JP6709127B2 - 配管の支持治具 - Google Patents
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Description
これらの配管設備、特に給排水管は、例えば上下階に連通する配管スペース内にスリーブを介して軸方向に連接されている場合が多い。この場合、スリーブ部は、コンクリート製の床板(スラブコンクリート)を貫通して配管外径よりも大きな直径で穿たれた穴であり、該スリーブ部における配管の外周と床板との間隙は例えばモルタルなどで充填されている。通常は、床面上にさらにシンダーコンクリートが敷設されている。
この点、特許文献1および2は、既設の老朽管内に新設管を挿入する方法を提案している。この方法によると、スリーブ部の配管を引き抜く必要がないため騒音および振動の発生時間は短縮されるが、新設管が可撓管に限られしかも可撓管を既設管内に挿入する際に液体を用いて流体の流れで挿入する必要があったり(特許文献1)あるいは可撓管内に加熱流体を圧入して曲り管部を復元変形させる必要があり(特許文献2)、いずれも頻雑である。また、特許文献3には、スリーブ部には既設配管の一部を残し、その中に既設配管よりも径の小さい新配管を挿入する方法が記載されているが、この方法では新設管のサポートは壁に取り付けられた既設管のサポートをそのまま使用するかあるいはバンドを用いてコンクリートスラブに残された既設配管の一部(埋設部分)と共締めして固定している。しかしながら、新設管のサポートに既設管のサポートをそのまま用いる方法では、既設配管の径よりも小さい新設管のサポートには用いることができない場合がありまた共締による固定は長期の間にバンドのゆるみ、さらにそのゆるみによる新配管の接続部のゆるみが危惧される。
環周面の高さが15〜200mmの小さい径の環状部と環周面の高さが20〜300mmの大きい径の環状部からなる、2つの径の異なる環周面の高さが短い環状部を有してなり、小さい径の環状部と大きい径の環状部とは中心線を同じにして上下に重なる形態で一体化されており、大きい径の環状部は環周面に外部から環内部へ進行可能なボルトを少なくとも2本有し、外径が上記小さい径の環状部の内径と同じ第1配管を該小さい径の環状部で固定し、かつ該第1配管が貫通している第2配管の外径よりも内径が大きい上記大きい径の環状部を、上記ボルトにより該第2配管と固定するための、配管支持具。
また、本発明の配管支持具は、例えば主として直管からなる給水管、集合管継手を介して連接されてなる排水管などのほか、ガス管などにも適用することができる。
配管を構成する材質としては、例えば鋼管、ステンレス鋼管、鋳鉄管などのほか、亜鉛メッキ鋼管、塩化ビニルライニング鋼管、ポリエチレン粉体塗装鋼管など、現在給排水管またはガス管として使用されているあらゆる材質であることができる。
本発明の配管支持具は、既設配管を新配管に更新する際に新配管を固定するために用いられる。
例えば、建物の上下階に連通する既設配管の更新をする場合について説明すると、最初に、既設配管の切断、除去が行われる。すなわち、上下階を分ける仕切り例えばシンダーコンクリートの上面および下面から突出して既設配管の一部が残るように既設配管を切断・除去する。切断により残す既設配管の一部は、仕切り面の上面および下面から、それぞれ、例えば10〜120cm、好ましくは10〜40cmとすることができる。仕切りの上面とは建物の床側面であり、仕切りの下面とは建物の天井側面である。
残された上記既設配管の一部は本発明の配管支持具を固定するために必要な長さを有していなければならない。
また、既設配管の切断面は軸方向に必ずしも直角方向である必要はなく、本発明の配管支持具の大きい径の環周面上に有するボルトで固定することが可能であれば、多少傾斜しているのは問題ない。例えば切断面が軸方向に最大約20〜30傾斜していてもよい。
本発明の配管支持具は、上記のとおり、2つの径の異なる短い環状部を有している。これらの小さい径の環状部と大きい径の環状部とは、中心線を同じにしてすなわち同軸上に上下に重なる形態で一体化されている。小さい径の環状部は、例えば環状周面に垂直方向に伸びる板状そでを有する半環状体の2つの組合せにより形成することができる。この場合、2つの半環状体は、それぞれの板状そでの対抗する位置に設けられたネジ穴を介して例えばボルトをナットでねじ止め固定される。
また大きい径の環状部は大きい径の環状体の環状部であることができ、あるいは上記と同様に、板状そでを有する半環状体の2つの組合せにより形成することもできる。
れている必要がある。この場合、固定は、両半環状体を、それらの板状そでが同一面を形成するように半環状部を重ね合せ、板状そで同志を熔接するなどして行うことができる。もちろん、板状そで同志を半環状部がずれるように重ね合せて小さい径の半環状体の平板そでを大きい径の半環状体の環周上面上に固定してもよい。
本発明の配管支持具において、小さい径の環状部と大きい径の環状部とは、両環周面が重なり合う軸方向に対し、周面に直角方向から見て両環状部の環周面同志が部分的に重なり合っていても、重なり合っていなくてもよい。重なり合っていないものは製造が容易であり、その点で好ましい。
この場合、2つの半環状体は組合わせて固定される前は、独立した部品として準備してもよく、あるいはそれぞれの板状そでの一方の端で蝶番により連結されていてもよい。
少なくとも2本のボルトは、当該環状部の環についてほぼ対称的な位置に且つ環周面上のほぼ同じ高さの位置に、存在するのが好ましく、例えば当該環状部の環について対抗する位置に存在する2本、当該環状部の環について約120°の角度の位置に存在する3本、当該環状部の環について約90°の角度の位置に存在する4本、当該環状部の環について約120°の角度の位置に且つ環周面上のほぼ同じ高さの位置に3本ずつ存在する6本あるいは当該環状部の環について約90°の角度の位置に且つ環周面のほぼ同じ高さの位置に4本ずつ存在する8本などであることができる。
次に、添付図面により本発明を具体的に説明する。
図1および図2において、小さい径の環状部を形成する一方の半環状体3は、半環状体3の板状そで12から垂直方向に伸びる板状垂13を、大きい径の環状部2の周面上に溶接等により固定することにより、大きい径の環状部2と一体化されている。
本発明の配管支持具を適用するに際し、既設配管の配管口径に対する新設配管の配管口径と本発明の配管支持具の大きい径の環状部の径との適切な組合せの例を下記表に示す。
既存給水管は、床板に形成されたスリーブ部を介して5〜9階に、ほぼ垂直に連通していた。スリーブ部では、配管はスリーブモルタルによって床板に固定されており、その上にはシンダーコンクリートが敷設されていた。
新給水管に更新するに当たり、先ず各階において既設配管を、天井面から約70cmおよびシンダーコンクリート面から約30cmの箇所で切断し、切断した既設配管を除去した。これらの残存する既設給水管中に新給水管(40φ)を各階において通し、各階において下方階から通した新給水管と、各戸への専用給水管を設ける箇所で、機械的に接続した。
上記一連の捜査は、配管支持具が小さい径の環状部を形成するための2つの半環状体および大きい径の環状部を形成するための2つの半環状体がいずれも蝶番を有するタイプのものであるが、上記したその他のタイプのものを用いても、同様に、操作を容易に且つ円滑に進めることができた。
2 大きい径の環状部、
2’2’’ 大きい径の環状部を形成するための半環状体
3、4 小さい径の環状部を形成するための半環状体
5、7、14 ボルト
6、8、15 ナット
9、10 ネジ穴
11、12 板状そで
13 板状垂
20 既設配管の一部
21 新規縦管
Claims (6)
- 環周面の高さが15〜200mmの小さい径の環状部と環周面の高さが20〜300mmの大きい径の環状部からなる、2つの径の異なる環周面の高さが短い環状部を有してなり、小さい径の環状部と大きい径の環状部とは中心線を同じにして上下に重なる形態で一体化されており、大きい径の環状部は環周面に外部から環内部へ進行可能なボルトを少なくとも2本有し、外径が上記小さい径の環状部の内径と同じ第1配管を該小さい径の環状部で固定し、かつ該第1配管が貫通している第2配管の外径よりも内径が大きい上記大きい径の環状部を、上記ボルトにより該第2配管と固定するための、配管支持具。
- 小さい径の環状部は、2つのそでを有する半環状部の組合せからなり、上記2つの、径の異なる環周面の高さが短い環状部は、上記そでを有する半環状体の一方の該そでから垂直方向に伸びる板状垂が、大きい径の環状部の環周面上に固定されることにより一体化されている請求項1に記載の配管支持具。
- 大きい径の環状部が環周面に有する少なくとも2本のボルトは、当該環状部の環について対称的な位置に且つ環周面上の同じ高さの位置に、存在する請求項1または2に記載の配管支持具。
- 少なくとも2本のボルトは、当該環状部の環について対向する位置に存在する2本、当該環状部の環について120°の角度の位置に存在する3本、当該環状部の環について90°の角度の位置に存在する4本、当該環状部の環について120°の角度の位置に且つ環周面上の同じ高さの位置に3本ずつ存在する6本あるいは当該環状部の環について90°の位置に且つ環周面の同じ高さの位置に4本ずつ存在する8本である請求項1〜3のいずれかに記載の配管支持具。
- 2つのそでを有する半環状体の組合せは、当該そでにおいて一緒にねじ止めされて固定化され、小さい径の環状部を形成する請求項1〜4のいずれかに記載の配管支持具。
- 複数階を有する既存建物の上下階に通じる既設配管を新設配管に更新するに際し、上下階の仕切り面の上下で仕切り面から突出して残るように切断された既設配管部分に、該既設配管部分中に通して設置された、該配管径より小さい径の新設配管を固定するための支持治具であって、上記第1配管が新設配管であり、上記第2配管が既設配管部分である請求項1〜5のいずれかに記載の配管支持具。
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