JP2009047820A - レンズ固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小径レンズを粘度の低い接着剤により固定する場合にも、レンズ面を汚すことなくレンズを固定する。
【解決手段】レンズ2は、本体部2a、フランジ部2bを備える。フランジ部2bの後面の外周部に、フランジ凸部2eを全周に亘って形成する。レンズ2をフランジ部2bの一部を含めてカットして略D字状にする。フランジ部2bの外周面には、円形外周面2c、カット外周面2dが形成される。レンズ鏡筒3の内周面3aに、受け部3bを形成する。フランジ部2bの径が3.3mmのレンズ2を、フランジ部2bを受け部3bに載せ、レンズ鏡筒3を回転させながら、吐出口5cの径が0.08mmのディスペンサー5により、レンズ2の円形外周面2cの全範囲である塗布範囲ARにのみ、粘度が10000CPSの接着剤12を塗布する。
【選択図】図6

Description

本発明は、レンズ固定方法に関し、詳しくは接着剤の塗布に関するものである。
カメラ等に用いられるレンズは、金型を用いた射出成形により成形された樹脂により構成されており、レンズをレンズ鏡筒に固定するときには、接着剤を用いて固定している(例えば、特許文献1参照)。
射出成形では、レンズと成形材料の供給路であるスプールランナーとがゲートを介してつながった形で形成される。ゲートをカットしてレンズとスプールランナーとを切り離しても、切断跡が残るため、ゲート跡を含むレンズの外周部の一部をカットして、円形状のレンズをD字状にしている。Dカットされたレンズを、レンズ鏡筒に固定するときには、レンズをレンズ鏡筒の内部に挿入して前後方向の位置決めをした後に、ディスペンサーにより、レンズの外周面に接着剤を塗布して、接着剤により固定する。
レンズ鏡筒に挿入したレンズを前後方向において位置決めする方法としては、治具を用いて行う方法や、レンズ鏡筒に受け部を形成し、レンズ後面の外周部またはレンズ後面の外周部に形成された凸部を、レンズ鏡筒の受け部に載せて行う方法がある。なお、凸部は、レンズの外周部に全周に亘って形成されており、上記Dカット時には、凸部の一部もカットされる。
近年では、携帯電話にカメラ機能を持たせることが一般的になってきており、携帯電話には、径が3mm程度の小径レンズが組み込まれる。小径レンズの場合には、接着剤を吐出する吐出口の径が大きいディスペンサーを使用すると、小径レンズのレンズ面に接着剤が付着してしまうことがあるため、吐出口の径が小さいディスペンサーを使用する。吐出口の径が小さい場合には、粘度が高い接着剤を吐出することができないため、粘度が低い接着剤を使用する。
特開平7−159663号公報
しかしながら、レンズのDカットされた部分とレンズ鏡筒の内周面との間には径方向において隙間が生じ、さらに、レンズのDカットされた部分とレンズ鏡筒の受け部との間には前後方向において隙間が生じる。このため、レンズのDカット部分の外周面に、粘度の低い接着剤を塗布すると、上記隙間から接着剤が流れ出して液ダレしてしまう。接着剤の液ダレが発生した場合には、接着剤がレンズのレンズ面に付着してしまうという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、小径レンズを粘度の低い接着剤により固定する場合にも、レンズ面を汚すことなくレンズを固定することができるレンズ固定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ固定方法は、外周の一部が切り欠かれたレンズを、接着剤によりレンズ鏡筒に固定するレンズ固定方法において、前記レンズを前記レンズ鏡筒の内部に挿入し、前記レンズの外周面の前記切り欠かれた部分を除く範囲に、液体を吐出可能なディスペンサーにより前記接着剤を塗布することを特徴とする。なお、前記レンズの外周面の前記切り欠かれた部分を除く範囲を、前記レンズ鏡筒の内周面に当接して、前記レンズの径方向の位置決めを行うことが好ましい。
また、本発明のレンズ固定方法は、外周の一部が切り欠かれたレンズを、接着剤によりレンズ鏡筒に固定するレンズ固定方法において、前記レンズを前記レンズ鏡筒の内部に挿入して前記レンズ後面の外周部を、前記レンズ鏡筒に設けられた受け部に載せ、前記レンズの外周面の前記切り欠かれた部分を除く範囲に、液体を吐出可能なディスペンサーにより前記接着剤を塗布することを特徴とする。
さらに、本発明のレンズ固定方法は、外周部に凸部が形成され、前記凸部を含む外周の一部が切り欠かれたレンズを、接着剤によりレンズ鏡筒に固定するレンズ固定方法において、前記レンズを前記レンズ鏡筒の内部に挿入して前記凸部を前記レンズ鏡筒に設けられた受け部に載せ、前記レンズの外周面の前記切り欠かれた部分を除く範囲に、液体を吐出可能なディスペンサーにより前記接着剤を塗布することを特徴とする。
また、前記レンズの径が2〜6mmのときに、前記ディスペンサーの前記接着剤を吐出する吐出口の径を、0.1mm以下とし、前記接着剤の粘度を1000〜15000CPS(センチポアズ)とすることが好ましい。なお、前記接着剤は、紫外線により硬化するものが好ましく、前記接着剤の粘度は、紫外線により硬化する前の粘度である。
さらに、前記レンズ鏡筒を回転させながら前記接着剤を塗布することが好ましい。なお、前記レンズ鏡筒を回転させたときには、前記レンズも一緒に回転するものである。
また、前記レンズを、金型を用いて射出成形された樹脂により構成し、射出成形により前記レンズの外周面に形成されたゲート部をカットして、前記切り欠かれた部分を形成することが好ましい。
本発明のレンズ固定方法によれば、レンズの外周面の切り欠かれた部分を除く範囲に接着剤を塗布するから、レンズの切り欠かれた部分に接着剤が流れ込むことがない。これにより、レンズの切りかかれた部分とレンズ鏡筒の受け部との隙間から接着剤が液ダレすることがなく、接着剤の液ダレに起因するレンズ面の汚れを防止することができる。
また、レンズの径が2〜6mmのときに、ディスペンサーの吐出口の径を0.1mm以下とし、接着剤の粘度を1000〜15000CPSとすることにより、小径レンズの場合にも、確実に接着剤の液ダレを防止することができる。
図1及び図2に示すように、レンズ2は、レンズ鏡筒3に固定されるものであり、金型を用いて射出成形された樹脂により構成されている。レンズ2は、本体部2aと、フランジ部2bとを備える。フランジ部2bの外周面には、射出成形時にゲート部が形成される。レンズ2をレンズ鏡筒3に固定する前に、ゲート部をレンズ2側の根元からカットし、さらに、ゲート跡をカットして、レンズ2を略D字状にする。このため、フランジ部2bの外周面には、円形部分の外周面としての円形外周面(レンズの外周面の切り欠かれた部分を除く範囲)2cと、カットされた部分の外周面としてのカット外周面2dとが形成される。本実施形態では、フランジ部2bの円形部分の径が3.3mmのレンズ2を用いる。
フランジ部2bの後面(図1及び図2における下面)の外周部には、フランジ凸部2eが全周に亘って形成されている。上記ゲート跡のカット時に、フランジ部2bの一部もカットされる。
レンズ鏡筒3は円筒状に形成され、その内径が、フランジ部2bの外径よりも若干大きくなるように形成されている。レンズ鏡筒3の内周面3aには、レンズ2が載せられる受け部3bが形成されている。また、受け部3bには、フランジ凸部2eを受け部3bの上に載せたときに、本体部2aの上下方向の中心軸とレンズ鏡筒3の上下方向の中心軸とが同軸となるように、レンズ2の径方向の位置決めを行う位置決め凸部(図示せず)が形成されている。これにより、円形外周面2cと内周面3aとの隙間は、一定となる。
上記ゲート跡のカット時に、フランジ部2bの一部もカットされるため、図2(B)に示すように、レンズ2のDカットされた部分と受け部3bとの間には隙間Gが生じる。カット外周面2dと内周面3aとの間に接着剤12(図6及び図7参照)を塗布すると隙間Gから接着剤12が流れ出して液ダレしてしまう。このため、詳しくは後述するように、カット外周面2dと内周面3aとの間には、接着剤12を塗布しないようにする。
図3に示すように、レンズ2をレンズ鏡筒3に固定するときには、接着装置4を用いて行う。接着装置4は、ディスペンサー5が先端に取り付けられ、左右方向に移動自在に設けられた温調機6と、レンズ鏡筒3を保持する保持台7と、保持台7を移動及び回転自在に支持する支持台8とを備える。接着装置4は、保持台7を上下方向に移動させるとともに回転させる移動回転機構9と、温調機6を左右方向に移動させる移動機構10と、各機構9,10の駆動を制御する制御部11とを備える。
温調機6の内部には、硬化する前の粘度が10000CPSの紫外線硬化タイプの接着剤12(図6及び図7参照)が格納されており、温度を調整した接着剤12をディスペンサー5に送る。温調機6は、ディスペンサー5により接着剤12を塗布する図4及び図5に示す塗布位置と、塗布位置から退避した図3に示す退避位置との間で移動自在に設けられている。図6に示すように、温調機6は、塗布位置に位置するときには、ディスペンサー5が吐出位置SPで接着剤12を吐出するように設けられている。
図2及び図3に示すように、ディスペンサー5は、接着剤12が格納される格納部5aと、格納部5aに連結されたノズル5bとを備える。ディスペンサー5は、制御部11に接続されており、制御部11により駆動が制御される。ディスペンサー5により接着剤12を塗布するときには、制御部11は、格納部5aに設けられた吐出機構(図示せず)を駆動して、一定の吐出圧(例えば、2Kg/cm)でノズル5bの吐出口5cから接着剤12を吐出させる。本実施形態では、吐出口5cの径が0.08mmのディスペンサー5が用いられる。
図3に示すように、保持台7は、レンズ鏡筒3を位置決め及び保持するものであり、レンズ鏡筒3が挿入される挿入凹部7aが形成され、挿入凹部7aには、位置決め部7bが形成されている。位置決め部7bは、挿入凹部7aに挿入されたレンズ鏡筒3の上下方向の中心軸が、保持台7の上下方向の中心軸と同軸となるように位置決めする。保持台7の内部には、挿入凹部7aに挿入されたレンズ鏡筒3を吸着する吸着部15が設けられている。吸着部15は、制御部11に接続されており、制御部11により駆動が制御される。吸着部15によりレンズ鏡筒3を吸着すると、レンズ鏡筒3は保持台7に保持される。これにより、保持台7が回転すると、レンズ鏡筒3も一緒に回転する。保持台7は、ディスペンサー5に近接する図5に示す上位置と、上位置から下方に退避した図3及び図4に示す下位置との間で移動自在に設けられている。
支持台8には、スタートスイッチ17が設けられ、スタートスイッチ17は、制御部11に接続されている。オペレータが、スタートスイッチ17を押圧すると、制御部11にスタート信号が入力され、制御部11は、スタート信号が入力されたことに応答して、ディスペンサー5及び各機構9,10の駆動を制御して、接着剤12の塗布を行う。
レンズ2をレンズ鏡筒3に固定するときには、図2(B)及び図3に示すように、レンズ鏡筒3を、保持台7の挿入凹部7aに挿入した後、フランジ部2bを受け部3bに載せる。このとき、オペレータは、図6(A)に示すように、カット外周面2dが左側を向くように、レンズ2を位置決めしてレンズ鏡筒3に載せる。この状態で、オペレータが、スタートスイッチ17を押圧すると、図4に示すように、制御部11は、移動機構10を駆動して、温調機6を塗布位置に移動させる。次に、図5に示すように、制御部11は、吸着部15を駆動してレンズ鏡筒3を吸着した後、移動回転機構9を駆動して、保持台7を上位置に移動させる。
そして、図6及び図7に示すように、制御部11は、移動回転機構9を駆動して、保持台7とともにレンズ鏡筒3を図6中矢印方向に回転させながら、ディスペンサー5を駆動して、接着剤12を塗布する。レンズ2のDカットされた部分と受け部3bとの間には隙間Gが生じるため、カット外周面2dと内周面3aとの間に接着剤12を吐出すると隙間Gから接着剤12が流れ出して液ダレしてしまう。接着剤12の液ダレが発生した場合には、液ダレした接着剤12が本体部2aに付着してしまい、不良品となってしまうため、制御部11は、レンズ2の円形外周面2cの全範囲である塗布範囲ARにのみ、接着剤12を塗布するように制御する。
ディスペンサー5は、吐出位置SPで接着剤12を吐出するようにされており、レンズ鏡筒3を矢印方向に回転させながら、ディスペンサー5により接着剤12を吐出させると、円形外周面2cと内周面3aとの間に接着剤12が吐出される。制御部11は、レンズ鏡筒3が図6(B)に示す位置まで回転されたことに応じて、ディスペンサー5の駆動を停止して、接着剤12の吐出を停止する制御を行う。これにより、レンズ2の円形外周面2cの全範囲である塗布範囲ARにのみ、接着剤12を塗布することができる。なお、図7においては、保持台7及び支持台8の図示を省略している。また、接着装置4には、紫外線照射機(図示せず)が設けられている。この紫外線照射機は、接着剤12を塗布してから30秒以内に紫外線を照射するようにされており、接着剤12は、照射された紫外線により硬化する。
制御部11は、ディスペンサー5の駆動を停止した後、移動回転機構9の駆動を停止して、保持台7の回転を停止する。次に、制御部11は、移動回転機構9を駆動して、保持台7を下位置に移動させた後、吸着部15によるレンズ鏡筒3の吸着を解除する。そして、制御部11は、移動機構10を駆動して、温調機6を退避位置に移動させる。
[レンズ固定]
接着装置4を用いて、フランジ部2bの円形部分の径が3.3mmのレンズ2を、レンズ鏡筒3に固定する。移動回転機構9を駆動して、保持台7とともにレンズ鏡筒3を回転させながら、ディスペンサー5により、接着剤12を、塗布範囲ARにのみ塗布する。ディスペンサー5による吐出圧は、2Kg/cmとした。
実施例1では、粘度が10000CPSの紫外線硬化タイプの接着剤12を使用し、吐出口5cの径が0.08mmのディスペンサー5を使用した。そして、接着剤12によるレンズ2の固定状態を目視により確認し、レンズ2がしっかりと固定され、且つ、カット外周面2dと内周面3aとの間に接着剤12が入り込んでいない(接着剤12が隙間Gから液ダレしていない)場合に○とし、レンズ2がしっかり固定されていない場合、及び、接着剤12が隙間Gから液ダレした場合に×とした。以下、実施例1に対して、接着剤12の粘度、吐出口5cの径を代えて、比較例1〜3を得た。その他の成形条件は、実施例1と同じにした。この実験の結果を表1に示す。
Figure 2009047820
本実験の結果、実施例1では、レンズ2がしっかりと固定され、且つ、接着剤12が隙間Gから液ダレすることがなかった。
比較例1では、接着剤12の粘度が実施例1に比べて高いため、吐出口5cの径が0.08mmのディスペンサー5では、接着剤12を吐出することができずに、レンズ2をレンズ鏡筒3に固定することができなかった。
比較例2では、接着剤12の粘度が実施例1に比べて低いため、接着剤12が隙間Gに流れ出てしまい、隙間Gから液ダレした。
比較例3では、吐出口5cの径が実施例1に比べて大きいため、接着剤12を塗布するときに、円形外周面2cと内周面3aとの間だけでなく、カット外周面2dと内周面3aとの間にも接着剤12が塗布されてしまい、接着剤12が隙間Gから液ダレした。
また、フランジ部2bの円形部分の径が2mm及び6mmのレンズ2を、レンズ鏡筒3に固定する場合にも、上記した実験結果と同様の結果を得た。
このように、フランジ部2bの円形部分の径が3.3mmのレンズ2をレンズ鏡筒3に固定する場合には、粘度が10000CPSの紫外線硬化タイプの接着剤12を、吐出口5cの径が0.08mmのディスペンサー5により、円形外周面2cの全範囲である塗布範囲ARにのみ塗布するから、塗布された接着剤12が、カット外周面2dと内周面3aとの間に流れ込むことがなく、接着剤12が隙間Gから液ダレすることがない。
なお、上記実施形態では、樹脂製のレンズ2をレンズ鏡筒3に固定したが、外周部の一部が切り欠かれたガラスレンズを、レンズ鏡筒3に固定する場合にも、本発明は効果的である。
図8に他の実施形態を示す。図1〜図7に示す実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を簡略化する。この実施形態では、フランジ部2bにはフランジ凸部2eが形成されておらず、さらには、レンズ2の円形外周面2cの径と、レンズ鏡筒3の内周面3aの径とが略一致するように形成されている。このため、レンズ2をレンズ鏡筒3に挿入すると、円形外周面2cが内周面3aに当接して、レンズ2は径方向が位置決めされる。レンズ鏡筒3には、受け部3bが形成されておらず、レンズ2の前後方向(図8における上下方向)の位置決めは、治具(図示せず)を用いて行う。また、円形外周面2cの径を、内周面3aの径よりも小さく形成し、レンズ2の径方向の位置決めを、治具(図示せず)を用いて行うようにしてもよい。
図8(B)に示すように、カット外周面2dと内周面3aとの間には、径方向(図8における左右方向)において隙間が生じるため、カット外周面2dと内周面3aとの間に接着剤12を吐出すると隙間から接着剤12が流れ出して液ダレしてしまう。接着剤12の液ダレが発生した場合には、液ダレした接着剤12が本体部2aに付着してしまい、不良品となってしまうため、制御部11は、レンズ2の円形外周面2cの全範囲である塗布範囲ARにのみ、接着剤12を塗布するように制御する。これにより、接着剤12の液ダレを防止することができる。この実施形態では、図1〜図7に示す実施形態に比べて、吐出する接着剤12の量を少なくし、円形外周面2cと内周面3aとの間に接着剤12がしみ込むようにする。
図9に他の実施形態を示す。図1〜図7に示す実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を簡略化する。この実施形態では、図9(A)に示すように、フランジ部2bにはフランジ凸部2eが形成されておらず、フランジ部2bの後面(図9における下面)の外周部を受け部3bに載せる。また、図9(B)に示すように、受け部3bは、レンズ2をレンズ鏡筒3にセットしたときに、カット外周面2dと受け部内周面3cとの間に、径方向(図9における左右方向)において隙間が生じるような径で形成されている。
カット外周面2dと受け部内周面3cとの間には、径方向において隙間が生じるため、カット外周面2dと内周面3aとの間に接着剤12を吐出すると隙間から接着剤12が流れ出して液ダレしてしまう。接着剤12の液ダレが発生した場合には、液ダレした接着剤12が本体部2aに付着してしまい、不良品となってしまうため、制御部11は、レンズ2の円形外周面2cの全範囲である塗布範囲ARにのみ、接着剤12を塗布するように制御する。これにより、接着剤12の液ダレを防止することができる。
また、図10に示すように、受け部3bが、カット外周面2dの部分のレンズ2の後面(図10における下面)も載せられるような径で形成された場合でも、カット外周面2dの部分における受け部3bとのオーバーラップ長さL1は、円形外周面2cの部分における受け部3bとのオーバーラップ長さL2よりも短くなる。このため、カット外周面2dと内周面3aとの間に接着剤12を吐出すると、最もオーバーラップ長さが短い部分から接着剤12が流れ出して液ダレしてしまうことがある。接着剤12の液ダレが発生した場合には、液ダレした接着剤12が本体部2aに付着してしまい、不良品となってしまうため、制御部11は、レンズ2の円形外周面2cの全範囲である塗布範囲ARにのみ、接着剤12を塗布するように制御する。これにより、接着剤12の液ダレを確実に防止することができる。
レンズとレンズ鏡筒とを示す斜視図である。 レンズとレンズ鏡筒とディスペンサーとを示す側面断面図である。 レンズとレンズ鏡筒と接着装置とを示す側面図である。 温調機が塗布位置に移動したときのレンズとレンズ鏡筒と接着装置とを示す側面図である。 保持台が上位置に移動したときのレンズとレンズ鏡筒と接着装置とを示す側面図である。 レンズとレンズ鏡筒とを示す上面図である。 ディスペンサーにより接着剤を塗布するときのレンズとレンズ鏡筒とディスペンサーとを示す側面断面図である。 レンズ鏡筒に受け部を設けない実施形態のレンズとレンズ鏡筒とを示す側面断面図である。 フランジ部にフランジ凸部を設けないとともに、カット外周面の部分のフランジ部が受け部に載せられない実施形態のレンズとレンズ鏡筒とを示す側面断面図である。 フランジ部にフランジ凸部を設けないとともに、カット外周面の部分の受け部に載せられる長さが、円形外周面の部分よりも短い実施形態のレンズとレンズ鏡筒とを示す側面断面図である。
符号の説明
2 レンズ
2a 本体部
2b フランジ部
2c 円形外周面
2d カット外周面
3 レンズ鏡筒
3a 内周面
3b 受け部
4 接着装置
5 ディスペンサー
5a 格納部
5b ノズル
5c 吐出口
11 制御部
12 接着剤

Claims (6)

  1. 外周の一部が切り欠かれたレンズを、接着剤によりレンズ鏡筒に固定するレンズ固定方法において、
    前記レンズを前記レンズ鏡筒の内部に挿入し、
    前記レンズの外周面の前記切り欠かれた部分を除く範囲に、液体を吐出可能なディスペンサーにより前記接着剤を塗布することを特徴とするレンズ固定方法。
  2. 外周の一部が切り欠かれたレンズを、接着剤によりレンズ鏡筒に固定するレンズ固定方法において、
    前記レンズを前記レンズ鏡筒の内部に挿入して前記レンズ後面の外周部を、前記レンズ鏡筒に設けられた受け部に載せ、
    前記レンズの外周面の前記切り欠かれた部分を除く範囲に、液体を吐出可能なディスペンサーにより前記接着剤を塗布することを特徴とするレンズ固定方法。
  3. 外周部に凸部が形成され、前記凸部を含む外周の一部が切り欠かれたレンズを、接着剤によりレンズ鏡筒に固定するレンズ固定方法において、
    前記レンズを前記レンズ鏡筒の内部に挿入して前記凸部を、前記レンズ鏡筒に設けられた受け部に載せ、
    前記レンズの外周面の前記切り欠かれた部分を除く範囲に、液体を吐出可能なディスペンサーにより前記接着剤を塗布することを特徴とするレンズ固定方法。
  4. 前記レンズの径が2〜6mmのときに、前記ディスペンサーの前記接着剤を吐出する吐出口の径を、0.1mm以下とし、前記接着剤の粘度を1000〜15000CPSとしたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載のレンズ固定方法。
  5. 前記レンズ鏡筒を回転させながら前記接着剤を塗布することを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ記載のレンズ固定方法。
  6. 前記レンズを、金型を用いて射出成形された樹脂により構成し、
    射出成形により前記レンズの外周面に形成されたゲート部をカットして、前記切り欠かれた部分を形成したことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1つ記載のレンズ固定方法。
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