)では、74.7gのオルトケイ酸テトラエチル(TEOS)を60gの0.05M HCl溶液中で攪拌しながら21℃で加水分解した。次いで、165gのイソプロピルアルコールに溶解した4.08gのTi(IV)ブトキシド(TBOT、TCl)を、攪拌しながら加え、透明な溶液を得た。15分後に、11.3gの20%水酸化テトラプロピルアンモニウム(TPAOH、20〜25wt%水溶液、TCl)を滴下して加え、共沈殿ゲルを得た。このゲルを2時間攪拌し、最後に100℃で一晩乾燥した。次いで、乾燥したSiO−TiO固体に20%のTPAOH水溶液を湿式法で含浸し(溶液/固体質量比=1.6)、TS−1の合成を行った。混合物をPTFEで内張りしたステンレススチールのオートクレーブに充填し、175℃で、24時間静止して結晶化した。ろ過により固体を分離し、水で洗浄し、90℃で24時間減圧乾燥し、空気中で500℃(2℃/min)で5時間焼成した。
TS−1(Ti/Si=3/100)の合成はKhomaneらの方法でも行った(非特許文献27)。方法を要約すれば次のとおりである。2gのTween 20(Aldrich)を24gの水(Millipore)に溶解した。この溶液を27.3gの20wt%のTPAOHにゆっくり攪拌しながら加え、澄んだ透明な溶液を得た。この溶液に激しく攪拌しながら36.6gのTEOSを滴下して加え、1時間攪拌しながら放置した。この溶液に、18gの脱水した2−プロパノール中の1.8gのTBOTを激しく攪拌しながら滴下して加え、攪拌しながら1時間放置した。次いで、混合物を160℃で18時間静止して結晶化した。遠心分離により固体を分離し、水で洗浄し、110℃で12時間乾燥し、空気中で540℃(2℃/min)で4時間焼成した(表1)。
(実施例2)
<Si−TUD支持体の合成>
メソ細孔SiO(Si−TUD)は、Jansenによって報告された方法に類似の方法で調製した(非特許文献28)。トリエタノールアミン(TEA、29.8g)、水(19.9g)及び水酸化テトラエチルアンモニウム(TEAOH、14.3g)を、順次激しく攪拌したTEOS(20.8g)溶液に室温で滴下して加え、100℃で24時間乾燥し、700℃(1℃/min)で10時間焼成した。
(実施例3)
<析出沈殿法(DP)によるAu/TiOの合成>
代表的なAu/TiO合成法である析出沈殿法(非特許文献29、30)において、150mlの金溶液(1gのHAuCl・4HOを1Lの水に溶解した溶液、1X溶液と称する)を、強く攪拌しながら70℃に昇温した。NaCOの1M溶液を滴下して加えこの溶液のpHを7分以内に約8.8とし、次いで、1.5gのTiO(P25、Nippon Aerosil、BET面積=50m/g)を加えた。70℃で60分攪拌した。最終pHは約9.1であった。スラリーを室温まで冷却してろ過し、0.6Lの水(Millipore、Autopure WEX 3、YamatoまたはUltrapure、Wako)で洗浄した。得られた湿った固体を25℃で一晩減圧乾燥し、空気中で400℃(〜3℃/min)で3時間焼成した。得られた触媒はAu/TiO1.0Xc(1.0Xは金溶液の濃度を示し、「c」は焼成を意味する。他の触媒の「uc」は未焼成を意味する)と表示した。
同様に、金溶液の濃度を変え、これに比例する量の水を使用して、他の触媒(0.5、1.5、2.0、3.0および4.2Xc)を調製した。例えば、Au/TiO3.0Xcの調製では、150mlの金溶液(水1l中の3gのHAuCl・4HO)と1.8Lの洗浄水を使用した。その他のサンプル(Au/TiO3.0Xc触媒の)は、溶液の最終pH(7.0、8.0および10.0)を変え、上述の方法で調製した。異なる種類のTiO(アナターゼおよびルチル)も支持体として使用した。アナターゼ(〜5μm、99.9%、Wako、BET面積=53m/g)およびルチル(〜5μm、99.9%、Wako、BET面積=8m/g)は購入したままのものを、追加処理をせずに使用した。
(実施例4)
<湿式インシピエント法によるAu/TiOの合成>
HAuCl・4HOの金水溶液および3gのTiO(P25)を使用して、Au含量が1.6wt%のAu/TiO触媒を、湿式インシピエント法により調製した。サンプルを25℃で一夜減圧乾燥し、空気中で400℃(〜3℃/min)で3時間焼成した。
(実施例5)
<DP法によるAu/TS−1の合成>
代表的な Au−Ba/TS−1(Ti/Si=3/100)1Xcの合成において、150mlの金溶液(1gのHAuCl・4HOを1Lの水に溶解した溶液、1X溶液)を、強く攪拌しながら 70℃に昇温した。NaCOの1M溶液を滴下して加えこの溶液のpHを7分以内に約8.7とし、次いで、1.5gのTS−1(実施例1)を加えた。15分攪拌した後、Ba(NO(75ml) の水溶液(7.5mL)を直ちに加えた。さらに45分攪拌かくはんした。スラリーを25℃に冷却し、ろ過し、159mLの水(Milliporeまたは Ultrapure)で洗浄した。固体を25℃で一夜減圧乾燥し、空気中で400℃(〜3℃/min)で3時間焼成した。
金を担持した他のTS−1触媒を同様な方法で、1)支持体のチタン量を変え、2)金の濃度および洗浄水の量を変え、3)中和剤と金溶液の最終pH(NaOHを使用した場合、pHは7.0であった)を変え、4)随時促進剤を加え、調製した。例えば、Au/TS−1(Ti/Si=3/100、NaOH 7)3.0Xcの場合、100mlの金溶液(3gのHAuCl・4HOを水1Lに溶解した) を70℃で激しく攪拌しながら、最初に1.0MのNaOHを、次いで0.1MのNaOHを滴下して加え、10分以内にpHを約7.0に調節した。直ちにTS−1支持体(1.0g)を加え、1時間攪拌を継続した。スラリーを冷却し、ろ過し、300mlの水で洗浄した。固体を室温で一夜減圧乾燥し、空気中で400℃)(〜3℃/min)で3時間焼成した。
(実施例6)
<DP法によるAu/Si−TUDの合成>
サンプルはNijhuisらの方法により調製した(非特許文献31)。その方法を要約すれば次のとおりである。実施例2で得た5gのSi−TUDを水100mlに室温で激しくかくはんしながら分散した。2.5wt%のNHOH溶液を上述のスラリーに加えpHを9.5とし、次いでHAuCl・4HO(0.105g)の水溶液(40mL)および2.5%のNHOH溶液を同時に滴下して加え、pHを9.5に保った。攪拌を1時間続けた。ろ過、水洗(600mL)、室温における一晩の減圧乾燥及び400℃(〜3℃/min)における4時間の焼成を経て触媒を得た。
(実施例7)
<触媒活性の試験>
直径が6mm長さが180mmの石英製管状マイクロリアクターにより、粉状触媒サンプルを希釈せずに使用して、プロパンの部分酸化を行った。触媒サンプルの前後にある空のスペースには、気相における反応を避けるためガラスウールを充填した。Ar(純度>99.9%)、O(Hitachi Sanso、純度>99.5%)、H(水素発生器 OPGU-2100S、Shimadzu製、純度>99.5%)及びC(Takachiho Chemical、純度>99.5%)の流速は、マスフローメーターで制御した。反応圧力は背圧制御弁で制御した。温度はリアクター内部の反応ゾーンの中間に設置した石英製の窪み内の熱電対で測定した。電子式制御装置によりリアクターを制御し、温度を保持した。反応開始前に、触媒をArにより443K(170℃)で0.5時間前処理した。反応生成物は、2台のガスクロマトグラフ(Shimazu GC-14)を使用してオンラインで分析した。1台のGCには水素炎イオン化検出器(FID)及び熱伝導度検出器を(TCD)を備え、FFAPキャピラリーカラム(0.32mm×60m)及びPorapak Qコンパクトカラム(3mm×2m)をそれぞれ使用した。他のGCには、MS-5A 60/80コンパクトカラム(3mm×2m)及びGaskuropak 54 84/100 コンパクトカラム(3mm×2m)に取り付けられた2台のTCDが装備されている。FFAPキャピラリーカラム及びPorapak Qカラムは、それぞれ酸素付加化合物(アセトアルデヒド、プロピレンオキシド、アセトン、プロピオンアルデヒド、アクロレイン、酢酸、及び2−プロパノール)及びCOの検出に使用し、一方MS-5AおよびGaskuropak 54 84/100は、それぞれCO及びメタン、ならびに炭化水素(プロパン、プロピレン、エチレン、及びエタン)の検出に使用した。
測定された主な生成物は、プロピレン(C)、アセトン(CHCOCH)、2−プロパノール(COH)、プロピレンオキシド(CO)、CO及びHOであり、触媒による反応は次の通りであると考える。
+H+O→C+2H
+2H+2O→CHCOCH+3H
+H+O→COH+H
+2H+2O→CO+3H
+5O→3CO+4H
+1/2O→H
これらの反応を基に、プロパンの転化率、選択性(C、CHCOCH、COH、及びCOへの)、及びH効率(選択性)を次の通り定義した。
プロパンの転化率=(C生成物+C生成物/1.5+CO/3)のモル数/原料中のプロピレンのモル数
生成物の選択性=C生成物のモル数/(C生成物+C生成物/1.5+CO/3)のモル数
効率=主なC生成物の反応からの水のモル数/HOの全モル数=(2×Cのモル数+3×CHCOCHのモル数+COHのモル数+2×C0のモル数)/水の全モル数
(実施例8)
<Au/TiO触媒によるプロパンのプロピレンへの部分酸化>
ガス混合物、C/H/O/Ar=6/3/3/18cm/minを使用して、170℃及び1atmの条件で、種々のAu/TiO触媒(実施例3)によるプロパンの酸化を行った。結果を表1に示した。反応物の転化率、生成物の選択性、H効率およびCの反応容器時間当たり収量(STY)が表に示されている。触媒を50mg使用した場合の、反応時間30分の結果が示されている。
最初の6個のデータのセット(1−6)は、pH9でAu溶液の濃度を変えて(1gのHAuCl・4HOを1Lの水に溶解した場合には1Xc溶液と表示した。これより大きい数値は金濃度の倍数を示す)調製した触媒を使用した結果を示している。反応物の転化率は3.0Xcの濃度までは増加するがそれ以降は低下すること、またプロピレン(C=)の選択性も2.0Xcまたは3.0Xcの濃度までは増加し、次いで低下することが分かる。3.0Xcレベルに近い値に、STYが最高の305g/h・kgcatとなるAu濃度の最適値が存在することが明らかである。
2番目のデータのセット(7−10)は、金濃度レベルが3.0Xcである場合の、異なる溶液pH値で調製された触媒を使用して得た結果を示す。明らかにpH9に近い値に最適値がある。
3番目のデータのセット(11−13)は、異なるTiO支持体(アナラーゼ及びルチル)を使用して調製した(実施例3)触媒による結果を示す。明らかにアナターゼはルチルより高いSTYを示している。しかし、両方共にP25TiOより低い。
最後のデータ(14)は、析出沈殿法ではなく、インシピエント湿式含浸法(実施例4)により調製した触媒による結果を示している。この触媒は反応活性を示さず、調製方法が重要であることをこの結果は示している。
Figure 2009051769
:プロパン、C=:プロピレン、C=O:アセトン、C−OH:2−プロパノール、その他:メタン、エタン、エチレン.360min
(実施例9)
<プロパンの酸化脱水素におけるAu/TiO触媒の安定性>
次の表は、金の濃度レベルを3.0Xcとし、pH9(実施例3)で調製したAu/TiO触媒を使用する、プロパンのプロピレンへの脱水素反応の時間経過を示している。実施例8とは異なるバッチの触媒を使用した。触媒を使用前に400℃で焼成した。C/H/O/Ar=6/3/3/18cm/min、温度170℃、圧力1atmの条件で反応を行った。測定した時間の範囲で、触媒は良好な安定性を示した。
Figure 2009051769
:プロパン、C=:プロピレン、C=O:アセトン、C−OH:2−プロパノール、その他:メタン、エタン、エチレン
(実施例10)
<Au/TiO触媒によるプロパンの脱水素に及ぼす温度および分圧の影響>
次の表は、未焼成のAu/TiO(3.0Xuc)のデータを示している。触媒50mgを使用し1atmで測定した。最初に未焼成の触媒を室温から5時間かけて170℃まで昇温した。表示した時間は条件を変更してからの経過時間を示す。
標準条件(C/H/O/Ar=3/3/3/21)において反応した最初の4個のデータは、触媒が720分(12時間)後に安定状態に達するまで、徐々に活性が増加することを示している。プロパンを増加させた(C/H/O/Ar=6/3/3/18)次の3個のデータは、プロピレン選択性の急激な増大とそれに相当するSTYの増加を示している。その次の4個のデータは、Hの増加により収量が増加すること、Oの増加により収量が低下すること、プロパンの減少により収量が低下すること、および最初の条件に戻した場合、収量のレベルが最初のレベルより上がることを示している。
Figure 2009051769
:プロパン、C=:プロピレン、C=O:アセトン、C−OH:2−プロパノール、その他:メタン、エタン、エチレン
(実施例11(比較))
<H/O混合物によるプロパンの酸化における触媒の効果>
次の表は、異なる触媒を使用したH/O混合物によるプロパンの酸化の結果を示している。最初の4個のデータは、促進剤であるBaを含むものと含まないものがあるが、NaCO中和により調製されたAu/TS−1触媒に関するもので、この触媒はアセトンを生成することを示している。次の3個のデータは、促進剤であるBaを含むものと含まないものがあるが、NaOH中和により調製されたAu/TS−1触媒に関するもので、この触媒も同じ程度の活性でアセトンを生成することを示している。次のデータは、促進剤としてのMgには大きな効果がないことを示している。最後のデータはTi成分の重要性を示している。Tiを含まないSi−TUD支持体(実施例6)は転化能力を示さない。この実施例は、触媒の調製方法および組成のみならず、触媒のタイプも選択性には重要であることを示している。
Figure 2009051769
:プロパン、C=:プロピレン、C=O:アセトン、C−OH:2−プロパノール、その他:メタン、エタン、エチレン
反応条件:C/H/O/Ar=1.5/3/9/16.5cm3/min、170℃、及び3atm
/H/O/Ar=3/1/9/16.5cm/min、170℃、及び1atm
/H/O/Ar=6/3/3/18cm/min、170℃、及び1atm
POの生成速度は、1.2g/h・kgcatであり、C−OHの速度は、2.4g/h・kgcatであった。
(実施例12)
<単一触媒によるプロパンのプロピレンオキシドへの部分酸化>
単一触媒によるプロパンの酸化を表5に示す。Au/TS−1(Ti/Si=3/100、NaOH−pH7、3.0Xc)触媒により140℃の温度で反応が行われた。この触媒は、POを9.2g/h・kgcatの速度で生成した。
Figure 2009051769
=O:アセトン、C−OH:2−プロパノール、C:エタン、エチレン
活性は、0.45gのSiC(Strem、63〜212μm)により希釈した0.15gの触媒(63〜212μm)を使用して測定した。サンプルをアルゴン気流(28.1cm/min)中で170℃まで30分以内に加熱し、その温度で30分保持した後、140℃に冷却した。ガスをC/H/O/Ar=12.5/12.5/12.5/62.5vol%の割合で供給し、30分後にGCデータを採取した。全流速は45cm/minであった。
(実施例13)
<2種類のタイプの触媒によるプロパンのプロピレンオキシドへの部分酸化>
2種類の触媒によるプロパンの酸化結果を表6に示す。Au/TiO(0.05g)及びAu/TS−1(0.3g、3Xuc−NaOH−pH7)の2種類の触媒をシリーズに使用して、170℃及び1atmの条件で反応した。
Figure 2009051769
:プロパン、C=:プロピレン、C=O:アセトン、C−OH:2−プロパノール、その他:メタン、エタン、エチレン
−OHのレベルは<1.4%
本発明によれば、200℃以下という低温で、アルカンからアルキレンオキシドをワンステップで、かつ効率的に製造することができるために、プロピレンオキシドの経済的かつ工業的な製造が期待できる。

Claims (32)

  1. a)アルカンを主成分とする炭化水素原料
    b)水素及び酸素を含有する酸化剤混合物
    及び
    c)1又は複数の触媒
    を用いて、200℃未満の温度において、気相又は液相で、前記アルカンからアルケン及び/又はアルキレンオキシドを製造する方法。
  2. 気相で行なうことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記アルカン、前記アルケン、及び前記アルキレンオキシドが、それぞれプロパン、プロピレン、及びプロピレンオキシドであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記炭化水素原料が、プロピレンを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記炭化水素原料が、プロパン、プロピレン及び希釈ガスを含む請求項3に記載の方法。
  6. 前記酸化剤混合物において、水素及び酸素の比が、1:10〜10:1であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記酸化剤混合物が、希釈ガスを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 不活性ガスの存在又は不存在下で、水素及び酸素を別々に供給することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 不活性ガスの存在又は不存在下で、水素又は酸素を膜を通して供給することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記触媒が、金属又は金属合金と支持体とを含有する支持触媒を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  11. 前記金属が、貴金属であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記金属が、金であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  13. 前記金が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属で任意に活性を促進されていることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記金が、他の貴金属により活性を任意に促進されていることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  15. 前記金が、銀または銅により活性を任意に促進されていることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  16. 前記支持体が、チタンであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  17. 前記支持体が、チタニアであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  18. 前記支持体が、チタン及びケイ素を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  19. 前記支持体が、TS−1であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  20. 前記支持体が、チタノシリケートであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  21. 前記触媒が、複数のタイプを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  22. 1又は複数の触媒が、金属又は金属合金と支持体を含有する支持触媒を含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 前記金属が、貴金属であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記金属が、金であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  25. 前記金が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属で任意に活性を促進されていることを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 前記金が、他の貴金属により活性を任意に促進されていることを特徴とする請求項24に記載の方法。
  27. 前記金が、銀または銅により活性を任意に促進されていることを特徴とする請求項24に記載の方法。
  28. 前記支持体が、チタンであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  29. 前記支持体が、チタニアであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  30. 前記支持体が、チタン及びケイ素を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
  31. 前記支持体が、TS−1であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  32. 前記支持体が、チタノシリケートであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
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