JP6610567B2 - エンジン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン装置に関し、詳しくは、筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁とを有するエンジンを備えるエンジン装置に関する。
従来、この種のエンジン装置としては、筒内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁を有するエンジンを備えるエンジン装置において、燃料系に異常が生じたときに、筒内噴射弁による燃料噴射とポート噴射弁による燃料噴射とのうちのいずれに異常が生じているかを判別するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、筒内噴射弁からの噴射率が100%のときの燃料系異常のカウンタC1と、筒内噴射弁からの噴射率が0%のときの燃料系異常のカウンタC2と、筒内噴射弁からの噴射率が0%より大きく100%より小さいときの燃料系異常のカウンタC3との3つのカウンタを設け、これらの3つのカウンタに基づいて、筒内噴射弁による燃料噴射とポート噴射弁による燃料噴射とのうちのいずれに異常が生じているかを判別している。
特開2011−26961号公報
しかしながら、上述のエンジン装置では、異常診断のためにエンジンを筒内噴射弁からの噴射率を100%としてアイドリング運転などの低負荷で運転すると、筒内噴射弁からの燃料噴射量が少ないために、空燃比のフィードバック制御が良好に行なわれず、空燃比がリッチやリーンに偏る場合が生じる。この場合、エミッションが悪化してしまう。
本発明のエンジン装置は、異常診断時にエミッションが悪化するのを抑制することを主目的とする。
本発明のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のエンジン装置は、
筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁とを有するエンジンと、
前記エンジンの状態に応じて前記筒内噴射弁による燃料噴射と前記ポート噴射弁による燃料噴射との噴射比率を調整して前記エンジンを運転制御する制御装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、燃料系の異常診断の実行条件が成立したときには、前記エンジンに要求されるパワーが所定パワー以上のときに前記筒内噴射弁からの燃料噴射を100%とした状態を用いて前記異常診断を実行する、
ことを特徴とする。
この本発明のエンジン装置では、エンジンの状態に応じて筒内噴射弁による燃料噴射とポート噴射弁による燃料噴射との噴射比率を調整してエンジンを運転制御する。そして、燃料系の異常診断の実行条件が成立したときには、エンジンに要求されるパワーが所定パワー以上のときに筒内噴射弁からの燃料噴射を100%とした状態を用いて異常診断を実行する。エンジンに要求されるパワーが所定パワー以上とすることにより、筒内噴射弁からの燃料噴射を100%としても、エンジンを安定して運転し、空燃比のフィードバック制御が破綻するのを抑制することができ、空燃比がリッチ側やリーン側に偏るのを抑止することができる。この結果、異常診断時にエミッションが悪化するのを抑制することができる。ここで、「所定パワー」としては、筒内噴射弁からの燃料噴射を100%としてエンジンを運転したときに筒内噴射弁が異常な状態でも噴射可能な最小噴射量を下回らずにエンジンを安定した状態で運転することができるパワーを用いることができる。
本発明の一実施例としてのエンジン装置10の構成の概略を示す構成図である。 ECU70により実行される異常診断処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのエンジン装置10の構成の概略を示す構成図である。実施例のエンジン装置10は、図示するように、エンジン12と、燃料供給装置60と、エンジン12を運転制御する電子制御ユニット(以下、「ECU」という)70と、を備える。なお、エンジン装置10は、エンジン12からの動力だけを用いて走行する自動車や、エンジン12および図示しないモータからの動力を用いて走行するハイブリッド自動車などに搭載される。
エンジン12は、複数気筒(例えば、4気筒,6気筒,8気筒など)を有し、ガソリンや軽油などの燃料を用いて動力を出力する内燃機関として構成されている。図示するように、エンジン12は、筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁125と、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁126と、を有する。エンジン12は、筒内噴射弁125とポート噴射弁126とを有することにより、ポート噴射モードと筒内噴射モードと共用噴射モードとの何れかで運転が可能となっている。ポート噴射モードでは、エアクリーナ122によって清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共にポート噴射弁126から燃料を噴射して空気と燃料とを混合する。そして、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギによって押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。筒内噴射モードでは、ポート噴射モードと同様に空気を燃焼室に吸入し、吸気行程の途中あるいは圧縮行程に至ってから筒内噴射弁125から燃料を噴射し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させてクランクシャフト26の回転運動を得る。共用噴射モードでは、空気を燃焼室に吸入する際にポート噴射弁126から燃料を噴射すると共に吸気行程や圧縮行程で筒内噴射弁125から燃料を噴射し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させてクランクシャフト26の回転運動を得る。これらの噴射モードは、エンジン12の運転状態に基づいて切り替えられる。燃焼室からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)を有する浄化装置134を介して外気に排出される。
燃料供給装置60は、燃料タンク58の燃料をエンジン12の筒内噴射弁125やポート噴射弁126に燃料を供給する装置として構成されている。燃料供給装置60は、燃料タンク58の燃料をポート噴射弁126が接続された燃料パイプ63に供給する電動の燃料ポンプ62と、燃料パイプ63内の燃料を加圧して筒内噴射弁125が接続されたデリバリパイプ66に供給する高圧燃料ポンプ64と、を備える。また、燃料供給装置60は、デリバリパイプ66と燃料タンク58とに接続されたリリーフパイプ68に設けられてデリバリパイプ66内の加圧された燃料の圧力(燃圧)を大気圧との差圧によって減圧可能なリリーフバルブ67を備える。高圧燃料ポンプ64は、エンジン12からの動力(カムシャフトの回転)によって駆動されて燃料パイプ63内の燃料を加圧するポンプである。高圧燃料ポンプ64は、その吸入口に接続されて燃料を加圧する際に開閉する電磁バルブ64aと、その吐出口に接続されて燃料の逆流を防止すると共にデリバリパイプ66内の燃圧を保持するチェックバルブ64bと、を有する。これにより、高圧燃料ポンプ64は、エンジン12の運転中に電磁バルブ64aが開弁されると燃料ポンプ62からの燃料を吸入し、電磁バルブ64aが閉弁されたときにエンジン12からの動力によって作動する図示しないプランジャによって圧縮した燃料をチェックバルブ64bを介してデリバリパイプ66に断続的に送り込むことにより、デリバリパイプ66に供給する燃料を加圧する。リリーフバルブ67は、デリバリパイプ66内の燃圧が過剰となるのを防止すると共にエンジン12の停止時にデリバリパイプ66内の燃圧を低下させるように開弁される電磁バルブである。リリーフバルブ67が開弁されると、デリバリパイプ66内の燃料はリリーフパイプ68を介して燃料タンク58に戻される。
ECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
ECU70には、エンジン12を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。ECU70に入力される信号としては、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションθcrや、エンジン12の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Twなどを挙げることができる。また、燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内圧力Pinや、吸気バルブ128を開閉するインテークカムシャフトや排気バルブを開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジションθcaなども挙げることができる。さらに、スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度THや、吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa、吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温Taなども挙げることができる。加えて、排気管に取り付けられた空燃比センサ135aからの空燃比AFや、排気管に取り付けられた酸素センサ135bからの酸素信号O2なども挙げることができる。また、高圧燃料ポンプ64の回転数を検出する回転数センサ64cからの回転数Np,燃料供給装置60のデリバリパイプ66内の燃圧(筒内噴射弁125に供給する燃料の燃圧)を検出する燃圧センサ69からの燃圧Pf(以下、「検出燃圧Pfdet」という)なども挙げることができる。
ECU70からは、エンジン12を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。ECU70から出力される信号としては、例えば、筒内噴射弁125への駆動信号や、ポート噴射弁126への駆動信号、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号などを挙げることができる。また、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号や、燃料ポンプ62への駆動信号、高圧燃料ポンプ64の電磁バルブ64aへの駆動信号,リリーフバルブ67への駆動信号なども挙げることができる。
ECU70は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションθcrに基づいてエンジン12の回転数Neを演算したり、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン12の回転数Neとに基づいて体積効率(エンジン12の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算したりしている。
こうして構成された実施例のエンジン装置10では、ECU70は、エンジン12が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって運転されるように、エンジン12の吸入空気量制御,燃料噴射制御,点火制御を行なう。点火制御については、本発明の中核をなさないことから、詳細な説明は省略する。吸入空気量制御では、目標トルクTe*に基づいて目標空気量Qa*を設定し、吸入空気量Qaが目標空気量Qa*となるように目標スロットル開度TH*を設定し、スロットル開度THが目標スロットル開度TH*となるようにスロットルモータ136を駆動制御する。燃料噴射制御では、まず、エンジン12の運転状態(例えば、エンジン12の回転数Neや体積効率KL)に基づいてポート噴射モード,筒内噴射モード,共用噴射モードから実行用噴射モードを設定する。続いて、目標空気量Qa*と実行用噴射モードとに基づいて空燃比AFが目標空燃比AF*(例えば理論空燃比)となるように筒内噴射弁125およびポート噴射弁126の目標燃料噴射量Qfd*,Qfp*を設定する。そして、目標燃料噴射量Qfd*,Qfp*に基づいて筒内噴射弁125およびポート噴射弁126の目標燃料噴射時間τfd*,τfp*を設定し、目標燃料噴射時間τfd*,τfp*の燃料噴射が筒内噴射弁125およびポート噴射弁126から行なわれるように筒内噴射弁125およびポート噴射弁126を駆動制御する。
筒内噴射弁125の目標燃料噴射時間τfd*は、基本的には目標燃料噴射量Qfd*と燃圧センサ69からの検出燃圧Pfdetとに基づいて設定されるが、燃圧センサ69からの検出燃圧Pfdetにより定まる筒内噴射弁125の最小噴射可能量Qminを下回らないように設定され、空燃比センサ135aにより検出される空燃比AFによりフィードバック制御される。なお、目標燃料噴射時間τfd*は、目標燃料噴射量Qfd*が多いときには小さいときに比して長くなるように、詳細には、目標燃料噴射量Qf*が多いほど長くなるようにfsが高いほど短くなるように設定する。ポート噴射弁126の目標燃料噴射量τfp*は、基本的には目標燃料噴射量Qfp*に基づいて設定されるが、空燃比センサ135aにより検出される空燃比AFによりフィードバック制御される。なお、具体的には、目標燃料噴射時間τfp*は、目標燃料噴射量Qfp*が多いときには小さいときに比して長くなるように、詳細には、目標燃料噴射量Qf*が多いほど長くなるように設定する。
また、エンジン12を運転する際には、検出燃圧Pfdetが目標燃圧Pf*となるように高圧燃料ポンプ64(電磁バルブ64a)を駆動制御する。目標燃圧Pf*は、エンジン12の運転状態(エンジン12の回転数Neや体積効率KL)に基づいて設定される。なお、実施例では、エンジン12の運転開始からある程度の時間が経過するまでは、筒内噴射モードを実行用噴射モードに設定して燃料噴射制御を行なっている。
次に、こうして構成された実施例のエンジン装置10の動作、特に、筒内噴射弁125からの燃料噴射を100%として異常診断を行なう際の動作について説明する。図2は、ECU70により実行される異常診断処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、筒内噴射弁125からの燃料噴射が100%のときの異常診断が完了するまで所定時間毎(例えば、数十msec毎など)に繰り返し実行される。
異常診断処理ルーチンが実行されると、ECU70は、まず、燃料系の異常診断を行なうための実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS100)。実行条件としては、エンジン12の暖機が完了している条件やエンジン12の回転数が急変していない条件などを挙げることができる。燃料系の異常診断を行なうための実行条件が成立していないと判定したときには、異常診断を行なうことなく本ルーチンを終了する。
一方、燃料系の異常診断を行なうための実行条件が成立していると判定したときには、エンジン12に要求される要求パワーPe*が所定パワーPref以上であるか否かを判定する(ステップS110)。要求パワーPe*は、例えば、このエンジン装置10が車両の駆動源として搭載されているときには、運転者のアクセル操作に基づいてエンジン12から出力すべきパワーとして要求されるものである。所定パワーPrefは、筒内噴射弁125からの燃料噴射を100%としてエンジン12を運転したときに筒内噴射弁125が異常な状態でも噴射可能な最小噴射可能量Qminを下回らずにエンジン12を安定して運転することができるパワー範囲の下限値やそのパワーより若干大きなパワーであり、エンジン12に応じて実験などにより求めることができる。エンジン12に要求される要求パワーPe*が所定パワーPref未満のときに筒内噴射弁125からの燃料噴射を100%として異常診断をすると、筒内噴射弁125の異常な状態により燃料を多く噴射してしまう場合、空燃比センサ135aからの空燃比AFによるフィードバック制御により筒内噴射弁125からの噴射量が最小噴射可能量Qminを下回り、フィードバック制御が良好に行なわれない状態に至ってしまい、空燃比がリッチあるいはリーンに偏ってしまう場合が生じ、エミッションを悪化させてしまう。このため、燃料系の異常診断を行なう要件としてエンジン12に要求される要求パワーPe*が所定パワーPref以上としているのである。エンジン12に要求される要求パワーPe*が所定パワーPref未満であると判定したときには、適正に異常診断を行なうことが困難と判断し、本ルーチンを終了する。
ステップS110でエンジン12に要求される要求パワーPe*が所定パワーPref以上であると判定したときには、筒内噴射弁125からの燃料噴射を100%とし(ステップS120)、燃料系の異常診断を実行し(ステップS130)、本ルーチンを終了する。燃料系の異常診断としては、空燃比センサ135aの異常診断や、酸素センサ135bの異常診断、筒内噴射弁125の異常診断、燃料供給装置60における高圧系の異常診断などを挙げることができる。上述したように、エンジン12に要求される要求パワーPe*が所定パワーPref以上のときには、筒内噴射弁125からの燃料噴射を100%としてエンジン12を運転したときに筒内噴射弁125が異常な状態でも噴射可能な最小噴射可能量Qminを下回らずにエンジン12を安定して運転することができるから、筒内噴射弁125が異常な状態であっても空燃比AFのフィードバックが良好に行なわれる。この結果、異常診断の際でもエミッションの悪化を抑制することができる。
以上説明した実施例のエンジン装置10では、、燃料系の異常診断を行なうための実行条件が成立しているときには、エンジン12に要求される要求パワーPe*が所定パワーPref以上であるか否かを判定する。そして、エンジン12に要求される要求パワーPe*が所定パワーPref以上であるときに、筒内噴射弁125からの燃料噴射を100%として燃料系の異常診断を実行する。エンジン12に要求される要求パワーPe*が所定パワーPref以上では、筒内噴射弁125からの燃料噴射を100%としても筒内噴射弁125が異常な状態でも噴射可能な最小噴射可能量Qminを下回らずにエンジン12を安定して運転することができるから、空燃比AFのフィードバック制御が良好に行なわれ、燃料系の異常診断の際でもエミッションの悪化を抑制することができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、筒内噴射弁125が「筒内噴射弁」に相当し、ポート噴射弁126が「ポート噴射弁」に相当し、エンジン12が「エンジン」に相当し、電子制御ユニット(ECU)70が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、エンジン装置の製造産業などに利用可能である。
10 エンジン装置、12 エンジン、26 クランクシャフト、58 燃料タンク、60 燃料供給装置、62 燃料ポンプ、63 燃料パイプ、64 高圧燃料ポンプ、64a 電磁バルブ、64b チェックバルブ、64c 回転数センサ、66 デリバリパイプ、67 リリーフバルブ、68 リリーフパイプ、69 燃圧センサ、70 電子制御ユニット(ECU)、122 エアクリーナー、124 スロットルバルブ、125 筒内噴射弁、126 ポート噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構。

Claims (1)

  1. 筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁とを有するエンジンと、
    前記エンジンの状態に応じて前記筒内噴射弁による燃料噴射と前記ポート噴射弁による燃料噴射との噴射比率を調整して前記エンジンを運転制御する制御装置と、
    を備えるエンジン装置であって、
    前記制御装置は、燃料系の異常診断の実行条件が成立したときには、前記エンジンに要求されるパワーが所定パワー以上のときに前記筒内噴射弁からの燃料噴射を100%とした状態を用いて前記異常診断を実行し、
    前記所定パワーは、前記筒内噴射弁からの燃料噴射を100%として前記エンジンを運転したときに、前記筒内噴射弁からの噴射量が、前記筒内噴射弁に供給する燃料の燃圧により定まる、前記筒内噴射弁が異常な状態でも噴射可能な最小噴射可能量を下回らずに前記エンジンを安定した状態で運転することができるパワーとして予め定められる、
    ことを特徴とするエンジン装置。
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