JP2009046848A - ソケット及び排水管設備の更新方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水立て管を切断せずに取り外し可能とするとともに、その取り外した排水立て管の運搬性をも向上させる。
【解決手段】上部受け口部22は上階の排水管継手12の下端直管部16bが挿入接続された位置よりもさらに上方に相対移動可能であり且つ該相対移動させた状態で傾倒可能に設定されているとともに、内側に保持された上側パッキン50の曲面が下端直管部16bの外周面に当接することにより下端直管部16bが上部受け口部22に水密な状態で挿入接続される構成とする。一方、立て管連結部26は排水立て管40の上端部44が下部受け口部60に嵌装された状態で環状の下側パッキン62がフランジ部材64とテーパ状凹部66とにより押圧されて圧縮変形させられて排水立て管40の外周面に当接することにより該ソケット20と排水立て管40とを水密な状態で連結される構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、排水立て管の上端部に連結されて排水立て管の上部受け口として機能するソケット及びそのソケットが上端部に連結された排水立て管を備えた排水管設備の更新方法に関する。
近年、長期利用を目的としたいくつかの住宅形態が提案・実用化されている。その一つとして、建物のスケルトン(柱・梁・床等の構造躯体)とインフィル(住戸内の内装・設備等)とを分離した工法によるSI住宅がある。SI住宅は、スケルトンの耐久性を向上させると共に、インフィルの可変性を向上させることにより、生活スタイルの変化に応じて内装やレイアウトを変更しながら100年使用できることから、通称100年住宅とも呼ばれている。これに関連して、本出願人に係る特許文献1には、更新、洗浄等のメンテナンスの容易性を向上させることにより、SI住宅に好適な排水設備が開示されている。この排水設備によれば、スケルトン部分の床面を構成するコンクリートスラブには、スケルトン部分の耐用年数と略等しい耐用年数のスラブ貫通短管が固定されている。そして、そのスラブ貫通短管の上部受け口に挿入接続された排水管継手と、下端接続部に接続された排水立て管とは、専有部と共に更新可能に構成されている。
また、長期利用を目的とした別の住宅形態のとしては、“200年もたせる住宅”が提案されている。すなわち、建物のスケルトンとインフィルとを区分し、スケルトンの耐用年数を200年、インフィルの耐用年数を20年とし、20年ごとに点検・補修し、それを10回繰り返すことで、20年×10回で住宅を200年もたせるという発想に基づく住宅である。このような住宅においては、排水設備の更新の容易性は一層重視されることとなる。しかし、従来一般の排水立て管は更新の際に切断して上下の排水管継手から外される構成となっていたため、施工現場での切断が規制されている場合や、金属管であるために騒音発生やあるいは端材や切り粉の発生等の問題により切断が推奨されない場合、実際には更新が困難となる場合があった。
そこで、本発明者は、排水立て管の受け口を上階に固定された排水管継手の下端直管部に対して深く挿入することで排水立て管の下端部を下階に固定された排水管継手の上部から引き抜くことのできる排水設備を既に提案している。このような排水設備によれば排水立て管を切断せずに更新することができる。
特開2005−146525号公報
しかしながら、排水立て管を切断せずに更新可能であっても、更新作業は新設時と比較して狭い場所での工事になることが多いため、排水立て管が長いままでは作業性が悪かったり、あるいは、搬出しにくい場合があり、その点については改善の余地があった。
そこで、本発明は、排水立て管を切断せずに取り外し可能とするとともに、その取り外した排水立て管の運搬性をも向上させることを課題とした。
本発明は、上記課題を解決するための手段として以下の手段をとる。
まず、第1の発明は、上部に上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続される上部受け口部を備え、下端に排水立て管の上端部が接続される立て管連結部を備えたソケットであって、前記上部受け口部は、前記上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続された位置よりもさらに上方に相対移動可能であり且つ該相対移動させた状態で傾倒可能に設定されているとともに、内側には、前記上階の排水管継手の下端直管部の外周面に当接する面が曲面として形成された上側パッキンが保持されており、前記上側パッキンが前記上階の排水管継手の下端直管部の外周面に当接することにより前記上階の排水管継手の下端直管部が該上部受け口部に水密な状態で挿入接続される構成とされており、前記立て管連結部は、排水立て管の上端部が嵌装される下部受け口部と、前記排水立て管の外周に遊嵌されて前記下部受け口部に着脱可能に固定されるフランジ部材と、前記下部受け口部の下端に設けられたテーパ状凹部と前記フランジ部材との間に配置される環状の下側パッキンと、を備え、前記排水立て管の上端部が前記下部受け口部に嵌装された状態で前記下側パッキンが前記フランジ部材と前記テーパ状凹部とにより押圧されて圧縮変形させられて前記排水立て管の上端部の外周面に当接することにより該ソケットが前記排水立て管の上端部に水密な状態で連結される構成とされていることを特徴とする。
第1の発明のソケットは、ソケットの下端に設けられた立て管連結部が排水立て管の上端部に連結されて排水立て管の上部受け口として機能することができる。立て管連結部は、ソケットの下端に設けられた下部受け口部に排水立て管の上端部が嵌装された状態で下側パッキンがフランジ部材とテーパ状凹部とにより押圧されて圧縮変形させられて排水立て管の外周面に当接することにより該ソケットが排水立て管に水密な状態で連結される、いわゆるメカニカル形の連結形態とされている。それにより、連結解除可能に排水立て管の上部と連結されるとともに、排水立て管の材質を選ばず、排水用塩ビライニング硬管等の施工現場での切断が好ましくない金属管等にも連結可能である。一方、このソケットの上部受け口部は、上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続された位置よりもさらに上方に相対移動可能であり且つ該相対移動させた状態で傾倒可能に設定されている。立て管連結部及び上部受け口部がこのような構成とされていることにより、上部受け口部が上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続され、立て管連結部が排水立て管の上端部に接続されて排水管設備に組み込まれている状態において、立て管連結部の連結を解除して、ソケットを上方に持ち上げて斜め下方に引き抜くことによりソケットを独立して取り外すことができる。排水立て管から上部受け口として機能するソケットを分離した状態で取り外すことができるため、排水立て管を切断しなくても比較的短くすることができ運搬性を向上させることができる。更に、このソケットの上部受け口部の内側に保持された上側パッキンは、上階の排水管継手の下端直管部の外周面に当接する面が曲面として形成されているため、下端直管部の外周面に対する接触面積を極めて小さくしながらも、下端直管部と上部受け口とを水密な状態で維持可能な状態で維持することができる。下端直管部の外周面に対する接触面積が小さいことにより、長期間使用しても上側パッキンは下端直管部の外周面に癒着しにくく、ソケットを下端直管部から容易に引き抜くことができる。
第2の発明は、上記第1の発明のソケットにおいて、前記上部受け口部は、直管部と、前記直管部の内周面よりも内方で前記上側パッキンが前記上階の排水管継手の下端直管部の外周面に当接するように前記上側パッキンを保持することのできるパッキン保持部と、を有し、前記上階の排水管継手の下端直管部の外周面と前記直管部の内周面との間隙は、8mm以上15mm以下であることを特徴とする。
第2の発明によれば、上部受け口部を不必要に大型化することなく、ソケットを上方に持ち上げて斜め下方に引き抜くことにより取り外し可能とすることができる。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明のソケットにおいて、上部受け口部は、内側に環状の溝形状で該溝形状の奥部に環状の突起が形成された上側パッキン嵌合部を有しており、前記上側パッキンは断面略円形で環状の外周に沿って切り欠き溝が形成されており、前記上側パッキンの切り欠き溝と前記突起とが係合された状態で前記溝形状の上側パッキン嵌合部に嵌合されて前記上側パッキンが前記上部受け口部の内側に保持される構成とされていることを特徴とする。
第3の発明によれば、上側パッキンの切り欠き溝とパッキン嵌合部の突起を係合させることにより上側パッキンの滑り止めが可能である。
第4の発明は、上記第1から3のうちいずれかの発明のソケットが上端部に連結された排水立て管を備えた排水管設備の更新方法であって、該排水管設備は、上階と下階とを仕切るコンクリートスラブを貫通して各階に固定された排水管継手を備え、前記ソケットの上部受け口部に上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続されるとともに前記排水立て管の下端部が下階の排水管継手の上受け口に接続される構成とされており、前記ソケットの立て管連結部の連結を解除して、該ソケットと前記排水立て管との連結を解除する連結解除工程と、前記連結解除工程により前記排水立て管から分離されたソケットを上方に相対移動させるとともに傾倒し、該ソケットを斜め下方に相対移動させることにより前記上階の排水立て管の下端直管部から該ソケットの上部受け口部を引き抜くソケット撤去工程と、前記ソケット撤去工程の後に、前記排水立て管の下端部と下階の排水管継手の上受け口との接続を解除して該排水立て管を撤去する排水立て管撤去工程と、を有することを特徴とする。
第4の発明によれば、更新時にソケットと排水立て管とを分離し、より短い状態で取り扱うことができるため作業性に優れるとともに、撤去された排水立て管は運搬性に優れる。
本発明によれば、排水立て管を切断せずに取外し可能とし、かつ取り外した排水立て管の運搬性をも向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[実施形態1]
図1〜7を参照しながら実施形態1について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るソケット20の組み込まれた排水管設備10の側面図である。排水管設備10は、排水管継手12と排水立て管40とソケット20とで構成されている。先ず、この排水管設備10を構成する各部材について説明する。
<排水管継手12について>
排水管継手12は、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブCSを貫通して各階に設置されている。この排水管継手12の胴部は上下分割式であり、上胴体14と下胴体16とが水密な状態で同軸に接続されている。下胴体16がコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通された状態でロックウールGが貫通孔CHに充填され、その貫通孔CHの上部に例えば3cm程度のモルタルMrが充填されて埋め戻されている。下胴体16は、上部には横枝管18が連結される横枝管受け口16aが設けられており、下部にはコンクリートスラブCSから下方に突出する直管状の下端直管部16bが設けられている。
上胴体14の上端部には、排水立て管40の下端部(下端挿し口)42が挿入接続される上受け口14aが形成されている。上受け口14aの内部には、略筒状で排水立て管40の下端挿し口42の端面を直接支持する受け部を有するシール材が装着されており(図示省略)、排水立て管40の下端挿し口42がシール材の受け部に当接するまで挿入される。排水立て管40の下端挿し口42を上受け口14aに挿入可能な寸法(呑込み深さ寸法)D1は、D1=65mmに設定されている。
<排水立て管40について>
排水立て管40は、直管状の排水用塩ビライニング鋼管(DVLP)である。下端部(下端挿し口)42は上述のとおり下階の排水管継手12の上受け口14aに挿入接続される。一方、上端部44にはソケット20が接続される。この排水立て管40は、全長Lが、L=1780mmに設定されている。
<ソケット20について>
図2は、実施形態1に係るソケット20の縦断面図である。ソケット20は、鋳鉄製であり、排水立て管40と同径の直管状の頸部24を有し、その上部に上階の排水管継手12の下端直管部16bが挿入接続される上部受け口部22を備えている。上部受け口部22は、頸部24よりも大径の直管部22aを有しており、上部受け口部22の直管部22aと頸部24の間には上方に拡開するテーパ状の境界拡開部28が形成されている。なお、本実施形態では、頸部24の軸線に対する境界拡開部28の傾きαが、α=15°に設定されている。頸部24の下端には、排水立て管40の上端部44が接続される立て管連結部26が設けられている。
立て管連結部26は、頸部24を拡径して形成された下部受け口部60と、環状のパッキン62と、フランジ部材64とを備えている。下部受け口部60は、排水立て管40の上端部44が嵌合可能となっており、該下部受け口部60の下端にはテーパ状凹部66が形成されているとともに、水平に外方へ張り出す鍔部68が形成されている。環状のパッキン62は、上面がテーパ状凹部66に嵌合可能な斜面形状として形成された断面角型のパッキンであり、ここでは後述する上側パッキンと区別するために下側パッキンと称する。フランジ部材64は、排水立て管40に遊嵌可能な環状で水平に外方に広がっており、外形が下部受け口部60の鍔部68と略同形に形成されている。内側の上面には段差部64aが形成されており、下側パッキン62の下端が嵌合可能となっている。排水立て管40にフランジ部材64と下側パッキン62とが遊嵌され、排水立て管40の上端部44が下部受け口部60に嵌装された状態で、鍔部68とフランジ部材64とをボルト・ナット69で締結する。ボルト・ナット69の締結により鍔部68とフランジ部材64とが近接すると、下側パッキン62が下部受け口部60のテーパ状凹部66とフランジ部材64の段差部64aとに嵌合して押圧され、圧縮変形させられて排水立て管40の上端部44の外周面に圧着当接する。それにより、ソケット20が排水立て管40の上端部44に水密な状態で連結される。このように、立て管連結部26は、いわゆるメカニカル形の連結形式をとり、連結解除可能な状態で排水立て管40に連結される。
上階の排水管継手12の下端直管部16bが挿入接続される上部受け口部22は、基本的に“やり取り”可能に構成されている。ここで、“やり取り”とは、上方の固定配管に対して上部受け口部22を通常よりも深く挿入したうえで傾きを変えて、ソケット20あるいはソケット20に連結された排水立て管40の下端を下方の固定配管と接続または接続解除する操作を意味している。
上部受け口部22は、開口付近に内方に突出したパッキン取り付け部54を有し、該パッキン取り付け部54の内面に溝52が形成されており、断面円形のいわゆるOリングパッキン50が嵌合している。このOリングパッキン50が本発明の上側パッキンに相当する。図6(A)に本実施形態のパッキン取り付け部54を拡大して示した。溝52は、上面と下面とが斜面として形成された両斜面台形溝である。Oリングパッキン50が上下の斜面に当接した状態で溝52に保持されている。溝52に保持されたOリングパッキン50が排水管継手12の下端直管部16bの外周面に当接することにより、下端直管部16bがソケット20の上部受け口部22に水密な状態で挿入接続される。このとき、直管部22aの内周面よりも内方でOリングパッキン50が排水管継手12の下端直管部16bの外周面に接し、直管部22aの内周面と下端直管部16bの外周面との間に所定の間隙Fが生じる構成とされている(図2参照)。本実施形態では、直管部22aの内径φは、φ=144mmに設定されており、F=13mmに設定されている。
図2に示すように、上部受け口部22の上端からOリングパッキン50の嵌合した溝52の開口の中心線までの長さdは、d=10mmに設定されており、上部受け口部22と排水管継手12の下端直管部16bとを水密な状態で確実に接続するのに必要な最小挿入寸法である必要呑込み深さNは、N=50mmに設定されている。すなわち、排水管継手12の下端直管部16bが上部受け口部22に必要呑込み深さNだけ挿入された状態で下端直管部16bと上部受け口部22とが接続される。以下、この接続状態を通常接続状態と称する。上部受け口部22の寸法は、通常接続状態よりも更に深く排水管継手12の下端直管部16bを挿入可能な長さ寸法に設定されている。
本実施形態では、上部受け口部22の長さ(上部受け口部22の上端部から直管部22aの下端までの長さ)Dxは、必要呑込み深さNに加え、排水管継手12の上受け口14aの呑込み深さ寸法D1と、くぐり代Kに基づいて設定される。ここで、くぐり代Kとは、図5に示すように、ソケット20と排水立て管40とを連結した状態でやり取りする際に必要な排水管継手12の上受け口14aと排水立て管40の下端との隙間である。Dxは、Dx≧N+D1+Kに設定される。本実施形態図においては、くぐり代K=20mmに設定されており、Dx=N+D1+K=50mm+65mm+20mm=135mmに設定されている。それに対応し、下端直管部16bの挿入可能な長さは135mm(Dx)以上に設定されている。そのため、排水管継手12の下端直管部16bが上部受け口部22に必要呑込み深さN(50mm)挿入された通常接続状態から、さらにD1+K(65mm+20mm=85mm)だけ深く挿入可能となっている。
このように、上部受け口部22は、下端直管部16bに対して通常接続状態からさらに深く挿入可能となっているとともに直管部22aの内周面と下端直管部16bの外周面との間には間隙Fが設けられているため、ソケット20を上方に相対移動させた状態で傾倒させてやり取りすることができる。図3には、ソケット20を通常接続状態からさらにD1+K(65mm+20mm=85mm)だけ深く挿入して傾倒させたときの様子を示している。このソケット20は、下端直管部16bの軸心に対するソケット20の傾きβが、β=5°のとき、直管部22aの内周面と下端直管部16bの間隙F´は、F´=2mmとなる。
なお、通常状態における下端直管部16bの下端と排水立て管40の上端面との距離がソケット20の有効長Uであり、U=200mmに設定されている(図2参照)。したがって、ソケット20と排水立て管40との連結体の全長Lxは、Lx=排水立て管40の全長L+ソケット20の有効長U+必要呑込み深さN=1780mm+200mm+50mm=2030mmである。
次に、上記排水管設備10の排水立て管40の更新方法を説明する。上記排水管設備10においては、大別して二通りの更新方法がある。
<第1の更新方法>
第1の更新方法では、先ず、図4(A)に示すように、ソケット20の立て管連結部26の連結を解除する(連結解除工程)。すなわち、ボルト・ナット69の締結を外し、ソケット20からフランジ部材64を分離する。このとき、フランジ部材64を少し下げた位置で排水立て管40の外周面に粘着テープt等で仮留めしておくと作業しやすい。
次に、ソケット20を上方へ移動し傾けて斜め下方へ移動する。ソケット20を上方に移動させることにより、ソケット20の下部受け口部60を排水立て管40の上端部44から引き抜き、続いてソケット20を斜め下方に移動させることにより、ソケット20の上部受け口部22を上階の排水管継手12の下端直管部16bから引き抜く。つまり、ソケット20を単独でやり取りして取り外す(ソケット撤去工程)。ソケット20は、上述の通りD1+K(65mm+20mm=85mm)だけ上方へ移動可能に設定されている。このソケット撤去工程では、少なくともソケット20が引き抜き可能な位置まで上方へ移動させればよく、必ずしも85mm上方へ移動させる必要はない。なお、ソケット20を引き抜く際に排水立て管40を若干傾けても差し支えない。
次に、図4(B)に示すように、排水立て管40を下階の排水管継手12の上受け口14aから引き抜くことにより排水立て管40を取り外す(排水立て管撤去工程)。
以上の手順で排水管設備10から排水立て管40が除去される。この第1の更新方法によれば、排水立て管40は単独で取り外されるので、その長さはL=1780mmである。
そして、この逆の手順で排水立て管40及びソケット20を配管して更新が完了される。
<第2の更新方法>
第2の更新方法では、図5に示すように、ソケット20と排水立て管40の連結体を上方へ移動し傾けて斜め下方へ移動する。つまり、ソケット20と排水立て管40の連結体をD1+K(65mm+20mm)=85mm上方に移動させることにより、排水立て管40の下端部42を下階の排水管継手12の上受け口14aから引き抜く。続いてソケット20と排水立て管40との連結体を傾けて下方に移動させることにより、ソケット20の上部受け口部22を上階の排水管継手12の下端直管部16bから引き抜く。以上の作業によりソケット20と排水立て管40とを一体でやり取りして取り外すことができる。取り外されたソケット20と排水立て管40との連結体の全長Lxは、上記のとおりLx=2030mmである。
そして、この逆の手順で排水立て管40及びソケット20を配管して更新が完了される。
上記ソケット20によれば、以下の作用効果を奏する。
ソケット20は、立て管連結部26により排水立て管40の上端部44に連結解除可能に連結される構成とされているとともに、上部受け口部22がやり取り可能に設定されている。したがって、ソケット20を排水立て管40とは分離してやり取りにより排水管設備10から取り外すことができる(上記第1の更新方法)。それにより、排水立て管40を切断せずに取り外すことができる。その際、ソケット20を分離して取り外すことにより、排水立て管40を受け口のないより短い状態で取り扱うことができる。それにより、狭い場所での更新作業の作業性が改善されるとともに運搬性が向上する。例えば、エレベータでの運搬も可能とすることができる。
また、上部受け口部22の開口部に装着された上側パッキンが断面円形のOリングパッキン50であり、排水管継手12の下端直管部16bの外周面に当接する面が曲面であるから、下端直管部16bの外周面に対する接触面積を極めて小さくしながらも、下端直管部16bと上部受け口部22とを水密な状態で維持することができる。接触面積が小さいことにより、長期間使用しても下端直管部16bの外周面に癒着しにくく、より容易にソケット20をやり取りすることができる。また、Oリングパッキン50は断面円形で中実であるので、環状舌片からなるパッキン等に比較してひび割れが生じにくい点でも有利である。
また、本実施形態のソケット20は、排水立て管40と連結された状態でやり取りして更新することもできる(上記第2の更新方法)。更新作業スペース等の事情に応じて更新方法を適宜選択することができ、更新作業の自由度がより高い点で有利である。なお、ソケット20と排水立て管40とを一体で取り外した場合はそのまま一体で運搬してもよいが、ソケット20と排水立て管40とを分離して運搬してもよい。
このソケット20を用いれば排水立て管40を切断しなくても容易に更新して搬出することが可能であるから、使用済みの排水立て管40を更生加工の上、再使用可能とすることもできる。
<変更例>
ここで、本発明は上記の実施形態1に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
例えば、上側パッキンであるOリングパッキン50の嵌合する溝52の形状は、図6(A)に示した上面と下面とが斜面として形成された両斜面台形溝に限定されるものではない。例えば、図6(B)に示すように上面が斜面として形成されており下面が水平面として形成された上斜面台形溝52bや、あるいは図6(C)に示すように、上面が水平面として形成されており下面が斜面として形成されている下斜面台形溝52cでもよい。これらの溝52,52b,52cは、下端直管部16bの挿入時にOリングパッキン50に生じる反力を斜面で受けるためより効率よく下端直管部16bと上部受け口部22とを水密な状態に維持することが可能である。
また、上側パッキンは断面円形のOリングパッキン50に限らず、少なくとも排水管継手12の下端直管部16bの外周面に当接する面が曲面として形成されている環状のパッキンを使用することができる。Oリングパッキン50以外の上側パッキンの一例として、図7(A)に示すパッキン56が挙げられる。このパッキン56は、溝52に嵌合する面が略角形であり下端直管部16bの外周面に接触する面が曲面として形成されたパッキン(以下、台形パッキンと称する。)である。図7のA〜C図には、台形パッキン56が各種形状の溝に嵌合している様子を図6のA〜C図に対応させて示している。すなわち、図7(A)では、台形パッキン56が両斜面台形溝52に嵌合しており、図7(B)では、台形パッキン56が上斜面台形溝52bに嵌合しており、図7(C)では、台形パッキン56が下斜面台形溝52cに嵌合している様子を示している。このような台形パッキン56を用いれば、下端直管部16bの外周面に接する面が曲面であるからOリングパッキン50と同様に癒着しにくい。更に溝52,52b,52cに嵌合する面が略角形であるから排水管継手12の下端直管部16bをソケット20の上部受け口部22に挿入する際、当該台形パッキン56が上部受け口部22へ引き込まれるのを防ぐことができる。
なお、このような癒着しにくいパッキンを用いた場合であっても必要に応じて老朽・硬化したパッキンを軟化させたり継手との癒着面を溶かす薬剤を利用するとよい。
[実施形態2]
次に、図8〜12を参照しながら実施形態2について説明する。図8は、本発明の実施形態2に係るソケット80の組み込まれた排水管設備70の側面図である。この実施形態2は、排水管設備70が、各階のコンクリートスラブCSに埋め戻された排水管継手72と排水立て管90とソケット80とで構成されている点では実施形態1と同じである。排水管継手72の全長が実施形態1の排水管継手12よりも短いために、上階の排水管継手72の下端から下階の排水管継手72の上端までの距離がより長い点で上記実施形態1とは相違している。先ず、この排水管設備70を構成する各部材について説明する。なお、変更を要しない部分については上記実施形態1と同じ符号を用いて図示し、詳細な説明を省略する。
<排水管継手72について>
排水管継手72は、胴部74がコンクリートスラブCSに埋め戻されており、上端部には、排水立て管90の下端部92が挿入接続される上受け口74aが形成されており、下部にはコンクリートスラブCSより下方に突出する直管状の下端直管部76が設けられている。上受け口74aの構成は上記実施形態1の上受け口14aと同様であり、呑込み深さ寸法D1は、D1=65mmに設定されている。
<排水立て管90について>
排水立て管90は、長さ寸法以外は上記実施形態1の排水立て管40と同様であり、下端部92が排水管継手72の上受け口74aに挿入接続される一方、上端部94にはソケット80が接続される。この排水立て管90は、全長Lが、L=1620mmに設定されている。
<ソケット20について>
図9は、実施形態2に係るソケット80の縦断面図である。ソケット80は、直管状の頸部84を有し、その上部に境界拡開部88を介して上階の排水管継手72の下端直管部76が挿入接続される上部受け口部82を備えており、下端に排水立て管90の上端部94が接続される立て管連結部86が設けられている。
立て管連結部86は、いわゆるメカニカル形の連結形式をとるものであり、その構成は上記実施形態1の立て管連結部26と同様であるので、図9においては、立て管連結部86の構成部材を上記実施形態1と同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
上部受け口部82は、その開口付近にOリングパッキン50が保持されている。Oリングパッキン50の保持箇所の構成も上記実施形態1のパッキン取り付け部54と同様であるので、図9においては、上記実施形態1と同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。Oリングパッキン50は、溝52に保持されて上部受け口部82の直管部82aの内周面よりも内方で排水管継手72の下端直管部76の外周面に接している。直管部82aの内径φは、φ=144mmに設定されており、直管部82aの内周面と下端直管部16bの外周面との間の間隙Fは、F=13mmに設定されている。上部受け口部82の上端からOリングパッキン50の嵌合した溝52の開口の中心線までの長さdは、d=10mmに設定されている。上部受け口部82と排水管継手72の下端直管部76とを水密な状態で確実に接続するのに必要な最小挿入寸法である必要呑込み深さNは、N=50mmに設定されている。上部受け口部82の長さ(上部受け口部82の上端部から直管部82aの下端までの長さ)Dxは、Dx=N+D1+K=50mm+65mm+20mm=135mmに設定されている。ここで、D1は上受け口74aの呑込み深さ寸法であり、Kはソケット80と排水立て管90とを連結した状態でやり取りする際に必要な排水管継手72の上受け口74aと排水立て管90の下端との隙間である。このように上部受け口部82の長さDxが設定されていることにより、排水管継手72の下端直管部76が上部受け口部82に必要呑込み深さN(50mm)挿入された通常接続状態から、さらにD1+K(65mm+20mm=85mm)だけ深く挿入することができ、やり取り可能となっている。この点は、上記実施形態1と同様である。本実施形態のソケット80は、頸部84が長く形成されていることにより有効長U(通常状態における下端直管部76の下端と排水立て管90の上端面との距離)がU=600mmに設定されている点で上記実施形態1のソケット20とは寸法が異なっている。したがって、ソケット80と排水立て管90との連結体の全長Lxは、Lx=排水立て管90の全長L+ソケット80の有効長U+必要呑込み深さN=1620mm+600mm+50mm=2270mmである。
次に、上記排水管設備70の排水立て管90の更新方法を説明する。本実施形態の排水管設備70においても、上記実施形態1の第1の更新方法または第2の更新方法にて更新することができる。すなわち、第1の更新方法は、ソケット80と排水立て管90とをそれぞれ単独で取り外す更新方法であり、第2の更新方法は、ソケット80と排水立て管90とを連結したままでやり取りして取り外す更新方法である。本実施形態では、ソケット80と排水立て管90との連結体は、全長Lxが2270mmと長いため作業性や運搬性を考慮すれば、より好ましい更新方法は第1の更新方法である。
第1の更新方法では図10(A)に示すように、先ず、ボルト・ナット69の締結を外し、ソケット80からフランジ部材64を分離してソケット80の立て管連結部86の連結を解除する(連結解除工程)。
次に、ソケット80をやり取りして取り外す。すなわち、ソケット80を上方に移動させることにより、ソケット80の下部受け口部60を排水立て管90の上端部94から引き抜き、続いてソケット80を傾けて下方に移動させることにより、ソケット80の上部受け口部82を上階の排水管継手72の下端直管部76から引き抜く(ソケット撤去工程)。
次に、図10(B)に示すように、排水立て管90を下階の排水管継手72の上受け口74aから引き抜くことにより排水立て管90を取り外す(排水立て管撤去工程)。この第1の更新方法によれば、排水立て管40は単独で取り外されるので、その長さはL=1620mmである。
本実施形態のソケット80によれば、上記実施形態1の作用効果に加えて更に以下の作用効果を奏する。
すなわち、排水立て管90の受け口の上端(ソケット80の上端)から下端までの長さが必然的に長く設定される排水管設備70においても、頸部24をより長く設定することにより、受け口(ソケット80)とは分離して排水立て管90をより短い状態(L=1620mm)で取り扱うことができる。
[実施形態3]
次に、図11を参照しながら本発明の実施形態3について説明する。この実施形態3は、上記実施形態1のソケット20において、上部受け口部22のパッキン保持構造のみを変更した実施形態である。
図11(A)には、パッキンが保持されている様子を上記実施形態1に係る図6(A)に対応した縦断面図として示し、図11(B)には、パッキンが保持されていないときの様子を示した。本実施形態では、パッキンを保持するパッキン嵌合部は、奥部に突起32aを有する両斜面台形の溝32として形成されている。この突起32aは両斜面台形溝32の内面の全周に渡り環状に形成されている。パッキン30は環状であり、その断面が切り欠き溝30aにより切り欠かれた略円形に形成されている。この切り欠き溝30aは環状パッキン30の環状の外周に沿って全周に設けられている。環状パッキン30の切り欠き溝32aと両斜面台形溝32内の環状突起32aとを係合させた状態で両斜面台形溝32に環状パッキン30を嵌め合わせることにより環状パッキン30が装着される。
このように、断面円形の環状パッキン(Oリングパッキン)30に切り欠き溝30aを形成し、パッキン嵌合部(溝)32内に設けられた突起32aに係合させる構成をとることにより滑り止めが可能である。なお、環状パッキン30の切り欠き溝30aに突起32aが喰い込むことにより上部受け口部22と環状パッキン30とのシール性も向上する。
なお、本発明は上記の実施形態1〜3に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の実施形態が考えられるものである。
例えば、ソケット20,80の有効長Uと排水立て管40,90の全長Lは上記実施形態に限定されず、階高及び排水管継手12,72の有効長とを考慮したうえでソケット20,80と排水立て管40,90とのそれぞれを単独で運搬し易い長さに設定される。その際、エレベータで運搬可能なことや、あるいは作業者が一人で楽に運べる重量等を考慮するとよい。
また、上記実施形態においては、上部受け口部22,82の寸法は、その長さDxが、必要呑込み深さN、上受け口14aの呑込み深さ寸法D1及びソケット20,80と排水立て管40,90とを連結した状態でやり取りするのに必要なくぐり代Kに基づき、Dx=N+D1+Kに設定されており、直管部22a,82aの内周面と下端直管部16b,76の外周面との間隙FがF=13mmに設定されている例を示した。この場合、ソケット20,80を単独でやり取りすることもできるし、ソケット20,80と排水立て管40,90とを連結した状態でもやり取りすることができる。しかし、上部受け口部22,82の寸法は、少なくともソケット20,80を単独でやり取り可能な寸法とされていればよい。その場合、その長さDxは、必要呑込み深さNに、少なくとも、ソケット20,80を引き抜き可能とするのに必要な上方への移動距離を加えた長さに設定される。それにより、更新の際にはソケット20,80を排水立て管40,90とは分離して取り外すことができ、排水立て管40,90を切断することなく運搬性を確保することができる。なお、直管部22a,82aの内周面と下端直管部16b,76の外周面との間隙Fは8mm以上15mm以下を目安に設定するとよい。
また、排水立て管40,90の材質は排水用塩ビライニング鋼管(DVLP)に限定されず、耐火二層管、排水用硬質塩化ビニル管、鋳鉄管等の各種の排水立て管を用いることができる。
本発明の実施形態1に係る排水管設備の側面図である。 本発明の実施形態1に係るソケットの拡大縦断面図である。 図2に示すソケットを下端直管部により深く挿入して傾倒させた状態を示すソケットの拡大縦断面図である。 本発明の実施形態1に係る排水管設備の第1の更新方法を示す側面図であり、A図は連結解除工程〜ソケット撤去工程を示す図であり、B図は排水立て管撤去工程を示す図である。 本発明の実施形態1に係る排水管設備の第2の更新方法を示す側面図である。 A図は本発明の実施形態1に係るソケットのパッキン取り付け部の拡大縦断面図であり、B,C図はパッキン取り付け部の変更例を示す拡大縦断面図である。 A〜C図は本発明の実施形態1に係るソケットの上側パッキンの変更例を図6のA〜C図に対応して示す拡大縦断面図である。 本発明の実施形態2に係る排水管設備の側面図である。 本発明の実施形態2に係るソケットの拡大縦断面図である。 本発明の実施形態2に係る排水管設備の第1の更新方法を示す側面図であり、A図は連結解除工程〜ソケット撤去工程を示す図であり、B図は排水立て管撤去工程を示す図である。 本発明の実施形態3にかかるソケットのパッキン取り付け部の拡大縦断面図であり、A図はパッキンが装着されている状態を示す図であり、B図はパッキンを装着する前の状態を示す図である。
符号の説明
10 排水管設備
12 排水管継手
14a 上受け口
16b 下端直管部
20 ソケット
22 上部受け口部
22a 直管部
26 立て管連結部
30 環状パッキン(上側パッキン)
30a 切り欠き溝
32 両斜面台形溝
32a 環状突起
40 排水立て管
42 (排水立て管の)下端部(下端挿し口)
44 (排水立て管の)上端部
50 Oリングパッキン(上側パッキン)
52,52b,52c 溝
56 台形パッキン(上側パッキン)
60 下部受け口部
62 下側パッキン
64 フランジ部材
64a 段差部
66 テーパ上凹部
68 鍔部
69 ボルト・ナット
70 排水管設備
72 排水管継手
74a 上受け口
76 下端直管部
80 ソケット
82 上部受け口部
82a 直管部
84 頸部
86 立て管連結部
90 排水立て管
92 (排水立て管の)下端部
94 (排水立て管の)上端部

Claims (4)

  1. 上部に上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続される上部受け口部を備え、下端に排水立て管の上端部が接続される立て管連結部を備えたソケットであって、
    前記上部受け口部は、前記上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続された位置よりもさらに上方に相対移動可能であり且つ該相対移動させた状態で傾倒可能に設定されているとともに、内側には、前記上階の排水管継手の下端直管部の外周面に当接する面が曲面として形成された上側パッキンが保持されており、前記上側パッキンが前記上階の排水管継手の下端直管部の外周面に当接することにより前記上階の排水管継手の下端直管部が該上部受け口部に水密な状態で挿入接続される構成とされており、
    前記立て管連結部は、排水立て管の上端部が嵌装される下部受け口部と、前記排水立て管の外周に遊嵌されて前記下部受け口部に着脱可能に固定されるフランジ部材と、前記下部受け口部の下端に設けられたテーパ状凹部と前記フランジ部材との間に配置される環状の下側パッキンと、を備え、前記排水立て管の上端部が前記下部受け口部に嵌装された状態で前記下側パッキンが前記フランジ部材と前記テーパ状凹部とにより押圧されて圧縮変形させられて前記排水立て管の上端部の外周面に当接することにより該ソケットが前記排水立て管の上端部に水密な状態で連結される構成とされていることを特徴とするソケット。
  2. 請求項1に記載のソケットであって、
    前記上部受け口部は、直管部と、前記直管部の内周面よりも内方で前記上側パッキンが前記上階の排水管継手の下端直管部の外周面に当接するように前記上側パッキンを保持することのできるパッキン保持部と、を有し、
    前記上階の排水管継手の下端直管部の外周面と前記直管部の内周面との間隙は、8mm以上15mm以下であることを特徴とするソケット。
  3. 請求項1または請求項2に記載のソケットであって、
    前記上部受け口部は、内側に環状の溝形状で該溝形状の奥部に環状の突起が形成された上側パッキン嵌合部を有しており、前記上側パッキンは断面略円形で環状の外周に沿って切り欠き溝が形成されており、前記上側パッキンの切り欠き溝と前記突起とが係合された状態で前記溝形状の上側パッキン嵌合部に嵌合されて前記上側パッキンが前記上部受け口部の内側に保持される構成とされていることを特徴とする排水設備。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載のソケットが上端部に連結された排水立て管を備えた排水管設備の更新方法であって、
    該排水管設備は、上階と下階とを仕切るコンクリートスラブを貫通して各階に固定された排水管継手を備え、前記ソケットの上部受け口部に上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続されるとともに前記排水立て管の下端部が下階の排水管継手の上受け口に接続される構成とされており、
    前記ソケットの立て管連結部の連結を解除して、該ソケットと前記排水立て管との連結を解除する連結解除工程と、
    前記連結解除工程により前記排水立て管から分離されたソケットを上方に相対移動させるとともに傾倒し、該ソケットを斜め下方に相対移動させることにより前記上階の排水立て管の下端直管部から該ソケットの上部受け口部を引き抜くソケット撤去工程と、
    前記ソケット撤去工程の後に、前記排水立て管の下端部と下階の排水管継手の上受け口との接続を解除して該排水立て管を撤去する排水立て管撤去工程と、を有することを特徴とする排水管設備の更新方法。
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