JP2009030573A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動開始から燃料の噴射開始までの期間を短縮することができる内燃機関を提供する。
【解決手段】クランクシャフトに連動して駆動することで燃料を吸入する吸入行程と燃料を燃料噴射手段に圧送して昇圧する圧送行程とを行う高圧燃料ポンプ76を備え、当該高圧燃料ポンプ76により燃料噴射手段に圧送された燃料が当該燃料噴射手段を介して供給される内燃機関において、高圧燃料ポンプ76は、燃料噴射手段による始動開始後の最初の噴射開始時期と高圧燃料ポンプ76による圧送行程終了時期とが一致可能に設けられることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関に関し、特に、高圧燃料ポンプの昇圧手段により昇圧された燃料が燃料噴射弁を介して供給される内燃機関に関するものである。
内燃機関に燃料を供給する方法として、この内燃機関の燃焼室に燃料噴射弁により直接燃料を噴射する方法(筒内噴射式)がある。従来、この筒内噴射式の内燃機関では、燃焼室内の圧力が高いので、この燃焼室内に燃料噴射弁により燃料を噴射するためには、燃料の圧力を高圧にする必要がある。そこで、このような内燃機関は、低圧燃料ポンプによりフィード圧まで昇圧された燃料タンク内の燃料をさらに昇圧する高圧燃料ポンプが備えられている。従って、従来の筒内噴射式の内燃機関では、この高圧燃料ポンプによりさらに昇圧された燃料(例えば、十数〜数十MPa程度)が燃料噴射弁を介して供給される。この高圧燃料ポンプには、種々の駆動源が考えられるが、駆動源として内燃機関の出力を用いたものがある。
ここで、内燃機関の始動初期は燃料の噴射量が相対的に多くなることから、始動後すぐに燃料噴射弁による燃料噴射を開始(許可)すると、高圧燃料ポンプが駆動しても燃料圧力(燃圧)が噴射適正値まで上昇しないおそれがある。このため、筒内噴射式内燃機関の従来技術として、始動初期に燃圧が適正な設定圧力に達するまで、あるいは、始動初期の所定の設定期間が経過するまで、燃料噴射弁による燃料の噴射を禁止することで、燃圧を噴射適正値まで昇圧させる、いわゆる、始動時昇圧制御を実行する内燃機関が知られている。
このような従来の内燃機関として、例えば、特許文献1に記載の筒内噴射式内燃機関の始動時制御装置は、始動時にスタータONと同時に高圧ポンプを作動させて、燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧、例えば6MPa程度)に達するまで燃料噴射弁による燃料噴射を禁止し、当該燃圧が目標燃圧に到達した後、燃圧に応じて燃料噴射時期を設定し、例えば、吸気行程と圧縮行程で2回燃料噴射を行うことにより、燃料の噴射量を低減し燃料圧力の変動を抑制することで、黒煙の発生を抑制している。
特開2003−328816号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された筒内噴射式内燃機関の始動時制御装置では、燃圧が目標燃圧に到達するまでの期間において、燃料噴射弁による燃料噴射を禁止していることから、例えば、フィード圧で燃料を噴射する場合に比べて始動開始から最初の噴射開始時期までの期間が長くなるため、当該始動開始から噴射開始時期までの期間の遅れを抑制することが望まれていた。
そこで本発明は、始動開始から燃料の噴射開始までの期間を短縮することができる内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明に内燃機関は、クランクシャフトに連動して駆動することで燃料を吸入する吸入行程と前記燃料を燃料噴射手段に圧送して昇圧する圧送行程とを行う高圧燃料ポンプを備え、当該高圧燃料ポンプにより前記燃料噴射手段に圧送された前記燃料が当該燃料噴射手段を介して供給される内燃機関において、前記高圧燃料ポンプは、前記燃料噴射手段による始動開始後の最初の噴射開始時期と前記高圧燃料ポンプによる圧送行程終了時期とが一致可能に設けられることを特徴とする。
請求項2に係る発明による内燃機関では、前記高圧燃料ポンプは、前記クランクシャフトの回転に連動して往復運動することで、前記燃料を吸入し前記燃料噴射手段に圧送する燃料吸入圧送手段と、運転状態に応じて当該燃料吸入圧送手段による前記燃料の圧送時に当該燃料を昇圧する昇圧手段とを有し、前記燃料吸入圧送手段は、圧送上死点での前記クランクシャフトの位置が前記燃料噴射手段による始動開始後の最初の噴射開始時期での前記クランクシャフトの位置と一致可能に設けられることを特徴とする。
請求項3に係る発明による内燃機関では、始動時昇圧制御により前記燃料の圧力を始動に適した噴射許可燃料圧力まで上昇させた後に前記燃料噴射手段による始動開始後の最初の噴射を許可する制御手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関によれば、高圧燃料ポンプが燃料噴射手段による始動開始後の最初の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致可能に設けられるので、始動開始後の最初の噴射開始時期の遅れを抑制することができ、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができる。
以下に、本発明に係る内燃機関の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンの概略断面図、図2は、本発明の実施形態に係るエンジンが備える高圧燃料ポンプの圧送行程終了位置(吸入行程開始位置)の概略構成図、図3は、本発明の実施形態に係るエンジンが備える高圧燃料ポンプの圧送行程開始位置(吸入行程終了位置)の概略構成図、図4は、本発明の実施形態に係るエンジンの作用を説明するタイムチャートである。
本実施形態に係る内燃機関としてのエンジン1は、図1に示すように、乗用車、トラックなどの車両に搭載されるV型6気筒エンジンであり、シリンダボア14、15内に往復運動可能に設けられるピストン16、17が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行う、いわゆる4サイクルエンジンである。なお、以下の説明では、本実施形態に係るエンジン1は、V型6気筒エンジンであるものとして説明するが、図1に示す形式の内燃機関に限らず、本発明は種々の形式の内燃機関に適用することができる。
このエンジン1において、シリンダブロック11は上部に所定角度で傾斜した左右のバンク12、13を有しており、各バンク12、13に複数の気筒が設けられて2つの気筒群が構成されている。この各バンク12、13は、それぞれ3つのシリンダボア14、15が形成され、各シリンダボア14、15にピストン16、17がそれぞれ上下移動自在に嵌合している。そして、シリンダブロック11の下部に図示しないクランクシャフトが回転自在に支持されており、各ピストン16、17はコネクティングロッド18、19を介してこのクランクシャフト10にそれぞれ連結されている。
一方、シリンダブロック11の各バンク12、13の上部にはシリンダヘッド20、21が締結されており、シリンダブロック11とピストン16、17とシリンダヘッド20、21により各燃焼室22、23が構成されている。そして、この燃焼室22、23の上部、つまり、シリンダヘッド20、21の下面に吸気ポート24、25及び排気ポート26、27が対向して形成され、この吸気ポート24、25及び排気ポート26、27に対して吸気弁28、29及び排気弁30、31の下端部が位置している。この吸気弁28、29及び排気弁30、31は、シリンダヘッド20、21に軸方向に沿って移動自在に支持されると共に、吸気ポート24、25及び排気ポート26、27を閉止する方向に付勢支持されている。また、シリンダヘッド20、21には、吸気カムシャフト32、33及び排気カムシャフト34、35が回転自在に支持されており、吸気カム36、37及び排気カム38、39が図示しないローラロッカアームを介して吸気弁28、29及び排気弁30、31の上端部に接触している。
したがって、エンジンに同期して吸気カムシャフト32、33及び排気カムシャフト34、35が回転すると、吸気カム36、37及び排気カム38、39がローラロッカアームを作動させ、吸気弁28、29及び排気弁30、31が所定のタイミングで上下移動することで、吸気ポート24、25及び排気ポート26、27を開閉し、吸気ポート24、25と燃焼室22、23、燃焼室22、23と排気ポート26、27とをそれぞれ連通することができる。
また、このエンジンの動弁機構は、運転状態に応じて吸気弁28、29及び排気弁30、31を最適な開閉タイミングに制御する吸気可変動弁機構(VVT:Variable Valve Timing−intelligent)40、41と排気可変動弁機構42、43により構成されている。この吸気可変動弁機構40、41及び排気可変動弁機構42、43は、例えば、吸気カムシャフト32、33及び排気カムシャフト34、35の軸端部にVVTコントローラが設けられて構成され、油圧ポンプ(または電動モータ)によりカムスプロケットに対する各カムシャフト32、33、34、35の位相を変更することで、吸気弁28、29及び排気弁30、31の開閉時期を進角または遅角することができるものである。この場合、各可変動弁機構40、41、42、43は、吸気弁28、29及び排気弁30、31の作用角(開放期間)を一定としてその開閉時期を進角または遅角する。また、吸気カムシャフト32、33及び排気カムシャフト34、35には、その回転位相を検出するカムポジションセンサ44、45、46、47が設けられている。
各シリンダヘッド20、21の吸気ポート24、25には吸気マニホールド48、49を介してサージタンク50が連結されている。一方、吸気管(吸気通路)51の空気取入口にはエアクリーナ52が取付けられており、この吸気管51には、エアクリーナ52の下流側に位置してスロットル弁53を有する電子スロットル装置54が設けられている。そして、この吸気管51の下流端部がサージタンク50に連結されている。
排気ポート26、27は、各燃焼室22、23から排出される排気ガスが集合する集合通路55、56に連通しており、各集合通路55、56には、第1、第2排気管57、58が連結されている。
そして、第1排気管57には、第1前段三元触媒(浄化触媒)59が装着される一方、第2排気管58には、第2前段三元触媒(浄化触媒)60が装着されており、第1、第2排気管57、58の下流端部は排気集合管61に合流して連結されており、この排気集合管61にNOx吸蔵還元型触媒62が装着されている。この各前段三元触媒59、60は、排気空燃比がストイキのときに排気ガス中に含まれるHC、CO、NOxを酸化還元反応により同時に浄化処理するものである。NOx吸蔵還元型触媒62は、排気空燃比がリーンのときに排気ガス中に含まれるNOxを一旦吸蔵し、排気ガス中の酸素濃度が低下したリッチ燃焼領域またはストイキ燃焼領域にあるときに、吸蔵したNOxを放出し、添加した還元剤としての燃料によりNOxを還元するものである。
各シリンダヘッド20、21には、各燃焼室22、23に直接燃料(ガソリン)を噴射する燃料噴射手段としてのインジェクタ72、73が装着されており、各インジェクタ72、73にはデリバリパイプ74、75が連結され、この各デリバリパイプ74、75には高圧燃料ポンプ76から所定圧の燃料を供給可能となっている。また、シリンダヘッド20、21には、燃焼室22、23の上方に位置して混合気に着火する点火プラグ77、78が装着されている。
ここで、図2及び図3を参照して高圧燃料ポンプ76についてより詳細に説明する。高圧燃料ポンプ76は、低圧燃料ポンプ(不図示)により昇圧された燃料タンク(不図示)内に貯留されている燃料をさらに昇圧(例えば、十数〜数十MPa程度)するものである。この高圧燃料ポンプ76は、上述した排気カムシャフト34に取り付けられたポンプ用駆動カム90が回転することによって駆動するものである。この排気カムシャフト34は、クランクシャフト10(図1参照)の回転に連動して回転するものである。つまり、この高圧燃料ポンプ76は、エンジン1(図1参照)の出力によって駆動するものである。高圧燃料ポンプ76は、昇圧室76aと、燃料吸入圧送手段としてのプランジャ76bと、昇圧手段としての電磁スピル弁76cと、チェック弁76dとにより構成されている。
昇圧室76aは、低圧燃料ポンプ(不図示)によりすでに昇圧された燃料をさらに昇圧する空間部である。この昇圧室76aは、図示しない燃料供給配管を介して低圧燃料ポンプに接続されている。この昇圧室76aは、その一方の端部がプランジャ76bに面しており、他方の端部が電磁スピル弁76cに面している。この昇圧室76aは、電磁スピル弁76cが開弁することで、低圧燃料ポンプによりフィード圧まで昇圧された燃料が流入する。この昇圧室76aは、図示しない燃料供給配管を介して各インジェクタ72、73に接続されている。
プランジャ76bは、燃料吸入圧送手段であり、ポンプ用駆動カム90が回転することで軸方向に往復運動し、昇圧室76aに燃料を吸入し、この吸入した燃料をインジェクタ72、73に圧送するものである。このプランジャ76bは、昇圧室76a内に、その軸方向に摺動自在に支持されている。プランジャ76bは、一方の端部、すなわち昇圧室76aに面する端部と反対側の端部がリフタ76eに固定されている。このリフタ76eは、図示しないリフタガイド内に、その軸方向に摺動自在に支持されている。また、このプランジャ76bには、リフタ76eと図示しないシリンダヘッドカバーとの間に弾性部材、例えばスプリング76fが圧縮した状態で取り付けられている。つまり、プランジャ76bは、スプリング76fにより同図の矢印A方向への付勢力が作用している。これにより、プランジャ76bは、ポンプ用駆動カム90と常に接触する。従って、このプランジャ76bは、ポンプ用駆動カム90が矢印B方向に回転すると、このポンプ用駆動カム90のカム面に沿って、昇圧室76a内を軸方向に往復運動することとなる。
電磁スピル弁76cは、昇圧手段であり、昇圧室76aに吸入された低圧燃料ポンプ(不図示)により昇圧された燃料をさらに昇圧するものである。また、この電磁スピル弁76cは、昇圧室76aに吸入される低圧燃料ポンプにより昇圧された燃料の流入量を制御するものである。この電磁スピル弁76cは、ECU79により電磁ソレノイド76gへの電圧の印可を行わないことで、スプリング76hの付勢力により開弁される。一方、電磁スピル弁76cは、ECU79により電磁ソレノイド76gへの電圧の印可を行うことで、スプリング76hの付勢力に対抗して閉弁される。
この高圧燃料ポンプ76は、図2に示すように、クランクシャフト10の回転に連動して、ポンプ用駆動カム90が矢印B方向に回転し、このプランジャ76bが昇圧室76aの容積が増大する方向に移動、すなわち同図矢印A方向である上死点から下死点に向かって移動する際に、上記電磁スピル弁76cを開弁することで、昇圧室76aに燃料が吸入される(吸入行程)。つまり、燃料吸入圧送手段であるプランジャ76bにより燃料の吸入を開始する位置、すなわち吸入行程開始位置は、上死点となる。また、図3に示すように、クランクシャフト10の回転に連動して、ポンプ用駆動カム90が矢印B方向に回転し、このプランジャ76bが昇圧室76aの容積が減少する方向に移動、すなわち同図矢印C方向である下死点から上死点に向かって移動する際に、上記電磁スピル弁76cを閉弁することで、昇圧室76a内の燃料がチェック弁76dを開弁できる圧力まで昇圧され圧送される(圧送行程)。言い換えれば、この高圧燃料ポンプ76によりさらに昇圧された燃料は、チェック弁76dが開弁することで、図示しない燃料供給配管を介して、インジェクタ72、73に圧送される。つまり、燃料吸入圧送手段であるプランジャ76bにより燃料の圧送を開始する位置、すなわち圧送行程開始位置(吸入行程終了位置)は、下死点(図3参照)となる一方、燃料の圧送行程終了位置(吸入行程開始位置)は、上死点(図2参照)となる。この燃料吸入圧送手段であるプランジャ76bにより燃料の圧送を開始する位置は、このプランジャ76bにより燃料の圧送と同時に昇圧手段である電磁スピル弁76cを閉弁する場合は、圧送される燃料の昇圧を開始する位置、すなわち昇圧開始位置ともなる。
ここで、このポンプ用駆動カム90は、そのカム面に3つのカム山90aが形成されている。このポンプ用駆動カム90は、プランジャ76bが上死点位置(図2参照)、言い換えれば、プランジャ76bが圧送行程終了位置(吸入行程開始位置)にある際には、当該プランジャ76bの3つのカム山90aのうちのいずれかの頂点が接触する一方、プランジャ76bが下死点位置(図3参照)、言い換えれば、プランジャ76bが圧送行程開始位置(吸入行程終了位置)にある際には、当該プランジャ76bに各カム山90a、90aの間が接触する。ポンプ用駆動カム90が設けられる排気カムシャフト34を含む吸気カムシャフト32、33及び排気カムシャフト34、35は、クランクシャフト10が2回転する間に1回転するように設定されている。一方、各気筒は、全行程(吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程)をクランクシャフト10が2回転する間に行う。つまり、クランクシャフト10が2回転する間に、この吸気カムシャフト32、33及び排気カムシャフト34、35が1回転することとなる。したがって、プランジャ76bは、ポンプ用駆動カム90が1回転、すなわちこのエンジン1の1サイクルにおいて、3回燃料を圧送することとなる。つまり、エンジン1の気筒数(この実施形態では、6気筒)と、このエンジン1の1サイクルにおける高圧燃料ポンプ76のプランジャ76bによる燃料の圧送回数(この実施形態では、3回)とが同じでなく、ここでは、6つの気筒に対して、クランクシャフト10が2回転(1サイクル)することで3山のポンプ用駆動カム90が1回転し3圧送する、いわゆる1圧送2噴射システムとなっている。
ところで、図1に示すように、車両には、電子制御ユニット(ECU)79が搭載されており、このECU79は、インジェクタ72、73の燃料噴射タイミングや点火プラグ77、78の点火時期などを制御可能となっており、検出した吸入空気量、吸気温度、スロットル開度、アクセル開度、エンジン回転数、冷却水温などのエンジン運転状態に基づいて燃料噴射量、噴射時期、点火時期などを決定している。即ち、吸気管51の上流側にはエアフローセンサ80及び吸気温センサ81が装着され、計測した吸入空気量及び吸気温度をECU79に出力している。また、電子スロットル装置54にはスロットルポジションセンサ82が設けられ、アクセルペダルにはアクセルポジションセンサ83が設けられており、現在のスロットル開度及びアクセル開度をECU79に出力している。更に、クランクシャフト10にはクランク角センサ84が設けられ、検出したクランク角度(CA)をECU79に出力し、ECU79はクランク角度に基づいて各気筒における吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程を判別すると共に、エンジン1のエンジン回転数(rpm)を算出する。また、シリンダブロック11には水温センサ85が設けられており、検出したエンジン冷却水温をECU79に出力している。また、デリバリパイプ74、75には燃料圧力(燃圧)を検出する燃圧センサ(不図示)が設けられており、検出した燃料圧力をECU79に出力している。
また、ECU79は、エンジン運転状態に基づいて吸気可変動弁機構40、41及び排気可変動弁機構42、43を制御可能となっている。即ち、低温時、エンジン始動時、アイドル運転時や軽負荷時には、排気弁30、31の開放時期と吸気弁28、29の開放時期のオーバーラップとをなくすことで、排気ガスが吸気ポート24、25または燃焼室22、23に吹き返す量を少なくし、燃焼安定及び燃費向上を可能とする。また、中負荷時には、このオーバーラップを大きくすることで、内部EGR率を高めて排ガス浄化効率を向上させると共に、ポンピングロスを低減して燃費向上を可能とする。更に、高負荷低中回転時には、吸気弁28、29の閉止時期を進角することで、吸気が吸気ポート24、25に吹き返す量を少なくして体積効率を向上させる。そして、高負荷高回転時には、吸気弁28、29の閉止時期を回転数にあわせて遅角することで、吸入空気の慣性力に合わせたタイミングとして体積効率を向上させる。
上記のように構成されるエンジン1は、エアクリーナ52を通して吸気管51に導入された空気は、スロットル弁53に調量されてからサージタンク50に流れ、各吸気マニホールド48、49を介して各吸気ポート24、25に至り、吸気弁28、29の開放時に、吸気ポート24、25の空気が燃焼室22、23に吸入される。そして、この吸気行程時またはピストン16、17が上昇して吸入空気を圧縮する圧縮行程時に、インジェクタ72、73が燃焼室22、23に対して所定量の燃料を噴射する。すると、燃焼室22、23にて、高圧空気と霧状の燃料とが混合し、この混合気に対して点火プラグ77、78が着火して爆発することで、ピストン16、17が押し下げられて駆動力を出力する一方、排気弁30、31の開放時に、燃焼室22、23の排気ガスが排気ポート26、27から集合通路55、56で集合されてから第1排気管57及び第2排気管58に排出される。
そして、第1バンク12にて、燃焼室22から排気ポート26及び集合通路55を通して第1排気管57に排出された排気ガスは、第1前段三元触媒59を暖機して活性化させると共に、含有する有害物質が浄化処理されて排気集合管61に流れる。一方、第2バンク13にて、燃焼室23から排気ポート27及び集合通路56を通して第2排気管58に排出された排気ガスは、第2前段三元触媒60を暖機して活性化させると共に、含有する有害物質が浄化処理されて排気集合管61に流れる。そして、排気集合管61に流れ込んだ排気ガスは、NOx吸蔵還元型触媒62を暖機して活性化させると共に、残留する有害物質が適正に浄化処理されてから大気に放出される。
ここで、このエンジン1では、ECU79は、始動時には、始動昇圧制御として燃圧(燃料圧力)を始動に適した噴射許可燃圧(噴射許可燃料圧力)まで上昇させた後にインジェクタ72、73による始動開始後の最初の噴射を許可している。すなわち、エンジン1の始動初期は燃料の噴射量が相対的に多くなることから、始動後すぐにインジェクタ72、73による燃料噴射を開始(許可)すると、高圧燃料ポンプ76が駆動しても燃料圧力(燃圧)が噴射適正値まで上昇しないおそれがある。このため、上記のように、始動初期に燃圧が適正な設定圧力、すなわち、噴射許可燃圧(目標燃圧として例えば6MPa程度)に達するまで、あるいは、噴射許可燃圧に応じて予め設定される始動初期の所定の設定期間が経過するまで、インジェクタ72、73による燃料の噴射を禁止することで、燃圧を噴射適正値まで昇圧させている。つまり、ここでいう「始動時昇圧制御」とは、始動時に燃圧を早期に始動に適した燃圧に上昇させるために、始動時に燃圧が設定圧力に達するまで、あるいは、始動初期の設定期間に燃料の筒内噴射を禁止する制御をいう。
なお、ECU79は、始動時昇圧制御により燃圧を始動に適した圧力まで上昇させた後に開始される、いわゆる始動時噴射制御では、例えば、燃圧を維持しつつ始動させるため燃料噴射を吸気行程での噴射と圧縮行程での噴射に分割して2回行ったり単純に圧縮行程でのみ1回行ったりなど、種々の燃料噴射制御を実行することができる。
ところで、上記のように燃圧が噴射許可燃圧に到達するまでの期間において、インジェクタ72、73による燃料噴射を禁止する場合、例えば、フィード圧で燃料を噴射する場合に比べて始動開始から最初の噴射開始時期までの期間が長くなるため、当該始動開始から噴射開始時期までの期間の遅れを抑制することが望まれている。
ここで、始動開始から噴射開始時期までの期間に遅れが生じることについてより詳細に説明すると、例えば、クランクシャフト10に連動して駆動する高圧燃料ポンプ76による圧送行程終了時期に応じたクランク角度がインジェクタ72、73による始動開始後の最初の噴射開始時期に応じたクランク角度とずれていると、燃圧が噴射許可燃圧に到達し燃料噴射が許可されていても、インジェクタ72、73による次の燃料噴射時期がくるまで燃料の噴射を待機していることになる。すなわち、高圧燃料ポンプ76の圧送行程が終了しても、圧送行程の終了時期から最初の燃料噴射開始時期までに時間差があると、圧送行程終了と共に燃圧が噴射許可燃圧に到達していても、当該時間差の分だけ燃料噴射を待機しているにもかかわらず高圧燃料ポンプ76による燃圧の上昇が期待できない期間が生じてしまい、この結果、始動開始から噴射開始時期までの期間に遅れが発生し、始動性が悪化してしまう。また、スタータによるクランキング開始の際のクランク位置(すなわち、前回の運転停止時のクランク位置)によっては、当該クランク位置が高圧燃料ポンプ76の圧送行程開始位置を過ぎていることがあり、この場合、燃圧が噴射許可燃圧に到達するには高圧燃料ポンプ76による燃料の圧送が不十分となり、もう1圧送余分に圧送が必要になるおそれがあり、この結果、燃圧が噴射許可燃圧への到達が遅れるおそれもある。
そこで、本実施形態のエンジン1では、高圧燃料ポンプ76をインジェクタ72、73による始動開始後の最初の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致可能に設けることで、始動開始後の最初の噴射開始時期の遅れを抑制している。
具体的には、高圧燃料ポンプ76は、プランジャ76bが圧送上死点位置(図2参照)にある状態でのクランク角度(言い換えれば、クランクシャフト10の位置)がインジェクタ72、73による始動開始後の最初の噴射開始時期におけるクランク角度と一致可能に設けられる。さらに言えば、始動時噴射制御において、予め設定されるエンジン1の複数の気筒のうちのいずれかの気筒における始動開始後の最初の噴射開始時期に応じたクランク角度と、プランジャ76bが圧送上死点位置(図2参照)にあるときのクランク角度とが一致するように、エンジン1の組み付け段階で設定しておく。つまり、図2に示すように、予め設定されるいずれかの気筒における始動開始後の最初の噴射開始時期に応じたクランク角度にて、ポンプ用駆動カム90の3つのカム山90aのうちのいずれかの頂点がプランジャ76bに接触するように、このポンプ用駆動カム90を排気カムシャフト34に取り付ける。したがって、高圧燃料ポンプ76は、インジェクタ72、73による始動開始後の最初の噴射開始時期と高圧燃料ポンプ76による圧送行程終了時期とが一致可能に設けられることができる。
次に、図4を参照してエンジン1の作用について詳細に説明する。なお、図4の横軸は、クランク角度CAとし、ここでは、1目盛30°CAとしている。すなわち、エンジン1の各気筒における1サイクル(吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程)は、720°CAに対応し24目盛からなる。図4の縦軸は、クランクカウンタ、高圧燃料ポンプ76の圧送(吸入)行程時期及びインジェクタ72、73に供給される燃料の燃圧としている。クランクカウンタは、例えば、ECU79によりクランク角センサ84の出力に基づきクランク角度30°CA毎にカウント値を1ずつインクリメントすることで構成され、1サイクルでカウント値=1から24までカウントされ、カウント値=24の次は再びカウント値=1に設定される。
本図に一例を示すエンジン1は、上述にしたようにV型6気筒のエンジンあり、6つの気筒に対して、クランクシャフト10が2回転(1サイクル)することで3山のポンプ用駆動カム90が1回転し3圧送する、いわゆる1圧送2噴射システムとなっている。そして、本図に示すエンジン1の高圧燃料ポンプ76は、燃料を適正に2回(すなわち、2行程分)圧送することで、インジェクタ72、73に供給された燃料の燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達する性能であるものとする。また、ECU79は、始動時昇圧制御により燃圧が噴射許可燃圧まで到達した後に開始される始動時噴射制御では、各気筒において点火TDC(Top Death Center:上死点)に対して吸気行程の210°CABTDC(Before Top Death Center:上死点前)と、圧縮行程の15°CABTDCの2回の噴射時期に分けて燃料を噴射するようにインジェクタ72、73を制御している。このエンジン1は、720°CA(1サイクル)で全気筒が点火されることから6気筒であれば120°CAごとに順次各気筒の点火時期がおとずれる。始動時噴射制御では、各気筒で順次所定の点火順で上記2回の燃料噴射を行なう。こうして各気筒において2回噴射を点火順に繰り返し実行する間に、エンジン回転数が設定回転数に達して始動完了する。そして、本図中の太実線は、始動開始後の気筒♯4の1回目(吸気行程での噴射)の噴射開始時期と高圧燃料ポンプ76の圧送行程終了時期とが一致可能である場合を示す一方、太一点鎖線は、前記噴射開始時期と前記圧送行程終了時期とが一致不能(気筒♯4の1回目の噴射開始時期が圧送行程終了時期よりも30°CA遅い)である場合を示している。高圧燃料ポンプ76によりインジェクタ72、73に供給される燃料の燃圧は、圧送行程のときに昇圧する一方、吸入行程のときに一定となる。
図中一点鎖線で示す気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致不能である場合、例えば、クランキング開始のクランク角度(すなわち、前回の運転停止時のクランク位置)が図中aに示す510°CAであると、クランキング後すぐに高圧燃料ポンプ76による圧送行程が開始され、120°CAにて、510°CAから600°CA及び30°CAから120°CAの2圧送が終了し、燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達した後、30°CA遅れて150°CAで気筒♯4の1回目の噴射開始時期に到達する。このため、クランキング開始(510°CA)から最初の噴射開始時期としての気筒♯4の1回目の噴射開始時期(150°CA)までに要するクランク角度は360°CAであり、最初の点火TDCとしての気筒♯4の点火TDC(360°CA)までに要するクランク角度は570°CAである。
また、クランキング開始のクランク角度が図中bに示す540°CAであると、クランキング後すぐに高圧燃料ポンプ76による圧送行程が開始されるものの、クランキング開始のクランク角度(540°CA)が本来の1回目の圧送行程開始時期のクランク角度(510°CA)を過ぎてしまっていることから、この1回目の圧送行程(540°CAから600°CA)での燃圧上昇が通常の1回の圧送行程(510°CAから600°CA)での燃圧上昇よりも少なくなる。このため、120°CAにて2回目の圧送行程(30°CAから120°CA)が終了しても完全な2圧送にはなっていないことから、高圧燃料ポンプ76によりインジェクタ72、73に供給される燃料の燃圧が噴射許可燃圧に到達するためには3回目の圧送行程(270°CAから360°CA)が必要となる。この結果、300°CAで燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達するが、このときには既に気筒♯5の1回目の噴射開始時期(270°CA)も過ぎてしまっていることから、結果的に、気筒♯6の1回目の噴射開始時期(390°CA)まで待機しなければ、始動開始後の最初の燃料噴射を開始することができない。したがって、クランキング開始(540°CA)から最初の噴射開始時期としての気筒♯6の1回目の噴射開始時期(390°CA)までに要するクランク角度は570°CAとなり、最初の点火TDCとしての気筒♯6の点火TDC(600°CA)までに要するクランク角度は780°CAとなる。つまり、クランキング開始のクランク角度が図中bである場合、図中aに示す場合と比較して30°CAずれるだけで、クランキング開始から最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までに要するクランク角度が210°CAも増加してしまう。
また、クランキング開始のクランク角度が図中cに示す570°CAであると、クランキング後すぐに高圧燃料ポンプ76による圧送行程が開始されるものの、クランキング開始のクランク角度(570°CA)が本来の1回目の圧送行程開始時期のクランク角度(510°CA)を過ぎてしまっていることから、この1回目の圧送行程(570°CAから600°CA)での燃圧上昇が通常の1回の圧送行程(510°CAから600°CA)での燃圧上昇よりも少なくなる。このため、120°CAにて2回目の圧送行程(30°CAから120°CA)が終了しても完全な2圧送にはなっていないことから、高圧燃料ポンプ76によりインジェクタ72、73に供給される燃料の燃圧が噴射許可燃圧に到達するためには3回目の圧送行程(270°CAから360°CA)が必要となる。この結果、330°CAで燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達するが、このときには既に気筒♯5の1回目の噴射開始時期(270°CA)も過ぎてしまっていることから、結果的に、気筒♯6の1回目の噴射開始時期(390°CA)まで待機しなければ、始動開始後の最初の燃料噴射を開始することができない。したがって、クランキング開始(570°CA)から最初の噴射開始時期としての気筒♯6の1回目の噴射開始時期(390°CA)までに要するクランク角度は540°CAとなり、最初の点火TDCとしての気筒♯6の点火TDC(600°CA)までに要するクランク角度は750°CAとなる。
クランキング開始のクランク角度が図中dに示す600°CAであると、クランキング後すぐには圧送行程は開始されないものの、360°CAにて、30°CAから120°CA及び270°CAから360°CAの完全な2圧送が終了し、燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達した後、390°CAで気筒♯6の1回目の噴射開始時期に到達する。このため、クランキング開始(600°CA)から最初の噴射開始時期としての気筒♯6の1回目の噴射開始時期(390°CA)までに要するクランク角度は510°CAであり、最初の点火TDCとしての気筒♯6の点火TDC(600°CA)までに要するクランク角度は720°CAである。
そして、クランキング開始のクランク角度が図中eに示す630°CAであると、クランキング後すぐには圧送行程は開始されないものの、360°CAにて、30°CAから120°CA及び270°CAから360°CAの完全な2圧送が終了し、燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達した後、390°CAで気筒♯6の1回目の噴射開始時期に到達する。このため、クランキング開始(660°CA)から最初の噴射開始時期としての気筒♯6の1回目の噴射開始時期(390°CA)までに要するクランク角度は480°CAであり、最初の点火TDCとしての気筒♯6の点火TDC(600°CA)までに要するクランク角度は690°CAである。
したがって、図中一点鎖線で示す気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致不能である場合、クランキング開始のクランク角度が図中b乃至eであると、始動開始から最初の噴射開始時期及び最初の点火時期に遅れが生じる傾向にあるが、特にクランキング開始のクランク角度が図中bである場合、図中aに示す場合と比較して30°CAずれるだけで、クランキング開始から最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までに要するクランク角度が210°CAも増加してしまい、始動開始から最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までの遅れが大きくなり始動性が大きく悪化してしまう。
これに対し、図中実線で示す気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致可能である場合、クランキング開始のクランク角度が図中aの510°CAである場合では、クランキング後、30°CA経過後に高圧燃料ポンプ76による圧送行程が開始され、150°CAにて、540°CAから630°CA及び60°CAから150°CAの2圧送が終了し、燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達した後すぐに150°CAで気筒♯4の1回目の噴射開始時期に到達する。このため、クランキング開始(510°CA)から最初の噴射開始時期としての気筒♯4の1回目の噴射開始時期(150°CA)までに要するクランク角度は360°CAであり、最初の点火TDCとしての気筒♯4の点火TDC(360°CA)までに要するクランク角度は570°CAである。
そして、クランキング開始のクランク角度が図中bの540°CAである場合では、クランキング後すぐに高圧燃料ポンプ76による圧送行程が開始され、150°CAにて、540°CAから630°CA及び60°CAから150°CAの2圧送が終了し、燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達した後すぐに150°CAで気筒♯4の1回目の噴射開始時期に到達する。すなわち、クランキング開始(540°CA)から最初の噴射開始時期としての気筒♯4の1回目の噴射開始時期(150°CA)までに要するクランク角度は330°CAであり、最初の点火TDCとしての気筒♯4の点火TDC(360°CA)までに要するクランク角度は540°CAである。
したがって、上述したように気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致不能である場合では、クランキング開始のクランク角度が図中aに示す場合と比較して30°CAずれたがために、クランキング開始から最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までに要するクランク角度が大幅に増加してしまうクランク角度、すなわち、図中bに示す540°CAからクランキングが開始されても、気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致可能であるように、高圧燃料ポンプ76の取付クランク角度を最適化することで、始動開始後の最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までに要するクランク角度の大幅な遅れを抑制することができる。そして、クランキング開始のクランク角度が図中aの510°CAである場合に加え、図中cの570°CAである場合(最初の噴射開始時期までに要するクランク角度=540°CA、最初の点火TDCまでに要するクランク角度=750°CA)、図中dの600°CAである場合(最初の噴射開始時期までに要するクランク角度=510°CA、最初の点火TDCまでに要するクランク角度=720°CA)、図中eの630°CAである場合(最初の噴射開始時期までに要するクランク角度=480°CA、最初の点火TDCまでに要するクランク角度=690°CA)のいずれの場合でも、始動開始から最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までに要するクランク角度は、気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致不能である場合と変わりがないが、少なくとも悪化することはない。この結果、いずれのクランク角度からクランキングが開始されても、エンジン1において始動開始後の最初の噴射開始時期の大幅な遅れを抑制することができ、よって、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができる。なお、図中bに示す540°CAからクランキングが開始された場合のように、高圧燃料ポンプ76の取付クランク角度を最適化することで、始動開始後の最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までに要するクランク角度の大幅な遅れを抑制することができるクランキング開始クランク角度は、1サイクル(720°CA)のうち3ポイントあり、よって、この3つのクランク角度からクランキング開始された場合には、始動開始後の最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までに要するクランク角度の大幅な遅れを抑制することができる。
以上で説明した本発明の実施形態に係るエンジン1によれば、クランクシャフト10に連動して駆動することで燃料を吸入する吸入行程と燃料をインジェクタ72、73に圧送して昇圧する圧送行程とを行う高圧燃料ポンプ76を備え、高圧燃料ポンプ76によりインジェクタ72、73に圧送された燃料がインジェクタ72、73を介して供給されるエンジン1において、高圧燃料ポンプ76は、インジェクタ72、73による始動開始後の最初の噴射開始時期と高圧燃料ポンプ76による圧送行程終了時期とが一致可能に設けられる。したがって、高圧燃料ポンプ76がインジェクタ72、73による始動開始後の最初の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致可能に設けられることで、高圧燃料ポンプ76の取付クランク角度を最適化され、この結果、エンジン1の始動開始後の最初の噴射開始時期の大幅な遅れを抑制することができ、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施形態に係るエンジン1によれば、高圧燃料ポンプ76は、クランクシャフト10の回転に連動して往復運動することで、燃料を吸入しインジェクタ72、73に圧送するプランジャ76bと、運転状態に応じてプランジャ76bによる燃料の圧送時に燃料を昇圧する電磁スピル弁76cとを有し、プランジャ76bは、圧送上死点でのクランクシャフト10の位置がインジェクタ72、73による始動開始後の最初の噴射開始時期でのクランクシャフト10の位置と一致可能に設けられる。したがって、予め設定されるエンジン1の複数の気筒のうちのいずれかの気筒における始動開始後の最初の噴射開始時期に応じたクランク角度と、プランジャ76bが圧送上死点位置にあるときのクランク角度とが一致するように高圧燃料ポンプ76が設けられることから、インジェクタ72、73による始動開始後の最初の噴射開始時期と高圧燃料ポンプ76による圧送行程終了時期とが一致可能に高圧燃料ポンプ76を設けることができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施形態に係るエンジン1によれば、始動時昇圧制御により燃料の圧力を始動に適した噴射許可燃料圧力まで上昇させた後にインジェクタ72、73による始動開始後の最初の噴射を許可するECU79を備える。したがって、始動初期に燃圧が適正な設定圧力に達するまで、あるいは、始動初期の所定の設定期間が経過するまで、インジェクタ72、73による燃料の噴射を禁止することで、燃料の噴射量が相対的に多くなるエンジン1の始動初期でも燃圧を噴射適正値として噴射許可燃料圧力まで適正に昇圧させることができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る内燃機関は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。以上の説明では、本実施形態に係る内燃機関としてのエンジン1は、乗用車、トラックなどの車両に搭載されるV型6気筒エンジンであるものとして説明したが、気筒数などはこれに限らず、例えば、直列4気筒型エンジンであってもよい。直列4気筒型エンジンにおいて1圧送2噴射システムである場合、例えば、4つの気筒に対して、クランクシャフト10が2回転(1サイクル)することで、高圧燃料ポンプ76にて、2山カムが1回転し2圧送するように構成すればよい。
以上の説明では、高圧燃料ポンプ76のプランジャ76bは、排気カムシャフト34の回転に連動して駆動するが、この発明はこれに限定されるものではない。例えば、ポンプ用駆動カム90をクランクシャフト10に直接取り付け、クランクシャフト10の回転に直接連動して駆動するようにしても良い。なお、この場合は、ポンプ用駆動カム90のカム山90aは、排気カムシャフト34に取り付ける場合の半分の数となる。
また、以上の説明では、始動時噴射制御では、各気筒において、インジェクタ72、73による燃料噴射を吸気行程と圧縮行程とに分割して2回噴射するものとして説明したが、これに限らず、例えば、圧縮行程での1回噴射であっても、エンジン1の始動開始後の最初の噴射開始時期の大幅な遅れを抑制することができ、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができる。
図5は、本発明の他の実施形態に係るエンジンの作用を説明するタイムチャートである。本図に一例を示すエンジンは、V型6気筒のエンジンあり、6つの気筒に対して、クランクシャフト10が2回転(1サイクル)することで3山のポンプ用駆動カム90が1回転し3圧送する、いわゆる1圧送2噴射システムとなっている。そして、本図に示すエンジンの高圧燃料ポンプ76は、燃料を適正に2回圧送することで、インジェクタ72、73に供給された燃料の燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達する性能であるものとする。また、ECU79は、始動時昇圧制御により燃圧が噴射許可燃圧まで到達した後に開始される始動時噴射制御では、各気筒において点火TDCに対して圧縮行程の30°CABTDCのみによる1回の噴射時期で燃料を噴射するようにインジェクタ72、73を制御している。そして、本図中の太実線は、始動開始後の気筒♯3の圧縮行程での噴射開始時期と高圧燃料ポンプ76の圧送行程終了時期とが一致可能である場合を示す一方、太一点鎖線は、前記噴射開始時期と前記圧送行程終了時期とが一致不能(気筒♯3の圧縮行程での噴射開始時期が圧送行程終了時期よりも90°CA遅い)である場合を示している。
本図中一点鎖線で示す気筒♯3の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致不能である場合、クランキング開始のクランク角度が図中bの540°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯4での噴射)までに要するクランク角度=510°CA、最初の点火TDC(気筒♯4の点火TDC)までに要するクランク角度=540°CAとなる。また、クランキング開始のクランク角度が図中cの570°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯4での噴射)までに要するクランク角度=480°CA、最初の点火TDC(気筒♯4の点火TDC)までに要するクランク角度=510°CAとなる。さらに、クランキング開始のクランク角度が図中dの600°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯5での噴射)までに要するクランク角度=570°CA、最初の点火TDC(気筒♯5の点火TDC)までに要するクランク角度=600°CAとなる。
これに対し、本図中実線で示す気筒♯3の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致可能である場合、クランキング開始のクランク角度が図中bの540°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯3での噴射)までに要するクランク角度=390°CA、最初の点火TDC(気筒♯3の点火TDC)までに要するクランク角度=420°CAとなる。また、クランキング開始のクランク角度が図中cの570°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯3での噴射)までに要するクランク角度=360°CA、最初の点火TDC(気筒♯3の点火TDC)までに要するクランク角度=390°CAとなる。さらに、クランキング開始のクランク角度が図中dの600°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯3での噴射)までに要するクランク角度=330°CA、最初の点火TDC(気筒♯3の点火TDC)までに要するクランク角度=360°CAとなる。そして、その他の場合でも、始動開始から最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までに要するクランク角度は、気筒♯3の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致不能である場合と変わりがないが、少なくとも悪化することはない。この結果、いずれのクランク角度からクランキングが開始されても、エンジンにおいて始動開始後の最初の噴射開始時期の大幅な遅れを抑制することができ、よって、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができる。
また、以上の説明では、エンジン1の気筒数(上記実施形態では、6気筒)と、このエンジン1の1サイクルにおける高圧燃料ポンプ76のプランジャ76bによる燃料の圧送回数(上記実施形態では、3回)とが同じでなく、いわゆる1圧送2噴射システムの場合で説明したが、これに限らず、例えば、エンジンの気筒数とこのエンジンの1サイクルにおける高圧燃料ポンプ76のプランジャ76bによる燃料の圧送回数とが同じである、いわゆる、1圧送1噴射システムであっても、エンジン1の始動開始後の最初の噴射開始時期の大幅な遅れを抑制することができ、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができる。この場合、ポンプ用駆動カム90のカム山90aの数を変えても良いし、クランクシャフト10に対する吸気カムシャフト32、33及び排気カムシャフト34、35の回転比率を変えてもよい。また、以上の説明では、高圧燃料ポンプ76は、燃料を適正に2回圧送することで、インジェクタ72、73に供給された燃料の燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達する性能であるものとして説明したが、これに限らず、例えば、3圧送で噴射許可燃圧に到達する性能であっても、エンジン1の始動開始後の最初の噴射開始時期の大幅な遅れを抑制することができ、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができる。
図6は、本発明の他の実施形態に係るエンジンの作用を説明するタイムチャートである。本図に一例を示すエンジンは、V型6気筒のエンジンあり、6つの気筒に対して、クランクシャフト10が2回転(1サイクル)することで3山のポンプ用駆動カム90が2回転し6圧送する、いわゆる1圧送1噴射システムとなっている。そして、本図に示すエンジンの高圧燃料ポンプ76は、燃料を適正に3回圧送することで、インジェクタ72、73に供給された燃料の燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達する性能であるものとする。また、ECU79は、始動時昇圧制御により燃圧が噴射許可燃圧まで到達した後に開始される始動時噴射制御では、各気筒において点火TDCに対して吸気行程の210°CABTDCと、圧縮行程の15°CABTDCの2回の噴射時期に分けて燃料を噴射するようにインジェクタ72、73を制御している。そして、本図中の太実線は、始動開始後の気筒♯4の1回目(吸気行程での噴射)の噴射開始時期と高圧燃料ポンプ76の圧送行程終了時期とが一致可能である場合を示す一方、太一点鎖線は、前記噴射開始時期と前記圧送行程終了時期とが一致不能(気筒♯4の1回目の噴射開始時期が圧送行程終了時期よりも60°CA遅い)である場合を示している。
本図中一点鎖線で示す気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致不能である場合、クランキング開始のクランク角度が図中bの540°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯5の1回目の噴射開始時期)までに要するクランク角度=450°CA、最初の点火TDC(気筒♯5の点火TDC)までに要するクランク角度=660°CAとなる。また、クランキング開始のクランク角度が図中cの570°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯5の1回目の噴射開始時期)までに要するクランク角度=420°CA、最初の点火TDC(気筒♯5の点火TDC)までに要するクランク角度=630°CAとなる。
これに対し、本図中実線で示す気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致可能である場合、クランキング開始のクランク角度が図中bの540°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯4の1回目の噴射開始時期)までに要するクランク角度=330°CA、最初の点火TDC(気筒♯4の点火TDC)までに要するクランク角度=540°CAとなる。また、クランキング開始のクランク角度が図中cの570°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯4の1回目の噴射開始時期)までに要するクランク角度=300°CA、最初の点火TDC(気筒♯4の点火TDC)までに要するクランク角度=510°CAとなる。そして、その他の場合でも、始動開始から最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までに要するクランク角度は、気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致不能である場合と変わりがないが、少なくとも悪化することはない。この結果、いずれのクランク角度からクランキングが開始されても、エンジンにおいて始動開始後の最初の噴射開始時期の大幅な遅れを抑制することができ、よって、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができる。
また、高圧燃料ポンプ76が整数回の圧送行程ではなく、例えば、燃料を適正に1.5回圧送することで、インジェクタ72、73に供給された燃料の燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達する性能であっても、エンジン1の始動開始後の最初の噴射開始時期の大幅な遅れを抑制することができ、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができる。
図7は、本発明の他の実施形態に係るエンジンの作用を説明するタイムチャートである。本図に一例を示すエンジンは、V型6気筒のエンジンあり、6つの気筒に対して、クランクシャフト10が2回転(1サイクル)することで3山のポンプ用駆動カム90が1回転し3圧送する、いわゆる1圧送2噴射システムとなっている。そして、本図に示すエンジンの高圧燃料ポンプ76は、燃料を適正に1.5回圧送することで、インジェクタ72、73に供給された燃料の燃圧が噴射許可燃圧(目標燃圧)に到達する性能であるものとする。また、ECU79は、始動時昇圧制御により燃圧が噴射許可燃圧まで到達した後に開始される始動時噴射制御では、各気筒において点火TDCに対して吸気行程の210°CABTDCと、圧縮行程の15°CABTDCの2回の噴射時期に分けて燃料を噴射するようにインジェクタ72、73を制御している。そして、本図中の太実線は、始動開始後の気筒♯4の1回目(吸気行程での噴射)の噴射開始時期と高圧燃料ポンプ76の圧送行程終了時期とが一致可能である場合を示す一方、太一点鎖線は、前記噴射開始時期と前記圧送行程終了時期とが一致不能(気筒♯4の1回目の噴射開始時期が圧送行程終了時期よりも30°CA遅い)である場合を示している。
本図中一点鎖線で示す気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致不能である場合、クランキング開始のクランク角度が図中cの570°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯6の1回目の噴射開始時期)までに要するクランク角度=540°CA、最初の点火TDC(気筒♯6の点火TDC)までに要するクランク角度=750°CAとなる。
これに対し、本図中実線で示す気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致可能である場合、クランキング開始のクランク角度が図中cの570°CAときは、最初の噴射開始時期(気筒♯4の1回目の噴射開始時期)までに要するクランク角度=300°CA、最初の点火TDC(気筒♯4の点火TDC)までに要するクランク角度=510°CAとなる。そして、その他の場合でも、始動開始から最初の噴射開始時期及び最初の点火時期までに要するクランク角度は、気筒♯4の1回目の噴射開始時期と圧送行程終了時期とが一致不能である場合と変わりがないが、少なくとも悪化することはない。この結果、いずれのクランク角度からクランキングが開始されても、エンジンにおいて始動開始後の最初の噴射開始時期の大幅な遅れを抑制することができ、よって、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができる。
以上のように、本発明に係る内燃機関は、始動開始後の最初の噴射開始時期の遅れを抑制することができ、始動開始から噴射開始までの期間を短縮することができるものであり、筒内噴射式の種々の内燃機関に適用して好適である。
本発明の実施形態に係るエンジンの概略断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンが備える高圧燃料ポンプの圧送行程終了位置(吸入行程開始位置)の概略構成図である。 本発明の実施形態に係るエンジンが備える高圧燃料ポンプの圧送行程開始位置(吸入行程終了位置)の概略構成図である。 本発明の実施形態に係るエンジンの作用を説明するタイムチャートである。 本発明の他の実施形態に係るエンジンの作用を説明するタイムチャートである。 本発明の他の実施形態に係るエンジンの作用を説明するタイムチャートである。 本発明の他の実施形態に係るエンジンの作用を説明するタイムチャートである。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
10 クランクシャフト
16、17 ピストン
22、23 燃焼室
24、25 吸気ポート
26、27 排気ポート
28、29 吸気弁
30、31 排気弁
32、33 吸気カムシャフト
34、35 排気カムシャフト
72、73 インジェクタ
74、75 デリバリパイプ
76 高圧燃料ポンプ
76a 昇圧室
76b プランジャ(燃料吸入圧送手段)
76c 電磁スピル弁(昇圧手段)
76d チェック弁
76e リフタ
76f、76h スプリング
76g 電磁ソレノイド
77、78 点火プラグ
79 ECU(制御手段)
90 ポンプ用駆動カム
90a カム山

Claims (3)

  1. クランクシャフトに連動して駆動することで燃料を吸入する吸入行程と前記燃料を燃料噴射手段に圧送して昇圧する圧送行程とを行う高圧燃料ポンプを備え、当該高圧燃料ポンプにより前記燃料噴射手段に圧送された前記燃料が当該燃料噴射手段を介して供給される内燃機関において、前記高圧燃料ポンプは、前記燃料噴射手段による始動開始後の最初の噴射開始時期と前記高圧燃料ポンプによる圧送行程終了時期とが一致可能に設けられることを特徴とする、
    内燃機関。
  2. 前記高圧燃料ポンプは、前記クランクシャフトの回転に連動して往復運動することで、前記燃料を吸入し前記燃料噴射手段に圧送する燃料吸入圧送手段と、運転状態に応じて当該燃料吸入圧送手段による前記燃料の圧送時に当該燃料を昇圧する昇圧手段とを有し、
    前記燃料吸入圧送手段は、圧送上死点での前記クランクシャフトの位置が前記燃料噴射手段による始動開始後の最初の噴射開始時期での前記クランクシャフトの位置と一致可能に設けられることを特徴とする、
    請求項1に記載の内燃機関。
  3. 始動時昇圧制御により前記燃料の圧力を始動に適した噴射許可燃料圧力まで上昇させた後に前記燃料噴射手段による始動開始後の最初の噴射を許可する制御手段を備えることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載の内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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