JP2009047055A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】アルコール混合燃料がエンジンに使用されるときに、好適な燃料噴射制御を行うことによりエンジン性能を確保できる内燃機関を提供すること。
【解決手段】この内燃機関1は、アルコール混合燃料が使用される筒内直噴式のエンジン2を備えている。この内燃機関1では、エンジン2に供給される燃料のアルコール濃度に応じて燃料噴射時期が設定される。そして、この燃料噴射時期を制御量としてエンジン2の燃料噴射制御が行われる。これにより、燃料のアルコール濃度に応じた適正な燃料噴射時期が設定される。
【選択図】 図1
【解決手段】この内燃機関1は、アルコール混合燃料が使用される筒内直噴式のエンジン2を備えている。この内燃機関1では、エンジン2に供給される燃料のアルコール濃度に応じて燃料噴射時期が設定される。そして、この燃料噴射時期を制御量としてエンジン2の燃料噴射制御が行われる。これにより、燃料のアルコール濃度に応じた適正な燃料噴射時期が設定される。
【選択図】 図1
Description
この発明は、内燃機関に関し、さらに詳しくは、アルコール混合燃料がエンジンに使用されるときに、好適な燃料噴射制御を行うことによりエンジン性能を確保できる内燃機関に関する。
近年の内燃機関では、地球環境問題(CO2削減など)との関係から、いわゆるアルコール混合燃料(例えば、エタノールとガソリンとの混合燃料)がエンジンに用いられる。ここで、アルコール混合燃料は、ガソリン燃料よりも気化し難いため、混合気の均質性が悪化する等により、エンジン性能が低下するおそれがある。
このような課題に関する従来の内燃機関として、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の内燃機関(筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置)は、吸気行程で燃料を複数回に分割して筒内に噴射する吸気行程分割噴射モードで運転する筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置において、使用燃料の燃料性状を判定する燃料性状判定手段と、前記吸気行程分割噴射モードで運転するときに、分割噴射回数、1回目の噴射量の比率、分割噴射間隔のうちの少なくとも1つを前記燃料性状に応じて補正する燃料噴射補正手段とを備えていることを特徴とする。
この発明は、アルコール混合燃料がエンジンに使用されるときに、好適な燃料噴射制御を行うことによりエンジン性能を確保できる内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる内燃機関は、アルコール混合燃料が使用される筒内直噴式のエンジンを備える内燃機関であって、前記エンジンに供給される燃料のアルコール濃度に応じて燃料噴射時期が設定されると共に、当該燃料噴射時期を制御量として前記エンジンの燃料噴射制御が行われることを特徴とする。
この内燃機関では、エンジンに供給される燃料のアルコール濃度に応じて燃料噴射時期が設定されると共に、この燃料噴射時期を制御量としてエンジンの燃料噴射制御が行われるので、燃料のアルコール濃度に応じた適正な燃料噴射時期が設定される。これにより、好適な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、燃料のアルコール濃度が増加すると燃料噴射時期が進角側に設定され、且つ、燃料のアルコール濃度が減少すると燃料噴射時期が遅角側に設定される。
この内燃機関では、燃料のアルコール濃度の変動(増加あるいは減少)と燃料噴射時期との関係が適正化されるので、(1)混合気の均質性が向上すると共に燃料によるエンジンオイルの希釈が低減され、また、(2)ピストンにおける粒子状物質(PM)の付着が低減される。これにより、エンジン性能が適正に確保される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、所定量の燃料が分割噴射されて前記エンジンに供給されるときに、前記分割噴射にかかる燃料噴射回数が燃料のアルコール濃度に応じて設定されると共に当該燃料噴射回数を制御量として燃料噴射制御が行われる。
この内燃機関では、分割噴射にかかる燃料噴射回数が燃料のアルコール濃度Caに応じて設定されるので、好適な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、燃料のアルコール濃度が増加すると前記燃料噴射回数が増加側に設定される。
この内燃機関では、燃料のアルコール濃度の変動と分割噴射にかかる燃料噴射回数との関係が適正化されるので、混合気の均質性が向上すると共に燃料によるエンジンオイルの希釈が低減される。これにより、エンジン性能が適正に確保される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、燃料のアルコール濃度に応じて燃料噴射圧力が設定されると共に当該燃料噴射圧力を制御量として燃料噴射制御が行われる。
この内燃機関では、燃料のアルコール濃度に応じて燃料噴射圧力が設定されるので、好適な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、燃料のアルコール濃度が増加すると前記燃料噴射圧力が増加側に設定される。
この内燃機関では、燃料のアルコール濃度Caの変動と燃料噴射圧力との関係が適正化されるので、混合気の均質性が向上すると共に燃料によるエンジンオイルの希釈が低減される。これにより、エンジン性能が適正に確保される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記エンジンに供給される燃料のアルコール濃度を検出するアルコールセンサを備え、且つ、前記アルコールセンサの出力に応じて前記燃料噴射制御が行われる。
この内燃機関では、燃料のアルコール濃度が変動した場合にも、所定の制御量(燃料噴射時期、燃料噴射回数、燃料噴射圧力など)が適正に設定される。これにより、適正な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、エンジンの暖機運転時にて前記燃料噴射制御が行われる。
エンジンの暖機運転時のような低温での運転条件下では、燃料が気化し難いため、上記の問題(混合気の均質性の悪化など)が発生し易い。そこて、かかる運転条件下にて上記の燃料噴射制御が行われることにより、好適な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、ピストンを収容するシリンダと、前記シリンダ内に燃料を噴射する燃料噴射弁とを前記エンジンが有し、且つ、前記燃料噴射弁が前記シリンダの側方に配置されると共に鉛直方向かつ斜め下方に向けて前記シリンダ内に燃料を噴射する。
エンジンの燃料噴射弁がシリンダの側方に配置されると共に鉛直方向かつ斜め下方に向けてシリンダ内に燃料を噴射する構成では、燃料が気化し難い運転条件下にて、上記したエンジンオイルの希釈の問題などが特に発生し易い。したがって、かかる構成に対して、この内燃機関の構成が適用されることにより、エンジンオイルの希釈等が抑制されて、エンジン性能が確保される利点がある。
この発明にかかる内燃機関では、エンジンに供給される燃料のアルコール濃度に応じて燃料噴射時期が設定されると共に、この燃料噴射時期を制御量としてエンジンの燃料噴射制御が行われるので、燃料のアルコール濃度に応じた適正な燃料噴射時期が設定される。これにより、好適な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、この発明の実施例にかかる内燃機関を示す構成図である。図2は、図1に記載した内燃機関の燃料供給装置を示す説明図である。図3〜図7は、図1に記載した内燃機関の作用を示すフローチャート(図3)および説明図(図4〜図7)である。
[内燃機関]
この内燃機関1は、例えば、筒内噴射式の4サイクルエンジンに適用される。この内燃機関1では、アルコール混合燃料(例えば、バイオエタノールとガソリンとの混合燃料)、あるいは、ガソリン燃料(ガソリン100%の燃料)が用いられる(図1参照)。内燃機関1は、エンジン2と、吸気系統3と、排気系統4と、制御系統5とを有する(図1参照)。
この内燃機関1は、例えば、筒内噴射式の4サイクルエンジンに適用される。この内燃機関1では、アルコール混合燃料(例えば、バイオエタノールとガソリンとの混合燃料)、あるいは、ガソリン燃料(ガソリン100%の燃料)が用いられる(図1参照)。内燃機関1は、エンジン2と、吸気系統3と、排気系統4と、制御系統5とを有する(図1参照)。
エンジン2は、ピストン21と、ピストン21を収容するシリンダ(シリンダボア)22と、ピストン21に連結されるクランクシャフト23と、シリンダ22に接続される吸気ポート24および排気ポート25と、燃料噴射用の燃料噴射弁26と、点火プラグ27とを有する。このエンジン2では、空気が吸気ポート24からシリンダ22内に吸入されて圧縮され、また、燃料噴射弁26からシリンダ22内に燃料が噴射されて混合気が形成される。そして、この混合気が点火プラグ27により点火されてシリンダ22(燃焼室)内で燃焼し、その燃焼エネルギーによりピストン21が駆動されてシリンダ22内を往復運動する。すると、このピストン21の往復運動がクランクシャフト23の回転運動に変換されて動力が発生する。また、シリンダ22内の燃焼ガスが排気ポート25を介してシリンダ22の外部に排出される。
吸気系統3は、吸気通路(吸気管)31と、この吸気通路31上に配置されるエアフィルタ32、スロットルバルブ33およびサージタンク34とを有する。吸気通路31は、吸気マニホールドを介してエンジン2の吸気ポート24に接続される。エアフィルタ32は、吸気通路31の入口部に配置されて吸入空気中のゴミや塵などを除去するフィルタである。スロットルバルブ33は、吸気通路31にて空気の流路断面積を調整する流量調整弁である。サージタンク34は、吸入空気を一時的に溜めて吸気脈動を抑制するタンクである。この吸気系統3では、エアフィルタ32を通過した吸気が吸気通路31を介してエンジン2に導入される。
排気系統4は、排気通路(排気管)41と、この排気通路41上に配置される第一触媒装置42および第二触媒装置43とを有する。排気通路41は、排気マニホールドを介してエンジン2の排気ポート25に接続される。第一触媒装置42および第二触媒装置43は、排気通路41を流れる排気を浄化する機能を有する。この排気系統4では、エンジン2の排気が排気通路41を通り触媒装置42、43にて浄化されて排出される。
制御系統5は、ECU(Electronic Control Unit)51と、エンジン2の回転数を計測する回転数センサ(クランク角センサ)52と、燃料のアルコール濃度Caを計測するアルコールセンサ53とを有する。また、ECU51には、燃料の噴射時期、噴射回数および噴射圧力を規定するための制御マップが格納される(図4、図6および図7参照)。この制御系統5では、各センサ52、53の出力信号と制御マップとに基づいて、後述する燃料噴射制御が行われる。
[燃料供給装置とアルコール濃度センサ]
また、内燃機関1は、燃料供給装置6を有する(図1および図2参照)。燃料供給装置6は、燃料タンク61と、ポンプ62と、燃料配管63とを有する。この燃料供給装置6では、アルコール混合燃料が燃料タンク61に貯蔵される。エンジン稼働時には、この燃料がポンプ62により汲み上げられ、燃料配管63を介してエンジン2の燃料噴射弁26に供給される。具体的には、燃料が燃料配管63のデリバリパイプ631に供給され、このデリバリパイプ631を介して複数の燃料噴射弁26に供給される。また、アルコールセンサ53が燃料配管63のデリバリパイプ631に配置され、このアルコールセンサ53によって、燃料のアルコール濃度Caが検出される(図2参照)。
また、内燃機関1は、燃料供給装置6を有する(図1および図2参照)。燃料供給装置6は、燃料タンク61と、ポンプ62と、燃料配管63とを有する。この燃料供給装置6では、アルコール混合燃料が燃料タンク61に貯蔵される。エンジン稼働時には、この燃料がポンプ62により汲み上げられ、燃料配管63を介してエンジン2の燃料噴射弁26に供給される。具体的には、燃料が燃料配管63のデリバリパイプ631に供給され、このデリバリパイプ631を介して複数の燃料噴射弁26に供給される。また、アルコールセンサ53が燃料配管63のデリバリパイプ631に配置され、このアルコールセンサ53によって、燃料のアルコール濃度Caが検出される(図2参照)。
[燃料噴射制御]
また、この内燃機関1では、以下のようにエンジン2の燃料噴射制御が行われる(図3参照)。まず、燃料のアルコール濃度Caがアルコールセンサ53によって検出される(ST1)。次に、このアルコール濃度CaがCa=0か否かが判断される(ST2)。すなわち、燃料がガソリン燃料(Ca=0)なのか、アルコール混合燃料(Ca≠0)なのかが判断される。
また、この内燃機関1では、以下のようにエンジン2の燃料噴射制御が行われる(図3参照)。まず、燃料のアルコール濃度Caがアルコールセンサ53によって検出される(ST1)。次に、このアルコール濃度CaがCa=0か否かが判断される(ST2)。すなわち、燃料がガソリン燃料(Ca=0)なのか、アルコール混合燃料(Ca≠0)なのかが判断される。
ここで、燃料のアルコール濃度CaがCa≠0の場合には、このアルコール濃度Caに応じて制御量Qaが設定される(ST3)。この制御量Qaは、例えば、燃料噴射時期、燃料噴射回数、燃料噴射圧力などであり、ECU51に記憶された制御マップ(図4、図6および図7)に基づいて設定される。一方、アルコール濃度CaがCa=0の場合には、ガソリン燃料用の制御量Qaが選択される(ST4)。そして、これらの制御量Qaが新たな制御量Qとして用いられて(ST5)、燃料噴射制御が行われる(ST6)。
[燃料噴射時期の制御]
例えば、この実施例では、エンジン2の吸気行程中にて燃料噴射が行われる(図5参照)。また、エンジンに供給される燃料のアルコール濃度Caに応じて燃料噴射時期が設定され、この燃料噴射時期を制御量Qとして燃料噴射制御が行われる(ST3)(図3参照)。この燃料噴射時期の設定は、ECU51に記憶された燃料噴射時期用の制御マップ(図4参照)に基づいて行われる。このとき、アルコール濃度Caが高いほど燃料噴射時期が進角側に設定され、逆に、アルコール濃度Caが低いほど燃料噴射時期が遅角側に設定される。これにより、アルコール濃度Caに応じた適正な燃料噴射時期が設定されて、好適な燃料噴射制御が行われる。
例えば、この実施例では、エンジン2の吸気行程中にて燃料噴射が行われる(図5参照)。また、エンジンに供給される燃料のアルコール濃度Caに応じて燃料噴射時期が設定され、この燃料噴射時期を制御量Qとして燃料噴射制御が行われる(ST3)(図3参照)。この燃料噴射時期の設定は、ECU51に記憶された燃料噴射時期用の制御マップ(図4参照)に基づいて行われる。このとき、アルコール濃度Caが高いほど燃料噴射時期が進角側に設定され、逆に、アルコール濃度Caが低いほど燃料噴射時期が遅角側に設定される。これにより、アルコール濃度Caに応じた適正な燃料噴射時期が設定されて、好適な燃料噴射制御が行われる。
[効果]
この内燃機関1では、エンジン2に供給される燃料のアルコール濃度Caに応じて燃料噴射時期が設定されると共に、この燃料噴射時期を制御量Qとしてエンジン2の燃料噴射制御が行われるので、燃料のアルコール濃度Caに応じた適正な燃料噴射時期が設定される。これにより、好適な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
この内燃機関1では、エンジン2に供給される燃料のアルコール濃度Caに応じて燃料噴射時期が設定されると共に、この燃料噴射時期を制御量Qとしてエンジン2の燃料噴射制御が行われるので、燃料のアルコール濃度Caに応じた適正な燃料噴射時期が設定される。これにより、好適な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
また、この内燃機関1では、燃料のアルコール濃度Caが増加すると燃料噴射時期が進角側に設定され、逆に、燃料のアルコール濃度Caが減少すると燃料噴射時期が遅角側に設定されることが好ましい(図4参照)。かかる構成では、燃料のアルコール濃度Caの変動(増加あるいは減少)と燃料噴射時期との関係が適正化されるので、(1)混合気の均質性が向上すると共に燃料によるエンジンオイルの希釈が低減され、また、(2)ピストン21における粒子状物質(PM)の付着が低減される。これにより、エンジン性能が適正に確保される利点がある。
例えば、(1)燃料のアルコール濃度Caが増加すると、燃料が気化し難くなる。すると、混合気の均質性が悪化してエンジン性能が低下するおそれがあり、また、気化しなかった燃料が落下してエンジンオイルを希釈するおそれがある。そこで、かかる場合には、燃料噴射時期が進角側に設定される。すると、燃料噴射から点火までの時間が増加して、燃料を気化させるための時間が確保される。これにより、混合気の均質性が向上すると共に、燃料によるエンジンオイルの希釈が低減される。一方、(2)燃料のアルコール濃度Caが減少すると、ガソリン等の主燃料の濃度が増加するため、主燃料のアロマ成分がピストン21の頂面に付着して煤が発生するおそれがある。そこで、かかる場合には、燃料噴射時期が遅角側に設定されて、ピストン21における粒子状物質の付着が低減される。
例えば、この実施例では、燃料供給などにより燃料のアルコール濃度Caが変動すると、このアルコール濃度Caに応じて燃料噴射時期(制御量Q)が設定される(ST3)(図3参照)。このとき、燃料のアルコール濃度Caが増加側に変動すると、新たに設定される燃料噴射時期(制御量Qa)が現在設定されている燃料噴射時期よりも進角側に補正される(図4および図5参照)。逆に、燃料のアルコール濃度Caが減少側に変動すると、新たに設定される燃料噴射時期(制御量Qa)が現在設定されている燃料噴射時期よりも遅角側に補正される。
[燃料噴射回数の制御]
一般に、内燃機関では、所定量の燃料を分割噴射してエンジンに供給する構成が採用されている。かかる構成では、燃料噴射の休止期間(分割噴射の間の期間)に吸気が導入されることにより、燃料と吸気との混合が促進されて混合気の均質性が向上する。
一般に、内燃機関では、所定量の燃料を分割噴射してエンジンに供給する構成が採用されている。かかる構成では、燃料噴射の休止期間(分割噴射の間の期間)に吸気が導入されることにより、燃料と吸気との混合が促進されて混合気の均質性が向上する。
ここで、この内燃機関1では、上記の構成が採用されるときに、分割噴射にかかる燃料噴射回数が燃料のアルコール濃度Caに応じて設定されると共に、この燃料噴射回数を制御量Qとして燃料噴射制御が行われることが好ましい(図3および図6参照)。これにより、好適な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
また、上記の構成では、燃料のアルコール濃度が増加すると燃料噴射回数が増加側に設定されることが好ましい(図6参照)。かかる構成では、燃料のアルコール濃度Caの変動と分割噴射にかかる燃料噴射回数との関係が適正化されるので、混合気の均質性が向上すると共に燃料によるエンジンオイルの希釈が低減される。これにより、エンジン性能が適正に確保される利点がある。
例えば、燃料のアルコール濃度Caが増加すると、燃料が気化し難くなる。すると、混合気の均質性が悪化してエンジン性能が低下するおそれがあり、また、気化しなかった燃料が落下してエンジンオイルを希釈するおそれがある。そこで、かかる場合には、燃料噴射回数が増加側に設定されて、燃料と吸気との混合が促進される。これにより、混合気の均質性が向上すると共に、燃料によるエンジンオイルの希釈が低減される。
例えば、この実施例では、燃料供給などにより燃料のアルコール濃度Caが変動すると、このアルコール濃度Caに応じて燃料噴射回数(制御量Q)が設定される(ST3)(図3参照)。このとき、燃料のアルコール濃度Caが増加側に変動すると、新たに設定される燃料噴射回数(制御量Qa)が現在設定されている燃料噴射回数よりも増加側に補正される(図6参照)。逆に、燃料のアルコール濃度Caが減少側に変動すると、新たに設定される燃料噴射回数(制御量Qa)が現在設定されている燃料噴射回数よりも減少側に補正される。
[燃料噴射圧力の制御]
また、一般に、内燃機関では、燃料噴射圧力が増加すると、燃料が微粒化されることにより燃料の気化が促進されて、混合気の均質性が向上する。
また、一般に、内燃機関では、燃料噴射圧力が増加すると、燃料が微粒化されることにより燃料の気化が促進されて、混合気の均質性が向上する。
そこで、この内燃機関1では、燃料のアルコール濃度Caに応じて燃料噴射圧力が設定されると共に、この燃料噴射圧力を制御量Qとして燃料噴射制御が行われることが好ましい(図3および図7参照)。これにより、好適な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
また、上記の構成では、燃料のアルコール濃度が増加すると燃料噴射圧力が増加側に設定されることが好ましい(図6参照)。かかる構成では、燃料のアルコール濃度Caの変動と燃料噴射圧力との関係が適正化されるので、混合気の均質性が向上すると共に燃料によるエンジンオイルの希釈が低減される。これにより、エンジン性能が適正に確保される利点がある。
例えば、燃料のアルコール濃度Caが増加すると、燃料が気化し難くなる。すると、混合気の均質性が悪化してエンジン性能が低下するおそれがあり、また、気化しなかった燃料が落下してエンジンオイルを希釈するおそれがある。そこで、かかる場合には、燃料噴射圧力が増加側に設定されることにより、燃料が微粒化されて気化し易くなる。これにより、混合気の均質性が向上すると共に、燃料によるエンジンオイルの希釈が低減される。
例えば、この実施例では、燃料供給などにより燃料のアルコール濃度Caが変動すると、このアルコール濃度Caに応じて燃料噴射圧力(制御量Q)が設定される(ST3)(図3参照)。このとき、燃料のアルコール濃度Caが増加側に変動すると、新たに設定される燃料噴射圧力(制御量Qa)が現在設定されている燃料噴射圧力よりも増加側に補正される(図7参照)。逆に、燃料のアルコール濃度Caが減少側に変動すると、新たに設定される燃料噴射圧力(制御量Qa)が現在設定されている燃料噴射圧力よりも減少側に補正される。
[付加的事項]
また、この内燃機関1では、エンジン2に供給される燃料のアルコール濃度Caを検出するアルコールセンサ53が設けられ、且つ、このアルコールセンサ53の出力に応じて燃料噴射制御が行われるので(図1および図2参照)、燃料のアルコール濃度Caが変動した場合にも、所定の制御量Q(燃料噴射時期、燃料噴射回数、燃料噴射圧力など)が適正に設定される。これにより、適正な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。なお、燃料のアルコール濃度Caが変動する場合には、例えば、異なるアルコール濃度を有する燃料が新たに供給される場合などがある。
また、この内燃機関1では、エンジン2に供給される燃料のアルコール濃度Caを検出するアルコールセンサ53が設けられ、且つ、このアルコールセンサ53の出力に応じて燃料噴射制御が行われるので(図1および図2参照)、燃料のアルコール濃度Caが変動した場合にも、所定の制御量Q(燃料噴射時期、燃料噴射回数、燃料噴射圧力など)が適正に設定される。これにより、適正な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。なお、燃料のアルコール濃度Caが変動する場合には、例えば、異なるアルコール濃度を有する燃料が新たに供給される場合などがある。
また、この内燃機関1では、エンジン2の暖機運転時(例えば、冷間始動時の暖機過程)にて上記の燃料噴射制御が行われることが好ましい。かかる低温での運転条件下では、燃料が気化し難いため、上記の問題(混合気の均質性の悪化など)が発生し易い。そこで、かかる運転条件下にて上記の燃料噴射制御が行われることにより、好適な燃料噴射制御が行われて、エンジン性能が確保される利点がある。
また、この内燃機関1の構成は、エンジン2の燃料噴射弁26がシリンダ22の側方に配置されると共に鉛直方向かつ斜め下方に向けてシリンダ22内に燃料を噴射する構成に適用されることが好ましい(図1参照)。かかる構成では、燃料が気化し難い運転条件下にて、上記したエンジンオイルの希釈の問題などが特に発生し易い。したがって、かかる構成に対して、この内燃機関1の構成が適用されることにより、エンジンオイルの希釈等が抑制されて、エンジン性能が確保される利点がある。
以上のように、この発明にかかる内燃機関は、アルコール混合燃料がエンジンに使用されるときに、好適な燃料噴射制御を行うことによりエンジン性能を確保できる点で有用である。
1 内燃機関
2 エンジン
21 ピストン
22 シリンダ
23 クランクシャフト
24 吸気ポート
25 排気ポート
26 燃料噴射弁
27 点火プラグ
3 吸気系統
31 吸気通路
32 エアフィルタ
33 スロットルバルブ
34 サージタンク
4 排気系統
5 制御系統
41 排気通路
42 第一触媒装置
43 第二触媒装置
53 アルコールセンサ
6 燃料供給装置
61 燃料タンク
62 ポンプ
63 燃料配管
631 デリバリパイプ
2 エンジン
21 ピストン
22 シリンダ
23 クランクシャフト
24 吸気ポート
25 排気ポート
26 燃料噴射弁
27 点火プラグ
3 吸気系統
31 吸気通路
32 エアフィルタ
33 スロットルバルブ
34 サージタンク
4 排気系統
5 制御系統
41 排気通路
42 第一触媒装置
43 第二触媒装置
53 アルコールセンサ
6 燃料供給装置
61 燃料タンク
62 ポンプ
63 燃料配管
631 デリバリパイプ
Claims (9)
- アルコール混合燃料が使用される筒内直噴式のエンジンを備える内燃機関であって、
前記エンジンに供給される燃料のアルコール濃度に応じて燃料噴射時期が設定されると共に、当該燃料噴射時期を制御量として前記エンジンの燃料噴射制御が行われることを特徴とする内燃機関。 - 燃料のアルコール濃度が増加すると燃料噴射時期が進角側に設定され、且つ、燃料のアルコール濃度が減少すると燃料噴射時期が遅角側に設定される請求項1に記載の内燃機関。
- 所定量の燃料が分割噴射されて前記エンジンに供給されるときに、前記分割噴射にかかる燃料噴射回数が燃料のアルコール濃度に応じて設定されると共に当該燃料噴射回数を制御量として燃料噴射制御が行われる請求項1または2に記載の内燃機関。
- 燃料のアルコール濃度が増加すると前記燃料噴射回数が増加側に設定される請求項3に記載の内燃機関。
- 燃料のアルコール濃度に応じて燃料噴射圧力が設定されると共に当該燃料噴射圧力を制御量として燃料噴射制御が行われる請求項1〜4のいずれか一つに記載の内燃機関。
- 燃料のアルコール濃度が増加すると前記燃料噴射圧力が増加側に設定される請求項5に記載の内燃機関。
- 前記エンジンに供給される燃料のアルコール濃度を検出するアルコールセンサを備え、且つ、前記アルコールセンサの出力に応じて前記燃料噴射制御が行われる請求項1〜6のいずれか一つに記載の内燃機関。
- エンジンの暖機運転時にて前記燃料噴射制御が行われる請求項1〜7のいずれか一つに記載の内燃機関。
- ピストンを収容するシリンダと、前記シリンダ内に燃料を噴射する燃料噴射弁とを前記エンジンが有し、且つ、前記燃料噴射弁が前記シリンダの側方に配置されると共に鉛直方向かつ斜め下方に向けて前記シリンダ内に燃料を噴射する請求項1〜8のいずれか一つに記載の内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007213003A JP2009047055A (ja) | 2007-08-17 | 2007-08-17 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007213003A JP2009047055A (ja) | 2007-08-17 | 2007-08-17 | 内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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